JP4706292B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

内燃機関の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4706292B2
JP4706292B2 JP2005078356A JP2005078356A JP4706292B2 JP 4706292 B2 JP4706292 B2 JP 4706292B2 JP 2005078356 A JP2005078356 A JP 2005078356A JP 2005078356 A JP2005078356 A JP 2005078356A JP 4706292 B2 JP4706292 B2 JP 4706292B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel injection
internal combustion
combustion engine
test input
fuel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005078356A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006258024A (ja
Inventor
竜也 田原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2005078356A priority Critical patent/JP4706292B2/ja
Publication of JP2006258024A publication Critical patent/JP2006258024A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4706292B2 publication Critical patent/JP4706292B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/22Safety or indicating devices for abnormal conditions
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/30Controlling fuel injection
    • F02D41/3094Controlling fuel injection the fuel injection being effected by at least two different injectors, e.g. one in the intake manifold and one in the cylinder
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D2200/00Input parameters for engine control
    • F02D2200/60Input parameters for engine control said parameters being related to the driver demands or status
    • F02D2200/604Engine control mode selected by driver, e.g. to manually start particle filter regeneration or to select driving style
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/021Introducing corrections for particular conditions exterior to the engine

Description

この発明は、内燃機関の制御装置に関し、より特定的には、筒内に向けて燃料を噴射する第1の燃料噴射手段(筒内噴射用インジェクタ)と吸気通路および/または吸気ポート内に向けて燃料噴射する第2の燃料噴射手段(吸気通路噴射用インジェクタ)とを備えた内燃機関における故障診断テストに関する。
燃焼室内に直接燃料噴射する筒内噴射用インジェクタと各気筒の吸気ポートに燃料噴射する吸気ポート噴射用インジェクタとを有する構成の内燃機関では、吸気ポート噴射用インジェクタからの燃料噴射のみで燃焼を行なうと、筒内噴射用インジェクタが常に高温の燃焼ガスにさらされるとともに、噴射燃料の気化による冷却もなされないため、その先端部が高温に維持されて、噴孔部にデポジットが堆積されやすくなってしまう。
このため、均質燃焼運転時には、吸気ポート噴射用インジェクタを開弁駆動して吸気ポートに燃料を噴射することに加えて、筒内噴射用インジェクタを開弁駆動して燃焼室で燃料噴射を併せて行なうことにより、筒内噴射用インジェクタの先端部が高温に維持されることを抑制する制御装置が提案されている(たとえば特許文献1)。
このような内燃機関では、筒内噴射用インジェクタの噴孔部にデポジットが堆積されにくくなるため、インジェクタによる噴霧形状が変化したり、燃料噴射量が減少するなどの燃焼悪化に繋がる不都合を回避して、内燃機関の出力特性を安定化することが可能となる。
特開2002−364409号公報
このように、通常の燃焼運転時には、エンジンの運転条件等を考慮して筒内噴射用インジェクタおよび吸気通路噴射用インジェクタの間での燃料噴射分担比率が決定される。しかしながら、このように設定された燃料噴射分担比率に従えば、各インジェクタの故障診断等を行なう際に所望の燃料噴射条件を作り出すことが困難であるため、故障診断に代表される各種テストを効率的かつ容易に行なうことが困難である。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、筒内に向けて燃料噴射する第1の燃料噴射手段(筒内噴射用インジェクタ)と吸気通路および/または吸気ポート内に向けて燃料噴射する第2の燃料噴射手段(吸気通路噴射用インジェクタ)とを備えた内燃機関において、故障診断に代表される、第1の燃料噴射手段および第2の燃料噴射手段からの燃料噴射に関するテストを効率的かつ容易に行なうことが可能な制御装置を提供することである。
本発明による内燃機関の制御装置は、筒内に燃料を噴射するための第1の燃料噴射手段と、吸気通路内に燃料を噴射するための第2の燃料噴射手段とを備える内燃機関の制御装置であって、第1の分担比率制御手段と、第2の分担比率制御手段とを備える。第1の分担比率制御手段は、内燃機関の条件に基づいて、内燃機関における全燃料噴射量に対する第1の燃料噴射手段および第2の燃料噴射手段の間での燃料噴射量の分担比率を制御する。第2の分担比率制御手段は、制御装置の外部からのテスト入力がある場合に、第1の分担比率制御手段に代わって分担比率をテスト入力に従って設定する。
上記内燃機関の制御装置では、通常の運転時にはエンジン条件に応じて適切な運転状況が得られるように第1の燃料噴射手段(筒内噴射用インジェクタ)および第2の燃料噴射手段(吸気通路噴射用インジェクタ)の燃料噴射分担比率(DI比率)を決定するとともに、外部からのテスト入力によって上記分担比率を任意の値に設定することができる。この結果、第1の燃料噴射手段および第2の燃料噴射手段からの燃料噴射に関するテストを効率的かつ容易に行なうことが可能となる。特に、通常の運転時での分担比率に従えば、第1の燃料噴射手段(筒内噴射用インジェクタ)での詰まり発生が懸念されるようエンジン条件時には、少なくとも一部の燃料が第1の燃料噴射手段から噴射されるように上記分担比率が設定されることが好ましい。
好ましくは、本発明の内燃機関の制御装置は、許可条件判定手段と、テスト入力無効化手段とをさらに備える。許可条件判定手段は、テスト入力が全燃料噴射量を第2の燃料噴射手段から噴射するような分担比率を指示する場合に、第2の燃料噴射手段からのみの燃料噴射を許可できる所定条件が成立しているか否かを判定する。テスト入力無効化手段は、許可条件判定手段によって許可条件が不成立と判定されたときにテスト入力を無効にする。
上記内燃機関の制御装置では、第2の燃料噴射手段(吸気通路噴射用インジェクタ)からのみの燃料噴射を行なうようなテスト入力があった場合には、所定条件の成立時にのみテスト入力に従った分担比率(DI比率)設定を行ない、所定条件の不成立時には、テスト入力を無効として通常の分担比率(DI比率)設定を行なうことができる。この結果、第2の燃料噴射手段(吸気通路噴射用インジェクタ)からのみの燃料噴射により不具合(代表的には、第1の燃料噴射手段(筒内噴射用インジェクタ)の過高温による詰まり発生)を自動的に抑制した上で、第1の燃料噴射手段および第2の燃料噴射手段からの燃料噴射に関するテストを効率的かつ容易に行なうことが可能となる。
さらに好ましくは、本発明の内燃機関の制御装置では、許可条件判定手段は、テスト入力が与えられた時点より所定期間前までの期間中に第1の燃料噴射手段からの燃料噴射が継続されていなかったときに、許可条件を不成立と判定する。
上記内燃機関の制御装置では、テスト入力の時点までに第1の燃料噴射手段(筒内噴射用インジェクタ)により燃料噴射が所定期間(時間または点火回数等)継続して行なわれており、第1の燃料噴射手段の温度上昇が比較的抑制されていると判断されているときに、テスト入力に従った第2の燃料噴射手段(吸気通路噴射用インジェクタ)からのみの燃料噴射を許可する。この結果、テスト入力に従った燃料噴射によって、第1の燃料噴射手段(筒内噴射用インジェクタ)に過高温による詰まりが発生することを防止できる。
あるいはさらに好ましくは、本発明の内燃機関の制御装置では、許可条件判定手段は、第2の燃料噴射手段からのみの燃料噴射が許可期間を超えて継続するときに、許可条件を不成立と判定する。
上記内燃機関の制御装置では、第2の燃料噴射手段からのみの燃料噴射が許可期間(時間または点火回数等)を超えて継続するときには、テスト入力に従った第2の燃料噴射手段(吸気通路噴射用インジェクタ)からのみの燃料噴射を許可しない。この結果、第1の燃料噴射手段(筒内噴射用インジェクタ)からの燃料噴射が許可期間を超えて強制的に停止されるのを回避できるので、テスト入力に従った燃料噴射によって、第1の燃料噴射手段に過高温による詰まりが発生することを防止できる。
また好ましくは、本発明の内燃機関の制御装置は、暖機判定手段と、テスト入力無効化手段とをさらに備える。暖機判定手段は、内燃機関の暖機が終了しているかどうかを判定する。テスト入力無効化手段は、暖機判定手段の判定結果に基づいて、暖機が終了するまでの間テスト入力を無効にする。
上記内燃機関の制御装置では、エンジンでの燃焼状態が不安定となり易い暖機未終了時には、テスト入力を無効として、通常の分担比率(DI比率)設定を行なうことができる。したがって、暖機未終了時を自動的に避けて、テスト入力に従った第1の燃料噴射手段および第2の燃料噴射手段からの燃料噴射に関するテストを安定的に行なうことが可能となる。
あるいは好ましくは、本発明の内燃機関の制御装置では、テスト入力は、故障診断装置より与えられる。特にこのような構成では、テスト入力は、第1の燃料噴射手段からのみの燃料噴射および第2の燃料噴射手段からのみの燃料噴射の一方を選択するような分担比率を指示する。
上記内燃機関の制御装置では、分担比率(DI比率)を任意に設定可能なテスト入力により、第1の燃料噴射手段および第2の燃料噴射手段に関する故障診断を効率的かつ容易に行なうことができる。特に、第1の燃料噴射手段(筒内噴射用インジェクタ)からのみの燃料噴射または第2の燃料噴射手段(吸気通路噴射用インジェクタ)からのみの燃料噴射を強制的に行なわせることができるので、各燃料噴射手段単独での故障検出を容易に行なえる。
本発明の内燃機関の制御装置によれば、筒内に向けて燃料噴射する第1の燃料噴射手段(筒内噴射用インジェクタ)と吸気通路および/または吸気ポート内に向けて燃料噴射する第2の燃料噴射手段(吸気通路噴射用インジェクタ)とを備えた内燃機関において、故障診断に代表される、第1の燃料噴射手段および第2の燃料噴射手段からの燃料噴射に関するテストを効率的かつ容易に行なうことができる。
以下において、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では図中における同一または相当する部分には同一符号を付してその詳細な説明は原則的に繰返さないものとする。
[実施の形態1]
図1に、本発明の実施の形態に係る内燃機関の制御装置であるエンジンECU(Electronic Control Unit)で制御されるエンジンシステムの概略構成図を示す。なお、図1には、エンジンとして直列4気筒ガソリンエンジンを示すが、本発明はこのようなエンジンに限定されるものではない。
図1に示すように、エンジン(内燃機関)10は、4つの気筒112を備え、各気筒112はそれぞれ対応するインテークマニホールド20を介して共通のサージタンク30に接続されている。サージタンク30は、吸気ダクト40を介してエアクリーナ50に接続され、吸気ダクト40内にはエアフローメータ42が配置されるとともに、電動モータ60によって駆動されるスロットルバルブ70が配置されている。このスロットルバルブ70は、アクセルペダル100とは独立してエンジンECU300の出力信号に基づいてその開度が制御される。一方、各気筒112は共通のエキゾーストマニホールド80に連結され、このエキゾーストマニホールド80は三元触媒コンバータ90に連結されている。
各気筒112に対しては、筒内に向けて燃料を噴射するための筒内噴射用インジェクタ110と、吸気ポートまたは/および吸気通路内に向けて燃料を噴射するための吸気通路噴射用インジェクタ120とがそれぞれ設けられている。これらインジェクタ110、120はエンジンECU300の出力信号に基づいてそれぞれ制御される。
なお、本実施の形態においては、2つのインジェクタが別個に設けられた内燃機関について説明するが、本発明はこのような内燃機関に限定されない。たとえば、筒内噴射機能と吸気通路噴射機能とを併せ持つような1個のインジェクタを有する内燃機関であってもよい。
図1に示すように、各筒内噴射用インジェクタ110は共通の燃料分配管130に接続されている。この燃料分配管130は、燃料分配管130に向けて流通可能な逆止弁140を介して、機関駆動式の高圧燃料ポンプ150に接続されている。高圧燃料ポンプ150の吐出側は電磁スピル弁152を介して高圧燃料ポンプ150の吸入側に連結されており、この電磁スピル弁152の開度が小さいときほど、高圧燃料ポンプ150から燃料分配管130内に供給される燃料量が増大され、電磁スピル弁152が全開にされると、高圧燃料ポンプ150から燃料分配管130への燃料供給が停止されるように構成されている。なお、電磁スピル弁152はエンジンECU300の出力信号に基づいて制御される。
一方、各吸気通路噴射用インジェクタ120は、共通する低圧側の燃料分配管160に接続されており、燃料分配管160および高圧燃料ポンプ150は共通の燃料圧レギュレータ170を介して、電動モータ駆動式の低圧燃料ポンプ180に接続されている。さらに、低圧燃料ポンプ180は燃料フィルタ190を介して燃料タンク200に接続されている。燃料圧レギュレータ170は低圧燃料ポンプ180から吐出された燃料の燃料圧が予め定められた設定燃料圧よりも高くなると、低圧燃料ポンプ180から吐出された燃料の一部を燃料タンク200に戻すように構成されている。したがって吸気通路噴射用インジェクタ120に供給されている燃料圧および高圧燃料ポンプ150に供給されている燃料圧が上記設定燃料圧よりも高くなるのを阻止している。
エンジンECU300は、デジタルコンピュータから構成され、双方向性バス310を介して相互に接続されたROM(Read Only Memory)320、RAM(Random Access Memory)330、CPU(Central Processing Unit)340、入力ポート350および出力ポート360を備えている。
エアフローメータ42は吸入空気量に比例した出力電圧を発生し、このエアフローメータ42の出力電圧はA/D変換器370を介して入力ポート350に入力される。エンジン10には機関冷却水温に比例した出力電圧を発生する水温センサ380が取付けられ、この水温センサ380の出力電圧は、A/D変換器390を介して入力ポート350に入力される。
燃料分配管130には燃料分配管130内の燃料圧に比例した出力電圧を発生する燃料圧センサ400が取付けられ、この燃料圧センサ400の出力電圧は、A/D変換器410を介して入力ポート350に入力される。三元触媒コンバータ90上流のエキゾーストマニホールド80には、排気ガス中の酸素濃度に比例した出力電圧を発生する空燃比センサ420が取付けられ、この空燃比センサ420の出力電圧は、A/D変換器430を介して入力ポート350に入力される。
本実施の形態に係るエンジンシステムにおける空燃比センサ420は、エンジン10で燃焼された混合気の空燃比に比例した出力電圧を発生する全域空燃比センサ(リニア空燃比センサ)である。なお、空燃比センサ420としては、エンジン10で燃焼された混合気の空燃比が理論空燃比に対してリッチであるかリーンであるかをオン−オフ的に検出するO2センサを用いてもよい。
アクセルペダル100は、アクセルペダル100の踏込み量に比例した出力電圧を発生するアクセル開度センサ440に接続され、アクセル開度センサ440の出力電圧は、A/D変換器450を介して入力ポート350に入力される。また、入力ポート350には、機関回転数を表わす出力パルスを発生する回転数センサ460が接続されている。エンジンECU300のROM320には、上述のアクセル開度センサ440および回転数センサ460により得られる機関負荷率および機関回転数に基づき、運転状態に対応させて設定されている燃料噴射量の値や機関冷却水温に基づく補正値などが予めマップ化されて記憶されている。
エンジンECU300は、所定プログラムの実行により各センサからの信号に基づいて、エンジンシステムの全体動作を制御するための各種制御信号を生成する。これらの制御信号は、出力ポート360および駆動回路470を介して、エンジンシステムを構成する機器・回路群へ送出される。
本発明の実施の形態に係るエンジン10では、各気筒112に筒内噴射用インジェクタ110および吸気通路噴射用インジェクタ120の両方が設けられているため、上記のように算出された必要な全燃料噴射量について、筒内噴射用インジェクタ110および吸気通路噴射用インジェクタ120の間での燃料噴射分担制御を行なう必要がある。
以下では、両インジェクタ間での燃料噴射分担比率を、全燃料噴射量に対する筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射量の比率である、DI比率rで示すこととする。すなわち、「DI比率r=100%」とは、筒内噴射用インジェクタ110からのみ燃料噴射が行なわれることを意味し、「DI比率r=0%」とは、吸気通路噴射用インジェクタ120からのみ燃料噴射が行なわれることを意味する。「DI比率r≠0%」、「DI比率r≠100%」および「0%<DI比率r<100%」とは、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120とで燃料噴射が分担して行なわれることを意味する。なお、概略的には、筒内噴射用インジェクタ110は、出力性能の上昇に寄与し、吸気通路噴射用インジェクタ120は、混合気の均一性に寄与する。
さらに、エンジンECU300に対しては、コネクタ410を介して、故障診断装置400からDI比率テスト値rtを入力可能である。コネクタ410は、たとえば運転席の下部等に、通常時には電気的入力が与えられないように配置される。コネクタ410に入力されたDI比率テスト値rtは、入力ポート350に入力される。
この発明の実施の形態に従う内燃機関の制御装置では、このDI比率テスト値rtの有無に従って、以下に説明するようなDI比率設定制御を行なう。
図2を参照して、本発明の実施の形態1に従うDI比率設定制御では、エンジンECU300に対する、テスト入力、すなわちDI比率テスト値rtの入力の有無が判定される(ステップS100)。
テスト入力が無い場合、すなわちDI比率テスト値rtがコネクタ410から入力されていない場合(ステップS100におけるNO判定時)には、上記のようにエンジン条件(温度、回転数、負荷率等)に応じて、DI比率が設定される(ステップS110)。なお、ステップS110による通常のDI比率設定では、エンジン温度等に基づいて、筒内噴射用インジェクタ110での詰まり発生が懸念されるようエンジン条件時には、少なくとも一部の燃料が筒内噴射用インジェクタ110から噴射されるように、DI比率r>0%に設定される。
これに対して、テスト入力がある場合(ステップS100におけるYES判定時)には、通常運転時に用いられるDI比率設定(ステップS110)に代えて、任意のDI比率テスト値rtに従ったDI比率設定が行なわれる(ステップS150)。
たとえば、DI比率テスト値rt=0%または100%とすることによって、吸気通路噴射用インジェクタ120のみでの燃料噴射あるいは筒内噴射用インジェクタ110のみでの燃料噴射が実現されるので、各インジェクタからの燃料噴射が良好であるかどうかの確認に適したDI比率設定を実現することができる。
この結果、通常の運転時には、エンジン条件に応じて適切な運転状況が得られるようなDI比率設定を行なう一方で、故障診断時に代表されるテスト時にはDI比率テスト値rtに従って、各インジェクタ110,120からの燃料噴射に関するテストを効率的かつ容易に行なうことができる。
[実施の形態2]
実施の形態1に従うDI比率設定制御によれば、故障診断に有用なDI比率設定が可能である一方で、一定のガードを設けなければ故障診断テストによって却って筒内噴射用インジェクタ110にデポジット堆積による詰まりを発生してしまうようなケースも考えられる。
このため、実施の形態2では、以下に説明するような制約条件を設けた上でDI比率テスト値rtに従う強制的なDI比率設定を許可することにより、筒内噴射用インジェクタ110での詰まり発生を防止しつつ、効率的なテスト(故障診断)を行なうことが可能なDI比率設定制御を説明する。
図3を参照して、本発明の実施の形態2に従うDI比率設定制御によれば、テスト入力、すなわちDI比率テスト値rtの入力があった場合(ステップS100におけるYES判定時)には、DI比率テスト値rt=0%であるかどうかが確認される(ステップS130)。
rt≠0%、すなわち筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射が確保されている場合(ステップS130におけるNO判定時)には、ステップS150が実行されて、テスト入力されたDI比率rtに従ったDI比率設定が行なわれる。
これに対して、DI比率テスト値rt=0%である場合(ステップS130におけるYES判定時)には、所定のポート噴射100%許可条件、すなわち筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射停止の許可条件が成立するかどうかが判定される(ステップS140)。
図4に示すように、rt=0%のテスト入力があった時刻t1以前に、所定期間Tdi以上筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射が継続されていたこと(筒内噴射有)がポート噴射100%許可条件とされる。時刻t1以前の所定期間Tdiにおいて筒内噴射が継続されていない場合には、筒内噴射用インジェクタ110の先端温度が上昇しており、燃料噴射を停止すればデポジット堆積による詰まりが発生する危険性があるため、ポート噴射100%許可条件は成立しない。なお、所定期間Tdiは、燃料噴射停止時での筒内噴射用インジェクタ110の温度上昇特性を考慮して、経過時間あるいは点火回数(サイクル数)等により決定すればよい。
再び図3を参照して、ポート噴射100%許可条件の不成立時(ステップS140におけるNO判定時)には、テスト入力は無効化され、すなわちDI比率テスト値rtが無視されて(ステップS145)、ステップS110によるエンジン条件に応じた通常のDI比率設定が行なわれる。
一方、時刻t1以前に、所定期間Tdi以上筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射が継続されていた場合(ステップS140におけるYES判定時)には、ポート噴射100%許可条件が成立する。この場合には、ポート噴射期間Tpfiを積算した上で(ステップS147)、rt=0%に従って筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射が停止され、吸気通路噴射用インジェクタ120からのみ燃料が噴射される(ステップS150)。
図4に示されるように、DI比率テスト値rt=0%に従ったポート噴射100%(筒内噴射無)の実行は、ポート噴射期間Tpfiが所定の許可期間Tplを超えない範囲で許可される。したがって、時刻t1においてポート噴射100%許可条件が成立して、DI比率テスト値rt=0%に従った燃料噴射が開始されても、時刻t1から許可期間Tplが経過した時刻t2において、筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射停止継続による先端温度上昇を考慮して、ポート噴射100%許可条件は不成立となる(ステップS140におけるNO判定)。
このとき、テスト入力は無効化され、すなわちDI比率テスト値rtが無視されて(ステップS145)、ステップS110によるエンジン条件に応じた通常のDI比率設定が再び行なわれる。なお、許可期間Tplについても、燃料噴射停止時での筒内噴射用インジェクタ110の温度上昇特性を考慮して、経過時間あるいは点火回数(サイクル数)等により決定すればよい。
実施の形態2に従うDI比率設定制御によれば、任意のテスト入力(DI比率テスト値rt)に従った故障診断に有用なDI比率設定を可能にした上で、筒内噴射用インジェクタ110の詰まり発生防止を自動的に抑制することができる。
[実施の形態3]
一般に、暖機終了まではエンジンでの燃焼状態が不安定となり易いので、このような場合に任意のDI比率設定によるテスト(故障診断)を行なうことは好ましくない。実施の形態3では、このような状況でのテスト(故障診断)の実行を自動的に回避可能なDI比率設定制御について説明する。
図5を参照して、本発明の実施の形態3に従うDI比率設定制御によれば、テスト入力、すなわちDI比率テスト値rtの入力があった場合(ステップS100におけるYES判定時)には、エンジン10の暖機が既に終了しているか否かが判定される(ステップS160)。暖機終了の判定は、たとえば、エンジン温度(冷却水温)が基準温度Ttst以上であるかどうかによって行なわれる。
暖機が終了している場合(ステップS160におけるYES判定時)には、ステップS150が実行されて、テスト入力されたDI比率rtに従ったDI比率設定が行なわれる。これに対して、暖機が終了していない場合(ステップS160におけるNO判定時)には、テスト入力は無効化され、すなわちDI比率テスト値rtが無視されて(ステップS145)、ステップS110によるエンジン条件に応じた通常のDI比率設定が行なわれる。
実施の形態3によるDI比率設定制御によれば、エンジンでの燃焼状態が不安定となり易い暖機未終了時を自動的に避けた上で、強制的なテスト入力(DI比率テスト値rt)に従った故障診断テストを行なうことができる。
このように、本発明の実施の形態による内燃機関の制御装置によれば、基本的にはエンジン条件に応じた最適なDI比率設定を行なった上で、所望のDI比率を外部から強制的に指示することによる効率的に故障診断テスト試験を実現できる。さらに、このような強制的なDI比率設定により、内燃機関の状態が不安定となることを自動的に回避できる。
なお、図2、図3および図5に示したフローチャートと本発明の構成との対応関係を説明すれば、ステップS110が本発明における「第1の分担比率制御手段」に対応し、ステップS150が本発明における「第2の分担比率制御手段」に対応する。また、ステップS140が本発明の「許可条件判定手段」に対応し、ステップS145が本発明の「テスト入力無効化手段」に対応し、ステップS160は本発明の「暖機終了判定手段」に対応する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る内燃機関の制御装置で制御されるエンジンシステムの概略構成図である。 本発明の実施の形態1に従うDI比率設定制御を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態2に従うDI比率設定制御を説明するフローチャートである。 ポート噴射100%許可条件の例を説明する概念図である。 本発明の実施の形態3に従うDI比率設定制御を説明するフローチャートである。
符号の説明
10 エンジン、20 インテークマニホールド(吸気ポート)、30 サージタンク、40 吸気ダクト、42 エアフローメータ、50 エアクリーナ、60 電動モータ、70 スロットルバルブ、80 エキゾーストマニホールド、90 三元触媒コンバータ、100 アクセルペダル、110 筒内噴射用インジェクタ、112 気筒、120 吸気通路噴射用インジェクタ、130,160 燃料分配管、140 逆止弁、150 高圧燃料ポンプ、152 電磁スピル弁、170 燃料圧レギュレータ、180 低圧燃料ポンプ、190 燃料フィルタ、200 燃料タンク、300 エンジンECU、380 水温センサ、400 燃料圧センサ、420 空燃比センサ、440 アクセル開度センサ、460 回転数センサ、500 故障診断装置、510 コネクタ、r DI比率、rt DI比率テスト値(テスト入力)、Tdi 所定期間、Tpfi ポート噴射期間、Tpl 許可期間。

Claims (5)

  1. 筒内に燃料を噴射するための第1の燃料噴射手段と、吸気通路内に燃料を噴射するための第2の燃料噴射手段とを備える内燃機関の制御装置であって、
    前記内燃機関の条件に基づいて、前記内燃機関における全燃料噴射量に対する前記第1の燃料噴射手段および前記第2の燃料噴射手段の間での燃料噴射量の分担比率を制御する第1の分担比率制御手段と、
    前記制御装置の外部からのテスト入力がある場合に、前記第1の分担比率制御手段に代わって、前記内燃機関の条件とは無関係に、前記テスト入力に従って前記分担比率を設定するための第2の分担比率制御手段とを備え、
    前記テスト入力は、前記第1の燃料噴射手段からのみの燃料噴射および前記第2の燃料噴射手段からのみの燃料噴射の一方を選択するような前記分担比率を指示する、内燃機関の制御装置。
  2. 前記テスト入力が前記全燃料噴射量を前記第2の燃料噴射手段から噴射するような前記分担比率を指示する場合に、前記第2の燃料噴射手段からのみの燃料噴射を許可できる所定の許可条件が成立しているか否かを判定する許可条件判定手段と、
    前記許可条件判定手段によって前記許可条件が不成立と判定されたときに、前記テスト入力を無効にするテスト入力無効化手段とをさらに備え、
    前記許可条件判定手段は、前記テスト入力が与えられた時点より所定期間前までの期間中に前記第1の燃料噴射手段からの燃料噴射が継続されていなかったときに、前記許可条件を不成立と判定する、請求項記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記テスト入力が前記全燃料噴射量を前記第2の燃料噴射手段から噴射するような前記分担比率を指示する場合に、前記第2の燃料噴射手段からのみの燃料噴射を許可できる所定の許可条件が成立しているか否かを判定する許可条件判定手段と、
    前記許可条件判定手段によって前記許可条件が不成立と判定されたときに、前記テスト入力を無効にするテスト入力無効化手段とをさらに備え、
    前記許可条件判定手段は、前記第2の燃料噴射手段からのみの燃料噴射が許可期間を超えて継続するときに、前記許可条件を不成立と判定する、請求項記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記内燃機関の暖機が終了しているかどうかを判定する暖機判定手段と、
    前記暖機判定手段の判定結果に基づいて、前記暖機が終了するまでの間前記テスト入力を無効にするテスト入力無効化手段とをさらに備える、請求項1記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記テスト入力は、故障診断装置より与えられる、請求項1からのいずれか1項に記載の内燃機関の制御装置。
JP2005078356A 2005-03-18 2005-03-18 内燃機関の制御装置 Expired - Fee Related JP4706292B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005078356A JP4706292B2 (ja) 2005-03-18 2005-03-18 内燃機関の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005078356A JP4706292B2 (ja) 2005-03-18 2005-03-18 内燃機関の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006258024A JP2006258024A (ja) 2006-09-28
JP4706292B2 true JP4706292B2 (ja) 2011-06-22

Family

ID=37097545

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005078356A Expired - Fee Related JP4706292B2 (ja) 2005-03-18 2005-03-18 内燃機関の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4706292B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4748462B2 (ja) * 2008-01-31 2011-08-17 株式会社デンソー 内燃機関の異常診断装置
JP5083045B2 (ja) * 2008-06-03 2012-11-28 日産自動車株式会社 燃料噴射弁の異常診断装置
JP5119216B2 (ja) 2009-07-21 2013-01-16 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の異常診断装置
JP5724963B2 (ja) * 2012-08-01 2015-05-27 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の診断装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03246342A (ja) * 1990-02-23 1991-11-01 Toyota Motor Corp 燃料噴射系の異常検出装置
JPH11351041A (ja) * 1998-06-08 1999-12-21 Fuji Heavy Ind Ltd 燃料噴射式内燃機関
JP2000008912A (ja) * 1998-06-26 2000-01-11 Unisia Jecs Corp 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2001336439A (ja) * 2000-05-24 2001-12-07 Fuji Heavy Ind Ltd 筒内燃料噴射エンジンの燃料噴射制御装置
JP2002364409A (ja) * 2001-06-06 2002-12-18 Toyota Motor Corp 筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03246342A (ja) * 1990-02-23 1991-11-01 Toyota Motor Corp 燃料噴射系の異常検出装置
JPH11351041A (ja) * 1998-06-08 1999-12-21 Fuji Heavy Ind Ltd 燃料噴射式内燃機関
JP2000008912A (ja) * 1998-06-26 2000-01-11 Unisia Jecs Corp 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2001336439A (ja) * 2000-05-24 2001-12-07 Fuji Heavy Ind Ltd 筒内燃料噴射エンジンの燃料噴射制御装置
JP2002364409A (ja) * 2001-06-06 2002-12-18 Toyota Motor Corp 筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006258024A (ja) 2006-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4438712B2 (ja) 内燃機関の制御装置
KR100912844B1 (ko) 내연기관용 제어 장치
US7146963B2 (en) State determination device for internal combustion engine
US7198031B2 (en) Control device of internal combustion engine
WO2006051924A1 (en) Control apparatus for internal combustion engine
JP4643323B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4453524B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2006138248A (ja) 内燃機関の制御装置
JP4453584B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4453566B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4706292B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4337710B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4427783B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射制御方法
JP2021105338A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2006037743A (ja) 内燃機関の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110228

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4706292

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees