JP2009265170A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 搬送ベルト等の被クリーニング体の劣化を十分に抑制しつつ、被クリーニング体に付着した付着物を回収する。
【解決手段】 搬送ベルト13とクリーニングローラ21との間を流れる第1検出電流値が第1所定値以上となったときには、クリーニング処理時に用いられる印刷時目標電圧として、第1検出電流値が第1所定値以上となる前に比べて小さい電圧を用いる。これにより、画像形成装置が設置された環境や使用頻度等によって大きく変動した場合であっても、搬送ベルト13の劣化を十分に抑制しつつ、搬送ベルト13に付着した現像剤等の付着物を回収することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置に関するもので、特に、電子写真方式の画像形成装置に適用して有効である。
例えば、特許文献1に記載の電子写真方式の画像形成装置では、静電吸引力(クーロン力)を利用して中間転写ベルトに付着した残留現像剤等の付着物を回収している。
そして、特許文献1に記載の発明では、残留現像剤を回収する際に、放電が発生しない程度の電圧を回収ローラに印加することにより、中間転写ベルトの劣化を抑制している。
特開2002−221862号公報
しかし、特許文献1に記載の発明では、開発段階で実施された試験結果に基づいて、放電が発生しない程度の電圧を決定しているので、中間転写ベルト等の被クリーニング体の劣化を十分に抑制できない可能性が高い。
すなわち、放電の発生状況や被クリーニング体の劣化度合い等は、画像形成装置が設置された環境や使用頻度等によって大きく変動するので、予め決定された電圧では十分に対応することが難しく、被クリーニング体の劣化を十分に抑制できない可能性が高い。
本発明は、上記点に鑑み、被クリーニング体の劣化を十分に抑制しつつ、被クリーニング体に付着した付着物を回収することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、被クリーニング体に付着した付着物を回収するクリーニング手段と、クリーニング手段に電圧を印加する印加手段と、クリーニング手段と被クリーニング体との間に流れる電流を検出する第1検出手段と、第1検出手段により検出された第1検出電流値が第1所定値以上となったときに、第1検出電流値が第1所定値以上となる前に比べて小さくなるように、印加手段によってクリーニング手段と被クリーニング体との間の電圧を制御する第1制御手段とを備えることを特徴とする。
これにより、請求項1に記載の発明では、画像形成装置が設置された環境や使用頻度等によって大きく変動した場合であっても、被クリーニング体の劣化を十分に抑制しつつ、被クリーニング体に付着した付着物を回収することができる。
なお、特許請求の範囲に記載されたクリーニング手段等に流れる電流の電流値とは、電流の絶対値を意味しており、極性(正負)を考慮した値ではない。同様に、クリーニング手段と被クリーニング体との間等の電圧に関しても、電圧の絶対値を意味しており、極性(正負)を考慮した値ではない。
また、請求項2に記載の発明では、クリーニング手段は、被クリーニング体に面した位置に設けられ、被クリーニング体に付着した付着物を回収する第1クリーニング手段、及び第1クリーニング手段に回収された付着物を回収する第2クリーニング手段を有して構成されており、第1クリーニング手段と第2クリーニング手段との間に流れる電流を検出する第2検出手段と、第2検出手段により検出された第2検出電流値が第2所定値以上となったときに、第2検出電流値が第2所定値以上となる前に比べて小さくなるように、印加手段によって第1クリーニング手段と第2クリーニング手段との間の電圧を制御する第2制御手段とを備えることを特徴とする。
ところで、第1クリーニング手段は、被クリーニング体から回収した付着物(例えば、紙粉)の影響を受けて見かけ上のインピーダンスが変化し、第1クリーニング手段と第2クリーニング手段との間に流れる電流が大きくなるおそれがある。
そして、第1クリーニング手段と第2クリーニング手段との間に流れる電流が大きくなると、放電が発生し易くなり、放電が発生すると、第1クリーニング手段が本当に劣化してインピーダンスが小さくなるので、第1クリーニング手段と被クリーニング体との間に流れる電流が更に大きくなり、被クリーニング体の劣化が進行してしまう。
これに対して、請求項2に記載の発明では、第2検出電流値が第2所定値以上となったときに、第1クリーニング手段と第2クリーニング手段との間の電圧を小さくして第1クリーニング手段の劣化を抑制するので、第1クリーニング手段と被クリーニング体との間に流れる電流が大きくなる(放電が頻発する)ことを抑制でき、被クリーニング体の劣化が抑制できる。
なお、第1検出手段及び第2検出手段のうち少なくとも一方を、請求項3に記載の発明のごとく、フォトカプラを用いたものとすれば、容易に検出手段を構成することができる。
また、請求項4に記載の発明では、クリーニング手段は、被クリーニング体に面した位置に設けられ、被クリーニング体に付着した付着物を回収するクリーニングローラ、クリーニングローラに回収された付着物を回収するクリーニングシャフト、及び被クリーンニング体を挟んでクリーニングローラと反対側に設けられたバックアップローラを有して構成され、印加手段は、クリーニングシャフトとバックアップローラとの間に所定の電圧を印加するとともに、クリーニングシャフトとクリーニングローラとの間の電位を調整することにより、クリーニングローラとバックアップローラとの間の電圧を調整しており、さらに、第1検出手段は、クリーニングローラとクリーニングシャフトとの間の電圧に基づいて電流値を検出することが望ましい。
なお、請求項5に記載の発明では、被クリーニング体は、現像剤像が転写される記録シートを搬送する搬送ベルトであることを特徴とするものである。
また、請求項6に記載の発明のごとく、第1制御手段は、少なくとも電源投入時に実行されることが望ましい。
さらに、請求項7に記載の発明のごとく、第1検出電流値が、前記第1所定値より小さい第4所定値以上となったときに警告を発する警告手段を備えることが望ましい。
また、請求項8に記載の発明では、請求項1ないし7のいずれか1つに記載の画像形成装置の製造方法であって、画像形成装置を構成する各機器を組み付ける組み付け工程と、組み付け工程の終了後、クリーニング手段に電圧を印加した状態でクリーニング手段と被クリーニング体との間に流れる電流を測定する測定工程と、測定工程にて測定された電流値に基づいて決定された第1所定値を画像形成装置の記憶部に記憶させる記憶工程とを備えることを特徴とする。
これにより、請求項8に記載の発明では、画像形成装置の個体差が考慮された値が第1所定値として設定されるので、画像形成装置が設置された環境や使用頻度等によって大きく変動した場合であっても、被クリーニング体の劣化を確実に抑制しつつ、被クリーニング体に付着した付着物を回収することができる。
本実施形態は本発明に係る画像形成装置をダイレクトタンデム方式のカラーレーザプリンタに適用したものであり、以下に本実施形態を図面と共に説明する。
1.図面の説明
図1は本実施形態に係る画像形成装置1の概略構成を示す中央断面図であり、図2はベルトクリーナ20の構成を示す図であり、図3は本実施形態に係る印加電圧制御回路30の概要を示す図であり、図4はメイン制御を示すフローチャートであり、図5及び図6は本実施形態に係るベルト電流検知制御を示すフローチャートであり、図7は電圧制御を示すフローチャートである。
2.画像形成装置の概要
2.1.画像形成装置の概略構造
画像形成装置1の筐体3内には、図1に示すように、記録用紙やOHPシート等の記録シート(以下、用紙という。)に現像剤像を転写することにより、用紙に画像を形成する電子写真方式の画像形成部5が収納されており、この画像形成部5は、周知のごとく、プロセスカートリッジ7、露光器9及び定着器11等から構成されている。
なお、本実施形態に係る画像形成装置1は、ダイレクトタンデム方式のカラーレーザプリンタであるため、用紙の搬送方向に沿って直列に複数個(本実施形態では、4個)のプロセスカートリッジ7が配設されている。
具体的には、用紙の搬送方向上流側から順に、ブラック用のプロセスカートリッジ7K、イエロー用のプロセスカートリッジ7Y、マゼンダ用のプロセスカートリッジ7M、シアン用のプロセスカートリッジ7Cである。
また、各プロセスカートリッジ7K〜7Cは、収納されている現像剤の色が異なるのみで、その構造等は全て同じであり、具体的には、各プロセスカートリッジ7K〜7Cは、現像剤像が担持される感光ドラム7A、及び感光ドラム7Aを帯電させる帯電器7B等から構成されている。なお、図1においては、紙面の都合上、シアン用のプロセスカートリッジ7Cのみに感光ドラム7A及び帯電器7Bの符号を付した。
以上に説明した構成において、帯電した感光ドラム7Aを露光器9にて露光して感光ドラム7Aの外周面に静電潜像を形成した後、電荷を帯びた現像剤を感光ドラム7Aに供給すると、感光ドラム7Aの外周面に現像剤像が担持(形成)される。
因みに、本実施形態では、現像剤は正電荷を帯び、一方、感光ドラム7Aのうち露光器9にて露光された部分、つまり静電潜像部分は低電位となり、その他の部分は帯電器7Bにより帯電されたままの電位(静電潜像部分よりも高電位)となる。そして、現像剤は、静電潜像部分の電位(低電位)とその他の部分の電位(高電位)の中間の電位を有し、電荷を帯びた現像剤が静電潜像部分に吸着され、感光ドラム7Aの外周面に現像剤像が担持される。
また、用紙を搬送する搬送ベルト13を挟んで感光ドラム7Aと対向する位置には、感光ドラム7Aに担持された現像剤を用紙に転写させる転写ローラ15が設けられており、この転写ローラ15には、負の電位が印加されている。
このため、感光ドラム7Aに担持されていた現像剤像は、搬送ベルト13により搬送される用紙に転写される。そして、現像剤像が転写された用紙は、定着器11に搬送されて加熱され、用紙に転写された現像剤像が用紙に溶着(定着)する。
2.2.ベルトクリーナの詳細構造
ベルトクリーナ20は、搬送ベルト13を挟んでプロセスカートリッジ7と反対側に配設され、被クリーニング体である搬送ベルト13の表面に付着した現像剤や紙粉等の付着物を除去する装置である。
そして、このベルトクリーナ20は、図2に示すように、クリーニングローラ21、クリーニングシャフト22、剥離ブレード23、飛散防止ブレード24、圧送ポンプ25、並びにクリーニングローラ21及びクリーニングシャフト22に電圧を印加する印加電圧制御回路30(図3参照)等から構成されている。
クリーニングローラ21は、搬送ベルト13と対向配置されて搬送ベルト13の表面に付着した付着物(主に、現像剤)を搬送ベルト13から回収する第1クリーニング手段であり、クリーニングシャフト22はクリーニングローラ21の表面に付着した現像剤を回収して現像剤収容部26に搬送する第2クリーニング手段である。
なお、搬送ベルト13を挟んでクリーニングローラ21と反対側には、搬送ベルト13をクリーニングローラ21に押し付けるためのバックアップローラ27(図1参照)が設けられている。
また、クリーニングローラ21及びクリーニングシャフト22には、現像剤が帯びている電荷と反対の極性を有する電位(本実施形態では、負電位)が印加されている。すなわち、クリーニングローラ21と現像剤との間に発生する静電吸引力により搬送ベルト13の表面に付着した現像剤がクリーニングローラ21に静電吸着されて搬送ベルト13がクリーニングされる。
このとき、クリーニングシャフト22へ印加される電位の絶対値がクリーニングローラ21より大きくなるように制御されているので、クリーニングローラ21に静電吸着されている現像剤は、静電吸引力によりクリーニングシャフト22に転写されるようにしてクリーニングローラ21から回収される。
そして、クリーニングシャフト22の表面に回収された現像剤は、薄板状の剥離ブレード23によって掻き落とされ、この掻き落とされた現像剤は、飛散防止ブレード24によりクリーニングローラ21側に飛散してしまうことを防止されるとともに、圧送ポンプ25により現像剤収容部26に搬送される。
なお、クリーニングローラ21の表面は、ウレタンゴム等の多孔質弾性体で構成されているのに対して、クリーニングシャフト22の表面は硬質な材料(本実施形態では、金属)にて構成されている。
これにより、静電吸引力により搬送ベルト13からクリーニングローラ21に回収された現像剤は、クリーニングローラ21の表面に設けられた微細な孔により保持された状態でクリーニングシャフト22まで搬送され、クリーニングシャフト22に回収される。
一方、クリーニングシャフト22の表面に静電吸着された現像剤は、剥離ブレード23により機械的に掻き落とされるが、表面が金属製であるので、クリーニングシャフト22は早期に摩耗してしまうことは殆どない。
2.3.ベルトクリーナの制御部
ベルトクリーナ20(クリーニングローラ21及びクリーニングシャフト22)に電圧を印加する印加電圧制御回路30は、図3に示すように、第1電圧印加回路31、第2電圧印加回路32、及び制御部33等から構成されている。
そして、第1電圧印加回路31はクリーニングローラ21に電圧を印加することによりクリーニングローラ21に所定電位を発生させる印加手段であり、第2電圧印加回路32はクリーニングシャフト22に電圧を印加することによりクリーニングローラ21に所定電位を発生させる印加手段である。
制御部33は、第1電圧印加回路31及び第2電圧印加回路32等を制御する制御手段であり、この制御部33は、CPU、ROM及びRAM等から構成された周知のマイクロコンピュータにて構成されたものである。なお、後述するフローチャートに示される制御用のプログラム等はROMに格納されており、制御部33(CPU)は、ROMに格納されているプログラムに従って第1電圧印加回路31等を制御する。
因みに、本実施形態では、制御部33は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit )34等の駆動制御用集積回路を介して第1電圧印加回路31及び第2電圧印加回路32をパルス幅変調(PWM)制御する。
また、第1電圧検出回路35はクリーニングローラ21に印加されている電圧(電位)を検出する第1電圧検出手段であり、第2電圧検出回路36はクリーニングシャフト22に印加されている電圧(電位)を検出する第2電圧検出手段である。
第1電流検出回路40は搬送ベルト13とクリーニングローラ21との間に流れる電流を検出し、第2電流検出回路41はクリーニングローラ21とクリーニングシャフト22との間に流れる電流を検出する。
そして、第1電圧検出回路35及び第2電圧検出回路36で検出された電圧は、ASIC34に組み込まれたA/Dコンバータ34Aを介して制御部33に入力されており、制御部33は、第1電流検出回路40により搬送ベルト13とクリーニングローラ21との間に流れる電流を検出し、第2電流検出回路41によりクリーニングローラ21とクリーニングシャフト22との間に流れる電流を検出する。
3.ベルトクリーナの作動
3.1.ベルトクリーナの作動の概要
ベルトクリーナ20は、搬送ベルト13に付着した現像剤を静電吸引力を利用して回収するので、搬送ベルト13の経年変化や劣化等により搬送ベルト13のインピーダンスが小さくなると、クリーニングローラ21と搬送ベルト13との間で大きな放電が発生し易くなる。そして、クリーニングローラ21と搬送ベルト13との間で大きな放電が多発すると、搬送ベルト13及びクリーニングローラ21の劣化が著しく進行してしまう。
そこで、本実施形態では、第1電流検出回路40の検出電流によって、クリーニングローラ21と搬送ベルト13との間を流れる電流を検出し、この検出された電流値の絶対値(以下、この値を第1検出電流値という。)が第1所定値以上となったときに、第1検出電流値が第1所定値以上となる前に比べて小さくなるように、第1電圧印加回路31を制御するものである。
なお、第1所定値とは、クリーニングローラ21と搬送ベルト13との間で大きな放電が発生する可能性が高い電流値であって、通常、試験等により決定された値である。以下、その詳細をフローチャートに従って説明する。
3.2.メイン制御(図4参照)
図4に示すメイン制御は、画像形成装置1の電源スイッチ(図示せず。)が投入されたときに起動され、電源スイッチが遮断されたときに終了する。
電源スイッチが投入されてメイン制御が起動されると、先ず、定着器11の温度を所定温度まで上昇させる等のウォームアップ運転が実行され(S1)、このウォームアップ運転が終了すると、ベルト電流検知制御が実行される(S3)。なお、ベルト電流検知制御の詳細は後述する。
そして、ベルト電流検知制御(S3)が終了すると、画像形成装置1に対して印刷命令がされたか否かが判定され(S5)、印刷命令がされていないと判定された場合には(S5:NO)、待機状態となり、一方、印刷命令がされたと判定された場合には(S5:YES)、印刷命令に従って印刷処理が実行される(S7)。
次に、搬送ベルト13に付着した現像剤を回収するためのクリーニング処理が実行された後(S9)、再び、S5が実行される。なお、このクリーニング処理(S9)では、ベルト電流検知制御にて決定された印刷時目標電圧(図6のS39参照)がクリーニングローラ21及びクリーニングシャフト22に印加されることにより搬送ベルト13に付着した現像剤の回収が実行される。
3.3.ベルト電流検知制御(図5及び図6参照)
ベルト電流検知制御が起動されると、図5に示すように、先ず、第2電圧印加回路32(クリーニングシャフト22)を制御するための目標電圧、及び第1電圧印加回路31(クリーニングローラ21)を制御するための目標電圧が設定される(S11、S13)。
なお、第1電圧印加回路31の目標電圧(以下、この目標電圧を第1目標電圧という。)とは、バックアップローラ27とクリーニングローラ21との電位差を絶対値で示したものであり、第2電圧印加回路32の目標電圧(以下、この目標電圧を第2目標電圧という。)とは、クリーニングローラ21とクリーニングシャフト22とのの電位差を絶対値で示したものである。例えば、第1目標電圧は1200V、第2目標電圧は400Vに設定される。
因みに、本実施形態では、現像剤が正電荷を帯びているので、クリーニングローラ21及びクリーニングシャフト22は共に負電位となるように電圧が印加されているため、本実施形態では、クリーニングシャフト22の電位は、クリーニングローラ21の電位より低くなっている。つまり、第1目標電圧は、第2目標電圧より小さい値となる。
そして、第1目標電圧及び第2目標電圧が設定されると(S11、S13)、その設定された目標電圧となるように、第1電圧印加回路31及び第2電圧印加回路32が制御された後(S15、S17)、第1電圧検出回路35及び第2電圧検出回路36の検出値に基づいて、第1電圧印加回路31及び第2電圧印加回路32それぞれで発生する印加電圧がそれぞれの目標電圧であるか否かが判定される(S19)。なお、S15及びS17にて実行される電圧制御の詳細は、後述する。
このとき、第1電圧印加回路31及び第2電圧印加回路32それぞれで発生する印加電圧がそれぞれの目標電圧でないと判定された場合には(S19:NO)、再び、S15が実行される。
一方、第1電圧印加回路31及び第2電圧印加回路32それぞれで発生する印加電圧がそれぞれの目標電圧であると判定された場合には(S19:YES)、第1電流検出回路40の検出値に基づいて、クリーニングローラ21と搬送ベルト13との間を流れる電流値の絶対値(以下、この値を第1検出電流値という。)が計測される(S21)。
次に、第1検出電流値が第1所定値以上であるか否かが判定され(S23)、第1検出電流値が第1所定値以上であると判定された場合には(S23:YES)、第1目標電圧が所定電圧だけ小さい電圧に再設定された後(S25)、再び、S15が実行される。
なお、第1所定値とは、クリーニングローラ21と搬送ベルト13との間で放電が発生する可能性が高い電流値であって、通常、試験等により決定された値である。また、S25における所定電圧とは、100〜200V程度である。
また、S23にて第1検出電流値が第1所定値以上でないと判定された場合には(S23:NO)、クリーニングシャフト22とクリーニングローラ21との間を流れる電流値の絶対値(第2検出電流値)が計測される(S27)。
次に、図6に示すように、第2検出電流値が第2所定値以上であるか否かが判定され(S29)、第2検出電流値が第2所定値以上であると判定された場合には(S29:YES)、第2目標電圧が所定電圧だけ小さい電圧に再設定された後(S31)、再び、S15が実行される。なお、S31における所定電圧とは、50〜100V程度である。
一方、第2検出電流値が第2所定値以上でないと判定された場合には(S29:NO)、現在の第2目標電圧が第1閾値(例えば、200V)未満であるか否かが判定され(S33)、現在の第2目標電圧が第1閾値未満であると判定された場合には(S33:YES)、現在の第2目標電圧が第1閾値より小さい第2閾値未満(例えば、100V)であるか否かが判定される(S35)。
そして、現在の第2目標電圧が第2閾値未満であると判定された場合には(S35:YES)、ベルトクリーナ20(特に、クリーニングローラ21及びクリーニングシャフト22)を交換すべき旨の警告が画像形成装置1の表示パネル(図示せず。)を介した画像(文字)メッセージ又はスピーカ(図示せず。)を介した音声メッセージにて報知される(S37)。
また、現在の第2目標電圧が第1閾値未満でないと判定された場合には(S33:NO)、現在の第1目標電圧が第3閾値(例えば、1000V)未満であるか否かが判定される(S41)。
そして、現在の第1目標電圧が第3閾値未満であると判定された場合(S41:YES)、又は現在の第2目標電圧が第2閾値未満でないと判定された場合には(S35:NO)、現在の第1目標電圧が第3閾値より小さい第4閾値(例えば、800V)未満であるか否かが判定される(S43)。
次に、現在の第1目標電圧が第4閾値未満であると判定された場合には(S43:YES)、S37が実行され、一方、現在の第1目標電圧が第4閾値未満でないと判定された場合には(S43:NO)、ベルトクリーナ20(特に、クリーニングローラ21及びクリーニングシャフト22)の寿命(交換時期)が近い旨の警告が表示パネルを介した画像メッセージ又はスピーカを介した音声メッセージにて報知される(S45)。
また、S41にて現在の第1目標電圧が第3閾値未満でないと判定された場合(S41:NO)、又はS37若しくはS45が実行されると、現在の第1目標電圧が第1電圧印加回路31の印刷時目標電圧として設定され、かつ、現在の第2目標電圧が第2電圧印加回路32の印刷時目標電圧として設定される(S39)。
そして、第1目標電圧及び第2目標電圧が初期値(0)に再設定された後(S47)、本制御が終了する。
3.4.電圧制御(図7参照)
ベルト電流検知制御(図5)のS15、S17で実行される電圧制御は、目標電圧が相違するのみで、制御作動は同一であるので、第1電圧印加回路31に対して実行される電圧制御(S17)を例に電圧制御を説明する。
電圧制御が起動されると、先ず、A/Dコンバータ34Aを介して第1電圧検出回路35により検出された電圧値(以下、検出電圧値という。)が読み込まれ(S51)、この読み込まれた検出電圧値が第1目標電圧を基準とした下限値より小さいか否かが判定される(S53)。
そして、検出電圧値が下限値より小さいと判定された場合には(S53:YES)、第1電圧印加回路31を制御するための制御電圧PWM値が所定値だけ大きくされた後(S55)、所定時間(例えば、1ミリ秒)が経過したときに(S57)、本制御が終了する。
一方、検出電圧値が下限値以上であると判定された場合には(S53:NO)、検出電圧値が第1目標電圧を基準とした上限値より小さいか否かが判定され(S59)、検出電圧値が上限値より大きいと判定された場合には(S59:NO)、制御電圧PWM値が所定値だけ小さくされた後(S61)、所定時間が経過したときに(S57)、本制御が終了する。
なお、検出電圧値が上限値未満であると判定された場合、つまり検出電圧値が上限値と下限値との間であると判定された場合には(S59:YES)、所定時間が経過したときに(S57)、本制御が終了する。
4.本実施形態に係る画像形成装置の特徴
本実施形態では、搬送ベルト13とクリーニングローラ21との間を流れる第1検出電流値が第1所定値以上となったときには、第1検出電流値が第1所定値以上となる前に比べて小さい電圧が、クリーニング処理時に用いられる印刷時目標電圧として設定されるので、画像形成装置1が設置された環境や使用頻度等によって大きく変動した場合であっても、搬送ベルト13の劣化を十分に抑制しつつ、搬送ベルト13に付着した現像剤等の付着物を回収することができる。
ところで、クリーニングローラ21は、搬送ベルト13から回収した付着物(例えば、紙粉)の影響を受けて見かけ上のインピーダンスが変化し、クリーニングローラ21とクリーニングシャフト22との間に流れる電流が大きくなるおそれがある。
そして、クリーニングローラ21とクリーニングシャフト22との間に流れる電流が大きくなると、放電が発生し易くなり、放電が発生すると、クリーニングローラ21が本当に劣化してインピーダンスが小さくなるので、クリーニングローラ21と搬送ベルト13との間に流れる電流が更に大きくなり、搬送ベルト13の劣化が著しく進行してしまうおそれが高くなる。
これに対して、本実施形態では、第2検出電流値が第2所定値以上となったときに、クリーニングローラ21とクリーニングシャフト22との間の電圧を小さくしてクリーニングローラ21の劣化を抑制するので、クリーニングローラ21と搬送ベルト13との間に流れる電流が大きくなる(放電が頻発する)ことを抑制でき、搬送ベルト13の劣化が抑制できる。
また、本実施形態では、第1、2目標電圧、つまり印刷時目標電圧が第2閾値又は第4閾値より小さくなった場合には、ユーザに対して警告メッセージを報知するので、ユーザが知らない間に搬送ベルト13やベルトクリーナ20等の劣化が進行してしまうことを防止できる。
また、本実施形態では、印刷時目標電圧を決定するためのベルト電流検知制御が、少なくとも画像形成装置1の電源投入時毎に実行されるので、搬送ベルト13やベルトクリーナ20等の劣化が早期に進行してしまうことを抑制できる。
5.発明特定事項と実施形態との対応関係
本実施形態では、搬送ベルト13が特許請求の範囲に記載された被クリーニング体に相当し、クリーニングローラ21が特許請求の範囲に記載された第1クリーニング手段に相当し、クリーニングシャフト22が特許請求の範囲に記載された第2クリーニング手段に相当する。
また、クリーニングローラ21及びクリーニングシャフト22により特許請求の範囲に記載されたクリーニング手段が構成され、第1電圧印加回路31及び第2電圧印加回路32により特許請求の範囲に記載された印加手段が構成され、第1電流検出回路40が第1検出手段に相当し、第2電流検出回路41が特許請求の範囲に記載された第2検出手段に相当し、S3及びS9が特許請求の範囲に記載された第1、2制御手段に相当する。
(第2実施形態)
第1実施形態では、2つの電圧印加回路31、32により印加手段が構成されていたが、本実施形態に係る印加電圧制御回路30では、図8に示すように、1つの電圧印加回路37にてクリーニングシャフト22とバックアップローラ27との間に所定の電圧を印加するとともに、クリーニングシャフト22とクリーニングローラ21との間の電位を、可変抵抗器38を用いて調整している。因みに、本実施形態に係る可変抵抗器38は、半導体にて構成された、いわゆるシャント抵抗(シャント素子)である。
すなわち、本実施形態に係る印加電圧制御回路30では、クリーニングローラ21とバックアップローラ27との間の電圧、つまりクリーニングローラ21と搬送ベルト13との電圧を、可変抵抗器38にて制御している。
なお、図8は本実施形態に係る印加電圧制御回路30の概要を示す図であり、図8中、R1はクリーニングシャフト22で発生するインピーダンスを意味し、R2はクリーニングローラ21とバックアップローラ27との間で発生するインピーダンスを意味している。
また、図8では、第1電圧検出回路35及び第2電圧検出回路36は省略されているが、本実施形態では、第1電圧検出回路35は、クリーニングローラ21とバックアップローラ27との間の電圧(BCLN1電圧)を検出し、第2電圧検出回路36はクリーニングシャフト22とバックアップローラ27との間の電圧(BCLN2電圧)を検出する。
そして、図9及び図10は本実施形態に係るベルト電流検知制御を示すフローチャートであり、以下、図9及び図10に基づいて、本実施形態に係るベルトクリーナ20の作動を説明する。なお、メイン制御及び電圧制御は第1実施形態と同じであるので、説明を省略する。
ベルト電流検知制御が起動されると、先ず、図9に示すように、電圧印加回路37の制御目標電圧(以下目標電圧と略す。)が設定され(S71)、その設定された目標電圧となるように、電圧印加回路37が制御された後(S73)、第2電圧検出回路36の検出値に基づいて、電圧印加回路37で発生する印加電圧が目標電圧(例えば、1200V)より小さいか否かが判定される(S75)。
なお、本実施形態では、電圧印加回路37は、バックアップローラ27とクリーニングシャフト22との間に電圧を印加しているので、S71の目標電圧は、バックアップローラ27とクリーニングシャフト22との電位差の絶対値(以下、BCLN2電圧という。)を示している。
そして、BCLN2電圧が目標電圧より小さいと判定された場合には(S75:NO)、再び、S73が実行され、一方、BCLN2電圧が目標電圧より小さくないと判定された場合には(S75:NO)、BCLN1電圧の目標電圧が設定されるとともに、BCLN2電圧の目標電圧が再設定される(S77)。
なお、S77を実行する前にS71〜S75を実行する理由は、以下の通りである。
すなわち、本実施形態では、前述したように、クリーニングシャフト22とバックアップローラ27との間に所定の電圧を印加した状態で、クリーニングシャフト22とクリーニングローラ21との間の電位を調整することによりBCLN1電圧を制御する。
このため、仮に、BCLN2電圧が0Vの状態でBCLN1電圧の制御を開始すると、BCLN1電圧も0Vとなるので、可変抵抗器38を制御するための制御電圧が最大値となったまま不動となり、制御不可能な状態となってしまう。
そこで、本実施形態では、BCLN2電圧をBCLN1電圧の目標電圧(例えば、1200V)より大きくした後、BCLN2電圧の目標電圧を再設定して、BCLN1電圧及びBCLN2電圧の制御を開始している。
因みに、本実施形態では、0V〜5Vの範囲で制御電圧を可変制御することが可能であり、本実施形態では、制御電圧が大きくなるほどBCLN1電圧が大きくなる。
そして、BCLN1電圧及びBCLN2電圧の目標電圧が設定されると(S77)、その設定された目標電圧となるように、電圧印加回路37及び可変抵抗器38が制御される(S79、S81)。
次に、図10に示すように、BCLN1電圧(可変抵抗器38)用の制御電圧が最大値であるか否か、つまりクリーニングローラ21とバックアップローラ27との電圧が大きくなり、クリーニングローラ21と搬送ベルト13との間を流れる電流値(第1実施形態の第1検出電流値に相当)が所定値以上となったか否かが判定される(S83)。
ここで、制御電圧が最大値であるときにクリーニングローラ21とバックアップローラ27との電圧が大きくなるのは、クリーニングローラ21とクリーニングシャフト22との間のインピーダンスが低下すると、可変抵抗器38の抵抗を大きくしてもクリーニングローラ21とクリーニングシャフト22との電圧を大きくすることができなくなるためである。
このとき、制御電圧が最大値である、つまり第1検出電流値に相当する電流値が所定値以上となったと判定された場合には(S83:YES)、BCLN1電圧の目標電圧及びBCLN2電圧の目標電圧が共に現在の目標電圧より所定電圧(例えば、100V)だけ低い電圧に再設定される(S85)。
一方、制御電圧が最大値でない、つまり第1検出電流値に相当する電流値が所定値以上となっていないと判定された場合には(S83:NO)、第1電圧検出回路35により検出されたBCLN1電圧、及び第2電圧検出回路36により検出されたBCLN2電圧それぞれが、それぞれの目標電圧となっているか否かが判定される(S87)。
そして、BCLN1電圧及びBCLN2電圧のうち少なくとも一方の電圧が、その目標電圧となっていないと判定された場合には(S87:NO)、再び、S79が実行される。
一方、BCLN1電圧及びBCLN2電圧が共に目標電圧となっていると判定された場合(S87:YES)、又はS85が実行された場合には、現在のBCLN2電圧の目標電圧(以下、第2目標電圧という。)が第5閾値(例えば、1200V)未満であるか否かが判定される(S89)。
そして、現在の第2目標電圧が第5閾値未満であると判定された場合には(S89:YES)、現在の第2目標電圧が第5閾値より小さい第6閾値(例えば、1000V)未満であるか否かが判定される(S91)。
このとき、現在の第2目標電圧が第6閾値未満であると判定された場合には(S91:YES)、ベルトクリーナ20を交換すべき旨の警告が表示パネルを介した画像メッセージ又はスピーカを介した音声メッセージにて報知される(S93)。
また、現在の第2目標電圧が第6閾値未満でないと判定された場合には(S91:NO)、ベルトクリーナ20の寿命が近い旨の警告が表示パネル介した画像メッセージ又はスピーカ介した音声メッセージにて報知される(S95)。
また、S89にて現在の第2目標電圧が第5閾値未満でないと判定された場合(S89:NO)、又はS93若しくはS95が実行されると、現在、BCLN1電圧に対して設定されている目標電圧(以下、第1目標電圧という。)が第1電圧印加回路31の印刷時目標電圧として設定され、かつ、現在の第2目標電圧が第2電圧印加回路32の印刷時目標電圧として設定される(S97)。
その後、第1目標電圧及び第2目標電圧が初期値(0)に再設定された後(S99)、本制御が終了する。
以上に説明したように、本実施形態では、可変抵抗器38の制御電圧に基づいて、クリーニングローラ21と搬送ベルト13との間を流れる電流値、つまり第1検出電流値が所定値以上となったか否かを容易に判定することができる。
(第3実施形態)
第1実施形態では、第2電圧検出回路36の検出電圧に基づいて第2検出電流値を検出したが、本実施形態は、図11に示すように、第1実施形態に係る印加電圧制御回路30と同様な印加電圧制御回路30において、フォトカプラ39を用いてクリーニングローラ21とクリーニングシャフト22との間を流れる電流値(第2検出電流値)を検出するものである。
すなわち、第2検出電流値の増減に応じてフォトカプラからA/Dコンバータ34Aに入力される電圧が増減するので、本実施形態では、フォトカプラからA/Dコンバータ34Aに入力される電圧に基づいて第2検出電流値を検出している。
(第4実施形態)
上述の実施形態では、クリーニングローラ21と搬送ベルト13との間を流れる第1検出電流値の閾値である第1所定値等は、開発段階の試験検討により決定された値であったが、本実施形態は、画像形成装置1の製造時に、その製造された画像形成装置1毎に第1所定値等を設定するものである。
なお、図12は画像形成装置1の製造工程の概略を示す工程図表である。そして、本実施形態では、図12に示すように、画像形成装置1の製造する際には、先ず、画像形成装置1を構成する機器及び部品が組み付ける組み付け工程が行われる(S100)。
次に、組み付けられた機器及び部品が正常作動するか否かを検査する検査工程が終了すると(S110)、クリーニングローラ21等に電圧を印加した状態でクリーニングローラ21と搬送ベルト13との間を流れる電流、及びクリーニングローラ21とクリーニングシャフト22との間を流れる電流を測定する測定工程が行われる(S120)。
そして、測定工程(S120)にて測定された電流値を基準として決定された第1所定値及び第2所定値を制御部33のROMに記憶する記憶工程が行われ(S130)、画像形成装置1の製造が終了する。
以上のように、本実施形態では、画像形成装置1の個体差が考慮された値が第1所定値として設定されるので、画像形成装置1が設置された環境や使用頻度等によって大きく変動した場合であっても、搬送ベルト13の劣化を確実に抑制しつつ、搬送ベルト13に付着した現像剤等の付着物を回収することができる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、搬送ベルト13に付着した現像剤等を回収するベルトクリーナ20に本発明を適用したが、本発明の適用はこれに限定されるものではなく、現像剤像が転写される中間転写ベルトのベルトクリーナにも適用することができる。
また、本発明は、第1検出電流値が第1所定値以上となったときに、第1検出電流値が第1所定値以上となる前に比べて小さくなるように、第1電圧印加回路31を制御した後、第1検出電流値が第1所定値より小さい第3所定値以下となったときに、第1検出電流値が第3所定値以下となる前に比べて大きくなるように、第1電圧印加回路31を制御してもよい。
このようにすれば、クリーニングローラ21と搬送ベルト13との電圧が過度に小さくなることを防止できるので、現像剤等の付着物を確実に回収することができる。
また、第1検出電流値及び第2検出電流値の検出手法は、上述の実施形態に示された手法に限定されものではなく、その手法により検出してもよい。
また、上述の実施形態では、印刷時目標電圧を決定するためのベルト電流検知制御が、少なくとも画像形成装置1の電源投入時に実行されたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばプロセスカートリッジ7を交換するためにカバー(図示せず。)を開いた後、そのカバーが閉じられたとき等にベルト電流検知制御を実行させてもよい。
また、一定の印刷枚数毎にベルト電流検知制御を実行させてもよい。
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
本発明の実施形態に係る画像形成装置1の概略構成を示す中央断面図である。 本発明の実施形態に係るベルトクリーナ20の構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る印加電圧制御回路30の概要を示す図である。 本発明の実施形態に係るメイン制御を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るベルト電流検知制御を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態に係るベルト電流検知制御を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る電圧制御を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る印加電圧制御回路30の概要を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るベルト電流検知制御を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るベルト電流検知制御を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態に係る印加電圧制御回路30の概要を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置1の製造工程を示す工程図表である。
符号の説明
1…画像形成装置、5…画像形成部、7…プロセスカートリッジ、
7A…感光ドラム、7B…帯電器、7C…プロセスカートリッジ、
7K…プロセスカートリッジ、7M…プロセスカートリッジ、
7Y…プロセスカートリッジ、9…露光器、11…定着器、13…搬送ベルト、
15…転写ローラ、20…ベルトクリーナ、21…クリーニングローラ、
22…クリーニングシャフト、23…剥離ブレード、24…飛散防止ブレード、
25…圧送ポンプ、26…現像剤収容部、27…バックアップローラ、
30…印加電圧制御回路、31…第1電圧印加回路、31…電圧印加回路、
32…第2電圧印加回路、33…制御部、34A…A/Dコンバータ、
35…第1電圧検出回路、36…第2電圧検出回路、37…電圧印加回路、
38…可変抵抗器。

Claims (8)

  1. 被クリーニング体に付着した付着物を回収するクリーニング手段と、
    前記クリーニング手段に電圧を印加する印加手段と、
    前記クリーニング手段と前記被クリーニング体との間に流れる電流を検出する第1検出手段と、
    前記第1検出手段により検出された第1検出電流値が第1所定値以上となったときに、前記第1検出電流値が第1所定値以上となる前に比べて小さくなるように、前記印加手段によって前記クリーニング手段と前記被クリーニング体との間の電圧を制御する第1制御手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記クリーニング手段は、前記被クリーニング体に面した位置に設けられ、前記被クリーニング体に付着した付着物を回収する第1クリーニング手段、及び前記第1クリーニング手段に回収された付着物を回収する第2クリーニング手段を有して構成されており、
    前記第1クリーニング手段と前記第2クリーニング手段との間に流れる電流を検出する第2検出手段と、
    前記第2検出手段により検出された第2検出電流値が第2所定値以上となったときに、前記第2検出電流値が第2所定値以上となる前に比べて小さくなるように、前記印加手段によって前記第1クリーニング手段と前記第2クリーニング手段との間の電圧を制御する第2制御手段と
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1検出手段及び前記第2検出手段のうち少なくとも一方は、フォトカプラを用いたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記クリーニング手段は、
    前記被クリーニング体に面した位置に設けられ、前記被クリーニング体に付着した付着物を回収するクリーニングローラ、
    前記クリーニングローラに回収された付着物を回収するクリーニングシャフト、及び
    前記被クリーンニング体を挟んで前記クリーニングローラと反対側に設けられたバックアップローラを有して構成され、
    前記印加手段は、前記クリーニングシャフトと前記バックアップローラとの間に所定の電圧を印加するとともに、前記クリーニングシャフトと前記クリーニングローラとの間の電位を調整することにより、前記クリーニングローラと前記バックアップローラとの間の電圧を調整しており、
    さらに、前記第1検出手段は、前記クリーニングローラと前記クリーニングシャフトとの間の電圧に基づいて電流値を検出することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記被クリーニング体は、現像剤像が転写される記録シートを搬送する搬送ベルトであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  6. 前記第1制御手段は、少なくとも電源投入時に実行されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  7. 前記第1検出電流値が、前記第1所定値より小さい第3所定値以上となったときに警告を発する警告手段を備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1つに記載の画像形成装置の製造方法であって、
    前記画像形成装置を構成する各機器を組み付ける組み付け工程と、
    前記組み付け工程の終了後、前記クリーニング手段に電圧を印加した状態で前記クリーニング手段と前記被クリーニング体との間に流れる電流を測定する測定工程と、
    前記測定工程にて測定された電流値に基づいて決定された前記第1所定値を画像形成装置の記憶部に記憶させる記憶工程と
    を備えることを特徴とする画像形成装置の製造方法。
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