JP2009149557A - 皮膚改善剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】表皮および真皮の組織構造および生理機能の維持および改善を助け、高い皮膚改善効果をもたらす。
【解決手段】皮膚改善剤において、コラーゲン産生促進作用およびケラチノサイト分化促進作用を有するプロラクチンを配合する。
【選択図】図1

Description

本発明は、皮膚改善剤に関するものであり、より詳細には、コラーゲン産生促進作用およびケラチノサイト分化促進作用を有する物質を配合した皮膚改善剤に関する。
皮膚は、構造的に大きく分けて、外側の薄い表皮(上皮組織)とその下層の厚みのある真皮(結合組織)から構成される。表皮は、体の最外層を形成し、外界から生体を保護すると共に内部の水分や栄養分が外界に漏れ出るのを防ぐ役割を果たしている。また真皮は、主に線維芽細胞、膠原(コラーゲン)線維、弾性繊維、プロテオグリカン等が複合的に三次元状に広がった構造を有する結合組織であり、皮膚に強度、伸展性および弾力性等をもたらす。皮膚状態は、表皮と真皮が共にそれぞれの健全な組織構造および生理機能を維持することによって保たれている。
例えば、加齢、乾燥、酸化、太陽光(紫外線)等の様々な要因によって、シワやたるみの発生、張りや弾力性の低下等さまざまな皮膚症状が生じる。そのような皮膚老化現象は、真皮における線維芽細胞によるコラーゲン合成が低下して真皮中のコラーゲン量が減少することが1つの大きな原因であると考えられており、コラーゲンやコラーゲン産生促進剤を配合した多数の皮膚外用剤や飲食品等が開発されている(例えば、特許文献1および2を参照)。
一方で、上記のような皮膚老化現象や他の皮膚疾患等において、真皮における症状に加えて、角質層の肥厚化や水分量の減少、角質層の多重剥離など、表皮でも望ましくない症状が生じていることが分かっている。
表皮は、内側から「基底層」、「有棘層」、「顆粒層」および「角質層(角層)」に分けられ、主にケラチノサイト(角化細胞)と呼ばれる細胞から構成されている。ケラチノサイトは、最下層の基底層では分裂能力を有する未熟な細胞として単層を形成し、分裂増殖して上層に押し上げられながらその過程で細胞分化(「角化」)を起こして、最終的に核のない死細胞である角質細胞となり、垢となって脱落していく。皮膚表皮では、このケラチノサイトの増殖、移動、分化、そして脱落の過程が一定の周期で生じて常に角質層が円滑にターンオーバーすることによって恒常性が保たれているが、例えば加齢や疾患等によって、ケラチノサイトの増殖や分化が抑制されると、下層からの角質細胞の供給が減って角質層のターンオーバーが滞り、角質層の肥厚化および水分量の減少等が生じ、さらには角質層による保湿機能およびバリア機能が低下する。また、空気の乾燥や、過剰な皮膚洗浄、加齢、体質などによって皮膚乾燥が増悪すると、角質層の多重剥離が起き易くなり、皮膚のつやは低下し、化粧のりが悪くなるなどの弊害が発生し、結果的に小ジワや肌荒れという現象を生ずる。従って、ケラチノサイトの増殖や分化を促進することによってそのような表皮症状を改善する試みがなされており、例えば非特許文献3および4には、ケラチノサイト分化促進活性を有する物質を配合した皮膚組成物が報告されている。
上述したように、皮膚状態を改善する様々な物質および皮膚組成物が多数報告されているが、それらはいずれも表皮または真皮のいずれか一方の症状の改善のみに着目したものであり、表皮と真皮の両方の症状を改善して総合的かつ高い皮膚改善効果をもたらすことができる新規な物質および皮膚改善剤が尚強く望まれている。
特許第3495217号公報 特開2007−186471号公報 特表2001−510777号公報 特表平8−507289号公報
本発明は、上記のような事情に鑑み、表皮および真皮の組織構造および生理機能の改善および維持を助け、より高い皮膚改善効果をもたらすことができる新規な物質ならびに皮膚改善剤を提供することを目的とするものである。
本発明者は、プロラクチンが、皮膚線維芽細胞からのコラーゲン産生促進作用ならびに表皮ケラチノサイトの分化促進作用を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
プロラクチンは生体ホルモンであり、脳の下垂体前葉からから分泌されて乳汁分泌促進作用を有することがよく知られているが、下垂体前葉以外でも、脳、脱落膜、子宮筋層、涙腺、脾臓、リンパ球、乳腺上皮細胞、皮膚繊維芽細胞、汗腺など体内の様々な場所でプロラクチン遺伝子の発現が認められている。プロラクチンの皮膚での作用についてもこれまでにいくつか検討がなされているが、表皮ケラチノサイトに対する増殖作用が報告されているのみであり(例えば、Archives of Biochemistry and Biophysics, Vol.364, No.2, April 15, pp.247-253, 1999;The Journal of Investigative Dermatology, Vol.101, No.3, 275-279, 1993を参照)、皮膚線維芽細胞によるコラーゲン産生やケラチノサイトの分化に対するプロラクチンの効果については全く知られていなかった。
本発明のコラーゲン産生促進剤はプロラクチンを有効成分として含有することを特徴とする。本発明のコラーゲン産生促進剤は、皮膚線維芽細胞によるコラーゲンの産生を促進させて、真皮のコラーゲン量を増加させることによって皮膚の弾力性や張りを高めて皮膚状態を改善することができる。
また本発明のケラチノサイト分化促進剤はプロラクチンを有効成分として含有することを特徴とする。本発明のケラチノサイト分化促進剤は、表皮ケラチノサイトの分化を促進させて、角質細胞の供給を高めて角質層のターンオーバーを促進させることによって皮膚状態を改善することができる。
本願発明の皮膚改善剤は、そのようなコラーゲン産生促進作用およびケラチノサイト分化促進作用を有するプロラクチンを有効成分として配合したことを特徴とする。皮膚改善剤は皮膚外用剤であることが好ましい。
本発明の皮膚改善剤は、コラーゲン産生促進作用ならびにケラチノサイト分化促進作用を有するプロラクチンを配合するため、真皮中のコラーゲン量を増加させて皮膚の張りや弾力性を高めると共に、表皮の角質層のターンオーバーを促進させて角質層の肥厚化、水分量の減少等を改善することができ、肌荒れ、シワ、くすみ、張りや弾力性の低下、乾皮症、などの様々な皮膚症状をより効果的に改善することを可能にする。
本発明において用いられるプロラクチンはヒトプロラクチンであり、その全アミノ酸配列は解明されており、天然および合成プロラクチンのいずれも本発明において用いることができる。
プロラクチンをそのままコラーゲン産生促進剤およびケラチノサイト分化促進剤として用いてもよいが、適切な担体、賦形剤、安定剤、緩衝剤、pH調整剤、溶媒等、任意の助剤を添加して、粉末状、顆粒状、錠剤、溶液等、任意の形態で用いることができる。
本発明の皮膚改善剤はプロラクチンを含有する。
本明細書において「皮膚改善剤」とは、肌荒れ、シワ、くすみ、張りや弾力性の低下、乾皮症、乾癬など、任意の皮膚症状を予防または改善するための製剤を意味する。
本発明の皮膚改善剤におけるプロラクチンの配合量は、投与形態や適用等によって異なり、その効果を達成できる限り限定されないが、通常、製剤全量中0.0001〜30.0質量%であり、より好ましくは0.001〜10.0質量%である。
本発明の皮膚改善剤は、本発明の効果を達成できる限り、有効成分としてのプロラクチンの他に、適用および剤形等に応じて、通常用いられている他の任意の成分を適宜配合することができる。また、本発明の皮膚改善剤には、コラーゲン産生促進作用やケラチノサイト分化促進作用を有する他の薬剤、さらには美白剤、抗酸化剤、細胞賦活剤など、任意の薬効成分を適宜配合して差し支えない。
本発明の皮膚改善剤は、クリームやローションなどの皮膚外用剤、カプセルや錠剤などの経口剤、経鼻スプレー等の経鼻剤、注射剤など、その効果を達成できる限り任意の投与形態であってよいが、効果および副作用の観点から皮膚外用剤であることが好ましい。
本明細書において、「皮膚外用剤」は、化粧料、医薬品、医薬部外品等を含み、その剤形も水溶液系、可溶化系、乳化系、油液系、ゲル系、ペースト系、軟膏系、エアゾール系、水−油2層系、水−油−粉末3層など、任意のものを含む。また、シート状基剤に担持されたものも含む。
本発明の皮膚外用剤は、有効成分としてのプロラクチンの他に、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる他の任意の成分を必要に応じて適宜配合し、目的とする剤形に応じて常法により製造することが出来る。例えば、プロラクチンと、下記成分の1種または2種以上とを配合して本発明の皮膚外用剤を調製できる。
美白剤としては、例えば、アスコルビン酸またはその誘導体、アルブチン、コウジ酸、エラグ酸、胎盤抽出物、ハイドロキノン配糖体、トラネキサム酸またはその誘導体、レゾルシン、4−n−ブチルレゾルシノールなどのアルキルレゾルシノール、およびこれらの塩のようなレゾルシンおよびその誘導体、グルタチオン、コウジ酸、さらには美白効果を有する生薬等が挙げられる。
保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物、トラネキサム酸等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸(以下 PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N-ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N-ジエトキシPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAブチルエステル、N,N-ジメチルPABAメチルエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤、ホモメンチル-N- アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p-イソプロパノールフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤、オクチルシンナメート、エチル-4-イソプロピルシンナメート、メチル-2,5- ジイソプロピルシンナメート、エチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、メチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、プロピル-p-メトキシシンナメート、イソプロピル-p-メトキシシンナメート、イソアミル-p-メトキシシンナメート、オクチル-p-メトキシシンナメート(2- エチルヘキシル-p-メトキシシンナメート)、2-エトキシエチル-p-メトキシシンナメート、シクロヘキシル-p- メトキシシンナメート、エチル-α-シアノ−β-フェニルシンナメート、2-エチルヘキシル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、グリセリルモノ-2-エチルヘキサノイル-ジパラメトキシシンナメート、トリメトキシ桂皮酸メチルビス(トリメチルシロキサン)シリルイソペンチル等の桂皮酸系紫外線吸収剤、3-(4'-メチルベンジリデン)-d,1-カンファー、3-ベンジリデン-d,1-カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、2-フェニル-5-メチルベンゾキサゾール、2,2'-ヒドロキシ-5-メチルフェニルベンゾトリアゾール、2-(2'-ヒドロキシ-5'-t-オクチルフェニル) ベンゾトリアゾール、2-(2'-ヒドロキシ-5'-メチルフェニルベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4-メトキシ-4'-t-ブチルジベンゾイルメタン、5-(3,3-ジメチル-2-ノルボルニリデン)-3-ペンタン-2-オン、ジモルホリノピリダジノン等が挙げられ、任意の1種または2種以上を用いることができる。
紫外線散乱剤としては、酸化チタン、微粒子酸化チタン、酸化亜鉛、微粒子酸化亜鉛、酸化鉄、微粒子酸化鉄、酸化セリウムなどの粉末が挙げられる。これら紫外線散乱剤は、通常、針状、紡錘状、球状、粒状の粉末が使用される。また、粒子径が0.1μm以下の微粒子粉末が好ましい。メチルハイドロジェンポリシロキサンやシランカップリング剤などのシリコーン処理;金属石鹸処理;パーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩やパーフルオロアルキルシラン等のフッ素処理、デキストリン脂肪酸エステル処理等により、疎水化処理した紫外線散乱剤も好ましい。
液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が挙げられる。
固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
ロウ類としては、例えば、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプッシュワックス等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2-デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。
合成エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12-ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ-2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-2-オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、コハク酸2-エチルヘキシル、クエン酸トリエチル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンランダム重合体メチル エーテル 等が挙げられる。
シリコーン油としては、例えば、鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等);環状ポリシロキサン(例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)等が挙げられる。
その他には、エタノール等の低級アルコール;ブチルヒドロキシトルエン,トコフェロール,フィチン等の酸化防止剤;安息香酸,サリチル酸,ソルビン酸,パラオキシ安息香酸アルキルエステル,ヘキサクロロフェン等の抗菌剤;アシルサルコシン酸(例えばラウロイルサルコシンナトリウム)、グルタチオン、クエン酸,リンゴ酸,酒石酸,乳酸等の有機酸;ビタミンA及びその誘導体、ビタミンB6塩酸塩,ビタミンB6トリパルミテート,ビタミンB6ジオクタノエート,ビタミンB2及びその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15及びその誘導体等のビタミンB類、アスコルビン酸,アスコルビン酸硫酸エステル(塩),アスコルビン酸リン酸エステル(塩),アスコルビン酸ジパルミテート等のビタミンC類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,δ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン等のビタミン類;ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル、γ−オリザノール、アラントイン、グリチルリチン酸(塩)、グリチルレチン酸及びその誘導体、ヒノキチオール、ビサボロール、ユーカルプトーン、チモール、イノシトール、サイコサポニン、ニンジンサポニン、ヘチマサポニン、ムクロジサポニン等のサポニン類、パントテニルエチルエーテル、エチニルエストラジオール、セファランチン、プラセンタエキス等の各種薬剤、ギシギシ、クララ、コウホネ、オレンジ、セージ、ノコギリソウ、ゼニアオイ、センブリ、タイム、トウキ、トウヒ、バーチ、スギナ、ヘチマ、マロニエ、ユキノシタ、アルニカ、ユリ、ヨモギ、シャクヤク、アロエ、クチナシ、サワラ、セイヨウサンザシエキス、セイヨウオトギリソウエキス、アイリス・インエキス、アセンヤクエキス、イチョウ葉エキス、イブキジャコウエキス、ウイキョウエキス、ウーロン茶エキス、ウオーターリリーエキス、エイジツエキス、エンメイソウエキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オドリコソウエキス、カンゾウエキス、クチナシエキス、紅茶エキス、セイカリュウエキス、トルメンチラエキス、バラエキス、ヘチマエキス、ペパーミントエキス、ローズマリーエキス、ローヤルゼリーエキス等の植物の抽出物、色素、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキセチレンソルビタン、ポリエチレングリコールモノオレート、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリグリコールジエーテル、ラウロイルジエタノールアマイド、脂肪酸イソプロパノールアマイド、マルチトールヒドロキシ脂肪酸エーテル、アルキル化多糖、アルキルグルコシド、シュガーエステル等の非イオン性活性剤、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン性界面活性剤、パルミチン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル、ロート油、リニアドデシルベンゼン硫酸、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油マレイン酸、アシルメチルタウリン等のアニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、中和剤、δ−トコフェロール、ブチルヒドロキシトルエン等の酸化防止剤、フェノキシエタノール、パラベン等の防腐剤が挙げられる。またその他、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等の金属封鎖剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム酸及びその誘導体、甘草抽出物、グラブリジン、火棘の果実の熱水抽出物、各種生薬、酢酸トコフェロール、グリチルリチン酸及びその誘導体またはその塩等の薬剤、グルコース、フルクトース、マンノース、ショ糖、トレハロース等の糖類なども適宜配合することができる。
尚、本発明の皮膚改善剤の具体的な適用は、皮膚症状の予防または改善に関連するものであれば特に限定されない。例えば、肌荒れ、皮膚老化、シワ、乾皮症、乾癬、などの防止または改善等に適用できる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
ヒト皮膚線維芽細胞のコラーゲン産生に対するプロラクチンの効果の検討
培養ヒト皮膚線維芽細胞を用い、各濃度のプロラクチンを添加して皮膚線維芽細胞のコラーゲン産生に対するプロラクチンの効果について評価した。
(方法)
RPMI1640(GIBCO社製)にFBS(Charcol Dextran処理;BIOWEST社製)を10%添加した培地に、ヒト皮膚線維芽細胞(TOYOBO社製)を1.6X10細胞/mlで播種し、5日間培養増殖した後、0.5%のFBSを含むRPMI1640培地に培地交換しさらに一晩培養して増殖を停止させた。各濃度でプロラクチンを添加し、また陽性対照としてアスコルビン酸リン酸マグネシウム(APM)86μMを添加し、さらに48時間培養した。培養終了後、コラーゲン濃度を測定するため培養上清を採取し、また細胞計数のため細胞を採取した。PIP ELA KIT(TAKARA BIO社製)を用いてI型プロコラーゲンのC端末ペプチド(Procollagen type IC-peptide: PIP)量を測定することにより培養上清中のコラーゲン濃度を求め、またアラマブルー染色により生細胞数をカウントし、細胞当たりのコラーゲン産生量(ng/細胞)を算出した。結果を図1に示す。
培地にプロラクチンを添加しなかった陰性対照(0)と比較して、プロラクチンを培地に添加することによって、ヒト皮膚線維芽細胞によるコラーゲン産生量が濃度依存的に増加した。特に、1〜10ng/mlの濃度ではAPMを添加した陽性対照を超えて顕著にコラーゲン産生量が高められた。
上記の結果から、プロラクチンが皮膚線維芽細胞のコラーゲン産生促進効果を有することが示唆された。
ヒト表皮ケラチノサイトの分化に対するプロラクチンの効果の検討
ヒト表皮ケラチノサイトHKC(クラボウ、新生児由来)において、ケラチノサイトの分化マーカーとしてトランスグルタミナーゼ(TRG3)およびインボルクリン(Involcrin)を用い、その遺伝子発現量を定量PCRにて定量してケラチノサイトの分化マーカーの発現に対するプロラクチンの効果について評価した。
(方法)
60μM Ca2+、0.2% BPE、5ug/ml インシュリン、0.18ug/ml ヒドロコルチゾン、5ug/ml トランスフェリン、および0.2ng/ml EGFを添加したKGM培地中、4.9x10細胞/mlでHKCを培養プレートに播種し、40%コンフルエントまで培養後、60μM Ca2+のみを添加したKBM培地に培地交換して100%コンフルエントまでさらに培養した。各濃度でプロラクチンを添加し、さらに24時間培養した後、細胞を回収して全RNAを抽出し、定量PCRによってトランスグルタミニーゼ3およびInvolcrinの遺伝子発現量を定量した。標準遺伝子発現量に対するマーカー遺伝子の発現量の比として結果を図2に示す。
培地にプロラクチンを添加することによって、トランスグルタミナーゼ3およびInvolcrinの両方のケラチノサイト分化マーカーの発現量が有意に高められ、プロラクチンがケラチノサイトの分化促進効果を有することが示唆された。
以下に、本発明のプロラクチンを含有する皮膚改善剤の様々な製剤形態の配合例を示す。尚、配合量は全て製剤全量に対する質量%で表す。
配合例1
化粧水 (質量%)
(1)グリセリン 3.0
(2)プロピレングリコール 4.0
(3)エタノール 8.0
(4)ポリオキシエチレン(20モル)オレインアルコール 0.5
(5)プロラクチン 0.15
(6)クエン酸 0.01
(7)クエン酸ソーダ 0.1
(8)香料 0.05
(9)精製水 残量
配合例2
クリーム (質量%)
(1)プロピレングリコール 5.0
(2)ミツロウ 5.0
(3)セチルアルコール 4.0
(4)還元ラノリン 5.0
(5)スクワラン 35.0
(6)ステアリン酸グリセライド 2.0
(7)ポリオキシエチレン(20モル) 2.0
ソルビタンモノラウリン酸エステル
(8)プロラクチン 0.15
(9)防腐剤 適量
(10)香料 適量
(11)精製水 残量
配合例3
パック (質量%)
(1)ポリビニルアルコール 15.0
(2)ポリエチレングリコール 3.0
(3)プロピレングリコール 7.0
(4)エタノール 10.0
(5)プロラクチン 0.1
(6)防腐剤 適量
(7)香料 適量
(8)精製水 残量
配合例4
頭皮用化粧料 (質量%)
(1)1.3−ブチレングリコール 7.0
(2)ポリエチレングリコール 5.0
(3)エタノール 5.0
(4)ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 2.0
(5)苛性カリ 0.05
(6)カルボキシビニルポリマー 0.2
(7)2−ヘキシルデシルパルミテート 10.0
(8)スクワラン 5.0
(9)ミツロウ 0.5
(10)プロラクチン 0.5
(11)防腐剤 適量
(12)香料 適量
(13)精製水 残量
配合例5
経口剤 (質量%)
(1)プロラクチン 0.1
(2)乳糖 50.0
(3)トウモロコシ澱粉 残余
(4)ヒドロキシプロピルセルロース 2.0
(5)ステアリン酸マグネシウム 1.0
(6)タルク 2.0
配合例6
点鼻剤 (質量%)
(1)プロラクチン 0.05
(2)グリチルレチン酸 0.5
(3)塩化ベンゼトニウム 0.02
(4)1%ヒドロキシプロピルセルロース 1.0
(5)0.4%寒天ゲル 70.0
(6)精製水 残余
これらの配合例の各種製剤は、それぞれの典型的な使用態様により、皮膚状態を改善することができる。
皮膚線維芽細胞のコラーゲン産生に対するプロラクチンの効果を示すグラフ ケラチノサイトの分化マーカーの発現に対するプロラクチンの効果を示すグラフ。

Claims (4)

  1. プロラクチンを有効成分として含有するコラーゲン産生促進剤。
  2. プロラクチンを有効成分として含有するケラチノサイト分化促進剤。
  3. プロラクチンを有効成分として配合した皮膚改善剤。
  4. 皮膚外用剤であることを特徴とする請求項3記載の皮膚改善剤。
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