JP2009258047A - Ad変換装置、力学量検出装置及び電子機器。 - Google Patents

Ad変換装置、力学量検出装置及び電子機器。 Download PDF

Info

Publication number
JP2009258047A
JP2009258047A JP2008110198A JP2008110198A JP2009258047A JP 2009258047 A JP2009258047 A JP 2009258047A JP 2008110198 A JP2008110198 A JP 2008110198A JP 2008110198 A JP2008110198 A JP 2008110198A JP 2009258047 A JP2009258047 A JP 2009258047A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
signal
conversion
clock signal
mechanical quantity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008110198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009258047A5 (ja
JP5561453B2 (ja
Inventor
Hirofumi Udagawa
裕文 宇田川
Sachihiro Kobayashi
祥宏 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Miyazaki Epson Corp
Original Assignee
Miyazaki Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Miyazaki Epson Corp filed Critical Miyazaki Epson Corp
Priority to JP2008110198A priority Critical patent/JP5561453B2/ja
Publication of JP2009258047A publication Critical patent/JP2009258047A/ja
Publication of JP2009258047A5 publication Critical patent/JP2009258047A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5561453B2 publication Critical patent/JP5561453B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Gyroscopes (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Abstract

【課題】アンチエリアスフィルタの調整を容易にするとともに、センサーシステム全体としての高い検出精度を維持させることができるAD変換装置及び力学量検出装置を提供すること。
【解決手段】本発明のAD変換装置10は、駆動信号に基づいて振動する振動子によって力学量を検出するセンサーモジュール10が出力する検出結果のアナログ信号12をデジタル信号に変換する。AD変換装置10は、アナログ信号12をサンプリングしてフィルタ処理を行う離散時間型フィルタ200と、離散時間型フィルタ200によってフィルタ処理されたアナログ信号202をデジタル信号に変換するAD変換処理を行うAD変換部300と、を含む。離散時間型フィルタ200は、センサーモジュール10が出力する同期クロック信号14に基づいて、AD変換処理に対するアンチエリアスフィルタとしてのフィルタ処理を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、AD変換装置、力学量検出装置及び電子機器に関する。
ジャイロセンサーはある一定の回転軸を中心とした回転運動に対する回転の速さ(回転角速度)を計測するセンサーである。今日広く使われているのは「振動ジャイロセンサー」であり「コリオリの力」を利用して回転角速度を検出する。
例えば圧電効果を利用して動作する振動ジャイロスコープでは、ジャイロ素子(水晶等の振動体)に交流電圧を加えるとコリオリ力が発生し、回転率や角速度に応じて電流が発生する。電流信号をジャイロセンサー内部で増幅し、角速度に比例した電圧が出力される。ジャイロセンサーの出力電圧は、A/D変換装置によってデジタル信号に変換されてマイクロコンピュータに取り込まれ、マイクロコンピュータによる様々な制御が行われる。例えば、ジャイロセンサーは携帯電話やデジタルカメラ等の電子機器に搭載されており、手ぶれ補正等に利用されている。
また、最近では、ジャイロセンサーがアナログフロントエンド回路やA/D変換回路とともにパッケージ化されたデジタル出力のジャイロセンサーモジュールも存在する。
特開2002−174520号公報
図16は、従来のセンサーシステムの構成例を示す図である。センサーモジュール(力学量検出装置)とマイクロコンピュータの間にAD変換装置が接続されており、AD変換装置はアンチエリアスフィルタとAD変換回路により構成されている。
ここで、アンチエリアスフィルタには連続時間型のローパスフィルタが使用される。すなわち、アンチエリアスフィルタは抵抗器、コンデンサ、トランジスタ、オペアンプ等の部品により構成される。そのため、これらの部品の精度ばらつきにより、アンチエリアスフィルタのゲイン特性や位相特性にばらつきが出やすく、調整しにくいという問題があった。
また、AD変換回路のサンプリングタイミング(チップイネーブル信号)はマイクロコンピュータが決定するたため、マイクロコンピュータのタスクにおいてAD変換回路の制御オペレーションが占める割合が無視できず、システムの負荷を増大させる要因となっていた。
さらに、AD変換回路のサンプリングタイミングをマイクロコンピュータが決定するとサンプリングジッターが発生するため、AD変換の精度を向上させることが難しくなる場合もあった。そのため、センサーモジュールの検出精度が高くてもセンサーモジュールとAD変換装置を含むセンサーシステム全体としては高い検出精度を維持することが困難な場合もあった。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、アンチエリアスフィルタの調整を容易にするとともに、センサーシステム全体としての高い検出精度を維持させることができるAD変換装置及び力学量検出装置を提供することを目的とする。
(1)本発明は、
駆動信号に基づいて振動する振動子によって力学量を検出する力学量検出装置が出力する検出結果のアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換装置であって、
前記検出結果のアナログ信号をサンプリングしてフィルタ処理を行う離散時間型フィルタと、
前記離散時間型フィルタによってフィルタ処理されたアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換処理を行うAD変換部と、を含み、
前記離散時間型フィルタは、
前記力学量検出装置が出力する同期クロック信号に基づいて、前記AD変換処理に対するアンチエリアスフィルタとしてのフィルタ処理を行うことを特徴とする。
振動子によって力学量を検出する力学量検出装置は、例えば、加速度センサーや角速度センサー(ジャイロセンサー)であってもよい。
離散時間型フィルタは、検出結果のアナログ信号を同期クロック信号でサンプリングしてフィルタ処理を行ってもよいし、検出結果のアナログ信号を同期クロック信号を分周したクロック信号でサンプリングしてフィルタ処理を行ってもよい。
AD変換処理のアンチエリアスフィルタを抵抗器、コンデンサ、トランジスタ、オペアンプ等の部品を使用して連続時間型フィルタとして構成した場合、これらの部品の精度ばらつきにより、アンチエリアスフィルタのゲイン特性や位相特性にばらつきが出やすく調整しにくい。しかし、本発明によれば、アンチエリアスフィルタを周波数精度が比較的高くジッタの小さい同期クロック信号に基づいて動作する離散時間型フィルタとして構成するので、アンチエリアスフィルタのゲイン特性や位相特性のばらつきを小さくすることができる。従って、本発明によれば、アンチエリアスフィルタの調整を容易にするとともに、センサーシステム全体としての高い検出精度を維持させることができる。
(2)本発明のAD変換装置は、
前記同期クロック信号に基づいて、前記離散時間型フィルタが前記検出結果のアナログ信号をサンプリングするためのフィルタクロック信号を生成するフィルタクロック生成部を含み、
前記フィルタクロック生成部は、
外部からの設定値に基づいて前記同期クロック信号を分周した前記フィルタクロック信号を生成するようにしてもよい。
例えば、前記フィルタクロック生成部は、前記同期クロック信号を分周して前記フィルタクロック信号を生成するクロック分周回路を含み、当該クロック分周回路の分周比は外部から可変に設定されるようにしてもよい。
本発明によれば、フィルタクロック信号の周波数を外部から設定することにより、離散時間型フィルタのカットオフ周波数が所望の周波数になるように調整することができる。従って、AD変換部によるAD変換処理の周期を変化させた場合でも、その周期変化に合わせて離散時間型フィルタのカットオフ周波数を調整することによりアンチエリアスフィルタとしての機能を確保することができる。
(3)本発明のAD変換装置は、
前記同期クロック信号に基づいて、前記AD変換処理のタイミングを制御するAD変換制御部を含むようにしてもよい。
AD変換制御部は、AD変換処理のタイミングを同期クロック信号で制御するようにしてもよいし、AD変換処理のタイミングを同期クロック信号を分周したクロック信号で制御するようにしてもよい。
本発明によれば、AD変換制御部がAD変換部によるAD変換処理のタイミングを制御するので、外部のマイクロコンピュータのタスクにおいてAD変換部の制御オペレーションが占める割合をより小さくすることができる。従って、システムの負荷をより減少させることができる。
また、AD変換部のサンプリングタイミングをマイクロコンピュータが決定するとサンプリングジッターが発生するためAD変換の精度を向上させることが難しくなるが、本発明によれば、力学量検出装置が出力する同期クロック信号に基づいてAD変換処理のタイミングが制御されるので、同期クロック信号の周波数精度でセンサーシステム全体としての検出処理を行うことができる。
(4)本発明のAD変換装置において、
前記AD変換制御部は、
外部からの設定値に基づいた周期で前記AD変換処理が行われるように制御するようにしてもよい。
例えば、前記AD変換制御部は、前記同期クロック信号に基づいてカウント動作をするカウンタ回路を含み、当該カウンタ回路のカウント値に基づいて前記AD変換処理のタイミングを制御し、当該カウンタ回路のカウント数は外部から可変に設定されるようにしてもよい。
また、例えば、AD変換装置は、前記同期クロック信号に基づいて、前記AD変換制御部を動作させるためのAD変換制御クロック信号を生成するAD変換制御クロック生成部を含み、前記AD変換制御クロック生成部は、前記同期クロック信号を分周して前記AD変換制御クロック信号を生成するクロック分周回路を含み、当該クロック分周回路の分周比は外部から可変に設定されるようにしてもよい。
本発明によれば、外部からの設定値に基づいてAD変換部によるAD変換処理の周期を簡単に変更することができる。従って、外部のマイクロコンピュータからの設定値によって、AD変換の精度を上げたい時はAD変換処理の周期を短くし、AD変換の精度を下げてもよい時はAD変換処理の周期を長くすることにより、マイクロコンピュータのタスクにおいてAD変換部の制御オペレーションが占める割合をリアルタイムに変化させることができる。従って、システムの負荷を最適な状態に近づけることができる。
(5)本発明のAD変換装置において、
前記離散時間型フィルタは、スイッチトキャパシタフィルタであってもよい。
(6)本発明のAD変換装置において、
n(n≧2)個の前記力学量検出装置の各々に対応して設けられたn個の前記離散時間型フィルタと、
n個の前記離散時間型フィルタによってフィルタ処理されたn個のアナログ信号から時分割に1のアナログ信号を順に選択するフィルタ選択部を含み、
前記AD変換部は、
前記フィルタ選択部によって時分割に順に選択されたアナログ信号に対して前記AD変換処理を行い、
n個の前記離散時間型フィルタは、
n個の前記力学量検出装置が略同じタイミングでそれぞれ検出したn個のアナログ信号に対してそれぞれフィルタ処理したn個のアナログ信号が前記フィルタ選択部によって時分割に順に選択されるように、それぞれ位相遅延が調整されているようにしてもよう。
本発明によれば、n個の力学量検出装置の検出結果に対して1つのAD変換部が時分割にAD変換処理を行うことができる。従って、AD変換装置に使用される部品の数やチップの面積を削減することができる。
(7)本発明は、
上記のいずれかに記載のAD変換装置と、
前記力学量検出装置と、
前記AD変換装置により前記検出結果のアナログ信号がAD変換されたデジタル信号に基づいて処理を行う処理部と、を含むことを特徴とする電子機器である。
(8)本発明は、
駆動信号に基づいて振動し、外部から加えられた力学量に応じて変調されたアナログ信号を出力する振動子と、
前記駆動信号と同じ周波数の同期クロック信号を生成する同期クロック生成回路と、
前記振動子が出力するアナログ信号又は当該アナログ信号を増幅した信号に対して前記同期クロック信号に基づいて同期検波を行い、力学量に応じて復調された信号成分を含むアナログ信号を生成する同期検波回路と、
前記同期検波回路が出力するアナログ信号をサンプリングしてフィルタ処理を行う離散時間型フィルタと、
前記離散時間型フィルタによってフィルタ処理されたアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換処理を行うAD変換部と、を含み、
前記離散時間型フィルタは、
前記同期クロック信号に基づいて、前記同期検波により発生する不要信号を減衰させるためのフィルタとしてのフィルタ処理と、前記AD変換処理に対するアンチエリアスフィルタとしてのフィルタ処理を行うことを特徴とする力学量検出装置である。
力学量検出装置は、
前記振動子が出力するアナログ信号を増幅する増幅回路を含み、
前記同期検波回路は、
前記増幅回路が出力する信号に対して前記同期検波を行うようにしてもよい。
AD変換処理のアンチエリアスフィルタを抵抗器、コンデンサ、トランジスタ、オペアンプ等の部品を使用して連続時間型フィルタとして構成した場合、これらの部品の精度ばらつきにより、アンチエリアスフィルタのゲイン特性や位相特性にばらつきが出やすく調整しにくい。しかし、本発明によれば、アンチエリアスフィルタを同期クロック信号に基づいて動作する離散時間型フィルタとして構成するので、アンチエリアスフィルタのゲイン特性や位相特性のばらつきを小さくすることができる。従って、本発明によれば、アンチエリアスフィルタの調整を容易にするとともに、センサーシステム全体としての高い検出精度を維持させることができる。
また、本発明によれば、離散時間型フィルタは、同期検波により発生する不要信号を減衰させるためのフィルタとAD変換処理に対するアンチエリアスフィルタの両方の機能を果たす。従って、力学量検出装置に使用される部品の数やチップの面積を削減することができる。
(9)本発明の力学量検出装置は、
前記同期クロック信号に基づいて、前記離散時間型フィルタが前記検出結果のアナログ信号をサンプリングするためのフィルタクロック信号を生成するフィルタクロック生成部を含み、
前記フィルタクロック生成部は、
外部からの設定値に対応する周波数を有する前記フィルタクロック信号を生成するようにしてもよい。
(10)本発明の力学量検出装置は、
前記同期クロック信号に基づいて、前記AD変換処理のタイミングを制御するAD変換制御部を含むようにしてもよい。
(11)本発明の力学量検出装置において、
前記AD変換制御部は、
外部からの設定値に対応する分周比で前記同期クロックを分周した周期で前記AD変換処理が行われるように制御するようにしてもよい。
(12)本発明の力学量検出装置において、
前記離散時間型フィルタは、スイッチトキャパシタフィルタであってもよい。
(13)本発明は、
上記のいずれかに記載の力学量検出装置と、
前記力学量検出装置の検出結果に基づいて処理を行う処理部と、を含むことを特徴とする電子機器である。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.AD変換装置
1−1.対象となる力学量検出装置
図1は、本実施形態のAD変換装置によるAD変換処理のターゲットとなるアナログ信号を生成する力学量検出装置について説明するための図である。
力学量検出装置(センサーモジュール)10は、駆動信号102、104に基づいて振動する振動子110によって力学量を検出し、検出データ信号12(検出結果のアナログ信号)を出力する。駆動信号102、104は、例えば、発振回路100(例えば、水晶発振器やセラミックレゾネータによる発振回路)が出力する発振信号であってもよい。
振動子110は、発振回路100の発振周波数(駆動信号102、104の周波数(駆動周波数))で振動することにより、差動信号112、114として、例えば、角速度や加速度等の力学量を検出する。ここで、差動信号112、114は、力学量に応じた変調度で駆動信号102、104が変調された信号である。例えば、振動子110は、振動方向と直交する方向に加わる力(コリオリ力)により、駆動信号102、104と位相が±π/2ずれて振幅変調(AM変調)された差動信号102、104を出力する。
プリアンプ120は差動信号102、104を差動増幅して増幅信号122を出力する。
発振クロック106は、位相調整回路150によって位相をπ/2遅延し、同期クロック信号14を出力する。
同期検波回路130は、AM変調された増幅信号122に対して、発振回路100が出力する発振クロック106をπ/2遅延させた同期クロック信号14(駆動周波数を有するクロック信号)により同期検波(狭義には乗算)を行い、同期検波信号132を出力する。ここで、同期検波によりDC付近の周波数帯域に検波信号が生成されるが、同時に、駆動周波数の2倍の周波数帯域に不要な信号が発生する。すなわち、同期検波信号132は、DC付近の周波数帯域の検波信号成分と駆動周波数の2倍の周波数帯域の不要な信号成分を含んでいる。
同期検波用フィルタ140は、同期検波信号132からこの不要な信号成分を除去した検出データ信号12(アナログ信号)を生成するローパスフィルタとして機能する。同期検波用フィルタ140は、連続時間型フィルタであってもよいし、離散時間型フィルタであってもよい。例えば、同期検波用フィルタ140は、同期クロック信号14により動作するスイッチトキャパシタフィルタ(Switched Capacitor Filter(SCF))として構成することができる。
発振回路100を水晶発振器による発振回路として構成した場合、駆動信号102、104のジッタが極めて小さい。また、駆動信号102、104に同期した同期クロック信号14のジッタも極めて小さい。従って、力学量検出装置10(センサーモジュール)は高い検出精度で検出データ信号12を生成することができる。
1−2.AD変換装置の第1構成例
図2は、本実施形態のAD変換装置の第1の構成例について説明するための図である。
AD変換装置20−1は、センサーモジュール10が出力する検出結果のアナログ信号をデジタル信号に変換する処理を行う。
センサーモジュール10は、駆動信号に基づいて振動する振動子によって力学量を検出する力学量検出装置であり、例えば、図1のように構成されている。センサーモジュール10としては、角速度センサー(ジャイロセンサー)モジュールや、加速度センサーモジュール等が考えられる。
AD変換装置20−1は、離散時間型アンチエリアスフィルタ200、AD変換部300及びフィルタクロック生成部400を含む。
離散時間型アンチエリアスフィルタ200は、AD変換部300の前段に配置され、センサーモジュール10が出力する検出結果のアナログ信号(図1の検出データ信号12)をサンプリングしてフィルタ処理を行う。離散時間型アンチエリアスフィルタ200は、センサーモジュール10が出力する同期クロック信号14(図1の同期クロック信号14)に基づいて、AD変換部300によるAD変換処理に対するアンチエリアスフィルタとしてのフィルタ処理を行い、AD変換器300のサンプリングによりDC付近の周波数帯域に折り返すノイズをあらかじめ無視できる程度にまで減衰させたアナログ信号202を出力する。離散時間型アンチエリアスフィルタ200は、例えば、スイッチトキャパシタフィルタ(SCF)であってもよい。
AD変換部300は、離散時間型アンチエリアスフィルタ200によってフィルタ処理されたアナログ信号202をNビットのデジタル信号22に変換するAD変換処理を行う。AD変換部300は、マイクロコンピュータ30が出力するチップイネーブル信号(CE)31及びクロック信号32によりAD変換処理のタイミングが制御される。すなわち、AD変換部300は、例えば、チップイネーブル信号(CE)31がローレベルにある期間において、クロック信号32に同期してアナログ信号202をサンプリングし、AD変換処理を行ってデジタル信号22を生成する。
AD変換部300は、フラッシュ型(並列比較型)、パイプライン型、逐次比較型、デルタシグマ方式等の既知の様々なタイプのAD変換回路により構成することができる。
マイクロコンピュータ30は、チップイネーブル信号(CE)31をハイレベルからローレベルに変化させた後、デジタル信号22を取り込む。AD変換部300がAD変換処理を終了するまでウェイトしてからチップイネーブル信号(CE)31をローレベルからハイレベルに変化させてデジタル信号の取り込みを終了する。すなわち、チップイネーブル信号(CE)31は、マイクロコンピュータ30がAD変換部300によるAD変換処理の期間を制御する。
フィルタクロック生成部400は、同期クロック信号14に基づいて、離散時間型アンチエリアスフィルタ200がセンサーモジュール10の検出結果のアナログ信号12をサンプリングするためのフィルタクロック信号402を生成する。
図3は、AD変換装置の第1の構成例におけるフィルタクロック生成部の構成例について説明するための図である。
フィルタクロック生成部400は、例えば、プリセットデータ410、ダウンカウンタ420、デコーダ430等により構成することができる。
ダウンカウンタ420は、例えば、同期クロック信号14の立ち上がりエッジに同期してダウンカウントする処理を行う。
デコーダ430は、ダウンカウンタ420のカウント値422をデコードしてフィルタクロック信号402を生成する処理を行う。また、ダウンカウンタ420のカウント値422が0の時にロード信号432を生成する。ダウンカウンタ420は、同期クロック信号14の立ち上がりエッジに同期してロード信号432を検出するとプリセットデータ410をロードし、カウント値422が0になるまでダウンカウントする処理を繰り返す。
すなわち、フィルタクロック生成部400は、ダウンカウンタ420がプリセットデータ410の値(m−1)から0までダウンカウントする処理を繰り返すことにより、同期クロック信号14をm分周してフィルタクロック信号402を生成するクロック分周回路として機能する。
なお、プリセットデータ410が2k−1−1(k≧2)である場合は、ダウンカウンタ420(バイナリカウンタ)が0までダウンカウントすると自動的に2k−1−1に戻るので、ダウンカウンタ420の最上位ビットの信号をフィルタクロック信号402(同期クロック信号14の2k−1分周クロック信号)とすればデコーダ430は不要である。
一般に、AD変換部300によるAD変換処理のアンチエリアスフィルタを抵抗器、コンデンサ、トランジスタ、オペアンプ等の部品を使用して連続時間型フィルタとして構成した場合、これらの部品の精度ばらつきにより、アンチエリアスフィルタのゲイン特性や位相特性にばらつきが出やすく調整しにくい。しかし、本実施形態のAD変換装置によれば、アンチエリアスフィルタを周波数精度が比較的高くジッタの小さい同期クロック信号14に基づいて動作する離散時間型アンチエリアスフィルタ200として構成するので、アンチエリアスフィルタのゲイン特性や位相特性のばらつきを小さくすることができる。従って、本実施形態のAD変換装置によれば、アンチエリアスフィルタの調整を容易にするとともに、センサーシステム全体としての高い検出精度を維持させることができる。
1−3.AD変換装置の第2構成例
図4は、本実施形態のAD変換装置の第2の構成例について説明するための図である。
AD変換装置20−2は、図2のAD変換装置20−1のフィルタクロック生成部400をフィルタクロック生成部450に置き換えた構成になっている。
フィルタクロック生成部450は、マイクロコンピュータ30からの設定値34に対応する周波数を有するフィルタクロック信号452を生成する。
AD変換装置20−2のフィルタクロック生成部450以外の構成は図2のAD変換装置20−1と同じ構成であるため同じ番号を付しており、その説明を省略する。
図5は、AD変換装置の第2の構成例におけるフィルタクロック生成部の構成例について説明するための図である。
フィルタクロック生成部450は、例えば、ダウンカウンタ420、デコーダ430、セレクタ460等により構成することができる。デコーダ430の構成は、図3のデコーダ430と同じ構成であるため同じ番号を付しており、その説明を省略する。
ダウンカウンタ420は、図3のダウンカウンタ420と同じ構成であるため同じ番号が付されているが、同期クロック信号14の立ち上がりエッジに同期してロード信号432を検出するとプリセットデータ設定値34をロードする処理において図3のダウンカウンタ420の処理と異なる。すなわち、プリセットデータ設定値34に応じてダウンカウンタ420のダウンカウント周期が変化する。その結果、デコーダ430が出力する分周クロック信号434の分周比もプリセットデータ設定値34に応じて変化する。
セレクタ460はプリセットデータ設定値34に応じて同期クロック信号14又は分周クロック信号434のいずれかを選択してフィルタクロック信号452を生成する。例えば、同期クロック信号14をm分周したフィルタクロック信号452を生成するためのプリセットデータ設定値34をm−1とすると、セレクタ460は、プリセットデータ設定値34が0の時は同期クロック信号14を選択し、プリセットデータ設定値34が1以上の時は分周クロック信号434を選択するように構成してもよい。
すなわち、フィルタクロック生成部450は、マイクロコンピュータ30から入力されるプリセットデータ値34に対応する周波数を有するフィルタクロック信号452を生成する。
なお、プリセットデータ設定値34が2k−1−1(k≧2)である場合は、ダウンカウンタ420(バイナリカウンタ)が0までダウンカウントすると自動的に2k−1−1に戻るので、ダウンカウンタ420の最上位ビットの信号を分周クロック信号434(同期クロック信号14の2k−1分周クロック信号)とすればデコーダ430は不要である。
本実施形態のAD変換装置によれば、フィルタクロック信号452の周波数(同期クロック信号14に対する分周比)を外部から設定することにより、離散時間型アンチエリアスフィルタ200のカットオフ周波数が所望の周波数になるように調整することができる。従って、AD変換部300によるAD変換処理の周期を変化させた場合でも、その周期変化に合わせて離散時間型アンチエリアスフィルタ200のカットオフ周波数を調整することによりアンチエリアスフィルタとしての機能を確保することができる。
1−4.AD変換装置の第3構成例
図6は、本実施形態のAD変換装置の第3の構成例について説明するための図である。
AD変換装置20−3は、図2のAD変換装置20−1にAD変換制御部500が追加されている。
AD変換制御部500は、同期クロック信号14に基づいて、AD変換部300によるAD変換処理のタイミングを制御する。より具体的には、AD変換制御部500は、同期クロック信号14に同期してAD変換部300のチップイネーブル信号(CE)502及びストローブ信号24を生成し、AD変換部300によるAD変換処理のタイミングを制御する。すなわち、AD変換制御部500は、チップイネーブル信号(CE)502をハイレベルからローレベルに変化させた後、AD変換部300がAD変換処理を終了するまでウェイトしてからチップイネーブル信号(CE)502をローレベルからハイレベルに変化させる。また、ストローブ信号24の立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジをトリガとして、AD変換部300はデジタル信号22を出力する。また、マイクロコンピュータ30はストローブ信号24を使ってデジタル信号22を受信する。すなわち、図2のAD変換装置20−1のようにマイクロコンピュータ30がAD変換処理のタイミングを制御するのではなく、AD変換制御部500がAD変換部300によるAD変換処理の期間を制御する。
AD変換部300が出力するデジタル信号22はストローブ信号24に同期してマイクロコンピュータ30のポートに送信される。マイクロコンピュータ30は、当該ポートがフル状態になると割り込みを発生させてAD変換結果を取り込む。すなわち、マイクロコンピュータ30は、AD変換部300がAD変換処理を行っている間ウェイトする必要がないため、CPU(図示しない)が他のタスクを実行することができる。
さらに、マイクロコンピュータ30にDMA(Direct Memory Access)コントローラを組み込んでおき、デジタル信号22が入力されるポートがフルになり割り込みが発生すると、DMAコントローラがバスを占有してポートに蓄えられたデータをメモリに転送する処理を行うようにすれば、AD変換処理によるCPUの負荷をなくすことができる。
AD変換装置20−3のAD変換制御部500以外の構成は図2のAD変換装置20−1と同じ構成であるため同じ番号を付しており、その説明を省略する。
図7は、AD変換装置の第3の構成例におけるAD変換制御部の構成例について説明するための図である。
AD変換制御部500は、例えば、プリセットデータ510、タイマー(ダウンカウンタ)520、ステートマシン530、デコーダ540等により構成することができる。
タイマー520は、例えば、同期クロック信号14の立ち上がりエッジに同期してダウンカウントすることにより、プリセットデータ510に対応する時間を計測する処理を行う。タイマー520は、プリセットデータ510に対応する時間を計測する毎に計測時間終了信号522を生成する。
ステートマシン530は、タイマー520が生成する計測時間終了信号522をトリガとして状態(ステート)を遷移させる。ステートマシン530は、現在のステートを示すステート信号532を出力する。
デコーダ540は、ステート信号532をデコードし、ステートマシン530が所定のステートにある時にAD変換部300のチップイネーブル信号(CE)502及びストローブ信号24を生成する処理を行う。
AD変換部300はチップイネーブル信号(CE)502がローレベルにある期間において、ストローブ信号24の立ち上がりエッジまたは立ち下がりエッジをトリガとして、デジタル信号22を出力する。
本実施形態のAD変換装置によれば、AD変換制御部500がAD変換部300によるAD変換処理のタイミングを制御するので、外部のマイクロコンピュータ30のタスクにおいてAD変換部300の制御オペレーションが占める割合をより小さくすることができる。従って、システムの負荷をより減少させることができる。
また、AD変換部300のサンプリングタイミングをマイクロコンピュータ30が決定するとサンプリングジッターが発生するためAD変換の精度を向上させることが難しくなるが、本実施形態のAD変換装置によれば、センサーモジュール10が出力する同期クロック信号14に基づいてAD変換処理のタイミングが制御されるので、同期クロック信号14の周波数精度でセンサーシステム全体としての検出処理を行うことができる。
1−5.AD変換装置の第4構成例
図8は、本実施形態のAD変換装置の第4の構成例について説明するための図である。
AD変換装置20−4は、図6のAD変換装置20−3のフィルタクロック生成部400及びAD変換制御部500を、それぞれフィルタクロック生成部450及びAD変換制御部550に置き換えた構成になっている。
フィルタクロック生成部450は、図4及び図5で説明したフィルタクロック生成部450と同じ構成であり、その説明を省略する。
AD変換制御部550は、マイクロコンピュータ30からの設定値(同期クロック信号14に対する分周比)36に対応する周期でAD変換部300によるAD変換処理が行われるように制御する。
AD変換装置20−4のフィルタクロック生成部450及びAD変換制御部550以外の構成は図6のAD変換装置20−3と同じ構成であるため同じ番号を付しており、その説明を省略する。
図9は、AD変換装置の第4の構成例におけるAD変換制御部の構成例について説明するための図である。
AD変換制御部550は、例えば、タイマー(ダウンカウンタ)520、ステートマシン530、デコーダ540等により構成することができる。ステートマシン530及びデコーダ540の構成は、図7のステートマシン530及びデコーダ540と同じ構成であるため同じ番号を付しており、その説明を省略する。
タイマー520は、図7のタイマー520と同じ構成であるため同じ番号が付されているが、同期クロック信号14の立ち上がりエッジに同期してプリセットデータ設定値36をロードする処理において図7のタイマー520の処理と異なる。すなわち、プリセットデータ設定値36に応じてタイマー520のダウンカウント周期が変化する。その結果、デコーダ540が出力するAD変換部300のチップイネーブル信号(CE)552がローにある期間及びストローブ信号24もプリセットデータ設定値36に応じて変化する。
すなわち、AD変換制御部550は、マイクロコンピュータ30から入力されるプリセットデータ設定値(同期クロック信号14に対する分周比)36に対応する周期でAD変換部300によるAD変換処理が行われるように制御する。
本実施形態のAD変換装置によれば、外部のマイクロコンピュータ30からの設定値36に基づいてAD変換部300によるAD変換処理の周期を簡単に変更することができる。従って、マイクロコンピュータ30からの設定値36によって、AD変換の精度を上げたい時はAD変換処理の周期を短くし、AD変換の精度を下げてもよい時はAD変換処理の周期を長くすることにより、マイクロコンピュータ30のタスクにおいてAD変換部300の制御オペレーションが占める割合をリアルタイムに変化させることができる。従って、システムの負荷を最適な状態に近づけることができる。
また、本実施形態のAD変換装置によれば、AD変換部300によるAD変換処理の周期を変化させた場合でも、それに合わせてフィルタクロック信号452の周波数を外部から設定することにより、離散時間型アンチエリアスフィルタ200のカットオフ周波数が所望の周波数になるように調整することができる。従って、AD変換部300によるAD変換処理の周期を変化させた場合でも、離散時間型アンチエリアスフィルタ200を最適なアンチエリアスフィルタとして機能させることができる。
1−6.AD変換装置の第5構成例
図10は、本実施形態のAD変換装置の第5の構成例について説明するための図である。
AD変換装置20−5は、n(n≧2)個の離散時間型アンチエリアスフィルタ200−1〜200−n、AD変換部300、n個のフィルタクロック生成部450−1〜450−n、AD変換制御部550、マルチプレクサ700等により構成されている。
離散時間型アンチエリアスフィルタ200−1〜200−nは、n個のセンサーモジュール10−1〜10−nの各々に対応して設けられ、センサーモジュール10−1〜10−nがそれぞれ出力する検出結果のアナログ信号12−1〜12−nをそれぞれサンプリングしてフィルタ処理を行う。
フィルタクロック生成部450−1〜450−nは、センサーモジュール10−1〜10−nがそれぞれ出力する同期クロック信号14−1〜14−nに基づいて、離散時間型アンチエリアスフィルタ200−1〜200−nがアナログ信号12−1〜12−nをサンプリングするためのフィルタクロック信号452−1〜452−nをぞれぞれ生成する処理を行う。また、フィルタクロック生成部450−1〜450−nは、マイクロコンピュータ30からの設定値34−1〜34−nに対応する周波数を有するフィルタクロック信号452−1〜452−nをぞれぞれ生成するように構成されていてもよい。例えば、フィルタクロック生成部450−1〜450−nの各々は、図5と同じ構成であってもよい。
AD変換制御部550は、同期クロック信号14−1〜14−nのいずれか(例えば、同期クロック信号14−1)に基づいて、AD変換部300によるAD変換処理のタイミングを制御する。より具体的には、AD変換制御部550は、例えば、同期クロック信号14−1に同期してAD変換部300のチップイネーブル信号(CE)552及びストローブ信号24を生成し、AD変換部300によるAD変換処理のタイミングを制御する。また、AD変換制御部550は、マイクロコンピュータ30からの設定値(同期クロック信号14−1に対する分周比)36に対応する周期でAD変換部300によるAD変換処理が行われるように制御するように構成されていてもよい。例えば、AD変換制御部550は、図9と同じ構成であってもよい。
また、AD変換制御部550は、マルチプレクサ700のデータ選択信号554を生成するようにしてもよい。例えば、AD変換制御部550は、図9に示す構成のデコーダ540においてデータ選択信号554を生成するようにしてもよい。
マルチプレクサ700は、フィルタ選択部として機能し、離散時間型アンチエリアスフィルタ200−1〜200−nによってそれぞれフィルタ処理されたn個のアナログ信号202−1〜202−nから時分割に1のアナログ信号を順に選択して選択アナログ信号702を生成する処理を行う。ここで、マルチプレクサ700は、データ選択信号554に従い、アナログ信号202−1〜202−nから時分割に1のアナログ信号を順に選択して選択アナログ信号702を生成する。マルチプレクサ700は、例えば、データ選択信号554が0〜n−1の値である時にそれぞれアナログ信号202−1〜202−nが選択されるように構成されていてもよい。
AD変換部300は、マルチプレクサ700が選択した選択アナログ信号702をNビットのデジタル信号22に変換するAD変換処理を行う。
すなわち、AD変換装置20−5は、センサーモジュール10−1〜10−nの検出結果のアナログ信号12−1〜12−nを時分割に順にAD変換してデジタル信号22を出力する。
図11は、第5の構成例のAD変換装置の動作タイミングについて説明するためのタイミングチャート図である。
図10で説明したように、AD変換装置20−5は、センサーモジュール10−1〜10−nの検出結果のアナログ信号12−1〜12−nを時分割に順にAD変換してデジタル信号22を出力する。
例えば、時刻t〜tにおけるセンサーモジュール10−1〜10−nの検出結果のアナログ信号12−1〜12−nが時分割にAD変換の対象となる。そのため、アナログ信号12−1〜12−nがアンチエリアスフィルタ200−1〜200−nによってそれぞれフィルタ処理されたアナログ信号202−1〜202−nが、例えば、それぞれ時刻t〜t、時刻t〜t、・・・、時刻t〜tにおいてAD変換の対象となるように、マルチプレクサ700のデータ選択信号554は、時刻t〜t、時刻t〜t、・・・、時刻t〜tにおいてそれぞれ、0、1、・・・、n−1になる。
ここで、マルチプレクサ700はデータ選択信号554に従って時刻t〜tにおいてアナログ信号202−1を選択するので、時刻t〜tにおけるアナログ信号202−1は時刻t〜tにおけるアナログ信号12−1がフィルタ処理された信号である必要がある。そこで、アンチエリアスフィルタ200−1の位相遅延pd1がt−tにほぼ等しくなるように調整される。
また、マルチプレクサ700はデータ選択信号554に従って時刻t〜tにおいてアナログ信号202−2を選択するので、時刻t〜tにおけるアナログ信号202−2は時刻t〜tにおけるアナログ信号12−2がフィルタ処理された信号である必要がある。そこで、アンチエリアスフィルタ200−2の位相遅延pd2がt−tにほぼ等しくなるように調整される。同様に、アンチエリアスフィルタ200−nの位相遅延pdnがt−tにほぼ等しくなるように調整される。
次に、時刻t〜tにおけるセンサーモジュール10−1〜10−nの検出結果のアナログ信号12−1〜12−nがそれぞれ時刻t〜t、時刻t〜t、・・・、時刻t〜t10においてAD変換の対象となり、時分割にAD変換処理が行われる。
ここで、例えば、フィルタクロック信号452−1〜452−nの周波数を変更(すなわち、SCF回路のスイッチング周期を変更)することにより、アンチエリアスフィルタ200−1〜200−nの位相遅延を調整するようにしてもよい。また、例えば、SCF回路の容量値を変更することによりアンチエリアスフィルタ200−1〜200−nの位相遅延を調整するようにしてもよい。
本実施形態のAD変換装置によれば、n個のセンサーモジュール10−1〜10−nの検出結果12−1〜12−nに対して1つのAD変換部300が時分割にAD変換処理を行うことができる。従って、本実施形態のAD変換装置に使用される部品の数やチップの面積を削減することができる。
2.力学量検出装置
図12は、本実施形態の力学量検出装置の構成例について説明するための図である。
力学量検出装置(センサーモジュール)800は、駆動信号812、814に基づいて振動する振動子820によって力学量を検出し、検出データ信号802(デジタル信号)を出力する。駆動信号812、814は、例えば、発振回路810(例えば、水晶発振器やセラミックレゾネータによる発振回路)が出力する発振信号であってもよい。
発振回路810は、駆動信号812、814に同期した発振クロック816を生成する処理を行う。発振回路810は、発振クロック生成回路として機能する。
振動子820に、駆動信号812と、それに位相がπずれた逆位相の駆動信号814が入力されると、図示しない振動片が振動する。この振動を駆動振動とする。そして振動片に角速度が生じた場合、駆動振動と直交する方向にコリオリ力が働く。コリオリ力によって、駆動振動に対して位相がπ/2遅れた検出対象振動が生じる。振動子820は、圧電効果を利用して振動を電流や電圧に変換してアナログ信号(差動信号822、824)を出力する。この際、アナログ信号には、検出対象振動に起因する信号のほか、駆動振動が漏れることに起因する信号が重畳された信号が出力される。
以上のようにして、振動子820は外部から加えられた角速度に応じて駆動信号812および814と位相がπ/2ずれた変調されたアナログ信号(差動信号822、824)を出力する。
プリアンプ830は差動信号822、824を差動増幅して増幅信号832を出力する。
同期検波回路840は、AM変調された増幅信号832に対して、発振回路810が出力する発振クロック816の位相をπ/2遅延させた同期クロック信号882により同期検波(狭義には乗算)を行い、同期検波信号842を出力する。発振クロック816をπ/2遅延させるのは位相調整回路880が行う。ここで、同期検波によりDC付近の周波数帯域に検波信号が生成されるが、同時に、駆動周波数の2倍の周波数帯域に不要な信号が発生する。すなわち、同期検波信号842は、DC付近の周波数帯域の検波信号成分と駆動周波数の2倍の周波数帯域の不要な信号成分を含んでいる。
離散時間型フィルタ850は、ローパスフィルタとして機能する。また、離散時間型フィルタ850は、AD変換回路860のサンプリングによりDC付近の周波数帯域に折り返すノイズをあらかじめ無視できる程度にまで低減するアンチエリアスフィルタとしても機能する。離散時間型フィルタ850は、例えば、スイッチトキャパシタフィルタ(SCF)であってもよい。
AD変換回路860は、離散時間型フィルタ850によってフィルタ処理されたアナログ信号852をNビットのデジタル信号862に変換するAD変換処理を行う。AD変換回路860は、フラッシュ型(並列比較型)、パイプライン型、逐次比較型、デルタシグマ方式等の既知の様々なタイプのAD変換回路により構成することができる。
AD変換制御回路870は、同期クロック信号882に基づいて、AD変換回路860によるAD変換処理のタイミングを制御する。より具体的には、AD変換制御回路870は、同期クロック信号882に基づいてAD変換回路860のチップイネーブル信号(CE)872及びクロック信号874を生成し、AD変換回路860によるAD変換処理のタイミングを制御する。すなわち、AD変換制御回路870は、チップイネーブル信号(CE)872をハイレベルからローレベルに変化させた後、AD変換回路860がAD変換処理を終了するまでウェイトしてからチップイネーブル信号(CE)872をローレベルからハイレベルに変化させる。すなわち、AD変換制御回路870がAD変換回路860によるAD変換処理のタイミングを制御する。
また、AD変換制御回路870は、AD変換回路860が出力するデジタル信号862をシリアルデータ802に変換してストローブ信号804とともにマイクロコンピュータ900のポートに送信するようにしてもよい。マイクロコンピュータ900は、当該ポートがフル状態になると割り込みを発生させてAD変換結果を取り込む。すなわち、マイクロコンピュータ900は、AD変換回路860がAD変換処理を行っている間ウェイトする必要がないため、CPU(図示しない)が他のタスクを実行することができる。
なお、同期検波回路840が出力するアナログ信号842に対してAD変換処理を行う回路(806)の構成は、例えば、図1〜図11で説明したAD変換装置20−1〜20−5と同じ構成に置き換えてもよい。
一般に、AD変換回路860によるAD変換処理のアンチエリアスフィルタを抵抗器、コンデンサ、トランジスタ、オペアンプ等の部品を使用して連続時間型フィルタとして構成した場合、これらの部品の精度ばらつきにより、アンチエリアスフィルタのゲイン特性や位相特性にばらつきが出やすく調整しにくい。しかし、本実施形態の力学量検出装置によれば、アンチエリアスフィルタを周波数精度が比較的高くジッタの小さい同期クロック信号882に基づいて動作する離散時間型フィルタ850として構成するので、アンチエリアスフィルタのゲイン特性や位相特性のばらつきを小さくすることができる。従って、本実施形態の力学量検出装置によれば、アンチエリアスフィルタの調整を容易にするとともに、センサーシステム全体としての高い検出精度を維持させることができる。
また、本実施形態の力学量検出装置によれば、離散時間型フィルタ850は、ローパスフィルタの機能とAD変換処理に対するアンチエリアスフィルタの両方の機能を果たす。従って、本実施形態の力学量検出装置に使用される部品の数やチップの面積を削減することができる。
また、本実施形態の力学量検出装置によれば、離散時間型フィルタ850やAD変換回路870に供給されるクロック信号は、マイクロコンピュータ900から供給されるのではなく、同期クロック信号882に基づいて生成される。従って、本実施形態の力学量検出装置の検出精度を同期クロック信号882の周波数精度で保証することができる。また、マイクロコンピュータ900からクロック信号を供給する必要がないので、本実施形態の力学量検出装置を1チップで実現する場合にはピン数を削減することができる。
図13(A)、図13(B)は、力学量検出装置の構成例における位相調整回路によるサンプリングタイミングの調整について説明するための図である。
図13(A)は、同期検波回路840の入力信号832及び同期クロック信号882の波形の一例を示す図である。
同期検波回路840の入力信号832には、同期クロック信号882の周波数帯域において、検出対象信号(変調信号)834以外に検出振動に対して位相がπ/2進んだ駆動振動が漏れることに起因して発生する不要信号836が含まれる。不要信号836は、検出対象信号834に対してπ/2の位相が進んでいる。
図13(B)は、同期検波回路840の出力信号842の波形の一例を示す図である。
同期検波回路840の出力信号842は、DC付近の周波数帯域において検出対象信号844を含み、同期クロック信号882の周波数(駆動周波数)の2倍の周波数帯域において不要信号846を含む。離散時間型フィルタ850によって正の成分と負の成分が打ち消すあうことで不要信号を除去している。
本実施形態の力学量検出装置によれば、離散時間型フィルタ850が、同期検波回路840の出力信号842をサンプリングする際に、同期クロック信号882の周波数の2倍の周波数帯域の不要信号に伴う折り返しノイズを効果的に減衰させることができる。従って、センサーシステム全体としての検出精度を向上させることができる。
3.電子機器
図14に、本実施の形態の電子機器のブロック図の一例を示す。本電子機器1000は、マイクロコンピュータ910、入力部920、メモリ930、電源生成部940、出力部950、アナログ出力センサーモジュール960、AD変換装置970を含む。
入力部920は、種々のデータを入力するためのものである。
センサーモジュール960は、駆動信号に基づいて振動する振動子によって力学量を検出し、検出結果のアナログ信号をAD変換装置970に出力する処理を行う。
AD変換装置970は、センサーモジュール960が出力する検出結果のアナログ信号をデジタル信号に変換する処理を行う。
マイクロコンピュータ910は、入力部920により入力されたデータに基づいて種々の処理を行う。また、マイクロコンピュータ910は、センサーモジュール960の検出結果のアナログ信号がAD変換装置970によりAD変換されたデジタル信号に基づいて検出結果の解析処理等を行う。
メモリ930は、マイクロコンピュータ910などの作業領域となるものである。
電源生成部940は、電子機器1000で使用される各種電源を生成するためのものである。
出力部950は、マイクロコンピュータ910の解析処理結果等を出力するためのものである。
AD変換装置970として本実施の形態のAD変換装置を組み込むことにより、コストパフォーマンスの高い電子機器を提供することができる。
図15に、本実施の形態の電子機器のブロック図の他の一例を示す。本電子機器1100は図14の電子機器1000のアナログ出力センサーモジュール960及びAD変換装置970をデジタル出力センサーモジュール980に置き換えた構成になっている。
センサーモジュール980は、駆動信号に基づいて振動する振動子によって力学量を検出し、検出結果のデジタル信号をマイクロコンピュータ910に出力する処理を行う。マイクロコンピュータ910は、センサーモジュール980の検出結果のデジタル信号に基づいて検出結果の解析処理等を行う。
電子機器1100のセンサーモジュール980以外の構成は図14の電子機器1000と同じ構成であるため同じ番号を付しており、その説明を省略する。
センサーモジュール980として本実施の形態の力学量検出装置を組み込むことにより、コストパフォーマンスの高い電子機器を提供することができる。
図14及び図15に示した本実施形態を利用できる電子機器としては、移動体やロボットの姿勢検出や姿勢制御を行う装置、バーチャルリアリティ等に使用されるヘッドマウントディスプレイ、頭の姿勢角度を検出するトラッカー、3Dゲームパッド等を使用するゲーム機、デジタルカメラ、携帯電話機、携帯型情報端末、カーナビゲーションシステム等の種々の電子機器を考えることができる。
なお、本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法及び結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
本実施形態のAD変換装置によるAD変換処理のターゲットとなるアナログ信号を生成する力学量検出装置について説明するための図。 本実施形態のAD変換装置の第1の構成例について説明するための図。 AD変換装置の第1の構成例におけるフィルタクロック生成部の構成例について説明するための図。 本実施形態のAD変換装置の第2の構成例について説明するための図。 AD変換装置の第2の構成例におけるフィルタクロック生成部の構成例について説明するための図。 本実施形態のAD変換装置の第3の構成例について説明するための図。 AD変換装置の第3の構成例におけるAD変換制御部の構成例について説明するための図。 本実施形態のAD変換装置の第4の構成例について説明するための図。 AD変換装置の第4の構成例におけるAD変換制御部の構成例について説明するための図。 本実施形態のAD変換装置の第5の構成例について説明するための図。 第5の構成例のAD変換装置の動作タイミングについて説明するためのタイミングチャート図。 本実施形態の力学量検出装置の構成例について説明するための図。 図13(A)、図13(B)は、力学量検出装置の構成例における位相調整回路によるサンプリングタイミングの調整について説明するための図である。 AD変換装置を含む電子機器のブロック図の一例。 力学量検出装置(センサーモジュール)を含む電子機器のブロック図の一例。 従来のセンサーシステムの構成例を示す図。
符号の説明
10 力学量検出装置(センサーモジュール)、10−1〜10−n センサーモジュール、12 検出データ信号、12−1〜12−n 検出データ信号、14 同期クロック信号、14−1〜14−n 同期クロック信号、20−1〜20−5 AD変換装置、22 デジタル信号、24 ストローブ信号、30 マイクロコンピュータ、31 チップイネーブル信号、32 クロック信号、34 プリセットデータ設定値、34−1〜34−n プリセットデータ設定値、36 プリセットデータ設定値、100 発振回路、102 駆動信号、104駆動信号、106 発振クロック、110 振動子、112 差動信号、114 差動信号、120 プリアンプ、122 増幅信号、130 同期検波回路、132 同期検波信号、140 同期検波用フィルタ、150 位相調整回路、200 離散時間型アンチエリアスフィルタ、200−1〜200−n 離散時間型アンチエリアスフィルタ、202 アナログ信号、202−1〜202−n アナログ信号、300 AD変換部、400 フィルタクロック生成部、402 フィルタクロック信号、410 プリセットデータ、420 ダウンカウンタ、422 カウント値、430 デコーダ、432 ロード信号、450 フィルタクロック生成部、450−1〜450−n フィルタクロック生成部、452 フィルタクロック信号、452−1〜452−n フィルタクロック信号、460 セレクタ、500 AD変換制御部、502 チップイネーブル信号、510 プリセットデータ、520 タイマー、522 計測時間終了信号、530 ステートマシン、532 ステート信号、540 デコーダ、550 AD変換制御部、552 チップイネーブル信号、554 データ選択信号、700 マルチプレクサ、702 選択アナログ信号、800 力学量検出装置(センサーモジュール)、802 シリアルデータ、804 ストローブ信号、810 発振回路、812 駆動信号、814駆動信号、816 発振クロック、820 振動子、822 差動信号、824 差動信号、830 プリアンプ、832 増幅信号、834 検出対象信号、836 不要信号、840 同期検波回路、842 同期検波信号、844 検出対象信号、846 不要信号、850 離散時間型フィルタ、852 アナログ信号、860 AD変換部、862 デジタル信号、870 AD変換制御回路、872 チップイネーブル信号、874 クロック信号、880 位相調整回路、882 同期クロック信号、900 マイクロコンピュータ、910 マイクロコンピュータ、920 入力部、930 メモリ、940 電源生成部、950 出力部、960 センサーモジュール、970 AD変換装置、980 センサーモジュール、1000 電子機器、1100 電子機器

Claims (13)

  1. 駆動信号に基づいて振動する振動子によって力学量を検出する力学量検出装置が出力する検出結果のアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換装置であって、
    前記検出結果のアナログ信号をサンプリングしてフィルタ処理を行う離散時間型フィルタと、
    前記離散時間型フィルタによってフィルタ処理されたアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換処理を行うAD変換部と、を含み、
    前記離散時間型フィルタは、
    前記力学量検出装置が出力する同期クロック信号に基づいて、前記AD変換処理に対するアンチエリアスフィルタとしてのフィルタ処理を行うことを特徴とするAD変換装置。
  2. 請求項1において、
    前記同期クロック信号に基づいて、前記離散時間型フィルタが前記検出結果のアナログ信号をサンプリングするためのフィルタクロック信号を生成するフィルタクロック生成部を含み、
    前記フィルタクロック生成部は、
    外部からの設定値に基づいて前記同期クロック信号を分周した前記フィルタクロック信号を生成することを特徴とするAD変換装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記同期クロック信号に基づいて、前記AD変換処理のタイミングを制御するAD変換制御部を含むことを特徴とするAD変換装置。
  4. 請求項3において、
    前記AD変換制御部は、
    外部からの設定値に基づいた周期で前記AD変換処理が行われるように制御することを特徴とするAD変換装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記離散時間型フィルタは、スイッチトキャパシタフィルタであることを特徴とするAD変換装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
    n(n≧2)個の前記力学量検出装置の各々に対応して設けられたn個の前記離散時間型フィルタと、
    n個の前記離散時間型フィルタによってフィルタ処理されたn個のアナログ信号から時分割に1のアナログ信号を順に選択するフィルタ選択部を含み、
    前記AD変換部は、
    前記フィルタ選択部によって時分割に順に選択されたアナログ信号に対して前記AD変換処理を行い、
    n個の前記離散時間型フィルタは、
    n個の前記力学量検出装置が略同じタイミングでそれぞれ検出したn個のアナログ信号に対してそれぞれフィルタ処理したn個のアナログ信号が前記フィルタ選択部によって時分割に順に選択されるように、それぞれ位相遅延が調整されていることを特徴とするAD変換装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載のAD変換装置と、
    前記力学量検出装置と、
    前記AD変換装置により前記検出結果のアナログ信号がAD変換されたデジタル信号に基づいて処理を行う処理部と、を含むことを特徴とする電子機器。
  8. 駆動信号に基づいて振動し、外部から加えられた力学量に応じて変調されたアナログ信号を出力する振動子と、
    前記駆動信号と同じ周波数の同期クロック信号を生成する同期クロック生成回路と、
    前記振動子が出力するアナログ信号又は当該アナログ信号を増幅した信号に対して前記同期クロック信号に基づいて同期検波を行い、力学量に応じて復調された信号成分を含むアナログ信号を生成する同期検波回路と、
    前記同期検波回路が出力するアナログ信号をサンプリングしてフィルタ処理を行う離散時間型フィルタと、
    前記離散時間型フィルタによってフィルタ処理されたアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換処理を行うAD変換部と、を含み、
    前記離散時間型フィルタは、
    前記同期クロック信号に基づいて、前記同期検波により発生する不要信号を減衰させるためのフィルタとしてのフィルタ処理と、前記AD変換処理に対するアンチエリアスフィルタとしてのフィルタ処理を行うことを特徴とする力学量検出装置。
  9. 請求項8において、
    前記同期クロック信号に基づいて、前記離散時間型フィルタが前記検出結果のアナログ信号をサンプリングするためのフィルタクロック信号を生成するフィルタクロック生成部を含み、
    前記フィルタクロック生成部は、
    外部からの設定値に対応する周波数を有する前記フィルタクロック信号を生成することを特徴とする力学量検出装置。
  10. 請求項8又は9において、
    前記同期クロック信号に基づいて、前記AD変換処理のタイミングを制御するAD変換制御部を含むことを特徴とする力学量検出装置。
  11. 請求項10において、
    前記AD変換制御部は、
    外部からの設定値に対応する分周比で前記同期クロックを分周した周期で前記AD変換処理が行われるように制御することを特徴とする力学量検出装置。
  12. 請求項8乃至11のいずれかにおいて、
    前記離散時間型フィルタは、スイッチトキャパシタフィルタであることを特徴とする力学量検出装置。
  13. 請求項8乃至12のいずれかに記載の力学量検出装置と、
    前記力学量検出装置の検出結果に基づいて処理を行う処理部と、を含むことを特徴とする電子機器。
JP2008110198A 2008-04-21 2008-04-21 Ad変換装置、力学量検出装置及び電子機器。 Active JP5561453B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008110198A JP5561453B2 (ja) 2008-04-21 2008-04-21 Ad変換装置、力学量検出装置及び電子機器。

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008110198A JP5561453B2 (ja) 2008-04-21 2008-04-21 Ad変換装置、力学量検出装置及び電子機器。

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009258047A true JP2009258047A (ja) 2009-11-05
JP2009258047A5 JP2009258047A5 (ja) 2011-04-14
JP5561453B2 JP5561453B2 (ja) 2014-07-30

Family

ID=41385641

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008110198A Active JP5561453B2 (ja) 2008-04-21 2008-04-21 Ad変換装置、力学量検出装置及び電子機器。

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5561453B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012023202A (ja) * 2010-07-14 2012-02-02 Tamagawa Seiki Co Ltd Imu信号用の高分解能a/d変換器入力ポートを有するsoc
JP2014109507A (ja) * 2012-12-03 2014-06-12 Murata Mfg Co Ltd ジャイロ装置および角速度検知システム
JP2016134871A (ja) * 2015-01-22 2016-07-25 セイコーエプソン株式会社 回路装置、物理量検出装置、電子機器及び移動体
JP2017225031A (ja) * 2016-06-16 2017-12-21 国立大学法人大阪大学 A/d変換装置及び電子機器
JP2019128326A (ja) * 2018-01-26 2019-08-01 株式会社東芝 検出器

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7336643B2 (ja) 2019-03-28 2023-09-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 アナログデジタルコンバータ、センサシステム、及びテストシステム

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60250500A (ja) * 1984-05-25 1985-12-11 横河メディカルシステム株式会社 多点電流計測装置
JPS6326033A (ja) * 1986-07-17 1988-02-03 Nec Ic Microcomput Syst Ltd Ad変換装置
JPH089490A (ja) * 1994-06-21 1996-01-12 Sony Corp 映像を伴うオーディオ再生装置
JP2003065768A (ja) * 2001-08-27 2003-03-05 Denso Corp 同期検波方法及び装置並びにセンサ信号検出装置
JP2006514305A (ja) * 2003-06-30 2006-04-27 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 振動式ジャイロスコープを備えたヨーレートセンサおよび該ヨーレートセンサの補償調整方法
JP2007327945A (ja) * 2006-05-12 2007-12-20 Seiko Epson Corp 検出装置、ジャイロセンサ及び電子機器

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60250500A (ja) * 1984-05-25 1985-12-11 横河メディカルシステム株式会社 多点電流計測装置
JPS6326033A (ja) * 1986-07-17 1988-02-03 Nec Ic Microcomput Syst Ltd Ad変換装置
JPH089490A (ja) * 1994-06-21 1996-01-12 Sony Corp 映像を伴うオーディオ再生装置
JP2003065768A (ja) * 2001-08-27 2003-03-05 Denso Corp 同期検波方法及び装置並びにセンサ信号検出装置
JP2006514305A (ja) * 2003-06-30 2006-04-27 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 振動式ジャイロスコープを備えたヨーレートセンサおよび該ヨーレートセンサの補償調整方法
JP2007327945A (ja) * 2006-05-12 2007-12-20 Seiko Epson Corp 検出装置、ジャイロセンサ及び電子機器

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012023202A (ja) * 2010-07-14 2012-02-02 Tamagawa Seiki Co Ltd Imu信号用の高分解能a/d変換器入力ポートを有するsoc
JP2014109507A (ja) * 2012-12-03 2014-06-12 Murata Mfg Co Ltd ジャイロ装置および角速度検知システム
JP2016134871A (ja) * 2015-01-22 2016-07-25 セイコーエプソン株式会社 回路装置、物理量検出装置、電子機器及び移動体
JP2017225031A (ja) * 2016-06-16 2017-12-21 国立大学法人大阪大学 A/d変換装置及び電子機器
JP2019128326A (ja) * 2018-01-26 2019-08-01 株式会社東芝 検出器
US11079228B2 (en) 2018-01-26 2021-08-03 Kabushiki Kaisha Toshiba Detector with catch and release mechanism

Also Published As

Publication number Publication date
JP5561453B2 (ja) 2014-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5561453B2 (ja) Ad変換装置、力学量検出装置及び電子機器。
US9602117B2 (en) Detection device, sensor, electronic apparatus, and moving object
JP5286676B2 (ja) 検出装置、センサ及び電子機器
JP6641712B2 (ja) 回路装置、電子機器及び移動体
TWI576566B (zh) Inertial force sensor
US10018468B2 (en) Physical-quantity detection circuit, physical-quantity sensor, and electronic device
JP6307840B2 (ja) 検出装置、センサー、電子機器及び移動体
JP2010185714A (ja) 物理量センサシステム、物理量センサ装置
JP2009229152A (ja) 角速度センサ
WO2009128188A1 (ja) 物理量検出回路、物理量センサ装置
JP2015102406A (ja) 検出装置、センサー、電子機器及び移動体
TW201740084A (zh) 用於處理信號的方法與裝置
JP4836985B2 (ja) 物理量検出回路
JP6844310B2 (ja) 周波数比測定装置および物理量センサー
JP2017050664A (ja) アナログ基準電圧生成回路、回路装置、物理量センサー、電子機器及び移動体
US20210333104A1 (en) Detector
KR101204205B1 (ko) 관성 센서 구동 장치 및 방법
JP6524673B2 (ja) 回路装置、物理量検出装置、電子機器及び移動体
US20140290361A1 (en) Apparatus for driving gyroscope sensor
JP6561702B2 (ja) 物理量検出システム、電子機器及び移動体
CN214666889U (zh) 一种基于频率调制的激光陀螺抖动偏频控制装置
JP2009168588A (ja) 検出回路、物理量測定装置、ジャイロセンサおよび電子機器
JP2010286371A (ja) 物理量検出装置、物理量検出装置の異常診断システム及び物理量検出装置の異常診断方法
JP2019174368A (ja) 回路装置、物理量測定装置、電子機器、移動体及び位相調整方法
JP2016153745A (ja) 回路装置、物理量検出装置、電子機器及び移動体

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110228

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110228

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20110729

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20110729

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110819

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120829

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120905

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130731

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140514

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140527

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5561453

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350