JP2009264474A - オイルシール - Google Patents

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Takehiro Nakagawa
岳洋 中川
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Abstract

【課題】オイルシール本体11の金属環12の筒状部12aの内周側に第2金属環21の筒状部21aを嵌合する構造のオイルシール1において、ハウジング31への嵌合荷重増大の問題、第2金属環21の抜け出しの問題、およびオイルシール本体11と第2金属環21の組み付け工数増大の問題を解消する。
【解決手段】金属環12および前記金属環12に支持されたシールリップ14を備えるオイルシール本体11と、前記オイルシール本体11に組み付けられる第2金属環21とを有し、前記金属環12の筒状部12aの内周側に前記第2金属環21の筒状部21aを嵌合してなるオイルシール1であって、前記第2金属環21の筒状部21aに円周上1箇所以上の切り欠き22を設けたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、密封装置の一種であるオイルシールに係り、更に詳しくは、金属環およびシールリップを備えるオイルシール本体とこれに組み付けられる第2金属環とを有する組み付け構造のオイルシールに関するものである。本発明のオイルシールは例えば、自動車(エンジン)関連分野において用いられ、または一般産業機械の分野等において用いられる。
従来から図6に示すオイルシール51が知られており、この種のオイルシール51においては、所定のゴム状弾性体よりなるシールリップ52の耐久性を向上させるべくその熱劣化や摺動摩耗を低減させるよう、シールリップ摺動部53に潤滑油を供給する必要がある。しかしながら、例えば密封対象油がミスト状に存在する場合には、シールリップ摺動部53が貧潤滑状態となりやすく、よって摺動部53の熱劣化や摺動摩耗等によりシール寿命が低下する虞がある(下記特許文献1参照)。
特開2003−056718号公報
上記シールリップ摺動部53に対する潤滑油の供給機能を高めるためには例えば、上記オイルシール51をオイルシール本体部品としてこれに第2金属環(図示せず)を組み付け、この第2金属環に付着するミスト状の密封対象を軸上に滴下してシールリップ摺動部53へ供給することが考えられる。
この場合、金属環54およびシールリップ52を備えるオイルシール本体(オイルシール51)に第2金属環を組み付ける構造としては、金属環54の筒状部54aの内周側に第2金属環の筒状部を所定の嵌合代をもって嵌合することになる。
しかしながら、このように金属環54の筒状部54aの内周側に第2金属環の筒状部を所定の嵌合代をもって嵌合する場合には、以下の不都合が生じることになる。
すなわち、嵌合によりオイルシール本体の外径が大きくなり、オイルシール本体外周部の剛性が上がることから、第2金属環を組み付けたオイルシール本体をハウジングの軸孔内周などの装着箇所へ装着する際の嵌合荷重が増大する。したがって装着作業がやりにくい(嵌合しにくい)ものとなる(ハウジングへの嵌合荷重増大の問題)。
また、環境温度が変化した場合にハウジングとオイルシールとの熱膨張差によって、第2金属環が徐々に押し出され、抜けに至る場合がある(第2金属環の抜け出しの問題)。対策として、カシメ、接着または溶着などが考えられるが、嵌合の場合と比較して、組み付け工数が増え、コストが増大する(オイルシール本体と第2金属環の組み付け工数増大の問題)。
本発明は以上の点に鑑みて、オイルシール本体の金属環の筒状部の内周側に第2金属環の筒状部を嵌合する構造のオイルシールにおいて、上記したハウジングへの嵌合荷重増大の問題、第2金属環の抜け出しの問題、およびオイルシール本体と第2金属環の組み付け工数増大の問題を未然に解消することができるオイルシールを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のオイルシールは、金属環および前記金属環に支持されたシールリップを備えるオイルシール本体と、前記オイルシール本体に組み付けられる第2金属環とを有し、前記金属環の筒状部の内周側に前記第2金属環の筒状部を嵌合してなるオイルシールであって、前記第2金属環の筒状部に円周上1箇所以上の切り欠きを設けたことを特徴とするものである。
上記構成を有する本発明においては、オイルシール本体の金属環の筒状部の内周側に、嵌合代を有する円周上1箇所以上の切り欠きを設けた第2金属環を嵌合するために、切り欠き無しの場合と比較して同じ嵌合代設定としても、オイルシール本体の径方向外方へ向けての張り量を小さく抑えることが可能となる。したがってオイルシール本体の外径が拡大しにくく、オイルシール本体外周部の剛性上昇も小さいことから、第2金属環を組み付けたオイルシール本体をハウジングの軸孔内周などの装着箇所へ装着する際の嵌合荷重の増大を小さく抑えることができる。したがって、装着作業がやりやすい(嵌合しやすい)ものとなる。
また、熱膨張差による抜け出しについても、ハウジングおよびシールの寸法変化分を第2金属環の切り欠きにより吸収することから、第2金属環がオイルシール本体から抜け出るのを抑制することができる。
また、オイルシール本体に第2金属環を組み付ける工数についても、カシメ、接着または溶着などをせず嵌合するのみであることから、組み付け工数が増えることがなく、コストが増大するのを抑制することができる。また、オイルシール本体に第2金属環を組み付ける嵌合荷重も低減することから、第2金属環のオイルシール本体への組み付けも容易となる。
尚、上記背景技術の欄の説明では、オイルシール本体に第2金属環を組み付ける目的をミスト状密封対象の付着によるシールリップ摺動部への供給のためとしたが、本発明の対象はこれに限定されるものではない。第2金属環は、オイルシール本体を補強するため、保護するため、シール性を高めるため、ダスト侵入を防止するため、圧力を調整するため、密封対象の流れを規制するため、あるいは他の構成要素(例えば第2シールリップ)をオイルシール本体に組み付ける取付環として用いるため等、様々な目的をもってオイルシール本体に組み付けられるので、本発明の対象にはこれらがすべて含まれることになる。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
第一実施例・・・
図1は、本発明の実施例に係るオイルシール1の装着状態の半裁断面を示している。当該実施例に係るオイルシール1は、ハウジング31の軸孔32内周に装着されて前記軸孔32に挿通する軸33の周面に摺動自在に密接するものであって、オイルシール本体11と第2金属環21との組み合わせにより構成されている。
オイルシール本体11は、ハウジング31の軸孔32内周に嵌合される金属環12を有しており、この金属環12に被着(加硫接着)されたゴム状弾性体13によって、軸33の周面に摺動自在に密接するシールリップ14が成形されている。金属環12は、ハウジング31の軸孔32内周面に所定の嵌合代をもって嵌合される筒状部12aの軸方向一方(図では右方、大気側)の端部に径方向内方へ向けてフランジ部12bを一体成形したものであって、フランジ部12bの内周端部にゴム状弾性体13が被着され、このゴム状弾性体13によってダストリップ15とともにシールリップ14が一体に成形されている。シールリップ14の外周にはガータースプリング16が嵌着されている。シールリップ14は金属環12のフランジ部12bの内周端部から軸方向他方(図では左方、機内側)へ向けて設けられているので、シールリップ14は金属環12の筒状部12aの内周側に配置されている。筒状部12aの先端部外周面には、嵌合を容易化するための面取り部17が設けられている。
一方、第2金属環21は、上記金属環12の筒状部12aの内周面に所定の嵌合代をもって嵌合される筒状部21aの軸方向他方の端部に径方向内方へ向けてフランジ部21bを一体成形したものであって、筒状部21aに円周上1箇所以上の切り欠き22が設けられている。筒状部21aの先端は金属環12のフランジ部12bに達しておらず、両者21a,12bの間には所定の軸方向間隙が形成されている。筒状部21aの先端部外周面には、嵌合を容易化するための面取り部23が設けられている。フランジ部21bはシールリップ14のリップ端14aよりも軸方向他方に配置されているので、その表面(端面21c)にミスト状の密封対象油が付着すると、一部の油が軸33の周面上に滴下し、シールリップ摺動部14bへと供給される。
切り欠き22は、筒状部21aの先端部に開口し、軸方向に延びて、筒状部21aの軸方向全長ないし略全長に亙って形成されている。図では、切り欠き22は所定の円周方向幅を有する一定幅の直線状のものとされているが、その形状は特に限定されず、例えば図2に示す円形の切り欠き22や、図3に示す三角形の切り欠き22などであっても良い。
第二および第三実施例・・・
また、この図2および図3の例ではそれぞれ、金属環12に被着されたゴム状弾性体13によってシールリップ14およびダストリップ15とともに外周シール部18が一体に成形されている。外周シール部18は、金属環12の筒状部12aの外周面に被着されて軸孔32内周面に密接するものであって、この外周シール部18によって金属環12および軸孔32内周面間がシールされる。したがって金属環12は外周シール部18を介して軸孔32内周面に嵌合されている。
第四実施例・・・
図4の例では、オイルシール本体11における金属環12の筒状部12aの軸方向一方の端部に、軸方向一方へ向けて漸次縮径する形状の傾斜面部12cが一体成形され、この傾斜面部12cの小径端部にフランジ部12bが一体成形されている。ゴム状弾性体13による外周シール部18はこの傾斜面部12cの外周面に被着され、よって筒状部12aは軸孔32内周面に直接嵌合する構成とされている。筒状部12aの先端部外周面には、嵌合を容易化するための面取り部17が設けられている。
また、円周上1箇所以上の切り欠き22を設けた第2金属環21の筒状部21aの軸方向他方の端部には、断面円弧形の反転部21dおよび軸方向一方へ向けて漸次縮径する形状の傾斜面部21eが一体成形され、この傾斜面部21eの小径端部にフランジ部21bが一体成形されている。したがってフランジ部21bは軸方向一方の側へ後退配置され、第2金属環21の軸方向長さの略中央に配置されている。筒状部21aの先端部外周面には、嵌合を容易化するための面取り部23が設けられている。
第五実施例・・・
図5の例では、図4の例と同様、オイルシール本体11における金属環12の筒状部12aの軸方向一方の端部に、軸方向一方へ向けて漸次縮径する形状の傾斜面部12cが一体成形され、この傾斜面部12cの小径端部にフランジ部12bが一体成形されている。ゴム状弾性体13による外周シール部18は傾斜面部12cの外周面に被着され、よって筒状部12aは軸孔32内周面に直接嵌合する構成とされている。筒状部12aの先端部外周面には、嵌合を容易化するための面取り部17が設けられている。
また、円周上1箇所以上の切り欠き22を設けた第2金属環21の筒状部21aの軸方向一方の端部には、断面円弧形の反転部21dおよび軸方向他方へ向けて漸次縮径する形状の傾斜面部21eが一体成形され、この傾斜面部21eの小径端部にフランジ部21bが一体成形されている。したがってフランジ部21bは軸方向他方の側へ後退配置され、第2金属環21の軸方向長さの略中央に配置されている。またこの図5の例によると、第2金属環21のオイルシール本体11への嵌合が反転部21dからなされ、断面円弧形の反転部21dは面取り部23と同様の案内作用を奏することから、第2金属環21に面取り部は設けられていない。
上記図1ないし図5の実施例においてはそれぞれ、オイルシール本体11における金属環12の筒状部12aの内周側に嵌合される第2金属環21の筒状部21aに円周上1箇所以上の切り欠き22が設けられているために、切り欠き無しの場合と比較して同じ嵌合代設定としても、オイルシール本体11の径方向外方へ向けての張り量を小さく抑えることが可能とされている。したがってオイルシール本体11の外径が拡大しにくく、オイルシール本体11外周部の剛性上昇が小さくなることから、第2金属環21を組み付けたオイルシール本体11をハウジング31の軸孔32内周へ装着する際の嵌合荷重の増大を小さく抑えることができる。したがって装着作業が嵌合しやすいものとなる。
また、ハウジング31とオイルシール1との熱膨張差による抜け出しについても、ハウジング31およびオイルシール1の寸法変化分を第2金属環21の切り欠き22が吸収することから、第2金属環21がオイルシール本体11から抜け出るのを抑制することができる。
また、オイルシール本体11に第2金属環21を組み付ける際の工数についても、カシメ、接着または溶着などをせず嵌合するのみであることから、組み付け工数が増えることがなく、コストが増大するのを抑制することができる。また、オイルシール本体11に第2金属環21を組み付ける際の嵌合荷重も低減することから、第2金属環21をオイルシール本体11へ組み付けやすくなる。
更にまた、図5の例では、第2金属環21に面取り部を切削加工しなくても良い利点がある。
本発明の第一実施例に係るオイルシールの装着状態を示す半裁断面図 本発明の第二実施例に係るオイルシールの装着状態を示す半裁断面図 本発明の第三実施例に係るオイルシールの装着状態を示す半裁断面図 本発明の第四実施例に係るオイルシールの装着状態を示す半裁断面図 本発明の第五実施例に係るオイルシールの装着状態を示す半裁断面図 従来例に係るオイルシールの半裁断面図
符号の説明
1 オイルシール
11 オイルシール本体
12 金属環
12a,21a 筒状部
12b,21b フランジ部
12c,21e 傾斜面部
13 ゴム状弾性体
14 シールリップ
14a リップ端
14b リップ摺動部
15 ダストリップ
16 ガータースプリング
17,23 面取り部
18 外周シール部
21 第2金属環
21c 端面
21d 反転部
22 切り欠き
31 ハウジング
32 軸孔
33 軸

Claims (1)

  1. 金属環および前記金属環に支持されたシールリップを備えるオイルシール本体と、前記オイルシール本体に組み付けられる第2金属環とを有し、
    前記金属環の筒状部の内周側に前記第2金属環の筒状部を嵌合してなるオイルシールであって、
    前記第2金属環の筒状部に円周上1箇所以上の切り欠きを設けたことを特徴とするオイルシール。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0384479U (ja) * 1989-12-20 1991-08-27
JP2001141071A (ja) * 1999-11-16 2001-05-25 Koyo Sealing Techno Co Ltd 密封装置

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