JP2009265723A - 現金自動取引装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現金自動取引装置の運用時間外における防犯性の向上を図る技術を提供する。
【解決手段】現金自動取引装置であって、現金自動取引装置の外部を監視する外部監視部と、現金自動取引装置の内部機構への操作を監視する内部監視部と、外部監視部および内部監視部を制御する主制御部とを備え、外部監視部は、現金自動取引装置が運用中であるか否かに拘わらずアクティブな外部監視状態に設定され、内部監視部は、現金自動取引装置が運用中である場合にはアクティブな内部監視状態に設定されるとともに、現金自動取引装置が運用中でない場合に内部監視状態よりも消費電力の少ない低消費電力状態に設定され、主制御部は、内部監視部が低消費電力状態の時に、外部監視部によって現金自動取引装置の外部の状態変化を検知した場合に、内部監視部を内部監視状態とするとともに、外部監視部と内部監視部の両方の監視情報の記録を開始する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ATMなどの現金自動取引装置に関する。
従来の自動取引装置としては、筐体の前後面に防犯検知部および防犯監視部を搭載したものが知られている。(例えば、特許文献1)。
特開2001−325644号公報
この技術では、筐体の前後面に対する防犯性は向上している。しかし、従来から、顧客との取引を行わない運用時間外における防犯性をさらに向上させたいという要望があった。
本発明は、現金自動取引装置の運用時間外における防犯性の向上を図る技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
現金自動取引装置であって、
前記現金自動取引装置の外部を監視する外部監視部と、
前記現金自動取引装置の内部機構への操作を監視する内部監視部と、
前記外部監視部および前記内部監視部を制御する主制御部と、
を備え、
前記外部監視部は、前記現金自動取引装置が運用中であるか否かに拘わらずアクティブな外部監視状態に設定され、
前記内部監視部は、前記現金自動取引装置が運用中である場合にはアクティブな内部監視状態に設定されるとともに、前記現金自動取引装置が運用中でない場合に前記内部監視状態よりも消費電力の少ない低消費電力状態に設定され、
前記主制御部は、前記内部監視部が前記低消費電力状態の時に、前記外部監視部によって前記現金自動取引装置の外部の状態変化を検知した場合に、前記内部監視部を前記内部監視状態とするとともに、前記外部監視部と前記内部監視部の両方の監視情報の記録を開始する、現金自動取引装置。
この現金自動取引装置によれば、外部監視部によって現金自動取引装置の外部の状態変化が検知された場合に、内部監視部をアクティブな内部監視状態とするとともにその監視情報の記録を開始するので、現金自動取引装置の運用時間外における防犯性を向上させることが可能である。
[適用例2]
適用例1記載の現金自動取引装置であって、
前記外部監視部によって前記現金自動取引装置の外部の状態変化を検知する前から、前記外部監視部の監視情報を記録する、現金自動取引装置。
[適用例3]
適用例1または2記載の現金自動取引装置であって、
前記低消費電力状態は、前記内部監視部への電源の供給が停止されている停止状態である、現金自動取引装置。
この現金自動取引装置によれば、現金自動取引装置の防犯性を確保しつつ、運用時間外の消費電力をより低く抑えることができる。
[適用例4]
適用例1ないし3のいずれか一項記載の現金自動取引装置であって、さらに、
主電源部と、
予備電源部と、
を備え、
前記主制御部は、前記内部監視部が前記低消費電力状態の時に前記主電源部への電源入力が喪失した場合に、前記予備電源部から供給される電源を用いて、前記内部監視部を前記内部監視状態とするとともに、前記監視情報の記録を開始する、現金自動取引装置。
この現金自動取引装置によれば、スイッチの強制オフや電源プラグを引き抜く等により、主電源部への電源供給が喪失した場合においても、現金自動取引装置の防犯性を維持することができる。
[適用例5]
適用例1ないし4のいずれか一項記載の現金自動取引装置であって、
前記外部監視部は、
前記現金自動取引装置に接近する人物の有無を監視するための人物センサと、
前記現金自動取引装置の外部の画像を撮影するためのカメラと、
前記現金自動取引装置の外部扉の開閉を監視するための扉センサと、
のうち少なくとも1つを備える、現金自動取引装置。
[適用例6]
適用例5記載の現金自動取引装置であって、さらに、
現金を収納するための現金入出金機構を備え、
前記内部監視部は、前記現金入出金機構へのアクセスを監視するための現金入出金機構センサを備え、
前記主制御部は、前記現金入出金機構センサによって前記現金入出金機構へのアクセスが検知された場合に、前記カメラの撮影画像を静止画から動画に切り替える、現金自動取引装置。
この現金自動取引装置によれば、必要な場合にのみカメラの撮影画像を動画に切り替えるため、現金自動取引装置の防犯性を確保しつつ消費電力をより低く抑えることができる。
[適用例7]
適用例5または6記載の現金自動取引装置であって、
前記主制御部は、前記カメラの撮影画像と、前記外部監視部および前記内部監視部の監視情報とをあわせて表示するための監視画像ファイルを作成する、現金自動取引装置。
この現金自動取引装置によれば、撮影画像とともに監視情報によって現金自動取引装置に対する操作が特定できるため、現金自動取引装置の防犯性を向上させることができる。
[適用例8]
適用例7記載の現金自動取引装置であって、さらに、
前記監視画像ファイルに従って、前記監視情報が重畳された前記撮影画像を表示可能な表示部を備える、現金自動取引装置。
[適用例9]
適用例6記載の現金自動取引装置であって、さらに、
前記現金自動取引装置の前記外部扉の開閉を禁止する外部ロックと、
前記現金入出金機構の扉の開閉を禁止する内部ロックと、
を備え、
前記外部ロックは、前記現金自動取引装置が運用中であるか否かに拘わらずロック状態を維持し、
前記内部ロックは、前記扉センサが前記外部扉の開状態を検知した場合にロック状態とする、現金自動取引装置。
この現金自動取引装置によれば、必要な場合にのみ内部ロックをロック状態とするため、現金自動取引装置の防犯性を確保しつつ消費電力をより低く抑えることができる。
[適用例10]
適用例6ないし9のいずれか一項記載の現金自動取引装置であって、さらに、
現金を識別するための現金識別部を備え、
前記現金入出金機構は、複数の現金収納庫を有し、
前記主制御部は、前記現金自動取引装置が運用中でない期間に、前記複数の現金収納庫のいずれかへのアクセスが前記内部監視部によって検出された場合には、その後の運用再開時において、前記アクセスされた現金収納庫内の現金を前記現金識別部に識別させることによって、前記アクセスされた現金収納庫内に存在していた現金の有高を確認する、現金自動取引装置。
この現金自動取引装置によれば、運用時間外に現金収納庫にアクセスされた場合であっても、運用再開時にアクセスされた現金収納庫内の現金を現金識別部に識別させることによって、有高が維持されているか確認することができる。
[適用例11]
適用例10記載の現金自動取引装置であって、
前記複数の現金収納庫は、
出金用の現金を収納する複数のリサイクル庫と、
出金に不適切な現金を収納するリジェクト庫と、
を備え、
前記主制御部は、前記現金自動取引装置の残高について精査が行われた後に、前記リジェクト庫の使用を停止するとともに、前記複数のリサイクル庫の一部を臨時リジェクト庫として使用する、現金自動取引装置。
この現金自動取引装置によれば、精査後にリジェクト庫にアクセスされた場合にも、精査結果のうちのリジェクト庫以外の有高を信頼することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、現金自動取引装置および方法、現金自動取引装置を備えた金融システム、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の形態での形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.実施例1:
B.実施例2:
C.変形例:
A.実施例1:
図1は、本発明の一実施例としての現金自動取引装置の外観の構成を示す説明図である。図1(A)は現金自動取引装置10の前面側を示している。現金自動取引装置10の前面には、取扱い表示器110と、前方人物カメラ160と、顧客操作部140と、前方人物センサ150と、スピーカ120と、前方扉センサ170と、カード挿入口430と、明細票排出口530と、紙幣入出金口670と、通帳挿入口730とが設けられている。取扱い表示器110は、現金自動取引装置10の稼動状態を利用者へ示すものであり、例えば、「取扱い中」や「取扱い中止」と表示する。前方人物カメラ160は、現金自動取引装置10の前方から近づく人物の顔画像を撮影するカメラである。顧客操作部140は、利用者に対して操作案内画面を表示し、その入力操作を受け付けるものであり、例えば、タッチパネルで構成されている。前方人物センサ150は、現金自動取引装置10の前方に対する人物の接近を検知するセンサである。前方人物センサ150としては、赤外線方式や超音波方式などの種々のタイプのセンサを利用可能である。スピーカ120は、利用者に対する案内を音声で通知するためのスピーカであり、例えば、取引操作の案内のための音声ガイダンスを出力する。前方扉センサ170は、現金自動取引装置10の前方に位置する扉が開かれたことを検知するセンサである。
図1(B)は現金自動取引装置10の後面側を示している。現金自動取引装置10の後面には、後方人物カメラ240と、発音体210と、係員操作部230と、後方人物センサ220と、後方扉センサ250とが設けられている。後方人物カメラ240は、現金自動取引装置10の上面に設置されている。発音体210と後方人物センサ220は、後方扉260の外側に設けられており、係員操作部230と後方扉センサ250は後方扉260の内側に設けられている。後方人物カメラ240は、現金自動取引装置10の後方の画像を撮影するカメラであり、後方扉260の開閉に応じてその撮影方向(レンズの方向)を変更する撮影方向変更機構242を有している。この撮影方向変更機構242は、後方扉260が閉じている間は、後方人物カメラ240の撮影方向をほぼ水平方向に設定し、現金自動取引装置10の後方から近づく人物の顔画像を撮影可能とする。一方、後方扉260が開いている間は、後方人物カメラ240の撮影方向を下方向に設定し、現金自動取引装置10に対する作業者の顔および作業内容の画像を撮影可能とする。なお、後方人物カメラ240は、撮影範囲外で行われる作業の特定を容易にするために、集音マイク付きとすることが好ましい。発音体210は、注意音や威嚇音を鳴らすための発音体であり、例えば、不用意に後方扉260を開いた場合に注意を促すために用いられる。係員操作部230は、作業者に対して障害の復旧手順を表示し、その入力操作を受け付けるためのものである。また、係員操作部230は、後述する監視画像ファイルの再生等を行うための表示部も有している。後方人物センサ220は、現金自動取引装置10の後方に対する人物の接近を検知するセンサである。後方扉センサ250は、現金自動取引装置10の後方扉260が開かれたことを検知するセンサである。後方扉260は、現金自動取引装置10の後方に位置する扉であり、作業者が現金自動取引装置10の障害復旧を行う際など、現金自動取引装置10の内部にアクセスする際に用いられる。
図2は現金自動取引装置10の内部構成の概略を示す説明図である。現金自動取引装置10は、前面監視部100と、顧客操作部140と、係員操作部230と、後面監視部200と、電磁ロック270と、カード取扱い機構400と、明細票印字機構500と、紙幣入出金機構600と、通帳印字機構700と、電源部800と、主制御部300とを備えている。
前面監視部100は、前述した取扱い表示器110と、スピーカ120と、前方人物センサ150と、前方人物カメラ160と、前方扉センサ170とを含んでいる。顧客操作部140は、ディスプレイ142と、タッチパネル144とを備えている。係員操作部230は、内部操作パネル232を備えている。後面監視部200は、前述した発音体210と、後方人物センサ220と、後方人物カメラ240と、後方扉センサ250とを備えている。電磁ロック270は、現金自動取引装置10の後方扉260に取り付けられた電磁ロック272と、現金自動取引装置10の内部に位置する紙幣入出金機構600に取り付けられた電磁ロック274とを含んでおり、不用意に扉が開かれたり、紙幣入出金機構600が引き出されることを防止する。カード取扱い機構400、明細票印字機構500、紙幣入出金機構600、通帳印字機構700は、それぞれセンサ401、501、601、701とアクチュエータ402、502、602、702を備えている。これらのセンサ401、501、601、701は、各種媒体の動きや機構の操作状態を検知するためのものである。アクチュエータ402、502、602、702は、各種機構を動作させるためのものであり、例えば、モータやソレノイドで構成することができる。
電源部800は、各種機構に電源を供給するための電源装置である。この電源部800は、AC/DC変換器を含む主電源部810と、バッテリを含む予備電源部820とを備えている。主電源部810は、供給されるAC100V電源を直流電源に変換して、現金自動取引装置10の各部へ電源を供給する。図中において、電源部800と実線のみで結ばれている回路については、現金自動取引装置10の運用状態に拘わらず常時給電されていることを意味する。一方、電源部800からの線にスイッチ記号が入っている回路については、現金自動取引装置10の運用状態によって給電を個別に停止可能であることを意味する。予備電源部820は、主電源部810からの電源供給が無くなった場合、例えば停電時などに、主電源部810に代わって現金自動取引装置10に電源を供給する。
主制御部300は、CPU310と、メモリ320と、通信部330と、記録部340と、時計350とを備えている。メモリ320は、CPU310が各処理を実行するためのプログラムやデータを記憶する。通信部330は、ホストコンピュータ20とのデータ送受信を行う。記録部340は、利用者との取引情報や、運用時間外の監視情報(詳細については後述する)を記録する。記録部340は、例えば、ハードディスクや、フラッシュメモリ、光ディスクなどのデータ記録装置で構成することができる。時計350は、現在の年月日時分秒を刻むものであり、主制御部300による各処理の実行時や、記録部340に対する情報の記録時などに用いる。ホストコンピュータ20は、多数の現金自動取引装置10と通信を行い、その状態を監視するとともに、入出金処理などの各種のトランザクションの管理を実行する。
図3は、現金自動取引装置10の動作モードに対する各部分の動作状態を示す説明図である。図の左側は現金自動取引装置10の各部位の名称を、右側はモード別の動作状態を示す。なお、ここでは、紙幣入出金機構600のセンサ601として、ユニット固定検知センサと、カセット取外し検知センサと、リジェクト庫取外し検知センサと、現金ふた開検知センサ(「現金ふたセンサ」とも呼ぶ)とが例示されている。これらのセンサについては後述する。現金自動取引装置10の動作モードとしては、現金自動取引装置10が運用中であることを示す「取扱い中」(以下、「取扱い中モード」と呼ぶ)と、現金自動取引装置10が運用中でないことを示す「取扱い中止」(以下、「取扱い中止モード」と呼ぶ)の2つがある。ここで、運用中とは、利用者が現金自動取引装置10を操作して取引をすることができる状態のことをいう。これらの運用状態は、現金自動取引装置10の前面側にある取扱い表示器110によって、利用者に示される。なお、図中の「×:停止」状態は、給電が完全に停止している状態を意味している。ただし、停止状態の代わりに、運用中よりも低消費電力で給電される他の状態(例えばスリープ状態)を採用してもよい。
取扱い中モードは、待機モードと運用モードに区別される。待機モードとは、省電力対策として、カード取扱い機構400を除く媒体取扱い機構への給電をオフしておくモードを言う。なお、媒体取扱い機構とは、カード取扱い機構400、明細票印字機構500、紙幣入出金機構600、通帳印字機構700の総称である。待機モードへの移行は、例えば、利用者が少ない夜の時間帯(例えば19時から21時)としてあらかじめ設定されている時間帯に入った場合や、利用者が一定時間(例えば5分間)途絶えた場合に行われる。運用モードとは、全ての部分に給電されており、動作中、もしくは、すぐにでも動作可能なモードをいう。運用モードは「動作モード」とも呼ぶ。運用モードへの移行は、待機モードにある状態において前方人物カメラ160が現金自動取引装置10への利用者の接近を検知した場合、および、後方扉センサ250が作業者によって現金自動取引装置10の後方扉260が開かれたことを検知した場合等に行われる。
取扱い中止モードは、保安モードと監視モードに区別される。保安モードとは、前述の待機モードよりもさらに省電力を図るため、前面監視部100と、後面監視部200と、後扉の電磁ロック272のみに給電するモードを言う。なお、後方扉260の電磁ロック272を「外部ロック」とも呼ぶ。保安モードへの移行は、例えば、作業者による操作や、ホストコンピュータ20からの指示で行われる。外部ロック272は、現金自動取引装置10内部へのアクセス権限を認められた作業者に限って解除する構成とすることが好ましい。例えば、後方人物カメラ240に顔認識ソフトウェアを組み込み、主制御部300が現金自動取引装置10に接近する人物を特定し、そのアクセス権限有無を照合した上で、外部ロック272の解除指令を出すような構成とすることができる。
監視モードとは、前述の保安モードでの給電対象に加えて、さらに紙幣入出金機構600の電磁ロック274と、内部監視部60とに給電するモードを言う。なお、紙幣入出金機構600の電磁ロック274を「内部ロック」とも呼ぶ。監視モードへの移行は、現金自動取引装置10の外部監視部50の状態変化を検知した場合に行われる。監視モード移行についての詳細は後述する。
図3の左端に示すように、外部監視部50は、前方人物カメラ160と、前方人物センサ150と、前方扉センサ170と、後方人物カメラ240と、後方人物センサ220と、後方扉センサ250とを含んでいる。外部監視部50はこれらの全ての要素を備えていることが好ましいが、いずれか1つ以上のみの構成とすることもできる。一方、内部監視部60は、カード取扱い機構400のセンサ401と、明細票印字機構500のセンサ501と、紙幣入出金機構600のセンサ601と、通帳印字機構700のセンサ701とを含んでいる。内部監視部60はこれらのセンサの全てを備えていることが好ましいが、いずれか1つ以上のみの構成とすることもできる。
図4は、紙幣入出金機構600の概略構成を示す説明図である。紙幣入出金機構600は、取忘れ回収庫610と、装填回収庫620と、リジェクト庫630と、複数のリサイクル庫640と、紙幣識別部650と、一時保管庫660と、入出金口670とを備えている。リジェクト庫630とリサイクル庫640は金庫部605に収納されており、その他の要素610、620、650、660、670は紙幣処理部607に収納されている。金庫部605は、紙幣処理部607よりも頑強に形成されており、不正なアクセス(壁の破壊等)に対してより耐性の高い構造を有している。紙幣入出金機構600の下部には、ユニット固定検知センサ604が設けられている。このユニット固定検知センサ604は、紙幣入出金機構600が定位置に固定されているか否かを検知するためのセンサである。紙幣入出金機構600の下部には、さらに、電磁ロック274も設けられている。この電磁ロック274は、金庫部605の扉606を電磁的にロックするための機構である。
取忘れ回収庫610は、利用者が入出金時に取り忘れた紙幣を回収し、収納しておく保存庫である。取忘れ回収庫610は、現金ふたセンサ612を備えている。この現金ふたセンサ612は、取忘れ回収庫610に設けられた現金ふたの開閉を検知するためのセンサである。装填回収庫620は、リサイクル庫640に補充する紙幣や、リサイクル庫640から回収した紙幣を収納しておく保存庫である。装填回収庫620は、現金ふたセンサ622と、取外し検知センサ624とを備えている。装填回収庫の現金ふたセンサ622は、装填回収庫620に設けられた現金ふたの開閉を検知するためのセンサである。装填回収庫の取外し検知センサ624は、装填回収庫620の設置状態を確認するためのセンサであり、具体的には、装填回収庫620が取り外されたことを検知するために設けられている。紙幣識別部650は、入出金される紙幣を識別する。この識別により、紙幣の種類や真正な紙幣であるか否か、リサイクル(出金)に適した紙幣であるか否かを識別することができる。一時保管庫660は、利用者により入金された紙幣を、取引成立までの間収納しておく保存庫である。入出金口670は、利用者が紙幣の出し入れを行うための部分である。
リジェクト庫630は、出金に不適切な紙幣を収納しておく保存庫である。出金に不適切な紙幣とは、例えば、過度の損傷や汚染のある真券や、偽券(真正でない紙幣)とすることが好ましい。リジェクト庫630の現金ふたセンサ632は、リジェクト庫630に設けられた現金ふたの開閉を検知するためのセンサである。リジェクト庫630の取外し検知センサ634は、リジェクト庫630の設置状態を確認するためのセンサである。リサイクル庫640は、出金に適した紙幣を収納しておく保存庫である。本実施例においては、リサイクル庫640は4つ設けられているが、1つ以上の任意の個数としてもよい。搬送路680は、上記各保存庫間で紙幣を搬送するための搬送路である。搬送される紙幣は、図の矢印の向きに従って移動し、必要に応じて搬送経路の切替が行われる。
図5は、保安モードでの処理を示すフローチャートである。図の左側の処理は主制御部300によって実行され、右側の処理は他の部分によって実行される。ステップS10では、保安モードに移行するために、媒体取扱い機構400、500、600、700と、顧客操作部140と、係員操作部230への給電が停止される(図3)。ステップS12では、取扱い表示器110に「取扱い中止」が表示される。これらの処理によって、現金自動取引装置10は、保安モードへ移行する。ステップS14では、外部監視部50(図3)に対して監視情報の送信を要求する。ステップS30において、外部監視部50は、監視情報を主制御部300へ送信する。ここで、外部監視部50の監視情報とは、具体的には、前方人物カメラ160の撮影画像と、前方人物センサ150の出力と、前方扉センサ170の出力と、後方人物カメラ240の撮影画像と、後方人物センサ220の出力と、後方扉センサ250の出力とを含む。ステップS16では、受信した外部監視部50からの監視情報を元に、現金自動取引装置10に対して人物の接近がないか、および、現金自動取引装置10の扉が開けられていないかを判定する。現金自動取引装置10の外部の状態変化(例えば人物の接近や、現金自動取引装置10の扉が開かれたこと)を検知した場合、主制御部300は、現金自動取引装置10を監視モードへ移行させる(ステップS18)。一方、検知しない場合は、主制御部300は、電源部800からの電源入力の有無を判定する(ステップS20)。電源部800からの電源入力がない場合(すなわち、装置電源800のスイッチがオフされた場合や、電源プラグが引き抜かれた場合)、主制御部300は、現金自動取引装置10を監視モードへ移行させる。このとき現金自動取引装置10への給電は、予備電源部820から行われる。一方、電源入力がある場合は、主制御部300は、ステップS14へ戻り、外部監視部50の監視情報および電源部800からの電源入力情報を監視する。
このように、現金自動取引装置10が保安モードにあるときに、外部監視部50によって外部の状態変化(すなわち、外部からのアクセス)が検出された場合、または、主電源部810への電源入力が喪失した場合には、監視モードに移行する。この結果、現金自動取引装置10への不正なアクセスの可能性があるときに監視モードに移行することが可能である。
図6は、監視モードでの処理を示すフローチャートである。図の左側の処理は主制御部300によって実行され、右側の処理は他の部分によって実行される。ステップS40では、ステップS14で受信した外部監視部50の監視情報が記録部340に記録される。ステップS42では、スピーカ160から「監視モードに移行」という音声ガイダンスが流される。ステップS44では、発音体220から注意音が発生される。この注意音は、監視モードに移行したことを知らせるための音であり、小音量(例えば、60dB)とすることが好ましい。ステップS46では、前方人物カメラ160および後方人物カメラ240に対して撮影画像の送信が要求される。ステップS80において、前方人物カメラ160および後方人物カメラ240は、撮影画像を主制御部300へ送信する。撮影画像を受信した主制御部300は、前方人物カメラ160および後方人物カメラ240の撮影画像を、記録部340に記録する(ステップS48)。ステップS50では、内部監視部60への給電が開始される(図3)。ステップS52では、現金自動取引装置10への主電源部810への電源入力の再投入の有無を確認する。主電源部810への電源入力の再投入がある場合は、監視モードを終了する(詳細については後述する)。例えば、作業者が作業中に誤って電源スイッチを切り、その後すぐに電源スイッチを再投入した場合、この処理により現金自動取引装置10は監視モードを終了して保安モードへ復帰することができる。
一方、主電源部810への電源入力の再投入がない場合、主制御部300は、外部監視部50および内部監視部60へ監視情報の送信を要求する(ステップS54)。ステップS82において、外部監視部50および内部監視部60は、監視情報を主制御部300へ送信する。ここで、外部監視部50の監視情報とは前述の通り、前方人物カメラ160の撮影画像と、前方人物センサ150の出力と、前方扉センサ170の出力と、後方人物カメラ240の撮影画像と、後方人物センサ220の出力と、後方扉センサ250の出力とを含んでいる。また、内部監視部60の監視情報とは、具体的には、カード取扱い機構400のセンサ401の出力と、明細票印字機構500のセンサ501の出力と、通帳印字機構700のセンサ701の出力と、紙幣入出金機構600のユニット固定検知センサ604の出力と、取忘れ回収庫610の現金ふたセンサ612の出力と、装填回収庫620の現金ふたセンサ622および取外し検知センサ624の出力と、リジェクト庫630の現金ふたセンサ632および取外し検知センサ634の出力とを含んでいる。なお、内部監視部60には、これら以外にその他のセンサを設けてもよい。
ステップS56では、受信した外部監視部50および内部監視部60からの監視情報を元に、現金自動取引装置10に対して人物の接近がないか、および、媒体取扱い機構に対する操作が行われていないかを判定する。現金自動取引装置10に対する人物の接近や、媒体取扱い機構に対する操作を検知しなかった場合、主制御部300は、ステップS52に戻り監視を続ける。一方、現金自動取引装置10に対する人物の接近や、媒体取扱い機構に対する操作を検知した場合、主制御部300は、外部監視部50および内部監視部60の監視情報を記録部340に記録する(ステップS60)。ステップS60での監視情報の記録は、主制御部300が、外部監視部50および内部監視部60のうち、いずれか1つ以上の出力が変化したと判断する度に開始することが可能である。この場合に、その変化の時刻と、外部監視部50および内部監視部60の全ての監視情報を記録部340に記録することが好ましい。ステップS56では、紙幣入出金機構600のセンサ601(図3のその他のセンサを除く)の出力のうち、いずれか1つでもオンへと変化した場合、主制御部300は、前方人物カメラ160および後方人物カメラ240の撮影画像を動画へと切り替える。この動画での撮影は、紙幣入出金機構600のセンサ601(その他のセンサを除く)の出力が全てオフになるまで継続することが好ましい。
ステップS62では、外部監視部50および内部監視部60の監視情報から、現金自動取引装置10に接近する人物や媒体取扱い機構への操作が検出できない場合、監視モードを終了して後述するステップS72へ移行する。一方、監視情報から、現金自動取引装置10に接近する人物や媒体取扱い機構への操作を検出した場合、主制御部300は、前方人物カメラ160および後方人物カメラ240へ撮影画像の送信を要求する。ステップS84において、前方人物カメラ160および後方人物カメラ240は、撮影画像を主制御部300へ送信する。撮影画像を受信した主制御部300は、前方人物カメラ160および後方人物カメラ240の撮影画像に基づいて、後述する監視画像ファイルを作成し、記録部340に記録する(ステップS66)。ステップS68では、監視モードに移行してから所定の時間が経過したか否かが判断される。この時間は、例えば、作業者が誤って操作したことにより監視モードへ移行した場合に、作業者が状況を回復できる程度の時間(1分間程度)を設定することが好ましい。ステップS68において所定の時間が経過していない場合、主制御部300は、ステップS52に戻り監視を続ける。一方、所定の時間が経過している場合、主制御部300は、ホストコンピュータ20へ「監視モードに移行」した旨を通報(ステップS84)すると共に、発音体220からは威嚇音が発生される。この威嚇音は、大音量(例えば、85dB)とすることが好ましい。その後、主制御部300は、ステップS52に戻り監視を続ける。監視モードを終了する場合には、ステップS72において、発音体210の動作を停止し、また、ステップS74において、内部監視部60への給電を停止する(図3)。
このように、監視モードでは、外部監視部50と内部監視部60による監視情報が記録部340に記録される。従って、現金自動取引装置10への不正なアクセスの可能性がある場合に、そのアクセスの状態を記録しておくことが可能である。なお、図3に示したように、外部監視部50は、監視モードに入る前の保安モードにおいてもアクティブな外部監視状態にある。したがって外部監視部50は、保安モードにおいても監視情報を記録部340に記録するようにしてもよい。
図7は、監視モードにおいて、記録部340に記録される監視情報の例を示す説明図である。この監視情報は、時刻情報TIと、外部監視情報EMIと、内部監視情報IMIとを含んでいる。時刻情報TIは、その監視情報が記録された時点での、時計350が示す年月日時分秒を示している。外部監視情報EMIは、外部監視部50(前方人物カメラ160および後方人物カメラ240を除く)のセンサ情報(検知の有無)を示している。内部監視情報IMIは、紙幣入出金機構600と、カード取扱い機構400と、明細票印字機構500と、通帳印字機構700とに設けられた各種センサのセンサ情報(検知の有無)を示している。図7のセンサ情報によると、2008年2月12日の19時25分05秒に、現金自動取引装置10の後面側200に人物が接近し、同10秒に後方扉260を開き、同16秒には装填回収庫620を取外し、同30秒にはリジェクト庫630の現金ふたが開かれ、同32秒にはリジェクト庫630の現金ふたが閉じられたことが分かる。
図8は、主制御部300が作成する監視画像ファイルの例を示す図である。監視画像ファイルは、(i)ある特定の時点においての前方人物カメラ160または後方人物カメラ240(もしくはその両方)の撮影画像と、(ii)同時刻の外部監視部50および内部監視部60の監視情報とをあわせて表示するための画像ファイルである。図7の中央部分の映像は、2008年2月12日19時25分16秒時点での後方人物カメラ240の撮影画像である。そして、図8の左下側には、同時刻における、外部監視部50および内部監視部60の監視情報(図7)が表示されている。この監視画像ファイルは、係員操作部230で再生することができる。これにより、写りの悪い画像ファイルや、作業者の影に隠れて見えない部分がある画像ファイルであっても、その操作の状態を把握することができる。なお、監視画像ファイルは、前方人物カメラ160および後方人物カメラ240の撮影画像が静止画の場合は静止画像として作成され、動画の場合は動画像として作成される。
図9は、ホストコンピュータ20から現金自動取引装置10に発行するコマンドの例を示す説明図である。図の上段は、運用中の時に使用されるコマンドを、図の下段は、運用中でない時に使用されるコマンドを表している。ホストコンピュータ20は、このコマンドを現金自動取引装置10へ発行することにより、複数の現金自動取引装置10を集中して管理している。例えば、停電により電源部800から現金自動取引装置10への給電がなくなった場合、現金自動取引装置10は、一旦監視モードへ移行する(図5のステップS20)。このような場合は、各端末が一斉に同じ状態となるため、ホストコンピュータ20からのコマンド送信によって、監視モードを解除することができる。
このように、第1実施例においては、外部監視部50によって現金自動取引装置10の外部の状態変化が検出された場合、または、主電源部810への電源入力が喪失した場合に、監視モードに移行して、外部監視部50と内部監視部60による監視情報の記録が開始される。したがって、現金自動取引装置10への不正なアクセスの可能性がある場合に、そのアクセスの状態を記録しておくことが可能である。
B.実施例2:
図10は、第2実施例における現金自動取引装置10の現金管理方法についての例を示す説明図である。第2実施例における現金自動取引装置10の装置構成は、第1実施例と同じである。図10の左側は、紙幣入出金機構600に含まれる現金収納庫の各名称を示し、右側は現金収納庫に収納されている紙幣の枚数を示している。まず作業者は、運用開始前の時刻t1において、装填回収庫620に対して紙幣を装填する。装填された紙幣は、紙幣識別部650で識別された後、搬送路680を通じて、万円札は第1および第2のリサイクル庫640A、640Bへ装填され、千円札は第3のリサイクル庫640Cへ装填される。この時、第4のリサイクル庫640Dと、リジェクト庫630と、取忘れ回収庫610とは空の状態である。その後、運用を開始して利用者と取引を行う。この際に入金された五千円札や二千円札は出金に使用されないため、リジェクト庫630へ収納される。また、紙幣識別部650で使用不可と識別された紙幣も、同様に、金種別に分類されてリジェクト庫630へ収納される。
時刻t2の欄は、精査後の様子を示している。ここで、「精査」とは、現金自動取引装置10内の個々の現金収納庫に収納されている紙幣を、紙幣識別部650で識別して、それらの枚数(有高)を確認する処理を意味している。現金自動取引装置10は、ホストコンピュータ20から精査指示(図9の運用中コマンド5)を受けると、装填回収庫620と、リサイクル庫640と、リジェクト庫630と、取忘れ回収庫610とのそれぞれについて、収納されている紙幣の枚数を確認する。この精査の結果は、ホストコンピュータ20へ報告される。精査後の取引においては、リジェクト庫630への紙幣の新たな格納は停止され、第4のリサイクル庫640Dが臨時リジェクト庫として使用される。
時刻t3の欄は、運用が終了した時点での、現金収納庫の状態を示している。精査後は第4のリサイクル庫640Dを臨時リジェクト庫として使用しているため、精査時点でのリジェクト庫630に収納された紙幣(「リジェクト券」とも呼ぶ)の枚数が変動していないことがわかる。これにより、作業者は精査時点のリジェクト券のみを回収することができる。
時刻t4の欄は、運用時間外における、現金収納庫に対する操作の有無の検出結果を示している。この例によれば、リジェクト庫630の現金ふたの開閉が検出されたこと、および、その他の現金収納庫に対しては操作が検出されていないこと、の2点がわかる。この現金収納庫に対する操作の有無は、内部監視部60の監視情報(図7の内部監視情報IMI)から判断することができる。
時刻t5の欄は、運用再開時における、現金収納庫に収納されている紙幣の枚数を示している。運用再開時、主制御部300は、運用時間外にアクセスがあった現金収納庫について、その紙幣の枚数を紙幣識別部650に識別させる。これにより、運用時間外にアクセスがあった現金収納庫についての、紙幣の有高を確認することができる。図10の例では、運用時間外にリジェクト庫630の現金ふたの開閉があったため、運用再開時に主制御部300は、リジェクト庫630に収納されている紙幣の枚数を確認する。その結果、リジェクト庫630の中は空だったため、運用時間外に何者かがリジェクト庫630にアクセスし、格納されていた紙幣を回収したことが分かる。また、前述の通り、リジェクト庫630内に格納されていた紙幣の枚数は精査時点(2列目)から変動していないため、回収された紙幣の金種および枚数を特定することも可能である。
このように、第2実施例においては、運用時間外にアクセスされた現金収納庫について、運用開始時にその有高を確認できるため、現金自動取引装置に対する不正なアクセスを早期に発見することができる。
C.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
C1.変形例1:
上記実施例における現金自動取引装置は、前面側と後面側の両方に扉を備える構成としたが、いずれか片方にのみ扉を設ける構成とすることもできる。その場合、扉が設けられる側にのみ外部監視部を備える構成としてもよい。
C2.変形例2:
上記実施例において、現金入出金機構は紙幣のみを取り扱う紙幣入出金機構を備える構成としたが、硬貨のみを取扱う硬貨入出金機構を備える構成とすることもできる。また、紙幣入出金機構および硬貨入出金機構の両方を備えるものとすることも可能である。
C3.変形例3:
上記第2実施例において、運用時間外にアクセスがあった現金収納庫について主制御部が紙幣の有無を確認する構成としたが、この代わりに、(i)運用時間外にアクセスがあった旨を作業者へ表示して、作業者の人手によって紙幣の有無を確認する構成、または、(ii)運用時間外にアクセスがあった旨をホストコンピュータに通報して、図9に示すコマンドにより紙幣の有無を確認する構成、としてもよい。また、(i)、(ii)の際に、監視画像ファイルの確認作業を行った後、運用を再開する構成とすることもできる。
本発明の一実施例としての現金自動取引装置の外観の構成を示す説明図である。 現金自動取引装置10の内部構成の概略を示す説明図である。 現金自動取引装置10の動作モードに対する各部分の動作状態を示す説明図である。 紙幣入出金機構600の概略構成を示す説明図である。 保安モードでの処理を示すフローチャートである。 監視モードでの処理を示すフローチャートである。 監視モードにおいて記録部340に記録される監視情報の例を示す説明図である。 主制御部300が作成する監視画像ファイルの例を示す図である。 ホストコンピュータ20から現金自動取引装置10に発行するコマンドの例を示す説明図である。 第2実施例における現金自動取引装置10の現金管理方法についての例を示す説明図である。
符号の説明
10…現金自動取引装置
20…ホストコンピュータ
50…外部監視部
60…内部監視部
100…前面監視部
110…取扱い表示器
160…前方人物カメラ
140…顧客操作部
142…ディスプレイ
144…タッチパネル
150…前方人物センサ
120…スピーカ
170…前方扉センサ
200…後面監視部
240…後方人物カメラ
242…撮影方向変更機構
210…発音体
230…係員操作部
232…内部操作パネル
220…後方人物センサ
250…後方扉センサ
260…後方扉
270…電磁ロック
272…外部ロック
274…内部ロック
300…主制御部
310…CPU
320…メモリ
330…通信部
340…記録部
350…時計
400…カード取扱い機構
401…センサ
402…アクチュエータ
430…カード挿入口
500…明細票印字機構
501…センサ
530…明細票排出口
600…紙幣入出金機構
601…センサ
604…ユニット固定検知センサ
605…金庫部
606…扉
607…紙幣処理部
610…取忘れ回収庫
612…センサ
620…装填回収庫
622…センサ
624…取外し検知センサ
630…リジェクト庫
632…センサ
634…取外し検知センサ
640、640A〜D…リサイクル庫
650…紙幣識別部
660…一時保管庫
670…紙幣入出金口
680…搬送路
700…通帳印字機構
701…センサ
730…通帳挿入口
800…装置電源
800…電源部
810…主電源部
820…予備電源部

Claims (11)

  1. 現金自動取引装置であって、
    前記現金自動取引装置の外部を監視する外部監視部と、
    前記現金自動取引装置の内部機構への操作を監視する内部監視部と、
    前記外部監視部および前記内部監視部を制御する主制御部と、
    を備え、
    前記外部監視部は、前記現金自動取引装置が運用中であるか否かに拘わらずアクティブな外部監視状態に設定され、
    前記内部監視部は、前記現金自動取引装置が運用中である場合にはアクティブな内部監視状態に設定されるとともに、前記現金自動取引装置が運用中でない場合に前記内部監視状態よりも消費電力の少ない低消費電力状態に設定され、
    前記主制御部は、前記内部監視部が前記低消費電力状態の時に、前記外部監視部によって前記現金自動取引装置の外部の状態変化を検知した場合に、前記内部監視部を前記内部監視状態とするとともに、前記外部監視部と前記内部監視部の両方の監視情報の記録を開始する、現金自動取引装置。
  2. 請求項1記載の現金自動取引装置であって、
    前記外部監視部によって前記現金自動取引装置の外部の状態変化を検知する前から、前記外部監視部の監視情報を記録する、現金自動取引装置。
  3. 請求項1または2記載の現金自動取引装置であって、
    前記低消費電力状態は、前記内部監視部への電源の供給が停止されている停止状態である、現金自動取引装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項記載の現金自動取引装置であって、さらに、
    主電源部と、
    予備電源部と、
    を備え、
    前記主制御部は、前記内部監視部が前記低消費電力状態の時に前記主電源部への電源入力が喪失した場合に、前記予備電源部から供給される電源を用いて、前記内部監視部を前記内部監視状態とするとともに、前記監視情報の記録を開始する、現金自動取引装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項記載の現金自動取引装置であって、
    前記外部監視部は、
    前記現金自動取引装置に接近する人物の有無を監視するための人物センサと、
    前記現金自動取引装置の外部の画像を撮影するためのカメラと、
    前記現金自動取引装置の外部扉の開閉を監視するための扉センサと、
    のうち少なくとも1つを備える、現金自動取引装置。
  6. 請求項5記載の現金自動取引装置であって、さらに、
    現金を収納するための現金入出金機構を備え、
    前記内部監視部は、前記現金入出金機構へのアクセスを監視するための現金入出金機構センサを備え、
    前記主制御部は、前記現金入出金機構センサによって前記現金入出金機構へのアクセスが検知された場合に、前記カメラの撮影画像を静止画から動画に切り替える、現金自動取引装置。
  7. 請求項5または6記載の現金自動取引装置であって、
    前記主制御部は、前記カメラの撮影画像と、前記外部監視部および前記内部監視部の監視情報とをあわせて表示するための監視画像ファイルを作成する、現金自動取引装置。
  8. 請求項7記載の現金自動取引装置であって、さらに、
    前記監視画像ファイルに従って、前記監視情報が重畳された前記撮影画像を表示可能な表示部を備える、現金自動取引装置。
  9. 請求項6記載の現金自動取引装置であって、さらに、
    前記現金自動取引装置の前記外部扉の開閉を禁止する外部ロックと、
    前記現金入出金機構の扉の開閉を禁止する内部ロックと、
    を備え、
    前記外部ロックは、前記現金自動取引装置が運用中であるか否かに拘わらずロック状態を維持し、
    前記内部ロックは、前記扉センサが前記外部扉の開状態を検知した場合にロック状態とする、現金自動取引装置。
  10. 請求項6ないし9のいずれか一項記載の現金自動取引装置であって、さらに、
    現金を識別するための現金識別部を備え、
    前記現金入出金機構は、複数の現金収納庫を有し、
    前記主制御部は、前記現金自動取引装置が運用中でない期間に、前記複数の現金収納庫のいずれかへのアクセスが前記内部監視部によって検出された場合には、その後の運用再開時において、前記アクセスされた現金収納庫内の現金を前記現金識別部に識別させることによって、前記アクセスされた現金収納庫内に存在していた現金の有高を確認する、現金自動取引装置。
  11. 請求項10記載の現金自動取引装置であって、
    前記複数の現金収納庫は、
    出金用の現金を収納する複数のリサイクル庫と、
    出金に不適切な現金を収納するリジェクト庫と、
    を備え、
    前記主制御部は、前記現金自動取引装置の残高について精査が行われた後に、前記リジェクト庫の使用を停止するとともに、前記複数のリサイクル庫の一部を臨時リジェクト庫として使用する、現金自動取引装置。
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