JP2009270511A - 燃料システムの異常診断装置および異常診断方法 - Google Patents

燃料システムの異常診断装置および異常診断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】減圧弁が異常であるか否かを診断するために減圧弁を駆動することによる悪影響を小さくする。
【解決手段】ECU200は、制御部300と、判定部302と、制限部304とを備える。制御部300は、コモンレール内の燃料の圧力を低減する減圧弁が異常であるか正常であるかを診断する際、減圧弁が予め定められた診断モードで駆動するように制御する。判定部302は、コモンレール内の燃料の圧力の上昇に関する条件、コモンレール内の燃料の圧力の低下に関する条件および減圧弁の駆動に関する条件のうちの少なくともいずれか一つが満たされた否かを判定する。制限部304は、コモンレール内の燃料の圧力の上昇に関する条件、コモンレール内の燃料の圧力の低下に関する条件および減圧弁の駆動に関する条件のうちの少なくともいずれか一つが満たされると、減圧弁が駆動するように制御することを制限する。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料システムの異常診断装置および異常診断方法に関し、特に、燃料の圧力を低減する減圧弁が異常であるか正常であるかを診断する際に燃料システムを制御する技術に関する。
従来より、コモンレール内に貯えられた高圧の燃料をインジェクタから噴射するディーゼルエンジンが実用化されている。コモンレール内の燃料の圧力は、エンジンおよび車両などの運転状態に応じて定められる目標圧力になるように制御される。
ところで、目標圧力が低下すると、コモンレール内の燃料の圧力が目標圧力に対して高くなる場合がある。そこで、コモンレール内の燃料の圧力を速やかに低下させるために、コモンレールには、減圧弁が設けられる。減圧弁が開くように制御されると、コモンレール内の圧力が速やかに低下される。これにより、コモンレール内の燃料の圧力と目標圧力との差を小さくすることができる。
一方、減圧弁が異常である場合において、減圧弁が開かないと、コモンレール内の燃料の圧力を低減することができない。したがって、減圧弁の修理の要否を決定するために、減圧弁が異常であるか否かを診断する必要がある。たとえば、減圧弁を駆動したときに検出されるコモンレール内の燃料の圧力の挙動に基づいて、減圧弁の異常の有無が診断される。しかしながら、コモンレール内の燃料の圧力を検出するセンサが異常であると、圧力の挙動を誤って検出し得る。そのため、減圧弁が異常であるか否かを誤って診断し得る。
そこで、特開2007−100624号公報(特許文献1)に記載の燃料噴射制御装置のように、圧力を検出するセンサが異常でない場合に減圧弁が異常であるか否かを判定する技術が提案されている。
特開2007−100624号公報
しかしながら、圧力を検出するセンサが異常である場合以外にも、減圧弁の異常診断にとって不適当な状況があり得る。減圧弁の異常診断にとって不適当な状況において減圧弁の異常診断を実行した場合、エンジンもしくは減圧弁に悪影響があったり、減圧弁が異常であるか否かを誤って診断し得る。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、減圧弁が異常であるか否かを診断するために減圧弁を駆動することによる悪影響を小さくすることができる燃料システムの異常診断装置および異常診断方法を提供することである。
第1の発明に係る燃料システムの異常診断装置は、燃料を噴射する燃料噴射弁と、燃料噴射弁に供給する燃料を貯える貯蔵部と、貯蔵部に燃料を供給する燃料ポンプと、開いた状態において貯蔵部内の燃料の圧力を低減する減圧弁とが設けられた燃料システムの異常診断装置である。この制御装置は、貯蔵部内の燃料の圧力を検出するための手段と、減圧弁が異常であるか否かを診断するための異常診断モードで減圧弁が駆動するように制御するための手段と、貯蔵部内の燃料の圧力の上昇、貯蔵部内の燃料の圧力の低下および減圧弁の駆動のうちの少なくともいずれか一つに関する条件が満たされたか否かを判定するための手段と、条件が満たされたと判定された場合、減圧弁が駆動するように制御することを制限するための制限手段とを備える。第15の発明に係る燃料システムの異常診断方法は、第1の発明に係る異常診断装置と同様の要件を備える。
この構成によると、燃料システムには、燃料を噴射する燃料噴射弁と、燃料噴射弁に供給する燃料を貯える貯蔵部と、貯蔵部に燃料を供給する燃料ポンプと、開いた状態において貯蔵部内の燃料の圧力を低減する減圧弁とが設けられる。減圧弁に異常があるか否かを診断するために、貯蔵部内の燃料の圧力が検出されるとともに、減圧弁が異常あるか否かを診断するための異常診断モードで減圧弁が駆動される。たとえば、減圧弁が閉じるように制御されたり、開くように制御されたりする。これにより、減圧弁が駆動する際の圧力の挙動を得ることができる。そのため、減圧弁が駆動する際の圧力の挙動に基づいて、減圧弁が異常であるか正常であるかを作業者などが診断することができる。ただし、貯蔵部内の燃料の圧力の上昇、貯蔵部内の燃料の圧力の低下および減圧弁の駆動のうちの少なくともいずれか一つに関する条件が満たされたと判定された場合、減圧弁が駆動するように制御することが制限される。たとえば、貯蔵部内の燃料の圧力の上昇に関する条件が満たされた場合、減圧弁が閉じるように制御することが制限される。これにより、貯蔵部内の燃料の圧力が過度に上昇しないようにすることができる。貯蔵部内の燃料の圧力の低下に関する条件が満たされた場合、減圧弁が開くように制御することが制限される。これにより、減圧弁が開かなくても燃料の圧力が低下し得る状況において、減圧弁が異常であるかを誤って診断しないようにすることができる。減圧弁の駆動に関する条件が満たされた場合、減圧弁が開くように制御することが制限される。これにより、減圧弁が開くように制御される時間もしくは回数を制限し、減圧弁の劣化速度を遅くすることができる。また、異常とは別の要因により減圧弁が駆動し難い状況において減圧弁が開くように制御することを制限し、減圧弁が異常であるかを誤って診断しないようにすることができる。そのため、減圧弁が異常であるか否かを診断するために減圧弁を駆動することによる悪影響を小さくすることができる燃料システムの異常診断装置もしくは異常診断方法を提供することができる。
第2の発明に係る燃料システムの異常診断装置においては、第1の発明の構成に加え、条件は、貯蔵部内の燃料の圧力の上昇に関する条件である。制限手段は、貯蔵部内の燃料の圧力の上昇に関する条件が満たされたと判定された場合、減圧弁が閉じるように制御することを制限するための手段を含む。第16の発明に係る燃料システムの異常診断方法は、第2の発明に係る異常診断装置と同様の要件を備える。
この構成によると、貯蔵部内の燃料の圧力の上昇に関する条件が満たされた場合、減圧弁が閉じるように制御することが制限される。これにより、貯蔵部内の燃料の圧力が過度に上昇しないようにすることができる。
第3の発明に係る燃料システムの異常診断装置においては、第2の発明の構成に加え、貯蔵部内の燃料の圧力の上昇に関する条件は、エンジンがアイドル状態でないという条件である。第17の発明に係る燃料システムの異常診断方法は、第3の発明に係る異常診断装置と同様の要件を備える。
この構成によると、エンジンがアイドル状態でないと、減圧弁が閉じるように制御することが制限される。これにより、エンジンの出力軸回転数が高くなり、たとえばエンジンにより駆動される燃料ポンプから貯蔵部に供給される燃料の圧力が高くなり得る状況において、減圧弁が閉じるように制御することを制限することができる。そのため、貯蔵部内の燃料の圧力が過度に上昇しないようにすることができる。
第4の発明に係る燃料システムの異常診断装置においては、第2の発明の構成に加え、エンジンには、エンジンの出力軸の回転により駆動されることにより貯蔵部に燃料を供給する燃料ポンプが設けられる。貯蔵部内の燃料の圧力の上昇に関する条件は、車両が走行中であるという条件である。第18の発明に係る燃料システムの異常診断方法は、第4の発明に係る異常診断装置と同様の要件を備える。
この構成によると、車両が走行中であると、減圧弁が閉じるように制御することが制限される。これにより、エンジンの出力軸回転数が高くなり、たとえばエンジンにより駆動される燃料ポンプから貯蔵部に供給される燃料の圧力が高くなり得る状況において、減圧弁が閉じるように制御することを制限することができる。そのため、貯蔵部内の燃料の圧力が過度に上昇しないようにすることができる。
第5の発明に係る燃料システムの異常診断装置においては、第2の発明の構成に加え、貯蔵部内の燃料の圧力の上昇に関する条件は、貯蔵部内の燃料の圧力が予め定められた圧力よりも大きいという条件である。第19の発明に係る燃料システムの異常診断方法は、第5の発明に係る異常診断装置と同様の要件を備える。
この構成によると、貯蔵部内の燃料の圧力が予め定められた圧力よりも大きいと、減圧弁が閉じるように制御することが制限される。これにより、貯蔵部内の燃料の圧力が高い状況において、減圧弁が閉じるように制御することを制限することができる。そのため、貯蔵部内の燃料の圧力が過度に上昇しないようにすることができる。
第6の発明に係る燃料システムの異常診断装置においては、第2の発明の構成に加え、貯蔵部内の燃料の圧力の上昇に関する条件は、燃料ポンプから貯蔵部に供給される燃料の圧力が予め定められた圧力よりも大きいという条件である。第20の発明に係る燃料システムの異常診断方法は、第6の発明に係る異常診断装置と同様の要件を備える。
この構成によると、燃料ポンプから貯蔵部に供給される燃料の圧力が予め定められた圧力よりも大きいと、減圧弁が閉じるように制御することが制限される。これにより、燃料ポンプから貯蔵部に供給される燃料の圧力が高い状況において、減圧弁が閉じるように制御することを制限することができる。そのため、貯蔵部内の燃料の圧力が過度に上昇しないようにすることができる。
第7の発明に係る燃料システムの異常診断装置においては、第1の発明の構成に加え、条件は、貯蔵部内の燃料の圧力の低下に関する条件である。制限手段は、貯蔵部内の燃料の圧力の低下に関する条件が満たされたと判定された場合、減圧弁が開くように制御することを制限するための手段を含む。第21の発明に係る燃料システムの異常診断方法は、第7の発明に係る異常診断装置と同様の要件を備える。
この構成によると、貯蔵部内の燃料の圧力の低下に関する条件が満たされた場合、減圧弁が開くように制御することが制限される。これにより、減圧弁が開かなくても燃料の圧力が低下し得る状況において、減圧弁が異常であるかを誤って診断しないようにすることができる。
第8の発明に係る燃料システムの異常診断装置においては、第7の発明の構成に加え、貯蔵部内の燃料の圧力の低下に関する条件は、貯蔵部内の燃料の圧力が予め定められた圧力より低いという条件である。第22の発明に係る燃料システムの異常診断方法は、第8の発明に係る異常診断装置と同様の要件を備える。
この構成によると、貯蔵部内の燃料の圧力が予め定められた圧力より低いと、減圧弁が開くように制御することが制限される。これにより、減圧弁が開かなくても燃料の圧力が低い状況において、減圧弁が異常であるかを誤って診断しないようにすることができる。
第9の発明に係る燃料システムの異常診断装置においては、第1の発明の構成に加え、条件は、減圧弁の駆動に関する条件である。制限手段は、減圧弁の駆動に関する条件が満たされたと判定された場合、減圧弁が開くように制御することを制限するための手段を含む。第23の発明に係る燃料システムの異常診断方法は、第9の発明に係る異常診断装置と同様の要件を備える。
この構成によると、減圧弁の駆動に関する条件が満たされた場合、減圧弁が開くように制御することが制限される。これにより、減圧弁が開くように制御される時間もしくは回数が過剰にならないようにすることができる。また、異常とは別の要因により減圧弁が駆動し難い状況において減圧弁が開くように制御することを制限し、減圧弁が異常であるかを誤って診断しないようにすることができる。
第10の発明に係る燃料システムの異常診断装置においては、第9の発明の構成に加え、減圧弁は、電力により駆動する。減圧弁の駆動に関する条件は、減圧弁に供給される電圧が予め定められた電圧よりも小さいという条件である。第24の発明に係る燃料システムの異常診断方法は、第10の発明に係る異常診断装置と同様の要件を備える。
この構成によると、減圧弁に供給される電圧が予め定められた電圧よりも小さいと、減圧弁が開くように制御することが制限される。これにより、減圧弁が正常であっても駆動し難い状況において、減圧弁が開くように制御することが制限される。そのため、減圧弁が異常であるかを誤って診断しないようにすることができる。
第11の発明に係る燃料システムの異常診断装置は、第9の発明の構成に加え、エンジンが始動したか否かを判定するための手段をさらに備える。減圧弁の駆動に関する条件は、エンジンが始動した後であるか否かの判定中であるという条件である。第25の発明に係る燃料システムの異常診断方法は、第11の発明に係る異常診断装置と同様の要件を備える。
この構成によると、エンジンが始動したか否かの判定中であると、減圧弁が開くように制御することが制限される。これにより、燃料中の気泡を小さくしたり、燃料噴射弁に供給する燃料を補填したりするために減圧弁が開かれるクランキングの直後において、減圧弁が開くように制御することが制限される。そのため、減圧弁が開くように制御される時間もしくは回数が過剰にならないようにすることができる。
第12の発明に係る燃料システムの異常診断装置においては、第9の発明の構成に加え、減圧弁の駆動に関する条件は、予め定められた時間以上継続して減圧弁を開くように制御したという条件である。第26の発明に係る燃料システムの異常診断方法は、第12の発明に係る異常診断装置と同様の要件を備える。
この構成によると、予め定められた時間以上継続して減圧弁を開くように制御すると、減圧弁が開くように制御することが制限される。これにより、減圧弁が開くように制御される時間が過剰にならないようにすることができる。
第13の発明に係る燃料システムの異常診断装置においては、第1〜12のいずれかの発明の構成に加え、異常診断モードでは、燃料の噴射を制限するように燃料噴射弁が制御されるとともに燃料ポンプの回転数がしきい値まで低下した状態において、閉じた状態から開いた状態になるように減圧弁が制御される。第27の発明に係る燃料システムの異常診断方法は、第13の発明に係る異常診断装置と同様の要件を備える。
この構成によると、異常診断モードでは、燃料の噴射を制限するように燃料噴射弁が制御されるとともに燃料ポンプの回転数がしきい値まで低下した状態において、閉じた状態から開いた状態になるように減圧弁が制御される。これにより、燃料の圧力に対する燃料噴射弁および燃料ポンプの影響が小さい状態における燃料の圧力を検出することができる。この状態で燃料の圧力が低下すれば、減圧弁は正常に開いたことにより、燃料の圧力が低下したといえる。これにより、減圧弁の動作による燃料の圧力の挙動に基づいて、減圧弁が異常であるか否かを作業者などが診断することができる。そのため、減圧弁が異常であるか否かを精度よく判定することができる。
第14の発明に係る燃料システムの異常判定装置においては、第14の発明の構成に加え、異常診断モードでは、減圧弁が閉じた状態になるように制御された後に燃料の噴射を制限するように燃料噴射弁が制御される。第28の発明に係る燃料システムの異常診断方法は、第14の発明に係る異常診断装置と同様の要件を備える。
この構成によると、減圧弁が閉じた状態になるように制御された後に燃料の噴射を制限するように燃料噴射弁が制御される。この状態において燃料の圧力が低下しなければ、減圧弁が正常に閉じ、かつ燃料噴射弁および燃料ポンプは燃料の圧力を維持可能な状態であるといえる。よって、燃料の圧力を維持可能な状態であるか否かを判定することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る異常診断装置を搭載した車両のエンジン100について説明する。エンジン100は、ディーゼルエンジンである。なお、ディーゼルエンジン以外の内燃機関を用いるようにしてもよい。エンジン100には、複数の気筒が設けられる。
エンジン100に吸入される空気は、エアクリーナ102によりろ過され、ターボチャージャのコンプレッサ104により圧縮される。圧縮された空気は、インタークーラ106により外気との間で熱交換させられて冷却され、吸気管108およびインテークマニホールド110を通り、燃焼室内に導入される。燃焼室内に導入される空気のうち、新気の量は、スロットルバルブ112により制御される。スロットルバルブ112の開度は、ECU(Electronic Control Unit)200により制御される。なお、スロットルバルブ112を設けなくてもよい。
燃焼室には、サプライポンプ114により加圧され、コモンレール116に貯えられた燃料が、インジェクタ118により噴射される。燃焼室内で、空気と燃料との混合気が燃焼することにより、エンジン100は駆動力を発生する。
サプライポンプ114は、エンジン100の出力軸(クランクシャフト)に連結され、出力軸が回転することにより駆動される。サプライポンプ114からコモンレール116に燃料が供給される。また、サプライポンプ114からコモンレール116に供給される燃料の流量は、サプライポンプ114に設けられたサクションコントロールバルブの開度に応じて制御される。したがって、エンジン100の出力軸が回転している状態において、サプライポンプ114からコモンレール116への燃料供給を停止することもできる。なお、電動モータにより駆動するサプライポンプを用いるようにしてもよい。
インジェクタ118は、各気筒に対して設けられる。燃料の目標の噴射時期は、たとえば、アクセル開度、エンジン100の出力軸回転数および車速などをパラメータに有するマップに従って定められる。なお、目標の噴射時期を設定する方法は、周知の一般的な技術を利用すればよいため、ここではその更なる説明は繰り返さない。
インジェクタ118からの燃料の噴射量は、たとえば、アクセル開度、エンジン100の出力軸回転数および車速などをパラメータに有するマップに従って定められる。アイドル時には、ISC(Idle Speed Control)により、エンジン100の出力軸回転数が予め定められる目標回転速度になるように、燃料の噴射量が定められる。なお、燃料の噴射量を設定する方法は、周知の一般的な技術を利用すればよいため、ここではその更なる説明は繰り返さない。
燃焼後の混合気、すなわち排気ガスは、エギゾーストマニホールド120に導かれ、ターボチャージャのタービン122を通り抜けた後、触媒124により浄化され、車外に排出される。
排気ガスの一部は、エギゾーストマニホールド120に連結されたEGR(Exhaust Gas Recirculation)パイプ126を介して再循環させられる。EGRパイプ126を流れる排気ガスは、酸化触媒128を通り抜け、EGRクーラ130により冷却水との間で熱交換させられて冷却される。冷却された排気ガスは、EGRバルブ132を介して、スロットルバルブ112よりも下流で、吸気側に再循環させられる。
再循環させられる排気ガスの量(EGR量)は、EGRバルブ132の開度により調整される。EGRバルブ開度は、EGRバルブリニアソレノイド134により制御される。通常時、EGRバルブ開度は、エンジン100のトルクが高いほどEGRバルブ132を閉じるように、すなわちEGR量が少なくなるように制御される。具体的には、EGRにより変化する吸気酸素濃度が、エンジン100の状態(エンジン回転数速度、過給圧、各部温度、負荷、吸入空気量)に応じた目標値になるように、EGRバルブリフトセンサ136を用いて検出されたEGRバルブ開度がECU200に入力されて、EGRバルブ開度がフィードバック制御される。なお、EGRバルブ132の動作方式は、EGRバルブリニアソレノイド134によるもの以外に、負圧式やモータ式であってもよい。
コモンレール116には、減圧弁138が設けられる。減圧弁138は、補機バッテリ140から供給される電力により駆動する電磁弁である。減圧弁138が開くと、コモンレール116内の燃料が排出され、コモンレール116内の燃料の圧力が低下する。減圧弁138から排出される燃料は燃料タンクに戻される。
減圧弁138は、コモンレール116内の燃料の圧力が目標圧力よりも高い場合の他にも、たとえばエンジン100の始動のためのクランキング中に開くように制御される。インジェクタ118内の変位拡大室に減圧弁138により減圧された燃料を供給して燃料中の気泡を小さくしたり、インジェクタ118に供給される燃料を補填したりするために、クランキング中に減圧弁138が開くように制御される。なお、クランキング中における減圧弁138の制御方法については周知の技術を利用すればよいため、ここではその詳細な説明は繰り返さない。
ECU200には、出力軸回転数センサ(クランクポジションセンサ)202、アクセル開度センサ204、車速センサ206、圧力センサ208、電圧センサ212などから信号が入力される。
出力軸回転数センサ202は、エンジン100の出力軸回転数を検出する。アクセル開度センサ204は、アクセルペダルの開度を検出する。車速センサ206は、エンジン100を搭載した車両の速度を検出する。たとえば、エンジン100に接続されるトランスミッションの出力軸回転数から車速が検出される。
圧力センサ208は、コモンレール116内の燃料の圧力を検出する。圧力センサ208により検出された圧力は、ECU200のRAM(Random Access Memory)210に記憶される。
電圧センサ212は、補機バッテリ140の電圧、すなわち補機バッテリ140から減圧弁138に供給される電圧を検出する。
ECU200は、これらのセンサから送信された信号、メモリに記憶されたプログラムおよびマップなどに基づいて演算処理を行なう。これにより、ECU200は、エンジン100を制御する。
図2を参照して、本実施の形態におけるECU200の機能について説明する。なお、以下に説明するECU200の機能は、ソフトウェアにより実現するようにしてもよく、ハードウェアにより実現するようにしてもよい。
ECU200は、制御部300と、判定部302と、制限部304とを備える。
制御部300は、自動車の修理工場などにおいて減圧弁138が異常であるか正常であるかを作業者が診断する際、減圧弁138、インジェクタ118およびサプライポンプ114が予め定められた診断モードで駆動するように制御する。
たとえば、作業者が減圧弁138の異常診断を行なうために設計された診断装置(診断ツール)をECU200に接続した状態で、診断装置からの指令信号を受けると、減圧弁138、インジェクタ118およびサプライポンプ114が予め定められた診断モードで駆動するように制御される。
本実施の形態においては、図3に示すように、まず、時間T1において、減圧弁138が閉じるように強制的に制御される。減圧弁138が閉じるように制御された後、時間T2において、燃料の噴射を停止するようにインジェクタ118が制御されるとともに、サプライポンプ114からコモンレール116への燃料供給を停止するようにサプライポンプ114が制御される。
燃料の噴射を停止した後、時間T3においてエンジン100の出力軸回転数がしきい値まで低下すると、すなわちエンジン100の出力軸回転数がしきい値以下になると、減圧弁138が開くように強制的に制御される。たとえばコモンレール116内の燃料の圧力に対するサプライポンプ114の影響がほとんどなくなる値がしきい値に設定される。減圧弁138は、予め定められた時間ΔTだけ継続して開くように制御される。
なお、本実施の形態においては、エンジン100の出力軸回転数がしきい値まで低下した場合、サプライポンプ114の回転数がしきい値まで低下したと判定される。すなわち、サプライポンプ114の回転数がしきい値まで低下したか否かが、エンジン100の出力軸回転数がしきい値まで低下したか否かにより間接的に判定される。サプライポンプ114の回転数を直接的に検出するようにしてもよい。
作業者は、診断装置のディスプレイなどに表示される燃料の圧力の挙動(推移)に基づいて、減圧弁138が異常であるか正常であるかを判断する。なお、減圧弁138が異常であるか正常であるかをECU200が診断するようにしてもよい。
たとえば、図3において実線で示すように、減圧弁138が閉じ、かつ燃料の噴射および燃料供給が停止された状態、すなわち図3の時間T1〜T3までの期間において圧力が維持され、かつ時間T3において減圧弁138が開くように制御されてから圧力が低下すると、減圧弁138が正常に開いたことにより燃料の圧力が低下したといえる。そのため、減圧弁138が正常であると診断できる。
一方、図3において一点鎖線で示すように、減圧弁138が閉じ、かつ燃料の噴射および燃料供給が停止された状態、すなわち図3の時間T1〜T3までの期間において、燃料の圧力が急低下する場合、インジェクタ118、サプライポンプ114および減圧弁138の少なくともいずれか1つから燃料が漏れていると診断できる。
図3において二点鎖線で示すように、時間T3において減圧弁138が開くように制御されたにもかかわらず、燃料の圧力の低下率が小さいと、減圧弁138が異常であると診断できる。なお、減圧弁138の診断方法はこれらに限らない。
判定部302は、減圧弁138の駆動を制限するために定められる条件が満たされたか否かを判定する。より具体的には、コモンレール116内の燃料の圧力の上昇に関する条件、コモンレール116内の燃料の圧力の低下に関する条件および減圧弁138の駆動に関する条件のうちの少なくともいずれか一つが満たされた否かが判定される。
コモンレール116内の燃料の圧力の上昇に関する条件は、エンジン100がアイドル状態(より好ましくは、アイドルで安定した状態)でないという条件、車両が走行中であるという条件、コモンレール116内の燃料の圧力、すなわち圧力センサ208により検出される圧力が予め定められた上限値よりも大きいという条件、サプライポンプ114からコモンレール116に供給される燃料の圧力が予め定められた圧力よりも大きいという条件などを含む。
たとえば、アクセルペダルの開度が零より大きい場合、すなわちアクセルペダルが操作されていると、エンジン100がアイドル状態でないと判定される。車速が零より大きい場合、車両が走行中であると判定される。サプライポンプ114に設けられたサクションコントロールバルブの開度が予め定められた値よりも大きい場合、サプライポンプ114からコモンレール116に供給される燃料の圧力が予め定められた圧力よりも大きいと判定される。なお、各条件を判定する方法はこれらに限らない。
コモンレール116内の燃料の圧力の低下に関する条件は、コモンレール116内の燃料の圧力が予め定められた圧力より低いという条件などを含む。
減圧弁138の駆動に関する条件は、補機バッテリ140の電圧が予め定められた電圧よりも小さいという条件、エンジン100が始動したか否かの判定中であるという条件、予め定められた時間ΔT以上継続して減圧弁138を開くように制御したという条件などを含む。
たとえば、イグニッションスイッチがオンにされた後、エンジン100出力軸回転数が予め定められた回転数まで上昇するか否かにより、エンジン100が始動したか否かが判定される。したがって、イグニッションスイッチがオンにされた後、エンジン100出力軸回転数が予め定められた回転数より小さいと、エンジンが始動したか否かの判定中であるという条件が満たされる。
制限部304は、コモンレール116内の燃料の圧力の上昇に関する条件、コモンレール116内の燃料の圧力の低下に関する条件および減圧弁138の駆動に関する条件のうちの少なくともいずれか一つが満たされると、図4に示す表の組合せに従って、減圧弁138が駆動するように制御することを制限する。すなわち、減圧弁138が開くように制御されることおよび閉じるように制御されることが、禁止もしくは中止される。
図4に示すように、エンジン100がアイドル状態でないという条件、車両が走行中であるという条件、コモンレール116内の燃料の圧力、すなわち圧力センサ208により検出される圧力が予め定められた上限値よりも大きいという条件、サプライポンプ114からコモンレール116に供給される燃料の圧力が予め定められた圧力よりも大きいという条件のうちの少なくともいずれか一つが満たされると、減圧弁138が開くように制御されることおよび閉じるように制御されることが、禁止もしくは中止される。
また、図4に示すように、圧力センサ208が異常である場合にも、減圧弁138が開くように制御されることおよび閉じるように制御されることが、禁止もしくは中止される。
コモンレール116内の燃料の圧力が予め定められた圧力より低いという条件、補機バッテリ140の電圧が予め定められた電圧よりも小さいという条件、エンジン100が始動したか否かの判定中であるという条件、予め定められた時間ΔT以上継続して減圧弁138を開くように制御したという条件のうちの少なくともいずれか一つが満たされると、減圧弁138が開くように制御されることが、禁止もしくは中止される。
したがって、図3の時間T1において、エンジン100がアイドル状態でないという条件、車両が走行中であるという条件、コモンレール116内の燃料の圧力が予め定められた上限値よりも大きいという条件、サプライポンプ114からコモンレール116に供給される燃料の圧力が予め定められた圧力よりも大きいという条件、圧力センサ208が異常であるという条件のうちの少なくともいずれか一つが満たされると、減圧弁138が閉じるように制御されることが禁止される。
図3の時間T1〜T3までの期間において、コモンレール116内の燃料の圧力が予め定められた上限値よりも大きいという条件が満たされると、減圧弁138が閉じるように制御されることが中止される。
図3の時間T3において、エンジン100がアイドル状態でないという条件、車両が走行中であるという条件、コモンレール116内の燃料の圧力が予め定められた上限値よりも大きいという条件、サプライポンプ114からコモンレール116に供給される燃料の圧力が予め定められた圧力よりも大きいという条件、圧力センサ208が異常であるという条件のうちの少なくともいずれか一つが満たされると、減圧弁138が開くように制御されることが禁止される。
また、図3の時間T3において、コモンレール116内の燃料の圧力が予め定められた圧力より低いという条件、補機バッテリ140の電圧が予め定められた電圧よりも小さいという条件、エンジン100が始動したか否かの判定中であるという条件のうちの少なくともいずれか一つの条件が満たされると、減圧弁138が開くように制御されることが禁止される。
図3の時間T4において、減圧弁138を開くように制御した時間が予め定められた時間ΔT以上になると、減圧弁138が開くように制御されることが中止される。すなわち、時間T4以降は、減圧弁138が開くように制御されることが禁止される。
以上のように、本実施の形態に係る異常診断装置によれば、減圧弁の異常診断を行なう場合、コモンレール内の燃料の圧力の上昇に関する条件、コモンレール内の燃料の圧力の低下に関する条件および減圧弁の駆動に関する条件のうちの少なくともいずれか一つが満たされると、減圧弁が駆動するように制御することが制限される。たとえば、コモンレール内の燃料の圧力の上昇に関する条件が満たされた場合、減圧弁が閉じるように制御することが制限される。これにより、コモンレール内の燃料の圧力が過度に上昇しないようにすることができる。コモンレール内の燃料の圧力の低下に関する条件が満たされた場合、減圧弁が開くように制御することが制限される。これにより、減圧弁が開かなくても燃料の圧力が低下し得る状況において、減圧弁が異常であるかを誤って診断しないようにすることができる。減圧弁の駆動に関する条件が満たされた場合、減圧弁が開くように制御することが制限される。これにより、減圧弁が開くように制御される時間もしくは回数を制限し、減圧弁の劣化速度を遅くすることができる。また、異常とは別の要因により減圧弁が駆動し難い状況において減圧弁が開くように制御することを制限し、減圧弁が異常であるかを誤って診断しないようにすることができる。そのため、減圧弁が異常であるか否かを診断するために減圧弁を駆動することによる悪影響を小さくすることができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
エンジンの概略構成図である。 ECUの機能ブロック図である。 燃料の圧力などの推移を示すタイミングチャートである。 減圧弁の駆動を制限する条件を示す図である。
符号の説明
100 エンジン、114 サプライポンプ、116 コモンレール、118 インジェクタ、138 減圧弁、200 ECU、208 圧力センサ、212 電圧センサ、300 制御部、302 判定部、304 制限部。

Claims (28)

  1. 燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記燃料噴射弁に供給する燃料を貯える貯蔵部と、前記貯蔵部に燃料を供給する燃料ポンプと、開いた状態において前記貯蔵部内の燃料の圧力を低減する減圧弁とが設けられた燃料システムの異常診断装置であって、
    前記貯蔵部内の燃料の圧力を検出するための手段と、
    前記減圧弁が異常であるか否かを診断するための異常診断モードで前記減圧弁が駆動するように制御するための手段と、
    前記貯蔵部内の燃料の圧力の上昇、前記貯蔵部内の燃料の圧力の低下および前記減圧弁の駆動のうちの少なくともいずれか一つに関する条件が満たされたか否かを判定するための手段と、
    前記条件が満たされたと判定された場合、前記減圧弁が駆動するように制御することを制限するための制限手段とを備える、燃料システムの異常診断装置。
  2. 前記条件は、前記貯蔵部内の燃料の圧力の上昇に関する条件であって、
    前記制限手段は、前記貯蔵部内の燃料の圧力の上昇に関する条件が満たされたと判定された場合、前記減圧弁が閉じるように制御することを制限するための手段を含む、請求項1に記載の燃料システムの異常診断装置。
  3. 前記貯蔵部内の燃料の圧力の上昇に関する条件は、エンジンがアイドル状態でないという条件である、請求項2に記載の燃料システムの異常診断装置。
  4. 前記貯蔵部内の燃料の圧力の上昇に関する条件は、車両が走行中であるという条件である、請求項2に記載の燃料システムの異常診断装置。
  5. 前記貯蔵部内の燃料の圧力の上昇に関する条件は、前記貯蔵部内の燃料の圧力が予め定められた圧力よりも大きいという条件である、請求項2に記載の燃料システムの異常診断装置。
  6. 前記貯蔵部内の燃料の圧力の上昇に関する条件は、前記燃料ポンプから前記貯蔵部に供給される燃料の圧力が予め定められた圧力よりも大きいという条件である、請求項2に記載の燃料システムの異常診断装置。
  7. 前記条件は、前記貯蔵部内の燃料の圧力の低下に関する条件であって、
    前記制限手段は、前記貯蔵部内の燃料の圧力の低下に関する条件が満たされたと判定された場合、前記減圧弁が開くように制御することを制限するための手段を含む、請求項1に記載の燃料システムの異常診断装置。
  8. 前記貯蔵部内の燃料の圧力の低下に関する条件は、前記貯蔵部内の燃料の圧力が予め定められた圧力より低いという条件である、請求項7に記載の燃料システムの異常診断装置。
  9. 前記条件は、前記減圧弁の駆動に関する条件であって、
    前記制限手段は、前記減圧弁の駆動に関する条件が満たされたと判定された場合、前記減圧弁が開くように制御することを制限するための手段を含む、請求項1に記載の燃料システムの異常診断装置。
  10. 前記減圧弁は、電力により駆動し、
    前記減圧弁の駆動に関する条件は、前記減圧弁に供給される電圧が予め定められた電圧よりも小さいという条件である、請求項9に記載の燃料システムの異常診断装置。
  11. エンジンが始動したか否かを判定するための手段をさらに備え、
    前記減圧弁の駆動に関する条件は、エンジンが始動したか否かの判定中であるという条件である、請求項9に記載の燃料システムの異常診断装置。
  12. 前記減圧弁の駆動に関する条件は、予め定められた時間以上継続して前記減圧弁を開くように制御したという条件である、請求項9に記載の燃料システムの異常診断装置。
  13. 前記異常診断モードでは、燃料の噴射を制限するように前記燃料噴射弁が制御されるとともに前記燃料ポンプの回転数がしきい値まで低下した状態において、閉じた状態から開いた状態になるように前記減圧弁が制御される、請求項1〜12のいずれかに記載の燃料システムの異常診断装置。
  14. 前記異常診断モードでは、前記減圧弁が閉じた状態になるように制御された後に燃料の噴射を制限するように前記燃料噴射弁が制御される、請求項13に記載の燃料システムの異常診断装置。
  15. 燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記燃料噴射弁に供給する燃料を貯える貯蔵部と、前記貯蔵部に燃料を供給する燃料ポンプと、開いた状態において前記貯蔵部内の燃料の圧力を低減する減圧弁とが設けられた燃料システムの異常診断方法であって、
    前記貯蔵部内の燃料の圧力を検出するステップと、
    前記減圧弁が異常であるか否かを診断するための異常診断モードで前記減圧弁が駆動するように制御するステップと、
    前記貯蔵部内の燃料の圧力の上昇、前記貯蔵部内の燃料の圧力の低下および前記減圧弁の駆動のうちの少なくともいずれか一つに関する条件が満たされたか否かを判定するステップと、
    前記条件が満たされたと判定された場合、前記減圧弁が駆動するように制御することを制限するステップとを備える、燃料システムの異常診断方法。
  16. 前記条件は、前記貯蔵部内の燃料の圧力の上昇に関する条件であって、
    前記減圧弁が駆動するように制御することを制限するステップは、前記貯蔵部内の燃料の圧力の上昇に関する条件が満たされたと判定された場合、前記減圧弁が閉じるように制御することを制限するステップを含む、請求項15に記載の燃料システムの異常診断方法。
  17. 前記貯蔵部内の燃料の圧力の上昇に関する条件は、エンジンがアイドル状態でないという条件である、請求項16に記載の燃料システムの異常診断方法。
  18. 前記貯蔵部内の燃料の圧力の上昇に関する条件は、車両が走行中であるという条件である、請求項16に記載の燃料システムの異常診断方法。
  19. 前記貯蔵部内の燃料の圧力の上昇に関する条件は、前記貯蔵部内の燃料の圧力が予め定められた圧力よりも大きいという条件である、請求項16に記載の燃料システムの異常診断方法。
  20. 前記貯蔵部内の燃料の圧力の上昇に関する条件は、前記燃料ポンプから前記貯蔵部に供給される燃料の圧力が予め定められた圧力よりも大きいという条件である、請求項16に記載の燃料システムの異常診断方法。
  21. 前記条件は、前記貯蔵部内の燃料の圧力の低下に関する条件であって、
    前記減圧弁が駆動するように制御することを制限するステップは、前記貯蔵部内の燃料の圧力の低下に関する条件が満たされたと判定された場合、前記減圧弁が開くように制御することを制限するステップを含む、請求項15に記載の燃料システムの異常診断方法。
  22. 前記貯蔵部内の燃料の圧力の低下に関する条件は、前記貯蔵部内の燃料の圧力が予め定められた圧力より低いという条件である、請求項21に記載の燃料システムの異常診断方法。
  23. 前記条件は、前記減圧弁の駆動に関する条件であって、
    前記減圧弁が駆動するように制御することを制限するステップは、前記減圧弁の駆動に関する条件が満たされたと判定された場合、前記減圧弁が開くように制御することを制限するステップを含む、請求項15に記載の燃料システムの異常診断方法。
  24. 前記減圧弁は、電力により駆動し、
    前記減圧弁の駆動に関する条件は、前記減圧弁に供給される電圧が予め定められた電圧よりも小さいという条件である、請求項23に記載の燃料システムの異常診断方法。
  25. エンジンが始動したか否かを判定するステップをさらに備え、
    前記減圧弁の駆動に関する条件は、エンジンが始動したか否かの判定中であるという条件である、請求項23に記載の燃料システムの異常診断方法。
  26. 前記減圧弁の駆動に関する条件は、予め定められた時間以上継続して前記減圧弁を開くように制御したという条件である、請求項23に記載の燃料システムの異常診断方法。
  27. 前記異常診断モードでは、燃料の噴射を制限するように前記燃料噴射弁が制御されるとともに前記燃料ポンプの回転数がしきい値まで低下した状態において、閉じた状態から開いた状態になるように前記減圧弁が制御される、請求項15〜26のいずれかに記載の燃料システムの異常診断方法。
  28. 前記異常診断モードでは、前記減圧弁が閉じた状態になるように制御された後に燃料の噴射を制限するように前記燃料噴射弁が制御される、請求項27に記載の燃料システムの異常診断方法。
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