<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態の映像記録再生装置の構成を示す図である。又、図2は、図1の映像記録再生装置における記録装置の内部構成を示すブロック図である。又、図3は、図1の映像記録再生装置における再生装置の内部構成を示すブロック図である。
図1の映像記録再生装置は、放送信号を受信して得られたコンテンツを記録する本体部分である記録装置1と、記録装置1と分離可能であるとともに記録装置1で記録されたコンテンツを再生表示する再生装置2と、を備える。このとき、再生装置2は、二次電池などの重放電可能な電源(不図示)を備えることで可搬性を備えるとともに、又、再生装置2が記録装置1に接続されることで、この電源が充電される。
この映像記録再生装置の本体部分である記録装置1は、図2に示すように、放送信号を受信するアンテナ11と、アンテナ11で受信される放送信号を選局するチューナ12と、チューナ12で受信された放送信号に対してMPEG方式などの圧縮符号化方式を用いて符号化するエンコーダ13と、エンコーダ13で放送信号が符号化されて得られたデータ(以下、「コンテンツデータ」とする)を格納するハードディスクなどの記録媒体14と、録画予約又は記録されたコンテンツに関する情報が格納されたコンテンツ参照用テーブルや各種動作を行うためのプログラムを備えたメモリ15と、時刻を計測するタイマ16と、メモリ15のプログラムによって装置全体の動作を行うCPU(Central Processing Unit)17と、再生装置2が載置されることで接続されるとともに再生装置2と通信を行うインターフェース(I/F)18と、各ブロック間の信号を伝達を行うバス19と、を備える。
又、この記録装置1に載置されることで通信接続される再生装置2は、図3に示すように、記録装置1のI/F18と通信接続されるI/F21と、再生装置2から受信したコンテンツデータが記録されるとともに録画予約情報が格納された録画予約テーブルや各種動作を行うためのプログラムを備えたメモリ22と、メモリ22より読み出されたコンテンツデータを復号化して映像信号及び音声信号に変換するデコーダ23と、デコーダ23で得られた映像信号を再生することで映像表示を行う表示部24aと、デコーダ23で得られた音声信号を再生することで音声出力を行うスピーカ24bと、ユーザにより入力操作が行われる操作部25と、メモリ22のプログラムによって装置全体の動作を行うCPU26と、アラーム表示を行うLED(Light Emitting Diode)27と、各ブロック間の信号を伝達を行うバス28と、を備える。
このようにして映像記録再生装置が構成されるとき、記録装置1は、チューナ12で選局された放送信号をアンテナ11を介して受信する。このとき、アナログ放送を受信する場合、チューナ12は、CPU17によって指示されたチャンネル周波数で選局動作を行った後、この放送信号を復調するとともに復号化し、得られた映像信号及び音声信号による放送信号をエンコーダ13に送出する。又、デジタル放送を受信する場合、チューナ12は、CPU17によって指示されたチャンネル周波数で選局動作を行った後に復調して得られた放送信号をエンコーダ13に送出する。
そして、チューナ12で得られた放送信号がエンコーダ13に与えられると、圧縮符号化されたコンテンツデータに変換するとともに、バス19を介して記録媒体14に記録する。このとき、チューナ12でアナログ放送が受信されたときは、チューナ12から与えられたアナログ信号である映像信号及び音声信号をデジタル符号化した後圧縮符号化することによって、コンテンツデータを生成する。又、チューナ12でデジタル放送が受信されたときは、チューナ12から与えられた放送信号をデジタル信号に変換することで、圧縮符号化されたコンテンツデータが得られる。尚、デジタル放送で使用される圧縮符号化方式と記録媒体14に格納する際の圧縮符号化方式とが異なるときは、エンコーダ13において記録媒体14に格納する際の圧縮符号化方式のコンテンツデータ認変換する。
又、メモリ15に備えられるコンテンツ参照用テーブルは、図4に示すように、各コンテンツデータに対して、記録媒体14におけるアドレス位置(開始アドレス位置)、放送チャンネル、録画開始時刻、録画終了時刻、録画時間、メモリ使用量それぞれが、録画情報として格納される。このコンテンツ参照用テーブルにおいて、記録媒体14に記録されたコンテンツデータに対して、記録媒体14に記録された開始アドレス位置及び記録に使用されたメモリ使用量それぞれが格納されている。これに対して、録画予約中のコンテンツデータは、記録媒体14に記録されていないので、開始アドレス位置が格納される欄(アドレス位置欄)には未記録を示す“NULL”が格納されるとともに、メモリ使用量が格納される欄(メモリ使用量欄)には記録に必要であると予測されるメモリ使用量が格納される。
このメモリ15に格納されたコンテンツ参照用テーブルをCPU17が参照することで、未記録で録画予約されているコンテンツデータの記録開始時刻を確認する。そして、タイマ16で計測される現在時刻と対比して、現在時刻と一致する記録開始時刻となるコンテンツデータの確認を行う。現在時刻と一致する記録開始時刻となるコンテンツデータが確認されると、コンテンツ参照用テーブルより放送チャンネルを確認し、チューナ12がその放送チャンネルの放送信号を選局するように、チャンネル周波数が設定される。
そして、記録動作が開始すると、上述のように、チューナ12、エンコーダ13、及び記録媒体14が動作することで、記録媒体14にコンテンツデータが格納される。このとき、記録媒体14に与えられるコンテンツデータの最初のデータが格納されるアドレスを開始アドレス位置として、メモリ15内のコンテンツ参照用テーブルのアドレス位置欄に格納する。その後、タイマ16からの現在時刻が記録終了時刻に到達したことをCPU17によって確認されると、記録媒体14への記録動作を停止して録画を終了し、記録されたコンテンツデータに使用されたメモリ容量を確認する。この確認したメモリ容量を、メモリ15内のコンテンツ参照用テーブルのメモリ使用量欄に格納する。
即ち、タイマ16により2004年3月25日の15時00分00秒になったことを確認すると、メモリ15内の図4のコンテンツ参照用テーブルより、録画されていないコンテンツC8の録画開始時刻であることを確認する。そして、チューナ12におけるチャンネル周波数を放送チャンネルCh3のチャンネル周波数に設定するとともに、エンコーダ13で得られたコンテンツデータの記録媒体14への記録動作を開始する。このとき、記録媒体14のアドレス位置Azから記録開始したことを確認すると、図5のように、開始アドレス位置Azをコンテンツ参照用テーブルのアドレス位置欄に格納する。そして、タイマ16により2004年3月25日の15時58分00秒になったことを確認すると、コンテンツC8の録画終了時刻であることが確認されるため、録画動作を終了する。このとき、メモリ容量を198Mbyteであることを確認し、図5のように、メモリ容量198Mbyteをコンテンツ参照用テーブルのメモリ使用量欄に格納する。
又、再生装置2は、メモリ22内には、複数のコンテンツデータの一覧を示す図6のようなコンテンツデータテーブルと、録画開始時刻及び録画終了時刻及び放送チャンネルが設定された録画予約情報を格納する図7のような録画予約テーブルと、が格納されている。図6のコンテンツデータテーブルは、メモリ22内に格納されている各コンテンツデータの放送チャンネル及び録画開始時刻及び録画終了時刻及び録画時間及びメモリ22での開始アドレス位置が記録され、又、図7の録画予約テーブルは、録画予約されたコンテンツの放送チャンネル及び録画開始時刻及び録画終了時刻及び録画時間及びメモリ使用量が格納される。
そして、操作部25が操作されてコンテンツの再生が指示されると、CPU26でその指示内容が確認され、メモリ22に格納されたコンテンツデータテーブルが確認される。このコンテンツデータテーブルで確認された各コンテンツデータの放送チャンネル及び録画開始時刻及び録画終了時刻及び録画時間が読み出されると、デコーダ23に与えられて映像信号に変換されて表示部24aに与えられる。そして、表示部24aにおいて、メモリ22に格納された各コンテンツの放送チャンネル及び録画開始時刻及び録画終了時刻及び録画時間を表示する。
この表示部24aに表示された再生可能なコンテンツに対して、指示された位置の色を反転するなどして選択されているコンテンツを示すポインタが表示される。このポインタをユーザが操作部25を操作することで移動させることで、再生を所望するコンテンツにポインタを移動させる。そして、再生を所望するコンテンツがポインタによって選択されているときに、操作部25が操作されてその選択を決定することが指示されると、CPU26によって選択されたコンテンツに対するコンテンツデータの開始アドレス位置が確認される。
このようにして選択されたコンテンツに対するコンテンツデータの開始アドレス位置が確認されると、この開始アドレス位置から順にメモリ22に格納されたコンテンツデータを読み出す。このメモリ22から読み出されたコンテンツデータは、デコーダ23において伸長されて映像信号及び音声信号が生成され、映像信号が表示装置24aに与えられるとともに、音声信号がスピーカ24bに与えられる。そして、ユーザが所望するコンテンツの映像及び音声が再生出力される。その後、このコンテンツに関するコンテンツデータが全てメモリ22から読み出されて再生出力されると、再生動作を終了する。
又、この再生装置2が記録装置1に設置されるとき、再生装置2の操作部25をユーザが操作することによって、記録装置1における選局される放送チャンネルを変えて、所望の放送チャンネルのコンテンツを表示部24a及びスピーカ24bで再生出力することができる。即ち、操作部25によって受信する放送チャンネルが選択されると、I/F21及びI/F18を通じて、記録装置1に与えられる。そして、記録装置1では、選択された放送チャンネルがCPU17で確認され、チューナ12におけるチャンネル周波数が切り換えられる。
このようにすることで、記録装置1において、所望の放送チャンネルの放送信号がチューナ12で受信される。そして、この受信された放送信号がエンコーダ13でコンテンツデータに変換されると、I/F18及びI/F21を通じて、再生装置2に与えられる。よって、再生装置2では、このコンテンツデータをデコーダ23で復号化することで、所望の放送チャンネルのコンテンツを表示部24a及びスピーカ24bで再生出力する。
このような記録装置1及び再生装置2を備えた映像記録再生装置による録画予約動作について、図面を参照して以下に説明する。図8は、録画予約動作時における再生装置2の動作を示すフローチャートである。又、図9は、データ転送時における再生装置2の動作を示すフローチャートである。又、図10は、データ転送時における記録装置1の動作を示すフローチャートである。
まず、再生装置2における動作について説明する。ユーザによって操作部25が操作されて、録画予約するコンテンツに対する録画開始時刻及び録画終了時刻及び放送チャンネルが入力されると(STEP1)、I/F21によって記録装置1のI/F18が接続されているか否かが確認される(STEP2)。尚、STEP1では、操作部25によって録画予約が指示されると、録画予約用の設定画面が表示部24aに表示される。そして、操作部25が操作されることで、録画開始時刻及び録画終了時刻及び放送チャンネルそれぞれが表示部25に表示される。この録画開始時刻及び録画終了時刻及び放送チャンネルの表示後、ユーザが操作部25を操作して決定することで、入力が完了する。
STEP2において、記録装置1との接続が確認されると(Yes)、入力された録画予約情報をバス28を通じてI/F21に与えられた後、記録装置1に録画予約情報が転送され(STEP3)、予約動作を終了する。又、記録装置1と接続されていないことが確認されると(No)、入力された録画予約情報をバス28を通じてメモリ22内の録画予約テーブルに格納される(STEP4)。そして、CPU26がLED27が点滅しているか否かが確認される(STEP5)。このとき、メモリ22内の録画予約テーブルに別の録画予約情報が存在し、LED27が点滅している場合(Yes)、予約動作を終了する。又、LED27が点滅していない場合(No)、LED27の点滅を開始して(STEP6)、予約動作を終了する。
よって、再生装置2が、記録装置1と接続されていないときに録画予約動作が行われることで、図8のフローチャートにおけるSTEP4の動作が行われ、メモリ22内の録画予約テーブルに録画予約情報が格納される。このように録画予約情報が格納されている再生装置2が記録装置1に載置されて、再生装置2のI/F21が記録装置1のI/F18に接続されると、図9のフローチャートに従った動作を行うことで、録画予約情報が記録装置1に転送される。このときの動作について、以下に説明する。
この再生装置2は、記録装置1に載置されることでI/F21が記録装置1のI/F18に接続されたか否かが確認される(STEP101)。そして、再生装置2が記録装置1に載置されて、I/F21がI/F18に接続されたことが確認されると(Yes)、メモリ22内の録画予約テーブルに録画予約情報が格納されているか否かが確認される(STEP102)。このとき、録画予約情報が格納されていることが確認されると(Yes)、メモリ22内の録画予約テーブルに格納されている録画予約情報が読み出されて、バス28を通じてインターフェース21より記録装置1に送信される(STEP103)。そして、LED27の点滅が消灯する(STEP104)。
STEP104においてLED27の点滅が消灯したとき、又は、STEP102において録画予約情報が確認されなかったとき(No)、操作部25が操作されて、記録装置1の記録媒体14に格納されたコンテンツのメモリ22への格納が要求されたか否かが確認される(STEP105)。このとき、コンテンツのメモリ22への格納が指示されると(Yes)、記録装置1の記録媒体14に格納されたコンテンツに関する録画情報を要求する録画情報要求信号を送信した後(STEP106)、I/F21を介して記録装置1からの録画情報を受信する(STEP107)。
そして、受信した録画情報がバス28を介してデコーダ23に与えられることで、デコーダ23で復号化されて、記録装置1の記録媒体14に格納されたコンテンツに関する録画情報による録画開始時刻及び録画終了時刻及び放送チャンネルが、表示部24aに表示される(STEP108)。このように表示部24aに記録装置1の記録媒体14に格納されたコンテンツの録画情報が表示されると、操作部25が操作されてメモリ22に格納するコンテンツが選択される(STEP109)。
尚、STEP108及びSTEP109の動作が行われるとき、メモリ22に格納されているコンテンツをコンテンツデータテーブルより確認して、このメモリ22に格納されていないコンテンツに関する録画情報が記録装置1より与えられる。このとき、既にメモリ22に格納されたか否かが、記録装置1において、メモリ15内のコンテンツ参照用テーブルより確認されるものとしても構わない。そして、STEP109において、表示部24aに表示された録画情報がポインタによって選択されるとともに、更に、複数のコンテンツを選択することができる。又、STEP109の選択動作が行われているとき、コンテンツの選択が成されなくても構わない。そして、選択動作を終了することが操作部25によって指示されると、STEP110に移行する。
STEP109における選択動作が行われると、コンテンツが選択されたか否かが確認される(STEP110)。このとき、コンテンツが選択されたことが確認されると(Yes)、選択されたコンテンツのコンテンツデータの送信を要求するためのデータ送信要求信号をCPU26で生成して、I/F21より記録装置1に送信する(STEP111)。その後、記録装置1から送信されるコンテンツデータをI/F21によって受信する(STEP112)。そして、I/F21で受信したコンテンツデータをバス28を介してメモリ22に記録し(STEP113)、動作を終了する。このとき、記録したコンテンツデータに関するコンテンツの録画情報をメモリ22内のコンテンツデータテーブルに格納する。尚、メモリ22内の空き容量が少ないとき、メモリ22内に格納された既に視聴されたコンテンツのコンテンツデータが自動的に削除されるものとしても構わない。
又、STEP105において、コンテンツのメモリ22への格納が指示されなかったとき(No)、又は、STEP110において、コンテンツが選択されなかったとき(No)、動作を終了する。このように再生装置2が記録装置1に載置されて、記録装置1への録画予約情報の送信を行うとともに、記録装置1からのコンテンツデータの受信を行うとき、再生装置2が記録装置1を通じて充電されるものとしても構わない。
次に、記録装置1における動作について説明する。再生装置2が上述のように動作することによって録画予約情報が送信されるとき、記録装置1が録画予約情報を図10のフローチャートに従って動作する。まず、再生装置2が載置されてI/F18に再生装置2のI/F21が接続されたか否かが確認される(STEP201)。そして、再生装置2が記録装置1に載置されて、I/F18にI/F21が接続されたことが確認されると(Yes)、再生装置2より録画予約情報が送信されたか否かが確認される(STEP202)。
このとき、再生装置2からの録画予約情報の送信を確認すると(Yes)、I/F18において再生装置2からの録画予約情報を受信する(STEP203)。そして、受信した録画予約情報をバス19を介してメモリ15に与えて、メモリ15内のコンテンツ参照用テーブルに格納する(STEP204)。尚、このとき、受信した録画予約情報において、メモリ15内のコンテンツ参照用テーブルに格納されている録画予約情報が存在するか否かを確認するものとしても構わない。そして、コンテンツ参照用テーブルに格納されていない録画予約情報を新たにコンテンツ参照用テーブルに格納して、コンテンツ参照用テーブルの内容を更新するものとしても構わない。
STEP202において録画予約情報の送信が確認されなかったとき(No)、又は、STEP204における録画予約情報の格納動作が行われたとき、再生装置2からの録画情報要求信号をI/F18で受信したか否かが確認される(STEP205)。そして、録画情報要求信号をI/F18で受信したとき(Yes)、メモリ15のコンテンツ参照用テーブルに記録されたコンテンツデータに関する録画情報が読み出されて、I/F18より再生装置2に送信される(STEP206)。このとき、メモリ15のコンテンツ参照用テーブルにおけるアドレス位置欄が確認され、録画終了したコンテンツデータに関する録画情報が読み出されて、I/F18に与えられる。
このように、I/F18より録画情報を送信すると、再生装置2からのデータ送信要求信号をI/F18で受信したか否かが確認される(STEP207)。そして、データ送信要求信号をI/F18で受信したとき(Yes)、データ送信要求信号より確認される送信要求されたコンテンツのコンテンツデータを記録媒体14から読み出して、I/F18より再生装置2に送信し(STEP208)、動作を終了する。このとき、データ送信要求信号より要求されたコンテンツのコンテンツデータの記録媒体14に記録される開始アドレス位置が、メモリ15のコンテンツ参照テーブルにより確認されて、コンテンツデータが読み出される。
又、STEP205において、録画情報要求信号をI/F18で受信することがなかったとき(No)、又は、STEP207において、データ送信要求信号をI/F18で受信することがなかったとき(No)、コンテンツの要求がないものとして動作を終了する。このように動作することで、記録装置1に再生装置2に接続されたとき、再生装置2で設定された録画予約情報を記録装置1が受信して、コンテンツ参照用テーブルに設定することができる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。図11は、本実施形態の映像記録再生装置における再生装置の内部構成を示すブロック図である。尚、本実施形態の映像記録再生装置は、第1の実施形態と同様、図1のように構成され、又、記録装置の内部構成についても、第1の実施形態と同様、図2のように構成される。又、図11の再生装置において、図3の再生装置と同一の目的で使用する部分については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
本実施形態の映像記録再生装置における再生装置2a(図1の再生装置2に相当する)は、図11に示すように、図3の構成に、時間を計測するタイマ29が付加された構成である。又、この再生装置2aは、メモリ22において、録画予約テーブルに格納された各録画予約情報における最も早い時刻となる録画開始時刻を認識し、この最も早い時刻となる録画開始時刻を警告用時刻として格納する。この警告用時刻は、メモリ22内の録画予約テーブルに録画予約情報がない場合、メモリ22よりその内容が削除される(“NULL”と記憶されるものでもよい)。
このように構成される再生装置2aを備える映像記録再生装置は、再生装置2aが記録装置1に載置されて再生装置2aのI/F21が記録装置1のI/F18と接続されたときの動作が、第1の実施形態と同様、図9及び図10のフローチャートに従った動作となる。又、記録装置1での記録動作及び再生装置2aでの再生動作についても、第1の実施形態と同様である。よって、以下では、録画予約動作時における再生装置2aの動作と、LED28による警告動作を録画開始時刻に応じて切り換える警告切換動作とについて説明する。
まず、録画予約動作時の再生装置2aにおける動作について、図12のフローチャートを参照して説明する。尚、図12のフローチャートにおいて、図8のフローチャートにおける動作と同一の動作は、同一の符号を付す。まず、第1の実施形態と同様、ユーザによって録画予約情報が入力されると、I/F21が記録装置1のI/F18に接続されているか否かが確認される(STEP1、STEP2)。そして、記録装置1と接続されている場合(Yes)、第1の実施形態と同様、入力された録画予約情報が記録装置1に転送される(STEP3)。
又、STEP2において、記録装置1と接続されていない場合(No)、入力された録画予約情報がメモリ22内の録画予約テーブルに格納される(STEP4)。そして、入力された録画予約情報における録画開始時刻とメモリ22内の警告用時刻とを比較し、入力された録画開始時刻が早い時刻であるか否かを確認する(STEP10)。このとき、入力された録画開始時刻が警告用時刻より早い時刻であることが確認されると(Yes)、この入力された録画開始時刻が警告用時刻とされ、警告用時刻が更新されてメモリ22内に格納される(STEP11)。
このSTEP11における警告用時刻の更新が行われたとき、又は、STEP10において、入力された録画開始時刻が警告用時刻より遅い時刻であるとき(No)、第1の実施形態と同様、LED27の点滅が確認され、LED27が点滅していないとき、LED27の点滅を開始する(STEP5、STEP6)。
このように、録画予約動作が行われている再生装置2aが、図13のフローチャートに従って、以下のような警告切換動作を行う。まず、メモリ22内の録画予約テーブルに録画予約情報が格納されているか否かを確認して、警告用時刻の有無を確認する(STEP301)。このとき、警告用時刻がメモリ22に格納されていない場合(No)、動作を終了する。又、警告用時刻がメモリ22に格納されている場合(Yes)、格納されている警告用時刻がメモリ22より読み出される(STEP302)。
そして、タイマ29より確認される現在時刻から警告用時刻を減算した残り時間を確認し、この残り時間が所定の閾値(時間T1)以下であるか否かを確認する(STEP303)。このとき、残り時間が時間T1以内であることが確認されると(Yes)、次に、この残り時間が0以下であるか否かが確認される(STEP304)。更に、残り時間が0以下であることが確認されると(Yes)、警告用時刻を録画開始時刻として録画予約したコンテンツの録画が不可能であることを警告するために、図14のように、警告用時刻を録画開始時刻とする録画予約情報が表示部24aに表示される(STEP305)。このとき、この録画情報における録画開始時刻の変更を行うか否かをユーザに決定させるため、図14に示すように、「開始時刻変更?」という表示を録画予約情報とともに表示部24aに行う。
そして、操作部25が操作されて録画開始時刻の変更を行うことが入力されたか否かを確認する(STEP306)。このとき、録画開始時刻の変更を行うことが確認されると(Yes)、STEP305で表示された録画予約情報における録画開始時刻を、操作部25によって新たに入力された録画開始時刻に変更して、メモリ22内の録画予約テーブルに格納する(STEP307)。又、録画開始時刻の変更を行わずに録画予約情報の削除が指示された場合(No)、STEP305で表示された録画予約情報がメモリ22内の録画予約テーブルから削除される(STEP308)。
STEP307における録画開始時刻の変更動作及びSTEP308における録画予約情報の削除動作が行われると、メモリ22内の録画予約テーブルの内容が確認されて最も早い時刻となる録画開始時刻を認識し、新たに警告用時刻として更新した後(STEP309)、STEP301に移行する。又、STEP303において、残り時間が閾値となる時間T1より長い場合(No)、STEP301に移行する。
更に、STEP304において、残り時間が0より長い場合、LED27の点滅速度を速くなるように切り換える(STEP309)。そして、図15のように、残り時間を現在時刻とともに表示部24aの一部に表示し、ユーザに残り時間を知らせる(STEP310)。この残り時間の表示動作を行った後、STEP301に移行する。尚、STEP309において、残り時間が短くなるほど、LED27の点滅速度が速くなるように、その速度が切りかわるものとしても構わない。又、LED27の点滅速度が速くするとき、最終的に、LED27を点灯させて、ユーザに注意を与えるようにしても構わない。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態について、図面を参照して説明する。尚、本実施形態の映像記録再生装置は、第1の実施形態と同様、図1のように構成され、又、記録装置の内部構成についても、第1の実施形態と同様、図2のように構成される。記録装置の内部構成についても、第2の実施形態と同様、図11のように構成される。
本実施形態の映像記録再生装置では、記録装置1及び再生装置2aそれぞれにおいて、記録装置1の記録媒体14の空き容量が確認される。又、再生装置2aでは、確認された空き容量に応じて、録画予約可能か否かの判断が行われる。そして、再生装置2aにおいて録画予約動作が行われる際に、この録画予約可否の判断動作が行われる以外、第1又は第2の実施形態と同様となる。
このような映像記録再生装置において、記録装置1では、メモリ15内のコンテンツ参照用テーブルにおけるメモリ使用量欄が確認される。そして、記録媒体14に格納されたコンテンツによって使用される使用メモリ容量の総メモリ容量と、録画予約されているコンテンツに対して予測された使用メモリ容量(予測メモリ容量とする)の総メモリ容量とが確認される。この使用メモリ容量及び予測メモリ容量それぞれの総メモリ容量が、記録媒体14の総メモリ容量から減算されることで、記録媒体14の空きメモリ容量(空き容量)が確認され、メモリ15に格納する。
尚、記録媒体14の空きメモリ容量が確認されるとき、記録媒体14の実際の空きメモリ容量から予測メモリ容量の総メモリ容量を減算して、記録媒体14の空きメモリ容量が確認されるものとしても構わない。又、このメモリ15に格納される記録媒体14の空きメモリ容量は、コンテンツが録画されて記録装置1にコンテンツデータが格納される際に、格納されるものとしても構わないし、定期的に記録媒体14の空きメモリ容量が確認されて格納されるものとしても構わない。
このように確認されてメモリ15に格納された空きメモリ容量は、再生装置2aが記録装置1に接続されたときに記録装置1から再生装置2aに転送される。即ち、図16のフローチャートに示すように、記録装置1が、STEP201においてI/F18が再生装置2aのI/F21に接続したことを確認すると、メモリ15に格納した記録媒体14の空きメモリ容量をI/F18より再生装置2aに転送して(STEP251)、STEP202に移行する。その後、図10のフローチャートと同様の動作を行う。
又、このとき、再生装置2aは、図17のフローチャートに示すように、STEP101においてI/F21が記録装置1のI/F18に接続したことを確認すると、記録装置1から送信される記録媒体14の空きメモリ容量をI/F21で受信する(STEP151)。そして、受信した記録媒体14の空きメモリ容量をメモリ22に格納して(STEP152)、STEP102に移行する。その後、図10のフローチャートと同様の動作を行う。
更に、このようにして記録装置1の記録媒体14の空きメモリ容量をメモリ22に格納した再生装置2aは、図18のフローチャートに従って録画予約動作を行う。即ち、STEP1においてユーザによって録画予約情報が入力されると、入力された録画開始時刻と録画終了時刻によって録画時間を確認し、使用するメモリ容量を予測する(STEP401)。そして、予測したメモリ容量が、メモリ22に格納した記録媒体14の空きメモリ容量より大きいか否かを確認する(STEP402)。
このとき、予測したメモリ容量が記録媒体14の空きメモリ容量より大きい場合(Yes)、表示部24aに録画予約したコンテンツが録画不可能であることを表示して(STEP403)、動作を終了する。又、予測したメモリ容量が記録媒体14の空きメモリ容量より小さい場合(No)、STEP2に移行する。その後、図12のフローチャートと同様の動作を行う。このように動作することで、記録媒体14の空きメモリ容量より大きいメモリ容量と予測されるコンテンツの録画予約が行われたとき、録画不可能であることを示すことができる。
尚、本実施形態において、STEP1において録画予約情報が入力されるとき、メモリ22に格納された記録媒体14の空きメモリ容量が表示部24aに表示されるようにして、ユーザが記録できる空きメモリ容量を確認できるようにしても構わない。又、このとき、メモリ22に格納された記録媒体14の空きメモリ容量より録画可能な時間を演算し、表示部24aに表示するようにしても構わない。
更に、STEP403において、録画予約したコンテンツが録画不可能であることを表示した後、図19のフローチャートに示すような動作を行うものとしても構わない。即ち、メモリ22内の録画予約テーブルに格納されて録画予約情報が読み出されて(STEP501)、STEP1で入力された録画予約情報と共に、表示部24aに表示され(STEP502)、削除する録画予約情報が選択される(STEP503)。このとき、録画予約テーブル内の録画予約情報が削除されるか否かを確認する(STEP504)。
そして、録画予約テーブル内の録画予約情報が削除される情報として選択されると(Yes)、まず、選択された録画予約情報がメモリ22内の録画予約テーブルから削除される(STEP505)。この削除された録画予約情報の使用メモリ容量を、メモリ22に格納した記録媒体14の空きメモリ容量に加算して、新たに記録媒体14の空きメモリ容量として更新する(STEP506)。そして、削除後の録画予約テーブルを確認して、最も早い時刻となる録画開始時刻を認識し、この最も早い時刻となる録画開始時刻を警告用時刻として更新した後(STEP507)、STEP402に移行して、更新された空きメモリ容量と予測メモリ容量とが比較される。又、STEP504において、入力された録画予約情報が削除される情報として選択されると(No)、入力された録画予約情報が削除される情報を削除し(SETP508)、動作を終了する。
このように、図19のフローチャートのような動作を行う場合において、更に、再生装置2aが記録装置1に接続されているときに、録画予約するコンテンツの予測メモリ容量が空きメモリ容量より大きい場合、記録装置1のメモリ15内のコンテンツ参照用テーブルにおける録画予約情報を確認するものとしても構わない。このとき、録画予約するコンテンツの予測メモリ容量が空きメモリ容量より大きいと、入力された録画予約情報又はメモリ15内のコンテンツ参照用テーブルにおける録画予約情報が選択されて、削除される。
又、第1〜第3の実施形態において、記録装置1がEPG(Electric Program Guide)を記録媒体14又はメモリ15に記録するとともに、再生装置2,2aに対して、記録装置1と接続したときの現在時刻以降のEPGの内容を転送するものとしても構わない。このとき、再生装置2,2aがメモリ22にEPGを格納するとともに、録画予約情報が入力されるときEPGを読み出すことで、そのコンテンツ名及びメモリ使用容量を確認することができる。よって、録画予約されたコンテンツに対して、より正確なメモリ使用容量を予測することができるとともに、各テーブルに番組名などのコンテンツ名を格納することができる。更に、記録装置1がアンテナより放送信号を受信するものとしたが、ケーブルや光ファイバやDSL(Digital Subscriber Line)回線などと有線接続され、この有線接続された回線より受信するものとしても構わない。