JP2009267392A - 有機エレクトロニクス用材料 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布法において容易に多層化が可能であり、かつ、有機EL素子の高効率化、長寿命化及び駆動電圧低減を実現することのできる有機エレクトロニクス用材料を提供すること。
【解決手段】第1の正孔輸送材料及び第2の正孔輸送材料を含む混合物からなり、前記第1の正孔輸送材料が、分子内に1つ以上の重合可能な置換基と、正孔輸送性を有する繰り返し単位とを有するポリマー又はオリゴマーからなり、前記第1の正孔輸送材料の仕事関数と前記第2の正孔輸送材料の仕事関数の差が0.5eV以下である有機エレクトロニクス用材料。
【選択図】図1

Description

本発明は、有機エレクトロニクス用材料、並びに有機エレクトロニクス用材料を用いた有機エレクトロニクス素子、有機エレクトロルミネセンス素子(以下、有機EL素子ということもある)、表示素子、及び照明装置に関する。
有機エレクトロニクス素子は、有機物を用いて電気的な動作を行う素子であり、省エネルギー、低価格、柔軟性といった特長を発揮できると期待され、従来のシリコンを主体とした無機半導体に替わる技術として注目されている。
有機エレクトロニクス素子の中でも有機EL素子は、例えば、白熱ランプ、ガス充填ランプの代替えとして、大面積ソリッドステート光源用途として注目されている。また、フラットパネルディスプレイ(FPD)分野における液晶ディスプレイ(LCD)に置き換わる最有力の自発光ディスプレイとしても注目されており、製品化が進んでいる。
有機EL素子は、有機化合物の薄膜を、陰極と陽極とで挟んだ構成を有している。薄膜の形成方法としては、蒸着法と塗布法とに大別される。蒸着法は、主に低分子化合物を用い、真空中で基板上に薄膜を形成する手法であり、製品化が先行している。
一方、塗布法は、インクジェットや印刷など、溶液を用いて基板上に薄膜を形成する手法であり、材料の利用効率が高く、大面積化、高精細化に向いており、今後の大画面有機ELディスプレイには不可欠な手法である。
どちらの手法を用いた有機EL素子とも、これまで精力的に研究が行われてきたが、未だに発光効率の低さ、素子寿命の短さ、駆動電圧の高さが大きな問題となっている。この問題を解決する一つの手段として、有機EL素子の多層化が進んでいる。
図1に多層化された有機EL素子の一例を示す。図1において、発光を担う層を発光層1、それ以外の層を有する場合、陽極2に接する層を正孔注入層3、陰極4に接する層を電子注入層5と称する。
また、発光層1と正孔注入層3の間に異なる層が存在する場合、正孔輸送層6と称する。さらに、発光層1と電子注入層5の間に異なる層が存在する場合、電子輸送層7と称する。なお、図1において、8は基板である。
蒸着法によって製膜を行う場合、用いる化合物を順次変更しながら蒸着を行うことで容易に多層化が達成できる。一方、塗布法による場合、多層化するためには、新たな層を製膜する際に既に製膜した層が変化しないような方法が必要である。
塗布法による有機EL素子の多くは、水分散液を用いて製膜を行うポリチオフェン:ポリスチレンスルホン酸(PEDOT:PSS)からなる正孔注入層、トルエンなどの芳香族系有機溶媒を用いて製膜を行う発光層の2層構造を有している。この場合、PEDOT:PSS層はトルエンに溶解しないため、2層構造を作製することが可能となっている。
しかしながら、類似溶媒を用いて積層を行う場合には、上層製膜時に下層が溶解してしまうために、塗布法による有機EL素子においては、多層化が困難であった。この問題に対処するために、重合可能な置換基を有する低分子化合物を塗布し、重合させることにより溶解度を変化させ、多層構造を形成する技術が知られている(例えば、非特許文献1、特許文献1参照)。しかしながら、低分子化合物は、製膜時に結晶化しやすいという問題があった。
また、有機EL素子においては、発光効率の低さ、素子寿命の短さ、駆動電圧の高さを解決するために、構造を多層化することに加え、発光層や、正孔注入層、正孔輸送層など個々の層を形成するための材料についての開発も活発に行われている。例えば、発光層については、内部量子収率を原理的には100%まで上げることが可能な材料として、燐光発光材料などの提案がなされている。しかしながら、正孔注入層や正孔輸送層に対する検討はまだ不十分であり、発光効率の低さや、素子寿命の短さ、駆動電圧の高さを改善するために適した材料が求められている。
特開2006−279007号公報
廣瀬健吾、熊木大介、小池信明、栗山晃、池畑誠一郎、時任静士、第53回応用物理学関係連合講演会、26p−ZK−4(2006)
上述のとおり、有機EL素子の高効率化、長寿命化、駆動電圧低減のためには、有機層を多層化し、各々の層の機能を分離することが望ましいが、大面積でも製膜が容易な湿式プロセスを用いて有機層を多層化するためには、下層が上層製膜時に溶解しないようにする必要があった。また、有機EL素子の高効率化、長寿命化、駆動電圧低減のためには、素子構造の多層化に加え、正孔注入層や正孔輸送層など各々の層を形成するための材料について、改善が求められていた。
本発明は、上記した問題に鑑み、塗布法において容易に多層化が可能であり、かつ、有機EL素子の高効率化、長寿命化、及び駆動電圧低減を実現することのできる有機エレクトロニクス用材料を提供することを目的とするものである。
また、本発明は、従来よりも優れた発光効率及び発光寿命、低い駆動電圧を有する有機エレクトロニクス素子及び有機EL素子を提供することを目的とするものである。
さらに、本発明は、これらの素子を用いることにより、優れた表示素子及び照明装置を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、鋭意検討した結果、分子内に1つ以上の重合可能な置換基及び正孔輸送性を有する繰り返し単位を有するポリマー又はオリゴマーからなる第1の正孔輸送材料を用いることによって、安定的かつ容易に薄膜を塗布でき、また、重合反応によって薄膜の溶解度が変化するために、上層製膜時における下層の溶解が抑えられ、有機EL素子の多層化が可能であることを見出した。
また、この第1の正孔輸送材料と、第1の正孔輸送材料とは異なる材料であって第1の正孔輸送材料との仕事関数の差が0.5eV以下である第2の正孔輸送材料とを混合して用いることによって、有機エレクトロニクス素子、特に有機EL素子に用いた場合、駆動電圧を低減させ、発光効率及び発光寿命を向上させることができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、第1の正孔輸送材料及び第2の正孔輸送材料を含む混合物からなり、前記第1の正孔輸送材料が、分子内に1つ以上の重合可能な置換基と、正孔輸送性を有する繰り返し単位とを有するポリマー又はオリゴマーからなり、前記第1の正孔輸送材料の仕事関数と前記第2の正孔輸送材料の仕事関数の差が0.5eV以下である有機エレクトロニクス用材料に関する。
また、本発明は、前記有機エレクトロニクス用材料を用いて作製された有機エレクトロニクス素子及び有機エレクトロルミネセンス素子に関する。
さらに、本発明は、前記有機エレクトロルミネセンス素子を備えた表示素子及び照明装置に関する。
本発明の有機エレクトロニクス用材料を用いることにより、安定的かつ容易に薄膜を形成でき、また重合反応によって溶解度が変化するため、塗布法による有機薄膜層の多層化を容易に行うことができる。また、本発明の有機エレクトロニクス用材料は、正孔輸送性に優れた材料であるため、これを用いた有機EL素子の駆動電圧を低減させることができる。それゆえ、本発明の有機エレクトロニクス用材料は、有機エレクトロニクス素子、特に高分子型有機EL素子の発光効率や発光寿命を向上させ、駆動電圧を低下させ、さらには生産性を向上させる上で極めて有用な材料である。本発明の有機EL素子を用いることにより、優れた特性を有する発光素子及び照明装置を得ることができる。
多層化された有機EL素子の一例を示す模式図である。
本発明の有機エレクトロニクス用材料は、第1の正孔輸送材料及び第2の正孔輸送材料を含む混合物からなり、前記第1の正孔輸送材料が、分子内に1つ以上の重合可能な置換基と、正孔輸送性を有する繰り返し単位とを有するポリマー又はオリゴマーからなり、前記第1の正孔輸送材料の仕事関数と前記第2の正孔輸送材料の仕事関数の差が0.5eV以下であることをその特徴とするものである。以下、まず第1の正孔輸送材料の詳細について述べる。
[第1の正孔輸送材料]
第1の正孔輸送材料は、分子内に1つ以上の重合可能な置換基を有し、かつ正孔輸送性を有する繰り返し単位を有するポリマー又はオリゴマーからなる。ここで、上記「正孔輸送性を有する繰り返し単位」とは、正孔を輸送する能力を有した原子団であり、以下、その詳細について述べる。
上記正孔輸送性を有する繰り返し単位としては、正孔を輸送する能力を有している単位であればよく、特に制限はないが、芳香環を有するアミン構造を有することが好ましく、例えば、下記一般式(1a)、(2a)、(3a)、(4a)、(5a)、(6a)等が挙げられる。
Figure 2009267392
上記一般式(1a)、(2a)、(3a)、(4a)、(5a)、又は(6a)中のAr〜Ar31は、それぞれ独立に置換若しくは非置換のアリーレン基又はヘテロアリーレン基を表す。ここで、アリーレン基とは、芳香族炭化水素から水素原子2個を除いた原子団であり、ヘテロアリーレン基とは、ヘテロ原子を有する芳香族化合物から水素原子2個を除いた原子団である。
アリーレン基、ヘテロアリーレン基は、置換又は非置換であってもよい。アリーレン基としては、例えば、フェニレン、ビフェニル−ジイル、ターフェニル−ジイル、ナフタレン−ジイル、アントラセン−ジイル、テトラセン−ジイル、フルオレン−ジイル、フェナントレン−ジイル等が挙げられ、ヘテロアリーレン基としては、例えば、ピリジン−ジイル、ピラジン−ジイル、キノリン−ジイル、イソキノリン−ジイル、アクリジン−ジイル、フェナントロリン−ジイル、フラン−ジイル、ピロール−ジイル、チオフェン−ジイル、オキサゾール−ジイル、オキサジアゾール−ジイル、チアジアゾール−ジイル、トリアゾール−ジイル、ベンゾオキサゾール−ジイル、ベンゾオキサジアゾール−ジイル、ベンゾチアジアゾール−ジイル、ベンゾトリアゾール−ジイル、ベンゾチオフェン−ジイルなどが挙げられる。
置換若しくは非置換であってもよいアリーレン基又はヘテロアリーレン基の例を、さらに下記構造式(1)〜(30)に示す。
Figure 2009267392
上記一般式(1a)、(2a)、(3a)、(4a)、(5a)、又は(6a)の置換基R〜R10、及び上記構造式(1)〜(30)における置換基Rとしては、特に制限はないが、例えば、−R、−OR、−SR、−OCOR、−COOR、−SiR、又は(ポリ)エーテルである下記一般式(A)
Figure 2009267392
(ただし、R〜R11は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜22個の直鎖、環状若しくは分岐アルキル基、又は、炭素数2〜30個のアリール基若しくはヘテロアリール基を表し、a、b及びcは、1以上の整数、好ましくは1〜4の整数を表す。)
で表される置換基を挙げることができ、それぞれは同一であっても異なっていてもよい。
これらの置換基の例として、例えば、以下の置換基を挙げることができる。
−Rの例としては、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、シクロブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ヘプチル基、シクロヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、フルオレニル基、フラン残基、チオフェン残基、ピロール残基、オキサゾール残基、チアゾール残基、イミダゾール残基、ピリジン残基、ピリミジン残基、ピラジン残基、トリアジン残基、キノリン残基、キノキサリン残基を挙げることができる。
−ORの例としては、水酸基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、tert−ブトキシ基、オクチルオキシ基、tert−オクチルオキシ基、フェノキシ基、4−tert−ブチルフェノキシ基、1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、9−アンスリルオキシ基を挙げることができる。
−SRの例としては、メルカプト基、メチルチオ基、エチルチオ基、tert−ブチルチオ基、ヘキシルチオ基、オクチルチオ基、フェニルチオ基、2−メチルフェニルチオ基、4−tert−ブチルフェニルチオ基を挙げることができる。
−OCORの例としては、ホルミルオキシ基、アセトキシ基、ベンゾイルオキシ基を挙げることができる。
−COORの例としては、カルボキシル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、フェノキシカルボニル基、ナフチルオキシカルボニル基等を挙げることができる。
−SiRの例としては、シリル基、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリフェニルシリル基等を挙げることができる。
ここで、R〜R11及びRは置換基を有していてもよく、置換基の例として、ハロゲン原子、シアノ基、アルデヒド基、アミノ基、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、カルボキシル基、スルホン酸基、ニトロ基、アリール基、ヘテロアリール基等を挙げることができる。これらの置換基は、さらにハロゲン原子、メチル基等によって置換されていてもよい。
これらの置換基のうち、上記R〜R10又はRとしては、それぞれ独立して、水素原子であるか、−Rで表されるアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、又は−ORで表される水酸基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロアリールオキシ基が、重合反応性及び耐熱性の点から好ましい。すなわち、上記一般式(1a)、(2a)、(3a)、(4a)、(5a)、又は(6a)で表される正孔輸送性を有する繰り返し単位は、未置換であるか、−Rで表されるアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基などの置換基を有しているか、−ORで表される水酸基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロアリールオキシ基などの置換基を有していることが好ましい。
また、上記一般式(1a)、(2a)、又は(3a)において、窒素原子に直接結合していないアリーレン基又はヘテロアリーレン基(式中、Ar、Ar、Ar15)は、溶解度や化学的安定性の観点から、フェニレン基、フルオレン−ジイル基、フェナントレン−ジイル基、縮環構造を有する上記の構造式(29)及び(30)が好ましい。なお、上記構造式(29)及び(30)におけるl、m、nは、それぞれ独立に1〜5の整数であり、2〜4が好ましい。また、本発明の有機エレクトロニクス用材料を有機EL素子の正孔輸送層や正孔注入層に用いる場合、発光層に電子を効率よく閉じ込めて発光効率を向上させるために、正孔輸送層や正孔注入層のLUMOレベルが高いことが望ましい。この観点から、多環構造を有する上記の構造式(29)及び(30)がより好ましい。
また、上記一般式(1a)〜(6a)において、窒素原子に直接結合しているアリーレン基又はヘテロアリーレン基(例えば、(1a)中、Ar、Ar、Ar)は、溶解度や化学的安定性の観点から、フェニレン基又はナフタレン−ジイル基が好ましい。
また、本発明で用いるポリマー又はオリゴマーは、溶解度や耐熱性、電気的特性の調整のため、正孔輸送性を有する繰り返し単位の他に、上記アリーレン基及び/又はヘテロアリーレン基を共重合繰り返し単位として有する共重合体でもよい。アリーレン基及び/又はヘテロアリーレン基を共重合繰り返し単位として有する場合、駆動電圧と溶解度の観点から、その割合は、正孔輸送性を有する繰り返し単位のモル数:アリーレン基及びヘテロアリーレン基のモル数が、1:2〜10:1が好ましく、1:1〜5:1がより好ましい。
この場合、共重合体は、ランダム、ブロック又はグラフト共重合体であってもよく、それらの中間的な構造を有する高分子、例えば、ブロック性を帯びたランダム共重合体であってもよい。
また、本発明で用いるポリマー又はオリゴマーは、主鎖中に枝分かれを有し、末端が3つ以上あってもよい。
また、本発明で用いるポリマー又はオリゴマーは、「重合可能な置換基」を1つ以上有する。積層化が容易になるという観点から、好ましくは、1個以上、より好ましくは2個以上、さらに好ましくは2〜4個である。ここで、上記「重合可能な置換基」とは、重合反応を起こすことにより2分子以上の分子間で結合を形成可能な置換基のことであり、以下、その詳細について述べる。
上記重合可能な置換基としては、炭素−炭素多重結合を有する基(例えば、ビニル基、アセチレン基、ブテニル基、アクリロイル基、アクリロイルオキシ基、アクリルアミド基、メタクリロイル基、メタクリロイルオキシ基、メタクリルアミド基、アレーン基、アリル基、ビニルオキシ基、ビニルアミノ基、フリル基、ピロール基、チオフェン基、シロール基等を挙げることができる)、小員環を有する基(例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、エポキシ基、オキセタン基、ジケテン基、エピスルフィド基等)、ラクトン基、ラクタム基又はシロキサン誘導体を含有する基などが挙げられる。
また、上記基の他に、エステル結合やアミド結合を形成可能な基の組み合わせなども利用できる。例えば、エステル基とアミノ基、エステル基とヒドロキシル基などの組み合わせである。
重合可能な置換基としては、特に、オキセタン基、エポキシ基、ビニル基、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基が反応性の観点から好ましい。
また、重合可能な置換基は、ポリマー又はオリゴマーの側鎖として導入されていても、末端に導入されていてもよく、側鎖と末端の両方に導入されていてもよい。好ましくは、重合可能な置換基は、ポリマー又はオリゴマーの末端に導入される。
以下、重合可能な置換基が、ポリマー又はオリゴマーの末端に導入されている場合の詳細について述べる。重合可能な置換基がポリマー又はオリゴマーの末端に導入され、かつ、正孔輸送性を有する繰り返し単位が上記一般式(1a)、(2a)、(3a)、(4a)、(5a)、又は(6a)のいずれかである場合、ポリマー又はオリゴマーとしては、例えば、下記一般式(7a)、(8a)、(9a)、(10a)、(11a)、又は(12a)が例示される。
Figure 2009267392
Figure 2009267392
Figure 2009267392
Figure 2009267392
Figure 2009267392
Figure 2009267392
〔上記一般式(7a)、(8a)、(9a)、(10a)、(11a)、又は(12a)中、Ar32〜Ar74は、それぞれ独立に置換若しくは非置換のアリーレン基又はヘテロアリーレン基を表し、E〜E12は、それぞれ独立に、重合可能な置換基を有する基を表し、R11〜R20はそれぞれ独立に、−R、−OR、−SR、−OCOR、−COOR、SiR、又は(ポリ)エーテルである下記一般式(A)
Figure 2009267392
(ただし、R〜R11は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜22個の直鎖、環状若しくは分岐アルキル基、又は、炭素数2〜30個のアリール基若しくはヘテロアリール基を表し、a、b及びcは、1以上の整数、好ましくは1〜4の整数を表す。)を表し、nは1以上の整数を表す。〕
上記E〜E12は、例えば、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリーレン基、ヘテロアリール基、ヘテロアリーレン基、アリールアミン構造を有する基、又はこれらを組み合わせた基などに前述の重合可能な置換基が1つ以上結合した基である。これらのアルキル基等としては、上記一般式(1a)、(2a)、(3a)、(4a)、(5a)、又は(6a)の置換基R〜R10における−R、−ORと同様の基が挙げられる。E〜E12として、好ましくはオキセタン基含有基であり、例えば、
Figure 2009267392
等が例示される。
また、上記一般式(7a)、(8a)、(9a)、(10a)、(11a)、又は(12a)において、繰り返し数nの数平均は、2以上100以下が好ましく、2以上20以下がより好ましい。nが小さすぎると製膜安定性が低下し、大きすぎると重合反応を行っても溶解度の変化が小さく、積層化が困難になる傾向がある。
また、本発明で用いるポリマー又はオリゴマーの数平均分子量は、1,000以上100,000以下であることが好ましく、1,000以上10,000以下であることがより好ましい。分子量が1,000未満であると製膜安定性が低下し、100,000を超えると重合反応を行っても溶解度の変化が小さく、積層化が困難になる傾向がある。なお、ポリマー又はオリゴマーの数平均分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィーを用いて、ポリスチレン換算で測定したときの数平均分子量のことである。
また、本発明で用いるポリマー又はオリゴマーの多分散度は、1.0より大きいことが好ましく、1.1以上5.0以下がより好ましく、1.2以上3.0以下が最も好ましい。多分散度が小さすぎると、製膜後に凝集しやすくなる傾向があり、大きすぎると素子特性が低下する傾向がある。なお、ポリマー又はオリゴマーの多分散度は、ゲル浸透クロマトグラフィーを用いて、ポリスチレン換算で測定したときの(重量平均分子量/数平均分子量)のことである。
[製造方法]
本発明で用いるポリマー又はオリゴマーは、種々の当業者公知の合成法により製造できる。例えば、合成に用いられるモノマーが芳香族環を有し、芳香族環同士を結合させたポリマー又はオリゴマーを製造する場合には、ヤマモト(T.Yamamoto)らのBull.Chem.Soc.Jap.、51巻、7号、2091頁(1978)及びゼンバヤシ(M.Zembayashi)らのTet.Lett.,47巻4089頁(1977)に記載されている方法を用いることができるが、スズキ(A.Suzuki)によりSynthetic Communications,Vol.11,No.7,p.513(1981)において報告されている方法がポリマー又はオリゴマーの製造には一般的である。
この反応は、芳香族ボロン酸(boronic acid)誘導体と芳香族ハロゲン化物の間でPd触媒化クロスカップリング反応(通常、「鈴木反応」と呼ばれる)を起こさしめるものであり、対応する芳香族環同士を結合する反応に用いることにより、本発明で用いるポリマー又はオリゴマーを製造することができる。
また、この反応は、Pd(II)塩又はPd(0)錯体の形態の可溶性Pd化合物を必要とする。芳香族反応体を基準として0.01〜5モルパーセントのPd(PhP)、3級ホスフィンリガンドとのPd(OAc)錯体及びPdCl(dppf)錯体が一般に好ましいPd源である。
この反応は塩基も必要とし、水性アルカリカーボネートもしくはバイカーボネートが最も好ましい。
また、相間移動触媒を用いて、非極性溶媒中で反応を促進することもできる。溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、トルエン、アニソール、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン等が用いられる。
[第2の正孔輸送材料]
本発明の有機エレクトロニクス用材料は、混合物がさらに第2の正孔輸送材料を含み、上記第1の正孔輸送材料の仕事関数と第2の正孔輸送材料の仕事関数の差が0.5eV以下であることをその特徴とするものである。以下、第2の正孔輸送材料の詳細について述べる。
第2の正孔輸送材料は、正孔を輸送する能力があり、上記第1の正孔輸送材料と、第2の正孔輸送材料の、仕事関数の差(仕事関数の差の絶対値)が、0.5eV以下であれば特に限定されないが、前記仕事関数の差は0.4eV以下であることがさらに好ましく、0.3eV以下であることが最も好ましい。仕事関数の差が大きすぎると、駆動電圧が上昇しやすい傾向があるためである。
上記仕事関数は、各正孔輸送材料の厚さ1nm〜1μmの薄膜表面に紫外線を照射し、放出される電子を計測することで測定できる。例えば、理研計器製表面分析装置AC−1を用い、照射光量10〜200nWの条件で測定することができる。
第2の正孔輸送材料として、例えば、低分子化合物、ポリマー、オリゴマーが使用可能である。薄膜の熱的安定性の見地から、ポリマー又はオリゴマーが好ましい。
第2の正孔輸送材料は、分子内に1つ以上の重合可能な置換基を有することが好ましく、第1の正孔輸送材料が有する重合可能な置換基と同一な置換基を1つ以上有することがより好ましい。これは、第1の正孔輸送材料と第2の正孔輸送材料とを重合させ、積層化をより容易に行える傾向があるためである。
第2の正孔輸送材料が有する重合可能な置換基の例としては、第1の正孔輸送材料が有する重合可能な置換基と同様の置換基を挙げることができる。
第2の正孔輸送材料として低分子化合物を用いる場合、例えば、トリフェニルアミン誘導体、TPD(N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)ベンジジン)、α−NPB(N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(1−ナフチル)ベンジジン)、カルバゾール誘導体、CBP(4,4’−Bis(Carbazol−9−yl)−biphenyl)、mCP(1,3’−Bis(Carbazol−9−yl)−benzene)等が挙げられる。
第2の正孔輸送材料としてポリマー又はオリゴマーを用いる場合、例えば、トリフェニルアミン/フルオレン共重合体、トリフェニルアミン/アリーレン共重合体、ポリビニルカルバゾール等が挙げられる。
また、第2の正孔輸送材料は、分子内に1つ以上の重合可能な置換基を有し、かつ正孔輸送性を有する繰り返し単位を有するポリマー又はオリゴマーであることが好ましく、特に、分子内に第1の正孔輸送材料が有する重合可能な置換基と同一な置換基を1つ以上有し、かつ正孔輸送性を有する繰り返し単位を有するオリゴマー又はポリマーであることがより好ましい。これは、第1の正孔輸送材料との相溶性を上げるとともに重合反応によって形成された薄膜の熱的安定性が高くできる傾向があるためである。
また、第2の正孔輸送材料は、分子内に1つ以上の重合可能な置換基を有し、かつ正孔輸送性を有する繰り返し単位を有するポリマー又はオリゴマーからなり、この正孔輸送性を有する繰り返し単位が、上記一般式(1a)、(2a)、(3a)、(4a)、(5a)、又は(6a)のいずれかであることがさらに好ましい。これは、正孔輸送性が高い傾向があるためである。
また、第2の正孔輸送材料としてのポリマー又はオリゴマーは、上記一般式(7a)、(8a)、(9a)、(10a)、(11a)、又は(12a)のいずれかであることがよりさらに好ましい。これは、第1の正孔輸送材料と類似骨格を有することで、2つの正孔輸送材料の相溶性、正孔輸送性が優れる傾向があるためである。
さらに、第2の正孔輸送材料としてのポリマー又はオリゴマーは、第1の正孔輸送材料としてのポリマー又はオリゴマーと同一の一般式(7a)、(8a)、(9a)、(10a)、(11a)、又は(12a)のいずれかで表され、置換基が異なる材料であることが最も好ましい。一般式(7a)、(8a)、(9a)、(10a)、(11a)、又は(12a)で表されるポリマー又はオリゴマーにおいて、例えば、Ar32〜Ar74上へメチル基を導入することで、仕事関数を変更させることが可能である。
[混合物]
本発明の有機エレクトロニクス用材料は、第1の正孔輸送材料及び第2の正孔輸送材料を含む混合物からなるものである。第1の正孔輸送材料と第2の正孔輸送材料との混合割合は、特に限定されないが、駆動電圧の観点から、重量比が、第1の正孔輸送材料:第2の正孔輸送材料が1:100〜100:1であることが好ましく、5:95〜95:5であることがより好ましい。
[重合開始剤]
混合物には、上記第1の正孔輸送材料及び第2の正孔輸送材料の他に、さらに重合開始剤を配合することもできる。この重合開始剤としては、熱、光、マイクロ波、放射線、電子線等を加えることによって、重合可能な置換基を重合させる能力を発現するものであればよく、特に制限はないが、光照射及び/又は加熱によって重合を開始させるものであることが好ましく、光照射によって重合を開始させるもの(以後、光開始剤と記す)であることがより好ましい。
光開始剤としては、200nm〜800nmの光照射によって重合可能な置換基を重合させる能力を発現するものであればよく、特に制限はないが、例えば、重合可能な置換基がオキセタン基の場合には、ヨードニウム塩、スルホニウム塩、フェロセン誘導体が反応性の観点から好ましく、以下の化合物、すなわち一般式(32)が例示される。
Figure 2009267392
また、上記光開始剤は、感光性を向上させるために光増感剤と併用してもよい。光増感剤としては、例えば、アントラセン誘導体、チオキサントン誘導体が挙げられる。
また、重合開始剤の配合割合は、混合物の全重量に対して0.1重量%〜10重量%の範囲であることが好ましく、0.2重量%〜8重量%の範囲であることがより好ましく、0.5〜5重量%の範囲であることが特に好ましい。重合開始剤の配合割合が0.1重量%未満であると積層化が困難になる傾向があり、10重量%を超えると素子特性が低下する傾向がある。
また、混合物には、電気特性を調整するために、上記ポリマー又はオリゴマーの他に、さらにカーボンナノチューブやフラーレンなどの炭素材料を配合することもできる。
[薄膜の形成方法]
本発明の有機エレクトロニクス用材料を用いて有機エレクトロニクス素子などに用いられる各種の層を形成するためには、例えば、本発明の有機エレクトロニクス用材料を含む溶液を、例えば、インクジェット法、キャスト法、浸漬法、凸版印刷、凹版印刷、オフセット印刷、平板印刷、凸版反転オフセット印刷、スクリーン印刷、グラビア印刷等の印刷法、スピンコーティング法などの公知の方法で所望の基体上に塗布した後、光照射や加熱処理等によりポリマー又はオリゴマーの重合反応を進行させ、塗布層の溶解度を変化(硬化)させることによって行うことができる。このような作業を繰り返すことで高分子型の有機エレクトロニクス素子や有機EL素子の多層化を図ることが可能となる。
上記のような塗布方法は、通常、−20〜+300℃の温度範囲、好ましくは10〜100℃、さらに好ましくは15〜50℃で実施することができる。
また、上記溶液に用いる溶媒としては、特に限定されないが、例えば、クロロホルム、塩化メチレン、ジクロロエタン、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン、メシチレン、アニソール、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、エチルセロソルブアセテート等を挙げることができる。
また、上記光照射には、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドランプ、キセノンランプ、蛍光灯、発光ダイオード、太陽光等の光源を用いることができる。
また、上記加熱処理は、ホットプレート上やオーブン内で行うことができ、0〜+300℃の温度範囲、好ましくは20〜250℃、さらに好ましくは80〜200℃で実施することができる。
[有機エレクトロニクス素子、有機EL素子]
本発明の有機エレクトロニクス用材料は、単独で又は他の材料と組み合わせて有機エレクトロニクス素子の機能材料として使用することができる。
また、本発明の有機エレクトロニクス用材料は、単独で又は他の材料と組み合わせて後述する有機EL素子の正孔注入層、正孔輸送層、電子ブロック層、発光層、正孔ブロック層、電子輸送層、電子注入層として使用することができる。
さらに、種々の添加剤を添加させた状態でも有機エレクトロニクス素子や有機EL素子に使用することができる。
添加剤としては、例えば、有機EL素子の発光層に用いるのであればIrやPtなどの中心金属を含む金属錯体などが、正孔注入層、正孔輸送層に用いるのであればトリフェニルアミン誘導体、テトラシアノキノジメタン等の電子受容体、種々の酸化剤が使用可能である。
本発明の有機エレクトロニクス用材料は、後述する有機EL素子の正孔注入層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層等として好ましく使用することができるが、特に有機EL素子の正孔注入層、正孔輸送層、発光層として用いることがより好ましく、正孔注入層、正孔輸送層として用いることが最も好ましい。具体的には、少なくとも陽極、正孔注入層及び/又は正孔輸送層、発光層及び陰極を積層してなる有機エレクトロルミネセンス素子であって、前記正孔注入層及び/又は正孔輸送層が本発明の有機エレクトロニクス用材料により形成された層である有機エレクトロルミネセンス素子が挙げられる。
また、これら層の膜厚は、特に制限はないが、10〜100nmであることが好ましく、20〜60nmであることがより好ましく、20〜40nmであることがさらに好ましい。
本発明の有機エレクトロニクス素子及び有機EL素子は、本発明の有機エレクトロニクス用材料を含む層を備えるものであればよく、その構造などは特に制限はない。なお、有機ELの一般的な構造は、例えば、米国特許第4,539,507号明細書、米国特許第5,151,629号明細書等に開示されているものがあり、またポリマー含有の有機EL素子については、例えば、国際公開第90/13148号パンフレット、欧州特許公開第0443861号明細書等に開示されている。
これらは通常、電極の少なくとも1つが透明であるカソード(陰極)とアノード(陽極)との間に、エレクトロルミネセント層(発光層)を含むものである。さらに1つ以上の電子注入層及び/又は電子輸送層がエレクトロルミネセント層(発光層)とカソードとの間に挿入されているもの、1つ以上の正孔注入層及び/又は正孔輸送層がエレクトロルミネセント層(発光層)とアノードとの間に挿入されているものもある。以下、各層について詳細に説明する。
[発光層]
発光層に用いる材料としては、低分子化合物であっても、ポリマーまたはオリゴマーであってもよく、デンドリマー等も使用可能である。蛍光発光を利用する低分子化合物としては、ペリレン、クマリン、ルブレン、キナクドリン、色素レーザー用色素(例えば、ローダミン、DCM1等)、アルミニウム錯体(例えば、Tris(8−hydroxyquinolinato)aluminum(III)(Alq))、スチルベン、これらの誘導体が挙げられる。蛍光発光を利用するポリマーまたはオリゴマーとしては、ポリフルオレン、ポリフェニレン、ポリフェニレンビニレン(PPV)、ポリビニルカルバゾール(PVK)、フルオレンーベンゾチアジアゾール共重合体、フルオレン−トリフェニルアミン共重合体、及びこれらの誘導体や混合物が好適に利用できる。
一方、近年有機EL素子の高効率化のため、燐光有機EL素子の開発も活発に行われている。燐光有機EL素子では、一重項状態のエネルギーのみならず三重項状態のエネルギーも利用することが可能であり、内部量子収率を原理的には100%まで上げることが可能となる。燐光有機EL素子では、燐光を発するドーパントとして、白金やイリジウムなどの重金属を含む金属錯体系燐光材料を、ホスト材料にドーピングすることで燐光発光を取り出すことができる(M.A.Baldo et al.,Nature,vol.395,p.151(1998)、M.A.Baldo et al.,Apllied Physics Letters,vol.75,p.4(1999)、M.A.Baldo et al.,Nature,vol.403,p.750(2000)等参照)。
本発明の有機EL素子においても、高効率化の観点から、発光層に燐光材料を用いることが好ましい。燐光材料としては、IrやPtなどの中心金属を含む金属錯体などが好適に使用できる。具体的には、Ir錯体としては、例えば、青色発光を行うFIr(pic)〔イリジウム(III)ビス[(4,6−ジフルオロフェニル)−ピリジネート−N,C]ピコリネート〕、緑色発光を行うIr(ppy)〔トリス(2−フェニルピリジン)イリジウム〕(M.A.Baldo et al.,Nature,vol.403,p.750(2000)等参照)又はAdachi etal.,Appl.Phys.Lett.,78no.11,2001,1622に示される赤色発光を行う(btp)Ir(acac){bis〔2−(2’−ベンゾ[4,5−α]チエニル)ピリジナート−N,C〕イリジウム(アセチル−アセトネート)}、Ir(piq)〔トリス(1−フェニルイソキノリン)イリジウム〕等が挙げられる。
Pt錯体としては、例えば、赤色発光を行う2、3、7、8、12、13、17、18−オクタエチル−21H、23H−フォルフィンプラチナ(PtOEP)等が挙げられる。
燐光材料は、低分子又はデンドライド種、例えば、イリジウム核デンドリマーが使用され得る。またこれらの誘導体も好適に使用できる。
また、発光層に燐光材料が含まれる場合、燐光材料の他に、ホスト材料を含むことが好ましい。
ホスト材料としては、低分子化合物であっても、高分子化合物であってもよく、デンドリマーなども使用できる。
低分子化合物としては、例えば、CBP(4,4’−Bis(Carbazol−9−yl)−biphenyl)、mCP(1,3−bis(9−carbazolyl)benzene)、CDBP(4,4’−Bis(Carbazol−9−yl)−2,2’−dimethylbiphenyl)などが、高分子化合物としては、例えば、ポリビニルカルバゾール、ポリフェニレン、ポリフルオレンなどが使用でき、これらの誘導体も使用できる。
発光層は、蒸着法により形成してもよく、塗布法により形成してもよい。
塗布法により形成する場合、有機EL素子を安価に製造することができ、より好ましい。発光層を塗布法によって形成するには、燐光材料と、必要に応じてホスト材料を含む溶液を、例えば、インクジェット法、キャスト法、浸漬法、凸版印刷、凹版印刷、オフセット印刷、平板印刷、凸版反転オフセット印刷、スクリーン印刷、グラビア印刷等の印刷法、スピンコーティング法などの公知の方法で所望の基体上に塗布することで行うことができる。
[陰極]
陰極材料としては、例えば、Li、Ca、Mg、Al、In、Cs、Ba、Mg/Ag、LiF、CsF等の金属又は金属合金であることが好ましい。
[陽極]
陽極材料としては、金属(例えば、Au)又は金属導電率を有する他の材料、例えば、酸化物(例えば、ITO:酸化インジウム/酸化錫)、導電性高分子(例えば、ポリチオフェン−ポリスチレンスルホン酸混合物(PEDOT:PSS))を使用することもできる。
[電子輸送層、電子注入層]
電子輸送層、電子注入層としては、例えば、フェナントロリン誘導体(例えば、2,9−dimethyl−4,7−diphenyl−1,10−phenanthroline(BCP))、ビピリジン誘導体、ニトロ置換フルオレン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、チオピランジオキシド誘導体、ナフタレンペリレンなどの複素環テトラカルボン酸無水物、カルボジイミド、フレオレニリデンメタン誘導体、アントラキノジメタン及びアントロン誘導体、オキサジアゾール誘導体(2−(4−Biphenylyl)−5−(4−tert−butylphenyl−1,3,4−oxadiazole)(PBD))、アルミニウム錯体(例えば、Tris(8−hydroxyquinolinato)aluminum(III)(Alq))などが挙げられる。さらに、上記オキサジアゾール誘導体において、オキサジアゾール環の酸素原子を硫黄原子に置換したチアジアゾール誘導体、電子吸引基として知られているキノキサリン環を有するキノキサリン誘導体も用いることができる。
[基板]
本発明の有機EL素子に用いることができる基板として、ガラス、プラスチック等の種類は特に限定されることはないが、透明のものであることが好ましく、また、フレキシブル基板であることが好ましい。例えば、ガラス、石英、光透過性樹脂フィルム等が好ましく用いられる。樹脂フィルムを用いた場合には、有機EL素子にフレキシブル性を与えることが可能であり、特に好ましい。
樹脂フィルムとしては、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンスルフィド、ポリアリレート、ポリイミド、ポリカーボネート(PC)、セルローストリアセテート(TAC)、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)等からなるフィルム等が挙げられる。
また、樹脂フィルムを用いる場合、水蒸気や酸素等の透過を抑制するために、樹脂フィルムへ酸化珪素や窒化珪素等の無機物をコーティングして用いてもよい。
本発明の有機EL素子における発光色は特に限定されるものではないが、白色発光素子は家庭用照明、車内照明、時計や液晶のバックライト等の各種照明装置に用いることができるため好ましい。
白色発光素子を形成する方法としては、現在のところ単一の材料で白色発光を示すことが困難であることから、複数の発光材料を用いて複数の発光色を同時に発光させて混色させることで白色発光を得ている。複数の発光色の組み合わせとしては、特に限定されるものではないが、青色、緑色、赤色の3つの発光極大波長を含有するもの、青色と黄色、黄緑色と橙色等の補色の関係を利用した2つの発光極大波長を含有するものが挙げられる。また発光色の制御は、燐光材料の種類と量を調整することによって行うことができる。
また、本発明の有機EL素子は、有機ELディスプレイや、液晶ディスプレイなどの表示素子に用いることができる。液晶ディスプレイに用いる場合は、表示手段としての液晶素子と、バックライトとしての有機EL素子を組み合せればよい。
以下、実施例により本発明を説明するが、本発明はこれらに制限されるものではない。
(モノマー合成例1)
Figure 2009267392
丸底フラスコに、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン(50mmol)、4−ブロモベンジルブロミド(50mmol)、n−ヘキサン(200mL)、テトラブチルアンモニウムブロミド(2.5mmol)及び50重量%水酸化ナトリウム水溶液(36g)を加え、窒素下、70℃で6時間加熱撹拌した。
室温(25℃)まで冷却後、水200mLを加え、生成物をn−ヘキサンで抽出した。溶媒留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーと減圧蒸留によって精製し、重合可能な置換基を有するモノマーAを無色油状物として9.51g得た。収率67重量%。
1H−NMR(300MHz,CDCl,δppm);0.86(t,J=7.5Hz,3H),1.76(t,J=7.5Hz,2H),3.57(s,2H),4.39(d,J=5.7Hz,2H),4.45(d,J=5.7Hz,2H),4.51(s,2H),7.22(d,J=8.4Hz,2H),7.47(d,J=8.4Hz,2H)
<重合可能な置換基を有しかつ正孔輸送性を有する繰り返し単位を有するオリゴマーの合成>
(オリゴマー合成例1)
Figure 2009267392
密閉可能なフッ素樹脂製容器に、2,7−ビス(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−9,9−ジオクチルフルオレン(0.4mmol)、4,4’−ジブロモ−4”−n−ブチルトリフェニルアミン(0.32mmol)、重合可能な置換基を有するモノマーA(0.16mmol)、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0.008mmol)、2M炭酸カリウム水溶液(5.3mL)、Aliquat336(0.4mmol)及びアニソール(4mL)を入れ、窒素雰囲気下、密閉容器中、マイクロ波を照射して90℃、2時間加熱撹拌した。
反応溶液をメタノール/水混合溶媒(9:1)に注ぎ、析出したオリゴマーをろ別した。再沈殿を2回繰り返し行って精製し、重合可能な置換基を有しかつ正孔輸送性を有する繰り返し単位を有するオリゴマーAを得た。得られたオリゴマーの数平均分子量はポリスチレン換算で4652、多分散度は2.0であった。nの数平均は5.6であった。
このオリゴマーのトルエン溶液(1重量%)を、窒素中、3000rpmで石英板上にスピンコートし、80℃で5分間乾燥させて厚さ40nmの薄膜を得た。仕事関数は、この薄膜を、大気中、理研計器製表面分析装置AC−1を用い、照射光量50nW、測定範囲4.6〜6.0eVの条件で測定したところ、5.21eVであった。
(オリゴマー合成例2)
Figure 2009267392
モノマーとしてとして2,7−ビス(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−9,9−ジオクチルフルオレン(0.4mmol)、モノマーB(0.32mmol)及び重合可能な置換基を有するモノマーA(0.16mmol)を用い、オリゴマー合成例1と同様の方法でオリゴマーBを合成した。得られたオリゴマーの数平均分子量はポリスチレン換算で7971、多分散度は2.1、nの数平均は10.6であった。仕事関数は5.05eVであった。
<有機EL素子の作製:正孔輸送層としての適用例>
(実施例1)
ITOを1.6mm幅にパターンニングしたガラス基板上に、PEDOT:PSS分散液(シュタルク・ヴィテック社製、AI4083 LVW142)を1500rpmでスピン塗布し、ホットプレート上で空気中200℃/10分加熱乾燥して正孔注入層(40nm)を形成した。以後の操作は乾燥窒素環境下で行った。
次いで、正孔注入層上に上記で得たオリゴマーA(3.1mg)、オリゴマーB(1.3mg)下記化学式(38)
Figure 2009267392
で表される光開始剤(0.13mg)及びトルエン(1.2mL)を混合した塗布溶液を、3000rpmでスピンコートした後、メタルハライドランプを用いて光照射(3J/cm)し、ホットプレート上で180℃、60分間加熱して硬化させ、正孔輸送層(40nm)を形成した。
次いで、得られたガラス基板を真空蒸着機中に移し、CBP+Ir(piq)(膜厚40nm)、BAlq(膜厚5nm)、Alq(膜厚30nm)、LiF(膜厚0.5nm)、Al(膜厚100nm)をこの順に蒸着した。
電極形成後、大気開放することなく、乾燥窒素環境中にガラス基板を移動し、0.7mmの無アルカリガラスに0.4mmのザグリを入れた封止ガラスとITO基板を、光硬化性エポキシ樹脂を用いて貼り合わせることにより封止を行い、多層構造の高分子型有機EL素子を作製した。以後の評価は大気中、室温(25℃)で行った。
この有機EL素子のITOを正極、Alを陰極として電圧を印加したところ、約6Vで赤色発光が観測され、輝度5000cd/mにおける電流効率は7.1cd/Aであった。なお、電流電圧特性は、ヒューレットパッカード社製の微小電流計4140Bで測定し、発光輝度はフォトリサーチ社製の輝度計プリチャード1980Bを用いて測定した。
また、寿命特性として、定電流を印加しながらトプコン社製BM−7で輝度を測定し、輝度が初期輝度(1000cd/m)から半減する時間を測定したところ、120時間であった。
(比較例1)
正孔輸送層を形成しなかった以外は、実施例1と同様にして有機EL素子を作製した。この有機EL素子に電圧を印加したところ、約6Vで赤色発光が観測され、輝度5000cd/mにおける電流効率は5.0cd/Aであり、実施例1では比較例1の1.4倍の効率が得られた。
また、寿命特性を測定したところ、10時間で輝度が半減し、実施例1では比較例1の12倍の長寿命が得られた。
<有機EL素子の作製:正孔注入層としての適用例>
(実施例2)
ITOを1.6mm幅にパターンニングしたガラス基板上に、上記で得たオリゴマーA(0.4mg)、オリゴマーB(4.0mg)、光開始剤(化学式(38))(0.13mg)及びトルエン(500μL)を混合した塗布溶液を、3000rpmでスピンコートした。以後の操作は乾燥窒素環境下で行った。
この後、メタルハライドランプを用いて光照射(3J/cm)し、ホットプレート上で、120℃で15分間、180℃で60分間加熱して硬化させ、正孔注入層(40nm)を形成した。
次いで、正孔注入層上に、下記構造式で表されるポリマー1(75重量部)、ポリマー2(20重量部)、ポリマー3(5重量部)からなる混合物のトルエン溶液(1.0重量%)を3000rpmでスピンコートし、ホットプレート上で80℃、5分間加熱し、ポリマー発光層(膜厚80nm)を形成した。なお、正孔注入層と発光層は互いに溶解することなく積層することができた。さらに、実施例1と同様に電子輸送層、電極等の形成、封止を行った。
この有機EL素子のITOを正極、Alを陰極として電圧を印加したところ、約3Vで緑色発光が観測された。輝度5000cd/mにおける電流効率は8.1cd/A、駆動電圧は5.2Vであった。
また、寿命特性として、電流密度12mA/cmの定電流を印加し、輝度半減時間を測定したところ、110時間であった。
さらに、定電流印加直後と輝度半減時の駆動電圧の差(電圧上昇量)は0.2Vであった。
Figure 2009267392
<有機EL素子の作製:正孔輸送層としての適用例>
(実施例3)
オリゴマーAとオリゴマーBの混合比を変え(表1)、実施例1と同様にして有機EL素子を作製した。
(比較例2)
ITOを1.6mm幅にパターンニングしたガラス基板上に、PEDOT:PSS分散液(シュタルク・ヴィテック社製、AI4083)を1500rpmでスピンコートし、ホットプレート上で空気中200℃/10分加熱乾燥して正孔注入層(40nm)を形成した。以後、実施例2と同様にして発光層の形成、電子輸送層、電極等の形成、封止を行い、有機EL素子を作製した。
(比較例3 仕事関数の差が0.5eVより大きい場合)
正孔注入層を、オリゴマーA(2.2mg)、9−フェニルカルバゾール(2.2mg)、光開始剤(化学式(38))(0.13mg)及びトルエン(500μL)を混合した塗布溶液を用いて形成した。以後、実施例2と同様にして発光層の形成、電子輸送層、電極等の形成、封止を行い、有機EL素子を作製した。なお、9−フェニルカルバゾールの仕事関数は5.80eVであり、オリゴマーAとの仕事関数差は0.59eVであった。
(比較例4 1種類の正孔輸送材料のみ用いた場合)
正孔注入層を、オリゴマーB(4.4mg)、光開始剤(化学式(38))(0.13mg)及びトルエン(500μL)を混合した塗布溶液を用いて形成した。以後、実施例2と同様にして発光層の形成、電子輸送層、電極等の形成、封止を行い、有機EL素子を作製した。
上記の実施例1〜3及び比較例1〜4についての電流効率、駆動電圧、輝度半減時間及び電圧上昇量についての結果を表1にまとめて示す。
Figure 2009267392
表1に示されるように、本発明の有機エレクトロニクス用材料は、電流効率の改善、駆動電圧の低下、寿命特性の改善、駆動時の電圧上昇の抑制に効果的であった。
1 発光層
2 陽極
3 正孔注入層
4 陰極
5 電子注入層
6 正孔輸送層
7 電子輸送層
8 基板

Claims (28)

  1. 第1の正孔輸送材料及び第2の正孔輸送材料を含む混合物からなり、前記第1の正孔輸送材料が、分子内に1つ以上の重合可能な置換基と、正孔輸送性を有する繰り返し単位とを有するポリマー又はオリゴマーからなり、前記第1の正孔輸送材料の仕事関数と前記第2の正孔輸送材料の仕事関数の差が0.5eV以下である有機エレクトロニクス用材料。
  2. 前記ポリマー又はオリゴマーが有する正孔輸送性を有する繰り返し単位が、下記一般式(1a)、(2a)、(3a)、(4a)、(5a)、又は(6a)のいずれかで表される構造を有する請求項1記載の有機エレクトロニクス用材料。
    Figure 2009267392
    〔式中、Ar〜Ar31は、それぞれ独立に、置換若しくは非置換のアリーレン基又はヘテロアリーレン基を表し、R〜R10は、それぞれ独立に、−R、−OR、−SR、−OCOR、−COOR、−SiR、又は下記一般式(A)
    Figure 2009267392
    (ただし、R〜R11は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜22個の直鎖、環状若しくは分岐アルキル基、又は、炭素数2〜30個のアリール基若しくはヘテロアリール基を表し、a、b及びcは、1以上の整数を表す。)を表す。〕
  3. 前記ポリマー又はオリゴマーが有する重合可能な置換基が、オキセタン基、エポキシ基、ビニル基、アクリロイルオキシ基、又はメタクリロイルオキシ基のいずれかである請求項1又は2記載の有機エレクトロニクス用材料。
  4. 前記ポリマー又はオリゴマーが、末端に重合可能な置換基を有する請求項1〜3のいずれかに記載の有機エレクトロニクス用材料。
  5. 前記ポリマー又はオリゴマーの数平均分子量が、1,000以上100,000以下である請求項1〜4いずれかに記載の有機エレクトロニクス用材料。
  6. 前記ポリマー又はオリゴマーの多分散度が、1.0より大きい請求項1〜5のいずれかに記載の有機エレクトロニクス用材料。
  7. 前記ポリマー又はオリゴマーが、下記一般式(7a)で表される構造を有する請求項1〜6のいずれかに記載の有機エレクトロニクス用材料。
    Figure 2009267392
    〔式中、Ar32〜Ar37は、それぞれ独立に、置換若しくは非置換のアリーレン基又はヘテロアリーレン基を表し、E及びEは、それぞれ独立に、重合可能な置換基を有する基を表し、R11は、それぞれ独立に、−R、−OR、−SR、−OCOR、−COOR、−SiR、又は下記一般式(A)
    Figure 2009267392
    (ただし、R〜R11は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜22個の直鎖、環状若しくは分岐アルキル基、又は、炭素数2〜30個のアリール基若しくはヘテロアリール基を表し、a、b及びcは、1以上の整数を表す。)を表し、nは1以上の整数を表す。〕
  8. 前記ポリマー又はオリゴマーが、下記一般式(8a)で表される構造を有する請求項1〜6のいずれかに記載の有機エレクトロニクス用材料。
    Figure 2009267392
    〔式中、Ar38〜Ar45は、それぞれ独立に、置換若しくは非置換のアリーレン基又はヘテロアリーレン基を表し、E及びEは、それぞれ独立に、重合可能な置換基を有する基を表し、R12及びR13は、それぞれ独立に、−R、−OR、−SR、−OCOR、−COOR、−SiR、又は下記一般式(A)
    Figure 2009267392
    (ただし、R〜R11は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜22個の直鎖、環状若しくは分岐アルキル基、又は、炭素数2〜30個のアリール基若しくはヘテロアリール基を表し、a、b及びcは、1以上の整数を表す。)を表し、nは1以上の整数を表す。〕
  9. 前記ポリマー又はオリゴマーが、下記一般式(9a)で表される構造を有する請求項1〜6のいずれかに記載の有機エレクトロニクス用材料。
    Figure 2009267392
    〔式中、Ar46〜Ar54は、それぞれ独立に、置換若しくは非置換のアリーレン基又はヘテロアリーレン基を表し、E及びEは、それぞれ独立に、重合可能な置換基を有する基を表し、R14及びR15は、それぞれ独立に、−R、−OR、−SR、−OCOR、−COOR、−SiR、又は下記一般式(A)
    Figure 2009267392
    (ただし、R〜R11は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜22個の直鎖、環状若しくは分岐アルキル基、又は、炭素数2〜30個のアリール基若しくはヘテロアリール基を表し、a、b及びcは、1以上の整数を表す。)を表し、nは1以上の整数を表す。〕
  10. 前記ポリマー又はオリゴマーが、下記一般式(10a)で表される構造を有する請求項1〜6のいずれかに記載の有機エレクトロニクス用材料。
    Figure 2009267392
    〔式中、Ar55〜Ar59は、それぞれ独立に、置換若しくは非置換のアリーレン基又はヘテロアリーレン基を表し、E及びEは、それぞれ独立に、重合可能な置換基を有する基を表し、R16は、それぞれ独立に、−R、−OR、−SR、−OCOR、−COOR、−SiR、又は下記一般式(A)
    Figure 2009267392
    (ただし、R〜R11は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜22個の直鎖、環状若しくは分岐アルキル基、又は、炭素数2〜30個のアリール基若しくはヘテロアリール基を表し、a、b及びcは、1以上の整数を表す。)を表し、nは1以上の整数を表す。〕
  11. 前記ポリマー又はオリゴマーが、下記一般式(11a)で表される構造を有する請求項1〜6のいずれかに記載の有機エレクトロニクス用材料。
    Figure 2009267392
    〔式中、Ar60〜Ar66は、それぞれ独立に、置換若しくは非置換のアリーレン基又はヘテロアリーレン基を表し、E及びE10は、それぞれ独立に、重合可能な置換基を有する基を表し、R17及びR18は、それぞれ独立に、−R、−OR、−SR、−OCOR、−COOR、−SiR、又は下記一般式(A)
    Figure 2009267392
    〔ただし、R〜R11は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜22個の直鎖、環状若しくは分岐アルキル基、又は、炭素数2〜30個のアリール基若しくはヘテロアリール基を表し、a、b及びcは、1以上の整数を表す。〕を表し、nは1以上の整数を表す。〕
  12. 前記ポリマー又はオリゴマーが、下記一般式(12a)で表される構造を有する請求項1〜6のいずれかに記載の有機エレクトロニクス用材料。
    Figure 2009267392
    〔式中、Ar67〜Ar74は、それぞれ独立に、置換若しくは非置換のアリーレン基又はヘテロアリーレン基を表し、E11及びE12は、それぞれ独立に、重合可能な置換基を有する基を表し、R19及びR20は、それぞれ独立に、−R、−OR、−SR、−OCOR、−COOR、−SiR、又は下記一般式(A)
    Figure 2009267392
    (ただし、R〜R11は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜22個の直鎖、環状若しくは分岐アルキル基、又は、炭素数2〜30個のアリール基若しくはヘテロアリール基を表し、a、b及びcは、1以上の整数を表す。)を表し、nは1以上の整数を表す。〕
  13. 前記一般式(7a)、(8a)、(9a)、(10a)、(11a)又は(12a)におけるnの数平均が、2〜20である請求項7〜12のいずれかに記載の有機エレクトロニクス用材料。
  14. 前記第2の正孔輸送材料が、第1の正孔輸送材料が有する重合可能な置換基と同一の重合可能な置換基を1つ以上有する請求項1〜13のいずれかに記載の有機エレクトロニクス用材料。
  15. 前記第2の正孔輸送材料が、分子内に1つ以上の重合可能な置換基を有し、かつ正孔輸送性を有する繰り返し単位を有するポリマー又はオリゴマーからなる請求項1〜14のいずれかに記載の有機エレクトロニクス用材料。
  16. 前記第2の正孔輸送材料が、分子内に1つ以上の重合可能な置換基を有し、かつ正孔輸送性を有する繰り返し単位を有するポリマー又はオリゴマーからなり、前記正孔輸送性を有する繰り返し単位が、下記一般式(1a)、(2a)、(3a)、(4a)、(5a)、又は(6a)のいずれかで表される構造を有する請求項1〜15のいずれかに記載の有機エレクトロニクス用材料。
    Figure 2009267392
    〔式中、Ar〜Ar31は、それぞれ独立に、置換若しくは非置換のアリーレン基又はヘテロアリーレン基を表し、R〜R10は、それぞれ独立に、−R、−OR、−SR、−OCOR、−COOR、−SiR、又は下記一般式(A)
    Figure 2009267392
    (ただし、R〜R11は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜22個の直鎖、環状若しくは分岐アルキル基、又は、炭素数2〜30個のアリール基若しくはヘテロアリール基を表し、a、b及びcは、1以上の整数を表す。)を表す。〕
  17. 前記第2の正孔輸送材料が、分子内に1つ以上の重合可能な置換基を有し、かつ正孔輸送性を有する繰り返し単位を有するポリマー又はオリゴマーからなり、前記ポリマー又はオリゴマーが、下記一般式(7a)、(8a)、(9a)、(10a)、(11a)、又は(12a)のいずれかで表される構造を有する請求項1〜16のいずれかに記載の有機エレクトロニクス用材料。
    Figure 2009267392
    Figure 2009267392
    Figure 2009267392
    Figure 2009267392
    Figure 2009267392
    Figure 2009267392
    〔式中、Ar32〜Ar74は、それぞれ独立に、置換若しくは非置換のアリーレン基又はヘテロアリーレン基を表し、E〜E12は、それぞれ独立に、重合可能な置換基を有する基を表し、R11〜R20は、それぞれ独立に、−R、−OR、−SR、−OCOR、−COOR、−SiR、又は下記一般式(A)
    Figure 2009267392
    (ただし、R〜R11は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1〜22個の直鎖、環状若しくは分岐アルキル基、又は、炭素数2〜30個のアリール基若しくはヘテロアリール基を表し、a、b及びcは、1以上の整数を表す。)を表し、nは1以上の整数を表す。〕
  18. 前記混合物が、さらに重合開始剤を含む有機エレクトロニクス用材料。
  19. 請求項1〜18のいずれかに記載の有機エレクトロニクス用材料を用いて作製された有機エレクトロニクス素子。
  20. 請求項1〜18のいずれかに記載の有機エレクトロニクス用材料を用いて作製された有機エレクトロルミネセンス素子。
  21. 少なくとも陽極、正孔注入層、発光層及び陰極を積層してなる有機エレクトロルミネセンス素子であって、前記正孔注入層が請求項1〜18のいずれかに記載の有機エレクトロニクス用材料を用いて形成された層である有機エレクトロルミネセンス素子。
  22. 少なくとも陽極、正孔輸送層、発光層及び陰極を積層してなる有機エレクトロルミネセンス素子であって、前記正孔輸送層が請求項1〜18のいずれかに記載の有機エレクトロニクス用材料を用いて形成された層である有機エレクトロルミネセンス素子。
  23. 発光色が白色である請求項20〜22のいずれかに記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
  24. 前記有機エレクトロルミネセンス素子が基板を有し、前記基板がフレキシブル基板である請求項20〜23のいずれかに記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
  25. 前記有機エレクトロルミネセンス素子が基板を有し、前記基板が樹脂フィルムである請求項20〜24のいずれかに記載の有機エレクトロルミネセンス素子。
  26. 請求項20〜25のいずれかに記載の有機エレクトロルミネセンス素子を備えた表示素子。
  27. 請求項20〜25のいずれかに記載の有機エレクトロルミネセンス素子を備えた照明装置。
  28. 請求項27に記載の照明装置と、表示手段としての液晶素子と、を備えた表示素子。
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