JP2001126405A - ビットストリーム記録/又は再生装置 - Google Patents

ビットストリーム記録/又は再生装置

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JP2001126405A
JP2001126405A JP30391899A JP30391899A JP2001126405A JP 2001126405 A JP2001126405 A JP 2001126405A JP 30391899 A JP30391899 A JP 30391899A JP 30391899 A JP30391899 A JP 30391899A JP 2001126405 A JP2001126405 A JP 2001126405A
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Daisaku Kato
大作 加藤
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Victor Company of Japan Ltd
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 符号化ビットストリームを複数のクラス
タ領域に分割し、管理する円盤状記録媒体を用いる記録
再生装置で、別領域に記録する媒体管理情報を毎回アク
セスすることなく、伝送レートの高い高品質な画像を得
ることにある。 【解決手段】 MPEG−2方式などで符号化されたビ
ットストリームを、クラスタに記録するデータサイズに
分割したクラスタデータを作成すると共に、このクラス
タデータに続けて配置されるクラスタデータの位置情報
を格納するクラスタヘッダを生成して、クラスタデータ
と共に円盤状記録媒体63に記録し、再生は、クラスタ
ヘッダに記録される位置情報を基にして再生した符号化
ビットストリームをMPEG−2デコーダ72で復号
し、転送レートの高い高品質な画像を記録し、再生する
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号化されたビッ
トストリームの記録/又は再生装置に関し、特にビット
ストリームを複数のブロックに分割し、円盤状記録媒体
に記録する記録/又は再生装置に関り、特にブロックの
先頭にブロックの繋がり情報を含むブロックヘッダを配
置して記録することでデータへのアクセス性能を高くし
たビットストリームを記録する装置/又はそのビットス
トリームを再生する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、映像信号などを符号化して得
られるビットストリームを記録、再生する装置の一例と
して、光磁気ディスクや、ハードディスクなどをはじめ
とするディスク状記録媒体を用いて行なう方法がある。
【0003】それは、アクセス性の優れた円盤状記録媒
体を用い、高速のビットストリームを記録、再生する装
置では、劣化の少ないデジタル映像信号が得られと共
に、アクセス機能を生かしたサーチ画像の作成、検索動
作なども容易であり、使用者に使い勝手の良い記録、再
生装置を提供できることによる。
【0004】高品質な映像信号を符号化する手段として
は、周知のMPEG−2による方式が用いられ、高品質
な音声信号の符号化手段としては周知のMPEG−1オ
ーディオ、MPEG−2オーディオ、その他がある。
【0005】これらの符号化手段により生成されたビッ
トストリームは、ハードディスク、DVD−RAMのよ
うな円盤状記録媒体に記録、再生され、これらの円盤状
記録媒体へのビットストリームの記録、再生は所定のデ
ータ管理手法によりなされている。
【0006】一般的なデータ管理の手法は、ビデオ、音
響情報を符号化して得られるビットストリームのデータ
を所定の大きさの領域に分割し、例えばファイルとして
セクタ構造、ないしはクラスタ構造によるデータ構造と
して記録し、そのデータ構造は、例えば周知のFAT
(File Allocation Table)などの管理情報により管理
されるようになされている。通常、このFATは、デー
タが記録される領域とは異なる領域に記録されており、
例えばデータの記録位置、データ領域の使用、不使用な
どの管理がされるようになされている。
【0007】ここで、データ領域は、記録媒体上に読み
書きできる最小の単位としてのセクタが定義され、管理
情報により管理される。ハードディスクにおけるセクタ
サイズは、例えば512バイトとされているが、複数の
セクタをクラスタとしてまとめて扱い、ハードディスク
に記録されるデータの管理を容易にするような方法も使
用されている。
【0008】場合により、1クラスタが1セクタで構成
されることもあるが、以下、ここでは、データをブロッ
クに領域分割する手法に関し、クラスタを単位とするデ
ータ管理方法を基にして述べる。図8に、円盤状記録媒
体63−1の記録領域に対して記録されるクラスタの様
子を示す。円盤状記録媒体63−1を再生するヘッド6
3−2は、円盤状記録媒体63−1上を同図に示すシー
ク方向にシークしつつ、目的とするクラスタのトラック
をサーチし、目的のトラックが到来するまで回転待ちす
る。
【0009】このような構造のハードディスク63で、
クラスタを単位とするデータ管理を行なうために必要な
情報としては、データが複数のクラスタにまたがって記
録されるときは、最初のデータが記録されるクラスタの
記録位置情報、その次のデータが記録されるクラスタの
位置を示す連結情報、およびそのクラスタにデータが記
録可能であるか否かを示す空き情報などがある。
【0010】また、クラスタの空きの状態を示す方法と
して、マップを用いて表示し、管理する方法も用いられ
ている。図9に、データを記録する領域のモデル図を示
す。同図において、記録される領域は63個のクラスタ
により構成されていることを示している。
【0011】図10に、クラスタに記録される情報の記
録状態の様子をモデルにより示す。同図は、前述の図9
におけるクラスタ0〜62が空きであるか否かを、1つ
のクラスタについて1ビットで示したマップ情報のモデ
ルである。
【0012】図11に、クラスタの繋がりを示すテーブ
ルの例を示す。同図において、番号が1と2である2つ
のファイルについて、そのファイルが記録されるクラス
タの繋がりをテーブルにより示している。ここに示した
方法が従来技術によるクラスタの管理方法である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な円盤状記録媒体に記録されるデータの管理は、従来よ
り、前述のFATによるファイル管理システムが用いら
れている。この方法はコンピュータ用プログラムのファ
イル管理手法としては良い方法であるが、MPEG−2
などにより符号化され、連続したビデオ、オーディオ信
号のビットストリームなどのデータを記録、再生する装
置の管理手法として用いるときは次のような課題があ
る。
【0014】それは、MPEGなどにより符号化された
ビットストリームは連続する比較的大きなデータで構成
され、そのビットストリームの再生は、タイムスタンプ
と称されるタイムコードに従ってビットストリームの復
号処理が行なわれ、指定された時間で表示するなどの時
間管理に従った動作が要求されることによる。
【0015】すなわち、タイムコードに従って復号され
るべきビットストリームの再生処理中に、ビットストリ
ームの記録される領域とは異なる領域に記録される、例
えばFATなどのデータを得るために行なうアクセス動
作は、円盤状記録媒体の再生中に生じるシーク時間、回
転待ち時間などにより、符号化されたビットストリーム
をアクセスして読み出すための時間を不足させる要因と
なる場合があり、そのときはタイムコードなどによるビ
ットストリームの復号時間、復号された画像の表示時間
の管理がなされているビデオ、オーディオ信号に連続性
が失われてしまうおそれがあり、再生映像、音声に破綻
をきたすことにもなる。
【0016】このような不具合は、比較的ビットストリ
ームのサイズが大きく、複数のクラスタにまたがって記
録されるビットストリームの記録位置情報を、異なる領
域に記録されたFATを再生して得ようとするために生
じており、ここで、FATに記録されるデータを読むこ
となしに、複数のクラスタにまたがって記録されるビッ
トストリームのデータを次々とアクセスして読み込むこ
とができればこのような課題を解決できる。
【0017】そのための解決法として、ビットストリー
ムのデータが記録されるクラスタに、その次のビットス
トリームのデータが記録されるクラスタの繋がり情報を
記録しておき、そのクラスタの繋がり情報を基にして次
々とクラスタをサーチすることにより、異なる領域に記
録されるFATを読み込むためのシーク時間、回転待ち
時間を発生させることなしに、ビットストリームのデー
タを高い速度で読み出すような手段を実現する方法があ
る。
【0018】ここで、連続するビットストリームのデー
タが、連続して順番に配置されるクラスタに記録される
ときは、別途クラスタの繋がり情報がなくてもデータを
順次再生することは出来る。しかし、円盤状記録媒体に
記録、消去が繰り返されたとき、記録時間の異なる番組
ソフトの記録、消去が繰り返されたときなどは、空きク
ラスタが不連続に存在してしまうこととなり、このよう
な不連続である空きクラスタに、その空きクラスタに収
まりきらない長さの新しいビットストリームを記録する
ときは、ビットストリームのデータを前記空きクラスタ
とは不連続の別の空きクラスタに引き続き記録すること
となる。そのため、それらのクラスタの位置の繋がりを
示す情報が必要となる。
【0019】つぎに、これらのクラスタ位置の繋がり情
報をテーブルに格納して持ち、クラスタのアクセスを行
なう方法について述べる。ここで、円盤型記録媒体が2
0Gバイトの容量を有するハードディスクであり、その
1セクタサイズが512バイト、1クラスタが256セ
クタ、128Kバイトで構成されるとすると、ビットス
トリームを記録するために必要なクラスタの総数は15
0,000となる。
【0020】ここに、毎秒4MビットのMPEG−2に
より符号化されたビットストリームのデータを記録する
とき、このデータ速度は毎秒512kバイトであり、毎
秒4つのクラスタ(1クラスタは128Kバイト)にデ
ータを記録することとなる。この条件で6時間分のビッ
トストリームを記録するときは、86,400個のクラ
スタにデータが記録されることとなる。
【0021】このビットストリームを再生するためには
86,400個のクラスタに対するクラスタの繋がり情
報を持つ必要がある。この繋がり情報をFATに記録す
る方法があるが、FATをアクセスする回数は少なくし
た方がビットストリームを読み出すために使用できる時
間を長くすることができ、データ転送を効率的に行なえ
る。そこで、FATに記録される内容を読み出し、あら
かじめ用意したメモリ回路に記憶し、その情報を参照し
つつ再生動作を行なうようにする。
【0022】このときに必要とされるメモリ回路の容量
は、150,000個のクラスタ番号を表すため、1個
あたり3バイト(24ビット)を使用することとなり、
86,400個のクラスタ番号の記憶には、259,2
00バイトの大きさのメモリ容量が必要となる。
【0023】再生装置にこれだけのメモリを用意できな
いときは、FATの必要な部分のみを適宜読み込み、利
用する方法が考えられるが、その場合はビットストリー
ムのデータを読み込む途中で、FATの別の部分を読み
込む必要が生じることがあり、そのときは、そのための
シーク時間、回転待ち時間が発生してしまう。
【0024】MPEGなどにより符号化されたビットス
トリームを記録、再生する円盤状記録媒体を使用する記
録再生装置では、このようなビットストリームの書き込
み、読み出し速度に制限を与えるような動作は、例えば
復号前のビットストリームを一時記憶するバッファ回路
に蓄積されるデータにオーバーフロー、アンダーフロー
などを生じさせてしまうおそれがあるなど、その記録再
生装置が扱えるビットストリームの最高ビットレートを
制限することとなり、好ましくないこととなる。
【0025】さて、つぎに、連続するビットストリーム
を不連続に存在するクラスタに記録するときに生じる課
題と、その解決方法について述べる。ここで、例えばM
PEG−2エンコーダにより符号化されたビットストリ
ームは順次空きクラスタに記録されるが、従来は各クラ
スタが空きであるか否かを示す情報をマップの形態で持
ち、その情報に従って空きクラスタを選択しつつ新しい
データを記録していた。
【0026】そして、データを空きクラスタに記録しな
がら、その記録したクラスタに該当するマップ位置の情
報は、「使用」に書き替えるようにしていた。また、記
録されていたビットストリームが消去されたとき、その
ビットストリームが記録されていた複数のクラスタにつ
いては、記録されていた繋がり情報を基に、該当する全
てのクラスタのマップ位置を「空き」に書き替えるよう
にしていた。
【0027】しかし、ビットストリームの記録を行ない
ながら異なる領域に記録されるマップ情報の書き替え、
およびクラスタの繋がり情報を更新することは、前述の
ように、そのためのシーク時間、回転待ち時間を発生し
てしまう。そこで、これらの更新情報をメモリ回路に記
憶しておき、FATなどの管理情報を更新するためのシ
ーク、回転待ち時間を生じなくする方法がある。
【0028】その場合は、ビットストリームを記録する
時間に余裕があるときなどに、メモリ回路に記憶された
内容による、管理情報の更新をまとめて行なうように
し、それらによって生じるシーク、回転待ちなどの時間
による不具合を受けないようにする。しかし、このよう
な場合、管理情報を更新する前に停電などでメモリ回路
への電力の供給が中断されたときは、更新中のマップ情
報などのクラスタ管理情報が失われてしまう。この場
合、電源が再投入され、記録再生装置が動作し始めたた
ときの管理情報は過去に媒体に記録された、更新されて
ない管理情報を用いて再生動作を行なうこととなるが、
実際のクラスタの使用状況と更新されていない管理情報
とが一致していないことによる不都合が生じる。
【0029】コンピュータシステムなどにおける停電後
の処理は、電源再投入後ハードディスクなどの記録媒体
に記録されている記録内容を、ユーザが確認しつつ更新
のための操作、指示を行ないファイルシステムを復旧さ
せるのが一般的であるが、VTRと同等の機能を有する
ハードディスクレコーダ、DVD−RAMレコーダなど
では、ユーザに複雑な処理をさせるのは好ましくなく、
記録再生装置は、できるだけ自動的に、ユーザによる操
作を必要とすることなく復旧できることが望ましい。
【0030】例えば、ここで、2時間分のストリームを
記録中、1時間経過後に停電が生じたような場合、この
1時間記録したクラスタのデータが、更新されていない
クラスタ管理情報に従って空きとされるよりは、記録済
みのデータが再生できるように回復処理がなされるのが
好ましい。
【0031】家庭におけるこのような停電は、例えば電
力導入口のブレーカで、他の電機器具の使用により電流
が制限値を超えたとき、誤って記録装置の電源プラグが
コンセントから外されたときなど、かなりの頻度で発生
することが考えられ、このようなときにでも記録済みの
内容が保護されることが望ましい。
【0032】そこで、このような不測の停電事故に対応
するため、クラスタ管理情報の更新頻度を高くする方法
があるが、前述のように、その分シーク時間、回転待ち
時間が増加してしまい、ビットストリームの伝送速度に
制限を与えることとなってしまう。
【0033】また、クラスタ管理情報を記憶するメモリ
回路の電源の供給が停止されても記憶内容が消えないよ
うに構成する方法はあるが、そのためには、例えば保持
用電源、スタティックに動作するメモリ素子、その駆動
回路などが必要となり、経済的に好ましくない。
【0034】そこで、本発明は、円盤状記録媒体に、例
えばMPEG−2方式により符号化され連続した形態を
なすビットストリームを記録するにあたり、断続的に存
在する複数のクラスタ領域の並びに対しても、クラスタ
領域内に前置されて前後に記録されるクラスタの繋ぎ位
置情報を有するクラスタヘッダとともに記録するように
し、クラスタ領域に記録されたビットストリームのデー
タはクラスタヘッダに格納される位置情報に基づいて連
続的な動作になるようにシークして再生することを可能
にするとともに、伝送ビットレートの高い高品質の映
像、音声などを符号化して得られる符号化ビットストリ
ーム記録再生装置を安価に構成して提供することを目的
とし、しかも、記録動作時に停電が発生した場合でも、
それまでに記録したビットストリームについて電源の再
投入時に管理データの自動復帰処理を行ない、停電前に
記録したビットストリームの再生を行えるようにするも
のである。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために以下の1)〜4)の手段より成るものであ
る。すなわち、
【0036】1) 圧縮符号化されたビットストリーム
のデータを、複数の所定の大きさのデータに分割し、そ
れらの分割したデータを円盤状記録媒体の複数のブロッ
ク領域に格納して記録するビットストリーム記録装置に
おいて、前記ブロック領域に格納するデータは、所定の
ブロック領域の記録位置情報を格納するブロックヘッダ
と、そのブロックヘッダに続いて記録される前記分割し
たデータとよりなり、そのブロックヘッダに格納される
前記所定のブロック領域の記録位置情報は、少なくとも
前記ブロックヘッダに続いて記録される前記分割したデ
ータの直後に配置される分割したデータの記録されるブ
ロック領域に対応した記録位置情報を含むものであるこ
とを特徴とするビットストリーム記録装置。
【0037】2) 前記ブロックヘッダに格納される前
記所定のブロック領域の記録位置情報は、少なくとも前
記ブロックヘッダに続いて記録される前記分割したデー
タの直前に配置される分割したデータの記録されるブロ
ック領域に対応した記録位置情報を含むものであること
を特徴とする1)項に記載するビットストリーム記録装
置。
【0038】3) 前記ブロックヘッダに格納される情
報は、少なくとも前記ブロックヘッダに続いて記録され
る前記分割したデータを記録する位置に記録されるデー
タが空きであるか否かを示す空き情報を含むものである
ことを特徴とする1)項に記載するビットストリーム記
録装置。
【0039】4) 円盤状記録媒体に、圧縮符号化され
たビットストリームのデータが複数のブロックのデータ
に分割され、複数のブロック領域に格納されて記録され
た円盤状記録媒体を再生するビットストリーム再生装置
において、前記円盤状記録媒体のブロック領域に記録さ
れた、ブロックヘッダを再生して得られるブロックヘッ
ダの情報信号を出力するブロックヘッダ信号取得手段
と、そのブロックヘッダ信号取得手段より供給されたブ
ロックヘッダの情報より、現在再生中のブロックの次に
再生すべき直後のブロックのデータが記録されるブロッ
クの位置情報を得て、その直後のブロックの位置をサー
チして読み出すための読み出し制御命令を出力するCP
Uと、そのCPUからの読み出し制御命令により前記円
盤状記録媒体のアクセス制御を行なう読み出し制御手段
と、その読み出し制御手段により前記円盤状記録媒体を
再生し、再生して得られた信号を基に前記圧縮符号化さ
れたビットストリームの信号を得る再生手段と、その再
生手段より得られたビットストリームの信号を復号して
ビデオ信号として得る復号手段と、より構成したことを
特徴とするビットストリーム再生装置。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関るビットストリ
ーム記録/又は再生装置について、好ましい実施例によ
り説明する。図1は、実施例の関わるビットストリーム
記録再生装置40を示す概略ブロック図である。
【0041】まず、ビットストリーム記録再生装置40
の全体概略構成、及びその動作について説明する。この
符号化ビットストリーム記録再生装置40は供給される
ビデオ信号をMPEG−2方式で符号化し、符号化した
ビットストリームのデータを記録再生部60に供給する
エンコーダ部50と、供給されたビットストリームに後
述のクラスタヘッダを付加してハードディスク63に記
録し、またハードディスク63に記録されたビットスト
リームを再生してデコーダ部70に信号を供給する記録
再生部60と、記録再生部60から供給されたビットス
トリームをデコードし、得られたビデオ信号をモニタT
V90に供給するデコーダ部70とより構成される。
【0042】次にこの装置における各部の構成について
詳述説明する。まず、エンコーダ部50はTV放送を受
信するTVチューナ51と、ビデオ信号を入力するビデ
オ入力端子52と、入力信号を切りかえるビデオ信号切
り換えスイッチ53と、アナログ信号をデジタル信号に
変換するA/D変換器54と、デジタルビデオ信号をM
PEG−2方式の符号化されたビットストリームに変換
するMPEG−2エンコーダ55とより構成される。
【0043】記録再生部60は、エンコーダ部50より
供給されたビットストリームにクラスタヘッダを付加す
るクラスタヘッダ付加手段61と、ビットストリーム及
びクラスタヘッダを記録し、それらを再生するハードデ
ィスク63と、ハードディスク63の記録再生の動作を
制御する書き込み読み出し制御手段65と、付加された
クラスタヘッダ信号をデコーダ部70のCPU73に供
給すると共に、付加されたクラスタヘッダを除去するク
ラスタヘッダ取得/除去手段67とより構成される。
【0044】デコーダ部70は、記録再生部60より供
給されたMPEG−2ビットストリームを復号するMP
EG−2デコーダ72と、デジタルビデオ信号をアナロ
グビデオ信号に変換するD/A変換器78と、リモコン
95から発せられた信号を受信するリモコンインタフェ
ース85と、ビットストリーム記録再生装置の制御動作
を行なうROM74、RAM75が接続されたCPU7
3とより構成される。
【0045】つぎに、上述の構成よりなる装置の動作に
ついて説明する。エンコーダ部50において、アンテナ
より入来する信号はTVチューナ51に供給され、リモ
コン95などにより選択された受信チャネルの信号が受
信され、復調されて得られるビデオ信号はビデオ信号切
り換えスイッチ53の一方の端子に供給されるととも
に、ビデオ信号切り換えスイッチ53の他方の端子に
は、ビデオ入力端子52より図示しないビデオ機器から
のビデオ信号が供給され、ビデオ信号切り換えスイッチ
53でこれらの信号の1つが選択され、その選択された
ビデオ信号はA/D変換器54に供給されてデジタルビ
デオ信号に変換され、その変換された信号はMPEG−
2エンコーダ55に供給され、ここではMPEG−2方
式で符号化されたビットストリームの信号が生成され、
記録再生部60に供給される。
【0046】記録再生部60に供給されたビットストリ
ームの信号はクラスタヘッダ付加手段61に供給され、
ここではハードディスクのそれぞれのクラスタ領域に記
録されるサイズごとの信号に分割され、分割された信号
の頭部には、ここで生成されたクラスタヘッダの信号が
付加され、これらの信号は、CPU73からのコマンド
に応じて動作する書きこみ読み出し制御手段65より与
えられる指示に従ってハードディスク63に記録され
る。
【0047】ハードディスク63に記録されたこれらの
信号は、CPU73からのコマンドによって動作する書
きこみ読み出し制御手段65の指示に従ってハードディ
スク63より読み出され、読み出された信号中のクラス
タヘッダの情報は、クラスタヘッダ取得/除去手段67
より読み出されてCPU73に供給されるとともに、ク
ラスタヘッダ取得/除去手段67によりクラスタヘッダ
が除去されたビットストリームの信号はデコーダ部70
に供給される。
【0048】デコーダ部70に供給されたビットストリ
ームの信号はMPEG−2デコーダ72に供給されて復
号され、ここでデジタルビデオ信号が得られ、その信号
はD/A変換器78に供給されてアナログビデオ信号に
変換された信号が得られ、この信号はモニタTV90に
供給されて、表示される。
【0049】ここで、CPU73に接続されたリモコン
インタフェース85では、リモコン95が操作されて発
射される、例えば赤外線信号で変調された操作信号が受
信され、受信された操作情報はCPU73に供給され、
CPU73は供給された操作情報に従って、例えばハー
ドディスク63への書きこみ、供給されたクラスタヘッ
ダの情報に基づくビットストリームの読み出し制御、さ
らにはそれらの動作のために必要なMPEG−2エンコ
ーダ55の動作制御、およびMPEG−2デコーダ72
の復号シーケンスの制御などを行なう。
【0050】また、使用者がリモコン95などを操作し
て動作するハードディスク63によるデータ記録再生シ
ステム40は、従来のVTRが有しているような再生、
録画、ポーズ、早送り、巻き戻し等の機能を有してお
り、CPU73はハードディスク63へのビットストリ
ーム信号の記録、再生動作を実行させ、これらの機能を
実現するようになされている。
【0051】このようにして、本実施例に示すハードデ
ィスク63を用いるデータ記録再生装置40は、受信す
るテレビジョン信号、および外部に接続され、供給され
る機器よりのビデオ信号をMPEG−2方式により符号
化を行ない、ハードディスク63に記録し、ハードディ
スク63は転送レートの高い、高品質なビットストリー
ムの信号を記録、再生するようになされており、その機
能を実現するための構成と動作について順次詳述する。
【0052】図2に、それぞれのクラスタの直前にクラ
スタヘッダを配置したビットストリームの記録例を示
す。同図において、GOP(Group of Pictures)はM
PEG−2方式で符号化される、例えば15フレームの
画像よりなる15枚のピクチャの単位であり、複数のG
OPを構成するビットストリームの信号は複数のクラス
タに分割されて収納され、円盤状記録媒体63−1に記
録される。
【0053】ここに示す例では、前述の図9〜11で示
したようなテーブル、マップ、及びクラスタの繋がり情
報を示すファイルを常に書き込み、更新、あるいは読み
込みを行なうことなく、その代わりに全てのクラスタの
先頭部に配置されるクラスタヘッダが、クラスタの繋が
り情報を有し、その情報により円盤状記録媒体の管理を
行なっている。以下、そのクラスタヘッダについて詳述
する。
【0054】図3に、クラスタヘッダの構成をモデルに
より示す。同図において、クラスタヘッダは各クラスタ
の最初の位置に固定の長さで配置されており、そのクラ
スタに記録するビットストリームのデータはクラスタヘ
ッダの直後に配置される。
【0055】クラスタヘッダには3種類の情報が格納さ
れており、それらはこのクラスタに記録される手前のビ
ットストリームが記録されるクラスタの位置を示す直前
のクラスタ番号、ここに記録されたクラスタに続くビッ
トストリームのデータが記録されるクラスタの位置を示
す直後のクラスタ番号、およびこのクラスタに記録され
るデータが空きであるか否かを示す空き情報フラグであ
る。
【0056】ここで、このクラスタヘッダはそれぞれの
クラスタの直前と直後のクラスタ番号情報を有すること
でクラスタの繋がりを示している。また、ビットストリ
ームの先頭のクラスタの、クラスタヘッダの直前のクラ
スタ番号は−1とされ、ビットストリームの終端部のク
ラスタのクラスタヘッダの直後のクラスタ番号は−2と
されている。
【0057】これにより、記録済みのビットストリーム
を再生するために必要なクラスタの繋がり情報は、クラ
スタに記録されるクラスタヘッダをビットストリームと
同時に読み込むことができるため、再生すべきビットス
トリームの先頭のクラスタ番号が分かれば、余分なシー
ク動作を行うことなくクラスタの繋がり情報を得ること
ができる。
【0058】このようにして、ここに示す実施例の目的
はビットストリームの記録、再生時に別の領域にある管
理情報を更新したり、読み込んだりすることにより生じ
るシークタイム、回転待ち時間の発生を最小にすること
にあるが、例えば記録してある番組を構成するビットス
トリームのビットレート、番組名、記録日時、またそれ
らのビットストリームが記録される先頭のクラスタ番号
程度の情報はディスクの管理情報として別領域に記録し
ておく方がよい。
【0059】それは、例えば、少ないディスクアクセス
で記録済み番組の一覧表を作成するときなどに有利であ
るからであり、また、各ビットストリームの先頭のクラ
スタ位置が分かっていることは、再生を開始するときに
便利であり、また、後述するように、この管理情報はク
ラスタヘッダを再生することにより作成、更新すること
も可能だからである。
【0060】なお、記録したビットストリームに名前を
付したり、また他の属性情報を付すときに、これらの情
報を管理領域に記録する、またはクラスタヘッダに属性
情報記録領域を設けて記録するなどは設計事項であり、
自由である。
【0061】図4に、属性情報を管理領域に記録する場
合の例をモデルとして示す。同図において、ビットスト
リームの番組名や、その属性情報を、ビットストリーム
の記録領域と異なるところに管理領域として記録したも
のである。ここでは、先頭セクターの番号がn、mより
開始されるビットストリームNo.1、No.2があり、これら
のビットストリームに対する名称、録画日時、およびこ
れらのビットストリームの先頭クラスタ番号などの情報
が管理情報領域に記録されていることを示している。
【0062】また、先頭セクターの番号がgより開始さ
れるクラスタの繋がりは空きクラスタであり、その管理
情報として空きクラスタ数、その先頭クラスタ番号gな
どの情報が管理情報領域に記録されている。即ち、空き
クラスタも記録済みクラスタと同様に、1本のクラスタ
が繋がれた状態として示してある。
【0063】ここで、ビットストリームが記録されてい
ない円盤状記録媒体63−1の場合、空きクラスタの先
頭の位置よりクラスタヘッダに格納される情報により空
きクラスタを次から次へとアクセスすることが出来る。
即ち、このときは、全てのクラスタが「空き」の状態で
1つの繋がり情報により結合されている。
【0064】図5に、全てのクラスタが空きであるとき
のクラスタヘッダの様子を示す。同図において、クラス
タヘッダは縦に並べられ、数字の記入されている3つの
領域であり、そこには、上部より直前のクラスタ番号、
直後のクラスタ番号、および空きか否かを示すフラグの
3つの情報が格納されている。
【0065】例えば、4番目にある第3のクラスタヘッ
ダには、直前のクラスタ番号は2、直後のクラスタ番号
は4、および空きか否かのフラグは空きを示す0が格納
されている。なお、このときの繋がり情報により指定さ
れる番号が連続であるかどうかは自由であり、その決め
方は設計事項である。
【0066】図6に、第1のクラスタヘッダの記録例に
ついて示す。同図は、番号が10〜25の空きクラスタ
にビットストリームを記録するときの状態を示してい
る。ビットストリームの書き込みは、まず空きクラスタ
のクラスタヘッダを読み出し、空きか否かを示すフラグ
を否に変えてクラスタヘッダとそのクラスタに記録され
るべきビットストリームのデータを記録する。このと
き、クラスタヘッダの読み出しと書き込みがなされる
が、それは同一の場所に対するアクセスであるため、余
分なシーク動作は発生しない。
【0067】次に、記録時に電力の供給が停止された場
合に行なわれる修復動作について説明する。前述の図6
では、第10クラスタより記録を開始し、第18クラス
タを書き込み中に電力の供給が停止され、第19のクラ
スタ以降は空きとなっている。
【0068】このとき、別領域に記録されている例えば
FATなどの管理情報を用いるシステムで、ビットスト
リームの記録とともにFATの記録内容を更新しないも
のでは、第10〜18のクラスタにビットストリームを
記録しているにも関らず、電力の供給が途中で停止され
たため、管理情報には、この部分は空き領域とする情報
が記録されたままとなっており、このままでは電力の停
止以前に記録されたビットストリームを再生することは
出来ない。
【0069】ここで、本実施例では、前述のように、ビ
ットストリームの記録を開始する前に、前述の図4に示
したような管理情報が円盤状記録媒体63−1に記録さ
れているため、停電前に第10クラスタよりビットスト
リームの記録を開始したことが分かっている。そして、
電力回復時には記録途中で電力が失われたことを容易に
検出することができる。
【0070】そこで、この実施例では、停電事故などか
らの復帰時に、クラスタヘッダに記録されている情報を
基に管理情報の更新を行なう。即ち、先頭のクラスタ番
号を前述の図4に示したような管理情報より得、ここで
指定されているクラスタヘッダをアクセスすると、その
クラスタヘッダは空きか否かを示すフラグが否となって
いるため、直後のクラスタをアクセスするようにする。
【0071】ここでは、次のクラスタヘッダも空きか否
かを示すフラグが否となっているため、更に次の直後の
クラスタをアクセスするようにし、この動作は空きか否
かを示すフラグが空きであるクラスタまでアクセスを繰
り返す。このようにして、前述の図6に示す例では、第
19のクラスタヘッダまでアクセスが行なわれ、ここ
で、ビットストリームの記録は第18のクラスタまでさ
れていることが分かる。
【0072】そこで、ここに示した例では、第18クラ
スタヘッダの直後のクラスタの番号20を−2に変更
し、第19クラスタの直前クラスタの番号18を−1に
変更すると共に、管理情報の空きクラスタの先頭クラス
タは19に書き替える。
【0073】このようにして、電源の供給が停止し、更
新できなかった管理情報、およびクラスタヘッダの状態
を、クラスタヘッダに記録された情報を基にして最新の
状態に更新することが出来る。
【0074】このように、ビットストリームの記録途中
で電力の供給が停止されたときは、電源の再投入時に、
ビットストリーム記録再生装置40のCPU73で実行
される、例えばシステム起動ソフトは、ハードディスク
63に記録されるディスク管理情報を参照して書き込み
が開始されたにもかかわらず、書き込みが完了していな
いとされるビットストリームを検出できるため、そのク
ラスタの繋がり情報を、クラスタヘッダを再生しつつク
ラスタの空きまたは否フラグにより調べ、記録が終了し
ているにもかかわらず直後のクラスタ番号が終了を示す
−2とされていないときは処理が途中であることが分か
るため、上述のような処理を行なうことができる。
【0075】図7に、電源の供給が停止された後の再投
入時に更新が行なわれたクラスタヘッダを示す。同図に
おいて、電源の再投入時に更新が行なわれたクラスタヘ
ッダの部分を太枠により示してあるが、第18クラスタ
の直後のヘッダ位置は−2とされ、また空きクラスタで
ある第19クラスタのクラスタヘッダの、直前のクラス
タ番号は−1に書きかえられている。
【0076】そして、管理情報にある空きクラスタの先
頭のクラスタ番号も19に更新されるようにし、ビット
ストリームの記録途中で停電など不測の事態が起き、管
理情報の不整合、不正なクラスタヘッダの繋がり情報が
あるときは、これらの情報を修復、更新する。
【0077】このようにして行なわれる管理情報の更新
は、記録装置の電源が再投入されたときであり、ビット
ストリームの記録、ないしは再生動作が開始される前に
行なえばよく、またクラスタヘッダの繋がりをたどりな
がら行なう空きか否かを示すフラグのサーチも、クラス
タヘッダのみをサーチしながら短時間で行なえるため、
これらの更新作業時に生じるシーク時間、回転待ち時間
の発生は記録再生を行なうビットストリームの伝送レー
トに対し、特に問題とならない。
【0078】以上、上述の実施例では代表的な例として
のクラスタヘッダを示して説明したが、ビットストリー
ムを分割して記録する方法はセクタによる方法、ないし
はクラスタでもセクタでもない他のブロックによる分割
方法でもよい。また、この例に示したヘッダの項目の選
び方、バイト数の割り当て方等は、目的とする記録再生
システムの機能に応じて自由に設定される。
【0079】また、上述の実施例では、記録機能を有す
るエンコーダ部50、記録再生部60と再生機能を有す
るデコーダ部70とを一体化した記録再生装置として述
べたが、エンコーダ部50と記録再生部60とを1つに
まとめて符号化ビットストリーム記録装置としてもよ
く、また記録再生部60とデコーダ部70とを1つにま
とめて符号化ビットストリーム再生装置とする構成でも
よい。
【0080】さらに、これらの符号化ビットストリーム
記録装置、及び記録再生部60とデコーダ部70による
符号化ビットストリーム再生装置の設置場所は離れた場
所であってもよく、例えば符号化ビットストリーム記録
装置の機能は家庭内のホームサーバーに設置され、また
符号化ビットストリーム再生装置は家庭内でモニタテレ
ビの設置される部屋ごとに、セットトップボックスの機
能として搭載し、設置する方法もある。
【0081】この場合、例えばビットストリーム記録装
置はビットストリーム送出装置として、ビットストリー
ム再生装置はビットストリーム受信端末として動作し、
両者は高速無線LAN、あるいはホームLANなどによ
り結合され、双方向通信を行いながら円盤型記録媒体に
記録される映像情報が各部屋にいる視聴者からの操作命
令により、目的とするビットストリームが視聴者の前に
設置されるモニタTVに結合される受信端末に供給さ
れ、復号されたビデオ信号が表示されるようになされ
る。
【0082】上述した本実施例に係るハードディスクの
アクセスは、前述のFATによるファイル管理に比して
少ないシーク回数で行なえることを述べたが、ネットワ
ークを介して行なうビットストリームの伝送でも、より
シンプルなデータパケット構造による伝送が可能とな
る。即ち、クラスタデータの前に送出されるクラスタヘ
ッダの内容が受信端末により受信され、それに基づいた
ホームサーバーへの制御信号を受信端末より発信するよ
うな構成を、実施例で示したような少ない種類のパケッ
ト構成により実現する。
【0083】このように、離れた場所に送信端末と受信
端末を設置し、通信手段で結合して動作させる場合は、
複数の送信端末と、複数の受信端末がネットワークで結
合されて動作させるように構成することができる。その
場合は、ホームサーバー内のハードディスクは複数の受
信端末に送出する映像信号を、複数のクラスタの信号を
シークし、復号して供給する必要があるが、本実施例の
ようにアクセス情報をクラスタ信号の手前に配置して記
録されるクラスタヘッダに記録しているため、ハードデ
ィスクをアクセスするためのシーク動作の回数を少なく
できるなど、ハードディスクの利用効率を高め、共通の
ハードディスクを複数の視聴者で共有するような運用を
行なえる。
【0084】以上、MPEG−2方式を例としてクラス
タヘッダの構成を説明したが、圧縮符号化の方法はこれ
に限らず、MPEG−4方式その他フラクタルの圧縮手
法を用いるものなどでもよい。
【0085】なお、記録媒体の形態として、本実施例で
はハードディスクを中心として述べたが、円盤状記録媒
体はそれに限ることなく、光磁気ディスク、DVD−R
AMなどの記録可能なディスクを用いる外、あらかじめ
カッティング装置により記録、複製したDVD−ROM
などの記録媒体であってもよいのは勿論である。
【0086】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、符号化さ
れたビットストリームの、例えばMPEG−2で符号化
したビットストリームのデータを複数のブロックデータ
に分割し、そのブロックデータはその次のブロックデー
タを格納するブロックの位置情報を有するブロックヘッ
ダと共に所定のブロック構造をなす円盤状記録媒体に記
録するため、所定のブロック構造のデータを記録する度
に、例えばビットストリームと異なる領域に記録され
る、例えばFATのような媒体管理情報を更新するため
のサーチタイム、回転待ち時間を生ずることなく、伝送
レートの高いビットストリームの信号を円盤状記録媒体
に記録することができ、これを従来のハードディスク、
DVDなどの円盤状記録媒体に、より高いビットレート
で高品質なビットストリームの信号として記録する装置
を容易に構成することができる効果がある。
【0087】請求項2記載の発明によれば、請求項1に
記載する効果の外に、現在再生中のブロックデータの直
前のブロックデータを格納するブロックの位置情報を有
するブロックヘッダと共に円盤状記録媒体に記録するた
め、ブロックデータの繋がり情報が更に充実しており、
記録した番組の最初の部分の特定をより確実に行なうこ
とができるため、ビットストリームの記録中に電源の供
給が停止されるような停電事故があり、仮にビットスト
リームと異なる領域に記録されるFATなどの媒体管理
情報が更新されていないときにでも、電源回復後にブロ
ックヘッダに記録された前方向への繋がり情報を基に媒
体管理情報の修復を行なえる。
【0088】従って、媒体管理情報を常に更新するため
のサーチタイム、回転待ち時間を生ずることなく記録で
きるため、伝送レートの高いビットストリームを円盤状
記録媒体に記録できるなど、これを従来のハードディス
ク、DVDなどの円盤状記録媒体に用い、より高いビッ
トレートで高品質なビットストリームを記録する装置を
構成することができる効果がある。
【0089】請求項3記載の発明によれば、特に、その
ブロックのブロックデータが記録される位置に記録され
るブロックデータが空きであるか否かの情報を有するブ
ロックヘッダとともに円盤状記録媒体に記録するため、
ビットストリームの記録時点で電源の供給が停止される
ような事故があったようなときに、例えばビットストリ
ームと異なる領域に記録されるFATのような媒体管理
情報の更新が行なわれていないようなときにでも、これ
らの媒体管理情報を更新して、電源の停止以前に記録し
たビットストリームの信号を再生することができるた
め、ビットストリームの記録と平行した動作で媒体管理
情報を更新する必要がなく、そのためのサーチタイム、
回転待ち時間の発生を少なく出来るため、これを従来の
ハードディスク、DVDなどの円盤状記録媒体の記録に
用い、より高いビットレートで高品質なビットストリー
ムを記録する装置を容易に構成することができる効果が
ある。
【0090】請求項4の記載の発明によれば、前記ブロ
ックヘッダに記録される前記直後のブロック位置情報を
基に、例えばリモコン等の操作手段により与えられたビ
ットストリームの再生指示に対して、CPUはビットス
トリームを再生するために必要なブロックデータを順次
読み出すように読み出し制御手段による再生制御を行な
うため、所定のブロック構造のデータを再生する度に、
例えばビットストリームと異なる領域に記録されるFA
Tのような媒体管理情報を読み出すためのサーチタイ
ム、回転待ち時間を生ずることなく、円盤状記録媒体に
記録された伝送レートの高いビットストリームの信号を
読み出すことができるなど、従来のハードディスク、D
VDなどの円盤状記録媒体を用い、より高いビットレー
トで高品質なビットストリームを再生する装置を容易に
構成することができるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るビットストリーム記録再
生装置の概略ブロック図である。
【図2】本発明の実施例に係る記録領域におけるクラス
タヘッダ、クラスタの関係を示す図である。
【図3】本発明の実施例に係るクラスタヘッダの様子を
示す図である。
【図4】本発明の実施例に係るビットストリームとその
管理情報の様子を示す図である。
【図5】本発明の実施例に係る空きクラスタのクラスタ
ヘッダの並びを示す図である。
【図6】本発明の実施例に係るクラスタとクラスタヘッ
ダの並びを示す図である。
【図7】本発明の実施例に係るクラスタとクラスタヘッ
ダの並びを示す図である。
【図8】円盤状記録媒体の記録領域におけるクラスタの
領域を示す図である。
【図9】データを記録する領域を示すモデル図である。
【図10】クラスタの空き情報を示すマップ情報のモデ
ル図である。
【図11】ファイルを構成するクラスタの繋がりを示す
テーブルのモデル図である。
【符号の説明】
40 ビットストリーム記録再生装置 50 エンコーダ部 51 TVチューナ 52 ビデオ入力端子 53 ビデオ信号切り換えスイッチ 54 A/D変換器 55 MPEG−2エンコーダ 60 記録再生部 61 クラスタヘッダ付加手段 63 ハードディスク 63−1 円盤状記録媒体 63−2 ヘッド 65 書き込み読み出し制御手段 67 クラスタヘッダ取得/除去手段 70 デコーダ部 72 MPEG−2デコーダ 73 CPU 74 ROM 75 RAM 78 D/A変換器 85 リモコンインタフェース 90 モニタTV 95 リモコン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/30

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮符号化されたビットストリームのデー
    タを、複数の所定の大きさのデータに分割し、それらの
    分割したデータを円盤状記録媒体の複数のブロック領域
    に格納して記録するビットストリーム記録装置におい
    て、 前記ブロック領域に格納するデータは、所定のブロック
    領域の記録位置情報を格納するブロックヘッダと、その
    ブロックヘッダに続いて記録される前記分割したデータ
    とよりなり、 そのブロックヘッダに格納される前記所定のブロック領
    域の記録位置情報は、少なくとも前記ブロックヘッダに
    続いて記録される前記分割したデータの直後に配置され
    る分割したデータの記録されるブロック領域に対応した
    記録位置情報を含むものであることを特徴とするビット
    ストリーム記録装置。
  2. 【請求項2】前記ブロックヘッダに格納される前記所定
    のブロック領域の記録位置情報は、少なくとも前記ブロ
    ックヘッダに続いて記録される前記分割したデータの直
    前に配置される分割したデータの記録されるブロック領
    域に対応した記録位置情報を含むものであることを特徴
    とする請求項1に記載するビットストリーム記録装置。
  3. 【請求項3】前記ブロックヘッダに格納される情報は、
    少なくとも前記ブロックヘッダに続いて記録される前記
    分割したデータを記録する位置に記録されるデータが空
    きであるか否かを示す空き情報を含むものであることを
    特徴とする請求項1に記載するビットストリーム記録装
    置。
  4. 【請求項4】円盤状記録媒体に、圧縮符号化されたビッ
    トストリームのデータが複数のブロックのデータに分割
    され、複数のブロック領域に格納されて記録された円盤
    状記録媒体を再生するビットストリーム再生装置におい
    て、前記円盤状記録媒体のブロック領域に記録された、
    ブロックヘッダを再生して得られるブロックヘッダの情
    報信号を出力するブロックヘッダ信号取得手段と、 そのブロックヘッダ信号取得手段より供給されたブロッ
    クヘッダの情報より、現在再生中のブロックの次に再生
    すべき直後のブロックのデータが記録されるブロックの
    位置情報を得て、その直後のブロックの位置をサーチし
    て読み出すための読み出し制御命令を出力するCPU
    と、 そのCPUからの読み出し制御命令により前記円盤状記
    録媒体のアクセス制御を行なう読み出し制御手段と、 その読み出し制御手段により前記円盤状記録媒体を再生
    し、再生して得られた信号を基に前記圧縮符号化された
    ビットストリームの信号を得る再生手段と、 その再生手段より得られたビットストリームの信号を復
    号してビデオ信号として得る復号手段と、 より構成したことを特徴とするビットストリーム再生装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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