JP2009278429A - 弾性表面波デバイス - Google Patents

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Abstract

【課題】櫛型電極の電極指の先端とバスバーまたはダミー電極指との間のギャップ領域における弾性表面波エネルギーの集中を抑制し、低損失の弾性表面波デバイスを提供すること。
【解決手段】本発明は、圧電基板10上に形成され、それぞれ複数の電極指12と複数の電極指12を共通に接続するバスバー14を含み、互いの複数の電極指12が互い違いに配置された少なくとも1組の櫛型電極20と、複数の電極指12間には埋め込まれておらず、複数の電極指12の先端とバスバー14との間に埋め込まれ設けられた絶縁体18と、を具備する弾性表面波デバイスである。
【選択図】図1

Description

本発明は、弾性表面波デバイスに関し、より詳細には櫛型電極の電極指の先端に絶縁体を具備する弾性波デバイスに関する。
弾性波を利用した弾性波デバイスとして、圧電基板の表面に1組の櫛型電極からなるIDT(Interdigital Transducer)と弾性表面波の伝搬方向でIDTを挟む1組の反射器を有する弾性表面波デバイスがある。弾性表面波デバイスは、移動体通信機器等に用いられている。近年の移動体通信機器の発展にともない、移動体通信機器の受信感度の向上や消費電力の削減のため、弾性表面波デバイスの低損失化が求められている。
弾性表面波デバイスの低損失化のためには、弾性表面波の伝搬方向以外の方向への弾性表面波の漏れを抑制することが求められる。つまり、弾性表面波のエネルギーを、IDTの開口部に効率的に閉じ込めることが求められる。
特許文献1には、櫛型電極のバスバーの膜厚を規定することにより、弾性表面波のエネルギーをIDTの開口部付近に閉じ込める技術が開示されている。特許文献2には、櫛型電極の電極指とバスバーとの間にダミー電極を設けることにより、弾性表面波の斜め方向への放射を抑制し、弾性表面波のエネルギーをIDTの開口部付近に閉じ込める技術が開示されている。特許文献3には、櫛型電極の電極指の先端からバスバーまたはダミー電極指までのギャップを狭ギャップ化することで、弾性表面波のエネルギーをIDTの開口部付近に閉じ込める技術が開示されている。
特許文献4には、アルミニウム薄膜の所定領域を陽極酸化することにより櫛型電極を形成する技術が開示されている。
特開2002−100952号公報 特開2006−080873号公報 特開2004−328196号公報 特開2002−084156号公報
しかしながら、特許文献1および2の技術によれば、櫛型電極の電極指の先端とバスバーまたはダミー電極指との間のギャップ領域に弾性表面波エネルギーが集中する。この集中したエネルギーにより、結果的にフィルタの挿入損失が劣化してしまう。特許文献3の技術によれば、ギャップ領域のエネルギー集中は抑制できるが、ギャップ領域を狭くするとESD(Electrostatic Discharge)耐電圧が低くなってしまう。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、櫛型電極の電極指の先端とバスバーまたはダミー電極指との間のギャップ領域における弾性表面波エネルギーの集中を抑制し、低損失の弾性表面波デバイスを提供することを目的とする。
本発明は、圧電基板上に形成され、それぞれ複数の電極指と前記複数の電極指を共通に接続するバスバーを含み、互いの複数の電極指が互い違いに配置された少なくとも1組の櫛型電極と、前記複数の電極指間には埋め込まれておらず、前記複数の電極指の先端と前記バスバーとの間に埋め込まれ設けられた絶縁体と、を具備することを特徴とする弾性表面波デバイスである。本発明によれば、弾性表面波エネルギーの漏れを抑制し、かつ櫛型電極の電極指の先端とバスバーとの間の領域における弾性表面波エネルギーの集中を抑制することができる。
上記構成において、前記絶縁体は、前記複数の電極指の先端と前記バスバーとの間に連続的に埋め込まれ設けられている構成とすることができる。この構成によれば、弾性表面波エネルギーの漏れを抑制することができる。
上記構成において、前記複数の電極指の先端と前記バスバーとの間に前記絶縁体で埋め込まれていない空隙部を有するように前記絶縁体が設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記複数の電極指の先端と前記バスバーとの距離は、前記複数の電極指のうち隣接する電極指間の距離より長い構成とすることができる。この構成によれば、電極指とバスバーとの間のESD破壊を抑制することができる。
本発明は、圧電基板上に形成され、それぞれ複数の電極指と複数のダミー電極指と前記複数の電極指および複数のダミー電極指が互い違いに共通に接続するバスバーとを含み、互いの複数の電極指が互い違いに配置された少なくとも1組の櫛型電極と、前記複数の電極指間には埋め込まれておらず、前記複数の電極指の先端と対応する前記複数のダミー電極指の先端との間に埋め込まれ設けられた絶縁体と、を具備することを特徴とする弾性表面波デバイスである。本発明によれば、弾性表面波エネルギーの漏れを抑制し、かつ櫛型電極の電極指の先端とダミー電極指の先端との間の領域における弾性表面波エネルギーの集中を抑制することができる。
上記構成において、前記絶縁体は、前記複数の電極指の先端と前記複数のダミー電極指との間に連続的に埋め込まれ設けられている構成とすることができる。上記構成によれば、弾性表面波エネルギーの漏れを抑制することができる。
上記構成において、前記複数の電極指の先端と前記複数のダミー電極指との間に前記絶縁体で埋め込まれていない空隙部を有するように前記絶縁体が設けられている構成とすることができる。
上記構成において、前記複数の電極指の先端と前記複数のダミー電極との距離は、前記複数の電極指のうち隣接する電極指間の距離より長い構成とすることができる。この構成によれば、電極指とダミー電極指との間のESD破壊を抑制することができる。
上記構成において、前記絶縁体は、前記複数の電極指を構成する金属の酸化物からなる構成とすることができる。この構成によれば、絶縁体を容易に形成することができる。
上記構成において、前記絶縁体の膜厚は前記複数の電極指の膜厚以上である構成とすることができる。この構成によれば、弾性表面波エネルギーの漏れを抑制することができる。
本発明によれば、弾性表面波エネルギーの漏れを抑制し、かつ櫛型電極の電極指の先端とバスバーまたはダミー電極指の先端との間の領域における弾性表面波エネルギーの集中を抑制することができる。
以下、図面を参照に、本発明の実施例について説明する。
図1(a)は実施例1に係る弾性表面波デバイスの平面図である。図1(b)および図1(c)は、それぞれ図1(a)のA−A断面図およびB−B断面図である。図1(a)を参照に、ニオブ酸リチウムまたはタンタル酸リチウム等の圧電基板10上に例えばアルミニウム等を主に含む金属材料からなる反射器22および反射器22に挟まれたIDT21が設けられている。IDT21は1組の櫛型電極20を有している。1組の櫛型電極20はそれぞれ複数の電極指12と、複数の電極指12を共通に接続するバスバー14と、を含んでいる。1組の櫛型電極20のそれぞれの複数の電極指12は互い違いに配置されている。ここで、弾性表面波の伝搬方向をx方向、弾性表面波の伝搬方向に垂直な方向をy方向とする。1組の櫛型電極20の電極指12の重なりであるy方向の開口長をWL、バスバー14のy方向の幅をWB、隣接する電極指12の間のx方向の距離をL1、離間した電極指12とバスバー14との間のy方向の距離をL2、弾性表面波の波長をλとする。
図1(b)を参照に、複数の電極指12の先端とバスバー14との間には例えば酸化アルミニウムを主に含む絶縁体18が埋め込まれている。ここで、絶縁体18の膜厚をT1、電極指12の膜厚をT2とする。一方、図1(c)を参照に、複数の電極指12間には絶縁体18は埋め込まれていない。つまり、複数の電極指12間は空隙部30である。
図2(a)および図2(b)は、それぞれ比較例1および実施例1の座標yに対する変形量をシミュレーションした結果を示す図である。実施例1は、波長λが2μm、電極指12およびバスバー14はアルミニウムからなり膜厚T2が0.13μm、絶縁体18は酸化アルミニウムからなり膜厚T1が0.13μm、開口長WLが20λ、バスバー幅WBが10λ、距離L1およびL2がλ/4である。圧電基板10としてタンタル酸リチウム基板を用いている。比較例1は実施例1に対し絶縁体18が設けられていない以外は実施例1と同じ構成である。
座標yは、弾性表面波の伝搬方向に垂直な方向を示し、バスバー14の電極指12とは反対の端部を0としている。変形量は、弾性表面波に起因した圧電基板10表面の変形量を示している。座標yのうち範囲Xは、IDT21の電極指12が重なる開口部の範囲を示し、範囲Yは、バスバー14の範囲を示す。範囲Zは、シミュレーションにおいて弾性表面波が吸収されるダンパー領域と仮定した範囲である。変形量が大きいことは対応する座標yにおける弾性表面波のエネルギーが大きいことを示している。実線frは、図1に示した弾性表面波共振子の共振周波数(2000MHz)、点線faは反共振周波数(2080MHz)、破線f0は共振周波数と反共振周波数との中間周波数(2040MHz)における変形量を示している。
図2(a)および図2(b)を参照に、f0およびfaにおける変化量は比較例1と実施例1とでほぼ同じであり、大きくない。弾性表面波エネルギーはfrにおける変形量に主に現れている。比較例1と実施例1とにおいて、開口部の範囲Xにおけるfr変形量(frにおける変形量)はほぼ等しい。一方、バスバー14の範囲Yにおけるfr変形量は、実施例1は比較例1より小さい。これは、実施例1は比較例1に比べ、開口部のy方向外側において、弾性表面波エネルギーが小さく、エネルギーが開口部内により閉じ込められていることを示している。これにより、実施例1に係る共振子を用いフィルタを作製することにより、比較例1に比べ挿入損失を抑制することができる。
図3(a)から図3(c)は、実施例1に係る弾性表面波デバイスの製造工程を示す図である。図3(a)は平面図、図3(b)および図3(c)は、それぞれ図3(a)のA−A断面図およびB−B断面図である。図3(a)を参照に、圧電基板10上に例えばアルミニウムを主に含む金属膜32を形成する。金属膜32は反射器の金属パターン32aと、IDTとなるべき金属パターン32bと、を有している。図3(b)を参照に、電極指となるべき領域には、バスバーと電極指が連続して金属膜32として形成されている。図3(c)を参照に、電極指の間となるべき領域には、バスバーとなるべき金属膜32の間に空隙部30が形成されている。
図3(a)および図3(b)を参照に、金属パターン32bのうち電極指の先端とバスバーとの間となるべき領域34を選択的に陽極酸化する。これにより、領域34のアルミニウムは酸化され酸化アルミニウムとなる。以上により、図1(a)から図1(c)に示した実施例1が完成する。図1(c)では、絶縁体18の膜厚T1と電極指12の膜厚T2とを同じに図示しているが、金属パターン32bを陽極酸化することにより絶縁体18を形成した場合、絶縁体18の膜厚T1は電極指12の膜厚T2より厚くなる。
以上のように、実施例1によれば、複数の電極指12の先端とバスバー14との間には絶縁体18が埋め込まれている。これにより、弾性表面波のエネルギーを開口部に閉じ込めることができ、エネルギーのy方向(開口部外)への漏れを抑制し損失を抑制することができる。また、特許文献1および2のように、櫛型電極の電極指の先端とバスバーとの間のギャップ領域に弾性表面波エネルギーが集中していない。よって、集中したエネルギーによるフィルタの挿入損失を抑制することができる。さらに、特許文献3のようにギャップ領域を狭くしなくとも弾性表面波エネルギーを開口部に閉じ込めることができる。よって、挿入損失を抑制し、かつESD耐電圧を向上させることができる。
図1(a)および図1(b)のように、絶縁体18は、複数の電極指12の先端とバスバー14との間に連続的に埋め込まれ設けられていることが好ましい。これにより、弾性表面波のエネルギーのy方向への漏れをより抑制することができる。
また、図1(a)を参照に、電極指12の先端とバスバー14との距離L2は、複数の電極指12のうち隣接する電極指12間の距離L1より長いことが好ましい。これにより、電極指12とバスバー14との間でのESD破壊を抑制することができる。
さらに、絶縁体18の膜厚T1は複数の電極指12の膜厚T2以上であることが好ましい。これにより、弾性表面波のエネルギーのy方向への漏れをより抑制することができる。
さらに、図3(a)から図3(c)を用い説明したように、絶縁体18は、複数の電極指12を構成する金属の酸化物からなることが好ましい。これにより、電極指12と同じ金属材料からなる金属パターン32bを酸化させることにより、絶縁体18を容易に形成することができる。
実施例2は、櫛型電極がダミー電極指を有する例である。図4(a)から図4(c)を参照に、1組の櫛型電極20aは、それぞれ複数の電極指12に加え、複数のダミー電極指16を含んでいる。複数の電極指12および複数のダミー電極指16はバスバー14に互い違いに共通に接続される。絶縁体18は、複数の電極指12の先端と対応する複数のダミー電極指16の先端との間に埋め込まれ設けられている。その他の構成は実施例1の図1(a)から図1(c)と同じであり説明を省略する。
図5(a)および図5(b)は、それぞれ比較例2および実施例2の座標yに対する変形量をシミュレーションした結果を示す図である。実施例2において、ダミー電極指16の長さは1λである。その他の寸法は実施例1と同じである。図5(a)および図5(b)内の範囲Wは電極指12とバスバー14との間の領域を示している。比較例2は絶縁体18が設けられていない以外は実施例2と同じ構成である。
図5(a)を参照に、比較例2においては、比較例1に比べ、バスバー14に対応する範囲Yにおけるfr変形量が小さくなっている。しかしながら、範囲Wにおいて、fr変形量が大きくなっている。よって、比較例2のようにダミー電極指16を設けただけでは、弾性表面波のy方向への漏れに起因した損失は抑制できない。
図5(b)を参照に、実施例2によれば、範囲Wにおけるfr変形量が比較例2に比べ小さい。さらに、範囲Yにおけるfr変形量が図2(b)の実施例1に比べ小さい。これにより、弾性表面波エネルギーのy方向への漏れに起因した損失を抑制することができる。
図6(a)および図6(b)は、それぞれ比較例2および実施例2の変形例1において座標yに対する変形量をシミュレーションした結果を示す図である。実施例2の変形例1において、電極指12の先端とダミー電極指16の先端との距離L2はλ/8である。その他の寸法は実施例2と同じである。比較例2の変形例1は絶縁体18が設けられていない以外は実施例2の変形例1と同じ構成である。
図6(a)を参照に、比較例2の変形例1においては、比較例2の図5(a)に比べ、範囲Wにおけるfr変形量が小さくなっている。図6(b)を参照に、実施例2の変形例1によれば、範囲Wにおけるfr変形量が比較例2の変形例1に比べさらに小さい。
図7(a)および図7(b)は、それぞれ比較例2および実施例2の変形例2において座標yに対する変形量をシミュレーションした結果を示す図である。実施例2の変形例2において、電極指12の先端とダミー電極指16の先端との距離L2はλ/2である。その他の寸法は実施例2と同じである。比較例2の変形例2は絶縁体18が設けられていない以外は実施例2の変形例2と同じ構成である。
図7(a)を参照に、比較例2の変形例1においては、比較例2の図5(a)に比べ、範囲Wにおけるfr変形量は同程度である。図7(b)を参照に、実施例2の変形例2によれば、範囲Wにおけるfr変形量が比較例2の変形例2に比べ大きい。
図8は、比較例2および実施例2とその変形例において、電極指12の先端とダミー電極指16の先端との距離L2に対し、y方向のエネルギー漏れによる損失をシミュレーションした結果の図である。y方向のエネルギー漏れによる損失は、図5(a)から図7(b)における、fr変形量とy座標との面積に基づき計算した。
図8を参照に、比較例2では、距離L2が大きくなると、損失は大きくなる。すなわち、損失を小さくするためには、距離L2を小さくすることが求められる。しかしながら、距離L2が小さくなると、電極指12の先端とダミー電極指16の先端とでESDによる破壊が生じやすくなってしまう。一方、実施例2においては、距離L2が0.25λまでは、距離L2が大きくなるにつれ、損失が小さくなる。すなわち、実施例2では、損失を抑制しつつ距離L2を大きくすることができる。よって、実施例2では、ESD耐電圧の低下を抑制し、かつ損失を低減することができる。
実施例3は、電極指の先端とバスバーとの間に、絶縁体と空隙部とが設けられた例である。図9(a)は、実施例3に係る弾性表面波デバイスの平面図、図9(b)は図9(a)のA−A断面図である。図9(a)および図9(b)を参照に、実施例3においては、電極指12の先端とバスバー14との間に絶縁体18aと空隙部24が設けられている。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。実施例3のように、絶縁体18aで埋め込まれていない空隙部24を有するように絶縁体18aが設けられていてもよい。弾性表面波のエネルギーのy方向への漏れを抑制するため、絶縁体18aは、電極指12に接するように設けられ、空隙部24はバスバー14に接するように設けられることが好ましい。
実施例4は、電極指の先端とダミー電極指の先端との間に、絶縁体と空隙部とが設けられた例である。図10(a)は、実施例4に係る弾性表面波デバイスの平面図、図10(b)は図10(a)のA−A断面図である。図10(a)および図10(b)を参照に、実施例4においては、電極指12の先端とダミー電極指16の先端との間に絶縁体18aと空隙部24が設けられている。その他の構成は実施例2と同じであり説明を省略する。実施例4のように、絶縁体18aで埋め込まれていない空隙部24を有するように絶縁体18aが設けられていてもよい。弾性表面波のエネルギーのy方向への漏れを抑制するため、絶縁体18aは、電極指12に接するように設けられ、空隙部24はダミー電極指16に接するように設けられることが好ましい。
実施例1から4において、弾性表面波デバイスとして1組の櫛型電極が反射器に挟まれた共振子を例に説明したが、弾性表面波デバイスは少なくとも1組の櫛型電極を有すればよい。弾性表面波デバイスとして、例えば上記共振子を複数有するラダー型フィルタでもよいし、複数のIDTが反射器の間に設けられた多重モードフィルタでもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
図1(a)は実施例1に係る弾性表面波デバイスの平面図、図1(b)は図1(a)のA−A断面図、図1(c)は図1(a)のB−B断面図である。 図2(a)は比較例1の座標yに対する変形量を示す図、図2(a)は実施例1の座標yに対する変形量を示す図である。 図3(a)は実施例1に係る弾性表面波デバイスの製造工程の平面図、図3(b)は図3(a)のA−A断面図、図3(c)は図3(a)のB−B断面図である。 図4(a)は実施例2に係る弾性表面波デバイスの平面図、図4(b)は図4(a)のA−A断面図、図4(c)は図4(a)のB−B断面図である。 図5(a)は比較例2の座標yに対する変形量を示す図、図5(b)は実施例2の座標yに対する変形量を示す図である。 図6(a)は比較例2の変形例1の座標yに対する変形量を示す図、図6(b)は実施例2の変形例1の座標yに対する変形量を示す図である。 図7(a)は比較例2の変形例2の座標yに対する変形量を示す図、図7(b)は実施例2の変形例2の座標yに対する変形量を示す図である。 図8は比較例2および実施例2の距離L2に対する損失を示す図である。 図9(a)は実施例3に係る弾性表面波デバイスの平面図、図9(b)は図9(a)のA−A断面図である。 図10(a)は実施例4に係る弾性表面波デバイスの平面図、図10(b)は図10(a)のA−A断面図である。
符号の説明
10 圧電基板
12 電極指
14 バスバー
16 ダミー電極指
18 絶縁体
20 櫛型電極
21 IDT
22 反射器
24 空隙部
30 空隙部
32 金属膜
32a、32b 金属パターン
34 領域

Claims (10)

  1. 圧電基板上に形成され、それぞれ複数の電極指と前記複数の電極指を共通に接続するバスバーを含み、互いの複数の電極指が互い違いに配置された少なくとも1組の櫛型電極と、
    前記複数の電極指間には埋め込まれておらず、前記複数の電極指の先端と前記バスバーとの間に埋め込まれ設けられた絶縁体と、
    を具備することを特徴とする弾性表面波デバイス。
  2. 前記絶縁体は、前記複数の電極指の先端と前記バスバーとの間に連続的に埋め込まれ設けられていることを特徴とする請求項1記載の弾性表面波デバイス。
  3. 前記複数の電極指の先端と前記バスバーとの間に前記絶縁体で埋め込まれていない空隙部を有するように前記絶縁体が設けられていることを特徴とする請求項1記載の弾性表面波デバイス。
  4. 前記複数の電極指の先端と前記バスバーとの距離は、前記複数の電極指のうち隣接する電極指間の距離より長いことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の弾性表面波デバイス。
  5. 圧電基板上に形成され、それぞれ複数の電極指と複数のダミー電極指と前記複数の電極指および複数のダミー電極指が互い違いに共通に接続するバスバーとを含み、互いの複数の電極指が互い違いに配置された少なくとも1組の櫛型電極と、
    前記複数の電極指間には埋め込まれておらず、前記複数の電極指の先端と対応する前記複数のダミー電極指の先端との間に埋め込まれ設けられた絶縁体と、
    を具備することを特徴とする弾性表面波デバイス。
  6. 前記絶縁体は、前記複数の電極指の先端と前記複数のダミー電極指との間に連続的に埋め込まれ設けられていることを特徴とする請求項5記載の弾性表面波デバイス。
  7. 前記複数の電極指の先端と前記複数のダミー電極指との間に前記絶縁体で埋め込まれていない空隙部を有するように前記絶縁体が設けられていることを特徴とする請求項5記載の弾性表面波デバイス。
  8. 前記複数の電極指の先端と前記複数のダミー電極との距離は、前記複数の電極指のうち隣接する電極指間の距離より長いことを特徴とする請求項5から7のいずれか一項記載の弾性表面波デバイス。
  9. 前記絶縁体は、前記複数の電極指を構成する金属の酸化物からなることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の弾性表面波デバイス。
  10. 前記絶縁体の膜厚は前記複数の電極指の膜厚以上であることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項記載の弾性表面波デバイス。
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