JP2009103059A - 筒内噴射式内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高圧ポンプで燃料を高圧にして燃料噴射弁に供給するエンジンにおいて、燃料噴射弁の噴射時間算出時から噴射時期までの間の燃料圧力の変化による燃料噴射弁の噴射量の誤差を低減する。
【解決手段】各気筒の燃料噴射弁27の噴射時間を算出する際に、今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間の高圧ポンプ13の吐出量を高圧ポンプモデルにより算出すると共に、今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間に燃料噴射が実行される他気筒の燃料噴射弁27の噴射量を燃料噴射弁モデルにより算出し、これらの高圧ポンプ13の吐出量と燃料噴射弁27の噴射量とに基づいて今回の噴射時間算出気筒の噴射時期におけるデリバリパイプ26内の燃料圧力を高圧燃料系モデルを用いて予測し、この予測した燃料燃圧と要求噴射量とに基づいて今回の噴射時間算出気筒の燃料噴射弁27の噴射時間を算出する。
【選択図】図1
【解決手段】各気筒の燃料噴射弁27の噴射時間を算出する際に、今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間の高圧ポンプ13の吐出量を高圧ポンプモデルにより算出すると共に、今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間に燃料噴射が実行される他気筒の燃料噴射弁27の噴射量を燃料噴射弁モデルにより算出し、これらの高圧ポンプ13の吐出量と燃料噴射弁27の噴射量とに基づいて今回の噴射時間算出気筒の噴射時期におけるデリバリパイプ26内の燃料圧力を高圧燃料系モデルを用いて予測し、この予測した燃料燃圧と要求噴射量とに基づいて今回の噴射時間算出気筒の燃料噴射弁27の噴射時間を算出する。
【選択図】図1
Description
本発明は、高圧ポンプから吐出される高圧の燃料を各気筒の燃料噴射弁に供給する筒内噴射式内燃機関の制御装置に関する発明である。
気筒内に燃料を直接噴射する筒内噴射式エンジンは、吸気ポートに燃料を噴射する吸気ポート噴射式エンジンと比較して、噴射から燃焼までの時間が短く、噴射燃料を霧化させる時間を十分に稼ぐことができないため、噴射圧力を高圧にして噴射燃料を微粒化する必要がある。そのため、特許文献1(特開2003−322048号公報)に記載されているように、筒内噴射式エンジンでは、燃料タンクから低圧ポンプで汲み上げた燃料を、エンジンのカム軸で駆動される高圧ポンプに供給し、この高圧ポンプから吐出される高圧の燃料を高圧燃料配管を通して各気筒の燃料噴射弁へ圧送するようにしている。
一般に、高圧ポンプは、エンジンのカム軸の動力によってポンプ室内でピストンを往復運動させて燃料の吸入と吐出を繰り返す構成となっているが、近年の噴射圧力の更なる高圧化の要求に伴って高圧ポンプの1回転当たりの吐出量が増加して高圧燃料配管内の燃料圧力(つまり燃料噴射弁に供給される燃料圧力)の変動が大きくなる傾向がある。このため、要求噴射量と燃料圧力等に基づいて燃料噴射弁の噴射時間(噴射パルス幅)を算出する時点から、その後、実際に燃料噴射を実行する噴射時期までの間に、燃料圧力が比較的大きく変化することがある。燃料圧力が変化すると、噴射時間が同じでも噴射量が変化するため、噴射時間の算出時から噴射時期までの間に燃料圧力が変化すると、噴射量の誤差が増大して燃焼状態が悪化し、燃費や排気エミッションの悪化を招いたり、エンジン出力の低下を招く可能性がある。
そこで、特許文献2(特開2006−57514号公報)に記載されているように、燃料噴射弁の噴射時間の算出時における燃料圧力に基づいてその後の噴射時期における燃料圧力を予測(推定)し、その予測した燃料圧力を用いて燃料噴射弁の噴射時間を算出するようにしたものがある。このものは、噴射時間の算出時から噴射時期までに燃料圧送があるときには、前回の燃料圧送による燃料圧力上昇分をその後の噴射時間の算出時における燃料圧力に加算して噴射時期における燃料圧力を予測し、噴射時間の算出時から噴射時期までに他気筒への燃料噴射があるときには、他気筒への燃料噴射による燃料圧力低下分を噴射時間の算出時における燃料圧力から減算して次の噴射時期における燃料圧力を予測するようにしている。
特開2003−322048号公報
特開2006−57514号公報
しかし、上記特許文献2の技術では、単に噴射時間の算出時における燃料圧力に対して前回の燃料圧送による燃料圧力上昇分を加算し、或は、燃料噴射による燃料圧力低下分を減算して噴射時期における燃料圧力を予測するだけであるため、噴射時間算出時にその後の噴射時期における燃料圧力を精度良く予測することができず、その結果、燃料圧力の予測値を用いた噴射時間の算出精度が低下して、噴射時間算出時から噴射時期までの間の燃料圧力の変化による噴射量の誤差を十分に低減できないという欠点がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、従って本発明の目的は、燃料噴射弁の噴射時間の算出時にその後の噴射時期における燃料圧力を精度良く予測して、その燃料圧力の予測値を用いて噴射時間を精度良く算出することができ、噴射時間算出時から噴射時期までの間の燃料圧力の変化による噴射量の誤差を低減することができる筒内噴射式内燃機関の制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、高圧ポンプから吐出される高圧の燃料を高圧燃料通路を通して燃料噴射弁に供給し、高圧燃料通路内の燃料圧力と要求噴射量とに基づいて燃料噴射弁の噴射時間を算出する噴射時間算出手段を備えた筒内噴射式内燃機関の制御装置において、高圧ポンプの吐出量を高圧ポンプモデル(物理モデル)により算出する吐出量算出手段と、燃料噴射弁の噴射量を燃料噴射弁モデル(物理モデル)により算出する噴射量算出手段と、噴射時間算出手段により燃料噴射弁の噴射時間を算出する際に該燃料噴射弁の噴射時期における燃料圧力を高圧ポンプの吐出量と燃料噴射弁の噴射量とを入力パラメータとする高圧燃料系モデル(物理モデル)により予測する燃圧予測手段とを備え、噴射時間算出手段は、燃圧予測手段で予測した燃料圧力を用いて燃料噴射弁の噴射時間を算出するようにしたものである。
この構成では、噴射時間算出時から噴射時期までの間の高圧ポンプの吐出量と燃料噴射弁の噴射量をそれぞれ高圧ポンプモデルと燃料噴射弁モデルを用いて精度良く算出することができる。高圧ポンプの吐出量や燃料噴射弁の噴射量に応じて高圧燃料通路内の燃料圧力(燃料噴射弁に供給される燃料圧力)が変化するため、これらの高圧ポンプの吐出量と燃料噴射弁の噴射量とを入力パラメータとする高圧燃料系モデルにより燃料噴射弁の噴射時期における燃料圧力を精度良く予測することができ、この精度良く予測した噴射時期における燃料圧力と要求噴射量とに基づいて燃料噴射弁の噴射時間を精度良く算出することができる。これにより、噴射時間算出時から噴射時期までの間の燃料圧力の変化による噴射量の誤差を低減することができて、燃費や排気エミッションを向上させることができると共に、噴射量の誤差による内燃機関の出力低下を防止することができる。
また、請求項2のように、内燃機関のカム軸の動力によってポンプ室内で往復運動されるピストンと、該ポンプ室の吸入口側を開閉する燃圧制御弁とを備えた高圧ポンプが使用ている場合は、ピストンの燃料押圧面の面積と燃圧制御弁の駆動パルスと内燃機関のクランク角とを入力パラメータとする高圧ポンプモデルにより高圧ポンプの吐出量を算出するようにすると良い。
内燃機関のクランク軸に連動するカム軸によって高圧ポンプのピストンが駆動されて、クランク角に応じてピストンのリフト量(下死点からの上昇量)が変化するため、クランク角からピストンのリフト量や高圧ポンプの吐出行程(ピストンの上昇時)を判断することができる。更に、燃圧制御弁の駆動パルスから実際に燃料が吐出される実吐出期間(燃圧制御弁の閉弁期間)を判断することができ、実吐出期間におけるピストンの上昇量(リフト量の増加量)とピストンの燃料押圧面の面積から高圧ポンプの吐出量を精度良く算出することができる。
更に、請求項3のように、内燃機関のクランク軸に対するカム軸の回転位相(以下「カム軸位相」という)を変化させることでカム軸によって駆動される吸気バルブ及び/又は排気バルブのバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング装置を備えたシステムの場合には、可変バルブタイミング装置によるカム軸位相の変化も考慮して高圧ポンプの吐出量を算出するようにすると良い。
可変バルブタイミング装置によってカム軸位相(クランク軸に対するカム軸の回転位相)が変化した場合には、クランク角と、カム軸によって駆動されるピストンのリフト量との関係が変化するため、クランク角とピストンのリフト量との関係をカム軸位相の変化分だけ補正することで、カム軸位相の変化の影響を受けずに、クランク角からピストンのリフト量を精度良く求めて、高圧ポンプの吐出量を精度良く算出することができる。
また、請求項4のように、前記噴射量算出手段は、燃料噴射弁の噴射時間と高圧燃料通路内の燃料圧力とを入力パラメータとする燃料噴射弁モデルにより燃料噴射弁の噴射量を算出するようにすると良い。噴射時間や燃料圧力に応じて噴射量が変化するため、噴射時間と燃料圧力とを用いれば、噴射量を精度良く算出することができる。
ところで、内燃機関の始動時に気筒判別が完了するまでの期間は、各気筒の噴射時期を判定できないため、噴射時期における燃料圧力を予測することができない。
そこで、請求項5のように、高圧燃料通路内の燃料圧力を検出する燃圧センサを設け、内燃機関の始動時に気筒判別が完了するまでの期間は燃圧予測手段による燃料圧力の予測を禁止して燃圧センサで燃料圧力を検出するようにしても良い。このようにすれば、気筒判別完了前(つまり噴射時期における燃料圧力を予測できないとき)に燃料噴射弁の噴射時間を算出する場合に、燃圧センサで検出した燃料圧力を用いて噴射時間を算出することができる。
そこで、請求項5のように、高圧燃料通路内の燃料圧力を検出する燃圧センサを設け、内燃機関の始動時に気筒判別が完了するまでの期間は燃圧予測手段による燃料圧力の予測を禁止して燃圧センサで燃料圧力を検出するようにしても良い。このようにすれば、気筒判別完了前(つまり噴射時期における燃料圧力を予測できないとき)に燃料噴射弁の噴射時間を算出する場合に、燃圧センサで検出した燃料圧力を用いて噴射時間を算出することができる。
また、請求項6のように、燃圧センサで検出した燃料圧力と燃圧予測手段で予測した燃料圧力とを比較して高圧ポンプから燃料噴射弁までの高圧燃料系の異常の有無を判定するようにしても良い。高圧燃料系が正常に機能していれば、燃料圧力の検出値(燃圧センサで検出した燃料圧力)と燃料圧力の予測値(燃圧予測手段で予測した燃料圧力)との差が誤差の範囲内に収まるはずであるため、燃料圧力の検出値と燃料圧力の予測値とを比較すれば、高圧燃料系の異常の有無を判定することができる。
更に、請求項7のように、燃圧センサで検出した燃料圧力を用いて燃圧予測手段で予測した燃料圧力を補正するようにしても良い。このようにすれば、燃料圧力の予測値に含まれる誤差(モデル誤差や製品ばらつき)を排除して燃料圧力の予測精度を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を具体化した一実施例を説明する。
まず、図1に基づいて筒内噴射式のエンジン(内燃機関)の高圧燃料供給システム全体の概略構成を説明する。
まず、図1に基づいて筒内噴射式のエンジン(内燃機関)の高圧燃料供給システム全体の概略構成を説明する。
燃料を貯溜する燃料タンク11内には、燃料を汲み上げる低圧ポンプ(図示せず)が設置されている。この低圧ポンプは、バッテリ(図示せず)を電源とする電動モータ(図示せず)によって駆動される。この低圧ポンプから吐出される燃料は、燃料配管12を通して高圧ポンプ13に供給される。
高圧ポンプ13は、円筒状のポンプ室14内でピストン15を往復運動させて燃料を吸入/吐出するピストンポンプであり、ピストン15は、エンジンのカム軸16に嵌着されたカム17の回転運動によって駆動される。この高圧ポンプ13の吸入口18側には、燃圧制御弁19が設けられている。この燃圧制御弁19は、常開型の電磁弁であり、吸入口18を開閉する弁体20と、この弁体20を開弁方向に付勢するスプリング21と、弁体20を閉弁方向に電磁駆動するソレノイド22とから構成されている。
高圧ポンプ13の吸入行程(ピストン15の下降時)においては、燃圧制御弁19が開弁されてポンプ室14内に燃料が吸入され、高圧ポンプ13の吐出行程(ピストン15の上昇時)においては、燃圧制御弁19の閉弁時間(閉弁開始時期からピストン15の上死点までの閉弁状態の時間)を制御することで、高圧ポンプ13の吐出量を制御して燃圧(吐出圧力)を制御する。
つまり、燃圧を上昇させるときには、燃圧制御弁19の閉弁開始時期(通電時期)を進角させることで、燃圧制御弁19の閉弁時間を長くして高圧ポンプ13の吐出量を増加させ、逆に、燃圧を低下させるときには、燃圧制御弁19の閉弁開始時期(通電時期)を遅角させることで、燃圧制御弁19の閉弁時間を短くして高圧ポンプ13の吐出量を減少させる。
一方、高圧ポンプ13の吐出口23側には、吐出した燃料の逆流を防止する逆止弁24が設けられている。高圧ポンプ13から吐出された燃料は、高圧燃料配管25(高圧燃料通路)を通してデリバリパイプ26(高圧燃料通路)に送られ、このデリバリパイプ26からエンジンの各気筒の上部に取り付けられた燃料噴射弁27に高圧の燃料が分配される。デリバリパイプ26には、デリバリパイプ26内の燃料圧力(燃料噴射弁27に供給される燃料圧力)を検出する燃圧センサ28が設けられている。
更に、デリバリパイプ26には、リリーフバルブ29が設けられ、このリリーフバルブ29によってデリバリパイプ26内の燃料圧力が所定圧力に制限され、その圧力を越える燃料の余剰分がリターン配管30を通して燃料タンク11又はポンプ室14に戻されるようになっている。
また、エンジンには、カム軸16の回転に同期してカム角信号のパルスを出力するカム角センサ31と、クランク軸(図示せず)の回転に同期して所定クランク角毎にクランク角信号のパルスを出力するクランク角センサ32が設けられている。このクランク角センサ32の出力信号に基づいてクランク角やエンジン回転速度が検出される。
これら各種センサの出力は、エンジン制御回路(以下「ECU」と表記する)33に入力される。このECU33は、マイクロコンピュータを主体として構成され、エンジン運転中に燃圧センサ28で検出したデリバリパイプ26内の燃料圧力(以下「デリバリ内燃圧」という)を目標燃圧に一致させるように高圧ポンプ13の吐出量(燃圧制御弁19の通電時期)をフィードバック制御する。
また、ECU33は、エンジン運転状態に基づいて燃料噴射弁27の要求噴射量と噴射時期を算出し、要求噴射量とデリバリ内燃圧等に基づいて燃料噴射弁27の噴射時間(噴射パルス)を算出する。
その際、ECU33は、後述する図2乃至図7の噴射時間算出用の各ルーチンを実行することで、燃料噴射弁27の噴射時間を算出する際に、今回、噴射時間を算出する気筒(以下「噴射時間算出気筒」という)の噴射時間算出時からその後の噴射時期までの間の高圧ポンプ13の吐出量Qpmp を後述する高圧ポンプモデル(物理モデル)を用いて算出すると共に、今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間に燃料噴射が実行される他気筒の燃料噴射弁27の噴射量Qinj を後述する燃料噴射弁モデルを用いて算出し、これらの高圧ポンプ13の吐出量Qpmp と燃料噴射弁27の噴射量Qinj とに基づいて今回の噴射時間算出気筒の噴射時期におけるデリバリ内燃圧Pを後述する高圧燃料系モデルを用いて予測し、この予測したデリバリ内燃圧Pと要求噴射量とに基づいて今回の噴射時間算出気筒の燃料噴射弁27の噴射時間を算出する。
以下、図2乃至図7の噴射時間算出用の各ルーチンの処理内容を説明する。
以下、図2乃至図7の噴射時間算出用の各ルーチンの処理内容を説明する。
[噴射時間算出メインルーチン]
図2に示す噴射時間算出メインルーチンは、ECU33の電源オン中に所定周期で実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、燃圧予測ロジックがONであるか否かを判定する。この燃圧予測ロジックは、通常ONにセットされているが、例えば、後述する異常判定により高圧燃料系の異常有りと判定されたときに、燃圧予測ロジックがOFFにリセットされる。
図2に示す噴射時間算出メインルーチンは、ECU33の電源オン中に所定周期で実行される。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、燃圧予測ロジックがONであるか否かを判定する。この燃圧予測ロジックは、通常ONにセットされているが、例えば、後述する異常判定により高圧燃料系の異常有りと判定されたときに、燃圧予測ロジックがOFFにリセットされる。
このステップ101で、燃圧予測ロジックがOFFであると判定されれば、ステップ104に進み、高圧燃料系モデルを用いたデリバリ内燃圧の予測を禁止して、燃圧センサ28でデリバリ内燃圧を検出する。
一方、上記ステップ101で、燃圧予測ロジックがONであると判定されれば、ステップ102に進み、始動完了前であるか否かを判定し、始動完了前であると判定されれば、ステップ103に進み、気筒判別完了前であるか否かを判定する。
上記ステップ102で始動完了前であると判定され且つ上記ステップ103で気筒判別完了前であると判定された場合(つまりエンジン始動時に気筒判別が完了するまでの期間)は、各気筒の噴射時期を判定できないため、噴射時期におけるデリバリ内燃圧を予測することができないと判断して、ステップ104に進み、高圧燃料系モデルを用いたデリバリ内燃圧の予測を禁止して、燃圧センサ28でデリバリ内燃圧を検出する。
その後、上記ステップ103で気筒判別完了後であると判定された場合、又は、上記ステップ102で始動完了後であると判定された場合には、ステップ105に進み、後述する図3の燃圧予測ルーチンを実行して、今回の噴射時間算出気筒の噴射時期におけるデリバリ内燃圧を高圧燃料系モデルを用いて予測する。この場合、燃圧センサ28によるデリバリ内燃圧の検出も行う。
この後、ステップ106に進み、上記ステップ105で予測したデリバリ内燃圧(今回の噴射時間算出気筒の噴射時期におけるデリバリ内燃圧の予測値)と要求噴射量とに基づいて今回の噴射時間算出気筒の燃料噴射弁27の噴射時間を算出する。尚、高圧燃料系モデルを用いたデリバリ内燃圧の予測を禁止した場合には、燃圧センサ28で検出したデリバリ内燃圧と要求噴射量とに基づいて今回の噴射時間算出気筒の燃料噴射弁27の噴射時間を算出する。
この後、ステップ107に進み、後述する図7の異常判定ルーチンを実行して、高圧ポンプ13から燃料噴射弁27までの高圧燃料系の異常の有無を判定する。
[燃圧予測ルーチン]
図3に示す燃圧予測ルーチンは、前記図2の噴射時間算出メインルーチンのステップ105で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ201で、後述する図4のポンプ吐出量算出ルーチンを実行して、今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間の高圧ポンプ13の吐出量Qpmp を高圧ポンプモデルを用いて算出する。
図3に示す燃圧予測ルーチンは、前記図2の噴射時間算出メインルーチンのステップ105で実行されるサブルーチンである。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ201で、後述する図4のポンプ吐出量算出ルーチンを実行して、今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間の高圧ポンプ13の吐出量Qpmp を高圧ポンプモデルを用いて算出する。
この後、ステップ202で、後述する図5の燃料噴射量算出ルーチンを実行して、今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間に燃料噴射が実行される他気筒の燃料噴射弁27の噴射量Qinj を燃料噴射弁モデルを用いて算出する。
この後、ステップ203で、後述する図6のデリバリ内燃圧算出ルーチンを実行して、高圧ポンプ13の吐出量Qpmp と燃料噴射弁27の噴射量Qinj とに基づいて今回の噴射時間算出気筒の噴射時期におけるデリバリ内燃圧Pを高圧燃料系モデルを用いて予測する。
[ポンプ吐出量算出ルーチン]
図4に示すポンプ吐出量算出ルーチンは、前記図3の燃圧予測ルーチンのステップ201で実行されるサブルーチンであり、特許請求の範囲でいう吐出量算出手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ301で、クランク角センサ32で検出したクランク角に基づいて高圧ポンプ13のピストン15のリフト量(下死点からの上昇量)を算出する。
図4に示すポンプ吐出量算出ルーチンは、前記図3の燃圧予測ルーチンのステップ201で実行されるサブルーチンであり、特許請求の範囲でいう吐出量算出手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ301で、クランク角センサ32で検出したクランク角に基づいて高圧ポンプ13のピストン15のリフト量(下死点からの上昇量)を算出する。
エンジンのクランク軸に連動するカム軸16によって高圧ポンプ13のピストン15が駆動されて、図8に示すように、クランク角に応じてピストン15のリフト量が変化するため、クランク角からピストン15のリフト量を求めることができる。
尚、エンジンのクランク軸に対するカム軸16の回転位相(以下「カム軸位相」という)を変化させることでカム軸16によって駆動される吸気バルブ及び/又は排気バルブのバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング装置を備えたシステムでは、可変バルブタイミング装置によってカム軸位相が変化した場合には、図8に破線で示すように、カム軸16よって駆動されるピストン15のリフト量とクランク角との関係が変化するため、クランク角とピストン15のリフト量との関係をカム軸位相の変化分だけ補正することで、カム軸位相の変化の影響を受けずに、クランク角からピストン15のリフト量を精度良く求めて、高圧ポンプ13の吐出量を精度良く算出することができる。
この後、ステップ302に進み、ピストン15のリフト量の今回値と前回値との差に基づいて高圧ポンプ13の吐出行程(ピストン15の上昇時)であるか吸入行程(ピストン15の下降時)であるかを判定する。尚、クランク角に基づいて高圧ポンプ13の吐出行程であるか吸入行程であるかを判定するようにしても良い。
この後、ステップ303に進み、今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間の高圧ポンプ13の吐出量Qpmp を次のようにして算出する。今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間において、燃圧制御弁19の駆動パルスから高圧ポンプ13の吐出行程のうちの実際に燃料が吐出される実吐出期間(燃圧制御弁19の閉弁期間)を求め、この実吐出期間におけるピストン15の上昇量L(リフト量の増加量)とピストン15の燃料押圧面(上面)の面積Aとに基づいて次式に示す高圧ポンプモデルを用いて、今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間の高圧ポンプ13の吐出量Qpmp を算出する。
Qpmp =A×L
尚、今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間に実吐出期間がない場合には、高圧ポンプ13の吐出量Qpmp を「0」とする。
Qpmp =A×L
尚、今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間に実吐出期間がない場合には、高圧ポンプ13の吐出量Qpmp を「0」とする。
[燃料噴射量算出ルーチン]
図5に示す燃料噴射量算出ルーチンは、前記図3の燃圧予測ルーチンのステップ202で実行されるサブルーチンであり、特許請求の範囲でいう噴射量算出手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ401で、今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間に燃料噴射が実行される他気筒の燃料噴射弁27の噴射時間TAUを読み込む。
図5に示す燃料噴射量算出ルーチンは、前記図3の燃圧予測ルーチンのステップ202で実行されるサブルーチンであり、特許請求の範囲でいう噴射量算出手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ401で、今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間に燃料噴射が実行される他気筒の燃料噴射弁27の噴射時間TAUを読み込む。
この後、ステップ402に進み、図9に示す流量係数K(噴射時間を噴射量に変換するための係数)のマップを参照して、前回のデリバリ内燃圧の予測値P(今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間に燃料噴射が実行される他気筒の燃料噴射弁27の噴射時期におけるデリバリ内燃圧の予測値P)に応じた流量係数Kを算出する。尚、燃圧センサ28で検出した現在のデリバリ内燃圧の検出値Ps に応じた流量係数Kを算出するようにしても良い。
この後、ステップ403に進み、燃料噴射弁27の噴射時間TAUと無効噴射時間Ti と流量係数Kとに基づいて次式に示す燃料噴射弁モデルを用いて、今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間に燃料噴射が実行される他気筒の燃料噴射弁27の噴射量Qinj を算出する。
Qinj =K×(TAU−Ti )
Qinj =K×(TAU−Ti )
[デリバリ内燃圧算出ルーチン]
図6に示すデリバリ内燃圧算出ルーチンは、前記図3の燃圧予測ルーチンのステップ203で実行されるサブルーチンであり、特許請求の範囲でいう燃圧予測手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ501で、今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間に燃料噴射が実行される他気筒の燃料噴射弁27の噴射量Qinj を読み込んだ後、ステップ502に進み、今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間の高圧ポンプ13の吐出量Qpmp を読み込む。
図6に示すデリバリ内燃圧算出ルーチンは、前記図3の燃圧予測ルーチンのステップ203で実行されるサブルーチンであり、特許請求の範囲でいう燃圧予測手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ501で、今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間に燃料噴射が実行される他気筒の燃料噴射弁27の噴射量Qinj を読み込んだ後、ステップ502に進み、今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間の高圧ポンプ13の吐出量Qpmp を読み込む。
この後、ステップ503に進み、高圧ポンプ13の吐出量Qpmp と燃料噴射弁27の噴射量Qinj と燃料の体積弾性率Bとデリバリパイプ26の容積Vとに基づいて次式に示す高圧燃料系モデルを用いて今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間のデリバリ内燃圧の変化量ΔPを算出する。
ΔP=B/V×(Qpmp −ΣQinj )
ここで、ΣQinj は、今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間に燃料噴射が複数回実行される場合の各噴射量Qinj の合計値である。燃料噴射が1回のみの場合は、ΣQinj =Qinj である。
ここで、ΣQinj は、今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間に燃料噴射が複数回実行される場合の各噴射量Qinj の合計値である。燃料噴射が1回のみの場合は、ΣQinj =Qinj である。
この後、ステップ504に進み、前回又は所定回前のデリバリ内燃圧の予測値Pold (今回の噴射時期のデリバリ内燃圧に相当する値)に今回のデリバリ内燃圧の変化量ΔPを加算して今回の噴射時間算出気筒の噴射時期におけるデリバリ内燃圧の予測値Pを求める。
P=Pold +ΔP
P=Pold +ΔP
尚、今回の噴射時間算出時に燃圧センサ28で検出した現在のデリバリ内燃圧の検出値Ps に今回のデリバリ内燃圧の変化量ΔPを加算して今回のデリバリ内燃圧の予測値Pを求めるようにしても良い。
P=Ps +ΔP
P=Ps +ΔP
この後、ステップ505に進み、燃圧センサ28で検出した現在のデリバリ内燃圧の検出値Ps を用いてデリバリ内燃圧の予測値Pを補正する。このステップ505の処理が特許請求の範囲でいう補正手段としての役割を果たす。
具体的には、デリバリ内燃圧が定常状態のとき(高圧ポンプ13の吸入行程)に、現在のデリバリ内燃圧の検出値Ps と前回又は所定回前のデリバリ内燃圧の予測値Pold との差(Ps −Pold )を求めることで、デリバリ内燃圧の予測値Pの誤差(Ps −Pold )を求め、この誤差(Ps −Pold )を今回のデリバリ内燃圧の予測値Pに加算してデリバリ内燃圧の予測値Pを補正する。
P=P+(Ps −Pold )
これにより、デリバリ内燃圧の予測値Pに含まれる誤差(モデル誤差や製品ばらつき)を排除してデリバリ内燃圧の予測精度を向上させることができる。
P=P+(Ps −Pold )
これにより、デリバリ内燃圧の予測値Pに含まれる誤差(モデル誤差や製品ばらつき)を排除してデリバリ内燃圧の予測精度を向上させることができる。
或は、図10に示す補正体積弾性率のマップを参照して、現在のデリバリ内燃圧の検出値Ps に応じた補正体積弾性率を算出し、この補正体積弾性率を用いてデリバリ内燃圧の予測値Pを補正するようにしても良い。
[異常判定ルーチン]
図7に示す異常判定ルーチンは、前記図2の噴射時間算出メインルーチンのステップ107で実行されるサブルーチンであり、特許請求の範囲でいう異常判定手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ601で、今回の噴射時間算出気筒の噴射時期におけるデリバリ内燃圧の予測値Pを読み込むと共に、今回の噴射時間算出気筒の噴射時期におけるデリバリ内燃圧の検出値Ps を読み込む。
図7に示す異常判定ルーチンは、前記図2の噴射時間算出メインルーチンのステップ107で実行されるサブルーチンであり、特許請求の範囲でいう異常判定手段としての役割を果たす。本ルーチンが起動されると、まず、ステップ601で、今回の噴射時間算出気筒の噴射時期におけるデリバリ内燃圧の予測値Pを読み込むと共に、今回の噴射時間算出気筒の噴射時期におけるデリバリ内燃圧の検出値Ps を読み込む。
この後、ステップ602に進み、デリバリ内燃圧の予測値Pと検出値Ps との差の絶対値が異常判定値αよりも大きいか否かを判定する。高圧ポンプ13から燃料噴射弁27までの高圧燃料系が正常に機能していれば、デリバリ内燃圧の予測値Pと検出値Ps との差が誤差の範囲内に収まるはずであるため、デリバリ内燃圧の予測値Pと検出値Ps との差の絶対値が異常判定値αよりも大きいか否かを判定すれば、高圧燃料系の異常の有無を判定することができる。
このステップ602で、デリバリ内燃圧の予測値Pと検出値Ps との差の絶対値が異常判定値αよりも大きいと判定されれば、ステップ603に進み、高圧燃料系の異常有りと判定して、本ルーチンを終了する。
一方、上記ステップ602で、デリバリ内燃圧の予測値Pと検出値Ps との差の絶対値が異常判定値α以下であると判定されれば、ステップ604に進み、高圧燃料系の異常無し(正常)と判定して、本ルーチンを終了する。
以上説明した本実施例の噴射時間算出処理の実行例を図11のタイムチャートを用いて説明する。エンジン始動開始の時点t0 から気筒判別が完了する時点t1 までの期間は、各気筒の噴射時期を判定できないため、噴射時期におけるデリバリ内燃圧を予測することができないと判断して、高圧燃料系モデルを用いたデリバリ内燃圧の予測を禁止して、燃圧センサ28でデリバリ内燃圧Ps を検出し、このデリバリ内燃圧Ps を用いて噴射時間を算出する。
その後、気筒判別が完了した時点t1 で、高圧燃料系モデルを用いたデリバリ内燃圧の予測を開始する。このデリバリ内燃圧の予測は、燃料噴射弁27の噴射時間を算出する際に、今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間の高圧ポンプ13の吐出量Qpmp を高圧ポンプモデルを用いて算出すると共に、今回の噴射時間算出気筒の噴射時間算出時から噴射時期までの間に燃料噴射が実行される他気筒の燃料噴射弁27の噴射量Qinj を燃料噴射弁モデルを用いて算出し、これらの高圧ポンプ13の吐出量Qpmp と燃料噴射弁27の噴射量Qinj とに基づいて今回の噴射時間算出気筒の噴射時期におけるデリバリ内燃圧Pを高圧燃料系モデルを用いて予測し、このデリバリ内燃圧の予測値Pと要求噴射量とに基づいて今回の噴射時間算出気筒の燃料噴射弁27の噴射時間を算出する。
図12に示すように、高圧ポンプ13の吐出量や燃料噴射弁27の噴射量に応じてデリバリ内燃圧が変化するため、本実施例のように、高圧ポンプモデルと燃料噴射弁モデルにより算出した高圧ポンプ13の吐出量と燃料噴射弁27の噴射量とに基づいて高圧燃料系モデルを用いて今回の噴射時間算出気筒の噴射時期におけるデリバリ内燃圧Pを予測することで、今回の噴射時間算出気筒の噴射時期におけるデリバリ内燃圧Pを精度良く予測することができ、このように予測した噴射時期におけるデリバリ内燃圧Pと要求噴射量とに基づいて燃料噴射弁27の噴射時間を算出することで、燃料噴射弁27の噴射時間を精度良く求めることができる。これにより、噴射時間算出時から噴射時期までの間のデリバリ内燃圧Pの変化による噴射量の誤差を低減することができて、燃費や排気エミッションを向上できると共に、噴射量の誤差による出力の低下を防止することができる。
尚、高圧ポンプ13の吐出量を算出する高圧ポンプモデル、燃料噴射弁27の噴射量を算出する燃料噴射弁モデル、デリバリ内燃圧を予測する高圧燃料系モデルは、上記実施例で説明したものに限定されず適宜変更しても良い。
11…燃料タンク、13…高圧ポンプ、14…ポンプ室、15…ピストン、16…カム軸、18…吸入口、19…燃圧制御弁、23…吐出口、25…高圧燃料配管(高圧燃料通路)、26…デリバリパイプ(高圧燃料通路)、27…燃料噴射弁、28…燃圧センサ、31…カム角センサ31、32…クランク角センサ、33…ECU(噴射時間算出手段,吐出量算出手段,噴射量算出手段,燃圧予測手段,異常判定手段,補正手段)
Claims (7)
- 高圧ポンプから吐出される高圧の燃料を高圧燃料通路を通して燃料噴射弁に供給し、前記高圧燃料通路内の燃料圧力と要求噴射量とに基づいて前記燃料噴射弁の噴射時間を算出する噴射時間算出手段を備えた筒内噴射式内燃機関の制御装置において、
前記高圧ポンプの吐出量を高圧ポンプモデルにより算出する吐出量算出手段と、
前記燃料噴射弁の噴射量を燃料噴射弁モデルにより算出する噴射量算出手段と、
前記噴射時間算出手段により前記燃料噴射弁の噴射時間を算出する際に該燃料噴射弁の噴射時期における燃料圧力を前記吐出量算出手段で算出した前記高圧ポンプの吐出量と前記噴射量算出手段で算出した前記燃料噴射弁の噴射量とを入力パラメータとする高圧燃料系モデルにより予測する燃圧予測手段とを備え、
前記噴射時間算出手段は、前記燃圧予測手段で予測した燃料圧力を用いて前記燃料噴射弁の噴射時間を算出することを特徴とする筒内噴射式内燃機関の制御装置。 - 前記高圧ポンプは、前記内燃機関のカム軸の動力によってポンプ室内で往復運動されるピストンと、該ポンプ室の吸入口側を開閉する燃圧制御弁とを備え、
前記吐出量算出手段は、前記ピストンの燃料押圧面の面積と前記燃圧制御弁の駆動パルスと前記内燃機関のクランク角とを入力パラメータとする高圧ポンプモデルにより前記高圧ポンプの吐出量を算出することを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射式内燃機関の制御装置。 - 内燃機関のクランク軸に対するカム軸の回転位相(以下「カム軸位相」という)を変化させることで前記カム軸によって駆動される吸気バルブ及び/又は排気バルブのバルブタイミングを変化させる可変バルブタイミング装置を備え、
前記吐出量算出手段は、前記可変バルブタイミング装置による前記カム軸位相の変化も考慮して前記高圧ポンプの吐出量を算出することを特徴とする請求項2に記載の筒内噴射式内燃機関の制御装置。 - 前記噴射量算出手段は、前記燃料噴射弁の噴射時間と前記高圧燃料通路内の燃料圧力とを入力パラメータとする燃料噴射弁モデルにより前記燃料噴射弁の噴射量を算出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の筒内噴射式内燃機関の制御装置。
- 前記高圧燃料通路内の燃料圧力を検出する燃圧センサを備え、
前記内燃機関の始動時に気筒判別が完了するまでの期間は前記燃圧予測手段による燃料圧力の予測を禁止して前記燃圧センサで燃料圧力を検出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の筒内噴射式内燃機関の制御装置。 - 前記高圧燃料通路内の燃料圧力を検出する燃圧センサと、
前記燃圧センサで検出した燃料圧力と前記燃圧予測手段で予測した燃料圧力とを比較して前記高圧ポンプから前記燃料噴射弁までの高圧燃料系の異常の有無を判定する異常判定手段と
を備えていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の筒内噴射式内燃機関の制御装置。 - 前記高圧燃料通路内の燃料圧力を検出する燃圧センサと、
前記燃圧センサで検出した燃料圧力を用いて前記燃圧予測手段で予測した燃料圧力を補正する補正手段と
を備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の筒内噴射式内燃機関の制御装置。
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-
2007
- 2007-10-24 JP JP2007275868A patent/JP2009103059A/ja active Pending
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