JP2005229411A - 信号セレクタ回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】クロック信号により選択されたデータ信号入力部の差動対のデータ信号を良好な波形で出力することが可能なこと。
【解決手段】バイアス電流源50に接続されたデータ信号入力部51に、クロック信号入力部52が接続されている。データ信号入力部51の差動対10を構成するトランジスタM1,M2にデータ信号D1,−D1が入力され、差動対11を構成するトランジスタM3,M4にデータ信号D2,−D2が入力される。クロック信号入力部52は、差動対10に接続された差動対12,13と、差動対11に接続された差動対14,15を有し、差動対12〜15を構成するトランジスタM5〜M12のうち、トランジスタM5,M7,M10,M12にクロック信号CLKが入力され、トランジスタM6,M8,M9,M11にクロック信号−CLKが入力される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の差動回路を有し、入力された複数のデータ信号から所定のデータ信号を選択して出力する信号セレクタ回路に関し、特に、光通信システム等のデータ伝送システムに使用される送信機に用いられる信号セレクタ回路に関する。
幹線系光通信システムでは、動画像伝送や大容量のデータ伝送等の社会の高度情報化に対応すべく、より大容量の伝送システムへの要求が高まっている。光通信システムは、送信機と受信機とが光ファイバにより接続されて構成される。送信機及び受信機は、それぞれ集積回路(IC)から構成され、送信機では、ICに入力された複数の低速データ信号が多重化されて高速のデータ信号として出力され、受信機でこの出力データ信号が取得される。現在では、大容量の伝送システムとして、10Gb/sの光伝送システムが実用化されており、また、さらにこれを越える伝送速度のシステムが研究・開発されている。
伝送容量の大容量化を実現する方法としては、時分割多重、波長多重、空間多重等の幾つかの方法がある。低速のデータ信号を時間領域で多重化する時分割多重方式は、低コストでの大容量化が実現可能であるが、その反面、送受信機を構成するICにおいて、伝送速度に応じた超高速での動作が要求される。また、送信機側のIC内のデータ多重化回路に用いられる信号セレクタ回路では、この信号セレクタ回路の出力信号が伝送する光信号に変換されることから、該回路から出力される信号の波形が劣化していると良好な光信号が得られない。したがって、信号セレクタ回路では、高速性と同時に、良好な波形の出力が要求される。
図10は、従来の信号セレクタ回路の構成を示す回路図である。この信号セレクタ回路は、例えば光通信システムの送信機側のICを構成する。図10に示すように、信号セレクタ回路は、バイアス電流源110に接続されたクロック信号入力部111に、さらにデータ信号入力部112が接続されて構成される。このように、信号セレクタ回路は、回路構成上、バイアス電流源110に接続されたクロック信号入力部111の上段に、データ信号入力部112が上積みされた構成(すなわち縦積み構成)を有する。
クロック信号入力部111及びデータ信号入力部112では、集積回路での素子の絶対精度ばらつきの影響を抑圧するために、通常、差動対回路が用いられている。具体的には、クロック信号入力部111が、トランジスタM101及びトランジスタM102からなる1組の差動対121を有する。また、データ信号入力部112が、2組の差動対、すなわち、トランジスタM103及びトランジスタM104からなる差動対122と、トランジスタM105及びトランジスタM106からなる差動対123とを有する(例えば、特許文献1参照。)。
かかる構成の信号セレクタ回路では、データ信号入力部112の2組の差動対122,123を構成する各トランジスタM103〜M106のゲートに、それぞれデータ信号が入力される。データ信号入力部112では、クロック信号入力部111のトランジスタM101のドレインにソースが共通接続されたトランジスタM103,M104からなる差動対122において、トランジスタM103のゲートにデータ信号D1が入力され、トランジスタM104のゲートにデータ信号−D1(以下反転信号はマイナス(−)で表記する)が入力される。また、クロック信号入力部111のトランジスタM102のドレインにソースが共通接続されたトランジスタM105,M106からなる差動対123において、トランジスタM105のゲートにデータ信号D2が入力され、トランジスタM106のゲートにデータ信号−D2が入力される。
信号セレクタ回路においてデータ信号入力部112からデータ信号D1,−D1及びデータ信号D2,−D2のいずれを出力するかは、クロック信号入力部111の差動対121の動作によって制御される。具体的には、クロック信号入力部111の差動対121において、データ信号入力部112の2組の差動対122,123へのバイアス電流供給を切り替えるスイッチング素子たるトランジスタM101及びトランジスタM102のON/OFFを切り替えることにより、負荷抵抗から出力されるデータ信号電流の切り替えが行われる。差動対121の各トランジスタM101,M102は、ソースがバイアス電流源110のドレインに共通接続されている。また、トランジスタM101のドレインは、データ信号入力部112のトランジスタM103,M104のソースに共通接続され、トランジスタM102のドレインは、データ信号入力部112のトランジスタM105,M106のソースに共通接続されている。
また、トランジスタM101,M102の各ゲートには、クロック信号CLK,−CLKがそれぞれ入力される。クロック信号CLKがトランジスタM101のゲートに入力された状態(この状態では、クロック信号CLKの出力がHighでありクロック信号−CLKの出力がLowである状態)では、トランジスタM101がON状態及びトランジスタM102がOFF状態となり、一方、クロック信号CLKから半ビットずれてクロック信号−CLKがトランジスタM102のゲートに入力された状態(この状態では、クロック信号−CLKの出力がHighでありクロック信号CLKの出力がLowである状態)では、トランジスタM101がOFF状態及びトランジスタM102がON状態となる。そして、このようにトランジスタM101,M102のON/OFFがクロック信号CLK,−CLKにより切り替えられることにより、データ信号入力部112へのバイアス電流の供給経路が切り替えられる。
ここでは、図11に示すように、クロック信号CLKの出力がHighとなるクロック信号の1/2周期の間(図11(c)の期間Aに相当)は、ON状態であるトランジスタM101を介して差動対122の各トランジスタM103,M104のソースにバイアス電流が供給され、その結果、データ信号D1,−D1の信号電流が負荷抵抗に流れ込み出力される(図11(a)の期間Aに相当)。一方、クロック信号−CLKの出力がHighとなる残りの1/2周期の間(図11(c)の期間Bに相当)は、ON状態のトランジスタM102を介して差動対123の各トランジスタM105,M106のソースにバイアス電流が供給され、その結果、データ信号D2,−D2の信号電流が負荷抵抗に流れ込み出力される(図11(a)の期間Bに相当)。
特開平10−256890号公報
ところで、近年では、送受信機を構成するICに低消費電力及び低コスト化の観点から、Siプロセスにより作製された金属−酸化物−半導体トランジスタ(以下、Si−MOSトランジスタと記載する)を備えた回路の使用が盛んである。例えば、信号セレクタ回路においてSi−MOSトランジスタを使用すると、化合物半導体を用いたヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)や高電子移動度トランジスタ(HEMT)等のトランジスタを用いた場合よりも、消費電力コストの低減化が図られるとともに、ICの集積度の向上が図られる。
しかしながら、Si−MOSトランジスタは、化合物半導体から構成されるトランジスタに比べて寄生容量が大きく、それゆえ、Si−MOSトランジスタを用いた信号セレクタ回路では、以下のように、Si−MOSトランジスタの寄生容量に起因する出力データ信号の波形劣化が生じる。
まず、図10に示す構成を有する従来の信号セレクタ回路では、前述のように、例えば、クロック信号CLKが差動対121の一方のトランジスタM101のゲートに入力されて該トランジスタM101がON状態となると、バイアス電流がデータ信号入力部112の差動対122を構成するトランジスタM103,M104に供給された状態(すなわち差動対122が選択された状態)となり、差動対122の各トランジスタM103,M104のドレインからデータ信号D1,−D1の信号電流が出力される。このとき、クロック信号入力部111の差動対121の他方のトランジスタM102はOFF状態であり、よって、バイアス電流がデータ信号入力部112の差動対123のトランジスタM105,M106のソースに供給されないので差動対123は非選択の状態となる。それゆえ、差動対123の各トランジスタM105,M106のドレインからデータ信号D2,−D2の信号電流は出力されない。以上のことから、理論上は、図11(d)の期間Aに示すような出力波形が得られる。
しかしながら、信号セレクタ回路のトランジスタM101〜M106がSi−MOSトランジスタから構成されると、Si−MOSトランジスタは寄生容量が大きいことから、非選択側の差動対123のトランジスタM105,M106のゲートで出力に関与しないデータ信号D2,−D2が変化すると、このデータ信号D2,−D2の変化に伴って非選択側の差動対123を構成するトランジスタM105,M106に付随する寄生容量CgdおよびCsb、Cdbに充放電電流ic1が流れる(図11(e)の期間Aに相当)。そして、トランジスタM105を経た充放電電流ic1は、選択されたデータ信号D1の信号電流の出力経路に入り、データ信号D1の信号電流に重畳される。また、トランジスタM106を経た充放電電流ic1は、選択されたデータ信号−D1の信号電流の出力経路に入りデータ信号−D1の信号電流に重畳される。
このように非選択側である差動対123の充放電電流ic1が選択側の出力信号D1,−D1の信号電流に重畳された結果、実際に得られる出力波形は、図11(g)の期間Aに示すように充放電電流ic1の影響を受けて波形の振幅がつぶれる。図12は、従来の信号セレクタ回路におけるデータ信号の信号電流の出力波形をシミュレーションした結果を示す図である。この図12に示すように、アイ開口1が小さくなり波形劣化が生じる。
一方、図示を省略しているが、クロック信号−CLKがクロック信号入力部111の差動対121の他方のトランジスタM102のゲートに入力されて該トランジスタM102がON状態となるとともにトランジスタM101がOFF状態となると、バイアス電流がデータ信号入力部112の差動対123を構成するトランジスタM105,M106に供給されて差動対123が選択された状態となる。それにより、差動対123の各トランジスタM105,M106のドレインからデータ信号D2,−D2の信号電流が出力される。このとき、差動対121の他方のトランジスタM101はOFF状態であり、よって、バイアス電流がデータ信号入力部112の差動対122を構成するトランジスタM103,M104に供給されないので差動対122は非選択の状態となる。したがって、差動対122の各トランジスタM103,M104のドレインからデータ信号D1,−D1の信号電流は出力されない。以上のことから、理論上は、図11(d)の期間Bに示すような出力波形が得られる。
しかしながら、上記の差動対122選択の場合と同様、このような差動対123選択の場合においても、Si−MOSトランジスタは寄生容量が大きいことから、非選択側の差動対122のトランジスタM103,M104のゲートで出力に関与しないデータ信号D1,−D1が変化すると、このデータ信号D1,−D1の変化に伴って非選択側の差動対122を構成するトランジスタM103,M104に付随する寄生容量に充放電電流ic1が流れる(図11(f)の期間Bに相当)。そして、トランジスタM103を経た充放電電流ic1は、選択されたデータ信号D2の信号電流の出力経路に入り、データ信号D2の信号電流に重畳される。また、トランジスタM104を経た充放電電流ic1は、選択されたデータ信号−D2の信号電流の出力経路に入り、データ信号−D2の信号電流に重畳される。このように非選択側の充放電電流ic1が選択側の出力信号D2,−D2の信号電流に重畳された結果、実際の出力波形は、図11(g)の期間Bに示すように充放電電流ic1の影響を受けて波形の振幅がつぶれ、図12に示すようにアイ開口1が小さくなり波形劣化が生じる。
通常の信号セレクタ回路の構成では、クロック信号入力部111の差動対121の切り替えによるデータ信号入力部112での出力データ信号の切り替えが、アイ開口1の中央付近で行われるため、このように充放電電流ic1によって出力波形が劣化すると、アイマージンの劣化が著しくなる。その結果、信号セレクタ回路から出力されて伝送された出力信号を変換して取得される光信号の波形が劣化し、光信号の識別精度を低下させる。このことから、この場合には、出力波形を整形するために、フリップフロップ等を配設する必要がある。しかしながら、フリップフロップ等を配設すると、高速特性の低下を招く。
本発明は、複数の差動対回路を有するデータ信号入力部とクロック信号入力部とを有し、クロック信号により選択されたデータ信号入力部の差動対のデータ信号を良好な波形で出力することが可能な信号セレクタ回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明にかかる信号セレクタ回路は、第1及び第2の入力データ信号を入力クロック信号の1/2周期毎に選択して出力する信号セレクタ回路において、前記第1の入力データ信号に応答して動作する第1のデータ信号差動対と、前記第2の入力データ信号に応答して動作する第2のデータ信号差動対とから構成されるデータ信号入力部と、前記第1のデータ信号差動対と、前記第2のデータ信号差動対に接続された電流源と、前記第1のデータ信号差動対の一方に接続された第1のクロック信号差動対と、前記第1のデータ信号差動対の他方に接続された第2のクロック信号差動対と、前記第2のデータ信号差動対の一方に接続された第3のクロック信号差動対と、前記第2のデータ信号差動対の他方に接続された第4のクロック信号差動対と、から構成されたクロック信号入力部とを備え、前記クロック信号入力部は、前記第1及び前記第2のクロック信号差動対が、前記入力クロック信号の1/2周期である第1クロック期間に応答して動作し、前記第1の入力データ信号を出力データ信号取り出し経路を通じて出力端子から出力するとき、前記第3及び前記第4のクロック信号差動対により、前記第2の入力データ信号が前記出力データ信号取り出し経路から分離され、前記第3及び前記第4のクロック信号差動対が、前記入力クロック信号の残りの1/2周期である第2クロック期間に応答して動作し、前記第2の入力データ信号を前記出力データ信号取り出し経路を通じて前記出力端子から出力するとき、前記第1及び前記第2のクロック信号差動対により、前記第1の入力データ信号が前記出力データ信号取り出し経路から分離されることを特徴とする。
本発明にかかる信号セレクタ回路によれば、クロック信号入力部の入力クロック信号により第1から第4のクロック信号差動対の動作が制御され、それにより、データ信号入力部で電圧−電流変換されて得られた第1及び第2の入力データ信号の出力経路の選択及び切り替えが行われる。このようなクロック信号入力部による入力データ信号の出力経路の選択及び切り替えにより、データ信号入力部に入力された2つの入力データ信号のうちの所望のデータ信号を出力することができる。かかる構成では、入力クロック信号で選択されなかった側(すなわち非選択のデータ信号が入力された側)のクロック信号差動対(以下、非選択側と呼ぶ)のトランジスタは動作しないので、このクロック信号入力部の非選択差動対により、該非選択差動対上流のデータ信号入力部と該非選択差動対下流の出力データ信号の出力経路とが分離され、非選択側の入力データ信号が、選択側の入力データ信号に影響を与えず、選択された入力データ信号を良好な波形で出力できる。特に、非選択データ信号入力側のクロック信号入力部の非選択差動対の寄生容量に付随して流れる充放電電流を非選択の入力データ信号とともに出力データ信号取り出し経路外に取り出すことができ、充放電電流の選択側入力データ信号への影響を防止して、良好な出力波形が実現可能となる。
本発明にかかる信号セレクタ回路においては、非選択側の入力データ信号が、選択側の入力データ信号に影響を及ぼすことがなく、選択された入力データ信号を良好な波形で出力することができるため、フリップフロップ等の波形整形手段を設けずとも高速特性の向上を図ることができるという効果を奏する。
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。ここでは、マルチプレクサのような高速動作が必要な回路の構成要素としてICに組み込まれる信号セレクタ回路を例示し、この信号セレクタ回路を構成する差動対が、Si−MOSトランジスタから構成される場合について説明する。
(実施の形態1)
図1及び図2は、本発明の実施の形態1にかかる信号セレクタ回路の構成を示す回路図である。図1はデータ信号D1,−D1の信号電流が出力される場合の動作を示しており、図2はデータ信号D2,−D2の信号電流が出力される場合の動作を示している。
図1及び図2に示すように、信号セレクタ回路は、バイアス電流源50に接続されたデータ信号入力部51に、さらに、クロック信号入力部52が接続されており、回路構成上、データ信号入力部51の上段にクロック信号入力部52が積層された縦積み構造を有する。
信号セレクタ回路のデータ信号入力部51は、データ信号D1,−D1が入力される差動対10と、データ信号D2,−D2が入力される差動対11とを備える。差動対10は、トランジスタM1及びトランジスタM2を有する。トランジスタM1及びトランジスタM2のソースは、バイアス電流源50として機能するトランジスタM13,M14に接続されている。トランジスタM1のゲートにデータ信号D1が入力され、トランジスタM2のゲートにデータ信号−D1が入力される。また、トランジスタM1のドレインは、配線を介してクロック信号入力部52の差動対12を構成するトランジスタM5,M6のソースに共通接続されている。また、トランジスタM2のドレインは、配線を介してクロック信号入力部52の差動対13を構成するトランジスタM7,M8のソースに共通接続されている。
差動対11は、トランジスタM3及びトランジスタM4を有する。トランジスタM3及びトランジスタM4のソースは、バイアス電流源として機能するトランジスタM15,M16に接続されている。トランジスタM3のゲートにデータ信号D2が入力され、トランジスタM4のゲートにデータ信号−D2が入力される。また、トランジスタM3のドレインは、配線を介してクロック信号入力部52の差動対14を構成するトランジスタM9,M10のソースに共通接続されている。また、トランジスタM4のドレインは、配線を介してクロック信号入力部52の差動対15を構成するトランジスタM11,M12のソースに共通接続されている。
信号セレクタ回路のクロック信号入力部52は、データ信号入力部51を構成する4つのトランジスタM1,M2,M3,M4にそれぞれ対応して配設された4組の差動対12,13,14,15を有する。
差動対12は、トランジスタM5及びトランジスタM6を有する。トランジスタM5及びトランジスタM6のソースは、前述のようにデータ信号入力部51のトランジスタM1のドレインに配線を介して共通接続されている。トランジスタM5のゲートに、データ信号D1,−D1を選択するクロック信号CLKが入力され、また、トランジスタM6のゲートに、データ信号D2,−D2を選択するクロック信号−CLKが入力される。また、トランジスタM5のドレインは、一端が電源端子Vddに接続された抵抗R1の他端に配線を介して接続されるとともに、データ信号の信号電圧を出力可能なように分岐点Pで配線により分岐して出力端子−OUTに接続されている。トランジスタM6のドレインは、一端が電源端子Vddに接続された抵抗R2の他端に配線を介して接続されている。
差動対13は、トランジスタM7及びトランジスタM8を有する。トランジスタM7及びトランジスタM8のソースは、前述のようにデータ信号入力部51のトランジスタM2のドレインに配線を介して共通接続されている。トランジスタM7のゲートに、データ信号D1,−D1を選択するクロック信号CLKが入力され、また、トランジスタM8のゲートに、データ信号D2,−D2を選択するクロック信号−CLKが入力される。また、トランジスタM7のドレインは、一端が電源端子Vddに接続された抵抗R3の他端に配線を介して接続されるとともに、データ信号−D1の信号電圧を出力可能なように分岐点Qで配線により分岐して出力端子OUTに接続されている。トランジスタM8のドレインは、一端が電源端子Vddに接続された抵抗R4の他端に配線を介して接続されている。
差動対14は、トランジスタM9及びトランジスタM10を有する。トランジスタM9及びトランジスタM10のソースは、前述のようにデータ信号入力部51のトランジスタM3のドレインに配線を介して共通接続されている。トランジスタM9のゲートに、データ信号D2,−D2を選択するクロック信号−CLKが入力され、また、トランジスタM10のゲートに、データ信号D1,−D1を選択するクロック信号CLKが入力される。また、トランジスタM9のドレインは、データ信号D2の信号電圧を出力可能なように、配線を介して差動対12のトランジスタM5のドレインと分岐点Pとの間の配線に接続されている。それにより、データ信号D2の信号電圧が、データ信号D1の信号電圧と同じ出力経路を通じて出力可能となる。トランジスタM10のドレインは、一端が電源端子Vddに接続された抵抗R5の他端に配線を介して接続されている。
差動対15は、トランジスタM11及びトランジスタM12を有する。トランジスタM11及びトランジスタM12のソースは、前述のようにデータ信号入力部51のトランジスタM4のドレインに配線を介して共通接続されている。トランジスタM11のゲートに、データ信号D2,−D2を選択するクロック信号−CLKが入力され、また、トランジスタM12のゲートに、データ信号D1,−D1を選択するクロック信号CLKが入力される。また、トランジスタM11のドレインは、データ信号−D2の信号電圧を出力可能なように、配線を介して差動対13のトランジスタM7のドレインと分岐点Qとの間の配線に接続される。それにより、データ信号−D2の信号電圧が、データ信号−D1の信号電圧と同じ出力経路を通じて出力可能となる。トランジスタM12のドレインは、一端が電源端子Vddに接続された抵抗R6の他端に配線を介して接続されている。
次に、信号セレクタ回路の動作について説明する。本実施の形態の信号セレクタ回路では、データ信号入力部51の差動対10において、常時、トランジスタM1のゲートにデータ信号D1が入力されるとともに該トランジスタM1のソースにバイアス電流が入力され、また、トランジスタM2のゲートにデータ信号−D1が入力されるとともに該トランジスタM2のソースにバイアス電流が入力される。それにより、トランジスタM1のドレインから、電圧−電流変換されたデータ信号D1の信号電流が、クロック信号入力部52の差動対12のトランジスタM5,M6のソースに入力されるとともに、トランジスタM2のドレインから、電圧−電流変換されたデータ信号−D1の信号電流が、クロック信号入力部52の差動対13のトランジスタM7,M8のソースに入力される。
また、差動対11においても、差動対10と同様、常時、トランジスタM3のゲートにデータ信号D2が入力されるとともに該トランジスタM3のソースにバイアス電流が入力され、また、トランジスタM4のゲートにデータ信号−D2が入力されるとともに該トランジスタM4のソースにバイアス電流が入力される。それにより、トランジスタM3のドレインから、電圧−電流変換されたデータ信号D2の信号電流が、クロック信号入力部52の差動対14のトランジスタM9,M10のソースに入力されるとともに、トランジスタM4のドレインから、電圧−電流変換されたデータ信号−D2の信号電流が、クロック信号入力部52の差動対15のトランジスタM11,M12のソースに入力される。
上記のようにデータ信号入力部51からデータ信号D1,−D1の信号電流とデータ信号D2,−D2の信号電流とが常時同時にクロック信号入力部52に入力される信号セレクタ回路では、データ信号D1,−D1の信号電流及びデータ信号D2,−D2の信号電流のいずれを出力するかが、クロック信号入力部52の4組の差動対12,13,14,15の動作によって制御される。以下、データ信号D1,−D1の信号電流が出力される場合と、データ信号D2,−D2の信号電流が出力される場合とを、この順で説明する。
図3は、信号セレクタ回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。図1に示すように、データ信号D1,−D1の信号電流が出力される場合(すなわち図3(a)の期間Aに相当)には、データ信号D1,−D1を選択するクロック信号CLKが、クロック信号入力部52の差動対12のトランジスタM5、差動対13のトランジスタM7、差動対14のトランジスタM10、及び、差動対15のトランジスタM12の各ゲートに入力される。この状態では、クロック信号CLKの出力がHighでありクロック信号−CLKの出力がLowである(図3(b)参照)。
このようにクロック信号CLKが各トランジスタM5,M7,M10,M12のゲートに入力されると、各トランジスタM5,M7,M10,M12がON状態となり、一方、各トランジスタM6,M8,M9,M11はOFF状態となる。それにより、ON状態であるトランジスタM5を介してデータ信号D1の信号電流が出力されるとともにON状態であるトランジスタM7を介してデータ信号−D1の信号電流が出力される。このとき、ON状態であるトランジスタM10を介してデータ信号D2の信号電流が流れるが、この信号電流は、配線を通じて、接地された電源端子Vddに流れるので、このデータ信号D2の信号電流が出力信号電流であるデータ信号D1,−D1の信号電流に影響を及ぼすことはない。また、ON状態であるトランジスタM12を介してデータ信号−D2の信号電流が流れるが、この信号電流は、配線を通じて、接地された電源端子Vddに流れるので、このデータ信号−D2の信号電流が出力信号電流であるデータ信号D1,−D1の信号電流に影響を及ぼすことはない。
この場合、OFF状態であるトランジスタM6では、差動対10のトランジスタM1からソースに入力されたデータ信号D1の信号電流の流れが止められる。また、OFF状態であるトランジスタM8では、差動対10のトランジスタM2からソースに入力されたデータ信号−D1の信号電流の流れが止められる。OFF状態であるトランジスタM9では、差動対11のトランジスタM3からソースに入力されたデータ信号D2の信号電流の流れが止められる。OFF状態であるトランジスタM11では、差動対11のトランジスタM4からソースに入力されたデータ信号−D2の信号電流の流れが止められる。
ところで、背景技術において前述したように、Si−MOSトランジスタは、化合物半導体から構成されるトランジスタに比べて寄生容量が大きく、よって、選択されたデータ信号D1,−D1の出力に関与しない側(以下、これを非選択側と呼ぶ)の差動対11のトランジスタM3,M4のゲートで出力に関与しないデータ信号D2,−D2が変化すると、この変化に伴って非選択側の差動対11のトランジスタM3,M4に付随する寄生容量に充放電電流ic10,ic20が流れる。
トランジスタM9が配線を介してデータ信号D1の信号電流出力経路に接続されていることから、トランジスタM9を経た充放電電流ic10がデータ信号D1の信号電流出力経路に入ると、前述のようにデータ信号D1の信号電流の出力波形の劣化を引き起こす。しかしながら、本実施の形態では、充放電電流ic10が、上記のようにトランジスタM10を介して電源端子Vddに向かって流れるデータ信号D2の信号電流と合流し、一緒に電源端子Vddに流れていく。このため、充放電電流ic10がデータ信号D1の信号電流に重畳されることはない。
また、トランジスタM11が配線を介してデータ信号−D1の信号電流出力経路に接続されていることから、トランジスタM11を経た充放電電流ic20がデータ信号−D1の信号電流出力経路に入ると、前述のようにデータ信号−D1の信号電流の出力波形の劣化を引き起こす。しかしながら、本実施の形態では、充放電電流ic20が、上記のようにトランジスタM12を介して電源端子Vddに向かって流れるデータ信号−D2の信号電流と合流し、一緒に電源端子Vddに流れていく。このため、充放電電流ic20がデータ信号−D1の信号電流に重畳されることはない。
このように、本実施の形態においては、非選択側の差動対11のトランジスタM3,M4の寄生容量に起因して生じる充放電電流ic10,ic20を、非選択側のデータ信号D2,−D2の信号電流とともに信号電流出力経路外に取り出すことにより、選択側のデータ信号D1,−D1の信号電流から分離することが可能となる。したがって、図3(c)の期間Aに示すように、データ信号D1,−D1の信号電流の出力波形が良好となる。図4は、データ信号D1,−D1の信号電流の出力波形をシミュレーションした結果を示す図である。横軸に時間及び縦軸に電圧レベルをとっている。図4に示すように、本実施の形態では、データ信号D1,−D1の信号電流の出力に際して、出力波形の振幅がつぶれることなく大きなアイ開口1を実現することができる。
一方、図2に示すように、データ信号D2,−D2の信号電流が出力される場合(すなわち図3(a)の期間Bに相当)には、クロック信号−CLKが、クロック信号入力部52の差動対12のトランジスタM6、差動対13のトランジスタM8、差動対14のトランジスタM9、及び、差動対15のトランジスタM11の各ゲートに入力される。クロック信号−CLKは、上記クロック信号CLKと1/2周期ずれて入力される。この状態では、クロック信号−CLKの出力がHighでありクロック信号CLKの出力がLowである(図3(b)参照)。
このようにクロック信号−CLKが各トランジスタM6,M8,M9,M11のゲートに入力されると、各トランジスタM6,M8,M9,M11がON状態となり、一方、各トランジスタM5,M7,M10,M12はOFF状態となる。それにより、ON状態であるトランジスタM9を介してデータ信号D2の信号電流が出力されるとともにON状態であるトランジスタM11を介してデータ信号−D2の信号電流が出力される。このとき、ON状態であるトランジスタM6を介してデータ信号D1の信号電流が流れるが、この信号電流は、配線を通じて、接地された電源端子Vddに流れるので、このデータ信号D1の信号電流が出力信号電流であるデータ信号D2,−D2の信号電流に影響を及ぼすことはない。また、ON状態であるトランジスタM8を介してデータ信号−D1の信号電流が流れるが、この信号電流は、配線を通じて、接地された電源端子Vddに流れるので、このデータ信号−D2の信号電流が出力信号電流であるデータ信号D2,−D2の信号電流に影響を及ぼすことはない。
この場合、OFF状態であるトランジスタM5では、差動対10のトランジスタM1からソースに入力されたデータ信号D1の信号電流の流れが止められる。また、OFF状態であるトランジスタM7では、差動対10のトランジスタM2からソースに入力されたデータ信号−D1の信号電流の流れが止められる。OFF状態であるトランジスタM10では、差動対11のトランジスタM3からソースに入力されたデータ信号D2の信号電流の流れが止められる。OFF状態であるトランジスタM12では、差動対11のトランジスタM4からソースに入力されたデータ信号−D2の信号電流の流れが止められる。
ところで、この場合には、非選択側の差動対10のトランジスタM1,M2のゲートで出力に関与しないデータ信号D1,−D1が変化すると、この変化に伴って非選択側の差動対10のトランジスタM1,M2に付随する寄生容量に充放電電流ic30,ic40が流れる。
トランジスタM5はデータ信号D2の信号電流出力経路に接続されていることから、トランジスタM5を経た充放電電流ic30がデータ信号D2の信号電流出力経路に入ると、前述のようにデータ信号D2の信号電流の出力波形の劣化を引き起こす。しかしながら、本実施の形態では、充放電電流ic30が、上記のようにトランジスタM6を介して電源端子Vddに向かって流れるデータ信号D1の信号電流と合流し、一緒に電源端子Vddに流れていく。このため、充放電電流ic30がデータ信号D2の信号電流に重畳されることはない。
また、トランジスタM7はデータ信号−D2の信号電流出力経路に接続されていることから、トランジスタM7を経た充放電電流ic40がデータ信号−D2の信号電流出力経路に入ると、前述のようにデータ信号−D2の信号電流の出力波形の劣化を引き起こす。しかしながら、本実施の形態では、充放電電流ic40が、上記のようにトランジスタM8を介して電源端子Vddに向かって流れるデータ信号−D1の信号電流と合流し、一緒に電源端子Vddに流れていく。このため、充放電電流ic40がデータ信号−D1の信号電流に重畳されることはない。
このように、本実施の形態においては、非選択側の差動対10のトランジスタM1,M2の寄生容量に起因して生じる充放電電流ic30,ic40を、非選択側のデータ信号D1,−D1の信号電流とともに信号電流出力経路外に取り出すことにより、選択側のデータ信号D2,−D2の信号電流から分離することが可能となる。したがって、図3(c)の期間Bに示すように、データ信号D2,−D2の信号電流の出力波形が良好となる。
そして、図4に示すように、本実施の形態では、データ信号D2,−D2の信号電流の出力に際して、出力波形の振幅がつぶれることなく大きなアイ開口1を実現することができる。
以上のように、本実施の形態の信号セレクタ回路では、2:1で所望の出力データ信号を選択しそのデータ信号を良好な出力波形で出力することができる。それゆえ、この信号セレクタ回路を利用したマルチプレクサ等の論理回路では、出力信号波形を整形するためのフリップフロップ等が不要となる。その結果、より高速動作を実現することが可能となる。また、このような高速動作が可能な信号セレクタ回路は、差動対がSi−MOSトランジスタから構成されるため、コストの低減化及び集積度の向上が図られる。
なお、本実施の形態の信号セレクタ回路では、差動対を構成するトランジスタの数が従来の信号セレクタ回路に比べて増加するが、これは回路の製造や集積度の上で問題にはならない。また、バイアス電流が2倍になるが、高速特性の向上効果がより有効に奏されるので、消費電力量は問題にはならない。特に、ここでは、消費電力の少ないSi−MOSトランジスタを用いているので、全体から見た消費電力量の増加は問題にはならない。
以下の実施の形態2〜6にかかる信号セレクタ回路は、基本構成が実施の形態1と同様であるが、高速特性のさらなる向上を図るための構成要素がさらに付加されたものである。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2にかかる信号セレクタ回路の構成を示す回路図である。図5に示すように、本実施の形態の信号セレクタ回路は、実施の形態1と同様の構成を有するが、以下の点が、実施の形態1とは異なっている。
すなわち、本実施の形態の信号セレクタ回路では、クロック信号入力部52の4組の差動対12,13,14,15の各トランジスタM5,M6,M7,M8,M9,M10,M11,M12と各抵抗R1,R2,R3,R4,R5,R6との間に、ゲートが電源端子Vddを介して接地されたトランジスタM16,M17,M18,M19,M20,M21がそれぞれ配設されてゲート接地回路60が形成されている。
ゲート接地回路60では、トランジスタM16のソースが差動対12のトランジスタM5のドレインに配線を介して接続されており、また、トランジスタM16のドレインが配線を介して抵抗R1の一端に接続されている。トランジスタM17のソースは差動対12のトランジスタM6のドレインに配線を介して接続されており、また、トランジスタM16のドレインは配線を介して抵抗R2の一端に接続されている。トランジスタM18のソースは差動対13のトランジスタM7のドレインに配線を介して接続されており、また、トランジスタM18のドレインは配線を介して抵抗R3の一端に接続されている。トランジスタM19のソースは差動対13のトランジスタM8のドレインに配線を介して接続されており、また、トランジスタM19のドレインは配線を介して抵抗R4の一端に接続されている。トランジスタM20のソースは差動対14のトランジスタM10のドレインに配線を介して接続されており、また、トランジスタM20のドレインは配線を介して抵抗R5の一端に接続されている。トランジスタM21のソースは差動対15のトランジスタM12のドレインに配線を介して接続されており、また、トランジスタM21のドレインは配線を介して抵抗R6の一端に接続されている。
このように、本実施の形態では、ゲート接地回路60を設け、各抵抗R1〜R6に1つのトランジスタが配設された構成とする。具体的には、抵抗R1にトランジスタM16が配設され、抵抗R2にトランジスタM17が配設され、抵抗R3にトランジスタM18が配設され、抵抗R4にトランジスタM19が配設され、抵抗R5にトランジスタM20が配設され、抵抗R6にトランジスタM21が配設された構成とする。かかる構成によれば、ゲート接地回路60を各トランジスタM16〜M21の低い入力インピーダンスと高い出力インピーダンスとにより、トランジスタM5〜M12のドレインから見込んだ容量による高速特性の劣化を抑制することが可能となる。このため、高速特性の向上が図られる。
なお、本実施の形態では、抵抗R1〜R6に対して一対一でトランジスタが配設されたゲート接地回路について説明したが、所定の抵抗にトランジスタが配設されたゲート接地回路の構成であってもよい。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3にかかる信号セレクタ回路の構成を示す回路図である。図6に示すように、本実施の形態の信号セレクタ回路は、抵抗R1の一端と電源端子Vddとの間に、インダクタL1が直列に配設される。また、抵抗R3の一端と電源端子Vddとの間に、インダクタL2が直列に配設されている。かかる構成によれば、抵抗R1,R3にそれぞれ直列に挿入されたインダクタL1,L2により、並列共振によるピーキングを施すことができる。その結果、トランジスタM5〜M12のドレインから見込んだ容量による高速特性の劣化を抑制することが可能となり、よって、高速特性の向上が図られる。
なお、本実施の形態では、抵抗R1及び抵抗R3についてインダクタL1,L2が挿入される場合について説明したが、インダクタが挿入される抵抗は、これに限定されるものではない。また、挿入するインダクタの数もこれに限定されるものではない。また、挿入するインダクタのインダクタンスは、抵抗の抵抗値と寄生容量とによって適宜設定される。
(実施の形態4)
図7は、本発明の実施の形態4にかかる信号セレクタ回路の構成を示す回路図である。図7に示すように、本実施の形態の信号セレクタ回路は、各トランジスタM5,M7,M10,M12のゲートへのクロック信号CLKの入力経路途中に、インダクタL3が直列に配設されるとともに、各トランジスタM6,M8,M9,M11のゲートへのクロック信号−CLKの入力経路途中に、インダクタL4が直列に配設されている。ここでは、トランジスタM5,M7,M10,M12の中でクロック信号CLKの入力経路の最上流に位置するトランジスタM5の上流側にインダクタL3が挿入され、トランジスタM6,M8,M9,M11の中でクロック信号−CLKの入力経路の最上流に位置するトランジスタM6の上流側にインダクタL4が挿入されている。
ここでは図示を省略しているが、信号セレクタ回路の前段には、クロック信号CLK,−CLKを発生させるクロック信号出力回路が配置されている。このクロック信号出力回路の出力に、複数のトランジスタM5,M7,M10,M12またはM6,M8,M9,M11が接続されるので、負荷となる寄生容量が大きい。そして、このようにクロック信号出力回路の出力に接続される寄生容量が大きいと、高速特性の劣化が生じる。そこで、本実施の形態では、上記のようにクロック信号CLK,−CLKの入力経路にそれぞれ直列にインダクタL3,L4を挿入する。インダクタL3及びインダクタL4は、負荷となる寄生容量に応じて適宜設定される。かかる構成によれば、インダクタL3,L4により、直列共振によるピーキングを施すことができる。その結果、トランジスタM5〜M12のゲートから見込んだ容量による高速特性の劣化を抑制することが可能となり、よって、高速特性の向上が図られる。
(実施の形態5)
図8は、本発明の実施の形態5にかかる信号セレクタ回路の構成を示す回路図である。図8に示すように、本実施の形態の信号セレクタ回路は、各トランジスタM5,M7,M10,M12のゲートへのクロック信号CLKの入力経路途中に、インダクタL5,L7,L10,L12がそれぞれ直列に配設されるとともに、各トランジスタM6,M8,M9,M11のゲートへのクロック信号−CLKの入力経路途中に、インダクタL6,L8,L9,L11がそれぞれ直列に配設されている。インダクタL5〜L12のインダクタンスは、クロック信号出力回路(図示せず)の負荷となる寄生容量に応じて適宜設定される。
本実施の形態では、実施の形態4の場合と同様、クロック信号CLK,−CLKの入力経路にそれぞれ直列に挿入されたインダクタL5〜L12により、直列共振によるピーキングを施すことができる。その結果、トランジスタM5〜M12のゲートから見込んだ容量による高速特性の劣化を抑制することが可能となり、よって、高速特性の向上が図られる。
(実施の形態6)
図9は、本発明の実施の形態6にかかる信号セレクタ回路の構成を示す回路図である。図9に示すように、本実施の形態の信号セレクタ回路は、トランジスタM1のゲートへのデータ信号D1の入力経路途中に、インダクタL13が直列に配設され、トランジスタM2のゲートへのデータ信号−D1の入力経路途中に、インダクタL14が直列に配設され、トランジスタM3のゲートへのデータ信号D2の入力経路途中に、インダクタL15が直列に配設され、トランジスタM4のゲートへのデータ信号−D2の入力経路途中に、インダクタL16が直列に配設されている。
ここでは図示を省略しているが、信号セレクタ回路の前段には、データ信号D1,−D1とデータ信号D2,−D2とを発生させるデータ信号出力回路が配置されている。このデータ信号出力回路の出力に、トランジスタM1,M2またはM3,M4が接続されるので、トランジスタM1〜M4の寄生容量が接続される。そして、このデータ信号出力回路に接続される寄生容量が大きいと、データ信号出力回路の高速特性に劣化が生じる。
そこで、本実施の形態では、上記のようにデータ信号D1,−D1及びデータ信号D2,−D2の入力経路にそれぞれ直列にインダクタL13〜L16を挿入する。インダクタL13〜L16のインダクタンスは、データ信号出力回路(図示せず)の負荷となる寄生容量に応じて適宜設定される。かかる構成によれば、インダクタL13〜L16により、直列共振によるピーキングを施すことができる。その結果、データ信号入力部51の差動対10,11を構成するトランジスタM1〜M4のゲートから見込んだ容量による高速特性の劣化を抑制することが可能となり、よって、高速特性の向上が図られる。
本発明にかかる信号セレクタ回路の構成及び用途は、上記の実施の形態に限定されるものではない。例えば、実施の形態2〜6の各特徴構成を組み合わせた構成であってもよい。
また、上記の実施の形態1〜6においては、差動対を構成するトランジスタがSi−MOSトランジスタである場合について説明したが、HBT、HEMT等の他の電子デバイスにより差動対が構成されてもよい。例えば、HBTにより差動対が構成される場合には、上記説明におけるSi−MOSトランジスタのゲートがHBTのベースに相当し、Si−MOSトランジスタのソースがHBTのエミッタに相当し、Si−MOSトランジスタのドレインがHBTのコレクタに相当する。なお、上記のようにSi−MOSトランジスタを用いると、Si−MOSトランジスタは寄生容量が大きいことから、本発明の効果がより有効に奏される。
(付記1)第1及び第2の入力データ信号を入力クロック信号の1/2周期毎に選択して出力する信号セレクタ回路において、
前記第1の入力データ信号に応答して動作する第1のデータ信号差動対と、前記第2の入力データ信号に応答して動作する第2のデータ信号差動対とから構成されるデータ信号入力部と、
前記第1のデータ信号差動対と、前記第2のデータ信号差動対に接続された電流源と、
前記第1のデータ信号差動対の一方に接続された第1のクロック信号差動対と、前記第1のデータ信号差動対の他方に接続された第2のクロック信号差動対と、前記第2のデータ信号差動対の一方に接続された第3のクロック信号差動対と、前記第2のデータ信号差動対の他方に接続された第4のクロック信号差動対と、から構成されたクロック信号入力部とを備え、
前記クロック信号入力部は、
前記第1及び前記第2のクロック信号差動対が、前記入力クロック信号の1/2周期である第1クロック期間に応答して動作し、前記第1の入力データ信号を出力データ信号取り出し経路を通じて出力端子から出力するとき、前記第3及び前記第4のクロック信号差動対により、前記第2の入力データ信号が前記出力データ信号取り出し経路から分離され、
前記第3及び前記第4のクロック信号差動対が、前記入力クロック信号の残りの1/2周期である第2クロック期間に応答して動作し、前記第2の入力データ信号を前記出力データ信号取り出し経路を通じて前記出力端子から出力するとき、前記第1及び前記第2のクロック信号差動対により、前記第1の入力データ信号が前記出力データ信号取り出し経路から分離されることを特徴とする信号セレクタ回路。
(付記2)第1及び第2の入力データ信号を入力クロック信号の1/2周期毎に選択して出力する信号セレクタ回路において、
ゲートに入力される前記第1の入力データ信号に応答して動作する1組のトランジスタを含む第1のデータ信号差動対と、ゲートに入力される前記第2の入力データ信号に応答して動作する1組のトランジスタを含む第2のデータ信号差動対とから構成されるデータ信号入力部と、
前記第1のデータ信号差動対の前記1組のトランジスタの各ソースに接続されるとともに前記第2のデータ信号差動対の前記1組のトランジスタの各ソースに接続された電流源と、
前記第1のデータ信号差動対の一方のトランジスタのドレインにソースが接続された1組のトランジスタからなる第1のクロック信号差動対と、前記第1のデータ信号差動対の他方のトランジスタのドレインにソースが接続された1組のトランジスタからなる第2のクロック信号差動対と、前記第2のデータ信号差動対の一方のトランジスタのドレインにソースが接続された1組のトランジスタからなる第3のクロック信号差動対と、前記第2のデータ信号差動対の他方のトランジスタのドレインにソースが接続された1組のトランジスタからなる第4のクロック信号差動対と、から構成されたクロック信号入力部とを備え、
前記クロック信号入力部は、
前記第1及び前記第2のクロック信号差動対が、前記トランジスタのゲートに入力される前記入力クロック信号の1/2周期である第1クロック期間に応答して動作し、前記第1の入力データ信号を出力データ信号取り出し経路を通じて出力端子から出力し、
前記第3及び前記第4のクロック信号差動対が、前記トランジスタのゲートに入力される前記入力クロック信号の残りの1/2周期である第2クロック期間に応答して動作し、前記第2の入力データ信号を前記出力データ信号取り出し経路を通じて前記出力端子から出力し、
前記第1クロック期間において前記第3及び前記第4のクロック信号差動対が前記出力データ信号取り出し経路から分離され、
前記第2クロック期間において前記第1及び前記第2のクロック信号差動対が前記出力データ信号取り出し経路から分離されることを特徴とする信号セレクタ回路。
(付記3)前記クロック信号入力部では、
前記第1のクロック信号差動対の前記1組のトランジスタの一方が前記入力クロック信号の前記第1クロック期間に応答して動作し、前記第1の入力データ信号を出力データ信号取り出し経路を通じて前記出力端子から出力し、前記1組のトランジスタの他方が前記入力クロック信号の前記第2クロック期間に応答して動作し、前記第1の入力データ信号を前記出力データ信号取り出し経路以外の経路を通じて出力端子から放出し、
前記第2のクロック信号差動対の前記1組のトランジスタの一方が前記入力クロック信号の前記第1クロック期間に応答して動作し、前記第1の入力データ信号を前記出力データ信号取り出し経路を通じて前記出力端子から出力し、前記1組のトランジスタの他方が前記入力クロック信号の前記第2クロック期間に応答して動作し、前記第1の入力データ信号を前記出力データ信号取り出し経路以外の経路を通じて前記出力端子から放出し、
前記第3のクロック信号差動対の前記1組のトランジスタの一方が前記入力クロック信号の前記第2クロック期間に応答して動作し、前記第2の入力データ信号を前記出力データ信号取り出し経路を通じて前記出力端子から出力し、前記1組のトランジスタの他方が前記入力クロック信号の前記第1クロック期間に応答して動作し、前記第2の入力データ信号を前記出力データ信号取り出し経路以外の経路を通じて前記出力端子から放出し、
前記第4のクロック信号差動対の前記1組のトランジスタの一方が前記入力クロック信号の前記第2クロック期間に応答して動作し、前記第2の入力データ信号を前記出力データ信号取り出し経路を通じて前記出力端子から出力し、
前記1組のトランジスタの他方が前記入力クロック信号の前記第1クロック期間に応答して動作し、前記第2の入力データ信号を前記出力データ信号取り出し経路以外の経路を通じて前記出力端子から放出することを特徴とする付記2に記載の信号セレクタ回路。
(付記4)前記信号セレクタ回路内の寄生容量を低減する寄生容量低減手段をさらに配設したことを特徴とする付記1〜3のいずれか一つに記載の信号セレクタ回路。
(付記5)前記寄生容量低減手段は、ゲートが接地されたトランジスタを備えたゲート接地回路を前記クロック信号入力部と前記出力端子との間に挿入して構成したことを特徴とする付記4に記載の信号セレクタ回路。
(付記6)前記寄生容量低減手段は、前記クロック信号入力部及び前記データ信号入力部の所定個所にインダクタを挿入して構成したことを特徴とする付記4に記載の信号セレクタ回路。
(付記7)前記クロック信号入力部の前記第1〜第4のクロック信号差動対と、前記出力端子との間に抵抗が挿入され、
前記寄生容量低減手段は、前記抵抗の少なくとも1つに直列に前記インダクタを挿入して構成したことを特徴とする付記6に記載の信号セレクタ回路。
(付記8)前記寄生容量低減手段は、前記クロック信号入力部の前記第1〜第4のクロック信号差動対のいずれか1つに直列に前記インダクタを挿入して構成したことを特徴とする付記6に記載の信号セレクタ回路。
(付記9)前記寄生容量低減手段は、前記データ信号入力部の前記第1及び第2のデータ信号差動対を構成する前記トランジスタのゲートのいずれか1つに直列に前記インダクタを挿入して構成したことを特徴とする付記6に記載の信号セレクタ回路。
(付記10)前記第1及び第2のデータ信号差動対と、前記第1〜第4のクロック信号差動対は、Si−MOSトランジスタを用いて構成したことを特徴とする付記1〜9のいずれか一つに記載の信号セレクタ回路。
本発明にかかる信号セレクタ回路は、論理回路内に含まれる信号セレクタ回路として有用であり、特に、多重化された通信システムで用いられる高速論理回路の信号セレクタ回路として有用である。例えば、光通信システム等のデータ伝送システムに使用される送信機用データ信号セレクタ回路として有用である。特に、Si−MOSトランジスタを本発明に適用すると、低コストでかつ良好な光信号を送出可能な光伝送システムを実現できる。
本発明の実施の形態1にかかる信号セレクタ回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態1にかかる信号セレクタ回路の構成を示す回路図である。 信号セレクタ回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 信号セレクタ回路におけるデータ信号の信号電流の出力波形をシミュレーションした結果を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかる信号セレクタ回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態3にかかる信号セレクタ回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態4にかかる信号セレクタ回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態5にかかる信号セレクタ回路の構成を示す回路図である。 本発明の実施の形態6にかかる信号セレクタ回路の構成を示す回路図である。 従来の信号セレクタ回路を示す回路図である。 従来の信号セレクタ回路の動作を説明するためのタイミングチャートである。 従来の信号セレクタ回路におけるデータ信号の信号電流の出力波形をシミュレーションした結果を示す図である。
符号の説明
1 アイ開口
10〜15 差動対
50 バイアス電流源
51 データ信号入力部
52 クロック信号入力部
60 ゲート接地回路
M1〜M21 トランジスタ
CLK,−CLK クロック信号
D1,−D1,D2,−D2 データ信号
R1〜R6 抵抗
L1〜L16 インダクタ

Claims (5)

  1. 第1及び第2の入力データ信号を入力クロック信号の1/2周期毎に選択して出力する信号セレクタ回路において、
    前記第1の入力データ信号に応答して動作する第1のデータ信号差動対と、前記第2の入力データ信号に応答して動作する第2のデータ信号差動対とから構成されるデータ信号入力部と、
    前記第1のデータ信号差動対と、前記第2のデータ信号差動対に接続された電流源と、
    前記第1のデータ信号差動対の一方に接続された第1のクロック信号差動対と、前記第1のデータ信号差動対の他方に接続された第2のクロック信号差動対と、前記第2のデータ信号差動対の一方に接続された第3のクロック信号差動対と、前記第2のデータ信号差動対の他方に接続された第4のクロック信号差動対と、から構成されたクロック信号入力部とを備え、
    前記クロック信号入力部は、
    前記第1及び前記第2のクロック信号差動対が、前記入力クロック信号の1/2周期である第1クロック期間に応答して動作し、前記第1の入力データ信号を出力データ信号取り出し経路を通じて出力端子から出力するとき、前記第3及び前記第4のクロック信号差動対により、前記第2の入力データ信号が前記出力データ信号取り出し経路から分離され、
    前記第3及び前記第4のクロック信号差動対が、前記入力クロック信号の残りの1/2周期である第2クロック期間に応答して動作し、前記第2の入力データ信号を前記出力データ信号取り出し経路を通じて前記出力端子から出力するとき、前記第1及び前記第2のクロック信号差動対により、前記第1の入力データ信号が前記出力データ信号取り出し経路から分離されることを特徴とする信号セレクタ回路。
  2. 第1及び第2の入力データ信号を入力クロック信号の1/2周期毎に選択して出力する信号セレクタ回路において、
    ゲートに入力される前記第1の入力データ信号に応答して動作する1組のトランジスタを含む第1のデータ信号差動対と、ゲートに入力される前記第2の入力データ信号に応答して動作する1組のトランジスタを含む第2のデータ信号差動対とから構成されるデータ信号入力部と、
    前記第1のデータ信号差動対の前記1組のトランジスタの各ソースに接続されるとともに前記第2のデータ信号差動対の前記1組のトランジスタの各ソースに接続された電流源と、
    前記第1のデータ信号差動対の一方のトランジスタのドレインにソースが接続された1組のトランジスタからなる第1のクロック信号差動対と、前記第1のデータ信号差動対の他方のトランジスタのドレインにソースが接続された1組のトランジスタからなる第2のクロック信号差動対と、前記第2のデータ信号差動対の一方のトランジスタのドレインにソースが接続された1組のトランジスタからなる第3のクロック信号差動対と、前記第2のデータ信号差動対の他方のトランジスタのドレインにソースが接続された1組のトランジスタからなる第4のクロック信号差動対と、から構成されたクロック信号入力部とを備え、
    前記クロック信号入力部は、
    前記第1及び前記第2のクロック信号差動対が、前記トランジスタのゲートに入力される前記入力クロック信号の1/2周期である第1クロック期間に応答して動作し、前記第1の入力データ信号を出力データ信号取り出し経路を通じて出力端子から出力し、
    前記第3及び前記第4のクロック信号差動対が、前記トランジスタのゲートに入力される前記入力クロック信号の残りの1/2周期である第2クロック期間に応答して動作し、前記第2の入力データ信号を前記出力データ信号取り出し経路を通じて前記出力端子から出力し、
    前記第1クロック期間において前記第3及び前記第4のクロック信号差動対が前記出力データ信号取り出し経路から分離され、
    前記第2クロック期間において前記第1及び前記第2のクロック信号差動対が前記出力データ信号取り出し経路から分離されることを特徴とする信号セレクタ回路。
  3. 前記クロック信号入力部は、
    前記第1のクロック信号差動対の前記1組のトランジスタの一方が前記入力クロック信号の前記第1クロック期間に応答して動作し、前記第1の入力データ信号を出力データ信号取り出し経路を通じて前記出力端子から出力し、前記1組のトランジスタの他方が前記入力クロック信号の前記第2クロック期間に応答して動作し、前記第1の入力データ信号を前記出力データ信号取り出し経路以外の経路を通じて出力端子から放出し、
    前記第2のクロック信号差動対の前記1組のトランジスタの一方が前記入力クロック信号の前記第1クロック期間に応答して動作し、前記第1の入力データ信号を前記出力データ信号取り出し経路を通じて前記出力端子から出力し、前記1組のトランジスタの他方が前記入力クロック信号の前記第2クロック期間に応答して動作し、前記第1の入力データ信号を前記出力データ信号取り出し経路以外の経路を通じて前記出力端子から放出し、
    前記第3のクロック信号差動対の前記1組のトランジスタの一方が前記入力クロック信号の前記第2クロック期間に応答して動作し、前記第2の入力データ信号を前記出力データ信号取り出し経路を通じて前記出力端子から出力し、前記1組のトランジスタの他方が前記入力クロック信号の前記第1クロック期間に応答して動作し、前記第2の入力データ信号を前記出力データ信号取り出し経路以外の経路を通じて前記出力端子から放出し、
    前記第4のクロック信号差動対の前記1組のトランジスタの一方が前記入力クロック信号の前記第2クロック期間に応答して動作し、前記第2の入力データ信号を前記出力データ信号取り出し経路を通じて前記出力端子から出力し、
    前記1組のトランジスタの他方が前記入力クロック信号の前記第1クロック期間に応答して動作し、前記第2の入力データ信号を前記出力データ信号取り出し経路以外の経路を通じて前記出力端子から放出することを特徴とする請求項2に記載の信号セレクタ回路。
  4. 前記信号セレクタ回路内の寄生容量を低減する寄生容量低減手段をさらに配設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の信号セレクタ回路。
  5. 前記寄生容量低減手段は、ゲートが接地されたトランジスタを備えたゲート接地回路を前記クロック信号入力部と前記出力端子との間に挿入して構成したことを特徴とする請求項4に記載の信号セレクタ回路。

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