JP2009258539A - 電子写真感光体、画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
Description
前記電荷輸送層は、紫外線吸収剤と下記一般式(1)で表される電荷輸送物質を含有し、前記保護層は、少なくとも無機粒子と重合開始剤及び硬化性化合物とを含有する塗布液を塗布後、硬化して形成されるものであることを特徴とする電子写真感光体。
200ml三頭フラスコにN,N−ビス(p−ジメチルフェニル)アニリン10質量部、4−メチルシクロヘキサノン6.2質量部,酢酸20ml、メタンスルホン酸0.35質量部を投入し、窒素気流下、70℃で撹拌を行いながら反応させる。6時間後、反応を停止させて、トルエン300mlと水200mlを添加し、分液ロートを用いて水層が中性になるまで洗浄処理を繰り返す。前記洗浄処理を終えたら、トルエン層を取り、無水硫酸マグネシウムを用いて乾燥処理を行った後、濃縮処理を行う。そして、カラムクロマトグラフィにより目的物であるCTM−16を取り出す。さらに、酢酸エチルを用いて再結晶精製を行う。以上の手順により収量4.7質量部のCTM−16が得られる。
前記合成例1で使用した4−メチルシクロヘキサノンに代えて、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノン7.69質量部を用いる他は同様の手順により、収量4.3質量部のCTM−18が得られる。
前記合成例1で使用した4−メチルシクロヘキサノンに代えて、シクロヘキサノン5.37質量部を用いる他は同様の手順により、収量6.9質量部の化合物CTM−6が得られる。
本発明で用いる支持体は、導電性を有するものであればいずれのものでもよく、例えば、アルミニウム、銅、クロム、ニッケル、亜鉛およびステンレスなどの金属をドラムまたはシート状に成形したもの、アルミニウムや銅などの金属箔をプラスチックフィルムにラミネートしたもの、アルミニウム、酸化インジウムおよび酸化スズなどをプラスチックフィルムに蒸着したもの、導電性物質を単独又はバインダ樹脂と共に塗布して導電層を設けた金属、プラスチックフィルムおよび紙などが挙げられる。
本発明では導電層と感光層の中間にバリア機能と接着機能を持つ中間層(下引層)を設けることも可能である。中間層はカゼイン、ポリビニルアルコール、ニトロセルロース、エチレン−アクリル酸共重合体、ポリアミド、ポリウレタンおよびゼラチン等により形成することができる。これらの中でもアルコール可溶性のポリアミドが好ましい。
本発明における電荷発生層は、390nm〜500nmの波長領域に高感度特性を有する電荷発生物質を用いることが好ましい。このような電荷発生物質としてはアゾ顔料、ペリレン顔料、多感キノン顔料、フタロシアニン顔料等が好ましく用いられる。
本発明に係る電子写真感光体を構成する電荷輸送層は、前述の一般式(1)で表される電荷輸送物質と紫外線吸収剤を含有するものである。すなわち、電荷輸送層は一般式(1)で表される電荷輸送物質と紫外線吸収剤及びバインダ樹脂とを溶剤中に溶解させて形成した塗布液を塗布し乾燥させて形成する。また、電荷輸送物質には、トリアリールアミン系化合物、ヒドラゾン化合物、スチルベン化合物、ピラゾリン系化合物、オキサゾール系化合物、トリアリルメタン系化合物及びチアゾール系化合物等を併用することも可能である。
本発明に係る電子写真感光体は、前述した様に保護層を形成してなるものである。ここでは、保護層の説明は省略する。
下記の手順で「感光体1」を作製した。
ポリアミド樹脂「CM8000(東レ社製)」 10部
酸化チタン「SMT500SAS(テイカ社製)」 30部
メタノール 100部
上記組成をサンドミルを用いて10時間分散を行った。本分散液を上記組成の分散液を同じ混合溶媒にて2倍に希釈し、一夜静置後に日本ポール社製リジメッシュ5μmフィルターを用いて濾過し、中間層塗布液を作製した。
電荷発生物質:Cu−Kα特性X線によるX線回折スペクトルで、最大ピーク角度が2θで27.3°のチタニルフタロシアニン顔料 5部
ポリビニルブチラール樹脂(BH−S:積水化学工業製) 1部
酢酸t−ブチル 70部
4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタノン 30部
を混合し、サンドミルを用いて10時間分散処理を行って電荷発生層塗布液を調製した。この塗布液を前記中間層の上に浸漬塗布法で塗布し、乾燥膜厚0.3μmの電荷発生層を形成した。
電荷輸送物質:例示化合物CTM−6 20部
バインダ:ポリカーボネート(Z300:三菱エンジニアリング社製)
30部
酸化防止剤(Irganox1010:チバ・ジャパン(株)製) 1部
紫外線吸収剤:例示化合物UV−1 1部
ジクロロメタン 200部
を混合、溶解させて電荷輸送層塗布液を調製した。この塗布液を前記電荷発生層の上に円形スライドホッパー塗布機を用いて塗布し、乾燥膜厚23μmの電荷輸送層を形成した。
保護層塗布液の調整
無機粒子:酸化チタン1(SMT100SAS:テイカ社製) 0.6部
2−プロパノール 5部
を混合し、USホモジナイザにて1時間分散処理を行った後、
硬化性化合物:アクリル系化合物である例示化合物(1)と例示化合物(7)(質量比1/1)からなるラジカル重合化合物 1.5部
重合開始剤:Irgacure184(チバ・ジャパン(株)製) 0.07部
を溶解させて保護層塗布液を調整した。
「感光体1」の作製において、電荷発生物質、電荷輸送物質、紫外線吸収剤、硬化性化合物を表1に示すものに変更した他は同様の手順により「感光体2〜9」を作製した。なお、表1に示す各無機粒子は以下のとおりである。
酸化亜鉛1:平均粒径20nm、メチルハイドロジェンポリシロキサンによる15%表面処理を実施
チタン酸バリウム1:平均粒径30nm、アルミナ/シリカによる3%1次表面処理とイソブチルトリメトキシシランによる10%2次表面処理を実施
(比較用感光体1〜4の作製)
「感光体1」の作製において、表1に示す電荷発生物質、電荷輸送物質、紫外線吸収剤、硬化性化合物またはポリカーボネート樹脂を用いた他は同様の手順により「比較用感光体1〜4」を作製した。
10部
無機粒子:酸化チタン1 4部
ジクロロメタン 200部
を混合、溶解して、USホモジナイザにて1時間分散処理を行って保護層塗布液を調製した。この保護層塗布液を円形スライドホッパ塗布機を用いて塗布し、120℃で60分間熱乾燥処理して乾燥膜厚が2.0μmの保護層を形成した。
上記「感光体1〜9」及び「比較用感光体1〜4」を、市販の画像形成装置「bizhubC350(コニカミノルタビジネステクノロジーズ(株)製)」を改造したものに搭載し、以下の評価を行った。なお、評価機は像露光光源を発振波長405nmの半導体レーザに交換し、アパチャーにより露光スポット径の調整を行える様にしたものである。
30℃、85%RH環境下で、A4判のプリントを連続で2万枚出力した。連続プリント実施前後の残留電位Vrを測定した。なお、残留電位は上記評価機で画像形成後の除電光露光後の電位とした。
23℃、50%RH環境下で、露光スポット径を10、25、50μmと変化させて1ドットの直線状の静電潜像を形成した。形成した静電潜像を現像、転写して転写材上に形成された画像の線の太さをデジタルハイスコープ(キーエンス社製)で測定し、トナー像変化率Teを算出することにより細線再現性の評価を行った。トナー像変化率Teは露光スポット径に対するトナー線の太さの割合を示すもので下記式より算出した。
=(トナー線太さ(μm)/露光スポット径(μm))×100
なお、評価は下記基準で行い、◎、○、△を合格とした。すなわち、
◎:80%<Te≦120%
○:20%<Te≦167%
△:167%<Te
×:上記以外
(評価3:クラック発生の評価)
感光体作製直後、及び、40℃、90%RH環境下に300時間暴露後の感光体表面のクラック発生状況をデジタルハイスコープを用いて観察した。前記40℃、90%RH環境下での300時間暴露は感光体を上記評価機に使用されるドラムカートリッジに組み込み、クリーニングブレードが押圧された状態で行ったものである。○と△を合格とした。
△:40℃、90%RH暴露試験後にわずかにクラック発生
×:感光体作製直後のものでクラック発生が認められた
以上の結果を表1に示す。
1(1Y、1M、1C、1Bk) 感光体
2(2Y、2M、2C、2Bk) 帯電手段
3(3Y、3M、3C、3Bk) 露光手段
4(4Y、4M、4C、4Bk) 現像手段
5(5Y、5M、5C、5Bk、5b) 転写ローラ(1次転写ローラ、2次転写ローラ)
6(6Y、6M、6C、6Bk) クリーニング手段
7 無端ベルト状中間転写体ユニット
21 給紙搬送手段
24 定着手段
Claims (5)
- 導電性支持体上に直接又は中間層を介して電荷発生層、電荷輸送層および保護層を有する電子写真感光体において、
前記電荷輸送層は、紫外線吸収剤と下記一般式(1)で表される電荷輸送物質を含有し、前記保護層は、少なくとも無機粒子と重合開始剤及び硬化性化合物とを含有する塗布液を塗布後、硬化して形成されるものであることを特徴とする電子写真感光体。
- 前記紫外線吸収剤が、315nm〜400nmの間に吸収ピークを有するものであることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記保護層に含有される無機粒子が酸化チタンであることを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真感光体。
- 前記電荷発生層は、縮合多環系の電荷発生物質を含有するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
- 少なくとも、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子写真感光体の表面を帯電する帯電工程と、
前記帯電工程により帯電された前記電子写真感光体表面に発光ピーク波長が350〜500nmのLEDアレイまたは発振波長が350〜500nmの半導体レーザを用いて像露光を行って潜像形成を行う露光工程と、
前記露光工程により潜像が形成された前記電子写真感光体表面にトナーを供給してトナー画像を形成する現像工程と、
前記現像工程により前記電子写真感光体表面に形成されたトナー画像の転写を行う転写工程を有することを特徴とする画像形成方法。
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WO2015114819A1 (ja) * | 2014-01-31 | 2015-08-06 | 富士電機株式会社 | 電子写真用感光体およびその製造方法 |
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