JP7245665B2 - 潤滑油販売システム - Google Patents
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Description
また、旋盤やプレス機など各種工作機械にも、多様な種類の機械油が用いられている。
本明細書では、車両や工作機械などの機械類を良好に使用するために用いられるオイルを、潤滑油と総称することとする。
ところで、現在カーディーラー、車両整備工場、工場などでは、このような潤滑油をドラム缶単位で購入している。潤滑油の販売業者は、ドラム缶単位でこれらカーディーラー、車両整備工場、工場などへ潤滑油を納入している(特許文献1)。
潤滑油は上述したように多様な種類があり、種類の異なる潤滑油がそれぞれ異なるタンクに貯留されている。これらを一度に運ぶために、多数のタンクを運搬車両に搭載して運搬することを考えた。
本発明は、潤滑油の量り売りに適した潤滑油販売システムを提供する。
複数種類の潤滑油が貯留された複数のタンクが搭載された運搬車両に搭載された販売ユニットと、前記販売ユニットと通信可能に接続されたメインサーバを含む潤滑油販売システムであって、
前記販売ユニットは、
複数の前記タンクのいずれか一つに着脱可能に接続され、前記タンクの潤滑油を吐出させる吐出機構と、
前記タンクからタンク識別情報を取得するタンク識別部と、
潤滑油の吐出量を計量する計量部と、
ネットワークを介して前記メインサーバに通信可能な制御部を有し、
前記制御部は、前記吐出機構に接続されている前記タンクの前記タンク識別情報と潤滑油の吐出量を前記メインサーバへ送信するように構成されている。
また、工作機械が備えられた工場6においても、多様なオイルが求められる。旋盤に適したオイル、フライス盤に適したオイル、ボール盤に適したオイル、放電加工機に適したオイルなどがある。また、鋼の加工に適したオイル、銅の加工に適したオイルなど、加工材料によっても適したオイルがある。このため、工場6においても多様なオイルが求められる。
このように、顧客は多様な種類のオイルを求めている。
また、納入されたドラム缶やペール缶から保管タンク7に移し替える作業も負担になっていた。
図1に戻り、潤滑油販売システム1は、運搬車両2に搭載された販売ユニット10と、販売ユニット10とネットワークを介して通信可能に接続されたメインサーバ20を含んでいる。
図2は販売ユニット10の概略図である。図3は、潤滑油販売システム1のブロック図である。図2および図3に示したように、販売ユニット10は、ノズルユニット30と、ハンディ端末40で構成されている。
販売ユニット10は、吐出機構51と、タンク識別部52と、計量部53と、制御部54を備えている。
また、貯留タンクがドラム缶の場合には、記録部8は、タンクIDやタンク油種ID、満容量を示すバーコードが印刷されたシールを用いると簡便である。
なお、タンク識別部52は、電子媒体である記録部8から電子的にタンクIDを読み取る電子機器であってもよいし、印刷物である記録部8を読み取るバーコードリーダやスキャナであってもよい。
図3に示したように、メインサーバ20は、販売ユニット10と通信可能に接続されている。メインサーバ20は、タンクデータベース71と、販売数量データベース72を記録している。販売数量データベース72については後に詳しく説明する。
上述のように構成される潤滑油販売システム1を使って、潤滑油は以下の手順により販売される。
なお、切替部55はデフォルトで非課金モードに設定されるように構成してもよい。この場合には、販売員による切替部55の操作により非課金モードの設定工程を省略することができる。
販売員は、印刷部59により潤滑油の油種および吐出量を印刷し、顧客に手渡す。
メインサーバ20は、取引IDと、顧客IDと、タンク油種IDと、課金モードでの吐出量を売上データベース74に記録する。また、単価データベース73を参照して、顧客に提供した油種の単価を取得し、課金モードでの吐出量に該単価を乗じて売上金額を算出し、売上金額を売上データベース74に記録する。
メインサーバ20は、この売上データベース74を使って請求書や納品書を発行することができる。
メインサーバ20は、タンクID、非課金モードでの吐出量、課金モードでの吐出量を取得し、タンクデータベース71の残量を更新する。タンクデータベース71から更新前の残量を取得し、更新前の残量から非課金モードでの吐出量と課金モードでの吐出量の合計を減じて、最新の残量を算出し、これをタンクデータベース71の残量として更新する。
メインサーバ20は、非課金モードでの吐出量、課金モードでの吐出量を取得し、これらを販売数量データベース72に記録する。上述したように、販売工程の中で吐出した潤滑油には、顧客に請求できない分が含まれている。このため、メインサーバ20は、顧客に請求できる吐出量と、顧客に請求できない吐出量とを販売数量データベース72として記録している。
なお、顧客に請求できない潤滑油の量としては、上述したノズルユニット30の洗浄に用いた量の他に、貯留タンク3に残った吸い上げ不可能な量がある。
図4は、吸い上げ不可能な潤滑油が貯留タンク3に残った様子を示す模式図である。図4に示すように、潤滑油の供給時に、吐出機構51のホース63は貯留タンク3の内部まで挿入されている。しかしながら、ホース63の先端が貯留タンク3の底面に届かず、ホース63の先端と貯留タンク3の底面との間に隙間ができてしまうことがある。例えばホース63の長さが貯留タンク3の深さより短い、運搬車両2が傾いている、吐出機構51の運搬車両2への取り付け姿勢が傾いている、貯留タンク3の運搬車両2への取り付け姿勢が傾いているなどの要因によって、ホース63の先端と貯留タンク3の底面との間に隙間ができてしまうことがある。あるいはホース63が貯留タンク3の底面に届いている場合でも、ホース63が空気とともに潤滑油を吸い込んでしまって、ポンプ64がノズル62まで吸い上げることができないこともある。このような場合、貯留タンク3に残った潤滑油を吐出機構51が吸い上げることができない。
貯留タンク3として共通の大きさのタンクを用いている場合には、メインサーバ20は、満容量は所定の値として扱うことができる。この場合には、メインサーバ20は、販売ユニット10から、限界検出部56から限界信号を取得するまでに貯留タンク3から吐出した吐出量を取得すれば、吸い上げ限界量を算出することができる。
なお、メインサーバ20は、上述した販売数量データベース72に、吸い上げ限界量も、非課金モードでの吐出量、課金モードでの吐出量と併せて記録する。
(1)複数種類の潤滑油が貯留された複数の貯留タンク3が搭載された運搬車両2に搭載された販売ユニット10と、販売ユニット10と通信可能に接続されたメインサーバ20を含む潤滑油販売システム1であって、
販売ユニット10は、
複数の貯留タンク3のいずれか一つに着脱可能に接続され、貯留タンク3の潤滑油を吐出させる吐出機構51と、
貯留タンク3からタンクIDを取得するタンク識別部52と、
潤滑油の吐出量を計量する計量部53と、
ネットワークを介してメインサーバ20に通信可能な制御部54を有し、
制御部54は、吐出機構51に接続されている貯留タンク3のタンクIDと潤滑油の吐出量をメインサーバ20へ送信するように構成されている。
販売ユニット10は、少なくとも潤滑油の吐出量を印刷する印刷部59を備え、
メインサーバ20は、複数の貯留タンク3と、各々の貯留タンク3に貯留されている潤滑油の油種と単価とを対応付けて記録しており、
制御部54は、タンクIDをメインサーバ20へ送信し、メインサーバ20よりタンクIDが示す貯留タンク3が貯留している潤滑油の単価を取得し、
印刷部59は、吐出量と単価に基づいて算出された請求額を印刷するように構成してもよい。
本実施形態によれば、販売員が販売現場で直接顧客に請求書を手渡すことができる。
メインサーバ20は、複数の貯留タンク3と、各々の貯留タンク3に貯留されている潤滑油の油種とを対応付けて記録しており、
販売ユニット10は、タンクIDをメインサーバ20へ送信し、メインサーバ20よりタンクIDが示す貯留タンク3が貯留している潤滑油の油種を示すタンク油種IDを取得し、
制御部54は、顧客の要求する潤滑油の油種を示す顧客油種IDを取得し、顧客油種IDとタンク油種IDとを照合して両者が合致したときに吐出機構51に潤滑油を吐出させるように構成してもよい。
潤滑油の吐出を、課金モードで行わせるか、あるいは、非課金モードで行わせるかを切替可能な切替部55を有し、
制御部54は、課金モードにおける吐出量と、非課金モードにおける吐出量とを識別可能に、メインサーバ20に送信するように構成してもよい。
ところで、貯留タンク3のそれぞれに吐出機構51を取り付けることは現実的ではない。そこで複数の貯留タンク3で共通の吐出機構51を使うことが考えられる。この際に、潤滑油Aを供給した後に潤滑油Bを供給しようとする場合、吐出機構51の中には潤滑油Aが残留している。このため、潤滑油Bに潤滑油Aが混入することを避けるために、潤滑油Bで吐出機構51を洗浄したい。ところが、この吐出機構51を洗浄するために吐出した分は、顧客に請求することができない。
本実施形態に係る潤滑油販売システム1によれば、メインサーバ20は、課金モードでの吐出量と非課金モードでの吐出量とを取得することができるので、顧客に請求できる吐出量を正確に把握することができる。
タンク識別部52は、貯留タンク3から貯留されている潤滑油の油種を示すタンク油種IDを取得し、
制御部54は、顧客の要求する潤滑油の油種を示す顧客油種IDを取得し、顧客油種IDとタンク油種IDとを照合して両者が合致したときに吐出機構51に潤滑油を吐出させるように構成されていてもよい。
販売ユニット10は、吐出機構51が貯留タンク3から吸い上げが不可能になったことを検出して限界信号を制御部54へ送信する限界検出部56を有し、
制御部54は、限界信号を取得すると、限界信号を取得するまでの総吐出量をメインサーバ20へ送信し、
メインサーバ20は、貯留タンク3の満容量から総吐出量を減じて吸い上げ限界量を算出し、非課金モードで供給された供給量と吸い上げ限界量との合計を課金不可能な量として記録し、課金モードで供給された供給量を課金可能な量として記録するように構成してもよい。
タンク識別部52は、貯留タンク3の満容量を取得し、
販売ユニット10は、吐出機構51が貯留タンク3から吸い上げが不可能になったことを検出して限界信号を制御部54へ送信する限界検出部56を有し、
制御部54は、貯留タンク3の満容量から限界信号を取得するまでの総吐出量を減じて算出される吸い上げ限界量をメインサーバ20へ送信し、
メインサーバ20は、非課金モードで供給された供給量と吸い上げ限界量との合計を課金不可能な量として記録し、課金モードで供給された供給量を課金可能な量として記録するように構成してもよい。
2 運搬車両
3 貯留タンク
4 カーディーラー
5 車両整備工場
6 工場
7 保管タンク
8 記録部
9 ジョイント
10 販売ユニット
20 メインサーバ
30 ノズルユニット
40 ハンディ端末
51 吐出機構
52 タンク識別部
53 計量部
54 制御部
55 切替部
56 限界検出部
57 開始・終了検出部
58 表示部
59 印刷部
60 顧客油種取得部(キーボード)
61 アダプタ
62 ノズル
63 ホース
64 ポンプ
70 販売実績管理サーバ
71 タンクデータベース
72 販売数量データベース
73 単価データベース
74 売上データベース
Claims (6)
- 複数種類の潤滑油が貯留された複数のタンクが搭載された運搬車両に搭載された販売ユニットと、前記販売ユニットと通信可能に接続されたメインサーバを含む潤滑油販売システムであって、
前記販売ユニットは、
複数の前記タンクのいずれか一つに着脱可能に接続され、前記タンクの潤滑油を吐出させる吐出機構と、
前記タンクからタンク識別情報を取得するタンク識別部と、
潤滑油の吐出量を計量する計量部と、
ネットワークを介して前記メインサーバに通信可能な制御部を有し、
前記制御部は、前記吐出機構に接続されている前記タンクの前記タンク識別情報と潤滑油の吐出量を前記メインサーバへ送信するように構成されており、
潤滑油の吐出を、課金モードで行わせるか、あるいは、非課金モードで行わせるかを切替可能な切替部を有し、
前記制御部は、前記課金モードにおける吐出量と、前記非課金モードにおける吐出量とを識別可能に、前記メインサーバに送信する、潤滑油販売システム。 - 前記販売ユニットは、少なくとも潤滑油の吐出量を印刷する印刷部を備え、
前記メインサーバは、複数の前記タンクと、各々の前記タンクに貯留されている潤滑油の油種と単価とを対応付けて記録しており、
前記制御部は、前記タンク識別情報を前記メインサーバへ送信し、前記メインサーバより前記タンク識別情報が示す前記タンクが貯留している潤滑油の単価を取得し、
前記印刷部は、前記吐出量と前記単価に基づいて算出された請求額を印刷する、
請求項1に記載の潤滑油販売システム。 - 前記メインサーバは、複数の前記タンクと、各々の前記タンクに貯留されている潤滑油の油種とを対応付けて記録しており、
前記販売ユニットは、前記タンク識別情報を前記メインサーバへ送信し、前記メインサーバより前記タンク識別情報が示す前記タンクが貯留している潤滑油の油種を示すタンク油種識別情報を取得し、
前記制御部は、顧客の要求する潤滑油の油種を示す顧客油種識別情報を取得し、前記顧客油種識別情報と前記タンク油種識別情報とを照合して両者が合致したときに前記吐出機構に潤滑油を吐出させるように構成されている、請求項1に記載の潤滑油販売システム。 - 前記タンク識別部は、
前記タンクから貯留されている潤滑油の油種を示すタンク油種識別情報を取得し、
前記制御部は、顧客の要求する潤滑油の油種を示す顧客油種識別情報を取得し、前記顧客油種識別情報と前記タンク油種識別情報とを照合して両者が合致したときに前記吐出機構に潤滑油を吐出させる、請求項1に記載の潤滑油販売システム。 - 前記販売ユニットは、前記吐出機構が前記タンクから吸い上げが不可能になったことを検出して限界信号を前記制御部へ送信する限界検出部を有し、
前記制御部は、前記限界信号を取得すると、前記限界信号を取得するまでの総吐出量を前記メインサーバへ送信し、
前記メインサーバは、前記タンクの満容量から前記総吐出量を減じて吸い上げ限界量を算出し、前記非課金モードで供給された供給量と前記吸い上げ限界量との合計を課金不可能な量として記録し、前記課金モードで供給された供給量を課金可能な量として記録する、請求項1に記載の潤滑油販売システム。 - 前記タンク識別部は、前記タンクの満容量を取得し、
前記販売ユニットは、前記吐出機構が前記タンクから吸い上げが不可能になったことを検出して限界信号を前記制御部へ送信する限界検出部を有し、
前記制御部は、前記タンクの満容量から前記限界信号を取得するまでの総吐出量を減じて算出される吸い上げ限界量を前記メインサーバへ送信し、
前記メインサーバは、前記非課金モードで供給された供給量と前記吸い上げ限界量との合計を課金不可能な量として記録し、前記課金モードで供給された供給量を課金可能な量として記録する、請求項1に記載の潤滑油販売システム。
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