JP2009263252A - 美白剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】メラニン蓄積抑制効果を有する化合物を有効成分として含有する新規美白剤の提供。
【解決手段】式(1)
Figure 2009263252

〔式中、Rは水素原子、シアノ基等を、Rは水素原子、水酸基等を、Rは無置換若しくは置換基を有するフェニル基等を、Rは無置換若しくは置換基を有するフェニル基、無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基等を、Yは窒素原子又は炭素原子を、Rは水素原子等を、Xは、O、S又はN−R(Rは、水素原子等を表す。)で表される基を表す。〕で示される化合物の少なくとも一種を有効成分として含有する美白剤。
【選択図】なし

Description

本発明は新規な美白剤に関し、更に詳しくは、有効成分としてメラニン蓄積抑制効果を有する化合物を有効成分として含有する美白剤に関する。
近年、多種多様の美白香粧品が市場を賑わしている。香粧品などの皮膚外用剤における美白成分としては、例えば、L−アスコルビン酸やアルブチン、コウジ酸などが知られている。しかしながら、これらは、いずれも重量当りの美白能が小さく、より優れた美白効果を有する美白剤の開発が求められている。
本願発明に関連して、特許文献1には、特定の構造を有するシアニン色素を含む美白剤が記載されている。
しかしながら、この文献には、記載のシアニン色素そのものによる皮膚の着色があることから、その施用量が極めて少量に限定されることが記載されており、このシアニン色素を使用して、所望の美白効果を奏する美白剤を得ることは困難である。
特開2002−356414号公報
本願発明は、メラニン蓄積抑制効果を有する化合物を有効成分として含有する新規美白剤を提供することを課題とする。
本願発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、後述する式(1)で示される化合物が、マウスB16メラノーマ細胞のメラニン蓄積を阻害し、美白剤の有効成分として有用であることを見出し、本発明を完成するに至った。
かくして本発明によれば、式(1)
Figure 2009263252
〔式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アシル基、置換若しくは置換基を有する炭素数1〜10のアルキル基、または無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基を表し、
は、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、炭素数1〜10のアルキル基、アシルオキシ基、または無置換若しくは置換基を有するアミノ基を表し、
は、無置換若しくは置換基を有するアリール基、無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基、無置換若しくは置換基を有する炭素数1〜10のアルキル基、または無置換若しくは置換基を有する炭素数2〜10のアルケニル基を表し、
また、RとRが一緒になって、窒素原子若しくは酸素原子を含んでいてもよい無置換又は置換基を有する環を形成していてもよい。
は、水素原子、ハロゲン原子、無置換若しくは置換基を有するアリール基、無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基、無置換若しくは置換基を有する炭素数1〜10のアルキル基、無置換若しくは置換基を有するアミノ基、または無置換若しくは置換基を有する炭素数2〜10のアルケニル基を表し、
Yは、窒素原子、または炭素原子を表し、
は、水素原子、ハロゲン原子、無置換若しくは置換基を有するアリール基、無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基、無置換若しくは置換基を有する炭素数1〜10のアルキル基、無置換若しくは置換基を有するアミノ基、または無置換若しくは置換基を有する炭素数2〜10のアルケニル基を表す。
但し、Yが窒素原子のとき、Rは存在しないものとする。
また、RとRが一緒になって、環を形成していてもよい。
Xは、O、SまたはN−R(Rは、水素原子、無置換若しくは置換基を有するアリール基、無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基、または無置換若しくは置換基を有する炭素数1〜10のアルキル基を表す。)で示される基のいずれかを表す。〕
で示される化合物の少なくとも一種を有効成分として含有する美白剤が提供される。
本発明の美白剤においては、前記式(1)で示される化合物が、式(1)中、Rが、無置換若しくは置換基を有するアリール基又は無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基の化合物、Yが炭素原子の化合物、又はXが、O又はNHの化合物であることが好ましい。
本発明によれば、メラニン蓄積抑制効果を有する化合物を有効成分として含有する新規美白剤が提供される。
本発明は、前記式(1)で示される化合物の少なくとも一種を有効成分として含有する美白剤である。
式(1)中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アシル基、無置換若しくは置換基を有する炭素数1〜10のアルキル基、または無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基を表す。
前記Rのハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等が挙げられる。
アシル基としては、アセチル基、プロピオニル基、ピバロイル基、トリフルオロメチルアセチル基、フェニルアセチル基、ベンゾイル基、4−メチルベンゾイル基等が挙げられる。
無置換若しくは置換基を有する炭素数1〜10のアルキル基の炭素数1〜10のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基,n−デシル基等が挙げられる。
前記炭素数1〜10のアルキル基の置換基としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基等の炭素数1〜6のアルコキシ基;ニトロ基;シアノ基;等が挙げられる。これらの置換基は、アルキル基の任意の位置に結合していてもよく、同一又は相異なって複数個の置換基が結合していてもよい。
前記無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基のヘテロ環としては、環内に、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子からなる群から選ばれるヘテロ原子を1〜3個有する、飽和又は不飽和のヘテロ環が挙げられる。また、ヘテロ環は単環であっても縮合環であってもよい。
かかるヘテロ環基の具体例としては、2−フリル基、3−フリル基、2−テトラヒドロフリル基、3−テトラヒドロフリル基、1,3−ジオキソラン−2−イル基、2−チエニル基、3−チエニル基、2−テトラヒドロチエニル基、3−テトラヒドロチエニル基、1−ピロリル基、2−ピロリル基、3−ピロリル基、1−ピロリジル基、2−ピロリジル基、3−ピロリジル基、3−ピラゾリル基、4−ピラゾリル基、2−イミダゾリル基、4−イミダゾリル基、1,2,3−トリアゾール−4−イル基、1,2,3−トリアゾール−5−イル基、1,2,4−トリアゾール−3−イル基、1,2,4−トリアゾール−5−イル基、2−オキサゾリル基、4−オキサゾリル基、5−オキサゾリル基、3−イソオキサゾリル基、4−イソオキサゾリル基,5−イソオキサゾリル基、1,2,3−オキサジアゾール−4−イル基、1,2,3−オキサジアゾール−5−イル基、2−チアゾリル基、4−チアゾリル基、5−チアゾリル基、3−イソチアゾリル基、4−イソチアゾリル基、5−イソチアゾリル基、1,2,3−チアジアゾール−4−イル基、1,2,3−チアジアゾール−5−イル基、2−ジオキソラニル基等の5員のヘテロ環基;2−ピリジル基、3−ピリジル基、4−ピリジル基、2−ピペリジニル基、2−ピリミジル基、4−ピリミジル基等の6員のヘテロ環基;等が挙げられる。
前記ヘテロ環基の置換基としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子;メチル基、エチル基等の炭素数1〜6のアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基等の炭素数1〜6のアルコキシ基;ニトロ基;シアノ基;等が挙げられる。これらの置換基は、ベンゼン環(ヘテロ環)の任意の位置に結合していてもよく、同一又は相異なって複数個の置換基が結合していてもよい。また、隣接する複数の置換基が一緒になって結合して、メチレンジオキシ基等のように環を形成していてもよい。
は、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、炭素数1〜10のアルキル基、アシルオキシ基、または無置換若しくは置換基を有するアミノ基を表す。
前記Rのハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などが挙げられる。炭素数1〜10のアルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基、n−ノニル基,n−デシル基等が挙げられる。
アシルオキシ基としては、アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、ピバロイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基、2−クロロベンゾイルオキシ基、4−メチルベンゾイルオキシ基等が挙げられる。
無置換又は置換基を有するアミノ基としては、アミノ基、モノ置換アミノ基、ジ置換アミノ基が挙げられる。
かかるアミノ基の置換基としては、メチル基、エチル基、ベンジル基、トリフルオロメチル基等の、無置換又は置換基を有する炭素数1〜6のアルキル基;フェニル基、4−メチルフェニル基、2−クロロフェニル基等の、無置換又は置換基を有するフェニル基;アセチル基、プロピオニル基、ピバロイル基、トリフルオロメチルアセチル基、フェニルアセチル基、ベンゾイル基、4−メチルベンゾイル基等のアシル基;等が挙げられる。
は、無置換若しくは置換基を有するアリール基、無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基、無置換若しくは置換基を有する炭素数1〜10のアルキル基、または無置換若しくは置換基を有する炭素数2〜10のアルケニル基を表す。
前記無置換若しくは置換基を有するアリール基のアリール基としては、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、アントラセニル基等が挙げられる。
の、無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基のヘテロ環基としては、前記Rのヘテロ環基として例示したものと同様のものが挙げられる。
の、アリール基及びヘテロ環基の置換基としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子;メチル基、エチル基等の炭素数1〜6のアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基等の炭素数1〜6のアルコキシ基;ニトロ基;シアノ基;等が挙げられる。これらの置換基は、ベンゼン環(ヘテロ環)の任意の位置に結合していてもよく、同一又は相異なって複数個の置換基が結合していてもよい。また、隣接する複数の置換基が一緒になって結合して、ジオキシメチレン基等のように環を形成していてもよい。
の、無置換若しくは置換基を有する炭素数1〜10のアルキル基としては、前記Rの、無置換若しくは置換基を有する炭素数1〜10のアルキル基として例示したものと同様のものが挙げられる。
の、無置換又は置換基を有する炭素数2〜10のアルケニル基の炭素数2〜10のアルケニル基としては、ビニル基、1−プロペニル基、1−メチル−2−ブテニル基、1−メチル−3−ブテニル基、1,1−ジメチル−2−プロペニル基、3−メチル−2−ブテニル基、1−ヘキセニル基、2−メチル−1−ペンテニル基、2−エチル−1−ブテニル基、2−ヘプテニル基等が挙げられる。
前記炭素数2〜10のアルケニル基の置換基としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基などの炭素数1〜6のアルコキシ基;ニトロ基;シアノ基;等が挙げられる。
また、RとRが一緒になって、窒素原子若しくは酸素原子を含んでいてもよい無置換又は置換基を有する環を形成していてもよい。
かかる環としては、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、シクロヘプタン環、シクロオクタン環などの飽和炭素環;アゾリジン環、オキサゾリジン環、ジアゾリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環などの飽和含窒素複素環;等が挙げられる。
これらの中でも、本発明においては、Rが、無置換若しくは置換基を有するアリール基又は無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基であるのが好ましい。
は、水素原子;フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子;無置換若しくは置換基を有するアリール基;無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基;無置換若しくは置換基を有する炭素数1〜10のアルキル基;無置換若しくは置換基を有するアミノ基;無置換若しくは置換基を有する炭素数2〜10のアルケニル基;を表す。
の、アリール基、ヘテロ環基、炭素数1〜10のアルキル基、アミノ基、炭素数2〜10のアルケニル基の具体例としては、R、Rの、アリール基、ヘテロ環基、炭素数1〜10のアルキル基、アミノ基、炭素数2〜10のアルケニル基の具体例として列記したものと同様のものが挙げられる。
の、アリール基、ヘテロ環基、炭素数1〜10のアルキル基、アミノ基、炭素数2〜10のアルケニル基の置換基の具体例としては、前記R、Rの、アリール基、ヘテロ環基、炭素数1〜10のアルキル基、アミノ基、炭素数2〜10のアルケニル基の置換基の具体例として列記したものと同様のものが挙げられる。
Yは、窒素原子または炭素原子を表し、炭素原子であるのが好ましい。
は、水素原子、ハロゲン原子、無置換若しくは置換基を有するアリール基、無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基、無置換若しくは置換基を有する炭素数1〜10のアルキル基、無置換若しくは置換基を有するアミノ基、無置換若しくは置換基を有する炭素数2〜10のアルケニル基を表す。
但し、Yが窒素原子のとき、Rは存在しないものとする。
の、ハロゲン原子、無置換若しくは置換基を有する炭素数1〜10のアルキル基、無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基の具体例としては、前記Rのハロゲン原子、無置換若しくは置換基を有する炭素数1〜10のアルキル基、無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基の具体例として列記したものと同様のものが挙げられる。
の無置換若しくは置換基を有するアミノ基の具体例としては、前記Rの無置換若しくは置換基を有するアミノ基の具体例として列記したものと同様のものが挙げられる。
の、無置換若しくは置換基を有するアリール基、無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基、無置換若しくは置換基を有する炭素数2〜10のアルケニル基の具体例としては、前記Rの、無置換若しくは置換基を有するアリール基、無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基、無置換若しくは置換基を有する炭素数2〜10のアルケニル基の具体例として列記したものと同様のものが挙げられる。
また、RとRが一緒になって、無置換若しくは置換基を有する環を形成していてもよい。
かかる環としては、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、シクロヘプタン環、シクロオクタン環などの飽和炭素環;アゾリジン環、オキサゾリジン環、ジアゾリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環などの飽和含窒素複素環;等が挙げられる。
とRが一緒になって形成する環の置換基の具体例としては、前記Rのアリール基及びヘテロ環基の置換基の具体例として、列記したものと同様のものが挙げられる。
Xは、O、SまたはN−Rで表される基のいずれかを表す。
ここで、Rは、水素原子、無置換若しくは置換基を有するアリール基、無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基、または無置換若しくは置換基を有する炭素数1〜10のアルキル基を表す。
これらの基の具体例としては、前記Rの無置換若しくは置換基を有するアリール基、無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基、または無置換若しくは置換基を有する炭素数1〜10のアルキル基の具体例として列記したものと同様のものが挙げられる。
これらの中でも、本発明においては、Xは、O又はNHであるのが好ましい。
式(1)で表される化合物の多くは公知化合物であり、例えば、USP.5187188号公報に記載された方法に準じて製造することができる。また、市販されているものをそのまま用いることもできる。
前記式(1)で示される化合物は、優れた、マウスB16メラノーマ細胞のメラニン蓄積阻害作用を有する。従って、美白剤の有効成分として有用である。
本発明の美白剤は極めて応用範囲が広く、種々の分野に応用することができる。前記分野としては、例えば、医薬部外品を含む化粧料、医薬品、食品等が挙げられる。
本発明の美白剤を応用するにあたって、前記式(1)で示される化合物の使用形態としては、該化合物単体として用いる他、前記式(1)で示される化合物を有効成分として含有し、かつメラニン蓄積抑制作用が有効に発揮される濃度の前記式(1)で示される化合物を含む各種抽出物の形態で用いても構わない。該抽出物は溶媒抽出液の形態でも、またそれを濃縮した液でも、またさらに溶媒抽出液を前記式(1)で示される化合物が含まれる任意の分画物にしたものでも、前記メラニン生成蓄積作用が有効に発揮されるという条件を満たすことができればどのような形態でも構わない。これらの場合の溶媒としては、エタノール、1,3−ブチレングリコール等が好ましい。
また、前記式(1)で示される化合物を含有する抽出溶媒以外の化粧料用溶媒に溶解された溶液として使用することができる。化粧料用溶媒としては、炭化水素油、エステル油等の化粧料用油分が好ましい。前記化粧料用溶媒に溶解された溶液としては、例えば、前記植物等のアルコール抽出物を炭化水素油あるいはエステル油等の化粧料用溶媒に転溶することにより調製された溶液、前記植物等のアルコール抽出物をエステル系有機溶媒又は炭化水素系有機溶媒と水とで溶媒分配した後、有機溶媒可溶部を炭化水素油あるいはエステル油等の化粧料用溶媒に転溶することにより調製された溶液等が挙げられる。
前記植物等からの抽出溶媒としては、例えば、エタノール、1,3−ブチレングリコール等のアルコール、含水アルコール、酢酸エチル等のエステル系溶媒、ヘキサン、ヘプタン等の炭化水素系溶媒等が挙げられる。また、前記炭化水素油としては、例えば、スクワラン、エステル油としては、例えば、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル等が挙げられる。
前記美白剤(組成物)を投与する場合の投与経路は特に限定されず、経口、非経口、局所等何れの方法でも投与することができる。
投与量は、対象(哺乳動物、特にはヒト)、年齢、性別、個人差、症状等によって適宜調整されるので特に限定されないが、例えば、本発明の式(1)で示される化合物として0.1〜500mg/kg、好ましくは0.5〜200mg/kgの用量を経口又は非経口投与にて、1日1回又は数回に分けて投与することができる。
本発明の美白剤の剤型は任意であり、アンプル状、カプセル状、粉末状、顆粒状、丸剤、錠剤状、固形状、液状、ゲル状、気泡状、乳液状、クリーム状、軟膏状、シート状、ムース状、粉末分散状、多層状、エアゾール状等の医薬品類、医薬部外品類、化粧品類に配合して用いることができる。
本発明の美白剤は、皮膚外用剤としても使用でき、化粧料、医薬品、医薬部外品の分野において広く適用可能である。その剤型は、皮膚に適用可能であれば特に限定されず、例えば、溶液状、乳化状、固形状、半固形状、粉末状、粉末分散状、水−油二層分離状、水−油−粉末三層分離状、軟膏状、ゲル状、エアゾール状、ムース状、スティック状等、任意の剤型が適用される。
また、その使用形態も任意であり、例えば、化粧水,乳液,クリーム,軟膏,ローション,オイル,パック等の基礎化粧料、石鹸,クレンジングクリーム,クレンジングローション,洗顔料等の皮膚洗浄料、ファンデーション,白粉,おしろい等のメークアップ化粧料、歯磨き類等の口腔用組成物等の化粧料組成物、外用薬用製剤、軟膏、ハップ剤、浴用剤、薬用化粧品、衛生用品、衛生綿類、ウエットティシュ等の外用医薬部外品,外用医薬品等が挙げられる。
本発明に係る美白剤を美白用皮膚外用剤に配合する場合、本発明の美白剤の含有量は、用途、剤型、配合目的等によって異なるが、一般的には、美白用皮膚外用剤全量中0.00001〜20質量%が好ましく、より好ましくは0.001〜10質量%である。含有量が0.00001質量%未満では美白効果が充分でなく、20質量%を超えても美白効果の増大は期待できない。
本発明に係る美白用皮膚外用剤には、前記式(1)で示される化合物の他に、本発明の効果を損なわない範囲で通常化粧料や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる他の成分を、必要に応じて適宜配合することができる、
他の成分としては、例えば、他の機能性化粧料組成物、粉末成分、液体油脂、固体油脂、ロウ類、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油、シリコーン油、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、保湿剤、水溶性高分子、増粘剤、皮膜剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、低級アルコール、多価アルコール、糖、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調製剤、皮膚栄養剤、ビタミン類、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料、色剤、水性成分、水等が挙げられる。
他の機能性化粧料組成物としては、色素沈着抑制剤、チロシナーゼ活性阻害剤、メラノサイトメラニン生成抑制剤、メラニン生成促進剤、細胞賦活剤/代謝活性化剤、抗酸化剤、活性酸素消去剤/ラジカル生成抑制剤、脂肪代謝促進剤、紫外線防御剤/紫外線吸収促進剤、収斂剤、抗炎症剤/インターロイキン産生抑制剤/消炎剤、抗脂漏剤、抗菌剤/抗ウイルス剤、血流促進剤/血管刺激剤、抗アンドロゲン剤、構造タンパク質分解酵素(エラスターゼ、コラゲナーゼ、ケラチンプロテアーゼ、セリンプロテアーゼ、インテグリン分解酵素、インボルクリン分解酵素、フィラグリン分解酵素、ラミニン分解酵素、フィブロネクチン分解酵素、プロテオグリカン分解酵素等)活性阻害剤、構造タンパク質合成促進剤、ムコ多糖類(ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸等)分解酵素阻害剤、ムコ多糖類合成促進剤、細胞間脂質生成促進剤/細胞間脂質状態改善剤、角質溶解剤/角層剥離促進剤、プラスミノーゲンアクチベーター拮抗阻害剤、メイラード反応阻害剤、テストステロン5αレダクターゼ活性阻害剤/毛乳頭活性化剤/発毛促進剤、毛母細胞増殖抑制剤/発毛抑制剤、毛髪膨潤剤/毛髪保護剤、有臭物質消去剤等の有効成分や、その他に化粧料組成物や食品組成物の形態を形成する上で使用が好まれる植物系原料、動物系原料、微生物系原料、その他天然物原料等を由来とするエキスや代謝物等が挙げられる。これらを添加剤として任意に選択・併用することにより、更に多種の機能性を有する優れた美白剤を得ることができる。
粉末成分としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等);
有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等);無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(例えば、γ−酸化鉄等);無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等);無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等);無機紫色系顔料(例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);
金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、および青色404号等の有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号および青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β−カロチン等)等が挙げられる。
液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が挙げられる。
固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
ロウ類としては、例えば、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、ポリオキシエチレン(以下、POEという。)ラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。
合成エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。
シリコーン油としては、例えば、鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等);環状ポリシロキサン(例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)等が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、脂肪酸セッケン(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等);高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POEラウリル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナトリウム等);N−アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等);リン酸エステル塩(POEオレイルエーテルリン酸ナトリウム、POEステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク酸塩(例えば、ジ2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等);高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等);N−アシルグルタミン酸塩(例えば、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油等);POEアルキルエーテルカルボン酸;POEアルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α−オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウム等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩化ポリ(N,N’−ジメチル−3,5−メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POEアルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミタゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリンポリグリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテル;
POEソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POEソルビタンモノオレエート、POEソルビタンモノステアレート、POEソルビタンモノオレート、POEソルビタンテトラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POEソルビットモノラウレート、POEソルビットモノオレエート、POEソルビットペンタオレエート、POEソルビットモノステアレート等);POEグリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POEグリセリンモノステアレート、POEグリセリンモノイソステアレート、POEグリセリントリイソステアレート等のPOEモノオレエート等);POE脂肪酸エステル類(例えば、POEジステアレート、POEモノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POEアルキルエーテル類(例えば、POEラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POE2−オクチルドデシルエーテル、POEコレスタノールエーテル等);プルロニック型類(例えば、プルロニック等);POE・ポリオキシプロピレン(以下、POPという。)−アルキルエーテル類(例えば、POE・POP−セチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POP−モノブチルエーテル、POE・POP−水添ラノリン、POE・POP−グリセリンエーテル等);テトラPOE・テトラPOP−エチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等);POEヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE硬化ヒマシ油マレイン酸等);POE−ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POEソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル;POEアルキルアミン;POE脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等が挙げられる。
保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール(以下、「PEG」という。)、プロピレングリコール(以下、「PG」ともいう。)、グルセリン、1,3−ブチレングリコール(以下、「1,3−BG」という。)、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラアビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。
半合成の水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等が挙げられる。
合成の水溶性高分子としては、例えば、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール(以下、PVAという。)、ポリビニルメチルエーテル(以下、PVMという。)、ポリビニルピロリドン(以下、PVPという。)、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、PEG20,000、40,000、60,000、POE・POP共重合体等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等が挙げられる。
増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアーガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸A1Mg(ビーガム)、ラポナイト、無水ケイ酸等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、安息香酸系紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル等);アントラニル酸系紫外線吸収剤(例えば、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等);サリチル酸系紫外線吸収剤(例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等);桂皮酸系紫外線吸収剤(例えば、オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート)、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート、トリメトキシケイ皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチル等);ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等);3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー;2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール;2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール;ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン;5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン等が挙げられる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール(以下、EGともいう。)、PG、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−BG、テトラメチレングルコール、2,3−ブチレングルコール、ペンタメチレングルコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6−ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングルコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、PEG、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、EGモノメチルエーテル、EGモノエチルエーテル、EGモノブチルエーテル、EGモノフェニルエーテル、EGモノヘキシルエーテル、EGモノ2−メチルヘキシルエーテル、EGイソアミルエーテル、EGベンジルエーテル、EGイソプロピルエーテル、EGジメチルエーテル、EGジエチルエーテル、EGジブチルエーテル等);
2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、PGモノメチルエーテル、PGモノエチルエーテル、PGモノブチルエーテル、PGイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、EGモノメチルエーテルアセテート、EGモノエチルエーテルアセテート、EGモノブチルエーテルアセテート、EGモノフェニルエーテルアセテート、EGジアジベート、EGジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアステート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、PGモノメチルエーテルアセテート、PGモノエチルエーテルアセテート、PGモノプロピルエーテルアセテート、PGモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE−テトラハイドロフルフリルアルコール;POP−ブチルエーテル;POP・POE−ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテルリン酸;POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等);四炭糖(例えば、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース、エリスリトール等);五炭糖(例えば、L−アラビノース、D−キシロース、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース、L−キシルロース等);六炭糖(例えば、D−グルコース、D−タロース、D−ブシコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−タガトース等);七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプッロース等);八炭糖(例えば、オクツロース等);デオキシ糖(例えば、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、6−デオキシ−L−マンノース等);アミノ糖(例えば、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等);ウロン酸(例えば、D−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等)等が挙げられる。
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α−トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオース、ベルバスコース類等が挙げられる。
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等が挙げられる。
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3ープロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
pH調製剤としては、例えば、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、Eおよびその誘導体、パントテン酸およびその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
これらの他の成分の製剤中における含有量は、特に規定しないが、通常、0.0001〜50%の濃度範囲が一般的である。
本発明の美白剤は、さらにその他の配合可能成分を添加することもできる。その他の配合可能成分としては、防腐剤(エチルパラベン、ブチルパラベン等);消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等);上記以外の美白剤(例えば、ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸等);各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等);血行促進剤(例えば、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等);抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例えば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)等が挙げられる。
以下、本発明の美白剤について、実施例に基づき更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
(1)マウスB16メラノーマ細胞におけるメラニン蓄積抑制効果確認試験
B16メラノーマ細胞は、マウス由来のメラニン産生細胞であり、この細胞のメラニン生成を抑制する薬剤は、皮膚色の明色化すなわち美白作用があるといえる。
(試料溶液の調製)
第1表、第2表に示す各化合物に、それぞれジメチルスルホキシド(DMSO)を加え、各試験濃度となる溶液を調製した。得られた溶液に、さらに10(v/v)%牛胎仔血清(非働化)を加えたイーグル基本培地(以下、「培養液」という。)を加え、100倍希釈して、試験濃度2倍濃度に試料溶液を調製し、試験に供した。ブランクとしては、1重量%DMSOを含む培養液を作成し、試験におけるDMSO濃度は0.5重量%とした。
(試験方法)
メラニン地区世紀抑制効果を次のようにして調べた。マウスB16メラノーマ細胞(ATCC、CRL6322)を48ウェルプレートに7,500細胞/0.25mlウェルで播種し、COインキュベーター(37℃、5%CO)内に1日間静置して前培養を行った。次いで、前記の試験濃度の2倍濃度に調製した試料溶液0.25mlを添加した。試験溶液を添加してから2日後に、細胞の黒さを顕微鏡下で観察し、それぞれの度合いを試料溶液無添加群と比較して、以下の基準に従って判定した。
(メラニン蓄積の評価)
A:メラニンの蓄積が認められない。
B:メラニンの蓄積が溶媒対象区に比較して明らかに少ない。
C:メラニンの蓄積が溶媒対象区に比較して少ない。
D:メラニンの蓄積が溶媒対象区と同等。
なお、本発明に用いる式(1)で示される化合物には、たとえば、式(1)中、RがOH基である化合物においては、下記に示すような互変異性体が存在し得るが、第1表においては、代表的に左側の構造式で示している。
Figure 2009263252
Figure 2009263252
Figure 2009263252
Figure 2009263252
Figure 2009263252
Figure 2009263252
Figure 2009263252
第1表に示した化合物は、0.1mMの濃度で、明らかなメラニン生成抑制効果(上記メラニン蓄積の評価で「A」)が認められた。

Claims (4)

  1. 式(1)
    Figure 2009263252
    〔式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、アシル基、置換若しくは置換基を有する炭素数1〜10のアルキル基、または無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基を表し、
    は、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、炭素数1〜10のアルキル基、アシルオキシ基、または無置換若しくは置換基を有するアミノ基を表し、
    は、無置換若しくは置換基を有するアリール基、無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基、無置換若しくは置換基を有する炭素数1〜10のアルキル基、または無置換若しくは置換基を有する炭素数2〜10のアルケニル基を表し、
    また、RとRが一緒になって、窒素原子若しくは酸素原子を含んでいてもよい無置換又は置換基を有する環を形成していてもよい。
    は、水素原子、ハロゲン原子、無置換若しくは置換基を有するアリール基、無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基、無置換若しくは置換基を有する炭素数1〜10のアルキル基、無置換若しくは置換基を有するアミノ基、または無置換若しくは置換基を有する炭素数2〜10のアルケニル基を表し、
    Yは、窒素原子、または炭素原子を表し、
    は、水素原子、ハロゲン原子、無置換若しくは置換基を有するアリール基、無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基、無置換若しくは置換基を有する炭素数1〜10のアルキル基、無置換若しくは置換基を有するアミノ基、または無置換若しくは置換基を有する炭素数2〜10のアルケニル基を表す。
    但し、Yが窒素原子のとき、Rは存在しないものとする。
    また、RとRが一緒になって、環を形成していてもよい。
    Xは、O、SまたはN−R(Rは、水素原子、無置換若しくは置換基を有するアリール基、無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基、または無置換若しくは置換基を有する炭素数1〜10のアルキル基を表す。)で示される基のいずれかを表す。〕
    で示される化合物の少なくとも一種を有効成分として含有する美白剤。
  2. 前記式(1)で示される化合物が、式(1)中、Rが、無置換若しくは置換基を有するアリール基又は無置換若しくは置換基を有するヘテロ環基の化合物である請求項1に記載の美白剤。
  3. 前記式(1)で示される化合物が、式(1)中、Yが炭素原子の化合物である請求項1又は2に記載の美白剤。
  4. 前記式(1)で示される化合物が、式(1)中、Xが、O又はNHの化合物である請求項1〜3いずれかに記載の美白剤。
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