JP2009267865A - 携帯無線端末 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御部17は、第1の通信部(基地局通信部11)が圏外の状態で発信を要求する際、第2の通信部(近距離通信部15)により他の端末に接続し、当該他の端末を介して公衆網に接続する中継通信を行う機能を有し、第2の通信部(近距離通信部15)にて中継通信による発信要求を受信した場合に、自端末が既に第1の通信部(基地局通信部11)により通信中であるか否かの判定を行い、待受け中であれば中継通信を許可し、通信中であれば第1の通信部(基地局通信部11)による通信を終了して中継通信を許可するか、もしくは第1の通信部(基地局通信部11)による通信を維持するかを選択可能にする。
【選択図】図3
Description
携帯電話が移動して他の基地局で電波を受信すると、新しい位置情報を記憶装置に登録することでその圏内の交換機に接続されるようになっている。
携帯電話は、上記の仕組みで通信を行っているため、携帯電話が位置する圏内エリアをカバーする基地局の機能がダウンしてしまうと、その圏内エリアに在圏する携帯電話は通話ができない状態になる。
この場合、通信を行う携帯電話は、内蔵するブルートゥース(Bluetooth:登録商標)や無線LAN(Local Area Network)等の近距離無線通信インタフェースを用いて、携帯電話が在圏する圏内エリアの中継サービスを行っている携帯電話に接続する。
上記のような仕組みを用いることで、電波が届かない場所にいる携帯電話は、近距離無線通信により中継サービスを行っている携帯電話との近距離無線通信インタフェースを使用して基地局との通信を可能にしている。
例えば、長距離通信手段と短距離通信手段を有する通信装置であって、長距離通信手段が使用できない状態にあっても短距離通信手段を用いて他の端末を中継して長距離通信網に接続する通信アシストシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図1中、ハッチング表記された矢印は、無線LAN等の近距離無線通信により、実線表記された矢印は通常の携帯電話通信によりそれぞれ通信を行うものとする。
また、図2(a)に示されるように、下部筐体102には、図2(b)に示す携帯電話10の閉状態において外部には露出しない一面に操作部12が配置されている。
なお、EVDO通信は、1x通信よりも高速であり、1x通信は、EVDO通信と異なり、データ通信の他に音声通信もサポートするといった特徴を有している。
操作部12は、これらのキーがユーザによって操作された場合に、その操作内容に対応する信号を発生し、これをユーザの指示として制御部17に入力する。
すなわち、音声入出力部13は、マイクロフォンから入力される音声を増幅し、アナログ−デジタル変換を行い、更に符号化等の信号処理を施し、デジタルの音声データに変換して制御部17に出力する。
また、音声入出力部13は、制御部17から供給される音声データに復号化、デジタル−アナログ変換、増幅等の信号処理を施し、アナログの音声信号に変換してスピーカに出力する。
表示部14は、例えば、発信時における発信先の電話番号、着信時における着信相手の電話番号、受信メールや送信メールの内容、日付、時刻、電池残量、発信成否、待ち受け画面などの各種の情報や画像を表示する。
ここでは、表示部14は、更に、他の端末から送信される電源状態情報を表示して操作部12を介した選択入力を促す。詳細は後述する。
記憶部16は、例えば、制御部17に備わるプログラム、通信相手の電話番号や電子メールアドレス等の個人情報を管理するアドレス帳、着信音やアラーム音を再生するための音声ファイル、待ち受け画面用の画像ファイル、各種の設定データ、プログラムの処理過程で利用される一時的なデータなどを保持する。
上記した記憶部16は、例えば、不揮発性の記憶デバイス(不揮発性半導体メモリ、ハードディスク装置、光ディスク装置など)やランダムアクセス可能な記憶デバイス(例えばSRAM、DRAM)などによって構成される。
すなわち、制御部17は、携帯電話10の各種の処理が操作部12の操作に応じて適切な手順で実行されるように、上述した各ブロックの動作を制御する。ここで、各種の処理とは、例えば、回線交換網を介して行われる音声通話、電子メールの作成と送受信、インターネットのWeb(World Wide Web)サイトの閲覧などである。また、各ブロックの動作とは、例えば、基地局通信部11における信号の送受信、音声入出力部13における音声の入出力、表示部14における画像の表示、近距離通信部15における信号の送受信などである。
制御部17は、記憶部16に格納されるプログラム(オペレーティングシステム、アプリケーションプログラム等)に基づいて処理を実行するコンピュータ(マイクロプロセッサ)を備えており、このプログラムにおいて指示された手順に従って上述した処理を実行する。
すなわち、制御部17は、記憶部16に格納されるオペレーティングシステムやアプリケーションプログラム等のプログラムから命令コードを順次読み込んで処理を実行する。
具体的には、制御部17は、近距離通信部15にて中継通信による発信要求を受信した場合に、自端末(中継端末として動作する携帯電話10)が既に基地局通信部11により通信中であるか否かの判定を行う。そして、制御部17は、待受け中であれば中継通信を許可し、通信中であれば基地局通信部11による通信を終了して中継通信を許可するか、もしくは基地局通信部11による通信を維持するかを選択可能にする。
なお、通信終了時動作項目の中には、通信終了まで待つ「接続待ち」と、メッセージを録音し、通信終了時に希望の接続先へ転送する「録音メッセージの送信を促す情報」と、現状の通信経路での通信を停止して他の経路を選択し、または通信自体を終了する「中継通信による発信要求の取り消し」と、を含む。
また、制御部17は、基地局通信部11による通信が終了すると、中継通信による発信要求端末に対し近距離通信部15により終了通知を送信する。
また、終了通知を受信した発信者端末にて再度中継通信を要するか否か判定され、このとき、制御部17は、発信者端末にて再度の中継通信が要と判定された場合、当該発信者端末から再度送信される発信要求を近距離通信部15にて受信し、自端末が未だ基地局通信部11により通信中であるか否かの判定を行い、待受け中であれば中継通信を許可し、通信中であれば基地局通信部11による通信を終了して中継通信を許可するか、もしくは基地局通信部11による通信を維持するかを選択可能にする。いずれも詳細は後述する。
以下、図4〜図6のフローチャートを参照しながら、図2、図3に示す本発明の実施の形態に係る携帯無線端末の動作について詳細に説明する。
このとき、通信経路情報(例えば、自端末IPアドレス、中継者IPアドレス、接続希望先アドレス)も添付して中継者端末へ送信する。
また、制御部17は、網側接続者端末が音声通話中であることから通話中通知(通話終了時動作選択項目)を受信した場合(ステップS103“通話中通知を受信”)、その選択肢の中から希望動作を選択して中継者端末を含む網側接続者端末に送信する(ステップS104)。
そして、ステップS102の処理に戻って、接続待ちを行っていた通信経路による、緊急時通信を行うか、あるいは緊急時通信を行わずに通信を終了するかの入力を待つ(ステップS109)。
ここで要求の種類を判定し(ステップS202)、緊急時通信時の経路探索のための信号の受信であれば(ステップS202“経路検索”)、網側接続者端末の端末ステータスを確認し(ステップS203)、発信者端末に対して、端末ステータスに応じた検索結果(通話中/通信中/待ち受け)を返す(ステップS204)。
一方、緊急時通信の接続要求を受信した場合(ステップS202“接続要求”)、制御部17は、更に端末ステータスを判定する(ステップS205)。そして、端末ステータスが待ち受け状態にあれば(ステップS205“待受け状態”)、要求のあった発信者端末に対して緊急時通信の接続を行う。
また、端末ステータスが音声通話以外の通信中の場合には(ステップS205“音声通話以外の通信中”)、要求のあった発信者端末に致して通話中通知を送信する(ステップS206)。
また、端末ステータスが音声通話中の場合には(ステップS205“音声通話中”)、表示部14に緊急時通信時の動作選択画面を表示する(ステップS207)。
そして、発信者端末近距離通信部15を介して通話中通知の回答を受信し(ステップS211)、その回答が、通信中止の場合(図6のステップS212“通信中止”)、緊急時通信を終了する。
また、選択結果が録音メッセージの場合(ステップS212“メッセージ録音”)、録音メッセージ受付ガイダンスを送信する(ステップS213)。そして、発信者端末のメッセージの受信あるいはメッセージの録音を開始し(ステップS214)、このメッセージの記憶、およびその送信先の記憶が終了すると緊急時通信を終了する(ステップS216)。
そして、音声通話が終了すると(ステップS217)、制御部17は、通話終了時動作を判定する(ステップS218)。そして、通話終了時動作がメッセージ送信だった場合には(ステップS218“メッセージ送信”)、ステップS214で記憶した録音メッセージを使用可能な通信経路を介して、ステップS214で発信者端末から指定された送信先へ送信する(ステップS219)。さらに、録音メッセージ送信が完了すると、その完了通知を要求のあった発信者端末へ送信する(ステップS220)。
そして、緊急時通信の待ち受け状態へ遷移する。
また、通話終了時動作が接続待ちだった場合(ステップS218“接続待ち”)、要求のあった発信者端末に通話終了通知を送信して(ステップS221)、緊急時通信の待ち受け状態へ遷移する(ステップS223)。
なお、発信要求者に選択させる通話終了時動作の中には、接続待ち(網側接続者が通信可能になるまで待つ)、音声メッセージ送信(メッセージを録音あるいは受信し、網側接続者の通信終了時に希望接続先へ送信)、通信中止(現在の要求経路での中継を中止し、他中経路選択or緊急時通信終了)を含む。
このことを念頭に、端末ステータスによる発信要求者の緊急度と、中継者端末を含む網側接続者端末の動作を説明すれば以下のようになる。すなわち、発信者の緊急度が比較的高い場合であって、かつ、緊急時通信要求受信時の網側接続者端末のステータスが「通話中」の場合、網側接続者端末は、緊急時通信要求があることを表示部14にポップアップ表示するか、入出力制御部13を介して音やバイブで報知することが望ましい。そして、このとき、網側接続者端末は、すぐに通話を切断するか、あるいは、通話を継続する場合でも通話終了時動作を送信し、発信要求者にその後の動作を選択させるように制御する。
ここで、「通信を継続」の場合、接続待ち、録音メッセージ送付、通信要求取り消しの選択肢を含む通信終了時動作選択項目を発信者端末へ送信する。待受け中の場合は、すぐに緊急時通信を開始する。
また、通信を継続することが選択されると、中継通信による発信要求を送信した発信要求端末に対し、通信を継続することを示す情報とともに、通信終了時動作選択項目(接続待ち、中継通信による発信要求の取り消し、録音メッセージの送信を促す情報)を示す情報を送信する。さらに、発信要求者はこれを選択することで、それぞれの動作が可能であり、中継者の都合を考慮しながら柔軟な対応が可能になる。
例えば、第2の通信部(近距離通信部15)にて中継通信による発信要求を受信した場合に、自端末が既に第1の通信部(基地局通信部11)により通信中であるか否かの判定を行い、待受け中であれば中継通信を許可し、通信中であれば第1の通信部(基地局通信部11)による通信を終了して中継通信を許可するか、もしくは第1の通信部(基地局通信部11)による通信を維持するかを選択可能にする制御部17におけるデータ処理は、1または複数のプログラムによりコンピュータ上で実現してもよく、また、その少なくとも一部をハードウェアで実現してもよい。
Claims (7)
- 基地局および公衆網を介して他の端末に接続可能な第1の通信部と、
前記基地局を介さずに前記他の端末との間で近距離通信が可能な第2の通信部と、
前記第1の通信部が圏外の状態で発信を要求する際、前記第2の通信部により他の端末に接続し、当該他の端末を介して前記公衆網に接続する中継通信を行う制御部と、を有し、
前記制御部は、
前記第2の通信部にて中継通信による他の端末からの発信要求を受信した場合に、自端末が既に前記第1の通信部により通信中であるか否かの判定を行い、待受け中であれば前記中継通信を許可し、通信中であれば前記第1の通信部による通信を終了して前記中継通信を許可するか、もしくは前記第1の通信部による通信を維持するかを選択可能にする
ことを特徴とする携帯無線端末。 - 前記制御部は、
前記第1の通信部による通信を維持することが選択されると、当該通信を維持することを示す情報とともに、通信終了時動作選択項目を示す情報を、前記第2の通信部にて前記中継通信による発信要求を送信した発信要求端末に対して送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯無線端末。 - 前記通信終了時動作項目の中には、少なくとも、接続待ちか、前記中継通信による発信要求の取り消しを含む
ことを特徴とする請求項2に記載の携帯無線端末。 - 前記通信終了時動作選択項目の中には、
更に、録音メッセージの送信を促す情報を含む
ことを特徴とする請求項3に記載の携帯無線端末。 - 前記制御部は、
前記通信終了時動作を実行するにあたり、前記第1の通信部による通信が音声通信とデータ通信とのいずれであるかを判定し、当該判定結果により前記中継通信による発信要求端末に対して送信する情報を変更する
ことを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の携帯無線端末。 - 前記制御部は、
前記第1の通信部による通信が終了すると、前記中継通信による発信要求端末に対し前記第2の通信部により終了通知を送信することを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の携帯無線端末。 - 前記制御部は、
前記終了通知を受信した発信者端末から再度送信される発信要求を前記第2の通信部にて受信した場合、自端末が既に前記第1の通信部により他の通信を行っているか否かの判定を行い、待受け中であれば前記中継通信を許可し、通信中であれば前記他の通信を終了して前記中継通信を許可するか、もしくは前記他の通信を維持するかを選択可能にする
ことを特徴とする請求項6に記載の携帯無線端末。
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