JP4453584B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、内燃機関の制御装置に関し、より特定的には、筒内に向けて燃料を噴射する第1の燃料噴射手段(筒内噴射用インジェクタ)と吸気通路および/または吸気ポート内に向けて燃料噴射する第2の燃料噴射手段(吸気通路噴射用インジェクタ)とを備えた内燃機関における始動時の燃料噴射制御に関する。
燃焼室内に直接燃料噴射する筒内噴射用インジェクタと各気筒の吸気ポートに燃料噴射する吸気ポート噴射用インジェクタとを有する構成の内燃機関では、吸気ポート噴射用インジェクタからの燃料噴射のみで燃焼を行なうと、筒内噴射用インジェクタが常に高温の燃焼ガスにさらされるとともに、噴射燃料の気化による冷却もなされないため、その先端部が高温に維持されて、噴孔部にデポジットが堆積されやすくなってしまう。
このため、均質燃焼運転時には、吸気ポート噴射用インジェクタを開弁駆動して吸気ポートに燃料を噴射することに加えて、筒内噴射用インジェクタを開弁駆動して燃焼室で燃料噴射を併せて行なうことにより、筒内噴射用インジェクタの先端部が高温に維持されることを抑制する制御装置が提案されている(たとえば特許文献1)。すなわち、機関温間時における均質燃焼運転では、筒内噴射用インジェクタからの燃料噴射を確保することが好ましい。
一方、低温時には気筒内における燃料の霧化が促進され難いために、筒内噴射用インジェクタから燃料を噴射すれば、噴射燃料が機関ピストンの頂面(ピストン頂面)や気筒内周面(シリンダ内周面(ボア))に多量に付着してしまう傾向がある。ピストン頂面への付着燃料は、その後の機関燃焼時に徐々に霧化されて不完全燃焼されることにより、黒煙の発生や未燃成分の増大等、排気性状の悪化を招くこととなる。また、シリンダ内周面への付着燃料は、機関ピストンの潤滑のために同気筒内周面に付着している潤滑油と混合されて潤滑油の希釈を発生させて、潤滑性能の低下を招く可能性がある。したがって、機関冷間時における均質燃焼運転では、筒内噴射用インジェクタからの燃料噴射はできるだけ避けることが好ましい。
特開2002−364409号公報
筒内噴射用インジェクタおよび吸気通路噴射用インジェクタを併用する内燃機関では、両インジェクタ間での燃料噴射分担比率をエンジン条件(温度・回転数・負荷等)に応じて設定する必要がある。特に、エンジン始動時には、エンジン出力条件は一様であるため、エンジン温度に応じて燃料噴射分担比率を適正に設定する必要がある。
エンジン始動時における燃料噴射分担比率の設定、すなわち燃料噴射分担比率初期設定は、一般的には制御装置(ECU:Electronic Control Unit)の電源投入時に始動シーケンスの一環として実行される。しかしながら、このような設定手法では、ECUへの電源投入から、実際のエンジン始動までに時間遅れがある場合には、必ずしも好ましい初期設定がされるとは限らず、エンジンの燃焼状態が不良となって円滑な始動が妨げられる可能性を否定できない。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、筒内に向けて燃料を噴射する第1の燃料噴射手段(筒内噴射用インジェクタ)と吸気通路および/または吸気ポート内に向けて燃料を噴射する第2の燃料噴射手段(吸気通路噴射用インジェクタ)とを備えた内燃機関において、始動時における燃料噴射分担比率を適切に設定して、内燃機関を円滑に始動させることである。
本発明による内燃機関の制御装置は、筒内に燃料を噴射するための第1の燃料噴射手段(筒内噴射用インジェクタ)と、吸気通路内に燃料を噴射するための第2の燃料噴射手段(吸気通路噴射用インジェクタ)とを備える内燃機関の制御装置であって、電源投入検知手段と、始動要求検知手段と、分担比率初期設定手段とを備える。電源投入検知手段は、制御装置への電源投入を検知する。始動要求検知手段は、電源投入から所定時間経過後に内燃機関の始動要求があったことを検知する。分担比率初期設定手段は、内燃機関の始動時における、全燃料噴射量に対する第1の燃料噴射手段および第2の燃料噴射手段の間での燃料噴射量の分担比率(DI比率)を設定する。特に、分担比率初期設定手段は、電源投入検知手段による電源投入の検知時および始動要求検知手段による始動要求の検知時の各々に、その時点での内燃機関の条件に応じて分担比率を設定する。
上記内燃機関の制御装置によれば、制御装置への電源投入から長時間が経過した時点での内燃機関始動時にも、その時点での条件に応じた分担比率(DI比率)設定が可能となる。これにより、エンジン始動時の燃焼状態を良好なものとして、エンジンを円滑に始動することができる。
好ましくは、本発明による内燃機関の制御装置では、分担比率初期設定手段は、内燃機関の条件として、少なくとも内燃機関の温度を用いる。
上記内燃機関の制御装置によれば、内燃機関の温度に応じて分担比率(DI比率)の初期設定を行なうことにより、機関冷間時における筒内燃料付着および、機関温間時における第1の燃料噴射手段(筒内噴射用インジェクタ)の詰まり発生を防止して、エンジンを円滑に始動することができる。
さらに好ましくは、始動要求は、少なくとも内燃機関のスタータの動作指令生成時に発生される。
上記内燃機関の制御装置によれば、実際のエンジン始動時点を簡易かつ正確に検知することができる。
本発明による内燃機関の制御装置によれば、筒内に向けて燃料を噴射する第1の燃料噴射手段(筒内噴射インジェクタ)と吸気通路および/または吸気ポート内に向けて燃料を噴射する第2の燃料噴射手段(吸気通路噴射インジェクタ)とを備えた内燃機関において、始動時における燃料噴射分担比率を適切に設定して、内燃機関を円滑に始動させることができる。
以下において、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では図中における同一または相当する部分には同一符号を付してその詳細な説明は原則的に繰返さないものとする。
図1に、本発明の実施の形態に係る内燃機関の制御装置であるエンジンECUで制御されるエンジンシステムの概略構成図を示す。なお、図1には、エンジンとして直列4気筒ガソリンエンジンを示すが、本発明はこのようなエンジンに限定されるものではない。
図1に示すように、エンジン(内燃機関)10は、4つの気筒112を備え、各気筒112はそれぞれ対応するインテークマニホールド20を介して共通のサージタンク30に接続されている。サージタンク30は、吸気ダクト40を介してエアクリーナ50に接続され、吸気ダクト40内にはエアフローメータ42が配置されるとともに、電動モータ60によって駆動されるスロットルバルブ70が配置されている。このスロットルバルブ70は、アクセルペダル100とは独立してエンジンECU300の出力信号に基づいてその開度が制御される。一方、各気筒112は共通のエキゾーストマニホールド80に連結され、このエキゾーストマニホールド80は三元触媒コンバータ90に連結されている。
各気筒112に対しては、筒内に向けて燃料を噴射するための筒内噴射用インジェクタ110と、吸気ポートまたは/および吸気通路内に向けて燃料を噴射するための吸気通路噴射用インジェクタ120とがそれぞれ設けられている。これらインジェクタ110、120はエンジンECU300の出力信号に基づいてそれぞれ制御される。
なお、本実施の形態においては、2つのインジェクタが別個に設けられた内燃機関について説明するが、本発明はこのような内燃機関に限定されない。たとえば、筒内噴射機能と吸気通路噴射機能とを併せ持つような1個のインジェクタを有する内燃機関であってもよい。
図1に示すように、各筒内噴射用インジェクタ110は共通の燃料分配管130に接続されている。この燃料分配管130は、燃料分配管130に向けて流通可能な逆止弁140を介して、機関駆動式の高圧燃料ポンプ150に接続されている。高圧燃料ポンプ150の吐出側は電磁スピル弁152を介して高圧燃料ポンプ150の吸入側に連結されており、この電磁スピル弁152の開度が小さいときほど、高圧燃料ポンプ150から燃料分配管130内に供給される燃料量が増大され、電磁スピル弁152が全開にされると、高圧燃料ポンプ150から燃料分配管130への燃料供給が停止されるように構成されている。なお、電磁スピル弁152はエンジンECU300の出力信号に基づいて制御される。
一方、各吸気通路噴射用インジェクタ120は、共通する低圧側の燃料分配管160に接続されており、燃料分配管160および高圧燃料ポンプ150は共通の燃料圧レギュレータ170を介して、電動モータ駆動式の低圧燃料ポンプ180に接続されている。さらに、低圧燃料ポンプ180は燃料フィルタ190を介して燃料タンク200に接続されている。燃料圧レギュレータ170は低圧燃料ポンプ180から吐出された燃料の燃料圧が予め定められた設定燃料圧よりも高くなると、低圧燃料ポンプ180から吐出された燃料の一部を燃料タンク200に戻すように構成されている。したがって吸気通路噴射用インジェクタ120に供給されている燃料圧および高圧燃料ポンプ150に供給されている燃料圧が上記設定燃料圧よりも高くなるのを阻止している。
エンジンECU300は、デジタルコンピュータから構成され、双方向性バス310を介して相互に接続されたROM(Read Only Memory)320、RAM(Random Access Memory)330、CPU(Central Processing Unit)340、入力ポート350および出力ポート360を備えている。
エアフローメータ42は吸入空気量に比例した出力電圧を発生し、このエアフローメータ42の出力電圧はA/D変換器370を介して入力ポート350に入力される。エンジン10には機関冷却水温に比例した出力電圧を発生する水温センサ380が取付けられ、この水温センサ380の出力電圧は、A/D変換器390を介して入力ポート350に入力される。
燃料分配管130には燃料分配管130内の燃料圧に比例した出力電圧を発生する燃料圧センサ400が取付けられ、この燃料圧センサ400の出力電圧は、A/D変換器410を介して入力ポート350に入力される。三元触媒コンバータ90上流のエキゾーストマニホールド80には、排気ガス中の酸素濃度に比例した出力電圧を発生する空燃比センサ420が取付けられ、この空燃比センサ420の出力電圧は、A/D変換器430を介して入力ポート350に入力される。
本実施の形態に係るエンジンシステムにおける空燃比センサ420は、エンジン10で燃焼された混合気の空燃比に比例した出力電圧を発生する全域空燃比センサ(リニア空燃比センサ)である。なお、空燃比センサ420としては、エンジン10で燃焼された混合気の空燃比が理論空燃比に対してリッチであるかリーンであるかをオン−オフ的に検出するO2センサを用いてもよい。
アクセルペダル100は、アクセルペダル100の踏込み量に比例した出力電圧を発生するアクセル開度センサ440に接続され、アクセル開度センサ440の出力電圧は、A/D変換器450を介して入力ポート350に入力される。また、入力ポート350には、機関回転数を表わす出力パルスを発生する回転数センサ460が接続されている。エンジンECU300のROM320には、上述のアクセル開度センサ440および回転数センサ460により得られる機関負荷率および機関回転数に基づき、運転状態に対応させて設定されている燃料噴射量の値や機関冷却水温に基づく補正値などが予めマップ化されて記憶されている。
エンジンECU300は、所定プログラムの実行により各センサからの信号に基づいて、エンジンシステムの全体動作を制御するための各種制御信号を生成する。これらの制御信号は、出力ポート360および駆動回路470を介して、エンジンシステムを構成する機器・回路群へ送出される。
本発明の実施の形態に係るエンジン10では、各気筒112に筒内噴射用インジェクタ110および吸気通路噴射用インジェクタ120の両方が設けられているため、上記のように算出された必要な全燃料噴射量について、筒内噴射用インジェクタ110および吸気通路噴射用インジェクタ120の間での燃料噴射分担制御を行なう必要がある。
以下では、両インジェクタ間での燃料噴射分担比率を、全燃料噴射量に対する筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射量の比率である、DI比率rで示すこととする。すなわち、「DI比率r=100%」とは、筒内噴射用インジェクタ110からのみ燃料噴射が行なわれることを意味し、「DI比率r=0%」とは、吸気通路噴射用インジェクタ120からのみ燃料噴射が行なわれることを意味する。「DI比率r≠0%」、「DI比率r≠100%」および「0%<DI比率r<100%」とは、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120とで燃料噴射が分担して行なわれることを意味する。なお、なお、筒内噴射用インジェクタ110は、気化潜熱効果による耐ノッキング性能の向上により、出力性能の上昇に寄与できる。また、吸気通路噴射用インジェクタ120は、混合気の均質性向上効果による回転(トルク)変動抑制により、出力性能の上昇に寄与できる。
さらに、エンジン10に対しては、始動装置500が設けられる。一般的に、始動装置500は、エンジンECU300からの動作指令に応答して通電される電動機によって構成される。エンジンECU300から動作指令が発せられたときには、始動装置500によってエンジン10のフライホイール510が回転駆動されて、エンジン10が始動される。
一般的に、運転者による始動時操作は複数段階に分割される。たとえば、一般的な車両では、キーオフ状態から、オーディオ等の補機電源を投入するACCオン状態、エンジンECU300を含む車両駆動系の電源を投入するイグニッションオン状態を経て、イグニッションオン状態のキー位置から所定の抵抗力に逆らったさらなるキー操作(スタータオン)に応答してエンジンが始動される。さらに、スタータオン位置から運転者がキーを離すと、キーは自動的にイグニッションオン状態に復帰する。
このため、エンジンECU300の電源投入と、始動装置500の動作指令生成とは同時期に発生するとは限らない。また、イグニッションオンおよびスタータオンが連続的に発生した後、エンジンの始動が不調であったとき、あるいは何らかの原因で一旦始動したエンジンが停止した場合(いわゆるエンスト等)には、運転者により再度スタータオン位置へのキー操作が行なわれる。エンジンECU300は、運転者のキー操作によるスタータオン指令に応答して、始動装置500の動作指令を生成する。
図2は、本発明の実施の形態に従う燃料噴射分担比率(DI比率)の初期設定制御を説明するフローチャートである。
図2を参照して、DI比率の初期設定は、基本的にはエンジンECU300の電源投入時に実行される。すなわち、エンジンECU300の電源がオフからオンに遷移したかどうかを判定し(ステップS100)、エンジンECU300の電源投入時(ステップS100におけるYES判定)に、図3に示すようなDI比率初期設定が実行される(ステップS120)。
図3を参照して、エンジン温度(代表的には、水温センサ380によって測定されるエンジン冷却水温)と所定の判定温度Tthとの比較により、判定温度Tthよりもエンジン温度が低いときに「機関冷間時」、エンジン温度が判定温度Tth以上であるときに「機関温間時」とする。機関冷間時には、筒内噴射を避けるためにDI比率r=0%に設定する一方で、機関温間時には、筒内噴射用インジェクタでの詰まり発生を防止するために、DI比率r=100%に設定する。
なお、ステップS120におけるDI比率初期設定は、図3に示す例に限定されず、エンジン10の円滑な始動を考慮して、エンジン温度領域をさらに細分化してDI比率設定を3以上の段階に分割しても良い。あるいは、エンジン温度の他のパラメータをさらに加えて、あるいは他のパラメータに基づいて、DI比率初期設定を行なうことも可能である。また、冷間および温間を問わず、低負荷領域において筒内噴射用インジェクタ110を用いるように、すなわち、冷間時および温間時にいずれにおいてもDI比率r>0%と設定してもよい。
しかしながら、ステップS100およびS120のみによるDI比率初期設定制御では、エンジンECU300の電源投入からエンジンが始動されるまでに長時間が経過した場合、あるいは一旦始動したエンジンがエンスト等で停止して、エンジンの再始動が必要となった場合に、実際のエンジン始動時点におけるエンジン条件(本実施の形態では代表的にエンジン温度)に基づいて初期設定を行なうことができない。
このため、本発明によるDI比率初期設定制御では、エンジンECUの電源投入時以外(ステップS100におけるNO判定)においても、異常の発生等により、電源投入から所定時間経過後にエンジン始動要求があったことを検知するステップS140を設け、このようなエンジン始動要求が検知された場合に(ステップS140でのYES判定時)、再びステップS120を実行する。これにより、DI比率初期設定は、電源投入時のエンジン条件に応じた値から、実際のエンジン始動の時点でのエンジン条件に応じた値に更新される。
たとえば、ステップS140は、電源投入時からの所定時間経過を検知するタイマーからの出力と、エンジンECU300による始動装置500の動作指令生成とに応じて、上記のようなエンジン始動要求を検知する。このエンジン始動要求は、運転者のキー操作によるエンジン始動時に加えて、エンジン10に取付けられたクランク角度センサ(図示せず)からの出力信号異常等、エンジン制御を正常に実行できない状況となった場合にも自動的に生成される。また、マニュアルトランスミッション車(M/T車)では、スタータを再度オンすることなく、クラッチを繋ぐことによってもエンジンの再始動が可能であるが、この場合にも、ステップS140で検知される始動要求が生成されるものとする。
なお、上記のようなエンジン始動要求が検知されない場合(ステップS140でのNO判定時)には、電源投入時に実行されたステップS120によるDI比率初期設定値が維持される。
図2に示したフローチャートと本発明の構成との対応関係を説明すると、ステップS100が本発明での「電源投入検知手段」に対応し、ステップS120が本発明での「分担比率初期設定手段」に対応し、ステップS140が本発明での「始動要求検知手段」に対応する。
このような構成とすることにより、エンジンECU300への電源投入から長時間が「経過したエンジン始動時にも、その時点でのエンジン条件に応じたDI比率初期設定が可能となる。これにより、エンジン始動時の燃焼状態を良好なものとして、エンジンを円滑に始動することができる。
特に、エンジン温度に応じてDI比率初期設定を行なうことにより、機関冷間時における筒内燃料付着および、機関温間時における筒内噴射用インジェクタの詰まり発生を防止して、エンジンを円滑に始動することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る内燃機関の制御装置により制御されるエンジンシステムの概略構成図である。 本発明の実施の形態に係る燃料噴射分担比率初期設定制御を説明するフローチャートである。 エンジン温度に応じた燃料噴射分担比率の好ましい初期設定を説明する概念図である。
符号の説明
10 エンジン、20 インテークマニホールド、30 サージタンク、40 吸気ダクト、42 エアフローメータ、50 エアクリーナ、60 電動モータ、70 スロットルバルブ、80 エキゾーストマニホールド、90 三元触媒コンバータ、100 アクセルペダル、110 筒内噴射用インジェクタ、112 気筒、120 吸気通路噴射用インジェクタ、130,160 燃料分配管、140 逆止弁、150 高圧燃料ポンプ、152 電磁スピル弁、170 燃料圧レギュレータ、180 低圧燃料ポンプ、190 燃料フィルタ、200 燃料タンク、300 エンジンECU、380 水温センサ、400 燃料圧センサ、420 空燃比センサ、440 アクセル開度センサ、460 回転数センサ、500 始動装置(スタータ)、510 フライホイール、r DI比率、Tth 判定温度。

Claims (3)

  1. 筒内に燃料を噴射するための第1の燃料噴射手段と、吸気通路内に燃料を噴射するための第2の燃料噴射手段とを備える内燃機関の制御装置であって、
    前記制御装置への電源投入を検知する電源投入検知手段と、
    前記電源投入から所定時間経過後に前記内燃機関の始動要求があったことを検知するための始動要求検知手段と、
    前記内燃機関の始動時における、全燃料噴射量に対する前記第1の燃料噴射手段および第2の燃料噴射手段の間での燃料噴射量の分担比率を設定するための分担比率初期設定手段とを備え、
    前記分担比率初期設定手段は、
    前記電源投入から前記所定時間が経過する前に前記内燃機関の始動要求があったときは、前記電源投入検知手段による前記電源投入の検知時における前記内燃機関の条件に応じて前記分担比率を設定し、かつ、前記電源投入から前記所定時間が経過した後に前記内燃機関の始動要求があったときは、前記始動要求検知手段による前記始動要求の検知時での前記内燃機関の条件に応じて前記分担比率を設定する、内燃機関の制御装置。
  2. 前記分担比率初期設定手段は、前記内燃機関の条件として、少なくとも前記内燃機関の温度を用いる、請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記始動要求は、少なくとも前記内燃機関のスタータの動作指令生成時に発生される、請求項1または2記載の内燃機関の制御装置。
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