JP2001238176A - 映像信号記録再生方法、映像信号記録再生装置、及び映像信号記録装置 - Google Patents

映像信号記録再生方法、映像信号記録再生装置、及び映像信号記録装置

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JP2001238176A
JP2001238176A JP2000049007A JP2000049007A JP2001238176A JP 2001238176 A JP2001238176 A JP 2001238176A JP 2000049007 A JP2000049007 A JP 2000049007A JP 2000049007 A JP2000049007 A JP 2000049007A JP 2001238176 A JP2001238176 A JP 2001238176A
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JP2000049007A
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Daisaku Kato
大作 加藤
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Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 HDDやDVD−RAMなどのランダム
アクセスが可能な円盤状記録媒体に映像と音声を記録す
る装置で、ステレオモードで受信される番組本編部の記
録ミスを防止したCM(コマーシャル)カット処理を行
う。 【解決手段】 CM部を含めて受信される映像信号を円
盤状記録媒体に記録した後に、受信された信号を検査し
てCM部を検出し、CM部として検出された個所の映像
信号を消去する、ないしはその部の映像信号の再生を行
わなわず、次に記録された番組本編部の再生を行なうよ
うにしてCMカット処理を行った映像信号を再生するよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスク、
DVD−RAM、及びDVD−RWなどのランダムアク
セスが可能な円盤状記録媒体に映像と音声を記録し、再
生する映像信号の記録再生方法及び装置に関し、特に番
組本編と共に放送されるコマーシャルメッセージ(以下
CMとする)を記録しない、あるいは記録後に消去して
番組本編のみの再生を行うことができる映像信号記録再
生方法、映像信号記録再生装置、及び映像信号記録装置
の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】現在放送されているテレビジョン放送に
おいて映像信号に付随して送出される音声信号のモード
としてモノラル、二カ国語、ステレオ放送の3モードが
あり、放送される番組に応じてこれらの3モードの中か
ら適当な1つのモードが選択され、その選択された音声
モードの音声信号とともに映像信号が放送されている。
そして、これらの音声が付随されて放送される番組は、
番組本編(以下本編とする)にCM部分が挿入されて送
出されるが、そのCM部分と本編の音声モードは異なる
モードで放送されるケースが多く、現在市販されている
VTRは、その音声モードの違いを検出してCMが録画
されないようにするような機能を搭載している。
【0003】その、放送される音声多重モードの違いを
利用してCMと本編を区別する方法は低コストで実現で
きるため家庭用VTRに多く用いられており、それは一
般的にCMはステレオ放送であることを利用し、本編が
モノラル放送もしくは二カ国語放送の場合にステレオ放
送の部分をCMとみなして録画しないようにするもので
ある。
【0004】しかし、本編が例えば音楽番組などでステ
レオ放送であるときは、CM部分と本編部分の音声モー
ドが同一となってしまい、CM部分を検出できないため
CM部分を記録しないようにすることは難しく、場合に
よって本編がCMであると認識されてしまったときなど
は本編の録画もしない誤った動作をすることがあり、そ
のような誤った動作を防止する保護動作機能を有するV
TRの開発も行われている。
【0005】さて、その家庭で用いられるVTRは、テ
ープ状記録媒体に映像信号を記録する構成の装置が主で
あるが、今後は映像信号などを符号化して得られるビッ
トストリームをハードディスク、DVD、光磁気ディス
クなどの円盤状記録媒体に記録し、再生する映像信号記
録再生装置の導入も検討されている。
【0006】その円盤状記録媒体を用いる映像信号記録
再生装置は、記録された信号のアクセス時間が短いた
め、複数の番組を同時に記録できる、また既に記録を開
始している番組の記録を継続しながら放送中の番組に追
いつく様にして視聴できる追っかけ再生などの特徴を有
するもので、高密度記録再生ディスクの実用化と共にこ
のような円盤状記録媒体を用いる映像信号記録再生装置
が開発され、市場に導入されると予測されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の家庭用VTR
で、CM部分を除いて録画するときは、それによる誤動
作を防ぐため、前述の課題を解決する必要がある。すな
わち、近年のドラマやバラエティーなど本編がステレオ
放送の場合はCM部分と本編部分の識別が音声多重のモ
ードだけからは困難であるため、CM部分を録画しなく
する、いわゆるCMカット機能を動作させることができ
ないのみならず、視聴者がドラマを録画予約するときに
誤ってCMカット機能を設定したときなどは、VTRは
本編の最初の部分をCM部分と誤って判断し、本編の録
画を開始しないといった課題がある。
【0008】それは、VTRは本編部録画開始時の音声
がステレオモードであるときはCMと判断してポーズ状
態となりそのCMと判断される部分を録画しないが、そ
のとき放送されている番組はCMも本編もステレオ音声
であるため、CM部分が終了して本編が受信されても、
その本編の録画を開始しないことによる。そこで、その
ポーズ状態が例えば5分間以上続くとき、それはCMで
はなくてステレオ音声の本編である可能性が高いので、
VTRはポーズ状態を解除して録画を開始し、この録画
に関してはCMカット機能をオフにするように動作する
ようなCMカットの機能が搭載されてもいる。
【0009】しかし、このような機能を搭載するVTR
の場合でも、録画の開始時刻から5分間は録画されない
ため、その部分に含まれる本編が録画されず、本編の全
てを録画することはできない。
【0010】そこで本発明は、CMカットの機能を搭載
し、放送される音声モードの如何に関わらず、番組本編
と共に放送されるコマーシャルメッセージ(CM)を記
録しない、あるいは記録後に消去して番組本編のみの再
生を行うことができるような映像信号記録再生方法、映
像信号記録再生装置、及び映像信号記録装置の構成に関
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために以下の1)〜3)の手段より成るものであ
る。すなわち、
【0012】1) 番組の本編部を構成する本編部情報
信号と、前記番組のコマーシャルメッセージ(CM)部
を構成するCM部情報信号と、前記番組の内容に応じて
前記本編部情報信号と前記CM部情報信号との各受信モ
ードを前記番組の内容に応じてそれぞれ定めた受信モー
ド信号とを含んでなる番組情報を、所要の送信処理を施
した後に伝送情報として送信し、受信した前記伝送情報
に対して前記送信処理と相補的に受信処理を施した後に
得た前記番組情報の中から少なくとも前記本編部情報信
号と前記CM部情報信号とを円盤状記録媒体に記録し、
前記円盤状記録媒体に記録した前記番組情報の中から前
記CM部情報信号を除く前記本編部情報信号のみを再生
するCMカット機能を有する情報信号記録再生方法にお
いて、受信した前記伝送情報に対して前記受信処理を施
した後に得た前記番組情報の中から、前記本編部情報信
号と前記CM部情報信号と前記受信モード信号とを抽出
する第1のステップ(51、52)と、前記第1のステ
ップにより抽出した前記本編部情報信号と前記CM部情
報信号とを前記円盤状記録媒体に記録する第2のステッ
プ(61、63、65)と、前記第1のステップにより
抽出した前記受信モード信号をメモリに一時記憶する第
3のステップ(73、75)と、前記第3のステップに
より一時記憶した前記受信モード信号を読み出して、受
信モード信号データを得る第4のステップ(73)と、
前記第4ステップにより得た前記受信モード信号データ
のうち、前記番組の内容に基づいて定められている前記
CM部情報信号の受信モードに係る前記受信モード信号
データのみの時間長を計測し、この計測結果に基づいて
前記番組中の前記CM部情報信号が存在する時間位置を
特定し、この時間位置を基にCM部情報信号存在時間情
報を生成する第5のステップ(73)と、前記第5のス
テップにより生成した前記CM部情報信号存在情報を用
いて、前記円盤状記録媒体から前記CM部情報信号を除
く前記本編部情報信号のみを再生する第6のステップ
(63、65、67)とを有することを特徴とする情報
信号記録再生方法。
【0013】2) 番組の本編部を構成する本編部情報
信号と、前記番組のコマーシャルメッセージ(CM)部
を構成するCM部情報信号と、前記番組の内容に応じて
前記本編部情報信号と前記CM部情報信号との各受信モ
ードを前記番組の内容に応じてそれぞれ定めた受信モー
ド信号とを含んでなる番組情報を、所要の送信処理を施
した後に伝送情報として送信し、受信した前記伝送情報
に対して前記送信処理と相補的に受信処理を施した後に
得た前記番組情報の中から少なくとも前記本編部情報信
号と前記CM部情報信号とを円盤状記録媒体に記録し、
前記円盤状記録媒体に記録した前記番組情報の中から前
記CM部情報信号を除く前記本編部情報信号のみを再生
するCMカット機能を有する情報信号記録再生装置にお
いて、受信した前記伝送情報に対して前記受信処理を施
した後に得た前記番組情報の中から、前記本編部情報信
号と前記CM部情報信号と前記受信モード信号とを抽出
する情報信号抽出手段(51、52)と、前記情報信号
抽出手段により抽出した前記本編部情報信号と前記CM
部情報信号とを前記円盤状記録媒体に記録する記録手段
(61、63、65)と、前記情報信号抽出手段により
抽出した前記受信モード信号を一時記憶する記憶手段
(73、75)と、前記記憶手段により一時記憶した前
記受信モード信号を読み出して、受信モード信号データ
を得る信号取得手段(73)と、前記信号取得手段によ
り得た前記受信モード信号データのうち、前記番組の内
容に基づいて定められている前記CM部情報信号の受信
モードに係る前記受信モード信号データのみの時間長を
計測し、この計測結果に基づいて前記番組中の前記CM
部情報信号が存在する時間位置を特定し、この時間位置
を基にCM部情報信号存在時間情報を生成する信号存在
時間情報生成手段(73)と、前記信号存在時間情報生
成手段により生成した前記CM部情報信号存在情報を用
いて、前記円盤状記録媒体から前記CM部情報信号を除
く前記本編部情報信号のみを再生する情報信号再生手段
(63、65、67)とを具備したことを特徴とする情
報信号記録再生装置。
【0014】3) 番組の本編部を構成する本編部情報
信号と、前記番組のコマーシャルメッセージ(CM)部
を構成するCM部情報信号と、前記番組の内容に応じて
前記本編部情報信号と前記CM部情報信号との各受信モ
ードを前記番組の内容に応じてそれぞれ定めた受信モー
ド信号とを含んでなる番組情報を、所要の送信処理を施
した後に伝送情報として送信し、受信した前記伝送情報
に対して前記送信処理と相補的に受信処理を施した後に
得た前記番組情報の中から少なくとも前記本編部情報信
号と前記CM部情報信号とを円盤状記録媒体に記録し、
この記録の後に前記円盤状記録媒体に記録した前記CM
部情報信号を消去するCMカット機能を有する情報信号
記録装置において、受信した前記伝送情報に対して前記
受信処理を施した後に得た前記番組情報の中から、前記
本編部情報信号と前記CM部情報信号と前記受信モード
信号とを抽出する情報信号抽出手段(51、52)と、
前記情報信号抽出手段により抽出した前記本編部情報信
号と前記CM部情報信号とを前記円盤状記録媒体に記録
する記録手段(61、63、65)と、前記情報信号抽
出手段により抽出した前記受信モード信号を一時記憶す
る記憶手段(73、75)と、前記記憶手段により一時
記憶した前記受信モード信号を読み出して、受信モード
信号データを得る信号取得手段(73)と、前記信号取
得手段により得た前記受信モード信号データのうち、前
記番組の内容に基づいて定められている前記CM部情報
信号の受信モードに係る前記受信モード信号データのみ
の時間長を計測し、この計測結果に基づいて前記番組中
の前記CM部情報信号が存在する時間位置を特定し、こ
の時間位置を基にCM部情報信号存在時間情報を生成す
る信号存在時間情報生成手段(73)と、前記信号存在
時間情報生成手段により生成した前記CM部情報信号存
在情報を用いて、前記円盤状記録媒体に記録した前記C
M部情報信号を消去する情報信号消去手段(63、6
5、67)とを具備したことを特徴とする情報信号記録
装置。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に関る映像信号記録
再生方法、映像信号記録再生装置、及び映像信号記録装
置について好ましい実施例により説明する。図1は、実
施例の関わる映像信号記録再生装置40を示す概略ブロ
ック図である。
【0016】まず、映像信号記録再生装置40の全体概
略構成、及びその動作について説明する。この映像信号
記録再生装置40は空中線より入来する所定の音声モー
ドで放送されるテレビジョン信号を受信し、受信した信
号を符号化するエンコーダ部50と、そのエンコーダ部
50から供給される信号をハードディスクに記録し、ま
たハードディスクに記録された信号を再生する記録再生
部60と、その記録再生部60で再生された信号をデコ
ードし、デコードして得られた信号をモニタTV90に
供給するデコーダ部70とより構成される。
【0017】次に、この装置における各部の構成につい
て詳述説明する。まず、エンコーダ部50はTV放送を
受信し放送されている番組の映像信号及び音声信号を出
力するTVチューナ51と、その映像及び音声のアナロ
グ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器54と、
そのデジタルに変換された信号を例えばMPEG−2方
式の符号化されたビットストリームに変換するMPEG
−2エンコーダ55、及びそのTVチューナ51より信
号が供給され、受信している番組の音声モード信号を復
号する音声モード復号器52とより構成される。
【0018】記録再生部60は、エンコーダ部50より
供給されたビットストリームを複数のクラスタ領域に格
納して記録するための分割を行い、その分割したビット
ストリームに後述のクラスタヘッダを付加するクラスタ
ヘッダ付加手段61と、クラスタヘッダが付加されたビ
ットストリームを記録し、また記録されたビットストリ
ームの信号を再生するハードディスク63と、ハードデ
ィクス63より再生されて得られた信号よりクラスタヘ
ッダを除去して得られる信号をデコーダ部70に供給す
るとともに、音声モード信号を含むクラスタヘッダに格
納された情報をデコーダ部70のCPU73に供給する
クラスタヘッダ取得/除去手段67、及びそのCPU7
3から供給される制御命令に応じてハードディスク63
の記録、再生の動作を制御する書き込み読み出し制御手
段65より構成される。
【0019】デコーダ部70は、記録再生部60より供
給されたMPEG−2ビットストリームを復号するMP
EG−2デコーダ72と、デジタルビデオ信号をアナロ
グビデオ信号に変換するD/A変換器78と、リモコン
95から発せられた信号を受信するリモコンインタフェ
ース85と、CM部(コマーシャルメッセージ部)を除
いて本編(番組本編)のみの再生動作を行うための記録
再生部60の制御動作を行なう前述のCPU73とより
構成され、そのCPU73にはそれを動作させるプログ
ラムを格納するROM74、及びその演算に関るデータ
を格納するRAM75が接続されている。
【0020】つぎに、上述の構成よりなる装置の動作に
ついて説明する。エンコーダ部50において、アンテナ
より入来する信号はTVチューナ51に供給され、リモ
コン95などにより選択された受信チャネルの所定の音
声モードで放送されている信号が受信され、復調されて
得られるビデオ信号はA/D変換器54に供給されてデ
ジタルビデオ信号に変換され、その変換された信号はM
PEG−2エンコーダ55に供給され、ここではMPE
G−2方式で符号化されたビットストリームの信号が生
成され、そのビットストリームの信号は記録再生部60
に供給されるとともに、その所定の音声モードの信号は
音声モード復号器52で復号され、復号されたモード信
号はCPU73に供給される。
【0021】記録再生部60に供給されたビットストリ
ームの信号は、CPU73で生成されたクラスタヘッダ
情報がクラスタヘッダ付加手段61により付加され、そ
のクラスタヘッダが付加されたビットストリームの信号
は、CPU73からのコマンドに応じて動作する書きこ
み読み出し制御手段65の指示に従ってハードディスク
63の所定のクラスタ位置に記録される。
【0022】そのクラスタヘッダは、現在記録中のクラ
スタ位置に対し、続いてビットストリームを記録するク
ラスタ位置情報を有しており、その位置情報をもとにビ
ットストリームの信号はクラスタ領域に分割されて記録
されるにもかかわらず、その記録されたビットストリー
ムは記録された順番でハードディスクより読出しが出来
るようになされている。
【0023】このようにしてハードディスク63に記録
された、クラスタヘッダの付加されたビットストリーム
信号の再生は、CPU73からのコマンドによって動作
する書きこみ読み出し制御手段65の指示に従ってハー
ドディスク63より読み出され、読み出された信号中の
クラスタヘッダの情報は、クラスタヘッダ取得/除去手
段67より読み出されてCPU73に供給されるととも
に、ここではクラスタヘッダが除去されたビットストリ
ームの信号が得られ、その信号はデコーダ部70に供給
される。
【0024】デコーダ部70に供給されたビットストリ
ームの信号はMPEG−2デコーダ72に供給されて復
号され、復号されて得られるデジタルビデオ信号はD/
A変換器78に供給されてアナログビデオ信号に変換さ
れ、その変換されて得られる信号はモニタTV90に供
給されて、表示される。
【0025】ここでCPU73は、供給された音声モー
ド信号を後述の方法により、現在受信し記録中のビット
ストリームの信号が番組本編の信号であるか、挿入され
たCM部分であるかを解析し、CM部分であると判定さ
れたときは記録したCM部を消去する、あるいは再生を
行わなくするための制御を行う。しかし.、放送受信中
は、受信される音声モードから本編部かCM部かの判定
は難しいため、通常は受信される信号の記録を行うよう
に書き込み読出し制御手段65の制御を行う。
【0026】次に、この映像信号記録再生装置40に用
いられるクラスタヘッダについて述べる。図2に、MP
EG(Moving Picture Experts Group)により規定され
るMPEGビットストリームにおけるGOP(Group of
Pictures)の信号を、ハードディスクのクラスタに分
割して記録するときの信号の関係を示す。
【0027】MPEGビットストリームは、このように
してハードディスクのクラスタ領域に分割されて記録さ
れるが、クラスタヘッダの情報を基に分割されて記録さ
れた信号を元の順に再生し、再生して得られた信号より
クラスタヘッダ部分を除去すれば、分割される前のビッ
トストリームと同じ信号を得ることが出来るため、1つ
のクラスタ領域に格納できない大容量のデジタルビデオ
信号も、クラスタ領域でデータ管理のなされるハードデ
ィスクに記録し、再生することが出来る。
【0028】次に、そのクラスタヘッダに記録されるク
ラスタヘッダ信号について述べる。図3は、そのクラス
タヘッダに格納されるクラスタアドレスなどのクラスタ
ヘッダ信号について示したものである。同図において、
ビットストリームが記録されるクラスタはクラスタ0、
2、3、10、11であり、そのクラスタの先頭にクラ
スタヘッダが付されている。
【0029】クラスタヘッダには、記録されるビットス
トリームの直前のビットストリームが記録される直前の
クラスタのアドレス値、このクラスタに続いてビットス
トリームの記録される直後のクラスタアドレスを示す直
後のクラスタアドレス値、このクラスタに記録されるビ
ットストリームの音声信号の音声モードがモノラルか、
ステレオ放送か、2ヶ国語放送であるかを示す音声モー
ド信号に対応する値、そしてそのクラスタが信号の記録
されていない空きの状態であるか否かを示す空き状態の
信号が記録される。
【0030】また、このビットストリームの一番最初の
クラスタヘッダには、その直前のビットストリームが記
録されるクラスタがないため、直前のクラスタアドレス
値は例えば−1のような存在しないクラスタ番号の数字
が格納されている。
【0031】直後のクラスタには、ビットストリームが
記録される次のクラスタアドレス値を記録しているが、
ビットストリームの最後の部分が記録されるクラスタ
は、その次のクラスタのアクセスを行わないため、クラ
スタアドレス値として存在しないクラスタ番号である−
2を格納してある。
【0032】音声モードを記録する領域にはモノラル音
声は0、ステレオ音声は1、2ヶ国語音声は2が記録さ
れる。次の、空きか否かを示す領域にはデータが記録さ
れているときは1、記録されていなく、新しいデータが
記録可能な空き状態であるときは0が格納される。
【0033】このような情報が格納されるクラスタヘッ
ダには、前述のCPU73が受信している番組の本編と
CM部分とを識別しているときは、本編のビットストリ
ームのみをハードディスク63に記録するようにする
が、本編とCM部分の区別が明確でないときは本編及び
CM部の両者をハードディスク63に記録する。
【0034】前述の図3に示したクラスタヘッダは、受
信されるビットストリームの本編部及びCM部の両者を
記録した場合の図であり、クラスタヘッダの直前のクラ
スタと直後のクラスタのアドレス値により結合されるク
ラスタの連鎖は、ビットストリームがクラスタ0、2、
3、10、11とつながって記録されている状態を示し
ており、クラスタ0、2、11の音声モードは2ヶ国語
音声モードであるが、クラスタ3と10はステレオ音声
モードとなっている。
【0035】ここで、CPU73は供給される音声モー
ド情報の解析を行い、時間の経過とともに本編部及びC
M部の解析を行い、クラスタの3と10がCM部である
と判明したとき、CPU73はクラスタヘッダの内容
を、本編部を連続して再生する様に書き替える。
【0036】図4に、書き替えられたクラスタヘッダの
内容を示す。同図において、クラスタ2のクラスタヘッ
ダは直後のクラスタが11に書き替えられ、クラスタ1
1のクラスタヘッダは直前のクラスタは2に書き替えら
れ、またクラスタ3と10のクラスタヘッダは空きの状
態に書き替えられている。
【0037】この書き替えられたクラスタヘッダに基づ
くビットストリームの再生は、クラスタ3、10を飛ば
して0、2、11のように本編部が再生されるととも
に、クラスタ3と10は空き状態とされ、つぎの新しい
ビットストリームの記録に供される。また、空きクラス
タにおける音声モードは−3とされている。
【0038】このようにして、CPU73は受信される
音声モードをもとに番組の内容を解析し、本編部とCM
部の認識ができたときは、その認識された情報を基にク
ラスタヘッダの記録内容を書き替えて、記録されたCM
部の再生を行わなくするためのクラスタヘッダに修正す
る。
【0039】すなわち、クラスタヘッダは、そのクラス
タヘッダの次に再生すべきクラスタヘッダの位置情報を
有しているため、CPUはCM部の記録されるクラスタ
ヘッダを飛ばして再生するためのクラスタヘッダ情報に
書き替えると共に、CM部が記録されていたクラスタヘ
ッダには新たなビットストリームの信号が記録できるよ
うに空きである情報を記録するものである。
【0040】以上、CPU73が受信される番組の本編
部とCM部とが認識されたときの動作について、クラス
タヘッダを用いて円盤状記録媒体に記録する方法につい
て述べたが、CM部を飛ばして再生する方法は、CPU
73に接続されるRAM75にCM部の記録されるクラ
スタのアドレス値を格納しておき、その格納されている
クラスタアドレスのクラスタのデータを読み飛ばすよう
にしてCM部の再生を行わないようにしても良い。
【0041】つぎに、前述のCPU73が本編部とCM
部を認識するための手法について更に詳述する。図5
に、テレビジョン地上波放送で映画番組を放送するとき
の第1の放送番組の例を示す。同図において、この番組
の本編の音声モードが二カ国語であるので、ステレオ放
送の部分をCM部分として認識することができるため、
そのCM部分を録画しないようにする、いわゆるCMカ
ット機能を働かせることができる。
【0042】図6に、本編がステレオ音声モードによる
第2の放送番組による例を示す。この例では、本編がド
ラマやバラエティーなどのステレオ音声モードの番組で
あるため、この音声モードだけでは放送内容が本編なの
か、CMなのかを判断することができなく、このような
番組を、従来のVTRでCMカット機能を動作させて録
画するときは、同図において2分間のCMが終わり本編
が開始されてもその個所が認識できなく、本編部の録画
は開始されないこととなる。
【0043】そのようなときは、一般に日本のテレビジ
ョン放送のCMの放送時間が例えば5分以上連続して放
送されることはまれであるので、従来のVTRはその程
度の時間を上限としてCMカットの機能を解除するよう
にしている。そのようなCMカットの機能を解除する機
能を有するVTRの場合でも録画開始時刻から5分間の
放送は録画されなく、本編の最初の部分の録画がなされ
ないこととなる。
【0044】図7に、本編がステレオ音声モードである
第3の放送番組による例を示す。とくに、近年、放送の
開始直後に見逃したくない内容を盛り込んで視聴者を引
きつける演出が多く行われるようになってきており、そ
のためにCMを放送枠の先頭ではなく、所定の時間が経
過してから挿入する例も増えており、そのような演出を
含む番組が、この第3の放送番組の例のようになされる
とき、CMカット機能をオンにして録画すると、CM部
分と判断して録画しない部分の長さの上限を5分として
いるVTRでは、先頭の5分間がまるまる録画されない
ばかりでなく、CM部分より録画が開始されることとも
なる。
【0045】これらの第2、第3の番組例のように、本
編がステレオ放送の場合はCMカット機能が働かないの
で、録画予約をするときにCMカット機能を働かせては
いけないにもかかわらずCMカット機能を働かせたこと
に基づく誤動作であるが、そのような誤操作を行った場
合にでも、録画を目的とする本編の録画がなされるよう
にする方が好ましいのは当然である。
【0046】さて、近年、HDD(ハードディスク装
置)やDVD−RAM(記録消去可能DVD)、DVD
−RW(所定回数記録消去可能なDVD)といったラン
ダムアクセス性に富んだ記録メディアを記録媒体とする
ビデオレコーダーが製品化されつつある。本実施例で
は、このようなランダムアクセス性に優れている記録メ
ディアを利用したビデオレコーダーを用いて、上述の課
題を解決する方法、及び達成する手段についてさらに述
べる。
【0047】ここに示す実施例は、放送される番組の内
容が本編か、CM部であるかを判定する方法を一義的に
考えなく、その判定方法が不確かなものである以上、ど
のような方法であってもこの実施例に示す解決方法、及
び解決するための手段が可能であり、その解決方法、解
決手段について述べる。ここでは、CM部の判定方法と
して、広く利用されている音声多重モードの違いを用い
て行う方法を例として述べる。
【0048】上述の例では、前述の図5に示したような
本編の音声モードがステレオモード以外のときはCM部
分と本編部分との識別ができ、CMカットの機能は正常
に動作するが、前述の第2、第3の番組の例に示したよ
うな、ステレオ音声モードにより放送されている番組で
は、誤ってCMカット機能をオンにして録画するときに
そのCMカット機能は正常に動作しない。
【0049】ここで、前述の第1の番組の例で示したよ
うな本編がモノラル音声、2ヶ国語モードなどの音声モ
ードで放送されるときは番組の先頭部分も含めてCMカ
ット機能が正常に動作し、かつ本編の音声モードがステ
レオモードのときには番組本編の先頭部分を含めて全て
の番組を記録するビデオレコーダーを実現するための方
法、およびその装置の構成について述べる。
【0050】図8に、本編が二カ国語放送である第4の
番組の例をCMカット機能を用いて録画するときの動作
例について示す。同図において、の番号を付して示す
録画開始時において放送内容がステレオ音声モードであ
るときであっても、この装置は通常通りの録画を開始す
る。ここで開始される録画は、直接ディスクメディアに
行っても良く、また他の一時記憶装置に行い、所定時間
経過後にディスクメディアにその内容をコピーするよう
にしてもよい。
【0051】すなわち、記録するディスクメディアとし
てHDD及びDVD−RAMの両者を用いるような複合
型の記録メディアを用いるレコーダーでは、最初にHD
Dに書き込んだ後に、その信号が本編であると判明した
後にDVD―RAMメディアにHDDに記録した内容を
コピーする方法である。このように、中間的な記憶媒体
に映像信号を一時記憶するか否かは設計事項であり、開
発される記録機の仕様に合わせて複合型の記録メディア
を採用するか否かを定めればよい。
【0052】このようにして録画を開始し、例えば2分
経過後に本編が開始され、音声モードが二カ国語に変わ
ったとき、即ちの時点で録画したの部分はCMであ
ることが認識できるので、その認識された時点での録
画した部分を消去し、この本編はのところから録画が
開始されたものとする。このときの消去は、番組の録画
が完了してから行ってもよく、また録画を行いながら上
書きするようにしてもよい。
【0053】また、その消去の方法は、記録されている
ビットストリームの信号を消去する方法、及びビットス
トリームが記録されるセクタを管理するセクタヘッダの
内容を書き替える方法、セクタヘッダを管理するFAT
(File Allocation Table)の内容を書き替える方法な
どがあるが、これらの方法のうちどの方法によるかにつ
いては設計事項である。
【0054】このようにして、の時点でCM部と本編
部を音声多重モードにより認識できたので、この録画の
設定であるCMカット機能は有効と判断され、同図の
の部分の録画は継続され、の音声モードがステレオに
変わる時点で録画を停止し、の部分は録画を行わず
に、の再度音声が二カ国語になった時点で録画を再開
するようにして継続される。
【0055】図9に、本編がステレオモードにより放送
される場合の、第5の番組の例による動作について示
す。同図において、で示す時点より録画が開始される
が、で示す期間の途中で放送はCMから本編に変わる
が、音声多重モードはステレオ音声モードのままであり
変わらないため、CMが終了したことを検出できない。
従って、この例ではステレオモードで放送される最初の
部分より録画を開始し、で示す録画開始から5分経過
する時点で、これは本編とCM部分を識別できない番組
であると判断し、CMカット機能を停止し、の最初か
ら録画した部分は消去せずにそのまま残すようにする。
【0056】図10に、異なる音声モードの2番組の本
編を連続して記録する第6の番組の例におけるCMカッ
ト機能の動作について示す。同図において、最初に2ヶ
国語音声モードの映画を録画し、続けて放送されるステ
レオ音声モードのドラマ番組を連続して録画するよう
な、映画とドラマを続けて1つの録画予約で行ったとき
のCMカット機能に関する動作を示したものである。
【0057】最初の映画の本編部分に関しては、第4の
番組例のように動作し、のCM部分はの時点で消去
できると認識され、の部分もCMと判断し、そのCM
部分の録画を行わない。しかし、映画が終了してドラマ
が始まるの時点では音声多重のモードが変わらないた
めの部分をドラマ本編の開始位置と判断できなく、ド
ラマの最初の部分を誤ってCMだと判定し、の部分も
含めて例えば5分経過するまで録画が行われず、結果と
してドラマ本編の最初の部分が録画されない場合であ
る。
【0058】このような場合でも、常に受信される番組
内容は記録しておき、受信終了後記録した番組内容の判
定を行い、CM部と判定される場合にのみそのCM部を
消去する様にすればよい。すなわち、前述の図10にお
いて、の部分は録画を行い、でCMと判定されたと
きに消去するようにする。なお、このの部分の消去
は、録画が完了した後に行ってもよい。
【0059】図11に、異なる音声モードの2番組の本
編を連続して記録する第7の番組の例におけるCMカッ
ト機能の動作について示す。同図において、最初にステ
レオ音声モードのドラマ番組を記録し、続けて放送され
る2ヶ国語音声モードの映画を連続して記録するよう
な、ドラマと映画を続けて1つの録画予約で行ったとき
のCMカット機能に関する動作を示したものである。
【0060】この図に示すような場合は、で示す時点
より記録が開始されるが、で示す期間の途中で放送は
CMから本編に変わるが、音声多重モードはステレオ音
声モードのままであり変わらないため、CMが終了した
ことを検出できない。従って、この例ではステレオモー
ドで放送される最初の部分より録画を開始し、で示す
録画開始から例えば5分経過する時点で、これは本編と
CM部分を識別できない番組であると判断するが、CM
カット機能は停止しないでおく。また、の最初から録
画した部分は消去せずにそのまま残すようにする。
【0061】ここで従来機能によるCMカット機能であ
る場合は、番組がドラマから映画に変わりの位置にお
いてもCMカット機能は停止されいるので、番組の種別
が変更された後もCMカット機能を働かせないまま記録
を継続する。
【0062】しかし本実施例の場合は、全ての番組を記
録した後に音声モードを調べるため、の位置より他の
音声多重モードによる番組の記録が開始されたことを認
識できるため、その時点で及びのCM部分を消去
し、映画が開始された後はCMカットされた映像を再生
できる。
【0063】このようなCM部分の再生を抑制するため
の処理は、前述の図1におけるCPU73によってCM
部分の判定が行われ、その判定結果に基づいて、本編部
分として再生すべきビットストリームの再生個所の指定
が行われるが、そのCM部をカットすべき時間情報はC
PU73を介してRAM75に記憶され、その記憶され
たビットストリームの先頭から経過した時間位置に関る
時間情報を基に書き込み読出し制御手段65は円盤状記
録媒体の再生制御を行う。
【0064】ビットストリームの再生個所の指定は、前
述の様にビットストリームを複数のセクター単位に分割
して記録するときは、そのセクターの再生順を指定する
前述のセクターヘッダを用いて行う方法、あるいはセク
ターの繋がりをFAT(FileAllocation Table)などの
ファイル管理情報を用いて行う方法などがある。
【0065】ランダムアクセス性に優れている円盤型記
録メディアに記録されたビットストリームの再生制御
は、その記録位置を管理する他の方法、例えば1回転毎
に付されるアドレス信号を用いる方法、ビデオ信号とと
もに記録されるタイムコード等を用いて行ってもよいの
は勿論である。
【0066】また、ここに述べた実施例では放送番組送
出者側で定めて放送される音声多重のモードの違いを用
いてCM部か本編部かを識別しているが、その他にも例
えば映像信号とともに伝送される文字コードなどの補助
信号、その他の情報を用いて行う方法でも良く、CM部
と本編部で異なる種類の情報が付加される放送波を受信
し、その異なる種類の情報によってCM部を認識するこ
とができれば、その情報を用いてCMカットの機能を搭
載する映像信号記録再生装置を実現することができる。
【0067】しかし、直接的にCM部情報が受信される
場合を除いて、絶対的に確実にCM部を認識できる方法
がない以上、予め全ての受信される番組を記録し、その
後にCM部とされる部分の判定を行い、判定結果がCM
部であるとされた後にCM部を消去するように行うCM
カットの方法は、そのCM部分の判定方法の如何にかか
わらず適用が可能なものであり、上述のように誤動作の
少ないCMカットの手法を提供することができるもので
ある。
【0068】以上、CMカット機能を搭載する映像信号
記録再生装置40について述べた。上述の実施例では、
記録機能を有するエンコーダ部50、記録再生部60と
再生機能を有するデコーダ部70とを一体化した記録再
生装置として述べたが、エンコーダ部50と記録再生部
60とを1つにまとめて映像信号記録装置としてもよ
く、また記録再生部60とデコーダ部70とを1つにま
とめて映像信号再生装置とする構成でもよい。
【0069】さらに、これらの映像信号記録装置、およ
び映像信号再生装置の設置場所は離れた場所であっても
よく、例えば映像信号記録装置の機能は家庭内のホーム
サーバーに設置され、また映像信号再生装置はモニタテ
レビの設置される部屋ごとに、セットトップボックスの
機能として搭載し、設置する方法でもよい。
【0070】この場合、例えば映像信号記録装置はビッ
トストリーム送出装置として、映像信号再生装置はビッ
トストリーム受信端末として動作し、両者は高速無線L
AN、あるいはホームLANなどにより結合され、双方
向通信を行いながら円盤型記録媒体に記録される映像信
号情報が各部屋にいる視聴者からの操作命令により、目
的とするビットストリームが視聴者の前に設置されるモ
ニタTVに結合される受信端末に供給され、復号された
ビデオ信号が表示されるようになされる。
【0071】このように、離れた場所に送信端末と受信
端末を設置し、通信手段で結合して動作させる場合は、
複数の送信端末と、複数の受信端末がネットワークで結
合されて動作させるように構成することができる。その
場合は、ホームサーバー内のハードディスクは複数の受
信端末に送出する映像信号を、複数のクラスタの信号を
シークし、復号して供給する必要があるが、本実施例の
ようにアクセス情報をクラスタ信号の手前に配置して記
録されるクラスタヘッダに記録しているため、ハードデ
ィスクをアクセスするためのシーク動作の回数を少なく
できるなど、ハードディスクの利用効率を高め、共通の
ハードディスクを複数の視聴者で共有するような運用が
できるものである。
【0072】また、放送波を受信して記録する装置につ
いて述べたが、伝送の形式は電波によるほか同軸ケーブ
ル、光ケーブルを用いるCATV、更には電話線を用い
るxDSL、ISDNによるインターネット放送であっ
ても構わない。そのときは動画による配信のみならず、
音声のみの情報による伝送、またコンピュータ用ゲーム
プログラム、静止画情報など、これらのコンテンツの配
信中にCMが挿入され、そのCMの挿入に対応するモー
ド信号があるときは、ここに開示した技術を用いてCM
カットを行なうことが出来る。
【0073】以上、MPEG−2方式を例としてクラス
タヘッダの構成を説明したが、圧縮符号化の方法はこれ
に限らず、俗にモーションJPEGと呼ばれるフレーム
内符号化による方法、あるいはMPEG−4方式、MP
EG−7方式、これから規格化の開始されるMPEG−
21方式、その他フラクタルの圧縮手法を用いるものな
どであってもよい。
【0074】
【発明の効果】以上述べた映像信号記録再生方法、映像
信号記録再生装置、及び映像信号記録装置によれば、受
信される音声モードの如何に関らず、CMカット機能を
動作させて録画を行う場合であっても番組本編の、特に
最初の部分で誤って録画を開始しないといったような誤
動作を防止することができるため、例えばドラマなど、
受信される音声モードがステレオ放送モードであるか否
かに関らずCMカット機能を働かせて番組予約を行なう
ことができるCMカット機能を搭載する記録再生装置を
実現することができる。
【0075】特に請求項1記載の発明によれば、CMカ
ット機能が設定されて録画される場合の映像信号記録再
生方法に関し、番組の最初の部分より録画を開始し、録
画終了時点でCM部の判定を行い、CM部を飛ばして番
組本編部のみの再生を行う誤動作の少ない映像信号の記
録再生方法を提供できる効果がある。
【0076】また、特に請求項2記載の発明によれば、
CMカット機能が設定されて録画される場合の映像信号
記録再生装置に関し、番組の最初の部分より録画を開始
し、録画終了時点でCM部の判定を行い、CM部を飛ば
して番組本編部のみの再生を行う誤動作の少ない映像信
号の記録再生装置を構成できる効果がある。
【0077】さらに、請求項3記載の発明によれば、C
Mカット機能が設定されて録画される場合の映像信号記
録装置に関し、番組の最初の部分より録画を開始し、録
画終了時点でCM部の判定ができればそのCM部を消去
し、またCM部の判定が困難であるときはCM部を含め
て消去せず記録内容をそのまま保存するようにすること
で、例えばドラマなどの番組に誤ってCMカット機能を
設定した場合でもドラマ本編の最初の数分間が録画され
ないという誤動作を行わないようにすることができる。
【0078】そして、例えば連続して音声モードの異な
る複数の番組の録画予約をした場合などで、仮にCM部
と認識されやすい部分であっても常に録画を行い、記録
後にCMであると認識できる場合に限り、その認識され
たCM部分を消去するようにするため、第1の番組に続
いて第2の音声モードの異なる番組が開始されるときな
ど、第2の番組本編の開始点が認識できない場合であっ
ても、あらかじめ全ての番組を記録した後にCM部と認
識される部分のみ消去を行うため、第2の音声モードの
異なる番組の開始部分を消去してしまうといった誤動作
を行うことのない映像信号記録装置を構成することがで
きる。
【0079】そしてまた、音声モードの異なる複数の番
組を記録する場合で、CM部の認識が困難である番組に
続けてCM部の認識が可能である番組の記録を行う場合
においても、前者の番組本編の最初の部分の記録を失敗
することなく、且つ後者の番組はCM部分をカットした
再生ができるようにできるなど多くの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る映像信号記録再生装置の
ブロック図である。
【図2】本発明の実施例に係る記録領域におけるクラス
タヘッダ、クラスタの関係を示す図である。
【図3】記録済みビットストリームの繋がりをクラスタ
ヘッダにより示したモデル図である。
【図4】本発明の実施例に係るCMカット処理が行われ
たクラスタヘッダのモデル図である。
【図5】本発明の実施例に係る第1の番組におけるCM
部と本編部の時間関係を示した図である。
【図6】本発明の実施例に係る第2の番組におけるCM
部と本編部の時間関係を示した図である。
【図7】本発明の実施例に係る第3の番組におけるCM
部と本編部の時間関係を示した図である。
【図8】本発明の実施例に係る第4の番組におけるCM
部と本編部の時間関係とそのCMカット処理を説明した
図である。
【図9】本発明の実施例に係る第5の番組におけるCM
部と本編部の時間関係とそのCMカット処理を説明した
図である。
【図10】本発明の実施例に係る第6の番組におけるC
M部と本編部の時間関係とそのCMカット処理を説明し
た図である。
【図11】本発明の実施例に係る第7の番組におけるC
M部と本編部の時間関係とそのCMカット処理を説明し
た図である。
【符号の説明】
40 映像信号記録再生装置 50 エンコーダ部 51 TVチューナ 52 音声モード復号器 54 A/D変換器 55 MPEG−2エンコーダ 60 記録再生部 61 クラスタヘッダ付加手段 63 ハードディスク 65 書き込み読み出し制御手段 67 クラスタヘッダ取得/除去手段 70 デコーダ部 72 MPEG−2デコーダ 73 CPU 74 ROM 75 RAM 78 D/A変換器 85 リモコンインタフェース 90 モニタTV 95 リモコン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】番組の本編部を構成する本編部情報信号
    と、前記番組のコマーシャルメッセージ(CM)部を構
    成するCM部情報信号と、前記本編部情報信号と前記C
    M部情報信号との各受信モードを前記番組の内容に応じ
    てそれぞれ定めた受信モード信号とを含んでなる番組情
    報を、所要の送信処理を施した後に伝送情報として送信
    し、受信した前記伝送情報に対して前記送信処理と相補
    的に受信処理を施した後に得た前記番組情報の中から少
    なくとも前記本編部情報信号と前記CM部情報信号とを
    円盤状記録媒体に記録し、前記円盤状記録媒体に記録し
    た前記番組情報の中から前記CM部情報信号を除く前記
    本編部情報信号のみを再生するCMカット機能を有する
    情報信号記録再生方法において、 受信した前記伝送情報に対して前記受信処理を施した後
    に得た前記番組情報の中から、前記本編部情報信号と前
    記CM部情報信号と前記受信モード信号とを抽出する第
    1のステップと、 前記第1のステップにより抽出した前記本編部情報信号
    と前記CM部情報信号とを前記円盤状記録媒体に記録す
    る第2のステップと、 前記第1のステップにより抽出した前記受信モード信号
    をメモリに一時記憶する第3のステップと、 前記第3のステップにより一時記憶した前記受信モード
    信号を読み出して、受信モード信号データを得る第4の
    ステップと、 前記第4ステップにより得た前記受信モード信号データ
    のうち、前記番組の内容に基づいて定められている前記
    CM部情報信号の受信モードに係る前記受信モード信号
    データのみの時間長を計測し、この計測結果に基づいて
    前記番組中の前記CM部情報信号が存在する時間位置を
    特定し、この時間位置を基にCM部情報信号存在時間情
    報を生成する第5のステップと、 前記第5のステップにより生成した前記CM部情報信号
    存在情報を用いて、前記円盤状記録媒体から前記CM部
    情報信号を除く前記本編部情報信号のみを再生する第6
    のステップとを有することを特徴とする情報信号記録再
    生方法。
  2. 【請求項2】番組の本編部を構成する本編部情報信号
    と、前記番組のコマーシャルメッセージ(CM)部を構
    成するCM部情報信号と、前記本編部情報信号と前記C
    M部情報信号との各受信モードを前記番組の内容に応じ
    てそれぞれ定めた受信モード信号とを含んでなる番組情
    報を、所要の送信処理を施した後に伝送情報として送信
    し、受信した前記伝送情報に対して前記送信処理と相補
    的に受信処理を施した後に得た前記番組情報の中から少
    なくとも前記本編部情報信号と前記CM部情報信号とを
    円盤状記録媒体に記録し、前記円盤状記録媒体に記録し
    た前記番組情報の中から前記CM部情報信号を除く前記
    本編部情報信号のみを再生するCMカット機能を有する
    情報信号記録再生装置において、 受信した前記伝送情報に対して前記受信処理を施した後
    に得た前記番組情報の中から、前記本編部情報信号と前
    記CM部情報信号と前記受信モード信号とを抽出する情
    報信号抽出手段と、 前記情報信号抽出手段により抽出した前記本編部情報信
    号と前記CM部情報信号とを前記円盤状記録媒体に記録
    する記録手段と、 前記情報信号抽出手段により抽出した前記受信モード信
    号を一時記憶する記憶手段と、 前記記憶手段により一時記憶した前記受信モード信号を
    読み出して、受信モード信号データを得る信号取得手段
    と、 前記信号取得手段により得た前記受信モード信号データ
    のうち、前記番組の内容に基づいて定められている前記
    CM部情報信号の受信モードに係る前記受信モード信号
    データのみの時間長を計測し、この計測結果に基づいて
    前記番組中の前記CM部情報信号が存在する時間位置を
    特定し、この時間位置を基にCM部情報信号存在時間情
    報を生成する信号存在時間情報生成手段と、 前記信号存在時間情報生成手段により生成した前記CM
    部情報信号存在情報を用いて、前記円盤状記録媒体から
    前記CM部情報信号を除く前記本編部情報信号のみを再
    生する情報信号再生手段とを具備したことを特徴とする
    情報信号記録再生装置。
  3. 【請求項3】番組の本編部を構成する本編部情報信号
    と、前記番組のコマーシャルメッセージ(CM)部を構
    成するCM部情報信号と、前記本編部情報信号と前記C
    M部情報信号との各受信モードを前記番組の内容に応じ
    てそれぞれ定めた受信モード信号とを含んでなる番組情
    報を、所要の送信処理を施した後に伝送情報として送信
    し、受信した前記伝送情報に対して前記送信処理と相補
    的に受信処理を施した後に得た前記番組情報の中から少
    なくとも前記本編部情報信号と前記CM部情報信号とを
    円盤状記録媒体に記録し、この記録の後に前記円盤状記
    録媒体に記録した前記CM部情報信号を消去するCMカ
    ット機能を有する情報信号記録装置において、 受信した前記伝送情報に対して前記受信処理を施した後
    に得た前記番組情報の中から、前記本編部情報信号と前
    記CM部情報信号と前記受信モード信号とを抽出する情
    報信号抽出手段と、 前記情報信号抽出手段により抽出した前記本編部情報信
    号と前記CM部情報信号とを前記円盤状記録媒体に記録
    する記録手段と、 前記情報信号抽出手段により抽出した前記受信モード信
    号を一時記憶する記憶手段と、 前記記憶手段により一時記憶した前記受信モード信号を
    読み出して、受信モード信号データを得る信号取得手段
    と、 前記信号取得手段により得た前記受信モード信号データ
    のうち、前記番組の内容に基づいて定められている前記
    CM部情報信号の受信モードに係る前記受信モード信号
    データのみの時間長を計測し、この計測結果に基づいて
    前記番組中の前記CM部情報信号が存在する時間位置を
    特定し、この時間位置を基にCM部情報信号存在時間情
    報を生成する信号存在時間情報生成手段と、 前記信号存在時間情報生成手段により生成した前記CM
    部情報信号存在情報を用いて、前記円盤状記録媒体に記
    録した前記CM部情報信号を消去する情報信号消去手段
    とを具備したことを特徴とする情報信号記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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