JP2006214891A - 携帯計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】タンクに設置されているセンサを使用して、タンク内の燃料ガスのガス状態量を測定する作業を簡易化する。
【解決手段】携帯計測装置10は、筐体12を利用して形成されており、片手でも携帯可能な大きさ及び重量からなる。タンクのセンサに対してはコネクタ28を介して有線接続される。そして、携帯計測装置が内蔵する電源からセンサへと、このコネクタを通じて電力供給が行われる。また、セレクトスイッチ22を操作することで、コネクタを通じてセンサから得られる圧力信号または温度信号の処理を切り替えることができる。得られた圧力信号は圧力に換算され、温度信号は温度に換算され表示部14に表示される。
【選択図】図1

Description

本発明は、タンクに貯蔵された燃料ガスの状態量を計測する計測装置、特に、タンクに設置されているセンサを利用して計測を行う計測装置に関する。
水素やメタンなどの燃料ガスは、一般に、タンクに注入されて貯蔵される。このタンクには、通常、ガス状態を検出するためのセンサが設けられている。
燃料ガスを使用する例としては、燃料電池車の分野を挙げることができる。燃料電池車の試験等には、水素タンクに充填された燃料ガスとしての水素ガスが使用されている。作業者は、この水素タンクを搬送したり使用したりする際に、法令や内部規則等に従って、水素タンク内の圧力を計測する。例えば、水素タンクの輸送にあたっては、法令でタンク内圧力を1MPa以下に設定することが求められている。圧力の測定は、水素タンクの内蔵センサに外付けの計測装置を接続することで行われる。
図5は、計測に使用される装置構成を示す概略図である。水素タンク200は、耐圧性の円筒形状容器である貯蔵部202と、貯蔵部202の周囲に取り付けられた樹脂製の保護部材204,206,208,210を含んでいる。そして、水素タンク200の一端には、貯蔵部202の電磁弁を含む開閉部212が設けられている。開閉部212付近には、貯蔵部202内の圧力を検出する圧力センサが設けられている。圧力センサは、外部装置から電力の供給を受けることで動作し、検出信号を出力するように形成されている。開閉部212には、外部装置と電気的接続を行うための端子部214が設けられている。
端子部214に対しては、圧力測定専用ハーネス216が接続されて、出力信号をテスタ218に入力する。また、端子部214には、電源供給線220も取り付けられている。この電源供給線220は圧力センサに電力を取得するためのケーブルであり、その他端は、100Vコンセント用のプラグ222を備え100Vの交流電力を5Vの直流電源に変換するDC5V電源224に接続されている。
作業者は、圧力の測定にあたり、電源供給線220、プラグ222及びDC5V電源224を含む電源供給装置226と、圧力測定専用ハーネス216及びテスタ218を含む圧力測定装置228、及び、プラグ222を接続するための100Vコンセントを用意する。そして、接続を行った後に、テスタ218の表示値を換算して圧力を求める。
なお、下記特許文献1には、水素温度を検出する温度センサと、水素圧力を検出する圧力センサとを備えた水素輸送容器についての技術が記されている。
また、下記特許文献2には、ガスの種類、製造番号、製造年月日、耐圧性能その他の管理データが記録され、無線交信により読み出し可能に構成されたデータ記録体を備えた圧力容器についての技術が開示されている。ただし、この文献では、ガスの圧力や温度の測定については一切言及されていない。
特開2002−295798号公報 特開平10−318495号公報
図5を用いて示した従来の技術においては、水素圧力の計測にあたり、電源供給装置226と、圧力測定装置228、100Vコンセントを全て用意しなければならず、作業者に準備の負担を強いるものであった。また、100Vコンセントが用意できる場所は制限されるため、計測に支障を来す場合があった。
さらにテスタ218を用いての測定においては、示される測定値から換算を行って実際の圧力を算出する必要があり、圧力センサの仕様を知らない作業者には測定が不可能であった。また、測定器具の準備から、換算による圧力の算出までの工数が多く、長い作業時間を必要とする問題もあった。
本発明の目的は、タンク内の燃料ガスのガス状態量の測定を簡易化できる計測装置を開発することにある。簡易化の例としては、例えば、測定に必要な機器数を減らすこと、測定に必要な工数を減らすこと、作業者に必要な取り扱い知識量を減らすことのうち少なくとも一つを実現する態様を挙げることができる。
本発明の別の目的は、測定対象となるタンクの情報とそのタンクに対する計測結果とを関連づけて行う処理を効率的に実施することにある。
本発明のさらに別の目的は、タンクのガス状態量の計測をもとにタンクの異常を検出する機能を備えた計測装置を開発することにある。
本発明の携帯計測装置は、燃料ガスを貯蔵する貯蔵部と、貯蔵された燃料ガスのガス状態量を示す検出信号を出力するセンサと、を備えたタンクの前記ガス状態量を計測する計測装置であって、センサに電気的に接続される電気的接続部と、携帯可能な筐体と、筐体内部に設けられ、電気的接続部を通じてセンサから検出信号を取得する取得部と、筐体表面に設けられた表示部と、筐体内部に設けられ、取得した検出信号に基づいてガス状態量を表示部に表示するガス状態量処理部と、を備える。
計測対象となるタンクは、耐圧性の容器である貯蔵部と、貯蔵部における燃料ガスの状態量を検出するセンサを備えている。燃料ガスとは、水素ガスや、メタン・プロパン等の炭化水素ガスをはじめとする燃焼により熱エネルギーを放出する物質を指す。燃料ガスは、少なくとも常温常圧状態下では気体として存在するが、貯蔵部内の高圧状態の下では、気体として存在していても、液体と気体の混合状態で存在していてもよい。センサは、気体としての燃料ガスのガス状態量を検出する。ガス状態量とは、圧力、温度、密度、混合比など、熱力学的に気体状態を表現する物理量である。通常、センサによるガス状態量の検知は、ガス状態量に応じた大きさをもつ電圧や電流などの検出信号を出力することで間接的に行われる。しかし、電圧や電流の値をセンサ内で実際の物理量に換算しその数値を検出信号として出力するなど直接的に検知を行ってもよい。
携帯計測装置は、携帯可能に形成されている。すなわち、少なくとも両手で持ち運び可能であり、望ましくは片手で持てる大きさと重さからなる本体を備える。携帯計測装置の外観は主として、筐体、すなわち最外部に設けられ実質的に内部の構成を保護する一つまたは複数からなる部材から構成されている。筐体の内部には取得部とガス状態処理部が設けられ、筐体の表面には表示部が設けられている。電気的接続部は、筐体の表面等に一体的に設けられて携帯性を低下させないことが特に望ましいが、もちろん筐体と別構成されていてもよい。
電気的接続部は、センサに電気的に接続される。電気的な接続とは、有線を通じた接続、あるいは、各種電磁波を利用した(電波、赤外線、可視光線、光などの送受信や誘導結合など)無線による接続を指す。取得部は、この電気的接続部を通じてセンサから検出信号を取得する。そして、ガス状態量処理部は、取得した検出信号に基づいてガス状態量を表示部に表示する。表示部は、液晶などを利用して数値、文字、画像等を直接的に表示できるものであってもよいし、メータの針の移動や発光ダイオードの点滅等により数値を間接的に表示するものであってもよい。
この構成によれば、特に、センサに電力を供給する必要がない場合に、作業者は基本的に本携帯計測装置のみを用いてガス状態量を測定することができるようになる。携帯計測装置は、作業者が容易に持ち運びできるため、作業上の負担も軽減することが可能となる。
本発明の携帯計測装置の一態様においては、筐体内部に設けられ、電気的接続部を通じてセンサに対し電力を供給する電力供給部を備える。すなわち、センサが必要とする場合に、センサを駆動する電力、センサの動作を制御する電力、あるいは、センサによる検知信号を出力するための電力などを供給する。電力供給部は、例えば、充電式バッテリなどの電源を用いて作成可能である。電気的接続部においては、電力の供給経路と検出信号を取得する経路とは、同じ経路を利用するように構成されていても、別の経路を利用するように構成されていてもよい。なお、携帯計測装置からセンサに対しては、必要に応じて、(同じ経路でも別経路でも)電気的接続部を通じて、検出の種類変更や検出の開始終了などの動作を指令する指令信号を送信するように構成することができる。この構成によれば、センサに電力を供給する必要がある場合にも、作業者は基本的に本携帯計測装置のみを用いてガス状態量を測定することができるようになる。
本発明の携帯計測装置の一態様においては、ガス状態量処理部は、取得した検出信号をガス状態量に係る物理量に換算して表示部に表示する。特に、検出信号が電圧や電流の大きさによってガス状態量を間接的に示す場合に、この構成は有効である。換算は、センサの特性に応じた信号換算テーブルや関数をあらかじめ記憶しておくことで実現できる。使用するセンサが複数ある場合には、各センサの特性に応じた信号換算テーブルや関数をあらかじめ記憶しておき、ユーザ指令や自動認識処理に基づいて測定対象のセンサを選択するようにすればよい。この構成によれば、作業者がセンサの特性を知らない場合にも、ガス状態量の測定を行うことが可能となる。また、作業にかかる手間も軽減される。
本発明の携帯計測装置の一態様においては、筐体内部に設けられ、取得した検出信号に基づいてタンクに係る異常を検出し、検出した異常を表示部に表示する警告処理部を備える。異常としては、タンクからのガス漏れ、タンクの弁の異常、タンクのセンサの異常、タンクのセンサにおける断線などを挙げることができる。こうした異常は、ある時点での検出信号の値のみに基づいて、あるいは、記憶された過去の時点での検出信号の値と合わせて演算処理することで、検出可能である。この構成によれば、タンクの管理機能を高めることが可能となり、また、燃料ガスを使用する上での安全性を高めることができる。
本発明の携帯計測装置の一態様においては、電気的接続部は、コネクタを備え、このコネクタを用いた有線接続によりセンサと電気的に接続される。コネクタは、筐体と一体形成されていてもよいし、筐体から引き出されたケーブル等の先など筐体外に形成されてもよい。なお、タンクの側では、このコネクタと接続可能なコネクタを形成しておくことが望ましいが、そのようなコネクタが設けられていない場合には、両者の間をつなぐアダプタなどを用いてもよい。
本発明の携帯計測装置の一態様においては、電気的接続部は、タンクを搭載した車両の電気回路にコネクタを接続することで、センサと電気的に接続される。例えば、車両に通常設けられているダイアグ端子、すなわち電気回路を診断するための端子を通じて車両の電気回路とコネクタとを接続することで、簡易にこの態様を実現することができる。
本発明の携帯計測装置の一態様においては、電気的接続部は、アンテナを備え、このアンテナを用いた無線接続によりセンサと電気的に接続される。アンテナは、筐体内に設けられていても、筐体外に設けられていてもよい。アンテナの種類や周波数は、通信距離により適宜設定することができる。これを簡易に実現する一つの態様としては、タンクの側にセンサと連結したICタグ(RFIDタグ)を設ける構成を挙げることができる。この場合、電気的接続部はICタグに対するリーダ/ライタとして構成すればよい。なお、ICタグを用いた技術等においては、誘導結合やマイクロ波送信により電力を供給する技術が確立されており、必要に応じてこれらの技術を使用すればよい。
本発明の携帯計測装置の一態様においては、タンクは、タンクの属性情報を記憶した記憶素子を備え、取得部は、電気的接続部を通じて属性情報を表す信号も取得する。属性情報とは、タンクについての様々な情報が含まれ、例えば、タンクに固有の識別情報(製造番号などの固有情報)、タンクの製造情報(製造日時、製造者など)、タンクの特性情報(容量、耐圧性能など)、センサの特性情報(型番、仕様など)、ガスについての情報(ガスの種類、充填量など)、タンクの使用者の情報(使用部署、使用履歴など)などを挙げることができる。属性情報を記憶した記憶素子は、例えば、センサと連結したICタグを用いることができる。記憶素子は、書き換え不可能なROMを用いることができる他、書き換え可能なRAMを採用することもできる。RAMに対しては、携帯計測装置から計測結果を日時とともに送信し、記憶させることも有効である。
本発明の携帯計測装置の一態様においては、筐体内部に設けられ、取得した属性情報に基づいて検出信号の処理を行う属性情報処理部を備える。属性情報処理部の処理としては、例えば、識別情報に基づきそのタンクが計測対象であるかを判定する処理、識別情報と対応づけて検出信号やガス状態量を表示、記憶、出力する処理、タンクの特性情報やセンサの特性情報に合わせて計測態様を変更する処理などが挙げられる。
以下に本発明の代表的な実施の形態について説明する。
図1は、試作された携帯計測装置10の外観を示す斜視図であり、図2は、この携帯計測装置の計測対象となる水素タンク50を模式的に示す平面図である。図1に示すように、携帯計測装置10は、樹脂製の筐体12によってその外形が形づくられている。この携帯計測装置10は、薄い直方体に近い形状をなしている。その大きさは、縦12cm、最大幅8cm、奥行き3cm程度、重量は200g程度である。携帯計測装置10の下方は、手の形に馴染むようにやや幅狭に形成されていることもあり、片手で軽々と持つことができる。
筐体12の正面側上部には、表示部14が設けられている。この表示部14は液晶を用いて作られており、数字や簡単な文字を出力することができる。また、ここでは圧力と温度が切り替え表示されることが想定されており、符号16,18で示したようにその際に使用される単位であるMPaと℃が表示部14の脇に記されている。
筐体12の正面左下側には、電源スイッチ20が設けられている。ユーザは、この電源スイッチ20を押すことで、ONとOFFとを交互に切り替えることができる。また、電源スイッチ20の右側には、セレクトスイッチ22が設けられている。ユーザは、このセレクトスイッチ22の左または右を押すことで、内圧24の測定と温度26の測定とを切り替えることができる。なお、図示はしていないが、筐体12の内部においては防爆構造が採用されており、各種スイッチの切り替えに伴う火花は外部に飛び散らないようになっている。
筐体12の上面には、雌型形状をなすコネクタ28が設けられている。コネクタ28は、電気的接続部としての役割を担っており、センサからの出力を携帯計測装置10に入力する機能を備える他、図示していない筐体12内部に設けられた電源からセンサに電力供給を行う電力供給経路としての機能も備えている。
なお、ここに示した携帯計測装置10の外観は一例に過ぎず、他の様々な外観を採用することが可能である。例えば、携帯計測装置10の裏面の側にも表示部を設けることで、ユーザが作業中に携帯計測装置10を伏せて(正面を下側にして)置いた場合にも、測定結果を視認することが可能となる。また、曲面形状をなすタンクの上にも置くことができるように、筐体12のいずれかの面に三点支持可能な三つの出っ張り形状からなる脚をつけることも有効である。
図2に示した水素タンク50は、図5に示した水素タンク200とほぼ同様にして構成されており、同一の構成には同一の番号を付して説明を省略する。この水素タンク50において特徴的な点は、開閉部212付近に設けられた圧力・温度センサ52から複数のケーブルがまとめられたハーネス54が伸びており、その先端にソケット状のコネクタ56が設けられている点である。ハーネス54は、圧力の検出信号である圧力信号を伝えるケーブル、温度の検出信号である温度信号を伝えるケーブル、圧力・温度センサへの電力供給を行うケーブルとからなる。ハーネス54のケーブル構成は様々に設定可能であり、これらの複数のケーブルを一本の共用ケーブルとしてまとめたり、電磁弁の開閉を指令する信号送信用のケーブルを含ませたりすることもできる。コネクタ56は図1に示した携帯計測装置10のコネクタと嵌合されて、電気的に接続される。
続いて、携帯計測装置10の典型的な使用手順を図3を参照しながら説明する。図3は、携帯計測装置10の使用手順を説明するフローチャートである。
計測を行うユーザは、電源スイッチ20を押して、携帯計測装置10を起動させる(S10)。そして、携帯計測装置10のコネクタ28に対し、計測対象となる水素タンク50のコネクタ56を嵌合し、電気的接続を行う(S12)。このとき、コネクタ28を通じて、水素タンク50の圧力・温度センサ52に対して電力供給が開始される(S14)。ユーザは、セレクトスイッチ22により内圧の測定と温度の測定を切り替えることができる(S16)。内圧の測定が選択された場合、コネクタ28を通じて、圧力・温度センサ52から圧力信号が入力される。携帯計測装置10では、この信号を圧力に換算し(S18)、表示部14に表示する(S20)。また、温度の測定が選択された場合、コネクタ28を通じて、圧力・温度センサ52から温度信号が入力される。携帯計測装置10では、この信号を温度に換算し(S22)、表示部14に表示する(S24)。
つづいて、図4を用いて携帯計測装置の様々なバリエーションについて説明する。図4は、携帯計測装置100の機能構成例を説明する概略的な模式図である。この携帯計測装置100は、図1に示した携帯計測装置10と類似した外観形状をもち、携帯計測装置10よりも多様な機能を備える装置である。
携帯計測装置100には、主たる構成として、表示部102、電源104、処理部106、ユーザ入力部108、記憶部110及び送受信部112が設けられている。表示部102は、図1に示した携帯計測装置10の表示部14に対応するものである。また、電源104は、充電式のバッテリからなり、この携帯計測装置100を駆動するとともに、センサへの電源供給源として用いられる。ユーザ入力部108は、図1に示した携帯計測装置10の電源スイッチ20やセレクトスイッチ22等のように、ユーザが操作を行って動作指令を指示するために設けられている。記憶部110は、RAMなどによって構成された装置であり、処理部106の指示に基づいて測定結果の保存などが行われる。送受信部112は、図1に示した携帯計測装置10のコネクタ28の代わりに設けられた構成であり、共振回路を備えている。共振回路は、設定された周波数で磁場を発生し、また変動する磁場に基づいて起電力を生じる。このため、タンクの側に対応する共振回路を備えたICタグなどを設けセンサと接続しておくことで、タンクの側と磁場を介してセンサの検出信号の通信(典型的には双方向の通信だが一方向であってもよい)やセンサに対する供給電力の送信等を行うことができる。
処理部106は、演算機能を備えたハードウエアとその動作を規定するソフトウエアによって構成される。処理部106は、携帯計測装置100の全般的動作の制御やセンサとの通信処理等を行う機能を備える他、換算処理部114、警告処理部116、属性情報処理部118を有している。換算処理部114は、入力した検出信号を圧力や温度の次元に換算する処理を行う。換算は、予め設定されたルックアップテーブルを用いて行う。
警告処理部116は、入力した検出信号に基づいてタンクの異常を検知するために設けられている。検知する異常は、具体的には、タンクからのガス漏れ、タンクの弁の異常、タンクのセンサの異常、タンクのセンサにおける断線である。
ガス漏れの検知は、想定される圧力がユーザ入力や過去の測定履歴等に基づいて設定されている場合に実施される。例えば、燃料工場から入荷する水素タンクに0.9MPaの圧力で水素が充填され、想定される圧力として0.9MPaを設定したとする。このとき、標準設定あるいはユーザ設定されたガス漏れ検知の閾値が5%である場合には、警告処理部116は測定した圧力が0.9MPa×0.95=85.5Pa以下であるか否か判定し、この値以下であるときはガス漏れの虞があるとして表示部102にその旨を表示させる。なお、ガスの圧力は一般に温度に応じて変化するため、測定した温度に基づいてガス漏れ検知の閾値を変化させることも有効である。また、測定した圧力が設定した閾値よりも高い場合に、なんらかの異常発生や法令違反等の虞があるとして警告を出すことも有効である。
タンクの弁の異常は、例えば、タンクに二つの弁が設けられており、内側の弁であるメインバルブの内部、すなわち、タンクの貯蔵部の圧力(タンク内圧)と、メインバルブと外側のバルブとの内部の圧力(バルブ間圧力)とを検出できる場合には、タンク内圧、バルブ間圧力及び大気圧との大小関係に基づいて判定することができる。具体的には、バルブ間圧力がタンク内圧と等しい場合に、メインバルブの異常(閉め忘れを含む)が検知する態様や、バルブ間圧力が大気圧と等しい場合に外側のバルブの異常(閉め忘れを含む)を検知する態様を挙げることができる。警告処理部116は、測定した圧力に基づいてこの判定計算を行い、弁の異常が検出された場合には表示部102にその旨を表示させる。
タンクのセンサの異常は、例えば、入力された値が非常に大きい値を示すなど明らかに実際上ありえない値であることにより判定される。また、タンクのセンサの断線は、例えば、センサからの検出信号が入力されないことに基づいて判定される。警告処理部116は、この判定を行い、タンクのセンサの異常を検出した場合には、表示部102にその旨を表示させる。
なお、警告処理部116には、必要に応じて、タンクにかかる異常検出の信頼性を向上させるため、異常検出が携帯計測装置100自体の故障の反映ではないことを確認するための機構を設けることができる。具体的には、携帯計測装置100に断線回避や誤演算防止用の予備回路や、テスト信号による動作確認機能を設ける例が挙げられる。
属性情報処理部118は、タンクに設けられたICタグなどの記憶素子から入力した属性情報に基づいて処理を行う。例えば、あらかじめ属性情報処理部118に属性情報としての製造番号を入力しておき、測定時に取得した製造番号と比較することができる。これにより、タンクが計測対象であるかを判定し、計測対象でない場合に警告を出したり測定処理を中止したりする処理を行うことが可能となる。また、入力されるタンクの特性情報やセンサの特性情報に応じて、処理態様を変更することもできる。具体的には、換算処理部114におけるルックアップテーブルや、警告処理部116における警告の閾値などを適切なものに変更する例を挙げることができる。さらに、ガス状態量の表示、記憶、外部出力などを識別情報と対応づけて行うことも有効である。これにより、複数のタンクの測定を行う場合にも、タンク毎にそのガス状態量やその履歴を管理することが容易となり、何らかの問題が生じたときのトレーサビリティも確保できるようになる。なお、識別情報と対応づけて測定を行った場合には、その情報をタンクにフィードバックすることも有効である。すなわち、タンクの記憶素子に測定結果を記憶させることで、いつでもタンクから過去の履歴を取得できるようになる。
以上に説明した実施の形態においては、携帯計測装置は、センサに対し有線・無線を問わず(例えアダプタを介すにせよ)直接的に電気的接続がなされることを念頭においた。しかし、例えば、燃料電池車においては、水素タンクが車両に搭載され、そのセンサは車両の電気回路に接続される場合がある。この時には、一般に、携帯計測装置をセンサに直接的に電気的接続することは困難である。そこで、車両の電気回路とコネクタとを接続させる態様を採用することが有効となる場合がある。特に、ダイアグ端子などと呼ばれる電気回路を診断するため通常車両に設けられている端子を利用してコネクタを車両の電気回路と接続させることで、この態様は容易に実現可能となる。
この場合、取得部は、センサの出力する検出信号を直接入力してもよいし、車両の電気回路における制御装置等を通じて間接的に検出信号を入力してもよい。また、センサに対して電力を供給する必要がある場合には、車両の電気回路に備えられた電源から供給するよう電気回路を構成しても、当該携帯計測装置の電源から供給するように電気回路を構成してもよい。車両の電気回路に接続する場合と直接センサに接続する場合とで、処理態様を変更しなければならない場合には、処理態様切替用のスイッチを当該携帯計測装置に設けるようにすればよい。なお、必要であれば、車両の電気回路にセンサ出力の処理機能などを設ければよい。
携帯計測装置の外観の例を示す斜視図である。 水素タンクの概略構成を示す平面図である。 携帯計測装置の操作手順の例を示すフローチャートである。 別の携帯計測装置の機能構成例を示すブロック図である。 従来行われてきたガスタンクの計測態様を示す図である。
符号の説明
10 携帯計測装置、12 筐体、14 表示部、20 電源スイッチ、22 セレクトスイッチ、24 内圧、26 温度、28 コネクタ、50,200 水素タンク、52 圧力・温度センサ、54 ハーネス、56 コネクタ、100 携帯計測装置、102 表示部、104 電源、106 処理部、108 ユーザ入力部、110 記憶部、112 送受信部、114 換算処理部、116 警告処理部、118 属性情報処理部、202 貯蔵部、212 開閉部。

Claims (10)

  1. 燃料ガスを貯蔵する貯蔵部と、貯蔵された燃料ガスのガス状態量を示す検出信号を出力するセンサと、を備えたタンクの前記ガス状態量を計測する計測装置であって、
    センサに電気的に接続される電気的接続部と、
    携帯可能な筐体と、
    筐体内部に設けられ、電気的接続部を通じてセンサから検出信号を取得する取得部と、
    筐体表面に設けられた表示部と、
    筐体内部に設けられ、取得した検出信号に基づいてガス状態量を表示部に表示するガス状態量処理部と、
    を備える、ことを特徴とする携帯計測装置。
  2. 請求項1に記載の携帯計測装置において、
    筐体内部に設けられ、電気的接続部を通じてセンサに対し電力を供給する電力供給部を備える、ことを特徴とする携帯計測装置。
  3. 請求項1に記載の携帯計測装置において、
    ガス状態量処理部は、取得した検出信号をガス状態量に係る物理量に換算して表示部に表示する、ことを特徴とする携帯計測装置。
  4. 請求項1に記載の携帯計測装置において、
    筐体内部に設けられ、取得した検出信号に基づいてタンクに係る異常を検出し、検出した異常を表示部に表示する警告処理部を備える、ことを特徴とする携帯計測装置。
  5. 請求項1に記載の携帯計測装置において、
    電気的接続部は、コネクタを備え、このコネクタを用いた有線接続によりセンサと電気的に接続される、ことを特徴とする携帯計測装置。
  6. 請求項5に記載の携帯計測装置において、
    電気的接続部は、タンクを搭載した車両の電気回路にコネクタを接続することで、センサと電気的に接続される、ことを特徴とする携帯計測装置。
  7. 請求項1に記載の携帯計測装置において、
    電気的接続部は、アンテナを備え、このアンテナを用いた無線接続によりセンサと電気的に接続される、ことを特徴とする携帯計測装置。
  8. 請求項1に記載の携帯計測装置において、
    タンクは、タンクの属性情報を記憶した記憶素子を備え、
    取得部は、電気的接続部を通じて属性情報を表す信号も取得する、ことを特徴とする携帯計測装置。
  9. 請求項8に記載の携帯計測装置において、
    筐体内部に設けられ、取得した属性情報に基づいて検出信号の処理を行う属性情報処理部を備える、ことを特徴とする携帯計測装置。
  10. 請求項1に記載のタンクであって、前記携帯計測装置と電気的に接続されて使用されるタンク。
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