JP2009276503A - 帯電装置および画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】帯電装置を長期間使用すると、放電電極にトナーや塵埃が付着して、安定した放電が得られなくなるが、長期間使用しても安定した放電を可能にして、画質の低下を防止する。
【解決手段】2つの放電電極100、101のうち、一方が固定され、他方が移動可能とされる。移動側の放電電極100を移動させる移動部103が設けられ、移動部103は、制御部111によって制御される。枚数検知部112は、印刷枚数をカウントし、このカウント値が一定値に達すると、制御部111は、放電の出力変化が発生すると予測して、移動部103を動作させる。移動側の放電電極100が移動して、重なった状態にあった各放電電極100、101のノコ歯がずれる。放電電極全体のノコ歯が増えることにより、放電ポイントが増え、放電が安定して発生する。
【選択図】図2
【解決手段】2つの放電電極100、101のうち、一方が固定され、他方が移動可能とされる。移動側の放電電極100を移動させる移動部103が設けられ、移動部103は、制御部111によって制御される。枚数検知部112は、印刷枚数をカウントし、このカウント値が一定値に達すると、制御部111は、放電の出力変化が発生すると予測して、移動部103を動作させる。移動側の放電電極100が移動して、重なった状態にあった各放電電極100、101のノコ歯がずれる。放電電極全体のノコ歯が増えることにより、放電ポイントが増え、放電が安定して発生する。
【選択図】図2
Description
本発明は、電子写真方式によって画像を印刷する画像処理装置における帯電装置に関する。
電子写真方式の複写機等の画像処理装置は、帯電、露光、現像、転写及び定着の各プロセスユニットから構成されている。複写の過程において、まずコロナ放電する帯電体により、感光体表面に均一な電荷を与え、感光体表面に、光学系を介して原画像に応じて露光して、静電潜像を形成する。この静電潜像にトナー(現像剤)を静電付着させて現像して、感光体上にトナー像を形成する。次に、転写体により、トナーと逆極性の静電気によりトナー像を記録紙上に転写して、トナーを加熱定着し、記録紙上に、原画像に応じた画像を固定化する。
このような画像処理装置における帯電装置では、感光体に対する電荷はコロナ放電により与えられる。コロナ放電を与える放電電極として、ノコギリ歯状(以下、ノコ歯と呼ぶ)の電極が用いられる。この放電電極は、先鋭なノコギリ歯状の端部を有する針状電極である。
ここで、複数の放電電極を設けることにより、オゾンの発生や汚染が少なく、均一な帯電が得られる。特許文献1には、針状電極を複数個配設して、位相、波形を異にするバイアスをそれぞれに印加し、出力側にこれらの和に相当する周波数の出力バイアスを得るようにすることが記載されている。
特開平5−107876号公報
しかし、帯電装置を長期間使用すると、電極にトナーや塵埃等の不純物が付着してくる。すると、放電不良が発生して、安定した放電が得られなくなる。その結果、感光体上の帯電電荷が不均一となり、画質が低下する。
本発明は、上記に鑑み、長期間使用したときの画質の低下を防止できる帯電装置の提供を目的とする。
本発明の帯電装置は、被帯電面を帯電するための複数の放電電極と、各放電電極の相対的な位置を変化させる移動部と、移動部を制御する制御部とを備えたものである。制御部は、放電電極による放電の出力変化に関する情報を取得して、この情報に基づいて各放電電極の位置を変化させる。
放電電極において、放電の出力変化が生じると、安定した放電が得られなくなる。制御部は、放電の出力変化に関する情報を取得することにより、放電が不安定になる時期を予測する。この時期になると、制御部は、移動部を動作させる。各放電電極の相対的な位置が変化して、放電電極の放電特性が変わり、再び安定した放電が得られる。
制御部は、放電の出力変化に関する情報として、帯電の動作回数をカウントし、カウント値が一定値を超えたとき、放電電極の位置を変化させる。ここで、帯電の動作が行われるたびに、印刷が行われる。したがって、帯電の動作回数の代わりに、印刷枚数をカウントしてもよい。
移動部は、少なくとも1つの放電電極を移動させる。すなわち、移動部は、固定された放電電極に対して、他の放電電極を移動させる。これにより、各放電電極の相対的な位置が変化する。具体的には、各放電電極は重なるように配置される。移動部は、放電電極を移動させて、各放電電極をずらす。
放電電極がずれることにより、各放電電極のノコ歯の位置がずれる。ノコ歯は放電ポイントであるので、重なっていたノコ歯がずれることにより、放電ポイントが増える。このように、放電ポイントが増えると、放電が安定する。
本発明によると、帯電装置を長期間使用したとき、トナー等の不純物の付着によって放電が不安定になるが、放電電極を移動させることにより、新たな放電ポイントが増える。これによって、放電電極による放電が安定して、被帯電面を均一に帯電させることができ、画質の低下を防止できる。したがって、長期間の使用にもかかわらず、良好な画質を得ることができる画像処理装置を提供できる。
本実施形態の画像処理装置を図1に示す。画像処理装置は、電子写真方式によりコピーやプリントを行うものであって、コピーの場合、原稿を読み取って、画像データを取得し、プリントの場合、外部からの画像データを受け取る。そして、入力された画像データによって表される画像を用紙に印刷して出力する。
画像処理装置の主要な構成は、原稿搬送部(ADF)1、画像読取部2、印刷部3、用紙搬送部4および給紙部5からなる。
原稿搬送部1において、少なくとも1枚の原稿が原稿セットトレイ11にセットされると、原稿は1枚ずつ原稿セットトレイ11から引き出されて搬送される。原稿は、画像読取り部2の原稿読取窓2aを通過して、排紙トレイ12に排出される。
原稿読取窓2aの上方には、CIS(Contact Image Sensor)13が配設されている。このCIS13は、原稿読取窓2aを原稿が通過する際に、原稿裏面の画像を主走査方向に繰り返し読み取り、読み取った画像データを出力する。
また、画像読取部2において、原稿が原稿読取窓2aを通過する際に、第1走査ユニット15のランプが原稿表面を露光する。第1および第2走査ユニット15、16のミラーによって、原稿表面からの反射光が結像レンズ17に導かれる。結像レンズ17は、原稿表面の画像をCCD(ChargeCoupled Device)18上に結像する。CCD18は、原稿表面の画像を主走査方向に繰り返し読み取り、読み取った画像データを出力する。
原稿が画像読取部2上面のプラテンガラス上に置かれた場合は、第1および第2走査ユニット15、16は、相互に所定の速度関係を維持しつつ移動して、第1走査ユニット15のランプがプラテンガラス上の原稿表面を露光する。第1および第2走査ユニット15、16によって原稿表面からの反射光が結像レンズ17に導かれる。結像レンズ17は、原稿表面の画像をCCD18上に結像する。
CIS13もしくはCCD18から出力された画像データは、制御部に入力され、制御部は、画像データに対して、各種の画像処理を施し、処理後の画像データを印刷部3に出力する。
印刷部3は、画像データに基づく画像を用紙に記録するものであって、感光体ドラム21、帯電装置22、光書込ユニット23、現像装置24、転写ユニット25、クリーニングユニット26および定着ユニット27等を備えている。
感光体ドラム21は、一方向に回転駆動される。クリーニングユニット26は、感光体の表面をクリーニングする。帯電装置22は、感光体ドラム21の表面を均一に帯電する。なお、帯電装置22は、チャージャー型のものであっても、感光体ドラム21に接触するローラ型やブラシ型のものであっても良い。
光書込ユニット23は、2つのレーザ照射部28a、28bおよび2つのミラー群29a、29bを備えるレーザスキャニングユニット(LSU)である。この光書込ユニット23では、入力された画像データに応じたレーザ光を各レーザ照射部28a、28bからそれぞれ出射する。これらのレーザ光は、各ミラー群29a、29bを介して感光体ドラム21に照射される。均一に帯電された感光体ドラム21表面が露光され、感光体ドラム21表面に静電潜像が形成される。
この光書込ユニット23は、高速印字処理に対応するために2つのレーザ照射部28a、28bを備えた2ビーム方式を採用して、照射タイミングの高速化に伴う負担を軽減している。
なお、光書込ユニット23として、レーザスキャニングユニットの代わりに、発光素子をアレイ状に並べたEL書き込みヘッドやLED書き込みヘッドを用いることもできる。
現像装置24は、トナーを感光体ドラム21表面に供給して、静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラム21表面に形成する。転写ユニット25は、感光体ドラム21表面のトナー像を用紙搬送部4により搬送されてきた用紙に転写する。定着ユニット27は、用紙を加熱および加圧して、用紙上のトナー像を定着する。この後、用紙は、用紙搬送部4により排紙トレイ47まで搬送されて排出される。また、クリーニングユニット26は、現像、転写後に感光体ドラム21の表面に残留したトナーを除去して回収する。
転写ユニット25は、転写ベルト31、駆動ローラ32、従動ローラ33および弾性導電性ローラ34等を備えている。転写ベルト31は、各ローラ32〜34と他のローラに張架され、駆動ローラ32の駆動により回転される。転写ベルト31は、所定の抵抗値、例えば、1×109〜1×1013Ω/cmを有しており、その表面に載せられた用紙を搬送する。弾性導電性ローラ34は、転写ベルト31を介して感光体ドラム21に押し付けられ、転写ベルト31上の用紙を感光体ドラム21表面に押し付ける。この弾性導電性ローラ34には、感光体ドラム21表面のトナー像の電荷とは逆極性の電界が印加され、この逆極性の電界により感光体ドラム21表面のトナー像が転写ベルト31上の用紙に転写される。例えば、トナー像が(−)極性の電荷を有している場合は、弾性導電性ローラ34に印加されている電界の極性が(+)極性にされる。
定着ユニット27は、加熱ローラ35および加圧ローラ36を備えている。加熱ローラ35内部には、ローラ表面を所定温度(定着温度:概ね160〜200℃)に加熱するための熱源が設けられている。また、加熱ローラ35に対して加圧ローラ36が所定圧で圧接されるように、加圧ローラ36の両端に図示しない加圧部材が配置されている。加熱ローラ35と加圧ローラ36間の圧接部(定着ニップ部と称される)に用紙が搬送されて来ると、各ローラ35、36により用紙が搬送されつつ、用紙上の未定着トナー像が加熱溶融され加圧されて、トナー像が用紙上に定着される。
用紙搬送部4は、用紙を搬送するための複数対の搬送ローラ41、一対のレジストローラ42、搬送経路43、反転搬送経路44、複数の分岐爪45および一対の排紙ローラ46等を備えている。
給紙部5は、複数の給紙トレイ51を備えている。各給紙トレイ51は、用紙を蓄積しておくためのトレイであり、印刷部3の下方に設けられている。また、各給紙トレイ51は、用紙を一枚ずつ引き出すためのピックアップローラ等を備えている。引き出した用紙は、用紙搬送部4の搬送経路43に送り出される。高速印字処理を目的として、各給紙トレイ51は、定型サイズの用紙を500〜1500枚収納可能な容積を有している。
また、給紙部5として、複数種の用紙を多量に収納可能な大容量給紙カセット(LCC)52と、主として不定型サイズの用紙を供給するための手差しトレイ53とが設けられている。
給紙部5から供給された用紙は、用紙の先端がレジストローラ42に達するまで搬送経路43を搬送される。レジストローラ42は、一時的に停止しているので、用紙の先端がレジストローラ42に達して当接すると、用紙が撓む。この撓んだ用紙の弾性力により、用紙の先端がレジストローラ42に平行になるように揃えられる。この後、レジストローラ42の回転が開始され、レジストローラ42により用紙が印字部3の転写ユニット25に搬送される。定着後の用紙は、排紙ローラ46により排紙トレイ47に搬送される。
レジストローラ42の停止および回転は、レジストローラ42と駆動軸間のクラッチをオンオフしたり、あるいはレジストローラ42の駆動源であるモータをオンオフすることにより行われる。
上記のように用紙が搬送されることにより、用紙の表面に画像が印刷されて記録される。用紙の裏面にも画像を記録する場合は、分岐爪45の回転により、搬送経路43と反転搬送経路44の分岐路を切り替える。搬送される用紙は、反転搬送経路44で表裏を反転され、反転搬送経路44を介して搬送経路43のレジストローラ42に戻る。これにより、用紙の裏面にも画像が記録される。
搬送経路43及び反転搬送経路44においては、用紙の位置等を検出するセンサが各所に配置される。各センサにより検出された用紙の位置に基づいて、制御部は、搬送ローラ41やレジストローラ42を駆動制御して、用紙の搬送及び位置決めを行う。
排紙トレイ47は、手差しトレイ53とは反対側の側面に配置されている。この排紙トレイ47に代えて、用紙の後処理(ステープル、パンチ処理、オフセット積載等々)を行う後処理装置を設けたり、複数段の排紙トレイをオプションとして配置することも可能である。
次に、上記の画像処理装置における帯電装置22について説明する。図2に示すように、帯電装置22は、複数の放電電極100、101と、グリッド電極102とを備えている。ここでは、放電電極100、101は2つとされる。帯電装置22は、被帯電面である感光体ドラム21表面に対向して配置される。
そして、一方の放電電極100が移動自在とされ、他方の放電電極101は固定されている。固定側の放電電極100を移動させる移動部103が設けられる。一方の放電電極100の移動により、各放電電極100、101の相対的な位置が変化する。
放電電極100、101は、図3、4に示すように、多数のノコ歯104が一列に等間隔に並んで形成されたステンレス鋼製平板状の電極である。ノコ歯104のピッチは2mm、ノコ歯104の高さは2mmとされる。2つの放電電極100、101は、互いに近接して、感光体ドラム21の軸方向に沿って平行に並べて配される。
固定側の放電電極101は、電極ホルダ105にビスにより取り付けられる。電極ホルダ105は、ポリカーボネート等の電気絶縁性の材料から形成され、シールドケース106に内装される。シールドケース106は、ステンレス鋼等の導電性の材料から形成され、画像処理装置のフレームに着脱可能に取り付けられ、アースに接続されている。
移動側の放電電極100は、ガイドレールにスライド自在に支持される。ガイドレールは、電極ホルダ105に形成される。図5に示すように、この放電電極100は、固定側の放電電極101よりも長く形成され、その一端側に、移動部103が設けられる。移動部103は、ソレノイドとされ、放電電極100に連結されたロッド107の他端が接続される。ロッド107の一端が、放電電極100に形成された孔に嵌め込まれる。移動部103の作動により、ロッド107がスライドして、図6に示すように、放電電極100が横方向にスライドする。あるいは、移動部103をモータとギアから構成してもよく、ギアとロッド107によりラックピニオンが形成される。移動部103は、シールドケース106に一体的に装着される。なお、横方向は、感光体ドラム21の軸方向と平行な方向である。
各放電電極100、101に、電源110が接続されている。電源110は、制御部111によって制御され、放電電極100、101に電圧を印加する。シールドケース106が対向電極として機能し、放電電極100、101からコロナ放電が発生する。シールドケース106の感光体ドラム21側にグリッド電極102が配置される。図示しない電源からグリッド電極102にグリッド電圧が印加され、感光体ドラム21における表面電位が均一にされる。
また、移動部103は、制御部111によって動作を制御される。制御部111は、画像処理装置全体の動作を制御する。したがって、制御部111は、印刷のタイミングに応じて帯電装置22を制御する。さらに、制御部111は、放電電極100、101による放電の出力変化に基づいて移動部103を制御する。
すなわち、放電電極100、101のノコ歯104のライフによって、感光体ドラム21の帯電性は低下し、放電の出力が変化する。ノコ歯104のライフは、印刷回数に対応する。印刷回数が増えるにしたがって、ノコ歯104に付着するトナーや塵埃等の不純物が増大し、放電が不安定となる。図7に示すように、印刷枚数が増えるにしたがって、感光体ドラム21の表面電位が徐々に低下する。なお、図7における2つの放電電極100、101による帯電性能の実験では、放電電極100、101への供給電流を−700μA、グリッドバイアスを−650Vとした。
このような放電の出力変化に関する情報を取得するために、印刷枚数が検出される。帯電装置22が動作して、感光体ドラム21が帯電されるたびに印刷が行われる。帯電の動作回数は、印刷枚数と同じである。そこで、印刷枚数をカウントする枚数検知部112が設けられる。制御部111は、枚数検知部112からの出力に基づいて、放電の出力変化を予測する。
ライフに伴う放電の出力変化によって、帯電性が低下するが、印刷枚数のカウント値を監視することにより、放電の出力変化が許容範囲を超える時期を予測することができる。許容範囲を超える前に、出力変化を解消すれば、画質の低下が発生するのを未然に防止できる。
この出力変化を解消するためには、放電電極100、101の放電ポイントを増やすとよい。各放電電極100、101の相対的な位置を変えることにより、放電ポイントが増加する。放電ポイントの増加によって、安定した放電が行われ、低下した感光体ドラム21の表面電位が上昇して、ドラム表面の帯電電荷が均一になる。そこで、制御部111は、印刷枚数のカウント値が一定値、例えば250000(250K)を超えたとき、移動部103を動作させて、各放電電極100、101の位置をずらす。
図8に示すように、画像処理装置において、印刷要求がある(S1)と、制御部111は、カウント値を確認して(S2)、放電の出力変化が現れるかを判断する(S3)。カウント値が一定値に達していないとき、制御部111は、帯電装置22を含む各装置を動作させて印刷処理を実行する(S5)。枚数検知部112は、1回印刷するごとにカウントアップして、カウント値を更新する(S6)。
カウント値が一定値に達したとき、制御部111は、放電の出力変化が出現すると予測して、移動部103を動作させる(S4)。移動側の放電電極100が固定側の放電電極101に対してずれる。すなわち、当初の2つの放電電極100、101は、ノコ歯104が重なるように位置決めされている。このとき、2つの放電電極100、101は重なっているため、放電ポイントは、1つの放電電極100、101のノコ歯104の数と同数となる。
一方の放電電極100が移動することにより、互いのノコ歯104がずれる。このとき、スライド量は、ノコ歯104のピッチの半分の1mmとされる。したがって、図4に示すように、2つの放電電極100、101のノコ歯104が交互に並び、放電電極全体でのノコ歯104のピッチは1mmとなる。このように、ノコ歯104のピッチを狭くすることにより、放電電極全体の放電ポイントが当初よりも2倍になる。制御部111は、放電電極100の位置を変更した後、印刷処理を行う(S5)。印刷回数はカウントアップされていく。
このように、放電電極100を移動することにより、放電ポイントが増加する。長期間の使用によって、ノコ歯104にトナー等の不純物が付着しても、きれいなノコ歯104が出現することになり、安定した放電を行うことができ、感光体ドラム21の表面を均一に帯電することができる。しかも、一方の放電電極100が移動するときに、重なっているノコ歯104に付着している不純物が剥がれる。ノコ歯104が再生されて、安定した放電が可能となる。
上記の放電電極100は横方向に移動可能とされたが、図9に示すように、縦方向に移動可能としてもよい。図10に示すように、移動側の放電電極100は、固定側の放電電極101よりも両端が長く形成され、両端に移動部103が設けられる。移動部103は、上記と同様にソレノイドやモータとされ、ロッド107によって放電電極100と移動部103とが連結される。なお、縦方向は、感光体ドラム21の半径方向である。
制御部111は、印刷枚数のカウント値が一定値になったとき、移動部103を動作させる。当初、各放電電極100、101のノコ歯104は重なった状態とされ、移動側の放電電極100が感光体ドラム21に近づくように移動する。移動量は、ノコ歯104の高さの半分の1mmとされる。このように放電電極100が移動することにより、ノコ歯104の位置がずれ、放電ポイントが2倍に増える。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。放電電極の移動として、横方向の移動と縦方向の移動を組み合わせてもよい。移動側の放電電極が縦横に移動自在に設けられる。例えば、縦横に移動する移動台が設けられ、移動台に放電電極が装着される。
3つ以上の放電電極がある場合、複数の放電電極を重ねるように並べておき、カウント値が一定値の整数倍に達するたびに、1つの放電電極が移動される。各放電電極のスライド量はそれぞれ異なる。したがって、放電電極がずれる毎に、放電ポイントが増えていく。
複数の放電電極をそれぞれ移動可能としてもよく、移動部は、各放電電極を同時に移動させて、それぞれのノコ歯の位置が変更される。
22 帯電装置
100 放電電極
101 放電電極
103 移動部
104 ノコ歯
111 制御部
112 枚数検知部
100 放電電極
101 放電電極
103 移動部
104 ノコ歯
111 制御部
112 枚数検知部
Claims (7)
- 被帯電面を帯電するための複数の放電電極と、各放電電極の相対的な位置を変化させる移動部と、移動部を制御する制御部とを備え、制御部は、放電電極による放電の出力変化に関する情報を取得して、この情報に基づいて各放電電極の位置を変化させることを特徴とする帯電装置。
- 制御部は、放電の出力変化に関する情報として、帯電の動作回数をカウントし、カウント値が一定値を超えたとき、放電電極の位置を変化させることを特徴とする請求項1記載の帯電装置。
- 移動部は、少なくとも1つの放電電極を移動させることを特徴とする請求項1または2記載の帯電装置。
- 各放電電極は重なるように配置され、移動部は、放電電極を移動させて、各放電電極をずらすことを特徴とする請求項3記載の帯電装置。
- 被帯電面を帯電するための帯電装置を備えた画像処理装置であって、帯電装置は、複数の放電電極と、各放電電極の相対的な位置を変化させる移動部と、移動部を制御する制御部とを備え、制御部は、放電電極による放電の出力変化に関する情報を取得して、この情報に基づいて各放電電極の位置を変化させることを特徴とする画像処理装置。
- 制御部は、放電の出力変化に関する情報として、印刷枚数をカウントし、カウント値が一定値を超えたとき、放電電極の位置を変化させることを特徴とする請求項5記載の画像処理装置。
- 移動部は、固定された放電電極に対して、他の放電電極を移動させることを特徴とする請求項5または6記載の画像処理装置。
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