JP2010267178A - 紙葉類取扱装置、および、紙葉類取扱装置を備えた発券装置 - Google Patents

紙葉類取扱装置、および、紙葉類取扱装置を備えた発券装置 Download PDF

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和哉 礒▲崎▼
Kota Ikeda
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Abstract

【課題】紙葉類取扱装置から排出される紙葉類束に対する不正行為を抑制する技術を提供する。
【解決手段】紙葉類取扱装置は、紙葉類が束となった紙葉類束を紙葉類取扱装置の外部へ排出するための排出口と、紙葉類取扱装置の内部に位置し、排出口へ紙葉類束を送り出すための排出機構とを備える。排出機構は、排出される紙葉類束の短手方向が湾曲された状態で排出されるように構成されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、紙葉類取扱装置、および、紙葉類取扱装置を備えた発券装置に関する。
駅などに設置される発券装置において、釣銭に対する詐欺が発生している。例えば、悪意を持った利用者が故意に釣り札の取り忘れを起こし、釣り札が発券装置の取忘回収機能により回収される前に、釣り札紙幣の一部をつかむ/抜き取る等の不正行為を行う例が知られている。このような不正行為への対応策として、釣り札として排出される紙幣束を押さえつけて保持する押圧手段により、紙幣束が一括して移動するようにすることで、紙幣束の一部のみを抜き取ることを抑制する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
しかし、従来は、例えば、排出された紙幣束の端を1枚1枚めくるといった不正行為を行うことが可能であり、発券装置への不正行為抑制に対して十分な工夫がされていないのが実情であった。
なおこのような問題は、駅などに設置される発券装置に限らず、紙葉類取扱装置全般に共通する問題であった。
特開平10−214362号公報
本発明は、紙葉類取扱装置から排出される紙葉類束に対する不正行為を抑制する技術を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
紙葉類取扱装置であって、
紙葉類が束となった紙葉類束を前記紙葉類取扱装置の外部へ排出するための排出口と、
前記紙葉類取扱装置の内部に位置し、前記排出口へ紙葉類束を送り出すための排出機構と、
を備え、
前記排出機構は、排出される紙葉類束の短手方向が湾曲された状態で排出されるように構成されている、紙葉類取扱装置。
この構成によれば、紙葉類束が湾曲された状態で排出されるため、紙葉類束の端をめくりにくくすることができる。この結果、紙葉類取扱装置から排出される紙葉類束に対する不正行為を抑制することができる。
[適用例2]
適用例1記載の紙葉類取扱装置であって、
前記排出機構は、
紙葉類束の面を上下方向から挟む対のローラと、
前記対のローラのそれぞれを支持する2本の軸と、
を含み、
前記排出機構は、前記軸上に径の異なる複数の前記対のローラを設けることにより、排出される紙葉類束の短手方向が湾曲(排出される紙葉類束を短手方向の辺から見た場合に、前記紙葉類束が湾曲)された状態で排出されるように構成されている、紙葉類取扱装置。
この構成によれば、紙葉類束が湾曲された状態で排出されるため、紙葉類束の端をめくりにくくすることができる。この結果、紙葉類取扱装置から排出される紙葉類束に対する不正行為を抑制することができる。
[適用例3]
適用例1または2記載の紙葉類取扱装置であって、
前記排出口は、排出される紙葉類束の両角を覆う形状の排出口カバーを備える、紙葉類取扱装置。
この構成によれば、排出される紙葉類束は、その両角が排出口カバーにより覆われた状態で排出されるため、紙葉類束の端を、よりめくりにくくすることができる。この結果、紙葉類取扱装置から排出される紙葉類束に対する不正行為を抑制することができる。
[適用例4]
適用例1ないし3のいずれか一項記載の紙葉類取扱装置を備える発券装置であって、
前記排出口から排出される紙葉類の重なりが撮影可能な位置に設けられる手元カメラと、
前記発券装置の各部を制御する制御部と、
前記手元カメラにより撮影された画像を記憶する記憶部と、
を備え、
前記制御部は、前記排出口から紙葉類束を排出するとともに、前記手元カメラによる撮影画像を手元監視画像として前記記憶部へ格納する、発券装置。
この構成によれば、排出口から排出される紙葉類の重なりを撮影した手元監視画像が記憶部へ格納される。このため、発券装置の管理者は、手元監視画像を不正行為抑制のために利用することができる。
[適用例5]
適用例4記載の紙葉類取扱装置を備えた発券装置であって、さらに、
画像を表示するための表示部と、
前記発券装置に対する画像表示要求を取得する入力部と、
を備え、
前記制御部は、前記入力部から取得した前記画像表示要求に従って、前記記憶部に格納された前記手元監視画像を前記表示部へ表示する、発券装置。
この構成によれば、発券装置への画像表示要求に従って、手元監視画像を表示部へ表示することが可能であるため、発券装置の管理者は、不正行為の有無を事後的に確認することが可能となる。この結果、紙葉類取扱装置から排出される紙葉類束に対する不正行為を抑制することができる。
[適用例6]
紙葉類取扱装置を備えた発券装置であって、
紙葉類が束となった紙葉類束を前記発券装置の外部へ排出するための排出口と、
前記排出口から排出される紙葉類の重なりが撮影可能な位置に設けられる手元カメラと、
前記発券装置の各部を制御する制御部と、
前記手元カメラにより撮影された画像を記憶する記憶部と、
を備え、
前記制御部は、前記排出口から紙葉類束を排出するとともに、前記手元カメラによる撮影画像を手元監視画像として前記記憶部へ格納する、発券装置。
この構成によれば、排出口から排出される紙葉類の重なりを撮影した手元監視画像が記憶部へ格納される。このため、発券装置の管理者は、手元監視画像を不正行為抑制のために利用することができる。
[適用例7]
適用例6記載の発券装置であって、さらに、
画像を表示するための表示部と、
前記発券装置に対する画像表示要求を取得する入力部と、
を備え、
前記制御部は、前記入力部から取得した前記画像表示要求に従って、前記記憶部に格納された前記手元監視画像を前記表示部へ表示する、発券装置。
この構成によれば、発券装置への画像表示要求に従って、手元監視画像を表示部へ表示することが可能であるため、発券装置の管理者は、不正行為の有無を事後的に確認することが可能となる。この結果、紙葉類取扱装置から排出される紙葉類束に対する不正行為を抑制することができる。
[適用例8]
適用例7記載の発券装置であって、さらに、
前記発券装置の利用者の顔を撮影するための人物カメラを備え、
前記制御部は、
前記排出口から紙葉類束を排出するとともに、前記人物カメラによる撮影画像を人物監視画像として前記記憶部へ格納し、
前記入力部から取得した前記画像表示要求に従って、前記記憶部に格納された前記人物監視画像と前記発券装置に対して行われた取引内容を示す付随情報のうちの少なくともいずれか一方と、前記記憶部に格納された前記手元監視画像とが関連付けられた画像を前記表示部へ表示する、発券装置。
この構成によれば、発券装置への画像表示要求に従って、人物監視画像と発券装置に対して行われた取引内容を示す付随情報のうちの少なくともいずれか一方と、手元監視画像とが関連付けられた画像を表示部へ表示することが可能であるため、発券装置の管理者は、不正行為の有無を事後的に確認することが可能となる。この結果、紙葉類取扱装置から排出される紙葉類束に対する不正行為を抑制することができる。
[適用例9]
適用例8記載の発券装置であって、
前記付随情報には、前記発券装置の利用者が前記排出口から排出される紙葉類束を取り忘れた場合に当該紙葉類束を前記発券装置内部に回収する回収機能が動作したか否かを示す情報を含む、発券装置。
この構成によれば、回収機能が動作したか否かを示す情報を含んだ画像を表示部へ表示することが可能であるため、発券装置の管理者は、回収機能を悪用した不正行為の有無を事後的に確認することが可能となる。この結果、紙葉類取扱装置から排出される紙葉類束に対する不正行為を抑制することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能である。例えば、本発明は、紙葉類取扱装置、紙葉類取扱装置を備えた発券装置、紙葉類取扱装置を備えた発券システム、紙葉類取扱装置を備えた発券方法のほか、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記憶媒体等の形態で実現することができる。
本発明の一実施例としての紙葉類取扱装置を備える発券装置の正面の外観構成を示す説明図である。 発券装置の背面の外観構成を示す説明図である。 発券装置の機能ブロック図である。 本発明の一実施例としての紙葉類取扱装置の概略構成を示す説明図である。 出金保留部を正面から見た説明図である。 出金保留部を右側面から見た説明図である。 紙幣排出口の排出口カバーについての説明図である。 紙幣排出口の排出口カバーについての他の説明図である。 本実施例における画像撮影処理の手順を示すフローチャートである。 発券装置への画面表示要求に従って背面タッチパネルに表示される画面の一例を示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.実施例:
B.変形例:
A.実施例:
図1は、本発明の一実施例としての紙葉類取扱装置を備える発券装置1の正面の外観構成を示す説明図である。この発券装置1は、前面に人物カメラ42と、正面タッチパネル11と、操作開口部2と、硬貨入金口31とを備えている。人物カメラ42は、発券装置1の正面に立つ人物を撮影するためのカメラである。撮影画像は、静止画でも良いし、動画でも良い。また、静止画と動画を切り替えて撮影可能としても良い。正面タッチパネル11は、利用者に対して操作案内画面を表示し、その入力操作を受け付ける。硬貨入金口31は、硬貨を投入するための投入口である。なお、本実施例において取り扱う紙葉類は紙幣であり、紙葉類束のことを「紙幣束」とも呼ぶ。
操作開口部2は、左右に設けられた2つの側壁部5、6と、前面壁部7と、底面部8とにより区切られた開口部である。前面壁部7には、カード挿入口71と、発券口51と、人物センサ41と、紙幣入金口21と、紙幣排出口22とが設けられている。底面部8には、硬貨排出皿32が設けられている。左側側壁部6の内側には、手元カメラ61が設けられている。
カード挿入口71は、カード類(例えば、クレジットカードやICカード式定期券等)を挿入するための挿入口である。紙幣入金口21は、紙幣束を挿入するための挿入口である。人物センサ41は、発券装置1に対する前方からの人物の接近を検知するセンサである。このセンサには、赤外線方式や超音波方式などの種々のタイプのセンサが利用可能である。なお、人物センサ41は省略可能である。発券口51は、切符や磁気定期券等を発券するための発券口である。紙幣排出口22は、釣銭としての紙幣束(以降、「釣り札」とも呼ぶ。)を外部へ排出するための排出口である。釣り札が複数枚ある場合、複数枚の紙幣が揃えて重ねられた状態で紙幣排出口22から排出される。硬貨排出皿32は、釣銭としての硬貨(以降、「釣り硬貨」とも呼ぶ。)を排出するためのトレイである。釣り硬貨は、側壁部5を形成する筐体の内部に設けられた搬送路を通り硬貨排出皿32へ排出される。
手元カメラ61は、操作開口部2を撮影するためのカメラである。この撮影画像は、静止画でも良いし、動画でも良い。また、静止画と動画を切り替えて撮影可能としても良い。また、手元カメラ61は、広角レンズ付きのカメラとしてもよい。この手元カメラ61は、紙幣排出口22から排出される紙幣の重なり状態を撮影可能な位置に設けられていることが好ましい。
図2は、発券装置1の背面の外観構成を示す説明図である。この発券装置1の背面には、画像を表示する表示部としての背面タッチパネル91を備えている。背面タッチパネル91は、発券装置1の管理者(例えば、従業員等)に対して操作案内画面を表示し、その入力操作を受け付ける。
図3は、発券装置1の機能ブロック図である。発券装置1は、顧客操作部10と、係員操作部90と、手元撮影部60と、人物検知部40と、カード処理部70と、発券部50と、紙幣処理部20と、硬貨処理部30と、制御部100とを備えている。
顧客操作部10は、正面タッチパネル11を介して利用者からの操作を受け付け、制御部100へと伝達する機能を有する。入力部としての係員操作部90は、背面タッチパネル91を介して管理者からの操作を受け付け、制御部100へと伝達する機能を有する。手元撮影部60は、操作開口部(特に、紙幣排出口22)を撮影する機能を有する。人物検知部40は、発券装置1に対する人物の接近を検知し、当該人物を撮影する機能を有する。
カード処理部70は、挿入されたカード類(例えば、クレジットカードやICカード式定期券等)の読み取りや、ICカード式定期券に対する情報の書込み等を行う機能を有する。発券部50は、切符や磁気定期券等に対する印字、および、情報の書込み等を行う機能を有する。紙葉類取扱装置としての紙幣処理部20は、入出金紙幣の計算、後述する収納庫に対する紙幣の入出金等を行う機能を有する。硬貨処理部30は、入出金硬貨の計算、収納庫(図示せず)に対する硬貨の入出金等を行う機能を有する。また、カード処理部70、発券部50、紙幣処理部20、硬貨処理部30は、それぞれ、各種媒体の動きや機構の操作状態を検知するためのセンサと、各種機構を動作させるためのアクチュエータ(例えば、モータやソレノイド)を含む。
制御部100は、図示しないCPUと、ROMやRAM等の内部記憶装置を含み、前述の各部を制御する機能を有する。また、制御部100は、内部記憶装置に格納されている各種のプログラムを実行することにより、後述する処理/機能を実現する。さらに、制御部100は、記憶部200を含んでいる。記憶部200には、手元カメラ61と、人物カメラ42により撮影された画像が記憶されるほか、発券装置1の取引履歴等が記憶されるものとしても良い。記憶部200は、例えば、ハードディスクや、フラッシュメモリ、光ディスク等のデータ記録装置で構成することができる。
図4は、本発明の一実施例としての紙葉類取扱装置の概略構成を示す説明図である。この紙葉類取扱装置は、紙幣入金口21と、紙幣排出口22と、取込部310と、識別部320と、搬送路330と、不良券回収部340と、4つの収納庫350と、取忘回収部360と、出金保留部370とを備えている。
取込部310は、利用者が挿入する紙幣束BSを一枚ずつ分離して繰出す機能を有する。識別部320は、分離された紙幣について、紙幣の種類や真偽等について識別する機能を有する。不良券回収部340は、識別部320によって不良券と判定された紙幣を収納しておく機能を有する。不良券とは、例えば、過度の損傷や汚損のある真券とすることが好ましい。収納庫350は、取り込んだ紙幣を、その種類(一万円、五千円、二千円、千円)毎に収納する機能を有する。なお、収納庫350は任意の個数設けることができる。取忘回収部360は、利用者が取り忘れた釣り札を回収し、収納しておく機能を有する。排出機構としての出金保留部370は、利用者へ釣り札として返却するための紙幣を複数枚重ね合わせ、紙幣束BSとして、紙幣排出口22より送り出す機能を有する。搬送路330は、上述した各部間において紙幣を搬送する機能を有する。
・紙幣束BS投入時の動作
利用者が挿入した紙幣束BSは、取込部310によって一枚ずつ分離される。分離された紙幣は識別部320によって識別後、不良券の場合は不良券回収部340へ搬送され、不良券回収部340へ格納される。一方、分離された紙幣が不良券でない場合は、紙幣の種類別の収納庫350へ搬送され、収納庫350へ格納される。
・紙幣束BS排出時の動作
釣り札がある場合、制御部100は、紙幣の種類別の収納庫350から必要分の紙幣を繰出し、出金保留部370へ搬送する。その後、出金保留部370において紙幣束BSが作成され、紙幣束BSは釣り札として紙幣排出口22から排出される。
図5は、出金保留部370を正面から見た説明図である。排出機構としての出金保留部370は、上部排出ローラ371と、下部排出ローラ372と、上部回転軸373と、下部回転軸374とを備えている。上部排出ローラ371および下部排出ローラ372は、紙幣排出口22の内側に設けられている対のローラである。上部排出ローラ371と下部排出ローラ372とが連動して動作(具体的には、上部排出ローラ371がUR方向へ回転し、下部排出ローラ372がLR方向へ回転する。)することで、紙幣束BSの上下面を挟んだ状態で、紙幣束BSを搬送方向CCへ送り出す。上部回転軸373は、上部排出ローラ371を支持し動力を伝動するための軸である。同様に、下部回転軸374は、下部排出ローラ372を支持し動力を伝動するための軸である。上部回転軸373および下部回転軸374は、図示しないモータやアクチュエータに接続されている。
図6は、出金保留部370を右側面から見た説明図である。上部排出ローラ371は、6つの上部排出ローラ371a〜fを含んでいる。これらの上部排出ローラ371a〜fは、1本の上部回転軸373により支持されている。同様に、下部排出ローラ372は、6つの下部排出ローラ372a〜fを含んでいる。これら下部排出ローラ372a〜fは、1本の下部回転軸374により支持されている。なお、対のローラである上部排出ローラ371aと下部排出ローラ372aとをローラ対aとも呼ぶ。同様に、371b〜fと372b〜fを、それぞれローラ対b〜fとも呼ぶ。
ローラ対は、ローラ対a〜c、ローラ対d〜fのように、左右に3対ずつ配置されている。これらのローラ対のうち、ローラ対b、e(図中斜線)は、上部回転軸373および下部回転軸374に連動して図5のように回転する。一方、ローラ対a、c、d、fは回転軸とは連動せず、自由に回転可能な機構となっている。また、上部排出ローラ371は、中央より外側へ向かって、ローラの径が順に小さくなるように配置されている。一方、下部排出ローラ372は、中央より外側へ向かって、ローラの径が徐々に大きくなるように配置されている。
これにより、紙幣束BSは、排出される紙幣束を短手方向の辺から見た場合に、図6のように、排出される紙葉類束の短手方向がU字状に湾曲された状態で排出される。このようにすれば、紙幣束が湾曲された状態で排出されるため、紙幣束の端をめくりにくくすることができる。この結果、紙葉類取扱装置から排出される紙幣束に対する不正行為を抑制することができる。
図7は、紙幣排出口22の排出口カバー221についての説明図である。出金保留部370は、紙幣束BSを搬送方向CCへ送り出す際、排出口カバー221の先端から間隔SPを空けた位置で紙幣束SPの排出を停止させる。この間隔SPは、管理者が、紙幣処理部20に対して予め設定可能とすることが好ましい。
図8は、紙幣排出口22の排出口カバー221についての他の説明図である。排出口カバー221は、排出される紙幣束BSの両角BS1、BS2を覆い、なおかつ、利用者が指を差し入れるための凹状の切り欠き部NTを備える形状である。切り欠き部NTは、排出口カバー221の上部と下部にそれぞれ設けられている(図7)。
このようにすれば、排出される紙幣束BSは、その両角BS1、BS2が排出口カバー221により覆われた状態で排出されるため、紙幣束の端を、よりめくりにくくすることができる。この結果、紙葉類取扱装置から排出される紙幣束に対する不正行為を抑制することができる。
図9は、本実施例における画像撮影処理の手順を示すフローチャートである。まず、制御部100は、投入された金額と購入された券種から、釣銭の有無を判断する(ステップS110)。具体的には、釣り札または釣り硬貨のうちの少なくとも一方がある場合に釣銭ありと判断される。釣銭がない場合、処理を終了する。一方、釣銭がある場合、制御部100は、手元カメラ61および人物カメラ42に画像撮影開始を指示する(ステップS120)。なお、ステップS110は釣銭の有無ではなく、釣り札の有無を判断条件としてもよい。次に、制御部100は、釣銭としての紙幣束および硬貨を排出する(ステップS130)。制御部100は紙幣が全て抜き取られたか否かを判断する(ステップS140)。紙幣が全て抜き取られた場合、制御部100はステップS170の処理を行う。
一方、所定時間経過しても全ての紙幣が抜き取られない場合、制御部100はタイムアウトと判断し(ステップS150)、取忘回収動作を行う(ステップS160)。取忘回収動作とは、具体的には、紙幣排出口22に一旦排出された紙幣束を、紙幣処理部20の取忘回収部360に回収する動作を意味する。この取忘回収機能は、利用者が釣り紙幣を取り忘れてその場を離れてしまった場合等における、第三者による釣り紙幣の窃取を抑制するための機能である。
最後に、制御部100は、画像撮影を終了し、手元カメラ61による撮影画像を手元監視画像として記憶部200へ格納し、保存する。同様に、制御部100は、人物カメラ42による撮影画像を人物監視画像として記憶部200へ格納し、保存する(ステップS170)。このようにすれば、発券装置1の管理者は、手元監視画像をおよび人物監視画像を不正行為抑制のために利用することができる。また、これらの撮影画像は、付随情報(具体的には、例えば、撮影日時、発券装置の識別番号、購入券種、投入金額と釣銭の金額、取忘回収機能が動作したか否かを示す情報等)が関連付けられた状態で記憶部200に記憶されることが好ましい。こうすれば、利用者から要請を受けた場合等に、管理者による確認作業をスムーズに進めることができる。なお、人物カメラ42による人物監視画像の撮影および保存については、省略可能である。
図10は、発券装置1への画面表示要求に従って、背面タッチパネル91に表示される画面の一例を示す説明図である。この画面は、人物ウィンドウHWと、手元ウィンドウZWと、メニューウィンドウMWと、取引内容ウィンドウLWとを含んでいる。メニューウィンドウMWは、係員操作部の操作メニューを表示するための領域である。人物ウィンドウHWは、記憶部200に保存された人物監視画像を表示するための領域である。手元ウィンドウZWは、記憶部200に保存された手元監視画像を表示するための領域である。取引内容ウィンドウLWは、記憶部200に保存された付随情報を表示するための領域である。この付随情報には、取忘回収機能が動作したか否かを示す情報が含まれることが好ましい。
前述のように、人物監視画像と、手元監視画像と、付随情報とは、それぞれが関連付けられて記憶部200へ格納されている。このため、管理者は、図のように、人物監視画像と、手元監視画像と、付随情報とが関連付けられた画像を、背面タッチパネル91の画面上において一度に確認することができる。なお、制御部100は、例えば、メニューウィンドウMWから、取引履歴閲覧メニューRBTが選択された際に、発券装置1への画面表示要求があったものとして制御することができる。また、人物ウィンドウHWと、メニューウィンドウMWと、取引内容ウィンドウLWとは省略可能である。ただし、人物ウィンドウHWと、取引内容ウィンドウLWとのうち、少なくともいずれか一方は表示することが好ましい。
このようにすれば、入力部からの画像表示要求に従って、人物監視画像と発券装置に対して行われた取引内容を示す付随情報のうちの少なくともいずれか一方と、手元監視画像とが関連付けられた画像を表示部へ表示することが可能である。このため、発券装置の管理者は、不正行為の有無を事後的に確認することが可能となる。さらに、付随情報には回収機能が動作したか否かを示す情報を含んでいるため、発券装置の管理者は、回収機能を悪用した不正行為の有無をも事後的に確認することが可能となる。これらの結果、紙葉類取扱装置から排出される紙葉類束に対する不正行為を抑制することができる。
B.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
B1.変形例1:
上記実施例では、紙葉類取扱装置の一例として、紙幣取扱装置について説明した。しかし、紙葉類取扱装置において取り扱われる紙葉類は、紙幣に限らず、種々のものを採用することができる。例えば、株券や有価証券等を取り扱うものとしても良い。
B2.変形例2:
上記実施例では、対のローラ(上部排出ローラ、下部排出ローラ)の一例を説明した。しかし、対のローラは、上記実施例で示した態様に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において任意の態様を採用することができる。例えば、上部排出ローラおよび下部排出ローラの形状を、紙幣束の湾曲形状に沿うようなかさ状にしてもよい。また、排出機構が備える対のローラの個数や、対のローラを構成する上部排出ローラおよび下部排出ローラの径を変更することも可能である。
B3.変形例3:
上記実施例では、排出口カバーの一例について説明した。しかし、排出口カバーは、上記実施例で示した態様に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において任意の態様を採用することができる。例えば、角部を少なくするために、切り欠き部の形状を半円状にしてもよい。また、角部に面取りを施した形状でも良い。
B4.変形例4:
上記実施例では、釣銭がある場合に手元カメラによる画像の撮影を開始するものとした(図9:ステップS120)。しかし、例えば、制御部100は、通常は予め定められた時間間隔で手元カメラに静止画を撮影させるものとし、ステップS120以降は、保存用画像として、手元カメラに動画(静止画でもよい)を撮影させるものとしても良い。
B5.変形例5:
上記実施例では、背面タッチパネルに表示される画面の一例について説明した。しかし、背面タッチパネルに表示される画面は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において任意に定めることができる。例えば、人物監視画像と、手元監視画像とに、付随情報を重畳させて表示させるものとしても良い。また、各ウィンドウの配置や大きさを変更することも可能である。
B6.変形例6:
上記実施例では、紙幣排出口は側壁部5側(操作開口部の右側)に偏って設けられ、手元カメラは側壁部6(紙幣排出口が設けられる側から遠い側の側壁部)の内側に設けられるものとした。しかし、上記実施例の構成はあくまで一例であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲において任意の構成を採用することができる。例えば、紙幣排出口は側壁6側(操作開口部の左側)に偏って設けられるものとし、手元カメラは側壁部5(紙幣排出口が設けられる側から遠い側の側壁部)の内側に設けられるものとしてもよい。
B7.変形例7:
上記実施例では、発券装置各部の構成や機能を説明した。しかし、上記実施例で示した態様は、あくまで発券装置の構成の一例に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の態様を採用することができる。例えば、各部を構成する部材の形状等を変更しても良いし、上述しない機能(例えば、音声案内部等)を備えるものとしても良い。
1…発券装置
2…操作開口部
5…側壁部
6…側壁部
7…前面壁部
8…底面部
10…顧客操作部
11…正面タッチパネル
20…紙幣処理部
21…紙幣入金口
22…紙幣排出口
30…硬貨処理部
31…硬貨入金口
32…硬貨排出皿
40…人物検知部
41…人物センサ
42…人物カメラ
50…発券部
51…発券口
60…手元撮影部
61…手元カメラ
70…カード処理部
71…カード挿入口
90…係員操作部
91…背面タッチパネル
100…制御部
200…記憶部
221…排出口カバー
310…取込部
320…識別部
330…搬送路
340…不良券回収部
350…収納庫
360…取忘回収部
370…出金保留部
371、371a〜f…上部排出ローラ
372、372a〜f…下部排出ローラ
373…上部回転軸
374…下部回転軸

Claims (9)

  1. 紙葉類取扱装置であって、
    紙葉類が束となった紙葉類束を前記紙葉類取扱装置の外部へ排出するための排出口と、
    前記紙葉類取扱装置の内部に位置し、前記排出口へ紙葉類束を送り出すための排出機構と、
    を備え、
    前記排出機構は、排出される紙葉類束の短手方向が湾曲された状態で排出されるように構成されている、紙葉類取扱装置。
  2. 請求項1記載の紙葉類取扱装置であって、
    前記排出機構は、
    紙葉類束の面を上下方向から挟む対のローラと、
    前記対のローラのそれぞれを支持する2本の軸と、
    を含み、
    前記排出機構は、前記軸上に径の異なる複数の前記対のローラを設けることにより、排出される紙葉類束の短手方向が湾曲された状態で排出されるように構成されている、紙葉類取扱装置。
  3. 請求項1または2記載の紙葉類取扱装置であって、
    前記排出口は、排出される紙葉類束の両角を覆う形状の排出口カバーを備える、紙葉類取扱装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項記載の紙葉類取扱装置を備える発券装置であって、
    前記排出口から排出される紙葉類の重なりが撮影可能な位置に設けられる手元カメラと、
    前記発券装置の各部を制御する制御部と、
    前記手元カメラにより撮影された画像を記憶する記憶部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記排出口から紙葉類束を排出するとともに、前記手元カメラによる撮影画像を手元監視画像として前記記憶部へ格納する、発券装置。
  5. 請求項4記載の紙葉類取扱装置を備えた発券装置であって、さらに、
    画像を表示するための表示部と、
    前記発券装置に対する画像表示要求を取得する入力部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記入力部から取得した前記画像表示要求に従って、前記記憶部に格納された前記手元監視画像を前記表示部へ表示する、発券装置。
  6. 紙葉類取扱装置を備えた発券装置であって、
    紙葉類が束となった紙葉類束を前記発券装置の外部へ排出するための排出口と、
    前記排出口から排出される紙葉類の重なりが撮影可能な位置に設けられる手元カメラと、
    前記発券装置の各部を制御する制御部と、
    前記手元カメラにより撮影された画像を記憶する記憶部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記排出口から紙葉類束を排出するとともに、前記手元カメラによる撮影画像を手元監視画像として前記記憶部へ格納する、発券装置。
  7. 請求項6記載の発券装置であって、さらに、
    画像を表示するための表示部と、
    前記発券装置に対する画像表示要求を取得する入力部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記入力部から取得した前記画像表示要求に従って、前記記憶部に格納された前記手元監視画像を前記表示部へ表示する、発券装置。
  8. 請求項7記載の発券装置であって、さらに、
    前記発券装置の利用者の顔を撮影するための人物カメラを備え、
    前記制御部は、
    前記排出口から紙葉類束を排出するとともに、前記人物カメラによる撮影画像を人物監視画像として前記記憶部へ格納し、
    前記入力部から取得した前記画像表示要求に従って、前記記憶部に格納された前記人物監視画像と前記発券装置に対して行われた取引内容を示す付随情報のうちの少なくともいずれか一方と、前記記憶部に格納された前記手元監視画像とが関連付けられた画像を前記表示部へ表示する、発券装置。
  9. 請求項8記載の発券装置であって、
    前記付随情報には、前記発券装置の利用者が前記排出口から排出される紙葉類束を取り忘れた場合に当該紙葉類束を前記発券装置内部に回収する回収機能が動作したか否かを示す情報を含む、発券装置。
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