JP2009257624A - 熱交換器およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】管状部品の一部をなす第1板状部材に穴を設けず、かつ、第3部品を用いずに、第1板状部材とこの第1板状部材に接合される第2板状部材とを仮止めする。
【解決手段】第1板状部材としてのキャップ17に第1、第2爪部33a、33bを設ける。このキャップ17と第2板状部材としてのブラケット18との組み付けでは、キャップ17とブラケット18とを重ね合わせた後、第1、第2爪部33a、33bの先端部36a、36bを折り曲げて、キャップ17とブラケット18とをカシメ固定する。その後、この状態で、キャップ17とブラケット18とをろう付け接合する。
【選択図】図2

Description

本発明は、キャップ等の管状部品の一部をなす第1板状部材と、その外面に接合されたブラケット等の第2板状部材とを備える熱交換器およびその製造方法に関するものである。
特許文献1に記載の熱交換器は、管状部品の一端にブラケットが固定されている。そして、特許文献1には、このブラケットを管状部品に挿入して仮固定(仮止め)した後に、これらをろう付け接合することが開示されている。
特開2000−227297号公報
また、キャップとブラケットとの接合前の仮止め方法として、例えば、キャップとブラケットの両方に穴を設け、両方の穴にリベットを挿入することで、キャップとブラケットとを仮止めする方法が考えられる。
しかし、上記した2つの方法は、どちらも管状部品を構成する部材に穴を設けており、これが管状部品内を流れる熱交換流体の洩れ不良の発生原因となるため好ましくない。
また、後者の方法のように、リベット等の第3部品を使用することは部品点数が多くなり、組み付けが複雑となるので、組み付けの容易化という観点では、後者の方法は好ましくない。
本発明は上記点に鑑みて、管状部品の一部をなす板状部材に穴を設けず、かつ、第3部品を用いずに、管状部品の一部をなす第1板状部材と、この第1板状部材に接合される第2板状部材とを仮止めできる構成と方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、第1板状部材(17)は、第1板状部材(17)に対して一体に形成され、第2板状部材(18)の第1板状部材と接合する第1面とは反対側の第2面上に先端が到達する長さの爪部(33a、33b)を有し、 爪部(33a、33b)の先端側に、第2面上で変形された変形部(36a、36b)が設けられており、第1板状部材(17)と第2板状部材(18)とは、変形部(36a、36b)によって係合した状態で接合されていることを特徴としている。
これによれば、第1板状部材に一体に設けた爪部によって第1板状部材(17)と第2板状部材(18)とを係合させているので、管状部品の一部をなす第1板状部材に穴を設けることなく、かつ、第3部品を用いずに、第1板状部材と第2板状部材とを仮止めすることができる。
さらに、請求項2に記載の発明では、第2板状部材(18)は、爪部(33a、33b)の外形に沿った形状であって、第2板状部材(18)の端部から内側に凹んだ凹部(46)もしくは第2板状部材(18)を貫通する穴部(47)を有し、凹部(46)もしくは穴部(47)に爪部(33a、33b)が位置していることを特徴としている。これにより、凹部(46)もしくは穴部(47)を設けない場合と比較して、接合時における第1板状部材と第2板状部材との位置ズレを防止できる。
さらに、請求項3に記載の発明では、凹部(46)もしくは穴部(47)は、幅寸法が爪部(33a、33b)の外形寸法と同等である部分(47a)と、幅寸法が爪部(33a、33b)の外形寸法よりも大きな部分(47b)とを有していることを特徴とする請求項2に記載の熱交換器。これによれば、凹部もしくは穴部に幅寸法が爪部の外形寸法よりも大きな部分を設けているので、組み付け時に凹部もしくは穴部に爪部を容易に挿入することができる。
請求項4に記載の発明では、第1板状部材(17)は、第1板状部材(17)と一体に形成され、第2板状部材(18)の第1板状部材と接合する第1面とは反対側の第2面上に先端が到達する長さの爪部(33a、33b)を有し、爪部(33a、33b)の先端側には、第1板状部材(17)が第2板状部材(18)から離れる方向に対して第2板状部材(18)に引っ掛かる形状の引っ掛かり部(71a、71b)が設けられており、第1板状部材(17)と第2板状部材(18)とは、引っ掛かり部(71a、71b)によって係合した状態で接合されていることを特徴としている。これによっても、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られる。
また、請求項5に記載の発明では、第1板状部材(17)は、第1板状部材(17)に一体に形成された凸形状部を有し、第2板状部材(18)は、凸形状部が圧入される被圧入部を有し、第1板状部材(17)と第2板状部材(18)とは、凸形状部と被圧入部とが嵌合した状態で接合されていることを特徴としている。これによっても、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られる。
具体的には、請求項6に示すように、第1板状部材は、管状部品(14)の開口部を塞ぐキャップ(17)であり、第2板状部材は、熱交換器を相手側構造体に取り付けるためのブラケット(18)である。
また、請求項7に記載の発明では、ブラケット(18)は、キャップ(17)に接合される接合部(18a)と、相手側構造体に取り付けるための取付穴(41)が形成された平板形状の取付部(18b)とを有し、取付部(18b)は、熱交換コア部(13)のコア面に対して略直交する四辺形形状であり、コア面に対して略直交する方向で向かい合う二辺(44、45)の一方(45)はコア面に対して傾斜していることを特徴としている。これによれば、熱交換コア部のコア面を水平にして熱交換器全体を一体ろう付けする際に、ブラケットの取付部のうち傾斜している辺を下にして熱交換器を設置することで、ろう付け時において傾斜している辺の両端部のうち低い側に溶融したろう材を流すことができ、取付部の最下端となる辺にろう材が溜まることを防止できる。
請求項8に記載の発明は、熱交換コア部(13)に流れる熱交換流体の流路を構成する管状部品(14)と、管状部品(14)の一部をなす第1板状部材(17)の外面に接合された第2板状部材(18)とを備える熱交換器の製造方法において、第1板状部材(17)と第2板状部材(18)とを用意する工程と、第1板状部材(17)と第2板状部材(18)とを組み付ける組み付け工程と、組み付け後の第1板状部材(17)と第2板状部材(18)とを接合する接合工程とを有し、さらに以下のことを特徴としている。
すなわち、第1板状部材(17)と第2板状部材(18)とを用意する工程では、第1板状部材(17)に対して一体に形成され、第1板状部材(17)と第2板状部材(18)とを組み付けたときに、第2板状部材(18)の第1板状部材(17)と接触する第1面とは反対側の第2面上に先端が到達する長さである第1、第2爪部(33a、33b)を備え、第1、第2爪部(33a、33b)が第1板状部材(17)の端部であって互いに対向する位置に配置されている第1板状部材(17)を用意する。また、組み付け工程は、第1板状部材(17)と第2板状部材(18)とを重ね合わせる重ね合わせ工程と、重ね合わせ工程の後、第2板状部材(18)の第2面上に存在する第1、第2爪部(33a、33b)の先端部を変形させことによって、第1板状部材(17)と第2板状部材(18)とを係合させる係合工程とを有している。また、接合工程は、第1、第2爪部(33a、33b)の並び方向を上下方向として、第1板状部材(17)と第2板状部材(18)とを設置した状態で接合する。
これによれば、第1板状部材に一体に設けた爪部によって第1板状部材(17)と第2板状部材(18)とを係合させているので、管状部品の一部をなす第1板状部材に穴を設けることなく、かつ、第3部品を用いずに、第1板状部材と第2板状部材とを仮止めすることができる。
さらに、請求項9に記載の発明では、組み付け工程は、重ね合わせ工程と係合工程との間に、第1、第2爪部(33a、33b)のうち接合工程で下側に位置する一方(33a)に対して、第2板状部材(18)の端部を寄せる工程を有することを特徴としている。これにより、接合工程における第1板状部材(17)と第2板状部材(18)との位置ズレを抑制できる。
さらに、請求項10に記載の発明では、第1板状部材(17)と第2板状部材(18)とを用意する工程は、表面にろう材層を有するとともに板厚が均一の金属板材を用いて、第1、第2爪部(33a、33b)を有する所定形状の第1板状部材(17)を形成する工程と、第1板状部材(17)を形成する工程の後、第1、第2爪部(33a、33b)の一方(33a)に対してプレス加工を施すことにより、第1、第2爪部(33a、33b)の一方の板厚を、第1板状部材(17)の第1、第2爪部(33a、33b)以外の部分の板厚よりも薄くする工程とを有することを特徴としている。これによれば、ろう付けによる接合時において、ろう材の流出量を低減でき、第1、第2爪部で保持しているブラケットの重力方向での移動を抑制できるので、接合時における第1板状部材(17)と第2板状部材(18)との位置ズレを抑制できる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1に、本発明の第1実施形態における熱交換器の正面図を示す。図1中の上下左右の各矢印は、車両搭載状態における上下左右の各方向を示している。本実施形態は、本発明の熱交換器を凝縮器10に適用したものである。
本実施形態の凝縮器10は、冷媒を空気と熱交換させて過冷却域まで冷却する、いわゆるサブクールコンデンサであり、図1に示すように、複数のチューブ11およびフィン12からなる熱交換コア部13と、熱交換コア部13の左右両端部に組み付け配置される第1、第2ヘッダタンク14、15と、第2ヘッダタンク15の外側(コア部13の反対側)に配置される受液器(モジュレータ)16と、第1ヘッダタンク14の上端に設けられたキャップ17と、キャップ17に接合されたブラケット18とを備えている。これらの凝縮器10の各構成部品はアルミニウムもしくはアルミ合金等の金属により構成されている。
チューブ11は冷媒が流れる扁平状の管であり、その長径方向が空気流れ方向(紙面垂直方向)と一致するとともに、その長手方向が水平方向に一致するように上下方向に複数本平行に配置されている。フィン12は、波状に成形され、複数本のチューブ11間において、チューブ11の両扁平面に接合されており、このフィン12により空気との伝熱面積を増大させて熱媒体と空気との熱交換を促進している。
また、最上部に位置するチューブ11の上側に第1サイドプレート19が配置されており、最下部に位置するチューブ11の下側に第2サイドプレート20が配置されている。
第1、第2ヘッダタンク14、15は、管状部品であって、チューブ11の長手方向両端部(図1の左右端部)にてチューブ11の長手方向と直交する方向(図1の上下方向)に延びて複数のチューブ11と連通するものである。第1、第2ヘッダタンク14、15としては、例えば、チューブ11が挿入接合されるコアプレートと、コアプレートとともにタンク内空間を構成するタンク本体部とを有する構成のものや、押し出し成形により略円筒形状に形成されたものが採用可能である。
キャップ17は、第1ヘッダタンク14の端部の開口部を塞ぐものであって、管状部品の一部をなすものであり、ブラケット18は、車体、ラジエータ、冷媒配管等の相手側構造体と凝縮器10との固定のためのものである。このブラケット18によって、凝縮器10が車体に取り付けられたり、凝縮器10がラジエータと締結されたり、凝縮器10に冷媒配管が固定されたりする。なお、第2ヘッダタンク15の両端部もしくは一端部にも図示しないキャップが設けられており、第2ヘッダタンク15もしくは受液器16にも図示しないブラケットが設けられている。
ここで、図2(a)に図1中の領域A1の拡大図を示し、図2(b)に図1中上側から見た図1中の領域A1部分の上面図を示す。また、図3に図1中左側から見た図1中の領域A1部分の側面図を示し、図4に図2(b)中のIV−IV線断面図を示す。また、図5(a)、(b)、(c)のそれぞれに、図1中のキャップ17のみの第1側面図、上面図、第2側面図を示し、図6(a)、(b)、(c)のそれぞれに、図1中のブラケット18のみの第1側面図、上面図、第2側面図を示す。なお、図5に示すキャップ17は組み付け前の状態を示している。
キャップ17は、例えば、金属材が平板状に加工されたものであり、図2(a)、(b)に示すように、第1ヘッダタンク14に対向する部分であるキャップ部17aと、サイドプレート19に対向する部分17bとを有している。
図2(a)に示すように、キャップ部17aの第1ヘッダタンク14側の面(下面)が第1ヘッダタンク14と接合しており、キャップ部17aのブラケット18側の面(上面)がブラケット18と接合している。したがって、キャップ部17aが第1ヘッダタンク14と接合されるキャップ側接合部である。
キャップ部17aは、図2(a)、(b)、図5(a)、(b)に示すように、第1ヘッダタンク14側に突出した凸形状部31と、その周辺の周辺部32とを有する。凸形状部31は、キャップ部17aの第1ヘッダタンク14側とは反対側の面のうち凸形状部31に対応する部分が窪むことで形成されている。この凸形状部31が第1ヘッダタンク14の上端開口部に嵌め込まれている。また、周辺部32は、平板状であり、第1ヘッダタンク14、ブラケット18との接合箇所である。
ブラケット18は、図2(a)、図6(a)に示すように、キャップ17に接合される平板状の接合部18aと、接合部41以外の部位であって相手側構造体に取り付けられる平板状の取付部18bとを有している。接合部18aは、第1ヘッダタンク14の長手方向に略直交しており、取付部18bは、第1ヘッダタンク14の長手方向に略平行であって、チューブ11の長手方向に略直交している。
接合部18aは、図2(b)、図6(b)に示すように、例えば、略長方形であり、キャップ部17aと同等以上の広さを有している。
取付部18bは、図3、図6(c)に示すように、相手側構造体に取り付けるためのネジが挿入される取付穴41が設けられている。この取付部18bは、例えば、略台形であり、図中の上下方向、すなわち、第1ヘッダタンク14の長手方向で対向する一対の辺42、43が平行であって、図中の左右方向、すなわち、熱交換コア部13のコア面に対して垂直な方向で対向する一対の辺44、45は平行でなく、一方の辺44は、第1ヘッダタンク14の長手方向に対して平行であり、他方の辺45は第1ヘッダタンク14の長手方向に対して傾斜している。この斜辺45が、組み付け後の凝縮器10を炉内に設置した際に、取付部18bの最下端(底辺)となる。
また、ブラケット18とキャップ17との位置関係については、図2(b)に示すように、ブラケット18の接合部18aの一端(図中上端)の位置とキャップ17の一端(図中上端)の位置とが、図2(b)の図中上下方向、すなわち、熱交換コア部13のコア面に対して垂直な方向で一致している。これは、組み付け後の凝縮器10を炉内に設置する際に、ブラケット18の一端とキャップ17の一端とが揃えられている側を下側とするからである。
また、キャップ17は、凝縮器10の組み付け時における固定のための7つの爪部を有している。第1、第2爪部33a、33bは、キャップ17とブラケット18とを固定するためのものであり、第3、第4、第5爪部34a、34b、34cは、キャップ17と第1ヘッダタンク14とを固定するためのものであり、第6、第7爪部35a、35bは、キャップ17とサイドプレート19とを固定するためのものである。
第1、第2爪部33a、33bは、キャップ部17aのうち図2(b)、図5(b)の上下方向、すなわち、熱交換コア部13のコア面に略直交する方向(図1の紙面垂直方向)での両端に配置されている。なお、コア面とは、熱交換コア部13の表面であって、チューブ11の長手方向と、複数のチューブ11の積層方向とを含む平面を意味する。
第1、第2爪部33a、33bは、図2(b)、図3に示すように、図中上側、すなわち、キャップ17からブラケット18側に延びている。第1、第2爪部33a、33bは、図5(a)、(c)に示すように、組み付け前の状態では、キャップ17のキャップ部17aに対して略直交する方向に長い直方体形状となっている。
そして、キャップ17とブラケット18とが接合された状態では、図2(b)、図4に示すように、第1爪部33aがブラケット18の接合部18aの端部に設けられた凹部46に位置し、第2爪部33bがブラケット18の接合部18aの中央付近に設けられた穴部47に挿入されており、第1、第2爪部33a、33bの先端部36a、36bが互いに向かい合う側に折り曲げられ、カシメられている。
これらの先端部36a、36bは、ブラケット18のキャップ17側の第1面とは反対側の第2面上に位置しており、ブラケット18(接合部18a)の表面に平行である。これらの先端部36a、36bが第1、第2爪部の変形部を構成している。第1、第2爪部33a、33bの変形部36a、36bがブラケット18に引っ掛かることで、ブラケット18がキャップ17に対して全方向に移動不能に位置決めされ係合した状態にある。この係合状態は、後述する製造工程におけるキャップ17とブラケット18との仮止め(仮固定)に必要な強度、ブラケット18がキャップ17から脱落しない程度の強度を有している。このように第1、第2爪部33a、33bによって互いに係合した状態で、キャップ17とブラケット18とが、ろう付け接合されており、強固に固定されている。
ここで、ブラケット18に設けられた凹部46と穴部47について説明すると、図5(b)、図6(b)に示すように、凹部46は、キャップ17の第1爪部33aに対応する位置に配置されており、ブラケット18の接合面18aの端部から中央側に向かって凹んだ部分である。凹部46は、第1爪部33aの外形に沿った形状であって、凹部46の幅46aは第1爪部33aの幅37と略同等である。また、穴部47は、キャップ17の第2爪部33bに対応する位置に配置されている。穴部47は、対向する凹部46側での開口幅47aが第2爪部33bの幅38と略同等であり、凹部46から離れた側での開口幅47bは第2爪部33bの幅38よりも大きくなっている。本実施形態の穴部47は、凹部46から離れるにつれて開口幅が徐々に大きくなるテーパ形状となっている。なお、ここでいう幅、開口幅とは、チューブ11の長手方向と平行な方向での寸法である。これらの凹部46と穴部47とによって第1、第2爪部33a、33bが位置決めされているので、キャップ17とブラケット18とは、特に、図2(b)中の左右方向、すなわち、チューブ11の長手方向と平行な方向に移動不動に位置決めされた状態となっている。
一方、第3、第4、第5爪部34a、34b、34cおよび第6、第7爪部35a、35bは、図2(a)、図3、図5(a)、(c)に示すように、第1、第2爪部33a、33bとは反対側、すなわち、第1ヘッダタンク14側に延びている。第3、第4、第5爪部34a、34b、34cおよび第6、第7爪部35a、35bにおいても、図示しないが、先端側が折り曲げられることで、キャップ17が第1ヘッダタンク14およびサイドプレート19と係合しており、この状態でキャップ17が第1ヘッダタンク14およびサイドプレート19とろう付けされている。なお、第3爪部34aは、図2(b)、図5(b)に示すように、サイドプレート19に対向する部分17bに設けられた穴部の端に設けられている。
また、図1に示すように、第1ヘッダタンク14の上端側部位には冷媒入口部21が設けられ、第1ヘッダタンク14の下端側部位には冷媒出口部22が設けられている。第1ヘッダタンク14内部の下側寄りの位置には、仕切板23が配置されている。また、第2ヘッダタンク15内部には仕切板24が、第1ヘッダタンク14の仕切板23と同一高さに配置されている。
熱交換コア部13のうち第1、第2ヘッダタンク14、15の仕切板23、24よりも上方側の部位は、冷媒入口部21から流入した気相冷媒と空気とを熱交換させて、冷媒を凝縮させる凝縮部25を構成している。熱交換コア部13のうち凝縮部25の下方側の部位は、液相冷媒と空気とを熱交換させて液相冷媒を冷却する過冷却部26を構成している。このように、熱交換コア部13は熱交換流体としての冷媒と空気との間の熱交換を行う部分である。
受液器16は、気相冷媒と液相冷媒を分離して液相冷媒を溜めるものであり、上下方向に延びる略円筒形状である。
上記した構成の凝縮器10では、以下のように冷媒が流れる。すなわち、冷媒入口部21から第1ヘッダタンク14の上方側空間に流入した気相冷媒は、凝縮部25を第1ヘッダタンク14側から第2ヘッダタンク15側へと一方向に流れて空気と熱交換して凝縮する。そして、凝縮部25で凝縮された冷媒は第2ヘッダタンク15の上方側空間に集合した後に、矢印aのように受液器16に流入する。受液器16で溜まった液相冷媒は、矢印bのように第2ヘッダタンク15の下方側空間に流入し、過冷却部26を第2ヘッダタンク15側から第1ヘッダタンク14側へと一方向に流れて空気と熱交換して冷却される。過冷却部26で冷却された冷媒は、第1ヘッダタンク14の下方側空間に集合した後に冷媒出口部22から流出する。
次に、上記した構成の凝縮器10の製造方法を説明する。
まず、凝縮器10の各構成部品であるチューブ11、フィン12、第1、第2ヘッダタンク14、15、受液器16、キャップ17およびブラケット18等を製造する。これらのうち、キャップ17およびブラケット18を、例えば、プレス成形等により製造する。キャップ17およびブラケット18を両面にろう材をクラッドする3層材構造のアルミ合金で構成する。なお、ブラケット18は、高い強度が要求されるため、芯材にMgを含有するアルミ合金で構成されることが好ましく、本実施形態では、ブラケット17を構成するアルミ合金板を、芯材部のMgがろう付中に悪影響を及ぼさないように、両面にろう材をクラッドする3層材構造とすることで、Mgの飛散を防止する構造としている。
そして、凝縮器10の各構成部品を組み付けた後、各構成部品同士を仮止めする。その後、組み付け後の凝縮器10を、図1に示す凝縮器10の紙面奥側を下側とし、すなわち、熱交換コア部13のコア面に対して略垂直な方向を上下方向として炉内に設置して、熱処理することで凝縮器10を一体ろう付けする。
ここで、キャップ17とブラケット18との仮止め方法について説明する。図7(a)〜(c)に仮止めの各工程を示す。また、図8に仮止めした状態のキャップ17とブラケット18の断面図を示す。図8の上下方向はろう付け時の上下方向と一致しており、図8は図4に対して上下逆さに図示している。
まず、キャップ17とブラケット18とを組み付ける。このとき、キャップ17の第1、第2爪部33a、33b(図5参照)を、ブラケット18の凹部46、穴部47(図6参照)に位置合わせして、キャップ17(キャップ部17a)とブラケット18との接合箇所を重ね合わせる。
そして、図7(a)に示すように、第1、第2爪部33a、33bのろう付け姿勢で下側となる方、すなわち、第1爪部33aにブラケット18の端部を寄せて接触させる。
次いで、図7(b)に示すように、図中左右方向に向かって、直線状に延びる第1、第2爪部33a、33bの先端部36a、36bにカシメパンチ51を押し当てて、先端部36a、36bを内側に折り曲げる。このとき、カシメパンチ51の押し当て方向は、ブラケット18に対して略平行な方向であって、第1、第2爪部33a、33bに対して略垂直な方向である。
次いで、図7(c)に示すように、図中下方向に向かって、カシメパンチ52を第1、第2爪部33a、33bの先端部36a、36bに押し当てて、先端部36a、36bを押し潰す。このとき、カシメパンチ52の押し当て方向は、ブラケット18に対して略垂直な方向である。
このようにして、図8に示すように、第1、第2爪部33a、33bのうち、ろう付け姿勢で下側になる第1爪部33aにブラケット18を寄せた状態で、キャップ17とブラケット18とをカシメ固定する。これにより、キャップ17とブラケット18とを組み付けた後であって、ろう付け前およびろう付け中のキャップ17とブラケット18との保持が可能となる。なお、図8に示すように、キャップ17およびブラケット18は、上記の通り、芯材61、64の両表面にろう材62、63、65、66がクラッドされたアルミ合金が用いられている。
ここで、上記した図7(a)に示す工程を省略して仮止めした場合のキャップ17とブラケット18の断面図を図9(a)に示し、その状態でろう付けしたときのキャップ17とブラケット18の断面図を図9(b)に示す。
図9(a)に示すように、図7(a)に示す工程を省略し、ブラケット18を第1爪部33aに寄せずに、図7(b)、(c)に示すように、単に、第1、第2爪部33a、33bをかしめることも可能であるが、この場合、以下の通り、図9(b)に示すように、ろう付け後にキャップ17とブラケット18との位置ズレが生じる恐れがある。
この位置ズレが発生する理由を説明する。図10に図9(a)中の第1、第2爪部33a、33b付近の拡大図を示し、図11に図8中の第1、第2爪部33a、33b付近の拡大図を示す。ブラケット18を片寄せしない場合では、カシメ後の状態において、図9(a)、図10に示すように、第1、第2爪部33a、33bのうち下側に位置する第1爪部33aとブラケット18との間に隙間が生じる。このため、キャップ17およびブラケット18の表面のろう材62、63、65、66が溶融した際に、図10中の下向き矢印のように、ブラケット18(芯材64)が重力で下がり、上側の第2爪部33bにおけるブラケット18の支持箇所(第2爪部33bに対して力が加わる点)が、第2爪部33bの根元側から先端側に変位するので、第2爪部33bの保持力が低下して、図10の横向き矢印のように、第2爪部33bがブラケット18に押し広げられて、キャップ17とブラケット18との位置ズレが発生してしまう。
これに対して、本実施形態のように、図7(a)に示す工程でブラケット18を片寄せした場合では、図11中の破線で示すように、ろう材62、63、65、66が溶融してもブラケット18(芯材64)の下がり量を少なくできるので、ろう付け時のキャップ17とブラケット18との位置ズレを抑制できる。
さらに、本実施形態では、図8に示すように、第1、第2爪部33a、33bの板厚を接合部17a(キャップ17のうち第1、第2爪部33a、33bを除く部分)の板厚よりも薄くしている。これは、例えば、全体が同じ板厚であるキャップ17に対して、第1、第2爪部33a、33bのみをプレス等することで実現されるものである。このようにして、本実施形態では、第1爪部33aのろう材層62、63を接合部17aのろう材層62、63よりも薄くすることで、ろう付け時におけるろう材の流出量を最小限に留めることができる。この結果、ブラケット18の下がり量を低減でき、ろう付け時のキャップ17とブラケット18との位置ズレを抑制できる。
上記の説明の通り、本実施形態では、キャップ17に第1、第2爪部33a、33bを設けたので、発明が解決しようとする課題の欄に記載の第3部品を省略でき、さらに、キャップ17に穴を形成していないので、第1ヘッダタンク14内を流れる冷媒の洩れの発生を回避できる。
また、本実施形態では、ブラケット18に設けられた穴部47は、対向する凹部46側での開口幅47aが第2爪部33bの幅38と略同等であり、凹部46から離れた側での開口幅47bは第2爪部33bの幅38よりも大きなテーパ形状となっている。
ここで、穴部47の形状を、チューブ11の長手方向での寸法が均一であって、第2爪部33bの幅38と略同等である矩形形状としても良いが、本実施形態では、凹部46から離れた側での開口幅47bを第2爪部33bの幅38よりも大きくしているので、キャップ17とブラケット18との組み付け時に第2爪部33bを穴部47へ容易に挿入できる。なお、本実施形態では、穴部47のみテーパ形状としたが、凹部46を同様のテーパ形状としても良い。
また、本実施形態では、凝縮器10の一体ろう付け時の姿勢において、ブラケット18の取付部18bの最下端となる辺が水平ではなく傾斜するように、ブラケット18の取付部18bの形状を略台形、すなわち、ブラケット18の取付部18bのうち、コア面に対して略直交する方向で向かい合う二辺44、45の一方45を、第1ヘッダタンク14の長手方向に対して傾斜させている。
ここで、凝縮器10の一体ろう付け時の姿勢において、ブラケット18の取付部18bの最下端となる辺が水平である場合、溶融したろう材が取付部18bの最下端となる辺周辺に溜まってしまう。この場合、その溜まったろう材が取付穴41に取り付けられるボルト、座金等の締結部材に干渉するという問題が生じる。
これに対して、本実施形態によれば、取付部18bの最下端となる辺が傾斜しているので、ろう材が溶融した際に、傾斜している辺の両端部のうち低い側に溶融したろう材を流すことができ、取付部18bの最下端となる辺45に余分なろう材が残ることを防止できる。
(第2実施形態)
図12に、本実施形態におけるキャップ17とブラケット18との仮止め工程の一部を示す。第1実施形態では、キャップ17とブラケット18との仮止め工程において、図7(b)に示す第1、第2爪部33aの曲げ工程と、図7(c)に示す先端部36a、36bの押し潰し工程を別々に行っていたが、本実施形態では、これらの工程を同時に行う。
具体的には、図12に示すように、第1、第2爪部33a、33bに対するカシメパンチ53の押し当て方向を、図中上下左右方向に斜めの方向、すなわち、ブラケット18に対して斜めの方向とする。このようにして、第1、第2爪部33aの先端部36a、36bの曲げと押し潰しを同時に行うことも可能である。
(第3実施形態)
図13に、本実施形態におけるキャップ17とブラケット18の断面図を示す。図13は、図2(b)中のIV−IV線断面図に相当する。
第1実施形態では、第1、第2爪部33a、33bの先端に変形部36a、36bを設けていたが、本実施形態では、図13に示すように、第1、第2爪部33a、33bの先端に引っ掛かり部71a、71bを設けている。この引っ掛かり部71a、71bは、第1、第2爪部33a、33bの延伸方向に対して交差する方向に突出した形状であり、組み付け後に第1、第2爪部33a、33bの先端が曲げられて形成されるものではなく、キャップ部品の製造時に形成されるものである。
キャップ17(キャップ部17a)とブラケット18とを重ね合わせたときに、キャップ17がブラケット18から離れる方向に対して、この引っ掛かり部71a、71bがブラケット18に引っ掛かることで、キャップ17とブラケット18とが係合している。
本実施形態では、第1、第2爪部33a、33bの先端に引っ掛かり部71a、71bを予め設けることによって、キャップ17とブラケット18とを重ね合わせた際に、第1、第2爪部33a、33bの先端を変形させることなく、キャップ17とブラケット18との仮止めも完了する。これにより、本実施形態によれば、第1、第2爪部33a、33bの先端側を変形させるカシメの工程が不要なので、第1、第2実施形態と比較して、組み付け工程を簡略化できる。
(第4実施形態)
上記した各実施形態では、キャップ17とブラケット18との仮止め構造として、キャップ17に設けた第1、第2爪部33a、33bをブラケット18に引っ掛ける構造を採用していたが、第1、第2爪部33a、33bの代わりに、凸形状部をキャップ17に設け、この凸形状部が圧入される被圧入部をブラケット18に設け、両者を嵌合させる構造を採用しても良い。
キャップ17に設ける凸形状部の形成方法としては、上記した第1、第2爪部33a、33bと同様に、キャップ17からブラケット18に向かって延びるように板材を加工したり、板材の片側の面の一部を凹ませて他方側の面の一部を膨らませたりする方法が採用可能である。
一方、ブラケット18に設ける被圧入部は、キャップ17の凸形状部に対応した形状であって、ブラケット18を貫通する貫通穴もしくは貫通していない凹部である。貫通穴もしくは凹部は、キャップ17の凸形状部が圧入されて嵌合するように、キャップ17の凸形状部よりも若干小さいものである。
本実施形態では、上記したキャップ17の凸形状部をブラケット18の被圧入部に圧入して、凸形状部が被圧入部にかたく嵌った状態として、キャップ17とブラケット18とを接合するようにしている。
これによれば、キャップ17とブラケット18との組み付け時では、凸形状部を圧入するだけで、キャップ17とブラケット18とを仮止めすることができ、カシメの工程が不要なので、第1実施形態と比較して、組み付け工程を簡略化できる。
(他の実施形態)
(1)第1実施形態では、図2(b)に示すように、ブラケット18に第2爪部33bが挿入される穴部47を設けていたが、必ずしも穴部47を設けなくても良い。例えば、ブラケット18の接合部18aがキャップ17のキャップ部17aと同等の形状であれば、穴部47の代わりに、第1爪部33aを受ける凹部46と同等の凹部を設ければ良い。また、凹部を省略しても良い。
(2)第1実施形態では、キャップ17とブラケット18との仮止めのために、キャップ17に第1、第2爪部33a、33bを設けていたが、単に、仮止めするという観点では、爪部の数は1つでも3つ以上でも良い。
(3)上記した各実施形態では、キャップ17とブラケット18との接合方法として、凝縮器10全体を一度にろう付けする一体ろう付けを採用していたいが、一体ろう付けに限らず、単に、キャップ17とブラケット18同士をろう付けする方法、例えば、トーチろう付け等を採用しても良い。また、ろう付けに限らず、溶接等の他の接合方法を採用しても良い。
(4)上記した各実施形態では、キャップ17とブラケット18との接合について説明していたが、他の部材同士の接合においても、本発明は適用可能である。キャップ17以外の部材としては、例えば、第1、第2ヘッダタンク14、15が複数の板状部材の端部同士が接合されて構成されている場合における第1、第2ヘッダタンク14、15を構成する板状部材(第1板状部材)が挙げられる。要するに、本発明は、管状部品の一部をなす第1板状部材とこの第1板状部材の外面に接合される第2板状部材との接合に適用可能である。
本発明の第1実施形態における凝縮器10の正面図である。 (a)は図1中の領域A1部分の拡大図であり、(b)は領域A1部分の上面図である。 図1中の領域A1部分を図1中左側から見たときの側面図である。 図2(b)中のIV−IV線断面図である。 (a)、(b)、(c)は、それぞれ、図1中のキャップ17のみの第1側面図、上面図、第2側面図である。 (a)、(b)、(c)は、それぞれ、図1中のブラケット18のみの第1側面図、上面図、第2側面図である。 キャップ17とブラケット18との仮止め工程を示す断面図である。 仮止めした状態のキャップ17とブラケット18の断面図である。 (a)は図7(a)に示す工程を省略して仮止めした場合の仮止め後のキャップ17とブラケット18の断面図であり、(b)はその状態でろう付けしたときのキャップ17とブラケット18の断面図である。 図9(a)中の第1、第2爪部33a、33b付近の拡大図である。 図8中の第1、第2爪部33a、33b付近の拡大図である。 第2実施形態におけるキャップ17とブラケット18との仮止め工程の一部を示す断面図である。 第3実施形態におけるキャップ17とブラケット18の断面図である。
符号の説明
17 キャップ
18 ブラケット
33a 第1爪部
33b 第2爪部
36a 変形部
36b 変形部

Claims (10)

  1. 熱交換コア部(13)に流れる熱交換流体の流路を構成する管状部品(14)と、
    前記管状部品(14)の一部をなす第1板状部材(17)の外面に接合された第2板状部材(18)とを備える熱交換器において、
    前記第1板状部材(17)は、前記第1板状部材(17)に対して一体に形成され、前記第2板状部材(18)の前記第1板状部材と接合する第1面とは反対側の第2面上に先端が到達する長さの爪部(33a、33b)を有し、
    前記爪部(33a、33b)の先端側に、前記第2面上で変形された変形部(36a、36b)が設けられており、
    前記第1板状部材(17)と前記第2板状部材(18)とは、前記変形部(36a、36b)によって係合した状態で接合されていることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記第2板状部材(18)は、前記爪部(33a、33b)の外形に沿った形状であって、前記第2板状部材(18)の端部から内側に凹んだ凹部(46)もしくは前記第2板状部材(18)を貫通する穴部(47)を有し、
    前記凹部(46)もしくは前記穴部(47)に前記爪部(33a、33b)が位置していることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記凹部(46)もしくは前記穴部(47)は、幅寸法が前記爪部(33a、33b)の外形寸法と同等である部分(47a)と、幅寸法が前記爪部(33a、33b)の外形寸法よりも大きな部分(47b)とを有していることを特徴とする請求項2に記載の熱交換器。
  4. 熱交換コア部(13)に流れる熱交換流体の流路を構成する管状部品(14)と、
    前記管状部品(14)の一部をなす第1板状部材(17)の外面に接合された第2板状部材(18)とを備える熱交換器において、
    前記第1板状部材(17)は、前記第1板状部材(17)と一体に形成され、前記第2板状部材(18)の前記第1板状部材と接合する第1面とは反対側の第2面上に先端が到達する長さの爪部(33a、33b)を有し、
    前記爪部(33a、33b)の先端側には、前記第1板状部材(17)が前記第2板状部材(18)から離れる方向に対して前記第2板状部材(18)に引っ掛かる形状の引っ掛かり部(71a、71b)が設けられており、
    前記第1板状部材(17)と前記第2板状部材(18)とは、前記引っ掛かり部(71a、71b)によって係合した状態で接合されていることを特徴とする熱交換器。
  5. 熱交換コア部(13)に流れる熱交換流体の流路を構成する管状部品(14)と、
    前記管状部品(14)の一部をなす第1板状部材(17)の外面に接合された第2板状部材(18)とを備える熱交換器において、
    前記第1板状部材(17)は、前記第1板状部材(17)に一体に形成された凸形状部を有し、
    前記第2板状部材(18)は、前記凸形状部が圧入される被圧入部を有し、
    前記第1板状部材(17)と前記第2板状部材(18)とは、前記凸形状部と前記被圧入部とが嵌合した状態で接合されていることを特徴とする熱交換器。
  6. 前記第1板状部材は、前記管状部品(14)の開口部を塞ぐキャップ(17)であり、
    前記第2板状部材は、前記熱交換器を相手側構造体に取り付けるためのブラケット(18)であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の熱交換器。
  7. 前記ブラケット(18)は、前記キャップ(17)に接合される接合部(18a)と、前記相手側構造体に取り付けるための取付穴(41)が形成された平板形状の取付部(18b)とを有し、
    前記取付部(18b)は、前記熱交換コア部(13)のコア面に対して略直交する四辺形形状であり、前記コア面に対して略直交する方向で向かい合う二辺(44、45)の一方(45)は前記コア面に対して傾斜していることを特徴とする請求項6に記載の熱交換器。
  8. 熱交換コア部(13)に流れる熱交換流体の流路を構成する管状部品(14)と、前記管状部品(14)の一部をなす第1板状部材(17)の外面に接合された第2板状部材(18)とを備える熱交換器の製造方法において、
    前記第1板状部材(17)と前記第2板状部材(18)とを用意する工程と、
    前記第1板状部材(17)と前記第2板状部材(18)とを組み付ける組み付け工程と、
    組み付け後の前記第1板状部材(17)と前記第2板状部材(18)とを接合する接合工程とを有し、
    前記第1板状部材(17)と前記第2板状部材(18)とを用意する工程では、前記第1板状部材(17)に対して一体に形成され、前記第1板状部材(17)と前記第2板状部材(18)とを組み付けたときに、前記第2板状部材(18)の前記第1板状部材(17)と接触する第1面とは反対側の第2面上に先端が到達する長さである第1、第2爪部(33a、33b)を備え、当該第1、第2爪部(33a、33b)が前記第1板状部材(17)の端部であって互いに対向する位置に配置されている前記第1板状部材(17)を用意し、
    前記組み付け工程では、
    前記第1板状部材(17)と前記第2板状部材(18)とを重ね合わせる重ね合わせ工程と、
    前記重ね合わせ工程の後、前記第2板状部材(18)の前記第2面上に存在する前記第1、第2爪部(33a、33b)の先端部を変形させことによって、前記第1板状部材(17)と前記第2板状部材(18)とを係合させる係合工程とを有し、
    前記接合工程では、前記第1、第2爪部(33a、33b)の並び方向を上下方向として、前記第1板状部材(17)と前記第2板状部材(18)とを設置した状態で接合することを特徴とする熱交換器の製造方法。
  9. 前記組み付け工程は、前記重ね合わせ工程と前記係合工程との間に、前記第1、第2爪部(33a、33b)のうち前記接合工程で下側に位置する一方(33a)に対して、前記第2板状部材(18)の端部を寄せる工程を有することを特徴とする請求項8に記載の熱交換器の製造方法。
  10. 前記第1板状部材(17)と前記第2板状部材(18)とを用意する工程は、
    表面にろう材層を有するとともに板厚が均一の金属板材を用いて、前記第1、第2爪部(33a、33b)を有する所定形状の前記第1板状部材(17)を形成する工程と、
    前記第1板状部材(17)を形成する工程の後、前記第1、第2爪部(33a、33b)の前記一方に対してプレス加工を施すことにより、前記第1、第2爪部(33a、33b)の前記一方(33a)の板厚を、前記第1板状部材(17)の前記第1、第2爪部(33a、33b)以外の部分の板厚よりも薄くする工程とを有することを特徴とする請求項8または9に記載の熱交換器の製造方法。
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