JP2009269757A - 被記録媒体給送装置、記録装置 - Google Patents

被記録媒体給送装置、記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】重送されようとする次位以降の用紙の進行を確実に止めつつも、給送されるべき最上位の用紙を、用紙先端にダメージを与えることなく確実に下流側に進める。
【解決手段】分離部材70は用紙給送方向に沿って所定ピッチで多数の凸状部73を備えている。1枚目用紙Paの先端が当接する凸状部73Aは、1枚目用紙Paの進む力F1が大きいことから、分離部材70全体の弾性変形に加えて更に凸状部73Aが弾性変形し、その結果その先端が案内面56aに到達し、下流側へと進む。2枚目用紙Pbの先端が当接する凸状部73Bは、2枚目用紙Pbが1枚目用紙Paに比して進む力F2が小さいことから殆ど弾性変形せず、これにより2枚目用紙Paの先端は案内面56aに到達することができずに、下流側への進行が止められる。
【選択図】図5

Description

本発明は、被記録媒体収容部から送り出される被記録媒体の先端が当接する位置に配置され、給送されるべき被記録媒体と、次位以降の被記録媒体との分離を行う分離部材を備えた被記録媒体給送装置、およびこれを備えた記録装置に関する。
ファクシミリやプリンタ等に代表される記録装置においては、用紙を収容する収容部から送り出される用紙の先端が当接する位置に、特許文献1に示されるような傾斜面や、特許文献2〜7に多種多様に示されるようなフリクションパッドなどを設け、給送されるべき用紙と、これに連れられて重送されようとする次位以降の用紙とを摩擦分離する構成が採られる場合がある。
しかしながら用紙種類が異なると、それに伴って分離手段に求められる条件も異なり、特に厚紙と薄紙のいずれに対しても適切な分離機能を発揮するよう分離手段を構成することは困難である。この様な問題に鑑み、特許文献1には、固定状態の傾斜面(以下「固定斜面」と言う)と、この傾斜面に対して出没可能な突起の傾斜面(以下「可動斜面」と言う)と、によって分離部を構成した給紙装置が開示されている。
この給紙装置では、用紙が厚紙の場合には1枚目用紙の進む力が大きく、可動斜面を押し下げる為、1枚目用紙と2枚目用紙との分離は固定斜面にて行われる。このため固定斜面は、厚紙に適した角度設定が行われている。
次に用紙が薄紙の場合には、1枚目用紙の進む力は厚紙のそれよりも小さいので、可動斜面を押し下げない。しかし1枚目用紙の進む力は2枚目用紙のそれよりも大きいので、1枚目用紙は、固定斜面より急角度に設定された可動斜面の存在に拘わらず下流側に進み、そして2枚目用紙は、可動斜面によって止められる。
以上の通り特許文献1記載の給紙装置は、厚紙と薄紙の進む力(剛性)の差を利用して、厚紙の分離は固定斜面で行い、薄紙の分離は可動斜面で行うというように、両者の分離を行う傾斜面を使い分けるようにしたものである。
特開平7−267416号公報 特開2000−233840号公報 特開平8−324818号公報 特開2003−118860号公報 実開平7−38045号公報 特開2004−107093号公報 実公平6−41945号公報
しかしながら特許文献1記載の給紙装置では、用紙が厚紙の場合には、分離機能を固定斜面にのみ持たせるので、2枚目用紙先端と固定斜面との間の摩擦力が足りずにダブルフィードが発生する虞がある。また仮に、ダブルフィードを防止する為に固定斜面に公知のフリクションパッドなどを設ける場合には、斜面が固定であるため、逆にノンフィードが発生したり、用紙先端にめくれなどのダメージを与えたりする虞がある。
また薄紙の場合でも同様に、分離機能を可動斜面にのみ持たせるので、厚紙同様2枚目用紙先端と可動斜面との間の摩擦力が足りずにダブルフィードが発生する虞がある。また仮に、ダブルフィードを防止する為に可動斜面に公知のフリクションパッドなどを設ける場合には、1枚目用紙の進む力が大きいと可動斜面の角度が緩くなり、これによりダブルフィードが発生する虞がある。
また特許文献2〜7には種々のフリクションパッドが示されているが、ノンフィードやダブルフィードを防止する点において必ずしも十分ではなく、また特に1枚目用紙先端のめくれを防止する点においても必ずしも十分ではなかった。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その目的は、重送されようとする次位以降の用紙の進行を確実に止めつつも、給送されるべき最上位の用紙を、用紙先端にダメージを与えることなく確実に下流側に進めることにある。
上記課題を解決する為に、本発明の第1の態様は、被記録媒体を積層状態で収容可能な被記録媒体収容部と、前記被記録媒体収容部から被記録媒体を送り出す給送手段と、前記被記録媒体収容部から送り出される被記録媒体の先端が当接する位置に配置され、給送されるべき最上位の被記録媒体と、次位以降の被記録媒体と、の分離を行う分離部材と、を備えた被記録媒体給送装置であって、前記分離部材は、前記分離部材は、給送されるべき最上位の被記録媒体の先端が当接した際に弾性変形する凸状部を、被記録媒体の給送方向に沿って複数備えていることを特徴とする。
本態様によれば、被記録媒体の先端が当接する分離部材は、給送されるべき最上位の被記録媒体(以下「1枚目被記録媒体」と言う)の先端が当接した際に弾性変形する凸状部を給送方向に沿って複数備えているので、1枚目被記録媒体については凸状部の弾性変形によって凸状部に引っ掛かることなく下流側に進むことができ、また先端にダメージを与えることもない。
そして次位以降の被記録媒体については、1枚目被記録媒体よりも下流側に進む力が弱いので、凸状部を弾性変形させることができず、或いは弾性変形した場合でもその量は僅かである為、当該凸状部によって下流側への進行が止められる。
以上により重送されようとする次位以降の被記録媒体の進行を確実に止めつつも、1枚目被記録媒体を、その先端にダメージを与えることなく確実に下流側に進めることができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様に係る被記録媒体給送装置において、前記分離部材は、複数の前記凸状部が被記録媒体の給送方向に沿ってピッチDp毎に配置されて成る凸状部列を、被記録媒体の給送方向と直交する方向に複数備え、被記録媒体の給送方向と直交する方向に複数配置された前記凸状部列は、前記凸状部の配置位置が被記録媒体の給送方向にずれており、前記分離部材全体として被記録媒体の給送方向に沿った前記凸状部の配置ピッチdpが前記ピッチDpより小さいことを特徴とする。
本態様によれば、隣接する凸状部列は、凸状部の配置位置が、被記録媒体の給送方向にずれているので、一つの凸状部列における凸状部の配置ピッチDpが大きくても、分離部材全体の凸状部の配置ピッチdpを小さくすることができる。
分離部材全体として凸状部の配置ピッチdpを小さくできれば、一つの凸状部に1枚目被記録媒体と次位以降の被記録媒体とが突入することを防止できる。即ち、一つの凸状部に1枚目被記録媒体先端と次位以降の被記録媒体先端とが突入すると、1枚目被記録媒体は凸状部を大きく変形させて下流側に進むから、次位以降被記録媒体も同時に下流側に進んでしまう。しかし本態様によれば上記の通り分離部材全体の凸状部の配置ピッチdpを容易に小さくできるので、このような重送を防止できる。
本発明の第3の態様は、第1のまたは第2の態様に係る被記録媒体給送装置において、前記分離部材において被記録媒体の給送方向に沿った前記凸状部の配置ピッチdpが、使用が想定される被記録媒体のうち最も厚みが薄い被記録媒体の厚みより小さいことを特徴とする。
本態様によれば、被記録媒体の給送方向に沿った凸状部の配置ピッチdpが、使用が想定される被記録媒体のうち最も厚みが薄い被記録媒体の厚みより小さいので、使用が想定される全ての被記録媒体に対して、一つの凸状部に1枚目被記録媒体先端と次位以降被記録媒体先端とが突入することを防止でき、即ち重送を確実に防止できる。
本発明の第4の態様は、第1から第3の態様のいずれかに係る被記録媒体給送装置において、前記分離部材は、プレート状を成すベース部に、前記凸状部を備えて構成され、前記ベース部が、被記録媒体の先端が当接する方向に弾性変形可能であり、或いは、被記録媒体の先端が当接する方向に進退可能に設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記分離部材のベース部が、被記録媒体先端が当接する方向に弾性変形可能であり、或いは進退可能であるので、分離部材において被記録媒体が当接する面を、隣接する案内面から大きく突出させておくことができる。
即ち、分離部材において被記録媒体が当接する面を、隣接する案内面から大きく突出させておくことで、次位以降の被記録媒体の先端が当接した際には、当該先端が前記案内面から離間した状態を確実に維持することができ、即ち重送を確実に防止できる。
またこの様に構成しても、1枚目被記録媒体の先端が当接した際には、前記凸状部の弾性変形とともに分離部材それ自体が(ベース部が)弾性変形或いは退避するので、これにより1枚目被記録媒体の先端が容易に隣接する案内面に到達することができ、つまりノンフィードを確実に防止できる。
本発明の第5の態様は、第1から第3の態様のいずれかに係る被記録媒体給送装置において、前記分離部材は、プレート状を成すベース部に、前記凸状部を備えて構成され、前記ベース部が、被記録媒体の先端が当接する方向に弾性変形可能であり、或いは、被記録媒体の先端が当接する方向に進退可能に設けられ、被記録媒体の先端が前記分離部材に当接した際の当該当接位置の変位量に対し前記ベース部の弾性変形量或いは進退量が占める割合が、前記凸状部の弾性変形量が占める割合より大きいことを特徴とする。
本態様によれば、上記第4の態様と同様に、分離部材において被記録媒体が当接する面を、隣接する案内面から大きく突出させておくことができ、次位以降の被記録媒体の重送をより確実に防止でき、また1枚目被記録媒体をより確実に下流側に進めることができる。
そして被記録媒体の先端が分離部材に当接した際の当該当接位置の変位量に対する前記ベース部の弾性変形量或いは進退量の占める割合が、前記凸状部の弾性変形量の占める割合より大きいので、被記録媒体の先端が分離部材に当接した際の当該当接位置の変位量を、十分に確保することができる。
本発明の第6の態様は、第1から第5の態様のいずれかに係る被記録媒体給送装置において、前記分離部材の前記凸状部が鋸歯形状を成しており、前記鋸歯形状を構成する緩斜面が、被記録媒体先端が当接する当接面として利用されることを特徴とする。前記凸状部が肉厚の薄い形状を成している場合には、被記録媒体先端が当接する当接面の傾斜角度が、製造誤差等によりばらつき易く、また狂い易いが、本態様によれば前記凸状部は鋸歯形状を成しており、その緩斜面を被記録媒体先端が当接する当接面として利用するので、被記録媒体先端が当接する当接面の傾斜角度をばらつきなく正確に実現することができる。
本発明の第7の態様は、被記録媒体を積層状態で収容可能な被記録媒体収容部と、前記被記録媒体収容部から被記録媒体を送り出す給送手段と、前記被記録媒体収容部から送り出される被記録媒体の先端が当接する位置に配置され、給送されるべき最上位の被記録媒体と、次位以降の被記録媒体と、の分離を行う分離部材と、を備えた被記録媒体給送装置であって、前記分離部材は、当接荷重の集中に伴う被記録媒体先端の座屈が回避される配置間隔と配置数によって、被記録媒体の幅方向に間隔を空けて複数配置されていることを特徴とする。
本態様によれば、分離部材は、当接荷重の集中に伴う被記録媒体先端の座屈が回避される配置間隔と配置数によって、被記録媒体の幅方向に間隔を空けて複数配置されているので、被記録媒体先端に当接荷重が集中することに伴う座屈を防止することができる。特に、被記録媒体が普通紙の場合には、高温多湿環境下においてコシが弱くなり、先端が分離部材に当接した際に座屈が容易に形成されて、被記録媒体先端にダメージを与えたり、重送を許容してしまう虞がある。しかし本態様によればその様な座屈を防止することができ、従って重送されようとする次位以降の被記録媒体の進行を確実に止めつつも、1枚目被記録媒体を、その先端にダメージを与えることなく確実に下流側に進めることができる。
本発明の第8の態様は、第7の態様に係る被記録媒体給送装置において、前記分離部材は、給送されるべき最上位の被記録媒体の先端が当接した際に弾性変形する凸状部を、被記録媒体の給送方向に沿って複数備えていることを特徴とする。
本態様によれば、上記第1の態様と同様に、1枚目被記録媒体については凸状部の弾性変形によって凸状部に引っ掛かることなく下流側に進むことができ、また先端にダメージを与えることがなく、そして次位以降の被記録媒体については、1枚目被記録媒体よりも下流側に進む力が弱いので、凸状部を弾性変形させることができず、或いは弾性変形した場合でもその量は僅かである為、当該凸状部によって下流側への進行を止めることができる。
本発明の第9の態様は、被記録媒体に記録を行う記録手段と、第1から第8の態様のいずれかに係る被記録媒体給送装置とを備えたことを特徴とする。本態様によれば、記録装置において、上記第1から第8の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることができる。
以下、図1乃至図7を参照しつつ本発明の一実施形態について説明する。図1は「記録装置」の一実施形態であるインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)1の用紙搬送経路を示す側断面図、図2は用紙カセット50の要部斜視図、図3は用紙カセット50の要部側断面図、図4は分離部材70の斜視図、図5(A)、(B)は同側面図であって用紙先端が当接する際の様子を示す図である。また図6は他の実施形態に係る分離部材80の斜視図、図7(A)、(B)は同側面図であって用紙先端が当接する際の様子を示す図である。
尚、図1はプリンタ1の用紙搬送経路上に配置されるローラを図示する為に、ほぼ全てのローラを同一面上に描いているが、その奥行き方向(図1の紙面表裏方向)の位置は必ずしも一致しているとは限らない(一致している場合もある)。
以下、図1を参照しつつプリンタ1の全体構成について概説する。プリンタ1は、装置底部に本発明に係る給送装置2を備え、当該給送装置2から、「被記録媒体」の一例としての用紙(主として単票紙:以下「用紙P」と言う)を1枚ずつ給送し、記録手段4において記録(インクジェット記録)を行い、装置前方側(図1において右側)に設けられた図示しない排紙スタッカへ向けて排出される構成を備えている。
以下、用紙搬送経路上の構成要素について更に詳説する。
給送装置2は、用紙カセット50と、ピックアップローラ16と、ガイドローラ20と、分離手段21と、を備えている。
複数枚の用紙Pを積層状態で収容可能な用紙カセット50は、給送装置2の装置本体に対し、装置前方側から装着及び取り外し可能に構成されている。
符号51は、用紙送り方向(即ち、用紙長さ方向)にスライド可能なエッジガイドを示しており、このエッジガイド51により用紙カセット50に収容された用紙Pの後端エッジが規制される。尚、用紙送り方向と直交する方向(即ち、用紙幅方向)にスライド可能なエッジガイドも設けられており(図示せず)このエッジガイドにより、用紙カセット50に収容された用紙Pのサイドエッジが規制される。
次に図示しないモータによって回転駆動される、用紙給送手段としてのピックアップローラ16は、揺動軸18を中心に揺動する揺動部材17に設けられており、用紙カセット50に収容された用紙Pの最上位のものと接して回転することにより、当該最上位の用紙Pを用紙カセット50から送り出す。
用紙送り出し時、用紙カセット50に収容された用紙先端と対向する位置には、分離部材70が用紙積重方向に対し開き角α(図3)を形成する(上方に拡開するように傾斜する)よう配置されており、ピックアップローラ16の回転により繰り出された給送されるべき最上位の用紙(以下、適宜「1枚目用紙」と言う)Pの先端が分離部材70に摺接しつつ下流側に進むことで、次位以降の用紙Pとの第1段階分離が行われる。
分離部材70の下流側には自由回転可能なガイドローラ20が設けられ、このガイドローラ20の下流側には、分離ローラ22と駆動ローラ23とを備えて構成された、1枚目用紙Pと次位以降の用紙Pとの第2段階分離を行う分離手段21が設けられている。
分離ローラ22は、外周面が弾性材によって形成されるとともに駆動ローラ23と圧接可能に設けられ、且つ、トルクリミッタ機構により、所定の回転抵抗が与えられた状態に設けられている。また駆動ローラ23は図示しないモータにより用紙Pを下流側へ送る方向に回転駆動される。従って重送されようとする次位以降の用紙Pは、当該分離ローラ22と駆動ローラ23との間で止められ、給送されるべき最上位の用紙Pは、駆動ローラ23の回転により下流側に送られるようになっている。
尚分離手段21の近傍には、図示を省略する用紙戻しレバーが配置されており、この用紙戻しレバーにより、分離ローラ22と駆動ローラ23との間で滞留する次位以降の用紙Pが、用紙カセット100の側に戻されるようになっている。
分離手段21の下流側には、図示しないモータにより回転駆動される駆動ローラ26と、駆動ローラ26との間で用紙Pをニップして従動回転するアシストローラ27と、を備えて構成された第1中間送り部25が設けられており、この第1中間送り部25により、用紙Pが更に下流側へと送られる。
プリンタ1は、図示するように用紙カセット100から繰り出した用紙Pをその進行方向が反対向きとなるように湾曲反転させる湾曲反転経路を備えており、第1中間送り部25の下流側には、用紙Pが湾曲反転経路を通過する際の(特に用紙後端が通過する際の)通紙負荷を軽減する従動ローラ29が設けられている。
従動ローラ29の下流側には図示しないモータにより回転駆動される駆動ローラ32と、駆動ローラ32との間で用紙Pをニップして従動回転するアシストローラ33と、を備えて構成された第2中間送り部31が設けられており、この第2中間送り部31により、用紙Pが更に下流側へと送られる。
第2中間送り部31の下流側には、記録手段4が配置されている。記録手段4は、搬送手段5と、記録ヘッド42と、紙案内前39と、排出手段6と、を備えている。尚、搬送手段5の上流側近傍には、用紙Pの通過を検出する用紙検出手段(図示せず)も設けられている。
搬送手段5は、モータによって回転駆動される搬送駆動ローラ35と、該搬送駆動ローラ35に圧接して従動回転するよう紙案内上37に軸支される搬送従動ローラ36とを備えて構成されている。搬送手段5に到達した用紙Pは、搬送駆動ローラ35と搬送従動ローラ36とによってニップされた状態で搬送駆動ローラ35が回転することにより、下流側へと精密送りされる。
続いて記録ヘッド42はキャリッジ40の底部に設けられ、当該キャリッジ40は主走査方向(図1の紙面表裏方向)に延びるキャリッジガイド軸41にガイドされながら、図示しない駆動モータによって主走査方向に往復動する様に駆動される。尚、キャリッジ40はインクカートリッジを搭載しない所謂オフキャリッジタイプであり、インクカートリッジ(図示せず)がキャリッジ40から独立して設けられ、インク供給チューブ(図示せず)を介してインクカートリッジから記録ヘッド42へとインクが供給されるように構成されている。
記録ヘッド42と対向する位置には紙案内前39が設けられ、当該紙案内前39によって、用紙Pと記録ヘッド42との距離が規定されるようになっている。そして紙案内前39の下流側には、記録の行われた用紙Pを排出する排出手段6が設けられている。排出手段6は図示しないモータによって回転駆動される排出駆動ローラ44と、当該排出駆動ローラ44に接して従動回転する排出従動ローラ45とを備えて構成され、記録手段4によって記録の行われた用紙Pは、排出手段6により、装置前方側に設けられた図示を省略するスタッカへと排出される。
以上がプリンタ1の概要であり、以下、図2〜図7を参照しながら本発明に係る給送装置2、その中でも特に用紙カセット50に設けられる分離部材70(或いは分離部材80)について詳説する。尚、図5に示す分離部材70及び図7に示す他の実施形態に係る分離部材80は、図示の容易化の為に水平方向に寝かせて描いているが、実際には図3に示すように所定の傾斜角αをもって設けられる。
図2に示すように、用紙カセット50の底面50aには、ピックアップローラ16と用紙Pとの接触位置に対応する場所に高摩擦材53が配置されており、この高摩擦材53により、ピックアップローラ16による用紙送り出し時に用紙束ごと下流側に送られないよう、当該用紙束が保持される。
用紙カセット50において用紙送り出し方向の前方側内壁は、用紙幅方向(用紙送り方向と直交する方向)に沿って適宜の間隔で複数のリブ状体が配置されて成る櫛歯状部55と、用紙幅方向における位置がピックアップローラ16及び高摩擦材53の位置と一致する分離材保持部56と、により構成されている。
櫛歯状部55は、用紙先端と対向する面55aが、底面50aから用紙積重方向に対して開き角を形成する様に斜め上方に延びる傾斜形状を成しているが、その途中で一旦用紙送り方向に略平行に延びた後、再び斜め上方に延びる段差形状を備えている。また分離材保持部56は、用紙先端と対向する案内面56aが、櫛歯状部55の傾斜形状と略同じ傾斜角を成す傾斜形状に形成されており、櫛歯状部55とは異なり段差形状は備えておらず、底面50aからほぼ真っ直ぐに斜め上方に延びている。
分離材保持部56には分離部材70が設けられており、用紙給送時に1枚目用紙Pの先端が分離部材70に摺接しながら下流側に進むことにより、当該1枚目用紙Pと次位以降の用紙Pとの分離が行われる。
ここで分離部材70は、図3に示すように非給送時において用紙Pが当接する面が、隣接する案内面56aよりも用紙先端側に突出するように設けられており、従ってピックアップローラ16により送り出された用紙Pは、案内面56aよりも先に、先ず分離部材70に当接するようになっている。
ところでこの分離部材70は、図4に示すようにプレート状を成すベース部71と、隆起部72と、この隆起部72の表面に多数形成される凸状部73と、のこれらが一体的に形成された弾性部材であり、例えばゴムや熱可塑性エラストマーなどを用いた成形工程によって形成される。
そして分離材保持部56に設けられた際には、その背面側に位置する突起57、57の作用により、符号bで示すように中央部が両サイドよりも沈むように、可撓性が確保された状態で設けられる。従ってピックアップローラ16により送り出された用紙Pが当接した際には、分離部材70それ自体(ベース部71及び隆起部72それ自体)が、図3の矢印で示すようにその当接方向に弾性変形可能となっている。
続いて分離部材70の表面に多数形成された凸状部73について詳説する。凸状部73は、本実施形態においては図5に示すように用紙給送方向(同図右方向)と直交する方向から視て鋸歯状の形状を成しており、用紙給送方向に沿って一定ピッチで形成されている。
より具体的には、図4に示すように用紙給送方向に沿って一定ピッチで凸状部73が配置されて成る凸状部列(符号A〜Dで示す)が、用紙給送方向と直交する方向に複数配置されており、また隣接する凸状部列は、凸状部73の配置位置が用紙給送方向にずれるように形成されている。
即ち、図5(A)に示すように一つの凸状部列においては凸状部73が用紙給送方向にピッチDp毎に一定間隔で形成されているが、隣接する凸状部列は、本実施形態において用紙給送方向にDp/4(=dp)ピッチずれている。従って一つの凸状部列における凸状部73の配置ピッチDpが大きくても、分離部材70全体としては凸状部73の配置ピッチが極めて小さく設定されている。
以上のような分離部材70を備えた給送装置2において、ピックアップローラ16により送り出された1枚目用紙Paの先端が、図5(A)に示すように分離部材70に当接すると、1枚目用紙Paの先端が分離部材70全体を弾性変形させ、これにより分離部材70は案内面56aの下側に沈む方向(同図矢印方向)に変位する。
ここで符号73Aは1枚目用紙Paの先端が当接する凸状部を示しており、1枚目用紙Paの進む力F1が大きいことから、上述したような分離部材70全体の弾性変形に加えて更に凸状部73Aが弾性変形し、その結果図5(B)に示すように1枚目用紙Paの先端は案内面56aに到達する。そしてこの案内面56aは滑らかな傾斜面であるから、1枚目用紙Paはその先端にめくれなどのダメージが形成されることなく、案内面56aに案内されて、下流側へと進む。
一方、符号73Bは2枚目用紙Pbの先端が当接する凸状部を示しており、2枚目用紙Pbは1枚目用紙Paに比して進む力F2が小さいことから、当接する凸状部73Bは殆ど弾性変形しないか、或いは弾性変形してもその変形量は凸状部73Aの弾性変形量よりも小さく、これにより図5(B)に示すように2枚目用紙Pbの先端は案内面56aに到達することができない。従って2枚目用紙Pbは、その先端が凸状部73Bに引っ掛かったまま、下流側へと進むことができず、これにより重送されることがない42
この様に分離部材70は、1枚目用紙Paの先端が当接した際に弾性変形する凸状部73を備えているので、2枚目用紙Pbの進行を確実に止めつつも、1枚目用紙Paの先端にダメージを与えることなく、且つ確実に当該1枚目用紙Paを下流側に進めることができる。
尚本実施形態では、凸状部73の配置ピッチdpが、給送装置2において使用が想定される用紙のうち最も厚みが薄い用紙(例えば、普通紙)より小さく設定されているので、使用が想定される全ての種類の用紙に対して、一つの凸状部73に、1枚目用紙Paと2枚目用紙Pbとが突入することを防止できる。
即ち、一つの凸状部73に、1枚目用紙Paと2枚目用紙Pbとが突入すると、1枚目用紙Paは凸状部73を大きく変形させて下流側に進むから、2枚目用紙Pbも同時に下流側に進み、即ち重送が生じてしまう。しかし上記の通り一つの凸状部73に、1枚目用紙Paと2枚目用紙Pbとが突入することが防止されるので、使用が想定される全ての種類の用紙に対して、重送を確実に防止することができる。
また分離部材70は、凸状部73のみならず、それ自体(ベース部71及び隆起部72それ自体)が用紙当接方向に弾性変形可能であるので、用紙先端当接する面を、案内面56aから大きく突出させておくことができる。
即ち、分離部材70において用紙先端当接する面を案内面56aから大きく突出させておくことで、2枚目用紙Pbの先端が当接した際には、当該先端が案内面53aから離間した状態を確実に維持することができ、即ち重送を確実に防止できる(図5(B))。
またこのように構成しても、1枚目用紙Paの先端が当接した際には、凸状部73の弾性変形とともに分離部材70それ自体が弾性変形することで、1枚目用紙Paの先端が容易に案内面56aに到達することができ、即ちノンフィードを防止できる。加えて、用紙先端が当接する面の案内面56aからの突出量を大きくすることにより、当該突出量の管理が容易となる。
なお1枚目用紙Paの先端が分離部材70に当接した際の当該当接位置の変位量に対する分離部材70それ自身(ベース部71及び隆起部72それ自身)の弾性変形量の占める割合が、凸状部73の弾性変形量の占める割合より大きいので、1枚目用紙Paの先端が分離部材70に当接した際の当該当接位置の変位量を十分に確保することが可能となり、1枚目用紙Paの先端が確実に案内面56aに到達可能となっている。
尚以上説明した分離部材70は、それ自身が弾性変形可能であり、これにより1枚目用紙Paの先端が分離部材70に当接した際の当該当接位置が、当接方向に大きく変位可能となっているが、分離部材70を前記当接方向に変位可能(進退可能)に設けても構わない。
また上記の例ではベース部71、隆起部72、凸状部73、のこれらを一体的に形成しているが、ベース部71を別部材(例えば樹脂プレートなどの弾性板材)で構成すれば、分離部材70全体の弾性を容易に調整することができる。
以上説明した分離部材70は、鋸歯状の凸状部73を備えて構成されているが、凸状部を図6及び図7(A)、(B)に示すようにギア歯状に形成することもできる。図6において符号81はベース部を、符号82は隆起部を、符号83はギア歯状に形成された凸状部を、それぞれ示しており、また符号80はこれらを備えた分離部材を示している。
この分離部材80も、分離部材70と同様に用紙給送方向に沿って一定ピッチDpで凸状部83が配置されて成る凸状部列(符号A〜Dで示す)が、用紙給送方向と直交する方向に複数配置されており、また隣接する凸状部列は、凸状部83の配置位置が用紙給送方向にDp/4(=dp)ピッチずれるように形成されている。
そして1枚目用紙Paの先端が当接する凸状部83Aは、1枚目用紙Paの進む力F1が大きいことから、分離部材80全体の弾性変形に加えて更に凸状部83Aが弾性変形し、その結果図7(B)に示すように1枚目用紙Paの先端は案内面56aに到達し、下流側へと進むことができる。
一方、2枚目用紙Pbの先端が当接する凸状部83Bは、殆ど弾性変形しないか、或いは弾性変形してもその変形量は凸状部83Aの弾性変形量よりも小さく、これにより2枚目用紙Pbの先端は案内面56aに到達することができずに、重送が防止される。
以上説明した様に、凸状部の形状は種々変形することができ、またその配置ピッチなどは、装置構成に応じて適宜最適化することができることは言うまでもない。また、凸状部の形態、大きさなどに拘わらず、分離部材において用紙先端が当接する当接面が、下記(1)、(2)を実現可能であれば、本発明の作用効果、即ち重送されようとする次位以降の用紙の進行を確実に止めつつも、1枚目用紙を、その先端にダメージを与えることなく確実に下流側に進めることができるといった作用効果を得ることができる。
(1)1枚目用紙先端が当接した際の当該当接部位の弾性変形量が、次位以降の用紙先端が当接した際の当該当接部位の弾性変形量よりも大きく、これにより1枚目用紙については先端当接部位の大きな弾性変形を介して下流側に進めることができる。
(2)次位以降の用紙については、先端当接部位の弾性変形量は小さく、或いは弾性変形量がゼロであり、これにより下流側への進行を止めることができる。
従って分離部材表面(用紙先端が当接する当接面)に、本実施形態で述べたような比較的大きな凸状体を設けずとも、分離部材を発泡性熱可塑性エラストマーなどの発泡体やその他多孔質弾性体などによって形成し、その表面が上記(1)、(2)の機能を実現しうるものであれば良い。
続いて、図8を参照しながら本発明の第3実施形態について説明する。図8において符号50’は第3実施形態に係る用紙カセットを示している。尚、上述した用紙カセット50と同一の構成要素には同一符号を付してあり、以下ではその説明は省略する。
本実施形態に係る用紙カセット50’においては、分離材保持部56’に、2つの分離部材70’が間隔Lを空けて配置されている。この間隔Lと配置数(本実施形態では、2つ)は、用紙先端が分離部材に当接する際の当接荷重の集中に伴う座屈(用紙先端に形成される)を回避するように設定されている。
即ち、例えば用紙が普通紙の場合には、高温多湿環境下においてコシ(剛性)が弱くなるので、その先端が分離部材に当接した際に座屈が生じ、用紙先端にダメージが形成されたり、重送を許容する虞がある。このため、本実施形態では分離部材70’を用紙幅方向に複数箇所設けることで、当接部位1箇所当たりの当接荷重を減らし、用紙先端が当接する際の座屈を防止するように構成されている。
尚、その配置間隔Lが小さ過ぎると、また全体の当接荷重に対して分離部材70’の配置数が少なすぎると、結果的に座屈が生じる場合がある。従ってその配置数、及び配置間隔Lは、用紙のコシや分離部材70’の分離性能等の諸条件に基づいて適宜調整することが望ましい。尚、その配置数及び配置間隔Lは実験に基づいて適宜決定することができる。
この様に分離部材70’を、当接荷重の集中に伴う用紙先端の座屈が回避される配置間隔Lと配置数によって、用紙幅方向に間隔を空けて複数配置することに伴う作用効果は、分離部材70’が上述した第1実施形態に係る分離部材70(図4)或いは第2実施形態に係る分離部材80(図6)と同一構成であるか否か(凸状部73或いは凸状部83を備えるか否か)に拘わらず得ることができる。
従って分離部材70’を、上述した第1実施形態に係る分離部材70或いは第2実施形態に係る分離部材80と同一構成とすることにより、上述した第1実施形態或いは第2実施形態と同様な作用効果を得ることができ、更に加えて当該第3実施形態の作用効果を得ることができる。
本発明の一実施形態に係るプリンタの用紙搬送経路を示す側断面図。 用紙カセットの要部斜視図。 用紙カセットの要部側断面図。 分離部材の斜視図。 (A)、(B)は用紙先端が分離部材に当接する際の分離部材の側面図。 分離部材(他の実施形態)の斜視図。 (A)、(B)は用紙先端が分離部材に当接する際の分離部材(他の実施形態)の側面図。 第3実施形態に係る用紙カセットの要部斜視図。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ、3 給送装置、4 記録手段、5 搬送手段、6 排出手段、13 戻しレバー、16 ピックアップローラ、17 揺動部材、18 揺動軸、20 従動ローラ、21 分離手段、22 分離ローラ、23 駆動ローラ、25 第1中間送り部、26 駆動ローラ、27 アシストローラ、29 従動ローラ、31 第2中間送り部、32 駆動ローラ、33 アシストローラ、35 搬送駆動ローラ、36 搬送従動ローラ、37 紙案内上、39 紙案内前、40 キャリッジ、41 キャリッジガイド軸、42 記録ヘッド、44 排出駆動ローラ、45 排出従動ローラ、50 用紙カセット、50a 底面、51 エッジガイド、53 高摩擦材、55 櫛歯状部、56 分離材保持部、57 突起、70 分離部材、71 ベース部、72 隆起部、73
凸状部、80 分離部材(他の実施形態)、81 ベース部、82 隆起部、83 凸状部、100 用紙カセット

Claims (9)

  1. 被記録媒体を積層状態で収容可能な被記録媒体収容部と、
    前記被記録媒体収容部から被記録媒体を送り出す給送手段と、
    前記被記録媒体収容部から送り出される被記録媒体の先端が当接する位置に配置され、給送されるべき最上位の被記録媒体と、次位以降の被記録媒体と、の分離を行う分離部材と、を備えた被記録媒体給送装置であって、
    前記分離部材は、給送されるべき最上位の被記録媒体の先端が当接した際に弾性変形する凸状部を、被記録媒体の給送方向に沿って複数備えている、
    ことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  2. 請求項1に記載の被記録媒体給送装置において、前記分離部材は、複数の前記凸状部が被記録媒体の給送方向に沿ってピッチDp毎に配置されて成る凸状部列を、被記録媒体の給送方向と直交する方向に複数備え、
    被記録媒体の給送方向と直交する方向に複数配置された前記凸状部列は、前記凸状部の配置位置が被記録媒体の給送方向にずれており、前記分離部材全体として被記録媒体の給送方向に沿った前記凸状部の配置ピッチdpが前記ピッチDpより小さいことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  3. 請求項1または2に記載の被記録媒体給送装置において、前記分離部材において被記録媒体の給送方向に沿った前記凸状部の配置ピッチdpが、使用が想定される被記録媒体のうち最も厚みが薄い被記録媒体の厚みより小さいことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の被記録媒体給送装置において、前記分離部材は、プレート状を成すベース部に、前記凸状部を備えて構成され、
    前記ベース部が、被記録媒体の先端が当接する方向に弾性変形可能であり、或いは、被記録媒体の先端が当接する方向に進退可能に設けられている、
    ことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  5. 請求項1から3のいずれか1項に記載の被記録媒体給送装置において、前記分離部材は、プレート状を成すベース部に、前記凸状部を備えて構成され、
    前記ベース部が、被記録媒体の先端が当接する方向に弾性変形可能であり、或いは、被記録媒体の先端が当接する方向に進退可能に設けられ、
    被記録媒体の先端が前記分離部材に当接した際の当該当接位置の変位量に対し前記ベース部の弾性変形量或いは進退量が占める割合が、前記凸状部の弾性変形量が占める割合より大きいことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の被記録媒体給送装置において、前記分離部材の前記凸状部が鋸歯形状を成しており、前記鋸歯形状を構成する緩斜面が、被記録媒体先端が当接する当接面として利用されることを特徴とする被記録媒体給送装置。
  7. 被記録媒体を積層状態で収容可能な被記録媒体収容部と、
    前記被記録媒体収容部から被記録媒体を送り出す給送手段と、
    前記被記録媒体収容部から送り出される被記録媒体の先端が当接する位置に配置され、給送されるべき最上位の被記録媒体と、次位以降の被記録媒体と、の分離を行う分離部材と、を備えた被記録媒体給送装置であって、
    前記分離部材は、当接荷重の集中に伴う被記録媒体先端の座屈が回避される配置間隔と配置数によって、被記録媒体の幅方向に間隔を空けて複数配置されている、
    ことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  8. 請求項7に記載の被記録媒体給送装置において、前記分離部材は、給送されるべき最上位の被記録媒体の先端が当接した際に弾性変形する凸状部を、被記録媒体の給送方向に沿って複数備えている、
    ことを特徴とする被記録媒体給送装置。
  9. 被記録媒体に記録を行う記録手段と、
    請求項1から8のいずれか1項に記載の被記録媒体給送装置と、
    を備えたことを特徴とする記録装置。
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