JP5191329B2 - 画像取得装置 - Google Patents

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本発明は、観察対象への光の照射により観察対象の像を撮像素子により撮像し、その撮像素子から出力された画像信号を取得する画像取得方法および装置に関するものであり、特に、観察対象の狭帯域画像を表わす狭帯域画像信号を取得する画像取得方法および装置に関するものである。
従来、体腔内の組織を観察する内視鏡装置が広く知られており、白色光によって照明された体腔内の観察対象を撮像して通常画像を得、この通常画像をモニタ画面上に表示する電子内視鏡装置が広く実用化されている。
そして、上記のような電子内視鏡装置として、狭い波長帯域の光を透過させる複数種類の狭帯域バンドパスフィルタを通して消化器官(例えば胃等)の生体粘膜を撮像し、上記生体粘膜の複数種類の狭帯域画像を得、これらの狭帯域画像を診断用画像として表示する電子内視鏡装置(Narrow Band Imaging-NBl)が知られている。このような装置としては、たとえば、特許文献1には、互いに異なる波長帯域の光を透過させる3種類の狭帯域バンドパスフィルタを組み合わせた回転フィルタを備え、面順次方式で撮像を行なうものが提案されている。
また、特許文献2においては、白色光を射出するLEDと、複数個の狭帯域光を射出するLEDとからなる光源を有し、撮像素子上に複数種類の広帯域バンドパスフィルタからなるRGBモザイクフィルタを配置して同時方式でカラーの通常画像の撮像を行なって、狭帯域画像を取得するカプセルタイプの電子内視鏡装置が提案されている。
特開2002−95635号公報 特開2006−68488号公報
上記のような電子内視鏡装置においては、例えば、ヘモグロビンの存在を強調するために、狭帯域光として、ヘモグロビンの光吸収スペクトルにおいてピークが存在する波長415nm近傍および波長540nm近傍の光を使用することによりヘモグロビンの存在領域を強調した画像を表示することができる。ヘモグロビンの光吸収スペクトルを図3に示す。
しかしながら、例えば電子内視鏡装置あるいはカプセル内視鏡を用いて大腸の狭帯域画像を取得する場合、大腸内には残渣などの診断を妨害する妨害物質が存在する場合がある。大腸内の残渣にはビリルビンが含まれている。図4はこのビリルビンの光吸収スペクトルを示すものである。ビリルビンの光吸収スペクトルには450nm近傍にピークが存在し、この吸収ピークの裾野は波長415nmを含むものである。このため、実際にはビリルビン(残渣)が存在し、ヘモグロビンは存在していない領域が、あたかもヘモグロビンが存在するかのように強調されて表示されてしまうという問題がある。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、画像上で存在を強調したい物質、例えばヘモグロビン、とは異なる妨害物質、例えばビリルビン、が存在した場合に、この妨害物質を強調した狭帯域画像が生成されることを防止することができ、信頼性の高い狭帯域画像を取得することができる画像取得方法および装置を提供することを目的とする。
本発明の画像取得方法は、白色光が照射された観察対象を撮像し、前記白色光による第1の画像信号を取得し、
光が照射された前記観察対象を撮像し、所定の狭帯域光による第2の画像信号を取得し、
前記第2の画像信号に基づいて狭帯域画像を生成する狭帯域画像取得方法であって、
前記第1の撮像手段から出力された前記第1の画像信号と予め記憶されている推定マトリクスデータとを用いて、各画素毎に所定の波長の推定分光データ値を算出し、
前記所定の波長の推定分光データ値に基づいて、前記第2の画像信号を増幅し、該増幅された画像信号に基づいて前記狭帯域画像を生成することを特徴とするものである。
本発明の画像取得装置は、白色光が照射された観察対象を撮像し、前記白色光による第1の画像信号を取得する第1の撮像手段と、
光が照射された前記観察対象を撮像し、所定の狭帯域光による第2の画像信号を取得する第2の撮像手段と、(狭帯域光を照射して、その反射光からなる像を撮像してもよいし、あるいは白色光を照射して、狭帯域フィルタを備えた撮像素子により撮像してもよい)により
該第2の撮像手段から出力された前記第2の画像信号に基づいて狭帯域画像を生成する狭帯域画像生成手段とを有する画像取得装置であって、
前記第1の撮像手段から出力された前記第1の画像信号と予め記憶されている推定マトリクスデータとを用いて、各画素毎に所定の波長の推定分光データ値を算出する推定分光データ算出手段を有し、
前記狭帯域画像生成手段が、前記所定の波長の推定分光データ値に基づいて、前記第2の画像信号を増幅し、該増幅された画像信号に基づいて前記狭帯域画像を生成することを特徴とするものである。
なお、ここで「白色光」とは可視光を含む広帯域光であってもよいし、RGBの3色の光から構成される光であってもよい。また、RGBの3色の光から構成される光である場合には、RGB3色の光は同時に照射されるものであってもよいし、あるいは順次照射されるものであってもよい。
また、「光が照射された前記観察対象を撮像し、所定の狭帯域光による第2の画像信号を取得する第2の撮像手段」とは、たとえば狭帯域光が照射された観察対象を、撮像素子により撮像して第2の画像信号を取得してもよいし、あるいは白色光が照射された観察対象を、狭帯域フィルタを備えた撮像素子により撮像して第2の画像信号を取得するものであってもよい。
前記狭帯域光の波長は、前記観察対象領域に存在する第1の物質により吸収される波長であり、前記所定の波長は前記第1の物質により反射され、かつ前記観察対象領域に存在する第2の物質により吸収される波長であってもよい。
前記第1の物質がヘモグロビンであれば、前記狭帯域光は波長415nm近傍を中心波長とする光であり、前記第2の物質はビリルビンであり、前記所定の波長は450nm近傍の波長であってもよい。
本発明の第1の画像取得方法および装置によれば、白色光が照射された観察対象を撮像し、白色光による第1の画像信号を取得し、光が照射された観察対象を撮像し、所定の狭帯域光による第2の画像信号を取得し、第2の画像信号に基づいて狭帯域画像を生成する際に、第1の撮像手段から出力された前記第1の画像信号と予め記憶されている推定マトリクスデータとを用いて、各画素毎に所定の波長の推定分光データ値を算出し、所定の波長の推定分光データ値に基づいて、第2の画像信号を増幅し、この増幅された画像信号に基づいて前記狭帯域画像を生成するため、例えば狭帯域光の波長を、前記観察対象に存在する第1の物質により吸収される波長に設定し、所定の波長を第1の物質により反射され、かつ前記観察対象に存在する第2の物質により吸収される波長に設定することにより、第2の物質が観察対象領域に存在するか否かにより、狭帯域画像における波長の強調程度を制御することが可能となるので、画像上で存在を強調したい物質、例えばヘモグロビン、とは異なる妨害物質、例えばビリルビン、が存在した場合に、この妨害物質を強調した狭帯域画像が生成されることを防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の画像取得装置の一実施形態を用いた内視鏡システムについて詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態を用いた内視鏡システム1の概略構成を示すものである。本内視鏡システムは、白色光の照射および狭帯域光の照射を時分割で行い、白色光の照射により撮像した通常画像と、狭帯域光の照射により撮像した狭帯域画像とを並べて表示装置に表示するものである。
内視鏡システム1は、図1に示すように、被験者の体腔内に挿入され、観察対象を観察するためのスコープユニット20と、このスコープユニット20が着脱自在に接続されるプロセッサユニット30とから構成されている。
スコープユニット20は、照明用光学系11、LED12〜14、該LED12〜14を駆動するLED駆動部16、結像光学系21、撮像素子22、該撮像素子22を駆動する撮像素子駆動部25、撮像素子22から出力されて信号を処理するCDS/AGC回路23、該CDS/AGC回路23から出力された信号をA/D変換するA/D変換部24、および各部の動作を制御するスコープコントローラ26を備えている。
LED12は、通常画像撮像用の白色光L1を射出するLEDであり、LED13および14は、狭帯域画像撮像用の狭帯域光を射出するLEDである。図2に示すように、LED13からは、中心波長415nm、半値全幅20〜40nmの狭帯域光L2が射出され、LED14からは中心波長540nm、半値全幅20〜40nmの狭帯域光L3が射出される。
撮像素子22はたとえばCCDやCMOS等からなり、結像光学系21により結像された観察対象像を光電変換して画像情報を取得するものである。この撮像素子22には、微小なRGBフィルタから構成される色フィルタ27が撮像面の前面に設けられている。撮像素子22により取得された画像信号は、CDS/AGC(相関二重サンプリング/自動利得制御)回路23によりサンプリングおよび増幅され、A/D変換部24によりA/D変換され、その後プロセッサユニット30に出力される。
プロセッサユニット30は、スコープユニット30から入力された画像信号からR成分、G成分、B成分の画像信号を取得するRGB信号取得部31と、白色光L1の照射により取得されたRGB画像信号から通常画像信号を生成する通常画像生成部32と、狭帯域光L2および狭帯域光L3の照射により取得されたRGB画像信号に基づいて狭帯域画像信号を生成する狭帯域画像生成部33と、推定マトリクスデータを記憶する記憶部34と、白色光L1の照射により取得されたRGB画像信号と、記憶部34に記憶されている推定マトリクスデータとを用いて、各画素毎に所定の波長の推定分光データ値を算出する推定分光データ算出部35と、通常画像生成部32で生成された通常画像信号と、狭帯域画像生成部33において取得された狭帯域画像信号とに対し、種々の処理を施して表示用画像信号を生成する表示信号生成部36、プロセッサユニット30、スコープユニット20を制御する制御部37とを備えている。
プロセッサユニット30の記憶部34には、観察対象の推定分光データを算出するための推定マトリクスデータが記憶されている。推定マトリクスデータはテーブルとして記憶部34にあらかじめ記憶されている。この推定マトリクスデータは、観察対象へ照射される白色光L1の分光特性と、撮像素子22のカラー感度特性および色フィルタ27の波長透過率等を含む撮像システム全体の分光特性とを加味したマトリクスデータであり、CCD22により撮像されたRGB画像信号と、この推定マトリクスデータとの演算により、白色光L1の分光放射率あるいは撮像システムの固有の分光特性等に依存しない、観察対象の分光データを得ることができる。なお、この推定マトリクスデータの詳細は、特開2003−93336号公報あるいは特開2007−202621号公報などに開示されている。本実施形態において、この記憶部34に格納されている推定マトリクスデータの一例は次の表1のようになる。
Figure 0005191329
この表1のマトリクスデータは、例えば400nmから700nmの波長域を5nm間隔で分けた61の波長域パラメータ(係数セット)p1〜p61とから構成されている。例えば、3色画像信号R、G、Bに対して、記憶部34に記憶されている推定マトリクスデータの全てのパラメータからなる3×61のマトリクスを用いて、次式で示すマトリクス演算を行って、推定分光データ(q1〜q61)を作成することができる。
Figure 0005191329
なお、ビリルビンが存在しない領域では、白色光L1の中の450nm近傍の光はかなり反射されるが、ビリルビンが存在する領域では白色光L1の中の450nm近傍の光はビリルビンにより吸収されるため、ほとんど反射されない。すなわち、450nmにおける推定分光データ値(q11)は、観察対象における450nmの光の反射率を反映する値であり、同時に、ビリルビンの存在の有無を反映するものである。本実施の形態においては、この 450nmにおける推定分光データ値(q11)に基づいて、狭大域画像信号を生成する際の画像信号の増幅率を変更する。
表示装置2は、液晶表示装置やCRT等から構成され、プロセッサユニット30から出力された表示用の画像信号に基づいて通常画像および狭帯域画像を表示するものである。
次に、本実施形態の内視鏡システムの動作について説明する。まず、スコープユニット20の挿入部分が体腔内に挿入された後、プロセッサユニット30の制御部36からの制御信号に基づいて、LED駆動部16は、白色LED12と、狭帯域LED13および14とを交互に駆動する。
白色LED12が駆動されると、この白色LED12から射出された白色光L1は、照明用光学系11を介して観察対象に照射される。撮像素子駆動部25によって駆動された撮像素子22が観察対象の像を撮像して、画像信号を出力する。この画像信号はCDS/AGC回路23で相関二重サンプリングと自動利得制御による増幅を受けた後、A/D変換部24でA/D変換されて、デジタル信号としてプロセッサユニット30のRGB信号取得31へ入力される。RGB信号取得部31では、撮像素子22から出力された画像信号からR成分、G成分、B成分からなるRGB画像信号を生成して出力する。なお、白色光L1により取得されたRGB画像信号は、通常画像生成部32と推定分光データ算出部35とに出力され、狭帯域光L2および狭帯域光L3の照射によるRGB画像信号は、狭帯域画像生成部33へ出力される。なお、狭帯域光L2は中心波長415nmの光であるためB画像信号に対応し、狭帯域光L3は中心波長540nmの光であるためG画像信号に対応する。なお、R画像信号は赤色の光が観察対象へ照射されていないため、ゼロ値として出力される。
通常画像信号生成部32では、入力された白色光L1によるRGB画像信号へ適宜各種の信号処理を施した上、通常RGB画像信号として表示信号生成部36へ出力する。
推定分光データ算出部35では、画素毎に、RGB信号取得部31から出力された白色光L1によるRGB画像信号と、記憶部34に予め記憶されている波長450nmの推定分光マトリクスデータを用いて、次式で示すマトリクス演算を行なって450nmにおける推定分光データ値(q11)を算出し、狭帯域画像生成部33へ出力する。
Figure 0005191329
また同様に、RGB信号取得部31から出力されたRGB画像信号と、記憶部34に予め記憶されている波長700nmの推定分光マトリクスデータを用いて、次式で示すマトリクス演算を行なって、700nmの推定分光データ値(q61)を算出し、狭帯域画像生成部33へ出力する。
Figure 0005191329
狭帯域画像生成部33では、推定分光データ算出部35から450nmにおける推定分光データ値(q11)と700nmの推定分光データ値(q61)が入力されると、画素毎に、450nmにおける推定分光データ値(q11)を700nmの推定分光データ値(q61)により除算することにより光強度比rを算出する。
なお、観察対象で反射された450nmの光の強度は、観察対象へ照射された450nmの光の照度にほぼ比例するが、この光の照度は距離の2乗に反比例して低下する。そのため、光源から遠くにあるビリルリンが存在しない領域からよりも近くにあるビリルビンが存在する領域から方が、強い反射光を受光する場合があり、受光した波長450の反射光強度の情報だけでは、その領域にビリルビンが存在するか否かを知ることはできない。そのため、波長450nmの光とは異なる波長帯域の光を参照光として観察対象に照射し、この参照光の反射光の強度(以下参照光強度と記載)を検出して、波長450nmの光の反射光強度をこの参照光強度により除算して光強度比を求める方法がしられている。この光強度比は、観察対象における450nmの光の反射率を反映する値であり、スコープユニット20の先端から観察対象の各領域までの距離差の影響、あるいは白色光L1の照射強度のバラツキによる影響が軽減されている。
本実施の形態では、波長450nmの反射光強度として、波長450nmにおける推定分光データ値(q11)を用い、また参照光強度として、波長700nmの推定分光デー値(q61)を用いる。なお、波長700nmは、白色光L1の波長帯域内で酸化ヘモグロビンによる吸光度が最小となる波長であり、観察対象における血管の有無の影響を受けにくい波長である。また、700nmの推定分光データ値(q61)が0であった場合には、光強度比が発散してしまうため、光強度比を算出する際には、予め700nmの推定分光データのデータ値(q61)が0ではないことを確認し、その後で光強度比を算出することが好ましい。
また、参照光としては、例えば白色光L1の全強度、あるいは赤成分などを用いてよい。また、例えば700nm〜1000nmの範囲の所望の波長の近赤外光を用いてもよい。
狭帯域画像生成部33では、各画素毎に、光強度比rと予め記憶部34に記憶されている基準値Sとを比較する。光強度比rが基準値Sより小さい場合、すなわち波長450nmの光の反射率が小さい場合には、450nmの光を吸収するビリルビンが存在しているとみなし、1より小さなゲインg1を設定する。また、光強度比が基準値1以上である場合には450nmの光を吸収するビリルビンが存在していないとみなし、1より大きいゲインg2を設定する。
その後、RGB信号取得部31から狭帯域光L2および狭帯域光L3の照射によるRGB画像信号が入力される。なお、前述したように狭帯域光L2は中心波長415nmの光であるためB画像信号として、狭帯域光L3は中心波長540nmの光であるためG画像信号として入力される。なお、R画像信号は赤色の光が観察対象へ照射されていないため、ゼロ値として入力される。
狭帯域画像生成部33では、入力されたB画像信号を上記のゲインg1またはg2を用いて増幅し、表示用のB画像信号として表示信号生成部36へ出力する。また入力されたG画像信号を、表示用のGおよびR画像信号とする。この表示用のRGB画像信号へ適宜各種の信号処理を施した上、狭帯域RGB画像信号として表示信号生成部36へ出力する。
表示信号生成部36では、通常画像生成部32から入力された通常RGB画像信号から輝度信号Yと色差信号Cで構成されるY/C信号を生成し、さらに、このY/C信号へ対し、I/P変換およびノイズ除去などの各種信号処理を施して通常画像表示信号を生成する。また、狭帯域画像生成部33から入力された狭帯域RGB画像信号から輝度信号Yと色差信号Cで構成されるY/C信号を生成し、さらに、このY/C信号へ対し、I/P変換およびノイズ除去などの各種信号処理を施して狭帯域画像表示信号を生成する。狭帯域画像表示信号と通常画像表示信号とを合成して表示信号を生成して表示装置2へ出力する。
表示装置2は、入力された表示信号に基づいて、通常画像および狭帯域画像を表示する。狭帯域画像では、光強度比rが大きい領域、すなわちビリルリンが存在しない領域では、波長415nmの光強度が対応するB画像信号が1より大きいゲインにより増幅されているため、ヘモグロビンが存在しない領域の色目(青色)が強調されて表示され、ヘモグロビンが存在する領域の視認性が向上する。また、光強度比rが小さい領域、すなわちビリルリンが存在する領域では、波長415nmの光強度が対応するB画像信号が1より小さいゲインにより増幅されているため、ビリルビンが存在する領域が強調されることはない。このため、ビリルリンが存在する領域が、ヘモグロビンが存在する領域と混同されることはない。
以上の説明で明らかなように、本実施の形態においては、白色光L1が照射された観察対象を撮像し、白色光によるRGB画像信号を取得し、このRGB画像信号と予め記憶部34に記憶されている推定マトリクスデータとを用いて、各画素毎に波長450nmの推定分光データ値と波長700nmの推定分光データ値を算出し、450nmの推定分光データ値を波長700nmの推定分光データ値で除算した光強度比に基づいて、中心波長415nm狭帯域画像信号の増幅率を設定し、この増幅率で増幅された中心波長415nm狭帯域画像信号に基づいて狭帯域画像を生成するため、観察対象領域に波長450nmの光を吸収するビリルビンが存在した場合に、このビリルビンを強調した狭帯域画像を生成することを防止できる。一方、観察対象領域にビリルビンが存在せずヘモグロビンが存在する場合には、ヘモグロビンを強調した画像を精製することができる。
なお、本実施の形態においては、各画素毎に波長450nmの推定分光データ値と波長700nmの推定分光データ値を算出し、450nmの推定分光データ値を波長700nmの推定分光データ値で除算した光強度比に基づいて、中心波長415nm狭帯域画像信号の増幅率を設定したが、例えば観察対象の各領域がスコープ部20の先端からほぼ等距離に存在する場合であれば、450nmの推定分光データ値を波長700nmの推定分光データ値で除算した光強度比ではなく、450nmの推定分光データ値に基づいて増幅率を設定してもよい。
また、上記実施形態の内視鏡システムにおいては、スコープユニット20の撮像素子として、RGBの色フィルタを有する原色型撮像素子を用いるようにしたが、これに限らず、例えばCMY(シアン、マゼンダ、イエロー)の色フィルタを有する補色型撮像素子を用いてもよい。
また、上記説明では、本発明の画像取得装置の一実施形態として、狭帯域光を射出するLEDを用いた同時式内視鏡システムに適用した例について説明したが、これに限るものではない。例えば、白色光を射出する光源と狭帯域フィルタとを組み合わせた光照射部と色フィルタが設けられていない撮像素子を用いた時分割式内視鏡システムに適用することもできる。
また、本実施の形態のような、スコープ部を備えた内視鏡装置にかぎるものではなく、腹腔鏡やコルポスコープあるいはカプセル内視鏡などにも適用することができる。
本発明の画像取得装置の一実施形態を用いた内視鏡システムの概略構成を示すブロック図 図1に示す内視鏡システムにおけるLEDの発光スペクトルを示す図 ヘモグロビンの光吸収スペクトルを示す図 ビリルビンの光吸収スペクトルを示す図
符号の説明
1 内視鏡システム
2 表示装置
11 照明用光学系
12,13,14 LED
16 LED駆動部
20 スコープユニット
21 結像光学系
22 撮像素子
23 CDS/AGC回路
24 A/D変換部
25 撮像素子駆動部
26 スコープコントローラ
27 色フィルタ
30 プロセッサユニット
31 RGB信号取得部
32 通常画像生成部
33 狭帯域画像生成部
34 記憶部
35 推定分光データ算出部
36 表示信号生成部
37 制御部

Claims (2)

  1. 白色光が照射された観察対象を撮像し、前記白色光による第1の画像信号を取得する第1の撮像手段と、
    光が照射された前記観察対象を撮像し、所定の狭帯域光による第2の画像信号を取得する第2の撮像手段と、
    該第2の撮像手段から出力された前記第2の画像信号に基づいて狭帯域画像を生成する狭帯域画像生成手段とを有する画像取得装置であって、
    前記第1の撮像手段から出力された前記第1の画像信号と予め記憶されている推定マトリクスデータとを用いて、各画素毎に所定の波長の推定分光データ値を算出する推定分光データ値算出手段を有し、
    前記狭帯域画像生成手段が、前記所定の波長の推定分光データ値に基づいて、前記第2の画像信号を増幅し、該増幅された画像信号に基づいて前記狭帯域画像を生成するものであり、
    前記狭帯域光の波長は、前記観察対象領域に存在する第1の物質により吸収される波長であり、前記所定の波長は前記第1の物質により反射され、かつ前記観察対象領域に存在する第2の物質により吸収される波長であることを特徴とする画像取得装置。
  2. 前記第1の物質はヘモグロビンであり、前記狭帯域光は波長415nm近傍を中心波長とする光であり、前記第2の物質はビリルビンであり、前記所定の波長は450nm近傍の波長であることを特徴とする請求項記載の画像取得装置。
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