JP2009269195A - 廃流体回収体、流体噴射装置、及び廃流体回収体の製造方法 - Google Patents

廃流体回収体、流体噴射装置、及び廃流体回収体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】廃流体回収体を適切に着脱し、かつ、排出部材に付着した廃流体を適切に除去することにある。
【解決手段】廃棄される流体である廃流体を排出する排出部材を有する流体噴射装置に対して着脱される際に、前記排出部材が挿抜される開口部を、側壁に有する容器と、前記容器内に設けられ、前記廃流体を吸収する第1吸収体であって、前記開口部から前記容器内に挿入された前記排出部材を案内するための案内溝を有する第1吸収体と、前記容器内の、前記案内溝を上方から塞ぐ位置に設けられ、前記廃流体を吸収する第2吸収体と、を備えることを特徴とする廃流体回収体。
【選択図】図9

Description

本発明は、廃流体回収体、流体噴射装置、及び廃流体回収体の製造方法に関する。
廃流体回収体の一つとして、流体噴射装置であるインクジェットプリンタに対して着脱可能な廃インク回収体がある。この廃インク回収体は、プリンタに設けられた排出部材(例えば、チューブ)から排出された廃インクを回収するためのものである。
また、上記の廃流体回収体は、廃棄される流体である廃流体を収容する容器と、前記容器内に設けられ前記廃流体を吸収する吸収体と、を備える。これにより、回収した廃流体を吸収し、かつ、収容することができる。
特開2007−130998号公報
ところで、前記容器には、廃流体回収体の着脱の際に前記排出部材が挿抜される開口部が設けられている。ここで、ユーザーフレンドリの観点から、着脱の際に排出部材の開口部に対する挿抜が、スムーズに行われることが要請されている。
また、廃流体回収体の着脱に伴い、挿抜部材に廃流体が付着することがある。そして、挿抜部材に廃流体が付着した状態が維持されると、その後に着脱される廃流体回収体等の汚れを引き起こす恐れがある。
本発明は係る課題に鑑みてなされたものであり、目的とするところは、廃流体回収体を適切に着脱し、かつ、排出部材に付着した廃流体を適切に除去することにある。
前記課題を解決するために、主たる本発明は、
廃棄される流体である廃流体を排出する排出部材を有する流体噴射装置に対して着脱される際に、前記排出部材が挿抜される開口部を、側壁に有する容器と、
前記容器内に設けられ、前記廃流体を吸収する第1吸収体であって、前記開口部から前記容器内に挿入された前記排出部材を案内するための案内溝を有する第1吸収体と、
前記容器内の、前記案内溝を上方から塞ぐ位置に設けられ、前記廃流体を吸収する第2吸収体と、
を備えることを特徴とする廃流体回収体である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本明細書及び添付図面の記載により少なくとも次のことが明らかにされる。
廃棄される流体である廃流体を排出する排出部材を有する流体噴射装置に対して着脱される際に、前記排出部材が挿抜される開口部を、側壁に有する容器と、
前記容器内に設けられ、前記廃流体を吸収する第1吸収体であって、前記開口部から前記容器内に挿入された前記排出部材を案内するための案内溝を有する第1吸収体と、
前記容器内の、前記案内溝を上方から塞ぐ位置に設けられ、前記廃流体を吸収する第2吸収体と、
を備えることを特徴とする廃流体回収体。
このような廃流体回収体によれば、排出部材が、挿抜の際に第1吸収体と第2吸収体の少なくとも一方に接触しやすい。このため、第1吸収体と第2吸収体が、挿抜中の排出部材のガイド機能を果たすため、廃流体回収体を適切に着脱することが可能となる。また、排出部材に付着した廃流体が、排出部材の挿抜中に第1吸収体と第2吸収体によって、拭き取られるため、排出部材に付着した廃流体を適切に除去することが可能となる。
また、かかる廃流体回収体であって、
前記容器内の、前記案内溝を下方から塞ぐ位置に設けられ、前記廃流体を貯留可能な貯留部を有する第3吸収体を備えることが望ましい。
かかる場合には、貯留部があることによって、廃流体が吸収体に吸収される(または、浸透される)までの時間を確保できる。
また、かかる廃流体回収体であって、
前記側壁に垂直な方向から前記開口部を見たときに、前記開口部の一部が、前記第1吸収体及び前記第2吸収体の前記側壁に対向する対向部によって塞がれていることが望ましい。
かかる場合には、挿抜中の排出部材が、2つの吸収体により接触しやすくなる。
また、かかる廃流体回収体であって、
前記容器内には、前記第1吸収体と前記第2吸収体を含む複数の吸収体が、上下方向に積層された状態で設けられ、
前記第1吸収体と前記第2吸収体は、前記複数の吸収体の中で前記上下方向において最も上方に位置し、
前記複数の吸収体のうちの最も下方に位置する吸収体の形状は、前記第2吸収体の形状と同じであることが望ましい。
かかる場合には、リサイクルの際に、廃流体の吸収度合いが最も小さい第2吸収体を、前記最も下方に位置する吸収体として再利用することができる。
また、流体噴射装置本体と、
廃棄される流体である廃流体を排出する排出部材と、
前記排出部材から排出された前記廃流体を回収するための、前記流体噴射装置本体に対して着脱可能な廃流体回収体であって、
着脱の際に前記排出部材が挿抜される開口部を側壁に有する容器と、前記容器内に設けられ、前記廃流体を吸収する第1吸収体であって、前記開口部から前記容器内に挿入された前記排出部材を案内するための案内溝を有する第1吸収体と、前記容器内の前記案内溝を上方から塞ぐ位置に設けられ、前記廃流体を吸収する第2吸収体と、を備える廃流体回収体と、
を具備することを特徴とする流体噴射装置。
このような流体噴射装置によれば、廃流体回収体を適切に着脱し、かつ、排出部材に付着した廃流体を適切に除去することが可能となる。
また、かかる流体噴射装置であって、
前記排出部材は、
揺動する際の支点となる基部と、その先端側に設けられ前記廃流体を排出する軸部と、を有し、
前記廃流体回収体の着脱の際に、前記軸部が前記上下方向において上方または下方に移動するように、前記基部を支点として揺動することが望ましい。
かかる場合には、揺動する構成の排出部材に対しても、第1吸収体と第2吸収体の少なくとも一方が、排出部材の挿抜の際に接触しやすいので、上述した効果(廃流体回収体を適切に着脱し、かつ、排出部材に付着した廃流体を適切に除去する効果)が、より有効に奏される。
また、側壁に開口部を有する容器と、排出部材から廃棄される流体である廃流体を吸収する第1吸収体及び第2吸収体と、を準備するステップと、
前記容器内に、前記側壁に対向するように前記第1吸収体及び前記第2吸収体を取り付けるステップであって、
前記第1吸収体に形成された案内溝が、前記開口部から前記容器内に挿入された前記排出部材を案内できる位置に位置するように、前記第1吸収体を取り付け、
前記案内溝を上方から塞ぐ位置に前記第2吸収体を取り付けるステップと、
を有することを特徴とする廃流体回収体の製造方法。
このような廃流体回収体の製造方法によれば、製造された廃流体回収体を適切に着脱し、かつ、排出部材に付着した廃流体を適切に除去することが可能となる。
===プリンタの構成===
図1は、流体噴射装置の一例であるプリンタ1の全体構成のブロック図である。図2Aは、プリンタ1の全体構成の概略図である。図2Bは、プリンタ1の全体構成の断面図である。なお、図2Aには、矢印にて、上下方向、左右方向、及び前後方向が示されている。また、図2B以降の図にて示されるこれら3つの方向は、図2Aに示された方向と一致するものとする。
以下、プリンタ1の基本的な構成について説明する。
プリンタ1は、搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40、検出器群50、コントローラ60、及びメンテナンスユニット70等を有する。外部装置であるコンピュータ110から印刷データを受信したプリンタ1は、コントローラ60によって各ユニット(搬送ユニット20等)を制御する。コントローラ60は、コンピュータ110から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、紙に画像を印刷する。プリンタ1内の状況は検出器群50によって監視されており、検出器群50は、検出結果をコントローラ60に出力する。コントローラ60は、検出器群50から出力された検出結果に基づいて、各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、媒体(例えば、紙S)を所定の方向(以下、搬送方向という)に搬送させるためのものである。この搬送ユニット20は、給紙ローラ21と、搬送モータ22と、搬送ローラ23と、プラテン24と、排紙ローラ25とを有する。給紙ローラ21は、紙挿入口に挿入された紙をプリンタ内に給紙する。搬送ローラ23は、給紙ローラ21によって給紙された紙Sを印刷可能な領域まで搬送する。搬送ローラ23は、搬送モータ22によって駆動される。プラテン24は、印刷中の紙Sを支持する。排紙ローラ25は、紙Sをプリンタの外部に排出する。
キャリッジユニット30は、ヘッド41を所定の方向(以下、移動方向という)に移動させるためのものである。キャリッジユニット30は、キャリッジ31と、キャリッジモータ32(CRモータとも言う)とを有する。キャリッジ31は、移動方向に往復移動可能であり、キャリッジモータ32によって駆動される。また、キャリッジ31は、流体の一例であるインクを収容するインクカートリッジを着脱可能に保持している。
ヘッドユニット40は、紙にインクを噴射するためのものである。ヘッドユニット40は、複数のノズルを有するヘッド41を備える。このヘッド41はキャリッジ31に設けられているため、キャリッジ31が移動方向に移動すると、ヘッド41も移動方向に移動する。そして、ヘッド41が移動方向に移動中にインクを断続的に噴射することによって、移動方向に沿ったドットライン(ラスタライン)が紙に形成される。なお、インクとしては、水性インクと油性インクの両方を含むものとする。
検出器群50には、リニア式エンコーダ51、ロータリー式エンコーダ52、紙検出センサ53、および光学センサ54等が含まれる。リニア式エンコーダ51は、キャリッジ31の移動方向の位置を検出する。ロータリー式エンコーダ52は、搬送ローラ23の回転量を検出する。紙検出センサ53は、給紙中の紙の先端の位置を検出する。光学センサ54は、キャリッジ31に取付けられている発光部と受光部により、紙の有無を検出する。
メンテナンスユニット70は、ヘッド41からの紙Sに対するインクの噴射が良好に維持されるように、各種のメンテナンス動作を行うためのものである。なお、メンテナンスユニット70の詳細構成については、後述する。
コントローラ60は、プリンタの制御を行う制御ユニット(制御部)である。コントローラ60は、インターフェース部61と、CPU62と、メモリ63と、ユニット制御回路64とを有する。インターフェース部61は、コンピュータ110とプリンタ1との間でデータの送受信を行う。CPU62は、プリンタ全体の制御を行う演算処理装置である。メモリ63は、CPU62のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものであり、RAM、EEPROM等の記憶素子を有する。CPU62は、メモリ63に格納されているプログラムに従って、ユニット制御回路64を介して各ユニットを制御する。
===メンテナンスユニット70の構成について===
メンテナンスユニット70は、キャリッジユニット30のホームポジションHP(図2A参照)の下方に設けられている。ここで、ホームポジションHPとは、プリンタ1の電源オフ時やヘッド41をメンテナンスする場合に、キャリッジユニット30が位置する位置(図2Aの右端部)を言う。
図3は、メンテナンスユニット70の構成を説明するための図である。メンテナンスユニット70は、インク吸引機構71と、チューブ支持機構79とを有する。以下においては、インク吸引機構71の構成について説明した後に、チューブ支持機構79の構成について説明する。
<<<インク吸引機構71の構成>>>
インク吸引機構71は、ヘッド41から噴射されたインクを吸引するためのものである。インク吸引機構71は、図3に示すように、キャップ72と、チューブ73と、吸引ポンプ74とを有する。
キャップ72は、ヘッド41の下面41a(具体的には、ノズル形成面)に対応した矩形箱状を成している。このキャップ72は、不図示の昇降装置の駆動に基づいて昇降する。そして、キャリッジユニット30がホームポジションHPに移動した状態においてキャップ72が上昇した場合には、キャップ72は、ノズル形成面のノズル列を囲んだ状態で、ヘッド41の下面41aに当接する。そして、ヘッド41から噴射されたインクが、キャップ72に着弾する。
チューブ73は、キャップ72と廃流体回収体の一例である廃インクタンク200とを繋いでいる。このチューブ73は、廃棄されるインクである廃インクが流れる流路を形成している。吸引ポンプ74は、チューブ73の経路上に設けられ、ヘッド41から噴射されたキャップ72内のインクを、廃インクとして強制吸引するものである。そして、吸引ポンプ74によって強制吸引された廃インクは、チューブ73を流れて、廃インクタンク200内に排出される。
<<<チューブ支持機構79の構成>>>
図4は、チューブ支持機構79の分解斜視図である。図5Aは、支持部材90が通常状態を示すチューブ支持機構79の破断正面図である。図5Bは、支持部材90が後退した状態を示すチューブ支持機構79の破断正面図である。図6Aは、支持部材90が上方に揺動した状態を示すチューブ支持機構79の破断正面図である。図6Bは、支持部材90が下方に揺動した状態を示すチューブ支持機構79の破断正面図である。
チューブ支持機構79は、廃インクが流れるチューブ73を支持するためのものである。このチューブ支持機構79は、図4に示すように、基体部80と、組み付け板84と、支持部材90とを有する。以下においては、部品毎に構成を説明する。
<基体部80の構成>
基体部80は、直方体状を成している。この基体部80には、水平板部81と、貫通孔82と、チューブ止め部83とが形成されている。
水平板部81は、矩形板状を成しており、基体部80の前壁下部から前方へ向かって延出している。この水平板部81には、左右一対のねじ孔81aが形成されている。そして、各ねじ孔81aには、止めねじ87がねじ止めされる。
貫通孔82として、本実施形態では、3つ設けられている。3つの貫通孔(上側貫通孔82a、中央貫通孔82b、下側貫通孔82c)は、上下方向に並ぶように形成されている。また、図5A及び図5Bに示すように、3つの貫通穴のうちの上側貫通孔82aと下側貫通孔82cの内周面(より具体的には、軸方向中途位置)には、それぞれ内向きのフランジ部82dが形成されている。
チューブ止め部83は、略U字状の形状を成しており、チューブ73を挟み込んで支持する。このチューブ止め部83は、基体部80の前壁の上端部に形成されている。
<支持部材90の構成>
支持部材90は、剛性を有する樹脂成型品であり、チューブ73を直線状に支持するためのものである。この支持部材90は、基体部80の前面側に位置する。そして、支持部材90は、図4に示すように、軸部の一例である筒状体91と、鍔部92と、円筒部93と、円柱部94と、位置合わせピン97と、垂直板部98とを有している。
筒状体91は、その内周面でチューブ73を支持するものである。この筒状体91の軸方向後ろ側に、鍔部92が矩形板状に一体形成されている。筒状体91は、先端側に円筒状を成す先端側筒状部91aを有する。この先端側筒状部91aは、その内径がチューブ73の外径に等しく形成されており、チューブ73の先端を嵌合状態で支持する。
また、筒状体91は、筒状部分の周壁の約半分をくり抜かれた非筒状部(具体的には、内径が小さい小径非筒状部91bと、内径が大きい大径非筒状部91d)を有する。この非筒状部は、先端側筒状部91aから後方の鍔部92に至るまで、形成されている。また、小径非筒状部91bの内面には、筒状体91の軸方向における複数箇所(本実施形態では3箇所)で互いに対をなす挟み爪91cが、設けられている。この挟み爪91cは、チューブ73の先端から基端側に連なる部分の3カ所を挟み込んでいる。
円筒部93は、支持部材90において、鍔部92から後側に突出するように形成されている。この円筒部93の外径は、基体部80の中央貫通穴82bの口径よりも小さい。また、この円筒部93の内径は、チューブ73が挿通可能な大きさとなっており、円筒部93内をチューブ73が通っている。
円柱部94は、鍔部92の後面において円筒部93の上側と下側の2カ所から、後方へ突出するように、形成されている。2つの円柱部94は、それぞれ貫通穴82a、82cに対して挿通可能になっている。また、2つの円柱部94は、各々の周面にコイルスプリング86が貫装された状態で、対応する貫通穴82a、82cに挿入されている。また、各円柱部94の先端面には、ねじ穴(不図示)が形成されている。なお、図5A等に示すように、2つのコイルスプリング86の前端は、鍔部92の後面に当接し、コイルスプリング86の後端は、貫通穴82a、82cの内周面に設けられたフランジ部82dに当接するようになっている。
位置合わせピン97は、鍔部92の前面から前方へ向かって突出している。この位置合わせピン97は、鍔部92の前面における左側縁に設けられている。
垂直板部98は、矩形板状を成しており、鍔部92の前面において位置合わせピン97よりも下方となる位置から前方へ向かって突出している。この垂直板部98の右側面には、接続端子99が取り付けられている。この接続端子99は、図示しないハーネスを介してコントローラ60に接続されている。
<組み付け板84の構成>
組み付け板84は、基体部80の後面側に設けられており、支持部材90を基体部80に組み付けるためのものである。この組み付け板84の中央部には、基体部80の中央貫通孔82bに対応した貫通孔85aが形成されている。また、組み付け板84の貫通孔85aの上側と下側には、それぞれ、ねじ挿通孔85bが形成されている。
そして、基体部80の貫通孔82a、82cから後方に向かって突出した、支持部材90の2つの円柱部94(具体的には、ねじ穴)に対して、ねじ挿通孔85bに挿通させた止めねじ88をねじ止め固定することにより、支持部材90が基体部80に取り付けられることとなる。
<支持部材90の動作について>
本実施形態の支持部材90は、押圧力(外力)が加えられると、移動(揺動)する構成となっている。以下においては、支持部材90が移動(揺動)するメカニズムについて、図5A、図5B、図6A、図6Bを用いて説明する。
チューブ支持機構79の支持部材90は、前記押圧力(外力)が加えられていない時には、各円柱部94に貫装されたコイルスプリング86の付勢力により、図5Aに示すように前方側に付勢された状態(通常状態)にある。このため、支持部材90の鍔部92に対して前方側から後方側に向けて押圧力が加えられた場合には、押圧力を受けた鍔部92が、図5Bに示すように後方側に後退する。すなわち、支持部材90は、組み付け板84と共にチューブ73を支持した状態のまま、コイルスプリング86を収縮させつつ後方側に後退する。
また、支持部材90の円筒部93及び2つの円柱部94は、対応する貫通孔82a〜82cに対して径方向に隙間が十分存在するように嵌合している。このため、筒状体91(特に、先端側筒状部91a)に対して、筒状体91の軸方向と交差する方向から外力が加えられた場合には、外力を受けた支持部材90は、基端部(具体的には、各円柱部94の、上側貫通孔82a及び下側貫通孔82cのフランジ部82dとの当接部位)を支点として揺動する。
すなわち、筒状体91の先端側筒状部91aに対して下方から上方へ向かう外力が加えられた場合には、支持部材90は、図6Aに示すように先端側筒状部91aを上方に移動させるように、揺動する。一方、先端側筒状部91aに対して上方から下方へ向かう外力が加えられた場合には、支持部材90は、図6Bに示すように先端側筒状部91aを下方に移動させるように、揺動する。同様に、先端側筒状部91aに対して左右方向から外力が加えられた場合には、支持部材90は、先端側筒状部91aを左右方向に移動させるように、揺動する。このように、チューブ73を支持する支持部材90は、前記基端部を支点として先端側が首振り自在な構成となっている。
なお、本実施例においては、チューブ73と支持部材90が、廃インクを排出する排出部材を構成する。
===廃インクタンク200とタンク収容部11の構成===
プリンタ1には、メンテナンス等の際に、支持部材90に支持されたチューブ73から排出された廃インクを回収するための廃インクタンク200が設けられている。この廃インクタンク200は、流体噴射装置本体であるプリンタ本体(このプリンタ本体は、プリンタ1の中から、メンテナンスユニット70と廃インクタンク200を除いた部分を意味する)に対して着脱可能な構成となっている。そして、プリンタ1には、プリンタ本体に装着された廃インクタンク200を収容するためのタンク収容部11が、設けられている。そこで、以下においては、タンク収容部11の構成について説明した後に、廃インクタンク200の構成について説明する。
<<<タンク収容部11の構成>>>
タンク収容部11は、図3に示すように、プリンタ本体のフレーム10内の一端部(図2Aでは右端部)において、ホームポジションHPの下方に位置する。このタンク収容部11は、前後方向に沿った直方体状を成している。そして、タンク収容部11は、収容室12と、着脱口14と、開閉扉16とを有する。
収容室12は、フレーム10の底壁13aと上壁13bとの間に形成された空間である。この収容室12に、廃インクタンク200が収容される。なお、収容室12の高さ(底壁13aと上壁13bとの間の距離)は、収容室12内において廃インクタンク200の姿勢を傾けることができるように、廃インクタンク200の高さよりも十分に大きく設定されている。
着脱口14は、収容室12に廃インクタンク200を挿入する時と、収容室12から廃インクタンク200を取り外す時に、廃インクタンク200を通過させるための開口である。この着脱口14は、タンク収容部11の前面側に形成されている。
開閉扉16は、閉鎖位置と開放位置の間を移動して、着脱口14を開閉するための扉である。この開閉扉16の上端部は、着脱口14の上縁部両側に設けられた左右一対の軸部15に、回動自在に支持されている。また、開閉扉16の前面には、作業者が把持可能な掴み部16a(図2A参照)が形成されている。そして、開閉扉16は、掴み部16aが把持されて軸部15を中心に開閉操作されることにより、図3において実線で示した閉鎖位置と二点鎖線で示す開放位置との間で開閉動作する。
また、開閉扉16の廃インクタンク200に対向する部分に、係合凸部16bが形成されている。この係合凸部16bは、開閉扉16が閉鎖位置に位置するときに、廃インクタンク200の前側鍔210bと係合して、廃インクタンク200が上方に移動することを規制している。
また、図3に示すように、底壁13aの上面には、前後方向において前から後ろへ順に、前段面17a、中段面17b、及び後段面17cが形成されている。これら3つの面は、段差状を成しており、前段面17aが最も高く位置し、後段面17cが最も低く位置している。
前段面17aは、着脱口14の下端部と同じ高さに形成されている。中段面17bは、廃インクタンク200の前後方向長さよりも少し短く形成されている。そして、中段面17bのほぼ全域と前段面17aの後側半域とが、廃インクタンク200の装着位置を成している。また、中段面17bの前端と前段面17aの後端との間には、係止段部18aが左右方向に延びるように形成されている。後段面17cは、段差部18bを介して、中段面17bよりも若干低く形成されている。この後段面17c上には、既述のチューブ支持機構79が設置されている。
<<<廃インクタンク200の構成>>>
図7は、廃インクタンク200の分解斜視図である。図8は、後側壁212に垂直な方向から開口部217を見たときの、廃インクタンク200の正面図である。図9は、筒状体91と4つのインク吸収体との位置関係を示した廃インクタンク200の要部断面図である。図10は、筒状体91とインク吸収体230との関係を示した廃インクタンク200の平面図である。なお、図10では、説明の都合上、インク吸収体250及びフィルム部材260が省略されている。
廃インクタンク200は、図7に示すように、容器210と、4つのインク吸収体220、230、240、250と、フィルム部材260と、CSIC270とを有する。以下においては、部品毎に構成を説明する。
<容器210の構成>
容器210は、廃インクを収容するためのものである。この容器210は、上部が開口した有底箱状を成している。そして、容器210の後側壁212及び左右側壁213、214の各内面の複数箇所には、薄板状を成すリブ215が上下方向に沿って形成されている。また、容器210の内底面の中央よりもやや前側寄りの位置には、円柱状の柱211が設けられている。
また、容器210の後部左側のコーナー部には、凹み部216が形成されている。この結果、後側壁212は、相対的に後方側に位置する主後側壁212aと、相対的に前方側に位置する副後側壁212bとに分離されている。同様に、左側壁213は、相対的に左側に位置する主左側壁213aと、相対的に右側に位置する副左側壁213bとに分離されている。
そして、主後側壁212aには、後側に若干突出した開口部217が形成されている。この開口部217に対して、廃インクタンク200がプリンタ本体に対して着脱される際に、支持部材90の筒状体91が挿抜される。また、副後側壁212bには、後方に向けて突出する円筒状の筒部218が設けられている。そして、筒部218の先端には、位置決め用の穴218aが形成されている。
また、容器210の底面の前端よりもやや後端寄りの位置には、底壁13a上の係止段部18aと前後方向に係合可能な被係止段部219が、左右方向に延びるように形成されている。
<インク吸収体220、230、240、250の構成>
4つのインク吸収体220、230、240、250は、容器210内に積層された状態で設けられ、支持部材90に支持されたチューブ73から排出された廃インクを吸収する。また、4つのインク吸収体は、廃インクを吸収するだけで無く、廃インクを浸透させる機能も有している。このため、廃インクが特定のインク吸収体のみに吸収されることを抑制できる。
4つのインク吸収体220、230、240、250は、それぞれ、容器210の上部開口210aの形状に対応した形状に、形成されている。そして、4つのインク吸収体のうち、最も下方(最下層)に位置するインク吸収体220の形状は、最上層に位置するインク吸収体250の形状と同じである。このため、2つのインク吸収体220、250を、共通部品化できる。また、下から2番目のインク吸収体230の厚みは、下から3番目のインク吸収体240の厚みと同じ大きさである(たたし、2つのインク吸収体230、240の形状は、一部異なる)。なお、4つのインク吸収体220、230、240、250の厚みを全て同じにしても良いし、前記厚みを全て異なることとしても良い。
また、4つのインク吸収体220、230、240、250の外縁には、それぞれ、切り込み221、231、241、251が形成されている。これらの切り込みは、容器210のリブ215に対応する位置に形成されている。また、4つのインク吸収体の、各々の中央よりもやや前側寄りの位置(容器210の柱211に対応する位置)には、それぞれ、円形の円形貫通孔222、232、242、252が形成されている。そして、各切り込みに対応するリブ215がそれぞれ入り込み、かつ、4つの円形貫通孔に柱211が挿入されることによって、4つのインク吸収体が、容器210に対して左右方向及び前後方向において位置決めされている。なお、容器210の上部開口210aと、4つのインク吸収体220、230、240、250は、類似の形状をしており、おおよその位置決めはされているので、容器210のリブ215及び柱211、切り込み221、231、241、251、円形貫通孔222、232、242、252を無くしても良い。
また、インク吸収体230及びインク吸収体240の、各々の中央よりも後側寄りの位置には、それぞれ、矩形状の矩形貫通孔233、243が形成されている。そして、図9に示すように、インク吸収体220が矩形貫通孔233を下方から塞ぎ、インク吸収体250は、矩形貫通孔243を上方から塞ぐ。矩形貫通孔233まで挿入された筒状体91(チューブ73)から排出された廃インクは、インク吸収体220の上面に落ちて内部へと浸透して吸収される。そして吸収される廃インクが増えるにつれ、インク吸収体220から徐々に上のインク吸収体へと浸透していく。
ここで、廃インク量が多い場合、すぐに廃インクがインク吸収体220に浸透されないため、この矩形貫通孔233は、廃インクを一時的に貯留する。すなわち、排出された廃インクが、インク吸収体に吸収される(インク吸収体へ浸透する)まで、貯留される。そのため、矩形貫通孔233の大きさは、排出される廃インク量を貯留可能な大きさであることが望ましい。
また、インク吸収体250は、矩形貫通孔233が廃インクを貯留しているときに、容器210を取り外され、容器210の天地が逆になる状態にされた場合に、矩形貫通孔233に貯留されていた廃インクを受け止めて吸収する。この結果、インク吸収体250は、容器210の外部にインクが漏れ出すことを防止する。
さらに、インク吸収体250は、排出された廃インクの蒸発を抑制する。廃インクが蒸発すると、増粘したインクによってインク吸収体が目詰まりを起こして、その後に排出された廃インクが浸透しにくくなる。インク吸収体250は、矩形貫通孔233、243を塞ぐことで、排出された廃インクが落ちるインク吸収体220の上面のインク蒸発を抑制するだけでなく、インク吸収体220、230、240の上側に位置するので、これら3つのインク吸収体からの蒸発も抑制する。
また、4つのインク吸収体220、230、240、250のうちの、上下方向において開口部217と同じ位置(具体的には、開口部217の後述する接続口217aの中心に、上下方向において最も近い位置を言う)に位置するインク吸収体240の、主後側壁212aに対向する対向部245には、逃げ溝246が形成されている。また、前記対向部245には、筒状体91の挿抜の際に筒状体91を案内する案内溝244が、形成されている。この案内溝244は、前後方向において矩形貫通孔243から逃げ溝246まで渡って形成された切り込み溝である。また、案内溝244の幅及び高さは、筒状体91の外径(直径)よりも小さく、挿抜される筒状体91に接触する大きさに設定されている(図10参照)。なお、逃げ溝246を設け無くても良い。
なお、図9に示すように、インク吸収体250は、案内溝244を上方から塞ぎ、インク吸収体230は、案内溝244を下方から塞ぐ。このため、案内溝244は、上下方向及び左右方向においてインク吸収体に塞がれている。別言すれば、案内溝244に案内されて挿入された筒状体91は、上下方向及び左右方向においてインク吸収体230、240、250に覆われている。
ところで、上下方向においてインク吸収体220とインク吸収体240の間に、1個のインク吸収体230のみが設けられていることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、インク吸収体220とインク吸収体240の間に2個以上のインク吸収体を設けることとしても良い。かかる場合には、容器210の大きさが大きくなるため、回収できる廃インクの量を更に多くできる。
なお、本実施例においては、矩形貫通孔233が、上下方向において案内溝244の下方に形成され、チューブ73から排出された廃インクを貯留する貯留部に該当する。
<フィルム部材260の構成>
フィルム部材260は、容器210の上部開口210aの形状に対応した形状に、形成されている。そして、このフィルム部材260は、各インク吸収体が上下方向において積層された状態にある容器210の上部開口210aを覆うように、容器210に接着剤等を介して貼り付けられている。
また、フィルム部材260は、流体不透過勢部材であり、容器210の上部開口210aを封止している。このため、インク吸収体に吸収された廃インクの溶媒が蒸発等して、残存する廃インクがインク吸収体の表面で固化することを抑制できる。この結果、廃インクの吸収効率の低下を抑制でき、また、廃インクの収容効率の低下も抑制できる。
<CSIC270の構成>
CSIC270は、廃インクタンク200に関する各種の情報を記憶した素子である。このCSIC270は、左側壁213の副左側壁213bの外面に取り付けられている。そして、廃インクタンク200がプリンタ本体に装着された時には、CSIC270が、支持部材90の接続端子99(図4)と接続される。これにより、コントローラ60は、CSIC270の記憶された前記情報を読み取ることができる。
そして、記憶される情報としては、主に、廃インクタンク200の製造年月日、収容可能な廃インクの容量、及びリサイクル回数に関する情報である。そして、前記廃インク容量の情報を基に、コントローラ60は、廃インクタンク200の交換時期を判断できる。また、コントローラ60は、リサイクル回数の情報を基に、廃インクタンク200の利用を制約することができる(例えば、リサイクル回数が閾値よりも多い場合には、当該廃インクタンク200が装着されたプリンタ1が、動作されないようにする)。
<開口部217の構成と、その周辺との関係について>
開口部217は、後側壁212の主後側壁212aを貫通するように形成された円形状の穴(以下、円形穴とも呼ぶ)である接続口217aを、有する。そして、廃インクタンク200の着脱の際に、接続口217aに対して、支持部材90の筒状体91が挿抜される。
この接続口217aは、内周面の口径(内径)が開口縁から内奥に向かうにつれて次第に小径となるように(すなわち、テーパ面となるように)、形成されている。このため、外部から接続口217a内に挿入される部材(筒状体91)が、接続口217aの内周面に対して接触する場合には、筒状体91が、その後の更なる挿入の際に内奥中心に向けてガイドされる。
また、図8に示すように、開口部217は、主後側壁212aに垂直な方向から開口部217(具体的には、接続口217a)を見たときに、少なくとも1つのインク吸収体(本実施例では、3つのインク吸収体230、240、250)の主後側壁212aに対向する対向部235、逃げ溝246(対向部245)、対向部255によって塞がれている第1部分217bと、前記対向部によって塞がれていない第2部分217cとを有する。
具体的には、インク吸収体240の案内溝244の幅及び高さは、接続口217aの直径よりも小さい。このため、主後側壁212aに垂直な方向から開口部217を見たときに、インク吸収体240の対向部のうちの案内溝244の周囲の部分244aが、開口部217から見えており、第1部分217bを塞いでいる。また、インク吸収体230の対向部の上部と、インク吸収体250の対向部の下部とが、それぞれ開口部217から見えており、開口部217の一部である第1部分217bを塞いでいる。このように、本実施例においては、開口部217を塞ぐとは、開口部217からインク吸収体が見えている状態を言う(なお、案内溝244は、奥の方に位置しているので、見えないものとしている)。
また、前記上部の上面の位置は、上下方向において接続口217aの中心よりも下方に位置し、前記下部の下面の位置は、上下方向において接続口217aの中心よりも上方に位置する。このため、筒状体91が接続口217aを挿抜される際に、筒状体91が、3つのインク吸収体230、240、250の少なくとも一つのインク吸収体と接触しやすい。
===廃インクタンク200の着脱作業について===
上述したように、廃インクタンク200はプリンタ本体に対して着脱される。そして、廃インクタンク200の着脱が実際に行われるタイミングとしては、例えば、インク吸収体のインク吸収量が飽和した状態となった(別言すれば、CSIC270に格納された廃インク容量に達した)ために、廃インクタンク200を交換する時である。以下においては、説明の都合上、廃インクタンク200の装着手順について説明した後に、廃インクタンク200の取り外し手順について説明する。
<<<廃インクタンク200の装着手順>>>
図11A〜図11Dは、廃インクタンク200の装着時の、廃インクタンク200と支持部材90の位置関係を説明するための模式図である。なお、図11A〜図11Dにおいては、説明の都合上、タンク収容部11が示されていない(後述する図12A〜図12Dにおいても、同様である)。また、支持部材90は、簡略化して図示されている。
新しい廃インクタンク200をプリンタ本体に装着するために、作業者(ここでは、ユーザを例に挙げて説明する)は、まず、開閉扉16を開放操作する(別言すれば、開閉扉16を開放位置に位置させる)。
次に、ユーザは、開放された着脱口14に対して、廃インクタンク200を、開口部217が形成された後端側から差し入れる。そして、ユーザは、図11Aに示すように、廃インクタンク200を、装着位置への装着方向となる後方側に向けて移動させる。ここで、タンク収容部11の底面においては、図3に示したように着脱口14側の前段面17aより後方側の中段面17bのほうが低い。そのため、廃インクタンク200は、自重で前端部210cよりも後端部(後側壁212)が低くなるように、傾く。そして、廃インクタンク200が、中段面17bに接しながら移動する(図11A参照)。すると、廃インクタンク200は、その全体が収容室12内に入りきる前段階で、図11Bに示すように、主後側壁212aの開口部217(接続口217a)内に、支持部材90の筒状体91の先端側筒状部91aが挿入される。
一方で、インク支持機構79においては、廃インクタンク200の装着(取り外し)の際に、支持部材90は、外力を受けて、先端側筒状部91aが上方に移動するように、基端部(各円柱部94の、上側貫通孔82a及び下側貫通孔82cのフランジ部82dとの当接部位)を支点として揺動する。別言すれば、廃インクタンク200の着脱の際に、支持部材90が前記基端部を支点として先端側が首振り自在な構成となっている。このため、筒状体91の先端側筒状部91aが、姿勢を傾けた状態で移動してきた廃インクタンク200の開口部217に挿入されると、筒状体91の先端側が、上下方向において下方から上方へ向かう外力を受けて(例えば、接続口217aの内周面から外力を受けて)、廃インクタンク200の傾きに対応するように移動する(図6A)。
ここで、前述したように、接続口217aの内周面は、接続口217aの内奥側ほど口径(内径)が小さくなるテーパ面になっている。このため、仮に先端側筒状部91aが接続口217aの中心から位置ずれしていても、筒状体91は、接続口217aを挿入されるのに従い、接続口217aの中心に向かって摺接しながらガイドされる。
そして、接続口217aを通過した先端側筒状部91aは、インク吸収体240の案内溝244の周囲の部分244aと、インク吸収体230の上面に接触する。このため、案内溝244の周囲の部分244aとインク吸収体230の上面とが、先端側筒状部91a(筒状体91)をガイドする機能を有する。また、先端側筒状部91aの外周に廃インクが付着している場合には、筒状体91の挿入の際に、案内溝244の周囲の部分244a及びインク吸収体230の上面によって当該廃インクが拭き取られる。なお、先端側筒状部91aが、インク吸収体250の下面にも接触することとしても良い。
廃インクタンク200が更に収容室12の内奥側に向けて移動されると、主後側壁212aと支持部材90の鍔部92とが、図11Cに示すように当接する。これに伴い、先端側筒状部91aが、インク吸収体240の矩形貫通孔243の位置まで到達する。また、主後側壁212aと鍔部92とが当接する際には、支持部材90の位置合わせピン97が、廃インクタンク200に設けられた筒部218の位置合わせの孔218aに挿入される。これにより、廃インクタンク200の上下方向及び左右方向の、位置合わせが成されることとなる。
このように位置合わせされた廃インクタンク200を、ユーザが更に押し込むと、ユーザの手の力(前述した押圧力に該当する)により、支持部材90はコイルスプリング86を収縮させながら後退する(図5B)。そして、鍔部92を基体部80に最も近づく位置まで後退させた時点で、図11Dに示すように廃インクタンク200の姿勢は、自重により、収容室12内において水平状態になる。すると、廃インクタンク200(容器210)の底面は、タンク収容部11内の中段面17b上に面接触する。なお、このとき、容器210の底面に形成された被係止段部219は、タンク収容部11の係止段部18aよりも収容室12の内奥側に位置している。別言すれば、廃インクタンク200は、装着位置を装着方向において通り越している。
その後、廃インクタンク200を装着方向に移動させるように作用していた力(上述したユーザの手の力)が開放されると、鍔部92が、コイルスプリング86の付勢力により前進する。このため、廃インクタンク200は、鍔部92によって前方(取り外し方向)へと押圧される。すると、押圧力を受けた廃インクタンク200が、中段面17b上を前方へとスライド移動して、図3に示すように被係止段部219が係止段部18aに係止する。この結果、装着位置に位置する廃インクタンク200は、収容室12内において前後方向に、位置決めされる。
なお、廃インクタンク200は、装着位置を装着方向において通り越さず、装着位置において自重で水平になり、そのときにコイルスプリング86の付勢力を受けても良い。
その後、ユーザは、開閉扉16を閉鎖位置に戻す。これにより、廃インクタンク200の装着作業が完了する。なお、開閉扉16が閉鎖位置に位置すると、図3に示すように、開閉扉16の係合凸部16bが、廃インクタンク200の前側鍔210bと係合することになる。これにより、廃インクタンク200は、収容室12内において上下方向に移動できないように、位置決めされる。このように、廃インクタンク200が、複数方向(前後方向と上下方向)に移動できないように位置決めされることによって、筒状体91の開口部217に対する挿入状態が適切に維持される。従って、筒状体91に支持されたチューブ73からの廃インクの排出が、適切に行われる。
<<<廃インクタンク200の取り外し手順>>>
図12A〜図12Dは、廃インクタンク200の取り外し時の、廃インクタンク200と支持部材90の位置関係を説明するための模式図である。なお、廃インクタンク200の取り外しは、大まかには、前述した廃インクタンク200の装着手順の逆の手順で行われる。
収容室12に収容された廃インクタンク200を取り外すために、ユーザは、再び開閉扉16を開放操作する。なお、開閉扉16が開放操作されることによって、開閉扉16の係合凸部16bと、廃インクタンク200の前側鍔210bとの係合が、解除される。これにより、廃インクタンク200の上方への移動が、許容される。
次に、ユーザは、着脱口14内に手を差し入れて、図12A示す状態にある廃インクタンク200の前端部210cを把持する。そして、ユーザは、廃インクタンク200の前端部210cを上方に持ち上げるようにして、図12Bに示すように廃インクタンク200の姿勢を傾ける。これにより、タンク収容部11の係止段部18aと、廃インクタンク200の被係止段部219との係止状態が、解除される。この結果、廃インクタンク200の前方向への移動が、許容される。
ここで、廃インクタンク200には、コイルスプリング86の付勢力が、支持部材90の鍔部92を介して取り外し方向(前後方向の前方)に向けて作用する。このため、係止段部18aと被係止段部219との係止状態が解除されると、前記付勢力が、廃インクタンク200の取り外し方向への移動を助ける力となる。
次に、ユーザは、廃インクタンク200を傾いた姿勢の状態で収容室12から取り出す(図12C)。この際に、支持部材90の筒状体91(具体的には外周面)が、インク吸収体240の案内溝244の周囲の部分244aとインク吸収体230に接触する状態となる。このため、筒状体91は、案内溝244の周囲の部分244aとインク吸収体230にガイドされながら、移動する。これに伴い、筒状体91の先端側筒状部91aの一部が、接続口217aから出てくる。また、筒状体91(特に、先端側筒状部91a)の外周面がインク吸収体230、240に摺接しながら移動するため、前記外周面に付着していた廃インク、特に先端部に付着して垂れ落ちる可能性のある廃インクが、拭き取られる。なお、このとき、筒状体91は吸収体250に摺接しても良い。
筒状体91が接続口217から取り出された後も、ユーザは、引き続き、図12Dに示すように水平状態の廃インクタンク200を取り出す。このようにして、廃インクタンク200全体が着脱口14から取り出されると、古い廃インクタンク200の取り外しが完了する。そして、古い廃インクタンク200が取り出された後は、新しい廃インクタンク200が、廃インクタンク200の装着手順で装着位置に装着される。このため、新旧の廃インクタンク200の交換作業は、容易に、かつ適切に行われることとなる。
===本実施の形態に係るプリンタ1の有効性について===
上述したように、廃インクタンク200は、図9に示すように、(a)廃棄されるインクである廃インクを排出する排出部材(チューブ73と支持部材90)を有するプリンタ本体に対して着脱される際に、前記排出部材が挿抜される開口部217を、主後側壁212aに有する容器210と、(b)容器210内に設けられ、廃インクを吸収するインク吸収体240(第1吸収体に該当する)であって、開口部217から容器210内に挿入された前記排出部材を案内するための案内溝244を有するインク吸収体240と、(c)容器210内の、案内溝244を上方から塞ぐ位置に設けられ、廃インクを吸収するインク吸収体250(第2吸収体に該当する)と、を備える。
これにより、以下に説明するように、廃インクタンク200を適切に着脱し、かつ、前記排出部材(具体的には、筒状体91)に付着した廃インクを適切に除去することが可能となる。
すなわち、インク吸収体240があることによって、筒状体91が、挿抜される際に案内溝244の周囲の部分244aに接触することになる。同様に、インク吸収体250があることによって、筒状体91が、挿抜される際にインク吸収体250の下面に接触することになる(図10、図11A〜図11D参照)。すなわち、インク吸収体240とインク吸収体250が、挿抜中の筒状体91のガイド機能を果たす。このため、インク吸収体240とインク吸収体250によって、筒状体91の挿抜の際に筒状体91がガイドされるため、廃インクタンク200が適切に着脱される。
また、筒状体91が、インク吸収体240またはインク吸収体250に接触しながら移動する(摺動する)ため、筒状体91(特に、先端側筒状部91a)の外周面に付着した廃インクが拭き取られやすい。この結果、筒状体91に付着した廃インクが、適切に除去されることとなる。
特に、本実施形態においては、前述したように支持部材90(筒状体91)が首振り自在な構成となっているが、このような構成の筒状体91に対しても、インク吸収体240とインク吸収体250が、左右及び上方から筒状体91に対向することによって、挿抜中の筒状体91に適切に接触できる。この結果、上述した効果がより有益なものとなる。なお、本実施形態においては、インク吸収体230が第3吸収体に該当する。
===廃インクタンク200の製造方法について===
次に、上述した構成を有する廃インクタンク200の製造方法(組立方法)について、説明する。図13は、廃インクタンク200の組立方法を説明するためのフローチャートである。
まず、廃インクタンク200の組立に必要な部材を準備する(ステップS2)。すなわち、容器210と、4つのインク吸収体220、230、240、250と、フィルム部材260と、CSIC270とを準備する。
次に、空の容器210に、4つのインク吸収体220、230、240、250を、順次取り付ける(ステップ(S4)。すなわち、容器210の上部開口210aから、インク吸収体220、インク吸収体230、インク吸収体240、インク吸収体250の順に、容器210内に収める。この結果、4つのインク吸収体が、容器210内にて積層された状態となる(図7参照)。
ここで、本ステップにおいては、対向部225、235、245、255が主後側壁212aに対向するように、容器210内にインク吸収体220、230、240、250を取り付ける。特に、本実施形態においては、インク吸収体240が開口部217に対して、以下のような関係となるように、インク吸収体240を取り付ける。すなわち、主後側壁212aに垂直な方向から開口部217を見たときに、インク吸収体240の主後側壁212aに対向する対向部245が、開口部217の第1部分217bを塞ぎ、かつ開口部217の第2部分217cを塞がないように、容器210内にインク吸収体240を取り付ける。また、インク吸収体230の対向部235の上部と、インク吸収体250の対向部255の下部とが、それぞれ、第1部分217bを塞ぐように、インク吸収体230、250を取り付ける。これにより、図8に示すように、第1部分217bと第2部分217cが、形成されることとなる。
次に、インク吸収体220、230、240、250が取り付けられた容器210の上部開口210aに、フィルム部材260を貼り付ける(ステップS6)。そして、容器210の副左側壁213bの外面に、CSIC270を取り付ける(ステップS8)。なお、CSIC270には、予め、各種の情報(廃インクタンク200の製造年月日等)を記憶させる。
こうして、廃インクタンク200の組立が完了する。そして、組立が完了した廃インクタンク200は、プリンタ本体に装着される。
なお、上記において、CSIC270を取り付けるタイミングは、フィルム部材260の貼り付け後であることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、CSIC270を取り付けた後に、フィルム部材260を貼り付けることとしても良い。
===廃インクタンク200のリサイクルについて===
上述したように、古い廃インクタンク200が取り外された後に、新しい廃インクタンク200が装着される(すなわち、廃インクタンク200が交換される)。そして、資源の節約や環境保護やコストの低減化等の観点から、以下に説明するように、交換された廃インクタンク200のリサイクルを行うことにしている。
図14は、廃インクタンク200のリサイクル手順を説明するためのフローチャートである。本フローチャートは、プリンタ本体から取り外された廃インクタンク200がリサイクル工場等に回収された後に、行われる。
まず、回収された廃インクタンク200から、フィルム部材260と、4つのインク吸収体220、230、240、250と、CSIC270を取り除く、すなわち廃インクタンク200を分解する(ステップS12)。具体的には、フィルム部材260を取り外した後に、4つのインク吸収体を容器210内から順次取り出し、副左側壁213bの外面に取り付けられたCSIS270を取り外す。
廃インクタンク200の分解後に、廃インクが付着して汚れた容器210を、洗浄する(ステップS14)。ここで、容器210の洗浄は、例えば溶媒等に容器210を漬けて行われる。ただし、容器210の洗浄方法は、これに限られるものではない。
次に、新しいインク吸収体220、230、240、250を取り付ける(ステップS16)。すなわち、容器210内にインク吸収体が再充填(リフィル)される。
ここで、取り付けられるインク吸収体は、全て新品であることが望ましいが、これに限定されるものではない。例えば、インク吸収体220とインク吸収体250は、同一の形状であるため、使用済みのインク吸収体250(インク吸収体250は、他のインク吸収体220、230、240に比べて、汚れていないケースが多い)を、リサイクル品の中でインク吸収体220として再利用しても良い。これにより、部品を節約できることとなる。また、使用済みのインク吸収体220、230、240、250を洗浄して、これらのインク吸収体を再利用しても良い。更に、インクの吸収性能が異なる別のインク吸収体を、充填することとしても良い。このように、置かれている状況に応じて、充填するインク吸収体を選択することによって、利便性の高いリサイクルを実現できる。
次に、フィルム部材260を、容器210の上部開口210aに貼り付ける(ステップS18)。ここで、貼り付けられるフィルム部材260として新品を使用することが望ましいが、一度使用したフィルム部材260を再利用しても良い。例えば、当該フィルム部材260に接着剤を塗った後に、容器210に貼り付ける。なお、フィルム部材260を貼り付ける代わりに、蓋で容器210の上部開口210aを封止することとしても良い。
次に、格納された情報が変更されたCSIC270を取り付ける(ステップS20)。すなわち、廃インクの容量に関するデータがリセットされ、かつ、リサイクル回数に関するデータが更新されたCSIC270が、取り付けられる。これにより、リサイクル品としての廃インクタンク200が、再利用される際に、CSIC270の情報に基づいて適切に使用されることとなる。
このようにリサイクルされた廃インクタンク200が、リサイクル品として再生されることとなる。すなわち、リサイクルされた廃インクタンク200は、再度出荷され、作業者によってプリンタ本体に再度装着される。
なお、上記においては、容器210を単独で洗浄することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、4つのインク吸収体220、230、240、250が取り付けられた状態の容器210を、洗浄することとしても良い。かかる場合には、容器210とインク吸収体を別々に洗浄する場合に比べて、リサイクル工程の処理を簡略できる。
更に、上記においては、4つのインク吸収体220、230、240、250を再充填することとしたが、4つのインク吸収体を充填しないこととしても良い(すなわち、容器210内には、インク吸収体が無く、廃インクを収容する空間のみが存在する)。
===その他の実施の形態===
以上、上記実施の形態に基づき本発明に係る流体噴射装置等を説明したが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
前記実施形態では、流体噴射装置をインクジェットプリンタに具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の液体(液体以外にも、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体を含む)や液体以外の流体(流体として流して噴射できる固体など)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に具体化することもできる。
例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体を例とする固体を噴射する粉体噴射式記録装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の噴射装置に本発明を適用することができる。
また、上記の実施形態においては、図8に示すように、開口部217の第1部分217bが、3つのインク吸収体230、240、250によって塞がれていることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、図15A〜図15Eに示すように、開口部217が塞がれていることとしても良い。
図15A〜図15Eは、他の実施形態を説明するための模式図である。図15Aにおいては、筒状体91の下側に主に廃インクが付着しやすい(別言すれば、筒状体91の上側には廃インクの付着し難い)観点から、インク吸収体250を設けていない。同様な観点から、図15Bにおいては、インク吸収体250及びインク吸収体240を設けていない。図15Cにおいては、インク吸収体230が見えていないが、筒状体91の挿抜の際に、当該筒状体91がインク吸収体230の上面に接触する。図15Dにおいては、インク吸収体240の、案内溝244の左右の部分のうち、右側のみが見えている。かかる場合には、見えている部分と開口部217の縁とで、挿抜中の筒状体91をガイドできる。図15Eにおいては、案内溝244が、四角形状ではなく円形状となっている。案内溝244が、筒状体91に形状に倣っているので、よりガイドしやすい。
また、上記実施の形態においては、図8に示すように開口部217は円形穴の接続口217aを有することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、図16Aと図16Bに示すように、接続口217aの形状が、三角形でも四角形でも良く、更には、五角形以上の多角形であることとしても良い。また、接続口217aの形状が、楕円であることとしても良い。なお、図16Aと図16Bは、接続口217aの他の実施例を示した模式図である。
また、上記実施の形態においては、図7に示すように4つのインク吸収体220、230、240、250が上下方向に積層されていることとしたが、これに限定されるものではない。例えば、図17Aに示すように、4つのインク吸収体が左右方向に積層されていることとしても良い。かかる場合でも、図17Bに示すように、開口部217が、インク吸収体によって塞がれている。なお、図17Aと図17Bは、他の実施形態を説明するための図である。
また、上記実施の形態においては、図2Aに示すように、キャリッジ31がインクカートリッジを保持することとしたが、これに限定されるものではない。例えば、インクカートリッジが、プリンタ1のキャリッジ31以外の部分に設置されており、インクカートリッジのインクが、チューブ等を介してキャリッジ31に設けられたヘッド41に供給されることとしても良い。
プリンタ1の全体構成のブロック図である。 図2Aは、プリンタ1の全体構成の概略図である。図2Bは、プリンタ1の全体構成の断面図である。 メンテナンスユニット70の構成を説明するための図である。 チューブ支持機構79の分解斜視図である。 図5Aは、支持部材90が通常状態を示すチューブ支持機構79の破断正面図である。図5Bは、支持部材90が後退した状態を示すチューブ支持機構79の破断正面図である。 図6Aは、支持部材90が上方に揺動した状態を示すチューブ支持機構79の破断正面図である。図6Bは、支持部材90が下方に揺動した状態を示すチューブ支持機構79の破断正面図である。 廃インクタンク200の分解斜視図である。 後側壁212に垂直な方向から開口部217を見たときの、廃インクタンク200の正面図である。 筒状体91と4つのインク吸収体との位置関係を示した廃インクタンク200の要部断面図である。 筒状体91とインク吸収体230との関係を示した廃インクタンク200の平面図である。 図11A〜図11Dは、廃インクタンク200の装着時の、廃インクタンク200と支持部材90の位置関係を説明するための模式図である。 図12A〜図12Dは、廃インクタンク200の取り外し時の、廃インクタンク200と支持部材90の位置関係を説明するための模式図である。 廃インクタンク200の組立方法を説明するためのフローチャートである。 廃インクタンク200のリサイクル手順を説明するためのフローチャートである。 図15A〜図15Eは、他の実施形態を説明するための模式図である。 図16Aと図16Bは、接続口217aの他の実施例を示した模式図である。 図17Aと図17Bは、他の実施形態を説明するための図である。
符号の説明
1 プリンタ、10 フレーム、11 タンク収容部、12 収容室、
13a 底壁、13b 上壁、14 着脱口、15 軸部、
16 開閉扉、16a 掴み部、16b 係合凸部、
17a 前段面、17b 中段面、17c 後段面、
18a 係止段部、18b 段差部、20 搬送ユニット、
21 給紙ローラ、22 搬送モータ、23 搬送ローラ、
24 プラテン、25 排紙ローラ、30 キャリッジユニット、
31 キャリッジ、32 キャリッジモータ、40 ヘッドユニット、
41 ヘッド、50 検出器群、51 リニア式エンコーダ、
52 ロータリー式エンコーダ、53 紙検出センサ、54 光学センサ、
60 コントローラ、61 インターフェース部、62 CPU、
63 メモリ、64 ユニット制御回路、70 メンテナンスユニット、
71 インク吸引機構、72 キャップ、73 チューブ、74 吸引ポンプ、
79 チューブ支持機構、80 基体部、81 水平板部、82a 上側貫通孔、
82b 中央貫通孔、82c 下側貫通孔、82d フランジ部、
83 チューブ止め部、84 組み付け板、85a 貫通孔、85b ねじ挿通孔、
86 コイルスプリング、88 止めねじ、90 支持部材、91 筒状体、
91a 先端側筒状部、91b 非筒状部、91c 挟み爪、91d 大径部、
92 鍔部、93 円筒部、94 円柱部、97 位置合わせピン、
98 垂直板部、99 接続端子、110 コンピュータ、
200 廃インクタンク、210 容器、210a 上部開口、211 柱、
212a 主後側壁、212b 副後側壁、213a 主左側壁、
213b 副左側壁、214 右側壁、215 リブ、216 凹み部、
217 開口部、217a 接続口、218 筒部、219 被係止段部、
220、230、240、250 インク吸収体、
221、231、241、251 切り込み、
222、232、242、252 円形貫通孔、
233、243 矩形貫通孔、
225、235、245、255 対向部、
244 案内溝、244a 周囲の部分、
246 逃げ溝、260 フィルム部材、270 CSIC

Claims (7)

  1. 廃棄される流体である廃流体を排出する排出部材を有する流体噴射装置に対して着脱される際に、前記排出部材が挿抜される開口部を、側壁に有する容器と、
    前記容器内に設けられ、前記廃流体を吸収する第1吸収体であって、前記開口部から前記容器内に挿入された前記排出部材を案内するための案内溝を有する第1吸収体と、
    前記容器内の、前記案内溝を上方から塞ぐ位置に設けられ、前記廃流体を吸収する第2吸収体と、
    を備えることを特徴とする廃流体回収体。
  2. 請求項1に記載の廃流体回収体であって、
    前記容器内の、前記案内溝を下方から塞ぐ位置に設けられ、前記廃流体を貯留可能な貯留部を有する第3吸収体を備えることを特徴とする廃流体回収体。
  3. 請求項1または請求項2に記載の廃流体回収体であって、
    前記側壁に垂直な方向から前記開口部を見たときに、前記開口部の一部が、前記第1吸収体及び前記第2吸収体の前記側壁に対向する対向部によって塞がれていることを特徴とする廃流体回収体。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の廃流体回収体であって、
    前記容器内には、前記第1吸収体と前記第2吸収体を含む複数の吸収体が、上下方向に積層された状態で設けられ、
    前記第1吸収体と前記第2吸収体は、前記複数の吸収体の中で前記上下方向において最も上方に位置し、
    前記複数の吸収体のうちの最も下方に位置する吸収体の形状は、前記第2吸収体の形状と同じであることを特徴とする廃流体回収体。
  5. 流体噴射装置本体と、
    廃棄される流体である廃流体を排出する排出部材と、
    前記排出部材から排出された前記廃流体を回収するための、前記流体噴射装置本体に対して着脱可能な廃流体回収体であって、
    着脱の際に前記排出部材が挿抜される開口部を側壁に有する容器と、前記容器内に設けられ、前記廃流体を吸収する第1吸収体であって、前記開口部から前記容器内に挿入された前記排出部材を案内するための案内溝を有する第1吸収体と、前記容器内の前記案内溝を上方から塞ぐ位置に設けられ、前記廃流体を吸収する第2吸収体と、を備える廃流体回収体と、
    を具備することを特徴とする流体噴射装置。
  6. 請求項5に記載の流体噴射装置であって、
    前記排出部材は、
    揺動する際の支点となる基部と、その先端側に設けられ前記廃流体を排出する軸部と、を有し、
    前記廃流体回収体の着脱の際に、前記軸部が前記上下方向において上方または下方に移動するように、前記基部を支点として揺動することを特徴とする流体噴射装置。
  7. 側壁に開口部を有する容器と、排出部材から廃棄される流体である廃流体を吸収する第1吸収体及び第2吸収体と、を準備するステップと、
    前記容器内に、前記側壁に対向するように前記第1吸収体及び前記第2吸収体を取り付けるステップであって、
    前記第1吸収体に形成された案内溝が、前記開口部から前記容器内に挿入された前記排出部材を案内できる位置に位置するように、前記第1吸収体を取り付け、
    前記案内溝を上方から塞ぐ位置に前記第2吸収体を取り付けるステップと、
    を有することを特徴とする廃流体回収体の製造方法。
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