JP2007197146A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の大型化やコスト増加を招くことなく、利便性に優れ、用紙サイズ検知機構の各部の耐久性を向上させた画像形成装置を提供する。
【解決手段】用紙カセット121に収納された用紙をサイド板81,82及びエンド板84によって保持したときに、サイド板81のフィルム部材815と、エンド板84のフィルム部材845とが重なる部分に発光部から光を照射し、用紙カセット121側に設けられた反射板による当該光の反射光を受光部で受光する。そして、制御部が当該受光部の受光量に応じて用紙サイズを判定する。
【選択図】図6

Description

本発明は、プリンタ、コピー機又はファクシミリ装置等の画像形成装置に関し、特に、用紙収納機構に収納される用紙のサイズを検出する技術に関するものである。
プリンタ、コピー機等の画像形成装置では、外部から送信されてくる画像データをプリント部が記録用紙(以下、単に用紙という)に形成する。この用紙は、画像形成装置本体に引出自在動作に配設された給紙カセットに収納されており、当該給紙カセットから用紙搬送機構によって1枚ずつプリント部に搬送される。このような画像形成装置では、適切なサイズの用紙をプリント部に搬送するために、給紙カセットに収納されている用紙のサイズが検出される。
上記用紙サイズを検出する技術としては、例えば、下記特許文献1及び特許文献2に示されるように、操作者が用紙を給紙カセットにセットする際、セットする用紙サイズに対応したサイズ指定用部品を画像出力装置にセットし、このセットされているサイズ指定用部品の種別を画像形成装置が検出することで、セットされた記録紙のサイズを認識するものがある。
また、特許文献3に示されるように、用紙の幅方向のガイド部材と給紙方向のガイド部材に抵抗体を設け、両者を交差させることで可変抵抗器を構成し、用紙サイズに応じた抵抗値を電気変換して用紙サイズを検出する技術も提案されている。
さらには、特許文献4に示されるように、カセット内のx方向及びy方向におけるそれぞれのサイドフェンス(用紙保持部材)21,23に、その移動量に応じて濃度を変化させたマイラ部材を取り付け、サイドフェンス21,23の各濃度を個別のセンサで検出し、検出された各濃度をサイドフェンス21,23のそれぞれの移動量として用紙サイズを検出する画像出力装置が提案されている。
特開平4−327431号公報 特開平5−201554号公報 特開平5−105266号公報 特開2000−63000号公報
しかしながら、特許文献1に示される用紙サイズ検知の場合、検出する用紙サイズの数が多くなるほど、サイズ指定用部品の数も多くなるため、装置の大型化、コストが増加する等の欠点がある。特許文献2に示される用紙サイズ検知の場合、ユーザ自身がサイズ指定用部品(ラベル)を交換する必要があるために利便性に欠け、また、設定ミスが発生しても、これを検出できない。特許文献3に示される用紙サイズ検知の場合、可変抵抗器の摺動部の耐久性が問題であり、また、カセット内に抵抗体を配置するために本体検出部に電気的接点が必要になるため、用紙補給及びカセットの着脱に対する接点挿抜の耐久性が問題になる。特許文献4に示される用紙サイズ検知の場合、それぞれのマイラ部材の濃度検出のために濃度センサが2つ必要であり、また、カセット内に電気部材を必要とするので、本体側の検出部との接続に電気的接点が必要になるため、用紙補給及びカセットの着脱に対する接点挿抜の耐久性が問題になる。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、装置の大型化やコスト増加を招くことがなく、利便性に優れ、用紙サイズ検知機構の各部の耐久性を向上させた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、複数枚の用紙が収納される用紙収納機構と、
前記用紙収納機構に収納された用紙の幅方向に移動可能に配設され、当該幅方向における用紙端部を保持する幅方向保持部材と、
前記幅方向保持部材と少なくとも一部が重なり、前記用紙収納機構に収納された用紙の長さ方向に移動可能に配設され、当該長さ方向における用紙後端部を保持する長さ方向保持部材と、
前記幅方向保持部材に設けられ、当該幅方向保持部材の移動位置に応じて異なる光透過率を有する第1透過部材と、
前記長さ方向保持部材において前記第1透過部材と重なり可能な部分に設けられ、当該長さ方向保持部材の移動位置に応じて異なる光透過率を有する第2透過部材と、
前記第1及び第2透過部材が重なる部分に対して光を照射する発光手段と、
前記発光手段から照射されて前記第1及び第2透過部材を透過した光を反射させる反射手段と、
前記反射手段からの反射光を受光する受光手段と、
前記受光手段における前記反射光の受光量に応じた用紙サイズを判定するサイズ判定手段と
を備える画像形成装置である。
この構成では、用紙収納機構に収納された用紙を幅方向保持部材及び長さ方向保持部材によって保持したときに、幅方向保持部材の第1透過部材と、長さ方向保持部材の第2透過部材とが重なる部分に発光手段から光を照射し、この光の反射手段による反射光を受光手段で受光して、サイズ判定手段が当該受光手段の受光量に応じて用紙サイズを判定する。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記第1及び第2透過部材は、これらの重なり部分を透過する光の透過率が、前記幅方向保持部材及び長さ方向保持部材の用紙保持位置により示される用紙サイズに応じて異なるものとされ、
前記サイズ判定手段は、前記受光手段の受光量に対応する各用紙サイズを記憶するサイズ記憶部と、このサイズ記憶部から前記受光手段の受光量に対応する用紙サイズを読み出すことで用紙サイズを判定するサイズ判定部とを備えるものである。
この構成では、幅方向保持部材及び長さ方向保持部材の用紙保持位置により示される用紙サイズに応じて、第1及び第2透過部材の重なり部分を透過する光の透過率が異なるものとされ、サイズ記憶部に受光手段の受光量に対応する各用紙サイズが記憶され、サイズ判定部が、受光手段の受光量に対応する用紙サイズをサイズ記憶部から読み出すことで用紙サイズを判定する。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像形成装置であって、前記用紙収納機構がスライド移動可能に備え付けられた装置本体側に、前記発光手段、受光手段及びサイズ判定手段が設けられ、前記用紙収納機構側に前記反射手段が設けられているものである。
この構成では、発光手段、受光手段及びサイズ判定手段が画像形成装置本体側に設けられる一方、用紙収納機構には反射手段が設けられているのみとし、用紙収納機構側に配設される用紙サイズ検出機構を複雑な構成とすることなく用紙サイズ検出を可能にしているので、用紙サイズ検出機構の各部についての耐久性及び信頼性を向上させることができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の画像形成装置であって、前記用紙収納機構に設けられ、前記発光手段からの発光及び前記反射手段による反射光を通過させる開口と、
前記用紙収納機構の開口に設けられた透明な防塵部材と、
前記装置本体側における、前記用紙収納機構のスライド移動時に前記開口に当接する位置に設けられた清掃部材と
を備えるものである。
この構成によれば、用紙収納機構の開口に透明な防塵部材が設けられているので、発光手段、受光手段及び反射手段による光を用いたサイズ検知を、塵の影響を受けることなく確実に行うことができる。また、用紙の搬入出等のために用紙収納機構がスライド移動すると、用紙収納機構の開口に設けられた防塵部材が画像形成装置本体側の清掃部材に当接するので、防塵部材が清掃部材によって清掃されて清潔に保たれる。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置であって、前記発光手段は発光ダイオード、前記受光手段はフォトダイオードからなり、
前記発光手段の周囲温度を検出する温度検出手段と、
前記温度検出手段によって検出される温度に応じて前記発光手段の電源電圧を補正し、前記発光部を予め定められた発光量とする補正手段と
を備えるものである。
この構成では、発光手段が発光ダイオード、受光手段がフォトダイオードからなり、温度検出手段によって発光手段の周囲温度を検出し、温度検出手段によって検出される温度に応じて、補正手段が発光手段の電源電圧を補正して発光部を予め定められた発光量とするので、周囲環境の温度変化に拘わらず、発光手段は、第1及び第2透過部材の重なり部分を透過する光に基づいて、用紙サイズを正確に検出することができる。
請求項1に記載の発明によれば、用紙収納機構に収納された用紙の幅方向保持部材及び長さ方向保持部材による保持時に、幅方向保持部材の第1透過部材と、長さ方向保持部材の第2透過部材とが重なる部分を透過する光に基づいて用紙サイズを判定するので、装置を大型化させることなく簡単な機構で用紙サイズを検出でき、コスト増加を招くことがない。
また、用紙収納機構側での電気的接点レスを実現したので耐久性及び信頼性の問題を解消することができる。さらに、発光手段及び受光手段は、第1及び第2透過部材の重なり部分で発光及び受光を行う1組が設けられていれば足りるので、従来技術のように第1及び第2透過部材に相当する部材のそれぞれに別個のセンサを設ける必要がなく、少ない部品点数で用紙サイズを検出することができる。
また、従来技術のようにユーザ自身が用紙サイズ検出用部品を交換することなく、用紙サイズを検出できるので利便性に優れ、ユーザが用紙サイズ検出用部品の交換を誤ることによる用紙サイズ検出ミスも生じない。
請求項2に記載の発明によれば、幅方向保持部材及び長さ方向保持部材の用紙保持位置が示す用紙サイズに応じて、第1及び第2透過部材の重なり部分を透過する光の透過率が異なり、サイズ判定部が、受光手段の受光量に対応する用紙サイズをサイズ記憶部から読み出すことで用紙サイズを判定するので、上記受光量に対応する用紙サイズを、簡単な構成で正確に検出することができる。
請求項3に記載の発明によれば、用紙収納機構側に配設される用紙サイズ検出機構の構成を複雑にすることなく用紙サイズ検出を可能にしているので、用紙サイズ検出機構の各部についての耐久性及び信頼性を向上することができる。
請求項4に記載の発明によれば、発光手段、受光手段及び反射手段による光を用いたサイズ検知を、塵の影響を受けることなく円滑に行うことができる。また、防塵部材が清掃部材によって清掃されて清潔に保たれる。
請求項5に記載の発明によれば、周囲環境の温度変化に拘わらず、発光手段及び受光手段による第1及び第2透過部材の重なり部分を透過する光に基づいて、正確に用紙サイズを検出することができる。
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の一種であるプリンタの内部構造の一実施形態を説明する正面断面視の説明図である。この図に示すように、プリンタ(画像形成装置)10は、印刷処理に供する用紙Pを貯留する用紙貯留部12と、この用紙貯留部12に貯留された用紙束P1から繰り出された1枚ずつの用紙(被転写材)Pに対して画像形成処理を施す画像形成部13と、この画像形成部13で転写処理の施された用紙Pに対して定着処理を施す定着部14とが装置本体11に内装されると共に、定着部14で定着処理の施された用紙Pが排紙される排紙部15が装置本体11の上部に設けられている。
用紙貯留部12には、所定数(本実施形態では1つ)の用紙カセット(用紙収納機構)121が装置本体11に対して挿脱自在に設けられている。用紙カセット121内には、収納されている最上部の用紙Pをピックアップローラ122に当接させるための用紙積載板127が設けられている。この用紙積載板127は、その下面がスプリング128によって上方に押圧され、載置された用紙Pの枚数及び重さに応じて用紙積載板127の高さ位置が可変するようになっている。また、用紙カセット121は、用紙交換等のために図1の矢印方向に引出可能に構成されている。また、用紙カセット121の下方には、用紙カセット121に収納された用紙のサイズを検出するための濃度検出センサ90が設けられている。
用紙カセット121の上流端(図1の右方)には、用紙束P1から1枚ずつの用紙Pを繰り出させるピックアップローラ122が設けられている。このピックアップローラ122によって用紙カセット121から1枚ずつ繰り出された用紙Pは、フィードローラ123及びフリクションローラ124によって給紙搬送路125をレジストローラ対126まで搬送され、レジストローラ対126によって画像形成部13に給紙される。
画像形成部13は、パーソナルコンピュータ等から送られてきた画像情報に基づき用紙Pに画像を形成する処理を施すものであり、回転可能に設けられた感光体ドラム(像担持体)20の周面に沿わせて、帯電装置30、露光装置40、現像装置50、転写ローラ60及びクリーニング装置70が配設されている。
感光体ドラム20は、周面に静電潜像およびこの静電潜像に沿ったトナー像が形成されるものであり、周面にアモルファスシリコン層が積層され、これによってこれらの像を形成させるのに適したものになっている。
帯電装置30は、ドラム心回り時計方向に回転している感光体ドラム20の周面に一様な電荷を形成させるものであり、周面が感光体ドラム20の周面と当接しながら従動回転しつつ当該感光体ドラム20へ電荷を付与するようになっている。
露光装置40は、コンピュータ等の外部の機器から送られてきた画像データに基づき強弱の付与されたレーザー光を回転している感光体ドラム20の周面に照射し、これによる感光体ドラム20周面のレーザー光が照査された部分の電荷の消去によって当該感光体ドラム20の周面に静電潜像を形成させるものである。
現像装置50は、感光体ドラム20の周面にトナーを供給することによって周面の静電潜像が形成された部分にトナーを付着させ、これによって感光体ドラム20の周面にトナー像を形成させるものである。
転写ローラ60は、感光体ドラム20の直下位置に送り込まれた用紙Pに対して当該感光体ドラム20の周面に形成されているプラスに帯電したトナー像を用紙Pに転写させるものであり、トナー像の電荷と逆極性であるマイナスの電荷を用紙Pに付与するようになっている。
従って、感光体ドラム20の直下位置に到達した用紙Pは、転写ローラ60と感光体ドラム20とによって押圧挟持されつつ、プラスに帯電した感光体ドラム20周面のトナー像がマイナスに帯電した用紙Pの表面に向けて引き剥がされ、これによって用紙Pに対し転写処理が施されることになる。
クリーニング装置70は、転写処理後の感光体ドラム20の周面に残留しているトナーを取り除いて清浄化するためのものである。この転写ローラ60によって清浄化された感光体ドラム20の周面は、次の画像形成処理のために再び帯電装置30へ向かうことになる。
定着部14は、画像形成部13によって転写処理の施された用紙Pのトナー像に加熱による定着処理を施すものであり、内部に通電発熱体が装着されたヒートローラ141と、このヒートローラ141の下部で周面同士が対向配置された加圧ローラ142とを備えて構成されている。そして、転写処理後の用紙Pは、ローラ心回りに時計方向に向けて駆動回転しているヒートローラ141と、ローラ心回りに反時計方向に向けて従動回転している加圧ローラ142との間のニップ部を通過することによって、ヒートローラ141からの熱を得て定着処理が施されるようになっている。定着処理の施された用紙Pは、排紙搬送路143を通って排紙部15へ排出されることになる。
排紙部15は、装置本体11の頂部が凹没されることによって形成され、この凹没した凹部の底部に排紙された用紙Pを受ける排紙トレイ151が形成されている。
次に、プリンタ10の用紙貯留部12について説明する。図2は、用紙貯留部12をその引出方向に直交する方向から見た側面図、図3は用紙貯留部12をその引出方向から見た側面図である。図4は、サイド板及びエンド板部分の構成を示す斜視図である。図5は、サイド板及びエンド板のそれぞれに設けられた両フィルム部材の重なり部分と濃度検出センサの配置を示す図である。図6は、サイド板及びエンド板部分の位置関係を説明するための平面図である。
上述したように、用紙貯留部12には、装置本体11に対してスライド移動自在に設けられ、装置本体11から引出可能に構成されている用紙カセット121が設けられている。この用紙カセット121内に設けられている用紙積載板127は、用紙搬送方向(図2に示す左右方向)における用紙長さの全長に亘っておらず、少なくとも当該方向における用紙Pの一部を上方に押し上げる寸法に設定されている。用紙積載板127は、用紙搬送方向における用紙Pの先端付近部分を押し上げて、ピックアップローラ122に当接させる。
用紙搬送方向において用紙積載板127から外れた位置には、用紙カセット121内の用紙P端部を、用紙搬送方向に直交する方向(本実施形態では、これが用紙幅方向となる)における両サイドから保持するサイド板81(幅方向保持部材),82が設けられている(図2ではサイド板82は図示略)。サイド板81は、規制部材811と、支持部材812とを有する。規制部材811は、用紙カセット121の底板121a上に設けられている。支持部材812は、規制部材811の下部から下方に延び、底板121aに設けられたガイド孔(図略)を通って、底板121aよりも更に下方に至る。支持部材812は、底板121aの下方で用紙搬送方向に直交する方向に折れ曲がっている。
上記ガイド孔は、用紙搬送方向に直交する方向に延び、その内部を支持部材812が摺動移動する。これにより、ガイド孔は、支持部材812及び規制部材811の移動を、用紙搬送方向に直交する方向において案内する。従って、底板121a上では規制部材811が、その下部が底板121a上をスライド移動する状態で用紙搬送方向に直交する方向に移動し、用紙Pのサイズに合わせた位置まで移動できるようになっている。また、底板121aの下方では、ガイド孔の案内により、支持部材812が用紙搬送方向に直交する方向に移動する。サイド板82も、同様の構成からなる規制部材821と、支持部材822とを有する。例えば、サイド板81,82の可動領域は、サイド板81とサイド板82との間の幅が、最小用紙サイズから最大用紙サイズの幅に対応した100mm〜216mmに可変できるように設定される。
また、図4に示すように、サイド板81の支持部材812と、サイド板82の支持部材822とは、用紙搬送方向における位置を異ならせて設けられている。支持部材812及び支持部材822の間には、ギヤ83が配設されている。支持部材812及び支持部材822の、ギヤ83に対向する側面には、上記ギヤ83に噛合する歯830が形成されている。これらギヤ83と、支持部材812及び支持部材822の側面に形成されたそれぞれの歯830とが、図4に示すように噛合された状態で備え付けられることにより、一方のサイド板が用紙搬送方向に直交する方向において用紙カセット121中央部に向かって移動すると、このサイド板の歯によりギヤ83が回転し、他方のサイド板も用紙カセット121中央部に向かう方向に移動する。また、一方のサイド板が用紙搬送方向に直交する方向において用紙カセット121の一端部に向かって移動すると、このサイド板の歯によりギヤ83が回転し、他方のサイド板も用紙カセット121の他端部に向かう方向に移動する。
さらに、用紙カセット121内には、用紙搬送方向における用紙積載板127から外れた位置に、用紙Pが用紙搬送方向とは逆方向に向かう移動を規制するエンド板(長さ方向保持部材)84が設けられている。エンド板84は、規制部材841と、支持部材842とを有する。規制部材841は、用紙カセット121の底板121a上に設けられている。支持部材842は、規制部材841の下部から下方に延び、底板121aに設けられたエンド板用ガイド孔(図略)を通って、底板121aよりも更に下方に至る。支持部材842は、底板121aの下方で用紙搬送方向に折れ曲がっている。
上記エンド板用ガイド孔は、用紙搬送方向に延び、その内部を支持部材842が摺動移動する。これにより、支持部材842及び規制部材841の移動が用紙搬送方向(本実施形態では、これが用紙長さ方向となる)に案内される。従って、底板121a上では規制部材841がスライド移動する状態で用紙搬送方向に移動し、用紙Pの用紙搬送方向におけるサイズに合わせた位置まで移動できるようになっている。また、底板121aの下方では、支持部材842が用紙搬送方向に移動する。例えば、エンド板84の可動域は、用紙搬送方向において208mmとされ、同方向におけるエンド板84と用紙カセット121端部とで形成される隙間(用紙収納スペース)が、最小用紙サイズから最大用紙サイズの幅に対応した148mm〜356mmに可変するように設定される。
また、図4に示すように、支持部材842は、支持部材812及び支持部材822とは高さ位置を異ならせて配置され(本実施形態では、支持部材842を支持部材812及び支持部材822の下方に配置)、各部材は、それぞれの移動時に互いに干渉しないようになっている。
エンド板84の支持部材842には、その長さ方向に延びる孔843が形成されており、この孔843部分には、フィルム部材(第1透過部材)845が取り付けられている。フィルム部材845は、透過性を有する薄い膜状の材(NDフィルタ(Neutral Density Filter)等)からなり、その長さ方向においてグレースケール状に濃度(光透過率)が変化したものである。
また、サイド板81の支持部材812には、その長さ方向に延びる孔813が形成されており、この孔813部分には、上記フィルム部材845と同じ幅寸法を有するフィルム部材(第1透過部材)815が取り付けられている。フィルム部材815も、透過性を有する薄い膜状の材(NDフィルタ等)からなり、その長さ方向においてグレースケール状に濃度(光透過率)が変化したものである。
なお、図6に示すように、エンド板84が、上記スライド移動により、最大サイズとなる用紙Pの幅(用紙搬送方向に直交する方向における用紙寸法)に対応する位置まで移動しても、フィルム部材845の一部が、サイド板81のフィルム部材815の一部と、予め定められた位置で重なるように配設されている。
同様に、サイド板81は、上記スライド移動により、最大サイズとなる用紙Pの長さ(用紙搬送方向における用紙寸法)に対応する位置まで移動しても、そのフィルム部材815の一部が、エンド板84のフィルム部材845の一部と、上記予め定められた位置で重なるように配設されている。
すなわち、エンド板84のフィルム部材845と、サイド板81のフィルム部材815とは、どの位置に移動しても、常にフィルム部材845の一部とフィルム部材815の一部とが、上記予め定められた位置で重なるように配設されている。
上記両フィルム部材815,845のフィルム部材同士が重なる上記予め定められた位置の上方には、底板121a(の下面側)に反射板(反射手段)87が設けられている。また、両フィルム部材815,845が重なる上記予め定められた位置には、用紙カセット121の底面部1211に開口1212が形成されている。開口部1212の縦横の各寸法は、フィルム部材815,845の幅寸法よりも小さく設定され、開口部1212がフィルム部材815,845の重なり部分よりも小さくなるように構成されている。そして、用紙カセット121をスライド移動可能に支持する装置本体11の支持部110には、用紙カセット121が装置本体11に完全に収納された状態となっている時に、上記底面部1211の開口1212に対向する位置に、開口111が形成されている。このように位置を合わせて開口1212及び開口111が設けられた位置の下方となる装置本体11側には、濃度検出センサ90が設けられている。
図5に示すように、濃度検出センサ90は、その上方に位置する、サイド板81のフィルム部材815と、エンド板84のフィルム部材845とが重なっている部分に対して開口1212及び開口111から光を照射する。そして濃度検出センサ90は、これらフィルム部材815,845を透過して反射板87で反射される反射光を受光する。
また、用紙カセット121の開口1212には、透明フィルム等からなる防塵部材1213が設けられている。一方、装置本体11側には、用紙カセット121が用紙交換・補充等のためにスライド移動されたときに開口1212に当接する位置に、不織布等からなる清掃部材112が設けられている。これにより、用紙カセット121がスライド移動されると、開口1212の防塵部材1213が清掃部材112に当接して摺擦され、防塵部材1213に付着した汚れが払拭されるようになっている。
次に、上記フィルム部材815,845について上記図6と、新たな図7及び図8を参照して説明する。図7は、フィルム部材の長さ方向における各位置の濃度を表で示した図、図8(a)はサイド板81のフィルム部材815を示す図、(b)はエンド板84のフィルム部材845を示す図である。
図7に示す横濃度、縦濃度とは、サイド板81及びエンド板84を、用紙カセット121に収納された用紙の端部に接する位置に移動させた場合に、サイド板81のフィルム部材815と、エンド板84のフィルム部材845のそれぞれについての、これらが重なる上記予め定められた位置における部分の各濃度を示している。また、図7に示す合成濃度とは、フィルム部材815,845は、サイド板81の規制部材811及びエンド板84の規制部材841が、用紙カセット121に収納された用紙の幅方向又は長さ方向端部に対応する位置まで移動し、当該用紙の端部を保持したときに、両フィルム部材815,845の上記予め定められた位置での重なり部分における、フィルム部材815,845の各濃度の和である。
図7に示すように、フィルム部材815は、サイド板81の移動位置に応じて異なる濃度を有し、異なる光透過率を有する。また、フィルム部材845は、エンド板84の移動位置に応じて異なる濃度を有し、異なる光透過率を有する。そして、上記合成濃度は、サイド板81の規制部材811と、エンド板84の規制部材841との底板121a上での位置によって示される各用紙サイズ(A4サイズ、B4サイズ等)によって、異なる合成濃度に設定されている。これらフィルム部材815,845の重なり部分の濃度を濃度検出センサ90によって検出し(例えば、上記重なり部分の光透過率に基づいて検出する)、この検出濃度に基づいて後述の制御部が用紙サイズを検出する。
なお、フィルム部材815,845は、図6に示すように、その長さ方向において徐々に濃度が変化するものであってもよいし、図8(a)(b)に示すように、エンド板84又はサイド板81を用紙サイズに合わせて移動させたときに上記重なり部分に位置することがない部分には、濃度付与のための着色がなされていないものであってもよい。
次に、濃度検出センサ90及びサイズ判定機構について説明する。図9は、濃度検出センサ90及びサイズ判定機構の概略構成を示す図である。濃度検出センサ90は、LED(Light Emitting Diode)等からなる発光部(発光手段)91と、フォトダイオード等からなる受光部(受光手段)92とを有している。受光部92には、受光量を示す電圧を増大させるためにアンプからなる増幅器93が備えられている。
濃度検出センサ90は、プリンタ10全体の動作制御を司るために装置本体11内に備えられている制御部(サイズ判定手段、サイズ判定部、補正手段)100によって、その動作が制御される。制御部100は、CPUからなり、D/Aコンバータ101によってLED電源電圧を可変させることで、発光部91の発光量を制御する。なお、発光部91には、電流制限用の抵抗102と、トランジスタ103が接続されている。
さらに、制御部100には、増幅器93から送られてくる受光部92の受光量を示す電圧をデジタル変換するA/Dコンバータ104が備えられている。また、制御部100は、その作業領域として機能するRAM105と、当該濃度検出及び用紙サイズ検出動作を実行するために必要なプログラム等が記憶されたROM106を備えている。
また、制御部100には、濃度検出センサ90の周囲環境温度を検出するサーミスタ(温度検出手段)107が接続されている。LEDからなる発光部91が周囲環境温度の変化に応じて発光量が変化し、フォトダイオードからなる受光部92の受光感度が変化するという性質に基づき、周囲環境温度の変化による濃度検出センサ90の検出結果のバラツキをなくすために、制御部100が発光部91の電源電圧を変化させることを目的として、サーミスタ107によって周囲環境温度が検出される。サーミスタ107からの出力は、A/Dコンバータ104に入力されてデジタル変換される。
さらに、制御部100には、EPROM等の不揮発性メモリ(サイズ判定手段、サイズ記憶部)108が接続されている。不揮発性メモリ108には、(1)予め定められた標準温度での発光部91の電源電圧と、温度変化による発光部91の電源電圧の補正のための、周囲環境温度が一定温度変化する毎の発光部91の電源電圧の補正値データ(光量補正係数δ)や、(2)受光部92から出力される反射光量電圧VDENに対応する用紙サイズ情報等が記憶されている。なお、これら光量補正係数δや、反射光量電圧VDENに対応する用紙サイズ情報等は、ROM106に記憶されていてもよい。
制御部100は、サーミスタ107によって検出された周囲環境温度情報を取得し、検出された温度と標準温度との差に基づいて、不揮発性メモリ108から該当する補正値データを読み出し、発光部91の電源電圧を補正する(補正動作の詳細は後述)。また、制御部100は、受光部92から出力される反射光量電圧VDENに対応する用紙サイズ情報を不揮発性メモリ108から読み出して、用紙カセット121に収納されている用紙のサイズを判定する。
さらに、制御部100には、LCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示装置109が接続されており、制御部100は、上記のようにして検出した用紙サイズを表示装置109に表示させる。
周囲環境温度に応じた発光部91の電源電圧補正を説明する。図10は、発光部91の電源電圧補正時における処理の流れを示すフローチャートである。
まず、プリンタ10の工場出荷前に濃度検出センサ90の感度のばらつき補正が行われる。この場合、制御部100は、ポート制御を行ない、トランジスタ103をオンにして発光部91を点灯させ(S1)、開口1212及び開口111におけるフィルム部材815,845の重なり部分に対して、発光部91の光を照射する。この場合、サイド板81,82及びエンド板84を、予め定められた用紙サイズに合わせた位置に移動させた状態で行う。
そして、受光部92により反射板87での反射光が受光され、増幅器93から出力される反射光量電圧VDENがA/Dコンバータ104によって変換されると(S2)、制御部100は、その変換結果が所定の基準値VREFになるまでD/Aコンバータ101の出力電圧VLEDを上げ(S3でNO,S6)、反射光量電圧VDENが所定の基準値VREFに達した時の出力電圧VLEDを発光基準電圧として不揮発性メモリ108に記憶する(S3でYES,S4)。
続いて、制御部100は、上記調整時(所定の基準値VREFに達した時)にサーミスタ107によって検出される温度TempをA/Dコンバータ104から取得し、当該温度Tempを上記標準温度として不揮発性メモリ108に記憶する(S5)。
次に、用紙サイズ検出を説明する。図11は、用紙サイズ検出時における処理の流れを示すフローチャートである。
電源投入後、制御部100は、不揮発性メモリ108から、発光基準電圧VLEDと、濃度検出センサ90調整時の温度Tempとを読み出す(S11)。制御部100は、現時点でサーミスタ107によって検出される温度をA/Dコンバータ104から取得し、RAM107に温度Tn として記憶する(S12)。
続いて制御部100は、Tcomp= Temp − Tn の演算を行ない(S13)、算出したTcompの値に対応する光量補正係数δを、ROM106に記憶されている温度補正データテーブルから読み出す(S14)。ここで、ROM106の温度補正データテーブルには、複数の任意温度に対する発光部91の光量補正係数δが予め書き込まれているものとする。
制御部100は、以下の演算式により、不揮発性メモリ108から読み出した発光基準電圧VLEDを光量補正係数δで補正し、発光基準電圧データVLED_REFを得る(S15)。
VLED_REF = δ・VLED
そして、操作者に入力より、サイド板81,82及びエンド板84が用紙カセット121に収納された用紙サイズに合わせた位置に移動されると、制御部100は、上記補正後の発光基準電圧データVLED_REFをD/Aコンバータ101から発光部91に供給し(電源電圧VLEDの出力)、ポート制御によりトランジスタ103をオンとして、発光部91を点灯させる(S16)。この時の反射板87からの反射光を受光部92で受光し、制御部100は、受光部92(増幅器93)からの出力電圧VDENをA/Dコンバータ104でアナログ−デジタル変換し、RAM107に記憶する(S17)。すなわち、濃度検出センサ90及び制御部100は、フィルム部材815,845の重なり部分の濃度を、当該部分における光透過率に基づいて検出する。
続いて、制御部100は、上記のようにして得られた出力電圧VDENに対応する用紙サイズデータを、不揮発性メモリ108に記憶されている用紙サイズ情報(例えば、用紙サイズテーブルデータ)から読み出す(S18)。
制御部100は、読み出した用紙サイズを表示装置109に表示させる(S19)。また、制御部100は、当該読み出した用紙サイズをPC等のホストコンピュータに送信し、ホストコンピュータに、プリンタ10の用紙カセット121に収納されている用紙のサイズ情報を記憶させておくようにしてもよい。
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、サイド板81,82のいずれか一方がスライド移動すると、他方のサイド板も同時に移動するように構成されているが、サイド板81,82のそれぞれが別個独立に移動する構成であってもよい。
また、上記実施形態では、フィルム部材815は、サイド板81に設けられるものとされているが、フィルム部材はサイド板82に設けられていてもよい。
また、上記では、本発明の実施形態として、フィルム部材815,845、反射板87、濃度検出センサ90及び制御部100等で構成される機構によって、用紙カセット121に収納されている用紙のサイズを検出する構成を示したが、当該機構をコピー機や複合機に備えられる原稿読取機構のADF(自動用紙送り機構)に設け、本発明を、ADFにセットされた読取対象原稿のサイズ検出に適用することも可能である。
また、上記実施形態では、本発明に係る画像形成装置をプリンタとしているが、本発明はプリンタに限定されるものではなく、他の画像形成装置、例えば、コピー機や、コピー機能やプリンタ機能等を兼ね備えた複合機等であってもよい。
また、上記実施形態で示したフィルム部材815,845の素材や構成、発光部91の電源電圧補正の処理、用紙サイズ検出処理等は、あくまでも一例であり、本発明を上記実施形態に限定する趣旨ではない。
本発明に係る画像形成装置の一種であるプリンタの内部構造の一実施形態を説明する正面断面視の説明図である。 用紙貯留部をその引出方向に直交する方向から見た側面図である。 用紙貯留部をその引出方向から見た側面図である。 サイド板及びエンド板部分の構成を示す斜視図である。 サイド板及びエンド板のそれぞれに設けられた両フィルム部材の重なり部分と濃度検出センサの配置を示す図である。 サイド板及びエンド板部分の位置関係を説明するための平面図である。 フィルム部材の長さ方向における各位置の濃度を表で示した図である。 (a)はサイド板のフィルム部材を示す図、(b)はエンド板のフィルム部材を示す図である。 濃度検出センサの概略構成を示す図である。 発光部の電源電圧補正時における処理の流れを示すフローチャートである。 用紙サイズ検出時における処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
10 プリンタ
11 装置置本体
12 用紙貯留部
13 画像形成部
81 サイド板
811 規制部材
812 支持部材
815 フィルム部材
82 サイド板
821 規制部材
822 規制部材
84 エンド板
841 規制部材
842 支持部材
845 フィルム部材
87 反射板
90 濃度検出センサ
91 発光部
92 受光部
93 増幅器
100 制御部
101 D/Aコンバータ
107 サーミスタ
108 不揮発性メモリ
111 開口
112 清掃部材
121 用紙カセット
121a 底板
1211 底面部
1212 開口
1213 防塵部材

Claims (5)

  1. 複数枚の用紙が収納される用紙収納機構と、
    前記用紙収納機構に収納された用紙の幅方向に移動可能に配設され、当該幅方向における用紙端部を保持する幅方向保持部材と、
    前記幅方向保持部材と少なくとも一部が重なり、前記用紙収納機構に収納された用紙の長さ方向に移動可能に配設され、当該長さ方向における用紙後端部を保持する長さ方向保持部材と、
    前記幅方向保持部材に設けられ、当該幅方向保持部材の移動位置に応じて異なる光透過率を有する第1透過部材と、
    前記長さ方向保持部材において前記第1透過部材と重なり可能な部分に設けられ、当該長さ方向保持部材の移動位置に応じて異なる光透過率を有する第2透過部材と、
    前記第1及び第2透過部材が重なる部分に対して光を照射する発光手段と、
    前記発光手段から照射されて前記第1及び第2透過部材を透過した光を反射させる反射手段と、
    前記反射手段からの反射光を受光する受光手段と、
    前記受光手段における前記反射光の受光量に応じた用紙サイズを判定するサイズ判定手段と
    を備える画像形成装置。
  2. 前記第1及び第2透過部材は、これらの重なり部分を透過する光の透過率が、前記幅方向保持部材及び長さ方向保持部材の用紙保持位置により示される用紙サイズに応じて異なるものとされ、
    前記サイズ判定手段は、前記受光手段の受光量に対応する各用紙サイズを記憶するサイズ記憶部と、このサイズ記憶部から前記受光手段の受光量に対応する用紙サイズを読み出すことで用紙サイズを判定するサイズ判定部とを備える請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記用紙収納機構がスライド移動可能に備え付けられた装置本体側に、前記発光手段、受光手段及びサイズ判定手段が設けられ、前記用紙収納機構側に前記反射手段が設けられている請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記用紙収納機構に設けられ、前記発光手段からの発光及び前記反射手段による反射光を通過させる開口と、
    前記用紙収納機構の開口に設けられた透明な防塵部材と、
    前記装置本体側における、前記用紙収納機構のスライド移動時に前記開口に当接する位置に設けられた清掃部材と
    を備える請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記発光手段は発光ダイオード、前記受光手段はフォトダイオードからなり、
    前記発光手段の周囲温度を検出する温度検出手段と、
    前記温度検出手段によって検出される温度に応じて前記発光手段の電源電圧を補正し、前記発光部を予め定められた発光量とする補正手段と
    を備える請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
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