JP4155686B2 - ランダムアクセス可能な記録媒体を用いたデジタル記録再生装置およびデジタルデータの記録再生方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、デジタル記録再生装置およびデジタルデータ記録再生方法に関し、より特定的には、データの記録、再生および消去ができ、かつ、ランダムアクセスが可能な記録媒体を用いるデジタル記録再生装置およびデジタルデータ記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビジョン信号等のデータの記録再生装置として、光磁気記録媒体、ハードディスク等のランダムアクセス可能な記録媒体を用いたデジタル記録再生装置が提案されている。これらのデジタル記録再生装置の中には、たとえば特開平8−138318号公報に開示されているように、1系統の記録チャネルと、1系統の再生チャネルとを設け、記録媒体に対し記録動作を実行しながら記録済みのデータを再生する機能を有するものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
記録媒体の容量増大と映像データ等の圧縮技術の進歩により、テレビ番組を多数記録しておくことが可能なデジタル記録再生装置の記録媒体上には、莫大な数のタイトルが生成されることは容易に推測できる。
【0004】
番組を記録するユーザがこの莫大な数のタイトルを管理する上でこれらのタイトルが視聴されたタイトルかどうかを判断することは重要な要素の1つである。
【0005】
しかし、従来のデジタル記録再生装置においては、タイトルが記録された後に視聴されたか否かをチェックするためには、ユーザは自己の記憶を頼りにタイトルのそれぞれの冒頭部を再生したり、タイトルの全体を速送り再生したりして判断しなければならなかった。
【0006】
このようにしてそれぞれのタイトルが視聴されたタイトルであるか否かを判断するのでは、たとえば100のタイトルがあった場合には、ユーザは相当な時間を要してしまうという問題があった。
【0007】
このような場合には記録済である100のタイトルがそれぞれ視聴されたものであるか否かを一覧してユーザに表示することができれば、ユーザはまだ視聴していないタイトルを選択して記録内容を確認することが可能である。このようにすれば、記録を行なった後に内容を確認することを忘れているようなタイトルを効率的にチェックできる。そして、重要なタイトルは残し、既に必要がないと思われるタイトルを削除するようなタイトルの整理を効率的に行なうことが可能となる。
【0008】
この発明の目的は、ユーザに未再生のタイトルを一覧して表示することが可能なデジタル記録再生装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明に従うと、映像音声信号と映像音声信号に対応する管理情報とを含むデジタルデータの書込および読出が可能で、かつ、ランダムアクセスすることができる記録媒体は、映像音声信号を複数の基本操作単位に分割して離散的に記録する第1の領域と、複数の基本操作単位をタイトルごとにリンクさせるタイトルファイル情報を記録する第2の領域とを含む。タイトルファイル情報は、基本操作単位ごとにビットが設けられるビットマップを含む。記録媒体に対して記録再生を行なうデジタル記録再生装置は、外部から命令を入力する入力手段と、記録媒体に対してデジタルデータの書込および読出を行なう書込読出手段と、記録媒体に記録された映像音声信号に応じた映像を表示する表示手段と、記録命令に応じて基本操作単位を確保し、ビットマップの対応するビットを初期化し、再生命令に応じて基本操作単位が再生されるとビットマップの対応するビットを書換え、未再生情報表示命令に応じて、各タイトルのビットマップから複数の基本操作単位のうち未再生の基本操作単位を検出して検出結果を表示手段に表示させる制御手段とを備える。
【0013】
この発明の他の局面に従うと、映像音声信号と映像音声信号に対応する管理情報とを含むデジタルデータの書込および読出が可能で、かつ、ランダムアクセスすることができる記録媒体は、映像音声信号を複数の基本操作単位に分割して離散的に記録する第1の領域と、複数の基本操作単位をタイトルごとにリンクさせるタイトルファイル情報を記録する第2の領域とを含む。タイトルファイル情報は、基本操作単位ごとにビットが設けられるビットマップを含む。記録媒体に対して記録再生を行なうデジタルデータの記録再生方法は、外部から命令を入力するステップと、記録媒体に対してデジタルデータの書込および読出を行なうステップと、記録媒体に記録された映像音声信号に応じた映像を表示装置に表示するステップと、記録命令に応じて基本操作単位を確保し、ビットマップの対応するビットを初期化し、再生命令に応じて基本操作単位が再生されるとビットマップの対応するビットを書換え、未再生情報表示命令に応じて、各タイトルのビットマップから複数の基本操作単位のうち未再生の基本操作単位を検出して検出結果を表示装置に表示させる制御をするステップとを備える。
【0017】
この発明によれば、未再生なタイトルを検出することができ、重要なタイトルや削除可能なタイトルを判断する手がかりを得ることができる。そして、ユーザは、一覧結果に基づき重要なタイトルと重要でないタイトルとを分別し整理することにより記録媒体の容量を有効に活用することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
【0019】
[デジタル記録再生装置の全体構成]
図1は、この発明の実施の形態によるデジタル記録再生装置の全体構成を示すブロック図である。なお、図1において、太線で示した信号線は、映像および/または音声データの流れを表わす信号線であり、細線で示した信号線は、制御信号の流れを表わす信号線である。
【0020】
図1を参照すると、アンテナ100で受信した、たとえばテレビジョン放送の信号電波は、チューナ102および103に共通に与えられる。
【0021】
チューナ102は、アンテナ100で受信した信号電波から、ユーザによって指定された1つのチャネルの信号電波を選択し、映像信号と音声信号とからなるアナログのテレビジョン信号に復調してセレクタ104の一方入力に与える。セレクタ104の他方入力には、ビデオテープレコーダ(VTR)、カムコーダ等の各種の外部テレビジョン信号源が接続可能な外部入力端子101が接続される。
【0022】
セレクタ104は、チューナ102からの出力または外部入力端子101からの入力のいずれかを選択してA/Dコンバータ105に与えるとともに、グラフィックコントローラ124の1つの入力に与える。一般に、セレクタ104は、外部入力端子101に何らかの外部信号源が接続されている場合には、外部入力端子101からの入力を選択し、接続されていない場合にはチューナ102の出力を選択する。
【0023】
A/Dコンバータ105は、セレクタ104から出力されるアナログのテレビジョン信号の映像信号および音声信号をそれぞれデジタル信号に変換し、デジタル映像信号をMPEG2ビデオエンコーダ107に与えるとともに、デジタル音声信号をオーディオエンコーダ109に与える。
【0024】
MPEG2ビデオエンコーダ107は、与えられたデジタル映像信号を圧縮してマルチプレクサ/デマルチプレクサ111に与え、オーディオエンコーダ109は、与えられたデジタル音声信号を圧縮してマルチプレクサ/デマルチプレクサ111に与える。マルチプレクサ/デマルチプレクサ111は、与えられた映像信号のストリームと音声信号のストリームとをマルチプレクスし、MPEG2のシステムストリームに変換する。
【0025】
一方、チューナ103は、アンテナ100で受信した信号電波から、ユーザによって指定された1つのチャネルの信号電波を選択し、映像信号と音声信号とからなるアナログのテレビジョン信号に復調してA/Dコンバータ106に与えるとともに、グラフィックコントローラ124のもう1つの入力に与える。
【0026】
A/Dコンバータ106は、チューナ103から出力されるアナログのテレビジョン信号の映像信号および音声信号をそれぞれデジタル信号に変換し、デジタル映像信号をMPEG2ビデオエンコーダ108に与えるとともに、デジタル音声信号をオーディオエンコーダ110に与える。
【0027】
MPEG2ビデオエンコーダ108は、与えられたデジタル映像信号を圧縮してマルチプレクサ/デマルチプレクサ111に与え、オーディオエンコーダ110は、与えられたデジタル音声信号を圧縮してマルチプレクサ/デマルチプレクサ111に与える。マルチプレクサ/デマルチプレクサ111は、与えられた映像信号のストリームと音声信号のストリームとをマルチプレクスし、MPEG2のシステムストリームに変換する。
【0028】
このデジタル記録再生装置には、ランダムアクセス可能な記録媒体の一例としてのハードディスクを内蔵するハードディスクドライブ(以下、HDD)119が、取外し可能に装着される。以下の説明においては、便宜上この単体のHDD119そのものを書込読出可能な記録媒体と見なすことにする。このHDD119へのデータの書込、およびHDD119からのデータの読出は、後述するようにHDDコントローラモジュール118によって実行される。
【0029】
上述のマルチプレクサ/デマルチプレクサ111と、このHDDコントローラモジュール118との間には、バッファメモリ116を途中に含む第1のデータバスと、バッファメモリ117を途中に含む第2のデータバスとからなる2系統のデータチャネルが設けられている。
【0030】
さらに、デジタルインプット128を介して外部接続された他の装置からのデジタルデータがバッファメモリ116に入力可能であり、一方バッファメモリ117のデジタルデータは、デジタルアウトプット129を介して外部接続された他の装置へ出力可能である。
【0031】
したがって、後述するように、バッファメモリ116および117を介して、マルチプレクサ/デマルチプレクサ111と、HDDコントローラモジュール118と、デジタルインプット128およびデジタルアウトプット129との間で、MPEG2のシステムストリームデータのやり取りが行なわれることになる。
【0032】
マルチプレクサ/デマルチプレクサ111は、バッファメモリ116および117から受取ったMPEG2のシステムストリームを、映像信号のストリームと音声信号のストリームとにデマルチプレクスし、前者をMPEG2ビデオデコーダ112に、後者をオーディオデコーダ113に与える。
【0033】
MPEG2ビデオデコーダ112は、与えられた映像信号のストリームをデコードしてD/Aコンバータ114に与え、オーディオデコーダ113は、与えられた音声信号のストリームをデコードしてD/Aコンバータ114に与える。D/Aコンバータ114は、与えられた信号をそれぞれアナログ信号に変換し、映像信号と音声信号とからなるアナログのテレビジョン信号をグラフィックコントローラ124のさらにもう1つの入力に与える。
【0034】
グラフィックコントローラ124は、セレクタ104と、チューナ103と、D/Aコンバータ114とからそれぞれ与えられたアナログのテレビジョン信号のいずれかを選択して、デジタル記録再生装置の外部に接続されたテレビジョンモニタ126に与える。
【0035】
マルチプレクサ/デマルチプレクサ111およびグラフィックコントローラ124の動作は、システムコントローラ120から与えられる制御信号によって制御される。
【0036】
また、このデジタル記録再生装置がデジタルインプット128およびデジタルアウトプット129を介して外部の他の装置と接続されたときに、システムコントローラ120からの制御信号はデジタルインプット128を介して(細線)他の装置のシステムコントローラ(図示せず)に与えられ、そのシステムコントローラからの制御信号は、デジタルアウトプット129を介して(細線)、このデジタル記録再生装置のシステムコントローラ120に与えられる。
【0037】
システムコントローラ120には、ユーザインタフェース122と、メモリ121と、リアルタイムクロックモジュール127とが接続される。
【0038】
図1に示したこの発明によるデジタル記録再生装置の記録、再生、消去等の基本動作原理については、この発明で使用される記録媒体(実施の形態ではハードディスク)のファイルフォーマットとの関係において後で詳細に説明することとし、先にこの発明の特徴的な動作について図1のブロック図ならびに図2〜図5のタイミング図を参照して説明する。
【0039】
この発明の実施の形態によれば、図1に示されるようにデジタル記録再生装置は、MPEG2のエンコード回路を少なくとも2系統(MPEG2ビデオエンコーダ107,108)、MPEG2のデコード回路を少なくとも1系統(MPEG2ビデオデコーダ112)備えており、これらのうちの任意の2系統をリアルタイム性を保持しつつ同時に動作させることを可能にしたものである。
【0040】
[通常録画機能]
まず、図2は、図1に示したデジタル記録再生装置の1つのチャネルの録画動作を説明するタイミング図である。
【0041】
通常(タイマ)録画時、たとえばユーザは、録画したいテレビ番組のチャネル、録画開始時間、録画終了時間をユーザインタフェース122を操作してセットする。たとえば、チャネル1を午後8時から午後10時まで録画するようにセットした場合、システムコントローラ120は、リアルタイムクロックモジュール127からの情報に基づいて、午後8時になるとチューナ103をチャネル1に指定し、チューナ103は、アンテナ100で受信した信号電波からチャネル1の信号電波を選択し復調する。
【0042】
復調された信号は、前述のようにA/Dコンバータ106、MPEG2ビデオエンコーダ108、オーディオエンコーダ110、およびマルチプレクサ/デマルチプレクサ111を介してMPEG2のシステムストリームに変換される。
【0043】
システムコントローラ120は、バッファメモリ116を含む第1のデータバスを選択し、これに応じてMPEG2のシステムストリームは、バッファメモリ116を介してHDDコントローラモジュール118に与えられる。HDDコントローラモジュール118は、HDD119とのインタフェースコマンドを使用して、データをHDD119に書込む。
【0044】
図2において、(a)は時間軸を示し、(b)はマルチプレクサ/デマルチプレクサ111からバッファメモリ116へ書込む処理時間を示し、(c)はバッファメモリ116からHDDコントローラモジュール118を経由してHDD119へ書込む処理時間を示している。
【0045】
マルチプレクサ/デマルチプレクサ111で形成されたMPEG2システムストリームは、第1のデータバスに設けられたバッファメモリ116に、システムストリームのビットレートでコンスタントに送られる。
【0046】
バッファメモリ116内のデータ量は、HDDコントローラモジュール118によって監視されており、そのデータ量があるしきい値を超えると、そのしきい値に対応するデータ量をHDD119に書込む処理が行なわれる。HDD119への書込速度は、システムストリームのビットレートに比べて高速なため、HDDコントローラモジュール118によるHDD119への書込処理時間は短い。すなわち、図2の(b)の太線で示した時間にマルチプレクサ/デマルチプレクサ111からバッファメモリ116へ転送されるデータ量と、(c)の太線で示した時間にバッファメモリ116からHDD119へ伝送されるデータ量とは同じとなる。
【0047】
このように午後8時から午後10時までチャネル1の録画は行なわれ、午後10時に録画が終了する。
【0048】
[通常再生機能]
図3は、図1に示したデジタル記録再生装置の1つのチャネルの再生動作を説明するタイミング図である。
【0049】
通常再生時、たとえばユーザは、ユーザインタフェース122を操作して所望のタイトルの再生を指示する。システムコントローラ120はこれに応じて、HDDコントローラモジュール118に対して、HDD119からの所望のタイトルのデータの読出を指示する。
【0050】
このとき、システムコントローラ120は、バッファメモリ116を含む第1のデータバスを選択し、これに応じてHDD119から読出されたデータは、HDDコントローラモジュール118、バッファメモリ116を経由して、マルチプレクサ/デマルチプレクサ111に転送される。
【0051】
図3において、(a)は時間軸を示し、(b)はHDD119からHDDコントローラモジュール118を経由してデータを読出してバッファメモリ116へ書込む処理時間を示し、(c)はバッファメモリ116からマルチプレクサ/デマルチプレクサ111への書込処理時間を示している。
【0052】
システムコントローラ120によって再生開始が指示されると、HDDコントローラモジュール118は、HDD119からデータを読出しバッファメモリ116へ書込む処理を行なう。この際、HDDコントローラモジュール118は、バッファメモリ116のデータ量を監視し、データ量があるしきい値以下になった場合に、一定量のデータをHDD119から読出してバッファメモリ116に書込む。
【0053】
バッファメモリ116からマルチプレクサ/デマルチプレクサ111へのデータの書込は、システムストリームのビットレートでコンスタントに行なわれる。HDD119からの読出速度は、MPEG2システムストリームのビットレートに比べて高速なため、HDDコントローラモジュール118によるバッファメモリ116への書込処理時間は短い。
【0054】
すなわち、図3の(b)の太線で示した時間にHDD119からバッファメモリ116へ転送されるデータ量と、(c)の太線で示した時間にバッファメモリ116からマルチプレクサ/デマルチプレクサ111へ転送されるデータ量とは同じとなる。
【0055】
マルチプレクサ/デマルチプレクサ111でデマルチプレクスされた映像信号、音声信号はそれぞれ、MPEG2ビデオデコーダ112、オーディオデコーダ113に送られる。
【0056】
そして、前述のようにMPEG2ビデオデコーダ112でデコードされた映像信号およびオーディオデコーダ113でデコードされた音声信号は、D/Aコンバータ114によってアナログのテレビジョン信号に変換され、グラフィックコントローラ124を介して外部のテレビジョンモニタ126に再生表示されることになる。
【0057】
[2チャネル同時録画機能]
図4は、図1に示したデジタル記録再生装置の2つのチャネルの同時録画動作を説明するタイミング図である。
【0058】
2チャネル同時録画時、ユーザは、録画したいテレビ番組のチャネル、録画開始時間、録画終了時間をユーザインタフェース122を操作してセットする。たとえば、チャネル1を午後8時から午後10時まで録画し、かつチャネル3を午後9時から午後11時まで録画するようにセットした場合、システムコントローラ120は、リアルタイムクロックモジュール127からの情報に基づいて、午後8時になると、チューナ103をチャネル1に指定し、チューナ103は、アンテナ100で受信した信号電波からチャネル1の信号電波を選択し復調する。
【0059】
復調された信号は、前述のようにA/Dコンバータ106、MPEG2ビデオエンコーダ108、オーディオエンコーダ110、およびマルチプレクサ/デマルチプレクサ111を介してMPEG2のシステムストリームに変換される。
【0060】
この時点で、バッファメモリ116を含む第1のデータバスおよびバッファメモリ117を含む第2のデータバスはともに使用されていないため、システムコントローラ120は、バッファメモリ116を含む第1のデータバスを選択し、これに応じてMPEG2のシステムストリームは、マルチプレクサ/デマルチプレクサ111からバッファメモリ116を介してHDDコントローラモジュール118に転送される。HDDコントローラモジュール118は、HDD119とのインタフェースコマンドを使用して、データをHDD119に書込む。
【0061】
システムコントローラ120は、リアルタイムクロックモジュール127からの情報に基づいて、午後9時になると、チューナ102をチャネル3に指定し、チューナ102は、アンテナ100で受信した信号電波からチャネル3の信号電波を選択し復調する。
【0062】
復調された信号は、前述のように、セレクタ104、A/Dコンバータ105、MPEG2ビデオエンコーダ107、オーディオエンコーダ109、およびマルチプレクサ/デマルチプレクサ111を介してMPEG2のシステムストリームに変換される。
【0063】
マルチプレクサ/デマルチプレクサ111とHDDコントローラモジュール118との間の2系統のデータバスのうち、既にバッファメモリ116を含む第1のデータバスは午後8時からのチャネル1の記録に使用されているため、システムコントローラ120は、バッファメモリ117を含む第2のデータバスを選択し、これに応じてMPEG2のシステムストリームは、マルチプレクサ/デマルチプレクサ111からバッファメモリ117を介してHDDコントローラモジュール118に与えられる。HDDコントローラモジュール118は、HDD119とのインタフェースコマンドを使用して、データをHDD119に書込む。
【0064】
このとき、HDDコントローラモジュール118は、2系統のMPEG2システムストリームを、一定長さの単位ごとに交互にHDD119に書込むことになる。すなわち、バッファメモリ116からチャネル1のシステムストリームデータを読出してHDD119に書込んでいる期間中は、バッファメモリ117にチャネル3のシステムストリームデータが蓄積され、バッファメモリ117からチャネル3のシステムストリームデータを読出してHDD119に書込んでいる期間中は、バッファメモリ116にチャネル1のシステムストリームデータが蓄積される。このように、午後9時から午後10時までは、チャネル1およびチャネル3の2つのチャネルが同時に録画されている状態が続く。
【0065】
図4において、(a)は時間軸を示し、(b)は、マルチプレクサ/デマルチプレクサ111からバッファメモリ116への書込処理時間を示し、(c)は、マルチプレクサ/デマルチプレクサ111からバッファメモリ117への書込処理時間を示し、(d)は、バッファメモリ116からHDDコントローラモジュール118を経由してHDD119へ書込む処理時間を示し、(e)は、バッファメモリ117からHDDコントローラモジュール118を経由してHDD119へ書込む処理時間を示している。
【0066】
図4を参照して、上述のチャネル1に対する第1の録画の開始が指示されると、図2に関連して説明した録画処理が行なわれる。その後、チャネル3に対する第2の録画の開始が指示されると、HDD119に対しては、バッファメモリ116からの書込処理およびバッファメモリ117からの書込処理の双方が行なわれることになる。この2つの書込処理の調停は、HDDコントローラモジュール118によって行なわれる。
【0067】
図4に具体的に示すように、第2の録画の開始後、バッファメモリ117のデータ量があるしきい値を超えた際に、HDD119は使用可能な状態にあるので、HDD119に対するデータの書込処理が行なわれる。この処理が行なわれている間に、バッファメモリ116のデータ量がしきい値を超え、HDD119への書込が要求されるが、HDD119は使用中のため、HDD119の書込処理が終了するまで待機することになる。バッファメモリ117からHDD119への書込が終了すると、バッファメモリ116からの書込処理が開始される。
【0068】
逆に、第2の録画の開始後、バッファメモリ117のデータ量がしきい値を超えた際に、HDD119が使用中の場合は、使用可能状態になるまで待って、バッファメモリ117からHDD119への書込処理が行なわれる。以上のような2チャネルの同時録画が進行した後、午後10時にチャネル1の録画が終了し、午後11時にチャネル3の録画が終了する。
【0069】
以下のように、HDDコントローラモジュール118とHDD119との間では高速でデータ転送を行なうので、2つのバッファメモリ116および117を設けるだけで2系統のMPEG2システムストリームデータのリアルタイム記録を実現できる。
【0070】
各バッファメモリの容量は、書込/読出の単位ブロック長、HDDコントローラモジュール118とHDD119との間のデータ転送レート、MPEG2のシステムストリームのレート、およびHDD119のシーク時間のワースト値から計算することができる。この計算に関しては、後で詳細に説明する。
【0071】
また、メモリ121には、HDD119の空き領域の管理やファイルの管理を行なうファイルシステムが格納されている。したがって、次にシステムストリームを書込み/読出すべき論理アドレスは、ファイルシステムがシステムコントローラ120を介してHDDコントローラモジュール118に指定する。この結果、2チャネル同時録画している際にも、ファイルシステムが次に記録すべき論理アドレスを管理しているので、HDDコントローラモジュール118は、システムコントローラ120によって指示された論理アドレスに対してデータの書込/読出を行なえばよい。このファイルシステムによる管理については、後で詳細に説明する。
【0072】
上述の例では、テレビジョン放送の2チャネルの同時記録を示したが、図1の外部入力端子101にVTR、カムコーダ等を接続すると、システムコントローラ120からセレクタ104に対して外部入力の選択が指定される。この結果、テレビジョン放送のHDD119への録画をチューナ103経由で行ないつつ、外部入力端子101を介する外部テレビジョン信号源からのHDD119へのダビングを同時に行なうことも可能である。
【0073】
[追っかけ再生機能]
さらに、図5は、図1に示したデジタル記録再生装置のいわゆる追っかけ再生機能を説明するタイミング図である。
【0074】
いわゆる「追っかけ再生」とは、テレビジョン放送の録画を行ないながら録画した番組の再生を同時に行なう機能のことをいう。
【0075】
たとえば、ユーザが、チャネル1を午後8時から午後10時まで録画するようにセットした場合、システムコントローラ120は、リアルタイムクロックモジュール127からの情報に基づいて、午後8時になるとチューナ103をチャネル1に指定し、チューナ103は、アンテナ100で受信した信号電波からチャネル1の信号電波を選択し復調する。
【0076】
復調された信号は、前述のように、A/Dコンバータ106、MPEG2ビデオエンコーダ108、オーディオエンコーダ110、およびマルチプレクサ/デマルチプレクサ111を介してMPEG2のシステムストリームに変換される。
【0077】
この時点で、2系統のデータバスはともに使用されていないので、システムコントローラ120は、バッファメモリ116を含む第1のデータバスを選択し、これに応じてMPEG2のシステムストリームは、マルチプレクサ/デマルチプレクサ111からバッファメモリ116を介してHDDコントローラモジュール118に転送される。HDDコントローラモジュール118は、HDD119とのインタフェースコマンドを使用して、データをHDD119に書込む。
【0078】
ユーザが午後9時に帰宅し、録画中のチャネル1のタイトルを最初から見たい場合、ユーザインタフェース122を操作して録画中のタイトルの再生を指示する。これに応じて、システムコントローラ120は、HDDコントローラモジュール118に対してHDD119から録画中のタイトルの読出を指示する。
【0079】
このとき、マルチプレクサ/デマルチプレクサ111とHDDコントローラモジュール118との間では、バッファメモリ116経由の第1のデータバスが既に使用されているため、バッファメモリ117経由の第2のデータバスを使用する旨がシステムコントローラ120によって指示される。
【0080】
HDD119から読出されたデータは、HDDコントローラモジュール118、バッファメモリ117を経由してマルチプレクサ/デマルチプレクサ111に転送される。
【0081】
マルチプレクサ/デマルチプレクサ111は、バッファメモリ117から受取ったMPEG2のシステムストリームを、映像信号のストリームと音声信号のストリームとにデマルチプレクスし、前者をMPEG2ビデオデコーダ112に、後者をオーディオデコーダ113に与える。
【0082】
MPEG2ビデオデコーダ112は、与えられた映像信号のストリームをデコードしてD/Aコンバータ114に与え、オーディオデコーダ113は、与えられた音声信号のストリームをデコードしてD/Aコンバータ114に与える。D/Aコンバータ114は、与えられた信号をそれぞれアナログ信号に変換し、映像信号と音声信号とからなるアナログのテレビジョン信号をグラフィックコントローラ124の1つの入力に与える。
【0083】
グラフィックコントローラ124は、与えられたアナログのテレビジョン信号をデジタル記録再生装置の外部に接続されたテレビジョンモニタ126に与え、テレビジョン信号を再生表示する。
【0084】
なお、ユーザインタフェース122の操作によって、外部テレビジョンモニタ126への出力テレビジョン信号を、チューナ103からのテレビジョン信号に、またはチューナ102と外部入力端子101とのいずれかをセレクタ104によって選択したテレビジョン信号に、切換えて出力表示することも可能である。さらには、これら3つのテレビジョン信号から任意に、2つまたは3つの信号を選択してグラフィックコントローラ124によりクリッピング処理を行なうことによって、一度に表示することも可能である。
【0085】
この追っかけ再生の場合、HDDコントローラモジュール118は、2系統のMPEG2のシステムストリームを、一定長さの単位ごとに交互にHDD119に対し書込/読出を行なうことになる。すなわち、HDD119からチャネル1のシステムストリームデータを読出してバッファメモリ117に書込んでいる間は、バッファメモリ116にマルチプレクサ/デマルチプレクサ111で生成されたチャネル1のシステムストリームが蓄積される。
【0086】
一方、バッファメモリ116からチャネル1のシステムストリームデータを読出してHDD119に書込んでいる間は、バッファメモリ117に蓄積されているチャネル1のシステムストリームデータはマルチプレクサ/デマルチプレクサ111経由でMPEG2ビデオデコーダ112、オーディオデコーダ113に供給される。
【0087】
図5のタイミング図を参照して、この2つのチャネルを用いた追っかけ再生動作についてより詳細に説明する。図5において、(a)は時間軸を示し、(b)は、マルチプレクサ/デマルチプレクサ111からバッファメモリ116への書込処理時間を示し、(c)は、バッファメモリ116からHDDコントローラモジュール118を経由してHDD119へ書込む処理時間を示し、(d)は、HDD119からHDDコントローラモジュール118経由でデータを読出してバッファメモリ117へ書込む処理時間を示し、(e)は、バッファメモリ117からマルチプレクサ/デマルチプレクサ111への書込処理時間を示している。
【0088】
録画開始が指示されると、図2に関連して説明した録画処理が行なわれる。その後、再生開始が指示されると、図3に関連して説明した再生処理が行なわれる。その際、HDD119に対しては、バッファメモリ116からの書込処理およびバッファメモリ117に転送するための読出処理の両方が行なわれることになる。この2つの処理の調停は、HDDコントローラモジュール118によって行なわれる。
【0089】
具体的に図5では、再生開始時にHDD119は使用可能な状態にあるので、HDD119からデータを読出してバッファメモリ117へ書込む処理が行なわれる。この処理が行なわれている間に、バッファメモリ116のデータ量がしきい値を超え、HDD119への書込が要求されることが考えられる。しかしながらこの場合は、HDD119は使用中のため、処理が終了するまで書込を待つことになる。
【0090】
HDD119からのデータの読出が終了すると、バッファメモリ116からの書込処理が開始される。逆に、再生開始時にHDD119が使用中の場合は、使用可能状態になるまで待ってHDD119からデータを読出し、バッファメモリ117へ書込む処理が行なわれる。
【0091】
以上のように、午後9時から午後10時までは、チャネル1の録画と、録画中のチャネル1のタイトルの再生とが同時に行なわれている状態にある。午後10時にチャネル1の録画が終了し、午後11時に録画されたタイトルの再生が終了する。
【0092】
この追っかけ再生においても、HDDコントローラモジュール118とHDD119との間では高速にデータ転送を行なうので、2つのバッファメモリ116および117を設けるだけで2系統のMPEG2のシステムストリームのリアルタイムの記録/再生を実現できる。各バッファメモリの容量と、再生時に各バッファメモリが空にならないために必要な書込/読出の単位ブロック長とは、HDDコントローラモジュール118とHDD119との間のデータ転送レート、およびHDD119のシーク時間のワースト値とから計算できる。
【0093】
[その他の記録再生機能]
上述の例では、録画中のタイトルの追っかけ再生について説明したが、あるタイトルの録画中に、以前に記録した別のタイトルを再生してもよいし、あるタイトルの再生中に、あるチャネルのタイマ録画が始まるようにしてもよい。
【0094】
また、バッファメモリ117はデジタルアウトプット129とも接続されているので、HDD119からHDDコントローラモジュール118を介して読出されたMPEG2のシステムストリームを、バッファメモリ117を経由してデジタルアウトプット129に出力することもできる。または、チューナ103からの入力テレビジョン信号、またはチューナ102の出力と外部入力端子101を介する入力とのいずれかをセレクタ104によって選択して得られたテレビジョン信号を、デジタル圧縮し、マルチプレクサ/デマルチプレクサ111によってマルチプレクスして形成したMPEG2のシステムストリームを、バッファメモリ117を経由してデジタルアウトプット129に出力することもできる。
【0095】
同様に、バッファメモリ116はデジタルインプット128とも接続されており、デジタルインプット128から入力されたシステムストリームを、バッファメモリ116を経由し、さらにHDDコントローラモジュール118を介してHDD119に記録することも可能であり、また一方、バッファメモリ116を経由して、マルチプレクサ/デマルチプレクサ111でデマルチプレクスし、映像信号および音声信号のストリームをそれぞれMPEG2ビデオデコーダ112およびオーディオデコーダ113でデコードしてテレビジョンモニタ126上に再生表示することも可能である。これらのバッファメモリ116および117を経由する2系統の入出力バスに関しては、ユーザインタフェース122を通じて任意に指定することができる。
【0096】
[複数プレーヤによるシステム構成]
図1のブロック図に示したデジタル記録再生装置として構成されたプレーヤを2台配置し、1台のプレーヤのデジタルアウトプット129ともう1台のプレーヤのデジタルインプット128とを接続することとする。そして、1台のプレーヤのHDD119から2系統のシステムストリームを同時に読出し、1系統はバッファメモリ116を経由してマルチプレクサ/デマルチプレクサ111に転送され、もう1系統はバッファメモリ117を経由してデジタルアウトプット129に出力される。
【0097】
マルチプレクサ/デマルチプレクサ111に転送されたシステムストリームは、映像信号のストリームと音声信号のストリームとにデマルチプレクスされ、それぞれMPEG2ビデオデコーダ112およびオーディオデコーダ113に転送され、デコードされた後、外部テレビジョンモニタ126に出力され再生表示される。
【0098】
一方、デジタルアウトプット129から出力されたMPEG2のシステムストリームは、ケーブルまたは無線によってもう1台のプレーヤのデジタルインプット128に到達する。ここからもう1台のプレーヤに入力されたMPEG2のシステムストリームは、バッファメモリ116を経由し、さらにHDDコントローラモジュール118を介してHDD119に記録されることも可能であり、またバッファメモリ116を経由して、マルチプレクサ/デマルチプレクサ111でデマルチプレクスされ、映像信号および音声信号のストリームが、それぞれ、MPEG2ビデオデコーダ112およびオーディオデコーダ113でデコードされて、このもう1台のプレーヤに外部接続されたテレビジョンモニタ126上に再生表示されることも可能である。
【0099】
もう1台のプレーヤのHDD119にデータが記録される場合には、1台のプレーヤのHDD119からもう1台のプレーヤのHDD119にデータをコピーしたことになる。また、再生されたデータをもう1台のプレーヤでデコードしその外部テレビジョンモニタ上に再生表示した場合には、1台のプレーヤのHDD119のデータを他のプレーヤで再生したことになり、1台のプレーヤのHDD119のデータを複数のプレーヤで共有することが可能であるということを意味している。
【0100】
図1の実施の形態では、マルチプレクサ/デマルチプレクサ111とHDDコントローラモジュール118との間には、2系統のデータバスが走っている構成をとっているが、(システムストリームのレート)×N(Nは整数)が、HDDコントローラモジュール118とHDD119との間のデータの転送レートを超えなければ、書込/読出の単位ブロック長、バッファメモリの容量等のパラメータをチューンナップすれば、N系統のストリームがリアルタイムで同時に走ることが可能である。
【0101】
ただし、単位ブロックの転送と転送との間には、HDD119のシーク時間のワースト値分の時間を考慮する必要がある。これに関しては、後で詳細に説明する。
【0102】
N=3の場合は、図1のデジタル記録再生装置の構成中のマルチプレクサ/デマルチプレクサ111とHDDコントローラモジュール118との間にバッファメモリがもう1つ入り、合計で3系統のデータバスが走る構成になる。この場合には、前述の2チャネル同時録画に加え、HDD119に記録中または記録されている任意のタイトルの再生も同時に可能となる。
【0103】
また、1台のプレーヤに対し、a台のプレーヤを接続する場合、接続する各プレーヤがn本のストリームのバスを有している場合、a台全体でM=an本のストリームが走ることになる。そしてa台のプレーヤが接続される1台のプレーヤのバスの本数NはN=Mとなる。このようにN=Mの場合には、図1の構成中のマルチプレクサ/デマルチプレクサ111とHDDコントローラモジュール118との間に、バッファメモリがM個入りM本のバスが走る構成となる。
【0104】
また、1台のプレーヤが(M−1)個のデジタルアウトプットをもっている構成を考えると、このプレーヤを他の(M−1)台のプレーヤと接続することによって、このプレーヤのHDD119内のデータを他の(M−1)台のプレーヤと共有することができる。
【0105】
[簡易プレーヤの全体構成]
図6は、図1に示したデジタル記録再生装置(プレーヤ)のHDD119をサーバとした場合の、クライアントタイプの簡易プレーヤのブロック図である。
【0106】
図6を参照すると、アンテナ200で受信した、たとえばテレビジョン放送の信号電波は、チューナ202に与えられ、チューナ202は、受信した信号電波から、ユーザによって指定された1つのチャネルの信号電波を選択し、映像信号と音声信号とからなるアナログのテレビジョン信号に復調してセレクタ204の一方入力に与える。セレクタ204の他方入力には、各種の外部テレビジョン信号源が接続可能な外部入力端子201が接続される。
【0107】
セレクタ204は、チューナ202からの出力または外部入力端子201からの入力のいずれかを選択してグラフィックコントローラ224の1つの入力に与える。
【0108】
一方、デジタルインプット228を介して、外部接続された他のプレーヤ(図1)から入力されたMPEG2のシステムストリームは、マルチプレクサ/デマルチプレクサ211へ転送され、マルチプレクサ/デマルチプレクサ211は、受取ったMPEG2のシステムストリームを、映像信号のストリームと音声信号のストリームとにデマルチプレクスし、前者をMPEG2ビデオデコーダ212に、後者をオーディオデコーダ213に与える。
【0109】
MPEG2ビデオデコーダ212は、与えられた映像信号のストリームをデコードしてD/Aコンバータ214に与え、オーディオデコーダ213は、与えられた音声信号のストリームをデコードしてD/Aコンバータ214に与える。D/Aコンバータ214は、与えられた信号をそれぞれアナログ信号に変換し、映像信号と音声信号とからなるアナログのテレビジョン信号をグラフィックコントローラ224のもう1つの入力に与える。
【0110】
グラフィックコントローラ224は、ユーザによるユーザインタフェース222の操作に応じて、テレビジョンモニタ226への出力テレビジョン信号として、D/Aコンバータ214からのテレビジョン信号、またはチューナ202の出力と外部入力端子201からの入力とのいずれかをセレクタ204によって選択したテレビジョン信号のいずれかに切換えて、表示することが可能であり、さらには双方の信号にクリッピング処理を行なうことにより一度に表示することも可能である。
【0111】
サーバ側のHDD119(図1)から再生したいタイトルの、検索、選択、消去、タイマ予約、指定したタイトルの再生開始、一時停止、早送り、巻戻し、停止等の指令は、システムコントローラ220からデジタルインプット228を経由してサーバ側のプレーヤにコマンドとして送られ、サーバ側のデジタルアウトプット129(図1)によって受信される。そしてこのコマンドはサーバ側のシステムコントローラ120(図1)に転送され、そこでコマンドが実行される。
【0112】
以上のように、図1のプレーヤのデジタルインプット128、デジタルアウトプット129、図6の簡易プレーヤのデジタルインプット228に関し、「インプット」、「アウトプット」とは、MPEG2システムストリームデータ(太線)の入力、出力の方向をそれぞれ意味しているが、実際には、これらのデータ以外に、再生開始、停止等の制御コマンドも転送する必要があり、これらの制御コマンド(細線)の転送方向はストリームデータの転送方向とは逆である。
【0113】
[バッファメモリの容量]
次に、上述のように複数のストリームデータをリアルタイムで同時に扱うために必要な、バッファメモリの容量Cと、書込/読出の単位ブロック長Lと、HDDコントローラモジュール118とHDD119との間のワーストケースのデータ転送レートBhddと、MPEG2システムストリームのレートBsysと、HDD119のシーク時間のワースト値Twとの関係について詳しく説明する。
【0114】
ただし、シーク時間のワースト値Twは、単なるヘッドのシークのみに要する時間ではなく、シークを開始してから実際にデータの書込/読出が始まるまでにかかる、シーク時間、回転待ち時間、ヘッド切換時間、ECC/EDC等の誤り訂正に要する時間、等の群遅延のワースト値をすべて考慮した時間である。
【0115】
同時に処理するストリーム数をNとした場合、すべてのストリームのリアルタイム性を保持するためには、以下の式を満たす必要がある。
【0116】
Bhdd×Ts>N×(Tw+Ts)×Bsys …(1)
ただし、Tsは、HDD119に対して、書込/読出の単位ブロック長Lを書込み/読出しするのに要する時間であり、Ts=L/Bhddで表わされる。
【0117】
上記の式(1)は、データの読出(再生)の場合は、あるストリームにおいて単位ブロックで読出を行なったデータ量が、N本のストリームを処理するのにかかるN回のシーク時間とN回のデータ書込/読出時間との和の時間内で消費し尽くさないように設計する必要があることを意味している。
【0118】
さらに、データの書込(記録)の場合は、N本のストリームを処理するのにかかる時間に、バッファメモリに蓄積されるデータ量は最悪のケースで、N×(Tw+Ts)×Bsysであることを意味している。
【0119】
したがって、バッファメモリの容量Cは、以下の式を満たす必要がある。
C>N×(Tw+Ts)×Bsys …(2)
上記の式(1)および(2)を満たすような設計を行なうことにより、N本のストリームを同時にリアルタイムで処理することが可能となる。ただし、Bhdd>N×Bsysを満たす範囲内でNを設定しなければならない。
【0120】
[OPF]
次に、この発明で使用される記録媒体(実施の形態ではHDD119)のファイルフォーマットについて説明する。
【0121】
以下に説明するファイルフォーマットを、便宜上、Objective Pool Format(以下、OPF)と呼ぶこととする。図7は、このOPFのファイルの構成を模式的に説明するための図である。
【0122】
図7に示すように、OPFのファイルフォーマットは、リアルタイムエクステント301と、コンテナ情報ファイル302と、タイトルセットファイル303と、タイトルファイル304とから構成されている。以下に、図7を参照して、上記各ファイルの役割について説明する。
【0123】
(1) コンテナ
コンテナとは、OPFにおけるデータ操作の基本単位である。この発明のシステムにおいて、各コンテナはMPEGのデータ構造として閉じており、コンテナ単体でのデータ再生を保証するものとする。この発明のシステムにおけるコンテナのサイズは、以下のとおりである:
(HDD119のセクタサイズ)*5376=512バイト*5376=2752512バイト
この容量のコンテナに、一定時間の映像データと音声データとを格納する。なおこの発明のシステムにおいては、MPEG2でエンコードされた映像データ(Group of Pictures:以下、GOP)とそれに対応する音声データとをマルチプレクサ/デマルチプレクサ111によってマルチプレクスしてシステムストリームとしている。
【0124】
また、1GOPのピクチャー数を15に設定しているため、1コンテナの再生時間は次のようになる。
【0125】
5*(15/30)=2.5秒
ここで、これらのパラメータについて、コンテナ単位での再生が保証されているかどうかの検証を行なう。
【0126】
先の定義において、書込/読出の単位ブロック(コンテナ)長をL=2752512バイトとすると、MPEG2のシステムストリームのレートBsysは、
Bsys=L/2.5=1101004バイト/秒
となる。
【0127】
この発明のシステムにおいては、ストリームの本数はN=2であり、シーク時間のワースト値をTw=50ms、HDDコントローラモジュール118とHDD119との間のワーストケースのデータ転送レートをBhdd=5MB/秒とすると、
Ts=L/Bhdd=550m秒
が成り立つ。したがって、
Bhdd*Ts=5×10^6*550=2.7×10^6
N*(Tw+Ts)*Bsys=2*(50+550)*1101004=1.32×10^6
が成り立ち、上述の式(1)を満たすことになる。したがって、定義されたこれらのパラメータにおいてコンテナ単位でのデータの再生が保証される。
【0128】
(2) リアルタイムエクステント
リアルタイムエクステント301は、マルチプレクサ/デマルチプレクサ111によって作成されたMPEG2のシステムストリームが、上述のコンテナ単位のデータとして格納されるHDD119の領域である。したがって、リアルタイムエクステント301の全体の容量は、必ずコンテナ単体の容量の整数倍である。また、セクタ単位で記録を行なっているHDD119においても、リアルタイムエクステント301の開始アドレスは、コンテナの区切りにあたるアドレスからでなくてはならない。これは、後に示すコンテナ情報ファイル302において、ディスク空間をコンテナ単位のアドレス空間とみなすためである。
【0129】
(3) コンテナ情報ファイル
コンテナ情報ファイル302は、HDD119の記録領域のリアルタイムエクステント301をコンテナ単位のアドレス空間とみなしてコンテナ番号(R0,R1,R2,…)を順に付けたときに、それぞれのコンテナの記録情報を管理するために定義されている。コンテナごとの参照数(リンクカウント)が0の場合は、最初からそのコンテナにMPEG2のデータが記録されていない場合かまたはユーザによりデータ消去の操作が行なわれている場合を示しており、そのコンテナに新たにデータ記録が可能であることを示している。図7の例においては、コンテナR8およびR15が記録可能なコンテナに当たる。参照数(リンクカウント)が1の場合は、そのコンテナが少なくともいずれかのタイトルファイルにより参照されており(MPEG2のデータが記憶されており)、そのコンテナは記録不可能であることを示している。
【0130】
(4) タイトルファイル
タイトルファイル304には、当該タイトルについてのリンク情報が記録されている。具体的には、図7に示すように、各タイトルファイルには、ヘッダ情報と、リアルタイムエクステント301における参照するコンテナの開始位置のアドレス情報とが順次記録されている。図7では、タイトルファイル(タイトル0)304−1がリアルタイムエクステントR0〜R3,R6のそれぞれの開始アドレスを格納しており、タイトルファイル(タイトル1)304−2がリアルタイムエクステントR4,R5,R7,R9〜R12のそれぞれの開始アドレスを格納しており、タイトルファイル(タイトル2)304−3がリアルタイムエクステントR13,R14,R16のそれぞれの開始アドレスを格納している。
【0131】
(5) タイトルセットファイル
タイトルセットファイル303は、タイトルファイル304を管理するためのファイルである。その構成は、ヘッダ情報、各タイトルファイルのHDD119における開始アドレスとからなる。図7では、タイトル0ディスクリプタは、タイトルファイル(タイトル0)304−1の開始アドレスを格納しており、タイトル1ディスクリプタは、タイトルファイル(タイトル1)304−2の開始アドレスを格納しており、タイトル2ディスクリプタは、タイトルファイル(タイトル2)304−3の開始アドレスを格納している。
【0132】
[OPFを用いた記録再生動作]
以下に、上述のOPFのファイルフォーマットを用いたこの発明によるデジタル記録再生装置の基本動作について詳細に説明する。
【0133】
なお、上述のOPFのファイルはすべてHDD19に記録されているが、デジタル記録再生装置が起動させられると、OPFのうち、コンテナ情報ファイル302と、タイトルセットファイル303とがメモリ121に読出され、システムコントローラ120によるアドレス制御に用いられる。更新されたメモリ121のファイルの内容は、適当なタイミングでHDD119のファイルに書込まれ、OPFが更新される。
【0134】
(1) 記録動作
まず、HDD119にMPEG2のシステムストリームデータを記録する場合の動作について、図8のフロー図を参照して説明する。
【0135】
まず、ユーザが、ユーザインタフェース122を操作して録画を指示すると(ステップS1)、システムコントローラ120は、HDD119から読出したコンテナ情報ファイル302を参照して、リアルタイムエクステント301のうち書込可能な領域(コンテナ)を確保する(ステップS2)。すなわち、コンテナ情報ファイル302からは参照数(リンクカウント)が0となっているコンテナを検索する。そして、先に説明した2チャネル同時録画などの場合に、他の録画手順によって用いられることがないように、コンテナ情報ファイル302の参照数が0であった該当コンテナの番号に1追加する(ステップS3)。そして、検索したコンテナ番号に当たるHDD119のリアルタイムエクステント301に1コンテナ分のデータを書込む(ステップS4)。
【0136】
ユーザからの終了指示をユーザインタフェース122を介して受けると(ステップS5)、タイトルファイル304を生成し、かつタイトルセットファイル303を更新し、記録処理を終了する(ステップS6)。
【0137】
終了指示がなかった場合は、ステップS2〜S5の手順を繰返す。なお、ユーザからの録画停止要求は、記録を開始してから後、任意のタイミングで指示されるが、この指示要求はメモリ121に一旦蓄えられ、ステップS5において処理される。
【0138】
図7の状態において、ステップS1において録画の指示を受けると、ステップS2において初めに確保される領域(コンテナ)は参照数が0のR8である。そしてステップS3においてコンテナ情報ファイル302のR8の領域に1がセットされる。ステップS4においてコンテナR8の開始アドレスにあたるHDD119の領域にマルチプレクサ/デマルチプレクサ111からのMPEG2システムストリームデータを1コンテナ分書込む。そしてステップS2により参照数0の次の領域R15を確保し、同様に録画動作を繰返す。ステップS5において録画終了の指示を受けると、ステップS6においてタイトルファイル(タイトル3)を生成し、離散的に記録したコンテナの番号からなるリンク情報を格納する。そしてタイトルセットファイルを更新して録画を終了する。
【0139】
(2) 再生動作
次に、HDD119に記録されたMPEG2のシステムストリームデータを再生する場合の動作について、図9のフロー図を参照して説明する。
【0140】
ユーザがユーザインタフェース122を操作して再生するタイトルを指示すると(ステップS11)、システムコントローラ120は、再生用のコンテナポインタを初期化する(ステップS12)。なお、コンテナポインタとは、該当するタイトルファイル内で今どのコンテナを指し示しているかを示すポインタである。
【0141】
そしてタイトルセットファイル303から該当するタイトルファイル304を選択し、その中で参照されているコンテナへのリンク情報をコンテナポインタの値だけスキャンし、再生すべきコンテナを検索する(ステップS13)。検索したコンテナ番号に当たるHDD119のディスク領域のリアルタイムエクステント301から1コンテナ分のデータを読出し、再生を行なう(ステップS14)。
【0142】
ここで、ユーザからの終了指示をユーザインタフェース122を介して受けると(ステップS15)、終了処理を行ない、再生動作を終了する(ステップS18)。ユーザからの再生停止要求は、再生を開始してから後、任意のタイミングで指示されるが、指示要求はメモリ121に一旦蓄えられ、ステップS15において処理される。終了指示がなかった場合は、次に再生すべきコンテナを参照するためコンテナポインタに1追加する(ステップS16)。ここで、コンテナポインタが該当するタイトルファイル304の終わりに達したかどうかのチェックを行なう(ステップS17)。タイトルファイルの終わりに達したときには終了処理(ステップS18)へ向かい、処理を終了する。コンテナポインタがタイトルファイル304の終わりに達していないときにはステップS13〜S17を繰返す。
【0143】
図7を参照して具体的な例を説明する。ステップS11においてタイトル番号1を再生するよう指示を受けると、ステップS13においてタイトルファイル(タイトル1)の開始アドレスを検索し、参照すべきコンテナ番号R4を得る。ステップS14において、HDD119のコンテナ番号R4に当たるアドレスから1コンテナ分のデータをマルチプレクサ/デマルチプレクサ111に転送し、データの再生を行なう。ステップS15において再生停止指令を受けなかったときは、ステップS16においてコンテナポインタに1追加する。
【0144】
ステップS13に戻り、コンテナポインタが指すコンテナ番号R5を得る。同様の手順を繰返して再生が行なわれていく。再生が進み、コンテナ番号R12を再生し終えたとき、ステップS16においてコンテナポインタに1を追加すると、ステップS17においてタイトルファイルの終わりに到達したと判断されるので、ステップS18の終了処理を行ない再生動作を終了する。
【0145】
(3) 消去動作
次に、HDD119に記録されたMPEG2のシステムストリームデータをタイトルファイル304単位で消去する場合の動作について、図10のフロー図を参照して説明する。
【0146】
ユーザがユーザインタフェース122を操作して消去するタイトルファイルを指示すると(ステップS21)、システムコントローラ120は、HDD119に格納されているタイトルセットファイル303から消去すべきタイトルファイル304を検索し、該当するタイトルファイル304が指し示すコンテナ番号に相当するコンテナ情報ファイル302のリンクカウントを1減少する(ステップS22)。この結果リンクカウントが0となったコンテナは、どのタイトルファイルにおいても参照されないので空き領域となる。次に、指示されたタイトルファイルを消去し(ステップS23)、タイトルセットファイルを更新する(ステップS24)。
【0147】
たとえば、図7の状態からタイトルファイル(タイトル0)を消去する指示を受けたとする(ステップS21)。これに応じて、ステップS22においてコンテナ情報ファイル302におけるR0〜R3,R6の部分のリンクカウントを1減少させて0にする。そしてステップS23,S24において、タイトルファイル(タイトル0)を消去し、タイトルセットファイルからタイトル0ディスクリプタを消去する。これにより消去動作は終了する。
【0148】
[実施の形態1]
以下、映像信号、音声信号および映像と音声を含む信号を総称して映像音声信号ということにする。この映像音声信号はHDD119にタイトルとして記録される。
【0149】
図11は、タイトル生成時においてOPF(オブジェクティブプールフォーマット)に準拠したタイトルファイルとして付加される管理情報の構成図である。
【0150】
図11を参照して、タイトルファイルは、ヘッダ情報が記録されるヘッダ領域801と、リアルタイムエクステント301を参照するコンテナの開始位置のアドレス情報が順次記録されているポインタ領域802とを含む。タイトルファイルは、たとえば、テレビ番組ごとに作成され、ポインタ領域802には、映像音声信号に相当するMPEGデータを格納してあるリアルタイムエクステントのポインタが格納されている。
【0151】
ヘッダ領域801には、タイトルID803と、タイトル詳細情報804とタイトル付属情報805とが含まれている。
【0152】
タイトルID803は、システムがタイトルを識別する際に必要な情報であり、ユーザによる手動の書換えが不可能な情報である。
【0153】
また、このタイトルID803は、すべてのタイトルファイルに対して一意に決定されるものであるとする。
【0154】
タイトル詳細情報804は、ユーザによる書換可能な情報であり、タイトル一覧等の表示に使用される情報である。
【0155】
ポインタ領域802は、リアルタイムエクステントの位置を表示するポインタ806、807、…を含む。番組の映像音声信号を含むデータ、すなわちコンテナが記録されているコンテナ808〜811があるときに、ポインタ806は、第1番目に再生されるべき実際の映像音声信号の書込まれた領域を指し示すポインタであり、ポインタ807は、第2番目に再生されるべき映像音声信号の書込まれた領域であるコンテナ810を指すポインタである。
【0156】
タイトル付属情報805は、タイトル生成時刻812、最終再生時刻813などの情報を含んでいる。これらタイトル付属情報805に含まれる情報は、ユーザによる手動の書換えが不可能になっている。
【0157】
実施の形態1では、タイトル付属情報805内のタイトル生成時刻812として録画開始時刻を記録する。また、最終再生時刻813についても、初期状態においては同様に録画開始時刻を記録する。ただし、最終再生時刻813は、そのタイトルが再生されるたびに再生を開始した時刻に更新される。
【0158】
なお、録画されたタイトルへのアクセスには、再生命令だけでなく、たとえばユーザがタイトル名の変更等を指示する際のアクセス等が考えられるが、これらの再生命令以外の命令が発行された場合には、記録された最終再生時刻813は更新されない。
【0159】
以上のように最終再生時刻813を管理し、この最終再生時刻813とタイトル生成時刻812とを比較することにより、そのタイトルが生成、すなわち録画された後ユーザによってその内容が再生されたかどうかを判断することが可能となる。
【0160】
実施の形態1では、以上のように時刻を比較する手法をとったが、タイトルの再生を管理するフラグを設けておき、そのフラグをチェックすることによりタイトルが再生されたかどうかを判断してもよい。
【0161】
図12は、タイトル録画時におけるタイトルファイル304を記録する動作のフローチャートである。
【0162】
図1、図12を参照して、まずステップS71では、ユーザインターフェイス122から録画開始命令が入力される。この録画開始命令をシステムコントローラ120が受取る。
【0163】
次に、ステップS72において、システムコントローラ120がリアルタイムクロックモジュール127から現在の日付・時刻情報を読込み、そしてメモリ121にこの現在の日付・時刻情報を記憶させる。
【0164】
ステップS73において、メモリ121上に記憶された時刻情報をタイトル生成時刻812および最終再生時刻813としてメモリ121上に記憶させる。
【0165】
ステップS74とステップS75では、図8のS2〜S4の手順で録画処理が行なわれる。そして、ステップS75では、ユーザインターフェイス122から録画終了命令が入力されたかどうかの検出を行ない、録画終了命令が入力されておればステップS76に進む。一方、録画終了命令が入力されていなければ、ステップS74に戻り録画処理を継続して実行する。
【0166】
ステップS76では、メモリ121上にあるタイトルファイル304の情報がHDDコントローラモジュール118を経由してHDD119に記録される。
【0167】
なお、予約によるタイトル録画を行なう際には、ステップS72における現在時刻の獲得の代わりに、ユーザインターフェイス122より入力される録画開始時刻が採用され、ステップS74とステップS75において実際に録画処理をする代わりに録画を行なうための領域の確保のみの処理が行なわれ、タイトルファイルの記録がHDD119に対して行なわれる。
【0168】
図13は、最終再生時刻813の更新処理のフローチャートである。
図1、図13を参照して、ステップS81において、システムコントローラ120が、ユーザインターフェイス122からユーザのタイトルへのアクセス指示があったことを検出し、HDD119からタイトルファイル304を読出してメモリ121上に記憶させる。
【0169】
タイトルへのアクセスには、再生、録画、タイトル名の変更などを行なうためのアクセスが含まれる。
【0170】
ステップS82では、ステップS81において検出されたアクセスが再生開始の命令であるかどうかの判断がシステムコントローラ120によって行なわれる。このアクセスが、再生命令によるものであれば、ステップS83に進み、それ以外のアクセスであれば、ステップS88に進む。
【0171】
ステップS83では、システムコントローラ120は、リアルタイムクロックモジュール127から現在の時刻情報を読込み、メモリ121上に現在の時刻情報を記憶させる。
【0172】
ステップS84では、ステップS83においてメモリ121上に記憶された時刻情報を、タイトルファイル304に含まれる最終再生時刻813としてメモリ121上に記憶させておく。
【0173】
続くステップS85では、再生処理が行なわれる。ステップS86では、システムコントローラ120がユーザインターフェイス122を介してユーザからタイトルの再生終了命令が与えられたか否かを検出する。再生終了命令が与えられていれば、ステップS87に進む。再生終了命令が与えられていなければ、ステップS85に戻り継続して再生処理の実行がされる。
【0174】
ステップS87では、メモリ121上にあるタイトルファイル304の情報がHDDコントローラモジュール118を経由してHDD119に記録される。
【0175】
ステップS88では、再生以外の命令、たとえば、録画命令やタイトル名の変更命令などの命令に対する処理が行なわれる。
【0176】
図14は、未再生タイトルの一覧表示のフローチャートである。
図1、図14を参照して、ステップS91において、ユーザインターフェイス122から未再生タイトルの一覧表示命令が入力される。
【0177】
ステップS92では、HDD119からタイトルセットファイル303が読込まれ、タイトルセットファイル303は、メモリ121上に記憶される。
【0178】
次に、ステップS93では、システムコントローラ120が読込まれたタイトルセットファイル303を解析し、HDD119上に録画されたタイトルが存在するか否かの検証を行なう。タイトルが存在する場合には、ステップS94に進み、タイトルが存在しない場合には、ステップS100に進む。
【0179】
ステップS94では、メモリ121に記憶されている図7に示したタイトルセットファイル303が含んでいるタイトルディスクリプタの指すアドレスに従って、HDD119からタイトルファイル304が読出され、メモリ121上に記憶される。
【0180】
ステップS95では、ステップS94で得られたタイトルファイル304が含んでいる図11に示したタイトル付属情報805内にあるファイル生成時刻812と最終再生時刻813とがシステムコントローラ120によって比較される。ファイル生成時刻812と最終再生時刻813とが同じ値を示していれば、このタイトルファイル304を未再生タイトルとして認識しステップS96に進む。ファイル生成時刻812と最終再生時刻813とが異なっていれば、再生済タイトルとしてタイトルファイル304を認識してステップS97に進む。
【0181】
ステップS96では、検出された未再生タイトルを未再生タイトルのリストに追加してメモリ121上に設けられている未再生タイトルリストが更新される。この未再生タイトルリストの形式は、タイトルセットファイル303と同様の形式を用いることができるが、タイトルセットファイル303と異なる形式でもかまわない。
【0182】
また、未再生タイトルのリストは、この未再生タイトルの一覧表示の処理が終了した後HDD119に記憶する方法と、しない方法とがある。記憶する場合においては、未再生タイトルのリストを、新規録画が行なわれることによる新しいタイトルファイル304が生成された場合や、HDD119に録画されているタイトルが再生される場合ごとに更新する。未再生タイトルのリストをHDD119に記録しない場合は、一覧表示命令が発行される度に、未再生タイトルのリストが作られる。
【0183】
ステップS97では、タイトルセットファイル303の中に存在するタイトルファイル304すべてについて検索が終了したかどうかの判定が行なわれる。検索がすべて終了していれば、ステップS98に進み、まだ検索が完了していなければステップS100に進む。
【0184】
ステップS99では、ステップS98で生成された未再生タイトルリストに基づき、システムコントローラ120は、タイトル名などの一覧を描画するようにグラフィックコントローラ124に命令する。そして、未再生タイトルの一覧はテレビジョンモニタ126に表示される。
【0185】
一方、ステップS100では、未再生タイトルが存在しない旨を描画するようにシステムコントローラ120は、グラフィックコントローラ124に対して命令し、未再生タイトルが存在しないことを通知する文字列または図形がテレビジョンモニタ126に表示されることになる。
【0186】
図15は、未再生タイトルの一覧をテレビジョンモニタ126に表示する例を示した図である。
【0187】
図15を参照して、図14のステップS99において未再生タイトルの一覧の表示が行なわれる場合には、たとえば、画面上に未再生タイトル数が4であることが表示され、その下に4つのタイトルの内容を表示する文字列が順番に表示される。
【0188】
以上説明したように、実施の形態1においては、OPFに準拠したタイトルファイル304内にタイトル付属情報805と呼ばれる情報を付加することにより未再生ファイルの検出を可能とした。タイトル付属情報805内にあるタイトル生成時刻812と最終再生時刻813とを参照しそれらを比較することにより、そのタイトルがユーザにより一度でも視聴されたことがあるタイトルであるか否かが判断できる。
【0189】
このようにして検索した結果を一覧表示させることにより、ユーザは録画後放置していたタイトルを一覧して見ることができ、重要なファイルや削除可能なファイルを判断する手がかりを得ることができる。そして、ユーザは、一覧結果に基づき重要なタイトルとそうでないタイトルを分別し削除可能なタイトルについては削除することにより記録媒体の容量を有効に活用することが可能となる。
【0190】
[実施の形態2]
録画されたタイトルに関して、全く視聴していないタイトルを検出するのは実施の形態1で示した方法により可能である。しかし、視聴したタイトルに関してどの程度視聴したかという情報をもとに該当タイトルが視聴済かそうでないかを判定するには、各個人の視聴方法の嗜好性やCM(コマーシャル)のスキップ等を考えると複雑になる。
【0191】
実施の形態2では、1つのタイトルに属するすべてのコンテナのうち再生されたコンテナの割合を求める。そして、その割合に対してあるしきい値を設け、再生されたコンテナの割合がこのしきい値を超えた場合には、そのタイトルは視聴済であると判断することにした。
【0192】
この割合は、表示可能なパラメータであるため、図1のテレビジョンモニタ126に表示しユーザに視聴済かどうかの判断をさせることができる。また、OPFにおいては、再生を終了した位置がタイトル内のどの位置かを特定することができるため、この位置を再生されたコンテナの割合の代わりに使用し、視聴済かどうかをユーザに判断させることも考えられる。
【0193】
コンテナが再生された割合に基づいてタイトルが視聴済か否かの判定をする場合として、たとえば、1時間ちょうどのタイトルを20分程度視聴し、再生を終了したときを考える。
【0194】
ただし、この20分という値は、速送りや巻戻し等の特殊再生によりスキップされた時間や、同じ箇所を繰返し再生することにより生じる重複した時間については含まれていないものとする。
【0195】
しきい値を15分とした場合には、この20分の再生がされたファイルは再生済タイトルとして認識される。一方しきい値を45分とした場合には、20分再生済のファイルは未再生ファイルとして認識される。
【0196】
しきい値の設定については、ユーザが独自に決定できる場合と、システムとしてある一定の値を採用する場合とが考えられる。
【0197】
この再生済タイトルを決定する場合のしきい値は絶対的な再生時間でもよく、またタイトルの長さに対して再生した時間の比率でもよい。
【0198】
図16は、再生済のコンテナの領域を確認するために必要な情報の構成図である。
【0199】
図16を参照して、タイトルファイル304には、ヘッダ領域901とポインタ領域902とが含まれる。ヘッダ領域901は、タイトルID903と、タイトル詳細情報904と、タイトル付属情報905とを含む。ポインタ領域902は、ポインタ906、907…を含む。
【0200】
タイトルID903は、システムがタイトルを識別する際に必要な情報である。タイトル詳細情報904は、ユーザによる手動での書換え可能な情報であり、ファイル一覧等の表示に使用される情報である。
【0201】
タイトル付属情報905は、ポインタ数912、再生済ポインタビットマップ913等の情報を含む。これらタイトル付属情報905に含まれる情報はユーザによる手動の書換えは不可能に設定されている。
【0202】
ポインタ906、907は、実際の映像音声信号に対応する情報が書込まれた領域を指すポインタである。
【0203】
ポインタ数912は、タイトル内に含まれるすべてのコンテナに対応するポインタの個数の合計である。
【0204】
再生済ポインタビットマップ913は、ポインタ数912の個数を満たすビット数からなる情報であり、タイトルを再生する際に生成されたコンテナに対応するビットにフラグを立てることが可能なビットマップである。この再生済ポインタビットマップ913は、タイトルの録画直後においては、すべてのビットは初期化され未再生の状態を示す値になっている。
【0205】
ここで、過去に一度でも再生されたことのあるタイトルについて考える。
図17は、ポインタ数912の数を100とした場合の再生済ポインタビットマップ913の例を示した図である。
【0206】
図16、図17を参照して、ポインタ数912は100であることから、再生済ポインタビットマップ913としては100ビットの情報が記憶できる領域が確保されている。
【0207】
ここでは、仮に再生されたコンテナに対応するビット位置には図17のフラグ1001のように1を書込み、再生されていないコンテナに対応するビット位置には、フラグ1002のように0を書込むこととする。そして、実際に生成されたコンテナ数が15個であり、一方速送り等により再生されたコンテナ数が85個であったとする。この場合には、該当するタイトルに含まれるすべてのコンテナのうち15%のコンテナが実際に再生すなわち視聴されたことがわかる。
【0208】
ここで、1コンテナに含まれる映像音声信号の再生時間を2秒とすれば、該当するタイトルをすべて再生するのに要する時間は200秒である。また実際に生成されたコンテナのみの時間を合計した時間は30秒となる。未再生か否かの判断をするためのしきい値を80%とすれば、このタイトルについては未再生のタイトルとして認識されることになる。
【0209】
図18は、該当タイトルの視聴状態をテレビジョンモニタ126に表示する第1の例である。
【0210】
図19は、該当タイトルの視聴状態をテレビジョンモニタ126に表示させる第2の例である。
【0211】
図18、図19を参照して、これらのように図17に示した再生済ポインタビットマップの状態に対応して再生済のポインタの部分を棒グラフや円グラフで示すことによりユーザが図1のテレビジョンモニタ126で視聴状態を確認することができる。この際に、実際の再生の割合を算出し「15%再生済」のようにモニタに表示することも考えられる。
【0212】
図20は、タイトル再生時の再生済ポインタビットマップ913の書込のフローチャートである。
【0213】
図1、図20を参照して、ステップS111では、ユーザインターフェイス122からタイトルの再生開始命令が入力される。
【0214】
ステップS112では、ユーザが指定したタイトルに対応するタイトルファイル304が、HDD119から読込まれ、メモリ121上に記憶される。
【0215】
ステップS113では、ステップS112で読込んだタイトルファイル304が含むファイル付属情報905の中にある図16に示したポインタ数912と再生済ポインタビットマップ913とが取出される。
【0216】
ステップS114では、タイトルに含まれるコンテナにおいて、次に再生されるべきコンテナの位置情報とそれに対応する再生済ポインタビットマップ913のビット位置との対応がとられる。
【0217】
続くステップS115では、該当するコンテナに対して実際に再生処理が行なわれる。
【0218】
ステップS116では、ステップS114で対応付けしたビット位置に再生済のフラグが立っているかどうかの判別が行なわれる。
【0219】
すなわち、図17の例に従えば、対応するビット位置に1が書込まれているかどうかの判別が行なわれ、再生済のフラグである1が書込まれていればステップS118に進み、再生済のフラグが書込まれておらず0になっていればステップS117に進む。
【0220】
ステップS117では、ステップS115において再生の終了したコンテナに対応するビット位置に再生済のフラグである1を書込む。
【0221】
ステップS118では、タイトルの最後に達したかどうかの判定が行なわれ、タイトルの最後に達した場合には、ステップS119に進む。まだタイトルの最後に達していない場合には、ステップS122に進む。
【0222】
ステップS119では、メモリ121上にあるタイトルファイル304がHDDコントローラモジュール118を介してHDD119に書込まれる。
【0223】
ステップS122では、ユーザインターフェイス122から再生終了命令がされたか否かが判定される。再生終了命令が入力された場合にはステップS119に進む。一方、再生終了命令が入力されていない場合には、ステップS120に進む。
【0224】
ステップS120では、現在再生処理が行なわれているタイトルに対して速送りや巻戻し等の特殊再生の命令が発行されているかどうかの判定が行なわれる。特殊再生の命令が発行されていれば、ステップS121に進む。特殊再生の命令が発行されていない場合にはステップS114に進む。
【0225】
ステップS121では、特殊再生処理に伴うコンテナのスキップ処理がシステムコントローラ120によって行なわれる。
【0226】
図21は、未再生タイトル判定のフローチャートである。
図1、図21を参照して、まずステップS131において、判定に使用するしきい値の設定が行なわれる。
【0227】
この設定はシステムに固有の値もしくはユーザインターフェイス122からユーザが入力することにより設定される。
【0228】
ステップS132では、判定を行なうタイトルファイル304がHDD119から読込まれ、メモリ121上に記憶される。
【0229】
ステップS133では、ステップS132で読込んだタイトルファイル304のタイトル付属情報905の中にある図16に示したポインタ数912と再生済ポインタビットマップ913とが取出されメモリ121上に記憶される。
【0230】
ステップS134では、再生済ポインタビットマップ913中にある再生済フラグの個数の総和が求められる。
【0231】
ステップS135では、ステップS134で求められた再生済フラグの個数の総和とタイトル付属情報905によって得られたタイトル中に含まれるコンテナの数を表わすポインタ数912とによって再生済のコンテナの割合が算出される。そして、ステップS131で設定したしきい値をこの割合が超えているかどうかの判定が行なわれる。割合がしきい値を超えている場合には、ステップS136に進む。一方、再生済のコンテナの割合が設定されたしきい値を超えていない場合には、ステップS137に進む。
【0232】
ステップS136では、該当するタイトルは再生済タイトルとして認識される。
【0233】
ステップS137では、該当するタイトルは未再生タイトルとして認識される。
【0234】
このように、ステップS136とステップS137によって認識された情報は、未再生タイトルの一覧表示を行なう際に利用される。該当するタイトルが再生済タイトルであるか未再生タイトルであるかという情報は、図16に示したタイトル付属情報905内に新たな領域を設けてこの情報を格納しておくことも考えられる。
【0235】
以上説明したように、実施の形態2では、再生されたコンテナの割合を求め、その割合に対してあるしきい値を設け再生済か否かの判定を行なうので、各個人の視聴方法の嗜好性やCM等のスキップ等を考慮した場合に、好適に未再生タイトルの検出を行なうことが可能になる。
【0236】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0237】
【発明の効果】
この発明のデジタル記録再生装置および記録再生方法によれば、ユーザは録画後放置していたタイトルを一覧して見ることができ、重要なファイルや削除可能なファイルを判断する手がかりを得ることができる。そして、ユーザは、一覧結果に基づき重要なタイトルと重要でないタイトルとを分別し整理することにより記録媒体の容量を有効に活用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態によるデジタル記録再生装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示したデジタル記録再生装置の1チャネルの録画動作を説明するタイミング図である。
【図3】 図1に示したデジタル記録再生装置の1チャネルの再生動作を説明するタイミング図である。
【図4】 図1に示したデジタル記録再生装置の2チャネル同時録画動作を説明するタイミング図である。
【図5】 図1に示したデジタル記録再生装置の追っかけ再生動作を説明するタイミング図である。
【図6】 この発明の実施の形態による簡易型プレーヤーの全体構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明で用いるファイルフォーマットの構成を模式的に説明する図である。
【図8】 この発明による通常記録動作を説明するフロー図である。
【図9】 この発明による通常再生動作を説明するフロー図である。
【図10】 この発明による消去動作を説明するフロー図である。
【図11】 タイトル生成時においてOPFに準拠したタイトルファイルとして付加される管理情報の構成図である。
【図12】 タイトル録画時におけるタイトルファイル304を記録する動作のフローチャートである。
【図13】 最終再生時刻813の更新処理のフローチャートである。
【図14】 未再生タイトルの一覧表示のフローチャートである。
【図15】 未再生タイトルの一覧をテレビジョンモニタ126に表示する例を示した図である。
【図16】 再生済のコンテナの領域を確認するために必要な情報の構成図である。
【図17】 ポインタ数912を100とした場合の再生済ポインタビットマップ913の例を示した図である。
【図18】 該当タイトルの視聴状態をテレビジョンモニタに表示する第1の例である。
【図19】 該当タイトルの視聴状態をテレビジョンモニタに表示させる第2の例である。
【図20】 タイトル再生時の再生済ポインタビットマップ913の書込のフローチャートである。
【図21】 未再生タイトル判定のフローチャートである。
【符号の説明】
100,200 アンテナ、101,201 外部入力端子、102,103,202 チューナ、104,204 セレクタ、105,106 A/Dコンバータ、107,108 MPEG2ビデオエンコーダ、109,110 オーディオエンコーダ、111 マルチプレクサ/デマルチプレクサ、112,212 MPEG2ビデオデコーダ、113,213 オーディオデコーダ、114,214 D/Aコンバータ、116,117 バッファメモリ、118 HDDコントローラモジュール、119 HDD、120,220 システムコントローラ、121,221 メモリ、122,222 ユーザインタフェース、124,224 グラフィックコントローラ、126,226 テレビジョンモニタ、127 リアルタイムクロックモジュール、128,228 デジタルインプット、129 デジタルアウトプット、211 デマルチプレクサ。
Claims (2)
- 映像音声信号と前記映像音声信号に対応する管理情報とを含むデジタルデータの書込および読出が可能で、かつ、ランダムアクセスすることができる記録媒体に対して記録再生を行なうデジタル記録再生装置であって、
前記記録媒体は、
前記映像音声信号を複数の基本操作単位に分割して離散的に記録する第1の領域と、
前記複数の基本操作単位をタイトルごとにリンクさせるタイトルファイル情報を記録する第2の領域とを含み、
前記タイトルファイル情報は、
前記基本操作単位ごとにビットが設けられるビットマップを含み、
外部から命令を入力する入力手段と、
前記記録媒体に対して前記デジタルデータの書込および読出を行なう書込読出手段と、
前記記録媒体に記録された前記映像音声信号に応じた映像を表示する表示手段と、
前記記録命令に応じて前記基本操作単位を確保し、前記ビットマップの対応するビットを初期化し、前記再生命令に応じて前記基本操作単位が再生されると前記ビットマップの対応するビットを書換え、前記未再生情報表示命令に応じて、各タイトルの前記ビットマップから前記複数の基本操作単位のうち未再生の基本操作単位を検出して検出結果を前記表示手段に表示させる制御手段とを備える、デジタル記録再生装置。 - 映像音声信号と前記映像音声信号に対応する管理情報とを含むデジタルデータの書込および読出が可能で、かつ、ランダムアクセスすることができる記録媒体に対して記録再生を行なうデジタルデータの記録再生方法であって、
前記記録媒体は、
前記映像音声信号を複数の基本操作単位に分割して離散的に記録する第1の領域と、
前記複数の基本操作単位をタイトルごとにリンクさせるタイトルファイル情報を記録する第2の領域とを含み、
前記タイトルファイル情報は、
前記基本操作単位ごとにビットが設けられるビットマップを含み、
外部から命令を入力するステップと、
前記記録媒体に対して前記デジタルデータの書込および読出を行なうステップと、
前記記録媒体に記録された前記映像音声信号に応じた映像を表示装置に表示するステップと、
前記記録命令に応じて前記基本操作単位を確保し、前記ビットマップの対応するビットを初期化し、前記再生命令に応じて前記基本操作単位が再生されると前記ビットマップの対応するビットを書換え、前記未再生情報表示命令に応じて、各タイトルの前記ビットマップから前記複数の基本操作単位のうち未再生の基本操作単位を検出して検出結果を前記表示装置に表示させる制御をするステップとを備える、デジタルデータの記録再生方法。
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