JP2009273057A - 信号逓倍器、信号生成器、光送信器および光通信装置 - Google Patents

信号逓倍器、信号生成器、光送信器および光通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回路の製造ばらつきや経時変動があっても、クロック信号のデューティ比を精度よく制御すること。
【解決手段】入力部11には、連続して電圧が変化するクロック信号が入力される。供給部12は、一定の参照電圧を供給する。セレクタ13は、入力部11から入力されたクロック信号の電圧が、供給部12によって供給される参照電圧を跨ぐごとに電圧を交互に切り替えたクロック信号を出力する。演算回路14は、入力部11から入力されたクロック信号と、セレクタ13から出力されたクロック信号と、の排他的論理和を出力する。
【選択図】図1

Description

この発明は、信号を逓倍する信号逓倍器、信号生成器、光送信器および光通信装置に関する。
光通信システムは超高速化が進み、既に40Gb/sのシステムが実用化されている。その一方で、電子回路のプロセスの高速化は一段落の感が強く、回路の工夫によってシステムの高速化の実現を図っている。その回路の工夫の代表的な例が、送受信器の中枢部品であるSERIALIZER/DESERIALIZER(シリアライザ/デシリアライザ)である。
消費電力に優れるCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)では所望の伝送速度を実現することが難しく、化合物半導体を用いたMUX(Multiplexer)と組み合わせることでさらなる高速動作の実現も模索されている。また、シリアライザにハーフレート構成を採用することも、高速化を図る際の重要な技術である。
シリアライザなどで用いられる高速クロックを生成するために、原発振を逓倍する回路として信号逓倍器(周波数ダブラ)が使用される(たとえば、下記特許文献1,2参照。)。信号逓倍器の構成としては、たとえば、分岐した各クロック信号の一方のクロック信号を遅延回路によってT/4(Tはクロック信号の周期。以下同様。)だけ遅延させて、各クロック信号の排他的論理和を演算する構成が用いられている。
特開2003−198339号公報 特開2000−183700号公報
しかしながら、上述した従来技術では、排他的論理和を演算する演算回路へ入力される各クロック信号の遅延量がT/4(100Gb/sなら2.5ps)からずれた場合に、演算回路から出力されるクロック信号のデューティ比がずれるという問題がある。たとえば、光通信システムにおいては、誤り訂正処理(FEC:Forward Error Correction)の有無などによりマルチレートが望まれる。
マルチレートにおいては、T/4が固定の値とならないため、分岐した各クロック信号の一方を遅延させる遅延回路における遅延量が固定の場合は、マルチレートに対応できない。また、遅延回路における遅延量が固定の場合は、回路の製造ばらつきや経時変動による各クロック信号の遅延量の変化にも対応できない。
排他的論理和を演算する演算回路へ入力される各クロック信号の遅延量が最適点(たとえばT/4)からずれると、演算回路から出力されるクロック信号のデューティ比がずれる。このため、信号逓倍器を用いたシリアライザなどにおいては、出力されるシリアル信号のデューティずれが発生し、信号の品質が劣化するという問題がある。
開示の信号逓倍器、信号生成器、光送信器および光通信装置は、上述した問題点を解消するものであり、回路の製造ばらつきや経時変動があっても、クロック信号のデューティ比を精度よく制御することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この信号逓倍器は、連続して電圧が変化するクロック信号が入力される入力部と、前記入力部から入力されたクロック信号に同期して電圧を交互に切り替えたクロック信号を出力するセレクタと、前記入力部から入力されたクロック信号と、前記セレクタから出力されたクロック信号と、の排他的論理和を出力する演算回路と、を備えることを要件とする。
上記構成によれば、排他的論理和を出力する演算回路へ入力される各クロック信号の遅延差を、セレクタによるリタイミングによって精度よく制御することができる。
開示の信号逓倍器、信号生成器、光送信器および光通信装置によれば、回路の製造ばらつきや経時変動があっても、クロック信号のデューティ比を精度よく制御することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この信号逓倍器、信号生成器、光送信器および光通信装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる信号逓倍器の構成を示す回路図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる信号逓倍器10は、入力部11と、供給部12と、セレクタ13と、演算回路14と、出力部15と、を備えている。信号逓倍器10は、入力部11から入力されたクロック信号の2倍の周波数のクロック信号を出力する逓倍器である。
入力部11(INPUT)には、連続して電圧が変化するクロック信号が入力される。入力部11へ入力されたクロック信号は、演算回路14およびセレクタ13へ出力される。供給部12は、一定の参照電圧をセレクタ13のRefに供給する。供給部12からセレクタ13に供給される参照電圧は、入力部11からセレクタ13のSELへ出力されるクロック信号の最小電圧より高く、最大電圧より低い電圧である。
セレクタ13は、入力端子として、InputAと、InputBと、SELと、Refと、を備えている。セレクタ13のSELには、入力部11から出力されたクロック信号が入力される。また、セレクタ13のInputAおよびInputBには、入力部11から出力されて分岐された各クロック信号が入力される。
セレクタ13のRefには、供給部12からの参照電圧が供給される。セレクタ13は、各電圧を交互に切り替えたクロック信号を出力する。セレクタ13は、SELへ入力されたクロック信号の電圧が、Refに供給される参照電圧を跨ぐごとに電圧を交互に切り替える。また、セレクタ13は、交互に切り替える2つの電圧として、InputAおよびInputBへ入力されている各クロック信号の各電圧を用いる。
たとえば、SELへ入力されたクロック信号の電圧が参照電圧をマイナスからプラス方向に跨ぐと、セレクタ13は、そのときにInputAへ入力されているクロック信号を出力し、そのときの電圧をラッチする。その後、SELへ入力されたクロック信号の電圧が参照電圧をプラスからマイナス方向に跨ぐと、セレクタ13は、そのときにInputBへ入力されているクロック信号を出力し、そのときの電圧をラッチする。
セレクタ13から出力されたクロック信号は、演算回路14へ出力される。演算回路14(EXOR)は、入力部11から出力されたクロック信号と、セレクタ13から出力されたクロック信号と、の排他的論理和を出力部15へ出力する。出力部15(OUTPUT)は、演算回路14から出力された信号を外部へ出力する。
図2は、図1に示した信号逓倍器の各部の信号の波形を示す図(その1)である。図2において、横軸(時間)は、波形21〜26に共通の時間軸を示している。図2においては、信号逓倍器10の各部の各信号を矩形波として図示している。波形21(INPUT)は、入力部11へ入力されるクロック信号を示している。
波形22(セレクタInputA)は、セレクタ13のInputAへ入力されるクロック信号を示している。波形23(セレクタInputB)は、セレクタ13のInputBへ入力されるクロック信号を示している。波形22および波形23に示すように、セレクタ13のInputAへ入力されるクロック信号と、セレクタ13のInputBへ入力されるクロック信号と、は互いに同期しているものとする。
波形24(セレクタSEL入力)は、セレクタ13のSELへ入力されるクロック信号を示している。波形25(セレクタ出力)は、セレクタ13から演算回路14へ出力されるクロック信号を示している。ここでは、セレクタ13から出力されるクロック信号の位相が、最適点よりも期間T1だけ遅延している場合を示している。
波形26(EXOR出力)は、演算回路14から出力部15へ出力される信号を示している。波形26に示すように、演算回路14は、入力部11へ入力されて入力部11から出力されたクロック信号(波形21)と、セレクタ13から出力されたクロック信号(波形25)と、の排他的論理和を出力する。ここでは、セレクタ13から出力されるクロック信号(波形25)の位相が最適点よりも遅延しているため、演算回路14から出力されるクロック信号(波形26)のデューティ比が50%よりも大きくなっている。
図3は、図1に示した信号逓倍器の各部の信号の波形を示す図(その2)である。図3において、図2に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。波形21〜24については図2と同様である。図3においては、セレクタ13から出力されるクロック信号の位相が、最適点となっている場合を示している。この場合は、演算回路14から出力されるクロック信号(波形26)のデューティ比が50%になる。
図4は、図1に示したセレクタの具体的な構成例を示す回路図である。ここで、図1に示した信号逓倍器10の各回路は差動回路であるとする。図4に示すように、セレクタ13は、一般的な差動回路におけるセレクタ(たとえば、ISSCC2004 13.4参照)である。入力端子D1,D1バーは、図1に示したセレクタ13のInputAである。入力端子D2,D2バーは、図1に示したセレクタ13のInputBである。
入力端子CLKは、図1に示したセレクタ13のSELである。入力端子CLKバーは、図1に示したセレクタ13のRefである。このように、クロック信号の差動入力端子である入力端子CLKおよび入力端子CLKバーのうちの入力端子CLKをクロック信号の入力端子として用い、入力端子CLKバーを参照電圧の入力端子として用いる。入力端子OUT,OUTバーは、演算回路14に接続された出力端子である。
図5は、図1に示したセレクタの動作を示す図である。図5において、横軸は時間を示している。縦軸は電圧を示している。クロック信号51は、セレクタ13のSELへ入力されるクロック信号(図2および図3の波形24)を示している。参照電圧52は、セレクタ13のRefに供給される参照電圧である。
時期t1は、クロック信号51が参照電圧52のマイナス側からプラス側へ跨ぐ時期を示している。参照電圧53は、参照電圧52より高く、クロック信号51の最大電圧より低い参照電圧である。供給部12からRefへ参照電圧53を供給する場合は、クロック信号51が参照電圧53を跨ぐ時期が、時期t1より後の時期tdになる。
参照電圧54は、参照電圧52より低く、クロック信号51の最小電圧より高い参照電圧である。供給部12からRefへ参照電圧54を供給する場合は、クロック信号51が参照電圧54を跨ぐ時期が、時期t1より前の時期tfになる。このように、供給部12からセレクタ13のRefに供給する参照電圧を変化させることで、SELへ入力されるクロック信号が参照電圧を跨ぐタイミングを調節することができる。
SELへ入力されるクロック信号が参照電圧を跨ぐタイミングを調節することで、セレクタ13から演算回路14へ出力されるクロック信号の遅延量を調節することができる。したがって、供給部12からセレクタ13のRefに供給する参照電圧を変化させることで、入力部11から演算回路14へ入力されるクロック信号に対する、セレクタ13から演算回路14へ入力されるクロック信号の遅延量を調節することができる。
このように、実施の形態1にかかる信号逓倍器10によれば、演算回路14へ入力される各クロック信号の遅延差を、セレクタ13のリタイミングによって変化させることができる。これにより、セレクタ13に供給する参照電圧を変化させることで、演算回路14へ入力される各クロック信号の遅延差を精度よく最適点(たとえばT/4)に制御することができる。このため、回路の製造ばらつきや経時変動があっても、クロック信号のデューティ比を精度よく制御することができる。
なお、ここでは、セレクタ13のリタイミングのための識別位相調整を、セレクタ13のRefへ供給する参照電圧によって行う構成について説明したが、識別位相調整を行うための構成はこれに限られない。たとえば、セレクタ13のSELへ入力されるクロック信号の遅延量を制御することによっても識別位相調整を行うことができる。
(実施の形態2)
図6は、実施の形態2にかかる信号逓倍器の構成を示す回路図である。図6において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図6に示すように、実施の形態2にかかる信号逓倍器10は、図1に示した信号逓倍器10の構成に加えてデューティ比検出部61および制御回路62を備えている。
デューティ比検出部61は、演算回路14から出力されたクロック信号のデューティ比を検出し、検出したデューティ比を示す情報を制御回路62へ出力する。制御回路62は、デューティ比検出部61から出力された情報が示すデューティ比が50%になるように、供給部12からセレクタ13に供給する参照電圧を制御する。
図7は、図6に示したデューティ比検出部の具体例を示す回路図である。図7において、図6に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図7に示すように、デューティ比検出部61は、差動増幅器71と、第1積分器72と、第2積分器73と、比較回路74と、を備えている。
差動増幅器71は、演算回路14から出力されたクロック信号を差動増幅する。差動増幅器71は、差動増幅した各クロック信号のうちの正転のクロック信号を、正転出力として第1積分器72へ出力する。また、差動増幅器71は、差動増幅した各クロック信号のうちの反転のクロック信号を、反転出力として第2積分器73へ出力する。
第1積分器72は、差動増幅器71の正転出力を平均化して比較回路74へ出力する。第2積分器73は、差動増幅器71の反転出力を平均化して比較回路74へ出力する。比較回路74は、第1積分器72の出力と、第2積分器73の出力と、の差分を、クロック信号のデューティ比を示す情報として制御回路62へ出力する。
ここでは、演算回路14から出力されるクロック信号のデューティ比を50%に制御するため、制御回路62は、比較回路74から出力された差分が最小になるように、供給部12からセレクタ13に供給する参照電圧を制御する。
図8は、図7に示した信号逓倍器の動作の一例を示すフローチャートである。図8に示すように、まず、第1積分器72の出力電位が、第2積分器73の出力電位よりも高いか否かを判断する(ステップS81)。第1積分器72の出力電位が第2積分器73の出力電位よりも高い場合(ステップS81:Yes)は、供給部12からセレクタ13に供給する参照電圧を増加させ(ステップS82)、ステップS81へ戻る。
第1積分器72の出力電位が第2積分器73の出力電位よりも高くない場合(ステップS81:No)は、第1積分器72の出力電位が、第2積分器73の出力電位よりも低いか否かを判断する(ステップS83)。第1積分器72の出力電位が、第2積分器73の出力電位よりも低い場合(ステップS83:Yes)は、供給部12からセレクタ13に供給する参照電圧を減少させ(ステップS84)、ステップS81へ戻る。
ステップS83において、第1積分器72の出力電位が第2積分器73の出力電位よりも低くない場合(ステップS83:No)は、ステップS81へ戻って処理を続行する。以上のステップにより、第1積分器72の出力電位と、第2積分器73の出力電位と、が互いに等しくなるように制御することができる。これにより、演算回路14から出力されたクロック信号のデューティ比を50%に制御することができる。
図9は、図7に示した差動増幅器の出力を示す図(その1)である。図9においては、演算回路14から出力されたクロック信号のデューティ比が50%からずれている場合を示している。図9において、正転出力91は、差動増幅器71から第1積分器72への出力を示している。振幅91aは、正転出力91の振幅を示している。
反転出力92は、差動増幅器71から第2積分器73への出力を示している。振幅92aは、反転出力92の振幅を示している。正転出力91に示すように、ここでは、演算回路14から出力されたクロック信号のデューティ比が50%より大きくなっている。なお、演算回路14から出力されたクロック信号に含まれるノイズは、正転出力91および反転出力92において反転した状態で含まれるため、比較回路74によって相殺される。
図10は、図9に示した状態で各積分器から出力される信号を示す図である。図10において、振幅91aおよび振幅92aは、図9に示した振幅91aおよび振幅92aに対応している。出力電位101は、第1積分器72からの出力の電位である。出力電位102は、第2積分器73からの出力の電位である。
差動増幅器71から第1積分器72への出力のデューティ比は50%より大きい(図9参照)ため、出力電位101は振幅91aの中心よりも高い電位(たとえば75%)になる。また、差動増幅器71から第2積分器73への出力のデューティ比は50%より小さいため、出力電位102は振幅92aの中心よりも低い電位(たとえば25%)になる。
この状態においては、出力電位101が出力電位102よりも高いため、供給部12からセレクタ13に供給する参照電圧を増加させる(図8のステップS81:Yes)。これにより、出力電位101が低下し、出力電位102が増加する。すなわち、演算回路14から出力されるクロック信号のデューティ比が50%に近づく。
具体的には、この状態においては、出力電位101が出力電位102よりも高いため、比較回路74から制御回路62への出力がプラスの電位になる。これに対して、制御回路62は、比較回路74からの出力の電位の大きさに応じた分だけ、供給部12からセレクタ13に供給する参照電圧を増加させる。
図11は、図7に示した差動増幅器の出力信号を示す図(その2)である。図11において、図9に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。ここでは、演算回路14から出力されたクロック信号のデューティ比が50%になっている場合を示している。正転出力91および反転出力92に示すように、差動増幅器71から第1積分器72および第2積分器73への各出力のデューティ比が50%になっている。
図12は、図11に示した状態で各積分器から出力される信号を示す図である。図12において、図10に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。差動増幅器71から第1積分器72への出力のデューティ比は50%になっている(図9参照)ため、出力電位101および出力電位102は、それぞれ振幅91aおよび振幅92aの中心の電位(50%)になる。
この状態においては、出力電位101と出力電位102が等しいため、比較回路74から制御回路62への出力がプラスマイナス0の電位になる。これに対して、制御回路62は、供給部12からセレクタ13に供給する参照電圧を維持する。これにより、演算回路14から出力されるクロック信号のデューティ比が50%に維持される。
図13は、図7に示した信号逓倍器の変形例1を示す図である。図13において、図7に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図13に示すように、信号逓倍器10は、図7に示した構成に加えて、遅延回路131と、遅延回路132と、を備えていてもよい。遅延回路131は、入力部11から出力されるクロック信号を遅延させてセレクタ13のInputAへ出力する。
遅延回路132は、入力部11からセレクタ13のInputBへ出力されるクロック信号を遅延させてセレクタ13へ出力する。上述した信号逓倍器10においては、セレクタ13のInputAへ入力されるクロック信号と、セレクタ13のInputBへ入力されるクロック信号と、が同期している場合について説明した。
これに対して、回路の製造ばらつきや経時変動によって各クロック信号が同期しない場合には、遅延回路131および遅延回路132における各遅延量を調節することによって、セレクタ13のInputAへ入力されるクロック信号と、セレクタ13のInputBへ入力されるクロック信号と、を同期させてもよい。
図14は、図7に示した信号逓倍器の変形例2を示す図である。図14において、図13に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図14に示すように、信号逓倍器10は、図13に示した構成に加えて遅延回路141を備えていてもよい。遅延回路141は、入力部11から出力されるクロック信号を遅延させてセレクタ13のSELへ出力する。
たとえば、遅延回路141における遅延量によって、セレクタ13のSELへ入力されるクロック信号が、入力部11から演算回路14へ出力されるクロック信号に対してT/4だけ遅延するようにする。これにより、回路の製造誤差や経時変動がない場合に、セレクタ13によるクロック信号の遅延量をT/4にすることができる。
さらに、回路の製造誤差や経時変動によるクロック信号の遅延量のずれを、供給部12からセレクタ13のRefに供給する参照電圧を変化させることで補償する。これにより、セレクタ13のRefに供給する参照電圧の変化幅が小さくても、演算回路14から出力されるクロック信号のデューティ比を50%に制御することができる。
図15は、図7に示した信号逓倍器の変形例3を示す図である。図15において、図14に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図15に示すように、信号逓倍器10は、図14に示した構成において遅延回路131および遅延回路132を省いた構成にしてもよい。この場合も、遅延回路141における遅延量によって、セレクタ13のSELへ入力されるクロック信号が、入力部11から演算回路14へ出力されるクロック信号に対してT/4だけ遅延するようにするとよい。
また、遅延回路141を、入力部11とセレクタ13の間ではなく、入力部11と演算回路14の間に設けてもよい。遅延回路141は、入力部11とセレクタ13の間と、入力部11と演算回路14の間と、の少なくとも一方に設けられていればよい。遅延回路141は、入力部11から演算回路14へ出力されるクロック信号と、入力部11からセレクタ13のSELへ出力されるクロック信号と、の各クロック信号の遅延差を、クロック信号の周期の四分の一(T/4)に調節する調節手段である。
図16は、図7に示した信号逓倍器の変形例4を示す図である。図16において、図14に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図16に示すように、信号逓倍器10は、図14に示した構成において遅延回路131を省いた構成にしてもよい。この場合は、遅延回路131における遅延量を調節することによって、セレクタ13のInputAへ入力されるクロック信号と、セレクタ13のInputBへ入力されるクロック信号と、を同期させる。
このように、実施の形態2にかかる信号逓倍器10によれば、実施の形態1にかかる信号逓倍器10の効果を奏するとともに、演算回路14から出力されたクロック信号のデューティ比を検出し、検出したデューティ比に基づいて、供給部12がセレクタ13のRefに供給する参照電圧を制御することができる。これにより、演算回路14から出力されるクロック信号のデューティ比を自動的に制御することができる。
また、クロック信号のデューティ比を検出する際に、クロック信号を差動増幅し、正転出力および反転出力を比較することで、クロック信号に含まれるノイズを相殺してデューティ比を検出することができる。このため、クロック信号のデューティ比を高精度に検出し、クロック信号のデューティ比を高精度に制御することができる。
(実施の形態3)
図17は、実施の形態3にかかる信号逓倍器を示す回路図である。図17において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図17に示すように、実施の形態3にかかる信号逓倍器10においては、セレクタ13のInputAには負電位側(LOW側)の電圧(負電位)が常に印加される。また、InputBには正電位側(HIGH側)の電圧(正電位)が常に印加される。セレクタ13は、正電位側および負電位側の各電圧に応じた各電圧を交互に切り替えて出力する。
図18は、図17に示した信号逓倍器の各部の信号の波形を示す図である。図18において、図3に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図18において、波形181(セレクタInputA)は、セレクタ13のInputAへ印加される負電位側の電圧(LOW)を示している。波形182(セレクタInputB)は、セレクタ13のInputBへ印加される正電位側の電圧(HIGH)を示している。
セレクタ13のInputAに負電位側の電圧が常に印加され、InputBに正電位側の電圧が常に印加される場合においても、セレクタ13から演算回路14へ出力されるクロック信号(波形25)および演算回路14から出力部15へ出力される信号(波形26)は、図3に示した信号と同じになる。このため、信号逓倍器10は、入力部11から入力されたクロック信号の2倍の周波数のクロック信号を、出力部15から出力することができる。
図19は、図17に示した信号逓倍器の変形例を示す回路図である。図19において、図17に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図19に示すように、実施の形態3にかかる信号逓倍器10においては、セレクタ13のInputAには正電位側の電圧が常に印加され、InputBには負電位側の電圧が常に印加されてもよい。
この場合は、セレクタ13から演算回路14へ出力されるクロック信号は、図18の波形25に示したクロック信号の反転信号になる。すなわち、セレクタ13から演算回路14へ出力されるクロック信号は、図18の波形25に示したクロック信号と遅延量がT/2だけ異なる。この場合も、信号逓倍器10は、入力部11から入力されたクロック信号の2倍の周波数のクロック信号を、出力部15から出力することができる。
このように、実施の形態3にかかる信号逓倍器10によれば、実施の形態1にかかる信号逓倍器10と同様に、セレクタ13に供給する参照電圧を変化させることで、各クロック信号の遅延差を精度よく最適点(たとえばT/4)に制御することができる。このため、回路の製造ばらつきや経時変動があっても、クロック信号のデューティ比を精度よく制御することができる。
また、実施の形態3にかかる信号逓倍器10において、図6に示したデューティ比検出部61および制御回路62を設けてもよい。この場合は、実施の形態2にかかる信号逓倍器10と同様に、演算回路14から出力されるクロック信号のデューティ比を自動的に制御することができる。また、クロック信号のデューティ比を高精度に検出し、クロック信号のデューティ比を高精度に制御することができる。
(実施の形態4)
図20は、実施の形態4にかかる信号逓倍器の構成を示す回路図である。図20において、図1に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。図20に示すように、実施の形態4にかかる信号逓倍器10は、図1に示した構成に加えてスイッチ201(SW)を備えている。スイッチ201には、正電位側の電圧と、負電位側の電圧と、が常に入力されている。スイッチ201は、入力された正電位側および負電位側の各電圧をそれぞれセレクタ13のInputAおよびInputBへ出力する。
また、スイッチ201は、セレクタ13に印加される正電位側および負電位側の各電圧を相互に入れ替える。具体的には、スイッチ201は、負電位側の電圧をセレクタ13のInputAへ入力して正電位側の電圧をセレクタ13のInputBへ入力する経路と、正電位側の電圧をセレクタ13のInputAへ入力して負電位側の電圧をセレクタ13のInputBへ入力する経路と、を相互に切り替える。
図21は、図20に示した信号逓倍器の各部の信号の波形を示す図である。図20において、図18に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。時期t2は、スイッチ201を、負電位側の電圧をセレクタ13のInputAへ入力して正電位側の電圧をセレクタ13のInputBへ入力する経路から、正電位側の電圧をセレクタ13のInputAへ入力して負電位側の電圧をセレクタ13のInputBへ入力する経路に切り替えた時期を示している。
時期t2より前の期間においては、実施の形態4にかかる信号逓倍器10は、図17に示した信号逓倍器10と同等の動作をする。また、時期t2より後の期間においては、実施の形態4にかかる信号逓倍器10は、図19に示した信号逓倍器10と同等の動作をする。したがって、スイッチ201の経路の切替によって、セレクタ13から演算回路14へ出力されるクロック信号の反転/非反転を切り替えることができる。
演算回路14へ出力されるクロック信号の反転/非反転が切り替わると、入力部11から演算回路14へ入力されるクロック信号に対する、セレクタ13から演算回路14へ入力されるクロック信号の遅延量がT/2だけ変化する。このため、入力部11から演算回路14へ入力されるクロック信号に対する、セレクタ13から演算回路14へ入力されるクロック信号の遅延量を、セレクタ13のRefに供給する参照電圧によって制御するとともに、スイッチ201の切替によっても制御することができる。
このように、実施の形態4にかかる信号逓倍器10によれば、実施の形態1にかかる信号逓倍器10の効果を奏するとともに、スイッチ201の経路の切替によって、演算回路14へ出力されるクロック信号の反転/非反転を切り替えることができる。このため、入力部11から演算回路14へ入力されるクロック信号に対する、セレクタ13から演算回路14へ入力されるクロック信号の遅延量の可変量を大幅に増加させることができる。
(実施の形態5)
図22は、実施の形態5にかかる信号生成器の構成を示すブロック図である。実施の形態5にかかる信号生成器220は、入力されたパラレル信号からシリアル信号を生成して出力するシリアル信号生成器である。信号生成器220は、シリアライザ221と、信号逓倍器10と、ハーフレートMUX222と、を備えている。
シリアライザ221には、パラレル信号が入力される。ここでは、N/nGb/s×nchのパラレル信号がシリアライザ221に入力されるとする。シリアライザ221は、入力パラレル信号を、N/2Gb/s×2chの信号に変換する。
シリアライザ221は、N/2Gb/s×2chの信号のうちの一方の信号(N/2Gb/s)をハーフレートMUX222のInputCへ出力し、N/2Gb/s×2chの信号のうちの他方の信号(N/2Gb/s)をハーフレートMUX222のInputDへ出力する。また、シリアライザ221は、N/4GHzのクロック信号を信号逓倍器10へ出力する。
信号逓倍器10は、上述した各信号逓倍器10のいずれかである。信号逓倍器10は、シリアライザ221から出力されたN/4GHzのクロック信号に基づいて、周波数が2倍のN/2GHzのクロック信号をハーフレートMUX222へ出力する。ハーフレートMUX222は、シリアライザ221から出力された複数系統の信号を、信号逓倍器10から出力されたクロック信号のタイミングに応じて時間多重する多重化手段である。
具体的には、ハーフレートMUX222は、信号逓倍器10から出力されるクロック信号の立ち上がりから立ち下がりまでの間は、InputCへ入力された信号を出力する。また、ハーフレートMUX222は、信号逓倍器10から出力されるクロック信号の立ち下がりから立ち上がりまでの間は、InputDへ入力された信号を出力する。
これにより、ハーフレートMUX222のInputCへ入力された信号と、InputDへ入力された信号と、が時分割されてハーフレートMUX222から外部へ出力される。ハーフレートMUX222から出力される信号は、NGb/sの信号になる。
図23は、図22に示した信号生成器の各部の信号を示す図(その1)である。図23において、横軸(時間)は、信号231〜234に共通の時間軸を示している。信号231(InputC)は、ハーフレートMUX222のInputCへ入力される信号(A1〜A8)を示している。信号232(InputD)は、ハーフレートMUX222のInputDへ入力される信号(B1〜B8)を示している。
信号233(ハーフレートMUX SEL)は、ハーフレートMUX222のSELへ入力されるクロック信号を示している。ここでは、信号逓倍器10からハーフレートMUX222のSELへ入力されるクロック信号のデューティ比が50%よりも小さく(約25%)なっている場合を示している。信号234(ハーフレートMUX出力)は、ハーフレートMUX222から外部へ出力される信号を示している。
信号234に示すように、ハーフレートMUX222は、クロック信号(信号232)の立ち上がりから立ち下がりまでの間はInputCへ入力された信号(A1〜A8)を出力する。また、ハーフレートMUX222は、クロック信号(信号232)の立ち下がりから立ち上がりまでの間はInputDへ入力された信号(B1〜B8)を出力する。
ここでは、信号逓倍器10からハーフレートMUX222のSELへ入力されるクロック信号のデューティ比が50%よりも小さいため、InputCへ入力された信号(A1〜A8)を出力する期間が短くなり、InputDへ入力された信号(B1〜B8)を出力する期間が長くなる。このため、受信側で各信号を識別することが困難になる。
図24は、図22に示した信号生成器の各部の信号を示す図(その2)である。図24において、図23に示した部分と同様の部分については同一の符号を付して説明を省略する。上述した各信号逓倍器10によれば、信号逓倍器10からハーフレートMUX222のSELへ入力されるクロック信号のデューティ比を50%に制御することができる。
この場合は、信号逓倍器10からハーフレートMUX222のSELへ入力されるクロック信号のデューティ比が50%であるため、InputCへ入力された信号(A1〜A8)を出力する期間と、InputDへ入力された信号(B1〜B8)を出力する期間と、が等しくなる。このため、受信側で各信号を識別することが容易になる。
図25は、図22に示した信号生成器を備えるトランスポンダを示すブロック図である。図25に示すトランスポンダ250は、パラレルの電気信号をシリアルの光信号に変換して送信する送信器としての機能と、シリアルの光信号を受信してパラレルの電気信号に変換する光受信器としての機能と、を有する。
トランスポンダ250は、信号生成器220と、ドライバアンプ251と、光源252と、変調器253と、光電変換器254と、デシリアライザ255と、を備えている。信号生成器220は、図22に示した信号生成器220である。信号生成器220には、外部からパラレルの電気信号が入力される。信号生成器220は、入力されたパラレルの電気信号から生成したシリアルの電気信号をドライバアンプ251へ出力する。
ドライバアンプ251は、信号生成器220から出力されたシリアル信号に基づく変調信号を変調器253へ出力する。光源252は、連続光を変調器253へ出力する。変調器253は、光源252から出力された連続光を、ドライバアンプ251から出力された変調信号に基づいて変調する。変調器253は、変調した光信号を外部へ送信する。
光電変換器254は、外部から送信されたシリアルの光信号を受信する。光電変換器254は、受信した光信号を光電変換してデシリアライザ255へ出力する。デシリアライザ255は、光電変換器254から出力されたシリアルの電気信号をパラレルの電気信号に変換する。デシリアライザ255は、変換したパラレルの電気信号を外部へ出力する。
トランスポンダ250によれば、信号生成器220を用いてパラレルの電気信号をシリアルの光信号に変換することで、高精度にシリアライズした信号をドライバアンプ251へ出力することができる。これにより、連続光を高精度に変調することができるため、送信する光信号の品質を向上させることができる。
図26は、図25に示したトランスポンダを備える光通信装置を示すブロック図である。図26に示す光通信装置260は、光信号を送受信する通信装置である。光通信装置260は、たとえば、光通信システムにおける光中継装置である。光通信装置260は、フレーマ261と、トランスポンダ262と、トランスポンダ263と、を備えている。
フレーマ261は、トランスポンダ262から出力されたパラレルの電気信号のフレーム処理を行い、処理したパラレルの電気信号をトランスポンダ263へ出力する。また、フレーマ261は、トランスポンダ263から出力されたパラレルの電気信号のフレーム処理を行い、処理したパラレルの電気信号をトランスポンダ262へ出力する。
トランスポンダ262とトランスポンダ263のそれぞれは、図25に示したトランスポンダ250と同様の構成を備えている。トランスポンダ262は、フレーマ261から出力されたパラレルの電気信号をシリアルの光信号に変換して外部へ送信するとともに、外部から受信したシリアルの光信号を電気信号に変換してフレーマ261へ出力する。
トランスポンダ263は、フレーマ261から出力されたパラレルの電気信号をシリアルの光信号に変換して外部へ送信するとともに、外部から受信したシリアルの光信号を電気信号に変換してフレーマ261へ出力する。上述のように、信号生成器220を備えるトランスポンダ262とトランスポンダ263によれば、送信する光信号の品質を向上させることができる。このため、光通信装置260によれば高品質な通信が可能になる。
このように、実施の形態5にかかる信号生成器220によれば、信号逓倍器10によってデューティ比を精度よく制御したクロック信号を用いてパラレルの電気信号をシリアルの電気信号に変換することができる。このため、高精度にシリアライズした信号を生成することができる。また、信号生成器220を備えるトランスポンダ250や光通信装置260によれば、送信する光信号の品質を向上させることができる。
図27は、図1に示したセレクタの他の構成例を示す回路図である。図27において、図4に示した構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。入力端子CLK1バーおよびCLK2バーは、図1に示したセレクタ13のRefである。このように、入力端子D1,D1バーと、入力端子D2,D2バーのそれぞれに参照電圧の入力部を設けることで、入力端子D1,D1バーと、入力端子D2,D2バーのそれぞれに別の参照電圧を設定することもできる。
以上説明したように、開示の信号逓倍器、信号生成器、光送信器および光通信装置によれば、回路の製造ばらつきや経時変動があっても、クロック信号のデューティ比を精度よく制御することができる。
なお、上述した各実施の形態においては、信号逓倍器10が出力するクロック信号のデューティ比を50%に制御する場合について説明したが、信号逓倍器10は、デューティ比を50%に制御する用途に限定されない。信号逓倍器10は、セレクタ13に供給する参照電圧を変化させることで、クロック信号のデューティ比を任意に制御することができる。たとえば、クロック信号のデューティ比を30%に制御してもよいし、70%に制御してもよい。上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)連続して電圧が変化するクロック信号が入力される入力部と、
前記入力部から入力されたクロック信号に同期して電圧を交互に切り替えたクロック信号を出力するセレクタと、
前記入力部から入力されたクロック信号と、前記セレクタから出力されたクロック信号と、の排他的論理和を出力する演算回路と、
を備えることを特徴とする信号逓倍器。
(付記2)一定の参照電圧を供給する供給部を備え、
前記セレクタは、前記入力部から入力されたクロック信号の電圧が、前記供給部によって供給される参照電圧を跨ぐごとに電圧を交互に切り替えたクロック信号を出力することを特徴とする付記1に記載の信号逓倍器。
(付記3)前記セレクタには、前記入力部から入力されたクロック信号を分岐した各クロック信号が入力され、前記セレクタは、前記各クロック信号を交互に切り替えたクロック信号を出力することを特徴とする付記1または2に記載の信号逓倍器。
(付記4)前記各クロック信号の少なくとも一方を遅延させ、前記各クロック信号を同期させる遅延手段を備えることを特徴とする付記3に記載の信号逓倍器。
(付記5)前記入力部から前記演算回路へ出力されるクロック信号と、前記入力部から前記セレクタへ出力されるクロック信号と、の各クロック信号の少なくとも一方を遅延させ、前記各クロック信号の遅延差を、前記クロック信号の周期の四分の一に調節する遅延手段を備えることを特徴とする付記1に記載の信号逓倍器。
(付記6)前記演算回路から出力されたクロック信号のデューティ比を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出されたデューティ比に基づいて、前記供給部が前記セレクタに供給する参照電圧を制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする付記2に記載の信号逓倍器。
(付記7)前記検出手段は、
前記演算回路から出力されたクロック信号を差動増幅する差動増幅器と、
前記差動増幅器の正転出力を平均化する第1積分器と、
前記差動増幅器の反転出力を平均化する第2積分器と、
前記第1積分器によって平均化された正転出力と、前記第2積分器によって平均化された反転出力と、の差分を、前記デューティ比を示す情報として出力する比較回路と、
を備えることを特徴とする付記6に記載の信号逓倍器。
(付記8)前記制御手段は、前記比較回路から出力された差分が最小になるように前記参照電圧を制御することを特徴とする付記7に記載の信号逓倍器。
(付記9)前記セレクタには、正電位側および負電位側の各電圧が印加されており、前記セレクタは、前記各電圧に応じた各電圧を交互に切り替えたクロック信号を出力することを特徴とする付記1に記載の信号逓倍器。
(付記10)前記セレクタに印加される前記正電位側の電圧および前記負電位側の電圧を相互に入れ替えるスイッチを備えることを特徴とする付記9に記載の信号逓倍器。
(付記11)前記供給部は、前記セレクタへ入力されるクロック信号の最小電圧よりも高く、前記クロック信号の最大電圧よりも低い電圧の前記参照電圧を供給することを特徴とする付記2に記載の信号逓倍器。
(付記12)付記1〜11のいずれか一つに記載の信号逓倍器と、
複数系統の信号を、前記演算回路から出力されたクロック信号のタイミングに応じて時間多重する多重化手段と、
を備えることを特徴とする信号生成器。
(付記13)付記12に記載の信号生成器と、
前記多重化手段によって時間多重された信号に基づいて光を変調する変調器と、
を備えることを特徴とする光送信器。
(付記14)付記13に記載の光送信器と、
光信号を受信する光受信器と、
を備えることを特徴とする光通信装置。
実施の形態1にかかる信号逓倍器の構成を示す回路図である。 図1に示した信号逓倍器の各部の信号の波形を示す図(その1)である。 図1に示した信号逓倍器の各部の信号の波形を示す図(その2)である。 図1に示したセレクタの具体的な構成例を示す回路図である。 図1に示したセレクタの動作を示す図である。 実施の形態2にかかる信号逓倍器の構成を示す回路図である。 図6に示したデューティ比検出部の具体例を示す回路図である。 図7に示した信号逓倍器の動作の一例を示すフローチャートである。 図7に示した差動増幅器の出力を示す図(その1)である。 図9に示した状態で各積分器から出力される信号を示す図である。 図7に示した差動増幅器の出力信号を示す図(その2)である。 図11に示した状態で各積分器から出力される信号を示す図である。 図7に示した信号逓倍器の変形例1を示す図である。 図7に示した信号逓倍器の変形例2を示す図である。 図7に示した信号逓倍器の変形例3を示す図である。 図7に示した信号逓倍器の変形例4を示す図である。 実施の形態3にかかる信号逓倍器を示す回路図である。 図17に示した信号逓倍器の各部の信号の波形を示す図である。 図17に示した信号逓倍器の変形例を示す回路図である。 実施の形態4にかかる信号逓倍器の構成を示す回路図である。 図20に示した信号逓倍器の各部の信号の波形を示す図である。 実施の形態5にかかる信号生成器の構成を示すブロック図である。 図22に示した信号生成器の各部の信号を示す図(その1)である。 図22に示した信号生成器の各部の信号を示す図(その2)である。 図22に示した信号生成器を備えるトランスポンダを示すブロック図である。 図25に示したトランスポンダを備える光通信装置を示すブロック図である。 図1に示したセレクタの他の構成例を示す回路図である。
符号の説明
10 信号逓倍器
11 入力部
12 供給部
14 演算回路
15 出力部
51 クロック信号
52〜54 参照電圧
61 デューティ比検出部
71 差動増幅器
91 正転出力
91a,92a 振幅
92 反転出力
101,102 出力電位
201 スイッチ
220 信号生成器
250,262,263 トランスポンダ
260 光通信装置

Claims (14)

  1. 連続して電圧が変化するクロック信号が入力される入力部と、
    前記入力部から入力されたクロック信号に同期して電圧を交互に切り替えたクロック信号を出力するセレクタと、
    前記入力部から入力されたクロック信号と、前記セレクタから出力されたクロック信号と、の排他的論理和を出力する演算回路と、
    を備えることを特徴とする信号逓倍器。
  2. 一定の参照電圧を供給する供給部を備え、
    前記セレクタは、前記入力部から入力されたクロック信号の電圧が、前記供給部によって供給される参照電圧を跨ぐごとに電圧を交互に切り替えたクロック信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の信号逓倍器。
  3. 前記セレクタには、前記入力部から入力されたクロック信号を分岐した各クロック信号が入力され、前記セレクタは、前記各クロック信号を交互に切り替えたクロック信号を出力することを特徴とする請求項1または2に記載の信号逓倍器。
  4. 前記各クロック信号の少なくとも一方を遅延させ、前記各クロック信号を同期させる遅延手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の信号逓倍器。
  5. 前記入力部から前記演算回路へ出力されるクロック信号と、前記入力部から前記セレクタへ出力されるクロック信号と、の各クロック信号の少なくとも一方を遅延させ、前記各クロック信号の遅延差を、前記クロック信号の周期の四分の一に調節する遅延手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の信号逓倍器。
  6. 前記演算回路から出力されたクロック信号のデューティ比を検出する検出手段と、
    前記検出手段によって検出されたデューティ比に基づいて、前記供給部が前記セレクタに供給する参照電圧を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の信号逓倍器。
  7. 前記検出手段は、
    前記演算回路から出力されたクロック信号を差動増幅する差動増幅器と、
    前記差動増幅器の正転出力を平均化する第1積分器と、
    前記差動増幅器の反転出力を平均化する第2積分器と、
    前記第1積分器によって平均化された正転出力と、前記第2積分器によって平均化された反転出力と、の差分を、前記デューティ比を示す情報として出力する比較回路と、
    を備えることを特徴とする請求項6に記載の信号逓倍器。
  8. 前記制御手段は、前記比較回路から出力された差分が最小になるように前記参照電圧を制御することを特徴とする請求項7に記載の信号逓倍器。
  9. 前記セレクタには、正電位側および負電位側の各電圧が印加されており、前記セレクタは、前記各電圧に応じた各電圧を交互に切り替えたクロック信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の信号逓倍器。
  10. 前記セレクタに印加される前記正電位側の電圧および前記負電位側の電圧を相互に入れ替えるスイッチを備えることを特徴とする請求項9に記載の信号逓倍器。
  11. 前記供給部は、前記セレクタへ入力されるクロック信号の最小電圧よりも高く、前記クロック信号の最大電圧よりも低い電圧の前記参照電圧を供給することを特徴とする請求項2に記載の信号逓倍器。
  12. 請求項1〜11のいずれか一つに記載の信号逓倍器と、
    複数系統の信号を、前記演算回路から出力されたクロック信号のタイミングに応じて時間多重する多重化手段と、
    を備えることを特徴とする信号生成器。
  13. 請求項12に記載の信号生成器と、
    前記多重化手段によって時間多重された信号に基づいて光を変調する変調器と、
    を備えることを特徴とする光送信器。
  14. 請求項13に記載の光送信器と、
    光信号を受信する光受信器と、
    を備えることを特徴とする光通信装置。
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