JP2009275734A - 運搬車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】充填が指示された貯槽へ作業者が確実に液化ガスを充填することができる運搬車両を提供すること。
【解決手段】携帯端末31が充填モードに設定されている状態で、配送指令所において充填を指示されたバルク貯槽80に対応するバーコードがその携帯端末31により読み取られた場合に、バルクローリ200の液送遮断弁130を開き、液送ポンプ106を動作開始させて、バルク貯槽80への液化ガスの充填を開始させることができる。よって、作業者が、配送指令所において充填を指示されていないバルク貯槽に液化ガスを充填しようとしても、液化ガスの充填が開始されないので、充填の不用なバルク貯槽へ液化ガスを充填するという作業ミスを抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、運搬車両に関し、特に、充填が指示された貯槽へ作業者が確実に液化ガスを充填することができる運搬車両に関するものである。
従来より、LPガスなどの液化ガスを貯留可能なタンクを備えた特殊運搬車両が知られている。このような特殊運搬車両は、供給基地(ガス製造工場など)においてタンク内に液化ガスを供給し、その液化ガスを配送先まで運搬して配送先に設けられた貯槽へ充填するために用いられる。
図13は、そのような特殊運搬車両のうち、集合住宅や事業所などに設けられたバルク貯槽90に液化ガスを充填するバルクローリ100の流体回路を示した回路図である。このバルクローリ100は、供給基地においてタンク103内への液化ガスの供給が終了すると、作業者により配送先のバルク貯槽90の近傍まで移送される。そして、まず、作業者により、ホースリール箱から充填ホース115が送り出され、先端のカップリング116がバルク貯槽90に連結される。
次に、作業者の操作に従って、エンジンの動力取出装置(以下、PTO(Power Take Off)と称する)により液送ポンプ106が駆動され、タンク103内の液化ガスがバルク貯槽90へと送り込まれ、充填作業が行われる。このときタンク103内の液化ガスは、白塗りの矢印によって示すように、液送ポンプ106の液送りによって液充填ライン143を通り、フレキシブルチューブ117及び充填ホース115を介してバルク貯槽90へと充填される。
そして、バルク貯槽90への液化ガスの充填が終了すると、作業者は、充填した液化ガスの充填量と配送先とを記録用紙などに記録して、次の配送先へバルクローリ100を移送させる。上述したように、作業者は、バルクローリ100の移送、バルク貯槽90への液化ガスの充填、および、配送記録などの作業を主に1人で行いながら複数の配送先を巡回するため、例えば、液化ガスを充填するバルク貯槽90を間違えたり、液化ガスの充填量の記録を間違えるなどの人為的な作業ミスが起こり易かった。
次の特許文献1には、液化ガスを貯槽へ充填する前、および、充填した後の車両の重量を配送先に設置されたトラックスケールにより測定し、その重量の差分から算出される液化ガスの納入量をトラックスケールにより算出させ、その算出させた納入量を携帯可能な端末装置に取得させる技術が記載されている。
特開2001−335120号公報(0024段落など)
しかしながら、上述した特許文献1に記載された技術は、トラックスケールを設置可能な工場などを巡回する大型のタンクローリを対象としたものであり、トラックスケールを設置することが困難な集合住宅や事業所などを巡回するバルクローリには、その技術を用いることが困難であった。
また、上述した特許文献1に記載された技術では、端末装置に納入量を取得させることで、納入量を記録用紙などに記録する際の人為的な作業ミスを軽減させることはできるが、作業者が間違ったバルク貯槽へ液化ガスを充填するという作業ミスを抑制することはできないという問題点があった。
特に、液化ガスの使用料金は、貯槽に充填した液化ガスの充填量ではなく、貯槽において消費された液化ガスの消費量に応じて利用者に請求されるため、例えば、利用されていない貯槽に液化ガスを充填すると、消費されない無駄な液化ガスを充填することになり、且つ、利用者に使用料金を請求することもできない。そのため、集合住宅や事業所などに設置される複数の貯槽を巡回して液化ガスを充填するバルクローリにおいては、作業者が間違ったバルク貯槽へ液化ガスを充填するという単純な作業ミスを回避することが強く望まれていた。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、充填が指示された貯槽へ作業者が確実に液化ガスを充填することができる運搬車両を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1記載の運搬車両は、流体を貯留するタンクと、そのタンク内に貯留される流体を外部に設置されている外部タンクに送出する送出手段と、その送出手段と前記外部タンクとを接続する接続手段とを備えたものであり、前記外部タンクを固有に識別する識別情報を記憶する記憶手段と、前記接続手段により接続すべき前記外部タンクの識別情報を取得する取得手段と、その取得手段により取得される前記外部タンクの識別情報が、前記記憶手段に記憶される識別情報に対応しているかを判定する判定手段と、その判定手段により前記識別情報が対応していると判定される場合に、前記送出手段による流体の送出を許可する許可手段とを備えている。
請求項2記載の運搬車両は、請求項1記載の運搬車両において、前記記憶手段は、前記識別情報が複数記憶されている場合に、その複数の識別情報のそれぞれに対して前記流体を貯留する順序を関連づけして記憶するものであり、前記判定手段は、前記取得手段により取得された識別情報が、前記記憶手段に記憶される順序に応じた識別情報に対応しているかを判定し、前記許可手段は、前記取得手段により取得された識別情報が前記記憶手段に記憶される順序に応じた識別情報に対応していると前記判定手段により判定される場合に、前記送出手段による流体の送出を許可する。
請求項3記載の運搬車両は、請求項2記載の運搬車両において、前記識別情報に関連づけされる順序は、前記タンク内に流体を供給する供給地点と、前記外部タンクが設置されている地点との距離に基づいて、複数の前記外部タンクを前記運搬車両が巡回する経路が最も短くなるように設定されている。
請求項4記載の運搬車両は、請求項1から3のいずれかに記載の運搬車両において、前記取得手段は、前記外部タンクに前記接続手段が接続される前に、その外部タンクの識別情報を取得可能に構成され、前記外部タンクに前記接続手段が接続される前に前記取得手段により取得された識別情報が、前記記憶手段に記憶される識別情報に対応していると前記判定手段により判定される場合に、その識別情報により識別される外部タンクに前記接続手段を接続するよう指示する指示手段を備えている。
請求項5記載の運搬車両は、請求項1から4のいずれかに記載の運搬車両において、前記運搬車両は、前記記憶手段に記憶される識別情報により識別される外部タンクに前記流体を送出する通常モードと、前記記憶手段に記憶される識別情報により識別される外部タンク以外の外部タンクを示す指定外タンクに前記流体を送出する指定外モードとを有し、前記指定外タンクに前記流体を送出する要求を受け付けた場合に、前記指定外モードを設定するモード設定手段と、そのモード設定手段により前記指定外モードに設定され、前記取得手段により前記記憶手段に記憶される識別情報以外の識別情報が取得された場合に、前記送出手段による流体の送出を許可する指定外許可手段とを備えている。
請求項6記載の運搬車両は、請求項5記載の運搬車両において、前記指定外許可手段により前記送出手段による流体の送出が許可され、前記送出手段による前記指定外タンクへの前記流体の送出が終了したら、前記指定外モードから前記通常モードに移行するモード移行手段を備えている。
請求項7記載の運搬車両は、請求項1から6のいずれかに記載の運搬車両において、前記送出手段により送出される流体の量を計測する計測手段と、前記送出手段による外部タンクへの前記流体の送出が終了した場合に、前記計測手段により計測された流体の量と、その流体の送出が終了した外部タンクの識別情報とを対応づけして前記記憶手段に記憶させる記憶実行手段とを備えている。
請求項1記載の運搬車両によれば、接続手段により接続すべき外部タンクの識別情報が取得手段により取得され、その取得された識別情報が記憶手段に記憶される識別情報に対応しているかが判定手段により判定される。判定手段により識別情報が対応していると判定される場合には、送出手段による流体の送出が許可手段により許可される。よって、取得手段により取得された識別情報が記憶手段に記憶されていない識別情報である場合には、送出手段による流体の送出が許可手段により許可されないので、作業者が記憶手段に記憶されていない識別情報に対応する外部タンクに流体を送出することを抑制することができるという効果がある。言い換えれば、記憶手段に記憶される識別情報により識別される外部タンクに、作業者が確実に流体を送出することができるという効果がある。
請求項2記載の運搬車両によれば、請求項1記載の運搬車両の奏する効果に加え、記憶手段に記憶されている複数の識別情報には、その識別情報のそれぞれに対して流体を貯留する順序が関連づけされて記憶されている。そして、取得手段により取得された識別情報が、記憶手段に記憶される順序に応じた識別情報に対応していると判定手段により判定された場合に、送出手段による流体の送出が許可手段により許可される。よって、作業者が、送出手段により送出される流体を順序通りに複数の外部タンクへ送出することができるという効果がある。
また、送出手段による流体の送出が許可されなかった場合には、複数の外部タンクのうち、流体を送出し忘れている外部タンクがあることを、作業者に認識させることができるので、記憶手段に記憶される識別情報により識別される全ての外部タンクに流体を送出することができるという効果がある。
請求項3記載の運搬車両によれば、請求項2記載の運搬車両の奏する効果に加え、識別情報に関連づけされる順序は、タンク内に流体を供給する供給地点と、外部タンクが設置されている地点との距離に基づいて、複数の外部タンクを運搬車両が巡回する経路が最も短くなるように設定されているので、複数の外部タンクを順序通りに巡回して送出手段により送出される流体を送出することにより、流体を運搬する運搬効率を向上させることができるという効果がある。
請求項4記載の運搬車両によれば、請求項1から3のいずれかに記載の運搬車両の奏する効果に加え、外部タンクに接続手段が接続される前に取得手段により取得された識別情報が、記憶手段に記憶される識別情報に対応していると判定手段により判定された場合に、その識別情報により識別される外部タンクに接続手段を接続するよう指示手段により指示される。よって、接続手段を外部タンクに接続する前に、識別情報を取得した外部タンクが、接続手段を接続すべき外部タンクであるかを作業者に認識させることができるので、接続手段を接続すべきでない外部タンクに接続手段を接続するという不用な作業を軽減することができるという効果がある。
請求項5記載の運搬車両によれば、請求項1から4のいずれかに記載の運搬車両の奏する効果に加え、指定外タンクに流体を送出する要求を受け付けた場合に、記憶手段に記憶される識別情報以外の識別情報により識別される外部タンクを示す指定外タンクに流体を送出する指定外モードがモード設定手段により設定され、その指定外モードに設定された状態で、取得手段により記憶手段に記憶される識別情報以外の識別情報が取得されると、送出手段による流体の送出が指定外許可手段により許可される。よって、指定外タンクに流体を送出する要求を受け付けた場合には、記憶手段に記憶された識別情報により識別される外部タンク以外の指定外タンクにも、送出手段により送出される流体を送出することができるという効果がある。従って、例えば、外部タンクを巡回している場合に、指定外タンクへの流体の送出が要望されるような状況となっても、柔軟に対応することができるという効果がある。
請求項6記載の運搬車両によれば、請求項5記載の運搬車両の奏する効果に加え、指定外許可手段により送出手段による流体の送出が許可され、送出手段による指定外タンクへの流体の送出が終了したら、指定外モードから通常モードにモード移行手段により移行されるので、1の要求に対して1度限りの指定外モードとなり、送出が要求された指定外タンク以外の指定外タンクに、流体が送出されることを防止することができるという効果がある。
請求項7記載の運搬車両によれば、請求項1から6のいずれかに記載の運搬車両の奏する効果に加え、送出手段により送出される流体の量が計測手段により計測され、送出手段による外部タンクへの流体の送出が終了した場合に、計測手段により計測された流体の量と、その流体の送出が終了した外部タンクの識別情報とが対応づけられて記憶手段に記憶実行手段により記憶される。よって、計測手段により計測された流体の量と、流体の送出が終了した外部タンクの識別情報とを作業者が記憶手段に入力する場合よりも、信頼性の高い記録を記憶手段に記憶させることができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態における運搬車両であるバルクローリ200と、液化ガス(特許請求の範囲に記載の流体の一例)の配送先である集合住宅や事業所などに設けられた複数のバルク貯槽50,60,70,80とを示した側面図である。
本実施形態のバルクローリ200は、充填が指示されたバルク貯槽へ作業者が確実に液化ガスを充填することができる運搬車両であり、作業者が間違ったバルク貯槽へ液化ガスを充填するという作業ミスを抑制するものである。
なお、各配送先に設けられたバルク貯槽50,60,70,80にはそれぞれ、予め、各バルク貯槽を個別に識別するための識別番号(特許請求の範囲に記載の識別情報の一例)を示すバーコード51,61,71,81が刻印されている。このバーコードは、例えば、太さの異なる線を一列に配列した一次元コードや、ドットを縦横に配列した二次元コードなどで構成されている。
次に、バルクローリ200の構成について説明する。なお、バルクローリ200の流体回路において、上述したバルクローリ100の流体回路(図13参照)と同一の構成には、同一の符号を付してその説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。
バルクローリ200には、走行車両101の台車102にタンク103が搭載されており、そのタンク103には、弁計器箱105内に格納される各種弁や計器などが接続されている。その各種弁や計器を介して、タンク103と、タンク103内の液化ガスをバルク貯槽80へ送出するための液送ポンプ106とが接続されており、その液送ポンプ106には、ガス流量計107を介して、ホースリール箱104内に格納された充填ホース115及びフレキシブルチューブ117が接続されている。なお、この液送ポンプ106は、エンジン108のPTOから取り出した動力によって駆動される。
次に、図2を参照して制御装置1の電気的構成について説明する。図2は、制御装置1の電気的構成を示すブロック図である。制御装置1は、バルク貯槽51,61,71,81に刻印されているバーコードを読取可能な携帯端末31を有し、制御装置1と携帯端末31とは互いに無線通信可能に構成されている。
この制御装置1には、バルクローリ200による液化ガスの配送が開始される前に、液化ガスを充填するバルク貯槽50,60,70,80の識別番号などが含まれる配送先リストが、液化ガスの配送を管理する配送指令所(特許請求の範囲に記載の供給地点の一例)において入力される。そして、制御装置1は、液化ガスの配送先において、携帯端末31により読み取られたバルク貯槽のバーコードに対応する識別番号が、配送指令所において入力された配送先リストに含まれている場合に、バルク貯槽への液化ガスの充填を開始するようにバルクローリ200を制御する。
制御装置1は、CPU2、ROM3、フラッシュメモリ4、操作ボタン6、外部記憶装置7、LCD8、プリンタ9、無線通信制御回路10、計時回路12を主に有している。CPU2、ROM3、及びフラッシュメモリ4は、バスライン5を介して互いに接続されている。また、バスライン5、操作ボタン6、外部記憶装置7、LCD8、プリンタ9、無線通信制御回路10、及び計時回路12は、入出力ポート13を介して互いに接続されている。さらに、この入出力ポート13には、安全装置21、液送ポンプ106、ガス流量計107、液送遮断弁130などが接続されている。
CPU2は、ROM3やフラッシュメモリ4に記憶される固定値やプログラム或いは、無線通信制御回路10を介して送受信される各種信号に従って、入出力ポート13と接続された各部を制御する演算装置である。ROM3は、制御装置1で実行される制御プログラムなどを格納した書換不能な不揮発性のメモリである。図9のフローチャートに示すメイン処理、図10のフローチャートに示す充填判定処理、図11のフローチャートに示す貯槽判定処理、図12のフローチャートに示す指定外充填判定処理を実行する各プログラムは、このROM3に格納されている。
フラッシュメモリ4は書換可能な不揮発性のメモリであり、制御装置1の各種のデータを一時的に記憶するためのメモリである。このフラッシュメモリ4に記憶されたデータは、制御装置1の電源がオフされた場合でも保持される。また、このフラッシュメモリ14には、配送先テーブルメモリ4aと、充填量メモリ4bとが設けられている。
配送先テーブルメモリ4aは、配送先テーブルが記憶されるメモリである。配送先テーブルは、配送先や、液化ガスを充填するバルク貯槽の識別番号などの情報が含まれたテーブルであり、配送指令所において作成されるものである。
作成された配送先テーブルは、液化ガスの配送が開始される前に、メモリカードまたはフロッピー(登録商標)ディスクなどの記憶媒体7aの中に記憶された状態で作業者に渡される。作業者は、配送指令所において記憶媒体7aを受け取ったら、それを外部記憶装置7に挿入して、操作ボタン6に設けられた読込ボタン6aを押下する。そうすると、記憶媒体7aに記憶されている配送先テーブルが読み取られ、フラッシュメモリ4の配送先テーブルメモリ4aへ記憶される。
ここで、図3を参照して、配送先テーブルについて説明する。図3は、配送先テーブルの内容を模式的に示した模式図である。配送先テーブルは、配送先リストにより構成されており、一の配送先リストには、配送フラグと、配送順と、配送先と、バルク貯槽の識別番号と、充填量と、充填日時とが含まれている。
配送フラグは、バルク貯槽への液化ガスの充填作業が終了したか否かを示すフラグであり、配送指令所において配送先テーブルが作成された時には、全ての配送先リストの配送フラグがオフ(例えば、「0」)に設定されている。そして、バルク貯槽への液化ガスの充填が終了した場合に、充填が終了したバルク貯槽に対応する配送先リストの配送フラグがオン(例えば、「1」)に設定される。
配送順は、液化ガスを充填するバルク貯槽が複数存在する場合に、それぞれのバルク貯槽へ液化ガスを充填していく順番を示すものであり、配送指令所において配送先テーブルが作成される時に設定されるものである。例えば、液化ガスをバルクローリ200のタンク103内に供給する供給基地(ガス製造工場など)の場所(特許請求の範囲に記載の供給地点の一例)と、バルクローリ200により巡回する各配送先の場所(特許請求の範囲に記載の外部タンクが設置されている地点の一例)とに基づいて、液化ガスの配送時の走行距離が極力短くなるように、または、短時間で配送が行えるように設定される。つまり、その順序に従って液化ガスを配送することにより、液化ガスの配送効率を向上させることができる。
配送先は、液化ガスを充填するバルク貯槽が設置されている配送先を示し、集合住宅の名称や、事業所の名称などで構成される。配送先は、配送指令所において配送先テーブルが作成される時に設定されるものである。バルク貯槽の識別番号は、上述したとおり、各配送先に設けられたバルク貯槽50,60,70,80を個別に識別するための識別番号である。
充填量とは、バルク貯槽へ充填した液化ガスの充填量であり、配送指令所において配送先テーブルが作成された時には、何も設定されていない(「−」と設定される)。バルク貯槽へ液化ガスが充填されている間、バルク貯槽へ充填される液化ガスの数量がガス流量計107により計測され、充填が終了すると計測された数量が充填量として記憶される。充填日時は、バルク貯槽へ液化ガスが充填された日時を示し、配送指令所において配送先テーブルが作成された時には、何も設定されていない(「−」と設定される)。バルク貯槽への液化ガスの充填が終了すると、計時回路12により計時されている現在の日時が記憶される。
例えば、図3に示すように、配送先テーブルを構成する各配送先リストは、配送順に並べられており、配送順が「1」である配送先リストには、配送先フラグ「1」と、配送先「集合住宅A」と、バルク貯槽の識別番号「01550」と、充填量「100kg/m3」と、充填日時「2008/3/1」という情報が含まれている。この配送先リストは、作業者が「2008年3月1日」に、「集合住宅A」に設置されている識別番号「01550」のバルク貯槽に液化ガスを「100kg/m3」充填し、充填作業を完了していることを示している。
また、配送順が「2」である配送先リストには、配送先フラグ「0」と、配送先「集合住宅B」と、バルク貯槽の識別番号「19811」と、充填量「−」と、充填日時「−」という情報が含まれており、配送順が「3」である配送先リストには、配送先フラグ「0」と、配送先「集合住宅B」と、バルク貯槽の識別番号「19812」と、充填量「−」と、充填日時「−」という情報が含まれている。
これら2つの配送先リストは、「集合住宅B」には少なくとも、識別番号「19811」のバルク貯槽と、識別番号「19812」のバルク貯槽とが設置されており、その2つのバルク貯槽には、まだ充填が行われていないことを示している。つまり、作業者は、これから配送先「集合住宅B」へ移動して、まず、配送順が「2」である識別番号「19811」のバルク貯槽へ液化ガスを充填し、その後、配送順が「3」である識別番号「19812」のバルク貯槽へ液化ガスを充填することになる。なお、その他の配送先リストについても、上述した配送先リストと同様な説明となるため、その説明を省略する。
ここで図2に戻り、説明を続ける。充填量メモリ4bは、バルク貯槽へ充填される液化ガスの充填量を計数するためのメモリである。バルク貯槽50,60,70,80へ液化ガスの充填が行われている間、ガス流量計107によりバルク貯槽50,60,70,80へ充填される液化ガスの流量が計測される。その計測される流量が、この充填量メモリ4bにおいて加算され、液化ガスの充填量が計数される。
操作ボタン6には、読込ボタン6aや、書出ボタン6bや、配送先の一覧表をプリンタ9により印刷するためのボタンなどが設けられている。外部記憶装置7は、記憶媒体7aに記憶されているデータ(例えば、配送先テーブル)を読み書きするための装置である。記憶媒体7aとしては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスクやメモリカードなどが該当し、外部記憶装置7としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスクドライブや、メモリカードリーダなどが該当する。
外部記憶装置7に記憶媒体7aが挿入されている場合に、作業者により操作ボタン6の読込ボタン6aが押下されると、記憶媒体7aから配送先テーブルが読み取られて、フラッシュメモリ4の配送先テーブルメモリ4aに記憶される。また、外部記憶装置7に記憶媒体7aが挿入されている場合に、作業者により操作ボタン6の書出ボタン6bが押下されると、配送先テーブルメモリ4aに記憶されている配送先テーブルが、記憶媒体7aに書き出される。作業者は、液化ガスの配送が終了したら、配送先テーブルメモリ4aに記憶されている配送先テーブルを記憶媒体7aに書き出して、その記憶媒体7aを配送指令所へ返却する。
LCD8は、操作ボタン6の操作に応じてメニューや動作状態などを表示するための表示デバイスである。作業者は操作ボタン6を操作することにより、その操作に対応する情報をLCD8に表示させることができる。プリンタ9は、記録用紙に画像を印刷するインクジェット方式のプリンタで構成されている。
無線通信制御回路10は、無線通信用アンテナ11を有しており、携帯端末31との間で無線通信を行いながら、各種のデータを構成するデジタル信号を送受信する既知の回路である。計時回路12は、現在の日時を刻む時計機能を有する既知の回路である。
次に、制御装置1に接続されている主な装置について説明する。制御装置1には、入出力ポート13を介して、安全装置21、液送ポンプ106、ガス流量計107、液送遮断弁130などが接続されている。安全装置21は、法令により定められている各種のボタンやセンサであり、非常停止ボタン21a、ホース収納検知センサ21b、車両扉開閉検知センサ21c、ガス検知センサ21d、追突検知センサ21eを主に有している。
非常停止ボタン21aは、液化ガスの充填作業中に異常が発生した場合に、作業者が液化ガスの充填を緊急に停止させるためのボタンである。この非常停止ボタン21aが押下されると、制御装置1へ異常信号が入力され、充填作業が停止される。ホース収納検知センサ21bは、充填ホース115がホールリール箱104の中に格納されているか否かを検知するセンサである。液化ガスをバルク貯槽へ充填開始する場合に、ホールリール箱104の中に充填ホース115が格納されていると、制御装置1へ異常信号が入力される。
車両扉開閉検知センサ21cは、走行車両101の扉の開閉状態を検知するセンサである。液化ガスの充填作業中に、走行車両101の扉が開かれると、制御装置1へ異常信号が入力され、充填作業が停止される。ガス検知センサ21dは、液化ガスのガス漏れを検知するセンサであり、ガス漏れを検知した場合に、制御装置1へ異常信号が入力される。追突検知センサ21eは、バルクローリ200に他の車両が追突したか否かを検知するセンサである。液化ガスの充填作業中に、バルクローリ200が他の車両に追突されると、制御装置1へ異常信号が入力され、充填作業が停止される。
液送ポンプ106は、タンク103内の液化ガスをバルク貯槽50,60,70,80へ充填するためのポンプであり、エンジン108のPTOから取り出される動力によって駆動される。この液送ポンプ106は、制御装置1から制御信号(例えば、「ハイ信号」)が入力されている場合にのみ、タンク103内の液化ガスをバルク貯槽50,60,70,80へと送り出すように構成されている。
ガス流量計107は、液送ポンプ106から送り出される液化ガスの流量を計測するものであり、例えば、カルマン渦式流量計や、オリフィス式流量計などにより構成されている。このガス流量計107により計測される液体ガスの流量は、制御装置1に入力される。液送遮断弁130は、タンク103から液送ポンプ106へと送り出される液化ガスを遮断するための弁である。この液送遮断弁130は、制御装置1から制御信号(例えば、「ハイ信号」)が入力されている場合にのみ開かれるように構成されている。
次に、図4を参照して携帯端末31の電気的構成について説明する。図4は、携帯端末31の電気的構成を示すブロック図である。携帯端末31は、作業者が液化ガスの配送作業中に携帯する装置であり、制御装置1との間で互いに無線通信可能に構成されている。この携帯端末31は、動作モードとして、充填モード(特許請求の範囲に記載の通常モードの一例)と、確認モードと、指定外充填モード(特許請求の範囲に記載の指定外モードの一例)とを有している。
充填モードは、制御装置1に対して、バーコードを読み取ったバルク貯槽への液化ガスの充填開始を要求するモードである。確認モードは、制御装置1に対して、バーコードを読み取ったバルク貯槽が、配送指令所において充填を指示されたバルク貯槽であるかの確認を要求するモードである。
指定外充填モードは、制御装置1に対して、配送指令所において充填を指示された以外のバルク貯槽(以後、「指定外バルク貯槽(特許請求の範囲に記載の指定外タンクの一例)」と称する)への液化ガスの充填開始を要求するモードである。なお、指定外充填モードにおいて、一の指定外バルク貯槽への液化ガスの充填が終了すると、動作モードが指定外充填モードから充填モードへと切り替えられる。従って、指定外バルク貯槽へ液化ガスの充填を行う場合には、その都度、動作モードを指定外充填モードに設定しなければならない。
携帯端末31は、CPU32、ROM33、フラッシュメモリ34、無線通信制御回路35、操作ボタン37、LCD38、バーコードリーダ39を主に有している。CPU32、ROM33、フラッシュメモリ34、無線通信制御回路35、操作ボタン37、LCD38、バーコードリーダ39は、バスライン40を介して互いに接続されている。
CPU32は、ROM33やフラッシュメモリ34に記憶される固定値やプログラム或いは、無線通信制御回路35を介して送受信される各種信号に従って、バスライン40と接続された各部を制御する演算装置である。ROM33は、携帯端末31で実行される制御プログラムなどを格納した書換不能な不揮発性のメモリである。図5のフローチャートに示すメイン処理、図6のフローチャートに示す充填要求処理、図7のフローチャートに示す貯槽確認要求処理、図8のフローチャートに示す指定外充填要求処理を実行する各プログラムは、このROM33に格納されている。
フラッシュメモリ34は書換可能な不揮発性のメモリであり、携帯端末31の各種のデータを一時的に記憶するためのメモリである。このフラッシュメモリ34に記憶されたデータは、制御装置31の電源がオフされた状態でも保持される。また、このフラッシュメモリ34には、指定外フラグが記憶される指定外フラグメモリ34aが設けられている。
指定外フラグは、携帯端末31の動作モードが指定外充填モードであるか否かを示すフラグである。この指定外フラグは、操作ボタン37の指定外充填ボタン37dが押下された場合、すなわち、指定外バルク貯槽への液化ガスの充填が要求された場合に、オン(例えば、「1」)に設定され、一の指定外バルク貯槽への液化ガスの充填が終了した場合、または、携帯端末31の主電源が投入された場合に、オフ(例えば、「0」)に設定される。
無線通信制御回路35は、無線通信用アンテナ36を有しており、制御装置1との間で無線通信を行いながら、各種のデータを構成するデジタル信号を送受信する既知の回路である。操作ボタン37には、モード切替ボタン37aや、バーコード読取ボタン37bや、充填終了ボタン37cや、指定外充填開始ボタン37dなどの各ボタンが設けられている。
モード切替ボタン37は、携帯端末31の動作モードを切り替えるためのボタンである。このモード切替ボタン37aが押下されると、動作モードが交互に充填モードまたは確認モードへと切り替えられる。バーコード読取ボタン37bは、バーコードリーダ39を動作させるボタンであり、このバーコード読取ボタン37bが押下されている間、バーコードリーダ39がバーコードを読取可能な状態となる。
充填終了ボタン37cは、液化ガスがバルク貯槽へ充填されている場合に、その充填を終了させるためのボタンである。指定外充填ボタン37dは、携帯端末31の動作モードを、指定外充填モードに切り替えるためのボタンである。この指定外充填ボタン37dが押下されると、動作モードが充電モードまたは確認モードから、指定外充填モードへと切り替えられる。上述したように、指定外充填モードでは、バーコードを読み取った指定外バルク貯槽への液化ガスの充填が終了すると、動作モードが指定外充填モードから充填モードへと切り替えられる。
LCD38は、操作ボタン37の操作に応じてメニューや動作状態などを表示するための表示デバイスである。作業者は操作ボタン37を操作することにより、その操作に対応する情報をLCD38に表示することができる。バーコードリーダ39は、バルク貯槽50,60,70,80に刻印されているバーコード51,61,71,81を光学的に読み取る読取装置である。バーコードリーダ39の画像読取センサ(図示しない)がバーコード51,61,71,81に近づけられると、そのバーコード51,61,71,81が読み取られる。そして、読み取られたバーコード51,61,71,81は、バルク貯槽の識別番号に変換されて、CPU32へ通知される。
次に、図5を参照して、携帯端末31のCPU32により実行されるメイン処理について説明する。図5は、携帯端末31のメイン処理を示すフローチャートである。このメイン処理は、制御装置1に対して、バルク貯槽への液化ガスの充填開始や、液化ガスを充填しようとするバルク貯槽が配送指令所において充填を指示されたものかの確認や、指定外バルク貯槽への液化ガスの充填開始を要求するための処理であり、携帯端末31の主電源が投入されてから主電源が遮断されるまで繰り返し実行される処理である。
このメイン処理では、まず、操作ボタン37のモード切替ボタン37aが押下されたかを判定し(S1)、モード切替ボタン37aが押下された場合は(S1:Yes)、携帯端末31の動作モードが充填モードであれば確認モードに切り替え、携帯端末31の動作モードが確認モードであれば充填モードに切り替える(S2)。一方、モード切替ボタン37aが押下されていない場合は(S1:No)、S2の処理をスキップして、S3の処理へ移行する。
次に、操作ボタン37の指定外充填ボタン37dが押下されたかを判定し(S3)、指定外充填ボタンが押下された場合は(S3:Yes)、フラッシュメモリ34の指定外フラグメモリ34aに記憶される指定外フラグをオンに設定する(S4)。一方、指定外充填ボタン37dが押下されていない場合は(S3:No)、S4の処理をスキップして、S5の処理へ移行する。
次に、操作ボタン37のバーコード読取ボタン37bが押下されたかを判定し(S5)、バーコード読取ボタン37bが押下されていない場合は(S5:No)、S1の処理に戻り、上述したS1〜S5の各処理を繰り返す。一方、バーコード読取ボタン37bが押下された場合は(S5:Yes)、指定外フラグメモリ34aの指定外フラグがオンであるかを判定する(S6)。
S6の処理において、指定外フラグがオフである場合は(S6:No)、携帯端末31において設定されている動作モードが何であるかを判定し(S7)、携帯端末31の動作モードが充填モードに設定されていれば、充填要求処理を実行する(S8)。一方、携帯端末31の動作モードが確認モードに設定されていれば、貯槽確認要求処理を実行する(S9)。そして、S8またはS9の処理が終了したら、S1の処理に戻り、上述したS1〜S9の各処理を繰り返す。
なお、詳細については後述するが、充填要求処理(S8)は、制御装置1に対して、バーコードを読み取ったバルク貯槽への液化ガスの充填開始を要求するための処理であり、貯槽確認要求処理(S9)は、制御装置1に対して、バーコードを読み取ったバルク貯槽が、配送指令所において充填を指示されたバルク貯槽であるかの確認を要求するための処理である。
S6の処理において、指定外フラグメモリ34aの指定外フラグがオンである場合は(S6:Yes)、指定外充填要求処理を実行してから(S10)、指定外フラグをオフに設定し(S11)、S1の処理に戻り、上述したS1〜S11の各処理を繰り返す。なお、詳細については後述するが、指定外充填要求処理(S10)は、制御装置1に対して、指定外バルク貯槽への液化ガスの充填開始を要求するための処理である。
以上の図5のフローチャートのメイン処理により、携帯端末31が指定外充填モードに設定されている状態で、指定外バルク貯槽への液化ガスの充填を要求する指定外充填要求処理が開始され終了した場合に、携帯端末31の指定外充填モードを解除することができる。つまり、一の指定外バルク貯槽への液化ガスの充填が終了したら、携帯端末31の指定外充填モードを解除するので、作業者が、液化ガスの充填を要望された指定外バルク貯槽以外の指定外バルク貯槽へ、液化ガスを充填することを抑制することができる。
次に、図6を参照して、携帯端末31のCPU32により実行される充填要求処理(S8)について説明する。図6は、携帯端末31の充填要求処理(S8)を示すフローチャートである。この充填要求処理(S8)は、制御装置1に対して、バーコードを読み取ったバルク貯槽への液化ガスの充填開始を要求するための処理である。
なお、携帯端末31が充填モードに設定されている場合には、(充填ホース115の先端の)カップリング116とバルク貯槽とが接続された後に、作業者により操作ボタン37のバーコード読取ボタン37bが押下され、そのカップリング116が接続されたバルク貯槽のバーコードが読み取られるものとする。
この充填要求処理(S8)では、まず、バーコードリーダ39によりバルク貯槽に刻印されたバーコードを読み取り(S21)、読み取ったバーコードからバルク貯槽の識別番号を取得できたかを判定する(S22)。S22の処理において、バルク貯槽の識別番号を取得できなかった場合は(S22:No)、LCD38に「充填を中止します。バルク貯槽の識別番号を取得できませんでした。」と表示して(S23)、この充填要求処理を終了する。
S22の処理において、バルク貯槽の識別番号を取得できた場合は(S22:Yes)、無線通信制御回路35により制御装置1との間で無線通信を行い、制御装置1へ「充填開始要求」を送信し(S24)、さらに、取得した「バルク貯槽の識別番号」を送信する(S25)。そして、制御装置1から送信される通知を受信し(S26)、受信した通知が何であるかを判定する(S27)。
S27の処理において、受信した通知が「充填中止通知」である場合は、LCD38に「充填を中止します。充填を行うバルク貯槽ではありません。」と表示して(S29)、この充填要求処理を終了する。また、S27の処理において、受信した通知が「安全装置確認通知」である場合は、LCD38に「充填を中止します。安全装置を確認してください。」と表示して(S30)、この充填要求処理を終了する。
また、S27の処理において、受信した通知が「充填開始通知」である場合は、LCD38に「充填を開始します。」と表示して(S28)、操作ボタン37の充填終了ボタン37bが押下されるまで待機する(S31:No)。S31の処理において、充填終了ボタン37bが押下された場合は(S31:Yes)、制御装置1へ「充填終了要求」を送信して(S32)、制御装置1から送信される「充填完了通知」を受信するまで待機する(S33:No)。
S33の処理において、制御装置1から送信される「充填完了通知」を受信した場合は(S33:Yes)、LCD38に「充填を完了しました。」と表示して(S34)、この充填要求処理を終了する。
次に、図7を参照して、携帯端末31のCPU32により実行される貯槽確認要求処理(S9)について説明する。図7は、携帯端末31の貯槽確認要求処理(S9)を示すフローチャートである。この貯槽確認要求処理(S9)は、制御装置1に対して、バーコードを読み取ったバルク貯槽が、配送指令所において充填を指示されたバルク貯槽であるかの確認を要求するための処理である。
なお、携帯端末31が確認モードに設定されている場合は、(充填ホース115の先端の)カップリング116とバルク貯槽とが接続される前に、作業者により操作ボタン37のバーコード読取ボタン37bが押下され、液化ガスを充填しようとするバルク貯槽のバーコードが読み取られるものとする。また、上述した図6のフローチャートの充填要求処理(S8)と同一部分については、同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
この貯槽確認要求処理(S9)では、まず、S21およびS22の処理を実行する。S22の処理において、読み取ったバーコードからバルク貯槽の識別番号を取得できなかった場合は(S22:No)、S23の処理を実行して、この貯槽確認要求処理を終了する。
S22の処理において、バルク貯槽の識別番号を取得できた場合は(S22:Yes)、無線通信制御回路35により制御装置1との間で無線通信を行い、制御装置1へ「貯槽確認要求」を送信し(S41)、さらに、取得した「バルク貯槽の識別番号」を送信する(S42)。そして、制御装置1から送信される通知を受信し(S43)、受信した通知が何であるかを判定する(S44)。
S44の処理において、受信した通知が「該当通知」である場合は、LCD38に「充填を行うバルク貯槽です。充填ホースを接続して下さい。」と表示して(S45)、この貯槽確認要求処理を終了する。また、S44の処理において、受信した通知が「非該当通知」である場合は、LCD38に「充填を行うバルク貯槽ではありません。」と表示して(S46)、この貯槽確認要求処理を終了する。
次に、図8を参照して、携帯端末31のCPU32により実行される指定外充填要求処理(S10)について説明する。図8は、携帯端末31の指定外充填要求処理(S10)を示すフローチャートである。この指定外充填要求処理(S10)は、制御装置1に対して、指定外バルク貯槽への液化ガスの充填開始を要求するための処理である。
なお、携帯端末31が指定外充填モードに設定されている場合には、(充填ホース115の先端の)カップリング116と指定外バルク貯槽とが接続された後に、作業者により操作ボタン37のバーコード読取ボタン37bが押下され、そのカップリング116が接続された指定外バルク貯槽のバーコードが読み取られるものとする。また、上述した図6のフローチャートの充填要求処理(S8)と同一部分については、同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
この指定外充填要求処理(S10)では、まず、S21およびS22の処理を実行する。S22の処理において、読み取ったバーコードからバルク貯槽の識別番号を取得できなかった場合は(S22:No)、S23の処理を実行して、この指定外充填要求処理を終了する。
S22の処理において、バルク貯槽の識別番号を取得できた場合は(S22:Yes)、無線通信制御回路35により制御装置1との間で無線通信を行い、制御装置1へ「指定外充填要求」を送信し(S51)、さらに、取得した「バルク貯槽の識別番号」を送信する(S52)。そして、制御装置1から送信される通知を受信し(S53)、受信した通知が何であるかを判定する(S54)。
S54の処理において、受信した通知が「充填不可通知」である場合は、LCD38に「充填を中止します。配送先リストに含まれているバルク貯槽です。」と表示して(S55)、この指定外充填要求処理を終了する。また、S54の処理において、受信した通知が「安全装置確認通知」である場合は、S30の処理を実行して、この指定外充填要求処理を終了する。
また、S54の処理において、受信した通知が「充填開始通知」である場合は、S28の処理を実行し、続けてS31〜S34の処理を実行して、この指定外充填要求処理を終了する。
次に、図9を参照して、制御装置1のCPU2により実行されるメイン処理について説明する。図9は、制御装置1のメイン処理を示すフローチャートである。このメイン処理は、携帯端末31から送信される各種要求に応じた処理を実行するための処理であり、制御装置1の主電源が投入されてから主電源が遮断されるまで繰り返し実行される処理である。具体的には、例えば、バルク貯槽への液化ガスの充填開始や、受信した識別番号に対応するバルク貯槽が配送指令所において充填を指示されたものかの判定などの処理を行う。
このメイン処理では、まず、携帯端末31から送信される要求を受信したかを判定し(S61)、携帯端末31から送信される要求を受信するまで待機する(S61:No)。S61の処理において、携帯端末31から送信される要求を受信した場合は(S61:Yes)、受信した要求が何であるかを判定し(S62)、受信した要求が「充填開始要求」である場合は、充填判定処理を実行する(S63)。
また、S62の処理において、受信した要求が「貯槽確認要求」である場合は、貯槽判定処理を実行し(S64)、S62の処理において、受信した要求が「指定外充填要求」である場合は、指定外充填判定処理を実行する(S65)。そして、S63、S64、または、S65の処理が終了したら、S61の処理に戻り、上述したS61〜S65の各処理を繰り返す。
なお、詳細については後述するが、充填判定処理(S63)は、携帯端末31から送信された識別番号に対応するバルク貯槽が、配送司令所において指示されたバルク貯槽である場合に、そのバルク貯槽へ液化ガスの充填を開始するための処理である。また、貯槽判定処理(S64)は、携帯端末31から送信された識別番号に対応するバルク貯槽が、配送司令所において指示されたバルク貯槽であるかを判定するための処理であり、指定外充填判定処理(S65)は、携帯端末31から送信された識別番号に対応するバルク貯槽が、指定外バルク貯槽である場合に、その指定外バルク貯槽への液化ガスの充填を開始するための処理である。
次に、図10を参照して、制御装置1のCPU2により実行される充填判定処理(S63)について説明する。図10は、制御装置1の充填判定処理(S63)を示すフローチャートである。この充填判定処理(S63)は、携帯端末31から送信された識別番号に対応するバルク貯槽が、配送司令所において指示されたバルク貯槽である場合に、そのバルク貯槽へ液化ガスの充填を開始するための処理である。
この充填判定処理(S63)では、まず、安全装置21から異常信号が出力されているかを判定し(S71)、安全装置21から異常信号が出力されている場合は(S71:Yes)、携帯端末31へ「安全装置確認通知」を送信し(S72)、この充填判定処理を終了する。S71の処理において、安全装置21から異常信号が出力されていない場合は(S71:No)、携帯端末31から送信される「バルク貯槽の識別番号」を受信する(S73)。
次に、フラッシュメモリ4の配送先テーブルメモリ4aに記憶される配送先テーブルにおいて、配送状態フラグがオフであり、配送順が最も早い配送先リストを1つ抽出する(S74)。そして、抽出した配送先リストに含まれるバルク貯槽の識別番号と、S73の処理で受信したバルク貯槽の識別番号とが一致するかを判定し(S75)、それぞれのバルク貯槽の識別番号が異なる場合は(S75:No)、携帯端末31へ「充填中止通知」を送信し(S76)、この充填判定処理を終了する。
S75の処理において、抽出した配送先リストに含まれるバルク貯槽の識別番号と、S73の処理で受信したバルク貯槽の識別番号とが一致する場合は(S75:Yes)、携帯端末31へ「充填開始通知」を送信し(S77)、フラッシュメモリ4の充填量メモリ4bをクリアする(S78)。
次に、液送遮断弁130を開き(S79)、液送ポンプ106を動作開始させて、液化ガスの充填を開始する(S80)。すると、液送ポンプ106から送り出された液化ガスがバルク貯槽へ充填されるので、液送ポンプ106から送り出された液化ガスの流量がガス流量計107により計測されCPU2へ出力される。
そして、そのガス流量計107から出力される流量(即ち、バルク貯槽へ充填されたガスの数量)を、フラッシュメモリ4の充填量メモリ4bの値に加算して(S81)、安全装置21から異常信号が出力されているかを判定する(S82)。S82の処理において、安全装置21から異常信号が出力されている場合は(S82:Yes)、S83の処理をスキップして、S84の処理へ移行する。
S82の処理において、安全装置21から異常信号が出力されていない場合は(S82:No)、携帯端末31から送信される「充填終了要求」を受信したかを判定する(S83)。S83の処理において、携帯端末31から送信される「充填終了要求」を受信していない場合は(S83:No)、S81の処理に戻り、上述したS81〜S83の各処理を繰り返す。
S83の処理において、携帯端末31から送信される「充填終了要求」を受信した場合は(S83:Yes)、液送ポンプ106を停止させると共に、液送遮断弁130を閉じる(S84)。次に、配送先テーブルメモリ4aの配送先テーブルにおいて、S73の処理で抽出した配送先リストの中の充填量へ、充填量メモリ4bに記憶されている数量を記憶し、その抽出した配送リストの中の充填日時に充填が終了した日時を記憶し、さらに、その抽出した配送先リストの中の配送状態フラグをオンに設定する(S85)。そして、携帯端末31へ「充填完了通知」を送信して(S86)、この充填判定処理を終了する。
以上の図10のフローチャートの充填判定処理により、携帯端末31が充填モードに設定されている状態で、配送指令所において充填を指示されたバルク貯槽80に対応するバーコードがその携帯端末31により読み取られた場合に、バルク貯槽80への液化ガスの充填を開始させることができる。よって、作業者が、配送指令所において充填を指示されていないバルク貯槽に液化ガスを充填しようとしても、液化ガスの充填が開始されないので、充填の不用なバルク貯槽へ液化ガスを充填するという作業ミスを抑制することができる。
また、配送指令所において充填を指示されたバルク貯槽80には、それぞれ液化ガスを充填する順序が(配送指令所において)指定されており、その順序通りに、各バルク貯槽へ液化ガスが充填されなければ、バルク貯槽80への液化ガスの充填が開始されない。よって、バルク貯槽80への液化ガスの充填が開始されない場合には、作業者は、充填する順番を間違えてバルク貯槽80へ液化ガスを充填していることを認識することができるので、順番に各バルク貯槽80へ液化ガスを充填していく場合に、途中で、何れかのバルク貯槽に液化ガスを充填し忘れることを防止することができる。
また、バルク貯槽80への液化ガスの充填が終了した場合には、その充填された液化ガスの数量と、その充填された日時とが、配送先テーブルメモリ4aの配送先テーブルの中の配送先リストのうち、液化ガスが充填されたバルク貯槽80の識別番号が含まれる配送先リストに記憶されるので、作業者が、充填した液化ガスの数量と、充填した日時と、液化ガスを充填したバルク貯槽80の識別番号とを記録用紙に記録する場合や、携帯端末31または制御装置1に入力する場合よりも、信頼性の高い配送記録を残すことができる。
次に、図11を参照して、制御装置1のCPU2により実行される貯槽判定処理(S64)について説明する。図11は、制御装置1の貯槽判定処理(S64)を示すフローチャートである。この貯槽判定処理(S64)は、携帯端末31から送信された識別番号に対応するバルク貯槽が、配送司令所において充填を指示されたバルク貯槽であるかを判定するための処理である。なお、上述した図10のフローチャートの充填判定処理(S63)と同一部分については、同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
この貯槽判定処理(S64)では、まず、S73の処理を実行し、続けて、S74の処理およびS75の処理を実行する。S75の処理において、S74の処理で抽出した配送先リストに含まれるバルク貯槽の識別番号と、S73の処理で受信したバルク貯槽の識別番号とが一致する場合は(S75:Yes)、携帯端末31へ「該当通知」を送信し(S91)、この貯槽判定処理を終了する。一方、それぞれのバルク貯槽の識別番号が異なる場合は(S75:No)、携帯端末31へ「非該当通知」を送信し(S92)、この貯槽判定処理を終了する。
以上の図11のフローチャートの貯槽判定処理により、(充填ホース115の先端の)カップリング116とバルク貯槽80とが接続されているか否かに関わらず、携帯端末31が確認モードに設定されている状態で、バルク貯槽のバーコードがその携帯端末31により読み取られた場合に、そのバルク貯槽80が配送指令所において充填を指示されたバルク貯槽80であるか否かを携帯端末31へ通知することができる。
よって、作業者は、カップリング116とバルク貯槽80とを接続する前に、そのカップリング116を接続しようとするバルク貯槽80が、配送指令所において充填を指示されたバルク貯槽80であるか否かを、携帯端末31により確認することができる。従って、作業者は、配送指令所において充填を指示されたバルク貯槽であると確認できたバルク貯槽においてのみ、充填ホース115およびカップリング116の引き回し作業、および、回収作業を行えば良いので、不用な引き回し作業、および、回収作業を軽減することができる。
特に、住宅街などに設置されるバルク貯槽は、バルクローリ200を停車可能な場所から離れている場合が多く、充填ホース115およびカップリング116の引き回し作業、および、回収作業は、作業者とって大きな負担であったが、これにより、作業者の負担を大幅に改善することができる。
次に、図12を参照して、制御装置1のCPU2により実行される指定外充填判定処理(S65)について説明する。図12は、制御装置1の指定外充填判定処理(S65)を示すフローチャートである。この指定外充填判定処理(S65)は、携帯端末31から送信された識別番号に対応するバルク貯槽が、指定外バルク貯槽である場合に、その指定外バルク貯槽への液化ガスの充填を開始するための処理である。なお、上述した図10のフローチャートの充填判定処理(S63)と同一部分については、同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
この指定外充填判定処理(S65)では、まず、S71の処理を実行し、S71の判定結果に応じて、S72またはS73の処理を実行する。S73の処理が終了したら、次に、S73の処理で受信したバルク貯槽の識別番号が、フラッシュメモリ4の配送先テーブルメモリ4aに記憶される配送先テーブルの中に含まれているかを判定する(S101)。
S101の処理において、S73の処理で受信したバルク貯槽の識別番号が、フラッシュメモリ4の配送先テーブルメモリ4aに記憶される配送先テーブルの中に含まれている場合は(S101:Yes)、携帯端末31へ「充填不可通知」を送信し(S102)、この指定外充填判定処理を終了する。
また、S101の処理において、S73の処理で受信したバルク貯槽の識別番号が、フラッシュメモリ4の配送先テーブルメモリ4aに記憶される配送先テーブルの中に含まれていない場合は(S101:No)、配送先テーブルメモリ4aに記憶される配送先テーブルに、S73の処理で受信した識別番号を含む配送先リストを新たに追加し(S103)、その後、S77〜S84の処理を実行する。
S84の処理が終了したら、次に、配送先テーブルメモリ4aの配送先テーブルにおいて、S103の処理で追加した配送先リストの中の充填量へ、充填量メモリ4bに記憶されている数量を記憶し、その追加した配送リストの中の充填日時に充填が終了した日時を記憶し、その追加した配送先リストの中の配送状態フラグをオンに設定する(S104)。そして、携帯端末31へ「充填完了通知」を送信して(S86)、この充填判定処理を終了する。
以上の図12のフローチャートの指定外充填判定処理により、携帯端末31が指定外充填モードに設定されている状態で、指定外バルク貯槽に対応するバーコードがその携帯端末31により読み取られた場合に、指定外バルク貯槽への液化ガスの充填を開始させることができる。
よって、配送指令所において充填を指示された以外のバルク貯槽へも、液化ガスを充填することができるので、例えば、液化ガスの配送中に液化ガスの充填を要望された場合に、配送指令所まで戻らなくても充填を行うことができる。従って、様々な液化ガスの充填の要望にも柔軟に対応することができる。
また、携帯端末31により、指定外バルク貯槽に対応するバーコードが読み取られた場合に、指定外バルク貯槽への液化ガスの充填を開始させることができるので、配送指令所において充填が指示されたバルク貯槽へ液化ガスを充填するという作業ミスを防止して、確実に指定外バルク貯槽へ液化ガスを充填することができる。
また、指定外バルク貯槽への液化ガスの充填が終了した場合には、その充填された液化ガスの数量と、その充填された日時とが、配送先テーブルメモリ4aの配送先テーブルの中の配送先リストのうち、液化ガスが充填された指定外バルク貯槽の識別番号が含まれる配送先リストに記憶されるので、作業者が、充填した液化ガスの数量と、充填した日時と、液化ガスを充填した指定外バルク貯槽の識別番号とを記録用紙に記録する場合や、携帯端末31または制御装置1に入力する場合よりも、信頼性の高い配送記録を残すことができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、本実施形態は、充填が指示されたバルク貯槽へ、作業者が確実に液化ガスを充填する場合について説明したものであるが、供給基地においてバルクローリ200のタンク103内に液化ガスを供給する場合にも適用することができる。具体的には、バルクローリ200毎に、バルクローリ200を識別する識別番号を示すバーコードをタンク103に刻印しておき、そして、供給基地(ガス製造工場など)に制御装置1を設置し、その制御装置1には、液化ガスを供給するタンク103の識別番号を記憶させておく。そして、タンク103に液化ガスを供給する作業者が、供給基地の制御装置1に対応する携帯端末31を携帯して、タンク103のバーコードを読み取る。読み取ったバーコードの識別番号が、液化ガスの供給が必要なタンク103の識別番号である場合に、液化ガスをタンク103に供給するように制御装置1を構成しておけば、液化ガスの供給が必要なタンク103にのみ液化ガスを供給することができる。
また、本実施形態の携帯端末31は、充填モードと、確認モードと、指定外充填モードとを有しているが、この中の何れか1つのモードのみを有するものであっても良いし、この中の何れか2つのモードを有するものであっても良い。
また、本実施形態では、制御装置1と携帯端末31とが別々に設けられているが、一体に構成されていても良い。
また、本実施形態は、携帯端末31から制御装置1へ各種の要求が送信され、その要求が制御装置1において判定され、その判定に応じた処理が制御装置1により実行されるように構成されているが、配送指令所において作成される配送先テーブルを、携帯端末31に記憶させておき、制御装置1が実行している処理を携帯端末31が行うように構成しても良い。つまり、携帯端末31が、制御装置1に対して、液送バルブおよび配送ポンプの制御のみを指示するように構成されていても良い。
また、本実施形態では、携帯端末31が確認モードに設定されている場合に、指定外バルク貯槽のバーコードが読み取られると、携帯端末31のLCD38には、充填を行うバルク貯槽ではないことを示す警告が表示されるが、音声や警告ランプなどにより警告を行うように構成されていても良い。
本実施形態では、バルク貯槽の識別番号を示すバーコードを、それぞれのバルク貯槽に刻印しているが、バーコードの代わりに、無線ICタグを埋め込むようにしても良い。その場合には、携帯端末31では、バーコードリーダ39の代わりに、無線ICタグリーダを設ける。バーコードは、経年劣化などにより刻印が薄くなったり傷がつくと、識別番号を読み取ることが困難となるが、無線ICタグを埋め込んでおけば、経年劣化に耐えることができるので、バルク貯槽の維持管理を簡便に行うことができる。
また、例えば、バルク貯槽側のカップリング周辺に無線ICタグを設置しておき、(充填ホース115の先端の)カップリング116周辺に無線ICタグリーダを設置する構成としても良い。そして、作業者がバルク貯槽にカップリング116を接続し、そのバルク貯槽が配送指令所において充填を指示されたバルク貯槽である場合に充填を開始させるように制御装置1を構成しておけば、作業者が充填を指示されていないバルク貯槽へ液化ガスを充填することを確実に防止することができる。
また、本実施形態では、配送指令所において充填が指示されたバルク貯槽のバーコードが、携帯端末31により読み取られた場合に、液送遮断弁130が開かれ、続けて、液送ポンプ106が動作開始するように構成されているが、液送遮断弁130を設けず、単に液送ポンプ106のみが動作開始するように構成しても良い。
また、本実施形態の制御装置1では、携帯端末31が充填モードに設定されている状態で、配送指令所において充填を指示されたバルク貯槽80のバーコードが、配送指令所において指示された順序通りに、その携帯端末31により読み取られなければ液化ガスの充填が開始されないが、順序に関係なく、配送指令所において充填を指示されたバルク貯槽80であれば、液化ガスの充填が開始されるように構成されていても良い。そうすることにより、配送先の集合住宅や事業所などの都合により、充填を指示されたバルク貯槽への液化ガスの充填が行えなくなった場合などにも柔軟に対応することができる。
本発明の実施形態における運搬車両であるバルクローリと、液化ガスの配送先である集合住宅や事業所などに設けられた複数のバルク貯槽とを示した側面図である。 制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 配送先テーブルの内容を模式的に示した模式図である。 携帯端末の電気的構成を示すブロック図である。 携帯端末のメイン処理を示すフローチャートである。 携帯端末の充填要求処理を示すフローチャートである。 携帯端末の貯槽確認要求処理を示すフローチャートである。 携帯端末の指定外充填要求処理を示すフローチャートである。 制御装置のメイン処理を示すフローチャートである。 制御装置の充填判定処理を示すフローチャートである。 制御装置の貯槽判定処理を示すフローチャートである。 制御装置の指定外充填判定処理を示すフローチャートである。 従来のバルクローリの流体回路を示した回路図である。
符号の説明
1 制御装置
4a 配送先テーブルメモリ(記憶手段の一例)
31 携帯端末(取得手段の一例)
50、60、70、80 バルク貯槽(外部タンクの一例)
51、61、71、81 バーコード
103 タンク
107 ガス流量計(計測手段の一例)
115 充填ホース(接続手段の一例)
116 カップリング(接続手段の一例)
200 バルクローリ(運搬車両の一例)
S3,S4 モード設定手段の一例
S9,S64 指示手段の一例
S11 モード移行手段の一例
S73,S79,S80,S101 指定外許可手段の一例
S74,S75 判定手段の一例
S79,S80 許可手段の一例
S85、S104 記憶実行手段の一例

Claims (7)

  1. 流体を貯留するタンクと、そのタンク内に貯留される流体を外部に設置されている外部タンクに送出する送出手段と、その送出手段と前記外部タンクとを接続する接続手段とを備えた運搬車両において、
    前記外部タンクを固有に識別する識別情報を記憶する記憶手段と、
    前記接続手段により接続すべき前記外部タンクの識別情報を取得する取得手段と、
    その取得手段により取得される前記外部タンクの識別情報が、前記記憶手段に記憶される識別情報に対応しているかを判定する判定手段と、
    その判定手段により前記識別情報が対応していると判定される場合に、前記送出手段による流体の送出を許可する許可手段とを備えていることを特徴とする運搬車両。
  2. 前記記憶手段は、前記識別情報が複数記憶されている場合に、その複数の識別情報のそれぞれに対して前記流体を貯留する順序を関連づけして記憶するものであり、
    前記判定手段は、
    前記取得手段により取得された識別情報が、前記記憶手段に記憶される順序に応じた識別情報に対応しているかを判定し、
    前記許可手段は、
    前記取得手段により取得された識別情報が前記記憶手段に記憶される順序に応じた識別情報に対応していると前記判定手段により判定される場合に、前記送出手段による流体の送出を許可することを特徴とする請求項1記載の運搬車両。
  3. 前記識別情報に関連づけされる順序は、前記タンク内に流体を供給する供給地点と、前記外部タンクが設置されている地点との距離に基づいて、複数の前記外部タンクを前記運搬車両が巡回する経路が最も短くなるように設定されていることを特徴とする請求項2記載の運搬車両。
  4. 前記取得手段は、前記外部タンクに前記接続手段が接続される前に、その外部タンクの識別情報を取得可能に構成され、
    前記外部タンクに前記接続手段が接続される前に前記取得手段により取得された識別情報が、前記記憶手段に記憶される識別情報に対応していると前記判定手段により判定される場合に、その識別情報により識別される外部タンクに前記接続手段を接続するよう指示する指示手段を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の運搬車両。
  5. 前記運搬車両は、前記記憶手段に記憶される識別情報により識別される外部タンクに前記流体を送出する通常モードと、前記記憶手段に記憶される識別情報により識別される外部タンク以外の外部タンクを示す指定外タンクに前記流体を送出する指定外モードとを有し、
    前記指定外タンクに前記流体を送出する要求を受け付けた場合に、前記指定外モードを設定するモード設定手段と、
    そのモード設定手段により前記指定外モードに設定され、前記取得手段により前記記憶手段に記憶される識別情報以外の識別情報が取得された場合に、前記送出手段による流体の送出を許可する指定外許可手段とを備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の運搬車両。
  6. 前記指定外許可手段により前記送出手段による流体の送出が許可され、前記送出手段による前記指定外タンクへの前記流体の送出が終了したら、前記指定外モードから前記通常モードに移行するモード移行手段を備えていることを特徴とする請求項5記載の運搬車両。
  7. 前記送出手段により送出される流体の量を計測する計測手段と、
    前記送出手段による外部タンクへの前記流体の送出が終了した場合に、前記計測手段により計測された流体の量と、その流体の送出が終了した外部タンクの識別情報とを対応づけして前記記憶手段に記憶させる記憶実行手段とを備えていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の運搬車両。
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