JP2001160281A - 残り記録可能時間調整機能を有するデジタル記録再生装置および残り記録可能時間調整方法 - Google Patents

残り記録可能時間調整機能を有するデジタル記録再生装置および残り記録可能時間調整方法

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JP2001160281A
JP2001160281A JP34206399A JP34206399A JP2001160281A JP 2001160281 A JP2001160281 A JP 2001160281A JP 34206399 A JP34206399 A JP 34206399A JP 34206399 A JP34206399 A JP 34206399A JP 2001160281 A JP2001160281 A JP 2001160281A
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Yuichi Kanai
雄一 金井
Eiji Otsuka
栄二 大塚
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル記録再生装置において残り記録可能
時間の表示および調整を行なう。 【解決手段】 HDD119にはOPFのフォーマット
でデータが記録される。タイマ予約の際には、OPFの
コンテナ情報ファイルに基づいて残り記録可能時間が算
出され表示される。予約しようとする記録時間が残り記
録可能時間より短い場合にはタイマ予約が受付けられる
が、そうでない場合には、予約を受付ける前にその旨を
ユーザーに知らせ、録画モードの変更、不要なタイトル
の削除等の処理をユーザーに選択させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、残り記録可能時
間調整機能を有するデジタル記録再生装置および残り記
録可能時間調整方法に関し、より特定的には、ハードデ
ィスク、光磁気記録媒体等のランダムアクセス可能な記
録媒体に対してデジタルデータの記録再生を実行するこ
とができる、残り記録可能時間調整機能を有するデジタ
ル記録再生装置および残り記録可能時間調整方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビジョン信号等のデータの記
録再生装置として、光磁気記録媒体、ハードディスク等
のランダムアクセス可能な記録媒体を用いたデジタル記
録再生装置が提案されている。これらのデジタル記録再
生装置の中には、たとえば特開平8−138318号公
報に開示されているように、1系統の記録チャネルと、
1系統の再生チャネルとを設け、記録媒体に対し記録動
作を実行しながら記録済みのデータを再生する機能を有
するものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなランダムアクセス可能な記録媒体を用いた従来のデ
ジタル記録再生装置では、記録媒体の空き容量、すなわ
ち残り記録可能時間をユーザに知らせる機能を有してい
なかったため、特にタイマ記録時に、最後まで記録が可
能か否かを判断することができないという問題があっ
た。
【0004】この発明は、離散的に記録されたデータの
管理・加工が容易なファイルフォーマットを採用した記
録媒体を用いて、残り記録可能時間の表示を可能にする
とともに、タイマ予約が可能になるように残り記録可能
時間を調整することができるデジタル記録再生装置およ
び残り記録可能時間調整方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に従うと、ラン
ダムアクセス可能な記録媒体に対してデジタルデータの
記録および再生を実行する、残り記録可能時間調整機能
を有するデジタル記録再生装置であって、記録媒体は、
デジタルデータを基本操作単位ごとに離散的に記録する
ための第1の領域と、離散的に記録されたデジタルデー
タの基本操作単位をタイトルごとにリンクさせるタイト
ルファイル情報を記録するための第2の領域と、第1の
領域におけるデジタルデータの基本操作単位ごとの記録
の可否を示すリンクカウント情報を記録するための第3
の領域とを含む。デジタル記録再生装置は、記録すべき
信号をエンコードしてデジタルデータを生成する手段
と、リンクカウント情報に基づいてデジタルデータの記
録可能な基本操作単位数を取得することにより、残り記
録可能時間を算出する手段と、ユーザが指定した新たな
タイトルの記録時間が残り記録可能時間よりも短い場合
に、新たなタイトルの記録を許可する手段と、ユーザが
指定した新たなタイトルの記録時間が残り記録可能時間
よりも長い場合に、新たなタイトルの記録が許可される
ように残り記録可能時間を調整する手段と、許可された
タイトルのデジタルデータを記録媒体に書込む手段とを
備える。
【0006】好ましくは、調整する手段は、記録済みの
タイトルであって、消去することによって新たなタイト
ルの記録時間が残り記録可能時間よりも短くなるような
タイトルを選定してユーザに提示する手段と、ユーザに
よる提示されたタイトルの選択に応じて、提示されたタ
イトルを消去するようにリンクカウント情報を更新しか
つタイトルファイル情報を消去する手段とを含む。
【0007】さらに好ましくは、調整する手段は、記録
済みのタイトルのうち、消去すべきタイトルの決定をユ
ーザに要求する手段と、ユーザによる消去すべきタイト
ルの決定に応じて、決定されたタイトルを消去するよう
にリンクカウント情報を更新しかつタイトルファイル情
報を消去する手段と、タイトルの消去後のリンクカウン
ト情報に基づいて残り記録可能時間を再計算する手段
と、ユーザが指定した新たなタイトルの記録時間が再計
算された残り記録可能時間よりも短い場合に、新たなタ
イトルの記録を許可する手段とを含む。
【0008】さらに好ましくは、調整する手段は、ユー
ザが指定した新たなタイトルの記録時間が再計算された
残り記録可能時間よりも短くなるまで、ユーザに対する
タイトルの決定の要求と、決定されたタイトルの消去
と、残り記録可能時間の再計算とを繰返す手段をさらに
含む。
【0009】さらに好ましくは、エンコーダは、記録時
にユーザによって指定される記録モードに対応するビッ
トレートでデジタルデータを生成し、調整する手段は、
新たなタイトルの記録時間が残り記録可能時間よりも短
くなる、ユーザが指定した記録モードとは異なる記録モ
ードを選定してユーザに提示する手段と、ユーザによる
提示された記録モードの選択に応じて、選択された記録
モードでデジタルデータを生成するようにエンコーダを
制御する手段とを含む。
【0010】さらに好ましくは、調整する手段は、記録
媒体の入替えをユーザに要求する手段と、ユーザによる
記録媒体の入替えに応じて、新たな記録媒体の第3の領
域からリンクカウント情報を検出する手段と、検出され
たリンクカウント情報に基づいて新たな記録媒体の残り
記録可能時間を計算する手段とを含む。
【0011】さらに好ましくは、調整する手段は、新た
なタイトルの記録の取止めをユーザに要求する手段と、
ユーザによる決定に応じて、新たなタイトルの記録指定
を取止める手段とを含む。
【0012】この発明のさらに他の局面に従うと、ラン
ダムアクセス可能な記録媒体を使用したデジタル記録再
生装置における残り記録可能時間調整方法であって、記
録媒体は、デジタルデータを基本操作単位ごとに離散的
に記録するための第1の領域と、離散的に記録されたデ
ジタルデータの基本操作単位をタイトルごとにリンクさ
せるタイトルファイル情報を記録するための第2の領域
と、第1の領域におけるデジタルデータの基本操作単位
ごとの記録の可否を示すリンクカウント情報を記録する
ための第3の領域とを含む。残り記録可能時間調整方法
は、記録すべき信号をエンコードしてデジタルデータを
生成するステップと、リンクカウント情報に基づいてデ
ジタルデータの記録可能な基本操作単位数を取得するこ
とにより、残り記録可能時間を算出するステップと、ユ
ーザが指定した新たなタイトルの記録時間が残り記録可
能時間よりも短い場合に、新たなタイトルの記録を許可
するステップと、ユーザが指定した新たなタイトルの記
録時間が残り記録可能時間よりも長い場合に、新たなタ
イトルの記録が許可されるように残り記録可能時間を調
整するステップと、許可されたタイトルのデジタルデー
タを記録媒体に書込むステップとをさらに備える。
【0013】好ましくは、調整するステップは、記録済
みのタイトルであって、消去することによって新たなタ
イトルの記録時間が残り記録可能時間よりも短くなるよ
うなタイトルを選定してユーザに提示するステップと、
ユーザによる提示されたタイトルの選択に応じて、提示
されたタイトルを消去するようにリンクカウント情報を
更新しかつタイトルファイル情報を消去するステップと
を含む。
【0014】さらに好ましくは、調整するステップは、
記録済のタイトルのうち、消去すべきタイトルの決定を
ユーザに要求するステップと、ユーザによる消去すべき
タイトルの決定に応じて、決定されたタイトルを消去す
るようにリンクカウント情報を更新しかつタイトルファ
イル情報を消去するステップと、タイトルの消去後のリ
ンクカウント情報に基づいて残り記録可能時間を再計算
するステップと、ユーザが指定した新たなタイトルの記
録時間が再計算された残り記録可能時間よりも短い場合
に、新たなタイトルの記録を許可するステップとを含
む。
【0015】さらに好ましくは、調整するステップは、
ユーザが指定した新たなタイトルの記録時間が再計算さ
れた残り記録可能時間よりも短くなるまで、ユーザに対
するタイトルの決定の要求と、決定されたタイトルの消
去と、残り記録可能時間の再計算とを繰返すステップを
さらに含む。
【0016】さらに好ましくは、エンコードするステッ
プは、記録時にユーザによって指定される記録モードに
対応するビットレートでデジタルデータを生成し、調整
するステップは、新たなタイトルの記録時間が残り記録
可能時間よりも短くなる、ユーザが指定した記録モード
とは異なる記録モードを選定してユーザに提示するステ
ップと、ユーザによる提示された記録モードの選択に応
じて、選択された記録モードでデジタルデータを生成す
るようにエンコードするステップを制御するステップと
を含む。
【0017】さらに好ましくは、調整するステップは、
記録媒体の入替えをユーザに要求するステップと、ユー
ザによる記録媒体の入替えに応じて、新たな記録媒体の
第3の領域からリンクカウント情報を検出するステップ
と、検出されたリンクカウント情報に基づいて新たな記
録媒体の残り記録可能時間を計算するステップとを含
む。
【0018】さらに好ましくは、調整するステップは、
新たなタイトルの記録の取止めをユーザに要求するステ
ップと、ユーザによる決定に応じて、新たなタイトルの
記録指定を取止めるステップとを含む。
【0019】この発明によれば、離散的に記録されてい
るデータの管理・加工が容易なファイルフォーマットを
用いることにより、ランダムアクセス可能な記録媒体を
対象として、残り記録可能時間の表示および調整を実現
することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】[デジタル記録再生装置の全体構
成]図1は、この発明の実施の形態によるデジタル記録
再生装置の全体構成を示すブロック図である。なお、図
1において、太線で示した信号線は、映像および/また
は音声データの流れを表わす信号線であり、細線で示し
た信号線は、制御信号の流れを表わす信号線である。
【0021】図1を参照すると、アンテナ100で受信
した、たとえばテレビジョン放送の信号電波は、チュー
ナ102および103に共通に与えられる。
【0022】チューナ102は、アンテナ100で受信
した信号電波から、ユーザによって指定された1つのチ
ャネルの信号電波を選択し、映像信号と音声信号とから
なるアナログのテレビジョン信号に復調してセレクタ1
04の一方入力に与える。セレクタ104の他方入力に
は、ビデオテープレコーダ(VTR)、カムコーダ等の
各種の外部テレビジョン信号源が接続可能な外部入力端
子101が接続される。
【0023】セレクタ104は、チューナ102からの
出力または外部入力端子101からの入力のいずれかを
選択してA/Dコンバータ105に与えるとともに、グ
ラフィックコントローラ124の1つの入力に与える。
一般に、セレクタ104は、外部入力端子101に何ら
かの外部信号源が接続されている場合には、外部入力端
子101からの入力を選択し、接続されていない場合に
はチューナ102の出力を選択する。
【0024】A/Dコンバータ105は、セレクタ10
4から出力されるアナログのテレビジョン信号の映像信
号および音声信号をそれぞれデジタル信号に変換し、デ
ジタル映像信号をMPEG2ビデオエンコーダ107に
与えるとともに、デジタル音声信号をオーディオエンコ
ーダ109に与える。
【0025】MPEG2ビデオエンコーダ107は、与
えられたデジタル映像信号を圧縮してマルチプレクサ/
デマルチプレクサ111に与え、オーディオエンコーダ
109は、与えられたデジタル音声信号を圧縮してマル
チプレクサ/デマルチプレクサ111に与える。マルチ
プレクサ/デマルチプレクサ111は、与えられた映像
信号のストリームと音声信号のストリームとをマルチプ
レクスし、MPEG2のシステムストリームに変換す
る。
【0026】一方、チューナ103は、アンテナ100
で受信した信号電波から、ユーザによって指定された1
つのチャネルの信号電波を選択し、映像信号と音声信号
とからなるアナログのテレビジョン信号に復調してA/
Dコンバータ106に与えるとともに、グラフィックコ
ントローラ124のもう1つの入力に与える。
【0027】A/Dコンバータ106は、チューナ10
3から出力されるアナログのテレビジョン信号の映像信
号および音声信号をそれぞれデジタル信号に変換し、デ
ジタル映像信号をMPEG2ビデオエンコーダ108に
与えるとともに、デジタル音声信号をオーディオエンコ
ーダ110に与える。
【0028】MPEG2ビデオエンコーダ108は、与
えられたデジタル映像信号を圧縮してマルチプレクサ/
デマルチプレクサ111に与え、オーディオエンコーダ
110は、与えられたデジタル音声信号を圧縮してマル
チプレクサ/デマルチプレクサ111に与える。マルチ
プレクサ/デマルチプレクサ111は、与えられた映像
信号のストリームと音声信号のストリームとをマルチプ
レクスし、MPEG2のシステムストリームに変換す
る。
【0029】このデジタル記録再生装置には、ランダム
アクセス可能な記録媒体の一例としてのハードディスク
を内蔵するハードディスクドライブ(以下、HDD)1
19が、取外し可能に装着される。以下の説明において
は、便宜上この単体のHDD119そのものを書込読出
可能な記録媒体と見なすことにする。このHDD119
へのデータの書込、およびHDD119からのデータの
読出は、後述するようにHDDコントローラモジュール
118によって実行される。
【0030】上述のマルチプレクサ/デマルチプレクサ
111と、このHDDコントローラモジュール118と
の間には、バッファメモリ116を途中に含む第1のデ
ータバスと、バッファメモリ117を途中に含む第2の
データバスとからなる2系統のデータチャネルが設けら
れている。
【0031】さらに、デジタルインプット128を介し
て外部接続された他の装置からのデジタルデータがバッ
ファメモリ116に入力可能であり、一方バッファメモ
リ117のデジタルデータは、デジタルアウトプット1
29を介して外部接続された他の装置へ出力可能であ
る。
【0032】したがって、後述するように、バッファメ
モリ116および117を介して、マルチプレクサ/デ
マルチプレクサ111と、HDDコントローラモジュー
ル118と、デジタルインプット128およびデジタル
アウトプット129との間で、MPEG2のシステムス
トリームデータのやり取りが行なわれることになる。
【0033】マルチプレクサ/デマルチプレクサ111
は、バッファメモリ116および117から受取ったM
PEG2のシステムストリームを、映像信号のストリー
ムと音声信号のストリームとにデマルチプレクスし、前
者をMPEG2ビデオデコーダ112に、後者をオーデ
ィオデコーダ113に与える。
【0034】MPEG2ビデオデコーダ112は、与え
られた映像信号のストリームをデコードしてD/Aコン
バータ114に与え、オーディオデコーダ113は、与
えられた音声信号のストリームをデコードしてD/Aコ
ンバータ114に与える。D/Aコンバータ114は、
与えられた信号をそれぞれアナログ信号に変換し、映像
信号と音声信号とからなるアナログのテレビジョン信号
をグラフィックコントローラ124のさらにもう1つの
入力に与える。
【0035】グラフィックコントローラ124は、セレ
クタ104と、チューナ103と、D/Aコンバータ1
14とからそれぞれ与えられたアナログのテレビジョン
信号のいずれかを選択して、デジタル記録再生装置の外
部に接続されたテレビジョンモニタ126に与える。
【0036】マルチプレクサ/デマルチプレクサ111
およびグラフィックコントローラ124の動作は、シス
テムコントローラ120から与えられる制御信号によっ
て制御される。
【0037】システムコントローラ120はさらに、記
録モードの設定時に、MPEG2ビデオエンコーダ10
7,108およびマルチプレクサ/デマルチプレクサ1
11を制御して、記録モードに合わせたエンコードデー
タのビットレートを設定する。記録モードとビットレー
トとの関係については後述する。なお、音声信号のビッ
トレートは記録モードに依存しない。
【0038】また、このデジタル記録再生装置がデジタ
ルインプット128およびデジタルアウトプット129
を介して外部の他の装置と接続されたときに、システム
コントローラ120からの制御信号はデジタルインプッ
ト128を介して(細線)他の装置のシステムコントロ
ーラ(図示せず)に与えられ、そのシステムコントロー
ラからの制御信号は、デジタルアウトプット129を介
して(細線)、このデジタル記録再生装置のシステムコ
ントローラ120に与えられる。
【0039】システムコントローラ120には、ユーザ
インタフェース122と、メモリ121と、リアルタイ
ムクロックモジュール127とが接続される。
【0040】なお、HDD119が入れ替わった場合
は、挿入検出回路130によって新たなHDD119の
挿入が検出され、システムコントローラ120にその旨
が伝えられる。システムコントローラ120はこれに応
じて、後述する各種管理情報をHDD119から読出す
ようにHDDコントローラモジュール118に指示す
る。読出された管理情報はメモリ121に格納される。
【0041】図1に示したこの発明によるデジタル記録
再生装置の記録、再生、消去等の基本動作原理について
は、この発明で使用される記録媒体(実施の形態ではハ
ードディスク)のファイルフォーマットとの関係におい
て後で詳細に説明することとし、先にこの発明の特徴的
な動作について図1のブロック図ならびに図2〜図5の
タイミング図を参照して説明する。
【0042】この発明の実施の形態によれば、図1に示
されるようにデジタル記録再生装置は、MPEG2のエ
ンコード回路を少なくとも2系統(MPEG2ビデオエ
ンコーダ107,108)、MPEG2のデコード回路
を少なくとも1系統(MPEG2ビデオデコーダ11
2)備えており、これらのうちの任意の2系統をリアル
タイム性を保持しつつ同時に動作させることを可能にし
たものである。
【0043】[通常録画機能]まず、図2は、図1に示
したデジタル記録再生装置の1つのチャネルの録画動作
を説明するタイミング図である。
【0044】通常(タイマ)録画時、たとえばユーザ
は、録画したいテレビ番組のチャネル、録画開始時間、
録画終了時間をユーザインタフェース122を操作して
セットする。たとえば、チャネル1を午後8時から午後
10時まで録画するようにセットした場合、システムコ
ントローラ120は、リアルタイムクロックモジュール
127からの情報に基づいて、午後8時になるとチュー
ナ103をチャネル1に指定し、チューナ103は、ア
ンテナ100で受信した信号電波からチャネル1の信号
電波を選択し復調する。
【0045】復調された信号は、前述のようにA/Dコ
ンバータ106、MPEG2ビデオエンコーダ108、
オーディオエンコーダ110、およびマルチプレクサ/
デマルチプレクサ111を介してMPEG2のシステム
ストリームに変換される。
【0046】システムコントローラ120は、バッファ
メモリ116を含む第1のデータバスを選択し、これに
応じてMPEG2のシステムストリームは、バッファメ
モリ116を介してHDDコントローラモジュール11
8に与えられる。HDDコントローラモジュール118
は、HDD119とのインタフェースコマンドを使用し
て、データをHDD119に書込む。
【0047】図2において、(a)は時間軸を示し、
(b)はマルチプレクサ/デマルチプレクサ111から
バッファメモリ116への書込処理時間を示し、(c)
はバッファメモリ116からHDDコントローラモジュ
ール118を経由してHDD119への書込処理時間を
示している。
【0048】マルチプレクサ/デマルチプレクサ111
で形成されたMPEG2システムストリームは、第1の
データバスに設けられたバッファメモリ116に、シス
テムストリームのビットレートでコンスタントに送られ
る。
【0049】バッファメモリ116内のデータ量は、H
DDコントローラモジュール118によって監視されて
おり、そのデータ量があるしきい値を超えると、そのし
きい値に対応するデータ量をHDD119に書込む処理
が行なわれる。HDD119への書込速度は、システム
ストリームのビットレートに比べて高速なため、HDD
コントローラモジュール118によるHDD119への
書込処理時間は短い。すなわち、図2の(b)の太線で
示した時間にマルチプレクサ/デマルチプレクサ111
からバッファメモリ116へ転送されるデータ量と、
(c)の太線で示した時間にバッファメモリ116から
HDD119へ伝送されるデータ量とは同じとなる。
【0050】このように午後8時から午後10時までチ
ャネル1の録画は行なわれ、午後10時に録画が終了す
る。
【0051】[通常再生機能]図3は、図1に示したデ
ジタル記録再生装置の1つのチャネルの再生動作を説明
するタイミング図である。
【0052】通常再生時、たとえばユーザは、ユーザイ
ンタフェース122を操作して所望のタイトルの再生を
指示する。システムコントローラ120はこれに応じ
て、HDDコントローラモジュール118に対して、H
DD119からの所望のタイトルのデータの読出を指示
する。
【0053】このとき、システムコントローラ120
は、バッファメモリ116を含む第1のデータバスを選
択し、これに応じてHDD119から読出されたデータ
は、HDDコントローラモジュール118、バッファメ
モリ116を経由して、マルチプレクサ/デマルチプレ
クサ111に転送される。
【0054】図3において、(a)は時間軸を示し、
(b)はHDD119からHDDコントローラモジュー
ル118を経由してデータを読出してバッファメモリ1
16へ書込む処理時間を示し、(c)はバッファメモリ
116からマルチプレクサ/デマルチプレクサ111へ
の書込処理時間を示している。
【0055】システムコントローラ120によって再生
開始が指示されると、HDDコントローラモジュール1
18は、HDD119からデータを読出しバッファメモ
リ116へ書込む処理を行なう。この際、HDDコント
ローラモジュール118は、バッファメモリ116のデ
ータ量を監視し、データ量があるしきい値以下になった
場合に、一定量のデータをHDD119から読出してバ
ッファメモリ116に書込む。
【0056】バッファメモリ116からマルチプレクサ
/デマルチプレクサ111へのデータの書込は、システ
ムストリームのビットレートでコンスタントに行なわれ
る。HDD119からの読出速度は、MPEG2システ
ムストリームのビットレートに比べて高速なため、HD
Dコントローラモジュール118によるバッファメモリ
116への書込処理時間は短い。
【0057】すなわち、図3の(b)の太線で示した時
間にHDD119からバッファメモリ116へ転送され
るデータ量と、(c)の太線で示した時間にバッファメ
モリ116からマルチプレクサ/デマルチプレクサ11
1へ転送されるデータ量とは同じとなる。
【0058】マルチプレクサ/デマルチプレクサ111
でデマルチプレクスされた映像信号、音声信号はそれぞ
れ、MPEG2ビデオデコーダ112、オーディオデコ
ーダ113に送られる。
【0059】そして、前述のようにMPEG2ビデオデ
コーダ112でデコードされた映像信号およびオーディ
オデコーダ113でデコードされた音声信号は、D/A
コンバータ114によってアナログのテレビジョン信号
に変換され、グラフィックコントローラ124を介して
外部のテレビジョンモニタ126に再生表示されること
になる。
【0060】[2チャネル同時録画機能]次に、図4
は、図1に示したデジタル記録再生装置の2つのチャネ
ルの同時録画動作を説明するタイミング図である。
【0061】2チャネル同時録画時、ユーザは、録画し
たいテレビ番組のチャネル、録画開始時間、録画終了時
間をユーザインタフェース122を操作してセットす
る。たとえば、チャネル1を午後8時から午後10時ま
で録画し、かつチャネル3を午後9時から午後11時ま
で録画するようにセットした場合、システムコントロー
ラ120は、リアルタイムクロックモジュール127か
らの情報に基づいて、午後8時になると、チューナ10
3をチャネル1に指定し、チューナ103は、アンテナ
100で受信した信号電波からチャネル1の信号電波を
選択し復調する。
【0062】復調された信号は、前述のようにA/Dコ
ンバータ106、MPEG2ビデオエンコーダ108、
オーディオエンコーダ110、およびマルチプレクサ/
デマルチプレクサ111を介してMPEG2のシステム
ストリームに変換される。
【0063】この時点で、バッファメモリ116を含む
第1のデータバスおよびバッファメモリ117を含む第
2のデータバスはともに使用されていないため、システ
ムコントローラ120は、バッファメモリ116を含む
第1のデータバスを選択し、これに応じてMPEG2の
システムストリームは、マルチプレクサ/デマルチプレ
クサ111からバッファメモリ116を介してHDDコ
ントローラモジュール118に転送される。HDDコン
トローラモジュール118は、HDD119とのインタ
フェースコマンドを使用して、データをHDD119に
書込む。
【0064】システムコントローラ120は、リアルタ
イムクロックモジュール127からの情報に基づいて、
午後9時になると、チューナ102をチャネル3に指定
し、チューナ102は、アンテナ100で受信した信号
電波からチャネル3の信号電波を選択し復調する。
【0065】復調された信号は、前述のように、セレク
タ104、A/Dコンバータ105、MPEG2ビデオ
エンコーダ107、オーディオエンコーダ109、およ
びマルチプレクサ/デマルチプレクサ111を介してM
PEG2のシステムストリームに変換される。
【0066】マルチプレクサ/デマルチプレクサ111
とHDDコントローラモジュール118との間の2系統
のデータバスのうち、既にバッファメモリ116を含む
第1のデータバスは午後8時からのチャネル1の記録に
使用されているため、システムコントローラ120は、
バッファメモリ117を含む第2のデータバスを選択
し、これに応じてMPEG2のシステムストリームは、
マルチプレクサ/デマルチプレクサ111からバッファ
メモリ117を介してHDDコントローラモジュール1
18に与えられる。HDDコントローラモジュール11
8は、HDD119とのインタフェースコマンドを使用
して、データをHDD119に書込む。
【0067】このとき、HDDコントローラモジュール
118は、2系統のMPEG2システムストリームを、
一定長さの単位ごとに交互にHDD119に書込むこと
になる。すなわち、バッファメモリ116からチャネル
1のシステムストリームデータを読出してHDD119
に書込んでいる期間中は、バッファメモリ117にチャ
ネル3のシステムストリームデータが蓄積され、バッフ
ァメモリ117からチャネル3のシステムストリームデ
ータを読出してHDD119に書込んでいる期間中は、
バッファメモリ116にチャネル1のシステムストリー
ムデータが蓄積される。このように、午後9時から午後
10時までは、チャネル1およびチャネル3の2つのチ
ャネルが同時に録画されている状態が続く。
【0068】図4において、(a)は時間軸を示し、
(b)は、マルチプレクサ/デマルチプレクサ111か
らバッファメモリ116への書込処理時間を示し、
(c)は、マルチプレクサ/デマルチプレクサ111か
らバッファメモリ117への書込処理時間を示し、
(d)は、バッファメモリ116からHDDコントロー
ラモジュール118を経由してHDD119への書込処
理時間を示し、(e)は、バッファメモリ117からH
DDコントローラモジュール118を経由してHDD1
19への書込処理時間を示している。
【0069】図4を参照して、上述のチャネル1に対す
る第1の録画の開始が指示されると、図2に関連して説
明した録画処理が行なわれる。その後、チャネル3に対
する第2の録画の開始が指示されると、HDD119に
対しては、バッファメモリ116からの書込処理および
バッファメモリ117からの書込処理の双方が行なわれ
ることになる。この2つの書込処理の調停は、HDDコ
ントローラモジュール118によって行なわれる。
【0070】図4に具体的に示すように、第2の録画の
開始後、バッファメモリ117のデータ量があるしきい
値を超えた際に、HDD119は使用可能な状態にある
ので、HDD119に対するデータの書込処理が行なわ
れる。この処理が行なわれている間に、バッファメモリ
116のデータ量がしきい値を超え、HDD119への
書込が要求されるが、HDD119は使用中のため、H
DD119の書込処理が終了するまで待機することにな
る。バッファメモリ117からHDD119への書込が
終了すると、バッファメモリ116からの書込処理が開
始される。
【0071】逆に、第2の録画の開始後、バッファメモ
リ117のデータ量がしきい値を超えた際に、HDD1
19が使用中の場合は、使用可能状態になるまで待っ
て、バッファメモリ117からHDD119への書込処
理が行なわれる。以上のような2チャネルの同時録画が
進行した後、午後10時にチャネル1の録画が終了し、
午後11時にチャネル3の録画が終了する。
【0072】以下のように、HDDコントローラモジュ
ール118とHDD119との間では高速でデータ転送
を行なうので、2つのバッファメモリ116および11
7を設けるだけで2系統のMPEG2システムストリー
ムデータのリアルタイム記録を実現できる。
【0073】各バッファメモリの容量は、書込/読出の
単位ブロック長、HDDコントローラモジュール118
とHDD119との間のデータ転送レート、MPEG2
のシステムストリームのレート、およびHDD119の
シーク時間のワースト値から計算することができる。こ
の計算に関しては、後で詳細に説明する。
【0074】また、メモリ121には、HDD119の
空き領域の管理やファイルの管理を行なうファイルシス
テムが格納されている。したがって、次にシステムスト
リームを書込み/読出すべき論理アドレスは、ファイル
システムがシステムコントローラ120を介してHDD
コントローラモジュール118に指定する。この結果、
2チャネル同時録画している際にも、ファイルシステム
が次に記録すべき論理アドレスを管理しているので、H
DDコントローラモジュール118は、システムコント
ローラ120によって指示された論理アドレスに対して
データの書込/読出を行なえばよい。このファイルシス
テムによる管理については、後で詳細に説明する。
【0075】上述の例では、テレビジョン放送の2チャ
ネルの同時記録を示したが、図1の外部入力端子101
にVTR、カムコーダ等を接続すると、システムコント
ローラ120からセレクタ104に対して外部入力の選
択が指定される。この結果、テレビジョン放送のHDD
119への録画をチューナ103経由で行ないつつ、外
部入力端子101を介する外部テレビジョン信号源から
のHDD119へのダビングを同時に行なうことも可能
である。
【0076】[追っかけ再生機能]さらに、図5は、図
1に示したデジタル記録再生装置のいわゆる追っかけ再
生機能を説明するタイミング図である。
【0077】いわゆる「追っかけ再生」とは、テレビジ
ョン放送の録画を行ないながら録画した番組の再生を同
時に行なう機能のことをいう。
【0078】たとえば、ユーザが、チャネル1を午後8
時から午後10時まで録画するようにセットした場合、
システムコントローラ120は、リアルタイムクロック
モジュール127からの情報に基づいて、午後8時にな
るとチューナ103をチャネル1に指定し、チューナ1
03は、アンテナ100で受信した信号電波からチャネ
ル1の信号電波を選択し復調する。
【0079】復調された信号は、前述のように、A/D
コンバータ106、MPEG2ビデオエンコーダ10
8、オーディオエンコーダ110、およびマルチプレク
サ/デマルチプレクサ111を介してMPEG2のシス
テムストリームに変換される。
【0080】この時点で、2系統のデータバスはともに
使用されていないので、システムコントローラ120
は、バッファメモリ116を含む第1のデータバスを選
択し、これに応じてMPEG2のシステムストリーム
は、マルチプレクサ/デマルチプレクサ111からバッ
ファメモリ116を介してHDDコントローラモジュー
ル118に転送される。HDDコントローラモジュール
118は、HDD119とのインタフェースコマンドを
使用して、データをHDD119に書込む。
【0081】ユーザが午後9時に帰宅し、録画中のチャ
ネル1のタイトルを最初から見たい場合、ユーザインタ
フェース122を操作して録画中のタイトルの再生を指
示する。これに応じて、システムコントローラ120
は、HDDコントローラモジュール118に対してHD
D119から録画中のタイトルの読出を指示する。
【0082】このとき、マルチプレクサ/デマルチプレ
クサ111とHDDコントローラモジュール118との
間では、バッファメモリ116経由の第1のデータバス
が既に使用されているため、バッファメモリ117経由
の第2のデータバスを使用する旨がシステムコントロー
ラ120によって指示される。
【0083】HDD119から読出されたデータは、H
DDコントローラモジュール118、バッファメモリ1
17を経由してマルチプレクサ/デマルチプレクサ11
1に転送される。
【0084】マルチプレクサ/デマルチプレクサ111
は、バッファメモリ117から受取ったMPEG2のシ
ステムストリームを、映像信号のストリームと音声信号
のストリームとにデマルチプレクスし、前者をMPEG
2ビデオデコーダ112に、後者をオーディオデコーダ
113に与える。
【0085】MPEG2ビデオデコーダ112は、与え
られた映像信号のストリームをデコードしてD/Aコン
バータ114に与え、オーディオデコーダ113は、与
えられた音声信号のストリームをデコードしてD/Aコ
ンバータ114に与える。D/Aコンバータ114は、
与えられた信号をそれぞれアナログ信号に変換し、映像
信号と音声信号とからなるアナログのテレビジョン信号
をグラフィックコントローラ124の1つの入力に与え
る。
【0086】グラフィックコントローラ124は、与え
られたアナログのテレビジョン信号をデジタル記録再生
装置の外部に接続されたテレビジョンモニタ126に与
え、テレビジョン信号を再生表示する。
【0087】なお、ユーザインタフェース122の操作
によって、外部テレビジョンモニタ126への出力テレ
ビジョン信号を、チューナ103からのテレビジョン信
号に、またはチューナ102と外部入力端子101との
いずれかをセレクタ104によって選択したテレビジョ
ン信号に、切換えて出力表示することも可能である。さ
らには、これら3つのテレビジョン信号から任意に、2
つまたは3つの信号を選択してグラフィックコントロー
ラ124によりクリッピング処理を行なうことによっ
て、一度に表示することも可能である。
【0088】この追っかけ再生の場合、HDDコントロ
ーラモジュール118は、2系統のMPEG2のシステ
ムストリームを、一定長さの単位ごとに交互にHDD1
19に対し書込/読出を行なうことになる。すなわち、
HDD119からチャネル1のシステムストリームデー
タを読出してバッファメモリ117に書込んでいる間
は、バッファメモリ116にマルチプレクサ/デマルチ
プレクサ111で生成されたチャネル1のシステムスト
リームが蓄積される。
【0089】一方、バッファメモリ116からチャネル
1のシステムストリームデータを読出してHDD119
に書込んでいる間は、バッファメモリ117に蓄積され
ているチャネル1のシステムストリームデータはマルチ
プレクサ/デマルチプレクサ111経由でMPEG2ビ
デオデコーダ112、オーディオデコーダ113に供給
される。
【0090】図5のタイミング図を参照して、この2つ
のチャネルを用いた追っかけ再生動作についてより詳細
に説明する。図5において、(a)は時間軸を示し、
(b)は、マルチプレクサ/デマルチプレクサ111か
らバッファメモリ116への書込処理時間を示し、
(c)は、バッファメモリ116からHDDコントロー
ラモジュール118を経由してHDD119への書込処
理時間を示し、(d)は、HDD119からHDDコン
トローラモジュール118経由でデータを読出してバッ
ファメモリ117へ書込む処理時間を示し、(e)は、
バッファメモリ117からマルチプレクサ/デマルチプ
レクサ111への書込処理時間を示している。
【0091】録画開始が指示されると、図2に関連して
説明した録画処理が行なわれる。その後、再生開始が指
示されると、図3に関連して説明した再生処理が行なわ
れる。その際、HDD119に対しては、バッファメモ
リ116からの書込処理およびバッファメモリ117に
転送するための読出処理の両方が行なわれることにな
る。この2つの処理の調停は、HDDコントローラモジ
ュール118によって行なわれる。
【0092】具体的に図5では、再生開始時にHDD1
19は使用可能な状態にあるので、HDD119からデ
ータを読出してバッファメモリ117へ書込む処理が行
なわれる。この処理が行なわれている間に、バッファメ
モリ116のデータ量がしきい値を超え、HDD119
への書込が要求されることが考えられる。しかしながら
この場合は、HDD119は使用中のため、処理が終了
するまで書込を待つことになる。
【0093】HDD119からのデータの読出が終了す
ると、バッファメモリ116からの書込処理が開始され
る。逆に、再生開始時にHDD119が使用中の場合
は、使用可能状態になるまで待ってHDD119からデ
ータを読出し、バッファメモリ117へ書込む処理が行
なわれる。
【0094】以上のように、午後9時から午後10時ま
では、チャネル1の録画と、録画中のチャネル1のタイ
トルの再生とが同時に行なわれている状態にある。午後
10時にチャネル1の録画が終了し、午後11時に録画
されたタイトルの再生が終了する。
【0095】この追っかけ再生においても、HDDコン
トローラモジュール118とHDD119との間では高
速にデータ転送を行なうので、2つのバッファメモリ1
16および117を設けるだけで2系統のMPEG2の
システムストリームのリアルタイムの記録/再生を実現
できる。各バッファメモリの容量と、再生時に各バッフ
ァメモリが空にならないために必要な書込/読出の単位
ブロック長とは、HDDコントローラモジュール118
とHDD119との間のデータ転送レート、およびHD
D119のシーク時間のワースト値とから計算できる。
【0096】[その他の記録再生機能]上述の例では、
録画中のタイトルの追っかけ再生について説明したが、
あるタイトルの録画中に、以前に記録した別のタイトル
を再生してもよいし、あるタイトルの再生中に、あるチ
ャネルのタイマ録画が始まるようにしてもよい。
【0097】また、バッファメモリ117はデジタルア
ウトプット129とも接続されているので、HDD11
9からHDDコントローラモジュール118を介して読
出されたMPEG2のシステムストリームを、バッファ
メモリ117を経由してデジタルアウトプット129に
出力することもできる。または、チューナ103からの
入力テレビジョン信号、またはチューナ102の出力と
外部入力端子101を介する入力とのいずれかをセレク
タ104によって選択して得られたテレビジョン信号
を、デジタル圧縮し、マルチプレクサ/デマルチプレク
サ111によってマルチプレクスして形成したMPEG
2のシステムストリームを、バッファメモリ117を経
由してデジタルアウトプット129に出力することもで
きる。
【0098】同様に、バッファメモリ116はデジタル
インプット128とも接続されており、デジタルインプ
ット128から入力されたシステムストリームを、バッ
ファメモリ116を経由し、さらにHDDコントローラ
モジュール118を介してHDD119に記録すること
も可能であり、また一方、バッファメモリ116を経由
して、マルチプレクサ/デマルチプレクサ111でデマ
ルチプレクスし、映像信号および音声信号のストリーム
をそれぞれMPEG2ビデオデコーダ112およびオー
ディオデコーダ113でデコードしてテレビジョンモニ
タ126上に再生表示することも可能である。これらの
バッファメモリ116および117を経由する2系統の
入出力バスに関しては、ユーザインタフェース122を
通じて任意に指定することができる。
【0099】[複数プレーヤによるシステム構成]図1
のブロック図に示したデジタル記録再生装置として構成
されたプレーヤを2台配置し、1台のプレーヤのデジタ
ルアウトプット129ともう1台のプレーヤのデジタル
インプット128とを接続することとする。そして、1
台のプレーヤのHDD119から2系統のシステムスト
リームを同時に読出し、1系統はバッファメモリ116
を経由してマルチプレクサ/デマルチプレクサ111に
転送され、もう1系統はバッファメモリ117を経由し
てデジタルアウトプット129に出力される。
【0100】マルチプレクサ/デマルチプレクサ111
に転送されたシステムストリームは、映像信号のストリ
ームと音声信号のストリームとにデマルチプレクスさ
れ、それぞれMPEG2ビデオデコーダ112およびオ
ーディオデコーダ113に転送され、デコードされた
後、外部テレビジョンモニタ126に出力され再生表示
される。
【0101】一方、デジタルアウトプット129から出
力されたMPEG2のシステムストリームは、ケーブル
または無線によってもう1台のプレーヤのデジタルイン
プット128に到達する。ここからもう1台のプレーヤ
に入力されたMPEG2のシステムストリームは、バッ
ファメモリ116を経由し、さらにHDDコントローラ
モジュール118を介してHDD119に記録されるこ
とも可能であり、またバッファメモリ116を経由し
て、マルチプレクサ/デマルチプレクサ111でデマル
チプレクスされ、映像信号および音声信号のストリーム
が、それぞれ、MPEG2ビデオデコーダ112および
オーディオデコーダ113でデコードされて、このもう
1台のプレーヤに外部接続されたテレビジョンモニタ1
26上に再生表示されることも可能である。
【0102】もう1台のプレーヤのHDD119にデー
タが記録される場合には、1台のプレーヤのHDD11
9からもう1台のプレーヤのHDD119にデータをコ
ピーしたことになる。また、再生されたデータをもう1
台のプレーヤでデコードしその外部テレビジョンモニタ
上に再生表示した場合には、1台のプレーヤのHDD1
19のデータを他のプレーヤで再生したことになり、1
台のプレーヤのHDD119のデータを複数のプレーヤ
で共有することが可能であるということを意味してい
る。
【0103】図1の実施の形態では、マルチプレクサ/
デマルチプレクサ111とHDDコントローラモジュー
ル118との間には、2系統のデータバスが走っている
構成をとっているが、(システムストリームのレート)
×N(Nは整数)が、HDDコントローラモジュール1
18とHDD119との間のデータの転送レートを超え
なければ、書込/読出の単位ブロック長、バッファメモ
リの容量等のパラメータをチューンナップすれば、N系
統のストリームがリアルタイムで同時に走ることが可能
である。
【0104】ただし、単位ブロックの転送と転送との間
には、HDD119のシーク時間のワースト値分の時間
を考慮する必要がある。これに関しては、後で詳細に説
明する。
【0105】N=3の場合は、図1のデジタル記録再生
装置の構成中のマルチプレクサ/デマルチプレクサ11
1とHDDコントローラモジュール118との間にバッ
ファメモリがもう1つ入り、合計で3系統のデータバス
が走る構成になる。この場合には、前述の2チャネル同
時録画に加え、HDD119に記録中または記録されて
いる任意のタイトルの再生も同時に可能となる。
【0106】また、1台のプレーヤに対し、a台のプレ
ーヤを接続する場合、接続する各プレーヤがn本のスト
リームのバスを有している場合、a台全体でM=an本
のストリームが走ることになる。そしてa台のプレーヤ
が接続される1台のプレーヤのバスの本数NはN=Mと
なる。このようにN=Mの場合には、図1の構成中のマ
ルチプレクサ/デマルチプレクサ111とHDDコント
ローラモジュール118との間に、バッファメモリがM
個入りM本のバスが走る構成となる。
【0107】また、1台のプレーヤが(M−1)個のデ
ジタルアウトプットをもっている構成を考えると、この
プレーヤを他の(M−1)台のプレーヤと接続すること
によって、このプレーヤのHDD119内のデータを他
の(M−1)台のプレーヤと共有することができる。
【0108】[簡易プレーヤの全体構成]図6は、図1
に示したデジタル記録再生装置(プレーヤ)のHDD1
19をサーバとした場合の、クライアントタイプの簡易
プレーヤのブロック図である。
【0109】図6を参照すると、アンテナ200で受信
した、たとえばテレビジョン放送の信号電波は、チュー
ナ202に与えられ、チューナ202は、受信した信号
電波から、ユーザによって指定された1つのチャネルの
信号電波を選択し、映像信号と音声信号とからなるアナ
ログのテレビジョン信号に復調してセレクタ204の一
方入力に与える。セレクタ204の他方入力には、各種
の外部テレビジョン信号源が接続可能な外部入力端子2
01が接続される。
【0110】セレクタ204は、チューナ202からの
出力または外部入力端子201からの入力のいずれかを
選択してグラフィックコントローラ224の1つの入力
に与える。
【0111】一方、デジタルインプット228を介し
て、外部接続された他のプレーヤ(図1)から入力され
たMPEG2のシステムストリームは、マルチプレクサ
/デマルチプレクサ211へ転送され、マルチプレクサ
/デマルチプレクサ211は、受取ったMPEG2のシ
ステムストリームを、映像信号のストリームと音声信号
のストリームとにデマルチプレクスし、前者をMPEG
2ビデオデコーダ212に、後者をオーディオデコーダ
213に与える。
【0112】MPEG2ビデオデコーダ212は、与え
られた映像信号のストリームをデコードしてD/Aコン
バータ214に与え、オーディオデコーダ213は、与
えられた音声信号のストリームをデコードしてD/Aコ
ンバータ214に与える。D/Aコンバータ214は、
与えられた信号をそれぞれアナログ信号に変換し、映像
信号と音声信号とからなるアナログのテレビジョン信号
をグラフィックコントローラ224のもう1つの入力に
与える。
【0113】グラフィックコントローラ224は、ユー
ザによるユーザインタフェース222の操作に応じて、
テレビジョンモニタ226への出力テレビジョン信号と
して、D/Aコンバータ214からのテレビジョン信
号、またはチューナ202の出力と外部入力端子201
からの入力とのいずれかをセレクタ204によって選択
したテレビジョン信号のいずれかに切換えて、表示する
ことが可能であり、さらには双方の信号にクリッピング
処理を行なうことにより一度に表示することも可能であ
る。
【0114】サーバ側のHDD119(図1)から再生
したいタイトルの、検索、選択、消去、タイマ予約、指
定したタイトルの再生開始、一時停止、早送り、巻戻
し、停止等の指令は、システムコントローラ220から
デジタルインプット228を経由してサーバ側のプレー
ヤにコマンドとして送られ、サーバ側のデジタルアウト
プット129(図1)によって受信される。そしてこの
コマンドはサーバ側のシステムコントローラ120(図
1)に転送され、そこでコマンドが実行される。
【0115】以上のように、図1のプレーヤのデジタル
インプット128、デジタルアウトプット129、図6
の簡易プレーヤのデジタルインプット228に関し、
「インプット」、「アウトプット」とは、MPEG2シ
ステムストリームデータ(太線)の入力、出力の方向を
それぞれ意味しているが、実際には、これらのデータ以
外に、再生開始、停止等の制御コマンドも転送する必要
があり、これらの制御コマンド(細線)の転送方向はス
トリームデータの転送方向とは逆である。
【0116】[バッファメモリの容量]次に、上述のよ
うに複数のストリームデータをリアルタイムで同時に扱
うために必要な、バッファメモリの容量Cと、書込/読
出の単位ブロック長Lと、HDDコントローラモジュー
ル118とHDD119との間のワーストケースのデー
タ転送レートBhddと、MPEG2システムストリー
ムのレートBsysと、HDD119のシーク時間のワ
ースト値Twとの関係について詳しく説明する。
【0117】ただし、シーク時間のワースト値Twは、
単なるヘッドのシークのみに要する時間ではなく、シー
クを開始してから実際にデータの書込/読出が始まるま
でにかかる、シーク時間、回転待ち時間、ヘッド切換時
間、ECC/EDC等の誤り訂正に要する時間、等の群
遅延のワースト値をすべて考慮した時間である。
【0118】同時に処理するストリーム数をNとした場
合、すべてのストリームのリアルタイム性を保持するた
めには、以下の式を満たす必要がある。
【0119】 Bhdd×Ts>N×(Tw+Ts)×Bsys …(1) ただし、Tsは、HDD119に対して、書込/読出の
単位ブロック長Lを書込み/読出しするのに要する時間
であり、Ts=L/Bhddで表わされる。
【0120】上記の式(1)は、データの読出(再生)
の場合は、あるストリームにおいて単位ブロックで読出
を行なったデータ量が、N本のストリームを処理するの
にかかるN回のシーク時間とN回のデータ書込/読出時
間との和の時間内で消費し尽くさないように設計する必
要があることを意味している。
【0121】さらに、データの書込(記録)の場合は、
N本のストリームを処理するのにかかる時間に、バッフ
ァメモリに蓄積されるデータ量は最悪のケースで、N×
(Tw+Ts)×Bsysであることを意味している。
【0122】したがって、バッファメモリの容量Cは、
以下の式を満たす必要がある。 C>N×(Tw+Ts)×Bsys …(2) 上記の式(1)および(2)を満たすような設計を行な
うことにより、N本のストリームを同時にリアルタイム
で処理することが可能となる。ただし、Bhdd>N×
Bsysを満たす範囲内でNを設定しなければならな
い。
【0123】[OPF]次に、この発明で使用される記
録媒体(実施の形態ではHDD119)のファイルフォ
ーマットについて説明する。
【0124】以下に説明するファイルフォーマットを、
便宜上、Objective Pool Format(以下、OPF)と呼
ぶこととする。図7は、このOPFのファイルの構成を
模式的に説明するための図である。
【0125】図7に示すように、OPFのファイルフォ
ーマットは、リアルタイムエクステント301と、コン
テナ情報ファイル302と、タイトルセットファイル3
03と、タイトルファイル304とから構成されてい
る。以下に、図7を参照して、上記各ファイルの役割に
ついて説明する。
【0126】(1) コンテナ コンテナとは、OPFにおけるデータ操作の基本単位で
ある。この発明のシステムにおいて、各コンテナはMP
EGのデータ構造として閉じており、コンテナ単体での
データ再生を保証するものとする。この発明のシステム
におけるコンテナのサイズは、以下のとおりである: (HDD119のセクタサイズ)*5376=512バ
イト*5376=2752512バイト この容量のコンテナに、一定時間の映像データと音声デ
ータとを格納する。なおこの発明のシステムにおいて
は、MPEG2でエンコードされた映像データ(Group
of Pictures:以下、GOP)とそれに対応する音声デ
ータとをマルチプレクサ/デマルチプレクサ111によ
ってマルチプレクスしてシステムストリームとしてい
る。
【0127】また、1GOPのピクチャー数を15に設
定しているため、1コンテナの再生時間は次のようにな
る。
【0128】5*(15/30)=2.5秒 ここで、これらのパラメータについて、コンテナ単位で
の再生が保証されているかどうかの検証を行なう。
【0129】先の定義において、書込/読出の単位ブロ
ック(コンテナ)長をL=2752512バイトとする
と、MPEG2のシステムストリームのレートBsys
は、 Bsys=L/2.5=1101004バイト/秒 となる。
【0130】この発明のシステムにおいては、ストリー
ムの本数はN=2であり、シーク時間のワースト値をT
w=50ms、HDDコントローラモジュール118と
HDD119との間のワーストケースのデータ転送レー
トをBhdd=5MB/秒とすると、 Ts=L/Bhdd=550m秒 が成り立つ。したがって、 Bhdd*Ts=5×10^6*550=2.7×10
^6 N*(Tw+Ts)*Bsys=2*(50+550)
*1101004=1.32×10^6 が成り立ち、上述の式(1)を満たすことになる。した
がって、定義されたこれらのパラメータにおいてコンテ
ナ単位でのデータの再生が保証される。
【0131】(2) リアルタイムエクステント リアルタイムエクステント301は、マルチプレクサ/
デマルチプレクサ111によって作成されたMPEG2
のシステムストリームが、上述のコンテナ単位のデータ
として格納されるHDD119の領域である。したがっ
て、リアルタイムエクステント301の全体の容量は、
必ずコンテナ単体の容量の整数倍である。また、セクタ
単位で記録を行なっているHDD119においても、リ
アルタイムエクステント301の開始アドレスは、コン
テナの区切りにあたるアドレスからでなくてはならな
い。これは、後に示すコンテナ情報ファイル302にお
いて、ディスク空間をコンテナ単位のアドレス空間とみ
なすためである。
【0132】(3) コンテナ情報ファイル コンテナ情報ファイル302は、HDD119の記録領
域のリアルタイムエクステント301をコンテナ単位の
アドレス空間とみなしてコンテナ番号(R0,R1,R
2,…)を順に付けたときに、それぞれのコンテナの記
録情報を管理するために定義されている。コンテナごと
の参照数(リンクカウント)が0の場合は、最初からそ
のコンテナにMPEG2のデータが記録されていない場
合かまたはユーザによりデータ消去の操作が行なわれて
いる場合を示しており、そのコンテナに新たにデータ記
録が可能であることを示している。図7の例において
は、コンテナR8およびR15が記録可能なコンテナに
当たる。参照数(リンクカウント)が1の場合は、その
コンテナが少なくともいずれかのタイトルファイルによ
り参照されており(MPEG2のデータが記憶されてお
り)、そのコンテナは記録不可能であることを示してい
る。
【0133】(4) タイトルファイル タイトルファイル304には、当該タイトルについての
リンク情報が記録されている。具体的には、図7に示す
ように、各タイトルファイルには、ヘッダ情報と、リア
ルタイムエクステント301における参照するコンテナ
の開始位置のアドレス情報とが順次記録されている。図
7では、タイトルファイル(タイトル0)304−1が
リアルタイムエクステントR0〜R3,R6のそれぞれ
の開始アドレスを格納しており、タイトルファイル(タ
イトル1)304−2がリアルタイムエクステントR
4,R5,R7,R9〜R12のそれぞれの開始アドレ
スを格納しており、タイトルファイル(タイトル2)3
04−3がリアルタイムエクステントR13,R14,
R16のそれぞれの開始アドレスを格納している。
【0134】(5) タイトルセットファイル タイトルセットファイル303は、タイトルファイル3
04を管理するためのファイルである。その構成は、ヘ
ッダ情報、各タイトルファイルのHDD119における
開始アドレスとからなる。図7では、タイトル0ディス
クリプタは、タイトルファイル(タイトル0)304−
1の開始アドレスを格納しており、タイトル1ディスク
リプタは、タイトルファイル(タイトル1)304−2
の開始アドレスを格納しており、タイトル2ディスクリ
プタは、タイトルファイル(タイトル2)304−3の
開始アドレスを格納している。
【0135】[OPFを用いた記録再生動作]以下に、
上述のOPFのファイルフォーマットを用いたこの発明
によるデジタル記録再生装置の基本動作について詳細に
説明する。
【0136】なお、上述のOPFのファイルはすべてH
DD19に記録されているが、HDD119が挿入され
た状態でデジタル記録再生装置が電源オンにより起動さ
せられると、またはHDD119が入れ替わると、OP
Fのうち、コンテナ情報ファイル302と、タイトルセ
ットファイル303とがメモリ121に読出され、シス
テムコントローラ120によるアドレス制御に用いられ
る。更新されたメモリ121のファイルの内容は、適当
なタイミングでHDD119のファイルに書込まれ、O
PFが更新される。
【0137】(1) 記録動作 まず、HDD119にMPEG2のシステムストリーム
データを記録する場合の動作について、図8のフロー図
を参照して説明する。
【0138】まず、ユーザが、ユーザインタフェース1
22を操作して録画を指示すると(ステップS1)、シ
ステムコントローラ120は、HDD119から読出し
たコンテナ情報ファイル302を参照して、リアルタイ
ムエクステント301のうち書込可能な領域(コンテ
ナ)を確保する(ステップS2)。すなわち、コンテナ
情報ファイル302からは参照数(リンクカウント)が
0となっているコンテナを検索する。そして、先に説明
した2チャネル同時録画などの場合に、他の録画手順に
よって用いられることがないように、コンテナ情報ファ
イル302の参照数が0であった該当コンテナの番号に
1追加する(ステップS3)。そして、検索したコンテ
ナ番号に当たるHDD119のリアルタイムエクステン
ト301に1コンテナ分のデータを書込む(ステップS
4)。
【0139】ユーザからの終了指示をユーザインタフェ
ース122を介して受けると(ステップS5)、タイト
ルファイル304を生成し、かつタイトルセットファイ
ル303を更新し、記録処理を終了する(ステップS
6)。
【0140】終了指示がなかった場合は、ステップS2
〜S5の手順を繰返す。なお、ユーザからの録画停止要
求は、記録を開始してから後、任意のタイミングで指示
されるが、この指示要求はメモリ121に一旦蓄えら
れ、ステップS5において処理される。
【0141】図7の状態において、ステップS1におい
て録画の指示を受けると、ステップS2において初めに
確保される領域(コンテナ)は参照数が0のR8であ
る。そしてステップS3においてコンテナ情報ファイル
302のR8の領域に1がセットされる。ステップS4
においてコンテナR8の開始アドレスにあたるHDD1
19の領域にマルチプレクサ/デマルチプレクサ111
からのMPEG2システムストリームデータを1コンテ
ナ分書込む。そしてステップS2により参照数0の次の
領域R15を確保し、同様に録画動作を繰返す。ステッ
プS5において録画終了の指示を受けると、ステップS
6においてタイトルファイル(タイトル3)を生成し、
離散的に記録したコンテナの番号からなるリンク情報を
格納する。そしてタイトルセットファイルを更新して録
画を終了する。
【0142】(2) 再生動作 次に、HDD119に記録されたMPEG2のシステム
ストリームデータを生成する場合の動作について、図9
のフロー図を参照して説明する。
【0143】ユーザがユーザインタフェース122を操
作して再生するタイトルを指示すると(ステップS1
1)、システムコントローラ120は、再生用のコンテ
ナポインタを初期化する(ステップS12)。なお、コ
ンテナポインタとは、該当するタイトルファイル内で今
どのコンテナを指し示しているかを示すポインタであ
る。
【0144】そしてタイトルセットファイル303から
該当するタイトルファイル304を選択し、その中で参
照されているコンテナへのリンク情報をコンテナポイン
タの値だけスキャンし、再生すべきコンテナを検索する
(ステップS13)。検索したコンテナ番号に当たるH
DD119のディスク領域のリアルタイムエクステント
301から1コンテナ分のデータを読出し、再生を行な
う(ステップS14)。
【0145】ここで、ユーザからの終了指示をユーザイ
ンタフェース122を介して受けると(ステップS1
5)、終了処理を行ない、再生動作を終了する(ステッ
プS18)。ユーザからの再生停止要求は、再生を開始
してから後、任意のタイミングで指示されるが、指示要
求はメモリ121に一旦蓄えられ、ステップS15にお
いて処理される。終了指示がなかった場合は、次に再生
すべきコンテナを参照するためコンテナポインタに1追
加する(ステップS16)。ここで、コンテナポインタ
が該当するタイトルファイル304の終わりに達したか
どうかのチェックを行なう(ステップS17)。タイト
ルファイルの終わりに達したときには終了処理(ステッ
プS18)へ向かい、処理を終了する。コンテナポイン
タがタイトルファイル304の終わりに達していないと
きにはステップS13〜S17を繰返す。
【0146】図7を参照して具体的な例を説明する。ス
テップS11においてタイトル番号1を再生するよう指
示を受けると、ステップS13においてタイトルファイ
ル(タイトル1)の開始アドレスを検索し、参照すべき
コンテナ番号R4を得る。ステップS14において、H
DD119のコンテナ番号R4に当たるアドレスから1
コンテナ分のデータをマルチプレクサ/デマルチプレク
サ111に転送し、データの再生を行なう。ステップS
15において再生停止指令を受けなかったときは、ステ
ップS16においてコンテナポインタに1追加する。
【0147】ステップS13に戻り、コンテナポインタ
が指すコンテナ番号R5を得る。同様の手順を繰返して
再生が行なわれていく。再生が進み、コンテナ番号R1
2を再生し終えたとき、ステップS16においてコンテ
ナポインタに1を追加すると、ステップS17において
タイトルファイルの終わりに到達したと判断されるの
で、ステップS18の終了処理を行ない再生動作を終了
する。
【0148】(3) 消去動作 次に、HDD119に記録されたMPEG2のシステム
ストリームデータをタイトルファイル304単位で消去
する場合の動作について、図10のフロー図を参照して
説明する。
【0149】ユーザがユーザインタフェース122を操
作して消去するタイトルファイルを指示すると(ステッ
プS21)、システムコントローラ120は、HDD1
19に格納されているタイトルセットファイル303か
ら消去すべきタイトルファイル304を検索し、該当す
るタイトルファイル304が指し示すコンテナ番号に相
当するコンテナ情報ファイル302のリンクカウントを
1減少する(ステップS22)。この結果リンクカウン
トが0となったコンテナは、どのタイトルファイルにお
いても参照されないので空き領域となる。次に、指示さ
れたタイトルファイルを消去し(ステップS23)、タ
イトルセットファイルを更新する(ステップS24)。
【0150】たとえば、図7の状態からタイトルファイ
ル(タイトル0)を消去する指示を受けたとする(ステ
ップS21)。これに応じて、ステップS22において
コンテナ情報ファイル302におけるR0〜R3,R6
の部分のリンクカウントを1減少させて0にする。そし
てステップS23,S24において、タイトルファイル
(タイトル0)を消去し、タイトルセットファイルから
タイトルゼロディスクリプタを消去する。これにより消
去動作は終了する。
【0151】[OPFを用いた残り記録可能時間調整機
能]ハードディスクのようなディスク媒体にファイルシ
ステム(この発明の実施の形態ではOPFシステム)を
搭載して記録する場合は、既存のVTRと異なり、ディ
スク内の空き領域をファイルシステムが自動的に検索
し、データが記録されるため、録画位置の管理に関する
問題はない。ただ、ディスク内の空き領域がなくなった
場合には、それ以上の録画が不可能となってしまう。こ
のような状況を回避するために、特にタイマ予約の際に
は、ユーザにディスク内の空き容量を知らせる必要があ
る。
【0152】図1に示したこの発明の実施の形態による
デジタル記録再生装置においては、OPFフォーマット
を用いてタイトルを管理しているので、コンテナ情報フ
ァイル302を参照することによってHDD119内の
空き領域を計算することができる。すなわち、コンテナ
情報ファイル302内のリンクカウントが0であるコン
テナの数を集計し、それに1コンテナの単位記録時間を
掛けた値が、残り記録可能時間となる。
【0153】もちろん、設定される記録モードによって
1コンテナの単位記録時間が変わってくるため、残り記
録可能時間も変わってくる。したがって、ユーザに表示
する際には、どの記録モードでどれくらいの時間の記録
が可能かを示す必要がある。
【0154】たとえば、1コンテナの単位記録時間が高
画質モードで2秒、標準モードで3秒、長時間モードで
4秒であると仮定する。ここで、リンクカウントが0で
あるコンテナ数が1800であるとすると、残り記録可
能時間は、 高画質モードで2×1800÷60=60分、 標準モードで3×1800÷60=90分、 長時間モードで4×1800÷60=120分、 となる。
【0155】前述のように、MPEG2ビデオエンコー
ダ107および108のエンコードデータのビットレー
トは、システムコントローラ120からの指示によって
変更可能であり、ここで、たとえば1コンテナの容量を
2Mバイトとすると、映像信号と音声信号とを併せたM
PEG2システムストリームのビットレートは次のよう
になる。
【0156】 高画質モード:2M×8÷2=8Mbps 標準モード:2M×8÷3=6.67Mbps 長時間モード:2M×8÷4=4Mbps なお、理論的には、MPEG2ビデオエンコーダのビッ
トレートの設定値は、(システムストリームのビットレ
ート)−(音声ストリームのビットレート)となる。実
際、ビデオエンコーダの仕様によってGOP単位のビッ
トレートが完全に固定長にならない場合があったり、マ
ルチプレクサ/デマルチプレクサ111でシステムスト
リームを生成する際にヘッダなどが加わるため、映像信
号ストリームのビットレートは理論値よりも少し低めに
設定する。そして、マルチプレクサ/デマルチプレクサ
111によって、パディング処理等を施して完全な固定
長のシステムストリームとしてコンテナに書込まれる。
【0157】この発明の実施の形態のデジタル記録再生
装置によれば、ユーザがタイマ予約をしたとき、タイマ
予約によって録画される総時間がHDD119の空き容
量すなわち残り記録可能時間よりも長くなった場合に
は、予約を受付ける前にその旨をユーザに知らせる。そ
して、録画モードを変更する、不要なタイトルを削除す
るなどの処理を行ない、その日にタイマ予約によって録
画される総時間がHDD119の空き容量すなわち残り
記録可能時間よりも短くなった時点で、タイマ予約を受
付けるように構成されている。
【0158】たとえば、図11に示すように、高画質モ
ードで6時間記録できる記録媒体としてのHDD119
に4つのタイトルファイルが既に存在するものとする。
この場合、残り記録可能時間は、図11の右上に表示さ
れているように、高画質モードで30分、標準モードで
45分、長時間モードで1時間である。
【0159】ここで、図12に示すように、今夜の番組
を高画質モードで1時間予約した場合、システムコント
ローラ120は、HDD119の空き領域との比較から
この番組を最後まで記録できないことがわかる。したが
って、このような場合は、システムコントローラ120
は、ユーザに警告を与えると同時に、次に処理すべき内
容をある程度提示する。
【0160】図12の噴き出しに示すように、次に処理
すべき内容としては、たとえば項目1は、ファイル内か
ら最も古いタイトルを選択し、削除するタイトルの候補
として挙げる。項目2は、消去すべきタイトルをユーザ
自らが選択することで対処する。項目3は、記録モード
を変更することで対処する。項目4は、ディスクを変更
することで対処する。項目5は、この予約を取止めるこ
とで対処する。
【0161】図12の例で項目1を選択した場合、記録
済みの4つのタイトルのうちタイトル1が削除されて、
新しいタイトルのタイマ予約が受付けられる。タイマ予
約が終了した後のタイトルリストは図13に示すように
なる。
【0162】次に、図11ないし図13に示した残り記
録可能時間の表示およびユーザによる処理項目ごとの動
作について、図14から図20のフロー図を参照して、
詳細に説明する。
【0163】まず、図14は、ユーザのタイマ予約を受
けた際の図11から図13の処理を示すフロー図であ
る。ユーザがユーザインタフェース122を介して、番
組のタイマ予約を設定すると(ステップS31)、シス
テムコントローラ120は、コンテナ情報ファイル30
2から記録可能なコンテナ数を取得し、それに基づいて
ユーザが指定した記録モードにおける残り記録可能時間
を算出する(ステップS32)。
【0164】もしも、ユーザが新規に予約した記録時間
がHDD119の残り記録可能時間よりも短ければ、そ
のまま予約を受付ける(ステップS34)。そうでなけ
れば、記録済みのタイトルリストから、作成日が最も古
いタイトルをまず消去候補リストに登録し(ステップS
35,S36)、残り記録可能時間が新規予約時間を超
えるまで(ステップS37)、この処理を繰返す。
【0165】次に、タイマ予約の画質モードが高画質モ
ードである場合(ステップS38)、標準モードで計算
すると記録可能な場合には(ステップS39)、「標準
モードでOK」のフラグをセットする(ステップS4
0)。そうでない場合には、長時間モードで再計算し
(ステップS41)、それで記録可能な場合は、「長時
間モードでOK」のフラグをセットする(ステップS4
2)。また、タイマ予約の画質モードが標準モードの場
合も(ステップS43)、長時間モードで再計算し(ス
テップS41)、それで記録可能な場合は、「長時間モ
ードでOK」のフラグをセットする(ステップS4
2)。
【0166】これらの処理を終了後、モニタ126の画
面に図12に示す警告文を表示する(ステップS4
4)。図15は、この警告文の表示シーケンスを示すフ
ロー図である。
【0167】まず、画面上の選択肢の番号である変数N
を1にセットする(ステップS51)。そして、「記録
可能領域が不足しています。」と最初に表示する(ステ
ップS52)。その後、ユーザが取るべき選択肢が表示
される。
【0168】もしも、図14の処理において、消去候補
リストが存在すれば(ステップS53)、選択肢の一番
目として、「以下のタイトルを消去する。」という選択
肢が表示され(ステップS54)、これに続いて消去タ
イトルリスト情報が表示される(ステップS56)。な
お、変数Nには1が加えられる(ステップS55)。
【0169】次の選択肢として、「削除するタイトルを
自分で選択する。」という選択肢を表示し(ステップS
57)、変数Nに1を加える(ステップS58)。
【0170】次に、図14の処理において、「標準モー
ドでOK」のフラグがセットされていたら(ステップS
59)、「(予約の画質モード)から標準モードに変更
する。」という選択肢を表示し(ステップS60)、変
数Nに1を加え、「標準モードでOK」のフラグをリセ
ットする(ステップS61)。ここで(予約画質モー
ド)は、高画質モードである。
【0171】また、「標準モードでOK」のフラグがセ
ットされていなくて、「長時間モードでOK」のフラグ
がセットされていた場合は(ステップS62)、「(予
約画質モード)から長時間モードに変更する。」という
選択肢を表示する(ステップS63)。そして変数Nに
1を加え、「長時間モードでOK」のフラグをリセット
する(ステップS64)。ここで、(予約画質モード)
は、高画質モードまたは標準モードである。
【0172】次に、「ディスクを入替える。」という選
択肢を表示し(ステップS65)、変数Nに1を加える
(ステップS66)。
【0173】最後の選択肢として、「予約を取止め
る。」という選択肢を表示し(ステップS67)、表示
を終了してユーザからのレスポンスを待つ。
【0174】図16は、ユーザが「以下のタイトルを消
去する。」という選択肢を選択した場合の処理を示すフ
ロー図である。
【0175】この場合、「以下のタイトルを消去す
る。」の選択(ステップS71)に応じて、消去候補に
登録されているタイトルを消去する(ステップS7
2)。このタイトル消去の動作は、図10に示した消去
動作に従って、コンテナ情報ファイルのリンクカウント
を0に更新することおよびタイトルファイルを消去する
ことによって実行される。これにより、予約時間の記録
領域を確保し、録画予約を受付ける(ステップS7
3)。
【0176】図17は、ユーザが「消去するタイトルを
自分で選択する。」という選択肢を選択した場合の処理
を示すフロー図である。この場合、「消去するタイトル
を自分で選択する。」の選択(ステップS81)に応じ
て、まずタイトルリスト一覧をユーザに表示する(ステ
ップS82)。その画面から、ユーザが消去するタイト
ルを選択すると(ステップS83)、図10の処理に従
ってそのタイトルが消去され、記録可能時間が更新され
る(ステップS84)。
【0177】もしも記録可能時間が予約時間を超えた場
合は(ステップS85)、録画予約を受付ける(ステッ
プS86)。もしもそうでなければ、タイトルリスト画
面に戻り、さらにユーザに消去するタイトルを選択させ
る(ステップS83)。
【0178】図18の(A)は、ユーザが「(予約画質
モード)から標準モードに変更する。」という選択肢を
選択した場合の処理を示すフロー図である。この場合、
「(予約の画質モード)から標準モードに変更する。」
の選択(ステップS91)に応じて、予約モードを標準
モードに変更して予約を受付ける(ステップS92)。
【0179】一方、図18の(B)は、ユーザが「(予
約画質モード)から長時間モードに変更する。」という
選択肢を選択した場合の処理を示すフロー図である。こ
の場合「(予約画質モード)から長時間モードに変更す
る。」の選択(ステップS93)に応じ、予約モードを
長時間モードに変更して予約を受付ける(ステップS9
4)。
【0180】図19は、ユーザが「ディスクを入替え
る。」という選択肢を選択した場合の処理を示すフロー
図である。この場合、ユーザは「ディスクを入替える」
を選択し(ステップS101)、画面の指示に従って、
取外し可能なHDD119を別のHDD119と交換す
る(ステップS102)。
【0181】これに応じて、新たなHDD119の挿入
が挿入検出回路130(図1)によって検出され、先に
述べたようにHDD119の管理情報が取得される(ス
テップS103)。その後ステップS104において、
処理は図14のステップS32に戻って新しいHDD1
19の残り記録可能時間の算出を行なう。
【0182】図20は、ユーザが「ユーザが予約を取止
める。」という選択肢を選択した場合の処理を示すフロ
ー図である。この場合、「ユーザが予約を取止める。」
の選択(ステップS111)に応じて、予約が取止めら
れる(ステップS112)。
【0183】なお、上述の実施の形態では、2系統のテ
レビジョン信号のエンコーダと、1系統のテレビジョン
信号のデコーダとを設けているが、前述のようにデータ
バス(チャネル)の数NをN=Mに増設した場合には、
エンコーダおよびデコーダを適宜増設すればよい。
【0184】さらに、上述の実施の形態では、記録媒体
としてハードディスクを内蔵したHDD119を用いた
例を説明したが、これに限らず、各種の光磁気記録媒体
などランダムアクセス可能な記録媒体であれば使用可能
である。
【0185】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0186】
【発明の効果】この発明のデジタル記録再生装置および
残り記録可能時間調整方法によれば、離散的に記録され
ているデータの管理・加工が容易なファイルフォーマッ
トを用いて、ランダムアクセス可能な記録媒体を対象と
して、残り記録可能時間の表示および調整を実現したの
で、新規なタイトルの記録を確実に行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態によるデジタル記録再
生装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 図1に示したデジタル記録再生装置の1チャ
ネルの録画動作を説明するタイミング図である。
【図3】 図1に示したデジタル記録再生装置の1チャ
ネルの再生動作を説明するタイミング図である。
【図4】 図1に示したデジタル記録再生装置の2チャ
ネル同時録画動作を説明するタイミング図である。
【図5】 図1に示したデジタル記録再生装置の追っか
け再生動作を説明するタイミング図である。
【図6】 この発明の実施の形態による簡易型プレーヤ
の全体構成を示すブロック図である。
【図7】 この発明で用いるファイルフォーマットの構
成を模式的に説明する図である。
【図8】 この発明による通常記録動作を説明するフロ
ー図である。
【図9】 この発明による通常再生動作を説明するフロ
ー図である。
【図10】 この発明による消去動作を説明するフロー
図である。
【図11】 この発明によるタイトルリストの表示画面
を示す図である。
【図12】 この発明によるユーザの処理内容のリスト
の表示画面を示す図である。
【図13】 この発明による予約終了後のタイトルリス
トの表示画面を示す図である。
【図14】 この発明によるタイマ予約時の警告動作を
説明するフロー図である。
【図15】 この発明による警告文表示シーケンスを説
明するフロー図である。
【図16】 この発明による「以下のタイトルを消去」
の場合の処理を説明するフロー図である。
【図17】 この発明による「消去するタイトルを選
択」の場合の処理を説明するフロー図である。
【図18】 この発明による「記録モードの変更」の場
合の処理を説明するフロー図である。
【図19】 この発明によ「ディスクの入替え」の場合
の処理を説明するフロー図である。
【図20】 この発明による「予約を取止め」の場合の
処理を説明するフロー図である。
【符号の説明】
100,200 アンテナ、101,201 外部入力
端子、102,103,202 チューナ、104,2
04 セレクタ、105,106 A/Dコンバータ、
107,108 MPEG2ビデオエンコーダ、10
9,110 オーディオエンコーダ、111 マルチプ
レクサ/デマルチプレクサ、112,212 MPEG
2ビデオデコーダ、113,213 オーディオデコー
ダ、114,214 D/Aコンバータ、116,11
7 バッファメモリ、118 HDDコントローラモジ
ュール、119 HDD、120,220 システムコ
ントローラ、121,221 メモリ、122,222
ユーザインタフェース、124,224 グラフィッ
クコントローラ、126,226 テレビジョンモニ
タ、127 リアルタイムクロックモジュール、12
8,228 デジタルインプット、129 デジタルア
ウトプット、130 挿入検出回路、211 デマルチ
プレクサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 31/00 541 G11B 31/00 541F 27/02 B K Fターム(参考) 5D077 AA22 AA30 BA25 BA26 FA05 FA10 HC09 5D110 AA13 AA19 CA16 CD15 CD19 CL02 CL03 CL12 CL16 DA12 DA18 DC05 DC15 DD07 DE04

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ランダムアクセス可能な記録媒体に対し
    てデジタルデータの記録および再生を実行する、残り記
    録可能時間調整機能を有するデジタル記録再生装置であ
    って、 前記記録媒体は、 前記デジタルデータを基本操作単位ごとに離散的に記録
    するための第1の領域と、 前記離散的に記録されたデジタルデータの基本操作単位
    をタイトルごとにリンクさせるタイトルファイル情報を
    記録するための第2の領域と、 前記第1の領域における前記デジタルデータの基本操作
    単位ごとの記録の可否を示すリンクカウント情報を記録
    するための第3の領域とを含み、 前記デジタル記録再生装置は、 記録すべき信号をエンコードして前記デジタルデータを
    生成する手段と、 前記リンクカウント情報に基づいて前記デジタルデータ
    の記録可能な基本操作単位数を取得することにより、残
    り記録可能時間を算出する手段と、 ユーザが指定した新たなタイトルの記録時間が前記残り
    記録可能時間よりも短い場合に、前記新たなタイトルの
    記録を許可する手段と、 ユーザが指定した新たなタイトルの記録時間が前記残り
    記録可能時間よりも長い場合に、前記新たなタイトルの
    記録が許可されるように前記残り記録可能時間を調整す
    る手段と、 前記許可されたタイトルの前記デジタルデータを前記記
    録媒体に書込む手段とを備えた、デジタル記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】 前記調整する手段は、 記録済みのタイトルであって、消去することによって前
    記新たなタイトルの記録時間が前記残り記録可能時間よ
    りも短くなるようなタイトルを選定してユーザに提示す
    る手段と、 ユーザによる前記提示されたタイトルの選択に応じて、
    前記提示されたタイトルを消去するように前記リンクカ
    ウント情報を更新しかつ前記タイトルファイル情報を消
    去する手段とを含む、請求項1に記載のデジタル記録再
    生装置。
  3. 【請求項3】 前記調整する手段は、 前記記録済みのタイトルのうち、消去すべきタイトルの
    決定をユーザに要求する手段と、 ユーザによる消去すべきタイトルの決定に応じて、前記
    決定されたタイトルを消去するように前記リンクカウン
    ト情報を更新しかつ前記タイトルファイル情報を消去す
    る手段と、 前記タイトルの消去後の前記リンクカウント情報に基づ
    いて前記残り記録可能時間を再計算する手段と、 ユーザが指定した前記新たなタイトルの記録時間が前記
    再計算された残り記録可能時間よりも短い場合に、前記
    新たなタイトルの記録を許可する手段とを含む、請求項
    1に記載のデジタル記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記調整する手段は、ユーザが指定した
    前記新たなタイトルの記録時間が前記再計算された残り
    記録可能時間よりも短くなるまで、ユーザに対する前記
    タイトルの決定の要求と、前記決定されたタイトルの消
    去と、前記残り記録可能時間の再計算とを繰返す手段を
    さらに含む、請求項3に記載のデジタル記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記エンコーダは、記録時にユーザによ
    って指定される記録モードに対応するビットレートで前
    記デジタルデータを生成し、 前記調整する手段は、 前記新たなタイトルの記録時間が前記残り記録可能時間
    よりも短くなる、ユーザが指定した記録モードとは異な
    る記録モードを選定してユーザに提示する手段と、 ユーザによる前記提示された記録モードの選択に応じ
    て、前記選択された記録モードで前記デジタルデータを
    生成するように前記エンコーダを制御する手段とを含
    む、請求項1に記載のデジタル記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記調整する手段は、 前記記録媒体の入替えをユーザに要求する手段と、 ユーザによる前記記録媒体の入替えに応じて、新たな記
    録媒体の前記第3の領域から前記リンクカウント情報を
    検出する手段と、 検出された前記リンクカウント情報に基づいて前記新た
    な記録媒体の残り記録可能時間を計算する手段とを含
    む、請求項1に記載のデジタル記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記調整する手段は、 前記新たなタイトルの記録の取止めをユーザに要求する
    手段と、 ユーザによる決定に応じて、前記新たなタイトルの記録
    指定を取止める手段とを含む、請求項1に記載のデジタ
    ル記録再生装置。
  8. 【請求項8】 ランダムアクセス可能な記録媒体を使用
    したデジタル記録再生装置における残り記録可能時間調
    整方法であって、 前記記録媒体は、 前記デジタルデータを基本操作単位ごとに離散的に記録
    するための第1の領域と、 前記離散的に記録されたデジタルデータの基本操作単位
    をタイトルごとにリンクさせるタイトルファイル情報を
    記録するための第2の領域と、 前記第1の領域における前記デジタルデータの基本操作
    単位ごとの記録の可否を示すリンクカウント情報を記録
    するための第3の領域とを含み、 前記残り記録可能時間調整方法は、 記録すべき信号をエンコードして前記デジタルデータを
    生成するステップと、前記リンクカウント情報に基づい
    て前記デジタルデータの記録可能な基本操作単位数を取
    得することにより、残り記録可能時間を算出するステッ
    プと、 ユーザが指定した新たなタイトルの記録時間が前記残り
    記録可能時間よりも短い場合に、前記新たなタイトルの
    記録を許可するステップと、 ユーザが指定した新たなタイトルの記録時間が前記残り
    記録可能時間よりも長い場合に、前記新たなタイトルの
    記録が許可されるように前記残り記録可能時間を調整す
    るステップと、 前記許可されたタイトルの前記デジタルデータを前記記
    録媒体に書込むステップとを備えた、残り記録可能時間
    調整方法。
  9. 【請求項9】 前記調整するステップは、 記録済みのタイトルであって、消去することによって前
    記新たなタイトルの記録時間が前記残り記録可能時間よ
    りも短くなるようなタイトルを選定してユーザに提示す
    るステップと、 ユーザによる前記提示されたタイトルの選択に応じて、
    前記提示されたタイトルを消去するように前記リンクカ
    ウント情報を更新しかつ前記タイトルファイル情報を消
    去するステップとを含む、請求項8に記載の残り記録可
    能時間調整方法。
  10. 【請求項10】 前記調整するステップは、 前記記録済みのタイトルのうち、消去すべきタイトルの
    決定をユーザに要求するステップと、 ユーザによる消去すべきタイトルの決定に応じて、前記
    決定されたタイトルを消去するように前記リンクカウン
    ト情報を更新しかつ前記タイトルファイル情報を消去す
    るステップと、 前記タイトルの消去後の前記リンクカウント情報に基づ
    いて前記残り記録可能時間を再計算するステップと、 ユーザが指定した前記新たなタイトルの記録時間が前記
    再計算された残り記録可能時間よりも短い場合に、前記
    新たなタイトルの記録を許可するステップとを含む、請
    求項8に記載の残り記録可能時間調整方法。
  11. 【請求項11】 前記調整するステップは、ユーザが指
    定した前記新たなタイトルの記録時間が前記再計算され
    た残り記録可能時間よりも短くなるまで、ユーザに対す
    る前記タイトルの決定の要求と、前記決定されたタイト
    ルの消去と、前記残り記録可能時間の再計算とを繰返す
    ステップをさらに含む、請求項10に記載の残り記録可
    能時間調整方法。
  12. 【請求項12】 前記エンコードするステップは、記録
    時にユーザによって指定される記録モードに対応するビ
    ットレートで前記デジタルデータを生成し、前記調整す
    るステップは、 前記新たなタイトルの記録時間が前記残り記録可能時間
    よりも短くなる、ユーザが指定した記録モードとは異な
    る記録モードを選定してユーザに提示するステップと、 ユーザによる前記提示された記録モードの選択に応じ
    て、前記選択された記録モードで前記デジタルデータを
    生成するように前記エンコードするステップを制御する
    ステップとを含む、請求項8に記載の残り記録可能時間
    調整方法。
  13. 【請求項13】 前記調整するステップは、 前記記録媒体の入替えをユーザに要求するステップと、 ユーザによる前記記録媒体の入替えに応じて、新たな記
    録媒体の前記第3の領域から前記リンクカウント情報を
    検出するステップと、 検出された前記リンクカウント情報に基づいて前記新た
    な記録媒体の残り記録可能時間を計算するステップとを
    含む、請求項8に記載の残り記録可能時間調整方法。
  14. 【請求項14】 前記調整するステップは、 前記新たなタイトルの記録の取止めをユーザに要求する
    ステップと、 ユーザによる決定に応じて、前記新たなタイトルの記録
    指定を取止めるステップとを含む、請求項8に記載の残
    り記録可能時間調整方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007129367A (ja) * 2005-11-01 2007-05-24 Sharp Corp 情報記録装置、情報記録方法、プログラム及び記録媒体
JP2007300436A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Toshiba Corp 番組録画再生装置及び番組録画再生方法

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