JP2009259060A - ストリームデータ記録再生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
ホスト部とストレージデバイスとの間でストリームデータを確実に転送し、安定した記録再生動作を可能とする。
【解決手段】
ホスト部2に対し映像や音声のストリームデータを入出力するためのストリームI/F部23と、アドレスやコマンド、写真やテキストデータの非ストリームデータを入出力するための非ストリームI/F部22と、ストレージデバイスに対するストレージI/F部29を備え、ホスト部2からの記録や再生といった動作要求に対し、バッファ部24を介してホスト部2とストレージデバイス間のデータ転送を行うとともに、ストレージデバイスへのデータ入出力を行うI/O実行部28の処理負荷からI/O負荷情報を生成、更新、保持するリソース管理部27と、前記動作要求を解釈し、記録再生などの動作要求の受入れ可否を前記I/O負荷情報から判断、応答する要求処理部26からなるコントローラ部27を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、ハードディスクドライブや半導体フラッシュメモリ等のストレージデバイスを備え、映像や音楽といったストリームデータの記録、再生、ネットワーク配信を行うストリームデータ記録再生技術に関する
従来、HDD(Hard Disk Drive)はPC(Personal Computer)の周辺機器としてOS(Operating System)やアプリケーションプログラム、ユーザが作成した文書データを格納する記録手段として用いられている。これに加えて、近年では大容量化、低価格化が進み、映像や音声といったストリームデータを格納する記録手段として、DVD(Digital Versatile Disc)/HDDレコーダやSTB(Set Top Box)、カムコーダ、カーナビゲーションシステム等のコンシューマ向けデジタル機器に利用されている。
また他の記録手段として、携帯電話やモバイルプレーヤ等の携帯型デジタル機器や監視カメラ装置では、HDDに比べて容量は少ないが耐衝撃性や低電力動作、静音性に優れた半導体フラッシュメモリが利用されている。さらにHDDと半導体フラッシュメモリを両方備えることによって、お互いの利点を生かす記録手段を備える機器もある。
例えば、特許文献1には、汎用的なデータを入出力する第1のインターフェイスとストリームデータのようなリアルタイムデータを専用に入出力する第2のインターフェイスを持ち、第2のインターフェイスでホスト部にあるエンコーダやデコーダと直接接続することによって、ホスト部のメモリを削減することが可能なデータ記録再生装置が開示されている。
特開2004−39129
特許文献1記載のデータ記録再生装置201は、図8に示すようにATA(Advanced Technology Attachment)仕様の汎用入出力インターフェイス部204と、専用入出力インターフェイス部205と、バッファメモリ203と、記録再生制御部206と、記録媒体207から構成されている。データ記録再生装置201の記録媒体としてHDDを用いることにより、ホスト部202と合わせてHDDレコーダを構成することが可能である。
記録はホスト部202から汎用入出力インターフェイス部204経由で与えられる所定コマンドを契機に開始し、専用入出力インターフェイス部205から入力されるストリームデータをバッファメモリ203経由で記録媒体207に格納していく。また再生は、同様にホスト部202から汎用入出力インターフェイス部204経由で与えられる所定コマンドを契機に開始し、記録媒体207から取得したストリームデータをバッファメモリ203経由で専用入出力インターフェイス部205から出力する。
ところでデータ記録再生装置201によれば、記録再生制御部206は、バッファメモリ203の使用状況(空き状況)に基づいて専用入出力インターフェイス部205を制御し、ホスト部202のエンコーダやデコーダといった接続先とハンドシェークしながらストリームデータの転送を行う。
このため、例えば記録と再生の同時動作によってストリームデータ数が増加すると、バッファメモリ203の使用状況(空き状況)が複雑に変化する。これに伴い、専用入出力インターフェイス部205のハンドシェークも複雑になり、ホスト部202とデータ記録再生装置201とのストリームデータの安定した転送が困難になるという課題がある。これを解決するために、より大きなバッファメモリを備える手段もあるが、部品コストが高くなるという別の課題もある。また、ホスト部202から複数のコマンドを同時に受付けることが可能であるため、記録再生制御部206等の性能によって転送するストリームデータのリアルタイム性が保持できなくなるという課題がある。これらの課題はストリームデータの欠落による映像や音声の品質劣化を引き起こしてしまう。
そこで本発明は上記課題を解決するために、記録や再生、ネットワーク配信処理を同時に、かつ確実に行うことを可能にするストリームデータ記録再生装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のストリームデータ転送制御装置は、ホスト部とストレージデバイスとの間に、コマンド等の非ストリームデータの入出力を行う非ストリームI/F部と、ストリームデータの入出力を専用に行うストリームI/F部と、バッファ部と、ホスト部からの記録、再生といった開始要求を受け付け、その要求がストレージデバイスに係るI/O処理負荷から実施可能か否かを判断する要求処理部と、その判断に必要な情報を生成、保持、更新するリソース管理部と、ホスト部から受信した後バッファ部に一時格納したストリームデータを、ストレージデバイスにおける格納場所を決定しながらライトしたり、格納場所を特定しながらリードしてバッファ部に一時格納し、ホスト部に転送したりするI/O実行部を具備するコントローラ部と、ストレージデバイスへのインターフェイスを提供するストレージI/F部からなるストリームデータ転送制御部を設けたことを特徴とする。
本発明のストリームデータ記録再生技術によれば、まずホスト部はストリームデータ転送制御部に直接ストリームデータを送信し、また受信することが可能である。さらに記録や再生といった開始要求を発行すると、ストリームデータ転送制御部がストレージデバイスに対して自律的にストリームデータをリード/ライトする。このため、ホスト部はストレージデバイスに対するI/O制御が不要になり、機器開発が容易になる。
またストリームデータ転送制御部は、ホスト部からの要求に対し、ストレージデバイスへの係るI/O処理負荷を参照し、その要求が受付け可能か否かを判断、応答することが可能である。このためストリームデータ転送制御部が過負荷になることを抑制し、適切な処理性能範囲で複数のストリームデータを確実に転送することができる。
以下に、本発明の実施の形態を説明する。
以下、図1を用いて本発明の第1の実施形態に関わるストリームデータ記録再生装置1を説明する。
図1は、アンテナで受信した放送コンテンツを表示装置で視聴したり、その放送コンテンツやネットワークで受信したIP放送コンテンツをストレージデバイス11に格納したり、ストレージデバイスに格納したこれらコンテンツを読出して表示装置で視聴したり、更にはネットワーク経由で他の装置に配信したりすることが可能なストリームデータ記録再生装置1を示しており、ホスト部2とストリームデータ転送制御部3と、HDDや不揮発性半導体メモリ、光ディスクまたは磁気ディスクを収容して記録または再生が可能なディスク装置といったストレージデバイス11から構成される。
ストリームデータ記録再生装置1の具体例は、HDD/DVDレコーダや携帯電話、カーナビゲーションシステム、カムコーダといったコンシューマ向けAV機器である。尚、放送コンテンツやIP放送コンテンツには様々なデータが含まれるが、以下では、一定時間内に一定量のデータ転送を保証しなければ品質が劣化してしまう映像や音楽等のリアルタイムデータをストリームデータと称す。
まずホスト部2を構成する各部を説明する。
ホスト部2は、受信処理部4と表示処理部5とホスト制御部6と通信処理部7から構成され、受信処理部4と表示処理部5と通信処理部7と、ストリームデータ転送制御部3は、ストリームデータを専用に扱うためのストリームデータ線9で接続されている。
またホスト制御部6とストリームデータ転送制御部3は、制御コマンドやテキストデータ等の非ストリームデータを扱うための非ストリームデータ線8で接続されている。
更に、受信処理部4と表示処理部5とホスト制御部6と通信処理部7は、バス10によって接続され、このバス10によって相互に必要な情報をやり取りできるようになっている。
ホスト制御部6が具備する非ストリームデータ線8は、ATAやUSBといったインターフェイス規格に準拠し、ストリームデータ線9はMPEG2−TS規格に準拠している。
ホスト制御部6は、汎用プロセッサやDRAM等の揮発性メモリ、半導体フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、上述したストリームデータ転送制御部3へのインターフェイス、リモコン等のユーザ指示を受付けるユーザインターフェイス、ソフトウェアプログラム(図示せず)から構成され、ストリームデータのストレージデバイス11への記録や再生、ネットワークへの配信を、受信処理部4や表示処理部5、通信処理部7、ストリームデータ転送制御部3を制御して達成する。
受信処理部4は、復調器やデスクランブラ、デマルチプレクサから構成され、受信信号を復調したデジタル信号のスクランブルを解いたり、ホスト制御部6の指示に従って所望の番組情報を含むストリームデータを抽出し、それをストリームデータ転送制御部3に転送したりする。
表示処理部5は、各種圧縮方式に対応したデコーダであり、ストリームデータ転送制御部3が出力するストリームデータを受け付け、それを所定の圧縮方式でデコードした後に表示装置に出力する。
通信処理部7は、有線や無線ネットワークに接続するためのコントローラであり、ネットワークの通信方式に準じたプロトコルを提供する。
次に記録、再生を例にとり、各部の動作及びストリームデータのフローを補足説明する。現在表示装置で視聴している番組を記録する場合、ホスト制御部6はユーザからリモコン等により記録指示を受付けると、ストリームデータ転送処理部3に対し、非ストリームデータ線8を経由して記録開始要求を発行する。
ストリームデータ転送制御部3は記録開始要求に対し、記録開始可能であれば非ストリームデータ線8を経由して記録可能応答を発行し、受信処理部4がストリームデータ線9で転送するストリームデータを受信し、順次ストレージデバイス11に格納していく。
一方、ストリームデータ転送制御部3は記録開始不可能であれば非ストリームデータ線8を経由して記録不可能応答を発行する。
ホスト制御部6は、記録可能応答を受信した場合、ユーザに対して記録を開始したことを表示装置等で通知する。一方、記録不可能応答を受信した場合、ユーザに対して記録が開始出来なかったことを表示装置等で通知する。
またストレージデバイス11に格納する番組を再生する場合、ホスト制御部6はユーザがリモコン等により選択したコンテンツの再生指示を受付けると、ストリームデータ転送制御部3に対し、非ストリームデータ線8を経由して所望の番組に関わる情報を備えた再生開始要求を発行する。
ストリームデータ転送制御部3は再生開始要求に対し、再生開始可能であれば非ストリームデータ線6を経由して再生可能応答を発行し、所定のストリームデータ線9によってストリームデータを表示処理部5に出力する。
一方、ストリームデータ転送制御部3は再生開始不可能であれば非ストリームデータ線8を経由して再生不可能応答を発行する。
ホスト制御部6は、再生可能応答を受信した場合、ユーザに対して再生を開始したことを表示装置等で通知する。一方、再生不可能応答を受信した場合、ユーザに対して再生が開始出来なかったことを表示装置等で通知する。
次に図2を用いて、ストリームデータ転送制御部3について説明する。
ストリームデータ転送制御部3は、非ストリームI/F部22とストリームI/F部23とバッファ部24と、要求処理部26とリソース管理部27とI/O実行部28を有するコントローラ部25と、ストレージI/F部29から構成され、非ストリームI/F部22とストリームI/F部23とバッファ部24とコントローラ部25とストレージI/F部29はバス30によって接続することにより相互に必要な情報をやり取りできるようになっている。
具体的には、バッファ部24はDRAM等の揮発性メモリであり、コントローラ部25はマイクロプロセッサやDRAM等の揮発性メモリ、半導体フラッシュメモリ等の不揮発性メモリから構成され、要求処理部26とリソース管理部27とI/O実行部28はマイクロプロセッサで動作するソフトウェアプログラムから構成され、さらにストレージI/F部29はATA規格に準拠している。
非ストリームI/F部22は非ストリームデータ線8を接続するインターフェイスであり、ホスト部2との間で非ストリームデータのやり取りを行う。
ストリームI/F部23は、ストリームデータ線9を接続するインターフェイスであり、ホスト部2との間でストリームデータのやり取りを行う。
要求処理部26は、ホスト部2が発行した記録開始要求や再生開始要求を解釈し、リソース管理部27のI/O負荷情報を参照しながら、要求受付可否判断に従って記録可能応答や再生可能応答、もしくは記録不可能応答や再生不可能応答を生成、発行する。
記録開始要求には少なくともコンテンツ名とそのコンテンツの平均的なビットレートが含まれており、また再生開始要求にも同様にコンテンツ名とそのコンテンツの平均的なビットレートが含まれている。そしてこれら情報は、コントローラ部25の要求処理部26やリソース管理部27やI/O実行部28で共有できるようになっている。
要求処理部26は、記録可能応答や再生可能応答をホスト部2に発行した際に、リソース管理部27やI/O実行部28に対し、それら応答を発行したことを記録開始指示や再生開始指示によって通知する。
尚、ホスト部2は記録停止要求や再生停止要求、一時停止要求、再生再開要求等コンシューマAV機器が備える要求を発行することが可能であり、要求処理部26はリソース管理部27やI/O実行部28に対し、これら要求を記録停止指示や再生停止指示等に変換して通知する。
リソース管理部27は、I/O実行部28からの情報に基づき、ストレージI/F部29に接続するストレージデバイス11に対し、データのリード(再生)/ライト(記録)に係る負荷を計測し、参照I/O負荷情報とI/O負荷状況情報の2つのI/O負荷情報を生成、更新、保持する。
具体的には、参照I/O負荷情報は、ストレージデバイス11に対し、コントローラ部25がデータをリード/ライトする際のファイルシステムやデバイスドライバ、メモリコピー動作等に係る処理負荷の総和をストリームの種類に対応させて記録したものである。
リソース管理部27は、参照I/O負荷情報をストリームデータ記録再生装置1の初回起動時に生成し、また接続するストレージデバイス11が変更されたときに更新する。ここでストレージデバイスの変更とは、例えば、ストレージデバイス11がHDDであれば、HDDが交換された場合であり、ストレージデバイス11が光ディスクであれば、光ディスクがディスク装置に新たに搭載された場合であり、不揮発性半導体メモリであれば、不揮発性半導体メモリが新たに半導体メモリ記録再生用装置に接続された場合などである。また終了(電源OFF等)時には不揮発性メモリに保持し、次回起動時、この不揮発性メモリに格納された参照I/O負荷情報を利用する。
初回起動時やストレージデバイス変更時、リソース管理部27は参照I/O負荷情報の生成、更新のためにI/O実行部28に対してI/O負荷計測指示を発行し、I/O実行部28は計測を実行して必要な情報を取得する。
またI/O負荷状況情報は、ストリームデータ記録再生装置1が動作中のコントローラ部25の処理負荷を記録したもので、記録、再生等によってストレージデバイス11へのアクセス状況に応じて時々刻々変化する。
リソース管理部27は、I/O負荷状況情報を起動毎に生成し、記録開始指示や再生開始指示等によって随時更新する。ストリームデータ記録再生装置1の動作中は揮発性メモリ上等に保持され、適宜更新されるが、終了(電源OFF等)時は破棄される。
I/O実行部28は、要求処理部26からの記録開始指示や再生開始指示、リソース管理部27からI/O負荷計測指示により、ストレージデバイスI/F部29を駆動してストレージデバイス11との間でデータのやり取りを実行するところである。
例えば記録開始指示に対し、I/O実行部28は、ストリームI/F部23経由でバッファ部24に一時保存したストリームデータを取得、ストレージデバイス11上の配置方法や場所を決定し、ストレージI/F部29経由でストレージデバイス11に順次転送して行く。
また再生開始指示に対し、I/O実行部28は所定コンテンツに該当するストリームデータをストレージデバイス11上の格納場所を特定しながら順次ストレージI/F部経由で取得する。そして、バッファ部24に一時保存しながらストリームI/F部23経由でホスト部2へ転送する。
さらにI/O負荷計測指示に対し、接続するストレージデバイス11の複数箇所に対して、複数の測定時間とデータサイズの組み合わせでリード/ライトを試み、このときのビットレートに対するコントローラ部25のI/O処理負荷を計測する。例えばストレージデバイス11がHDDである場合、内周部と外周部に対して所定サイズのデータを数回リード/ライトし、その際のコントローラ部25の処理負荷を計測する。更に得られた結果の平均値を求め、リソース管理部27に通知する。また測定時間とデータサイズの決定は、得られるビットレートが固定ビットレートコンテンツの代表的な値、例えば8Mbpsや20Mbpsになるようにする。
次に図3と図4を用いて、I/O負荷情報である参照I/O負荷情報とI/O負荷状況情報のデータ構成を説明する。
図3に参照I/O負荷情報のデータ構成を示す。図示するように、ライト用の参照I/O負荷情報41はビットレート42とI/Oに係る処理負荷であるI/O負荷率43を対応付けて所有し、同様にリード用の参照I/O負荷情報44も、ビットレート45とI/O負荷率46を所有している。
例えば図示するように、ライト用の参照I/O負荷情報41は、8Mbpsのとき8%、20Mbpsのとき10%、またリード用の参照I/O負荷44は8Mbpsのとき6%、20Mbpsのとき8%である。
次に図4にI/O負荷状況情報のデータ構成を示す。図示するように、現在ストレージデバイス11に対して入出力を行っている各ストリームデータを識別するストリーム番号52と、記録開始要求や再生開始要求に含まれるストリームデータのビットレート53、ライト用の参照I/O負荷情報41もしくはリード用の参照I/O負荷情報44から取得したI/O負荷率を加算した累積I/O負荷率54を備えている。
例えば図4は、20Mbpsのストリームデータの記録と8Mbpsのストリームデータの再生を行っている状態を示している。ここに新たに20Mbpsのストリームデータの記録開始指示を受付けると、図3に示したライト用の参照I/O負荷情報41から所定のビットレートに対するI/O負荷率を取得し、累積I/O負荷率はじめ、ストリーム番号や、ビットレートの欄に追記する。またストリーム番号2の再生停止指示を受付けると、当該情報を削除する。
次に、図2を参照しながら図5を用いて要求処理部の要求受付可否判断について例を用いて説明する。
要求処理部26はホスト部2が発行した記録開始要求を受信すると(61)、リソース管理部27が管理する参照I/O負荷情報とI/O負荷状況情報を参照する(62)。そしてこれから記録を開始するコンテンツのビットレートを基に参照I/O負荷情報から所定のI/O負荷率を取得し、現在のI/O負荷状況情報の累積I/O負荷率との加算値を求める(63)。このとき、要求処理部26は予め設定されたI/O処理に対するコントローラ部25の処理負荷に関わる上限値と加算値を比較し(64)、加算値が上限値以下であれば記録開始を許可し、記録可能応答を発行して非ストリーム線を通してホスト制御部に通知し(65)、更にリソース管理部27やI/O実行部28に対して記録開始指示を発行する(66)。一方、上限値を超えていれば記録開始を許可しないため、記録開始要求を破棄し、記録不可能応答を発行してホスト部2に送信する(67)。記録不可能応答をホスト制御部2が受信すると、記録が不可能であることを表示装置などに出力し、ユーザに通知する。このとき、記録を開始しないので、I/O負荷状況情報は加算したI/O負荷率を削除し、I/O負荷状況情報を元の状態に戻す。再生開始要求を受信した際も同様の処理を実施する。
上記の上限値は、コントローラ部25がストレージデバイス11に対するI/O処理以外の処理と競合してもストリームデータの記録を確実に実行でき、また再生時には確実に、すなわちリアルタイム性を保持しながら情報欠落なくストリームデータをホスト部2に転送できることを根拠に、例えば40%や50%にするといった基準で決定する。そしてその設定は、ストリームデータ記録再生装置1の初期設定時等にホスト部2から非ストリームデータ線8経由でコントローラ部25の不揮発性メモリに対して行う。
以上、本発明の第1の実施形態に関わるストリームデータ記録再生装置について説明した。
以下、図6用いて本発明の第2の実施形態を説明する。
図6に示すストリームデータ転送制御部102を具備するストリームデータ記録再生装置101は、図2に示すストリームデータ転送制御部3を具備するストリームデータ記録再生装置1に対し、複数のストレージデバイスを設置可能である。このため、図2に示すストリームデータ転送制御部3に対し、図6に示すストリームデータ転送制御部102は、例としてストレージI/F(1)部107とストレージI/F(2)部108を備えており、これに伴いリソース管理部105が備えるI/O負荷情報が図2のリソース管理部27のそれと異なる。尚、ストレージデバイス(1)121及びストレージデバイス(2)122の具体的な例として、HDDとSDメモリのような半導体フラッシュメモリである。
ストリームデータ転送制御部102は、非ストリームI/F部22とストリームI/F部23とバッファ部24と、要求処理部104とリソース管理部105とI/O実行部106を有するコントローラ部103と、ストレージI/F(1)部107とストレージI/F(2)部108から構成され、非ストリームI/F部22とストリームI/F部23とバッファ部24とコントローラ部103とストレージI/F(1)部107とストレージI/F(2)部108はバス30によって接続することにより相互に必要な情報をやり取りできるようになっている。
具体的には、バッファ部24はDRAM等の揮発性メモリであり、コントローラ部103はマイクロプロセッサやDRAM等の揮発性メモリ、半導体フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、要求処理部104とリソース管理部105とI/O実行部106はマイクロプロセッサで動作するソフトウェアプログラムから構成され、さらにストレージI/F(1)部107やストレージI/F(2)部108はUDMA(Ultra Direct Memory Access)対応ATA規格やPIO(Programable I/O)モードのみのCE−ATA規格、PCMCIA規格に準拠している。
要求処理部104は、ホスト部2が発行した記録開始要求や再生開始要求を解釈し、リソース管理部105のI/O負荷情報を参照しながら、図5で述べた要求受付可否判断に従って記録可能応答や再生可能応答、もしくは記録不可能応答や再生不可能応答を生成、発行する。
記録開始要求には、少なくともコンテンツ名とそのコンテンツの平均的なビットレートと格納先ストレージデバイスを指定する情報が含まれており、また再生開始要求にはコンテンツ名とそのコンテンツの平均的なビットレートが含まれている。そしてこれらの情報は、コントローラ部103の要求処理部104やリソース管理部105やI/O実行部106で共有できるようになっている。
要求処理部104は、記録可能応答や再生可能応答をホスト部2に発行した際に、リソース管理部105やI/O実行部106に対し、それら応答を発行したことを記録開始指示や再生開始指示によって通知する。
リソース管理部105は、I/O実行部106からの情報に基づき、ストレージI/F(1)部107に接続するストレージデバイス(1)121とストレージI/F(2)部108に接続するストレージデバイス(2)122に対し、データのリード/ライトに係る負荷を計測し、参照I/O負荷情報とI/O負荷状況情報の2つのI/O負荷情報を生成、更新、保持する。
具体的には、参照I/O負荷情報は、各ストレージデバイスに対し、コントローラ部103がデータをリード/ライトする際に係る処理負荷を記録したものである。
リソース管理部105は、参照I/O負荷情報をストリームデータ記録再生装置101の初回起動時に生成し、また接続するストレージデバイス(1)121やストレージデバイス(2)122が変更したときに更新する。また終了(電源OFF等)時には不揮発性メモリに保持し、次回起動時、この不揮発性メモリに格納された参照I/O負荷情報を利用する。
初回起動時やストレージデバイス(1)121もしくはストレージデバイス(2)122変更時、リソース管理部105は参照I/O負荷の生成、更新のためにI/O実行部106に対してI/O負荷計測指示を発行し必要な情報を取得する。
またI/O負荷状況情報は、ストリームデータ記録再生装置101が様々な動作を行っている間のコントローラ部103の処理負荷を記録したもので、記録、再生等に応じて時々刻々変化する。
リソース管理部105は、I/O負荷状況情報を起動毎に生成し、記録開始指示や再生開始指示等によって随時更新する。動作中は揮発性メモリ上等に保持され、適宜更新されるが、終了(電源OFF等)時は破棄される。
I/O実行部106は、要求処理部104からの記録開始指示や再生開始指示、リソース管理部105からI/O負荷計測指示により、ストレージデバイス(1)I/F部107やストレージデバイス(2)I/F部108を駆動してストレージデバイス(1)121やストレージデバイス(2)122との間でデータのやり取りを実行するところである。
例えばストレージデバイス(1)121への記録開始指示に対し、I/O実行部106は、ストリームI/F部23経由でバッファ部24に一時保存したストリームデータを取得、ストレージデバイス(1)121上の配置方法や場所を決定し、ストレージI/F(1)部107経由でストレージデバイス(1)121に順次転送して行く。
また再生開始指示に対し、I/O実行部106は、所定コンテンツに該当するストリームデータを格納するいずれかのストレージデバイス上の格納場所を特定しながら順次ストレージI/F(1)部107もしくはストレージI/F(2)部108経由で取得する。そして、バッファ部24に一時保存しながらストリームI/F部23経由でホスト部2へ転送する。
さらにI/O負荷計測指示に対し、接続するストレージデバイスの複数箇所に対して、複数の測定時間とデータサイズの組み合わせでリード/ライトを試み、このときのビットレートに対するコントローラ部103のI/O処理負荷を計測する。
次に図7を用いて、I/O負荷情報である参照I/O負荷情報のデータ構成を説明する。尚、I/O負荷状況情報は図4と同じであるため説明を省略する。
図7に参照I/O負荷のデータ構成を示す。図示するように、ライト用の参照I/O負荷111はストレージデバイスI/F部に対応したインターフェイス番号112と、ビットレート112とそのインターフェイスでI/Oを行う際の理負荷であるI/O負荷率113を所有し、同様にリード用の参照I/O負荷情報115も、インターフェイス番号116とビットレート117とI/O負荷率118を所有している。
例えば図示するように、ライト用の参照I/O負荷情報111は、インターフェイス番号1については8Mbpsのとき8%、20Mbpsのとき10%、一方、インターフェイス番号2については、1Mbpsのとき20%、8Mbpsのとき50%といった具合である。インターフェイス番号でI/O負荷率が異なるのは、例えばインターフェイス番号1のストレージI/F(1)部はDMA対応であるが、インターフェイス番号2のストレージI/F(2)部はDMA非対応(PIO転送モードのみ)といったように、インターフェイスの種類によって負荷が異なる場合があるからである。
以上、本発明の第2の実施形態に関わるストリームデータ記録再生装置について、第1の実施形態と異なる部分を説明した。
本発明の第1の実施の形態に関わるストリームデータ記録再生装置の構成図である。 本発明の第1の実施の形態に関わるストリームデータ記録再生装置のストリームデータ転送制御部の構成図である。 本発明の第1の実施の形態に関わるストリームデータ記録再生装置のストリームデータ転送制御部が生成、更新、保持するI/O負荷情報(参照I/O負荷)の構成図である。 本発明の第1の実施の形態に関わるストリームデータ記録再生装置のストリームデータ転送制御部が生成、更新、保持するI/O負荷情報(I/O負荷状況)の構成図である。 本発明の第1の実施の形態に関わるストリームデータ記録再生装置のストリームデータ転送制御部が受付けた要求をI/O負荷情報を参照、判断する過程を説明するフロー図である。 本発明の第2の実施の形態に関わるストリームデータ記録再生装置のストリームデータ転送制御部の構成図である。 本発明の第2の実施の形態に関わるストリームデータ記録再生装置のストリームデータ転送制御部が生成、更新、保持するI/O負荷情報(参照I/O負荷)の構成図である。 従来のデータ記録再生装置の構成図である。
符号の説明
1・・・・ストリームデータ記録再生装置、2・・・・ホスト部、3・・・・ストリームデータ転送制御部、4・・・・受信処理部、5・・・・表示処理部、6・・・・ホスト制御部、7・・・・通信処理部、8・・・・非ストリームデータ線、9・・・・ストリームデータ線、10・・・・バス、11・・・・ストレージデバイス、22・・・・非ストリームI/F部、23・・・・ストリームI/F部、24・・・・バッファ部、25・・・・コントローラ部、26・・・・要求処理部、27・・・・リソース管理部、28・・・・I/O実行部、29・・・・ストレージI/F部、30・・・・バス、41・・・・ライト用の参照I/O負荷情報、42・・・・ビットレート、43・・・・I/O負荷率、44・・・・リード用の参照I/O負荷情報、45・・・・ビットレート、46・・・・I/O負荷率、51・・・・I/O負荷状況情報、52・・・・ストリーム番号、53・・・・ビットレート、54・・・・累積I/O負荷率、101・・・・ストリームデータ記録再生装置、102・・・・ストリームデータ転送制御部、103・・・・コントローラ部、104・・・・要求処理部、105・・・・リソース管理部、106・・・・I/O実行部、107・・・・ストレージI/F(1)部、108・・・・ストレージI/F(2)部、111・・・・ライト用の参照I/O負荷、112・・・・インターフェイス番号、113・・・・ビットレート、114・・・・I/O負荷率、115・・・・リード用の参照I/O負荷、116・・・・インターフェイス番号、117・・・・ビットレート、118・・・・I/O負荷率、201・・・・データ記録再生装置、202・・・・ホスト部、203・・・・バッファメモリ、204・・・・汎用入出力インターフェイス部、205・・・・専用入出力インターフェイス部、206・・・・記録再生制御部、207・・・・記録媒体

Claims (11)

  1. ホスト部と、ストリームデータ及び非ストリームデータを含むデータを記憶するストレージデバイスとの間で前記データを相互に転送するストリームデータ転送制御装置において、前記ホスト部に対し非ストリームデータの入出力を行う第1のインターフェイス部と、前記ホスト部に対してストリームデータの入出力を行う第2のインターフェイス部と、転送するストリームデータや及び非ストリームデータをバッファリングするバッファ部と、ホスト部からの動作要求を受け付け、応答を生成する要求処理部と、接続するストレージデバイスへのデータ入出力に関わる処理負荷情報を生成するリソース管理部と、ストレージデバイスに対する入出力動作を実施するI/O実行部とを具備するコントローラ部と、ストレージデバイスへの入出力を行うストレージI/F部とを具備し、前記要求処理部は、前記処理負荷からホスト部からの動作要求が実施可能か否かを判断することを特徴とするストリームデータ転送制御装置。
  2. 前記処理負荷情報は、ストレージデバイスに対しコントローラ部がデータをリード/ライトする際に係るI/O処理負荷である第1の処理負荷情報と、ストリームデータを転送中の前記コントローラ部の処理負荷である第2の処理負荷情報から構成されることを特徴とする、請求項1記載のストリームデータ転送制御装置。
  3. 前記第1の処理負荷情報は、前記ストリームデータ転送制御装置を有するストリームデータ記録再生装置の初回起動時に生成され、ストレージデバイス変更時に更新されることを特徴とする、請求項2記載のストリームデータ転送制御装置。
  4. 前記第2の処理負荷情報は、前記ストリームデータ転送制御装置を有するストリームデータ記録再生装置の起動毎に生成され、記録または再生によるストレージデバイスへのアクセス状況に応じて更新されることを特徴とする、請求項3記載のストリームデータ転送制御装置。
  5. 前記第1の処理負荷情報は、接続するストレージデバイスに対して、複数の測定時間とデータサイズの組み合わせでリード/ライトを試み、前記I/O処理負荷を計測することを特徴とする、請求項3記載のストリームデータ転送制御装置。
  6. 前記第1の処理負荷情報は、ビットレートと当該ビットレートのデータをI/O処理する際に係るI/O負荷率を対応付けて有していることを特徴とする、請求項5記載のストリームデータ転送制御装置。
  7. 前記第2の処理負荷情報は、転送中である各々のストリームデータのビットレートと、前記第1の処理負荷情報を参照して前記ビットレートから求められる、各ストリームデータのI/O処理する際に係るI/O負荷率と、転送中である各々のストリームデータの前記I/O負荷率を累積した累積I/O負荷率からなることを特徴とする、請求項6記載のストリームデータ転送制御装置。
  8. 前記要求処理部が、記録または再生指令を前記ホスト手段から受け付けたときに、前記リソース管理部は、転送中のストリームデータの累積I/O負荷率に、当該記録または再生指令に対応するストリームのI/O負荷率を加えるよう第2の処理負荷情報を更新するとともに、前記更新した第2の処理負荷情報の累積I/O負荷率が所定の値より大きい場合には、前記記録または再生指令に対応する動作を行わず当該指令を破棄することを特徴とする請求項1記載のストリームデータ転送制御装置。
  9. 前記記録または再生指令を破棄したときに、前記要求処理部は前記ホスト部に記録または再生不可能応答を送信することを特徴とする請求項8記載のストリームデータ転送制御装置。
  10. 請求項1乃至9に記載のストリームデータ転送制御装置と、当該ストリームデータ転送制御装置に接続され、データを記録するストレージデバイスと、装置外部に対してデータの入出力を行うホスト部とを備えたストリームデータ記録再生装置。
  11. 請求項9に記載のストリームデータ転送制御装置と、当該ストリームデータ転送制御装置に接続され、データを記録するストレージデバイスと、装置外部に対してデータの入出力を行うホスト部とを備え、
    前記ホスト部が前記記録または再生不可能応答を受信したときに、ユーザへ通知することを特徴とするストリームデータ記録再生装置。
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