JP2009275291A - 焼結金属材およびこの金属材で形成された焼結含油軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持すべき摺動相手材に対する摺動性および耐摩耗性を向上させると共に、加工性を向上させた焼結金属材、およびこの金属材で形成された焼結含油軸受を提供する。
【解決手段】5wt%以上94.3wt%以下のCu粉末と、5wt%以上94.3wt%以下のSUS粉末と、0.2wt%以上10wt%以下のSn粉末と、0.5wt%以上2.5wt%以下の黒鉛とからなる混合金属粉末を圧縮成形した後、1000℃以下の温度で焼結することで軸受スリーブ8を形成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、金属粉末を圧縮成形した後、焼結して得られる焼結金属材、およびこの金属材で形成された焼結含油軸受に関する。
焼結金属材は上記焼結含油軸受をはじめ、その他多くの分野に用いられている。その中でも、焼結含油軸受は、支持すべき軸との相対回転に伴い、内部に含浸された潤滑流体が軸との摺動部に滲み出して潤滑膜を形成し、この油膜を介して軸を回転支持するものであり、自動車用軸受部品や情報機器用のモータスピンドル等、特に高い軸受性能や耐久性が要求される箇所に好ましく利用されている。
通常、この種の焼結含油軸受は、Cu粉末又はFe粉末、あるいはその両者を主成分とする金属粉末を所定の形状(多くは円筒状)に圧縮成形した後、焼結して得られた多孔質体に、潤滑油又は潤滑グリース等の流体を含浸させることで形成される(例えば、特許文献1を参照)。
その一方で、回転支持される軸は、軸方向の圧縮荷重作用下で、あるいはモーメント荷重作用下で使用する場合を考慮して、例えばステンレス鋼(SUS)などの高強度材で形成される。
特開平11−182551号公報
この種の焼結含油軸受においては、支持すべき軸との間で摺動摩擦が避けられないことから、軸との摺動面(軸受面)には、良好な摺動性および高い耐摩耗性が要求される。
しかしながら、上記材料(Cu、Fe粉末)で形成された焼結含油軸受では、軸との摺動性(なじみ性)に関しては良好な結果を示すものの、耐摩耗性に関しては常に良好であるとは限らない。特に、相手材がより硬度の高い材料(例えばSUSなど)で形成されている場合には、焼結含油軸受の摩耗が早期に進行する恐れがある。一方で、この種の軸受においては、その内周に設けた真円状の軸受面や、軸受隙間に流体の動圧作用を生じるための動圧発生部を設けた軸受面の成形精度が軸受性能に大きく影響するため、軸受面の加工性を確保する必要がある。
本発明の課題は、支持すべき摺動相手材に対する摺動性および耐摩耗性を向上させると共に、摺動面の加工性を向上させた焼結金属材、およびこの金属材で形成された焼結含油軸受を提供することである。
前記課題を解決するため、本発明は、Cu粉末と、SUS粉末とを含む混合金属粉末を圧縮成形した後、1000℃以下の温度で焼結して得られた焼結金属材を提供する。なお、ここでいうCu粉末は、純Cu粉末の他、他金属とのCu合金粉末、あるいは他の金属粒子の表層部にCuの被覆層が形成されたCu被覆金属粉末などを含む。
また、前記課題を解決するため、本発明は、上記混合金属粉末からなる焼結金属材で形成され、その内周に、支持すべき軸の摺動面を流体の潤滑膜を介して支持する軸受面が設けられた焼結含油軸受を提供する。
このように、SUS粉末を配合することで、焼結金属材の成形表面(焼結含油軸受の軸受面)の硬度が向上する。その一方で、Cu粉末を配合することで、成形表面(軸受面)の摺動相手材(軸)に対する良好な摺動性(なじみ性)が確保される。従って、この両粉末を含む混合金属粉末で焼結金属材を形成し、あるいはこの焼結金属材で焼結含油軸受を形成することにより、摺動相手材に対する耐摩耗性を改善することができると共に、摺動相手材に対する良好な摺動特性(低摩擦性、低ロストルク性)を得ることができる。加えて、上記混合粉末の圧縮成形体を1000℃以下の温度で焼結するようにしたので、Cu粉末とSUS粉末何れの融点よりも低い温度で焼結される。そのため、相対的に硬度の低いCu粉末を溶かすことなく残しておくことができ、焼結後の加工性を確保することができる。
また、この場合、焼結温度の下限値は750℃とするのがよい。これは、焼結温度が750℃未満だと、各粉末間の焼結作用が十分でないことから焼結体の強度が低下し、例えば圧入等による他部品への組付け時における寸法変化が大きくなるためである。
また、本発明に係る焼結金属材は、その密度は7.0g/cm3以上7.4g/cm3以下に調整されているものであってもよい。これは、上記密度範囲を下回ると、配合材料(Cu、SUS)の密度との関係から内部空孔の割合が高まり、強度低下につながるためである。また、上記密度範囲を上回ると、焼結後の加工性、特に動圧溝の加工性を確保することが難しくなるためである。
上記SUS粉末としては、種々のものが使用できるが、その中でも、例えばCrを5wt%以上16wt%以下含むSUS粉末が好ましく使用可能であり、Crを6wt%以上10wt%以下含むSUS粉末がより好ましく使用可能である。これは、SUS粉末中に合金化された状態で存在するCrの含有量が16wt%を超えると、焼結材の二次成形性(焼結後の成形性)、あるいは焼結材強度に悪影響を及ぼす恐れがあるためである。また、Cr含有量が5wt%未満だと、これを配合してなるSUS粉末の硬度が不十分となり、耐摩耗性の改善効果が得られない可能性があるためである。
これらCu粉末とSUS粉末とを含む混合金属粉末としては、Cu粉末を5wt%〜95wt%、SUS粉末を5wt%〜95wt%含むものが好ましい。これは、SUS粉末の含有量が5wt%未満だと、SUS粉末を配合したことによる耐摩耗性の改善効果が不十分となる恐れがあるためである。また、Cu粉末の含有量が5wt%未満だと、Cu粉末による良好な摺動性(摺動相手材に対するなじみ性)が確保できない恐れがあるためである。
また、Cu粉末のサイズは、SUS粉末と同等、あるいはそれ以下であってもよい。このような寸法関係を有するCu粉末およびSUS粉末を使用することで、SUS粉末との接触面積が増える。そのため、他金属との焼結性に乏しいSUS粉末を配合した場合でも軸受の強度を確保することができる。
Cu粉末とSUS粉末とを含む混合金属粉末に、さらに配合可能なものとして、例えば低融点金属(焼結温度以下の温度で溶融する金属。合金を含む。)の粉末がある。これは、通常Cu粉末あるいはSUS粉末の融点未満に設定される焼結温度下で溶融可能な金属粉末を配合することで、溶融(液相化)した金属がCu粉末間、あるいはCu、SUS粉末間のバインダとして作用することを狙ったものである。これにより、焼結後の焼結金属材、あるいは焼結含油軸受の機械的強度を高めることが可能になる。
低融点金属としては、所定の焼結温度(焼結含油軸受の焼結温度は、通常750〜1000℃)以下の温度で溶融する金属であればよく、例えばSn、Zn、Al、P等の金属が、あるいはこれらを2種以上含む合金が使用可能である。その中でも、Snは、液相状態でCuと合金化して、焼結金属材の成形品表面(焼結含油軸受の軸受面)の硬度を高める作用があるため、特に好ましい。
Cu粉末とSUS粉末とを含む原料金属粉末に、さらに低融点金属の粉末を配合する場合、その配合比率は、Cu粉末:5wt%以上94.8wt%以下、SUS粉末:5wt%以上94.8wt%以下、低融点金属粉末:0.2wt%以上10wt%以下、とするのがよい。また、Cu粉末:5wt%以上94.5wt%以下、SUS粉末:5wt%以上50wt%以下、低融点金属粉末:0.5wt%以上10wt%以下、とするのがさらによい。SUS粉末の配合割合を50wt%以下に抑えることで、焼結後のサイジング加工、特に動圧溝等の成形性を確保することができる。
また、摺動面における摺動特性をより高めるために、上記混合金属粉末に、さらに黒鉛(グラファイト)などの固体潤滑剤を配合することもできる。しかしながら、黒鉛は、Cu等の金属粉末に対する焼結時の結合性に非常に乏しいため、黒鉛を配合することで焼結体の強度低下を招く恐れがある。従って、その配合量には留意する必要がある。
上述の観点から、黒鉛の配合量の上限値を2.5wt%とした。この範囲内に黒鉛の配合量を抑えることで、これらを焼結して得られる焼結金属材や焼結含油軸受の強度低下を最小限に留めることができる。一方で、他金属に比べて硬いSUS粉末を配合することにより、成形時の金型への攻撃性が高まる点を考慮すると、黒鉛の配合量の下限値を0.5wt%以上とするのが好ましい。これにより、成形時の金型に対する摺動性を改善して、成形金型の継続使用に伴う損傷を低減することができる。
この場合、全体の配合比率は、Cu粉末:5wt%以上94.5wt%以下、SUS粉末:5wt%以上94.5wt%以下、黒鉛:0.5wt%以上2.5wt%以下、とするのがよい。さらに、低融点金属粉末も配合する場合には、その配合比率を、Cu粉末:5wt%以上94.3wt%以下、SUS粉末:5wt%以上94.3wt%以下、黒鉛:0.5wt%以上2.5wt%以下、低融点金属粉末:0.2wt%以上10wt%以下、とするのがよい。
上記組成の焼結金属材で形成された焼結含油軸受は、その内周に設けられた軸受面に、動圧発生部を形成した構成とすることもできる。この場合、焼結含油軸受は、支持すべき軸との軸受隙間に生じる流体の動圧作用で軸を回転自在に非接触支持する。
上記の焼結含油軸受は、例えば焼結含油軸受を有する流体軸受装置として提供することができる。また、この流体軸受装置は、流体軸受装置を備えたモータとしても提供可能である。
以上より、本発明によれば、支持すべき軸に対する耐摩耗性および摺動性を向上させると共に、摺動面の加工性を向上させた焼結金属材、およびこの金属材で形成された焼結含油軸受を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る流体軸受装置を組み込んだ情報機器用スピンドルモータの断面図である。 流体軸受装置の断面図である。 それぞれ軸受スリーブの(a)縦断面図、(b)下端面である。 ラジアル軸受部の他の構成例を示す断面図である。 ラジアル軸受部の他の構成例を示す断面図である。 ラジアル軸受部の他の構成例を示す断面図である。 試験片材料の組成を示す図である。 粉末の粒度分布を示す図である。 摩耗試験結果を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る焼結含油軸受を備えた流体軸受装置(動圧軸受装置)1、およびこの流体軸受装置1を組込んだ情報機器用スピンドルモータの一構成例を概念的に示している。このスピンドルモータは、HDD等のディスク駆動装置に用いられるもので、軸部材2を回転自在に非接触支持する流体軸受装置1と、軸部材2に装着されたディスクハブ3と、例えば半径方向のギャップを介して対向させたステータコイル4およびロータマグネット5とを備えている。ステータコイル4はブラケット6の外周に取付けられ、ロータマグネット5は、ディスクハブ3の内周に取付けられている。ディスクハブ3は、その外周に磁気ディスク等のディスク状情報記憶媒体(以下、単にディスクという。)Dを一枚または複数枚(図1では2枚)保持している。このように構成されたスピンドルモータにおいて、ステータコイル4に通電すると、ステータコイル4とロータマグネット5との間に発生する励磁力でロータマグネット5が回転し、これに伴って、ディスクハブ3およびディスクハブ3に保持されたディスクDが軸部材2と一体に回転する。
図2は、流体軸受装置1を示している。この流体軸受装置1は、軸部材2と、ハウジング7と、ハウジング7に固定された軸受スリーブ8、およびシール部材9とを主な構成要素として構成されている。なお、説明の便宜上、ハウジング7の底部7bの側を下側、底部7bと反対の側を上側として以下説明する。
軸部材2は、例えばステンレス鋼等の金属材料で形成され、軸部2aと、軸部2aの下端に一体又は別体に設けられたフランジ部2bとを備えている。なお、軸部材2は、金属材料と樹脂材料とのハイブリッド構造とすることもでき、その場合、軸部2aの少なくとも外周面2a1を含む鞘部が上記金属で形成され、残りの箇所(例えば軸部2aの芯部やフランジ部2b)が樹脂で形成される。
ハウジング7は、LCPやPPS、PEEK等をベース樹脂とする樹脂組成物で射出成形され、例えば図2に示すように、筒部7aと、筒部7aの下端に一体に形成された底部7bとで構成される。ハウジング7を構成する上記樹脂組成物には、例えば、ガラス繊維等の繊維状充填材、チタン酸カリウム等のウィスカ状充填材、マイカ等の鱗片状充填材、カーボン繊維、カーボンブラック、黒鉛、カーボンナノマテリアル、各種金属粉等の繊維状または粉末状の導電性充填材を、目的に応じて適量配合することができる。
底部7bの上端面7b1の全面又は一部環状領域には、スラスト動圧発生部として、例えば図示は省略するが、複数の動圧溝をスパイラル形状に配列した領域が形成される。この動圧溝形成領域は、フランジ部2bの下端面2b2と対向し、軸部材2の回転時には、下端面2b2との間に第二スラスト軸受部T2のスラスト軸受隙間を形成する(図2を参照)。この動圧溝は、ハウジング7を成形する成形型の所要部位(上端面7b1を成形する部位)に、動圧溝を成形する溝型を加工しておくことで、ハウジング7と同時成形することができる。また、上端面7b1から軸方向上方に所定寸法だけ離れた位置には、軸受スリーブ8の下端面8cと係合して軸方向の位置決めを行う段部7dが一体に形成される。
軸受スリーブ8は、Cu(あるいはCu合金)およびSUSを主成分とする焼結金属の多孔質体で円筒状に形成され、ハウジング7の内周面7cに固定される。この軸受スリーブ8は、後述のように内部空孔に潤滑油を充填することで焼結含油軸受を構成する。
軸受スリーブ8の内周面8aの全面又は一部円筒領域には、ラジアル動圧発生部としての動圧溝が形成される。この実施形態では、例えば図3(a)に示すように、複数の動圧溝8a1、8a2をへリングボーン形状に配列した領域が軸方向に離隔して2箇所形成される。上側の動圧溝8a1の形成領域では、動圧溝8a1が、軸方向中心m(上下の傾斜溝間領域の軸方向中央)に対して軸方向非対称に形成されており、軸方向中心mより上側領域の軸方向寸法X1が下側領域の軸方向寸法X2よりも大きくなっている。
軸受スリーブ8の下端面8cの全面または一部の環状領域には、スラスト動圧発生部として、例えば図3(b)に示すように、複数の動圧溝8c1をスパイラル形状に配列した領域が形成される。
この軸受スリーブ8は、Cu(あるいはCu合金)粉末、SUS粉末、さらに低融点金属粉末としてSn粉末を含む混合金属粉末を円筒状に圧縮成形し、これを所定の焼結温度、具体的には1000℃以下の温度で焼結することで得られる。この実施形態では、さらに内周面8aの回転サイジングと、溝サイジング加工が施され、これにより焼結体の外表面に動圧溝8a1、8c1等が形成される。なお、回転サイジングや溝サイジングの前に寸法サイジングを施しておくことで、後工程の上記各サイジング加工を高精度に行うことができる。また、Sn粉末は、例えばCu粉末の表面に被覆させることで(Sn被覆Cu粉末を使用することで)、粉末の混合工程を簡略化でき、かつ焼結時には、Cu粉末間に均一に分散した状態となるのでバインダ効果をより一層高めることができる。
軸受スリーブ8の材料として使用するCu粉末のサイズは、SUS粉末と同等、あるいはそれ以下であることが好ましい。また、この実施形態におけるCu粉末とSUS粉末、およびSn粉末との配合比率は、Cu粉末:40wt%以上94.5wt%以下、SUS粉末:5wt%以上50wt%以下、Sn粉末:0.5wt%以上10wt%以下、であることが好ましい。これは、SUS粉末の配合量が5wt%未満だと、SUS粉末による耐摩耗性改善効果が十分ではなく、50wt%を超えると、焼結後のサイジング加工、特に上記動圧溝8a1、8c1等の溝成形が困難になるためである。
また、圧縮成形時の成形性、あるいは完成品の摺動特性を改善する目的で、上記混合金属粉末に、さらに黒鉛(グラファイト)などの固体潤滑剤を配合することもできる。この場合、あまりに黒鉛の配合量が多いと、黒鉛が各金属粉末間の焼結作用を阻害し、これにより焼結体の強度が低下する恐れがある。また、軸受スリーブ8(流体軸受装置1)の使用時、他の金属粉末と未結合の黒鉛が軸受スリーブ8から遊離し、コンタミとして潤滑油に混入する恐れがある。これらの点を考慮すると、黒鉛の配合量の上限値を2.5wt%とするのが好ましい。
その一方で、あまりに黒鉛の配合量が少ないと、SUS粉末の配合による成形性への悪影響をカバーすることができない恐れがある。すなわち、他金属との焼結性に乏しいSUS粉末を配合することで成形体(焼結体)自体が脆くなるため、サイジング等の二次成形時、例えば離型時に生じる金型からの抜け力等により焼結体の欠損が生じ易くなる。特に、溝サイジング時には、焼結体のスプリングバックによる内周面8aの拡径により動圧溝8a1、8a2を成形するコアロッドを引抜くため、多少の引っかかりは避けようがないが、この際、焼結体が摺動性に乏しいと、動圧溝8a1、8a2あるいはその周囲領域に多大な抜け力(抵抗力)が作用する。そのため、焼結体が脆い場合には容易に欠損を生じる。これでは、動圧溝8a1、8a2の成形精度が不足し、十分な動圧作用を発揮することができない恐れがある。
上述の観点から、黒鉛の配合量の下限値は0.5wt%以上とするのが好ましい。これにより、成形時の金型に対する摺動性を改善して、金型の損傷を低減することができる。また、溝サイジング加工における離型時、コアロッドの抜けを滑らかにすることで、焼結体、特に動圧溝8a1、8a2やその周囲領域に作用する抜け力(抵抗力)を小さく抑えて、かかる動圧溝8a1、8a2の成形精度を向上することができる。特に、この実施形態のように、軸受スリーブ8に動圧溝8a1、8a2を設ける場合、焼結により互いにネック結合した金属粉末間の隙間(空孔)に黒鉛が入り込むことで、動圧溝8a1、8a2に生じる動圧の逃げを低減することができる。従って、軸受性能(軸受剛性)をさらに高めることができる。
この場合、全体の配合比率は、Cu粉末:40wt%以上94wt%以下、SUS粉末:5wt%以上50wt%以下、Sn粉末:0.5wt%以上10wt%以下、黒鉛:0.5wt%以上2.5wt%以下、とするのがよい。
焼結時の温度(焼結温度)は、750℃以上1000℃以下であることが好ましく、800℃以上950℃以下であればより好ましい。これは、焼結温度が750℃未満だと各粉末間の焼結作用が十分でないことから焼結体の強度が低下し、1000℃を超えると、上記と同様の理由で、つまりサイジング加工時の溝成形性に支障を来す恐れがあるためである。
このようにして焼結体を形成することにより、サイジング後の焼結体における内周面および外周面の真円度、あるいは動圧溝8a1、8c1の溝深さ等が、高精度に仕上げられる。最後に、この焼結体に潤滑油を含浸させることで(通常はハウジング7に固定した後)、焼結含油軸受としての軸受スリーブ8が完成する。完成品としての軸受スリーブ8の密度は例えば7.0〜7.4[g/cm3]、内周面の表面開孔率は2〜10[vol%]である。このように、所定割合のCu粉末とSUS粉末とを含む混合金属粉末を使用することで、軸受面の摺動性や硬度、あるいは本体の機械的強度、加工性に優れた軸受スリーブ(焼結含油軸受)8を得ることができる。
なお、この実施形態では、上記混合金属粉末に含まれるSUS粉末として、例えばCrを5wt%以上16wt%以下含むものが使用される。この範囲内でCrを合金化したSUS粉末を用いることで、耐摩耗性の向上と焼結後の成形性(サイジング加工性、動圧溝8a1、8c1の成形性)、さらには焼結体強度とをより高レベルに兼ね備えた軸受スリーブ8が形成される。さらに、この実施形態のように、動圧溝8a1、8a2を有する軸受スリーブ8を成形する場合、上記範囲内でCrを含有するSUS粉末の中でも、特にCrを6wt%以上10wt%以下含むSUS粉末(例えばCrを8wt%含むSUS粉末)が好適である。この範囲内でCrを合金化したSUS粉末を用いることで、適度な硬度を軸受スリーブ8の軸受面に適度な硬度を付与しつつも、回転サイジングによる表面開孔率の調整を容易にし、かつ動圧溝8a1、8a2サイジングの加工性(成形性)をより高めることができる。
シール部材9は、例えば樹脂材料又は金属材料で環状に形成され、ハウジング7の筒部7aの上端部内周に配設される。シール部材9の内周面9aは、軸部2aの外周に設けられたテーパ面2a2と所定のシール空間Sを介して対向する。なお、軸部2aのテーパ面2a2は上側(ハウジング7に対して外部側)に向かって漸次縮径し、軸部材2の回転時には毛細管力シールおよび遠心力シールとしても機能する。
ハウジング7の内周に、軸部材2および軸受スリーブ8を挿入し、段部7dにより軸受スリーブ8の軸方向の位置決めを行った上で、軸受スリーブ8をハウジング7の内周面7cに、例えば接着、圧入、溶着等の手段により固定する。そして、シール部材9を、その下端面9bを軸受スリーブ8の上端面8bに当接させた上で、ハウジング7の内周面7cに固定する。その後、ハウジング7の内部空間に潤滑油を充満させることで、流体軸受装置1の組立が完了する。このとき、シール部材9で密封されたハウジング7の内部空間(軸受スリーブ8の内部空孔を含む)に充満した潤滑油の油面は、シール空間Sの範囲内に維持される。
軸部材2の回転時、軸受スリーブ8の内周面8aのラジアル軸受面となる領域(上下2箇所の動圧溝8a1、8a2形成領域)は、軸部2aの外周面2a1とラジアル軸受隙間を介して対向する。そして、軸部材2の回転に伴い、上記ラジアル軸受隙間の潤滑油が動圧溝8a1、8a2の軸方向中心m側に押し込まれ、その圧力が上昇する。このような動圧溝の動圧作用によって、軸部2aを非接触支持する第一ラジアル軸受部R1と第二ラジアル軸受部R2がそれぞれ構成される。
これと同時に、フランジ部2bの上端面2b1とこれに対向する軸受スリーブ8の下端面8c(動圧溝8c1形成領域)との間のスラスト軸受隙間、およびフランジ部2bの下端面2b2とこれに対向する底部7bの上端面7b1(動圧溝形成領域)との間のスラスト軸受隙間に、動圧溝の動圧作用により潤滑油の油膜がそれぞれ形成される。そして、これら油膜の圧力によって、フランジ部2bを両スラスト方向に回転自在に非接触支持する第一スラスト軸受部T1と、第二スラスト軸受部T2が構成される。
軸部材2の回転開始時、あるいは回転停止時に、軸部材2の軸部外周面2a1とこれに対向する軸受スリーブ8の内周面8a(のラジアル軸受面)との間で接触摺動が生じた場合でも、軸受スリーブ8を、Cu粉末とSUS粉末とを含む混合金属粉末で形成することで、摺動面となるラジアル軸受面の硬度が高められる。これにより、両面2a1、8a間の硬度差が小さくなり、互いに接触摺動する軸受スリーブ8と軸部材2の軸部2aのうち、何れか一方、あるいは双方が摩耗するといった事態を可及的に防ぐことができる。特に、この実施形態のように、軸部材2の上部にディスクハブ3およびディスクDを装着した状態では、軸部材2にモーメント荷重が作用し、軸部材2と軸受スリーブ8とが軸受上端で接触摺動し易いが、上述のように両部材2a、8の硬度差(両摺動面2a1、8aの硬度差)を小さくすることで、両者間の摺動摩耗を極力抑えることができる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
以上の実施形態では、ハウジング7として筒部7aおよび底部7bを樹脂で一体成形したものを説明したが、これ以外にも、例えば図示は省略するが、筒部7aを底部7bとは別体に樹脂で成形することもできる。この場合には、例えばシール部材9を筒部7aと一体に樹脂で成形することもでき、これによれば、軸受スリーブ8の軸方向位置決めを、筒部7aと一体に成形したシール部の下端面に軸受スリーブ8の上端面8bを当接させることで行うことができる。
また、以上の実施形態では、スラスト軸受部を、ハウジング7の底部7b側に設けた場合を説明したが、例えば底部7bとは反対の側(ハウジング7の開口側)に設けることも可能である。この場合、例えば図示は省略するが、金属製(例えばステンレス鋼)のフランジ部2bを軸部2aの下端よりも上方に形成し、軸受スリーブ8の上端面8bにフランジ部2bの下端面2b2を対向させると共に、上端面8bの全面又は一部環状領域に動圧溝8c1と同様の動圧溝(向きは逆)を形成する。これにより、両面8b、2b2間にスラスト軸受隙間が形成される。
軸部材2の回転開始時、あるいは回転停止時に、フランジ部2bの下端面2b2とこれに対向する軸受スリーブ8の上端面8b(のスラスト軸受面となる領域)との間で接触摺動が生じるが、この場合も、軸受スリーブ8をCu粉末とSUS粉末とを含む混合金属粉末で形成することで、スラスト軸受面を含む上端面8bの硬度が高められる。これにより、両面2b2、8b間の硬度差が小さくなり、互いに接触摺動する軸受スリーブ8と軸部材2のフランジ部2bのうち、何れか一方、あるいは双方が摩耗するといった事態を可及的に防ぐことができる。
また、以上の実施形態では、ラジアル軸受部R1、R2およびスラスト軸受部T1、T2として、へリングボーン形状やスパイラル形状の動圧溝により潤滑流体の動圧作用を発生させる構成を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ラジアル軸受部R1、R2として、いわゆるステップ軸受や多円弧軸受を採用してもよい。
図4は、ラジアル軸受部R1、R2の一方又は双方を多円弧軸受で構成した場合の一例を示している。同図において、軸受スリーブ8の内周面8aのラジアル軸受面となる領域は、複数の円弧面8a3(この図では3円弧面)で構成されている。各円弧面8a3は、回転軸心Oからそれぞれ等距離オフセットした点を中心とする偏心円弧面であり、円周方向で等間隔に形成される。各偏心円弧面8a3の間には軸方向の分離溝8a4がそれぞれ形成される。
軸受スリーブ8の内周面8aに軸部材2の軸部2aを挿入することにより、軸受スリーブ8の偏心円弧面8a3および分離溝8a4と、軸部2aの真円状外周面2a1との間に、第一および第二ラジアル軸受部R1、R2の各ラジアル軸受隙間がそれぞれ形成される。ラジアル軸受隙間のうち、偏心円弧面8a3と真円状外周面2a1とで形成される領域は、隙間幅を円周方向の一方で漸次縮小させたくさび状隙間8a5となる。くさび状隙間8a5の縮小方向は軸部材2の回転方向に一致している。
図5は、第一および第二ラジアル軸受部R1、R2を構成する多円弧軸受の他の実施形態を示すものである。この実施形態では、図4に示す構成において、各偏心円弧面8a3の最小隙間側の所定領域θが、それぞれ回転軸心Oを中心とする同心の円弧で構成されている。従って、各所定領域θにおけるラジアル軸受隙間(最小隙間)8a6は一定となる。このような構成の多円弧軸受は、テーパ・フラット軸受と称されることもある。
図6では、軸受スリーブ8の内周面8aのラジアル軸受面となる領域が3つの円弧面8a7で形成されると共に、3つの円弧面8a7の中心は、回転軸心Oから等距離オフセットされている。3つの偏心円弧面8a7で区画される各領域において、ラジアル軸受隙間8a8は、円周方向の両方向に対してそれぞれ漸次縮小した形状を有している。
以上説明した第一および第二ラジアル軸受部R1、R2の多円弧軸受は、何れもいわゆる3円弧軸受であるが、これに限らず、いわゆる4円弧軸受、5円弧軸受、さらには6円弧以上の数の円弧面で構成された多円弧軸受を採用してもよい。また、ラジアル軸受部R1、R2のように、2つのラジアル軸受部を軸方向に離隔して設けた構成とするほか、軸受スリーブ8の内周面8aの上下領域に亘って1つのラジアル軸受部を設けた構成としてもよい。
また、スラスト軸受部T1、T2の一方又は双方は、例えば図示は省略するが、スラスト軸受面となる領域に、複数の半径方向溝形状の動圧溝を円周方向所定間隔に設けた、いわゆるステップ軸受、いわゆる波型軸受(ステップ型が波型になったもの)等で構成することもできる。
また、以上の実施形態では、ラジアル軸受部R1、R2やスラスト軸受部T1、T2を動圧軸受で構成した場合を説明したが、これ以外の軸受で構成することもできる。例えば、ラジアル軸受面となる軸受スリーブ8の内周面8aを、動圧発生部としての動圧溝8a1や円弧面8a3を設けない真円内周面とし、この内周面と対向する軸部2aの真円状外周面2a1とで、いわゆる真円軸受を構成することができる。
真円軸受の場合、好ましいCu粉末の配合割合は30wt%以上80wt%以下となる。ここで、下限値を30wt%としたのは、動圧発生部としての動圧溝8a1を内周面に形成した軸受スリーブ8に比べて、真円状内周面は接触摺動時の摺動面積が大きく、回転開始(停止時)のロストルクが増加することによる。
上記真円軸受は、流体軸受装置1に限らず、例えば小型モータや、事務機用の軸受部品としても使用することができる。
また、以上の実施形態では、流体軸受装置1の内部に充満し、ラジアル軸受隙間や、スラスト軸受隙間に潤滑膜を形成する流体として、潤滑油を例示したが、それ以外にも各軸受隙間に潤滑膜を形成可能な流体、例えば空気等の気体や、磁性流体等の流動性を有する潤滑剤、あるいは潤滑グリース等を使用することもできる。
本発明の効果を実証するため、Cu粉末とSUS粉末とを含む混合金属粉末で形成された焼結金属材(実施品)と、従来組成の金属粉末(Cu粉末とFe粉末との混合粉末)で形成された焼結金属材(比較品)とについて、それぞれ摩耗試験を行い、耐摩耗性を評価比較した。
試験材料には、Cu粉末として福田金属箔粉工業(株)製のCE−15を、SUS粉末として大同特殊鋼(株)製のDAP410Lを、また、Fe粉末としてヘガネス(株)製のNC100.24をそれぞれ用いた。また、低融点金属粉末としてのSn粉末には福田金属箔粉工業(株)製のSn-At-W350を、固体潤滑剤としての黒鉛には日本黒鉛工業(株)製のECB−250をそれぞれ用いた。試験片(焼結金属材)の焼結温度は、比較品、実施品共に870℃とした。比較品と実施品、各々の混合金属粉末の組成は図7に示す通りである。また、各粉末の粒度分布は図8に示す通りである。
摩耗試験は、比較品、実施品共に以下の条件で行った。
試験片寸法;外径7.5mm×軸方向幅10mm
相手試験片
材質;SUS420J2
寸法;外径40mm×軸方向幅4mm
周速 ;50m/min
面圧 ;1.3MPa
潤滑油 ;エステル油(12mm2/s)
試験時間 ;3hrs
図9に摩耗試験結果を示す。同図に示すように、SUS粉末を含まない焼結金属材(比較品)では顕著な摩耗が確認された。これに対して、SUS粉末を含む金属粉末で形成された焼結金属材(実施品)における摩耗量(摩耗深さ、摩耗痕面積)は、従来組成品(比較品)に比べて非常に小さいものであった。このことから、本発明に係る焼結金属材では大幅な摩耗量の低減効果が確認された。
1 流体軸受装置
2 軸部材
3 ディスクハブ
4 ステータコイル
5 ロータマグネット
6 ブラケット
7 ハウジング
8 軸受スリーブ(焼結含油軸受)
8a1、8a2 動圧溝
8c1 動圧溝
9 シール部材
S シール空間
R1、R2 ラジアル軸受部
T1、T2 スラスト軸受部

Claims (12)

  1. Cu粉末と、SUS粉末とを含む混合金属粉末を圧縮成形した後、1000℃以下の温度で焼結して得られた焼結金属材。
  2. 750℃以上の温度で焼結して得られた請求項1記載の焼結金属材。
  3. 密度が7.0g/cm3以上7.4g/cm3以下に調整されている請求項1記載の焼結金属材。
  4. 前記混合金属粉末は、5wt%以上95wt%以下の前記Cu粉末と、5wt%以上95wt%以下の前記SUS粉末とを含む請求項1記載の焼結金属材。
  5. Cu粉末のサイズが、SUS粉末と同等、あるいはそれ以下である請求項1記載の焼結金属材。
  6. 前記混合金属粉末に、さらに低融点金属の粉末を配合した請求項1記載の焼結金属材。
  7. 前記混合金属粉末は、5wt%以上94.5wt%以下の前記Cu粉末と、5wt%以上50wt%以下の前記SUS粉末と、0.5wt%以上10wt%以下の前記低融点金属粉末とを含む請求項6記載の焼結金属材。
  8. 前記混合金属粉末に、さらに固体潤滑剤として黒鉛を配合した請求項1記載の焼結金属材。
  9. 請求項1〜8の何れかに記載の焼結金属材で形成され、その内周に、支持すべき軸の摺動面を流体の潤滑膜を介して支持する軸受面が設けられた焼結含油軸受。
  10. 前記軸受面に動圧発生部が形成された請求項9記載の焼結含油軸受。
  11. 請求項9又は10に記載の焼結含油軸受を有する流体軸受装置。
  12. 請求項11に記載の流体軸受装置を備えたモータ。
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