JP2009229023A - 熱交換器およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱交換器の組み付け時において、管状部材に穴をあけることなく、裏当てが困難な管状部材に対してブラケット等の板状部材を仮止めできるようにする。
【解決手段】管状部材としての受液器16に対して、ブラケット17と接合される外面にカシメ用突起部16bを、受液器16の金属の押し出し成形時に同時に一体形成する。このカシメ用突起部16bは、受液器16の外周方向全域のうちの一部に位置するとともに、受液器16の長手方向全域のうちの一部に位置する。一方、ブラケット17に対して、受液器16との接合部17aにカシメ用突起部16bが挿入される挿入穴41を設ける。そして、ブラケット17と受液器16との組み付け時では、挿入穴41にカシメ用突起部16bを挿入し、カシメ用突起部16bを変形させてブラケット17と受液器16とをカシメ固定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、熱交換器の組み付けの際に管状部材とブラケット等の板状部材とを仮止めする熱交換器およびその製造方法に関するものである。
熱交換器は、熱交換流体の熱交換を行う熱交換コア部と、この熱交換コア部に流れる熱交換流体の流路を構成する管状部材と、この管状部材の外面に取り付けられるブラケット等の各構成部品を組み付けて仮止めした後、これらの構成部品を一体ろう付けすることで製造される。このような熱交換器の製造における管状部材とブラケットとの仮止めの手段としては、管状部材に設けた穴とブラケットに設けた突起とを嵌合させることが採用されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平10−288494号公報 特開平11−282286号公報
しかし、管状部材に設けた穴とブラケットに設けた突起とを嵌合させて仮止めする方法では、管状部材に穴をあけることから、管状部材の内部を流れる熱交換流体の洩れ不良が発生するおそれがあるため、好ましくない。
なお、上記特許文献2には管状部材に突起を設け、ブラケットに穴を設けることが記載されているが、それらの具体的な構造については開示されていない。
また、上記した問題は、管状部材とブラケットとの仮止めだけでなく、管状部材とブラケットに代表される板状部材との仮止めにおいて言えることである。また、仮止めは、ろう付けによる接合時だけでなく、溶接等の接合時においても実施される。
本発明は上記点に鑑みて、管状部材に穴をあけることなく、管状部材に対して板状部材を仮止めできるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、管状部材(14、15、16)は、板状部材(17)と接合される外面にカシメ用突起部(16b)が設けられており、カシメ用突起部(16b)は、管状部材(14、15、16)の外周方向全域のうちの一部に位置するとともに、管状部材(14、15、16)の長手方向全域のうちの一部に位置しており、管状部材(14、15、16)およびカシメ用突起部(16b)は、金属の押し出し成形によって一体形成されたものであり、板状部材(17)は、管状部材(14、15、16)との接合部(17a)にカシメ用突起部(16b)が挿入される挿入穴(41)が設けられており、挿入穴(41)に挿入されたカシメ用突起部(16b)に変形部(16c、16e)が設けられ、当該変形部(16c、16e)によって管状部材(14、15、16)と板状部材(17)とが係合していることを特徴としている。
これによれば、管状部材の押し出し成形時に形成したカシメ用突起部を用いて、管状部材と板状部材とを係合するようにしたので、管状部材に穴をあけることなく、管状部材に板状部材を仮止めすることができる。
カシメ用突起部(16b)については、例えば、請求項2に記載のように、カシメ用突起部(16b)を、管状部材(14、15、16)の外周方向全域のうちの一カ所に設けたり、請求項3に記載のように、管状部材(14、15、16)の外周方向全域のうちの複数カ所に設けたりしても良い。
板状部材については、例えば、請求項4に記載のように、接合部(17a)のうち管状部材(14、15、16)に対向する面とは反対側の面であって挿入穴(41)の周囲に、溝(44)が設けられることによって、挿入穴(41)の周囲に、接合部(17a)の他の部位よりも肉厚が薄い薄肉部45を形成することが好ましい。
この薄肉部を設けることにより、薄肉部を形成しない場合と比較して、板状部材の挿入穴から出ている部分の長さを同一とした場合におけるカシメ用突起部全体の突起量を小さくできる。
また、請求項5に記載の発明では、カシメ用突起部(16b)は、管状部材(14、15、16)の長手方向全域にわたって連続するレール状の突起部(31)を形成した後、レール状の突起部(31)のうちカシメ用突起部(16b)以外の部分を削除することによって形成されており、管状部材(14、15、16)の外面には、レール状の突起部(31)を削除した際の残余部(32)が存在しており、板状部材(17)は、接合部(17a)の管状部材(14、15、16)に対向する面に、残余部(32)との干渉を防止するための溝(43)が管状部材の長手方向に延びて設けられていることを特徴としている。
これによれば、板状部材の接合部を管状部材の外面に組み付けた際に、残余部が板状部材の接合部に干渉することを抑制できる。
また、請求項6に記載の発明では、管状部材(14、15、16)は、板状部材(17)と接合される外面に、先端に引っ掛かり部(16g)を有する突起部(16f)が設けられており、突起部(16f)は、管状部材(14、15、16)の外周方向全域のうちの一部に位置するとともに、管状部材(14、15、16)の長手方向全域のうちの一部に位置しており、管状部材(14、15、16)および突起部(16b)は、金属の押し出し成形によって一体形成されており、板状部材(17)は、管状部材(14、15、16)との接合部(17a)に突起部(16f)が挿入される挿入穴(41)が設けられており、挿入穴(41)に突起部(16f)の引っ掛かり部(16g)を挿入されており、突起部(16f)の挿入方向とは反対の方向に対して、引っ掛かり部(16g)が板状部材(17)に引っ掛かっていることで、管状部材(14、15、16)と板状部材(17)とが係合していることを特徴としている。
また、請求項7に記載の発明では、管状部材(14、15、16)は、管状部材(14、15、16)の壁面が管状部材(14、15、16)の内側に屈曲して構成される溝部(16h)を有しており、溝部(16h)は、管状部材(14、15、16)の長手方向全域にわたって連続した形状であり、管状部材(14、15、16)および溝部(16h)は、金属の押し出し成形によって一体形成されたものであり、板状部材(17)は、管状部材(14、15、16)との接合部(17a)に溝部(16h)に挿入される突起部(61)が設けられており、溝部(16h)に挿入された突起部(61)に変形部(62)が設けられ、当該変形部(62)によって管状部材(14、15、16)と板状部材(17)とが係合していることを特徴としている。
請求項6、7に記載の発明によっても、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏する。
また、請求項8に記載の発明では、熱交換器の各構成部品を形成する工程は、管状部材(14、15、16)を押し出し成形により形成すると同時に、管状部材の外面に、管状部材の長手方向全域にわたって連続するレール状の突起部を形成する工程と、レール状の突起部を部分的に削除することで、カシメ用突起部(16b)を形成する工程と、カシメ用突起部(16b)が挿入される挿入穴(41)を有する板状部材(17)を形成する工程とを備え、
組み付け工程では、挿入穴(41)にカシメ用突起部(16b)を挿入した状態で、カシメ用突起部(16b)を変形させることによって、管状部材(14、15、16)と板状部材(17)とを係合することを特徴としている。
これによれば、管状部材の押し出し成形時に形成したカシメ用突起部を用いて、管状部材と板状部材とを係合するようにしたので、管状部材に穴をあけることなく、管状部材に板状部材を仮止めすることができる。
また、これによれば、カシメ用突起部を管状部材の押し出し成形と同時に形成するので、管状部材を形成した後に、カシメ用突起部を形成する場合と比較して、製造工程を削減することができる。また、管状部材の外面に、管状部材の長手方向全域にわたって連続するレール状の突起部を形成した後、レール状の突起部を部分的に削除して、カシメ用突起部を形成するので、ブラケットの取り付け位置に応じた所望の位置にカシメ用突起部を容易に形成することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
図1に、本発明の第1実施形態における熱交換器の正面図を示す。図1中の上下左右の各矢印は、車両搭載状態における上下左右前後の各方向を示している。本実施形態は、本発明の熱交換器を凝縮器10に適用したものである。
まず、本実施形態の凝縮器10の全体構成について説明する。本実施形態の凝縮器10は、冷媒を空気と熱交換させて過冷却域まで冷却する、いわゆるサブクールコンデンサであり、図1に示すように、複数のチューブ11およびフィン12からなる熱交換コア部13と、熱交換コア部13の左右両端部に組み付け配置される第1、第2ヘッダタンク14、15と、第2ヘッダタンク15の外側(コア部13の反対側)に配置される受液器(モジュレータ)16と、受液器16にろう付け固定されたブラケット17とを有している。これらの凝縮器10の各構成部品はアルミニウムもしくはアルミ合金等の金属により構成されている。
チューブ11は冷媒が流れる扁平状の管であり、その長径方向が空気流れ方向(紙面垂直方向)と一致するとともに、その長手方向が水平方向に一致するように上下方向に複数本平行に配置されている。フィン12は、波状に成形され、複数本のチューブ11間において、チューブ11の両扁平面に接合されており、このフィン12により空気との伝熱面積を増大させて熱媒体と空気との熱交換を促進している。
第1、第2ヘッダタンク14、15は、チューブ11の長手方向両端部(図1の左右端部)にてチューブ11の長手方向と直交する方向(図1の上下方向)に延びて複数のチューブ11と連通するものである。第1、第2ヘッダタンク14、15としては、例えば、チューブ11が挿入接合されるコアプレートと、コアプレートとともにタンク内空間を構成するタンク本体部とを有する構成のものや、押し出し成形により略円筒形状に形成されたものが採用可能である。
第1ヘッダタンク14の上端側部位には冷媒入口部18が設けられ、第1ヘッダタンク14の下端側部位には冷媒出口部19が設けられている。第1ヘッダタンク14内部の下側寄りの位置には、仕切板20が配置されている。また、第2ヘッダタンク15内部には仕切板21が、第1ヘッダタンク14の仕切板20と同一高さに配置されている。
熱交換コア部13のうち第1、第2ヘッダタンク14、15の仕切板20、21よりも上方側の部位は、冷媒入口部18から流入した気相冷媒と空気とを熱交換させて、冷媒を凝縮させる凝縮部22を構成している。熱交換コア部13のうち凝縮部22の下方側の部位は、液相冷媒と空気とを熱交換させて液相冷媒を冷却する過冷却部23を構成している。このように、熱交換コア部13は熱交換流体としての冷媒と空気との間の熱交換を行う部分である。
受液器16は、気相冷媒と液相冷媒を分離して液相冷媒を溜めるものであり、上下方向に延びる略円筒形状である。本実施形態の受液器16の上端は、第2ヘッダタンク15よりも上方に位置しており、受液器16のうち第2ヘッダタンク15よりも上方部分にブラケット17が固定されている。ブラケット17は、車体、ラジエータ、冷媒配管等の相手側構造体と凝縮器10との固定のためのものである。このブラケット17によって、凝縮器10が車体に取り付けられたり、凝縮器10がラジエータと締結されたり、凝縮器10に冷媒配管が固定されたりする。
ここで、図2に図1中の凝縮器10を上から見たときの受液器16とブラケット17の部分拡大図を示す。なお、図2では第2ヘッダタンク15および受液器16の上端に設けられるキャップを省略している。
図2に示すように、受液器16と第2ヘッダタンク15とはカシメ部材24を介してろう付け固定されている。第2ヘッダタンク15には引っ掛かり部15aが設けられており、受液器16には引っ掛かり部16aが設けられており、両引っ掛かり部15a、16aにカシメ部材24の第1、第2爪部24a、24bが引っかけられてカシメ固定された状態で、受液器16とカシメ部材24、カシメ部材24と第2ヘッダタンク15がろう付けされている。
一方、受液器16とブラケット17とは直接ろう付け固定されている。ブラケット17は、受液器16とろう付けによって接合されている接合部17aと、接合部17a以外の部位であって相手側構造体に取り付けられる取付部17bとを有している。
板状部材としてのブラケット17は、ブラケット17の縁から独立した穴あるいは縁から延びる溝によって提供される貫通部としての挿入穴41を備える。ブラケット17は、受液器16に設けられたカシメ用突起部16bによってカシメ固定される。カシメ用突起部16bは、受液器16の長手方向に長く接線方向に薄い直方体状である。挿入穴41から突出するカシメ用突起部16bの先端には、変形部が形成されている。変形部は、カシメ用突起部16bの長手方向両端部に形成される棒状の突起によって提供されている。これらの突起は、カシメ用突起部16bを三つの部分に三分し、両端の2つの部分を受液器16の長手方向に互いに広がるように傾斜させることによって提供される。これらの突起は、カシメ用突起部16bをその長手方向に向けて、挿入穴41より大きく拡張している。カシメ用突起16bの両端部分は、ブラケット17の挿入穴41の両端において、互いに反対側に向かってブラケット17の上にまで伸び出している。この変形部が形成されたカシメ用突起部16bによって、ブラケット17は、受液器16に対して全方向に移動不能に位置決めされ係合した状態にある。この係合状態では、製造工程においてブラケット17が受液器16から脱落しない程度の強度を提供する。この係合状態は、仮固定とも呼ばれる。さらに、この係合状態のまま、受液器16とブラケット17の接合部17aとがろう付けされ、両者が強固に固定されている。したがって、受液器16とブラケット17の接合部17aとは、カシメとろう付けとによって固定された状態である。
上記した構成の凝縮器10では、以下のように冷媒が流れる。すなわち、冷媒入口部18から第1ヘッダタンク14の上方側空間に流入した気相冷媒は、凝縮部22を第1ヘッダタンク14側から第2ヘッダタンク15側へと一方向に流れて空気と熱交換して凝縮する。そして、凝縮部22で凝縮された冷媒は第2ヘッダタンク15の上方側空間に集合した後に、矢印aのように受液器16に流入する。受液器16で溜まった液相冷媒は、矢印bのように第2ヘッダタンク15の下方側空間に流入し、過冷却部23を第2ヘッダタンク15側から第1ヘッダタンク14側へと一方向に流れて空気と熱交換して冷却される。過冷却部23で冷却された冷媒は、第1ヘッダタンク14の下方側空間に集合した後に冷媒出口部19から流出する。
また、上記した構成の凝縮器10は、以下のようにして製造される。凝縮器10の各構成部品であるチューブ11、フィン12、第1、第2ヘッダタンク14、15、受液器16およびブラケット17等を製造する。
これらのうち、受液器16を、溶接、ろう付けなどを行わない金属の押し出し成形により製造する。この金属としては、例えば、ろう付性や強度を考慮して3000系アルミ合金を用いることが好ましい。また、ブラケット17を、例えば、プレス成形等により製造する。ブラケット17は、高い強度が要求されるため、芯材にMgを含有するアルミ合金で構成されることが好ましい。なお、本実施形態では、ブラケット17を構成するアルミ合金板を、芯材部のMgがろう付中に悪影響を及ぼさないように、上下面にろう材をクラッドする3層材構造とすることで、Mgの飛散を防止する構造としている。
そして、凝縮器10の各構成部品を組み付け、各構成部品同士を仮止めした状態で、これらを炉内で熱処理して、一体ろう付けすることで、本実施形態の凝縮器10が製造される。
次に、受液器16とブラケット17との仮止め構造および仮止め方法について、図3〜図9を用いて説明する。図3(a)、(b)は組み付け前の受液器16の上面図、側面図であり、図4は図3(b)中のIV−IV線断面図であり、図5は図3(b)中のV−V線断面図である。図6(a)、(b)は製造途中における受液器16の上面図、側面図であり、図7(a)、(b)は組み付け前のブラケット17の上面図、側面図であり、図8は図7(b)中のVIII−VIII線断面図であり、図9は図7(b)中のIX−IX線断面図である。なお、図7(b)は図1中のブラケット17の拡大図に相当する。
受液器16のカシメ用突起部16bは、ろう付け時におけるブラケット17の保持を可能とするものである。このカシメ用突起部16bは、受液器16の外面のうち、図3(a)に示すように、円形状である受液器16の外周に沿った方向全域の一部分に位置し、図3(b)に示すように、円筒形状の受液器16の高さ方向、すなわち、受液器16の長手方向全域の一部分に位置している。なお、受液器16の引っ掛かり部16aは、図3(b)に示すように、受液器16の長手方向全域にわたって形成されている。
カシメ用突起部16bは、図6(a)、(b)に示すように、押し出し成形による受液器16の形成と同時に、受液器16の長手方向全域にわたってレール状の突起部31を形成した後に、不要な部分をプレス等により削除することで、受液器16と一体形成されるものである。このため、図3(b)に示すように、本実施形態のカシメ用突起部16bは、受液器16の長手方向に長く、長方形の角が面取りされた略長方形形状となっている。
また、カシメ用突起部16bの横断面形状は、図4に示すように、四角形の角部が面取りされた略四角形形状となっている。なお、レール状の突起部31を削除した箇所では、図5に示すように、レール状の突起部31を直線状に切断した際に残ってしまった突起部31の残余部32が存在している。
図7(a)、(b)に示すように、ブラケット17の接合部17aは、受液器16の外面に沿った形状、すなわち、湾曲した形状であり、この接合部17aには受液器16のカシメ用突起部16bが挿入される挿入穴41が設けられている。また、ブラケット17の取付部17bは、面形状であり、この取付部17bには相手側構造体に取り付けるためのネジが挿入される取付穴42が設けられている。
そして、図8に示すように、接合部17aの受液器16に対向する面、すなわち、図8中の接合部17aの上面には、挿入穴41の周囲に残余部32(図5参照)との干渉を防止するための溝43が設けられている。この溝43は、図7(b)中の破線で示すように、図中の上下方向、すなわち、受液器16の長手方向に延びており、接合部17aの上下方向全域にわたって設けられている。受液器16のカシメ用突起部16bをブラケット17の接合部17aの挿入穴41に挿入したときに、この溝43に残余部32が収まるようになっている。したがって、この溝43の溝幅および深さは残余部32を収容できる大きさとなっている。
一方、図8、図9に示すように、接合部17aのうち受液器16に対向する面とは反対側の面、すなわち、図8中の接合部17aの下面(図9中の接合部17aの上面)にも、挿入穴41の周囲に溝44が設けられており、この溝44によって挿入穴41の周囲に他の部位よりも肉厚が薄い薄肉部45が形成されている。
図10(a)、(b)に受液器16とブラケット17との仮止め方法を説明するための図を示す。図10(a)はブラケット17を組み付けた受液器16に治具を設置した状態での側面図であり、図10(b)は図10(a)中の受液器16のA1矢視図である。
受液器16とブラケット17とを組み付けて仮止めする際では、ブラケット17の挿入穴41に受液器16のカシメ用突起部16bを挿入し、その状態を維持したまま、図10(a)、(b)に示すように、カシメパンチ51の真下に受液器16のカシメ用突起部16bが位置するように受液器16およびブラケット17を配置する。そして、受液器16の外面に沿った形状のバックアップ治具52を受液器16の外側に設置する。このバックアップ治具52は、仮止め時における受液器16の変形を防止するためのものである。
図11にブラケット17の挿入穴41に受液器16のカシメ用突起部16bを挿入した状態におけるカシメ用突起部16b周辺の部分断面図を示す。なお、図11中のブラケット17の一部は図9中のブラケット17の一部と同じ部分である。また、図12に図11中のカシメ用突起部16bに対してカシメパンチ51を押し当てたときの状態を示す。
図11に示すように、ブラケット17の挿入穴41から突出している受液器16のカシメ用突起部16bに対して、図12に示すように、カシメパンチ51を押し当てることにより、カシメ用突起部16bの端部16cを中央部16dから分断して曲げる、いわゆる割カシメをする。
ここで、図13に図12中のカシメ用突起部16bをカシメパンチ51側から見たカシメ用突起部16の正面図を示す。図13中の破線がカシメ前のカシメ用突起部16を示し、実線がカシメ後のカシメ用突起部16を示している。カシメ用突起部16bは、受液器16の長手方向で、両端部16cが外側に向かって変形されている。したがって、この両端部16cが挿入穴41から突出するカシメ用突起部16bに設けられた変形部を構成している。このように、受液器16の引っ掛かり部16aがカシメ部材24によって、かしめられる側の部材であるのに対して、受液器16のカシメ用突起部16bは、かしめる側の部材である。
このようにして、受液器16とブラケット17とを仮止めする。なお、このとき用いるカシメパンチ51の先端部の角度θは例えば45度である。また、図12に示すように、溝44の溝幅はカシメパンチ51と干渉しないようにカシメパンチ51の幅よりも大きくなっている。
また、カシメ強度の確保や、ろう付け時の溶け防止の観点より、各寸法を以下のようにすることが好ましい。すなわち、カシメ強度の確保の観点より、図11に示すように、ブラケット17の挿入穴41に受液器16のカシメ用突起部16bを挿入した状態のときのカシメ用突起部16bと挿入穴41を構成する壁面との隙間L1を0.2mm以下とし、ブラケット17から突出しているカシメ用突起部16bの突出高さL2を1mm以上とし、図12に示すように、カシメ用突起部16bの端部16cの長さL3を1mm以上とすることが好ましい。ろう付け時の溶け防止の観点より、ブラケット17の薄肉部45の厚さを0.5mm以上とすることが好ましい。
この薄肉部45が形成されることによって、本実施形態では、薄肉部45を形成しない場合と比較して、ブラケット17の挿入穴41から出ている部分の長さを同一とした場合におけるカシメ用突起部16b全体の突起量が縮小されている。
以上の説明の通り、本実施形態では、受液器16の押し出し成形時に形成したカシメ用突起部16bを用いて、受液器16とブラケット17とをカシメ固定するようにしたので、受液器16に穴をあけることなく、仮止め箇所に裏当てが困難であっても、受液器16とブラケット17とを簡素に仮止めすることができる。よって、この仮止め工程のインライン化が容易となり、設備の自動化が可能になる。
また、本実施形態では、カシメ用突起部16bを受液器16の形成と同時に形成しているので、受液器16を形成した後にカシメ用突起部を形成する場合と比較して、製造工程を削減できる。
また、本実施形態では、受液器16とブラケット17とを溶接で仮止めしないので、溶接時に溶接箇所以外の部位で形状変形することを防ぐことができる。
また、本実施形態では、受液器16に穴をあけないので、穴が原因による冷媒の洩れ不良を避けることができる。
また、本実施形態では、受液器16とブラケット17との締結構造が簡素なため、品質のバラツキが発生せず、安定した製品を確保することができる。
(第2実施形態)
図14に本実施形態のカシメ用突起部16bの正面図を示す。図14は図11中の上側からカシメ用突起部16bを見た図であり、図13に対応している。
第1実施形態では、図13に示すように、受液器16の長手方向に両端部16cを曲げていたが、本実施形態では、図14に示すように、カシメ用突起部16bの両端部を、受液器16の長手方向に略直交する方向に変形させてカシメ固定している。このように、カシメ方向については任意に変更可能である。
(第3実施形態)
図15に本実施形態のカシメ用突起部16bの正面図を示す。図15は図11中の上側からカシメ用突起部16bを見た図であり、図13に対応している。
第2実施形態では、カシメ用突起部16bの両端部を、受液器16の長手方向に略直交する方向であって、かつ、互いに反対方向に変形させていたが、本実施形態では、図15に示すように、カシメ用突起部16bの両端部および中央部を、受液器16の長手方向に略直交する方向に変形させてカシメ固定している。両端部を同じ方向に変形させ、中央部をこれらとは反対方向に変形させている。このように、カシメ方向については変更可能である。
(第4実施形態)
図16にブラケット17の挿入穴41に受液器16のカシメ用突起部16eを挿入した状態におけるカシメ用突起部16e周辺の部分断面図を示し、図17に図16中のカシメ用突起部16eにカシメパンチ51を押し当てたときの状態を示す。
第1実施形態では割カシメしていたが、本実施形態では、図16、図17に示すように、受液器16の長手方向に並ぶ2つのカシメ用突起部16eを、受液器16の長手方向に、単に折り曲げてカシメ固定をしている。なお、この2つのカシメ用突起部16eは、図12中のカシメ用突起部16bから中央部16dを削除した形状である。また、この2つのカシメ用突起部16eによって挿入穴41から突出するカシメ用突起部16bに設けられた変形部が構成される。
(第5実施形態)
図18にブラケット17の挿入穴41に受液器16の圧入用突起部16fを挿入した状態における圧入用突起部16f周辺の部分断面図を示す。
上記した各実施形態では、受液器16に形成したカシメ用突起部16bを変形させてブラケット17をカシメ固定していたが、受液器16に形成した圧入用突起部16fをブラケット17の挿入穴41に圧入することで受液器16とブラケット17とを仮止めしても良い。
具体的には、図18に示すように、図11中のカシメ用突起部16bを先端に引っ掛かり部16gを有する圧入用突起部16fに変更する。そして、ブラケット17の挿入穴41に圧入用突起部16fの引っ掛かり部16gを挿入して、引っ掛かり部16gの挿入方向とは反対の方向に対して、引っ掛かり部16gがブラケット17に引っ掛かっていることで、受液器16とブラケット17とを固定する。
本実施形態においても、ブラケット17は、受液器16に対して全方向に移動不能に位置決めされ係合したまま、ろう付け固定される。
(第6実施形態)
図19に本実施形態の受液器16の上端面を示し、図20にブラケット17の接合部17aを受液器16に組み付けた状態の受液器16と接合部17aの拡大図を示し、図21にブラケット17の挿入穴41にカシメ用突起部16bが挿入された状態における挿入穴41とカシメ用突起部16bの拡大図を示す。なお、図19は図3(a)に対応する図であり、図20は図2の一部分に対応する図であり、図21中のブラケット17は図7(b)に対応している。
第1実施形態では、受液器16の外面にカシメ用突起部16bを1列設けていたが、本実施形態ではカシメ用突起部16bを2列設けている。すなわち、本実施形態では、図19、20に示すように、受液器16の外周方向全域のうちの2カ所にカシメ用突起部16bを設けている。一方、図21に示すように、ブラケット17に設ける挿入穴41の形状を受液器16長手方向(図21中の上下方向)に直交する方向に細長い長方形として、カシメ用突起部16bのカシメ方向を受液器16の長手方向に略直交する方向としている。
なお、本実施形態では、受液器16の外周方向全域のうちの2カ所にカシメ用突起部16bを設けていたが3カ所以上としても良い。
(第7実施形態)
図22に本実施形態の受液器16の斜視図を示し、図23(a)に本実施形態のブラケット17の側面図を示し、図23(b)に図23(a)中の突起部61を下方向から見たときの突起部61の拡大図を示す。
上記した各実施形態では、受液器16に突起部16b、16fを設け、ブラケット17に挿入穴41を設けていたが、本実施形態では、ブラケット17に突起部61を設け、この突起部61が挿入される溝を受液器16に設けている。
すなわち、本実施形態では、図22に示すように、受液器16の壁面の一部を受液器16の内側に屈曲させて構成される溝部16hを受液器16に設けている。この溝部16hは受液器16の形成と同時に金属の押し出し成形によって形成される。受液器16は、溝部16hが設けられているが、受液器16の壁面に穴があけられているわけではなく、受液器16の内部空間は連続する壁面によって囲まれている。溝部16hは、受液器16の長手方向に延びており、受液器16の長手方向全域にわたって連続している。また、溝部16hの下部16iでの溝幅は、下部16iよりも上側の溝部16hの上部16jでの溝幅よりも大きくなっている。
一方、ブラケット17は、接合部17aに突起部61が設けられており、この突起部61は、突起部61の接合部17aからの突出方向に対して直交する方向に伸びる第1、第2先端部62、63を有している。これらの第1先端部62と第2先端部63とは延伸方向が異なっており、第1先端部62の方が長くなっている。また、第2先端部63の長手方向の長さ63aは溝部16hの上部16jでの溝幅以下であり、第1先端部62の長手方向の長さ62aは溝部16hの下部16iでの溝幅よりも若干大きくなっている。
受液器16とブラケット17との組み付けでは、第2先端部63の向きを溝部16hに合わせることで、突起部61を溝部16hの内部に挿入し、その後、ブラケット17を回転させることで、第1先端部62を溝部16hの下部16iの壁面に当てて変形させることでカシメ固定する。したがって、この第1先端部62が溝部に挿入された突起部に設けられた変形部を構成している。また、本実施形態においても、ブラケット17は、受液器16に対して全方向に移動不能に位置決めされ係合したまま、ろう付け固定される。
(他の実施形態)
(1)上記した各実施形態では、受液器16は略円筒形状であったが、押し出し成形によって形成された筒形状であれば、他の形状に変更しても良い。
(2)上記した各実施形態では、ブラケット17を受液器16に取り付けていたが、ブラケット17を第1、第2ヘッダタンク14、15に取り付けても良い。この場合、第1、第2ヘッダタンク14、15は上記した受液器16と同様に、筒形状であってカシメ用突起部を有しており、第1、第2ヘッダタンク14、15およびカシメ用突起部は押し出し成形によって形成されたものである。
このように、押し出し成形によって形成された管状部材にブラケットをろう付けする構成に対して本発明を適用することができ、このような構成であれば、凝縮器の他に蒸発器、ラジエータ等の熱交換器に本発明を適用できる。
(3)上記した各実施形態では、管状部材にブラケット17を組み付ける場合について説明したが、管状部材に接合されるものは、ブラケットとしての役目を果たすものに限定されず、板状部材であれば良い。
(4)上記した各実施形態では、管状部材と板状部材とを他の部品と共に一体ろう付けしていたが、例えば、トーチろう付け等により、管状部材と板状部材とを部分的にろう付けしても良い。また、管状部材と板状部材との接合手段としてろう付けを採用していたが、溶接等の他の手段を採用しても良い。
本発明の第1実施形態における凝縮器10の正面図である。 図1中の凝縮器10を上から見たときの受液器16とブラケット17の部分拡大図である。 (a)、(b)は組み付け前の受液器16の上面図、側面図である。 図3(b)中のIV−IV線断面図である。 図3(b)中のV−V線断面図である。 (a)、(b)は製造途中における受液器16の上面図、側面図である。 (a)、(b)は組み付け前のブラケット17の上面図、側面図である。 図7(b)中のVIII−VIII線断面図である。 図7(b)中のIX−IX線断面図である。 (a)はブラケット17を組み付けた受液器16に治具を設置した状態での側面図であり、(b)は(a)中の受液器16のA1矢視図である。 ブラケット17の挿入穴41に受液器16のカシメ用突起部16bを挿入した状態におけるカシメ用突起部16b周辺の部分断面図である。 図11中のカシメ用突起部16bに対してカシメパンチ51を押し当てたときの状態を示すカシメ用突起部16b周辺の部分拡大図である。 図12中のカシメ用突起部16bをカシメパンチ51側から見たカシメ用突起部16の正面図である。 本発明の第2実施形態におけるカシメ用突起部16bの正面図である。 本発明の第3実施形態におけるカシメ用突起部16bの正面図である。 本発明の第4実施形態におけるブラケット17の挿入穴41に受液器16のカシメ用突起部16eを挿入した状態でのカシメ用突起部16e周辺の部分断面図である。 図16中のカシメ用突起部16eにカシメパンチ51を押し当てたときのカシメ用突起部16e周辺の部分断面図である。 本発明の第5実施形態におけるブラケット17の挿入穴41に受液器16の圧入用突起部16fを挿入した状態における圧入用突起部16f周辺の部分断面図 本発明の第6実施形態における受液器16の上端面である。 図19中の受液器16とブラケット17の接合部17aとを組み付けた状態の受液器16と接合部17aの拡大図である。 図19中のカシメ用突起部16bがブラケット17の挿入穴41に挿入された状態における挿入穴41とカシメ用突起部16bの拡大図である。 本発明の第7実施形態における受液器16の斜視図である。 (a)は第7実施形態におけるブラケット17の側面図であり、(b)は(a)中の突起部61を下方向から見たときの突起部61の拡大図である。
符号の説明
14 第1ヘッダタンク
15 第2ヘッダタンク
16 受液器
16b カシメ用突起部
17 ブラケット
17a ブラケットの受液器との接合部
41 カシメ用突起部の挿入穴

Claims (8)

  1. 熱交換コア部(13)に流れる熱交換流体の流路を構成する管状部材(14、15、16)と、
    前記管状部材(14、15、16)の外面に接合された板状部材(17)とを備える熱交換器において、
    前記管状部材(14、15、16)は、前記板状部材(17)と接合される前記外面にカシメ用突起部(16b)が設けられており、
    前記カシメ用突起部(16b)は、前記管状部材(14、15、16)の外周方向全域のうちの一部に位置するとともに、前記管状部材(14、15、16)の長手方向全域のうちの一部に位置しており、
    前記管状部材(14、15、16)および前記カシメ用突起部(16b)は、金属の押し出し成形によって一体形成されたものであり、
    前記板状部材(17)は、前記管状部材(14、15、16)との接合部(17a)に前記カシメ用突起部(16b)が挿入される挿入穴(41)が設けられており、
    前記挿入穴(41)に挿入された前記カシメ用突起部(16b)に変形部(16c、16e)が設けられ、当該変形部(16c、16e)によって前記管状部材(14、15、16)と前記板状部材(17)とが係合していることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記カシメ用突起部(16b)は、前記管状部材(14、15、16)の外周方向全域のうちの一カ所に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記カシメ用突起部(16b)は、前記管状部材(14、15、16)の外周方向全域のうちの複数カ所に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  4. 前記板状部材(17)は、前記接合部(17a)のうち前記管状部材(14、15、16)に対向する面とは反対側の面であって前記挿入穴(41)の周囲に、溝(44)が設けられることによって、前記挿入穴(41)の周囲に、前記接合部(17a)の他の部位よりも肉厚が薄い薄肉部45が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の熱交換器。
  5. 前記カシメ用突起部(16b)は、前記管状部材(14、15、16)の長手方向全域にわたって連続するレール状の突起部(31)を形成した後、前記レール状の突起部(31)のうち前記カシメ用突起部(16b)以外の部分を削除することによって形成されており、
    前記管状部材(14、15、16)の外面には、前記レール状の突起部(31)を削除した際の残余部(32)が存在しており、
    前記板状部材(17)は、前記接合部(17a)の前記管状部材(14、15、16)に対向する面に、前記残余部(32)との干渉を防止するための溝(43)が前記管状部材の長手方向に延びて設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の熱交換器。
  6. 熱交換コア部(13)に流れる熱交換流体の流路を構成する管状部材(14、15、16)と、
    前記管状部材(14、15、16)の外面に接合された板状部材(17)とを備える熱交換器において、
    前記管状部材(14、15、16)は、前記板状部材(17)と接合される前記外面に、先端に引っ掛かり部(16g)を有する突起部(16f)が設けられており、
    前記突起部(16f)は、前記管状部材(14、15、16)の外周方向全域のうちの一部に位置するとともに、前記管状部材(14、15、16)の長手方向全域のうちの一部に位置しており、
    前記管状部材(14、15、16)および前記突起部(16b)は、金属の押し出し成形によって一体形成されており、
    前記板状部材(17)は、前記管状部材(14、15、16)との接合部(17a)に前記突起部(16f)が挿入される挿入穴(41)が設けられており、
    前記挿入穴(41)に前記突起部(16f)の前記引っ掛かり部(16g)を挿入されており、前記突起部(16f)の挿入方向とは反対の方向に対して、前記引っ掛かり部(16g)が前記板状部材(17)に引っ掛かっていることで、前記管状部材(14、15、16)と前記板状部材(17)とが係合していることを特徴とする熱交換器。
  7. 熱交換コア部(13)に流れる熱交換流体の流路を構成する管状部材(14、15、16)と、
    前記管状部材(14、15、16)の外面に接合された板状部材(17)とを備える熱交換器において、
    前記管状部材(14、15、16)は、前記管状部材(14、15、16)の壁面が前記管状部材(14、15、16)の内側に屈曲して構成される溝部(16h)を有しており、
    前記溝部(16h)は、前記管状部材(14、15、16)の長手方向全域にわたって連続した形状であり、
    前記管状部材(14、15、16)および前記溝部(16h)は、金属の押し出し成形によって一体形成されたものであり、
    前記板状部材(17)は、前記管状部材(14、15、16)との接合部(17a)に前記溝部(16h)に挿入される突起部(61)が設けられており、
    前記溝部(16h)に挿入された前記突起部(61)に変形部(62)が設けられ、当該変形部(62)によって前記管状部材(14、15、16)と前記板状部材(17)とが係合していることを特徴とする熱交換器。
  8. 熱交換コア部(13)に流れる熱交換流体の流路を構成する管状部材(14、15、16)と、前記管状部材(14、15、16)の外面に接合された板状部材(17)とを備える熱交換器の各構成部品を形成する工程と、
    前記管状部材(14、15、16)と前記板状部材(17)とを組み付ける組み付け工程と、
    前記管状部材(14、15、16)と前記板状部材(17)とを接合する接合工程とを有する熱交換器の製造方法において、
    前記熱交換器の各構成部品を形成する工程は、
    前記管状部材(14、15、16)を押し出し成形により形成すると同時に、前記管状部材の外面に、前記管状部材の長手方向全域にわたって連続するレール状の突起部を形成する工程と、
    前記レール状の突起部を部分的に削除することで、カシメ用突起部(16b)を形成する工程と、
    前記カシメ用突起部(16b)が挿入される挿入穴(41)を有する前記板状部材(17)を形成する工程とを備え、
    前記組み付け工程では、
    前記挿入穴(41)に前記カシメ用突起部(16b)を挿入した状態で、前記カシメ用突起部(16b)を変形させることによって、前記管状部材(14、15、16)と前記板状部材(17)とを係合することを特徴とする熱交換器の製造方法。
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