JP2009263817A - 油剤付与装置および油剤付与方法 - Google Patents

油剤付与装置および油剤付与方法 Download PDF

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Abstract

【課題】トウに油剤を均一に付与することができ、また、油剤付与中に単繊維に毛羽や糸切れが生じることを低減できる油剤付与装置および油剤付与方法を目的とする。
【解決手段】複数の繊維からなるトウZに油剤を付与する油剤付与装置であって、一定方向に走行するトウZの幅を規制する堰12と、トウZに油剤を付与する油剤付与手段と、前記油剤付与手段によりトウZに吸収された油剤を絞り出す絞りローラ16とを有することを特徴とする油剤付与装置1。複数の繊維からなるトウに油剤を付与する油剤付与方法であって、一定方向に走行する前記トウの幅を堰により規制する工程と、前記トウに油剤を付与する工程と、前記トウに吸収された油剤を絞り出す工程とを含む油剤付与方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、油剤付与装置および油剤付与方法に関する。
炭素繊維の製造などでは、アクリロニトリル系、レーヨン系、ピッチ系繊維などからなる前駆体繊維束(トウ)を200〜300℃で耐炎化処理した後、300〜2000℃で炭化することが行われている。しかし、このような高温処理では、トウ中の単繊維同士が融着して、毛羽や糸切れが生じることがあった。毛羽や糸切れは、得られる炭素繊維の強度の低下、外観不良などに影響する。
そのため、トウ中の単繊維同士の融着を防止する方法として、前駆体繊維束にシリコン系油剤などの油剤を付与させる方法が知られている。
例えば、特許文献1には、トウを油浴中に連続的に通過させ、さらに油浴中を通過するトウに油剤を噴射する油剤の付与方法が示されている。
特開2002−249920号公報
しかしながら、特許文献1のような油剤付与方法では、トウの幅方向の揺れや油浴液の揺らぎにより、得られたトウに油剤の付着斑が生じることがあった。油剤の付着斑が生じると、油剤の乾燥工程や、その後の耐炎化処理、炭化処理などにおいて単繊維の融着が生じてしまう。また、トウの幅方向の乱れや斜行、トウの拡幅などが生じることもあり、複数本のトウを並列させて油剤を付与する場合には隣接錘間のトウ同士の接触などで単繊維に毛羽や糸切れが生じることがあった。
そのため、トウへの油剤付与において、油剤の付着斑、毛羽や糸切れの発生を低減できる油剤付与方法が望まれている。
そこで本発明は、トウに油剤を均一に付与することができ、また、油剤付与中に単繊維に毛羽や糸切れが発生することを低減できる油剤付与装置および油剤付与方法を目的とする。
本発明の油剤付与装置は、複数の繊維からなるトウに油剤を付与する油剤付与装置であって、一定方向に走行する前記トウの幅を規制する堰と、前記トウに油剤を付与する油剤付与手段と、前記油剤付与手段により前記トウに吸収された油剤を絞り出す絞りローラとを有することを特徴とする装置である。
また、本発明の油剤付与装置は、前記トウが表面を走行するガイド板を有し、該ガイド板に前記堰が設けられており、前記油剤付与手段として、前記ガイド板に、前記トウに向かって油剤を吐出する油剤吐出口が形成されていることが好ましい。
また、前記油剤吐出口が、前記トウの走行方向に沿って前記ガイド板の2箇所以上に形成されており、前記絞りローラが、前記油剤吐出口のうち、いずれか2つの油剤吐出口の間に設けられていることが好ましい。
また、本発明の油剤付与方法は、複数の繊維からなるトウに油剤を付与する方法であって、一定方向に走行する前記トウの幅を堰により規制する工程と、前記トウに油剤を付与する工程と、前記トウに吸収された油剤を絞り出す工程とを含むことを特徴とする方法である。
本発明の油剤付与装置は、トウに油剤を均一に付与することができ、また油剤付与中に単繊維に毛羽や糸切れが生じることを低減できる。
また、本発明の油剤付与方法によれば、油剤が均一に付与され、かつ油剤付与中の単繊維に毛羽や糸切れが発生することを低減できる。
本発明の油剤付与装置は、複数の繊維からなるトウに油剤を付与する装置であって、一定方向に走行する前記トウの幅を規制する堰と、前記トウに油剤を付与する油剤付与手段と、前記油剤付与手段により前記トウに吸収された油剤を絞り出す絞りローラとを有する装置である。
[第1の実施形態]
(油剤付与装置)
図1は、本発明の油剤付与装置の実施形態の一例を示した斜視図である。
本実施形態の油剤付与装置1は、図1に示すように、トウZが表面を一定方向に走行するガイド板10と、ガイド板10に設けられ、トウZの幅を規制する堰12とを有しており、ガイド板10には、油剤付与手段として、トウZに向かって油剤を吐出する油剤吐出口14が設けられている。また、油剤付与装置1には、前記油剤付与手段によりトウZに吸収された油剤を絞り出す絞りローラ16が設けられている。
ガイド板10の形状は、表面にトウZを走行させることができる形状であればよく、堰12や油剤吐出口14の数などにより適宜選択することができる。ガイド板10は、平板状であることが好ましい。
また、ガイド板10の材質は、油剤により変質しないものであれば特に限定はなく、例えば、めっき加工を施したステンレス材(SUS)などが挙げられる。
堰12は、ガイド板10の表面を走行するトウZの幅を規制する役割を果たす。堰12を設けることにより、走行するトウZの幅方向の乱れや斜行、拡幅を抑えることができる。
堰12の材質は、油剤により変質しないものであれば特に限定されず、ガイド板10と同じ材質が挙げられる。堰12の材質は、ガイド板10と同じであることが好ましい。
図示例では、堰12は、トウZの両側に一対の堰12が2組設けられており、その一対の堰12によりトウZを挟み込むことによりトウZの幅を規制する。一対となっている堰12は、1組のみ設けられていてもよく、トウZの走行方向に沿って3組以上設けられていてもよい。
また、堰12は、トウZの幅を規制するように設けられていれば必ずしも一対となるように形成されていなくてもよい。例えば、トウZの一方の側にトウZの走行方向に沿って長い堰(堰12)が設けられ、トウZの逆側に前記堰よりもトウZの走行方向に沿った長さが短い2つの堰(堰12)が前記堰に対応するように設けられていてもよい。
また、トウZの両側に設けられる堰12の幅W(図2)は、10〜40mmであることが好ましく、15〜30mmであることがより好ましい。前記堰12の幅Wが10mm以上であれば、トウ形態を維持した状態でトウの拡幅を抑制することが容易になる。また、堰12の幅Wが40mm以下であれば、トウZの幅方向に均一に油剤を付与することが容易になる。
また、堰12の幅Wを油剤付与装置1に供給するトウZの幅よりも狭くなるように設定し、堰12によりトウZの幅を所望の幅に規制するようにしてもよい。
更に、トウZの進行方向に沿って、徐々に堰12の幅Wが狭くなるように設定し、入り側を広く出側が狭くなる様に堰12の幅Wを変えることも可能である。
堰12のトウZの走行方向に沿った長さ(トウZの走行方向に沿って複数設ける場合は、それらを合計した長さ)は、走行するトウZの幅を規制できる長さであれば特に制限されず、10〜50cmであることが好ましい。
また、堰12の高さHは、トウZの幅方向を規制できる高さであればよく、トウZの厚みよりも高くなっていることが好ましい。
油剤吐出口14は、ガイド板10に形成されており、ガイド板10の表面を走行するトウZに向かって油剤を付与する吐出口である。油剤吐出口14からトウZを貫通するように油剤を吐出することにより、トウZに油剤が付与される。油剤吐出口14は、図1に示すように、スリット状に形成されていてもよく、複数の孔の集合体として形成されていてもよい。油剤吐出口14としては、トウZの幅方向に均一に油剤を付与しやすい点から、スリット状であることが好ましい。
また、油剤吐出口14は、油剤をトウZに均一に付与することが容易になる点から、堰12と堰12に挟まれた領域に設けられることが好ましい。
油剤吐出口14から油剤を吐出させる方法は特に限定されず、例えば、圧送ポンプにより吐出させる方法などが挙げられる。
油剤吐出口14は、ガイド板10に1箇所だけ形成されていてもよいが、トウZの走行方向に均一に油剤を付与することが容易になる点から、トウZの走行方向に沿ってガイド板10の2箇所以上に形成し、絞りローラ16を、それらの油剤吐出口14のうち、いずれか2つの油剤吐出口14の間に設けることが好ましい。トウZに油剤を付与した後に絞りローラ16によりトウZをほぐして開繊し、その後にさらに油剤を付与することにより、トウZに付与した油剤の均一性が向上する。油剤吐出口14を1つのみ形成する場合は、その油剤吐出口14は絞りローラ16の一次側に設ける。
また、油剤吐出口14は、トウZの走行方向の油剤の均一性が向上する点から、複数の油剤吐出口14が連続して形成されていることが好ましい。
油剤付与装置としては、複数の油剤吐出口14が連続して形成された2組の油剤吐出口14群の間に絞りローラ16が設けられていることが特に好ましい。すなわち、図1に示すように、6つのスリット状の油剤吐出口14が、それらのうち3つずつがそれぞれ連続するようにして2組に分かれてガイド板10に形成されており、2組の油剤吐出口14群の間に絞りローラ16が設けられているような油剤付与装置が好ましい。
油剤吐出口14の幅a(図2)は、トウZの幅方向に均一に油剤を付与することが容易になる点から、堰12の幅Wと同じ幅であることが好ましい。
また、油剤吐出口14からの油剤の吐出は、ガイド板10上を走行するトウZに向かって垂直に、もしくはトウZが進入してくる方向(一次側)に傾けて吐出されることが好ましい。これにより、吐出された油剤の衝突によってトウZが幅方向に揺れることを低減して、堰12との接触によりトウZに損傷が生じることを防ぎやすくなる。
絞りローラ16は、油剤吐出口14からの油剤の吐出によりトウZに吸収された油剤を絞り出すローラである。
絞りローラ16の材質は、油剤によって変質しないものであれば特に限定されず、例えば、ステンレス(SUS)などが挙げられる。
また、絞りローラ16の形状は、トウZに吸収された油剤を絞り出すことができる形状であればよく、トウZに損傷が生じ難い点から、円柱状であることが好ましい。
絞りローラ16の本数は、1本以上であればよく、油剤を絞る効率が向上する点から、3本以上を一組として用いることが好ましい。また、これら複数本の絞りローラ16からなるローラ群を複数備えてもよい。絞りガイド16を1本のみ設ける場合は、その絞りガイド16でトウZを上からガイド板10に押さえつけるようにして油剤を絞るようにすればよい。
本実施形態の油剤付与装置1では、ガイド板10上に絞りローラ16が3本(16a、16b、16c)設けられており、トウZの上側に位置する絞りローラ16aおよび16cと、トウZの下側に位置する絞りローラ16bによってトウZを挟むことにより、油剤を絞り出される(図1)。
絞りローラ16によりトウZを絞ることにより、トウZの走行方向に沿った油剤の均一性が向上する。また、絞りローラ16を設けることにより、油剤吐出口14から吐出された油剤によってトウZが浮き上がることを防止できる。また、絞りローラ16でトウZを絞ることにより、油剤を付与する前の工程(凝固工程)においてトウZに吸収された水分も絞り出すことができ、油剤付与後のトウの乾燥における単繊維同士の融着を抑える効果が得られる。
尚、油剤付与装置1は、走行させるトウZの本数には制限はなく、ガイド板10の表面を複数のトウZが走行するようにしてもよい。
(油剤付与方法)
本発明の油剤付与方法は、複数の繊維からなるトウに油剤を付与する方法であって、一定方向に走行する前記トウの幅を堰により規制する工程(工程(1))と、前記トウに油剤を付与する工程(工程(2))と、前記トウに吸収された油剤を絞り出す工程(工程(3))とを含む方法である。
本発明の油剤付与方法は、工程(3)の前に少なくとも一度工程(2)を行う方法であれば、工程(1)〜(3)の順序およびその回数は特に限定されない。
以下、本発明の油剤付与方法として、本実施形態の油剤付与装置1を用いてトウZに油剤を付与する方法について説明する。
トウZを形成する前駆体繊維束としては、例えば、アクリロニトリル系、レーヨン系、ピッチ系繊維などからなる前駆体繊維束が挙げられる。
ポリアクリロニトリル系前駆体繊維束からなるトウZは、例えば、アクリロニトリル系単量体に由来する構成単位を有する重合体を含有する紡糸原液を、紡糸口金を通過させて凝固浴中に吐出(凝固工程)して凝固糸とした後、洗浄延伸装置30(図3)により、前記凝固糸を洗浄槽32に浸漬して洗浄すると同時に延伸する(延伸工程)ことにより得ることができる。凝固糸の延伸は、各々のガイドローラ34の回転を異なる速度に設定することにより行うことができる。
トウZの総繊度は、トウの取り扱い性の点から、1500〜600000dtexであることが好ましく、12000〜60000dtexであることがより好ましい。
延伸されたトウZは、油剤付与装置1に供給され(図3)、ガイド板10の表面を一定方向に走行する(図1)。
トウZの走行速度は、トウZに油剤を均一に付与できる速度であればよく、20〜65m/minであることが好ましい。
ガイド板10の表面を走行するトウZの幅は、堰12により規制される(工程(1))。
また、堰12の間に形成された油剤吐出口14から油剤が吐出され、トウZに付与される(工程(2))。工程(2)における油剤の付与は、油剤付与装置1を用いた油剤付与方法のように、工程(1)の幅の規制と同時に行われることが好ましい。これにより、トウZの幅方向に均一に油剤を付与すること、および油剤を付与する際に走行するトウZの幅方向の乱れや斜行、拡幅を抑えることが容易になる。
また、工程(2)においては、トウZの走行方向に沿って連続的に形成された油剤吐出口14から油剤を吐出して付与することが好ましい(本実施形態では連続して形成された3つの油剤吐出口14それぞれから油剤を吐出して付与する。)。これにより、トウZの走行方向に均一に油剤を付与することが容易になる。
トウZに付与する油剤としては、炭素繊維の製造方法などに通常使用される油剤を用いることができ、シリコン系油剤であることが好ましく、アミノシリコン系油剤であることがより好ましい。
油剤吐出口14からの油剤の吐出速度は、油剤をトウZに貫通させて充分に付与できる速度であればよく、3.0〜20.0L/分・錘であることが好ましく、5.0〜15.0L/分・錘であることがより好ましい。油剤の吐出速度を3.0L/分・錘以上とすることにより、トウZに油剤を貫通させて均一に付与することが容易になる。また、細物トウであっても、太物トウであってもトウ内部まで均一に油剤を付与することが容易になる。また、油剤の吐出速度を20.0L/分・錘以下とすることにより、吐出される油剤によりトウZが浮き上がったり、幅方向に揺れたりすることによりトウZに損傷が生じることを防ぎ易い。
ついで、トウZを絞りローラ16により絞ることで、工程(2)で吸収された油剤および凝固工程で吸収された水分をトウZから絞り出す(工程(3))。これにより、トウZの走行方向の油剤の付着斑が低減される。
ついで、絞りローラ16により油剤および水分を絞り出したトウZに、絞りローラ16の二次側で再度油剤を付与する(工程(2))。絞りローラ16の二次側における油剤吐出口14からの油剤の吐出速度は、絞りローラ16の一次側における油剤の吐出速度と同じであってもよく、異なっていてもよい。二次側の油剤の吐出速度の好ましい範囲は、一次側の油剤の吐出速度の好ましい範囲と同じである。
以上の方法により、トウZに均一に油剤を付与することができる。
油剤を付与されたトウZは、乾燥機40に送られ、熱ロール42により乾燥される。その後、耐炎化処理、炭化処理などが施される。
[第2の実施形態]
以下、本発明の油剤付与装置の他の実施形態例である油剤付与装置2について、図4に基づいて説明する。
本実施形態の油剤付与装置2は、図4に示すように、油剤を収容する油浴20と、油浴20内にトウZを誘導するガイドローラ22と、油浴20内でトウZの幅を規制する堰24と、トウZに吸収された油剤を絞り出す絞りローラ26とを有する。油剤付与装置2では、油浴20およびガイドローラ22が油剤付与手段として設けられている。
油浴20は、油剤を収容し、その油浴液内にトウZを通過させて油剤を付与させることができるものであれば特に限定されない。油浴20は、トウに油剤を付与する際に通常用いられる既存の油浴を用いることができる。
ガイドローラ22は、油剤付与装置2に供給されたトウZを油浴20の油浴液内に誘導できるローラであればよく、トウZの誘導に通常用いられるガイドローラを用いることができる。
堰24は、油浴20の油浴液内でトウZの幅を規制する役割を果たす。堰24としては、油剤付与装置1で例示した堰12と同様のものを用いることができる。
堰24は、走行するトウZの幅方向の両側に、2つの堰が対向するように一対となって設けられていることが好ましい。また、堰24は、トウZの走行方向に沿って複数設けられていてもよい。
また、トウZの両側に設けられる堰24の幅は、堰12の幅Wと同様に、トウZの拡幅を抑えて所望の幅に規制できる間隔であればよく、10〜40mmであることが好ましく、15〜30mmであることがより好ましい。また、堰24の幅を油剤付与装置2に供給するトウZの幅よりも狭くなるように設定し、堰24によりトウZの幅を所望の幅に規制するようにしてもよい。
堰24のトウZの走行方向に沿った長さ(トウZの走行方向に沿って複数設ける場合は、それらを合計した長さ)は、走行するトウZの幅を規制できる長さであればよく、10〜50cmであることが好ましい。
また、堰24の高さは、トウZの幅方向を規制できる高さであればよく、トウZの厚みよりも高くなっていることが好ましい。
絞りローラ26は、油浴液に浸漬されることによりトウZに吸収された油剤を絞り出すローラである。
絞りローラ26は、油剤付与装置1の絞りローラ16と同じ材質のローラが使用できる。また、絞りローラ26の形状は、トウZに吸収された油剤を絞り出すことができる形状であればよく、トウZに損傷が生じ難い点から、円柱状であることが好ましい。
トウZを絞る絞りローラ26の本数は、1本以上であればよく、油剤を絞る効率が向上する点から、3本以上を一組として用いることが好ましい。また、これら複数本の絞りローラ26からなるローラ群を複数備えてもよい。絞りガイド26を1本のみ設ける場合は、例えば、絞りガイド26でトウZを上から油浴20の内壁面に押さえつけることにより油剤を絞るようにする形態が挙げられる。
本実施形態の油剤付与装置2では、トウZの上側に位置する絞りローラ26aおよび26cと、トウZの下側に位置する絞りローラ26bによってトウZを挟むことにより、油剤が絞り出される。
また、堰24と絞りローラ26の数、順序には特に制限はないが、絞りローラ26の一次側と二次側にそれぞれ堰24が設けられていることが好ましい。これにより、トウZの幅方向の乱れや斜行、拡幅を抑制しながら、トウZに均一に油剤を付与することが容易になる。
絞りローラ26によりトウZを絞ることにより、トウZの走行方向に沿った油剤の均一性が向上する。また、絞りローラ26でトウZを絞ることにより、油剤を付与する前の工程(凝固工程)においてトウZに吸収された水分も絞り出すことができ、油剤付与後の乾燥における単繊維同士の融着を抑える効果が得られる。
尚、本実施形態の油剤付与装置2は、走行させるトウZの本数は特に制限はなく、複数本のトウを並行して走行させてもよい。
(油剤付与方法)
以下、本実施形態の油剤付与装置2を用いてトウZに油剤を付与する方法について説明する。
本実施形態の油剤付与方法では、前記油剤付与装置1の場合と同様にしてトウZが製造されて油剤付与装置2に供給される。
油剤付与装置2に供給されたトウZは、ガイドローラ22により誘導されることにより、油浴20内の油浴液中に浸漬される。これにより、トウZに油剤が付与される(工程(2))。
油浴20内を走行するトウZの走行速度は、トウZに油剤を均一に付与できる速度であればよく、20〜65m/minであることが好ましい。
油浴20内においては、堰24によりトウZの幅が規制される(工程(1))。
また、油浴20内においては、トウZを絞りローラ26により絞ることにより、吸収された油剤および凝固工程で吸収された水分をトウZから絞り出す(工程(3))。絞りローラ26により油剤および水分を絞り出したトウZには、油浴液中においてさらに油剤が付与される(工程(2))。
以上の方法により、トウZに均一に油剤を付与することができる。そして、油浴液から取り出されたトウZは、乾燥工程へと送られる。
以上説明したように、本発明の油剤付与装置によれば、絞りローラによりトウに吸収された油剤を絞り出すことにより、トウに油剤を均一に付与することができる。また、堰によりトウの幅を規制することで、油剤付与中のトウの乱れや斜行、拡幅を低減でき、単繊維に毛羽や糸切れが生じることを低減できる。
また、本発明の油剤付与方法によれば、油剤が均一に付与され、かつ油剤付与中の単繊維の毛羽や糸切れ、拡幅が低減されたトウが得られる。
尚、本発明の油剤付与装置は、図1〜4に例示した油剤付与装置1、2には限定されず、絞りローラの一次側に少なくとも1つ油剤付与手段が設けられていれば、堰、油剤付与手段、絞りローラの数および順序が変更されていてもよい。
以下、実施例および比較例を示して本発明を詳細に説明する。ただし、本発明は以下の記載によっては限定されない。
[製造例1]トウの製造
アクリロニトリル、アクリルアミド、およびメタクリル酸を、過硫酸アンモニウム−亜硫酸水素アンモニウムおよび硫酸鉄の存在下、水系懸濁重合により共重合させ、アクリロニトリル単位/アクリルアミド単位/メタクリル酸単位=96/3/1(質量比)からなるアクリロニトリル系重合体を得た。このアクリロニトリル系重合体をジメチルアセトアミドに21質量%となるように溶解させ、紡糸原液を調製した。
ついで、この紡糸原液を、孔数50000、孔径45μmの紡糸口金を通過させ、温度35℃、濃度60質量%のジメチルアセトアミド水溶液からなる凝固浴中に吐出させて凝固糸とし、それと共に凝固浴中から前記凝固糸を紡糸原液の吐出線速度の0.4倍の引き取り速度で引き取り、ついで、その凝固糸に対し水洗と同時に5.0倍の延伸を行ってトウZ1を得た。
[実施例1]
図1に例示した油剤付与装置1を用いて、ガイド板10の表面に1本のトウZ1を走行させ、油剤を付与した。トウZ1の走行速度は50m/minとした。
堰12の幅Wは17mmであり、油剤吐出口14は、幅aが17mm、長さbが2.5mmのスリット状の吐出口をそれぞれ4本(油剤吐出口面積170mm)ずつ連続して2組に堰12の間に設け、それら2組の油剤吐出口14群の間に絞りローラ16を設けた。絞りローラ16としては、HCrめっきされたステンレス製(SUS)のローラ(φ10mm)3本を使用した。また、油剤としては、1.5質量%に調製したアミノシリコン系油剤を用いた。油剤吐出口14からの油剤の吐出速度は、13.0L/分・錘とした。
アミノシリコン系油剤を付与した後、熱ロールを用いてトウZ1を乾燥し、乾熱延伸による二次延伸で1.5倍に延伸し、タッチロールにて繊維の水分率を調整し、単繊維繊度1.2dtexのアクリル繊維をワインダーで巻き取った。
[実施例2]
図4に例示した油剤付与装置2を用いて、油浴液中に製造例1で得られたトウZ1を走行させ、油剤を付与した。トウZ1の走行速度は50m/minとした。堰24の幅は17mmであり、絞りローラ26としては、HCrめっきされたステンレス製(SUS)のローラ(φ10mm)3本を使用した。また、油剤としては、1.5質量%に調製したアミノシリコン系油剤を用いた。
アミノシリコン系油剤を付与した後、熱ロールを用いてトウを乾燥し、乾熱延伸による二次延伸で1.5倍に延伸し、タッチロールにて繊維の水分率を調整し、単繊維繊度1.2dtexのアクリル繊維をワインダーで巻き取った。
[比較例1]
絞りローラ16を設けない以外は、実施例1と同様にしてトウZ1に油剤を付与した。
アミノシリコン系油剤を付与した後、熱ロールを用いてトウZ1を乾燥し、乾熱延伸による二次延伸で1.5倍に延伸し、タッチロールにて繊維の水分率を調整し、単繊維繊度1.2dtexのアクリル繊維をワインダーで巻き取った。
[比較例2]
図4に例示した油剤付与装置2において、絞りローラ16を設けていない油剤付与装置を用いた以外は、実施例2と同様にしてトウZ1に油剤を付与してアクリル繊維を得た。
本実施例におけるトウへの油剤付与の評価は、蛍光X線強度測定によるアクリル繊維の長さ方向(トウの走行方向)に沿った油剤の付着斑の測定と、アクリル繊維中の単繊維同士の接着数を測定することにより行った。
[油剤の付着斑の測定]
トウZに油剤を付与して得られたアクリル繊維を、その長さ方向に沿って、連続してサンプリング数N=10(サンプル1つの長さは250mmである。)でサンプリングした。ついで、それらのサンプルについて波長分散型蛍光X線分析装置(ZSXmini、理学電気工業(株)製)により蛍光X線強度斑(CV値;%)を測定し、その平均値を算出することによりアクリル繊維の長さ方向に沿った油剤の付着斑を測定した。
[単繊維接着数の測定]
トウZに油剤を付与して得られたアクリル繊維における単繊維同士の接着数は、巻き取ったアクリル繊維を長さ約5mmに切断し、それを100mLのアセトン中に分散させて100rpmで1分間攪拌した後、黒色濾紙にて濾過し、接着している単繊維の個数を測定した。
実施例1〜2および比較例1〜2で得られたアクリル繊維における油剤の付着斑の測定および単繊維接着数の測定の結果を表1に示す。
Figure 2009263817
表1に示すように、堰と絞りローラとを有する実施例1、2の油剤付与装置では、トウの長さ方向に沿った油剤の付着斑が少なく、単繊維同士の接着数も少なかった。
一方、絞りローラを備えていない比較例1、2の油剤付与装置では、実施例1に比べて油剤の付着斑が大きく、単繊維同士の接着数も多かった。
[製造例2]トウの製造
アクリロニトリル、アクリルアミド、およびメタクリル酸を、過硫酸アンモニウム−亜硫酸水素アンモニウムおよび硫酸鉄の存在下、水系懸濁重合により共重合させ、アクリロニトリル単位/アクリルアミド単位/メタクリル酸単位=96/3/1(質量比)からなるアクリロニトリル系重合体を得た。このアクリロニトリル系重合体をジメチルアセトアミドに21質量%となるように溶解させ、紡糸原液を調製した。
ついで、この紡糸原液を、孔数12000、孔径75μmの紡糸口金を通過させ、温度35℃、濃度69質量%のジメチルアセトアミド水溶液からなる凝固浴中に吐出させて凝固糸とし、それと共に凝固浴中から前記凝固糸を紡糸原液の吐出線速度の0.6倍の引き取り速度で引き取り、ついで、その凝固糸に対し水洗と同時に5.0倍の延伸を行ってトウZ2を得た。
[実施例3]
油剤付与装置1のガイド板10上に、複数本(13本)のトウZ2を並行に走行させて油剤を付与した。トウZ2の走行速度は35m/minとした。
堰12は、各々のトウZ2の幅をそれぞれ規制するように設けた。各堰12の幅Wは17mmであり、油剤吐出口14は、幅aが17mm、長さbが2.5mmのスリット状の吐出口をそれぞれ4本(油剤吐出口面積170mm)ずつ連続して2組に堰12の間に設け、それら2組の油剤吐出口14群の間に絞りローラ16を設けた。絞りローラ16としては、HCrめっきされたステンレス製(SUS)のローラ(φ10mm)3本を使用した。また、油剤としては、1.5質量%に調製したアミノシリコン系油剤を用いた。油剤吐出口14からの油剤の吐出速度は、8.0L/分・錘とした。
アミノシリコン系油剤を付与した後、熱ロールを用いてトウZ2を乾燥し、スチーム延伸による二次延伸で2.5倍に延伸し、タッチロールにて繊維の水分率を調整し、単繊維繊度1.2dtexのアクリル繊維をワインダーで巻き取った。
得られたアクリル繊維をそれぞれアクリル繊維A〜Mとする。
[比較例3]
油剤付与装置1のガイド板10上に6本のトウZ2を並行に走行させるようにし、かつ絞りローラ16を設けない以外は、実施例3と同様の方法でトウZ2に油剤を付与した。得られたアクリル繊維をそれぞれアクリル繊維N〜Sとする。
実施例3および比較例3で得られたアクリル繊維について、前述の方法で蛍光X線強度斑(CV値;%)を測定することにより油剤の付着斑を測定した。その結果を図5に示す。ただし、図5におけるA〜Sは、実施例3および比較例3で得られたアクリル繊維を示す。
図5に示すように、実施例3では、得られたアクリル繊維A〜Mの油剤の付着斑が全て4.0%未満となっており、油剤を均一に付与できた。
一方、絞りローラを有さない油剤付与装置を用いた比較例3では、各アクリル繊維間における油剤の付着斑の差が大きく、油剤の付着斑が5.0%を超えるものがあった。
本発明の油剤付与装置および油剤付与方法は、前駆体繊維束からなるトウに油剤を均一に付与することができ、また油剤付与中に単繊維に毛羽や糸切れが生じることを低減できる。そのため、アクリロニトリル系、レーヨン系、ピッチ系繊維などの前駆体繊維からなる様々なトウへの油剤の付与に好適に使用できる。
本発明の油剤付与装置の実施形態の一例を示した斜視図である。 図1の油剤付与装置の堰部分を拡大した平面図である。 トウに油剤を付与する工程を示した工程図である。 本発明の他の実施形態例の油剤付与装置2を示した概略図である。 実施例3および比較例3における油剤付着斑の測定結果を示した図である。
符号の説明
1 油剤付与装置 10 ガイド板 12 堰 14 油剤吐出口 16、16a、16b、16c 絞りローラ 2 油剤付与装置 24 堰 26 絞りローラ

Claims (4)

  1. 複数の繊維からなるトウに油剤を付与する油剤付与装置であって、
    一定方向に走行する前記トウの幅を規制する堰と、前記トウに油剤を付与する油剤付与手段と、前記油剤付与手段により前記トウに吸収された油剤を絞り出す絞りローラとを有することを特徴とする油剤付与装置。
  2. 前記トウが表面を走行するガイド板を有し、該ガイド板の表面に前記堰が設けられており、前記油剤付与手段として、前記ガイド板に、前記トウに向かって油剤を吐出する油剤吐出口が形成されている、請求項1に記載の油剤付与装置。
  3. 前記油剤吐出口が、前記トウの走行方向に沿って前記ガイド板の2箇所以上に形成されており、前記絞りローラが、前記油剤吐出口のうち、いずれか2つの油剤吐出口の間に設けられている、請求項2に記載の油剤付与装置。
  4. 複数の繊維からなるトウに油剤を付与する油剤付与方法であって、
    一定方向に走行する前記トウの幅を堰により規制する工程と、前記トウに油剤を付与する工程と、前記トウに吸収された油剤を絞り出す工程とを含む油剤付与方法。
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