JP2009277918A - 半導体レーザ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】垂直横モード特性が改善された窒化物半導体レーザ装置を実現できるようにする。
【解決手段】半導体レーザ装置は、基板11と、基板11の上に形成され、基板11側から順次積層された第1のクラッド層21、活性層23及び第2クラッド層25を含み、共振器方向に延びるストライプ状の導波領域を有する窒化物半導体層12と、基板11における共振器方向と交差する1対の端面のうち少なくとも光を出射する側の端面上に形成され、導波領域の下方の領域を覆う光吸収層31とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体レーザ装置に関し、特に窒化物半導体からなる基板を有する半導体レーザ装置に関する。
現在、窒化ガリウム(GaN)を代表とする、III-V族窒化物系化合物半導体、いわゆる窒化物半導体(以下、GaN系半導体という)が注目を集めている。GaN系半導体は、具体的にはIII族元素であるアルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)及びインジウム(In)と、V族元素である窒素(N)とを含み、一般式がAlxInyGa(1-x-y)N(0≦x≦1、0≦y≦1、x+y≦1)で表される化合物である。
GaN系半導体を用いた半導体レーザ装置も非常に盛んに研究開発が行われている。GaN系半導体を用いることにより、波長が短い青紫色の半導体レーザ装置を実現できる。青紫色の半導体レーザ装置は、従来の光ディスクに用いられている赤色域や赤外域の光を発光する半導体レーザ装置と比べて、光ディスク上におけるスポット径を小さくすることが可能であるため、光ディスクの記録密度を向上させることが可能である。
GaN系半導体を用いた半導体レーザ装置を形成する基板として、GaN等の窒化物半導体基板が注目されている。窒化物半導体基板を用いれば、半導体層に結晶欠陥が生じにくく、半導体レーザ装置の出力及び寿命を大きく改善できる。また、劈開も容易となり歩留まりも向上する。
しかし、窒化物半導体基板を用いて形成した半導体レーザ装置は、デバイス設計から本来想定される垂直横モード特性と比べて遙かに劣る特性しか得られていない。具体的には、垂直方向のファーフィールドパターン(FFP)にリップルが乗ってしまう。これは、窒化物半導体基板は、第1クラッド層との屈折率差が小さいため、光が基板側に透過しやすい。このため、基板側に透過した光が共振器端面から放出され、本来の出射端面から放出される主レーザ光に重なるためであると考えられる。
基板側への光の透過を防止する方法として、基板と第1クラッド層との間に、Inを含むアモルファス領域を有する光を吸収する層を形成することが検討されている(例えば、特許文献1を参照。)。光吸収層を形成することにより、第1クラッド層から漏れ出した光を実質的に全て吸収して、FFPを良好な単一モードとすることが期待される。
特開2004−266143号公報
しかしながら、前記従来のInを含むアモルファス領域を有する光吸収層を形成する方法には以下のような問題がある。Inを含むアモルファス領域を有する光吸収層を窒化物半導体基板の上に直接形成すると、その上に高品質な窒化物半導体層を成長させることができない。このため、Inを含む結晶質の窒化物半導体層を基板上に形成した後、その上にブロック層を形成し、さらに高温でコンタクト層を形成することにより、Inを分解してアモルファス層としている。この手法では、結晶質の高In組成の窒化物半導体層を成長させる必要がある。しかし、高In組成の窒化物半導体層は高品質な結晶成長が困難である。このため、高In組成の窒化物半導体層には非常に多くの欠陥が発生してしまうので、デバイス特性が悪くなってしまう。
さらに、図12に示すような導電性を有する基板111の裏面にn側電極117を形成し、半導体積層体112の上にp側電極113を形成し、デバイスに対して垂直に電流を流す構造の場合、アモルファス層131が高抵抗層となるため、駆動電圧が高くなり、デバイス特性が悪くなってしまう。
本発明は、前記従来の問題を解決し、垂直横モード特性が改善された窒化物半導体レーザ装置を実現できるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は半導体レーザ装置を、基板の端面上に形成された光吸収層を備えている構成とする。
具体的に、本発明に係る半導体レーザ装置は、基板と、基板の上に形成され、基板側から順次積層された第1のクラッド層、活性層及び第2クラッド層を含み、共振器方向に延びるストライプ状の導波領域を有する窒化物半導体層と、基板における共振器方向と交差する1対の端面のうち少なくとも光を出射する側の端面上に形成され、導波領域の下方の領域を覆う光吸収層とを備えていることを特徴とする。
本発明の半導体レーザ装置は、光吸収層が基板の端面上に形成されている。このため、基板の上に窒化物半導体層を形成する際に光吸収層が窒化物半導体層の結晶性等に影響を及ぼすことがない。従って、窒化物半導体層から基板側へ漏れ出した漏れ光が基板の端面から放出されることがない半導体レーザ装置を容易に実現できる。
本発明の半導体レーザ装置において、基板は、上方に突出した凸部を有し、窒化物半導体層は、凸部の上に形成され、光吸収層は、凸部の側壁上に形成されている構成としてもよい。この場合において、光吸収層の高さは凸部の高さと等しくしてもよい。また、窒化物半導体層は、少なくとも光を出射する側において基板の端面よりも共振器方向に庇状に張り出した張出部を有し、光吸収層が張出部の下に形成された構成としてもよい。
本発明の窒化物半導体レーザ装置において、光吸収層は、活性層において発生する光のエネルギーよりも禁制帯幅が小さい窒化物半導体としてもよい。この場合において、光吸収層は、非晶質の窒化物半導体としてもよく、一般式がAlxInyGa1-x-yN(但し、0≦x<1、0<y≦1、x+y<1である。)構成としてもよい。
本発明の半導体レーザ装置において、光吸収層は、光を出射する側と反対側の端面にも形成されていてもよい。
本発明に係る半導体レーザ装置によれば、垂直横モード特性が改善された窒化物半導体レーザ装置を実現できる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図1(a)及び(b)は、第1の実施形態に係る半導体レーザ装置であり、(a)は共振器端面における断面構成を示し、(b)はIb−Ib線における共振器方向の断面構成を示している。図1において、反射コート層は図示を省略している。
図1に示すように、n型のGaN基板11は、凸部11aを有している。凸部11aの上には、窒化物半導体層からなる半導体積層体12が形成されている。半導体積層体12は、順次形成されたn型のAl0.05Ga0.95Nからなる第1クラッド層21、n型のGaNからなる第1光ガイド層22、量子井戸構造の活性層23、p型のGaNからなる第2光ガイド層24、p型の歪量子井戸構造を有する第2クラッド層25及びp型のGaNからなるコンタクト層26を有している。第2クラッド層25は共振器端面と交差する方向に延びるリッジストライプ部25aを有し、コンタクト層26は第2クラッド層25のリッジストライプ部25aの上に形成されている。
リッジストライプ部25aの上には、コンタクト層26と接してp側電極13が形成されている。第2クラッド層25のリッジストライプ部の側面の上及びリッジストライプ部の周辺の領域の上には、SiO2からなる絶縁膜14が形成されている。コンタクト層26及び絶縁膜14の一部を覆うように配線電極15が形成され、配線電極15の上にはパッド電極16が形成されている。基板11における半導体積層体12の反対側の面(裏面)には、n側電極17が形成されている。このように、半導体積層体12におけるリッジストライプ部25aの下側の領域が導波領域となる共振器が構成されている。
GaN基板11における凸部11aの側壁上には非晶質のInGaNからなる光吸収層31が形成されている。このため、GaN基板11の端面部は下部を除いて、光吸収層31に覆われている。GaN基板11の端面部が光吸収層31に覆われているため、第1クラッド層21からGaN基板11側に漏れ出した漏れ光が、GaN基板11の端面部から放出されるおそれがない。従って、垂直方向のFFPのリップルを抑制することが可能となる。
光吸収層31は、GaN基板11の端面部のみに形成されており、半導体積層体12とGaN基板11との間には形成されていない。このため、光吸収層31が半導体積層体12の結晶性等に影響を与えることがない。
光吸収層31は、活性層23と比べて禁制帯幅(バンドギャップエネルギー)が狭い材料により形成すればよい。特に、波長が405nmの青紫色半導体レーザ装置の場合には、非晶質のAlxInyGa1-x-yN(0≦x<0.3、0<y≦1、0≦x+y<1)とすることが好ましい。このような材料とすれば、発光波長が400nmよりも長波長側の光、少なくとも可視光領域の光を十分吸収することができる。また、非晶質の材料であることから、光吸収層31と基板11との熱膨張係数に大きな差が生じないため、クラックや剥離が起こりにくい。
さらに、非晶質の光吸収層31は、活性層23と比べて十分に低い温度領域で形成することができるため、光吸収層31を形成する際に活性層23においてInの抜けが生じにくい。
図1において、光吸収層31は基板11と第1クラッド層21との界面よりも下側にのみ形成されており、第1クラッド層21の端面を覆っていない。光吸収層31が第1クラッド層21の端面の一部を覆っていても、基板11からの漏れ光の放出を抑える効果に関して何ら問題はない。但し、光吸収層31を第1クラッド層21にかからないように形成することにより、垂直方向のFFPの形状に歪みが発生したり、閾値特性が上昇したりすることを抑えることができる。
光吸収層31は、基板11の端面部のできるだけ広い面積を覆うように形成することが好ましい。しかし、漏れ光の放出が問題となる縦方向の領域は、基板11と半導体積層体12との界面から基板11とn側電極17との界面に至る領域である。従って、この領域を覆うようにすればよい。また、この領域全てが光吸収層31に覆われていなくてもFFPの形状を改善する効果が得られる。このため、光吸収層31は基板11と半導体積層体12との界面から基板11とn側電極17との界面に至る領域のうちの少なくとも上部50%を覆うように形成すればよい。
共振器幅方向には、リッジストライプ部25aの直下の領域において最も漏れ光の放出が問題となる。従って、少なくともリッジストライプ部25aの直下の領域を覆うように光吸収層31を形成すればよい。
光吸収層31の共振器方向の厚さは、レーザ光の波長及び出力等により調整が必要であるが、1μm〜100μmとすれば十分である。
また、図1においては、出射端面側だけでなく後端面側にも光吸収層31を形成している。後端面側の光吸収層31がなくても十分な垂直横モード特性の改善効果が得られるが、後端面側にも光吸収層31を形成することにより、より大きな改善効果が得られる。
以下に、本実施形態に係る半導体レーザの製造方法について、図面を参照して説明する。以下において、図示の便宜上、1個の単位半導体レーザ装置の構造のみを抽出して説明する。実際には、複数の半導体レーザ装置が、全体として同一構造を繰り返すように基板上に形成され、製造工程の所定の段階で1個の半導体レーザ装置に分離される。また、図2〜7において(a)は平面構成を示し、(b)は共振器方向の断面構成を示している。
まず、図2に示すように、n型のGaN基板11の上に、例えば、有機金属気相成長(MOCVD)法を用いて半導体積層体12を成長させる。具体的には、厚さが2μmのn型のAl0.05GaN0.95Nからなる第1クラッド層21と、厚さが0.1μmのn型のGaNからなる厚さが第1光ガイド層22と、量子井戸構造の活性層23と、厚さが0.1μmのp型のGaNからなる第2光ガイド層24と、厚さが0.48μmの歪超格子からなる第2クラッド層25と、厚さが0.05μmのp型のGaNからなるコンタクト層26とを成長させる。活性層23は、厚さが7.5nmのIn0.02Ga0.98Nバリア層及び厚さが3nmのIn0.10Ga0.9N層とを交互に3周期成長させればよい。第2クラッド層25は、厚さが1.5nmのp型Al0.1Ga0.9N層と厚さが1.5nmのp型GaN層とを交互に160周期積層させればよい。
結晶成長に用いる手法としては、MOCVD法、分子ビーム成長(MBE)法、化学ビーム成長(CBE)法等を用いることができる。MOCVD法の場合、例えば、Gaの原料としてトリメチルガリウム、Inの原料としてトリメチルインジウム、Alの原料としてトリメチルアルミニウム、Nの原料としてアンモニアを用いればよい。n型不純物としてシランガスを用いてSiを導入し、p型不純物としてビスシクロペンタジエニルマグネシウムを用いてマグネシウムを導入すればよい。
次に、図3に示すように、コンタクト層26の上に、例えば、シランガスを原料とするプラズマCVD法により、厚さが400nmのSiO2保護膜41を形成する。次に、フォトリソグラフィを用いて、SiO2保護膜41における共振器端面部となる領域をフッ化水素酸により選択的に除去し、平面方形状の開口部を形成する。
続いて、SiO2保護膜41をマスクとして、例えば、Cl2ガスを用いた誘導結合プラズマ(ICP)ドライエッチングを行い、半導体積層体12の一部及び基板11の一部を選択的に除去する。これにより、半導体積層体12に基板11を露出する開口部12aが形成され、基板11には凸部11aが形成される。同時に、共振器端面が形成される。
次に、図4に示すように、開口部12aから露出した基板11の上に、例えばMOCVD法を用いて、非晶質のInGaNからなる光吸収層31を再成長する。光吸収層31を非晶質のInGaNとすれば、光吸収層31の形成温度を活性層23の成長温度よりも低くすることができる。このため、活性層23を構成するInGaN層のIn抜けが生じるおそれがない。光吸収層31は、半導体積層体12の共振器端面には形成されていないことが好ましい。光吸収層31を非晶質のInGaNとすれば、光吸収層31が共振器端面に付着したとしても、熱リン酸等を用いたウェットエッチングにより容易に除去することができ、さらには、ドライエッチングにより受けた共振器端面のダメージを除去することもできる。
次に、図5に示すように、SiO2保護膜41を、フッ化水素酸を用いて除去した後、コンタクト層26の上に、プラズマCVD法を用いて厚さ300nmのSiO2膜を形成する。続いて、フォトリソグラフィ及び、フッ化水素酸を用いたエッチングにより、SiO2膜を選択的に除去して、幅が、1.5μmのストライプ状のSiO2マスクを形成する。その後、Cl2ガスを用いたICPドライエッチングを行い、半導体積層体におけるSiO2マスクに覆われていない領域を0.35μmの深さまでエッチングをする。この後、SiO2マスクをフッ化水素酸により除去する。これにより、幅が1.5μmのリッジストライプ部25aが形成される。
次に、図6に示すように基板11上の全面を覆うようにプラズマCVD法により、厚さが300nmのSiO2膜を形成する。続いて、フォトリソグラフィとドライエッチング等を用いて、SiO2膜のリッジストライプ部25aの上に形成された部分を選択的に除去し、コンタクト層26を露出する絶縁膜14を形成する。
次に、図7に示すように、厚さが35nmのパラジウム(Pd)と厚さが40nmの白金(Pt)とからなるp側電極13を、電子ビーム(EB)蒸着法等を用いてコンタクト層26の露出部分の上に形成する。続いて、フォトリソグラフィとEB蒸着法を用いて、リッジストライプ部を覆う厚さ50nmのチタン(Ti)、厚さが200nmのPt及び厚さが50nmのTiからなる配線電極15を形成する。配線電極15は、劈開面に平行な方向の幅を20μmとする。
続いて、厚さが50nmのTiと厚さが1000nmの金(Au)とを積層させた膜を、共振器方向に550μm、劈開方向に150μmの平面方形状に、フォトリソグラフィ、EB蒸着装置を用いて形成する。さらに、電解メッキにより、Auの厚さを10μmまで増やし、パッド電極16を形成する。
続いて、ダイヤモンドスラリーを用いて、基板11の厚さを100μm程度まで薄片化した後、基板11の裏面にn側電極17として厚さが5nmのTi、厚さが10nmのPt及び厚さが1000nmのAuをEB蒸着により形成する。次に、劈開を行い個々の共振器に分離する。
本実施形態において、光吸収層31の共振器方向の長さは、コンタクト層26を形成した後に形成する開口部12aの幅の約2分の1となる。従って、光吸収層31の共振器方向の長さを1μm〜100μmとするためには、開口部12aの幅を2μm〜200μmとする。
(第2の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して説明する。図8(a)及び(b)は、第2の実施形態に係る半導体レーザ装置であり、(a)は平面構成を示し、(b)は(a)のVIIIb−VIIIb線における断面構成を示している。図8において図1と同一の構成要素には同一の符号を附すことにより説明を省略する。
図8に示すように、第2の実施形態の半導体レーザ装置は、基板11の共振器方向の長さが半導体積層体12の長さよりも短い。このため、半導体積層体12が基板11の端面から庇状に張り出した張出部12bを有しており、光吸収層32が張出部12bの下側の部分を埋めるように形成されている。つまり、基板11の端面は光吸収層32に覆われ、基板11の端面が共振器端面に露出していない。この結果、基板11の端面からの漏れ光の放出をほぼ完全に抑えることができ、垂直横モード特性を大きく改善できる。また、共振器端面を自然劈開面により形成できるため、良質な共振器端面を形成することができ、第1の実施形態よりもさらに良好なレーザ特性を得ることが可能となる。
以下に、第2の実施形態に係る半導体レーザ装置の製造方法について図面を参照して説明する。以下において、図示の便宜上、1個の単位半導体レーザ装置の構造のみを抽出して説明する。実際には、複数の半導体レーザ装置が、全体として同一構造を繰り返すように基板上に形成され、製造工程の所定の段階で1個の半導体レーザ装置に分離される。また、図9〜11において(a)は平面構成を示し、(b)は共振器方向の断面構成を示している。
まず、図9に示すように、n型のGaN基板11の上に、例えば、有機金属気相成長(MOCVD)法を用いて半導体積層体12を成長させる。半導体積層体12は、第1の実施形態と同一の構成とすればよい。
次に、図10に示すように、基板11の裏面に例えば、プラズマCVD法により厚膜の金属保護膜43を形成した後、共振器端面部となる領域において金属保護膜43を、王水を用いて選択的に除去する。その後、金属保護膜43をマスクとしてドライエッチングを行い、基板11に第1クラッド層21が露出する開口部を形成する。これにより、半導体積層体12に基板11から庇状に張り出した張出部12bが形成される。
次に、図11に示すように、金属保護膜43を除去した後、プラズマCVD法により厚さが400nmのSiO2保護膜44を形成する。続いて、フォトリソグラフィを用いて、SiO2保護膜44を共振器端面部となる領域を除いてフッ化水素酸を用いて除去する。その後、例えばMOCVD法を用いて、非晶質InGaNからなる光吸収層32を開口部の内部つまり張出部12bの下側に成長させる。
次に、図示を省略するがフッ化水素酸を用いてSiO2保護膜44を除去した後、第1の実施形態と同様にして、電極等を形成し、劈開を行う。これにより、半導体積層体12の張出部12bの下側に光吸収層32が形成され、基板11の端面が共振器端面に露出していない半導体レーザ装置が得られる。
図11においては、開口部が吸収層32により完全に埋め込まれている例を示している。しかし、第1の実施形態と同様に、光吸収層32は基板11と半導体積層体12との界面から基板11とn側電極17との界面に至る領域のうちの少なくとも上部50%を覆うように形成すればよい。また、光吸収層32は基板11と半導体積層体12との界面から基板11とn電極17との界面に至る領域のうちの50%以上が吸収層32に覆われていればよいため、吸収層32が開口部を完全に埋めていなくてもよい。この場合には、基板11の端面の下部が吸収層32に覆われていない状態となる。また、共振器幅方向には、少なくともリッジストライプ部25aの下部を吸収層32が覆っていればよい。
なお、第1及び第2の実施形態において、基板としてGaNを用いた例を示したが、サファイア、炭化珪素(SiC)、シリコン(Si)等の他の基板を用いる場合にも、本発明を適用することができる。
また、各実施形態において、リッジ導波路形の光導波路を有する半導体レーザ装置について説明したが、本発明は埋め込み形レーザ装置にも適用可能である。
本発明に係る半導体レーザ装置は、垂直横モード特性が改善された窒化物半導体レーザ装置を実現でき、特に窒化物半導体からなる基板を有する半導体レーザ装置等として有用である。
(a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る半導体レーザ装置を示し、(a)は共振器端面における断面図であり、(b)は(a)のIb−Ib線における断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る半導体レーザ装置の製造方法の一工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のIIb−IIb線における断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る半導体レーザ装置の製造方法の一工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のIIIb−IIIb線における断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る半導体レーザ装置の製造方法の一工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のIVb−IVb線における断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る半導体レーザ装置の製造方法の一工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のVb−Vb線における断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る半導体レーザ装置の製造方法の一工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のVIb−VIb線における断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第1の実施形態に係る半導体レーザ装置の製造方法の一工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のVIIb−VIIb線における断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に係る半導体レーザ装置を示し、(a)は共振器端面における断面図であり、(b)は(a)のVIIIb−VIIIb線における断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に係る半導体レーザ装置の製造方法の一工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のIXb−IXb線における断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に係る半導体レーザ装置の製造方法の一工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のXb−Xb線における断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に係る半導体レーザ装置の製造方法の一工程を示し、(a)は平面図であり、(b)は(a)のXIb−XIb線における断面図である。 (a)及び(b)は従来例に係る光吸収層を備えた半導体レーザ装置を示し、(a)は共振器端面における断面図であり、(b)は(a)のXIIb−XIIb線における断面図である。
符号の説明
11 基板
11a 凸部
11b 開口部
12 半導体積層体
12a 開口部
12b 張出部
13 p側電極
14 絶縁膜
15 配線電極
16 パッド電極
17 n側電極
21 第1クラッド層
22 第1光ガイド層
23 活性層
24 第2光ガイド層
25 第2クラッド層
25a リッジストライプ部
26 コンタクト層
31 光吸収層
32 光吸収層
41 SiO2保護膜
42 マスク
43 金属保護膜
44 SiO2保護膜

Claims (8)

  1. 基板と、
    前記基板の上に形成され、前記基板側から順次積層された第1のクラッド層、活性層及び第2クラッド層を含み、共振器方向に延びるストライプ状の導波領域を有する窒化物半導体層と、
    前記基板における前記共振器方向と交差する1対の端面のうち少なくとも光を出射する側の端面上に形成され、前記導波領域の下方の領域を覆う光吸収層とを備えていることを特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 前記基板は、上方に突出した凸部を有し、
    前記窒化物半導体層は、前記凸部の上に形成され、
    前記光吸収層は、前記凸部の側壁上に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ装置。
  3. 前記光吸収層は、高さが前記凸部の高さと等しいことを特徴とする請求項2に記載の半導体レーザ装置。
  4. 前記窒化物半導体層は、少なくとも光を出射する側において前記基板の端面よりも前記共振器方向に庇状に張り出した張出部を有し、
    前記光吸収層は、前記張出部の下に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ装置。
  5. 前記光吸収層は、前記活性層において発生する光のエネルギーよりも禁制帯幅が小さい窒化物半導体からなることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体レーザ装置。
  6. 前記光吸収層は、非晶質であることを特徴とする請求項5に記載の半導体レーザ装置。
  7. 前記光吸収層は、一般式がAlxInyGa1-x-yN(但し、0≦x<1、0<y≦1、x+y<1である。)で表される材料であることを特徴とする請求項6に記載の半導体レーザ装置。
  8. 前記光吸収層は、光を出射する側と反対側の端面にも形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の半導体レーザ装置。
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