JP2009270479A - 燃料フィルタ交換時期判定装置及び燃料供給システム - Google Patents

燃料フィルタ交換時期判定装置及び燃料供給システム Download PDF

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Abstract

【課題】実際の目詰まり具合に応じた燃料フィルタの交換時期判定が可能な、燃料フィルタ交換時期判定装置及び燃料供給システムを提供する。
【解決手段】燃料タンクから高圧ポンプに至るまでの燃料経路に配置されて燃料の圧力を検出する燃圧センサと、フィードポンプの回転速度Npを検出するクランク角センサ(回転速度センサ)によるポンプ回転速度検出値を取得するポンプ回転速度取得手段S20と、燃圧センサの検出値である燃圧検出値及びポンプ回転速度Npに基づき、燃料フィルタの目詰まりによる交換時期に達したか否かを判定する交換時期判定手段S70と、を備える。具体的には、ポンプ回転速度Npに基づき目詰まりしていない場合における燃圧検出値を推定し、その推定値と燃圧検出値とのずれ量が所定の閾値を超えた場合に前記交換時期に達したと判定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、内燃機関の燃焼に用いる燃料をインジェクタへ供給する燃料供給装置に備えられた燃料フィルタについて、目詰まりによる交換時期に達したか否かを判定する燃料フィルタ交換時期判定装置に関する。
従来より、内燃機関の燃焼に用いる燃料をインジェクタへ高圧で供給する高圧ポンプと、燃料タンク内の燃料を前記高圧ポンプへ低圧で供給するフィードポンプと、を備えた燃料供給装置が知られており、燃料タンクから高圧ポンプに至るまでの燃料経路に、燃料を濾過する燃料フィルタ(特許文献1等参照)を設けることが一般的である。なお、この種の燃料フィルタは、燃料中に含まれる異物を捕捉する機能、燃料中の水分を除去する機能、及び燃料中のワックス成分を除去する機能を有している。
このような燃料フィルタにおいては、使用時間の経過とともに目詰まりが生じることは避けられず、一定以上の目詰まりが生じた燃料フィルタは寿命であり交換を要する。そこで従来では、内燃機関が搭載された車両の走行距離等に基づき交換時期に達したか否かを判定し、交換時期に達したと判定された場合にはその旨を運転者に対してランプ点灯等による報知を行っていた。
特開平11−270425号公報
しかしながら、燃料フィルタの交換を促す表示を走行距離等に基づき定期的に行う上記従来装置では、実際の目詰まり具合に応じた交換時期判定ではないため、例えば良質燃料を使用しているユーザにとっては、未だ十分に使用できる寿命前の燃料フィルタを交換していることになり、ユーザに対する経済的負担軽減の余地がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、実際の目詰まり具合に応じた燃料フィルタの交換時期判定が可能な、燃料フィルタ交換時期判定装置及び燃料供給システムを提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明では、
内燃機関の燃焼に用いる燃料をインジェクタへ高圧で供給する高圧ポンプと、燃料タンク内の燃料を前記高圧ポンプへ低圧で供給するフィードポンプと、前記燃料タンクから前記高圧ポンプに至るまでの燃料経路に配置されて燃料を濾過する燃料フィルタと、が備えられた燃料供給装置に適用され、前記燃料フィルタの目詰まりによる交換時期を判定する燃料フィルタ交換時期判定装置において、
前記燃料経路に配置されて燃料の圧力を検出する燃圧センサと、
前記フィードポンプの回転速度を検出する回転速度センサによるポンプ回転速度検出値を取得するポンプ回転速度取得手段と、
前記燃圧センサの検出値である燃圧検出値及び前記ポンプ回転速度検出値に基づき、前記交換時期に達したか否かを判定する交換時期判定手段と、
を備えることを特徴とする。
燃料タンクから高圧ポンプに至るまでの燃料経路では、フィードポンプの吐出圧又は吸入圧に応じて燃料の圧力が変化する。さらにこの圧力は、前記燃料経路に配置されている燃料フィルタの目詰まり具合によっても変化する。つまり、前記燃料経路の燃料の圧力は、前記吐出圧又は吸入圧を決定するフィードポンプの回転速度と、燃料フィルタの目詰まり具合に応じて変化すると言える。この点に着目してなされた上記請求項1記載の発明では、燃圧検出値及びポンプ回転速度検出値に基づき交換時期に達したか否かを判定するので、実際の目詰まり具合に応じた前記判定を行うことができる。よって、燃料フィルタを寿命近くまで使用できるようにすることを容易に実現でき、ユーザに対する経済的負担の軽減を図ることができる。
交換時期判定の具体例として請求項2記載の発明が挙げられる。すなわち、前記ポンプ回転速度検出値に基づき、目詰まりしていない場合における前記燃圧検出値を推定する燃圧推定手段を備え、前記交換時期判定手段は、前記燃圧推定手段による推定値と前記燃圧検出値とのずれ量に基づき前記判定を行うことを特徴とする。なお、前記ずれ量は、目詰まりによる燃料フィルタでの圧力損失分であると言える。
また、交換時期判定の他の具体例として、ポンプ回転速度検出値と判定閾値との関係を予めマップとして記憶させておき、ポンプ回転速度検出値及びマップから判定閾値を取得し、燃圧検出値が取得した判定閾値より低い値であれば交換時期に達したと判定するようにしてもよい。
ここで、前記ずれ量が燃料フィルタでの圧力損失を示すことは先述した通りであるが、その圧力損失は、同じ目詰まり状態であってもフィードポンプ吐出圧又は吸入圧によって異なる値となる。この点を鑑みた請求項3記載の発明では、前記交換時期判定手段は、前記ずれ量が所定の閾値を超えた場合に前記交換時期に達したと判定するとともに、前記ポンプ回転速度検出値に応じて前記閾値を可変設定することを特徴とする。よって、交換時期判定の精度を向上できる。
また、同じ目詰まり状態であってもポンプ回転速度が大きいほど吐出圧は大きくなりずれ量(圧力損失)は大きく現れるので、請求項4記載の如く、前記ポンプ回転速度検出値が大きいほど前記閾値が大きくなるよう前記可変設定を行うことが望ましい。
ところで、内燃機関の出力軸を駆動源としてフィードポンプが回転するよう構成されている場合には、内燃機関の運転が過渡状態にある時にはポンプ回転速度検出値は大きく変動することとなる。そして、このように変動している時のポンプ回転速度検出値に基づき交換時期判定を行おうとすると、判定精度が悪くなる。この点を鑑みた請求項5記載の発明では、前記フィードポンプは、内燃機関の出力軸を駆動源として回転するよう構成されており、前記ポンプ回転速度検出値の変動幅が所定範囲内にある安定状態が、所定時間以上継続したことを条件として、前記交換時期判定手段は前記判定を行うことを特徴とする。そのため、上記変動による判定精度悪化を抑制できる。
請求項6記載の発明では、前記交換時期判定手段は、所定期間に取得した複数の前記燃圧検出値の平均値に基づき前記判定を行うことを特徴とする。これによれば、平均値に基づき判定するので、ポンプ回転速度検出値の脈動や変動がなまされることとなり、判定精度悪化を抑制できる。
請求項7記載の発明は、上記燃料フィルタ交換時期判定装置と、高圧ポンプ、フィードポンプ、及び燃料フィルタの少なくとも1つを有する燃料供給装置と、を備えることを特徴とする燃料供給システムである。この燃料供給システムによれば、上述の各種効果を同様に発揮することができる。
以下、本発明に係る燃料フィルタ交換時期判定装置を具体化した一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態の装置は、例えば自動車用ディーゼルエンジン(内燃機関)を対象にしたコモンレール式燃料供給装置に適用されている。
まず図1を参照して、本実施形態に係るコモンレール式燃料噴射制御システムの概略について説明する。このシステムは、大きくは、ECU(電子制御ユニット)30が、各種センサからのセンサ出力を取り込み、それら各センサ出力に基づいて燃料供給系を構成する各装置の駆動を制御するように構成されている。ECU30は、吸入調整弁(詳しくは後述)に対する電流供給量を調整して燃料ポンプ14の燃料吐出量を所望の値に制御することで、コモンレール16内の燃料圧力(レール圧センサ22にて測定される時々の燃料圧力)を目標値(目標燃圧)にフィードバック制御している。そして、その燃料圧力に基づいて、対象エンジンの所定シリンダに対する燃料噴射量、ひいては同エンジンの出力(出力軸の回転速度やトルク)を所望の大きさに制御している。
ここで、燃料供給装置を構成する諸々の装置は、燃料上流側から、燃料タンク10、燃料フィルタ12、燃料ポンプ14、コモンレール16、及びインジェクタ20(燃料噴射弁)の順に配設されている。そしてこのシステムでは、燃料タンク10内の燃料が燃料ポンプ14により圧送されることで、システム内の対象装置に対して燃料の供給が行われるようになっている。
次に図2を参照して、燃料ポンプ14の詳細構造及びその動作態様について説明する。この燃料ポンプ14は、基本的には、フィードポンプ40によって上記燃料タンク10から汲み上げられた燃料を高圧ポンプ50にて加圧して吐出するように構成されている。そしてこの際、高圧ポンプ50に送られる燃料量は、同ポンプ14の燃料吸入側(詳しくは高圧ポンプ50による燃料圧送の前)に設けられた吸入調整弁60(SCV:Suction Control Valve)によって調量されるようになっている。
ここで、フィードポンプ40は、外側にアウタロータ、内側にインナロータを有し、それら各ロータによって作られるスペースを各ロータの回転に応じて増減させ、その増減に合わせて燃料の吸入及び吐出を行う、いわゆるトロコイド式のポンプである。このポンプ40は、上記燃料タンク10の燃料を入口42から吸引して高圧ポンプ50へ送る、いわゆる低圧供給ポンプとして機能するものであり、駆動軸41の回転により駆動されるようになっている。なお、駆動軸41は、クランク軸24(図1参照)と連動しており、エンジン出力による動力で駆動されるようになっている。すなわちこの駆動軸41は、クランク軸24(エンジンの出力軸)の回転に伴い駆動され、例えばクランク軸24の1回転に対して「1/1」又は「1/2」等の比率で回転する。
このフィードポンプ40により吸い上げられた燃料は、フィルタ42aを通り、吸入調整弁60へ送られる。この際、フィードポンプ40の吐出圧が上限値を超えた場合には、燃料タンク10に燃料を戻すようレギュレータバルブ43が作動する。つまり、フィードポンプ40の吐出圧は、レギュレータバルブ43により所定圧以下に制限(調節)される。また、吸入調整弁60へ送られる燃料の温度は、燃温センサ43aにより検出可能とされている。
吸入調整弁60は、例えば非通電時に開弁するノーマリオープン型のリニアソレノイド式電磁弁を備えて構成され、高圧ポンプ50の吸入燃料量を調節するものである。ECU30(図1)によりこの吸入調整弁60に対する通電時間(供給電流量)を制御することで、フィードポンプ40から燃料通路44を通じて高圧ポンプ50へ吸入される燃料量を調節することができるようになっている。すなわち、フィードポンプ40により送られた燃料は、この吸入調整弁60によって必要吐出量(目標燃料圧送量)に調整され、吸入弁53(サクションバルブ)を通って高圧ポンプ50へ流入することになる。
高圧ポンプ50は、吸入調整弁60によって調量された燃料を加圧して外部へ吐出するプランジャポンプである。この高圧ポンプ50は、大きくは、駆動軸41によって往復駆動されるプランジャ51と、ハウジング52の内壁52bとプランジャ51の先端面との間に形成される加圧室52aとを備えて構成され、加圧室52a(プランジャ室)の容積は、プランジャ51の軸方向への往復動によって変化する。
プランジャ51は、偏心カム55の周囲に装着されたリングカム56にスプリング57によって押し付けられている。そして、偏心カム55は駆動軸41に偏心するように取り付けられており、駆動軸41が回転すると偏心カム55が偏心して回転し、リングカム56がそれに追従して変位することにより上記プランジャ51を軸方向に押して(又は引いて)変位させる。こうして2本のプランジャ51が圧送上死点から圧送下死点までの間を往復動するようになっている。
上述のように、この高圧ポンプ50の吸入側には、加圧室52aと上記フィードポンプ40側とを連通又は遮断する吸入弁53が配設されている。これに対し、この高圧ポンプ50の吐出側にも同様に、同加圧室52aと上記コモンレール16側とを連通又は遮断する吐出弁54が設けられている。すなわち、プランジャ51の下降に伴い加圧室52aの体積が増大して加圧室52a内の圧力が低下すると、吐出弁54が閉弁するとともに吸入弁53が開弁する。そしてこれにより、吸入調整弁60を介してフィードポンプ40から加圧室52a内に燃料が供給される。また逆に、プランジャ51の上昇に伴い加圧室52aの体積が減少して加圧室52a内の圧力が上昇すると、今度は吸入弁53が閉弁する。そして、加圧室52a内の圧力が所定圧力に達すると吐出弁54が開弁して加圧室52a内で加圧された高圧燃料が上記コモンレール16へ向けて供給されることになる。以上に説明した如く燃料ポンプ14が作動すると、燃料タンク10内の燃料は燃料フィルタ12を介して汲み上げられ、コモンレール16へ加圧供給(圧送)される。
コモンレール16は、上記燃料ポンプ14から圧送された燃料を高圧状態で蓄えてこれを、シリンダ#1〜#4の各々に設けられた高圧配管18を通じて、各シリンダのインジェクタ20(燃料噴射弁)へそれぞれ供給するものである。インジェクタ20は、各シリンダ#1〜#4内の各燃焼室に対してそれぞれ設けられており、上記コモンレール16に蓄圧・保持された高圧燃料を噴射する、いわば高圧燃料用の燃料噴射弁として構成されるものである。なお、インジェクタ20に供給された燃料の余剰分は、低圧配管28を通じて燃料タンク10に戻される。
次に、図1に示す燃料フィルタ12について詳細に説明する。
燃料フィルタ12は、燃料ポンプ14と燃料タンク10とを接続する配管29途中に配設されている。つまり、燃料タンク10からフィードポンプ40に至るまでの燃料経路上に配置されている。また、燃料フィルタ12は、ケース12a内にフィルタエレメント12bを収容して構成されており、このフィルタエレメント12bは、燃料中に含まれる異物を捕捉する機能、燃料中の水分を除去する機能、及び燃料中のワックス成分を除去する機能を有するものである。
このような燃料フィルタ12においては、捕捉した異物及びワックス成分等が使用時間の経過とともにフィルタエレメント12bに堆積して目詰まりしてくる。そして、一定以上の目詰まりが生じたフィルタエレメント12bは寿命であり交換を要する。そこで本実施形態では、燃料フィルタ12の下流側かつフィードポンプ40上流側に、燃料の圧力を検出する燃圧センサ13を設置し、ECU30(燃料フィルタ交換時期判定装置)は、燃圧センサ13の検出値である燃圧検出値、及びフィードポンプ40の回転速度Npに基づき、目詰まりによる交換時期に達したか否かを判定する(以下、この判定を「交換時期判定」と呼ぶ)。
図3は、ECU30に備えられたマイコンが実行する交換時期判定の処理手順を示すフローチャートであり、この処理は、エンジン運転中に所定時間(例えばマイコンのCPUの演算周期)毎に繰り返し実行される。
ECU30には、クランク軸24の回転角度を検出するクランク角センサ24a(回転速度センサ)からのクランク角信号が入力されている。そして、図3のステップS10において、取得したクランク角信号に基づきクランク軸24の回転速度(エンジン回転速度Ne)を算出する。続くステップS20(ポンプ回転速度取得手段)では、算出したエンジン回転速度Neに基づきフィードポンプ40の回転速度Np(ポンプ回転速度検出値)を算出する。
ここで、フィードポンプ40はクランク軸24を駆動源として回転するものであるため、エンジン回転速度Neが変動すればポンプ回転速度Npも変動し、フィードポンプ40による吐出圧及び吸入圧は変動する。このようにして生じるポンプ回転速度Npの変動に関し、続くステップS30では、当該変動が少ない安定状態であるか否かを判定する。具体的には、算出したポンプ回転速度Npの変動幅が所定範囲内にある安定状態が、所定時間以上継続したか否かを判定する。
安定状態でないと判定された場合(S30:NO)には安定状態になるまで待ち、安定状態であると判定されると(S30:YES)、続くステップS40(燃圧推定手段)において、ステップS20にて算出したポンプ回転速度Npに基づき、燃料フィルタ12が目詰まりしていない場合における燃圧センサ13の燃圧検出値を推定する。つまり、フィードポンプ40の上流側かつ燃料フィルタ12の下流側における、目詰まりしていない場合の燃圧を推定する。
ステップS40での推定には、ポンプ回転速度Npと推定値との関係を特定するマップを用いてもよいし、ポンプ回転速度Npから推定値を演算する演算式を用いてもよい。これらのマップや演算式は試験等により予め設定しておき、マイコンのROM等の記憶装置に記憶させておけばよい。図4中の実線(2)は、マップを用いた場合におけるステップS40での推定値を示しており、ポンプ回転速度Npが大きいほど推定値が高くなるよう推定している。
続くステップS50では燃圧センサ13による検出値(燃圧検出値)を取得する。この燃圧センサ13は、ステップS40にて推定した箇所(フィードポンプ40の上流側かつ燃料フィルタ12の下流側)における実際の燃圧を検出するものである。そして、燃料フィルタ12の目詰まりが進行するほど、ポンプ回転速度Npが同じであっても燃圧検出値は低くなる(図4中の点線(1)参照)。よって、目詰まりしていない場合における燃圧の推定値に対する燃圧検出値のずれ量(図4中の(3)参照)が、燃料フィルタ12での圧力損失分であると言える。
この点を鑑み、続くステップS60では、ステップS40にて推定した推定値からステップS50にて取得した燃圧検出値を減算することにより、燃料フィルタ12での圧力損失を算出する。続くステップS70(交換時期判定手段)では、算出した圧力損失が、予め設定された目詰まり判定閾値よりも大きいか否かを判定し、「圧力損失>閾値」であると判定された場合には(S70:YES)、フィルタエレメント12bが目詰まりによる交換時期に達したと判定する。
目詰まり判定閾値はポンプ回転速度Npに応じて可変設定される。具体的には、ポンプ回転速度Npの値が大きいほど目詰まり判定閾値が大きくなるよう可変設定する。これは、燃料フィルタ12の目詰まり程度が同じであっても、ポンプ回転速度Npの値が大きいほどずれ量(3)は大きくなるからである。ちなみに、この可変設定には、ポンプ回転速度Npと判定閾値との関係を特定するマップを用いてもよいし、ポンプ回転速度Npから判定閾値を演算する演算式を用いてもよい。これらのマップや演算式は試験等により予め設定しておき、マイコンのROM等の記憶装置に記憶させておけばよい。
交換時期に達したと判定された場合(S70:YES)には、続くステップS80において、フィルタエレメント12bの交換を促すよう、車室内のインストルメントパネルに備えられたランプを点灯させる等の報知手段により車両運転者に対して報知する。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)フィードポンプ回転速度Npに基づき、フィルタエレメント12bが目詰まりしていない場合における燃圧センサ13の燃圧検出値を推定する。そして、当該推定値と、燃圧センサ13により検出された燃圧検出値とのずれ量に基づき、フィルタエレメント12bでの圧力損失量を算出し、算出した圧力損失量が判定閾値より大きい場合にフィルタエレメント12bが交換時期に達したと判定する。そのため、従来では規定の走行距離毎に定期的にフィルタエレメント12bを交換していたのに対し、本実施形態では、実際の目詰まり具合に応じた交換時期判定及び交換催促報知を行うことができるので、フィルタエレメント12bを寿命近くまで使用できるようにすることを容易に実現でき、ユーザに対する経済的負担の軽減を図ることができる。
(2)燃料フィルタ12の目詰まり程度が同じであっても、ポンプ回転速度Npの値が大きいほどずれ量(3)は大きくなる。そこで本実施形態では、ポンプ回転速度Npの値が大きいほど目詰まり判定閾値が大きくなるよう可変設定するので、交換時期判定の精度を向上できる。
(3)エンジン回転速度Neの変動に伴い生じるポンプ回転速度Npの変動幅が所定範囲内にある安定状態が、所定時間以上継続したことを条件として、ステップS40〜S70による交換時期判定を行うので、当該判定の精度悪化を抑制できる。
(他の実施形態)
上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。また、本発明は上記実施形態の記載内容に限定されず、以下の各実施形態による各特徴的構成をそれぞれ任意に組み合わせるようにしてもよい。
・図3のステップS40にてポンプ回転速度Npに基づき燃圧検出値を推定するにあたり、所定期間に取得した複数のポンプ回転速度Npの平均値を算出し、その平均値に基づき燃圧検出値を推定するようにすれば、ポンプ回転速度Npの脈動や変動がなまされることとなり、判定精度悪化を抑制できる。
・図3のステップS60で用いる燃圧検出値を、所定期間に取得した複数の燃圧検出値の平均値にすれば、燃圧検出値の脈動や変動がなまされることとなり、判定精度悪化を抑制できる。
・図1に示す燃料フィルタ12は、フィードポンプ40の上流側に配置されているが、フィードポンプ40の下流側かつ高圧ポンプ50の上流側に配置するようにしてもよい。この場合においても、燃圧センサ13は燃料フィルタ12の下流側に配置することが望ましい。燃圧センサ13を燃料フィルタ12の上流側に配置してもよいが、下流側に配置した方が燃料フィルタ12の目詰まりに応じてずれ量が顕著に現れるので、判定精度を高めることができる。
・図1に示す燃圧センサ13は、燃料フィルタ12の下流側に配置されているが、燃料フィルタ12の上流側に配置するようにしてもよい。この場合には、フィードポンプ回転速度Npに基づき、燃料フィルタ12が目詰まりしていない場合における燃料フィルタ12の上流側における燃圧検出値を推定し、その推定値と燃圧検出値とのずれ量が判定閾値を超えたか否かに基づき交換時期判定をすればよい。但し、下流側に配置した方が燃料フィルタ12の目詰まりに応じてずれ量が顕著に現れるので、判定精度を高めることができる。
・図1に示す燃圧センサ13は、燃料フィルタ12のケース12aに取り付けられている。より詳しくは、ケース12aのうち燃料流出口の部分に取り付けられている。本発明の燃圧センサ13はケース12aに取り付けられる配置に限られるものではなく、例えば、燃料ポンプ14と燃料タンク10とを接続する配管29に取り付けるようにしてもよいし、燃料ポンプ14の入口42に取り付けるようにしてもよいし、燃料ポンプ14に搭載された燃温センサ43aと一体的に構成してもよい。
・燃温センサ43aにより検出された燃料温度に応じて、ステップS70で用いる判定閾値を可変設定するようにしてもよい。
本発明の一実施形態に係る燃料フィルタ交換時期判定装置が適用される、コモンレール式燃料噴射制御システムを示す図。 同システムに用いられる燃料ポンプの詳細構造を示す図。 図1のECUにより実行される交換時期判定の処理手順を示すフローチャート。 図3の処理にて算出される、目詰まりしていない場合の燃圧推定値、燃圧検出値、及び燃料フィルタでの圧力損失の関係を示す図。
符号の説明
10…燃料タンク、12…燃料フィルタ、13…燃圧センサ、20…インジェクタ、30…ECU(燃料フィルタ交換時期判定装置)、40…フィードポンプ、43…レギュレータバルブ、50…高圧ポンプ、S20…ポンプ回転速度取得手段、S40…燃圧推定手段、S70…交換時期判定手段。

Claims (7)

  1. 内燃機関の燃焼に用いる燃料をインジェクタへ高圧で供給する高圧ポンプと、燃料タンク内の燃料を前記高圧ポンプへ低圧で供給するフィードポンプと、前記燃料タンクから前記高圧ポンプに至るまでの燃料経路に配置されて燃料を濾過する燃料フィルタと、が備えられた燃料供給装置に適用され、前記燃料フィルタの目詰まりによる交換時期を判定する燃料フィルタ交換時期判定装置において、
    前記燃料経路に配置されて燃料の圧力を検出する燃圧センサと、
    前記フィードポンプの回転速度を検出する回転速度センサによるポンプ回転速度検出値を取得するポンプ回転速度取得手段と、
    前記燃圧センサの検出値である燃圧検出値及び前記ポンプ回転速度検出値に基づき、前記交換時期に達したか否かを判定する交換時期判定手段と、
    を備えることを特徴とする燃料フィルタ交換時期判定装置。
  2. 前記ポンプ回転速度検出値に基づき、目詰まりしていない場合における前記燃圧検出値を推定する燃圧推定手段を備え、
    前記交換時期判定手段は、前記燃圧推定手段による推定値と前記燃圧検出値とのずれ量に基づき前記判定を行うことを特徴とする請求項1に記載の燃料フィルタ交換時期判定装置。
  3. 前記交換時期判定手段は、前記ずれ量が所定の閾値を超えた場合に前記交換時期に達したと判定するとともに、前記ポンプ回転速度検出値に応じて前記閾値を可変設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料フィルタ交換時期判定装置。
  4. 前記交換時期判定手段は、前記ポンプ回転速度検出値が大きいほど前記閾値が大きくなるよう前記可変設定を行うことを特徴とする請求項3に記載の燃料フィルタ交換時期判定装置。
  5. 前記フィードポンプは、内燃機関の出力軸を駆動源として回転するよう構成されており、
    前記ポンプ回転速度検出値の変動幅が所定範囲内にある安定状態が、所定時間以上継続したことを条件として、前記交換時期判定手段は前記判定を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の燃料フィルタ交換時期判定装置。
  6. 前記交換時期判定手段は、所定期間に取得した複数の前記燃圧検出値の平均値に基づき前記判定を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の燃料フィルタ交換時期判定装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の燃料フィルタ交換時期判定装置と、
    前記高圧ポンプ、前記フィードポンプ、及び前記燃料フィルタの少なくとも1つを有する燃料供給装置と、
    を備えることを特徴とする燃料供給システム。
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