JP2020042233A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】紙粉の加圧部材への付着を抑制して紙粉に起因する不具合を抑制する画像形成装置を提供する。【解決手段】プリンターは、画像形成部と、定着装置13と、搬送部26と、紙粉除去部27とを備える。画像形成部は、電子写真プロセスにより用紙に画像を形成する。定着装置13は、画像が形成された用紙の表面に接触して加熱する加熱ローラー20と、加熱ローラー20に対向配置されて用紙の裏面に接触する加圧ローラー21とを含む。搬送部26は、搬送ローラー16を備え、用紙を画像形成部を経由して定着装置13へ搬送する。紙粉除去部27は、搬送部26において定着装置13より上流側に配置され、搬送される用紙の裏面に接触して、用紙の裏面の紙粉を除去すると共に、用紙の裏面を摩擦帯電により加圧ローラー21と同じ極性に摩擦帯電させるブラシ15を有する。【選択図】図2
Description
本発明は、トナーコンテナを備えた画像形成装置に関する。
画像形成装置は、給紙カセットや手差しトレイから用紙を給紙して転写装置や定着装置へ搬送する。用紙の搬送に伴い紙粉が発生して用紙や各部に付着することで、画像不良が生じることがある。
これに対して、特許文献1の画像形成装置の給紙装置は、呼び出しコロと給紙コロとの間にブラシローラーを配置し、転写紙(用紙)に付着した紙粉を、ブラシローラーの摺擦により機械的に除去して回収ホッパ内に回収する。また、バイアス電圧を印加したブラシローラーの摺擦により転写紙を電気的に除電し、無帯電状態の転写紙を次の工程に送る。
画像形成装置の定着装置では、加圧ローラー等の加圧部材は、加熱ローラー等の加熱部材や用紙との摺動による摩擦帯電により、所定の極性(例えば、負極)に帯電して、紙粉が付着し易くなることがある。これに対して、用紙や紙粉の帯電は、用紙の種類や搬送時の環境(例えば、気温や湿度)の影響を受けるため、適切に制御することが困難である。また、電圧を印加したブラシローラーを用いても、用紙の紙粉を全て除去することは困難である。なお、電圧の印加や制御を行う機器には製造コストが掛かる上に設置スペースを確保する必要が生じ、また、消費電力が増加するという問題がある。
そして、裏面に紙粉の付着した用紙が搬送されると、紙粉が転写装置の転写ローラーや定着装置の加圧ローラーに転移して付着してしまう。転写ローラーに付着した紙粉は、次の用紙の裏面に転移して付着し、更に、定着装置の加圧ローラーに転移して付着してしまう。このように加圧ローラーに付着した紙粉は、定着性の低下等による画像欠損(画像不良)や、用紙裏面に転移する裏汚れ等の不具合を発生させてしまう。
そこで、本発明は上記事情を考慮し、簡易な構成によって紙粉の加圧部材への付着を抑制して紙粉に起因する不具合を抑制することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、電子写真プロセスにより用紙に画像を形成する画像形成部と、前記画像が形成された用紙の表面に接触して加熱する加熱部材と、前記加熱部材に対向配置されて前記用紙の裏面に接触する加圧部材と、を含む定着装置と、搬送部材を備え、前記用紙を画像形成部を経由して前記定着装置へ搬送する搬送部と、前記搬送部において前記定着装置より上流側に配置され、搬送される前記用紙の裏面に接触して、前記用紙の裏面の紙粉を除去すると共に、前記用紙の裏面を摩擦帯電により前記加圧部材と同じ極性に摩擦帯電させる帯電部材を有する紙粉除去部と、を備えることを特徴とする。
上記の画像形成装置は、前記画像形成部に設けられ、トナー像を形成する像担持体と、前記像担持体に対向して配置され、前記用紙の裏面に接触する転写部材を含み、前記像担持体上の前記トナー像を前記画像として前記用紙の表面に転写する転写装置と、を更に備え、前記帯電部材は、前記用紙の搬送方向において前記転写装置より上流側に配置されるとよい。
上記の画像形成装置において、前記紙粉除去部は、前記帯電部材に対向配置され、前記帯電部材と接触する対向部材として前記搬送部材を有し、前記対向部材は接地されていて、前記帯電部材と前記対向部材の間を通過する前記用紙の表面に接触して前記用紙を搬送すると共に、前記対向部材は前記用紙が通過していないとき、前記帯電部材と接触し、前記帯電部材に付着する紙粉を前記対向部材へ転移するとよい。
上記の画像形成装置において、前記帯電部材はブラシであり、前記搬送部材は導電性ローラーであるとよい。
上記の画像形成装置において、前記トナー像は、正極性に帯電したトナーで形成され、前記加圧部材は、PFAチューブを被覆した弾性ローラーであり、摩擦帯電により負極性に帯電し、前記ブラシはナイロン製であり、前記用紙との摩擦帯電により負極性に帯電するとよい。
本発明によれば、紙粉の加圧部材への付着を抑制して紙粉に起因する不具合を抑制することが可能となる。
先ず、本発明の実施形態に係るプリンター1(画像形成装置)の全体の構成について図1を参照しながら説明する。以下、説明の便宜上、図1における紙面手前側をプリンター1の前側とする。各図に適宜付される矢印L、R、U、Loは、それぞれプリンター1の左側、右側、上側、下側を示す。
プリンター1は、略箱型形状のプリンター本体2を備え、プリンター本体2の下部には用紙を収納する給紙カセット3が設けられ、プリンター本体2の上部には排紙トレイ4が設けられる。
プリンター本体2内において、中央には、トナー像を形成される中間転写ベルト5(像担持体)が複数の支持ローラー間に架設されて所定方向に回転可能に設けられる。中間転写ベルト5の下側には、トナー像を形成する4つの画像形成部6が、トナーの色(例えば、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色)毎に左右方向に並んで設けられる。即ち、プリンター1は、カラープリンターである。中間転写ベルト5の上側には、トナーを4つの画像形成部6のそれぞれの現像装置31に補給する4つのトナーコンテナが、トナーの色(例えば、イエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4色)毎に設けられる。本実施形態のプリンター1では、所定の極性(例えば、正極性)に帯電したトナーを用いてトナー像を形成する。
4つの画像形成部6の下側には、露光装置7が配置される。中間転写ベルト5の右端には、二次転写部8(転写装置)が設けられ、中間転写ベルト5の左端には、中間転写ベルト5を清掃するクリーニングユニット35が設けられる。
二次転写部8は、中間転写ベルト5の右端側を支持する支持ローラ−と対向する二次転写ローラー9(転写部材)で構成される。二次転写部8において、中間転写ベルト5及び二次転写ローラー9は、搬送経路11を挟んで左側及び右側にそれぞれ配置され、互いに対向して配置される。中間転写ベルト5は搬送経路11を搬送される用紙の表面に接触し、二次転写ローラー9は用紙の裏面に接触する。なお、二次転写ローラー9は、用紙に対するトナー像の転写性を向上するために、転写ローラー帯電器18(図2参照)によって、トナーの極性とは逆極性(例えば、負極性)に帯電され、転写ローラー帯電器18は、下記の制御装置25によって制御される。
各画像形成部6は、電子写真プロセスにより用紙に画像を形成するように同様に構成され、回転可能な感光体ドラム10を備える。感光体ドラム10は、前後方向に長い円柱状に形成され、前後方向が感光体ドラム10の軸方向である。感光体ドラム10の周囲には、帯電装置30と、現像装置31と、一次転写ローラー32と、除電装置33と、クリーニング装置34とが、電子写真のプロセス順に配置される。なお、帯電装置30、現像装置31、一次転写ローラー32、除電装置33及びクリーニング装置34は、前後方向に長い部材であり、本実施形態では、前後方向が、用紙や画像の幅方向である。
また、プリンター本体2内には、例えば、右側に、用紙を搬送する搬送経路11が上下方向に延びて設けられる。搬送経路11の上流端には給紙部12が給紙カセット3の近傍に設けられ、搬送経路11の中流部には上記の二次転写部8が設けられる。搬送経路11の下流部には定着装置13が設けられ、搬送経路11の下流端には排紙部14が排紙トレイ4の近傍に設けられる。即ち、搬送経路11において、用紙は、給紙カセット3から給紙部12、二次転写部8、定着装置13及び排紙部14を通って排紙トレイ4へ搬送される。また、搬送経路11において、用紙の表面が左側(中間転写ベルト5側)に対向し、用紙の裏面が右側(二次転写ローラー9側)に対向した状態で、用紙は搬送される。更に、プリンター本体2内には、プリンター1の各部を制御する制御装置25が備えられる。
また、搬送経路11において各部の間には、用紙を搬送するための機構が設けられ、特に、搬送経路11には、図1や図2に示すように、搬送ローラー16(搬送部材)を備えて用紙を画像形成部6を経由して定着装置13へ搬送する搬送部26が設けられる。搬送ローラー16は、例えば、搬送経路11において給紙部12と二次転写部8との間に設けられる。また、搬送経路11において定着装置13より上流側には、用紙の裏面の紙粉を除去する紙粉除去部27が設けられる。紙粉除去部27は、ナイロン等の摩擦帯電特性を有する材料で形成されるブラシ15(帯電部材)及びブレード17を備える。ブラシ15は、例えば、搬送経路11において給紙部12と二次転写部8との間に設けられる。搬送ローラー16及びブラシ15は、搬送経路11を挟んで左側(中間転写ベルト5側)及び右側(二次転写ローラー9側)にそれぞれ配置され、互いに対向すると共に接触して配置される。換言すれば、紙粉除去部27は、ブラシ15に対向配置され、ブラシ15と接触する対向部材として搬送ローラー16を有する。
ブラシ15は、多数のブラシ毛を植毛して構成され、ブラシ毛の先端を搬送経路11に向けて配置される。そして、ブラシ15は、搬送経路11を搬送される用紙の裏面に接触し、用紙の裏面を摩擦帯電して、下記の定着装置13の加圧ローラー21と同じ極性、即ち、トナーの極性とは逆極性(例えば、負極性)に帯電する。例えば、加圧ローラー21が負極性に帯電している場合、ブラシ15は、用紙の裏面を負極性に帯電させるために、帯電列において用紙よりも正極側の材料を採用してブラシ毛が形成され、例えば、PET等の樹脂材料でブラシ毛が形成される。ブラシ15との摩擦帯電によって、用紙の裏面が負極性に帯電する場合、用紙の裏面に付着した紙粉も負極性に帯電することになる。ブラシ15は、このように摩擦帯電された紙粉を掃き取って回収する。
搬送ローラー16は、プリンター本体2に回転可能に設けられ、モーター等の搬送駆動部19(図2参照)から伝達される回転駆動力によって回転する。搬送駆動部19は、制御装置25によって制御されるとよい。搬送ローラー16は、搬送経路11の搬送方向において上流側から搬送される用紙の表面に接触し、用紙を更に下流側に搬送する。搬送ローラー16は、例えば、アルミニウムやSUS等の金属材料で形成される導電性ローラーであり、電気的に接地されている。
また、搬送駆動部19は、下記の印刷動作において二次転写部8及び定着装置13への用紙搬送動作の場合に搬送ローラー16を回転駆動する一方、キャリブレーション時やトナー補給時等の用紙搬送動作以外の場合に、ブラシ15の清掃のために搬送ローラー16を回転駆動する。ブラシ15には、トナーの極性とは逆極性(例えば、負極性)に帯電した紙粉が回収されていて、搬送ローラー16は接地されている。そのため、用紙搬送動作以外において、ブラシ15が接触した状態で搬送ローラー16が回転すると、ブラシ15に回収された帯電した紙粉が搬送ローラー16に電気的に引き寄せられ、搬送ローラー16に転移して付着し、ブラシ15が清掃される。
ブレード17は、ゴム等の弾性材料で板状に形成され、搬送ローラー16の表面に当接して配置される。ブレード17は、搬送ローラー16の表面に付着した紙粉等の異物を掻き落とす。例えば、ブレード17の近傍には、回収ボックス(図示せず)が設けられ、掻き落とした紙粉等の異物は回収ボックスに回収される。
定着装置13について説明する。定着装置13は、図2に示すように、加熱ローラー20(加熱部材)と、加圧ローラー21(加圧部材)と、熱源22とを備える。
加熱ローラー20及び加圧ローラー21は、略箱型状の定着フレーム(図示せず)の内部で、搬送経路11を挟んで左側(中間転写ベルト5側)及び右側(二次転写ローラー9側)にそれぞれ配置され、互いに対向すると共に接触して配置される。加熱ローラー20及び加圧ローラー21の間の搬送経路11には、加圧領域Nが形成される。なお、加圧領域Nとは、加熱ローラー20と加圧ローラー21とが接触している領域であって、加熱ローラー20及び加圧ローラー21による用紙への圧力が0Paである搬送方向上流側の位置から、その圧力が最大となる搬送方向の位置を経由して再びその圧力が0Paとなる搬送方向下流側の位置までの領域を示す。
加熱ローラー20は、搬送方向と直交する用紙の幅方向(前後方向)に長い円筒状のローラーで構成される。加熱ローラー20は、例えば、円筒状の金属製の芯材と、芯材に周設されたシリコンゴム等の樹脂製の弾性層から構成され、弾性層はフッ素系樹脂の離型層によって被覆される。加熱ローラー20は、前後方向を軸方向として、定着フレームに対して回転可能に取り付けられる。例えば、加熱ローラー20は、モーター等の定着駆動部23(図2参照)から伝達される回転駆動力によって回転する。加熱ローラー20は、熱源22によって加熱され、トナー像が形成された用紙に接触してトナー像を加熱する。
加圧ローラー21は、幅方向に長い略円柱状に形成される。加圧ローラー21は、例えば、円柱状の金属製の芯材と、芯材に周設されたシリコンゴム等の樹脂製の弾性層から構成された弾性ローラーであり、弾性層はPFAチューブ等のフッ素系樹脂の離型層(例えば、厚さ0.1mm以下)によって被覆される。加圧ローラー21は、前後方向を回転軸方向として、定着フレームに対して回転可能に取り付けられる。例えば、加圧ローラー21は、加熱ローラー20からギア(図示せず)を介して伝達される回転駆動力によって回転する。定着駆動部23は、制御装置25によって制御されるとよい。加圧ローラー21は、加熱ローラー20側に加圧されて、加熱ローラー20と共に、加圧領域Nを通過する用紙を加圧する。
なお、加熱ローラー20はトナー像の形成された用紙の表面に接触し、加圧ローラー21は用紙の裏面に接触する。例えば、加圧ローラー21は帯電列において加熱ローラー20や用紙より負極側にあり、加熱ローラー20や用紙との摺動による摩擦帯電により負極性に帯電する。
熱源22は、幅方向に亘って長い形状を有し、加熱ローラー20の芯材の内部に取り付けられ、内側から加熱ローラー20を加熱する。熱源22は、例えば、ハロゲンヒーターやセラミックヒーター等によって構成される。熱源22は、オンのときに電源(図示せず)から電力を供給されることで発熱して加熱ローラー20を加熱し、オフのときに電源からの電力供給が遮断されて加熱ローラー20の加熱を停止する。熱源22は、温度センサー(図示せず)で検知される加熱ローラー20の表面温度が所定の定着温度になるように、制御装置25によってオン及びオフの切り換えを制御される。
プリンター1の印刷動作について説明する。プリンター1の印刷動作では、4つの画像形成部6の画像形成動作が中間転写ベルト5の回転方向に従った順に行われる。4つの画像形成部6の画像形成動作は、同様に行われ、以下では、一の画像形成部6の画像形成動作について説明する。
画像形成部6の画像形成動作では、帯電装置30によって感光体ドラム10の表面が帯電された後、露光装置7によって感光体ドラム10に対して画像データに対応した露光が行われ、感光体ドラム10の表面に静電潜像が形成される。静電潜像は、現像装置31によってトナー像に現像される。感光体ドラム10の表面に現像されたトナー像は、一次転写ローラー32によって中間転写ベルト5へ一次転写される。一次転写の後、感光体ドラム10の表面に残存した電荷及び廃トナーは、除電装置33及びクリーニング装置34によって除去される。
以上の画像形成動作を4つの画像形成部6が順次行うことによって、中間転写ベルト5上にフルカラーのトナー像(カラートナー像)が形成される。カラートナー像は、中間転写ベルト5の回転によって、所定のタイミングで二次転写部8へと供給される。
一方、給紙カセット3に収納された用紙は、給紙部12によって取り出されて搬送経路11上を搬送され、カラートナー像とタイミングを合わせて二次転写部8へと搬送される。二次転写部8では、中間転写ベルト5上のカラートナー像が用紙に二次転写される。カラートナー像を二次転写された用紙は、搬送経路11において定着装置13へと搬送されて、定着装置13によってカラートナー像が用紙に定着される。その後、カラートナー像が定着された用紙は、排紙部14から排紙トレイ4へと排出される。
本実施形態によれば、上述のように、プリンター1(画像形成装置)は、画像形成部6と、定着装置13と、搬送部26と、紙粉除去部27とを備える。画像形成部6は、電子写真プロセスにより用紙に画像を形成する。定着装置13は、画像が形成された用紙の表面に接触して加熱する加熱ローラー20(加熱部材)と、加熱ローラー20に対向配置されて用紙の裏面に接触する加圧ローラー21(加圧部材)とを含む。搬送部26は、搬送ローラー16(搬送部材)を備え、用紙を画像形成部6を経由して定着装置13へ搬送する。紙粉除去部27は、搬送部26において定着装置13より上流側に配置され、搬送される用紙の裏面に接触して、用紙の裏面の紙粉を除去すると共に、用紙の裏面を摩擦帯電により加圧ローラー21と同じ極性に摩擦帯電させるブラシ15(帯電部材)を有する。
所定の極性(例えば、正極性)のトナーを用いる場合、上記したように、定着装置13の加圧ローラー21は、例えば、加熱ローラー20や用紙との摺動による摩擦帯電により、トナーの極性とは逆極性(例えば、負極性)に帯電される。これに対して、ブラシ15は、用紙が定着装置13に搬送される前に、用紙の裏面を加圧ローラー21と同じ極性に帯電するので、用紙の裏面に付着した紙粉も加圧ローラー21と同じ極性に帯電される。そのため、紙粉が裏面に付着した状態で用紙が定着装置13に搬送されても、紙粉は加圧ローラー21と反発するので付着が抑制される。これにより、加圧ローラー21への紙粉の付着に起因する、定着性の低下等による画像欠損(画像不良)や、用紙裏面に転移する裏汚れ等の不具合を抑制することが可能となる。なお、ブラシ15は、帯電した紙粉を掃き取って回収することができる。また、本実施形態では、トナーや加圧ローラー21の帯電特性に基づいてブラシ15を備える構成のため、電圧の印加や制御を行う機器を必要としないので、製造コストが安価で、設置スペースが最小限であり、また、消費電力を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、プリンター1は、画像形成部6に設けられ、トナー像を形成する中間転写ベルト5(像担持体)と、中間転写ベルト5に対向して配置され、用紙の裏面に接触する二次転写ローラー9(転写部材)を含み、中間転写ベルト5上のトナー像を画像として用紙の表面に転写する二次転写部8(転写装置)を備える。そして、ブラシ15は、用紙の搬送方向において二次転写部8より上流側に配置される。
所定の極性(例えば、正極性)のトナーを用いる場合、上記したように、二次転写部8の二次転写ローラー9は、トナーの極性とは逆極性(例えば、負極性)に帯電される。これに対して、ブラシ15は、用紙が二次転写部8に搬送される前に、用紙の裏面に付着した紙粉を二次転写ローラー9と同じ極性に帯電する。そのため、紙粉が裏面に付着した状態で用紙が二次転写部8に搬送されても、紙粉は二次転写ローラー9と反発するので付着が抑制される。これにより、二次転写ローラー9に付着した紙粉が次の用紙の裏面に転移して付着することを抑制し、次の用紙の裏面に転移した紙粉が更に加圧ローラー21に転移することを抑制することができる。また、用紙の裏面を帯電させない場合(図3参照)に比べて、用紙の裏面をトナーの極性と逆極性に帯電する場合には、図4に示すように、トナーが用紙の表面に電気的に引き寄せられるのでトナーの付着性が向上し、転写性を向上することができる。
また、本実施形態によれば、プリンター1において、紙粉除去部27は、ブラシ15に対向配置され、ブラシ15と接触する対向部材として搬送ローラー16を有し、搬送ローラー16は接地されていて、ブラシ15と搬送ローラー16の間を通過する用紙の表面に接触して用紙を搬送すると共に、搬送ローラー16は用紙が通過していないとき、ブラシ15と接触し、ブラシ15に付着する紙粉を搬送ローラー16へ転移する。
これにより、搬送ローラー16をブラシ15に接触させることで、ブラシ15に回収された帯電した紙粉は、接地された搬送ローラー16に電気的に引き寄せられ、ブラシ15清掃することができる。
なお、上記した実施形態では、プリンター1が正極性のトナーを使用し、加圧部材としての加圧ローラー21や転写部材としての二次転写ローラー9が負極性に帯電され、ブラシ15が用紙の裏面及び紙粉を負極性に摩擦帯電する例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、他の実施形態では、プリンター1が負極性のトナーを使用し、加圧部材としての加圧ローラー21や転写部材としての二次転写ローラー9が正極性に帯電され、ブラシ15が用紙の裏面及び紙粉を正極性に摩擦帯電するように構成されてもよい。
また、上記した実施形態では、加熱部材として加熱ローラー20を適用し、加圧部材として加圧ローラー21を適用する例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、他の実施形態では、加熱部材として加熱ベルトを適用し、加圧部材として加圧ベルトを適用してもよい。
また、上記した実施形態では、カラーのプリンター1の画像形成装置において、転写装置が中間転写ベルト5の像担持体及び二次転写ローラー9の転写部材で構成される二次転写部8である例を説明したが、本発明はこの例に限定されない。例えば、他の実施形態では、モノクロプリンターの画像形成装置において、転写装置が感光体ドラム10の像担持体及び一次転写ローラー32の転写部材で構成されてもよい。
本実施形態では、プリンター1に本発明の構成を適用する場合について説明したが、他の異なる実施形態では、複写機、ファクシミリ、複合機等の他の画像形成装置に本発明の構成を適用することも可能である。
1 プリンター(画像形成装置)
2 プリンター本体
5 中間転写ベルト(像担持体)
6 画像形成部
8 二次転写部(転写装置)
9 二次転写ローラー(転写部材)
11 搬送経路
12 給紙部
13 定着装置
15 ブラシ(帯電部材)
16 搬送ローラー(搬送部材)
17 ブレード
20 加熱ローラー(加熱部材)
21 加圧ローラー(加圧部材)
2 プリンター本体
5 中間転写ベルト(像担持体)
6 画像形成部
8 二次転写部(転写装置)
9 二次転写ローラー(転写部材)
11 搬送経路
12 給紙部
13 定着装置
15 ブラシ(帯電部材)
16 搬送ローラー(搬送部材)
17 ブレード
20 加熱ローラー(加熱部材)
21 加圧ローラー(加圧部材)
Claims (5)
- 電子写真プロセスにより用紙に画像を形成する画像形成部と、
前記画像が形成された前記用紙の表面に接触して加熱する加熱部材と、前記加熱部材に対向配置されて前記用紙の裏面に接触する加圧部材と、を含む定着装置と、
搬送部材を備え、前記用紙を画像形成部を経由して前記定着装置へ搬送する搬送部と、
前記搬送部において前記定着装置より上流側に配置され、搬送される前記用紙の裏面に接触して、前記用紙の裏面の紙粉を除去すると共に、前記用紙の裏面を摩擦帯電により前記加圧部材と同じ極性に摩擦帯電させる帯電部材を有する紙粉除去部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記画像形成部に設けられ、トナー像を形成する像担持体と、
前記像担持体に対向して配置され、前記用紙の裏面に接触する転写部材を含み、前記像担持体上の前記トナー像を前記画像として前記用紙の表面に転写する転写装置と、を更に備え、
前記帯電部材は、前記用紙の搬送方向において前記転写装置より上流側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記紙粉除去部は、前記帯電部材に対向配置され、前記帯電部材と接触する対向部材として前記搬送部材を有し、前記対向部材は接地されていて、前記帯電部材と前記対向部材の間を通過する前記用紙の表面に接触して前記用紙を搬送すると共に、前記対向部材は前記用紙が通過していないとき、前記帯電部材と接触し、前記帯電部材に付着する紙粉を前記対向部材へ転移することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記帯電部材はブラシであり、前記搬送部材は導電性ローラーであることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の画像形成装置。
- 前記画像は、正極性に帯電したトナーで形成され、
前記加圧部材は、PFAチューブを被覆した弾性ローラーであり、摩擦帯電により負極性に帯電し、
前記ブラシはナイロン製であり、前記用紙との摩擦帯電により負極性に帯電することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112021001547T5 (de) | 2020-03-11 | 2022-12-29 | Denso Corporation | Elektromagnetische Relaisvorrichtung |
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2018
- 2018-09-13 JP JP2018171583A patent/JP2020042233A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE112021001547T5 (de) | 2020-03-11 | 2022-12-29 | Denso Corporation | Elektromagnetische Relaisvorrichtung |
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