JP2009262447A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッド周辺部材へのインクミストの付着の軽減を目的とする。
【解決手段】媒体に液体を吐出するヘッドと、前記ヘッドを所定方向に移動する移動機構と、ファンと、を有する液体吐出装置であって、前記ファンは前記液体吐出装置内に前記所定方向に風を流すことを特徴とする液体吐出装置である。
【選択図】図6

Description

本発明は、液体吐出装置に関する。
液体吐出装置として、駆動信号により駆動素子を駆動し、ノズルからインクを吐出するインクジェットプリンタが知られている。駆動信号を生成する駆動信号生成部は、印刷が長時間続くと、過度に発熱し、プリンタの故障の原因となってしまう。
そこで、プリンタ内に冷却ファンを設け、プリンタ内部に空気流を発生させて、この空気流により駆動信号生成部を冷却し、プリンタの故障を回避する方法が提案されている。(例えば、特許文献1を参照)
特開2003−285435号公報
ところで、インクジェットプリンタでは、プリンタ内に浮遊するインクミスト(微小なインク滴)がヘッド周辺部材に付着し、媒体を汚してしまうという課題が発生している。
そこで、ヘッド周辺部材へのインクミストの付着の軽減を目的とする。
前記課題を解決する為の主たる発明は、媒体に液体を吐出するヘッドと、前記ヘッドを所定方向に移動する移動機構と、ファンと、を有する液体吐出装置であって、前記ファンは前記液体吐出装置内に前記所定方向に風を流すことを特徴とする液体吐出装置である。
本発明の他の特徴は、本明細書、及び添付図面の記載により、明らかにする。
===開示の概要===
本明細書の記載、及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかとなる。
即ち、媒体に液体を吐出するヘッドと、前記ヘッドを所定方向に移動する移動機構と、ファンと、を有する液体吐出装置であって、前記ファンは前記液体吐出装置内に前記所定方向に風を流すことを特徴とする液体吐出装置を実現すること。
このような液体吐出装置によれば、ヘッドの移動範囲に亘って浮遊する微小な液体滴を非液体吐出領域に移動することができ、ヘッド周辺部材への微小な液体滴の付着を防止できる。その結果、媒体の汚れを防止できる。
かかる液体吐出装置であって、前記所定方向に沿って取り付けられているリニアスケールに基づいて前記ヘッドの位置が検出されること。
このような液体吐出装置によれば、リニアスケールに微小な液体滴が付着してしまうことを防止でき、ヘッドの位置検出を精度良く行える。
かかる液体吐出装置であって、前記ファンにより前記所定方向に風が流れる位置と前記リニアスケールとの間に前記ヘッドが位置すること。
このような液体吐出装置によれば、所定方向に流れる風と共に移動する微小な液体滴をリニアスケールから出来る限り遠ざけることができ、リニアスケールに微小な液体滴が付着してしまうことをより防止できる。
かかる液体吐出装置であって、前記ヘッドは駆動信号により液体を吐出し、前記液体吐出装置は前記駆動信号を生成する駆動信号生成部を有し、前記ファンは、前記駆動信号生成部を冷却するためのファンであること。
このような液体吐出装置によれば、駆動信号生成部の過度な発熱による液体吐出装置の故障を防止できる。ヘッド周辺部材への微小な液体滴の付着を防止するファンと駆動信号生成部を冷却するためのファンとを共通化することで、コストダウンや省スペース化を図れる。
かかる液体吐出装置であって、前記ファンから送り出す風によって、前記所定方向に風を送ること。
このような液体吐出装置によれば、ファンから風を送り出す方が、液体吐出装置内に風を所定方向に流し易く、微小な液体滴を非液体吐出領域により移動できる。
かかる液体吐出装置であって、前記ファンは、前記ヘッドに対して前記所定方向と交差する方向にずれた位置に風を流すこと。
このような液体吐出装置によれば、所定方向に流れる風がヘッドに衝突して、風の流れが乱れてしまうことを防止できる。また、ヘッド周辺部材への微小な液体滴の付着を防止するファンと駆動信号生成部を冷却するためのファンとを共通化し、ファンが液体吐出装置の外部から吸気する場合に、発熱する駆動信号生成部により加熱された風がヘッドに吹付けられてヘッドが過度に加熱し、吐出不良を発生させてしまうことを防止できる。
かかる液体吐出装置であって、前記ファンは前記ヘッドの液体吐出面よりも上方に風を流すこと。
このような液体吐出装置によれば、ヘッドの下方に位置する部材(例えばプラテン等)に付着した液体が舞い上がってしまうことを防止できる。また、ヘッドの液体吐出面から吐出される液体滴が風の影響を受けて正規の位置からずれて着弾してしまうことを防止できる。
===インクジェットプリンタの構成===
以下、液体吐出装置をインクジェットプリンタとし、また、インクジェットプリンタの中のシリアル式プリンタ(プリンタ1)を例に挙げて実施形態を説明する。
図1は、本実施形態のプリンタ1の全体構成ブロック図である。図2Aは、プリンタ1の斜視図の一部であり、図2Bは、プリンタ1の断面図の一部である。外部装置であるコンピュータ60から印刷データを受信したプリンタ1は、コントローラ10により、各ユニット(搬送ユニット20、キャリッジユニット30、ヘッドユニット40)を制御し、用紙S(媒体)に画像を形成する。また、プリンタ1内の状況を検出器群50が監視し、その検出結果に基づいて、コントローラ10は各ユニットを制御する。
コントローラ10は、プリンタ1の制御を行うための制御ユニットである。インターフェース部11は、外部装置であるコンピュータ60とプリンタ1との間でデータの送受信を行うためのものである。CPU12は、プリンタ1全体の制御を行うための演算処理装置である。メモリ13は、CPU12のプログラムを格納する領域や作業領域等を確保するためのものである。CPU12は、ユニット制御回路14により各ユニットを制御する。
搬送ユニット20は、用紙Sを印刷可能な位置に送り込んだ後、印刷時に搬送方向に所定の搬送量で用紙Sを搬送させるためのものであり、給紙ローラ21と、搬送モータと、搬送ローラ23と、プラテン24と、排紙ローラ25とを有する。給紙ローラ21を回転させ、印刷すべき用紙Sを搬送ローラ23まで送る。紙検出センサ51が、給紙ローラ21から送られてきた用紙Sの先端の位置を検出すると、コントローラ10は搬送ローラ23を回転させ、用紙Sを印刷開始位置に位置決めする。用紙Sが印刷開始位置に位置決めされたとき、ヘッド41の少なくとも一部のノズルは、用紙Sと対向している。
キャリッジユニット30(移動機構に相当)は、ヘッド41を搬送方向と交差する移動方向(所定方向に相当)に移動させるためのものである。タイミングベルト34は一対のプーリ33に掛け渡され、また、タイミングベルト34の一部はキャリッジに接続されている。キャリッジモータ32の回転軸に取り付けられているプーリ33の回転によって、タイミングベルト34が移動し、それに伴って、キャリッジ31とヘッド41がガイド軸35に添って移動方向に移動する。キャリッジ31(ヘッド41)の移動方向の位置は、キャリッジ31の背面側のリニア式エンコーダがリニアスケール52を読み取ることで制御する。
ヘッドユニット40は、用紙Sにインクを吐出するためのものであり、ヘッド41(1個)と、ヘッド41を駆動するためのヘッド駆動回路42とを有する。ヘッド41の下面には、インク吐出部であるノズルが複数設けられ、各ノズルには、インクが入ったインク室(不図示)と、インク室の容量を変化させてインクを吐出させるための駆動素子(ピエゾ素子)が設けられている。
シリアル式のプリンタ1は、移動方向に沿って移動するヘッド41からインクを断続的に吐出させ、用紙S上にドットを形成するドット形成処理と、用紙Sを搬送方向に搬送する搬送処理を交互に繰り返すことで、先のドット形成処理により形成されたドットの位置とは異なる位置にドットが形成され、画像が完成する。
===ヘッドの駆動について===
図3は、駆動信号生成回路70を示す図であり、図4は、駆動信号生成回路70とヘッド駆動回路42を示す図であり、ヘッド駆動回路42により、各ノズルに対応したピエゾ素子が動作することを示している。図5は、各信号のタイミングチャートである。
<駆動信号生成回路について>
図3に示すように、駆動信号生成回路70は、波形生成回路71と電流増幅回路72とを有し、あるノズル群(ピエゾ素子PZT)に対して共通に使用される駆動信号COMを生成する。まず、波形生成回路71が、DAC値(デジタル信号の波形情報)に基づいて、駆動信号COMの基となる電圧波形信号COM’(アナログ信号の波形情報)を生成する。そして、電流増幅回路72は、電圧波形信号COM’について、その電流を増幅し、駆動信号COMとして出力する。
電流増幅回路72は、駆動信号COMの電圧上昇時に動作する上昇用トランジスタQ1(NPN型トランジスタ)と、駆動信号COMの電圧下降時に動作する下降用トランジスタQ2(PNP型トランジスタ)を有する。上昇用トランジスタQ1は、コレクタが電源に接続され、エミッタが駆動信号COMの出力信号線に接続されている。下降用トランジスタQ2は、コレクタが接地(アース)に接続され、エミッタが駆動信号COMの出力信号線に接続されている。
波形生成回路71からの電圧波形信号COM’によって、上昇用トランジスタQ1がON状態になると、駆動信号COMが上昇し、ピエゾ素子PZTの充電が行われる。一方、電圧波形信号COM’によって、下降用トランジスタQ2がON状態になると、駆動信号COMが下降し、ピエゾ素子PZTの放電が行われる。そうして、図5に示すような、繰り返し周期T内に第1駆動パルスW1と第2駆動パルスW2を有する駆動信号COMが生成される。
<ヘッド駆動回路について>
ヘッド駆動回路42は、180個の第1シフトレジスタ421と、180個の第2シフトレジスタ422と、ラッチ回路群423と、データセレクタ424と、180個のスイッチSWとを有する。このヘッド駆動回路42は180個のノズルから成るノズル群に対応し、図中のかっこ内の数字は、部材(又は信号)が対応するノズルの番号を示している。
まず、印刷信号PRTは、180個の第1シフトレジスタ421に入力され、その後、180個の第2シフトレジスタ422に入力される。その結果、シリアル伝送された印刷信号PRTは、180個の2ビットデータである印刷信号PRT(i)に変換される。この印刷信号PRT(i)は、ノズル#iに割り当てられている1画素のデータに対応した信号である。
そして、ラッチ信号LATの立ち上がりパルスがラッチ回路群423に入力されると、各シフトレジスタの360個のデータがラッチ回路群423にラッチされる。ラッチ信号LATの立ち上がりパルスがラッチ回路群423に入力されるとき、データセレクタ424にもラッチ信号LATの立ち上がりパルスが入力され、データセレクタ424は初期状態となる。
また、データセレクタ424は、ラッチ前(初期状態となる前)に、各ノズル#iに対応する2ビットの印刷信号PRT(i)をラッチ回路群423から選択し、各印刷信号PRT(i)に応じたスイッチ制御信号prt(i)を各スイッチSW(i)に出力する。
このスイッチ制御信号prt(i)により、ピエゾ素子PZT(i)に対応したスイッチSW(i)のオン・オフ制御が行われる。そして、スイッチのオン・オフ動作が、駆動信号生成回路70から伝送された駆動信号COMをピエゾ素子に印加もしくは遮断し(DRV(i))、ノズル#iからインクが吐出される、又は、吐出されない。
<インクの吐出について>
例えば、スイッチ制御信号prt(i)のレベルが「1」のとき、スイッチSW(i)はオンとなり、駆動信号COMが有する駆動パルス(W1,W2)をそのまま通過させ、駆動パルスがピエゾ素子PZT(i)に印加される。そして、駆動パルスがピエゾ素子PZT(i)に印加されると、その駆動パルスに応じてピエゾ素子PZT(i)が変形し、インク室の一部を区画する弾性膜(側壁)が変形し、インク室内の既定量のインクがノズル#iから吐出される。一方、スイッチ制御信号prt(i)のレベルが「0」のとき、スイッチSW(i)はオフとなり、駆動信号COMが有する駆動パルスを遮断する。
本実施形態では、1つの画素に対する印刷信号prt(i)は2ビットのデータであり、1つの画素は、「大ドットが形成される」「中ドットが形成される」「小ドットが形成される」「ドットが形成されない」の4階調で表現される。図5に示すように、スイッチ制御信号prt(i)が「11」の場合、ピエゾ素子PZT(i)に第1駆動パルスW1と第2駆動パルスW2が印加される。そして、2つの駆動パルスがピエゾ素子PZT(i)に印加されることでノズル#iから大ドットに応じたインク量が吐出され、大ドットが形成される。同様に、スイッチ制御信号prt(i)が「10」の場合、中ドットが形成され、スイッチ制御信号prt(i)が「01」の場合、小ドットが形成される。また、スイッチ制御信号prt(i)が「00」の場合、ピエゾ素子PZT(i)に駆動パルスが何も印加されないので、ピエゾ素子PZT(i)が変形せず、ドットは形成されない。即ち、駆動信号によりヘッド41のノズルから液体が吐出される。
===第1実施形態:インクミストの付着防止===
ノズルから吐出された微小なインク滴(以下、インクミスト)が用紙に着弾せずに舞い上がったり、プラテン24等のヘッド41周辺部材に付着したインクが舞い上がったりすることで、プリンタ1内にはインクミストが浮遊する。特に、ヘッド41周辺の領域、即ち、キャリッジ31によりヘッド41が移動する範囲の領域には比較的に多くのインクミストが浮遊する。インクミストがヘッド41周辺部材(例えばプラテン24や給紙部材)に付着すると媒体を汚してしまう。そこで、本実施形態では、ヘッド41周辺部材へのインクミストの付着の軽減を目的とする。
図6Aは第1実施形態のプリンタ1の断面概略図であり、図6Bは第1実施形態のプリンタ1の上面概略図である。第1実施形態のプリンタ1はヘッド41の移動方向(所定方向に相当)に風を流すファン90を有する。図中のファン90は、移動方向の右側の非印刷領域に位置し、移動方向の右側から左側に風を流している。なお、図6A中に示すように、ヘッド41が用紙Sに対してインクを吐出する領域を「印刷領域」とし、それ以外の領域を「非印刷領域」とする。また、図6Bには、ヘッド41の移動範囲を点線にて示す。ヘッド41は、印刷領域だけでなく、非印刷領域に位置するフラッシング部80まで移動する。なお、ヘッド41がフラッシング部80に移動した際にフラッシングが行われる。フラッシングとは、ノズル付近のインクの増粘によりノズルが目詰まりしたり、ノズル内に気泡が混入したりして、適正な量のインクが吐出されなくなってしまうことを防止するために、ノズルを回復する処理(クリーニング処理)である。具体的には、印刷する画像とは関係の無い駆動信号を駆動素子に印加し、強制的にインクを吐出させる動作である。
図6Aに示すように、ヘッド41が移動する空間を利用して、ファン90により移動方向に風を流すことによって、ファン90からの風が、ヘッド41の移動範囲に亘って浮遊するインクミストを巻き込みながら流れ、インクミストを非印刷領域に移動できる。このとき、ヘッド41の移動範囲に亘ってインクミストが浮遊する空間に、ファン90からの風が移動方向に流れる。また、ファン90からの風の通り道に浮遊するインクミストは風と共に非印刷領域に移動する。また、風の通り道に浮遊しないインクミストであっても、風が流れている領域は負圧領域となるため、風の通り道の周辺に浮遊するインクミストも、図6の点線の矢印に示すように風に吸い寄せられ、非印刷領域に移動する。即ち、ヘッド41が移動する空間を利用して、ヘッド41周辺に移動方向に風を流すことで、ヘッド41の移動範囲に浮遊するインクミストを非印刷領域に移動させることができる。インクミストが非印刷領域に移動することによって、ヘッド41周辺の部材にインクミストが付着してしまうことを防止できる。特に、インクミストが非印刷領域に移動することによって、印刷領域に位置する部材にインクミストが付着してしまうことを防止でき、媒体を汚してしまうことを防止できる。
本実施形態のプリンタ1のように、ヘッド41が移動方向に移動しながら画像を形成するシリアル式のプリンタでは、ヘッド41が移動するための空間を有する。そこで、ファン90が、このヘッド41の移動空間を利用して移動方向に風を流すことで、移動方向に沿う風の流れが乱れ難く、インクミストを非印刷領域に移動できる。また、プラテン24等に付着したインクを風の乱れにより舞い上がらせてしまうことを防止できる。
なお、移動方向左側の非印刷領域ではファン90からの風が弱くなるため、非印刷領域に移動したインクミストは、プリンタ1と外部との何れかの連通口から適宜排気されるか、非印刷領域に位置する部材に付着するため、媒体を汚す虞がない。プリンタ1と外部との何れかの連通口からインクミストが排出されれば、プリンタ1の外部が局所的に汚れてしまうことを防止できる。
また、プリンタ1の移動方向の左側にファン90からの風の排気口(不図示)を設けてもよい。このとき、インクミストが局所的に排気されないように、複数の排気口を設けたり、排気口にフィルタを設けたりしてもよい。そして、ファン90により移動方向に風を流し(ファンから送り出す風によって移動方向に風を流し)、ファン90からの風の排気口を設けることで、印刷中にプリンタ1内部にこもった熱をプリンタ1外部に排出することができ、プリンタ1内部の冷却効果も得られる。また、ファン90によりヘッド41周辺に風が流れることで、インクを吐出することによるヘッド41の発熱を抑えることができる。その結果、ヘッド41の過度な発熱によるインクの吐出不良を防止できる。
また、本実施形態のプリンタ1では、ヘッド41の背面側(上流側)に移動方向に沿って取り付けられているリニアスケール52に基づいて、ヘッド41の位置検出(位置制御)を行う。そのため、ファン90の風が移動方向に沿うことによって、インクミストがリニアスケールに付着し難くなる。その結果、ヘッド41の位置制御を長い期間に亘って精度よく行うことができる。
更に、この第1実施形態では、図6Bに示すように、ファン90により移動方向に風が流れる位置とリニアスケールとの間にヘッド41が位置する。即ち、リニアスケール52はヘッド41に対して搬送方向の上流側に位置し、ファン90の風の流れる位置はヘッド41に対して搬送方向の下流側となり、ヘッド41を境にリニアスケール52と搬送方向の反対側にファン90からの風が流れる。そうすることで、インクミストを巻き込んで移動方向に流れる風とリニアスケール52を出来るだけ離すことができ、よりリニアスケールの汚れを防止できる。
もし、ファンの風を移動方向と交差する搬送方向に上流側に向けて吹かせてしまうと、ヘッド41が移動する範囲に浮遊するインクミストがリニアスケール52に付着してしまう。リニアスケール52が汚れてしまうと、ヘッド41の位置制御が正確に行われなくなってしまう。リニアスケールを有さないプリンタであっても、ファンの風を移動方向と交差する搬送方向に吹かせてしまうと、給紙部材や排紙部材にインクミストが付着し、媒体を汚してしまう。
つまり、ファンの風を搬送方向に流してしまうと、媒体の搬送経路に位置する部材にインクミストが付着して媒体を汚してしまうのに対して、本実施形態のファン90のように、ファン90の風を移動方向に流すことによって、媒体を汚してしまう虞のない位置(非印刷領域)までインクミストを移動できる。
なお、本実施形態では、移動方向の右側に位置するファン90からの風が、移動方向の右から左に流れる。そのため、ファン90はインクミストと共に風を印刷領域から非印刷領域に吹き出すとも言える。しかし、これに限らず、移動方向の右側に位置するファンがプリンタ1内の空気を吸い込むようにして、移動方向の左側から右側に風を流してもよい(移動方向に沿う気流を発生させてもよい)。但し、この第1実施形態のようにファン90から風を吹き出す方が、ファンが空気を吸い込むよりも、移動方向に風を流し易い。
第1実施形態では、図6Aに示すようにファン90からの風がヘッド41の上方を流れ、図6Bに示すようにファン90からの風がヘッド41の下流側を流れる。即ち、ヘッド41の移動空間を利用しつつも、ファン90からの風がヘッド41やヘッド41周辺の部材に直接吹付けられることを避けている。つまり、ファン90からの風の通り道の少なくとも一部にヘッド41やヘッド41周辺の部材が位置しないようにする。そうすることで、ファン90からの風がヘッド41やヘッド41周辺の部材に衝突し、移動方向に沿った風の流れを乱したり、風量が弱まったりすることを防止できる。ヘッド41からずれた位置に風が流れたとしても、前述のように、風が流れている領域は負圧領域となるため、ヘッド41の移動範囲に浮遊するインクミストを風に吸い寄せ、非印刷領域に移動できる。
なお、ファン90からの風の通り道とファン90との間に隔壁が設けられ、隔壁にファン90からの風を送り出す開口部(例:スリット)が設けられている場合には、開口部から風を送る方向に延長した領域がファン90からの風の通り道となり、隔壁が設けられていない場合には、ファン90自体から風を送る方向に延長した領域がファン90からの風の通り道となる。
また、ファン90からの風がヘッド41に衝突しないように、ファン90からの風をヘッド41の上方やヘッド41の搬送方向(所定方向と交差する方向)の下流側にずらすに限らず、ヘッド41の下方やヘッド41の搬送方向の上流側にずらしてもよい。但し、前述のように、ファン90からの風をヘッド41の下流側に流す方が、リニアスケール52と風の流れる位置(風の通り道)を離すことができ、リニアスケール52にインクミストが付着してしまうことをより防止できる。
また、ファン90からの風をヘッド41の上方に流す方が、ヘッド41の下方に位置するプラテン24に付着しているインクを舞い上がらせてしまうことを防止できる。他にも、ヘッド41のノズル面と用紙Sとの間に風が流れると、ヘッド41から吐出されるインク滴が正規の位置からずれて着弾してしまう虞がある。そのため、ファン90からの風を、ヘッド41の上方、少なくともヘッド41のノズル面(液体吐出面に相当)よりも上方に流すことが好ましい。
また、図6に示すように、移動方向の右側から左側へファン90の風を移動方向(所定方向)に送り出す際に、プリンタ1の外部から空気を吸引することで外部の清浄な空気(インクミスト等を含まない空気)をプリンタ1内部に流すことができる。ただし、プリンタ1内部の空気をファン90の右側から吸引し、風を移動方向の右側から左側へ移動方向に流しても良い。
===第2実施形態:インクミストの付着防止===
図7は、駆動信号生成回路の基板43上のトランジスタQ1,Q2と接触するように取り付けられたヒートシンク44を示す図である。トランジスタを構成する半導体には接合部(不図示)というポイントが有り、トランジスタが駆動信号COMを生成するときに、接合部が発熱する。この発熱によって、トランジスタ自身の温度が高温になると、トランジスタが破壊してしまう虞がある。そこで、図示するように、一対のトランジスタに接触するようにヒートシンク44(放熱部材)を設ける。ヒートシンク44はトランジスタQ1,Q2が発熱した熱を外部へ放熱する。そのため、ヒートシンク44によりトランジスタQ1,Q2の温度上昇を防止することができる。
更に、本実施形態のヒートシンク44には、筒状の空洞46が設けられている。空洞46が設けられることで、ヒートシンク44の表面積が大きくなり、その分だけ空気中に放熱される熱量も増加する。また、空洞46の出入り口となるヒートシンク44の側面のうちの一方側にはファン45が設けられている。ファン45により空気をヒートシンク44の空洞46内に強制的に通過させ、ヒートシンク44の熱を空気に伝達し易くしている。その結果、ヒートシンク44とトランジスタの冷却効果が高まる。
図8は、第2実施形態のプリンタ1の斜視図である。図9Aは、第2実施形態のプリンタ1の概略断面図であり、図9Bは、第2実施形態のプリンタ1の概略上面図である。この第2実施形態では、図7に示すトランジスタ冷却用ファン45からの風が、ヒートシンク44の空洞46内を通過し、プリンタ1内に移動方向に流れる。その結果、前述の第1実施形態のファン90(図6)と同様に、ヘッド41の移動範囲内に浮遊するインクミストを非印刷領域に移動することができる。つまり、第2実施形態では、トランジスタ冷却用ファンと、インクミスト付着防止のファンとを兼用する。そうすることで、2つのファンを個別に設けるプリンタに比べて、省スペース化、低コスト化、制御の簡略化、省電力化を図れる。
第2実施形態のファン45は図9に示すようにプリンタ1の外部からの空気を吸気し、ファン45からの風はプリンタ1内部に移動方向の右側から左側へ流れる。そのため、第1実施形態の図6と同様に、ヘッド41の移動範囲内に浮遊するインクミストは、ファン45から吹き出される風により非印刷領域に移動する。その結果、ヘッド41周辺部材(プラテン24やリニアスケール52)にインクミストが付着して媒体を汚してしまうことを防止できる。
ところで、ヒートシンク44やトランジスタQ1,Q2が取り付けられた基板43とヘッド41は、図9に示すように、プリンタ1の外枠1’に囲われている。即ち、ヒートシンク44、トランジスタQ1,Q2、ヘッド41は、同じ筐体内(プリンタ1の外枠1’内)に納められていると言える。そのため、駆動信号を生成することによってトランジスタ(駆動信号生成部)が発熱すると、その熱はプリンタ1の内部(外枠1’内)にこもりやすい。ゆえに、プリンタ1の使用中は、プリンタ1の内部温度t+Δtの方がプリンタ1の外部温度tよりも高くなる。特に、トランジスタの周辺温度は外気温度tに比べて高くなる。
そのため、この第2実施形態のファン45のように、ファン45がプリンタ1’外部の空気tをプリンタ1’内部に吸気する方が、ファンがプリンタ1’内部の空気t+Δtを外部に排気するよりも、ヒートシンク44の空洞46内を通過する空気の温度が低くなる。つまり、ファン45がプリンタ1’外部の空気を吸気する方が排気する場合に比べてヒートシンク44の温度をより下げることができ、トランジスタの冷却効果が高い。
但し、ファン45がプリンタ1外部の空気を吸気すると、トランジスタの発熱により加熱された空気がプリンタ1内部に移動方向に流れる。そうすると、プリンタ1内部に位置するヘッド41は、加熱された空気の影響を受けて、温度上昇しやすくなる。ヘッド41の温度が過度に上昇すると、ドット抜けや飛行曲がり等の吐出不良が発生したり、ヘッド自身が故障したりしてしまう。
そこで、第2実施形態では、図9に示すように、ヒートシンク44とファン45とトランジスタQ1,Q2が設けられた基板43をヘッド41の上方に配置し、また、ファン45をヘッド41よりも搬送方向の下流側に配置する。そうすることで、ヒートシンク44により加熱された空気は、ヘッド41よりも上方であり、ヘッド41よりも搬送方向の下流側を、移動方向に流れる。そのため、加熱された空気が直接ヘッド41に吹付けられることを防止できる。
また、ファン45からの風がヘッド41に直接吹付けられなくとも、前述のように、風が流れている領域は負圧領域となるため、ヘッド41の移動範囲に浮遊するインクミストを風に吸い寄せ、非印刷領域に移動できる。ファン45からの風がヘッド41に衝突しないため、移動方向に沿った風の流れが乱れてしまうことも防止できる。そして、ヘッド41よりも上方にファン45からの風を流すことで、プラテン24等に付着しているインクミストを舞い上がらせたり、ヘッド41のノズル面から吐出されるインク滴の着弾位置をずらしたりしてしまうことを防止できる。更に、ヘッド41よりも搬送方向の下流側に風を流すことで、ヘッド41の上流側に位置するリニアスケール52からインクミストを離すことができ、インクミストの汚れをより防止できる。
つまり、ファン45からの加熱された空気をヘッド41に直接吹付けないようにすることで、ヘッド41の温度上昇とヘッド41周辺部材へのインクミストの付着を防止できる。
また、プリンタ1内の空気をファンで吸気することにより移動方向に風を流しても(移動方向に沿う気流を発生させても)、プリンタ1外の空気をファン45が吸気し、ファン45がプリンタ内に空気を吹き出すことにより移動方向に風を流しても、ヘッド41の移動範囲に浮遊するインクミストを非印刷領域に移動することができる。ただし、この第2実施形態のように、トランジスタ冷却用ファンと、インクミスト付着防止のファンとを兼用する場合には、ファン45がプリンタ1の外部の空気を吸気し、ファン45がプリンタ1内に空気を吹き出す方が好ましい。その理由の1つとして、前述のように、ファン45がプリンタ1外部の空気を吸気すると、プリンタ1外部の比較的に低い温度の空気をヒートシンク44の空洞46内に通過させることができ、トランジスタの冷却効果が高いことが挙げられる。
また、プリンタ1内の空気をファンで吸気することにより移動方向に風を流そうとすると(移動方向に沿う気流を発生させようとすると)、ヘッド41の移動範囲に浮遊するインクミストが、ファンが設けられた基板43上に付着してしまう。基板43上にインクミストのような液体が付着すると、基板43上の電子部品が正常に作動しなくなり、プリンタ1の故障の原因となってしまう。そのため、トランジスタ冷却用ファンとインクミスト付着防止のファンを兼用する場合には、ファン45がプリンタ1外部の空気をプリンタ1内部へ吹き出して移動方向に風を流すことで、基板43にインクミストが付着してしまうことを防止できる。逆に、インクミストが基板43に近付こうとしても、ヒートシンク44の空洞46からの空気の吹き出しにより、インクミストを基板43から遠ざけることができる。
なお、ファン45は図9に示すように、ヒートシンク44の側面のうちのプリンタ1の外部側の側面に設けてもよいし、ヒートシンク44の側面のうちのプリンタ1の内部側の側面に設けてもよい。但し、ヒートシンク44は表面積を大きくするほど放熱効果が高まるため、例えば、ヒートシンク44の空洞46内にヒダを設けることがある。このようなヒートシンク44を用いて、第2実施形態のようにファン45がプリンタ1外部の空気を空洞46内に吸気するときは、ファン45をプリンタ1の外部側のヒートシンク44の側面に配置することが好ましい。その方がファン45の吸い込み風量が大きくなるからである。
ところで、通常の印刷時には画像データに基づいて選択されたノズルからインクが吐出されるのに対して、フラッシング時には、多くのノズル(全てのノズル又は吐出不良であるノズル)から多量のインクが吐出される。そのため、フラッシング時にも多くのインクミストが発生し易いといえる。
そこで、この第2実施形態では、トランジスタQ1,Q2とヒートシンク44とファン45とが取り付けられた基板43をフラッシング部80の真上に配置する。真上に配置するとは、基板43とフラッシング部80のキャリッジの移動方向における位置が等しくなるように配置することである。そうすることで、基板43に取り付けられたファン45からの風の吹き出し口(空洞46の左側側面)がフラッシング部80よりも上方に位置し、フラッシング部80にて発生したインクミストは、ファン45からの風に巻き込まれず、フラッシング部80が位置する非印刷領域に留まる。その結果、フラッシング部80にて発生したインクミストが印刷領域に移動し、ヘッド41周辺部材を汚してしまうことを防止できる。
更に、基板43をフラッシング部80の真上に配置することで、図9に示すような、基板43を載置する仕切り板82(基板43を載置する台)がフラッシング部80の真上に位置する。そのため、フラッシング時にインクミストが舞い上がったとしても、インクミストは仕切り板82の下面に付着し、基板43に付着してしまうことが防止される。
基板43を載置する仕切り板82は、図9Aに示すように、基板43の周囲を囲う仕切り板82でもよい。仕切り板82によって、プリンタ1内部を、基板43が位置する「基板領域」とヘッド41が位置する「ヘッド領域」とに分けることができる。基板43とヘッド41との間に仕切り板82が設けられることで、ヘッド41の移動範囲に浮遊するインクミストが基板43により付着し難くなる。また、仕切り板82によってヒートシンク44やトランジスタQ1,Q2の輻射熱を遮ることができるため、ヘッド41の温度上昇を防止できる。
但し、「ヘッド領域」のヘッド41の移動範囲に浮遊するインクミストを移動方向の左側の非印刷領域に移動させるために、仕切り板82にて囲われた「基板領域」内にてファン45がプリンタ1外部から吸気した風を「ヘッド領域」に吹き出す必要がある。そのために、図9に示すように、ファン45と対向する仕切り板82にスリット81を設けるとよい。そうすることで、ヘッド41の移動範囲に亘ってインクミストが浮遊する空間にファン45の風が移動方向に流れる。また、仕切り板82に設けられたスリット81により、ファン45からの風が搬送方向に広がることなく整流され、より確実にプリンタ1内に移動方向に沿って風を流すことができる。
===その他の実施の形態===
上記の各実施形態は、主としてインクジェットプリンタを有する印刷システムについて記載されているが、部材へのインクミストの付着軽減方法等の開示が含まれている。また、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
<ファンについて>
前述の実施形態のように、ファンにより移動方向に風を流す際に、ヘッド41の上方や搬送方向の下流側に吹かせるに限らず、ヘッド41周辺であれば、ヘッド41の下方や搬送方向の上流側、ヘッド41の真横に風を流してもよい。そうすることで、ヘッド41周辺(ヘッド41の移動範囲)に浮遊するインクミストを非印刷領域に移動させることができ、ヘッド41周辺部材の汚れを防止できる。
また、前述の実施形態では、ファンによってプリンタ1の外部から空気を吸引して、吸引した空気をファンがプリンタ内に送り出すことによって、所定方向(移動方向)に風を流しているが、ファンによってプリンタ内部の空気を吸引して、吸引される空気の流れによって、移動方向に風を流しても良い。ただし、ファンからプリンタ内部に風を送り出すことによって移動方向に風を流す方が、ファンがプリンタ内部の空気を吸引するよりも、所定方向に風が流れ易く、整流効果が高い。その結果、ヘッド周辺部材にインクミストを付着させずに、インクミストを非印刷領域へ移動させることができる。
<液体吐出装置について>
前述の実施形態では、液体吐出装置としてインクジェットプリンタを例示していたが、これに限らない。液体吐出装置であれば、プリンタ(印刷装置)ではなく、様々な工業用装置に適用可能である。例えば、布地に模様をつけるための捺染装置、カラーフィルター製造装置や有機ELディスプレイ等のディスプレイ製造装置、チップへDNAを溶かした溶液を塗布してDNAチップを製造するDNAチップ製造装置、回路基板製造装置等であっても、本件発明を適用することができる。
また、液体の吐出方式は、駆動素子(ピエゾ素子)に電圧をかけて、インク室を膨張・収縮させることにより液体を吐出するピエゾ方式でもよいし、発熱素子を用いてノズル内に気泡を発生させ、その気泡によって液体を吐出させるサーマル方式でもよい。
本実施形態のプリンタの全体構成ブロック図である。 図2Aはプリンタの斜視図であり、図2Bはプリンタの断面図である。 駆動信号生成回路を示す図である。 駆動信号生成回路とヘッド駆動回路を示す図である。 各信号のタイミングチャートである。 図6Aはプリンタの断面概略図であり、図6Bはプリンタの上面概略図である。 駆動信号生成回路の基板上のヒートシンクを示す図である。 プリンタの斜視図である。 図9Aはプリンタの概略断面図であり、図9Bはプリンタの概略上面図である。
符号の説明
1 プリンタ、10 コントローラ、11 インターフェース部、12 CPU、
13 メモリ、14 ユニット制御回路、20 搬送ユニット、21 給紙ローラ、
23 搬送ローラ、24 プラテン、25 排紙ローラ、30 キャリッジユニット、
31 キャリッジ、32 キャリッジモータ、33 プーリ、34 タイミングベルト、35 ガイド軸、40 ヘッドユニット、41 ヘッド、42 ヘッド駆動回路、
421 第1シフトレジスタ、422 第2シフトレジスタ、423 ラッチ回路群、
424 データセレクタ、43 基板、44 ヒートシンク、45 ファン、
46 空洞、50 検出器群、51 紙検出センサ、52 リニアスケール、
60 コンピュータ、70 駆動信号生成回路、71 波形生成回路、
72 電流増幅回路、80 フラッシング部、81 スリット、82 仕切り板、
90 ファン、

Claims (7)

  1. 媒体に液体を吐出するヘッドと、
    前記ヘッドを所定方向に移動する移動機構と、
    ファンと、
    を有する液体吐出装置であって、
    前記ファンは前記液体吐出装置内に前記所定方向に風を流すことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
    前記所定方向に沿って取り付けられているリニアスケールに基づいて前記ヘッドの位置が検出される液体吐出装置。
  3. 請求項2に記載の液体吐出装置であって、
    前記ファンにより前記所定方向に風が流れる位置と前記リニアスケールとの間に前記ヘッドが位置する液体吐出装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の液体吐出装置であって、
    前記ヘッドは駆動信号により液体を吐出し、
    前記液体吐出装置は前記駆動信号を生成する駆動信号生成部を有し、
    前記ファンは、前記駆動信号生成部を冷却するためのファンである、
    液体吐出装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の液体吐出装置であって、
    前記ファンから送り出す風によって、前記所定方向に風を送る液体吐出装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の液体吐出装置であって、
    前記ファンは、前記ヘッドに対して前記所定方向と交差する方向にずれた位置に風を流す液体吐出装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の液体吐出装置であって、
    前記ファンは前記ヘッドの液体吐出面よりも上方に風を流す液体吐出装置。
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