JP5282410B2 - 飲酒運転防止装置及び飲酒運転防止方法 - Google Patents

飲酒運転防止装置及び飲酒運転防止方法 Download PDF

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本発明は、飲酒運転となるか否かを判定する飲酒運転防止装置及び飲酒運転防止方法に関する。
飲酒運転による事故は、死亡・重症に至る場合もある。また、飲酒者当人のみならず、まったく無関係の人を巻き込んでしまう悲惨な事故となる場合もある。これは、体内にアルコールが残っている状態で自動車を運転すると、注意や判断がおろそかになり、的確な操作ができなくなってしまうおそれがあるためである。このようなことから、飲酒による自動車運転を禁止している。
これに対応した従来技術として、特許文献1などに記載の技術がある。特許文献1に記載の技術では、運転席近傍のアルコール蒸気を検知する。そして、検出したアルコールの検出値が所定の値を超えたときに、車両が備える機能のうち、少なくとも一つの機能の作動を阻止する。
特開2004−249847号公報
従来技術では、飲酒以外に起因するアルコールの検出についてなんら考慮していない。
すなわち、アルコール検出センサで検出したアルコールが、飲酒によるアルコールであるか、それとも飲酒以外に起因するアルコールであるか否かの判別を行っていない。
このため、飲酒を伴わなくとも、所定値以上のアルコールを検出すると、車両機能の作動が不能となって運転が出来ない場合や、間違った飲酒の警告がなされてしまうというという課題がある。
ここで、飲酒以外で人体周辺の雰囲気から取得できるアルコールとしては、例えば次のようなものがある。即ち、香水に含有するアルコール、口臭予防のために用いる口内洗浄剤に含有していたアルコール、ヘアスプレーに含有するアルコールなどのアルコールを例示できる。
本発明では、上記のような点に着目してなされたもので、車室内で検出したアルコールが飲酒以外に起因するアルコールか否かを判定可能な飲酒運転防止装置及び飲酒運転防止方法を提供することを課題としている。
上記課題を解決するために、本発明の飲酒運転防止装置は、アルコール検出センサが検出するアルコール濃度及び検出位置の少なくとも一方に基づき、アルコール検出センサで検出したアルコールが飲酒に起因したアルコール検出か、その他のアルコール含有物に起因するアルコール検出か否かの検出要因を推定する。
本発明では、アルコール検出の検出要因を推定することで、車室内で検出したアルコールが飲酒以外に起因するアルコールか否かを判定可能となる。
このようにアルコールを検出した要因を推定することで、例えば、不用意に車両機能を損なうことなく、且つ、飲酒の疑いが高い場合に、警告や車両機能の低下、停止させることで、運転者が飲酒のまま運転しないように機能させることがきる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の飲酒運転防止装置を装備した車両を示す上方からみた透視的な概念図である。また、図2は、アルコール検出センサの配置位置を説明する車両側方からみた概念図である。
(構成)
図1及び図2に示すように、車室1内において、運転席2の周りに3つのアルコール検出センサ3〜5を配置する。その3つのアルコール検出センサ3〜5を区別する場合には、便宜上、第1センサ3、第2センサ4、及び第3センサ5と呼ぶ。また、運転席2の近傍以外のアルコールを検出するために、図1に示すように、助手席にもアルコール検出センサ6を配置する。この助手席のアルコール検出センサを第4センサ6とも呼ぶ。
第1センサ3は、運転席2に着座した運転者の顔の斜め上方の位置の天井部などに配置する。第2センサ4は、セレクトレバー7の把持部若しくはその近傍に配置する。また、第3センサ5及び第4センサ6は、各座席の背もたれ上部におけるヘッドレスト近傍に配置しておく。
これによって、第1センサ3は、運転席2に着座した運転者の顔の斜め上方に位置することで、主として、運転者の顔から発散するアルコールの検出を行う。また、第2センサ4は、運転席2に着座した運転者が手で操作する操作部の近傍に配置して、主として運転者の手から発散するアルコールの検出を行う。また、第3センサ5は、運転席2に着座した運転者の首の近傍に配置して、運転者の首から発散するアルコーサを検出する。第4センサは、運転席2以外の部位でのアルコールを検出する。
上記各アルコール検出センサ3〜6は、アルコール蒸気を検出する。その各アルコール検出センサ3〜6としては、例えば半導体センサを例示できる。半導体センサでは、金属酸化物半導体の感ガス体表面に吸着したアルコールとの還元性ガスの間で酸化反応が生じる。そして、感ガス体の結晶表面に形成した電気的な抵抗値の変化を用いて、アルコールを検出する。半導体センサ以外にも、大気中のアルコールを計測できる方式として電気化学式、非分散型赤外線式、検知管式などのアルコール検出センサ3〜5がある。本実施形態では、応答性の速さや高寿命、価格の優位性を鑑みて、半導体センサを用いた場合を例示している。
上記各アルコール検出センサ3〜6は、検出信号を検出要因推定装置14に検出情報として出力する。この検出情報は、計測したアルコールの濃度に対応したものである。
ここで、アルコール検出センサ3〜6で検出するアルコールの濃度とは、単位時間当たりに検出するアルコール量のことである。
また、運転席2の前方には、表示装置10、操作入力装置12、及び警告装置11を配置してある。
表示装置10は、検出要因推定装置14からの各種の画面情報を表示する表示部を備える。この表示装置10は、例えばカーナビゲーションを使用し、そのカーナビゲーション画面を表示部として流用する。
操作入力装置12は、例えば運転者が操作可能な押しボタン等から構成し、運転者が操作した操作入力情報を検出要因推定装置14に出力する。上記表示部の表示している画面中の位置を選択する選択する機能、例えば、運転者がカーナビゲーションの操作パネルで操作できる装置によって、操作入力装置12を構成しても良い。
警告装置11は、スピーカやランプなどから構成して、検出要因推定装置14からの出力情報に応じて警告音や警告の光を発する。
また、車両の機能を制限または作動不能とする機能抑止手段13を備える。機能抑止手段13は、抑止指令を入力すると、車両の機能を制限または作動不能とし、解除指令を入力すると、制限又は作動不能とした車両の機能を復活させる。上記機能抑止手段13の作動(ロック状態)及びその解除は、検出要因推定装置14からの指令によって行われる。
機能抑止手段13は、例えば、セレクトレバー7を前進位置に切り替えることが出来ないように、レバーのギアをロックすることで、車両の機能を制限または作動不能とする。また、そのロックを解除することで、機能を復活させる。通常時はロックを解除しておく。
上記説明では、機能抑止手段13として、セレクトレバー7の機能を制限または作動不能にする場合を例示した。これに代えて、機能抑止手段13は、エンジンを掛からないようにしてもよいし、一定以上の車両速度が出ないように、エンジンや制動装置を制限制御するようにしても良い。このようなことによって、車両の機能を制限または作動不能とする機能抑止手段13を構成させても良い。
また、検出要因推定装置14は、検出要因推定手段14A、検出結果表示手段14B、検出結果警告手段14C、及び車両制限手段14Dを備える。
検出要因推定手段14Aは、所定サンプリング周期毎に作動して、図4に示すように、まずアルコール検出センサ3〜5から検出結果を入力する(ステップS10)。
続いてステップS20にて、運転席2の周りにあるアルコール検出センサ3〜5のアルコール検出濃度が所定値未満か否かを判定する。所定値とは、アルコール検出濃度が飲酒に起因するアルコール検知と想定できる最低値である。
そして、アルコール検出濃度が所定値未満の場合には、アルコール検知無しとして処理を終了する。
一方、いずれかの運転席2の周りにあるアルコール検出センサ3〜5のいずれかのセンサの検出において、アルコール検出濃度が所定値以上の場合には、ステップS30に移行して、アルコール検出要因の推定処理を行う。この推定処理は、各アルコール検出センサ3〜6から入力したアルコール検出情報に基づき行う。すなわち、アルコール濃度(量)、連続的に入力するアルコール濃度の時間的変化、アルコールを検出した部位(アルコールを検出したアルコール検出センサ3〜5の位置)に基づいて、アルコール検出要因を推定する。
上記アルコール検出要因の推定方法の一例について説明する。
予め一般的にクルマ乗車時に想定しうる飲酒を伴わないアルコール検出時の条件を実験などで計測したデータファイルをマップなどの形式で記憶しておく。
そして、上記アルコール検出センサ3〜5のいずれかで所定値以上のアルコールを検出すると、そのデータファイルと比較することで、アルコール検出要因を推定する。
検出結果表示手段14Bは、何れかのアルコール検出センサ3〜5で所定値以上のアルコールを検出した場合に、表示部に対し、その結果を表示する。例えば、どの部位からどのくらいのアルコールを検出したかを図形や文字を用いて表示する。また、検出結果表示手段14Bは、検出要因推定手段14Aによるアルコール検出要因の推定に基づき、運転者の飲酒可能性が高いと判断した場合は、その検出結果も表示する。
ここで、たとえ飲酒を伴わなくとも検出結果を表示しているのは、システムが作動していることが分かるようにするためである。飲酒に起因しないアルコール検出の場合には表示をしないようにしても良い。
検出結果警告手段14Cは、上記検出要因推定手段14Aにおいて推定した検出要因が明らかに飲酒に伴わない検出要因に合致した場合は、警報を出力しない。検出結果警告手段14Cは、運転者の飲酒可能性があると判定した場合には、警報手段である車両内部に備えつけてあるスピーカから、音声メッセージによって、飲酒の可能性があるので、運転しないようにと促すメッセージを出力する。
車両制限手段14Dは、上記検出要因推定手段14Aにおいて推定した検出要因が飲酒に伴わない検出要因に合致した場合は、機能抑止手段13に抑止指令を出力しない。また、検出要因推定手段14Aの推定に基づき、運転者の飲酒可能性があると判断した場合は、機能抑止手段13に抑止指令を出力する。
また、解除手段15を備える。
この解除手段15は、検出要因推定装置14の車両制限手段14Dが抑止指令を出力したことを検知すると起動する。
起動すると、図5に示すように、まず表示部に対し、警告メッセージの画面を表示すると共に(ステップS100)、その解除方法を指示して(ステップS110)、入力を促す。表示の代わりに、音声にて解除方法を指示して、入力を促しても良い。
続いて、運転者が操作入力装置12を操作することによる操作入力情報を取得する(ステップS120)。次に、取得した操作入力情報が、特定の操作入力条件と合致するか否かを判定する(ステップS130)。
合致した場合には、解除手段15に抑止指令を出力すると共に(ステップS140)、解除した旨の通知を表示部若しくは警報装置を使用して通知して、処理を終了する。
一方、合致しない場合には、警告を出して再度入力を促す。なお、所定回数繰り返しても合致しない場合には、そのまま処理を終了する。この場合には、検出要因推定手段14Aにおいて検出要因が飲酒に伴わないと推定するか、アルコール検知が無くなるまで、車両の機能は制限若しくは作動不能となる。
上記「解除方法の指示」としては、例えば、予め設定した生年月日や暗証番号、表示部表示した文字例の入力を促す。この生年月日や暗証番号、文字例が、解除用の特定の操作入力条件となる。または、簡単な加減乗除の計算を表示して、その演算結果の入力を促しても良い。
また、上記「解除方法の指示」として、例えば、「あなたは酔っていますか?」などの表示を行って、「いいえ」「はい」を選択させるような簡易なものでもよい。
ここで、操作入力装置12が操作入力手段を構成する。
(動作例)
上記飲酒運転防止装置の動作例を、図6を参照しつつ説明する。
運転者が運転席2に座り、キーを差し込んで回転すると、イグニッションがオンとなる(ステップS200)。すると、飲酒運転防止装置が作動し、各アルコール検出センサ3〜6がアルコール検出を開始する。
運転席2の周囲の3つのアルコール検出センサ3〜5で所定値以上のアルコールを検出しない場合には、処理を終了する(S215)。
一方、運転者の周辺に配置したアルコール検出センサ3〜5が所定値以上のアルコールを検出した場合には、検出要因マップを参照し、検出要因を推定する(S220)。
推定結果により、検出要因が飲酒によるものではない場合は、処理を終了する(ステップS215)。
一方、検出要因が飲酒に起因すると推定した場合、または、複合的な要因であると判定した場合は、警告を与えると共に(ステップS230)、車両の機能を制限若しくは作動不能とする。本実施形態では、セレクトレバー7が前進のポジションに入らないようにロックする(ステップS240)。
運転者は、警告とともにセレクトレバー7がロックしたことにより、アルコールを検出したことを理解することができる。
しかしながら、緊急事態、もしくは、想定していない検出要因により車両の機能制限若しくは作動不能の処理が行われている場合を鑑み、運転者へ所定の入力操作を促す(ステップS250)。
運転者による操作入力操作が特定の操作入力条件を満足した場合には、機能を復活させる。本実施形態では、シフトレバーのロックを解除する(ステップS270)。
一方、運転者による操作入力操作が特定の操作入力条件を満足しない場合は、警告を出力し(ステップS260)、アルコールの検出がなくなるか、若しくは飲酒ではないと推定判定が変更するまで、車両の機能を制限若しくは作動不能のままとする。
(本実施形態の効果)
(1)運転席2の周囲でアルコールを検出しても、そのアルコール検知が飲酒によるアルコールか否かの検出要因の推定が行われて、飲酒に起因するアルコールでない場合には、車両の機能の制限若しくは作動不能とすることが回避出来る。
(2)また、飲酒に起因するアルコールと推定した場合には、車両の機能の制限若しくは作動不能とするが、運転者が操作入力する情報に応じて、車両の機能を復活可能としている。即ち、運転者が、指示に従い操作入力し特定の操作入力条件を満足することで、車両の機能制限を解除することが出来る。
これによって、検出要因推定手段14Aの誤判断によって、実施には飲酒以外のアルコール検知であっても、運転者の意思によって解除することが可能となる。
また、たとえ飲酒をしている場合であっても緊急時に車両を移動させなければならない場合に解除が可能となる。ここで、想定している緊急時とは、津波や地震などで車両を移動できないために被害が拡大する場合であって、平時での使用を想定してはいない。
ここで、運転者に促す操作入力は、例えば、正常な状態であれば簡単に答えることが出来きる質問であるが、飲酒によって能力が低下している場合は条件を満足できないような入力操作内容にしておくと良い。
(3)ここで、要求する操作入力として、数字、もしくは、文字、数字と文字の組合わせを入力し機能を復活させる場合には、解除したい運転者の記憶が正しく機能できている状態であれば機能を復活することができるという効果を持つ。
(変形例)
(1)上記実施形態では、検出要因推定手段14Aによって、検出したアルコールが飲酒に起因すると推定した場合に、検出要因推定装置14からの抑止指令によって機能抑止手段13が作動する場合を例示した。
これに代えて、次のように構成しても良い。
即ち、機能抑止手段13は、運転席2周りのアルコール検出センサ3〜5からの検出信号を入力し、所定値以上のアルコールを検出した場合には、警告を出力して車両の機能を制限若しくは作動不能とするように構成する。
そして、検出要因推定装置14は、検出要因推定手段14Aが飲酒に起因しないアルコール検出と推定した場合に、機能抑止手段13に解除指令を出力する。
この場合には、アルコール検出センサ3〜5がアルコールを検出すると、車両の機能が一時的に制限若しくは作動不能となるが、飲酒に起因しないアルコール検出と推定した場合には、車両の機能が自動的に復活する。
(2)また、上記実施形態では、検出要因推定装置14が検出したアルコールが飲酒に起因すると推定した場合にだけ、車両の機能を制限若しくは作動不能状態とすると共に、操作入力を促している。
これに代えて、次のようにしても良い。
即ち、検出要因推定装置14は、所定値以上のアルコールを検知すると、車両制限手段14Dは一律に抑止指令を出力すると共に、操作入力を促すようにしても良い。
(3)解除手段15の解除の確認方法として、次のようにしても良い。
表示部に誤検出要因の一覧を表示して、運転者に選択を促す。
運転者が選択した操作入力情報と、検出要因推定手段14Aが推定したアルコール検出の検出要因(操作入力条件)とが一致すると、機能復活を行う。
このようにすることで、誤検出の場合に容易に機能を復活させることが出来る。
またこの場合には、後述の検出要因の判定を学習させる際に、運転者の意思に応じて検出要因の条件設定を学習させることが出来る。
(第2実施形態)
次に、本件発明に係る第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、上記実施形態と同様な構成については同一の符号を使用して説明する。
(構成)
本実施形態の基本的な構成は、上記第1実施形態と同様である。ただし、検出要因推定装置14における、検出要因推定手段14Aでの検出要因の推定方法が異なる。他の構成は、上記実施形態と同様である。
本実施形態の検出要因推定手段14Aでは、運転席2の周囲のアルコール検出センサ3〜5から、連続的にアルコールを検出する。そして、そのアルコール濃度の時間的変化の勾配の傾き角度θによって、アルコールの検出要因が飲酒に起因するか否かを推定する。
具体的には、アルコール濃度の時間的変化の勾配の傾き角度θの絶対値が、所定値未満の傾き角度の場合には、アルコールの検出要因が飲酒に起因すると推定する。一方、アルコール濃度の時間的変化の勾配の傾き角度θの絶対位置が、所定値以上の場合には、アルコールの検出要因が飲酒に起因すると推定する。
上記勾配の傾き角度θの閾値は、実験などによってその範囲を設定する。
ここで、本実施形態では、検出するアルコール濃度の時間的変化を採用するため、推定の判定結果が出るまで、所要の時間が掛かる。
このため、所定値以上のアルコールを検出すると、車両の機能を制限若しくは作動不能状態として、検出要因の推定判定が完了するまで車両の運転を出来ないようにする。
若しくは、検出要因の推定が完了するまで、車両の機能を制限若しくは作動不能状態とすることはしないでおいて、その後に、検出要因が飲酒に起因すると推定すると警報のみ出力する。若しくは併せて機能抑止手段13では、例えば走行速度の上限値を制限するなどの車両の機能を制限するだけにとどめる。
(検出要因の推定方法の根拠)
上記推定方法の根拠を説明する。
図7は、飲酒に起因するアルコール検出の場合の検出するアルコール濃度の時間経過に伴う変化と、香水を付着した場合におけるアルコール検出の場合のアルコール濃度の時間経過に伴う変化とを、それぞれ計測したものである。
香水に起因するアルコール検出は、時間経過とともに濃度が減少した。香水に含有していたアルコールは、香水塗布時に肌に付着しその後大気に蒸散していく。このため香水をつけた直後は高い濃度を示したが、時間とともに蒸散し乗員近傍での濃度は減少した。その時間的変化の勾配は、飲酒に起因して皮膚から発散するアルコールの場合に比べて大きく且つ下り勾配となる。
一方、飲酒に起因するアルコールは、飲料として体内に入ったアルコールが血液中に溶け全身にまわりながら、汗や呼気によって体外に放出する。このため、香水と比較して長い時間一定以上の濃度が検出し続けることが分かる。なお、飲酒の醒め始めの場合には、飲酒に起因するアルコールの検出濃度は徐々に小さくなる。しかし、その勾配は、香水に起因する濃度変化に比べて小さい。
このような事から、検出しているアルコール濃度の時間的変化の勾配の傾き角度θが所定の範囲に収まっている場合には、飲酒に起因するアルコール検知と推定することが出来る。
ここで、飲酒と共に香水を付けている場合には、両者に起因するアルコールを検出することになる。この場合に対応させて、飲酒に起因するアルコール濃度が下り勾配の場合には、検出したアルコール濃度の下り勾配における飲酒に起因するアルコール濃度の勾配の傾き角度θの閾値を登り勾配に比べて大きく取る必要がある。
もっとも、複数箇所のアルコール検出センサ3〜5での検出結果を複合的に使用することとすれば、必ずしも、検出したアルコール濃度の下り勾配における飲酒に起因するアルコール検出濃度の勾配の傾き角度θの閾値を、登り勾配に対し大きくする必要はない。
即ち、後述のように、飲酒に起因するアルコールは、運転席2周囲のアルコール検出センサ3〜5の全てで検出される。一方、香水等のアルコール含有物は、その一部のアルコール検出センサ3〜5でのみ検出される。従って、3つのアルコール検出センサ3〜5の一つでのアルコール検出濃度の時間的勾配の絶対値が所定値未満であれば、飲酒に起因するアルコール検出と推定可能である。
(本実施形態の効果)
(1)検出するアルコール濃度の時間的な変動パターンによって、飲酒に起因するアルコール検出を推定することが可能となる。
(2)その他の効果は、上記実施形態と同様である。
(変形例)
(1)上記実施形態では、アルコール濃度の時間的変化の勾配に基づく時間的な変動パターンによって、アルコールの検出要因を推定する場合を例示した。
これに代えて、アルコール濃度の時間的な揺らぎの幅に基づく時間的な変動パターンによって、アルコールの検出要因を推定しても良い。
この場合には、揺らぎ幅(変動幅δ)が所定値以内の場合に、飲酒に起因するアルコール検出と推定する。
図7に示すように、アルコール濃度の揺らぐ幅(変動幅)δについて考察すると、香水の場合は、飲酒に起因する場合と比較して揺らぎ幅δが大きくなった。これは、香水が局所的なアルコール発生であるのに対して、飲酒の場合、体全体からアルコールが蒸散しているため、空気流動による濃度の揺らぎが小さくなる傾向があるためである。すなわち、揺らぎ幅を指標としてアルコール検出要因を推定することが可能である。
(2)検出するアルコール濃度の時間的に変動パターンとして、時間的に変化の勾配の傾き角度θ及び揺らぎ幅δの両方を使用して推定しても良いし、初期のアルコール検出濃度の立上りパターンなどの時間的な変動パターンによって、アルコールの検出要因を推定するようにしても良い。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、上述の各実施形態と同様な構成について同一の符号を使用して説明する。
(構成)
本実施形態の基本的な構成は、上述の各実施形態と同様である。ただし、検出要因推定装置14における、検出要因推定手段14Aでの検出要因の推定方法が異なる。他の構成は、上記各実施形態と同様である。
即ち、本実施形態の検出要因推定手段14Aでは、検出したアルコール濃度の絶対値に基づき、アルコール検出の検出要因を推定するものである。具体的には、検出したアルコール濃度の絶対値が所定値、例えば飲酒に起因すると想定出来るアルコール濃度よりも少し高い値(例えば300ppm以下)以下の場合には、飲酒に起因するアルコール検出と推定する。
(検出要因の推定方法の根拠)
図8に、運転者近傍に配置したアルコールセンサのアルコール濃度の絶対値を示す。
香水は香料を大気中に発散させるため、高濃度のアルコールが含有している。おおよそ香水に含有するアルコールは、80%のアルコール濃度であることが多い。そして、少量つけるので局所的にアルコール濃度が高くなり、その後急激に減少する。
口臭予防液についても、口内の雑菌を除菌するために高濃度のアルコールが含有している(おおよそ22%)。
一方、飲酒の場合は、飲酒が200ml程度であれば、呼気に70ppm程度のアルコールが含まれ、汗のからはさらに低いアルコールしか含まれない。大量に飲酒した場合でも、香水や口臭予防液のような高濃度のアルコールを検出することはなかった。アルコール濃度(量)が一定値以上の場合は、検出要因として、香水や口臭予防液であると推定できることが分かる。
なお、本実施形態のアルコール検出の検出要因の推定について、所定時間経過後は、上記第2実施形態の方法を採用するように切り替えても良い。図7に示すように、香水に起因するアルコール濃度も低くなっているためである。
ここで、飲酒と共に香水を付けている場合には、両者に起因するアルコールを検出することになるため、検出したアルコール濃度は高くなる。
もっとも、複数箇所のアルコール検出センサ3〜6での検出結果を複合的に使用することで飲酒に起因するアルコール検出か否かを推定することが出来る。
即ち、後述のように、飲酒に起因するアルコールは、運転席2周囲のアルコール検出センサ3〜5の全てで検出されるが、香水等のアルコール含有物は、その一部のアルコール検出センサ3〜5でのみ検出される。従って、運転席2周囲の3つのアルコール検出センサ3〜5の一つでのアルコール濃度の絶対値が所定値未満であれば、飲酒に起因するアルコール検出と推定可能である。
(本実施形態の効果)
(1)検出するアルコール濃度の絶対値によって、飲酒に起因するアルコール検出を推定することが可能となる。
(2)その他の効果は、第1及び第2実施形態と同様である。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、上述の各実施形態と同様な構成について同一の符号を使用して説明する。
(構成)
本実施形態の基本的な構成は、上述の実施形態と同様である。ただし、検出要因推定装置14における、検出要因推定手段14Aでの検出要因の推定方法が異なる。他の構成は、上記実施形態と同様である。
本実施形態の検出要因推定手段14Aは、運転席2近傍の3つのアルコール検出センサ3〜5からのアルコール検出結果を組み合わせて、飲酒に起因するアルコール検出か否かを推定する。
即ち、運転席2の周囲の3つのアルコール検出センサ3〜5で全て、所定値以上のアルコールが検出すると、飲酒に起因するアルコール検出と推定する。
(検出要因の推定方法の根拠)
運転者の呼気の影響を受けやすい運転者の前方においた第1センサ3(例えばサンバイザー付近)と、呼気の影響を受けにくく、わきの下や上半身の発汗が襟首をとおし立ち上るヘッドレスト付近、運転者が手を触れるシフトレバーに配置した第2センサ4に着目する。
それぞれのセンサ3,4は、人体から取得するアルコールの発生部位が異なるため、それぞれ状況によって取得する濃度が変わった。たとえば、発酵性の食べ物に含有するアルコール成分を検出した場合は、第1センサ3では高濃度であるが、第2センサ4ではほとんど取得できなかった。これは、食べ物からのアルコールが唇や口、食道に付着したものが蒸散しているので、体内からの汗としてアルコールを放出しないためである。これにより検出要因は食べ物に含有のアルコール検知であることが推定できる。
一方、ヘアスプレーの場合は髪の毛に近い第3センサ5の濃度が高く、他のセンサでは低い濃度となった。
香水においては、人によりつける場所が違うが、第1センサ3が低い値を示した。
そして、飲酒の場合は、第1センサ3が呼気の影響で高くなり、第2及び第3センサ4,5ともに反応を示した。気温が低い場合は、精神性発汗により第2センサ4で確実に取得することができた。気温が高い場合は第3センサ5で高い濃度が取得できた。
このように、人体である運転者の異なる位置に対して配置した複数の位置でのアルコール検出の組合せパターンによって、検出要因を推定することができる。
(本実施形態の効果)
(1)複数の部位に配置したアルコール検出センサ3〜6の検出結果を組み合わせることで、飲酒に起因するアルコール検出か否かを推定したり、他のアルコールに起因するアルコール検出か否かを推定したりすることが可能となる。
(2)その他の効果は、第1及び第2実施形態と同様である。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、上述の各実施形態と同様な構成について同一の符号を使用して説明する。
(構成)
本実施形態の基本的な構成は、上記実施形態と同様である。ただし、検出要因推定装置14における、検出要因推定手段14Aでの検出要因の推定方法が異なる。他の構成は、上記実施形態と同様である。
本実施形態は、上記第2〜第4実施形態の推定方法と、温度に基づき検出要因の判定マップを予め記憶しておき、複数のアルコール検出センサ3〜5の検出とマップとを比較して、検出要因の推定を行う。
図9に評価項目例を示す。また、図10に、そのときの検出要因マップの一例の概念図を示す。この概念図によって検出要因の推定を行う。
図10に示す検出要因の推定のマップは、検出部位、濃度変化、濃度(量)を使用したものである。
また、このほかに、濃度の揺らぎ幅(変動幅δ)を指標に組み入れたり、車両内温度を条件として組み入れたりしてもよい。一日のうちのどの時間帯であるかを要素として組み入れることもできる。
検出要因として、香水、マニキュア、口臭予防液、発酵食品、ヘアスプレー、除菌(清掃)、飲酒、そのほかにも、アルコールを検出する要因があり、それぞれを前記に示したマップと照らし合わせ、検出要因マップを作成すればよい。そして、取得したアルコールが、どのマップに該当するかを照らしあわせ、検出要因を推定する。
なお、アルコール検出センサ3〜5の位置(部位)、その位置での濃度変化などの組合せパターンは、これに限定しない。
また、温度情報を無視しても良い。
(本実施形態の効果)
(1)複数の検出情報を組み合わせて複合的に推定することで、推定の精度が上がったり、その検出要因をよりきめ細かくすることが可能となる。
(2)その他の効果は、第1〜第4実施形態と同様である。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、上述の各実施形態と同様な構成について同一の符号を使用して説明する。
(構成)
本実施形態の基本的な構成は、上記実施形態と同様である。ただし、解除手段15が異なる。
他の構成は、上記実施形態と同様である。
本実施形態の解除手段15は、運転者の反応時間によって解除して良いか否かを判定するものである。
即ち、表示部に所定の画面情報を表示し、その表示に応じた運転者の入力操作の対応及びその反応時間(操作入力条件)を検出し、その反応時間が所定以下の場合には、解除指令を機能抑止手段13に出力する。
一例としては、表示部に運転シミュレータの表示を行い、それに応じた適切なブレーキペダル及びアクセルペダルの操作を運転者に入力させ、その反応時間を計測する。この場合には、ペダル操作だけができるように、各ペダルを制動装置やエンジン等から切り離した状態に制御する。例えば、表示部に表示した画像の信号機の状態に応じて、信号機が赤であればブレーキペダルを踏み、信号機が青であればアクセルペダルを踏むというような、単純な入力操作に掛かる反応時間を計測する。そして、運転者が正常なときと比較して反応時間に遜色がない時間の場合は解除する。これは、通常状態との状態の差異をみるもので、反応時間が計測する一般的な試験であれば、そのシステムを適用することができる。
なお、飲酒を伴っていると単純反応時間の低下が認められる場合がある。
(本実施形態の効果)
(1)単純な入力操作に掛かる反応時間を計測し、その反応時間で解除有無を判定するので、運転者の判断能力が正常と推定出来ることで、車両の機能の復活の判断が可能となる。
(2)その他の効果は、第1〜第5実施形態と同様である。
(第7実施形態)
次に、第7実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、上記各実施形態と同様な構成について同一の符号を使用して説明する。
(構成)
本実施形態の基本的な構成は、上記各実施形態と同様である。
ただし、図11に示すように、履歴記憶装置20を備える。他の構成は、上記実施形態と同様である。
履歴記憶装置20は、検出要因推定手段14Aによる検出アルコールの検出要因及びその検出要因の判定情報(アルコール濃度や検出したアルコール検出センサ3〜5など)と、解除手段15での解除の操作入力情報と、を取得してレコーダに記録する。
これによって、飲酒以外が起因でのアルコール検出を記録することと、飲酒した場合のアルコール検出を記録することが可能となる。
ここで、履歴記憶装置20が履歴記憶手段を構成する。
(本実施形態の効果)
(1)アルコール検出の検出要因、及び車両の機能を復活及び制限しなかった理由の履歴を残すことが可能となる。
(2)その他の効果は、第1〜第6実施形態と同様である。
(変形例)
検出要因推定装置14に推定要因学習手段14Eを設ける(図11に併記する)。
推定要因学習手段14Eは、履歴記憶装置20のレコーダに記憶してある、検出アルコールの検出要因及びその検出要因の判定情報(アルコール濃度や検出したアルコール検出センサ3〜5など)と、そのときの操作入力情報(解除情報)との基づき、検出要因推定手段14Aでのアルコール検出要因の判定基準の調整を行う。
例えば、アルコール濃度の絶対値で飲酒に起因するアルコール検出する場合には、飲酒に起因するアルコール検出と判定するアルコール濃度の絶対値の閾値を、解除のための操作入力と、そのときのアルコール濃度との関係から変更する。例えば、操作入力情報(解除情報)に基づき、現在のアルコール濃度の閾値では、飲酒に起因するアルコール検出と誤検出していると判断した場合には、飲酒に起因するアルコール検出と判定するアルコール濃度の絶対値の閾値を下げる。
また、アルコール検出位置を使用してアルコール検出要因を推定する場合を想定すると、女性の多くは、香水をつけることが多く、人によってはつける部位が異なるが、学習させることで、運転者に応じた、より正確な検出要因の推定が可能になる。
以上のことから、次の効果を奏する。
運転者が飲酒以外が起因でのアルコール検出の記録と、飲酒に起因するアルコール検出の記録に基づき、検出要因推定手段14Aの判断基準について学習させることが可能になる。
この結果、運転者が、検出した状態に応じてその要因を入力し学習させより検知精度を向上させることが可能となる。
また、故意に解除した場合に、その履歴が残るため運転者自身しか確認できないとしても、故意による解除の抑制に効果をもつ可能性がある。
また、運転管理者をおいた場合は、運行管理が簡便にできるという効果がある。
(第8実施形態)
次に、第8実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、上記各実施形態と同様な構成について同一の符号を使用して説明する。
(構成)
本実施形態の基本的な構成は、上記各実施形態と同様である。ただし、図12に示すように、外部伝達装置21を車両に搭載した点が異なる。
外部伝達装置21は、情報取得手段21Aと発信手段21Bとからなる。
情報取得手段21Aは、検出要因推定手段14Aが推定したアルコール検知の検知要因の情報を取得する。そして、取得した検知要因情報を発信手段21Bを介して社外に送信する。送信する情報は、飲酒している可能性が高いと推定した場合にだけ実施しても良い。
上記外部伝達装置21が送信した情報の受信先は、例えばコールセンタなどの情報管理施設22である。情報管理施設22では、受信した検知要因の情報を通信記録としてその履歴を保存する。
上記情報の受信先の施設22を、飲酒取り締まりを実施している施設などとしても良い。
ここで、外部伝達装置21が外部伝達手段を構成する。
(本実施形態の効果)
(1)自動車から送信されてきた情報から、車外において、その車両の運転者が、飲酒状態か否かを確認出来る。
(2)その他の効果は、第1〜第7実施形態と同様である。
(変形例)
設定によって、解除手段15の作動を上記外部伝達装置21の情報通信先からのみ可能としても良い。
即ち、解除手段15は、上記情報通信先からの信号に応じて作動するように設定する。
これによって、不用意に運転者が解除しないようにすることができる。また、運転管理者を別途設置するような場合に有効な手段となる。
本発明に基づく実施形態に係る車両装置構成を示す透視的概要図である。 本発明に基づく実施形態に係るアルコール検出センサの配置例を示す側面図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る検出要因推定装置を説明する図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る検出要因推定手段の処理を説明する図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る解除手段の処理を説明する図である。 本発明に基づく第1実施形態に係る処理の一例を説明する図である。 アルコール検出濃度の時間的変化例を説明する図である。 アルコール検出濃度の絶対値の例を説明する図である。 検出推定指標の一例を示す図である。 検出要因マップの一例を説明する図である。 本発明に基づく第7実施形態に係る構成の一部を示す図である。 本発明に基づく第8実施形態に係る構成の一部を示す図である。
符号の説明
1 車室
2 運転席
3〜6 アルコール検出センサ
3 第1センサ
4 第2センサ
5 第3センサ
10 表示装置
11 警告装置
12 操作入力装置
13 機能抑止手段
14 検出要因推定装置
14A 検出要因推定手段
14B 検出結果表示手段
14C 検出結果警告手段
14D 車両制限手段
14E 推定要因学習手段
15 解除手段
20 履歴記憶装置(履歴記憶手段)
21 外部伝達装置(外部伝達手段)
22 情報管理施設
δ 変動幅
θ 勾配の傾き角度

Claims (13)

  1. 車両の車室に配置した1又は2以上のアルコール検出センサと、
    アルコール検出センサが検出するアルコール濃度及びアルコール検出位置の少なくとも一方に基づき、アルコール検出センサで検出したアルコールが飲酒に起因したアルコール検出か、その他のアルコール含有物に起因するアルコール検出か否かの検出要因を推定する検出要因推定手段と、
    を備え
    上記検出要因推定手段は、アルコール濃度の時間的変動パターンに基づきアルコールの検出要因を推定し、アルコール濃度の時間的変化の勾配が所定範囲の傾き角度内に収まっていると、飲酒に起因したアルコール検出であると推定し、上記飲酒に起因したアルコール検出であると推定するアルコール濃度の時間的変化の勾配は、ピーク値を検出した後の勾配であって当該勾配が正方向の傾きであることを特徴とする飲酒運転防止装置。
  2. 上記検出要因推定手段は、アルコール濃度の時間的変動幅が所定範囲内に収まっていると、飲酒に起因したアルコール検出であると推定することを特徴とする請求項1に記載した飲酒運転防止装置。
  3. 上記検出要因推定手段は、アルコール濃度の絶対値に基づきアルコールの検出要因を推定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載した飲酒運転防止装置。
  4. 上記アルコール検出センサとして、複数のアルコール検出センサを有し、その少なくとも2以上のアルコール検出センサを、それぞれ運転席に着座した運転者の互いに異なる部位のアルコールを主として検出可能な位置に配置し、
    上記検出要因推定手段は、上記運転者の互いに異なる部位のアルコールを主検出する各アルコール検出センサからのアルコール検出に基づき、アルコールの検出要因を推定することを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載した飲酒運転防止装置。
  5. 車両の車室に配置したアルコール検出センサと、アルコール検出センサが所定値以上のアルコールを検出すると車両の機能を制限又は作動不能とする機能抑止手段を備える飲酒運転防止装置であって、
    上記検出要因推定手段が推定した検出要因に基づき、アルコール検出が飲酒に起因したアルコール検出でないと判定すると、上記機能抑止手段によって制限または作動不能とした車両の機能を復活させる、若しくは機能抑止手段による車両の制限または作動不能の処理を抑制させることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載した飲酒運転防止装置。
  6. 車両の車室に配置したアルコール検出センサと、アルコール検出センサが検出したアルコールが所定値以上であると車両の機能を制限または作動不能とする機能抑止手段を備える飲酒運転防止装置であって、
    上記検出要因推定手段がアルコールの検出要因を推定すると、運転者に操作入力を促して操作入力情報を取得する操作入力手段と、
    上記操作入力手段が取得した操作入力情報が特定の操作入力条件を満足したと判定すると、上記機能抑止手段によって制限または作動不能とした機能を復活させる、若しくは機能抑止手段による制限または作動不能の処理を抑制させる解除手段と、を備えることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか1項に記載した飲酒運転防止装置。
  7. 上記操作入力手段は、検出要因推定手段がアルコールの検出要因を飲酒に起因すると推定した場合にだけ作動することを特徴とする請求項に記載した飲酒運転防止装置。
  8. 上記操作入力手段は、少なくとも数字、文字若しくは記号、数字、文字及び記号の少なくとも一方を含む特定の入力列の入力を操作入力として促すことを特徴とする請求項又は請求項に記載した飲酒運転防止装置。
  9. 上記操作入力手段は、アルコールの検出要因を操作入力として選択させることを特徴とする請求項〜請求項のいずれか1項に記載した飲酒運転防止装置。
  10. 上記操作入力手段は、運転者に所定の運転操作の操作入力を促して操作入力情報を取得し、
    上記解除手段の特定の操作入力条件が、操作入力の反応時間であることを特徴とする請求項〜請求項のいずれか1項に記載した飲酒運転防止装置。
  11. 上記機能抑止手段によって制限または作動不能とした機能を復活させる、若しくは機能抑止手段による制限または作動不能の処理を抑制させた際の、上記操作入力情報、及び上記検出要因推定手段が推定した検出要因とその判断情報の履歴を保存する履歴記憶手段を備えることを特徴とする請求項〜請求項10のいずれか1項に記載した飲酒運転防止装置。
  12. 上記検出要因推定手段が推定した検出要因を、車両の外部に伝達する外部伝達手段を備えることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載した飲酒運転防止装置。
  13. 車両の車室に配置したアルコール検出センサによるアルコール検出によって飲酒運転となるか否かを判定する飲酒運転防止方法において、
    アルコール濃度及び検出位置の少なくとも一方に基づいて、アルコール検出センサで検出したアルコールが飲酒に起因したアルコール検出か、その他のアルコール含有物に起因するアルコール検出か否かの検出要因を推定し、飲酒に起因したアルコール検出であると判定した場合には、所定の操作入力を運転者に促し、
    アルコール検出センサで検出するアルコール濃度の時間的変化の勾配が所定範囲の傾き角度内に収まっていると、飲酒に起因したアルコール検出であると推定し、上記飲酒に起因したアルコール検出であると推定するアルコール濃度の時間的変化の勾配は、ピーク値を検出した後の勾配であって当該勾配が正方向の傾きであることを特徴とする飲酒運転防止方法。
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