JP2009274563A - 飲酒運転防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 運転者の成りすましを確実に防止できる飲酒運転防止装置の提供である。
【解決手段】 車両1のコンソールパネル5に着脱自在に取り付けられたアルコール検知器4に超音波発生装置を取り付け、第1及び第2の位置検出センサ6,7がアルコール検知器4から発せられる超音波を受信することにより、その位置を検出する。これにより、助手席9に着席した乗員21が、運転者3に代わってアルコール検査を行うことを困難にする。また、運転席2と助手席9との境界部分に、障害物センサ10を取り付け、助手席9に着席した乗員21が運転席2の側に体を乗り出してアルコール検査を行うことを困難にする。
【選択図】 図1
【解決手段】 車両1のコンソールパネル5に着脱自在に取り付けられたアルコール検知器4に超音波発生装置を取り付け、第1及び第2の位置検出センサ6,7がアルコール検知器4から発せられる超音波を受信することにより、その位置を検出する。これにより、助手席9に着席した乗員21が、運転者3に代わってアルコール検査を行うことを困難にする。また、運転席2と助手席9との境界部分に、障害物センサ10を取り付け、助手席9に着席した乗員21が運転席2の側に体を乗り出してアルコール検査を行うことを困難にする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車両に搭載される飲酒運転防止装置、特に運転者の成りすましによる飲酒運転を防止する装置に関するものである。
車両(例えば、自動車)の飲酒運転は重大な社会問題となっていて、運転者が酒気を帯びた状態で車両を運転することは厳禁されている。それにも拘らず、従来の車両では、酒気帯び状態の運転者が運転するか否かは、当該運転者の自覚に頼っていた。このため、酒気を帯びた運転者が車両を運転することを強制的に防止する技術が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。これらの技術は、車両にアルコール濃度測定装置を搭載し、運転者が酒気を帯びていないことが確認されなければ、例えばエンジン回路の作動を不可能とするものである。
従来のアルコール濃度測定装置では、アルコール濃度測定装置の搭載位置として、ステアリングコラムの上部であったり(例えば、特許文献2を参照)、車室内天井であったりして、運転者が呼気を吹きかけるのに都合のよい位置ではない。この結果、運転者の呼気を確実に取り込むことが困難になる場合も生じ、アルコール濃度測定結果の精度が良好ではないという問題がある。また、呼気を吹きかけるために、運転者が姿勢を変えなければならず、円滑な運転操作準備を阻害している。
また、正常状態(非酒気帯び状態)の運転者が呼気を吹きかけてエンジンを始動させた後、酒気帯び状態の運転者と交替することにより、アルコール濃度測定装置による酒気帯び状態のチェックをくぐり抜けてしまうことが可能である(「成りすまし」と称されている)。
また、特許文献3では、運転者の皮膚からのアルコール濃度を検出すると同時に、個人特定用の脈拍を検出し、運転者の成りすましがされた場合に、先に測定された脈拍との測定結果の差異を確認する方法が記載されている。しかし、脈拍は、運転前後などの精神状態の変動を考慮すると常に一定を保つことは困難であり、測定結果の信頼性に欠ける。
特開2005−224319号公報
特開平7−225204号公報
特開2007−186124号公報
本発明は、上記した不具合に鑑み、運転者の成りすましを確実に防止できる飲酒運転防止装置を提供することを課題としている。
上記した課題を解決するための本発明は、
車両に搭載される飲酒運転防止装置であって、
前記車両の運転者の呼気中のアルコール分を検出し、その濃度を測定するためのアルコール濃度測定手段と、
前記アルコール濃度測定手段の位置を規制して、運転席に着席した者以外の者が測定することを困難にするための位置規制手段と、
前記アルコール濃度測定手段による測定結果に基づき、車両の操作を制限したり車両のエンジンを始動不能にしたりする車両制御手段と、
を備えることを特徴としている。
車両に搭載される飲酒運転防止装置であって、
前記車両の運転者の呼気中のアルコール分を検出し、その濃度を測定するためのアルコール濃度測定手段と、
前記アルコール濃度測定手段の位置を規制して、運転席に着席した者以外の者が測定することを困難にするための位置規制手段と、
前記アルコール濃度測定手段による測定結果に基づき、車両の操作を制限したり車両のエンジンを始動不能にしたりする車両制御手段と、
を備えることを特徴としている。
前記位置規制手段は、前記アルコール濃度測定手段の位置を検出する位置検出センサであり、
前記位置検出センサによって検出された前記アルコール濃度測定手段の位置が、予め設定された領域から外れているか否かを判断する。
前記位置検出センサによって検出された前記アルコール濃度測定手段の位置が、予め設定された領域から外れているか否かを判断する。
本発明に係る飲酒運転防止装置は、上記したように構成されていて、運転者(運転席に着席した者)以外の者、例えば助手席に着席した乗員が、運転席に体を乗り出し、運転者に代わって呼気の検査をしたり、アルコール濃度測定手段を助手席側に移動させ、運転者に代わって呼気の検査をしたりすることが困難になっている。これにより、運転者以外の乗員が呼気の検査をすること(成りすまし)が防止される。この結果、運転者が酒気帯び状態で車両を運転してしまうことが防止される。
そして、前記車両の運転席に運転者が着席したか否かを検出する着座センサと、前記車両の運転席と助手席との間の障害物の有無を検出する障害物センサと、前記各センサの作動を制御するためのセンサ制御手段とを備えることにより、更に効果的に成りすましが防止される。
前記位置検出センサは、前記アルコール濃度測定手段に設けられた超音波発生装置から発せられる超音波を検出することによって前記アルコール濃度測定手段の位置を検出するものとすることができる。また、前記位置検出センサは、前記アルコール濃度測定手段に設けられた磁気発生装置から発せられる磁界を検出することによって前記アルコール濃度測定手段の位置を検出するものとすることができる。
そして、車両の運転席側ドアの開閉状態を検出するドアセンサと、車両の運転席側ウィンドウの開閉状態を検出するウィンドウセンサとを備えることが望ましい。
これにより、車外の第三者が、運転者に代わって呼気の検査を行うことをも防止できる。
更に、前記アルコール濃度測定手段の測定結果に基づいて、運転者に警告を発する警告手段を備えたり、前記アルコール濃度測定手段の測定結果を表示する表示手段を備えたりしてもよい。
本発明の実施例について説明する。図1は本発明の実施例の飲酒運転防止装置100が装着された運転席2の平面図、図2は同じく側面図、図3は飲酒運転防止装置100のブロック図である。
図1及び図2に示されるように、本発明の実施例の飲酒運転防止装置100は、車両1の運転席2の部分に設けられている。そして、運転者3の呼気中のアルコール分を検出し、その濃度を測定するアルコール濃度測定手段(アルコール検知器4)と、運転席2の前方のコンソールパネル5(インストルメントパネル)に取り付けられ、アルコール検知器4の位置を規制するための位置規制手段(位置検出センサ6,7)と、車両1の運転席2に取り付けられ、運転者3が着席したか否かを検出する着座センサ8と、コンソールパネル5に取り付けられ、車両1の運転席2と助手席9との間の障害物の有無を検出するための障害物センサ10と、運転席2側のドア11の開閉を検知するドアセンサ12と、運転席2側のウィンドウ13の開閉を検知するウィンドウセンサ14と、運転席2のほぼ直上の天井に取り付けられ、運転者3に対して警告や案内を発するためのスピーカ15(警告手段)と、コンソールパネル5に取り付けられ、アルコール濃度の測定結果を表示するためのディスプレイ16(表示手段)とを備えている。なお、図1において、17はハンドル(ステアリングホイール)である。
最初に、アルコール検知器4について説明する。図1に示されるように、本実施例のアルコール検知器4は、被測定者である運転者3が呼気を吹きかけることによって、呼気中のアルコール分を検出し、その濃度を測定するものである。通常の場合(呼気の非測定状態)、このアルコール検知器4は、運転席2の前方のコンソールパネル5の所定位置に引っ掛けて配置される。運転者3は、運転席2に着席したまま手を伸ばしてアルコール検知器4を把持し、コンソールパネル5から取り外して自身の口元に引き寄せる。そして、アルコール検知器4に呼気を吹きかけて自身の酒気帯び状態を検査し、正常状態(非酒気帯び状態)であれば、アルコール検知器4をコンソールパネル5の所定位置に引っ掛けて、車両1のエンジンをかける。
次に、位置規制手段について説明する。車両1のコンソールパネル5には、アルコール検知器4がコンソールパネル5の所定位置から、所定距離を超えて離れないように監視するための第1及び第2の位置検出センサ6,7が取り付けられている。本実施例の場合、アルコール検知器4に超音波発生装置(図示せず)が取り付けられていて、第1及び第2の位置検出センサ6,7は、アルコール検知器4の超音波発生装置から送信される超音波を受信するための受信装置(例えば、マイクロホン)である。第1位置検出センサ6は、運転席2のドア11寄りに取り付けられていて、第2位置検出センサ7は、運転席2の助手席9寄りに取り付けられている。運転者3が自身の酒気帯び状態を検査するために、コンソールパネル5の所定位置からアルコール検知器4を取り外す。そして、取り外されたアルコール検知器4の超音波発生装置から送信された超音波を、第1及び第2の位置検出センサ6,7が受信することにより、アルコール検知器4から第1及び第2の位置検出センサ6,7までの距離L1,L2が計測される。距離L1,L2を比較することにより、アルコール検知器4の位置が検出される(後述)。
次に、障害物センサ10について説明する。本実施例の障害物センサ10は赤外線センサであり、図1及び図2に示されるように、車両1のコンソールパネル5における運転席2と助手席9とのほぼ境界部分で、ハンドル13の直下に取り付けられている。この障害物センサ10は、コンソールパネル5から車両1の後方(後部座席)に向かって赤外線18を照射している。もし、運転席2と助手席9との間に何らかの障害物が存すると、障害物センサ18から照射された赤外線18が反射し、その反射光が障害物センサ10に入射する。これにより、運転席2と助手席9との間で、障害物センサ18から所定距離内に障害物が存するか否かが検知される。
次に、ドアセンサ12とウィンドウセンサ14について説明する。ドアセンサ12は、車両1における運転席2側のドア11が閉状態であるか否かを検知するためのセンサであり、ウィンドウセンサ14は、運転席2側のドア11のウィンドウ13が閉状態であるか否かを検知するためのセンサである。いずれのセンサ12,14も、ドア11又はウィンドウ13が開状態であるときに、運転者に対して警告を発する(後述)。
図3に示されるように、上記したアルコール検知器4とその測定開始スイッチ4a、位置検出センサ6,7、着座センサ8、障害物センサ10、ドアセンサ12、ウィンドウセンサ14、スピーカ15及びディスプレイ16は、センサECU19に接続されている。各センサ6〜8,10,12,14及びアルコール検知器4の測定開始スイッチ4aからセンサECU19に信号が入力されると、センサECU19内で所定の処理(アルコール濃度の測定、アルコール検知器4の距離L1,L2の測定等)がなされ、その結果がスピーカ15及びディスプレイ16に出力される。また、その結果により、スターターリレー20の作動を制御する。
本実施例の飲酒運転防止装置100の作用について、図4及び図5のフローチャートを参照しながら説明する。図4に示されるように、車両1に乗り込んだ運転者3が運転席2に着席すると、着座センサ8がON状態となる(ステップS1)。運転者3が運転席2に着席したまま手を伸ばし、アルコール検知器4を把持してコンソールパネル5から取り外す。これにより、第1及び第2の位置検出センサ6,7がON状態(超音波を受信可能状態)となる。運転者3がアルコール検知器4の測定開始スイッチ4aを操作する(ステップS2)。これにより、アルコール検知器4が測定可能な状態となるとともに、障害物センサ10から赤外線18が照射される。この状態で、運転者3がアルコール検知器4に向かって呼気を吹きかける。運転者3は、アルコール検知器4を把持しているため、容易に自身の口元に接近させることができる。このため、運転者3は運転席2に着席したまま、アルコール検知器4に呼気を吹きかけることができ、呼気の吹きかけ操作が容易である。
もし、図6に示されるように、酒気帯び状態の運転者3に代わって助手席9に着席している非酒気帯び状態の乗員21が、運転席2の側に体を乗り出して呼気を吹きかけようとすると、障害物センサ10の赤外線18が乗員21に当たって反射し、乗員21の体を障害物として検知する(ステップS4における「障害物あり」)。そして、この状態を運転者3の成りすましとみなし、スピーカ15から警告「検査できません。運転者による測定をしてください。」を発する(ステップS5)。
障害物センサ10が障害物を検知しなければ(ステップS4における「障害物なし」)、第1及び第2の位置検出センサ6,7が、アルコール検知器4の位置を検出する(ステップS6)。運転者3自身が、アルコール検知器4に呼気を吹きかけようとしているのであれば、図1に示されるように、アルコール検知器4から第1位置検出センサ6までの距離L1は、アルコール検知器4から第2位置検出センサ7までの距離L2とほぼ同一又は少し短い(L1≦L2)。もし、図7に示されるように、酒気帯び状態の運転者3に代わって助手席9に着席している非酒気帯び状態の乗員21が、アルコール検知器4に呼気を吹きかけようとして、アルコール検知器4を助手席9側に引き寄せると、アルコール検知器4から第1及び第2の位置検出センサ6,7までの距離L1,L2が変化し、アルコール検知器4から第1位置検出センサ4までの距離L1の方が、アルコール検知器4から第2位置検出センサ5までの距離L2よりも長くなる(L1>L2)。そして、この状態を運転者の成りすましとみなし(ステップS7における「L1>L2」)、スピーカ15から警告「検査できません。運転者による測定をしてください。」を発する(ステップS5)。
アルコール検知器4から第1及び第2の位置検出センサ6,7までの距離L1,L2がほぼ同一であれば(ステップS7における「L1≦L2」)であれば、ドアセンサ12によるドア11の開閉状態と、ウィンドウセンサ14によるウィンドウ13の開閉状態とを確認する(ステップS8)。もし、いずれかが開状態であれば、ドア11又はウィンドウ13を通して車外の第三者(図示せず)がアルコール検知器4に呼気を吹きかけることもできるため、この状態(ドア11又はウィンドウ13の少なくとも一方が開状態)を運転者3の成りすましとみなし(ステップS8における「いずれかが開」)、スピーカ15から警告「ドア又はウィンドウが開いています。閉じて、再度測定開始スイッチを押してください。」を発する(ステップS9)。ドア11とウィンドウ13との両方が閉状態であれば、(ステップS8における「両方とも閉」)、スピーカ15から案内「呼気を吹きかけてください。」を発する(ステップS10)。
ここで、超音波によるアルコール検知器4の位置の検出は、次のようにして行われる。図8の(a)に示されるように、アルコール検知器4の超音波発生装置から、一定の時間をおいて超音波が送信されている。この超音波を、第1及び第2の位置検出センサ6,7が受信している。第1位置検出センサ6がアルコール検知器4の超音波を受信する間隔t1と、第2位置検出センサ7がアルコール検知器4の超音波を受信する間隔t2とがほぼ等しければ、第1位置検出センサ6がアルコール検知器4までの距離L1と、第2位置検出センサ7からアルコール検知器4までの距離L2とがほぼ等しいと推定される。しかし、図8の(b)に示されるように、第1位置検出センサ6がアルコール検知器4の超音波を受信する間隔t1’が、第2位置検出センサ7がアルコール検知器4の超音波を受信する間隔t2よりも長くなれば、第1位置検出センサ6がアルコール検知器4までの距離L1が、第2位置検出センサ7からアルコール検知器4までの距離L2よりも長くなった状態、即ち、アルコール検知器4が助手席9側に引き寄せられている状態と推定される。
図5に示されるように、運転者3がアルコール検知器4に呼気を吹きかける。アルコール検知器4が、呼気中のアルコール濃度を測定する(ステップS11)。アルコール検知器4の測定中、第1及び第2の位置検出センサ6,7がアルコール検知器4までの距離L1,L2を監視し(ステップS11)、アルコール検知器4から第1位置検出センサ4までの距離L1の方が長くなると(ステップS12における「L1>L2」)、アルコール濃度の測定を中断し、スピーカ15から警告「検査できません。運転者による測定をしてください。」を発する(ステップS5)。
呼気中のアルコール濃度の測定が終了すると、ディスプレイ16に測定結果が表示されるとともに、運転者3の飲酒(酒気帯び状態)の判断がされる(ステップS14)。測定されたアルコール濃度が所定値以上であれば、運転者3が酒気帯び状態であるとみなし、スピーカ15から警告「アルコールを検出しました。運転できません。」を発し(ステップS15)、センサECU19が車両1のスターターリレー20(図3参照)をOFF状態とする(ステップS16)。これにより、運転者3がイグニッションキーを操作しても、車両1のエンジンが起動することはない。即ち、運転者3に車両1のエンジンをかけさせない状態とする。
測定されたアルコール濃度が所定値未満であれば、運転者3が正常状態(非酒気帯び状態)であると推定し、スピーカ15から案内「運転可能です。」を発し(ステップS17)、センサECU19(図3参照)が車両1のスターターリレー20をON状態とする(ステップS18)。これにより、運転者3がイグニッションキーを操作すれば、車両1のエンジンが起動するようになる。そして、着座センサ8により、運転者3がそのまま運転席2に着席した状態が維持されれば(ステップS20における「ONを維持」)、車両1が走行可能となる(ステップS21)。
もし、車両1のエンジンが起動した状態で、運転者3が運転席2から離れると、運転席2に取り付けられた着座センサ8がそれを検知する(ステップS20における「OFFを検知」)。そして、この状態を運転者の成りすましとみなし、車両1のエンジンを強制的に停止し(ステップS22)、スピーカ15から警告「再測定してください。」を発する(ステップS23)。
本実施例の飲酒運転防止装置100では、アルコール検知器4の超音波発生装置から送信された超音波を、第1及び第2の位置検出センサ6,7が受信することにより、第1及び第2の位置検出センサ6,7の位置を検出している。これ以外に、アルコール検知器4に磁界発生装置を取り付け、磁気センサである第1及び第2の位置検出センサ6,7が発生した磁界を検出することによって、距離L1,L2を測定する形態であってもよい。
更に、アルコール検知器4とコンソールパネル5とをワイヤ等で連結し、アルコール検知器4がコンソールパネル5から所定距離以上に離れないようにしてもよい。この場合、位置検出センサ6,7が不要であり、かつ後部座席の乗員による成りすましをも防止できるという利点がある。
また、図9に示されるように、障害物センサ10を運転席2と助手席9との間の部分の天井に設置し、下方に向かって赤外線18を照射するようにして、運転席2と助手席3との間の障害物を検出するようにしてもよい。
そして、運転者3に対する警告や案内は、スピーカ15による音声案内だけでなく、ディスプレイ16による文字表示(例えば、「Warning!」の文字表示)をしてもよい。
位置検出センサ6,7及び障害物センサ10は、コンソールパネル5に限らず、アルコール検知器4や運転者3又は乗員21の位置を検出することが可能な位置であれば、車両内の任意の位置に取り付けることができる。
100 飲酒運転防止装置
1 車両
2 運転席
3 運転者
4 アルコール検知器(アルコール濃度測定手段)
6,7 位置検出センサ(位置規制手段)
8 着座センサ
10 障害物センサ
12 ドアセンサ
14 ウィンドウセンサ
15 スピーカ(警告手段)
16 ディスプレイ(表示手段、警告手段)
19 センサECU(センサ制御手段)
20 スターターリレー(車両制御手段)
21 乗員(運転席に着席した以外の者)
1 車両
2 運転席
3 運転者
4 アルコール検知器(アルコール濃度測定手段)
6,7 位置検出センサ(位置規制手段)
8 着座センサ
10 障害物センサ
12 ドアセンサ
14 ウィンドウセンサ
15 スピーカ(警告手段)
16 ディスプレイ(表示手段、警告手段)
19 センサECU(センサ制御手段)
20 スターターリレー(車両制御手段)
21 乗員(運転席に着席した以外の者)
Claims (8)
- 車両に搭載される飲酒運転防止装置であって、
前記車両の運転者の呼気中のアルコール分を検出し、その濃度を測定するためのアルコール濃度測定手段と、
前記アルコール濃度測定手段の位置を規制して、運転席に着席した者以外の者が測定することを困難にするための位置規制手段と、
前記アルコール濃度測定手段による測定結果に基づき、車両の操作を制限したり車両のエンジンを始動不能にしたりする車両制御手段と、
を備えることを特徴とする飲酒運転防止装置。 - 前記位置規制手段は、前記アルコール濃度測定手段の位置を検出する位置検出センサであり、
前記位置検出センサによって検出された前記アルコール濃度測定手段の位置が、予め設定された領域から外れているか否かを判断することを特徴とする請求項1に記載の飲酒運転防止装置。 - 前記アルコール濃度測定手段には超音波発生装置が設けられ、
前記位置検出センサは、前記超音波発生装置から発せられる超音波を検出することによって前記アルコール濃度測定手段の位置を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の飲酒運転防止装置。 - 前記アルコール濃度測定手段には磁界発生装置が設けられ、
前記位置検出センサは、前記磁気発生装置から発せられる磁界を検出することによって前記アルコール濃度測定手段の位置を検出することを特徴とする請求項1又は2に記載の飲酒運転防止装置。 - 前記車両の運転席に運転者が着席したか否かを検出する着座センサと、
前記車両の運転席と助手席との間の障害物の有無を検出する障害物センサと、
前記各センサの作動を制御するためのセンサ制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の飲酒運転防止装置。 - 車両の運転席側ドアの開閉状態を検出するドアセンサと、車両の運転席側ウィンドウの開閉状態を検出するウィンドウセンサと、を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の飲酒運転防止装置。
- 前記アルコール濃度測定手段の測定結果に基づいて、運転者に警告を発する警告手段を備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の飲酒運転防止装置。
- 前記アルコール濃度測定手段の測定結果を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の飲酒運転防止装置。
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- 2008-05-14 JP JP2008127187A patent/JP2009274563A/ja active Pending
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