JP2001128120A - 符号化ビットストリーム記録及び/又は再生装置、並びに円盤状記録媒体 - Google Patents

符号化ビットストリーム記録及び/又は再生装置、並びに円盤状記録媒体

Info

Publication number
JP2001128120A
JP2001128120A JP30386999A JP30386999A JP2001128120A JP 2001128120 A JP2001128120 A JP 2001128120A JP 30386999 A JP30386999 A JP 30386999A JP 30386999 A JP30386999 A JP 30386999A JP 2001128120 A JP2001128120 A JP 2001128120A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gop
header
signal
gop header
position information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30386999A
Other languages
English (en)
Inventor
Daisaku Kato
大作 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP30386999A priority Critical patent/JP2001128120A/ja
Publication of JP2001128120A publication Critical patent/JP2001128120A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 円盤状記録媒体を用いる符号化ビットス
トリーム記録再生装置で、特に、現在再生中のGOPデ
ータよりも複数個未来にあるGOPデータを短時間でシ
ークし、高品質のサーチ画像を得ることにある。 【解決手段】 ビデオ信号をMPEG−2方式で符号化
し、GOP毎のビットストリームを得るエンコーダ手段
55と、複数個過去、及び未来にあるGOPヘッダの位
置情報を記録するGOPヘッダを生成するGOPヘッダ
生成手段57と、そのGOPヘッダに続けてGOPデー
タを円盤状記録媒体61に記録し、再生は、複数個過
去、または未来にあるGOP信号を、GOPヘッダより
再生位置を求めてシークし、再生し、得られた信号をM
PEG−2デコーダ72で復号して高品質なサーチ画像
を生成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号化ビットスト
リームの記録及び/又は再生装置、並びに円盤状記録媒
体に関し、特にディスクに記録したMPEGビットスト
リームにおけるGOPもしくはIピクチャに高速にアク
セスし可変速再生をスムーズに行なう映像信号の記録再
生装置、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、映像信号を圧縮符号化して記
録、再生できる装置の一例として、光磁気ディスクや、
ハードディスクなどをはじめとする円盤状記録媒体を用
いて行なう方法が考えられている。
【0003】それは、アクセス性に優れている円盤状記
録媒体を用いる記録、再生装置では記録後の高速サーチ
による検索動作も容易であり、使用者に使い勝手の良い
記録、再生装置を提供できることによる。
【0004】従来より、円盤状記録媒体に記録する信号
は、周知のMPEG−2により符号化されたビットスト
リームが主に用いられており、その復号は、周知のMP
EG−2デコーダを用いて行なう。
【0005】ここで、MPEG−2により符号化される
ビットストリームについて、及びその高速サーチ画像を
得る方法について概説する。図9に、MPEG−2ビッ
トストリームの構成例を示す。同図において、符号化さ
れるビデオ信号は、例えば15フレーム毎に分割されて
行なわれ、この15フレーム毎に分割された画像の集合
をGOP(Group of Picture)と呼び、GOPを構成す
る15フレームの画像、すなわち15枚のピクチャは動
き補償の方法により、Iピクチャ(Intra Coded Pictur
e)、Pピクチャ(Predictive-coded P
icture)、Bピクチャ(Bidirectionall
y predictive-coded Picture)に分類されて扱われ
る。
【0006】そのMPEG−2により符号化されたビッ
トストリームより、あたかもVTRなどが有する高速再
生機能と同様な高速のサーチ画像を得るには、例えば、
GOP信号ごとに1個のIピクチャを選択して、復号す
るようにすれば、15倍速の高速再生画像が得られる。
【0007】図10に、MPEG−2のGOPデータの
うち、例えば15倍速の高速再生を行なうときに復号す
るIピクチャが配置されている様子を示す。高速サーチ
画像は、同図に示したIピクチャを復号し、復号したI
ピクチャの画像信号を、ビデオ信号を構成するフレーム
の信号として、あるいは2フィールドで構成されるフレ
ーム信号の1フィールド分の信号として表示用のビデオ
信号を生成し、モニタTVなどで表示するようにする。
【0008】次に、前述のハードディスクのような円盤
状記録媒体に、MPEG方式のビットストリームを記録
し、再生するときのデータの記録方法について述べる。
【0009】図11に、円盤状記録媒体の記録領域の構
造を示すが、その右側に部分拡大図で付図したように円
盤の外周から内周に向けてクラスタ0、クラスタ1、ク
ラスタ2、・・・・というように円盤の記録領域は一定
のデータ量で区切られ、ここにデジタル情報を記録す
る。
【0010】ここで、円盤状記録媒体に記録される、M
PEG−2ビットストリームは、放送などで用いられて
いる固定レートの方式でなく、記録する画像の情報量に
よりビットレートを最適化して符号化を行なう可変レー
トの符号化方式が使用される。
【0011】可変レートの符号化方式は、符号化する映
像の情報量に応じて適応的に符号量を定めて行なう符号
化方式であり、固定レートの符号化方式よりも良好な画
質を得ることができる。特に、記録容量が制限されてお
り、その制限の中で画質を良好に保ちつつ、できるだけ
長い記録時間を確保するための符号化方式として円盤状
記録媒体に適したものである。
【0012】図12に、クラスタで区切られている円盤
状記録媒体の記録領域に、MPEGビットストリームの
信号を連続して記録したときの様子を示す。ここで、生
成されるビットストリームの符号量は常に変化するた
め、符号化されたデータの単位時間当りの量と、ディス
ク状記録媒体のクラスタ位置との間には一定の関係がな
く記録されることとなるが、これはディスク状記録媒体
に記録されたデータを順次再生して復号する通常速度で
の再生では特に課題とならない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な、可変レートで記録されたビットストリームの再生
を、前述のように、高速再生画像を得るために符号化ス
トリームよりIピクチャのみを選択して行なうようなと
きには次のような課題がある。
【0014】例えば、前述の図12による例で、例えば
30倍速サーチ画像を得ようとするときは、連続して記
録されるGOPのビットストリームのIピクチャのみ
を、1つおきに飛ばしながら再生するが、そのためには
目的のIピクチャが記録されている、デスク上の位置情
報が必要である。
【0015】同図では、Iピクチャが記録されているク
ラスタ位置と、そのクラスタ中の先頭からのオフセット
位置情報が必要となる。これらの情報がなく、クラスタ
を連続して読み出し、サーチ画像を再生するために不要
なIピクチャ以外のデータを含めて読み出すことは、結
果的にIピクチャの読み出し時間が長くなり、滑らかな
動きのサーチ画像を生成することが出来なくなってしま
う。
【0016】そこで、ハードディクスなどで用いられ
る、クラスタの管理情報をFAT(File Allocation Ta
ble)などを専用に設けた領域に記録し、これを参照し
ながら目的とする記録情報をアクセスし再生する手法に
より目的とするデータをサーチする方法が考えられる。
【0017】しかし、この手法には次のような課題があ
る。即ち、FATに記録される情報が、予め再生装置の
メモリ回路に読み込まれているときは、FAT情報を得
るための新たな記録媒体へのアクセスが生じないが、F
ATに記録される情報を全てメモリ回路に読み込めない
場合は、ビットストリームをアクセスして読み込むため
にFAT情報をアクセスして得るための動作が生じてし
まう。
【0018】そのときは、ビットストリームが記録され
る領域と異なる領域に記録されるFAT情報を得るため
のシーク動作が発生し、その結果として高速サーチ画像
を得るための高速にビットストリームをアクセスして読
み出すために使用する時間が減少することとなり、好ま
しくない。
【0019】そこで、MPEGビットストリームを構成
する所定のデータの単位、例えばGOPのデータごとに
独自の付加情報をGOPデータの前に配置し、この独自
の付加情報(以下GOPヘッダと呼ぶ)にアクセスすべ
きGOPの位置、ないしはGOPの前に配置されるGO
Pヘッダの位置情報を記録し、この位置情報を参照しな
がら目的とするGOP、ないしはGOPヘッダの記録位
置情報をアクセスしながら再生する方法が考えられる。
【0020】すなわち、供給されるビデオ信号を、例え
ばMPEG−2方式により符号化して得られるビットス
トリームを円盤状記録媒体に記録するにあたり、例えば
GOPデータの前にアクセス用の位置情報を含むGOP
ヘッダを挿入して記録するようにする。
【0021】このとき、GOPヘッダに記録するGO
P、ないしはGOPヘッダの記録位置情報は、すでに円
盤状記録媒体に記録した記録位置情報の他に、これから
記録される未来のGOP、ないしはGOPヘッダの記録
位置情報も記録可能とし、記録後にその未来の位置情報
を完成できれば、再生時には円盤状記録媒体を時間的に
前方向にアクセスすることが容易となり、前方向の高速
サーチ画像を容易に作成することが出来るようになる。
【0022】しかし、円盤状記録媒体に、前述の可変レ
ートの符号化方式によるビットストリームを記録すると
きは、記録時点では未来の記録位置を確定することがで
きない。
【0023】そこで、本発明は、円盤状記録媒体にMP
EG−2方式により符号化されたビットストリームのG
OPデータに、高速サーチ画像を生成するための未来の
記録位置情報を含むGOPヘッダを付加して円盤状記録
媒体に記録し、再生は未来の記録位置情報が記録される
GOPヘッダとともにGOPデータを読み出し、GOP
ヘッダに記録されるGOPの記録位置情報に基づいて、
目的とするGOPを再生し、高速サーチ画像を生成する
ようにするため、リアルタイムで供給されるビデオ信号
を符号化して記録するときは、得られるGOPデータの
前に、未来に記録されるGOPヘッダの記録位置情報な
どについては未確定情報を含むGOPヘッダとして取り
あえず記録しておくとともに、そのGOPヘッダの未来
の記録位置情報が確定されたときは、該当するGOPヘ
ッダを書き替えるなどにより更新するようになし、これ
により、伝送レートが比較的高く、高画質な高速サーチ
画像を再生できる符号化ビットストリームの記録、再生
装置を構成し、これらの機能を有する符号化ビットスト
リーム記録及び/又は再生装置、並びに円盤状記録媒体
を安価に提供することを目的とするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために以下の1)〜6)の手段より成るものであ
る。すなわち、
【0025】1) 円盤状記録媒体にビデオ信号を圧縮
符号化して供給し、この信号を記録させるようにした符
号化ビットストリーム記録装置において、入力されるビ
デオ信号を所定の圧縮信号に符号化して、整数値nに対
し、第n番目のGOP信号を得る符号化手段と、2より
大きな整数値qに対し、第(n+q)番目のGOPヘッ
ダが記録される位置情報を得て、この得られた位置情報
に応じた第n番目のGOPヘッダを生成するGOPヘッ
ダ生成手段とを具備し、その第n番目のGOPヘッダ
は、前記第n番目のGOP信号の手前に配置し、前記第
(n+q)番目のGOPヘッダをアクセスするための位
置情報として前記円盤状記録媒体に記録することを特徴
とする符号化ビットストリーム記録装置。
【0026】2) 前記GOPヘッダ生成手段により生
成される前記第n番目のGOPヘッダの、前記第(n+
q)番目のGOPヘッダが記録される位置情報が未確定
であるときは、その第(n+q)番目のGOPヘッダ位
置情報の記録位置に未確定であることを示す符号を記録
することを特徴とする1)項に記載する符号化ビットス
トリーム記録装置。
【0027】3) 円盤状記録媒体に記録された圧縮符
号化されたビットストリームが供給され、その符号化ビ
ットストリームを復号する再生装置において、前記供給
されたビットストリームより、整数値n、qに対する第
n番目のGOPヘッダを得て一時記憶回路に一時記憶す
る記憶手段と、この一時記憶された前記第n番目のGO
Pヘッダ信号より第(n+q)番目のGOPヘッダが前
記円盤状記録媒体に記録される位置情報を得る手段と、
この得られた位置情報を基にして、前記円盤状記録媒体
の第(n+q)番目のGOPヘッダ信号を供給するため
の読み出し制御手段と、その読み出し手段を介して供給
された信号に続いて供給される第(n+q)番目のGO
P信号を復号して復号信号を得るための復号手段とから
なることを特徴とする符号化ビットストリーム再生装
置。
【0028】4) 前記一時記憶回路に一時記憶する記
憶手段に加えて、所定の順番にある前記GOPヘッダに
対するその記録位置情報を予め記憶しておくメモリ回路
を有し、その記憶手段に記憶された前記第(n+q)番
目のGOPヘッダの前記円盤状記録媒体に記録された位
置情報が未確定であるときは、そのメモリ回路に記憶さ
れる第(n+q)番目のGOPヘッダ位置情報を用い
て、その第(n+q)番目のGOPヘッダをアクセスす
るように構成したことを特徴とする3)項に記載する符
号化ビットストリーム再生装置。
【0029】5) 円盤状記録媒体にビデオ信号を圧縮
符号化して記録、再生する符号化ビットストリーム記録
再生装置において、入力されるビデオ信号を所定の圧縮
信号に符号化して、整数値nに対し、第n番目のGOP
信号を得る符号化手段と、絶対値が2より大きな整数値
qに対し、第(n+q)番目のGOPヘッダが記録され
る位置情報を得て、この得られた位置情報に応じて第n
番目のGOPヘッダを生成するGOPヘッダ生成手段
と、その第n番目のGOPヘッダに連続して前記第n番
目のGOP信号を前記円盤状記録媒体に記録する記録手
段と、前記円盤状記録媒体を再生した信号より、前記第
n番目のGOPヘッダを得て一時記憶回路に記憶し、記
憶したその第n番目のGOPヘッダより、第(n+q)
番目のGOPヘッダの記録される位置情報を得て、前記
円盤状記録媒体の第(n+q)番目のGOPヘッダを再
生するための読み出し制御手段と、その読み出し制御手
段により再生位置がアクセス制御されて再生動作を行な
う再生手段と、その再生手段により得られた第(n+
q)番目のGOPヘッダに続く第(n+q)番目のGO
P信号を復号して復号信号を得るための復号手段とから
なることを特徴とする符号化ビットストリーム記録再生
装置。
【0030】6) 圧縮符号化されたビデオ信号を記録
する符号化ビットストリーム記録媒体において、整数値
n、絶対値が2より大きな整数値qに対し、第(n+
q)番目のGOPヘッダ位置情報を格納する第n番目の
GOPヘッダ信号と、所定の圧縮信号に符号化された第
n番目のGOP信号とが続けて配置されて記録され、前
記第n番目のGOPヘッダは、前記第(n+q)番目の
GOPヘッダをアクセスするヘッダの配置情報を有して
記録されているものであることを特徴とする符号化ビッ
トストリーム円盤状記録媒体。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の符号化ビットスト
リーム記録及び/又は再生装置、並びに円盤状記録媒体
につき、好ましい実施例により説明する。図1は、実施
例の関わる符号化ビットストリーム記録再生装置40を
示す概略ブロック図である。
【0032】まず、符号化ビットストリーム記録再生装
置40の全体概略構成、及びその動作につき説明する。
この符号化ビットストリーム記録再生装置40はテレビ
ジョン放送を受信し、またはビデオ信号をビデオ入力端
子より供給し、これらの供給された映像信号をエンコー
ダ部50によりMPEG−2方式で符号化を行ない、M
PEG−2ビットストリームを構成するGOPデータの
前に、後述の過去及び未来に記録されるGOPの記録位
置に関する独自の情報(GOPヘッダと呼ぶ)をGOP
ヘッダジェネレータ57により生成して付し、これらの
GOPヘッダとGOP信号を記録再生部60に供給す
る。
【0033】記録再生部60では、エンコーダ部50よ
り供給されたGOPヘッダが付随されたMPEG−2ビ
ットストリームをハードディスク61に記録し、またG
OPヘッダに記録される過去または未来のGOPの位置
情報を基に目的とするGOP信号を再生する。
【0034】デコーダ部70では、再生されたGOPヘ
ッダが付随されたMPEG−2ビットストリームの信号
がGOPヘッダ分離回路71に供給され、ここではGO
Pヘッダが分離、除去され、その信号はMPEG−2デ
コーダ72に供給されて復号され、復号されたデジタル
ビデオ信号はD/A変換器78によりアナログビデオ信
号に変換され、そのアナログ信号はモニタTV90に供
給されて表示させるようになっている。
【0035】次にこの装置における各部の構成について
詳述説明する。まず、エンコーダ部50はTV放送を受
信するTVチューナ51と、ビデオ信号を入力するビデ
オ入力端子52と、入力信号を切りかえるビデオ信号切
り換えスイッチ53と、アナログ信号をデジタル信号に
変換するA/D変換器54と、デジタルビデオ信号をM
PEG−2方式の符号化されたビットストリームに変換
するMPEG−2エンコーダ55と、所定個数過去、未
来に記録されるGOPデータの記録位置に関する情報等
を有するGOPヘッダ信号を生成するGOPヘッダジェ
ネレータ57と、MPEG−2エンコーダ55とGOP
ヘッダジェネレータ57の信号を切り換える切り換えス
イッチ58とより構成される。
【0036】記録再生部60はハードディスク61と、
後述のCPU73により制御される書き込み読み出し制
御手段62とより構成される。
【0037】デコーダ部70は、ハードディスク61よ
り供給されるGOPヘッダが付随されたMPEG−2方
式で符号化されたビットストリームよりGOPヘッダを
分離、除去するGOPヘッダ分離回路71と、供給され
たMPEG−2ビットストリームを復号するMPEG−
2デコーダ72と、デジタルビデオ信号をアナログビデ
オ信号に変換するD/A変換器78と、前述のMPEG
−2エンコーダ55、GOPヘッダジェネレータ57、
ハードディスク61の記録、再生動作、MPEG−2デ
コーダ72の復号動作、およびリモコンインタフェース
85など各部の動作を制御する、ROM74、RAM7
5が接続されたCPU73と、CPU73より供給され
る符号化ビットストリーム記録再生装置の動作状態、リ
モコン95の操作状況をオンスクリーン表示するための
オンスクリーンジェネレータ81と、D/A変換器より
供給されるビデオ信号とオンスクリーンジェネレータ8
1より供給される信号を加算する加算器82とより構成
される。
【0038】つぎに、上述の構成よりなる装置の動作に
ついて説明する。アンテナより入来する信号はエンコー
ダ部50のTVチューナ51に供給され、リモコン95
などにより選択された受信チャネルの信号が受信され、
復調されて得られるビデオ信号はビデオ信号切り換えス
イッチ53の一方の端子に供給されるとともに、ビデオ
信号切り換えスイッチ53の他方の端子には、ビデオ入
力端子52より図示しないビデオ機器からのビデオ信号
が供給され、ビデオ信号切り換えスイッチ53でこれら
の信号の1つが選択され、その選択されたビデオ信号は
A/D変換器54に供給されてデジタルビデオ信号に変
換され、その変換された信号はMPEG−2エンコーダ
55に供給され、ここではMPEG−2方式で符号化さ
れたビットストリームの信号が生成され、その生成され
た信号は切り換えスイッチ58の一方の端子に供給され
るとともに、切り換えスイッチ58の他方の端子には、
CPU73により制御されてGOPヘッダジェネレータ
57が生成したGOPヘッダ信号を供給し、これらの信
号はMPEG−2で符号化されたGOPの前にGOPヘ
ッダ信号が位置するように切り換えスイッチ58により
切り換えられてハードディスク61に供給される。
【0039】このようにして供給されたGOPヘッダ及
びMPEG−2のビットストリーム信号は、CPU73
からのコマンドに応じて動作する書きこみ読み出し制御
手段62より与えられる指示に従ってハードディスク6
1に記録される。
【0040】ハードディスク61に記録された信号の再
生は、CPU73からのコマンドによって動作する書き
こみ読み出し制御手段62の指示に従ってハードディス
ク61より読み出されたビットストリームの信号はデコ
ーダ部70に供給される。
【0041】ハードディスク61よりデコーダ部70に
供給された信号は、GOPヘッダ分離回路71でGOP
ヘッダ信号が分離、除去されてMPEG−2デコーダ7
2に供給され、ここではMPEG−2方式により符号化
されたビットストリームを復号してデジタルビデオ信号
が得られ、その得られた信号はD/A変換器78に供給
されてアナログビデオ信号に変換されてデコーダ部70
より出力され、そのアナログビデオ信号はモニタTV9
0に供給されて、表示される。
【0042】ここで、CPU73に接続されるリモコン
インタフェース85は、リモコン95が操作されて発射
される、例えば変調された赤外線信号である操作信号が
受信され、受信された操作情報はCPU73に供給さ
れ、CPU73は供給された操作情報に従って、例えば
ハードディスク61への書きこみ、読み出し、さらには
それらの動作のために必要なMPEG−2エンコーダ5
5の動作制御、およびMPEG−2デコーダ72の復号
シーケンスの制御などを行なう。
【0043】符号化ビットストリーム記録再生装置の動
作状況、リモコン95の操作状況はCPU73よりオン
スクリーンジェネレータに供給され、D/A変換器より
供給されるビデオ信号と加算器82で加算合成されてモ
ニタTV90に供給され、表示される。
【0044】また、使用者がリモコン95などを操作し
て動作するハードディスク61によるデータ記録再生シ
ステム40は、従来のVTRが有している再生、録画、
ポーズ、早送り、巻き戻し等の機能を有しており、この
ような機能を有するデータ記録再生装置40を、アクセ
ス性に優れたハードディスク61を用いて実現してい
る。
【0045】さらに、MPEG−2エンコーダ55によ
り生成されたビットストリーム信号をハードディスク6
1に記録するときは、CPU73は、MPEG−2エン
コーダ55により符号化されたGOPのサイズをGOP
ヘッダジェネレータ57に供給するとともに、あらかじ
め調べられたハードディスク61への書き込み可能領域
をもとに設定したハードディスク61への書きこみ領域
情報、および過去に記録したGOPヘッダの位置情報を
GOPヘッダジェネレータ57に供給し、これらの情報
を基にして生成されたGOPヘッダ信号と、MPEG−
2エンコーダ55により符号化されて生成されたMPE
G−2ビットストリームとを、切り換えスイッチ58に
より切り換えながらハードディスク61に供給し、記録
するようにする。
【0046】ここで、記録されるGOPヘッダが有する
記録位置情報は、そのGOPヘッダよりも過去に記録さ
れたGOPヘッダの位置情報であるが、GOPヘッダは
未来方向の高速サーチ画像を生成するため、未来に記録
されるGOPヘッダの記録位置情報も必要である。
【0047】そのGOPヘッダよりも未来に記録される
GOPヘッダの記録位置情報は、例えば放送を受信しな
がらリアルタイムで記録しているようなときは、そのG
OPヘッダの未来の位置情報は確定していないが、記録
が進行し、その未来に記録されるGOPヘッダの記録位
置が確定した段階でそのGOPヘッダの記録内容を確定
情報に書き換えるようにして、GOPヘッダ記録内容の
更新を図る。
【0048】このようにして、本実施例に示すハードデ
ィスク61を用いるデータ記録再生装置40は、受信す
るテレビジョン信号、および外部に接続され、供給され
る機器よりのビデオ信号をMPEG−2方式により符号
化を行ない、ハードディスクに記録し、あたかもVTR
を用いるように記録した信号の高速サーチ画像を再生す
ることができるようになされており、その機能を実現す
るための構成と動作について順次詳述する。
【0049】図2に、それぞれのGOPの直前にGOP
ヘッダを配置したビットストリームの記録例を示す。同
図において、GOPヘッダには、過去及び未来の離れた
位置にあるGOPをアクセスするときに必要な位置情報
が記録され、GOPヘッダに続いてMPEG−2エンコ
ーダ55で符号化されたGOPのビットストリームがそ
のまま記録されている。
【0050】図3に、GOPヘッダの構成例を示す。同
図において、GOPヘッダは、このGOPヘッダの長さ
を2バイトで、このGOP全体の長さを4バイトで、ま
た過去及び未来の離れた場所にあるGOPヘッダの位置
情報をそれぞれ4バイトにより示している。
【0051】ここで、このGOPのデータ長が分かれ
ば、次のGOPの直前にあるGOPヘッダの位置を求め
られ、その情報を基にGOPヘッダを次々とアクセスす
ることができる。
【0052】また、この例では、隣接する過去及び未来
のGOPヘッダの位置、及び所定個離れた過去及び未来
のGOPヘッダ位置情報を有しているため、この情報を
用いてこれらの過去及び未来のGOPを直接アクセスす
ることが出来るようになされている。
【0053】図4に、本実施例によるGOPヘッダとG
OPの構成例を示す。同図において、MPEG方式で符
号化されたGOP毎に分割されて構成されるビットスト
リームにGOPヘッダが挿入されている。ここで、GO
Pを構成するビットストリームと、GOPに付与される
GOPヘッダをペアとして扱っているが、そのペアのデ
ータをHGOPとして示している。
【0054】円盤型記録媒体に符号化されて記録される
MPEG方式のビットストリームは、固定長による方式
よりも可変長による方が圧縮率を高くでき、デコード時
の画質を同等とするときはその記録時間を長くできる。
しかし、前述のように可変長による符号化方式ではGO
Pの長さも常に変化するため、離れた位置に記録される
GOP、あるいはGOPヘッダーの位置は一義的に定ま
らない。
【0055】同図に示したHGOPで、GOPヘッダは
固定のデータ量であるが、GOPは符号化された画像デ
ータであり、供給される画像により、また符号化パラメ
ータの設定によりデータ量が変わるため、HGOPのデ
ータ量も変化する。
【0056】この例では、隣接する+1、−1離れたG
OPヘッダの位置、及び+2、+4、+8、+30、+
120、−2、−4、−8、−30、−120離れた位
置のGOPヘッダ位置情報を有しており、これらのGO
Pヘッダを直接アクセスできるようになっている。
【0057】このようにして、120離れたGOPヘッ
ダの記録位置がアクセスできるが、それより大きく離れ
たGOPヘッダ、例えば1200GOP先の10分先の
画像をアクセスするときは、120先のGOPヘッダ位
置を10回アクセスすることにより目的のGOPヘッダ
をアクセスすることができ、アクセス時間を大幅に短縮
できる。
【0058】ここで、MPEG−2エンコーダ55によ
るビットストリームと、本実施例に示すGOPヘッダー
の生成について述べる。
【0059】MPEG−2エンコーダ55はA/D変換
器54より供給される、GOPごとに区切られたデジタ
ルビデオ信号の符号化を行ない、GOP単位での符号化
を終了するときにそのGOPを構成する符号化データの
大きさをCPU73に供給し、CPU73はハードディ
スク61に記録するアドレス値と、記録するGOPのデ
ータ量、およびGOPのデータに続けて記録される+1
GOPのGOPヘッダの位置情報を供給する。
【0060】ここで、CPU73はRAM75に一時記
憶している−1、−2、−4、−8、−30、−120
の、各々のGOPヘッダの位置情報をGOPヘッダジェ
ネレータ57に供給できるが、この時点では、+2、+
4、+8、+30、+120のGOPの、GOPヘッダ
の位置情報はまだ確定していなく、供給できない。
【0061】従って、ここでは+2、+4、+8、+3
0、+120のGOPヘッダの位置情報は記入せずにお
き、これらの情報が確定してからGOPヘッダの位置情
報を更新するようにする。
【0062】GOPヘッダ位置情報の更新は、GOPヘ
ッダ中の未来部分の、1個以上の位置情報が確定した時
点で逐次行なう方法と、そのGOPヘッダの位置情報が
全て確定してから行なう方法とがある。
【0063】1個以上の位置情報が確定した時点で逐次
行なう方法では、1GOPの符号化を終了するごとにそ
れを参照している5個のGOPヘッダの内容を更新する
ことになる。しかし、1GOP当り15フレームの画像
を扱うシステムでは、録画開始後60秒以降で、この5
個のGOPヘッダを毎GOPデータの符号化毎に更新す
ることとなり、シーク回数が大幅に増加してしまい、好
ましくない。そしてこのシーク回数は、時間的に前方に
あるGOPヘッダの位置情報の数が多ければ、その分シ
ーク回数も多くなる。
【0064】このような、GOPヘッダの更新をどの程
度行なうかは、ハードディスク61の書き込み性能や、
記録するビットストリームの伝送レートにより決められ
るが、一般に、ヘッドのシークを伴う処理は、極力その
回数を減らした方が良く、GOPを1個記録するたびに
更新するGOPヘッダの数は少ない方が良い。
【0065】そこで、録画開始後60秒以上経過する
と、先頭のGOPヘッダについて+2、+4、+8、+
30、+120の全てのGOPヘッダ位置情報が確定す
るため、その時点で更新を行なうようにすると効率が良
い。具体的には、120番目のGOPデータを記録する
時点で0番目のGOPヘッダーを、121番目のGOP
データを記録する時点で1番目のGOPヘッダーを更新
するようにする。この場合は、1個のGOPのデータを
符号化する毎に1個のGOPヘッダーを更新するように
動作する。
【0066】そこで、120個分のGOPヘッダ位置情
報をメモリ回路に記憶しておき、その値を参照して更新
すべきGOPヘッダ情報を作り、更新するようにする。
GOPヘッダの位置情報は4バイトとしてあるので、4
80バイトのメモリにより構成でき、例えばRAM75
を用いて容易に実装できる。
【0067】図5に、録画中のストリームの様子を示
す。同図において、HGOPは前述のようにGOPヘッ
ダとGOPのビットストリームがペアとされるデータを
示し、それが順番に記録される様子を、n番目のHGO
Pに対して示してある。
【0068】図6に、GOPヘッダの位置情報を記憶す
るメモリ回路の様子を示す。同図に示すサーキュラーバ
ッファは、4バイトの位置情報を121個記憶できるよ
うにされており、使用が終了したメモリの内容は順次更
新されるようになされている。
【0069】即ち、(n+120)番目の位置のGOP
の符号化がなされているときは、n番目の位置のGOP
ヘッダの位置情報が全て確定されるため、n番目のGO
Pヘッダを更新し、n番目のGOPヘッダの位置を(n
+121)番目のGOPヘッダの位置情報に書き替え
る。
【0070】このとき、ヘッド61−2はn番目のGO
Pヘッダをシークし内容を更新し、その後未確定情報を
含む(n+121)番目のGOPヘッダと、(n+12
1)番目のGOPデータを円盤状記録媒体61−1に記
録する。
【0071】このようにして、GOPヘッダは、記録時
に確定されていないために記録できなかった内容が確定
され次第、順次更新されていく。また、記録再生装置
が、書き込み性能等の制限により記録時にGOPヘッダ
の更新を平行する動作として行えないとき、その更新
は、それらの仕事が終了した後で行うようにする。
【0072】そして、記録媒体がハードディスクのよう
に非交換型媒体のときはアイドル状態のときに更新作業
を行えるが、DVD−RAMなどのように交換型媒体
で、未更新のGOPヘッダがある状態で取り外されたと
きなどは、媒体が再度記録装置に取り付けられたときに
更新を行う方法もある。
【0073】ここで、未更新のGOPヘッダがあるDV
D−RAMなどのような交換型媒体が、最初の記録と異
なる記録再生装置に取り付けられたときにでも、未更新
のGOPヘッダの更新が行えるのが好ましい。
【0074】そこで、記録媒体に未更新のGOPヘッダ
があるか否かを判別するための手法として次を行なう。 1.サーチ情報の前方参照部の各GOPヘッダの位置が
確定しているか否かを判定するため、例えば未確定の場
所に−1を記録するなどの取り決めを行う。 2.サーチ情報の+2以上の前方参照部のGOPヘッダ
位置が確定していないことを示すための未確定場所存在
フラグを設けて示す。 3.そのストリームごとに、例えば番組単位のストリー
ムごとに、全てのサーチ情報が確定しているか否かを示
す識別フラグを、ストリームの属性情報として記録す
る。 4.そのストリームごと、例えば番組単位のストリーム
ごとに、サーチ情報が確定しているか否かの識別情報と
して、ストリームの属性情報が確定している前半部分
と、確定していない後半部分の境界の位置情報を記録す
る。
【0075】このような手段により、記録媒体に未更新
のGOPヘッダがあるか否かを判別できるが、ここで、
記録再生装置に前述のようなGOPヘッダの位置情報を
記憶するメモリ回路を有し、そのメモリ回路に記憶され
る情報を記録媒体の所定の領域に記録しておくことによ
り、その記録した情報を読み出して、記録した装置と異
なる記録再生装置を用い、確定していないGOPヘッダ
の位置情報を更新することができる。
【0076】また、未更新のGOPヘッダがある記録媒
体が交換型媒体であり、記録した記録装置と異なる記録
装置に装着されたときは、GOPヘッダを再生しながら
GOPヘッダの記録位置情報を得、その記録装置のメモ
リ回路に記憶することによりGOPヘッダの記録位置情
報を参照でき、未更新のGOPヘッダの記録内容を更新
することができる。
【0077】さらに、GOPヘッダの位置情報が更新さ
れていない交換型媒体で、あらかじめGOPヘッダの位
置情報が記録されているものは、その記録媒体の所定の
領域に記録されたGOPヘッダの位置情報を読み出し、
この記録再生装置のメモリ回路に記憶し、記憶した記録
位置情報を参照することにより、高速のシーク動作を行
うことが出来る。
【0078】このためのGOPヘッダ位置情報のメモリ
回路への記憶方法について次に述べる。 1.1つのGOPヘッダの位置を示すために必要なデー
タ量は、例えば4バイトとする。 2.このデータ量は、通常のMPEG−2の符号化パラ
メータによる場合は、毎秒2つのGOPデータが伝送さ
れるため、1秒間当たり8バイト、1分間当たり480
バイト、1時間当たり約28kバイトとなる。 3.最長連続録画時間を10時間とすると、そのための
ヘッダ位置を記録するためのデータ容量は280Kバイ
トが必要となる。
【0079】図7は、ディスクに記録中のビットストリ
ームの様子を示す。同図において、HGOPはGOPヘ
ッダとGOPを構成するビットストリームのデータより
構成されており、番組を構成するストリームの先頭より
はじまり、現在記録中の位置までのディスクに書きこま
れ、HGOPが順次追加されていく様子を示している。
【0080】このようにしてHGOPをディスクに記録
すると同時に、GOPヘッダの位置情報はGOP番号と
ともに配列データとして、例えばRAM75などのメモ
リ回路に順次記憶される。
【0081】図8は、GOP番号とGOPヘッダの位置
情報がRAM75に記憶される様子を示している。同図
において、GOP毎のGOPヘッダの位置情報は、例え
ば4バイトづつの固定長で、例えば番組を構成するスト
リームデータの最初の位置より記憶され、n番目、n+
1番目、・・・・と順次記録されていく。
【0082】このようにして、作成されたGOP毎のG
OPヘッダの位置情報は、例えば記録再生装置のアイド
ル状態のときに、未確定のGOPヘッダを更新する。な
お、それらのGOPヘッダの未確定部分が更新されたと
きは、ディスクに記録したGOPヘッダの位置情報を消
去してもかまわない。
【0083】以上、未確定のGOPヘッダを更新する方
法について述べたが、そのGOPヘッダの更新が難しい
動作のひとつである、ハードディスクレコーダにおける
「追っかけ再生」について述べる。これは、現在放送さ
れている番組の記録を継続しながら、この番組の最初よ
り視聴を開始し、視聴者の希望に応じた早送り再生をし
つつ、現在放送されている番組に追いつくようにしなが
ら視聴するものである。
【0084】追っかけ再生の場合、ハードディスク61
は記録を行ないながら再生も行なうため、GOPヘッダ
の更新を行なうためのシーク時間の確保が難しく、GO
Pヘッダには+2GOP以上のGOPヘッダ位置情報が
未定となる場合が多くなる。このようなときは、例えば
RAM75に記憶されるGOPヘッダ位置情報より再生
位置情報を得つつ、早送り画像をサーチし、再生するよ
うにする。
【0085】このようなときにも、GOPヘッダは番組
の記録状態により、確定され、更新されたGOPヘッダ
と、確定されていない未更新のGOPヘッダの2種類が
存在することとなるが、前述の様に、未更新のGOPヘ
ッダがあるときは視聴が終了したときなど、記録時間に
余裕があるときに更新を行うようにすればよい。
【0086】以上、上述の実施例では代表的な例として
のGOPヘッダを示して説明したが、この例に示した項
目の選び方、バイト数の割り当て方等は、目的とする記
録再生システムの機能に応じて自由に設定される。
【0087】また、上述の実施例では、記録機能を有す
るエンコーダ部50、記録再生部60と再生機能を有す
るデコーダ部70とを一体化した記録再生装置として述
べたが、エンコーダ部50と記録再生部60とを一つに
まとめて符号化ビットストリーム記録装置としてもよ
く、また記録再生部60とデコーダ部70とを一つにま
とめて符号化ビットストリーム再生装置とする構成も可
能である。
【0088】さらに、これらの符号化ビットストリーム
記録装置、及び記録再生部60とデコーダ部70による
符号化ビットストリーム再生装置の設置場所は離れた場
所であってもよく、例えば符号化ビットストリーム記録
装置の機能は家庭内のホームサーバーに設置され、また
符号化ビットストリーム再生装置は家庭内でモニタテレ
ビの設置される部屋ごとに、セットトップボックスの機
能として搭載し、設置してもよい。
【0089】この場合、例えばビットストリーム記録装
置はビットストリーム送出装置として、ビットストリー
ム再生装置はビットストリーム受信端末として動作し、
高速無線通信LAN、あるいはホームLANなどにより
結合され、双方向通信を行いながら円盤型記録媒体に記
録される映像情報が各部屋にいる視聴者からの操作命令
により、視聴者の前に設置されるモニタTVに供給され
て表示されるようになされる。
【0090】上述した本実施例に係るハードディスクの
アクセスは、前述のFATによるファイル管理に比して
少ないシーク回数で行なえることを述べたが、ネットワ
ークを介して行なうビットストリームの伝送も、よりシ
ンプルなデータパケット構造により伝送される。即ち、
GOPデータの前に送出されるGOPヘッダの内容が受
信端末により受信され、それに基づいたホームサーバー
への制御信号を受信端末より発信されるように構成す
る。
【0091】このように、離れた場所に送信端末と受信
端末を設置し、通信手段で結合して動作させる場合は、
複数の送信端末と、複数の受信端末がネットワークで結
合されて動作させるように構成することができる。その
場合は、ホームサーバー内のハードディスクは複数の受
信端末に送出する映像信号を、複数のGOP信号をシー
クし、復号して供給する必要があるが、本実施例のよう
にアクセス情報をGOP信号の手前に配置して記録され
るGOPヘッダに記録しているため、ハードディスクを
アクセスするためのシーク動作の回数を少なくできるな
ど、ハードディスクの利用効率を高めた運用を行なうこ
とができる。
【0092】なお、記録媒体の形態として、本実施例で
はハードディスクを中心として述べたが、円盤状記録媒
体はそれに限ることなく、光磁気ディスク、DVD−R
AMなどの記録可能なディスクを用いる外、あらかじめ
カッティング装置により記録、複製したDVD−ROM
などの記録媒体であってもよいのは勿論である。
【0093】以上、MPEG−2方式を例としてGOP
ヘッダの構成を説明したが、圧縮符号化の方法はこれに
限らず、MPEG−4方式その他フラクタルの圧縮手法
を用いるものなどでも、連続する符号化ビットストリー
ムを、所定の符号化ビットストリーム毎に分割し、その
中に比較的復号が容易である画像単位を定義して記録再
生、あるいは送出受信を行う場合は、その画像単位と、
それに前置される、例えばGOPヘッダを組にして用
い、実施することができる。
【0094】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、符号化さ
れたビットストリームの、例えばMPEG−2における
GOP毎に、GOPヘッダが付されて所定個数過去また
は未来のGOPヘッダの位置情報が記録されており、そ
の位置に対応するGOPヘッダの位置をシークし、短時
間に目的とするGOPのビットストリームをサーチして
再生するためのGOPヘッダを生成でき、従来のハード
ディスク、DVDなどの円盤状記録媒体に符号化ビット
ストリームを記録する装置を容易に構成できる効果があ
る。
【0095】請求項2記載の発明によれば、特に、所定
個数過去または未来のGOPヘッダの記録位置情報が未
確定であるときは、未確定を示す情報が記されているた
め、例えばハードディスクがアイドル状態にあるときに
そのGOPヘッダの内容を更新することができるため、
請求項1の効果をさらに高めたGOPヘッダを記録する
符号化ビットストリーム記録する装置を構成することが
できる効果がある。
【0096】請求項3記載の発明によれば、所定個数過
去または未来のGOPヘッダが記録される位置情報を得
てその記録位置情報を基に所定個数過去または未来のG
OPヘッダサーチして再生することができるため、例え
ば従来から量産されているハードディスクなどの円盤型
記録媒体に記録される目的とするGOP信号の供給を指
示し、供給されたビットストリームより短時間に目的と
するGOPのビットストリームを得て、その得られたG
OP信号を復号し、その復号された画像を基にして目的
とするサーチ画像を生成することのできる符号化ビット
ストリーム再生装置を安価に構成できる効果がある。
【0097】請求項4の記載の発明によれば、特に、所
定個数未来のGOPヘッダの位置情報が未確定とされて
いる場合でも、あらかじめメモリ回路に記憶されるGO
Pヘッダの位置情報を得て目的とするGOPのデータの
供給を記録媒体に要求して得ることができるため、請求
項3の効果をさらに高めたGOPヘッダを再生する符号
化ビットストリーム信号を再生する装置を安価に構成で
きる効果がある。
【0098】請求項5の記載の発明によれば、符号化さ
れたビットストリームの、例えばMPEG−2における
GOP毎に、GOPヘッダが付されて所定個数過去また
は未来のGOPヘッダの位置情報が記録されており、そ
の位置に対応するGOPヘッダの位置をシークし、短時
間に目的とするGOPのビットストリームをサーチして
再生するためのGOPヘッダを生成し、そのGOPヘッ
ダを円盤状記録媒体に記録し、円盤状記録媒体に記録さ
れた所定個数過去または未来のGOPヘッダの記録位置
情報を得てその記録位置情報を基に所定個数過去または
未来のGOPヘッダをサーチして再生することができる
ため、例えば従来から量産されているハードディスクな
どの円盤型記録媒体を記録媒体として用い、符号化ビッ
トストリームの記録再生装置を安価に構成することがで
きる効果がある。
【0099】請求項6の記載の発明によれば、符号化さ
れたビットストリームの、例えばMPEG−2における
GOP毎に、GOPヘッダが付されて所定個数過去また
は未来のGOPヘッダの位置情報が記録された記録媒体
は、短時間に目的とするGOPのビットストリームをサ
ーチして再生するためのGOPヘッダをGOPの前に配
置しているため、そのGOPヘッダの位置をシークし、
短時間に目的とする過去、あるいは未来に複数個離れた
GOPのビットストリームをサーチして再生する符号化
ビットストリームの記録媒体を、例えば従来から量産さ
れているハードディスクや、DVD−RAMなどによる
経済的な円盤状記録媒体を用いて実現できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る符号化ビットストリーム
記録再生装置の概略ブロック図である。
【図2】本発明の実施例に係るGOPヘッダ、GOPと
記録領域を示すクラスタとの関係を示す図である。
【図3】本発明の実施例に係るGOPヘッダの構成を示
す図である。
【図4】本発明の実施例に係るGOPヘッダとGOPの
構成を示す図である。
【図5】本発明の実施例に係るGOPヘッダとGOPの
並びを示す図である。
【図6】本発明の実施例に係るサーキュラバッファの記
憶状態を示す図である。
【図7】本発明の実施例に係るGOPヘッダとGOPの
並びを示す図である。
【図8】本発明の実施例に係るGOPヘッダの記録状態
を示す図である。
【図9】MPEG−2により符号化されたビットストリ
ームのピクチャの構成を示す図である。
【図10】MPEG−2により符号化されたビットスト
リームのGOPとIピクチャの関係を示す図である。
【図11】従来のハードディスク媒体の記録領域をクラ
スタにより分割する状態を示した図である。
【図12】従来のクラスタ構成の記録領域にGOPのス
トリームをそのまま記録した状態を示す図である。
【符号の説明】
40 符号化ビットストリーム記録再生装置 50 エンコーダ部 51 TVチューナ 52 ビデオ入力端子 53 ビデオ信号切り換えスイッチ 54 A/D変換器 55 MPEG−2エンコーダ 57 GOPヘッダジェネレータ 58 切り換えスイッチ 60 記録再生部 61 ハードディスク 61−1 円盤状記録媒体 61−2 ヘッド 62 書き込み読み出し制御手段 70 デコーダ部 71 GOPヘッダ分離回路 72 MPEG−2デコーダ 73 CPU 74 ROM 75 RAM 78 D/A変換器 81 オンスクリーンジェネレータ 82 加算器 85 リモコンインタフェース 90 モニタTV 95 リモコン
フロントページの続き Fターム(参考) 5C053 FA06 FA23 FA25 GB04 GB06 GB08 GB21 GB38 GB40 HA24 HA25 HA29 JA24 JA30 KA01 KA05 KA08 KA22 KA24 LA06 LA07 LA14 LA20 5C059 KK17 LA01 MA00 ME01 PP05 PP06 RB09 RC00 RC14 SS13 SS17 SS18 SS19 SS20 UA02 UA05 UA38

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円盤状記録媒体にビデオ信号を圧縮符号化
    して供給し、この信号を記録させるようにした符号化ビ
    ットストリーム記録装置において、 入力されるビデオ信号を所定の圧縮信号に符号化して、
    整数値nに対し、第n番目のGOP信号を得る符号化手
    段と、 2より大きな整数値qに対し、第(n+q)番目のGO
    Pヘッダが記録される位置情報を得て、この得られた位
    置情報に応じた第n番目のGOPヘッダを生成するGO
    Pヘッダ生成手段とを具備し、 その第n番目のGOPヘッダは、前記第n番目のGOP
    信号の手前に配置し、前記第(n+q)番目のGOPヘ
    ッダをアクセスするための位置情報として前記円盤状記
    録媒体に記録することを特徴とする符号化ビットストリ
    ーム記録装置。
  2. 【請求項2】前記GOPヘッダ生成手段により生成され
    る前記第n番目のGOPヘッダの、前記第(n+q)番
    目のGOPヘッダが記録される位置情報が未確定である
    ときは、その第(n+q)番目のGOPヘッダ位置情報
    の記録位置に未確定であることを示す符号を記録するこ
    とを特徴とする請求項1に記載する符号化ビットストリ
    ーム記録装置。
  3. 【請求項3】円盤状記録媒体に記録された圧縮符号化さ
    れたビットストリームが供給され、その符号化ビットス
    トリームを復号する再生装置において、 前記供給されたビットストリームより、整数値n、qに
    対する第n番目のGOPヘッダを得て一時記憶回路に一
    時記憶する記憶手段と、 この一時記憶された前記第n番目のGOPヘッダ信号よ
    り第(n+q)番目のGOPヘッダが前記円盤状記録媒
    体に記録される位置情報を得る手段と、 この得られた位置情報を基にして、前記円盤状記録媒体
    の第(n+q)番目のGOPヘッダ信号を供給するため
    の読み出し制御手段と、 その読み出し手段を介して供給された信号に続いて供給
    される第(n+q)番目のGOP信号を復号して復号信
    号を得るための復号手段とからなることを特徴とする符
    号化ビットストリーム再生装置。
  4. 【請求項4】前記一時記憶回路に一時記憶する記憶手段
    に加えて、所定の順番にある前記GOPヘッダに対する
    その記録位置情報を予め記憶しておくメモリ回路を有
    し、 その記憶手段に記憶された前記第(n+q)番目のGO
    Pヘッダの前記円盤状記録媒体に記録された位置情報が
    未確定であるときは、そのメモリ回路に記憶される第
    (n+q)番目のGOPヘッダ位置情報を用いて、その
    第(n+q)番目のGOPヘッダをアクセスするように
    構成したことを特徴とする請求項3に記載する符号化ビ
    ットストリーム再生装置。
  5. 【請求項5】円盤状記録媒体にビデオ信号を圧縮符号化
    して記録、再生する符号化ビットストリーム記録再生装
    置において、 入力されるビデオ信号を所定の圧縮信号に符号化して、
    整数値nに対し、第n番目のGOP信号を得る符号化手
    段と、 絶対値が2より大きな整数値qに対し、第(n+q)番
    目のGOPヘッダが記録される位置情報を得て、この得
    られた位置情報に応じて第n番目のGOPヘッダを生成
    するGOPヘッダ生成手段と、 その第n番目のGOPヘッダに連続して前記第n番目の
    GOP信号を前記円盤状記録媒体に記録する記録手段
    と、 前記円盤状記録媒体を再生した信号より、前記第n番目
    のGOPヘッダを得て一時記憶回路に記憶し、記憶した
    その第n番目のGOPヘッダより、第(n+q)番目の
    GOPヘッダの記録される位置情報を得て、前記円盤状
    記録媒体の第(n+q)番目のGOPヘッダを再生する
    ための読み出し制御手段と、 その読み出し制御手段により再生位置がアクセス制御さ
    れて再生動作を行なう再生手段と、 その再生手段により得られた第(n+q)番目のGOP
    ヘッダに続く第(n+q)番目のGOP信号を復号して
    復号信号を得るための復号手段とからなることを特徴と
    する符号化ビットストリーム記録再生装置。
  6. 【請求項6】圧縮符号化されたビデオ信号を記録する符
    号化ビットストリーム記録媒体において、 整数値n、絶対値が2より大きな整数値qに対し、第
    (n+q)番目のGOPヘッダ位置情報を格納する第n
    番目のGOPヘッダ信号と、 所定の圧縮信号に符号化された第n番目のGOP信号と
    が続けて配置されて記録され、 前記第n番目のGOPヘッダは、前記第(n+q)番目
    のGOPヘッダをアクセスするヘッダの配置情報を有し
    て記録されているものであることを特徴とする符号化ビ
    ットストリーム円盤状記録媒体。
JP30386999A 1999-10-26 1999-10-26 符号化ビットストリーム記録及び/又は再生装置、並びに円盤状記録媒体 Pending JP2001128120A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30386999A JP2001128120A (ja) 1999-10-26 1999-10-26 符号化ビットストリーム記録及び/又は再生装置、並びに円盤状記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30386999A JP2001128120A (ja) 1999-10-26 1999-10-26 符号化ビットストリーム記録及び/又は再生装置、並びに円盤状記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001128120A true JP2001128120A (ja) 2001-05-11

Family

ID=17926264

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30386999A Pending JP2001128120A (ja) 1999-10-26 1999-10-26 符号化ビットストリーム記録及び/又は再生装置、並びに円盤状記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001128120A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008028787A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Sanyo Electric Co Ltd データ処理装置
US7796306B2 (en) 2003-12-17 2010-09-14 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image processing apparatus with a deleting portion, image processing method for deleting image data, and image processing program product with image data deleting function

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7796306B2 (en) 2003-12-17 2010-09-14 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Image processing apparatus with a deleting portion, image processing method for deleting image data, and image processing program product with image data deleting function
JP2008028787A (ja) * 2006-07-24 2008-02-07 Sanyo Electric Co Ltd データ処理装置
JP4660435B2 (ja) * 2006-07-24 2011-03-30 三洋電機株式会社 データ処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100219748B1 (ko) 디스크 매체와 디스크 매체에 있어서의 정보 기록재생 방법 및 장치
US7657149B2 (en) Method and apparatus for storing a stream of video data on a storage medium
US5838876A (en) Frame-accurate edit and playback in digital stream recording
JP3261844B2 (ja) デジタルビデオ記録装置及び記録方法
US20090256964A1 (en) Method and apparatus for processing images, method and apparatus for recording and reporducing images, and television receiver utilizing the same
KR20070090104A (ko) 데이터 처리 장치, 데이터 처리 방법 및 데이터 처리프로그램, 데이터 구조 및 기록 매체와, 재생 장치, 재생방법 및 재생 프로그램
US7362955B2 (en) Video recording and reproducing apparatus
JPH0738847A (ja) トリックプレイモードで高精細度表示を有するデジタル高精細度ビデオレコーダ
EP1339233B1 (en) Audio/video data recording/reproducing device and method, and audio/video data reproducing device and method
JPH08237592A (ja) 実時間映像記録/再生装置および方法、並びにビデオライブラリシステム
US6018609A (en) Compressed television signal recording and reproducing apparatus
US8027562B2 (en) Method and apparatus for recording images, method and apparatus for recording and reproducing images, and television receiver utilizing the same
JP2001128120A (ja) 符号化ビットストリーム記録及び/又は再生装置、並びに円盤状記録媒体
JP2001103424A (ja) 符号化ビットストリーム記録及び/又は再生装置、並びに記録媒体
JP4510254B2 (ja) 記録装置及び符号化装置
JP2003046928A (ja) ネットワーク映像再生方法および圧縮映像データ復号再生装置
JPH1079916A (ja) 映像録画装置
JP2001126405A (ja) ビットストリーム記録/又は再生装置
US20050002645A1 (en) Reproducing device and method, recording medium and program
JP2003101911A (ja) 画像再生装置
JP3176020B2 (ja) マルチチャネル記録再生装置
JPH06339113A (ja) 動画像記録再生装置
KR100610680B1 (ko) 디지털 방송 녹화 편집장치 및 방법
JP2000175151A (ja) Mpeg再生装置及びmpeg再生方法
KR20060113718A (ko) 데이터 검색 방법 및 회로