JP2002330919A - 蛍光観察用内視鏡システム - Google Patents

蛍光観察用内視鏡システム

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JP2002330919A
JP2002330919A JP2001139801A JP2001139801A JP2002330919A JP 2002330919 A JP2002330919 A JP 2002330919A JP 2001139801 A JP2001139801 A JP 2001139801A JP 2001139801 A JP2001139801 A JP 2001139801A JP 2002330919 A JP2002330919 A JP 2002330919A
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image
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fluorescence
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JP2001139801A
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English (en)
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Tetsuya Utsui
哲也 宇津井
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/04Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor combined with photographic or television appliances
    • A61B1/043Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor combined with photographic or television appliances for fluorescence imaging

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自家蛍光に基く蛍光画像と光源からの光に基
く画像を、モニタに動画像として同時に表示する。 【解決手段】 蛍光観察内視鏡システムのカメラボック
ス20内に、切替ミラー28を有する光学ユニット23
を設ける。切替レバー22によって蛍光観察モードを選
択する場合、光源装置内にあるEXフィルタをランプか
ら放射する光の光路内に配置する。そして、励起光を観
察部位Sに照射させると、励起光の照射によって生体組
織から発生する自家蛍光と励起光の反射光とが含まれる
光をファイバスコープの接眼部13から射出し、この光
を切替ミラー28の第2ミラー28Bに照射する。第2
ミラー28Bは、参照光を第1の撮像部32の方向へ導
き、自家蛍光を第2の撮像部42の方へ導く。そして、
第1の撮像部32から出力される画像信号と、第2の撮
像部42から出力される画像信号とに基いて、自家蛍光
により形成される蛍光観察画像と参照光により形成され
る参照画像をともに動画像としてモニタに同時表示す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気管支などの体内
から発せられる蛍光に基いて、観察部位の悪性病変組織
を観察できる蛍光観察内視鏡システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特定波長領域の光である励起光を
生体に照射すると生体から緑色波長領域の光を主成分と
する蛍光が発せられることが知られている(以下では、
自家蛍光という)。この自家蛍光は、正常組織の発光強
度が病変組織の発光強度より強いことが特徴とされてお
り、画面に表示することによって観察部位に病変組織が
存在するか観察することができる。
【0003】医療分野において、この自家蛍光を利用し
た蛍光観察用の内視鏡システムが提供されており、従来
の汎用の内視鏡システムとは異なって独自の構成とされ
ている。蛍光観察用内視鏡システムでは、可視帯域の波
長領域を有する通常光を生体に照射し画像を観察する通
常観察と、励起光を照射して画像を観察する蛍光観察が
切り替えられるようになっており、オペレータのレバー
操作などによって切り替えられる。通常観察の場合、観
察部位に反射した通常光によって観察部位の画像が形成
され、これにより観察部位の画像(通常画像)がモニタ
に再現される。一方、蛍光観察の場合、励起光によって
自家蛍光が生体から発生し、その自家蛍光によって形成
される観察部位の画像(蛍光画像)がモニタに再現され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような蛍光観察用
内視鏡システムでは、通常画像、蛍光画像どちらか一方
の画像しかモニタに再現することができない。蛍光画像
は緑色の波長領域成分の光によって形成されるため、モ
ニタ上には緑色を基調とした濃淡画像が表示される。こ
の蛍光画像は、病変組織と正常組織のとの差を認識する
こと以外に関しては、通常画像に比べて部位の観察に適
さない。そこで、2つの画像を同時に表示できる蛍光観
察用内視鏡システムが提案されており、例えば特開20
00−23903号公報に開示されている。
【0005】しかしながら、上記公報に記載された蛍光
観察用内視鏡システムでは、通常画像に対応する画像
(ここでは参照画像という)として表示できるが、蛍光
画像は静止画像としてしか表示できない。したがって、
内視鏡先端の位置がずれた場合、モニタには異なった部
位を撮影した画像が表示されてしまい、観察が困難とな
る。
【0006】そこで本発明では、自家蛍光に基く蛍光画
像と光源からの光に基く画像を、モニタに動画像として
同時に表示することができる蛍光観察用内視鏡システム
を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の蛍光観察用内視
鏡システムは、ファイバスコープが使用されるととも
に、2つの撮像部が設けられた蛍光観察用内視鏡システ
ムであり、がん細胞などの悪性病変部を早期に発見する
ことが可能な内視鏡システムである。スコープは、青色
波長領域の光を主成分とする光(以下では、励起光とい
う)を観察対象まで伝達するライトガイド用光ファイバ
ー束と、観察対象に励起光が照射することによって発生
する緑色の波長領域の光を主成分とした光(以下では、
自家蛍光という)と励起光の反射光である参照光とを成
分とする光(以下では、混成光という)を観察用光学系
が含まれる接眼部の側まで光学的画像を形成した状態で
伝達するイメージガイド用光ファイバー束とを有するフ
ァイバスコープである。本発明では、スコープの接眼部
とスコープで捉えた被写体像を撮像するための撮像部と
の間に、接眼部から射出する混成光を参照光と自家蛍光
とに分離し、参照光および自家蛍光をそれぞれ第1の方
向と第2の方向へ導く光学ユニットが設けられる。撮像
部は、第1の方向へ導かれた参照光により形成される画
像(以下では参照画像という)を撮像し、該参照画像に
応じた参照画像信号を出力する第1の撮像部と、第2の
方向へ導かれた自家蛍光により形成される画像(以下で
は蛍光観察画像という)を撮像し、該蛍光観察画像に応
じた蛍光観察画像信号を出力する第2の撮像部によって
構成される。撮像部から出力される画像信号を信号処理
するため信号処理部が設けられており、この信号処理部
は、蛍光観察画像と参照画像とが動画像として同時に表
示されるように、入力される参照画像信号と蛍光観察画
像信号とを処理して同時表示に対応する映像信号(以下
では、マルチ表示映像信号という)を出力する。そし
て、画像を表示するための表示装置が信号処理部に接続
されており、信号処理部から出力されるマルチ表示映像
信号に基いて、蛍光画像と参照画像とを動画像として同
時に表示する。光学ユニットを設けることにより、参照
画像と蛍光観察画像をともに動画像として同時に表示
(マルチ表示)することができる。表示装置には、参照
画像および蛍光観察画像が、それぞれ所定の色(参照画
像の場合は青色、蛍光観察画像は緑色)を基調とした濃
淡画像で表示されるが、病変部発見を容易にするような
色を基調としてもよい。例えば、参照画像の色として蛍
光観察画像と同じ緑色を基調とすることにより、画像の
比較がしやすくなる。
【0008】構成の簡素化や、サイズの小型化を考慮し
て、光学ユニットには、参照光を反射するとともに自家
蛍光を透過する反射特性を有するダイクロイックミラー
が設けられることが望ましい。これにより、参照光が第
1の方向へ導かれ、自家蛍光が接眼部から射出する光の
光軸に沿った第2の方向へ導かれる。
【0009】励起光を放射する光源装置に関しては、従
来の光源装置の構成をできるだけ利用するため、可視光
の波長領域ほぼ全体に渡った分光特性を有する光源特性
光をライトガイド用光ファイバー束の入射端へ向けて放
射するランプと、光源特性光のうちほぼ励起光のみ透過
させ、光源特性光の光路である第1光路内に配置される
励起光透過フィルタとが設けられていることが望まし
い。
【0010】従来の内視鏡装置のようにフルカラー画像
も表示装置に表示可能とするため、内視鏡システムは、
励起光および可視光の波長領域ほぼ全体に渡った分光特
性を有する光(以下では光源特性光という)のいずれか
を選択的にライトガイド用光ファイバー束の入射端へ向
けて放射する光源装置と、光源特性光を観察対象に照射
することによって観察する通常観察方式と励起光を観察
対象に照射することによって観察する蛍光観察方式のど
ちらか一方の観察方式を選択するための観察方式選択操
作部と、観察方式選択操作部に対する操作に従って、通
常観察方式が選択されている場合には光源特性光を放射
し、蛍光観察方式が選択されている場合には励起光を放
射する放射光制御部とをさらに有することが望ましい。
この場合、観察方式選択操作部に対する操作によって通
常観察方式が選択されている場合、ライトガイド用光フ
ァイバー束が光源特性光を観察対象まで伝達し、イメー
ジガイド用ライトガイドファイバが光源特性光の反射光
である通常光を該接眼部側まで伝達する。また、光学ユ
ニットは、接眼部から射出する通常光を所定の方向へ導
く第1光学素子と、接眼部から射出する参照光を第1の
方向に導くとともに自家蛍光を第2の方向に導く第2光
学素子とにより構成される切替光学素子であって、第1
光学素子と第2光学素子のどちらか一方が接眼部から射
出される光の光路となる第2光路に選択的に配置される
切替光学素子と、観察方式選択操作部に対する操作に従
って、通常観察方式が選択されている場合には第1光学
素子を該第2光路内へ配置し、蛍光観察方式が選択され
ている場合には第2光学素子を該第2光路内へ配置する
切替光学素子駆動部とを有することが望ましい。この場
合、第1の撮像部が、通常観察方式が選択された場合に
は通常光により形成される通常観察画像を撮像して通常
観察画像に応じた通常観察画像信号をカラー画像信号と
して出力し、信号処理部が、通常観察方式が選択された
場合には通常観察画像が表示装置に動画像として表示さ
れるように、通常観察画像信号を処理して通常観察映像
信号を出力する。このような構成により、オペレータが
操作部を操作することによって、励起光による参照画像
と蛍光観察画像との表示と観察部位のフルカラー表示の
どちらも表示可能である。
【0011】通常観察の場合、第1の撮像部において通
常観察用の撮像素子を新たに設けることも可能である
が、構成の簡素化を考慮して、第1の撮像部に設けられ
る第1撮像素子の受光面において、通常観察画像および
参照画像を形成させるように、第1光学素子が通常光を
第1の方向へ導くことが望ましい。
【0012】上記のように光源装置内にフィルタを設け
る構成の場合、放射光制御部が、通常観察方式が選択さ
れている場合には励起光透過フィルタを該第1光路外へ
配置し、蛍光観察方式が選択されている場合には励起光
透過フィルタを該第1光路内へ配置する。光学素子に関
しては、例えば、第1光学素子は、通常光を実質的に全
反射する反射ミラーであり、第2の光学素子は上記のダ
イクロイックミラーである。また、保守性、設計容易性
を考慮して、切替光学素子および励起光透過フィルタを
切替光学素子制御部は、切替光学素子を駆動させるため
のアクチュエータとしてソレノイドを有し、放射光制御
部が、励起光透過フィルタを駆動させるためのアクチュ
エータとしてソレノイドを有することが望ましい。
【0013】本発明の蛍光観察用内視鏡システムは、可
視光の波長領域ほぼ全体に渡った分光特性を有する光源
特性光を放射する光源と、光源特性光のうち青色波長領
域を主成分とするほぼ励起光のみ透過させ、選択的に光
源特性光の光路である第1光路内および第1光路外のい
ずれかに配置される励起光透過フィルタと、励起光透過
フィルタが該第1光路外にある場合には光源特性光を観
察対象まで伝達し、励起光透過フィルタが該第1光路内
にある場合には励起光を観察対象まで伝達するライトガ
イド用光ファイバー束と、励起光透過フィルタが該第1
光路外にある場合には光源特性光が観察対象に照射した
ときの反射光である通常光を該接眼部側まで伝達し、励
起光透過フィルタが該第1光路内にある場合には観察対
象に励起光が照射することによって発生する緑色の波長
領域の光を主成分とした自家蛍光と励起光の反射光であ
る参照光とを成分とする混成光を接眼部側まで光学的画
像を形成した状態で伝達するイメージガイド用光ファイ
バー束とを有するスコープと、接眼部から射出される通
常光を第1の方向へ導く第1光学素子と、接眼部から射
出される参照光を第1の方向に導くとともに自家蛍光を
第2の方向に導く第2光学素子とによって構成される切
替光学素子であって、選択的に反射光学素子と分離光学
素子のどちらか一方が接眼部から射出される光の光路と
なる第2光路に配置される切替光学素子と、光源特性の
光を観察対象に照射することによって観察する通常観察
方式と励起光を観察対象に照射することによって観察す
る蛍光観察方式のどちらか一方の観察方式を選択するた
めの観察方式選択操作部と、観察方式選択操作部に対す
る操作に従って、通常観察方式が選択されている場合に
は励起光透過フィルタを該第1光路外へ配置し、蛍光観
察方式が選択されている場合には励起光透過フィルタを
該第1光路内へ配置するフィルタ駆動部と、観察方式選
択操作部に対する操作に従って、通常観察方式が選択さ
れている場合には第1光学素子を該第2光路内へ配置
し、蛍光観察方式が選択されている場合には第2光学素
子を該第2光路内へ配置する切替光学素子駆動部と、第
1の方向に沿って配置され、通常観察方式が選択された
場合には通常光により形成される通常観察画像を撮像し
て通常観察画像に応じた通常観察画像信号を出力し、蛍
光観察方式が選択された場合には参照光により形成され
る参照画像を撮像して該参照画像に応じた参照画像信号
を出力する第1の撮像部と、第2の方向に沿って配置さ
れ、蛍光観察方式が選択された場合には自家蛍光により
形成される蛍光観察画像を撮像して該蛍光観察画像に応
じた蛍光観察画像信号を出力する第2の撮像部と、通常
観察方式が選択された場合には通常観察画像信号に基い
て通常観察映像信号を出力するとともに、蛍光観察方式
が選択された場合には蛍光観察画像と参照画像が同一画
面に表示されるように参照画像信号および蛍光観察画像
信号を処理してマルチ表示映像信号を出力する信号処理
部と、通常観察方式が選択された場合には通常観察映像
信号に基いて通常観察画像を動画像として表示し、蛍光
観察方式が選択された場合にはマルチ表示映像信号に基
いて参照画像および蛍光観察画像をともに動画像として
表示する表示装置とを備えたことを特徴とする。
【0014】本発明の蛍光観察用の撮像装置は、青色波
長領域の光を主成分とする励起光を観察対象まで伝達す
るライトガイド用光ファイバー束と、観察対象に励起光
が照射することによって発生する緑色の波長領域の光を
主成分とした自家蛍光と励起光の反射光である参照光と
を成分とする混成光を観察用光学系が含まれる接眼部の
側まで光学的画像を形成した状態で伝達するイメージガ
イド用光ファイバー束とを有するスコープが着脱自在に
接続される撮像装置であって、接眼部から射出する混成
光を参照光と自家蛍光とに分離し、参照光および自家蛍
光をそれぞれ第1の方向と第2の方向へ導く光学ユニッ
トと、第1の方向へ導かれた参照光により形成される参
照画像を撮像し、該参照画像に応じた参照画像信号を出
力する第1の撮像部と、第2の方向へ導かれた自家蛍光
により形成される蛍光観察画像を撮像し、該蛍光観察画
像に応じた蛍光観察画像信号を出力する第2の撮像部と
を備えたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下では、図面を参照して本発明
の実施形態について説明する。
【0016】図1は、本実施形態である蛍光観察用内視
鏡システムを示した概略図である。本実施形態の蛍光観
察用内視鏡システムは、がん細胞などの悪性病変部を検
出するための内視鏡システムである。
【0017】蛍光観察用内視鏡システムには、ファイバ
スコープ10と、カメラボックス20と、第1カメラコ
ントローラ44、第2カメラコントローラ46、光源装
置50、モニタ80が備えられている。ファイバスコー
プ10は光源装置50およびカメラボックス20に着脱
自在に接続され、カメラボックス20は第1カメラコン
トローラ44、第2カメラコントローラ46を介して、
光源装置50内に設けられたセレクタ60と接続されて
いる。セレクタ60は、モニタ80に接続される。観察
作業を開始すると、ファイバスコープ10の先端部が観
察対象となる部位Sの場所まで体内に挿入される。
【0018】光源装置50内には、光源としてキセノン
ランプ52が設けられており、キセノンランプ52から
放射した光は、赤外線カットフィルタ54、EXフィル
タ56、集光レンズ(図示せず)を介してファイバスコ
ープ10内に設けられたライトガイド12の入射端12
Aに入射する。赤外線カットフィルタ54はキセノンラ
ンプから放射される光のうち赤外線波長領域の光を遮断
するフィルタであり、また、EXフィルタ56は、青色
波長領域の光のみを透過させるフィルタである。EXフ
ィルタ56は、アクチュエータであるソレノイド58に
よって駆動され、必要に応じて入射端12Aへ進む光の
光路(第1光路)内もしくは光路外へ移動される。
【0019】ライトガイド12は、キセノンランプ52
から放射された光をファイバスコープ10の先端部へ導
くための光ファイバー束であり、入射端12Aに入射し
た光はファイバスコープ10の先端部から出射する。こ
れにより、観察部位Sに光が照射される。観察部位Sで
反射した光は、対物レンズ19を介してファイバスコー
プ10内に設けられたイメージガイド14の入射端14
Aに入射する。これにより、観察部位Sの画像が入射端
14Aに形成される。イメージガイド14は、入射端1
4Aに形成される画像を光学的に伝達するための光ファ
イバー束であり、観察部位Sの画像は接眼光学系18を
有する接眼部13へ光学的に導かれる。
【0020】撮像装置であるカメラボックス20内に
は、第1および第2の撮像部32、42と、切替ミラー
28が含まれた光学ユニット23が設けられている。第
1の撮像部32には、撮像素子であって補色カラーフィ
ルタが受光面上に配置された第1CCD32Aが設けら
れており、一方、第2の撮像部42にはカラーフィルタ
が配置されていない第2CCD42Aが備えられてい
る。第1および第2の撮像部32、42は、それぞれ第
1カメラコントローラ44と第2カメラコントローラ4
4、46によって制御されており、第1および第2CC
D32A、42Aがそれぞれのコントローラによって駆
動される。感度コントローラ24は、イメージインテン
シファイアー38の感度を調整するためのつまみであ
る。
【0021】ファイバスコープ10の接眼部13を通っ
た光は、切替ミラー28によって第1の撮像部32およ
び第2の撮像部42の方向へ選択的に導かれる。第1の
撮像部32の方向(第1の方向)へ導かれると、絞り
(ここでは図示せず)結像レンズ30を介して第1CC
D32Aの受光面に到達する。これにより、第1CCD
32Aの受光面に被写体像、すなわち観察部位Sの画像
が形成される。被写体像が形成されると、被写体像に応
じた1フレーム分の画像信号が順次所定間隔で読み出さ
れ、第1カメラコントローラ44へ送られる。第1カメ
ラコントローラ44では、読み出された画像信号に対し
て所定の処理が施され、光源装置50内のセレクタ60
へ送られる。本実施形態では、NTSC方式に従って、
1フレーム分の画像信号が1/30秒ごとに第1CCD
32Aから読み出される。
【0022】一方、切替ミラー28によってファイバス
コープ10から送られてきた光が第2の撮像部42の方
向(第2の方向)へ導かれると、絞り(ここでは図示せ
ず)、蛍光フィルタ34、結像レンズ36を介してイメ
ージインテンシファイア38に入射する。イメージイン
テンシファイア38は、光強度を増幅させてより高い輝
度の像を再生するための光増幅器であり、光強度が増幅
された光は、イメージインテンシファイア38から射出
されると結像レンズ40を介して第2CCD42Aの受
光面に到達する。これにより、第2CCD42Aの受光
面に被写体像が形成される。第2CCD42Aにおいて
も、被写体像に応じた画像信号が順次読み出され、第2
カメラコントローラ46において画像信号処理が施さ
れ、そして処理された画像信号がセレクタ60へ送られ
る。セレクタ60では、後述するように、所定の映像信
号がモニタ80へ出力される。
【0023】本実施形態では、可視光の波長領域全体に
渡ってほぼ一様な分光分布特性を有する光(以下では、
光源特性光という)を観察部位に照射した場合に形成さ
れる画像(以下では、通常観察画像という)をモニタ8
0に再現する通常観察モードと、主に青色波長領域の光
であって生体組織から自家蛍光を発生させる光(以下で
は励起光という)を観察部位に照射し、その場合、励起
光の観察部位での反射光によって形成される画像(以下
では、参照画像という)と自家蛍光によって形成される
画像(以下では蛍光観察画像という)とをモニタ80に
動画像として同時に再現する蛍光観察モードとが、オペ
レータによって選択される。切替レバー22は、観察モ
ードを通常観察モードと蛍光観察モードのどちらか一方
に切り替えるための操作部であり、オペレータが切替レ
バー22を押し込むと切替スイッチ26がON状態とな
り、通常観察モードが設定される。一方、オペレータが
切替レバー22を引き抜くと切替スイッチ26がOFF
状態となり、蛍光観察モードが設定される。
【0024】切替ミラー28は、第1ミラー28A、第
2ミラー28Bによって構成され、アクチュエータのソ
レノイド28Cによって駆動される。後述するように、
切替スイッチ26のON/OFFに従って所定量だけ回
転する。切替スイッチ26のON/OFF信号は光源装
置50内のセレクタ60へ送られ、EXフィルタ56
は、この切替スイッチ26のON/OFFに従って位置
が切り替えられる。
【0025】図2は、セレクタ60のブロック図であ
る。
【0026】図2に示すように、セレクタ60には、C
PU62、第1切替部64、第2切替部66、画像合成
部68が設けられている。CPU62は、蛍光観察用内
視鏡システム全体の動作を制御しており、CPU62に
入力される切替スイッチ26のON/OFF信号に従っ
て、第1および第2切替部64、66、画像合成部68
および光源装置50内のソレノイド58に対して制御信
号を送る。
【0027】第1および第2切替部64、66は、それ
ぞれスイッチSW1、SW2を有する。通常観察モード
の場合、第1カメラコントローラ44から順次送られて
くる画像信号のみが映像信号としてモニタ80へ送られ
るように、スイッチSW1、SW2が切り替えられる。
これにより、観察部位Sの画像がモニタ80に表示され
る。一方、蛍光観察モードの場合、第2カメラコントロ
ーラ46から送られてくる画像信号が画像合成部68へ
送られるとともに、画像合成部68から送られてくる信
号がモニタへ出力されるように、スイッチSW1、SW
2が切り替えられる。
【0028】そして、画像合成部68では、第1カメラ
コントローラ44から送られてくる画像信号による被写
体像と第2カメラコントローラ46から送られてくる画
像信号による被写体像とが同一画面上に動画像として表
示されるように、画像処理が施される。そして、画像合
成部68から出力される1フレーム分の画像信号がモニ
タ80へ映像信号として順次送られるように、第2切替
部66が切り替えられる。
【0029】図3は、蛍光観察モードにおけるモニタ8
0の表示画像を示した図である。
【0030】蛍光観察モードの場合、モニタ80の右側
の第1領域AR1には第1カメラコントローラ44から
出力される画像信号(以下では、参照画像信号)に基い
た被写体像が、左側の第2領域AR2には第2カメラコ
ントローラ46から出力される画像信号に基く被写体像
がそれぞれ動画像として表示される。図2に示した画像
合成部68では、図3に示すような画面表示となるよう
に画像信号処理が施される。第1領域AR1に映し出さ
れる被写体像が上述した参照画像であり、また、第2領
域AR2に映し出される被写体像が上述した蛍光観察画
像である。
【0031】従来知られているように、病変組織から発
生する自家蛍光の強度は、正常組織から発生する自家蛍
光の強度に比べて小さい。したがって、病変部に関して
は、第1領域AR1の参照画像では際立って認識されな
い(病変部とその周辺部とに輝度差がない)が、第2領
域AR1の蛍光観察画像では黒っぽく映し出される。な
お、励起光が青色波長領域を主成分とすることから、第
1領域AR1の参照画像は青色を基調とした濃淡画像で
ある。一方、第2CCD42Aにはカラーフィルタが配
置されていないが、病変部が認識しやすくするため、第
2カメラコントローラ46において色調整処理が施さ
れ、モニタ80に表示される蛍光観察画像は緑色を基調
とした濃淡画像になる。
【0032】なお、本実施形態の蛍光観察内視鏡システ
ムにおいては、図1に示すように、ファイバスコープ1
0内に形成された鉗子チャンネル(図示せず)に導光プ
ローブ16が挿入されている。導光プローブ16によ
り、励起光により発生する自家蛍光はポリクロメータ9
0へ導かれる。ポリクロメータ90は多波長スペクトル
強度を測定する分光器であり、入射された蛍光の分光測
定が行われる。その測定結果に対してパーソナルコンピ
ュータ92にて所定の演算処理が実行され、その演算結
果が演算用モニタ94に表示される。
【0033】以下では、図4〜図7を用いて、通常観察
モード、蛍光観察モードにおいて、ファイバスコープ1
0から送られてくる光の経路を説明する。
【0034】図4は、切替ミラー28の正面図であり、
図5、図6は、それぞれ通常観察モードと蛍光観察モー
ドにおけるカメラボックス20内を示した図である。図
7は、切替ミラー28の反射特性を示した図である。
【0035】図4に示すように、切替ミラー28では、
ロータリーソレノイドであるソレノイド28Cに対し
て、扇状の第1ミラー28Aと第2ミラー28Bとが間
隔を空けて取り付けられている。ソレノイド28Cが駆
動することによって、第1ミラー28Aと第2ミラー2
8Bとが同一平面内をソレノイド28C中心に回転す
る。第1ミラー28Aと第2ミラー28Bの中央部に
は、ファイバスコープ10の接眼部13から射出する光
の光束断面積に合わせたエリアを有するミラー部29
A、29Bがそれぞれ設けられている。
【0036】通常観察モードの場合、すなわち、切替レ
バー22が押し込まれており、切替スイッチ26がON
状態である場合、光源装置50内のEXフィルタ56
は、光源装置50内の光路(第1光路)から外されてい
る。したがって、キセノンランプ60から放射される、
可視光の波長領域全体に渡ってほぼ一様な分光特性を有
する光源特性光がそのまま観察部位Sに照射する。この
光が観察部位Sで反射したときの反射光(以下では通常
光という)は、ファイバスコープ10の接眼部13から
射出する。図5に示すように、通常観察モードの場合、
切替ミラー28は、第1ミラー28Aのミラー部29A
が接眼部13から射出する光の光軸Lに対して45度の
角度で光路(第2光路)に収まるように位置決めされ
る。これにより、ファイバスコープ10からの光は、第
1ミラー28Aのミラー部29A前面に照射する。
【0037】図7には、第1ミラー28A(ミラー部2
9A)の45度入射角での反射特性が実線RL1で示さ
れており、横軸が波長(nm)、縦軸が反射率(%)を示
す。第1ミラー28Aは、すべての波長領域の光を90
%以上反射し、すなわち実質的に全反射する反射ミラー
である。したがって、ミラー部29Aに照射した光は、
第2の撮像部42の方向(第2の方向)へは進まず、第
1の撮像部32の方向(第1の方向)へ進む。そして、
絞り31、結像レンズ30を介して第1の撮像部32の
第1CCD32A受光面に到達すると、通常光による被
写体像(以下では通常観察画像という)が第1CCD3
2Aの受光面に形成される。これにより、第1の撮像部
32から通常観察画像に応じたカラー画像信号(以下で
は通常観察画像信号という)がモニタ80上において、
カラー画像が動画像として表示される。
【0038】一方、蛍光観察モードの場合、すなわち、
切替レバー22が引き抜かれており、切替スイッチ26
がOFF状態である場合、光源装置50内のEXフィル
タ56は、光源装置50内の光路(第1光路)内に位置
決めされている。したがって、キセノンランプ60から
放射されて観察部位Sに照射する光は、青色波長領域の
みからなる励起光となる。励起光が観察部位Sに照射す
ると、励起光の反射光(以下では参照光という)と、励
起光によって生体組織自身から発生する自家蛍光の両方
が含まれる光(混成光)がファイバスコープ10を通っ
てカメラボックス20へ送られる。そして、図6に示す
ように、切替ミラー28は、第2ミラー28Bのミラー
部29Bが光軸Lに対して45度の角度で収まるように
位置決めされる。これにより、ファイバスコープ10か
ら射出する光(混成光)は、第2ミラー28Bのミラー
部29B全体に照射される。
【0039】再び図7を参照すると、第2ミラー28B
のミラー部29Bにおける45度入射角の反射特性が破
線RL2で示されている。第2ミラー28B(ミラー部
29)は、特定の波長領域の光を反射するダイクロイッ
クミラーである。第2ミラー28Bは、緑色の波長領域
(およそ500nm〜600nm)の光に対しては反射
率が10%以下であり、実質的にこの領域の光が入射す
るとすべて透過する。一方、緑色の波長領域以外の光に
対しては反射率が90%以上であり、すなわち実質的に
全反射する。したがって、ファイバスコープ10の接眼
部13から射出する、参照光と自家蛍光からなる光がミ
ラー部29Bに入射すると、参照光は第1の撮像部32
の方向(第1の方向)へ導かれ、自家蛍光は第2の撮像
部42の方向(第2の方向)へ導かれる。すなわち、自
家蛍光は、絞り33、蛍光フィルタ34、結像レンズ3
6を介してイメージインテンシファイア38、結像レン
ズ40を介して第2の撮像部42の第2CCD42A受
光面に到達する。
【0040】励起光の反射光による参照画像が第1CC
D32Aに形成され、自家蛍光による蛍光観察画像が第
2CCD42Aに形成されると、前述したように、セレ
クタ60の画像合成部68(図2参照)において、第1
カメラコントローラ44から送られてくる参照画像に応
じた参照画像信号と、第2カメラコントローラ46から
送られてくる蛍光観察画像に応じた蛍光観察画像信号と
が合成処理され、これにより参照画像と蛍光観察画像が
リアルタイムで同時に表示するための画像信号が映像信
号(マルチ表示映像信号)としてモニタ80へ出力され
る。
【0041】このように本実施形態によれば、ダイクロ
イックミラー28Bを設けることにより、接眼部13か
ら射出する、励起光により発生する自家蛍光および励起
光の反射光である参照光とが混合した光(混成光)が分
離され、参照光が第1の撮像部32の方向へ導かれ、自
家蛍光が第2の撮像部42の方向へ導かれる。第1およ
び第2の撮像部32、42からそれぞれ出力される参照
画像信号、蛍光観察画像信号は、第1および第2カメラ
コントローラ44、46を介して、光源装置50内に設
けられたセレクタ60の画像合成部68に送られる。画
像合成部68では、参照画像と蛍光観察画像が同時表示
されるように信号処理が施され、同時表示に対応する映
像信号がモニタ80に出力される。また、切替レバー2
2の操作により通常観察モードを選択した場合は、白色
光の反射光により形成される通常画像が第1の撮像部3
2で撮像され、モニタ80にフルカラー動画像として表
示される。
【0042】なお、参照画像と蛍光観察画像を同色にし
て病変部発見をより確実にするため、モニタ80には緑
色を基調とした参照画像が表示されるように、第1カメ
ラコントローラ44において色調整処理を画像信号に対
して施してもよい。この場合、青色成分の画像信号を緑
色成分の画像信号に変換するようにゲインコントロール
が施される。
【0043】光源装置に関しては、キセノンランプ52
とEXフィルタ56とを備えた構成に限定されず、例え
ば、LEDランプを使用して発光制御により、白色光
(光源特性光)および励起光をファイバスコープ10へ
送るようにしてもよい。
【0044】本実施形態では、切替スイッチ26のON
/OFFに従ってソレノイド28Cが切替ミラー28を
切り替えるため駆動するが、光源装置50内のセレクタ
60のCPU62がON/OFFを検知し、観察モード
の切替に応じてソレノイド28Cの駆動するようにして
もよい。逆に、切替スイッチ26のON/OFFに従っ
て直接ソレノイド28Cが駆動するようにしてもよい。
また、切替レバー22の押し込み、引き抜きによって観
察モードを選択する構成に限定されず、他の操作部材に
よって観察モードを切り替える構成にしてもよい。EX
フィルタ56、切替ミラー28を駆動するアクチュエー
タとしては、ソレノイド以外のアクチュエータ、例えば
モータを用いてもよい。
【0045】本実施形態では、信号処理関連の構成要素
として、第1カメラコントローラ44、第2カメラコン
トローラ46、セレクタ60が別々に独立構成されてい
るが、これらを一体に組み込んだ画像処理装置を構成し
てもよく、さらには光源装置50内に含めて内視鏡装置
のプロセッサを構成してもよい。
【0046】通常観察モードにおいて、通常光は第1ミ
ラー28によって第1の撮像部32へ導かれるが、新た
に第1の撮像部の構成要素として通常光専用の撮像素子
を設第1の撮像部32の位置とは異なる場所に設け、通
常光を第1ミラー28Cで専用の撮像素子のある方向へ
導くような構成にしてもよい。
【0047】本実施形態では、光学ユニット23内に第
1ミラー28Bを設けたが、ダイクロイックミラー以外
の光学素子(プリズムなど)によって参照光と自家蛍光
とを分離するようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、自家蛍光
に基く蛍光画像と光源からの光に基く画像を、モニタに
動画像として同時に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態である蛍光観察用内視鏡システムを
示したブロック図である。
【図2】セレクタのブロック図である。
【図3】蛍光観察モードにおけるモニタの表示画像を示
した図である。
【図4】切替ミラーの正面図である。
【図5】通常観察モードにおけるカメラボックス内を示
した図である。
【図6】蛍光観察モードにおけるカメラボックス内を示
した図である。
【図7】切替ミラーの反射特性を示した図である。
【符号の説明】
10 ファイバスコープ(スコープ) 12 ライトガイド(ライトガイド用光ファイバー
束) 13 接眼部 14 イメージガイド(イメージガイド用光ファイバ
ー束) 18 接眼光学系 20 カメラボックス(蛍光観察用の撮像装置) 22 切替レバー(観察方式選択操作部) 23 光学ユニット 28 切替ミラー(切替光学素子) 28A 第1ミラー(第1光学素子、反射ミラー) 28B 第2ミラー(第2光学素子、ダイクロイックミ
ラー) 28C ソレノイド 29A ミラー部 29B ミラー部 32 第1の撮像部 32A 第1CCD(第1撮像素子) 42 第2の撮像部 42A 第2CCD 44 第1カメラコントローラ 46 第2カメラコントローラ 50 光源装置 52 ランプ(光源) 56 EXフィルタ(励起光透過フィルタ) 58 ソレノイド 60 セレクタ 62 CPU 68 画像合成部 80 モニタ(表示装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C061 AA07 BB02 CC06 CC07 DD03 FF02 FF46 HH54 LL02 LL08 NN01 NN05 QQ04 QQ09 RR04 RR14 RR17 RR26 WW01 WW10 WW17 XX01 XX02 5C054 AA05 CA04 CC03 CC04 CC07 FE02 FE05 FE18 HA12

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 青色波長領域の光を主成分とする励起光
    を観察対象まで伝達するライトガイド用光ファイバー束
    と、観察対象に前記励起光が照射することによって発生
    する緑色の波長領域の光を主成分とした自家蛍光と前記
    励起光の反射光である参照光とを成分とする混成光を観
    察用光学系が含まれる接眼部の側まで光学的画像を形成
    した状態で伝達するイメージガイド用光ファイバー束と
    を有するスコープと、 前記接眼部から射出する前記混成光を前記参照光と前記
    自家蛍光とに分離し、前記参照光および自家蛍光をそれ
    ぞれ第1の方向と第2の方向へ導く光学ユニットと、 前記第1の方向へ導かれた前記参照光により形成される
    参照画像を撮像し、該参照画像に応じた参照画像信号を
    出力する第1の撮像部と、 前記第2の方向へ導かれた前記自家蛍光により形成され
    る蛍光観察画像を撮像し、該蛍光観察画像に応じた蛍光
    観察画像信号を出力する第2の撮像部と、 前記蛍光観察画像と前記参照画像とが動画像として同時
    に表示されるように、入力される前記参照画像信号と前
    記蛍光観察画像信号とを処理してマルチ表示映像信号を
    出力する信号処理部と、 前記マルチ表示映像信号に基いて、前記蛍光画像と前記
    参照画像とを動画像として同時に表示する表示装置とを
    備えたことを特徴とする蛍光観察用内視鏡システム。
  2. 【請求項2】 前記光学ユニットが、前記参照光を反射
    するとともに前記自家蛍光を透過する反射特性を有する
    ダイクロイックミラーを有することを特徴とする請求項
    1に記載の蛍光観察用内視鏡システム。
  3. 【請求項3】 前記表示装置に表示される前記参照画像
    および蛍光観察画像が、病変部発見を容易にするように
    それぞれ所定の色を基調とした濃淡画像であることを特
    徴とする請求項1に記載の蛍光観察用内視鏡システム。
  4. 【請求項4】 可視光の波長領域ほぼ全体に渡った分光
    特性を有する光源特性光を前記ライトガイド用光ファイ
    バー束の入射端へ向けて放射するランプと、 前記光源特性光のうち前記励起光のみ透過させ、前記光
    源特性光の光路である第1光路内に配置される励起光透
    過フィルタとを含む光源装置をさらに有することを特徴
    とする請求項1に記載の蛍光観察用内視鏡システム。
  5. 【請求項5】 前記励起光および可視光の波長領域ほぼ
    全体に渡った分光特性を有する光源特性光のいずれかを
    選択的に前記ライトガイド用光ファイバー束の入射端へ
    向けて放射する光源装置と、 前記光源特性の光を観察対象に照射することによって観
    察する通常観察方式と前記励起光を観察対象に照射する
    ことによって観察する蛍光観察方式のどちらか一方の観
    察方式を選択するための観察方式選択操作部と、 前記観察方式選択操作部に対する操作に従って、前記通
    常観察方式が選択されている場合には前記光源特性光を
    放射し、前記蛍光観察方式が選択されている場合には前
    記励起光を放射する放射光制御部とをさらに有し、 前記観察方式選択操作部に対する操作によって前記通常
    観察方式が選択されている場合、前記ライトガイド用光
    ファイバー束が前記光源特性光を観察対象まで伝達し、
    前記イメージガイド用ライトガイドファイバが前記光源
    特性光の反射光である通常光を該接眼部側まで伝達し、 前記光学ユニットが、 前記接眼部から射出する前記通常光を所定の方向へ導く
    第1光学素子と、前記接眼部から射出する前記参照光を
    前記第1の方向に導くとともに前記自家蛍光を第2の方
    向に導く第2光学素子とにより構成される切替光学素子
    であって、前記第1光学素子と前記第2光学素子のどち
    らか一方が前記接眼部から射出される光の光路となる第
    2光路に選択的に配置される切替光学素子と、 前記観察方式選択操作部に対する操作に従って、前記通
    常観察方式が選択されている場合には前記第1光学素子
    を該第2光路内へ配置し、前記蛍光観察方式が選択され
    ている場合には前記第2光学素子を該第2光路内へ配置
    する切替光学素子制御部とを有し、 前記第1の撮像部が、前記通常観察方式が選択された場
    合には前記通常光により形成される通常観察画像を撮像
    して前記通常観察画像に応じた通常観察画像信号をカラ
    ー画像信号として出力し、 前記信号処理部が、前記通常観察方式が選択された場合
    には前記通常観察画像が前記表示装置に動画像として表
    示されるように、前記通常観察画像信号を処理して通常
    観察映像信号を出力することを特徴とする請求項1に記
    載の蛍光観察用内視鏡システム。
  6. 【請求項6】 前記光源装置が、前記光源特性光を前記
    ライトガイド用光ファイバー束の入射端へ向けて放射す
    るランプと、前記光源特性光のうちほぼ前記励起光のみ
    透過させ、前記光源特性光の光路である第1光路内もし
    くは第1光路外のいずれかに配置される励起光透過フィ
    ルタとを有し、 前記放射光制御部が、前記通常観察方式が選択されてい
    る場合には前記励起光透過フィルタを該第1光路外へ配
    置し、前記蛍光観察方式が選択されている場合には前記
    励起光透過フィルタを該第1光路内へ配置することを特
    徴とする請求項5に記載の蛍光観察用内視鏡システム。
  7. 【請求項7】 前記第1光学素子が、前記通常光を実質
    的に全反射する反射ミラーであることを特徴とする請求
    項5に記載の蛍光観察用内視鏡システム。
  8. 【請求項8】 前記第2光学素子が、前記参照光を反射
    するとともに前記自家蛍光を透過する反射特性を有する
    ダイクロイックミラーであることを特徴とする請求項5
    に記載の蛍光観察用内視鏡システム。
  9. 【請求項9】 前記切替光学素子制御部が、前記切替光
    学素子を駆動させるためのアクチュエータとしてソレノ
    イドを有し、前記放射光制御部が、前記励起光透過フィ
    ルタを駆動させるためのアクチュエータとしてソレノイ
    ドを有することを特徴とする請求項5に記載の蛍光観察
    用内視鏡システム。
  10. 【請求項10】 前記所定の方向が前記第1の方向であ
    って、 前記第1の撮像部が、前記通常光による前記通常観察画
    像および前記参照画像が形成される第1撮像素子を有す
    ることを特徴とする請求項5に記載の蛍光観察用内視鏡
    システム。
  11. 【請求項11】 可視光の波長領域ほぼ全体に渡った分
    光特性を有する光源特性光を放射する光源と、 前記光源特性光のうち青色波長領域を主成分とするほぼ
    励起光のみ透過させ、選択的に前記光源特性光の光路で
    ある第1光路内および第1光路外のいずれかに配置され
    る励起光透過フィルタと、 前記励起光透過フィルタが該第1光路外にある場合には
    前記光源特性光を観察対象まで伝達し、前記励起光透過
    フィルタが該第1光路内にある場合には前記励起光を観
    察対象まで伝達するライトガイド用光ファイバー束と、
    前記励起光透過フィルタが該第1光路外にある場合には
    前記光源特性光が観察対象に照射したときの反射光であ
    る通常光を該接眼部側まで伝達し、前記励起光透過フィ
    ルタが該第1光路内にある場合には観察対象に前記励起
    光が照射することによって発生する緑色の波長領域の光
    を主成分とした自家蛍光と前記励起光の反射光である参
    照光とを成分とする混成光を接眼部側まで光学的画像を
    形成した状態で伝達するイメージガイド用光ファイバー
    束とを有するスコープと、 前記接眼部から射出される前記通常光を第1の方向へ導
    く第1光学素子と、前記接眼部から射出される前記参照
    光を前記第1の方向に導くとともに前記自家蛍光を第2
    の方向に導く第2光学素子とによって構成される切替光
    学素子であって、選択的に前記第1光学素子と前記第2
    光学素子のどちらか一方が前記接眼部から射出される光
    の光路となる第2光路に配置される切替光学素子と、 前記光源特性の光を観察対象に照射することによって観
    察する通常観察方式と前記励起光を観察対象に照射する
    ことによって観察する蛍光観察方式のどちらか一方の観
    察方式を選択するための観察方式選択操作部と、 前記観察方式選択操作部に対する操作に従って、前記通
    常観察方式が選択されている場合には前記励起光透過フ
    ィルタを該第1光路外へ配置し、前記蛍光観察方式が選
    択されている場合には前記励起光透過フィルタを該第1
    光路内へ配置するフィルタ駆動部と、 前記観察方式選択操作部に対する操作に従って、前記通
    常観察方式が選択されている場合には前記第1光学素子
    を該第2光路内へ配置し、前記蛍光観察方式が選択され
    ている場合には前記第2光学素子を該第2光路内へ配置
    する切替光学素子駆動部と、 前記第1の方向に沿って配置され、前記通常観察方式が
    選択された場合には前記通常光により形成される通常観
    察画像を撮像して前記通常観察画像に応じた通常観察画
    像信号を出力し、前記蛍光観察方式が選択された場合に
    は前記参照光により形成される参照画像を撮像して該参
    照画像に応じた参照画像信号を出力する第1の撮像部
    と、 前記第2の方向に沿って配置され、前記蛍光観察方式が
    選択された場合には前記自家蛍光により形成される蛍光
    観察画像を撮像して該蛍光観察画像に応じた蛍光観察画
    像信号を出力する第2の撮像部と、 前記通常観察方式が選択された場合には前記通常観察画
    像信号に基いて通常観察映像信号を出力するとともに、
    前記蛍光観察方式が選択された場合には前記蛍光観察画
    像と前記参照画像が同一画面に表示されるように前記参
    照画像信号および蛍光観察画像信号を処理してマルチ表
    示映像信号を出力する信号処理部と、 前記通常観察方式が選択された場合には前記通常観察映
    像信号に基いて前記通常観察画像を動画像として表示
    し、前記蛍光観察方式が選択された場合には前記マルチ
    表示映像信号に基いて前記参照画像および蛍光観察画像
    をともに動画像として表示する表示装置とを備えたこと
    を特徴とする蛍光観察用内視鏡システム。
  12. 【請求項12】 青色波長領域の光を主成分とする励起
    光を観察対象まで伝達するライトガイド用光ファイバー
    束と、観察対象に前記励起光が照射することによって発
    生する緑色の波長領域の光を主成分とした自家蛍光と前
    記励起光の反射光である参照光とを成分とする混成光を
    観察用光学系が含まれる接眼部の側まで光学的画像を形
    成した状態で伝達するイメージガイド用光ファイバー束
    とを有するスコープが着脱自在に接続される撮像装置で
    あって、 前記接眼部から射出する前記混成光を前記参照光と前記
    自家蛍光とに分離し、前記参照光および自家蛍光をそれ
    ぞれ第1の方向と第2の方向へ導く光学ユニットと、 前記第1の方向へ導かれた前記参照光により形成される
    参照画像を撮像し、該参照画像に応じた参照画像信号を
    出力する第1の撮像部と、 前記第2の方向へ導かれた前記自家蛍光により形成され
    る蛍光観察画像を撮像し、該蛍光観察画像に応じた蛍光
    観察画像信号を出力する第2の撮像部とを備えたことを
    特徴とする蛍光観察用の撮像装置。
  13. 【請求項13】 前記光学ユニットが、前記参照光を反
    射するとともに前記自家蛍光を透過する反射特性を有す
    るダイクロイックミラーを有することを特徴とする請求
    項12に記載の蛍光観察用の撮像装置。
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