JP5085025B2 - 流体軸受装置 - Google Patents

流体軸受装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5085025B2
JP5085025B2 JP2005274474A JP2005274474A JP5085025B2 JP 5085025 B2 JP5085025 B2 JP 5085025B2 JP 2005274474 A JP2005274474 A JP 2005274474A JP 2005274474 A JP2005274474 A JP 2005274474A JP 5085025 B2 JP5085025 B2 JP 5085025B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
resin
bearing device
housing
hydrodynamic bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005274474A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007085448A (ja
Inventor
和豊 村上
正樹 江上
健二 伊藤
功 古森
光男 笹部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp filed Critical NTN Corp
Priority to JP2005274474A priority Critical patent/JP5085025B2/ja
Priority to CN2006800295779A priority patent/CN101243264B/zh
Priority to PCT/JP2006/315859 priority patent/WO2007029447A1/ja
Priority to KR1020087003129A priority patent/KR20080050566A/ko
Priority to US12/063,174 priority patent/US20090297076A1/en
Publication of JP2007085448A publication Critical patent/JP2007085448A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5085025B2 publication Critical patent/JP5085025B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Description

本発明は、流体軸受装置に関する。ここでの流体軸受装置は、情報機器、例えばHDD、FDD等の磁気ディスク装置、CD−ROM、CD−R/RW、DVD−ROM/RAM等の光ディスク装置、MD、MO等の光磁気ディスク装置などのスピンドルモータ用、レーザビームプリンタ(LBP)のポリゴンスキャナモータ、プロジェクタのカラーホイール、あるいは電気機器、例えば軸流ファンなどの小型モータ用の軸受装置として好適である。
上記各種モータには、高回転精度の他、高速化、低コスト化、低騒音化などが求められている。これらの要求性能を決定づける構成要素の一つに当該モータのスピンドルを支持する軸受があり、近年では、この種の軸受として、上記要求性能に優れた特性を有する流体軸受の使用が検討され、あるいは実際に使用されている。
この種の流体軸受は、軸受隙間内の潤滑流体に動圧を発生させるための動圧発生部を備えた動圧軸受と、動圧発生部を備えていない、いわゆる真円軸受(軸受断面が真円形状である軸受)とに大別される。
流体軸受装置の一例として、例えばHDD等のディスク駆動装置のスピンドルモータで使用される動圧軸受装置が、特許文献1に記載されている。この軸受装置は、有底円筒状のハウジングの内周に軸受スリーブを固定すると共に、軸受スリーブの内周に外径側に張り出したフランジ部を有する軸部材を挿入し、回転する軸部材と固定側の部材(軸受スリーブ、ハウジング等)との間に形成したラジアル軸受隙間やスラスト軸受隙間に流体動圧を発生させ、この流体動圧で軸部材を非接触支持するものである。
特開2000−291648号公報
上記のような流体軸受装置は、情報機器の益々の高性能化に伴って必要とされる高い軸受性能を確保すべく、各部品の加工精度や組立精度を高める努力がなされている。その一方で、情報機器の低価格化の傾向に伴い、この種の流体軸受装置に対するコスト低減の要求も益々厳しくなっている。
近年の流体軸受装置では、上記要求に応えるべく、軸受装置の固定体(例えばハウジング)や回転体(例えば軸部材やディスクハブ)の樹脂化が検討されている。その一方、流体軸受装置では、その構造上、軸受隙間を介して対向する回転体と固定体の一時的な接触摺動が避けられない。この接触摺動が樹脂化した部材間で生じる場合、互いを傷付けたり摩耗させたりするおそれがある。
そこで、本発明は、高い耐久性を有すると共に、低コストに製作可能な流体軸受装置の提供を目的とする。
上記のように、固定体と回転体とが接触摺動する面を共に樹脂製とした場合、樹脂材料のベース樹脂の選定により樹脂部の摩耗量が大きく異なる。本発明者らの検証によれば、接触摺動する部材をそれぞれポリフェニレンサルファイド(PPS)をベース樹脂とする樹脂組成物で成形すると、高い耐摩耗性が得られることが明らかとなった。
そこで、本発明では、回転体と、固定体と、固定体と回転体との間の軸受隙間に形成したエステル系潤滑油からなる油膜で回転体を回転自在に支持ずる流体軸受装置において、回転体と固定体のうち、少なくとも軸受隙間を介して対向する部分を何れもPPSをベース樹脂とする樹脂組成物で形成した。
このように、軸受隙間を介して対向する部分を何れもPPSをベース樹脂とする樹脂組成物で形成すると、接触摺動する面の耐摩耗性が向上するため、耐久性の高い軸受装置が得られる。
また、樹脂成形品は射出成形により低コストに製造できるので、軸受隙間を介して対向する固定体と回転体とを樹脂製とすることにより、軸受装置の低コスト化が可能となる。また、回転体を樹脂製とすることにより、これを金属製とする場合に比べて軽量化されるので、耐衝撃性の向上が図られる。
上記の樹脂材料を、充填材として炭素繊維を含むものとすると、強度や耐摩耗性が向上すると共に、導電性を付与することができる。一般に樹脂は絶縁材料であるため、上述のように各部材を樹脂化した場合、空気との摩擦によって発生した回転体の静電気が回転体に帯電し、磁気ディスクと磁気ヘッド間の電位差を生じたり、静電気の放電によって周辺機器の損傷を招くおそれがある。これに対し、樹脂部材中の充填材に炭素繊維を含めれば、回転側と固定側の通電性を確保してかかる不具合を解消することができる。
炭素繊維としては、強度や弾性率に優れた特性を有するPAN系の炭素繊維を使用することができる。
また、樹脂中における炭素繊維の配合量は、10〜35vol%の範囲内に設定すると良い。炭素繊維の配合量が35vol%を越えると、射出成形時における樹脂材料の流動性が悪化し、部品の成形が困難となる。また、10vol%を下回ると、炭素繊維を配合することによる効果を十分に得ることができない。
以上に述べた流体軸受装置と、ロータマグネットと、ステータコイルとを有するモータは、耐摩耗性に優れ、耐久性や回転制度の面で優れた特性を有する。
本発明によれば、流体軸受装置の耐摩耗性を向上させることができる。また、固定体および回転体の少なくとも一部を樹脂化しているので、低コスト化を達成すると共に、軽量化を通じて衝撃荷重を減じることができ、高い耐久性を得ることができる。
以下、本発明の第1実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る流体軸受装置1を組込んだ情報機器用スピンドルモータの一構成例を概念的に示している。このスピンドルモータは、HDD等のディスク駆動装置に用いられるもので、軸部材を有する回転体3を回転自在に非接触支持する流体軸受装置1と、例えば半径方向のギャップを介して対向させたステータコイル4aおよびロータマグネット4bと、モータブラケット5とを備えている。ステータコイル4aはモータブラケット5の外径側に取付けられ、ロータマグネット4bは回転体3の外周に取付けられている。流体軸受装置1のハウジング7は、モータブラケット5の内周に固定される。回転体3には、図示は省略するが、磁気ディスク等のディスク状情報記録媒体(以下、単にディスクという。)が一又は複数枚保持される。このように構成されたスピンドルモータにおいて、ステータコイル4aに通電すると、ステータコイル4aとロータマグネット4bとの間に発生する電磁力でロータマグネット4bが回転し、これに伴って、回転体3および回転体3に保持されたディスクが軸部材と一体に回転する。
図2は、流体軸受装置1を示している。この流体軸受装置1は、固定体6と、固定体6に対して相対回転する回転体3とで構成される。固定体6は、ハウジング7と、ハウジング7に固定された軸受スリーブ8とを備え、回転体3は、軸部材とハウジング7の開口側に配置されるディスクハブ9とを備える。なお、説明の便宜上、軸方向両端に形成されるハウジング7開口部のうち、蓋部材10で封口される側を下側、封口側と反対の側を上側として以下説明する。
ディスクハブ9は樹脂材料で形成され、ハウジング7の開口側(上側)を覆う円盤部9aと、円盤部9aの外周部から軸方向下方に延びた筒状部9bと、筒状部9bの外周に設けられたディスク搭載面9cおよび鍔部9dとで構成される。図示されていないディスクは、円盤部9aの外周に外嵌され、ディスク搭載面9cに載置される。そして、図示しない適当な保持手段(クランパなど)によってディスクがディスクハブ9に保持される。
軸部材は、この実施形態では軸部2としてディスクハブ9と一体に形成され、その下端に抜止めとしてフランジ部2bを別体に備えている。フランジ部2bは金属製で、例えばねじ結合等の手段により軸部2に固定される。
軸受スリーブ8は、例えば真ちゅう等の銅合金やアルミ合金などの金属材料で形成することができ、あるいは、焼結金属からなる多孔質体で形成することもできる。この実施形態では、銅を主成分とする焼結金属の多孔質体で円筒状に形成される。
軸受スリーブ8の内周面8aの全面又は一部円筒領域には、ラジアル軸受部R1、R2の動圧発生部として複数の動圧溝を配列した領域が形成される。この実施形態では、例えば図3に示すように、複数の動圧溝8a1、8a2をヘリングボーン形状に配列した領域が軸方向に離隔して2箇所形成される。
軸受スリーブ8の下端面8cの全面または一部環状領域には、スラスト動圧発生部として、例えば図示は省略するが、複数の動圧溝をスパイラル形状に配列した領域が形成される。この動圧溝形成領域はスラスト軸受面として、フランジ部2bの上端面2b1と対向し、軸部2(回転体3)の回転時には、フランジ部2bの上端面2b1との間に第2スラスト軸受部T2のスラスト軸受隙間を形成する(図2を参照)。
ハウジング7は、樹脂材料で円筒状に形成され、その軸方向両端を開口した形状をなし、下側の開口部を蓋部材10で封口している。ハウジング7の上端面の全面または一部環状領域には、スラスト軸受面7aが設けられる。この実施形態では、スラスト軸受面7aに、スラスト動圧発生部として、例えば図4に示すように複数の動圧溝7a1をスパイラル形状に配列した領域が形成される。このスラスト軸受面7a(動圧溝7a1形成領域)は、ディスクハブ9の円盤部9aの下端面9a1と対向し、回転体3の回転時には、下端面9a1との間に後述する第1スラスト軸受部T1のスラスト軸受隙間を形成する(図2を参照)。
ハウジング7の他端側を封口する蓋部材10は、金属材料あるいは樹脂材料で形成され、ハウジング7の他端内周側に設けられた段部7bに固定される。ここで、固定手段は特に限定されず、例えば接着(ルーズ接着、圧入接着を含む)、圧入、溶着(例えば超音波溶着)、溶接(例えばレーザ溶接)などの手段を、材料の組合せや要求される組付け強度、密封性などに合わせて適宜選択することができる。
ハウジング7の内周面7cには、軸受スリーブ8の外周面8bが、例えば接着(ルーズ接着や圧入接着を含む)、圧入、溶着等の適宜の手段で固定される。
ハウジング7の外周には、上方に向かって漸次拡径するテーパ状のシール面7dが形成される。このテーパ状のシール面7dは、筒状部9bの内周面9b1との間に、ハウジング7の下方から上方に向けて半径方向寸法が漸次縮小した環状のシール空間Sを形成する。このシール空間Sは、軸部2およびディスクハブ9の回転時、第1スラスト軸受部T1のスラスト軸受隙間の外径側と連通している。
流体軸受装置1の内部には潤滑油が充填され、潤滑油の油面は常にシール空間S内に維持される。潤滑油としては、種々のものが使用可能であるが、特にHDD等のディスク駆動装置用の流体軸受装置に提供される潤滑油には、低蒸発率及び低粘度性が要求され、例えばジオクチルセバケート(DOS)、ジオクチルアゼレート(DOZ)等のエステル系潤滑油が好適である。
上記ハウジング7及びディスクハブ9は、第1スラスト軸受部T1のスラスト軸受隙間を介して対向する面、すなわちハウジング7の上端面のスラスト軸受面7aとディスクハブ9の円盤部9aの下端面9a1とが、モータの起動及び停止時などに接触摺動するため、高い耐摩耗性を有する樹脂材料を選定する必要がある。
この点に鑑み、後述する本発明者らの検証結果に基づくと、ハウジング7及びディスクハブ9を、共にポリフェニレンサルファイド(PPS)をベース樹脂とする樹脂組成物で形成することで、接触摺動に対する十分な耐摩耗性が得られる。
上記のPPSをベース樹脂とする樹脂組成物に強化充填剤(例えば、炭素繊維、ガラス繊維等)を配合すれば、ハブ部9の高強度化が図られると共に、ハブ部9の温度変化に伴う寸法変化を抑えて高い寸法安定性を得ることができる。この結果、使用時における軸受隙間を高精度に制御することが可能となる。中でも、以下の特性を有する炭素繊維が最も好ましい強化充填剤である。
(1)繊維自体の引張強さが高い。
(2)母材との接着性が高く、少量の添加で樹脂組成物の高強度化に有効に作用する。
(3)低比重かつ高強度のため、ハブ部9の軽量化が可能である。
(4)イオン溶出しないため、上述のイオン溶出による不具合が起こらない。例えば、同じく繊維状の強化剤であるガラス繊維は、ケイ酸化合物であるため、経時的に微量のシリコンが溶出する可能性がある。
(5)炭素繊維の持つ高い導電性が発現され、ハブ部9に充分な導電性(例えば体積抵抗で1.0×10Ω・cm以下)を付与することができる。これにより、使用時にディスクに帯電する静電気を、回転体3及び固定体6を介して接地側部材(モータブラケット5など)に逃がすことができる。
炭素繊維には、例えばPAN系やPich系、気相合成系など種々のものが使用可能であるが、補強効果の観点から、比較的高い引張強度(好ましくは3000MPa以上)を有するものが好ましく、特に高い導電性を併せ持つものとしては、PAN系炭素繊維が好ましい。
このPAN系炭素繊維としては、以下の寸法範囲のものを使用することができる。
(1)溶融樹脂を混練して射出成形する際には、炭素繊維が裁断されて短繊維化する。短繊維化が進行すると、強度や導電性等の低下が顕著となり、これらの要求特性を満足することが難しくなる。従って、樹脂に配合する炭素繊維としては、成形時の繊維の折れを見込んで長めの繊維を使用することが好ましく、具体的には平均繊維長100μm以上(より好ましくは1mm以上)の炭素繊維を使用するのが望ましい。
(2)その一方、射出成形工程においては、金型内で硬化した樹脂を取り出し、これを再度溶融させ、バージン樹脂組成物と混練して再使用(リサイクル使用)する場合がある。この場合、一部の繊維は繰返しリサイクルされることになるので、樹脂中の当初の繊維長が長すぎる場合には、リサイクルに伴う裁断により、繊維が当初の繊維長に比べて著しく短くなって、樹脂組成物の特性変化(溶融粘度の低下等)が顕著になる。特に溶融粘度の低下は、製品の寸法精度に影響する重要な特性である。かかる特性変化を最小限に抑えるため、繊維長はある程度短い方が好ましく、具体的には平均繊維長を500μm以下(好ましくは300μm以下)とするのが望ましい。
以上に述べた炭素繊維の繊維長の選択は、実際の射出成形工程で如何なる経歴の樹脂組成物を使用するかによって定めることができる。例えばバージン樹脂組成物のみを使用する場合、あるいはリサイクル樹脂組成物を混合使用する場合で、かつバージン樹脂組成物の比率が多い場合には、強度や導電性等の低下を抑制する観点から、また、炭素繊維の配合量を低減できることから、上記(1)で述べた寸法範囲の炭素繊維を使用するのが好ましく、反対にリサイクル樹脂組成物の使用比率が多い場合には、リサイクルに伴う樹脂組成物の特性変化を抑制する観点から、上記(2)で述べた寸法範囲の炭素繊維を使用するのが望ましい。
なお、(1)および(2)の何れの炭素繊維でも、繊維長が大きいほど繊維同士の連結性が向上するため、補強効果や導電効果が高まる。また、繊維径が小さいほど配合本数が増えるため、製品品質の均一化に有効である。従って、炭素繊維のアスペクト比は大きいほど好ましく、具体的には6.5以上であることが望ましい。また、その平均繊維径は、作業性や入手性を考慮すると、5〜20μmが適当である。
上述の炭素繊維による補強効果や静電除去効果等を充分に発揮するため、炭素繊維のベース樹脂への充填量は10〜35vol%、より好ましくは15〜25vol%とするのがよい。これは、炭素繊維の充填量が10vol%未満だと、炭素繊維による補強効果や静電除去効果が充分に発揮されない他、ハウジング7及びディスクハブ9の摺動部分における耐摩耗性が確保されず、充填量が35vol%を超えると、ハウジング7及びディスクハブ9の成形性が低下し、高い寸法精度を得ることが困難になるためである。
上記のベース樹脂(PPS)に炭素繊維を配合した樹脂組成物の溶融粘度は、キャビティー内を溶融樹脂で高精度に充填するため、樹脂の射出成形時の樹脂温度、せん断速度1000s−1において500Pa・s以下に抑えるのがよい。従って、ベース樹脂(PPS)の溶融粘度は、炭素繊維等の各種充填剤の充填による粘度増加を補償するためにも、上記粘度よりも低いことが望ましく、さらに望ましくは、上記条件下で300Pa・s以下であることが好ましい。
このように、ハウジング7及びディスクハブ9をPPSをベース樹脂とする樹脂組成物で形成すれば、金属で形成する場合に比べ製造コストが低廉される。また、ディスクハブ9が樹脂製となることで、金属製と比べて軽量化され、衝撃荷重が緩和される。
さらに、第1スラスト軸受部T1のスラスト軸受隙間を介して対向する面、すなわちハウジング7のスラスト軸受面7a(動圧溝7a1形成領域)とディスクハブ9(円盤部9a)の下端面9a1とが優れた耐摩耗性を有する。これにより、軸受装置の起動、停止時などにおけるハウジング7とディスクハブ9との接触摺動による摩耗を抑えることができる。さらには、炭素繊維を用途に応じて適量配合することで、機械的強度、耐衝撃性、成形性、寸法安定性、静電除去性にも優れたハウジング7及びディスクハブ9を得ることができる。
上記構成の流体軸受装置1において、軸部2(回転体3)の回転時、軸受スリーブ8の内周面8aのラジアル軸受面となる領域(上下2箇所の動圧溝8a1、8a2形成領域)は、軸部2の外周面2aとラジアル軸受隙間を介して対向する。そして、軸部2の回転に伴い、上記ラジアル軸受隙間の潤滑油が動圧溝8a1、8a2の軸方向中心側に押し込まれ、その圧力が上昇する。このような動圧溝8a1、8a2の動圧作用によって、軸部2をラジアル方向に非接触支持する第1ラジアル軸受部R1と第2ラジアル軸受部R2とがそれぞれ構成される。
これと同時に、ハウジング7の上端面のスラスト軸受面7a(動圧溝7a1形成領域)とこれに対向するディスクハブ9(円盤部9a)の下端面9a1との間のスラスト軸受隙間、および軸受スリーブ8の下端面8c(動圧溝形成領域)とこれに対向するフランジ部2bの上端面2b1との間のスラスト軸受隙間に、動圧溝の動圧作用により潤滑油の油膜がそれぞれ形成される。そして、これら油膜の圧力によって、回転体3をスラスト方向に非接触支持する第1スラスト軸受部T1と第2スラスト軸受部T2とがそれぞれ構成される。
本発明においては、軸受スリーブ8の内周面8aと軸部2の外周面2aとの間の隙間(第1隙間)、軸受スリーブ8の下側端面8cとフランジ部2bの上側端面2b1との間の隙間(第2隙間)、軸受スリーブ8の上側端面8dとディスクハブ9の円盤部9aの下側端面9a1との間の隙間(第3隙間)、および循環溝20がそれぞれ潤滑油で満たされる。この際、潤滑油を、各隙間(循環溝20を含む)を順次通過するよう循環させれば、各隙間での圧力バランスの崩れを防止して負圧発生防止に努めることができる。図3では、かかる循環流の発生手段として、第1ラジアル軸受部R1の動圧発生部となる動圧溝8a1において、上側領域の軸方向寸法Xを下側領域の軸方向寸法Yよりも大きくすることにより、上側領域と下側領域でのポンピング力の差を設けた構造を例示している。この場合、第1隙間→第2隙間→循環溝20→第3隙間の順に潤滑油を循環させることが可能となる。潤滑油の循環方向はこれとは逆でもよく、また特に必要がなければ、あえて上下の領域で動圧溝にポンピング力差を与える必要もない。
以上、本発明の第1実施形態を説明したが、本発明は、この実施形態に限定されるものではない。
上記第1実施形態では、充填剤として炭素繊維を配合する場合を例示したが、炭素繊維に加えて金属繊維やガラス繊維、ウィスカ等の無機物を付加しても構わない。例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)が耐油性に優れた離型剤として、カーボンブラックが導電化剤としてそれぞれ配合可能である。
また、上記第1実施形態では、ハウジング7の上端面に複数の動圧溝7a1を配列したスラスト軸受面7aを設けるとともに(スラスト軸受部T1)、軸受スリーブ8の下端面8cに複数の動圧溝を配列したスラスト軸受面を設けた場合を説明したが(スラスト軸受部T2)、本発明は、スラスト軸受部T1のみを設けた流体軸受装置にも同様に適用することができる。この場合、図2において、軸部2は、フランジ部2bを有しないストレートな形状になる。したがって、ハウジング7は、蓋部材10を底部として一体に樹脂材料で形成することで、有底円筒形の形態にすることができる。また、軸部2とディスクハブ9とは金属あるいは樹脂で一体成形できる他、軸部2をディスクハブ9と別材料で形成することもできる。この場合、例えば軸部2を金属製とし、この金属製の軸部2をインサート部品としてディスクハブ9と一体に回転体3を樹脂で型成形することもできる。
図5は、本発明の第2実施形態に係る流体軸受装置11を示している。この実施形態において、回転体となる軸部材12は、金属材料で形成された軸部12aと、その下端に樹脂材料で形成されたフランジ部12bとで構成された複合構造を成している。固定体16はハウジング17とハウジング17の内周に固定された軸受スリーブ18とで構成される。ハウジング17は、円筒状の側部17aと、側部17aと別体構造をなし、側部17aの下端部に位置する樹脂製の底部17bとを備えている。ハウジング17の側部17aの上端部には内周側に突出したシール部13がハウジング17と一体に形成される。ハウジング17の底部17bの上端面17b1には、図示は省略するが、例えば複数の動圧溝をスパイラル状に配列した領域が形成されるとともに、軸受スリーブ18の下端面18cにも、同様の形状に動圧溝を配列した領域が形成される。そして、軸受スリーブ18の下端面18cと軸部材12のフランジ部12bの上端面12b1との間に第1スラスト軸受部T11が形成され、ハウジング17の底部17bの上端面17b1とフランジ部12bの下端面12b2との間に第2スラスト軸受部T12が形成される。なお、フランジ部12bは樹脂のみで形成する必要はなく、金属製の心金に樹脂をコーティングした複合構造としてもよい。
この実施形態において、軸部材12のフランジ部12b及びハウジング17の底部17bは、共にPPSをベース樹脂とする樹脂組成物で形成されることにより、流体軸受装置11の低コスト化、軽量化が図られる。また、第2スラスト軸受部T12のスラスト軸受隙間を介して対向するハウジング17とフランジ部12bとが、優れた耐摩耗性を有することができ、モータの起動、停止時などにおける両部材の接触摺動による摩耗が抑えられる。
図6は、本発明の第3実施形態に係る流体軸受装置21を示している。この実施形態において、固定体26を構成するハウジング27とシール部23とは別体に形成され、シール部23はハウジング27の上端部内周に接着、圧入、あるいは溶着等の手段により固定される。また、ハウジング27の底部27bは、ハウジング27の側部27aと一体に樹脂材料で型成形され、有底円筒状の形態を成している。ハウジング27及び軸部材12のフランジ部12bは、共にPPSをベース樹脂とする樹脂組成物で形成される。なお、本実施形態による効果及び上記以外の構成は、第2実施形態に準じるので説明を省略する。
以上の実施形態では、ハウジング7と、ハウジング7の内周に収容される軸受スリーブ8とを別体とした場合を説明したが、これらハウジング7と軸受スリーブ8とを一体化することもできる(ハウジング17、27の場合も同様)。図7は、本発明の第4の実施形態に係る流体軸受装置31を示すものである。流体軸受装置31は、軸受スリーブとハウジングが一体成形され、スリーブ部38を有する軸受部材37が固定体36を構成する点で上記第1〜第3実施形態に係る流体軸受装置と構成を異にする。この場合、軸受部材37は、スリーブ部38の内周面38aと軸部2の外周面2aとの間にラジアル軸受隙間を形成し、軸受部材37の上側端面37bとディスクハブ9の円盤部9aの下側端面9a1との間に第1スラスト軸受隙間を形成し、スリーブ部38の下側端面38bと軸部2のフランジ部2bの上側端面2b1との間に第2スラスト軸受隙間を形成する。なお、これ以外の構成は、第1実施形態に準じるので説明を省略する。
この実施形態において、軸受部材37及びディスクハブ9が、何れもPPSをベース樹脂とする樹脂組成物で形成されることにより、低コスト化、軽量化が図られる。また、第1スラスト軸受隙間及びラジアル軸受隙間を介して対向する部材が優れた耐摩耗性を有し、各部材の接触摺動による摩耗を抑えることができる。
また、以上の実施形態では、ラジアル軸受部R1、R2およびスラスト軸受部T1、T2として、へリングボーン形状やスパイラル形状の動圧溝により潤滑流体の動圧作用を発生させる構成を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、ラジアル軸受部R1、R2として、図示は省略するが、軸方向の溝を円周方向の複数箇所に形成した、いわゆるステップ状の動圧発生部、あるいは、円周方向に複数の円弧面を配列し、対向する軸部2の外周面2aとの間に、くさび状の径方向隙間(軸受隙間)を形成した、いわゆる多円弧軸受を採用してもよい。
あるいは、ラジアル軸受面となる軸受スリーブ8の内周面8aを、動圧発生部としての動圧溝や円弧面等を設けない真円状内周面とし、この内周面と対向する軸部2の真円状外周面2aとで、いわゆる真円軸受を構成することができる。
また、スラスト軸受部T1、T2の一方又は双方は、同じく図示は省略するが、スラスト軸受面となる領域に、複数の半径方向溝形状の動圧溝を円周方向所定間隔に設けた、いわゆるステップ軸受、あるいは波型軸受(ステップ型が波型になったもの)等で構成することもできる。
また、以上の実施形態では、固定体側にラジアル軸受面及びスラスト軸受面が形成される場合を説明したが、これら動圧発生部が形成される軸受面は固定体側に限らず、これらに対向する回転体側に設けることもできる。
本発明の有用性を明らかにするため、組成の異なる複数の樹脂組成物について、樹脂組成物同士の接触摺動に対する摩耗量の評価試験を行った。ベース樹脂には、リニア型ポリフェニレンサルファイド(PPS)、架橋型ポリフェニレンサルファイド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)の何れかを使用した。これらベース樹脂に4種類の充填材を適宜配合し、図8に示す参考例1〜7の樹脂組成物を形成した。
なお、この実施例では、リニア型ポリフェニレンサルファイド(PPS)として大日本インキ化学工業(株)製のLC−5G(溶融温度310℃、せん断速度10−1における溶融粘度280Pa・s)を、架橋型ポリフェニレンサルファイド(PPS)として大日本インキ化学工業(株)製のT−4(溶融温度310℃、せん断速度10−1における溶融粘度100Pa・s)を、液晶ポリマー(LCP)としてポリプラスチックス(株)製のA950(溶融温度310℃、せん断速度10−1における溶融粘度40Pa・s)を、炭素繊維(PAN系)として東邦テナックス(株)製のHM35−C6S(繊維径;7μm、平均繊維長;6mm、引張り強さ;3240MPa)を、導電化剤として三菱化学(株)製のカーボンブラック(グレード;#3350B、平均粒子径;24nm)を、無機化合物として四国化成工業(株)製のアルボレックス(グレード;Y、主要構成要素;ホウ酸アルミニウム、平均径;0.5〜1.0μm、平均繊維長;10〜30μm、形状;ウィスカ)を、離型剤として(株)喜多村製のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)(KTL−620)を使用した。
図8に示す配合比の樹脂組成物で、固定側部材となるディスク状の供試体及び回転側部材となるリング状の供試体を形成し、それぞれの接触摺動に対する摩耗量をリングオンディスク試験により測定した。この試験は、ディスク状の供試体にリング状の供試体を所定荷重を負荷して押し当て、両供試体間に潤滑油を介在させた状態でリング状の供試体を所定の条件下で回転させた後、両供試体の摩耗深さを測定するものである。
具体的な試験条件を説明する。リング状の供試体の形状は、外径21mm×内径17mm×厚さ3mmのリング状で、ディスク状の供試体は、直径30mm×厚さ5mmの円盤状で、表面粗さは0.04μmに設定した。潤滑油は、ジエステル油として、ジ(2−エチルヘキシル)アゼレートを使用した。この潤滑油の40℃における動粘度は、10.7mm/sである。試験は、潤滑油の油温を80℃に設定し、両供試体の接触面の面圧が0.25MPaとなるように所定荷重を負荷しながら、回転部材を1.4m/minの回転速度で14時間回転させる。
なお、試験後の供試体の摩耗深さの合否判定基準は、リング状の供試体は3μm以下を合格(○)、3μmを越えるものを不合格(×)とし、ディスク状の供試体は2μm以下を合格(○)、2μmを越えるものを不合格(×)とした。
図9、図10に試験結果を示す。図10に示す比較例1〜4のように、リング状の供試体とディスク状の供試体とを形成する樹脂組成物のベース樹脂が、両供試体ともLCPである場合、もしくは何れか一方がLCPで他方がPPSの場合は、両供試体の摩耗深さは共に基準値を越えるため、摺動摩擦に対する十分な耐摩耗性を有するとは言えない。一方、図9に示す実施例1〜5のように、リング状の供試体とディスク状の供試体とを形成する樹脂組成物のベース樹脂が、両供試体ともPPSである場合、両部剤の摩耗深さは共に基準値を下回る。よって、PPSをベース樹脂とする樹脂組成物を摺動摩擦する両供試体に選定すると、十分な耐摩耗性が得られる。
本発明の第1実施形態に係る流体軸受装置を組込んだスピンドルモータの断面図である。 第1実施形態に係る流体軸受装置の断面図である。 軸受スリーブの断面図である。 ハウジングの上端面図である。 本発明の第2実施形態に係る流体軸受装置の断面図である。 本発明の第3実施形態に係る流体軸受装置の断面図である。 本発明の第4実施形態に係る流体軸受装置の断面図である 参考例の材料組成を示す図である。 実施例の比較試験結果を示す図である。 比較例の比較試験結果を示す図である。
符号の説明
1 流体軸受装置
2b フランジ部
2 軸部
3 回転体
4a ステータコイル
4b ロータマグネット
5 モータブラケット
6 固定体
7 ハウジング
8 軸受スリーブ
9 ディスクハブ
10 蓋部材
20 循環溝
R1、R2 ラジアル軸受部
T1、T2 スラスト軸受部
S シール空間

Claims (5)

  1. 回転体と、固定体と、固定体と回転体との間の軸受隙間に形成したエステル系潤滑油からなる油膜で回転体を回転自在に支持する流体軸受装置において、
    回転体と固定体のうち、少なくとも軸受隙間を介して対向する部分が何れもポリフェニレンサルファイド(PPS)をベース樹脂とする樹脂組成物で形成されていることを特徴とする流体軸受装置。
  2. 樹脂組成物は、炭素繊維を含むものである請求項1記載の流体軸受装置。
  3. 炭素繊維は、PAN系である請求項2記載の流体軸受装置。
  4. 炭素繊維は、樹脂組成物に10〜35vol%含まれる請求項2記載の流体軸受装置。
  5. 請求項1〜4何れかに記載の流体軸受装置と、ロータマグネットと、ステータコイルと
    を有するモータ。
JP2005274474A 2005-09-09 2005-09-21 流体軸受装置 Expired - Fee Related JP5085025B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005274474A JP5085025B2 (ja) 2005-09-21 2005-09-21 流体軸受装置
CN2006800295779A CN101243264B (zh) 2005-09-09 2006-08-10 流体动力轴承装置
PCT/JP2006/315859 WO2007029447A1 (ja) 2005-09-09 2006-08-10 流体軸受装置
KR1020087003129A KR20080050566A (ko) 2005-09-09 2006-08-10 유체 베어링 장치
US12/063,174 US20090297076A1 (en) 2005-09-09 2006-08-10 Fluid dynamic bearing device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005274474A JP5085025B2 (ja) 2005-09-21 2005-09-21 流体軸受装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007085448A JP2007085448A (ja) 2007-04-05
JP5085025B2 true JP5085025B2 (ja) 2012-11-28

Family

ID=37972623

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005274474A Expired - Fee Related JP5085025B2 (ja) 2005-09-09 2005-09-21 流体軸受装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5085025B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5386853B2 (ja) * 2008-05-12 2014-01-15 東ソー株式会社 成形体の製造方法
JP5318649B2 (ja) * 2009-04-27 2013-10-16 Ntn株式会社 動圧軸受装置
JP5514532B2 (ja) * 2009-12-21 2014-06-04 株式会社ニックス 摺動部品、摺動部品成形用の樹脂組成物及び摺動部品を備えたスピンドルモータ

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07332353A (ja) * 1994-06-06 1995-12-22 Nippon Seiko Kk 動圧軸受
JPH11191234A (ja) * 1997-10-23 1999-07-13 Ntn Corp 光学式ピックアップのレンズホルダおよびそのアクチュエータ
JP2001153134A (ja) * 1999-11-29 2001-06-08 Nsk Ltd 流体軸受装置
JP2004204826A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Sony Corp 動圧軸受型ポンプ
JP4443915B2 (ja) * 2003-12-24 2010-03-31 Ntn株式会社 流体軸受装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007085448A (ja) 2007-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7798721B2 (en) Fluid dynamic bearing device
WO2010004828A1 (ja) 流体動圧軸受装置
US9694567B2 (en) Fluid dynamic bearing apparatus and motor comprising the same
JP5095115B2 (ja) 動圧軸受装置
JP5085025B2 (ja) 流体軸受装置
US20090297076A1 (en) Fluid dynamic bearing device
WO2006126336A1 (ja) 流体軸受装置用ハウジング
JP4689283B2 (ja) 動圧軸受装置
JP2006046431A (ja) 動圧軸受装置
JP2009103252A (ja) 流体軸受装置およびこれを有するモータ
JP4901162B2 (ja) 流体軸受装置及びこれを備えたモータ
JP4907106B2 (ja) 流体軸受装置用ハウジング、及び流体軸受装置用ハウジングと軸受スリーブとの一体化部材
JP2007082267A (ja) 流体軸受装置
JP2006046430A (ja) 動圧軸受装置
JP4907105B2 (ja) 流体軸受装置用ハウジング、及び流体軸受装置用ハウジングと軸受スリーブとの一体化部材
JP5335304B2 (ja) 流体動圧軸受装置
JP5031863B2 (ja) 流体軸受装置
JP5133156B2 (ja) 流体動圧軸受装置
JP5335311B2 (ja) 流体動圧軸受装置
JP2008131832A5 (ja)
JP2008131832A (ja) 流体軸受装置
JP2007262148A (ja) 樹脂成形品およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080901

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120508

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120629

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120821

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120905

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5085025

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150914

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees