JP2009275243A - 溶融金属めっき鋼板のめっき付着量計測方法及びめっき付着量計測装置 - Google Patents

溶融金属めっき鋼板のめっき付着量計測方法及びめっき付着量計測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】めっき後の鋼板に付着しためっき量を高精度に計測し、めっき付着量の精度、めっきの安定性を向上させることが可能な溶融金属めっき鋼板のめっき付着量計測方法及びめっき付着量計測装置を提供する。
【解決手段】溶融金属浴13中に連続して通過させて引き上げためっき鋼板22の両面に対して、ワイピングノズル14により溶融金属の付着量を制御する溶融金属めっき鋼板22の製造装置において、溶融金属浴13の入側における鋼板2の幅方向の板厚分布と、ワイピングノズル14の出側におけるめっき鋼板22の幅方向の板厚分布とをそれぞれ検出し、めっき前の鋼板21の板厚とめっき鋼板22の板厚との差から、めっきの付着量の幅方向の分布を算出する構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、めっき付着量計測方法及びめっき付着量計測装置に関し、とくに連続的に搬送される鋼板を溶融金属めっき浴中に浸漬させて引き上げた後、該鋼板の両面に対してワイピングノズルからガスジェットを吹き付けて鋼板に余剰に付着した溶融金属を除去する構成を備える溶融金属めっき鋼板のめっき付着量を計測する溶融金属めっき鋼板のめっき付着量計測方法及びめっき付着量計測装置に関する。
耐食性及び耐候性に優れている溶融金属めっき鋼板は、自動車用や家電用にその需要が増加してきており、めっき厚の精度及びめっきの安定性が求められている。
このような溶融金属めっき鋼板におけるめっき付着量の制御は、一般的に、連続的に搬送される鋼板を溶融金属めっき浴中に浸漬させて引き上げた後、該鋼板の両面に対してワイピングノズルからガスジェットを吹き付け、鋼板に余剰に付着した溶融金属を除去することにより行われるが、鋼板の両面に対してガスジェットを吹き付ける構成であるために、溶融めっきされためっき鋼板の端部(以下、板端という)において、対向するワイピングノズルから噴射されたガスジェットが相互に干渉し、溶融金属の除去性能が低下して板端のめっき厚が厚くなるため、めっき鋼板の板端の板厚がめっき鋼板の幅方向の中央部より厚くなる(めっきのエッジアップ)という問題があった。
板端の板厚が厚いめっき鋼板をコイル状に巻き取ると、板端部に塑性伸びが発生して板の耳のびが生じる可能性があることから、従来、ワイピングノズルのスリットギャップを、鋼板の幅方向の中央部側に比較して板端側が広くなるように設定することにより上述しためっきのエッジアップを防止する構成が周知となっている。
また、めっき鋼板の幅方向の少なくとも中央部付近と両端部付近とにおける厚さを測定し、測定の結果、めっき鋼板の中央部付近の厚さより両端部付近の厚さが大きいとき、両端部付近の厚さと中央部付近の厚さとの差が小さくなるようにまたは中央部付近の厚さが両端部付近の厚さ以上となるように、ワイピングノズルの動作を制御するものも開示されている(例えば、特許文献1参照)。
2007−63647号公報
従来、めっき鋼板のめっき付着量は、X線付着量計等のめっき層を透過することにより母材表面のめっき膜厚を計測するめっき膜厚測定手段を用いて測定していた。しかしながら、このようなめっき膜厚測定手段を用いる場合には、めっき層の内部の成分が安定した状態、つまり、表面温度がある程度低下した状態でめっき膜厚を測定する必要があった。そのため、めっき膜厚測定手段は製品をコイル状に巻き取る巻き取り機(コイラ)の手前や、ワイピングノズルとは離れた位置に設置され、測定結果に基づきワイピングノズルのスリットギャップを制御するまでに時間を要し、高精度の鋼板を製造することは困難であった。
例えば、厚さ測定手段がワイピングノズルから100m離れている場合は、少なくともワイピングノズルを用いて余剰に付着した溶融金属を除去された鋼板の部分が、100m搬送されて厚さ測定手段において測定されるまでの間、即ち、作業を開始してからめっき鋼板がその板厚を測定され、測定結果に基づきワイピングノズルの動作の制御を開始するまでの間は、めっき膜厚測定手段による測定結果がワイピングノズルの動作に反映されないため、とくに異なる鋼板を接続した溶接点の近傍等において、めっき鋼板の形状が所望の精度に満たないおそれがあった。鋼板形状の精度が低下すると、所望の精度に満たない鋼板の端部をトリミングするため、歩留まりを低下させ、生産性の低下に繋がり、改善が求められていた。
本発明はこのような問題を解決するものであって、めっき後の鋼板に付着しためっき量を高精度に計測し、めっき品質(付着量の精度、安定性)を向上させることが可能な溶融金属めっき鋼板のめっき付着量計測方法及びめっき付着量計測装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための第1の発明に係る溶融金属めっき鋼板のめっき付着量計測方法は、溶融金属浴中に連続して鋼板を通過させ引き上げた鋼板の両面に対して、めっき付着量制御手段のワイピングノズルにより溶融金属の付着量を制御する連続溶融金属めっき鋼板製造装置において、前記溶融金属浴の入側における前記鋼板の板厚と、前記めっき付着量制御手段の出側におけるめっき後のめっき鋼板の板厚とをそれぞれ検出し、板幅方向に検出した前記鋼板の板厚と前記めっき鋼板の板厚との差から、めっきの付着量の幅方向の分布を算出することを特徴とする。
上記の課題を解決するための第2の発明に係る溶融金属めっき鋼板のめっき付着量計測方法は、第1の発明において、算出された前記めっきの付着量の幅方向の分布、前記ワイピングノズルのノズル圧力、前記ワイピングノズルのノズルスリットギャップ、ライン速度、及び前記ワイピングノズルと前記鋼板との間の距離情報に基づいて、前記鋼板の表面と裏面のそれぞれに付着しためっき付着量を算出することを特徴とする。
上記の課題を解決するための第3の発明に係る溶融金属めっき鋼板のめっき付着量計測装置は、鋼板が連続的に浸漬される溶融金属めっき浴と、前記鋼板へのめっき付着量を制御するめっき付着量制御手段とを備えた溶融金属めっき鋼板の製造装置であって、前記溶融金属めっき浴の入側における前記鋼板の板厚を計測するめっき前板厚分布計測手段と、前記めっき付着量制御手段の出側におけるめっき後のめっき鋼板の板厚を計測するめっき後板厚分布計測手段と、前記めっき前板厚分布計測手段の計測値および前記めっき後板厚分布計測手段の計測値に基づいて、前記鋼板の両面に付着しためっきの板幅方向の分布を算出するめっき付着量演算手段とを備えることを特徴とする。
上記の課題を解決するための第4の発明に係る溶融金属めっき鋼板のめっき付着量計測装置は、第3の発明において、前記めっき付着量制御手段と前記めっき後板厚分布計測手段とが一体に形成されていることを特徴とする。
上述した本発明に係る溶融金属めっき鋼板のめっき付着量計測方法によれば、めっき付着量の幅方向の分布を詳細に検知し、算出しためっき付着量の分布をめっき付着量制御手段による設定条件の調整や自動制御システムの調整に用いることができるため、めっき品質(付着量の精度、均一性)を向上させることができる。
また、上述した本発明に係る溶融金属めっき鋼板の製造装置によれば、溶融金属めっき浴の入側における鋼板の板厚分布と、めっき付着量制御手段の出側におけるめっき後のめっき鋼板の板厚分布とに基づいてめっき付着量を調整することにより、めっき前板厚分布計測手段及びめっき後板厚分布計測手段による測定結果に基づきワイピングノズルの動作の制御を開始するまでの時間を従来に比較して短縮することができるため、めっき付着量を適切に制御することができ、めっき付着量の制御を精度よく行って製品品質を向上することができる。
本発明は、溶融金属浴中に連続して鋼板を通過させて、引き上げた鋼板の両面に対してワイピングノズルからガスを噴射し余剰の溶融金属を取り除く設備に、めっき工程の前・後に鋼板(又はめっき後のめっき鋼板)の板幅方向の板厚分布を計測する板厚分布計測装置と、めっき付着量演算部とを設け、めっき付着量演算部において、板厚分布計測装置によって得られた情報に基づいて、めっき付着量の板幅方向の両面めっき付着量を算出するとともに、算出しためっき付着量と、めっき付着量を制御するワイピングノズルの運転条件(ノズル−板間距離、ノズル圧力、ノズルスリットギャップ、ライン速度等)に関する情報とを利用して鋼帯の片面に付着しためっき量の板幅方向分布を算出するようにしたものであり、その詳細を以下に示す実施例において説明する。
図1乃至図3を用いて本発明の第1の実施例を説明する。図1は本実施例に係る溶融金属めっき鋼板のめっき付着量計測方装置を適用する溶融金属めっき鋼板の製造装置の概略図、図2(a)はワイピングノズルの概略断面図、図2(b)は本実施例におけるワイピングノズルと鋼板の位置関係を示す説明図、図3(a)はめっき前の板厚分布の例、図3(b)はめっき後の板厚分布の例、図3(c)はめっき付着量の分布の例を示す説明図である。
図1に示す溶融金属めっき鋼板の製造装置1は、連続的に搬送される鋼板(帯鋼)21に対して、例えば、亜鉛やアルミニウム等の溶融金属をめっきするものであり、ペイオフリール11、焼鈍炉12、溶融金属めっき浴13、めっき付着量制御手段としての一対のワイピングノズル14、及びコイラ15等から構成されている。
図1に示すように、コイル状に巻きとられためっき前の鋼板21はペイオフリール11により図中に矢印で示す方向へ払い出され、焼鈍炉12においてめっき前処理として熱処理され、ローラ31によって溶融金属めっき浴13へと導かれる。
溶融金属めっき浴13は高温に保持された溶融金属が貯溜される部分であり、該溶融金属めっき浴13には、溶融金属に浸漬された鋼板21を巻き掛けて鉛直上方に方向転換させるシンクロール32と、このシンクロール32から搬送される鋼板21を挟むように配置される一対のサポートロール33,34とが配設されている。
溶融金属めっき浴13を通過しためっき後のめっき鋼板22は上方に引き上げられ、ワイピングノズル14へと導かれる。ワイピングノズル14は溶融金属めっき浴13から引き上げられためっき鋼板22に余剰に付着した溶融金属をガスジェットを吹き付けることにより除去するものであり、溶融金属めっき浴13の上方に、めっき鋼板22に対してその板厚方向から挟むように対向配置されている。
ここで、図2(a)に示すように、ワイピングノズル14の先端にはめっき鋼板22の搬送方向と直交するように開口されるスリット14aが形成されており、図示しないワイピングガス供給装置から供給されるガスジェットをこのスリット14aから噴射させることにより、鋼板21に余剰に付着した溶融金属を除去するように構成されている。また、本実施例において、ワイピングノズル14はギャップ量制御装置19を備え、スリット14aの幅(以下、ノズルスリットギャップという)bを制御可能に構成されている。
また、このワイピングノズル14の近傍には、めっき鋼板22の幅方向に沿って複数設けられ各々めっき鋼板22までの距離を検出する図示しない板形状センサ、電磁力によりめっき鋼板22の反りを矯正し且つめっき鋼板22の振動を制振する図示しない電磁石、めっき鋼板22の蛇行量を検出する図示しない蛇行センサ、及びめっき鋼板22の幅方向及び板厚方向に移動可能に支持されてめっき鋼板22の蛇行に対して追従するように構成された図示しないバッフルプレート等が設けられているものとする。
ワイピングノズル14によって余剰に付着しためっきを除去されためっき鋼板22は、ローラ35,36,37を介して方向を変えながら搬送され、コイラ15にコイル状に巻き取られる。
更に、ペイオフリール11と焼鈍炉12との間、すなわち、鋼板21の搬送方向に対し、ペイオフリール11の下流側であって焼鈍炉12の上流側と、ワイピングノズル14の下流側であって該ワイピングノズル14の近傍とに、それぞれ鋼板21、めっき鋼板22の板幅方向の板厚分布を検出するめっき前板厚センサ16、めっき後板厚センサ17が配設されている。なお、板厚センサ16,17としては、例えばレーザ式のセンサを板幅方向に複数配置したものを用いることができる。
更に加えて、本実施例の溶融金属めっき鋼板の製造装置は、鋼板21に付着しためっきの量の幅方向の分布を求めるめっき付着量演算手段としてのめっき付着量演算装置18を備えており、このめっき付着量演算装置18には、上記板厚センサ16,17において検出された図3(a)に示すめっき前の鋼板の板厚分布、図3(b)に示すめっき鋼板の板厚形状の情報としての板厚分布、めっき付着量を制御するワイピングノズル14の運転条件(ワイピングノズル14とめっき鋼板22間の距離H1,H2、ワイピングノズル14の噴射に係るノズル圧力、ノズルスリットギャップb等)に関する情報、及び、ライン速度が入力される。なお、ワイピングノズル14とめっき鋼板22間の距離H1,H2は、上述した板形状センサによる計測値と、板形状センサからワイピングノズル先端までの既知である距離とから算出することができる。
めっき付着量演算装置18は、めっき前板厚センサ16及びめっき後板厚センサ17によって検出した板厚の幅方向の分布に基づいて、鋼板21の両面に付着している図3(c)に示すようなめっき量の幅方向の分布を算出するとともに、該めっき付着量演算装置18において算出した鋼板21の両面のめっき付着量の幅方向の分布と、上述したワイピングノズル14の運転条件に関する情報及びライン速度とに基づいてさらに演算処理を行い、鋼板21のそれぞれの面に付着しているめっき量の幅方向の分布、即ち片面ごとのめっき量の幅方向の分布を算出する。本実施例の溶融金属めっき鋼板のめっき付着量計測装置は、主に上記めっき前板厚センサ16、めっき後板厚センサ17、及び、めっき付着量演算装置18から構成される。
以下に、めっき付着量演算装置18において、鋼板21の両面に付着しためっき量と、ワイピングノズル14の運転条件等とからめっき付着量を算出する方法について詳細に説明する。まず、鋼板21の片面のめっき付着量w[g/m2]は、以下の式(1)によって近似できる。
Figure 2009275243
ただし、上記(1)式において、Pはノズルの圧力[Pa]、Vはライン速度[m/min]、Hは板−ノズル間距離[mm]、bはノズルスリットギャップ[mm]、c,n1,n2,n3,n4は定数である。
ここで、ノズルの圧力P、ライン速度V、ノズルスリットギャップbの板幅方向の各位置におけるワイピングの条件は一定であるので、鋼板21の一方の面に付着しためっき量w1と他方の面に付着しためっき量w2は、それぞれ図2(b)に示す、めっき鋼板22の一方の面(以下、仮に表面と呼称する)22aと該表面22aに対向して配置されるワイピングノズル14との間の距離H1[mm]、めっき鋼板22の他方の面(以下、仮に裏面と呼称する)22bと該裏面22bに対向して配置されるワイピングノズル14との間の距離H2[mm]の関数として、それぞれ次式(2)、(3)に表すように簡略化することができる。
Figure 2009275243
鋼板21の両面に付着しためっき量w1+2は、鋼板21の一方の面に付着しためっき量w1と他方の面に付着しためっき量w2の和であるから、(2)式及び(3)式を利用して次式(4)によって表すことができる。
Figure 2009275243
なお、未知数A、n3は、板幅方向に対して少なくとも2箇所の板−ノズル間距離の計測データがあれば最小自乗法による回帰計算によって求めることができる。従って、(2)式、(3)式から、鋼板21に付着しためっき量を片面ごとにそれぞれ求めることができる。
本実施例において、溶融金属めっき鋼板の製造装置1では、ペイオフリール11からの鋼板21の巻き戻しが開始されると、めっき前板厚センサ16においてペイオフリール11から焼鈍炉12へ向かって搬送される鋼板21の幅方向の板厚分布が計測される。
その後、鋼板21のめっき前板厚センサ16を通過した部分がめっき後板厚センサ17の位置まで搬送されたら、めっき後板厚センサ17によるめっき後のめっき鋼板22の幅方向の板厚分布の計測を開始し、めっき付着量演算装置18において、鋼板21、めっき鋼板22の同一部分を測定しためっき前板厚センサ16及びめっき後板厚センサ17による板厚の情報、ワイピングノズルの圧力、ライン速度、板−ノズル間距離、ノズルスリットギャップの情報に基づいて演算処理を行って上述したようにめっき付着量を算出する。
そして、めっき付着量演算装置18において算出した結果を、例えばノズルスリットギャップの調整、ワイピングノズルの圧力の調整等、めっき付着量の各種調整手段に反映させる。
なお、上流ライン(例えば、冷間圧延ライン)における板厚情報を用いることができる場合は、めっき前板厚センサを省略し、めっき付着量演算装置において上流ラインにおける板厚情報とめっき後板厚センサ17が検出した板厚情報とを用いてめっき付着量を算出するようにしても良い。
上述した本実施例に係る溶融金属めっき鋼板の製造装置によれば、めっき付着量の幅方向の分布を詳細に検出することができるので、めっき付着量演算装置18をめっき付着量を調整するためのモニタや自動制御システム用のセンサとして使用可能であり、めっき品質(付着量の精度、安定性)を向上することができる。
以下に、本発明の第2の実施例を説明する。本実施例は、実施例1とはめっき付着量演算装置18における演算処理が異なるものである。その他の構成は図1に示し上述したものと概ね同様であり、以下、実施例1において説明した部材と同一の部材には同一符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
本実施例は、上述した定数n3が実績データから既知である場合の例である。上述した実施例1においては式(2)、式(3)を用いて鋼板21の表面、裏面に付着しためっき量w1,w2をそれぞれ算出する例を示したが、本実施例では鋼板21の両面に付着しためっき量w1+2と、めっき鋼板22の表面22aと該表面22aに対向して配置されるワイピングノズルとの間の距離H1と、めっき鋼板22の裏面22bと該裏面22bに対向して配置されるワイピングノズルとの間の距離H2とを用いて鋼板21の表面、裏面に付着しためっき量w1,w2をそれぞれ算出する。
3が既知である場合、次式(5)に示すように、めっき鋼板22の表面のめっき付着量w1と裏面のめっき付着量w2との比をαとすると、めっき鋼板22の表面、裏面に付着しためっき量w1,w2は以下に示す(6)式、(7)式で表される。
Figure 2009275243
このようにしてめっき付着量演算装置18によって算出した結果を、例えばノズルスリットギャップの調整、ワイピングノズルの圧力の調整等、めっき付着量の各種調整手段に反映させる。
本発明は、溶融金属めっき鋼板の製造装置に適用可能である。
本発明の実施例1に係る溶融金属めっき鋼板製造装置の概略構造図である。 本発明の実施例1に係る溶融金属めっき鋼板製造装置のワイピングノズルの構成を示す説明図である。 図3(a)はめっき前板厚センサによって得られる母材の幅方向の板厚分布の例、図3(b)はめっき後板厚センサによって得られるめっき後の幅方向の板厚分布の例、図3(c)は幅方向のめっき付着量分布の例を示す説明図である。
符号の説明
1 溶融金属めっき鋼板の製造装置
11 ペイオフリール
12 焼鈍炉
13 溶融金属めっき浴
14 ワイピングノズル
14a スリット
15 コイラ
16 めっき前板厚センサ
17 めっき後板厚センサ
18 めっき付着量演算装置
19 ギャップ量制御装置
21 鋼板
22 めっき鋼板
22a めっき鋼板の表面
22b めっき鋼板の裏面
31,35,36,37 ローラ
32 シンクロール
33,34 サポートロール

Claims (4)

  1. 溶融金属浴中に連続して鋼板を通過させ、引き上げた鋼板の両面に対してワイピングノズルにより溶融金属の付着量を制御する連続溶融金属めっき鋼板製造装置において、
    前記溶融金属浴の入側における前記鋼板の板幅方向の板厚分布と、前記ワイピングノズルの出側におけるめっき後のめっき鋼板の板幅方向の板厚分布とをそれぞれ検出し、
    板幅方向に検出した前記鋼板の板厚分布と前記めっき鋼板の板厚分布との差から、めっきの付着量の板幅方向の分布を算出する
    ことを特徴とする溶融金属めっき鋼板のめっき付着量計測方法。
  2. 算出された前記めっきの付着量の板幅方向の分布、前記ワイピングノズルのノズル圧力、前記ワイピングノズルのノズルスリットギャップ、ライン速度、及び前記ワイピングノズルと前記鋼板との間の距離情報に基づいて、前記鋼板の表面と裏面のそれぞれに付着しためっき付着量を算出する
    ことを特徴とする請求項1記載の溶融金属めっき鋼板のめっき付着量計測方法。
  3. 鋼板が連続的に浸漬される溶融金属めっき浴と、前記鋼板へのめっき付着量を制御するめっき付着量制御手段とを備えた溶融金属めっき鋼板の製造装置において、
    前記溶融金属めっき浴の入側における前記鋼板の板厚を計測するめっき前板厚分布計測手段と、
    前記めっき付着量制御手段の出側におけるめっき後のめっき鋼板の板厚を計測するめっき後板厚分布計測手段と、
    前記めっき前板厚分布計測手段の計測値および前記めっき後板厚分布計測手段の計測値に基づいて、前記鋼板の両面に付着しためっきの板幅方向の分布を算出するめっき付着量演算手段と
    を備えることを特徴とする溶融金属めっき鋼板のめっき付着量計測装置。
  4. 前記めっき付着量制御手段と前記めっき後板厚分布計測手段とが一体に形成されている
    ことを特徴とする請求項3記載の溶融金属めっき鋼板のめっき付着量計測装置。
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