JP5229723B2 - 蛍光画像取得装置 - Google Patents

蛍光画像取得装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5229723B2
JP5229723B2 JP2008134073A JP2008134073A JP5229723B2 JP 5229723 B2 JP5229723 B2 JP 5229723B2 JP 2008134073 A JP2008134073 A JP 2008134073A JP 2008134073 A JP2008134073 A JP 2008134073A JP 5229723 B2 JP5229723 B2 JP 5229723B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
image
signal
excitation light
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008134073A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009279172A (ja
Inventor
秀一 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to JP2008134073A priority Critical patent/JP5229723B2/ja
Priority to US12/453,768 priority patent/US20090289200A1/en
Priority to CN 200910203876 priority patent/CN101584572B/zh
Priority to EP11179380A priority patent/EP2404543A1/en
Priority to CN2013103016191A priority patent/CN103431830A/zh
Priority to EP11179372.5A priority patent/EP2409635B1/en
Priority to EP09006889.1A priority patent/EP2123213B1/en
Priority to EP11179366A priority patent/EP2404542A1/en
Publication of JP2009279172A publication Critical patent/JP2009279172A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5229723B2 publication Critical patent/JP5229723B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、蛍光画像取得方法および蛍光画像取得装置に関し、詳しくは、励起光の照射により被観察体から発せられる蛍光を含む像を撮像して、蛍光画像を生成する蛍光画像取得方法および蛍光画像取得装置に関するものである。
従来、体腔内の組織を観察する内視鏡装置が広く知られており、白色光によって照明された体腔内の被観察体を撮像して通常画像を得、この通常画像をモニタ画面上に表示する電子式の内視鏡が広く実用化されている。
また、被観察体を白色光で照明して観察するばかりでなく、励起光の照射により被観察体から発せられた自家蛍光を受光して蛍光画像を撮像し、この蛍光画像を上記通常画像と共にモニタ画面上に表示する蛍光内視鏡装置として使用される蛍光画像取得装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。このような自家蛍光は、生体組織内の内因性蛍光物質から発されている。例えば被観察体が気道粘膜であれば、自家蛍光の大部分は粘膜下層から発せられると考えられ、内因性蛍光物質としては、リボフラビン、トリプトファン、チロシン、NADH、NADPH、ポルフィリン、コラーゲン、エラスチン、フィブロネクチンあるいはFAD等が考えられている。
さらに、このような蛍光画像取得装置としては、例えば、腫瘍親和性を有し、光により励起されたとき蛍光を発する光感受性物質(ATX-S10、5-ALA、NPe6、HAT-D01、Photofrin-2等)を蛍光薬剤として予め被験者へ投与して、癌等の腫瘍部分に吸収させておき、その部分にこの蛍光薬剤の励起波長領域にある励起光を照射して、腫瘍部分に集積した蛍光薬剤から発せられる薬剤蛍光を検出して、蛍光画像を生成する蛍光画像取得装置も知られている。
ここで、上記のように白色光の照射により通常画像を撮像し、励起光の照射により蛍光画像を撮像する蛍光画像取得装置においては、照明光の射出端から被観察部までの距離が遠い場合には、十分な光量の照明光が被観察部まで届かず、画像が暗くなってしまう虞がある。そのため、動画を撮像する場合には、常時、平均輝度値などの画像の明るさを検出し、一定の明るさが得られるように照明光の光量を制御することが行われている。
特開2001−128925号公報
しかしながら、上記のように白色光の照射による通常画像と励起光の照射による蛍光画像との両方を取得する装置において、たとえば、通常画像に蛍光画像を重ねて表示するようにした場合には、照明光のみの光量を制御したのでは、たとえば、照明光の光量を増加させた場合には、通常画像だけが明るくなり、蛍光画像は暗いままなので通常画像上における蛍光画像の識別が困難になる。また、逆に、照明光の光量を減少させた場合には、通常画像だけが暗くなり、蛍光画像は明るいままなので通常画像と蛍光画像の明るさのバランスが悪くなり見難い画像となってしまう。
また、上記のような問題を解決するために励起光の光量を精度よく制御しようとした場合、励起光源の駆動電流に対して白色光光源の駆動電流は比較的大きな電流であるので、その駆動電流によるノイズが問題となる。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、照明光および励起光を被観察体へ照射して、通常画像および蛍光画像を取得する蛍光画像取得方法および蛍光画像取得装置において、通常画像と蛍光画像の明るさをバランス良くすることができるとともに、励起光源のノイズ耐性の向上を図ることができる蛍光画像取得方法および蛍光画像取得装置を提供することを目的とする。
本発明の蛍光画像取得方法は、照明光を連続的に射出するように照明光源手段を駆動するとともに、パルス状の励起光を射出するように励起光源手段をパルス信号に基づいてパルス駆動し、照明光の照射により被観察体から反射された反射光からなる像および励起光の照射により被観察体から発せられた蛍光を含む像を撮像し、その撮像した反射光からなる像に基づいて通常画像を生成するとともに、撮像した蛍光を含む像に基づいて蛍光画像を生成し、通常画像の代表輝度値が所定輝度値となるように照明光の光量を制御するとともに、照明光の光量に対して励起光の光量が予め設定された比率となるようにパルス信号を制御することによって励起光の光量を制御することを特徴とする。
本発明の蛍光画像取得装置は、照明光を連続的に射出する照明光源手段と、パルス信号に基づいてパルス駆動され、パルス状の励起光を射出する励起光源手段と、照明光と励起光とを被観察体の略同一箇所へ照射する照射手段と、照明光の照射により被観察体から反射された反射光からなる像および励起光の照射により被観察体から発せられた蛍光を含む像を撮像する撮像手段と、撮像手段により撮像された反射光からなる像に基づいて通常画像を生成するとともに、撮像手段により撮像された蛍光を含む像に基づいて蛍光画像を生成する画像処理手段と、通常画像の代表輝度値が所定輝度値となるように照明光の光量を制御するとともに、照明光の光量に対して励起光の光量が予め設定された比率となるようにパルス信号を制御することによって励起光の光量を制御する光量制御手段とを備えたことを特徴とする。
ここで、上記「照明光」としては、たとえば、連続した波長からなる白色光であってもよいし、R光、G光およびB光が同時に射出された白色光であってもよい。
また、上記本発明の蛍光画像取得装置においては、励起光源手段を、所定の周期で所定の発光可能期間の間に1または複数のパルス状の励起光を射出するものとし、光量制御手段を、所定の発光可能期間の間のパルス励起光の数および/またはパルス励起光発光時間を変化させることにより前励起光の光量を制御するものとすることができる。
また、照明光の光量に対する励起光の光量の比率を入力操作により設定する設定手段をさらに設けるようにすることができる。
ここで、上記「略同一箇所へ照射」とは、照明光の照射範囲と励起光の照射範囲とが少なくとも一部で重なり合うように照射することを意味する。
本発明の蛍光画像取得方法および装置によれば、白色の照明光を連続的に射出するように白色光源手段を駆動するとともに、パルス状の励起光を射出するように励起光源手段をパルス信号に基づいてパルス駆動し、照明光の照射により被観察体から反射された反射光からなる像および励起光の照射により被観察体から発せられた蛍光を含む像を撮像し、その撮像した反射光からなる像に基づいて通常画像を生成するとともに、撮像した蛍光を含む像に基づいて蛍光画像を生成し、通常画像の代表輝度値が所定輝度値となるように照明光の光量を制御するとともに、照明光の光量に対して励起光の光量が予め設定された比率となるようにパルス信号を制御することによって励起光の光量を制御するようにしたので、照明光の光量に対する励起光の光量の比率を常に一定にすることができ、通常画像と蛍光画像の明るさのバランスを常に良い状態に維持することができる。そして、パルス信号をデジタル的に制御することによって励起光の光量を制御するようにしたので、ノイズ耐性の向上を図ることができる。また、パルス駆動にすることによって、励起光出射時の光量をアップさせることができ、光源のコストダウンに寄与することができる。
また、照明光の光量に対する励起光の光量の比率を入力操作により設定する設定手段をさらに設けるようにした場合には、照明光の光量に対する励起光の光量の比率を任意に設定することができるので、診断の用途などに応じて適切な比率を設定することができ、より高精度はスクリーニングに寄与することができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態による蛍光内視鏡装置の概略構成図を示すものである。本蛍光内視鏡装置100は、被観察体10へ照明光L1を照射して取得したカラー通常画像を動画として表示する通常画像モードと、被観察体10へ照明光L1および励起光L2を照射して取得した合波画像から後述の演算処理により得られる蛍光画像とカラー通常画像とを重ね合わせた蛍光重畳画像を動画として表示する蛍光画像モードとを切り替え可能に構成されている。
本蛍光内視鏡装置100は、図1に示すように、被験者の体腔内に挿入され、被観察体10を観察するためのスコープユニット110と、このスコープユニット110が電気的に着脱自在に接続されるプロセッサユニット170と、スコープユニット110が光学的に着脱自在に接続され、照明光L1を射出するキセノンランプ151を収納する照明光ユニット150と、この照明光ユニット150へ電気的かつ光学的に着脱自在に接続され、励起光L2を射出するGaN系の半導体レーザ131を収納する励起光ユニット130とを備えている。なお、プロセッサユニット170と照明光ユニット150とは、一体的に構成されているものであってもよいし、あるいは別体として構成されているものであってもよい。
上記スコープユニット110の先端には照明用光学系111が設けられている。この照明用光学系111には、照明光L1が導光されるライトガイド112の一端が対面している。ライトガイド112は、スコープユニット110の外部へ延伸するものであり、その他端には、光コネクタ113が設けられ、後述する照明光ユニット150の光コネクタ153と着脱自在に接続されている。
また、スコープユニット110の先端部には、結像レンズ115と、励起光カットフィルタ116、固体撮像素子であるCCD(Charge Coupled Device)117とが同軸上にこの順に設けられている。結像レンズ115は、被観察体10の像をCCD117上に結像するものである。励起光カットフィルタ116としては、励起光のみを遮断して他の波長の光は透過させるように、例えば、極めて狭帯域の光のみを遮断するノッチフィルタを用いることができる。なお、CCD117の撮像面には例えばRGBの色フィルタを有する原色型の色フィルタが取り付けられている。
CCD117には、同期信号に基づいて駆動パルス信号を形成するCCD駆動回路118が接続されると共に、このCCD117が出力した画像(映像)信号をサンプリングして増幅するCDS/AGC(相関二重サンプリング/自動利得制御)回路119接続されている。またCDS/AGC回路119には、そのアナログ出力をデジタル化するA/D変換器120が接続されている。
さらにスコープユニット110内には、そこに設けられた各種回路を制御するとともに、プロセッサユニット170との間の通信制御を行う制御部121が配置されている。またスコープユニット110の根元近傍には、制御部121に接続され、動作モードの切換を行う押圧型のスイッチ122が設けられている。
また、A/D変換器120には画像信号ライン125の一端が接続され、制御部121には制御信号ライン126の一端が接続されている。画像信号ライン125および制御信号ライン126は、スコープユニット110の本体から外部へ延伸するものであり、その他端にはコネクタ127が設けられている。このコネクタ127は、後述するプロセッサユニット170のコネクタ194と着脱自在に接続されている。
照明光ユニット150は、照明光L1を発するキセノンランプ151と、このキセノンランプ151を駆動する駆動回路152と、スコープユニット110のライトガイド112の先端に設けられている光コネクタ113と着脱自在に接続される光コネクタ153とを備えている。光コネクタ153には、光コネクタ113と接続されているか否かを検知する接続検知部154が設けられている。また、キセノンランプ151と光コネクタ153との間には、照明光L1の波長帯域を、410nm以上700nm以下へ制限する波長フィルタ155と、照明光L1の光量を制御する絞り156と、410nm以上の波長の光を透過し、410nmより短い波長の光を直角に反射するダイクロイックミラー157と、集光レンズ158と、ロータリーシャッタ159とが配置されている。
さらに、照明光ユニット150には、後述する励起光ユニット130のライトガイド133の先端に設けられている光コネクタ136と着脱自在に接続される光コネクタ161が設けられている。また、この光コネクタ161には、光コネクタ136と接続されているか否かを検知する接続検知部162が設けられている。光コネクタ161には、照明光ユニット150内で励起光を導光するライトガイド163の一端(入射端)が接続されている。ライトガイド163の他端(出射端)は、このライトガイド163から射出された励起光L2がダイクロイックミラー157へ入射する位置へ配置されている。また、ライトガイド163の出射端とダイクロイックミラー157との間にはレンズ164が配置されている。
さらに、照明光ユニット150には、後述する励起光ユニット130のコネクタ142と着脱自在に接続されるコネクタ165が設けられている。コネクタ165には、コネクタ142と接続されているか否かを検知する接続検知部166が設けられている。また、照明光ユニット150には、上記コネクタ165、接続検知部166等の照明光ユニット150に設けられた各部位と接続され、各部位を制御するとともに、プロセッサユニット170および励起光ユニット130との間の通信制御を行う制御部167が配置されている。
励起光ユニット130は、励起光L2を発するGaN系の半導体レーザ131と、この半導体レーザ131を駆動する駆動回路132と、半導体レーザ131から射出された励起光L2を導光するライトガイド133とを備えている。ライトガイド133は、励起光ユニット130の筐体から外部へ延伸するものであり、その他端には、光コネクタ136が設けられている。この光コネクタ136は、照明光ユニット150の光コネクタ161と着脱自在に接続されている。半導体レーザ131と駆動回路132との間には、スイッチ134が設けられている。また、半導体レーザ131とライトガイド133の一端(入射端)との間には、集光レンズ135が配置されている。
ここで、本蛍光内視鏡装置100における半導体レーザ131を駆動する駆動回路132は、駆動パルス信号を生成し、その駆動パルス信号に基づいて半導体レーザ131を駆動するものである。そして、半導体レーザ131は、駆動パルス信号に応じて駆動し、パルス状の励起光L2を射出するものである。そして、駆動回路132は、所定の周期で所定の発光可能期間の間に1または複数の駆動パルス信号を生成し、半導体レーザ131はその駆動パルス信号に基づいてパルス状の励起光を射出するものである。そして、駆動回路132は、後述する光量制御部186からの駆動パルス制御信号に基づいて、上記所定の発光可能期間の間の駆動パルス信号の数または駆動パスル信号の幅を変化させるものである。駆動回路132による半導体レーザ131の駆動制御については、後でさらに詳述する。
さらに励起光ユニット130には、上記駆動回路132、スイッチ134等の励起光ユニット130内に設けられた各部位と接続され、これらの各部位を制御するとともに、照明光ユニット150と間の通信制御を行う制御部140が配置されている。制御部140には信号ライン141の一端が接続されている。信号ライン141は、励起光ユニット130の筐体から外部へ延伸するものであり、その他端には、コネクタ142が設けられている。コネクタ142は、照明光ユニット150のコネクタ165と着脱自在に接続されている。
プロセッサユニット170には、通常画像モードが選択された場合に信号処理を行う通常画像処理部174および表示処理部176と、蛍光画像モードが選択された場合に信号処理を行う蛍光画像処理部182および表示処理部184と、照明光および励起光の強度を制御する光量制御部186とが設けられているプロセッサ部172を備えている。
通常画像処理部174は、照明光L1の被観察体10への照射によってスコープユニット110により撮像された通常像に基づいてR、G、Bの3色画像信号からなる通常画像信号を生成し、各種の信号処理を施した上、輝度(Y)信号と色差[C(R−Y,B−Y)]信号で構成されるY/C信号を生成し、表示処理部176へ出力する。表示処理部176では、Y/C信号に各種の信号処理を施し、表示用のカラー通常画像信号を生成し、このカラー通常画像信号を、例えば液晶表示装置やCRT等からなるモニタ11へ出力する。
蛍光画像処理部182は、蛍光画像モードが選択されている場合に、照明光L1および励起光L2の両方が被観察体10に照射されている期間においてスコープユニット110により撮像された合波像に基づいてR、G、Bの3色画像信号からなる合波画像信号を生成し、その合波画像信号から通常画像処理部174において取得された通常画像信号を減算して蛍光画像信号を取得する。そして、通常画像処理部174において取得された通常画像信号と上記蛍光画像信号に各種の信号処理を施した信号を重畳して蛍光重畳画像信号を生成し、その蛍光重畳画像信号にさらに各種の信号処理を施した上、輝度(Y)信号と色差[C(R−Y,B−Y)]信号で構成されるY/C信号を生成し、表示処理部184へ出力する。表示処理部184では、Y/C信号に各種の信号処理を施し、表示用の蛍光重畳画像信号を生成し、その表示用蛍光重畳画像信号をモニタ11へ出力する。
光量制御部186は、通常画像処理部174に接続され、通常画像信号に基づく輝度信号に基づいて、照明光L1および励起光L2の光量を制御する。なお、照明光L1および励起光L2の光量制御の方法については、後で詳述する。
さらにプロセッサ部172には、キーボード型の入力部192およびスコープユニット110のコネクタ127と着脱自在に接続されるコネクタ194が接続されている。コネクタ194には、コネクタ127と接続されているか否かを検知する接続検知部195が設けられている。また、プロセッサ部172は、スコープユニット110の制御部121、照明光ユニット150の制御部167および励起光ユニット130に制御部140と接続されている。
次に、本実施形態の蛍光内視鏡装置の動作について説明する。まず、被観察体10へ照明光L1を照射して取得したカラー通常画像を動画として表示する通常画像モードの際の動作について説明する。
本蛍光内視鏡装置の使用に先立って、洗浄および殺菌されたスコープユニット110がプロセッサユニット170および照明光ユニット150へ取り付けられる。スコープユニット110の画像信号ライン125および制御信号ライン126の先端に設けられているコネクタ127は、プロセッサユニット170のコネクタ194へ接続される。また、ライトガイド112に先端に設けられている光コネクタ113は、照明光ユニット150の光コネクタ153と接続される。コネクタ194に設けられている接続検知部195は、コネクタ194へコネクタ127が接続された場合には、接続信号をプロセッサ部172へ出力する。また、光コネクタ153へ設けられている接続検知部154は、光コネクタ153へ光コネクタ113が接続された場合には接続信号を制御部167へ出力する。
プロセッサ部172は、接続検知部195および接続検知部154から接続信号が入力された場合に、照明光ユニット150のロータリーシャッタ159を回転し、通常画像モードにおける動作を可能とし、プロセッサユニット170のプロセッサ部172を介して入力部192の所定のキーの機能形態を設定し、かつプロセッサ部172およびスコープユニット110の制御部121を介して、スイッチ122の機能形態を設定する。プロセッサ部172の制御により、使用者が入力部192の所定のキーもしくはスイッチ122を押圧すると、動作モードが停止状態と通常画像モードとの間で切り替る。
使用者が入力部192の所定のキーもしくはスイッチ122を一回押圧すると、通常画像モードにおける動作が開始される。照明光ユニット150では、駆動回路152によりキセノンランプ151が点灯し、照明光L1が連続的に射出される。照明光L1は、波長フィルタ155、絞り156、ダイクロイックミラー157を経て、集光レンズ158により光コネクタ113の端面へ集光され、ライトガイド112へ入射する。ライトガイド112内を伝播した照明光L1は、ライトガイド112の先端から射出して、照明用光学系111を介して被観察体10へ連続的に照射される。
なお、照明光L1の波長帯域は、波長フィルタ155により410nm以上700nm以下へ制限され、照明光L1の光量は絞り156により制御されている。絞り156による照明光L1の光量制御動作については後述する。
CCD駆動回路118によって駆動されたCCD117がこの被観察体10の通常像を撮像し、撮像信号を出力する。この撮像信号はCDS/AGC回路119で相関二重サンプリングと自動利得制御による増幅を受けた後、A/D変換器120でA/D変換されてプロセッサユニット170のプロセッサ部172の通常画像処理部174へ入力される。通常画像処理部174では、通常画像モードが選択されている場合に、スコープユニット110から出力された信号に基づいてR、G、Bの3色画像信号からなる通常画像信号を生成し、その通常画像各種の信号処理を施した上、輝度信号Yと色差信号Cで構成されるY/C信号(カラー通常画像信号)を生成し、表示処理部176へ出力する。表示処理部176では、このY/C信号へ対し、I/P変換およびノイズ除去などの各種信号処理を施し、モニタ11へ出力する。
そして、モニタ11は、入力されたカラー通常画像信号に基づいてカラー通常画像を動画として表示する。
また、通常画像処理部174は、画素毎の輝度信号Y、または隣接する複数画素の平均輝度信号Y’を光量制御部186へ出力する。光量制御部186では、入力された輝度信号Yまたは平均輝度信号Y’に基づいて、1フレーム毎に指定エリア内の画素の平均輝度値Yaを算出し、予めメモリ(図示省略)へ記憶されている基準輝度値Yrと比較して、比較結果に基づいて絞り制御信号を選択し、照明光ユニット150の制御部167へ出力する。この絞り制御信号としては、平均輝度値Yaが基準輝度値Yrより大きければ絞り156の絞り量を小さくする信号が選択され、平均輝度値Yaが基準輝度値Yrより小さければ絞り156の絞り量を大きくする信号が選択され、平均輝度値Yaが基準輝度値Yrと略等しい場合には、絞り量を維持する信号が選択される。
照明光ユニット150の制御部167では、この絞り制御信号に基づいて、絞り156の絞り量を制御する。
次に、蛍光画像モードの際の動作について説明する。蛍光画像モードを使用する前には、まず、洗浄および殺菌されたスコープユニット110がプロセッサユニット170および照明光ユニット150へ取り付けられる。スコープユニット110の画像信号ライン125および制御信号ライン126の先端に設けられているコネクタ127は、プロセッサユニット170のコネクタ194へ接続される。コネクタ194に設けられている接続検知部195は、コネクタ194へコネクタ127が接続された場合には、接続信号をプロセッサ部172へ出力する。また、ライトガイド112に先端に設けられている光コネクタ113は、照明光ユニット150の光コネクタ153と接続される。光コネクタ153へ設けられている接続検知部154は、光コネクタ153へ光コネクタ113が接続された場合には接続信号を制御部167へ出力する。
さらに、励起光ユニット130が照明光ユニット150へ接続される。励起光ユニット130の信号ライン141の先端に設けられているコネクタ142は、照明光ユニット150のコネクタ165へ接続される。コネクタ165に設けられている接続検知部166は、コネクタ165へコネクタ142が接続された場合には、接続信号を制御部167へ出力する。また、ライトガイド133の先端に設けられている光コネクタ136は、照明光ユニット150の光コネクタ161へ接続される。光コネクタ161に設けられている接続検知部162は、光コネクタ161へ光コネクタ136が接続された場合には接続信号を制御部167へ出力する。
励起光ユニット130の制御部140は、照明光ユニット150の制御部167と通信を行い、接続検知部166および接続検知部162から接続信号が入力された場合に、励起光ユニット130のスイッチ134を閉じ、半導体レーザ131と駆動回路132との間を電気的に接続し、駆動回路132による半導体レーザ131の駆動を可能とし、また、またプロセッサユニット170のプロセッサ部172を介して入力部192の所定のキーの機能形態を設定し、かつプロセッサ部172およびスコープユニット110の制御部121を介して、スイッチ122の機能形態を設定する。プロセッサ部172の制御により、使用者が入力部192の所定のキーもしくはスイッチ122を押圧すると、動作モードが停止状態、通常画像モードと蛍光画像モードの間で切り替る。なお、接続検知部166および接続検知部162に両方から接続信号が入力されていない場合、すなわち両者から接続信号が入力されていない、あるいはどちらか一方から接続入力信号が入力されていない場合には、励起光ユニット130においては、常にスイッチ134は開状態となっている。このため、励起光ユニット130が、照明光ユニット150へ接続されていない状態で、半導体レーザ131が駆動されることはない。
通常画像モードにおいて動作している際に、使用者が入力部192の所定のキーもしくはスイッチ122を一回押圧すると、蛍光画像モードにおける動作が開始される。照明光ユニット150に加え励起光ユニット130が動作を開始する。駆動回路132から出力された駆動パルス信号に基づいて半導体レーザ131がパルス駆動され、波長405nmの励起光L2が射出される。具体的には、図2に示すように、周期Tで発光可能期間T2にパルス幅T3のパルス励起光が射出される。
励起光L2は、集光レンズ135により集光され、ライトガイド133の端面へ入射する。ライトガイド133を伝播した励起光L2は、光コネクタ136、光コネクタ161を介してライトガイド163へ入射する。ライトガイド163を伝播し、その端部から射出した励起光L2は、コリメータレンズ164により平行光へ変換され、ダイクロイックミラー157へ入射する。励起光L2の波長が405nmであるため、励起光L2はダイクロイックミラー157で直角に反射し、集光レンズ158により光コネクタ113の端面へ集光され、ライトガイド112へ入射する。
ライトガイド112内を伝播した励起光L2は、ライトガイド112の先端から射出して、照明用光学系111を介して被観察体10へ照射される。なお、この際には、被観察体10の励起光L2の照射位置へは照明光L1も照射されている。
そして、CCD駆動回路118により駆動されたCCD117は、図2に示す照射光L1のみが照射されている期間T1においては、被観察体10で反射された照明光L1の反射光からなる通常像を撮像し、図2に示す発光可能期間T2においては、被観察体10で反射された照明光L1の反射光と励起光L2の照射により被観察体10から発せられた蛍光とからなる合波像を撮像する。なお、CCD117の先端には、波長410nm以下の光をカットする励起光カットフィルタが設けられているため、励起光L2の反射光はほとんどCCD117へは入射しない。
CCD117は、期間T1で取得した撮像信号と発光可能期間T2で取得した撮像信号を交互に出力し、これらの撮像信号はCDS/AGC回路119で相関二重サンプリングと自動利得制御による増幅を受けた後、A/D変換器120でA/D変換されて、RGB画像信号としてプロセッサユニット170のプロセッサ部172へ入力される。このとき期間T1で取得された通常像に基づくRGB画像信号は通常画像処理部174に入力され、発光可能期間T2で取得された合波像に基づくRGB画像信号は蛍光画像処理部182に入力される。
そして、通常画像処理部174は、入力されたRGB画像信号から通常画像信号を生成し、その通常画像信号を蛍光画像処理部182に出力する。
一方、蛍光画像処理部182は、入力されたRGB画像信号から合波画像信号を生成し、その合波画像信号から通常画像信号を減算して蛍光画像信号を生成する。そして、上記蛍光画像信号に各種の信号処理を施した上、通常画像信号を重畳して蛍光重畳画像信号を生成し、その蛍光重畳画像信号にさらに各種の信号処理を施した上、輝度(Y)信号と色差[C(R−Y,B−Y)]信号で構成されるY/C信号を生成し、表示処理部184へ出力する。表示処理部184では、Y/C信号に各種の信号処理を施し、表示用蛍光重畳画像信号を生成し、その表示用蛍光重畳画像信号をモニタ11へ出力する。
そして、モニタ11は、入力された表示用蛍光重畳画像信号に基づいて、蛍光画像と通常画像とが重ねあわされた蛍光重畳画像を動画として表示する。
また、通常画像処理部174は、画素毎の輝度信号Y、または隣接する複数画素の平均輝度信号Y’を光量制御部186へ出力する。光量制御部186では、1フレーム毎に指定エリア内の画素の平均輝度値Yaを算出し、予めメモリ(図示省略)へ記憶されている基準輝度値Yrと比較して、比較結果に基づいて絞り制御信号を選択し、照明光ユニット150の制御部167へ出力する。この絞り制御信号としては、平均輝度値Yaが基準輝度値Yrより大きければ絞り156の絞り量を小さくする信号が選択され、平均輝度値Yaが基準輝度値Yrより小さければ絞り156の絞り量を大きくする信号が選択され、平均輝度値Yaが基準輝度値Yrと略等しい場合には、絞り量を維持する信号が選択される。
また、照明光L1の光量と励起光L2の光量との比率が所定の値になるように、絞り制御信号と対応する駆動パルス制御信号が光量制御部186から駆動回路132に出力される。そして、駆動回路132は、入力された駆動パルス制御信号に基づいて、駆動パルス信号のパルス幅を変更する、または所定の発光可能期間T2の間に生成する駆動パルス信号の数を変更する。そして、半導体レーザ131はその駆動パルス信号に基づいてパルス状の励起光を射出する。具体的には、図3に示す励起光L2の発光パターン1のように発光可能期間T2の間に発光するパルス励起光の数が変更されるか、あるいは発光パターン2のように、パルス励起光のパルス幅(パルス励起光発光時間)が変更されることにより、発光可能期間T2における励起光L2の光量が変更される。このとき、照明光L1に対する絞り156への制御信号が光量減少の信号である場合には、パルス励起光のパルス幅を狭くする、もしくは発光可能期間T2の間に発光するパルス励起光の数を減少させることによって、発光可能期間T2における励起光L2の光量が減らされる。また、照明光L1に対する絞り156への制御信号が光量増大の信号である場合には、パルス励起光のパルス幅を広くする、もしくは発光可能期間T2の間に発光するパルス励起光の数を増加させることによって、発光可能期間T2における励起光L2の光量が増やされる。なお、上記説明では、図2に示す発光パターンからまず説明したが、パルス励起光の発光パターンの初期設定としては、図3の発光パターン1や発光パターン2にしておき、パルス励起光の数または幅を増減させることによって光量を制御することができる。
なお、照明光L1の光量と励起光L2の光量との比率は、予め入力部192からの入力操作により設定可能であり、光量制御部186ではこの設定された比率と、照明光L1の絞り量とに基づいて、パルス励起光のパルス幅と発光可能期間T2におけるパルス励起光の数を決定し、これらに基づいて駆動パルス制御信号を出力する。
照明光ユニット150の制御部167では、この絞り制御信号に基づいて、絞り156の絞り量を制御する。また、励起光ユニット130の制御部140では、この駆動パルス制御信号に基づいて、駆動回路132から半導体レーザ131へ供給される駆動パルス信号が制御される。
なお、上記実施形態においては、発光可能期間T2におけるパルス励起光のパルス幅またはパルス励起光の数を制御することにより、発光可能期間T2における励起光L2の光量を制御するようにしたが、発光可能期間T2におけるパルス励起光の数とパルス励起光のパルス幅を同時に制御することによって励起光L2の光量を制御するようにしてもよい。
また、上記説明においては、蛍光画像信号と通常画像信号を重畳して蛍光重畳画像信号を生成し、その蛍光重畳画像信号に基づいて表示用蛍光重畳画像を表示するようにしたが、これに限らず、たとえば、蛍光画像信号を通常画像信号の輝度信号Yの値で除算することにより蛍光収率を求め、この蛍光収率に対して、その大きさに応じて赤、黄、緑の色を順次割り当てて、表示用蛍光画像を作成し、その表示用蛍光画像をモニタ11に表示させるようにしてもよい。
また、正常組織から発せられる蛍光と病変組織から発せられる蛍光とでは強度が異なることを利用して、上記のようにして求めた蛍光収率に基づいて被観察体10が病変組織であるか正常組織であるかを判断する判断部を設けるようにしてもよい。そして、判断部において、正常組織であると判断された場合には、通常画像を表示し、病変組織であると判断された場合には、蛍光収率に応じて該当画素の通常画像色を変更した新規蛍光画像を生成して表示するようにしてもよい。
なお、通常画像についても、所定のゲインおよび/またはオフセットをかけて新規通常画像を生成して表示するようにしてもよい。なお、この場合、通常画像に対するゲインおよび/またはオフセットは、蛍光画像に対するゲインおよび/またはオフセットと異なるものとすることが望ましく、たとえば、蛍光画像に対するゲインGAINf>通常画像に対するゲインGAINn、蛍光画像に対するオフセットOFFSETf>通常画像に対するオフセットOFFSETnとすることができる。
また、蛍光強調のために合波画像信号に蛍光画像信号を加算して表示用蛍光画像を生成するようにしてもよい。
また、上記実施形態の蛍光内視鏡装置においては、上述したように通常画像信号は照明光L1のみが照射されている期間に撮像された通常像に基づいて生成し、蛍光画像信号は照明光L1と励起光L2の両方が照射されている期間に撮像された合波像に基づいて生成するようにしているが、通常像が撮像された期間と合波像が撮像された期間とが異なるので、それぞれの像に対応する被観察体10における撮像位置が異なる場合がある。このような場合には、たとえば、通常像に基づく通常画像信号と合波像に基づく合波画像信号とに基づいて撮像位置のずれを検出し、その位置ずれ量に応じて、たとえば、いずれか一方の画像信号にシフト補正などを施して位置合わせをするようにしてもよい。
また、図4に示すように、上記実施形態の蛍光内視鏡装置にさらに分光画像処理部188を設け、通常画像処理部174において取得されたRGB画像信号からなる通常画像信号、蛍光画像処理部182において取得されたRGB画像信号からなる合波画像信号および蛍光画像信号のうちの少なくとも一つに分光画像処理を施すようにしてもよい。なお、分光画像処理を施すか否かは入力部192からの入力操作により選択可能である。
以下、通常画像信号、蛍光画像信号または合波画像信号に分光画像処理を施す場合の作用について説明する。
分光画像処理部188では、各画素毎に、通常画像信号、蛍光画像信号または合波画像信号の3色画像信号R、G、Bに対して、メモリ(図示省略)に記憶されている推定マトリクスデータの全てのパラメータからなる3×59のマトリクスを用いて、次式(1)で示すマトリクス演算を行って、分光推定データ(q1〜q59)を作成する。
Figure 0005229723
ここで、推定マトリクスデータは、上述したようにテーブルとしてメモリ(図示省略)にあらかじめ記憶されている。なお、この推定マトリクスデータの詳細は、特開2003−93336号公報あるいは特開2007−202621号公報などに開示されている。本実施形態において、このメモリに格納されている推定マトリクスデータの一例は次の表1のようになる。
Figure 0005229723
この表1の推定マトリクスデータは、例えば410nmから700nmの波長域を5nm間隔で分けた59の波長域パラメータ(係数セット)p1〜p59からなる。パラメータp1〜p59は各々、マトリクス演算のための係数kpr,kpg,kpb(p=1〜59)から構成されている。
そして、たとえば、入力部192の操作によってλ1,λ2,λ3の3つの波長域が選択され、メモリに記憶されている推定マトリクスデータの中からそれらの3つの選択波長域に対応するパラメータをメモリから読み出す。
例えば、3つの波長域λ1,λ2,λ3として波長500nm,620nm,650nmが選択された場合は、それぞれの波長に対応する表1のパラメータp21,p45,p51の係数が用いられて、通常画像信号、蛍光画像信号または合波画像信号のRGB信号に上式(1)のマトリクス演算が施され、分光推定データλ1s,λ2s,λ3sが算出される。
そして、この算出された分光推定データλ1s,λ2s,λ3sにそれぞれ適切なゲイン、オフセットを加味して擬似色分光推定データλ1t,λ2t,λ3tが算出され、この擬似色分光推定データλ1t,λ2t,λ3tがそれぞれR’、G’、B’の画像信号とされる。
そして、この擬似3色画像信号R’、G’、B’を用いて、輝度信号Yと色差信号Cで構成されるY/C信号を生成し、表示処理部184へ出力する。表示処理部184では、Y/C信号に各種の信号処理を施し、擬似カラー画像信号を生成し、その擬似カラー画像信号をモニタ11へ出力する。
なお、分光画像処理部188においても、蛍光収率を求め、該蛍光収率に基づいて蛍光画像を生成するようにしてもよい。
具体的には、分光画像処理部188は、参照光強度として通常画像信号に対する分光画像処理で取得した輝度信号Yの値を使用し、蛍光画像に対する分光画像処理で取得した輝度信号Y’を輝度信号Yの値で除算することにより、推定蛍光収率を求め、この推定蛍光収率に対して、例えば、図5に示すように、赤、黄、緑の色を順次割り当てて、表示用蛍光画像を作成する。この場合には推定蛍光収率が小さくなる病変組織は赤色に、推定蛍光収率が大きい正常組織は緑色に表示される。なお、推定蛍光収率が所定の下限値以下である場合には、赤のみを割り当て、所定の上限値以上である場合には緑を割り当てる。あるいは、図6に示すように、推定蛍光収率に対して、赤、黄、緑、シアン、青を割り当て、推定蛍光収率が所定の下限値以下である場合、あるいは所定の上限値以上である場合には無彩色を割り当ててもよい。
なお、本実施の形態においては、参照光強度として通常画像信号に対する分光画像処理で取得した輝度信号Yの値を用いたが、例えば、正常組織から発せられる蛍光強度と病変組織から発せられる蛍光強度との差が少ない長波長帯域、例えば620nmにおける分光推定データから求めた光強度などを用いてもよい。
そして、たとえば、分光画像処理部188では、観察者が、推定蛍光収率が小さくなる病変組織の位置を確認しやすいように、通常画像の輝度信号Yを反映させた画像、すなわち白黒通常画像へ、上述の推定蛍光収率に任意のゲイン、オフセットを加味したデータをR、G、Bの1つもしくは2つに割り当てて生成した蛍光画像を重畳して表示用蛍光重畳画像を生成し、表示処理部184へ出力する。表示処理部184では、分光画像処理部188から出力されたカラー通常画像と表示用蛍光重畳画像を並べて表示した表示画像を生成し、モニタ11へ出力して表示させても良い。
さらに、本発明の形態は、上記のような実施形態に限定されるものではなく、例えばスコープ部先端にLED等の光源部を備えた内視鏡装置、あるいはカプセル内視鏡装置等であってもよい。
また、CCD117のモザイクフィルタとしては、原色型の3色フィルタを用いて説明を行ったが、これに限定されるものではなく、4色型あるいは補色型等のモザイクフィルタ等を用いることもできる。
なお、本実施の形態においては、生体組織そのものから発せられる自家蛍光を取得したが、取得する蛍光は例えば蛍光薬剤であるインドシアニングリーン(Indocyanine green)、光感受性物質である(ATX-S10、5-ALA、NPe6、HAT-D01、Photofrin-2等)等が注入、吸収された観察部から発せられる薬剤蛍光であってもよい。また、励起光として405nmの光を用いたが、これに限定されるものではない。例えば、蛍光薬剤としてインドシアニングリーン(Indocyanine green)を用いる場合であれば、700nm〜800nmの波長帯域の光を励起光として使用することができ、800nm以上の波長帯域の薬剤蛍光が発せられる。さらに、励起光光源の種類はレーザに限らず、LEDでも良い。
本発明の蛍光内視鏡装置の一実施形態の概略構成を示すブロック図 本発明の蛍光内視鏡装置の一実施形態における照明光と励起光の発光パターンを示す図 本発明の蛍光内視鏡装置の一実施形態における照明光と励起光の発光パターンを示す図 本発明の蛍光内視鏡装置のその他の実施形態の概略構成を示すブロック図 蛍光収率に対する色の割り当て方法の説明図 他の蛍光収率に対する色の割り当て方法の説明図
符号の説明
10 被観察体
11 モニタ
100 蛍光内視鏡装置
110 スコープユニット
111 照明用光学系
118 CCD駆動回路
119 CDS/AGC回路
120 A/D変換器
121 制御部
122 スイッチ
130 励起光ユニット
131 半導体レーザ
132 駆動回路
134 スイッチ
140 制御部
150 照明光ユニット
151 キセノンランプ
152 駆動回路
167 制御部
170 プロセッサユニット
172 プロセッサ部
174 通常画像処理部
176 表示処理部
182 蛍光画像処理部
184 表示処理部
186 光量制御部
188 分光画像処理部
192 入力部

Claims (3)

  1. 照明光を連続的に射出する照明光源手段と、
    パルス信号に基づいてパルス駆動され、パルス状の励起光を射出する励起光源手段と、
    前記照明光と前記励起光とを被観察体の略同一箇所へ照射する照射手段と、
    前記照明光の照射により前記被観察体から反射された反射光からなる像および前記励起光の照射により前記被観察体から発せられた蛍光を含む像を撮像する撮像手段と、
    該撮像手段により撮像された前記反射光からなる像に基づいて通常画像を生成するとともに、前記撮像手段により撮像された前記蛍光を含む像に基づいて蛍光画像を生成する画像処理手段と、
    前記通常画像の代表輝度値が所定輝度値となるように前記照明光の光量を制御するとともに、前記照明光の光量に対して前記励起光の光量が予め設定された比率となるように前記パルス信号を制御することによって前記励起光の光量を制御する光量制御手段とを備えたことを特徴とする蛍光画像取得装置。
  2. 前記励起光源手段が、所定の周期で所定の発光可能期間の間に1または複数のパルス状の励起光を射出するものであり、
    前記光量制御手段が、前記所定の発光可能期間の間のパルス励起光の数および/またはパルス励起光発光時間を変化させることにより前励起光の光量を制御するものであることを特徴とする請求項記載の蛍光画像取得装置。
  3. 前記照明光の光量に対する前記励起光の光量の比率を入力操作により設定する設定手段を備えていることを特徴とする請求項または記載の蛍光画像取得装置。
JP2008134073A 2008-05-22 2008-05-22 蛍光画像取得装置 Active JP5229723B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008134073A JP5229723B2 (ja) 2008-05-22 2008-05-22 蛍光画像取得装置
US12/453,768 US20090289200A1 (en) 2008-05-22 2009-05-21 Fluorescent image obtainment method and apparatus, fluorescence endoscope, and excitation-light unit
EP11179380A EP2404543A1 (en) 2008-05-22 2009-05-22 Fluorescent image obtainment method and apparatus, fluorescence endoscope, and excitation-light unit
CN2013103016191A CN103431830A (zh) 2008-05-22 2009-05-22 荧光图像获取方法及设备、荧光内窥镜和激发光装置
CN 200910203876 CN101584572B (zh) 2008-05-22 2009-05-22 荧光图像获取方法及设备、荧光内窥镜和激发光装置
EP11179372.5A EP2409635B1 (en) 2008-05-22 2009-05-22 Fluorescent image obtainment method and apparatus, fluorescence endoscope, and excitation-light unit
EP09006889.1A EP2123213B1 (en) 2008-05-22 2009-05-22 Fluorescent image obtainment method and apparatus, fluorescence endoscope, and excitation-light unit
EP11179366A EP2404542A1 (en) 2008-05-22 2009-05-22 Fluorescent image obtainment method and apparatus, fluorescence endoscope, and excitation-light unit

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008134073A JP5229723B2 (ja) 2008-05-22 2008-05-22 蛍光画像取得装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009279172A JP2009279172A (ja) 2009-12-03
JP5229723B2 true JP5229723B2 (ja) 2013-07-03

Family

ID=41450273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008134073A Active JP5229723B2 (ja) 2008-05-22 2008-05-22 蛍光画像取得装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5229723B2 (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8706184B2 (en) * 2009-10-07 2014-04-22 Intuitive Surgical Operations, Inc. Methods and apparatus for displaying enhanced imaging data on a clinical image
JP5690327B2 (ja) 2010-03-09 2015-03-25 オリンパス株式会社 蛍光内視鏡装置
CN102802495B (zh) 2010-03-18 2015-08-05 奥林巴斯株式会社 荧光观察装置以及荧光观察方法
JP5485835B2 (ja) * 2010-09-07 2014-05-07 富士フイルム株式会社 内視鏡用光源装置及びその光量制御方法並びに内視鏡システム及びその制御方法
JP5455856B2 (ja) * 2010-09-27 2014-03-26 富士フイルム株式会社 温度調節装置および温度調節方法、光源装置ならびに内視鏡診断装置
JP5539841B2 (ja) * 2010-10-26 2014-07-02 富士フイルム株式会社 電子内視鏡システム、電子内視鏡システムのプロセッサ装置、及び電子内視鏡システムの作動方法
JP5721406B2 (ja) * 2010-11-24 2015-05-20 Hoya株式会社 走査型共焦点内視鏡システム
JP5405445B2 (ja) * 2010-12-17 2014-02-05 富士フイルム株式会社 内視鏡装置
WO2012098791A1 (ja) * 2011-01-20 2012-07-26 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 カプセル型内視鏡
EP2679137B1 (en) 2011-06-07 2016-03-23 Olympus Corporation Endoscope apparatus for controlling light quantity of fluorescence imaging
JP5303015B2 (ja) * 2011-08-29 2013-10-02 富士フイルム株式会社 内視鏡診断装置
JP5926909B2 (ja) 2011-09-07 2016-05-25 オリンパス株式会社 蛍光観察装置
JP6198426B2 (ja) 2013-03-29 2017-09-20 浜松ホトニクス株式会社 蛍光観察装置及び蛍光観察方法
CN104619236B (zh) * 2013-08-01 2016-11-23 奥林巴斯株式会社 摄像装置
JP6113033B2 (ja) * 2013-09-11 2017-04-12 オリンパス株式会社 内視鏡装置
KR101499004B1 (ko) * 2013-12-10 2015-03-05 센시(주) 색 조명을 이용하여 촬영물 상에서 검사 대상을 검색하는 방법 및 장치
JP5934267B2 (ja) * 2014-02-19 2016-06-15 富士フイルム株式会社 内視鏡用光源装置及びその作動方法並びに内視鏡システム及びその作動方法
JP6110887B2 (ja) 2015-03-17 2017-04-05 浜松ホトニクス株式会社 重畳画像生成装置及び重畳画像生成装置の作動方法
JP6240700B2 (ja) * 2016-03-29 2017-11-29 富士フイルム株式会社 内視鏡装置
JP6227706B2 (ja) * 2016-05-02 2017-11-08 富士フイルム株式会社 内視鏡用光源装置及び内視鏡システム
JP7249108B2 (ja) * 2017-04-14 2023-03-30 キヤノン株式会社 撮像装置及び撮像プログラム
JP6411597B2 (ja) * 2017-08-22 2018-10-24 浜松ホトニクス株式会社 蛍光観察装置及び蛍光観察方法
JP6467483B2 (ja) * 2017-10-06 2019-02-13 富士フイルム株式会社 内視鏡用光源装置及び内視鏡システム
JP7265823B2 (ja) * 2018-10-19 2023-04-27 キヤノン株式会社 撮像装置及びプログラム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006055503A (ja) * 2004-08-23 2006-03-02 Pentax Corp 電子内視鏡装置
JP4564331B2 (ja) * 2004-10-26 2010-10-20 オリンパス株式会社 画像生成装置
JP4745790B2 (ja) * 2005-10-21 2011-08-10 Hoya株式会社 電子内視鏡装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009279172A (ja) 2009-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5229723B2 (ja) 蛍光画像取得装置
JP5110702B2 (ja) 蛍光画像取得装置
JP5081720B2 (ja) 蛍光内視鏡装置および励起光ユニット
EP2409635B1 (en) Fluorescent image obtainment method and apparatus, fluorescence endoscope, and excitation-light unit
JP5815426B2 (ja) 内視鏡システム、内視鏡システムのプロセッサ装置、及び画像処理方法
JP5426620B2 (ja) 内視鏡システムおよび内視鏡システムの作動方法
JP5485191B2 (ja) 内視鏡装置
JP5331904B2 (ja) 内視鏡システム及び内視鏡システムの作動方法
JP5496075B2 (ja) 内視鏡診断装置
JP5460536B2 (ja) 電子内視鏡システム
JP2015029841A (ja) 撮像装置および撮像方法
JP5371858B2 (ja) 電子内視鏡装置
JP5147538B2 (ja) 蛍光画像取得装置および蛍光画像取得装置の作動方法
JP5766773B2 (ja) 内視鏡システムおよび内視鏡システムの作動方法
JP5191327B2 (ja) 画像取得装置および画像取得装置の作動方法
JP5544260B2 (ja) 電子内視鏡システム
JPWO2019176253A1 (ja) 医療用観察システム
JP2012050650A (ja) 内視鏡システム及びそのキャリブレーション方法
JP5264382B2 (ja) 画像取得装置
JP5764472B2 (ja) 内視鏡診断装置
JP2003159210A (ja) 蛍光診断画像表示方法および表示装置
JP2015231576A (ja) 内視鏡システム、内視鏡システムのプロセッサ装置、及び画像処理方法
JP5152795B2 (ja) 蛍光画像取得装置および蛍光画像取得装置の作動方法
JP6203124B2 (ja) 内視鏡装置、内視鏡装置の作動方法
JP5827720B2 (ja) 内視鏡システム

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20100614

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120814

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130312

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160329

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5229723

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250