JP3176020B2 - マルチチャネル記録再生装置 - Google Patents

マルチチャネル記録再生装置

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JP3176020B2
JP3176020B2 JP11490695A JP11490695A JP3176020B2 JP 3176020 B2 JP3176020 B2 JP 3176020B2 JP 11490695 A JP11490695 A JP 11490695A JP 11490695 A JP11490695 A JP 11490695A JP 3176020 B2 JP3176020 B2 JP 3176020B2
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芳久 坂崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MPEG規格のデータ
ストリームの記録及び再生に好適なマルチチャンネル記
録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、MPEG(Moving Picture Exper
ts Group)2等の画像圧縮技術の確立によって、画像の
ディジタル化が進んでいる。テレビジョン放送において
も、MPEG2方式を採用したディジタル放送が検討さ
れ始めている。また、音声及び映像を統合的に扱い、ユ
ーザーの要求に応じて各種の情報サービスを画像によっ
ても提供することができるマルチメディアサービスも発
展しようとしている。MPEG2規格では、DCT(Di
screte Cosine Transform )変換、フレーム間予測符号
化、ランレングス符号化及びエントロピー符号化を複合
的に用いて映像信号を符号化する。即ち、MPEG方式
においては、1フレーム内でDCTによる圧縮(フレー
ム内圧縮)を行うだけでなく、フレーム間の相関を利用
して時間軸方向の冗長度を削減するフレーム間圧縮も採
用する。
【0003】MPEG2は、放送のマルチチャンネル化
及び通信又は蓄積メディアにおけるマルチメディア化に
対応した方式を有する。即ち、MPEG2は、複数の画
像、音声及びデータ等の時分割多重を容易にするため
に、パケット単位で伝送データを伝送するようになって
いる。1パケットは同一種類のデータによって構成さ
れ、各パケットにデータの種類を示す識別信号(PI
D)が付加される。これにより、画像及び音声データだ
けでなく、所定のプライベートデータ等も同時に伝送す
ることができ、放送、通信又は蓄積分野において利用す
ることができる。
【0004】ところで、このようなトランスポートスト
リームをVCR(ビデオテープレコーダ)によって記録
することが考えられる。ヘリカルスキャン型のVCRは
磁気テープに形成された記録トラックを回転ドラムヘッ
ドによってトレースすることにより、磁気テープに記録
された情報を読み出している。記録時と再生時とで回転
ドラムヘッドの回転速度及び磁気テープのテープ走行速
度を一致させ、記録トラックのパターンと再生時のヘッ
ドトレースパターンとを一致させることにより通常再生
を行っている。
【0005】一方、特殊再生時には、テープ走行速度を
倍速数に応じて変化させる。この場合には、ヘッドは記
録トラックを横切りながらトレースを行う。そして、ト
レースした部分のうち各ヘッドと記録トラックのアジマ
スが一致する部分のデータのみが再生される。この場合
でも、画面上の位置と記録媒体上の記録位置とが対応す
るアナログ記録においては、1画面を再現することが可
能である。
【0006】しかし、MPEG方式で圧縮された画像デ
ータを記録媒体に記録した場合には、フレーム内圧縮フ
レームとフレーム間圧縮フレームとでは符号量が相違す
ることから、画像データの画面上の垂直位置と記録媒体
上の垂直記録位置とは対応せず、高速再生時の再生デー
タによって、1フレームを再現することができるとは限
らない。更に、フレーム間圧縮フレームは単独のフレー
ムでは復号することができないので、高速再生時のよう
に、復号されないフレームが発生する場合には再生不能
となってしまう。
【0007】そこで、本件出願人が先に出願した特願平
6一065298号明細書(以下、文献1という)にお
いては、高速再生時にへッドが通過する各トラックの位
置に、断続的に高速再生用のデータを記録する方法が提
案されている。再生時には高速再生用のデータが記録さ
れている領域を正確にトレースすることで高速再生画像
を得る。
【0008】即ち、磁気記録再生装置において、トラッ
キング位相を制御すると、高速再生時において必ずトレ
ースされる磁気テープ上の領域(以下、特殊再生データ
記録領域という)が存在する。高速再生時のヘッドトレ
ースによって、特殊再生データ記録領域をトレースし
て、この領域に記録されている特殊再生データを再生す
ることができる。つまり、この提案においては、記録時
には、入力された符号化データを通常再生用のデータと
して特殊再生データ記録領域以外の領域に記録する。一
方、符号化データのうち例えば映像データのフレーム内
圧縮データを用いて特殊再生データを作成し、パケット
化して特殊再生パケットを特殊再生データ記録領域に記
録するのである。
【0009】更に、本件出願人が先に出願した特願平7
−14205号明細書(以下、文献2という)において
は、上記文献1の装置において逆方向再生するための手
法が開示されている。例えば、順方向の再生時におい
て、ヘッドはテープ先頭側の特殊再生データ記録領域か
らテープ後端側の特殊再生データ記録領域に向かって順
次再生を行う。一方、順方向再生時と逆方向再生時とで
はテープの走向方向が逆転するので、逆方向再生時に
は、テープ後端側の特殊再生データ記録領域からテープ
先頭側の特殊再生データ記録領域に向かって順次再生が
行われる。
【0010】従って、逆方向再生によって特殊再生デー
タ記録領域を再生すると、特殊再生データ記録領域内の
各特殊再生パケットは正順に再生されるが、特殊再生デ
ータ記録領域同士は逆順に再生される。また、各特殊再
生データ記録領域には複数パケットのパケットデータが
パケット単位で記録されており、1フレームのパケット
数はフレーム毎に相違する。即ち、特殊再生データ記録
領域内にフレームの境界が存在することがある。
【0011】従って、特殊再生データ記録領域を逆方向
再生すると、特殊再生パケットデータ中の同一フレーム
のデータが不連続に配列されることがある。各特殊再生
フレームを復元するためには、フレーム単位でパケット
データを元の記録順に配列する必要がある。即ち、逆転
再生のためには、一連の画面の時間順序を逆順にすると
共に、各画面のパケットデータを画面の位置に対応した
符号化順に配列する。即ち、特殊再生データ記録領域を
逆方向再生するためには、特殊再生フレーム同士の境界
のパケットであることを識別するための情報が必要であ
る。文献2ではこのフレーム同士の境界を示す情報に基
づいて、逆方向再生時の再生パケットデータの並べ換え
を行っている。
【0012】ところで、MPEG2規格では伝送単位と
してトランスポートパケットを設定している。トランス
ポートパケットはマルチプログラム(チャンネル)に対
応しており、復号化時において時分割で伝送される複数
のプログラムの中から所望のプログラムのパケットを選
択することができる。この選択のために、トランスポー
トパケットは、情報を伝送するペイロード(Payload )
の前にリンクレベルヘッダ(Link Level Header )を付
加して伝送される。トランスポートパケットは188バ
イトで構成されており、このうちの4バイトがリンクレ
ベルヘッダである。リンクレベルヘッダ内にはパケット
の識別情報であるPID(Packet identification )が
挿入される。
【0013】MPEG2デコーダは、順次入力されるパ
ケットからPIDを検出して同一チャンネルのパケット
を抽出する機能を有しており、これにより、伝送データ
から所望のプログラムのみを復号化することができる。
例えば、単一のデータ列でニュースとスポーツ番組を混
在させて伝送することもできる。この場合には、各チャ
ンネルのデータは相互に独立して伝送される。
【0014】図6は文献2の装置においてこのようなマ
ルチチャンネルの伝送データを特殊再生データ記録領域
に記録した場合の逆方向再生を説明するための説明図で
ある。
【0015】図6(a),(b)に示すように、チャン
ネル(ch)1のデータを画面の垂直方向に4分割し
て、夫々データa,b,c,dとする。また、同様に、
チャンネル(ch)2のデータも画面の垂直方向に4分
割して、夫々データア,イ,ウ,エとするものとする。
記録時には、これらのch1,2のデータは、画面の上
側のデータa,アから画面の下側のデータd,エの順で
記録される。なお、ch1のデータとch2のデータと
は相互に独立して配列される。
【0016】このように記録されたデータを逆方向特殊
再生するものとする。図6(c)はこの場合の再生デー
タを示している。上述したように、各特殊再生データ記
録領域内にフレームの境界が存在することがあるので、
逆方向再生時のデータ順は記録時のデータを単純に逆順
にしたものにはならず、例えば、図6(c)に示すよう
に、…,データイn ,dn ,cn ,bn ,アn ,エn-1
,ウn-1 ,an ,イn-1 ,アn-1 ,…の順で再生され
る。
【0017】図6(d)はフレーム境界を示す情報に基
づいて作成したフレームフラグを示している。文献2の
装置においてはこのフレームフラグを用いて、再生デー
タの並べ換えを行っている。ところが、図6(c)の例
では、第n−1フレームの再生データ相互間に第nフレ
ームの再生データが含まれていることから、フレームフ
ラグを用いたデータの並べ換えを行うことができない。
【0018】また、本件出願人が先に出願した特願平6
−244278号明細書においては,再生時にトラッキ
ング操作を行う必要がない特殊再生手法を開示してい
る。この提案においても、逆転再生時における再生デー
タは、記録データを単純に逆順にしたものとなっておら
ず、フレームフラグを用いたデータの並べ換えを行うこ
とができない。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来、符
号化データの特殊再生を可能にするために特殊再生デー
タ記録領域に記録を行うVTRにおいては、特殊再生デ
ータ記録領域内にフレーム境界が存在することがあるこ
とから、マルチチャンネルの符号化データの逆方向特殊
再生時のデータの並べ換えを行うことができないという
問題点があった。また、トラッキングを不要にした逆方
向特殊再生を採用した場合にも、再生データを記録順の
逆順に並べ換えることができないという問題点があっ
た。
【0020】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、特殊再生データ記録領域に記録されたマル
チチャンネルの符号化データを再生してフレーム単位で
並べ換えることができるマルチチャンネル記録再生装置
を提供することを目的とする。
【0021】また、本発明は、トラッキングを不要にし
た逆方向特殊再生時においても、再生データを記録順の
逆順に並べ換えることができるマルチチャンネル記録再
生装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
マルチチャンネル記録再生装置は、1映像情報の伝送列
であるチャンネルに対応した符号化データが複数チャン
ネル多重されたデータ列から特殊再生用の特殊再生デー
タを生成する特殊再生データ生成手段より、前記複数チ
ャンネルの前記特殊再生データが多重された特殊再生デ
ータ列が与えられ、前記特殊再生データ列を再配列し
て、チャンネル相互間で対応するフレームの前記特殊再
生データ同士を連続させて出力するデータ再配列手段を
具備したものであり、本発明の請求項4に係るマルチチ
ャンネル記録再生装置は、1映像情報の伝送列であるチ
ャンネルに対応した符号化データが複数チャンネル多重
されたデータ列から特殊再生用の特殊再生データを生成
して前記複数チャンネルの前記特殊再生データが多重さ
れた特殊再生データ列を出力する特殊再生データ生成手
段と、この特殊再生データ生成手段からの前記特殊再生
データをチャンネル毎に記憶する複数の記憶手段と、こ
れら複数の記憶手段からの読み出しを制御して、チャン
ネル相互間で対応するフレームの前記特殊再生データ同
士を連続させて出力する読み出し制御手段とを具備した
ものであり、本発明の請求項5に係るマルチチャンネル
記録再生装置は、請求項1に記載のマルチチャンネル記
録再生装置からの特殊再生データ列が記録された記録媒
体に対する逆方向特殊再生によって得られた特殊再生デ
ータ列が与えられ、前記特殊再生データ列を再配列し
て、フレーム順を逆順にすると共に、フレーム内のデー
タ順を正順にして出力する再生データ再配列手段を具備
したものである。
【0023】
【作用】本発明の請求項1において、複数チャンネルの
特殊再生データが多重された特殊再生データ列は、デー
タ再配列手段によって、チャンネル相互間で対応するフ
レームの特殊再生データ同士が連続するように再配列さ
れて出力される。これにより、再生側において、フレー
ムの境界を示す情報を用いてフレーム単位のデータの並
べ換えを可能にすることができる。
【0024】本発明の請求項4において、特殊再生デー
タ生成手段は、入力データ列から複数チャンネルの特殊
再生データが多重された特殊再生データ列を生成する。
この特殊再生データ列はチャンネル毎に複数の記憶手段
に記憶され、読み出し制御手段によって、チャンネル相
互間で対応するフレームの特殊再生データ同士が連続す
るように読み出されて出力される。
【0025】本発明の請求項5においては、チャンネル
相互間で対応するフレームの特殊再生データ同士が連続
するように再配列された特殊再生データ列が記録された
磁気媒体に対する逆方向特殊再生によって得られた特殊
再生データ列は再生データ再配列手段に与えられる。再
生データ再配列手段は、入力された特殊再生データ列の
データ順に拘わらず、フレーム順を逆順にすると共に、
フレーム内のデータ順を正順にして出力する。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1及び図2は本発明に係るマルチチャン
ネル記録再生装置の一実施例を示すブロック図である。
図1は記録系を示し、図2は再生系を示している。
【0027】入力端子1には図示しない受信回路によっ
て受信した符号化データ、例えばMPEG規格の符号化
データが入力される。この符号化データはデータ抽出回
路2に与えられる。データ抽出回路2は入力された符号
化データから特殊再生用のデータを抽出する。例えば、
データ抽出回路2は特殊再生用のデータとしてフレーム
内圧縮データを抽出して、特殊再生専用データ生成回路
3に出力する。特殊再生専用データ生成回路3は、磁気
テープ上の特殊再生データ記録領域の容量に応じてデー
タ量を削減する。例えば、特殊再生専用データ生成回路
3は、フレーム内圧縮データのうちの直流(DC)成分
のみを抽出してデータ量を削減して特殊再生データとし
て出力する。
【0028】特殊再生専用データ生成回路3は、第1チ
ャンネルの特殊再生データをフレームメモリM1 に与
え、第2チャンネルの特殊再生データをフレームメモリ
M2 に与える。同様にして、第nチャンネルの特殊再生
データをフレームメモリMn に与える。こうして、フレ
ームメモリM1 乃至Mn には夫々第1乃至第nチャンネ
ルの特殊再生データがフレーム単位で格納されるように
なっている。
【0029】読み出し回路4は、フレームメモリM1 〜
Mn に完結した1フレーム分のデータ(フレームデー
タ)が記憶されると、フレームメモリM1 乃至Mn に格
納されているフレームデータを順次読み出し、スイッチ
回路5を介して時間フラグ付加回路6に出力する。
【0030】読み出し回路4は、所定チャンネルのフレ
ームデータの読み出し期間中には、他の全チャンネルに
ついて、対応するフレーム以外のフレームデータを読み
出さないようになっている。例えば、読み出し回路4
は、フレームメモリM1 乃至Mn から1フレーム分ずつ
順次フレームデータを読み出す。また、例えば、読み出
し回路4は、各フレームメモリM1 乃至Mn から一定の
データ量ずつ順次周期的に読み出しを行ってもよい。こ
れにより、所定のフレームメモリのフレームデータの読
み出し期間中には、他のフレームメモリから2フレーム
にわたるフレームデータが読み出されることはない。ま
た、読み出し回路4は、フレーム毎に反転するフレーム
フラグを各フレームメモリM1 乃至Mn からのデータに
付加して出力させるようになっている。
【0031】スイッチ5は、読み出し回路4に制御され
て、フレームメモリM1 乃至Mn の出力を時間フラグ付
加回路6に出力するようになっている。時間フラグ付加
回路6は入力されたフレームデータを所定のパケット単
位でパケット化すると共に、各パケットの先頭に各パケ
ットのビット列中の時間順序に対応する時間フラグを付
加して出力端子6に特殊再生パケットのパケットデータ
として出力するようになっている。なお、1フレームデ
ータのパケット数はフレーム毎に相違する。
【0032】出力端子6からのパケットデータは図示し
ない記録回路に与えられて、磁気テープに記録されるよ
うになっている。この場合には、記録回路は、出力端子
6からのパケットデータを図示しない磁気テープの特殊
再生データ記録領域のみに記録するようになっている。
1特殊再生データ記録領域には複数のパケットデータを
記録可能である。
【0033】図2の入力端子11には図示しない再生回路
からの信号が与えられる。再生回路は、磁気テープを再
生してディジタル化し再生データを得る。再生回路は、
再生データのうち特殊再生パケットのパケットデータの
みを抽出して入力端子11に供給するようになっている。
このパケットデータは時間フラグ検出回路12及びメモリ
14に与えられる。時間フラグ検出回路12は入力されたパ
ケットデータから記録時に付加された時間フラグを検出
して制御回路13に出力する。メモリ14は、制御回路13に
書き込み及び読み出しが制御されて、入力されたパケッ
トデータを記憶すると共に、読み出されたデータをスイ
ッチ16及びフレームフラグ検出回路15に出力するように
なっている。
【0034】制御回路13は、入力された時間フラグに基
づいてメモリ14の書き込み及び読み出しを制御する。即
ち、制御回路13は、再生回路の順方向再生による特殊再
生データが入力された場合には、特殊再生パケットのパ
ケットデータをメモリ14の書き込み時と同一の時間順で
メモリ14から読み出し、逆方向再生による特殊再生デー
タが入力された場合には、各フレーム内の特殊再生パケ
ットのパケットデータをメモリ14の書き込み時と逆の時
間順でメモリ14から読み出す。
【0035】フレームフラグ検出回路15は、メモリ14の
出力からフレームフラグを検出すると共に、フレームフ
ラグの変化点でスイッチ16,19を切換制御するようにな
っている。スイッチ16はフレームフラグの変化点でメモ
リ16からのパケットデータをメモリ17,18に出力するよ
うになっている。メモリ17,18は、メモリ16からの全チ
ャンネルのパケットデータを1フレーム分ずつ記憶する
容量を有しており、一方の書き込み時に他方は読み出し
を行うようになっている。メモリ17,18からのフレーム
データはスイッチ19に与えられる。
【0036】スイッチ19はフレームフラグ検出回路15に
制御されてスイッチ16と連動して動作し、メモリ17,18
から読み出されたフレームデータを出力端子20に出力す
るようになっている。出力端子20からのフレームデータ
は図示しない画像伸張回路に供給され、所定の画像伸長
処理によって元の画像データに戻された後、図示しない
表示装置に与えられるようになっている。
【0037】次に、このように構成された実施例の動作
について図3乃至図5の説明図を参照して説明する。図
3(a),(b)は夫々ch1,2のデータと画面上の
位置との対応を示し、図3(c)は記録データ列を示
し、図3(d)はフレームフラグを示し、図3(e)は
逆方向特殊再生データ列を示し、図3(f)はメモリ14
の出力を示している。
【0038】入力端子1を介して入力された例えばMP
EG規格の符号化データはデータ抽出回路2に供給され
る。この符号化データには複数のチャンネルのデータが
多重されており、各チャンネル同士は相互に独立してい
る。データ抽出回路2は特殊再生用のデータを作成する
ために、例えば、入力された符号化データからフレーム
内圧縮データを抽出して特殊再生専用データ生成回路3
に出力する。特殊再生専用データ生成回路3は例えばフ
レーム内圧縮データからDC成分のみを取り出すことに
より、磁気テープの特殊再生データ記録領域の容量に応
じた特殊再生データを生成する。
【0039】特殊再生データはチャンネル毎にフレーム
メモリM1 乃至Mn に与えられる。いま、入力された符
号化データにch1,ch2のデータが含まれるものと
する。また、説明を簡略化するために、いずれのフレー
ムも4パケットのパケットデータによって構成されるも
のとし、図3(a),(b)に示すように、ch1のデ
ータを画面の垂直方向に4分割して、夫々パケットデー
タa,b,c,dとし、ch2のデータも画面の垂直方
向に4分割して、夫々パケットデータア,イ,ウ,エと
するものとする。
【0040】この場合には、読み出し回路4は、ch1
のデータをフレームメモリM1 に記憶させ、ch2のデ
ータをフレームメモリM2 に記憶させる。そして、読み
出し回路4は、例えば、フレームメモリM1 からch1
の1フレーム分のデータを連続して読み出した後、フレ
ームメモリM2 からch2の1フレーム分のデータを連
続して読み出す。以後、フレームメモリM1 ,M2 から
1フレーム分ずつ交互にデータを読み出し、スイッチ5
を介して時間フラグ付加回路6に出力する。
【0041】時間フラグ付加回路6はスイッチ5からの
データをパケット化する。図3(c)は時間フラグ付加
回路6からのデータ列を示している。なお、図3(c)
において、パケットデータa乃至d,ア乃至エの添字は
フレーム番号を示している。フレームメモリM1 ,M2
からの出力には、読み出し回路4によって、フレーム境
界を示すフレームフラグ(図3(d))が付加されてい
る。図3(d)に示すように、ch1,2の対応するフ
レームデータの出力中にフレームフラグが変化すること
はなく、フレームフラグはch1,2の対応するフレー
ムデータの切換りタイミングにおいて変化する。即ち、
入力端子1に入力された符号化データはch1,ch2
同士が相互に独立して配列されているが、図3(c)に
示すように、時間フラグ付加回路6からのデータは、c
h1,2の対応するフレームが連続して配列されてい
る。時間フラグ付加回路6は各パケットの先頭に時間フ
ラグを付加して出力端子7から出力する。
【0042】なお、フレームメモリM1 乃至Mn の読み
出しは、全チャンネルの対応するフレームの全データが
出力された後に、次のフレームのデータが出力されるよ
うになっていればよく、各フレームのデータが画面の位
置順に出力されていれば、1チャンネルのフレームデー
タが連続して配列される必要はない。例えば、パケット
データ…,an ,アn ,bn ,イn ,cn ,ウn ,dn
,エn ,…の順であってもよい。
【0043】図4は時間フラグを説明するためのもので
あり、図4(a)はパケットデータ列を示し、図4
(b)は民生用ディジタルVTRの記録フォーマットを
示している。
【0044】時間フラグ付加回路6は、入力されたデー
タをパケット化することにより、図4(a)のパケット
データ列を得ている。スイッチ5の出力にはch1,c
h2のパケットデータが含まれており、図4(a)では
ch1のパケットP11乃至P15を斜線で示している。c
h2のパケットはパケットP21乃至P25である。また、
図4(a)においては各パケットと時間との対応を示し
ており、例えばパケットP22,P13の開始タイミングは
夫々t4 ,t5 である。
【0045】ところで、民生用ディジタルVTRの記録
フォーマットでは、各トラックに1シンクブロックを記
録単位として記録を行っており、1シンクブロックは9
0バイト長である。図4(b)は5つのシンクブロック
SB1 乃至SB5 を示しており、各シンクブロックは先
頭の6バイトで同期信号(SYNC)及びIDを配列
し、最後の8バイトでパリティを配列する。従って、各
シンクブロックのデータ領域は76バイトである。一
方、MEPG2のトランスポートパケットのパケット長
は188バイト長であるので、5シンクブロックに2パ
ケットを割り当てて記録するようになっている。
【0046】そうすると、5シンクブロックに4バイト
の空きが生じる。時間フラグ付加回路6はこの空き部分
に時間フラグを割当てる。即ち、時間フラグ付加回路6
は、ch2のパケットP22を割当てるシンクブロックS
B1 乃至SB3 のデータ領域の先頭に時間t4 を示す時
間フラグを配列し、ch1のパケットP13を割当てるシ
ンクブロックSB3 乃至SB5 のデータ領域の先頭に時
間t5 を示す時間フラグを配列する。
【0047】出力端子7のパケットデータは図示しない
記録回路によって磁気テープの特殊再生データ記録領域
に記録される。なお、特殊再生データ記録領域内にフレ
ームの境界が存在することもある。
【0048】再生系においては、図示しない再生回路に
よって磁気テープが再生され、ディジタル化されて再生
データが得られる。入力端子11には再生データのうち特
殊再生データ記録領域に記録されていた特殊再生データ
のパケットデータが入力される。このパケットデータは
時間フラグ検出回路12及びメモリ14に与えられる。時間
フラグ検出回路12はパケットデータから時間フラグを検
出して制御回路13に出力する。
【0049】いま、再生回路によって順方向特殊再生が
行われるものとする。この場合には、パケットデータの
再生順は記録順と同一である。従って、制御回路13は、
メモリ14に格納されたパケットデータを書き込み順に読
み出してスイッチ16に出力する。メモリ14から読み出さ
れたパケットデータはフレームフラグ検出回路15にも与
えられ、フレームフラグ検出回路15によってパケットデ
ータ中のフレームフラグが検出される。
【0050】スイッチ16はフレームフラグの変化点で切
換り、全チャンネルの対応するフレームのデータをメモ
リ17又はメモリ18に与える。メモリ17の書き込み時には
メモリ18から読み出しが行われ、メモリ18の書き込み時
にはメモリ17から読み出しが行われる。メモリ17,18か
らのパケットデータはスイッチ19を介して出力端子20か
ら出力される。出力端子20からのパケットデータをデパ
ケット化してデコードすることにより、順方向特殊再生
画像を復元することができる。
【0051】ここで、再生回路が逆方向特殊再生を行う
ものとする。この場合には、図3(f)に示すように、
制御回路13は、時間フラグを用いて、メモリ14からフレ
ーム単位で記録時と逆順にデータを読み出す。
【0052】いま、記録系の時間フラグ付加回路6の出
力が図4(a)に示すパケットデータ列であるものとす
る。図5はこの場合の再生系の出力を説明するためのも
のであり、図5(a)は入力端子11に入力される特殊再
生データを示し、図5(b)はメモリ14の出力を示して
いる。なお、図4(a)では3パケットデータによって
1フレームが構成されるものとし、ch1のパケットP
11,P12,P13とch2のパケットP21,P22,P23が
対応するフレームであるものとする。
【0053】所定の期間において、図5(a)に示すパ
ケットデータ列が入力端子11を介して入力されるものと
する。このパケットデータ列は時間フラグ検出回路12に
与えられると共に、メモリ14に与えられて制御回路13に
制御されながら記憶される。制御回路13は各フレーム内
のパケットデータ列を記録順に戻して出力する。例え
ば、メモリ14に記憶されたパケットP23,P13,P22,
P12,P21,P11については、その時間フラグが夫々t
6 ,t5 ,t4 ,t3 ,t2 ,t1 であるので、制御回
路13は、これらのパケットを時間フラグ順、即ち、パケ
ットP11,P21,P12,P22,P13,P23の順で読み出
して出力する(図5(b))。
【0054】メモリ14から読み出されたパケットデータ
はフレームフラグの変化点で交互にメモリ17,18に与え
られ、ch1,ch2の対応するフレーム毎にスイッチ
19を介して出力端子20から出力される。この出力はフレ
ーム順は逆順であるが、各フレーム内は正順のパケット
データ列となっている。これにより、図示しない画像伸
張回路において、各フレームデータを復号化して元の画
像データを復元することができ、逆方向特殊再生画像を
表示することができる。
【0055】このように、本実施例においては、記録系
において、全チャンネルの対応するフレームのデータに
ついては連続して配列している。これにより、再生系に
おいて、フレームフラグを用いて逆方向再生データの並
べ換えを行うことができる。また、トラッキングを行わ
ない逆転再生時においても同様の効果を得ることができ
る。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、特
殊再生データ記録領域に記録されたマルチチャンネルの
符号化データを再生してフレーム単位で並べ換えること
ができると共に、トラッキングを不要にした逆方向特殊
再生時においても、再生データを記録順の逆順に並べ換
えることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマルチチャンネル記録再生装置の
記録系の一実施例を示すブロック図。
【図2】本発明に係るマルチチャンネル記録再生装置の
再生系の一実施例を示すブロック図。
【図3】実施例の動作を説明するための説明図。
【図4】実施例の動作を説明するための説明図。
【図5】実施例の動作を説明するための説明図。
【図6】従来例の問題点を説明するための説明図。
【符号の説明】
4…読み出し回路、M1 〜Mn …フレームメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−50803(JP,A) 特開 平7−320413(JP,A) 特開 平8−205085(JP,A) 特開 平8−106679(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/91 - 5/956 G11B 20/10 - 20/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1映像情報の伝送列であるチャンネルに
    対応した符号化データが複数チャンネル多重されたデー
    タ列から特殊再生用の特殊再生データを生成する特殊再
    生データ生成手段より、前記複数チャンネルの前記特殊
    再生データが多重された特殊再生データ列が与えられ、
    前記特殊再生データ列を再配列して、チャンネル相互間
    で対応するフレームの前記特殊再生データ同士を連続さ
    せて出力するデータ再配列手段を具備したことを特徴と
    するマルチチャンネル記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記データ再配列手段は、再配列した前
    記特殊再生データ列と共に前記特殊再生データ列のフレ
    ームの切換点を示すフレーム情報を出力することを特徴
    とする請求項1に記載のマルチチャンネル記録再生装
    置。
  3. 【請求項3】 前記データ再配列手段は、再配列後の前
    記特殊再生データ列を所定のパケット単位でパケット化
    すると共に、各パケットに時間情報を付加して出力する
    ことを特徴とする請求項1に記載のマルチチャンネル記
    録再生装置。
  4. 【請求項4】 1映像情報の伝送列であるチャンネルに
    対応した符号化データが複数チャンネル多重されたデー
    タ列から特殊再生用の特殊再生データを生成して前記複
    数チャンネルの前記特殊再生データが多重された特殊再
    生データ列を出力する特殊再生データ生成手段と、 この特殊再生データ生成手段からの前記特殊再生データ
    をチャンネル毎に記憶する複数の記憶手段と、 これら複数の記憶手段からの読み出しを制御して、チャ
    ンネル相互間で対応するフレームの前記特殊再生データ
    同士を連続させて出力する読み出し制御手段とを具備し
    たことを特徴とするマルチチャンネル記録再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のマルチチャンネル記録
    再生装置からの特殊再生データ列が記録された記録媒体
    に対する逆方向特殊再生によって得られた特殊再生デー
    タ列が与えられ、前記特殊再生データ列を再配列して、
    フレーム順を逆順にすると共に、フレーム内のデータ順
    を正順にして出力する再生データ再配列手段を具備した
    ことを特徴とするマルチチャンネル記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記特殊再生データ列は、所定のパケッ
    ト単位でパケット化されて各パケットに時間情報が付加
    されたものであって、 前記再生データ再配列手段は、前記時間情報に基づい
    て、前記特殊再生データ列を正順に配列することを特徴
    とする請求項5に記載のマルチチャンネル記録再生装
    置。
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