JP2011070095A - 帯電装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】当接部材を帯電ワイヤに所定の押圧力で当接しながら所定の清掃方向へ移動することにより帯電ワイヤを清掃する清掃装置を備える帯電装置において、帯電ワイヤに付着する汚染物を一層確実に且つ十分に除去することができる帯電装置を提供すること。
【解決手段】本発明の帯電装置10は、放電により被帯電物を帯電させる帯電ワイヤ101と、帯電ワイヤ101に所定の押圧力で当接しながら所定の清掃方向(Y方向)へ移動することにより帯電ワイヤ101を清掃する清掃装置110と、を備える帯電装置10であって、清掃装置110は、清掃装置110により帯電ワイヤ101の清掃を行った場合に帯電ワイヤ101に対する押圧力の大きさを変更する押圧力変更機構140を有する。
【選択図】図7

Description

本発明は、放電により被帯電物を帯電させる帯電装置、及び帯電装置を備えたコピー機、プリンタ、ファクシミリ又はこれらの複合機などの画像形成装置に関する。
電子写真方式による画像形成装置においては、像担持体である感光体ドラムの周辺に、帯電装置、露光器、現像器、転写部、定着部などが設けられている。そして、帯電装置によって感光体ドラムに帯電が行われた後、露光器によって露光が行われて感光体ドラムの表面に静電潜像が形成され、更に現像器によって現像が行われる。感光体ドラムに現像されたトナー画像は、転写部によってシート状の被転写材(一般的には用紙)上に転写され、更に定着部によって定着されて被転写材に画像が形成される。
前述のような画像形成装置における帯電装置は、コロナ放電により感光体ドラムを帯電させる帯電ワイヤを備えている。帯電装置は、帯電ワイヤに高電圧を印加することによって感光体ドラムに一定の電位を付与して、所定の帯電を行う。
ところで、帯電装置においては、帯電ワイヤによるコロナ放電によりオゾンが発生し、このオゾンによる酸化作用によってイオン生成物が生じる。また、帯電装置の周辺には、トナーが飛散したり、紙粉や塵埃が浮遊したりしており、イオン生成物、飛散したトナー等の汚染物が帯電ワイヤに付着して汚れやすい。このような汚染物が帯電ワイヤに付着すると、帯電ワイヤの放電効率の低下や放電ムラ等が生じ、感光体ドラムの表面において帯電が不均一となり、帯電ムラ等の帯電不良が発生しやすい。このような帯電不良が発生すると、画像にムラ等が生じて、画像の品質が低下する。
そこで、帯電ワイヤに所定の押圧力で当接する当接部材を所定の清掃方向(帯電ワイヤの長手方向)へ移動させることにより、帯電ワイヤを定期的に清掃して、帯電ワイヤに付着した汚染物を除去する清掃装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2923304号公報
しかし、特許文献1に記載の帯電装置の清掃装置においては、帯電ワイヤに対する当接部材の押圧力は、想定される帯電ワイヤの汚染の程度、帯電ワイヤの寿命などを考慮して、一定の大きさに設定(固定)されている。そのため、帯電ワイヤへの汚染物の付着量や付着力が増大し、これにより、汚染の程度が、想定される設定値以上に増加した場合には、帯電ワイヤに付着した汚染物を確実に且つ十分に除去することは困難である。
従って、本発明は、当接部材を帯電ワイヤに所定の押圧力で当接しながら所定の清掃方向へ移動することにより帯電ワイヤを清掃する清掃装置を備える帯電装置において、帯電ワイヤに付着する汚染物を一層確実に且つ十分に除去することができる帯電装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、前記帯電装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、放電により被帯電物を帯電させる帯電ワイヤと、該帯電ワイヤに所定の押圧力で当接しながら所定の清掃方向へ移動することにより前記帯電ワイヤを清掃する清掃装置と、を備える帯電装置であって、前記清掃装置は、該清掃装置により前記帯電ワイヤの清掃を行った場合に前記帯電ワイヤに対する押圧力の大きさを変更する押圧力変更機構を有する帯電装置に関する。
また、前記押圧力変更機構は、前記清掃装置により前記帯電ワイヤの清掃を行う度に前記帯電ワイヤに対する押圧力の大きさを増加させることが好ましい。
また、前記押圧力変更機構は、前記帯電ワイヤに該帯電ワイヤの断面方向から当接する一対の当接部材と、前記清掃装置により前記帯電ワイヤの清掃を行う度に前記一対の当接部材を前記帯電ワイヤへ接近させる当接部材接近機構と、を有し、該当接部材接近機構によって前記一対の当接部材を前記帯電ワイヤへ接近させることにより前記帯電ワイヤに対する押圧力の大きさを増加させることが好ましい。
また、前記一対の当接部材は、前記帯電ワイヤに当接する平面状の一対の当接面を有し、前記一対の当接部材における一対の前記当接面の間隔は、所定の移動方向へ向けて漸次拡大しており、前記当接部材接近機構は、前記清掃装置により清掃を行う度に前記一対の当接部材を前記移動方向へ移動させることにより、前記一対の当接部材を前記帯電ワイヤへ接近させることが好ましい。
また、前記帯電ワイヤを張設した状態で収納するケースを更に備え、前記当接部材接近機構は、前記ケースに回転自在に設けられる第1ネジ部材と、該第1ネジ部材と螺合し前記移動方向へ移動可能で前記当接部材が連結される第2ネジ部材と、前記清掃装置により前記帯電ワイヤの清掃を行う度に前記第2ネジ部材が前記移動方向に移動するように前記第1ネジ部材を所定角度回転させる第1ネジ部材回転部材と、を有し、前記第1ネジ部材回転部材が前記第1ネジ部材を所定角度回転させることにより前記当接部材を前記移動方向へ所定距離移動させることが好ましい。
また、本発明は、像担持体と、前記像担持体の表面を帯電する前記帯電装置と、前記像担持体の表面に静電潜像を形成する露光器と、前記像担持体に形成された静電潜像にトナー画像を形成する現像器と、前記像担持体に形成されたトナー画像を直接的又は間接的にシート状の被転写材に転写する転写部と、を備える画像形成装置に関する。
更に、本発明は、像担持体と、放電により前記像担持体を帯電させる帯電ワイヤと、該帯電ワイヤに所定の押圧力で当接しながら所定の清掃方向へ移動することにより前記帯電ワイヤを清掃する清掃装置であって、該清掃装置により前記帯電ワイヤの清掃を行った場合に前記帯電ワイヤに対する押圧力の大きさを変更する押圧力変更機構を有する清掃装置と、を有する帯電装置と、前記像担持体の表面に静電潜像を形成する露光器と、前記像担持体に形成された静電潜像にトナー画像を形成する現像器と、前記像担持体に形成されたトナー画像を直接的又は間接的にシート状の被転写材に転写する転写部と、前記被転写材に画像が形成される回数又は前記帯電装置における放電時間を計測する計測部と、前記計測部により計測される前記回数又は前記放電時間が所定の値に達した場合に、前記帯電ワイヤに対する押圧力の大きさを変更するように前記押圧力変更機構を制御する変更機構制御部と、を備える画像形成装置に関する。
また、前記押圧力変更機構は、前記清掃装置により前記帯電ワイヤの清掃を行う度に前記帯電ワイヤに対する押圧力の大きさを増加させることが好ましい。
本発明によれば、当接部材を帯電ワイヤに所定の押圧力で当接しながら所定の清掃方向へ移動することにより帯電ワイヤを清掃する清掃装置を備える帯電装置において、帯電ワイヤに付着する汚染物を一層確実に且つ十分に除去することができる。
また、本発明によれば、前記帯電装置を備える画像形成装置を提供することができる。
本実施形態のプリンタ1における各構成要素の配置を説明するための正面図である。 本実施形態の帯電装置10の全体構成を一部切り欠いて示す平面図である。 本実施形態の帯電装置10の全体構成を一部切り欠いて示す正面図である。 図2に示すA−A線に沿って縦断した左側面図である。 図2に示すB−B線に沿って縦断した右側面図である。 本実施形態の帯電装置10における清掃装置110の当接部材122が帯電ワイヤ101に当接した状態を示す縦断側面図である。 本実施形態の帯電装置10における清掃装置110の当接部材122が帯電ワイヤ101から離間した状態を示す縦断側面図である。 本実施形態の帯電装置10における清掃装置110の押圧力変更機構140の構成を説明するための縦断側面図である。 本実施形態の帯電装置10における清掃装置110の押圧力変更機構140の構成を説明するための平面図である。 本実施形態の帯電装置10における清掃装置110の当接部材122による帯電ワイヤ101に対する押圧力が小さく設定された状態を示す縦断側面図である。 本実施形態の帯電装置10における清掃装置110の当接部材122による帯電ワイヤ101に対する押圧力が増加した状態を示す縦断側面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1により、本実施形態における画像形成装置としてのプリンタ1における全体構造を説明する。図1は、本実施形態のプリンタ1における各構成要素の配置を説明するための正面図である。
図1に示すように、画像形成装置としてのプリンタ1は、装置本体Mと、所定の画像情報に基づいてシート状の被転写材としての用紙Tに所定のトナー画像を形成する画像形成部GKと、用紙Tを画像形成部GKに給紙すると共にトナー画像が形成された用紙Tを排紙する給排紙部KHとを有する。
装置本体Mにおける外形は、筐体としてのケース体BDにより構成される。
図1に示すように、画像形成部GKは、像担持体(感光体)としての感光体ドラム2と、帯電装置10と、露光器としてのレーザスキャナユニット4と、現像器16と、トナーカートリッジ5と、トナー供給部6と、ドラムクリーニング部11と、除電器12と、転写ローラ8と、定着部9とを備える。
図1に示すように、給排紙部KHは、給紙カセット52と、手差し給紙部64と、用紙Tの搬送路Lと、レジストローラ対80と、排紙部50とを備える。
以下、画像形成部GK及び給排紙部KHの各構成について詳細に説明する。
まず、画像形成部GKについて説明する。
画像形成部GKにおいては、感光体ドラム2の表面に沿って順に、上流側から下流側に順に、帯電装置10による帯電、レーザスキャナユニット4による露光、現像器16による現像、転写ローラ8による転写、除電器12による除電、及びドラムクリーニング部11によるクリーニングが行われる。
感光体ドラム2は、円筒形状の部材からなり、感光体又は像担持体として機能する。感光体ドラム2は、搬送路Lにおける用紙Tの搬送方向に対して直交する方向に延びる機軸を中心に、矢印の方向に回転可能に配置される。感光体ドラム2の表面には、静電潜像が形成され得る。
帯電装置10は、感光体ドラム2の表面に対向して配置される。帯電装置10は、感光体ドラム2の表面を一様に負(マイナス極性)又は正(プラス極性)に帯電させるものであり、その詳細については後述する。
レーザスキャナユニット4は、露光器として機能するものであり、感光体ドラム2の表面から離間して配置される。レーザスキャナユニット4は、不図示のレーザ光源、ポリゴンミラー、ポリゴンミラー駆動用モータ等を有して構成される。
レーザスキャナユニット4は、PC(パーソナルコンピュータ)等の外部機器から入力された画像情報に基づいて、感光体ドラム2の表面を走査露光する。レーザスキャナユニット4により走査露光されることで、感光体ドラム2の表面の露光された部分の電荷が除去される。これにより、感光体ドラム2の表面に静電潜像が形成される。
現像器16は、感光体ドラム2に対応して設けられ、感光体ドラム2の表面に対向して配置される。現像器16は、感光体ドラム2に形成された静電潜像に単色(通常はブラック)のトナーを付着させて、単色のトナー画像を感光体ドラム2の表面に形成する。現像器16は、感光体ドラム2の表面に対向配置された現像ローラ17、トナー攪拌用の攪拌ローラ18等を有して構成される。
トナーカートリッジ5は、現像器16に対応して設けられており、現像器16に対して供給されるトナーを収容する。
トナー供給部6は、トナーカートリッジ5及び現像器16に対応して設けられており、トナーカートリッジ5に収容されたトナーを現像器16に対して供給する。トナー供給部6と現像器16とは、不図示のトナー供給路により結ばれている。
転写ローラ8は、感光体ドラム2の表面に現像されたトナー画像を用紙Tに転写させる。転写ローラ8には、不図示の転写バイアス印加部により、感光体ドラム2に形成されたトナー画像を用紙Tに転写させるための転写バイアスが印加される。
転写ローラ8は、感光体ドラム2に対して当接したり離間したりする。具体的には、転写ローラ8は、感光体ドラム2に当接される当接位置と、感光体ドラム2から離間する離間位置とに移動可能に構成される。詳細には、転写ローラ8は、感光体ドラム2に現像されたトナー画像を用紙Tに転写させる場合には当接位置に配置され、他の場合には離間位置に配置される。
感光体ドラム2と転写ローラ8との間で、搬送路Lを搬送される用紙Tが挟み込まれる。挟み込まれた用紙Tは、感光体ドラム2の表面に押し当てられる。感光体ドラム2と転写ローラ8との間で、転写ニップNが形成される。転写ニップNにおいて、感光体ドラム2に現像されたトナー画像が用紙Tに転写される。
除電器12は、感光体ドラム2の表面に対向して配置される。除電器12は、感光体ドラム2の表面に光を照射することにより、転写が行われた後の感光体ドラム2の表面を除電する(電荷を除去する)。
ドラムクリーニング部11は、感光体ドラム2の表面に対向して配置される。ドラムクリーニング部11は、感光体ドラム2の表面に残存したトナーや付着物を除去すると共に、除去されたトナー等を所定の回収機構へ搬送して、回収させる。
定着部9は、用紙Tに転写されたトナー画像を構成するトナーを溶融及び加圧して、用紙Tに定着させる。定着部9は、ヒータにより加熱される加熱回転体9aと、加熱回転体9aに圧接される加圧回転体9bと、を備える。加熱回転体9aと加圧回転体9bとは、トナー画像が転写された用紙Tを挟み込んで加圧すると共に、搬送する。加熱回転体9aと加圧回転体9bとの間に挟み込まれた状態で用紙Tが搬送されることで、用紙Tに転写されたトナーは、溶融及び加圧され、用紙Tに定着される。
次に、給排紙部KHについて説明する。
図1に示すように、装置本体Mの下部には、用紙Tを収容する1個の給紙カセット52が配置される。給紙カセット52は、装置本体Mの右側(図1における右側)から水平方向に引き出し可能に構成される。給紙カセット52には、用紙Tが載置される載置板60が配置される。給紙カセット52には、用紙Tが載置板60の上に積層された状態で収容される。載置板60に載置された用紙Tは、給紙カセット52における用紙送り出し側の端部(図1において右側の端部)に配置されるカセット給紙部51により搬送路Lに送り出される。カセット給紙部51は、載置板60上の用紙Tを取り出すための前送りコロ61と、用紙Tを1枚ずつ搬送路Lに送り出すための給紙ローラ対63とからなる重送防止機構を備える。
装置本体Mの右面(図1において右側)には、手差し給紙部64が設けられる。手差し給紙部64は、給紙カセット52にセットされる用紙Tとは異なる大きさや種類の用紙Tを装置本体Mに供給することを主目的として設けられる。手差し給紙部64は、閉状態において装置本体Mの前面の一部を構成する手差しトレイ65と、給紙コロ66とを備える。手差しトレイ65は、その下端が給紙コロ66の近傍に回動自在(開閉自在)に取り付けられる。開状態の手差しトレイ65には、用紙Tが載置される。給紙コロ66は、開状態の手差しトレイ65に載置された用紙Tを手差し搬送路Laに給紙する。
装置本体Mにおける上方側には、排紙部50が設けられる。排紙部50は、第3ローラ対53により用紙Tを装置本体Mの外部に排紙する。排紙部50の詳細については後述する。
用紙Tを搬送する搬送路Lは、カセット給紙部51から転写ニップNまでの第1搬送路L1と、転写ニップNから定着部9までの第2搬送路L2と、定着部9から排紙部50までの第3搬送路L3と、手差し給紙部64から供給される用紙を第1搬送路L1に合流させる手差し搬送路Laと、第3搬送路L3を下流側から上流側へ搬送する用紙を、表裏反転させて第1搬送路L1に戻す戻り搬送路Lbとを備える。
また、第1搬送路L1の途中には、第1合流部P1及び第2合流部P2が設けられている。第3搬送路L3の途中には、第1分岐部Q1が設けられている。
第1合流部P1は、手差し搬送路Laが第1搬送路L1に合流する合流部である。第2合流部P2は、戻り搬送路Lbが第1搬送路L1に合流する合流部である。
第1分岐部Q1は、戻り搬送路Lbが第3搬送路L3から分岐する分岐部で、第1ローラ対54a及び第2ローラ対54bを有する。第1ローラ対54aの一方のローラと第2ローラ対54bの一方のローラとは兼用される。
第1搬送路L1の途中(詳細には、第2合流部P2と転写ローラ8との間)には、用紙Tを検出するためのセンサと、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正や画像形成部GKにおけるトナー画像の形成とタイミングを合わせるためのレジストローラ対80とが配置される。センサは、用紙Tの搬送方向におけるレジストローラ対80の直前(搬送方向における上流側)に配置される。レジストローラ対80は、センサからの検出信号情報に基づいて上述の補正やタイミング調整をして用紙Tを搬送する。
戻し搬送路Lbは、用紙Tに両面印刷を行う際に、既に印刷されている面とは反対面(非印刷面)を感光体ドラム2に対向させるために設けられる搬送路である。
戻し搬送路Lbによれば、第1分岐部Q1から第1ローラ対54aにより排紙部50側に搬送された用紙Tを表裏反転させて第2ローラ対54bにより第1搬送路L1に戻して、転写ローラ8の上流側に配置されたレジストローラ対80の上流側に搬送させることができる。戻し搬送路Lbにより表裏反転された用紙Tには、転写ニップNにおいて非印刷面に対して所定のトナー画像が転写される。
第3搬送路L3における端部には、排紙部50が形成される。排紙部50は、装置本体Mにおける上方側に配置される。排紙部50は、装置本体Mの右側(図1において右側、手差し給紙部64側)に向けて開口している。排紙部50は、第3搬送路L3を搬送される用紙Tを第3ローラ対53により装置本体Mの外部に排紙する。
排紙部50における開口側には、排紙集積部M1が形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面(外面)に形成される。排紙集積部M1は、装置本体Mにおける上面が下方に窪んで形成された部分である。排紙集積部M1の底面は、装置本体Mにおける上面の一部を構成する。排紙集積部M1には、所定のトナー画像が形成され排紙部50から排紙された用紙Tが積層して集積される。
なお、各搬送路の所定位置には用紙検出用のセンサが配置される。
次に、図1を参照して、第1実施形態のプリンタ1の動作について、簡単に説明する。
まず、給紙カセット52に収容された用紙Tに片面印刷を行う場合について説明する。
給紙カセット52に収容された用紙Tは、前送りコロ61及び給紙ローラ対63によって第1搬送路L1に送り出され、その後、第1合流部P1及び第1搬送路L1を介してレジストローラ対80に搬送される。
レジストローラ対80においては、用紙Tのスキュー補正や、トナー画像とのタイミング調整が行われる。
レジストローラ対80から排出された用紙Tは、第1搬送路L1を介して感光体ドラム2と転写ローラ8との間(転写ニップN)に導入される。そして、用紙Tには、感光体ドラム2と転写ローラ8との間において、トナー画像が転写される。
その後、用紙Tは、感光体ドラム2と転写ローラ8との間から排出され、第2搬送路L2を介して、定着部9における加熱回転体9aと加圧回転体9bとの間の定着ニップに導入される。そして、定着ニップにおいてトナーTNが溶融し、トナーTNが用紙Tに定着される。
次いで、用紙Tは、第1ローラ対54aにより第3搬送路L3を通して排紙部50に搬送され、第3ローラ対53により排紙部50から排紙集積部M1に排出される。
このようにして、給紙カセット52に収容された用紙Tの片面印刷が完了する。
手差しトレイ65に載置された用紙Tに片面印刷を行う場合には、手差しトレイ65に載置された用紙Tは、給紙コロ66によって手差し搬送路Laに送り出され、その後、第1合流部P1及び第1搬送路L1を介して、レジストローラ対80に搬送される。それ以降の動作は、前述した、給紙カセット52に収容された用紙Tの片面印刷の動作と同様であり、説明を省略する。
次に、両面印刷を行う場合のプリンタ1の動作について説明する。
片面印刷の場合には、前述した通り、片面印刷がされた用紙Tが、排紙部50から排紙集積部M1に排出されて印刷動作が完了する。
これに対し、両面印刷を行う場合には、片面印刷がされた用紙Tが、戻し搬送路Lbを介して、片面印刷時とは表裏反転して、レジストローラ対80に再度搬送されることにより、用紙Tに両面印刷が施される。
詳述すると、片面印刷がされた用紙Tが第3ローラ対53により排紙部50から排出されるまでは、前述した片面印刷の動作と同様である。而して、両面印刷の場合には、片面印刷がされた用紙Tが第3ローラ対53により保持されている状態において、第3ローラ対53の回転を停止させ、逆方向に回転させる。このように第3ローラ対53を逆方向に回転させると、第3ローラ対53に保持されている用紙Tは、第3搬送路L3を逆方向(排紙部50から第1分岐部Q1に向かう方向)に搬送される。
前述したように、用紙Tが、第3搬送路L3を逆方向に搬送されると、(第1ローラ対54aではなく、)第2ローラ対54bに導入される。そして、用紙Tは、戻し搬送路Lb及び第2合流部P2を介して、第1搬送路L1に合流する。ここで、用紙Tは、片面印刷時とは表裏反転している。
更に、用紙Tは、レジストローラ対80により前記補正又は前記調整が行われ、第1搬送路L1を介して、感光体ドラム2と転写ローラ8との間に導入される。用紙Tは、戻し搬送路Lbを経由することにより、非印刷面が感光体ドラム2に対向するので、非印刷面にトナー画像が転写され、その結果、両面印刷が施される。
以下、図面を参照して、本実施形態のプリンタ1における特徴部分である帯電装置10の構成について説明する。図2は、本実施形態の帯電装置10の全体構成を一部切り欠いて示す平面図である。図3は、本実施形態の帯電装置10の全体構成を一部切り欠いて示す正面図である。図4は、図2に示すA−A線に沿って縦断した左側面図である。図5は、図2に示すB−B線に沿って縦断した右側面図である。図6Aは、本実施形態の帯電装置10における清掃装置110の当接部材122が帯電ワイヤ101に当接した状態を示す縦断側面図である。図6Bは、本実施形態の帯電装置10における清掃装置110の当接部材122が帯電ワイヤ101から離間した状態を示す縦断側面図である。図7は、本実施形態の帯電装置10における清掃装置110の押圧力変更機構140の構成を説明するための縦断側面図である。
なお、以下の説明及び図面において、プリンタ1の左右方向(図1における左右方向)をX方向ともいい、奥行き方向(X方向及びZ方向と直交する方向)をY方向ともいい、高さ(上下)方向(図1における上下方向)をZ方向ともいう。
図2から図5に示すように、本実施形態の帯電装置10は、帯電ワイヤ101と、帯電ワイヤ101を収納するシールドケース(ケース)102と、グリッド電極103と、帯電ワイヤ101を清掃する清掃装置110と、を備える。
図2及び図3に示すように、帯電ワイヤ101は、感光体ドラム2と略同一の長さ(Y方向に沿った長さ)を有し、感光体ドラム2の表面から離間した位置において、Y方向(感光体ドラム2の軸方向)に張設されている。帯電ワイヤ101は、表面が金メッキ処理された金メッキコロナワイヤからなる。帯電ワイヤ101の長手方向の一方の端部(図示せず)は、高圧電源(図示せず)に接続されている。帯電ワイヤ101には、帯電ワイヤ101に数kVの電圧を印加することによってコロナ放電が発生し、これにより、帯電ワイヤ101は、被帯電物である感光体ドラム2の表面を帯電させる。
図2から図5に示すように、シールドケース102は、一対の側板102A,102A及び天板102Bを備えるコ字状の断面形状を有する。シールドケース102の開放部102Dは、感光体ドラム2の表面に対向するように配置している。シールドケース102の天板102Bは、感光体ドラム2の表面とは反対側を向いている。シールドケース102は、例えばステンレス合金から形成される。シールドケース102は、その内部に帯電ワイヤ101を張設した状態で収納する。
グリッド電極103は、帯電ワイヤ101から発生されるコロナ放電電流を制御する。グリッド電極103は、シールドケース102の開放部102Dを覆うようにシールドケース102の側板102Aの端部に取り付けられ、感光体ドラム2と対向して配置される。
図2から図5に示すように、清掃装置110は、帯電ワイヤ101に所定の押圧力で当接する当接部材122を有する清掃パット部120と、清掃パット部120を帯電ワイヤ101の張設方向(Y方向)にスライド移動させる当接部材スライド移動機構130と、帯電ワイヤ101に対する当接部材122の押圧力の大きさを変更する押圧力変更機構140と、を備える。清掃装置110は、当接部材122を所定の清掃方向(帯電ワイヤ101の張設方向、Y方向)へ移動させる。
当接部材スライド移動機構130は、モータ131と、モータ出力軸132に固定されたウォームギヤ133と、ウォームギヤ133に噛み合うウォームホィール134と、ウォームホィール134が同心状に固定されたスパイラル軸135と、スパイラル軸135に螺合するスライド部材136と、シールドケース102の天板102Bに連結された一対のブラケット137,138と、を備える。
スパイラル軸135は、帯電ワイヤ101の張設方向と平行な方向(Y方向)に延びている。一対のブラケット137,138は、シールドケース102の外側(感光体ドラム2の表面とは反対側)へ突出している。スパイラル軸135の軸線方向の両端部は、一対のブラケット137,138の間に回転可能に支持されている。従って、モータ131を駆動させると、モータ131の回転力がウォームギヤ133及びウォームホィール134を介してスパイラル軸135に伝達する。そして、スパイラル軸135が回転することによって、スライド部材136は、帯電ワイヤ101の張設方向(Y方向)にスライド移動する。
図6A及び図6Bに示すように、清掃パット部120は、清掃パットホルダ121と、一対の当接部材122,122と、を備える。清掃パットホルダ121は、一対の脚部121A,121Aを有する。一対の脚部121A,121Aは、弾性変形可能な底板部121Cにより連結されている。従って、清掃パットホルダ121は、図6Bに示すように、一対の脚部121A,121Aが拡開された形態と、図6Aに示すように、一対の脚部121A,121Aがほぼ平行に対向する閉じた形態とに変形可能に構成されている。
当接部材122は、帯電ワイヤ101に、帯電ワイヤ101の断面方向(X−Z平面に沿う方向)から当接する部材である。一対の当接部材122,122は、清掃パットホルダ121の一対の脚部121A,121Aの対向面それぞれに接触した状態で、清掃パットホルダ121に保持される。一対の当接部材122,122は、帯電ワイヤ101に当接する平面状の一対の当接面122A,122Aを有する。一対の当接面122A,122Aは、繊維部材が編み込まれてなる織布や、繊維部材が起毛されてなる不織布から構成される。一対の当接部材122,122は、一対の当接面122A,122Aの間隔が帯電ワイヤ101に対する押圧力の大きさを増加させるように移動方向(感光体ドラム2から離れる方向)D1へ向けて漸次拡大するように、V字状に形成されている。
図6A及び図6Bに示すように、清掃パットホルダ121における一対の脚部121A,121Aの上端には、それぞれ外側(一対の脚部121A,121Aが離れる方向)へ向けて突出する一対の突条部121B,121Bが形成されている。図7に示すように、一対の突条部121B,121Bを、スライダ123の底板部123Aに形成された長孔(図示せず)に下方から挿通させて抜け止め状態で係止させることにより、清掃パットホルダ121は、スライダ123に保持される。スライダ123は、スライド部材136に保持されて、スライド部材136と一体的にY方向にスライド移動可能に構成されている。
次に、図面を参照して押圧力変更機構140の構成について詳細に説明する。図8は、本実施形態の帯電装置10における清掃装置110の押圧力変更機構140の構成を説明するための平面図である。
図7及び図8に示すように、押圧力変更機構140は、前述した一対の当接部材122,122と、当接部材接近機構150と、を備える。押圧力変更機構140は、清掃装置110により帯電ワイヤ101の清掃を行った場合に、帯電ワイヤ101に対する押圧力の大きさを変更する。詳細には、押圧力変更機構140は、清掃装置110により帯電ワイヤ101の清掃を行う度に帯電ワイヤ101に対する押圧力の大きさを増加させる。押圧力変更機構140は、当接部材接近機構150によって一対の当接部材122,122を帯電ワイヤ101へ接近させることにより、帯電ワイヤ101に対する押圧力の大きさを増加させる。
当接部材接近機構150は、第1ネジ部材としての雌ネジ部材151と、雌ネジ部材151の雌ネジ孔151Aに螺合して移動方向D1へ移動可能な第2ネジ部材としての雄ネジ部材152と、雌ネジ部材151を回転させる第1ネジ部材回転部材としてのラチェット爪153と、を備える。
当接部材接近機構150は、ラチェット爪153が雌ネジ部材151を所定角度θ(図8参照)回転させることにより、当接部材122を移動方向D1へ所定距離移動させる。
図7に示すように、雌ネジ部材151は、小径部151Cを有する。小径部151Cは、シールドケース102の天板102BにY方向に沿って形成される貫通長孔102Cに挿通される。そのため、雌ネジ部材151は、貫通長孔102Cに沿ってY方向に移動自在に且つ雌ネジ部材151の軸心周りに回転自在に、シールドケース102に取り付けられる。
雄ネジ部材152は、スライダ123の上端部から感光体ドラム2から離れる方向に一体的に延出している。雄ネジ部材152は、雌ネジ部材151の回転によって、ネジピッチ単位毎に移動方向D1へ向けて直線的に移動する。雄ネジ部材152には、清掃パットホルダ121を介して、当接部材122が連結されている。移動方向D1への雄ネジ部材152の移動により、清掃パット部120は、移動方向D1へ引き上げられて、一対の当接部材122,122を帯電ワイヤ101に接近させる。これによって、帯電ワイヤ101に対する押圧力の大きさが増加する(変更される)。
図8に示すように、雌ネジ部材151の外周部には、複数のラチェット歯151Bが形成されている。ラチェット爪153は、雌ネジ部材151のY方向への移動経路に隣接して配置される。ラチェット爪153は、清掃装置110により帯電ワイヤ101の清掃を行う度に雄ネジ部材152が移動方向D1に移動するように、雌ネジ部材151を所定角度θ(図8参照)、回転させる。ラチェット爪153は、支軸154を中心にして揺動可能である。ストッパー156は、シールドケース102の天板102Bから感光体ドラム2から離間する方向に突出している。ラチェット爪153は、ラチェット爪153の先端爪部153Aが複数のラチェット歯151Bの一つに係合するように、つるまきバネ155の付勢力によりストッパー156に当接し、その当接状態が維持されている。
前記のように構成された当接部材接近機構150においては、スライダ123、雌ネジ部材151及び清掃パット部120がY方向に移動して帯電ワイヤ101の清掃を行う度に、ラチェット爪153は、ラチェット歯151Bを介して、雌ネジ部材151を、所定角度、即ち、隣接するラチェット歯151B、151Bの間の中心角度θずつ一方向に回転させる。これによって、清掃パット部120における一対の当接部材122,122は、移動方向D1へ所定距離移動して帯電ワイヤ101に接近し、帯電ワイヤ101に対する押圧力の大きさは増加する。
また、図3に示すように、本実施形態のプリンタ1は、計測部160と、モータ駆動部161と、押圧力変更機構制御部としてのモータ駆動制御部162と、を備える。計測部160は、画像形成部GKにより用紙Tに画像が形成される回数(プリント回数)、又は帯電装置10における帯電ワイヤ101による放電時間を計測する。モータ駆動部161は、押圧力変更機構140における駆動源としてのモータ131を駆動する。モータ駆動制御部162は、計測部160で計測されるプリント回数又は放電時間の累積値が所定の値に達した場合に、帯電ワイヤ101に対する押圧力の大きさを変更するように、モータ131を制御する。
次に、図3、図9及び図10を参照して、第1実施形態のプリンタ1の特徴部分である帯電装置10における清掃装置110の動作について説明する。図9は、本実施形態の帯電装置10における清掃装置110の当接部材122による帯電ワイヤ101に対する押圧力が小さく設定された状態を示す縦断側面図である。図10は、本実施形態の帯電装置10における清掃装置110の当接部材122による帯電ワイヤ101に対する押圧力が増加した状態を示す縦断側面図である。
帯電ワイヤ101の清掃回数が少ない段階では、図9に示すように、清掃装置110における清掃パット部120の一対の当接部材122,122は、一対の当接面122A,122Aにおける間隔の大きい部分において帯電ワイヤ101に当接している。そのため、帯電ワイヤ101に対する押圧力の大きさは小さい状態になっている。
また、用紙Tに印刷(プリント)が繰り返し行われるのに伴って、プリント回数又は帯電ワイヤ101による放電時間は増加する。このプリント回数又は放電時間は、計測部160により計測される。
そして、計測部160により計測されるプリント回数又は放電時間の累積値が、予め設定されている所定の値に達した場合、モータ駆動制御部162によりモータ駆動部161が制御され、押圧力変更機構140の駆動源としてのモータ131の駆動が開始する。
モータ131の駆動が開始されることによって、当接部材スライド移動機構130によりスライド部材136、スライダ123及び清掃パット部120は、一体的に、帯電ワイヤ101に沿ってY方向に移動する。この清掃パット部120の移動に伴い、一対の当接部材122,122は、帯電ワイヤ101に所定の押圧力で当接しながらY方向に移動して、帯電ワイヤ101を清掃する。これによって、帯電ワイヤ101に付着しているイオン生成物、飛散トナー等の汚染物が除去される。
前記のような清掃装置110による清掃時において、当接部材接近機構150におけるラチェット爪153がラチェット歯151Bに作用することにより、雌ネジ部材151は回転角度θで所定の一方向に回転する。これによって、清掃パット部120における一対の当接部材122,122が所定の移動方向D1へ所定距離移動し、一対の当接面122A,122Aは帯電ワイヤ101に接近する。そのため、帯電ワイヤ101に対する押圧力の大きさは増加する。
このように帯電ワイヤ101に対する一対の当接部材122,122の押圧力が清掃装置110による清掃の度に順次増加することによって、帯電ワイヤ101の複数回の清掃後には、図10に示すように、清掃パット部120の一対の当接部材122,122は、一対の当接面122A,122Aにおける間隔の最も小さい部分において、帯電ワイヤ101に当接されることになる。このとき、帯電ワイヤ101に対する押圧力の大きさは最大となる。
本実施形態の帯電装置10によれば、次のような効果が奏される。
本実施形態の帯電装置10における清掃装置110は、帯電ワイヤ101の清掃を行う度に(行った場合に)一対の当接部材122,122による帯電ワイヤ101に対する押圧力の大きさを増加(変更)する押圧力変更機構140を有する。
そのため、帯電ワイヤ101の清掃の繰り返しにより、帯電ワイヤ101への汚染物の付着量や付着力等の汚染の程度が変化した場合であっても、清掃時に、帯電ワイヤ101に付着する汚染物を一層確実に且つ十分に除去することができる。その結果、帯電ムラ等の帯電不良による画像ムラ等の発生を抑制し、画像の品質の向上を図ることができる。
また、本実施形態においては、一対の当接部材122,122の平面状の一対の当接面122A,122Aの間隔が押圧力を増加するための所定の移動方向D1へ向けて漸次拡大している。
そのため、清掃装置110による帯電ワイヤ101の清掃の度に、帯電ワイヤ101に対する押圧力の大きさを徐々に増加することが可能である。従って、一対の当接部材122,122及び帯電ワイヤ101に対する移動負荷が過大となって、当接部材122,122及び帯電ワイヤ101が過剰に摩耗することを抑制できる。そのため、当接部材122,122及び帯電ワイヤ101の耐用寿命を長くすることができる。
また、本実施形態は、画像形成部GKにより用紙Tに画像が形成される回数(プリント回数)又は帯電装置10における帯電ワイヤ101による放電時間を計測する計測部160と、計測部160による計測値の累積値が所定の値に達した場合に帯電ワイヤ101に対する押圧力の大きさを変更(増加)させるモータ駆動制御部162と、を備えている。
そのため、帯電ワイヤ101の汚染の程度がコロナ放電機能について問題のない状態で不必要に清掃が行われたり、帯電ワイヤ101に対する押圧力が不必要に増加したりし難い。従って、当接部材122,122及び帯電ワイヤ101の摩耗を極力抑えて、当接部材122,122及び帯電ワイヤ101の耐用寿命を一層長くすることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、前記実施形態においては、押圧力変更機構140は、一対の雌ネジ部材151及び雄ネジ部材152と、雌ネジ部材151を回転させるラチェット爪153とを有する当接部材接近機構150によって当接部材122を移動方向D1へ移動させることにより、帯電ワイヤ101への押圧力を変更(増加)させているが、これに制限されない。押圧力変更機構140として、ラック・ピニオン機構を用いてもよい。また、押圧力変更機構140は、帯電ワイヤ101の清掃の度に制御を行い、当接部材122を移動させることにより、帯電ワイヤ101への押圧力を変更(増加)してもよい。
前記実施形態においては、清掃装置110による清掃の度に一対の当接部材122,122を感光体ドラム2から離間する方向(移動方向D1)に移動させて帯電ワイヤ101への押圧力を増加させているが、これに制限されない。一対の当接部材122,122を、一対の当接面122A,122Aの間隔が感光体ドラム2に接近するほど漸次拡大する逆V字状として、清掃の度に一対の当接部材122,122を感光体ドラム2に接近する方向に移動させて、帯電ワイヤ101への押圧力を増加させるようにしてもよい。
押圧力変更機構制御部(モータ駆動制御部162)は、画像形成部GKにより用紙Tに画像が形成される回数(プリント回数)及び帯電装置10における帯電ワイヤ101による放電時間以外の情報をトリガーとして、圧力変更機構(モータ駆動部161)を制御してもよい。
本発明の画像形成装置の種類は、プリンタに限定されることなく、コピー機、ファクシミリ、又はこれらの複合機などであってもよい。
シート状の被転写材は、用紙に制限されず、例えば、フィルムシートであってもよい。
1……プリンタ(画像形成装置)、2……感光体ドラム(被帯電物、像担持体)、4……レーザスキャナユニット(露光器)、8……転写ローラ(転写部)、10……帯電装置、16……現像器、101……帯電ワイヤ、110……清掃装置、121……シールドケース(ケース)、122……当接部材、122A……当接面、140……押圧力変更機構、150……当接部材接近機構、151……雌ネジ部材(第1ネジ部材)、152……雄ネジ部材(第2ネジ部材)、153……ラチェット爪(第1ネジ部材回転部材)、160……計測部、162……モータ駆動制御部(変更機構制御部)、D1……移動方向、T……用紙(被転写材)、Y……清掃方向

Claims (8)

  1. 放電により被帯電物を帯電させる帯電ワイヤと、該帯電ワイヤに所定の押圧力で当接しながら所定の清掃方向へ移動することにより前記帯電ワイヤを清掃する清掃装置と、を備える帯電装置であって、
    前記清掃装置は、該清掃装置により前記帯電ワイヤの清掃を行った場合に前記帯電ワイヤに対する押圧力の大きさを変更する押圧力変更機構を有する
    帯電装置。
  2. 前記押圧力変更機構は、前記清掃装置により前記帯電ワイヤの清掃を行う度に前記帯電ワイヤに対する押圧力の大きさを増加させる
    請求項1に記載の帯電装置。
  3. 前記押圧力変更機構は、
    前記帯電ワイヤに該帯電ワイヤの断面方向から当接する一対の当接部材と、前記清掃装置により前記帯電ワイヤの清掃を行う度に前記一対の当接部材を前記帯電ワイヤへ接近させる当接部材接近機構と、を有し、該当接部材接近機構によって前記一対の当接部材を前記帯電ワイヤへ接近させることにより前記帯電ワイヤに対する押圧力の大きさを増加させる
    請求項2に記載の帯電装置。
  4. 前記一対の当接部材は、前記帯電ワイヤに当接する平面状の一対の当接面を有し、
    前記一対の当接部材における一対の前記当接面の間隔は、所定の移動方向へ向けて漸次拡大しており、
    前記当接部材接近機構は、前記清掃装置により清掃を行う度に前記一対の当接部材を前記移動方向へ移動させることにより、前記一対の当接部材を前記帯電ワイヤへ接近させる
    請求項3に記載の帯電装置。
  5. 前記帯電ワイヤを張設した状態で収納するケースを更に備え、
    前記当接部材接近機構は、前記ケースに回転自在に設けられる第1ネジ部材と、該第1ネジ部材と螺合し前記移動方向へ移動可能で前記当接部材が連結される第2ネジ部材と、前記清掃装置により前記帯電ワイヤの清掃を行う度に前記第2ネジ部材が前記移動方向に移動するように前記第1ネジ部材を所定角度回転させる第1ネジ部材回転部材と、を有し、前記第1ネジ部材回転部材が前記第1ネジ部材を所定角度回転させることにより前記当接部材を前記移動方向へ所定距離移動させる
    請求項4に記載の帯電装置。
  6. 像担持体と、
    前記像担持体の表面を帯電する請求項1から5のいずれかに記載の帯電装置と、
    前記像担持体の表面に静電潜像を形成する露光器と、
    前記像担持体に形成された静電潜像にトナー画像を形成する現像器と、
    前記像担持体に形成されたトナー画像を直接的又は間接的にシート状の被転写材に転写する転写部と、
    を備える画像形成装置。
  7. 像担持体と、
    放電により前記像担持体を帯電させる帯電ワイヤと、該帯電ワイヤに所定の押圧力で当接しながら所定の清掃方向へ移動することにより前記帯電ワイヤを清掃する清掃装置であって、該清掃装置により前記帯電ワイヤの清掃を行った場合に前記帯電ワイヤに対する押圧力の大きさを変更する押圧力変更機構を有する清掃装置と、を有する帯電装置と、
    前記像担持体の表面に静電潜像を形成する露光器と、
    前記像担持体に形成された静電潜像にトナー画像を形成する現像器と、
    前記像担持体に形成されたトナー画像を直接的又は間接的にシート状の被転写材に転写する転写部と、
    前記被転写材に画像が形成される回数又は前記帯電装置における放電時間を計測する計測部と、
    前記計測部により計測される前記回数又は前記放電時間が所定の値に達した場合に、前記帯電ワイヤに対する押圧力の大きさを変更するように前記押圧力変更機構を制御する変更機構制御部と、
    を備える画像形成装置。
  8. 前記押圧力変更機構は、前記清掃装置により前記帯電ワイヤの清掃を行う度に前記帯電ワイヤに対する押圧力の大きさを増加させる
    請求項7に記載の画像形成装置。
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