JP2009256087A - 小荷物専用昇降機 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、荷物の積み降ろし時におけるかごの戸開走行を確実に阻止できる小荷物専用昇降機を得る。
【解決手段】第1ブレーキ装置は、第1電磁コイルへの給電時に、ブレーキシューがブレーキドラムの外周面から離反する第1退避位置に移動し、第1電磁コイルへの非給電時に、ブレーキシューがブレーキドラムの外周面を押圧する第1作動位置に移動するように構成され、さらに電動機4への給電時にのみ、第1電磁コイルへの給電が行われるように構成されている。第2ブレーキ装置20は、第2電磁コイル27への給電時に、ストッパ24が係止突起22との係合を解除する第2退避位置に移動し、第2電磁コイル27への非給電時に、ストッパ24が係止突起22と係合する第2作動位置に移動するように構成され、かご7の着床時にのみ、第2電磁コイル27への給電が断たれるように構成されている。
【選択図】図3

Description

この発明は、荷物などを運搬する小荷物専用昇降機に関するものである。
従来の小荷物専用昇降機は、巻上機が昇降路の天井裏に形成された機械室に設置され、かごと釣合錘とが巻上機の綱車にワイヤロープ装置によって吊り下げ支持されており、かごが巻上機によって電動駆動される(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−216778号公報
特許文献1には、具体的に記載されていないが、この種の小荷物専用昇降機は、巻上機のモータ軸に取り付けられたディスクと、ディスクと接離可能に配設されたライニングと、ライニングをディスクに押圧/離反させる電磁コイルと、からなるブレーキ装置を備えている。そして、電磁コイルの励磁によりライニングをディスクに押圧することで発生する摩擦力、即ち制動力により、荷物の積み降ろし時のかごの戸開走行を阻止している。
しかし、ライニングが摩耗すると、ライニングとディスクとの間のギャップが大きくなり、ブレーキ装置による制動力が低下する。その結果、荷物の積み降ろし時に、かご荷重がブレーキ装置による制動力より大きくなり、かごの戸開走行が発生するという危険性があった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、荷物の積み降ろし時におけるかごの戸開走行を確実に阻止できる小荷物専用昇降機を得ることを目的とする。
この発明による小荷物専用昇降機は、昇降路の上部機械室に設置され、電動機および該電動機により回転駆動される駆動綱車を有する巻上機と、上記駆動綱車に巻き掛けられて上記昇降路内に垂下されたロープの両端に固着されたかごおよび釣合錘と、上記電動機のモータ軸に固着された第1回転体、該第1回転体に当接する第1作動位置と該第1回転体から離反する第1退避位置との間を移動可能に配設されたブレーキシュー、該ブレーキシューを該第1作動位置に移動させて該ブレーキシューを該第1回転体に押圧して該第1回転体の回転を制動する摩擦力を発生させる第1スプリング、および給電されて該第1スプリングの付勢力に抗して該ブレーキシューを該第1退避位置に移動させる第1電磁コイルを有する第1ブレーキ装置と、を備えている。さらに、小荷物専用昇降機は、上記駆動綱車の回転軸に固着された第2回転体、それぞれ該第2回転体の外周面から径方向外方に突設されて、周方向に所定の間隔に配列された複数の係止突起、該係止突起に係合する第2作動位置と該係止突起との係合を解除する第2退避位置との間を移動可能に配設されたストッパ、該ストッパを該第2作動位置に移動させて該係止突起に係合させ、該第2回転体の回転力を該係止突起を介して該ストッパに受けさせて該第2回転体の回転を阻止する第2スプリング、および給電されて該第2スプリングの付勢力に抗して該ストッパを該第2退避位置に移動させて該係止突起との係合を解除させる第2電磁コイルを有する第2ブレーキ装置を備えている。そして、上記第1ブレーキ装置は、上記電動機に給電されているときにのみ、上記第1電磁コイルへの給電が行われるように構成され、上記第2ブレーキ装置は、上記かごが着床しているときにのみ、上記第2電磁コイルへの給電が断たれるように構成されている。
この発明では、電動機に給電されているときにのみ、第1電磁コイルへの給電が行われるように構成されているので、かごが着床しているときには、ブレーキシューは第1作動位置に移動し、所定の制動力を発生している。また、かごが着床しているときにのみ、第2ブレーキ装置の第2電磁コイルへの給電が断たれるように構成されているので、がごが着床している状態では、ストッパが係止突起に係合して第2回転体の回転力を受け、第2回転体の回転が阻止されている。そこで、何らかの原因で第1ブレーキ装置による制動力が低下し、着床しているかごへの荷物の積み降ろし時に、かご加重が第1ブレーキ装置による低下した制動力を超えても、かごの戸開走行が阻止される。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明の一実施の形態に係る小荷物専用昇降機の構成を模式的に示す断面図、図2はこの発明の一実施の形態に係る小荷物専用昇降機における第1ブレーキ装置の構成を説明する図、図3はこの発明の一実施の形態に係る小荷物専用昇降機における第2ブレーキ装置の動作を説明する図であり、図3の(a)は第2ブレーキ装置の非作動状態を示し、図3の(b)は第2ブレーキ装置の作動状態を示している。図4はこの発明の一実施の形態に係る小荷物専用昇降機における第1および第2ブレーキ装置への給電回路図、図5はこの発明の一実施の形態に係る小荷物専用昇降機における第2ブレーキ装置用リレーコイルへの給電回路図である。
図1において、昇降路1の上部機械室2には、電動機4および電動機4により回転駆動される駆動綱車5からなる巻上機3が設置されている。そして、かご7および釣合錘8が、駆動綱車5に掛け渡されて昇降路1内に垂下されたロープ6の両端に固着されている。さらに、第1ブレーキ装置10および第2ブレーキ装置20が、巻上機3に装着されている。
制御装置9は、図示していないが、各階の荷出し入れ口に設置された呼び釦、かご7の着床を検知するかご着床検知手段などに接続され、これらの信号に基づいて電動機4、第1ブレーキ装置10、および第2ブレーキ装置20への給電を制御し、かご7の運行を制御する。
ここで、第1ブレーキ装置10の構成について図2を参照しつつ説明する。
第1ブレーキ装置10は、電動機4のモータ軸4aに固着された第1回転体としてのブレーキドラム11と、ブレーキドラム11を挟むように配置され、それぞれ一端をアームピン12に回動自在に支持された一対のブレーキアーム13と、ブレーキアーム13のそれぞれに固着されたブレーキシュー14と、ブレーキシュー14をブレーキドラム11に押圧させる方向にブレーキアーム13の他端側を付勢する第1スプリング15と、第1電磁コイル16の励磁により延出されてブレーキレバー17を介して、ブレーキシュー14をブレーキドラム11から離反させる方向にブレーキアーム13の他端側を押圧するプランジャ18と、を備えている。
このように構成された第1ブレーキ装置10の動作について説明する。
まず、第1スプリング15の付勢力は、ブレーキアーム13がアームピン12周りに図2中矢印A方向に回動するように、ブレーキアーム13の他端側に作用している。
そして、第1電磁コイル16の非励磁状態では、第1スプリング15の付勢力のみがブレーキアーム13に作用している。そこで、ブレーキアーム13がアームピン12周りに図2中矢印A方向に回動し、ブレーキシュー14が両側からブレーキドラム11の外周面を押圧する第1作動位置に移動し、摩擦力が発生する。これにより、巻上機3の回転が制動される。
また、第1電磁コイル16に通電され、第1電磁コイル16が励磁状態となると、プランジャ18が第1電磁コイル16の磁気吸引力により図2中矢印B方向に延出され、ブレーキレバー17を押し下げる。これにより、ブレーキレバー17の突起が第1スプリング15の付勢力に抗してブレーキアーム13を押し広げる。そこで、ブレーキシュー14がブレーキドラム11の外周面から離反する第1退避位置に移動する。これにより、巻上機3が回転可能となる。
つぎに、第2ブレーキ装置20の構成について図3を参照しつつ説明する。
第2ブレーキ装置20は、駆動綱車5の回転軸5aに固着された第2回転体としてのディスク21と、ディスク21の外周面に等角ピッチに突設された係止突起22と、筐体23内に出没自在に配設され、筐体23から延出して係止突起22と係合してディスク21の回転力を係止突起22を介して受け、回転軸5aの回転を不能とするストッパ24と、筐体23内に配設されてストッパ24を延出させる方向に付勢する第2スプリング25と、筐体23およびストッパ24とともに磁気回路を構成するように筐体23内に配設されたコア26と、筐体23に配設され、励磁状態時に、ストッパ24を磁気吸引してストッパ24と係止突起22との係合状態を解除する第2電磁コイル27と、を備えている。
なお、係止突起22の外周面22aは、ディスク21の外周面からの突出高さがかご7を下降させる駆動綱車5の回転方向Cに漸次高くなる面形状に形成され、回転方向Cの前方端面22bは、ディスク21の軸心を含む平面上に位置する平坦面に形成されている。ストッパ24の係止面24aは前方端面22bと面接触状態に係合する平坦面に形成され、先端面24bは係止面24aと鋭角をなす傾斜面に形成されている。
このように構成された第2ブレーキ装置20の動作について説明する。
まず、第2スプリング25の付勢力は、ストッパ24を筐体23から延出させる方向に作用している。
そして、第2電磁コイル27の非励磁状態では、第2スプリング25の付勢力のみがストッパ24に作用している。そこで、ストッパ24が、図3の(b)に示されるように、筐体23から延出して係止突起22に係合する第2作動位置に移動する。このとき、ストッパ24の係止面24aが係止突起22の前方端面22bと面接触状態となり、ディスク21の回転方向Cの回転力がストッパ24で受けられる。これにより、駆動綱車5の回転方向Cの回転が阻止される。
また、第2電磁コイル27に通電され、第2電磁コイル27が励磁状態となると、ストッパ24が第2スプリング25の付勢力に抗して第2電磁コイル27の磁気吸引力により筐体23内に引き込まれる。そこで、ストッパ24が、図3の(a)に示されるように、係止突起22との係合を解除する第2退避位置に移動する。これにより、駆動綱車5、即ち巻上機3が回転可能となる。
つぎに、第1ブレーキ装置10および第2ブレーキ装置20への給電回路について図4および図5を参照しつつ説明する。図4中、Cはかご7の上昇運転時に閉成する常開式の接点、Cはかご7の下降運転時に閉成する常開式の接点、Cは常閉式の接点、BK1は第1ブレーキ装置10、BK2は第2ブレーキ装置20である。図5中、1Fは1階着床検出スイッチ、2Fは2階着床検出スイッチ、Dはリレーコイルである。
図4において、CとCとの並列回路と、第1ブレーキ装置10と、第2ブレーキ装置20とが電源の正極側と負極側との間に直列に接続されている。さらに、Cが、CとCとの並列回路と第1ブレーキ装置10との直列回路と並列に、電源の正極側と第1ブレーキ装置10との間に接続されている。図5において、1Fと2Fとの並列回路と、Dとが、電源の正極側と負極側との間に直列に接続されている。そして、1F又は2Fが閉成すると、Dが励磁され、常閉式の接点Cが開成する。
ここで、このように構成された小荷物専用昇降機の動作について説明する。
まず、かご7が昇降路1内を昇降しているときには、電動機4に給電されており、C又はCが閉成し、第1ブレーキ装置10および第2ブレーキ装置20に給電されている。これにより、第1ブレーキ装置10では、第1電磁コイル16が励磁され、プランジャ18が図2中矢印B方向に延出され、ブレーキレバー17が押し下げられ、ブレーキアーム13が押し広げられ、ブレーキシュー14がブレーキドラム11の外周面から離反している(第1退避位置)。一方、第2ブレーキ装置20では、第2電磁コイル27が励磁され、ストッパ24が筐体23内に引き込まれ、ストッパ24と係止突起22との係合が解除されている(第2退避位置)。これにより、かご7の昇降運転が可能となっている。
また、かご7が1階又は2階に着床すると、電動機4への給電が断たれ、CおよびCが開成する。そして、1F又は2Fが閉成し、Dが励磁され、Cが開成する。そこで、第1ブレーキ装置10および第2ブレーキ装置20への給電が断たれる。そして、第1ブレーキ装置10では、第1電磁コイル16が非励磁となり、ブレーキアーム13が第1スプリング15の付勢力により狭められ、ブレーキシュー14がブレーキドラム11の外周面に押圧される(第1作動位置)。これにより、ブレーキシュー14とブレーキドラム11との間に摩擦力、即ち制動力が発生し、ブレーキドラム11、即ちモータ軸4aの回転が制動される。
一方、第2ブレーキ装置20では、第2電磁コイル27が非励磁となり、ストッパ24がスプリング25の付勢力により筐体23から延出され、ストッパ24が係止突起22に係合する(第2作動位置)。これにより、ディスク21、即ち回転軸5aの回転方向Cの回転が阻止される。
また、かご7の昇降運転中に何らかの原因で電動機4への給電が断たれると、かご7が落下することになる。このとき、CおよびCが開成し、第1ブレーキ装置10への給電も断たれる。そこで、ブレーキシュー14が第2スプリング15の付勢力によりブレーキドラム11の外周面に押圧される(第1作動位置)。これにより、ブレーキシュー14とブレーキドラム11との間に摩擦力、即ち制動力が発生し、かご7の落下が速やかに制動される。一方、第2ブレーキ装置20では、1Fおよび2Fは開成状態であるので、Cの閉成状態が維持される。そこで、ストッパ24は第2電磁コイル27の磁気吸引力により筐体23内に引き込まれ、ストッパ24と係止突起22との係合が解除されているので、かご7が落下して第1ブレーキ装置10の制動力により停止するまでの間におけるストッパ24の破損事故が未然に回避される。
また、ブレーキシュー14が摩耗し、第1ブレーキ装置10の制動力が低下している場合、荷物を1階又は2階に着床しているかご7に積み込んでいるとき、かご荷重が第1ブレーキ装置10の低下した制動力を超える事態が発生する可能性がある。そして、かご荷重が第1ブレーキ装置10の制動力を超えると、かご7の戸開走行が発生する。このかご7の戸開走行はかご7の落下を意味する。このとき、かご7が1階又は2階に着床しているので、1F又は2Fが閉成し、Dが励磁され、Cが開成している。そこで、第2ブレーキ装置20では、第2電磁コイル27が非励磁となり、ストッパ24がスプリング25の付勢力により筐体23から延出され、ストッパ24が係止突起22に係合している(第2作動位置)。これにより、かご荷重が第1ブレーキ装置10の制動力を超えることに起因するかご7の戸開走行が未然に回避される。
このように、この発明によれば、第1ブレーキ装置10は、第1電磁コイル16に給電されているときに、ブレーキシュー14が第1電磁コイル16の励磁によりブレーキドラム11の外周面から離反する第1退避位置に移動し、第1電磁コイル16への給電が断たれているときに、ブレーキシュー14が第1スプリング15の付勢力によりブレーキドラム11の外周面を押圧する第1作動位置に移動するように構成され、電動機4に給電されているときにのみ、第1電磁コイル16への給電が行われるように構成されている。また、第2ブレーキ装置20は、第2電磁コイル27に給電されているときに、ストッパ24が第2電磁コイル27の励磁により係止突起22との係合を解除する第2退避位置に移動し、第2電磁コイル27への給電が断たれているときに、ストッパ24が第2スプリング25の付勢力により係止突起22と係合する第2作動位置に移動するように構成され、かご7が着床しているときにのみ、第2電磁コイル27への給電が断たれるように構成されている。そこで、例え、ブレーキシュー14が摩耗して、第1ブレーキ装置10による制動力が低下し、かご荷重が荷物の積み降ろし時に第1ブレーキ装置10による制動力を超えても、第2ブレーキ装置20が作動し、かご7の戸開走行が阻止される。
また、係止突起22の外周面22aは、ディスク21の外周面からの突出高さがかご7を下降させる駆動綱車5の回転方向Cに漸次高くなる面形状に形成され、回転方向Cの前方端面22bは、ディスク21の軸心を含む平面上に位置する平坦面に形成されている。さらに、ストッパ24の係止面24aは前方端面22bと面接触状態に係合する平坦面に形成され、先端面24bは係止面24aと鋭角をなす傾斜面に形成されている。
そこで、かご7の着床時に、例えストッパ24が係止突起22の外周面22a上に位置していても、何らかの原因でかご7が下降すると、ストッパ24はディスク21の回転にともなって外周面22a上を摺動する。そして、回転方向Cの後方の係止突起22の前方端面22bがストッパ24の係止面24aと面接触状態に係合し、ディスク21の回転方向Cのそれ以上の回転が阻止される。
なお、上記実施の形態では、第1ブレーキ装置が、モータ軸に固着された第1回転体としてのブレーキドラムの外周面に両側からブレーキシューを押圧するように構成されているものとしているが、第1ブレーキ装置は、第1回転体としてのディスクをモータ軸に固着し、ディスクの両側面に両側からブレーキシューを押圧するように構成してもよい。
また、上記実施の形態では、第2ブレーキ装置が、回転軸に固着された第2回転体としてのディスクの外周面に突設された係止突起にストッパを係合させるものとしているが、第2ブレーキ装置は、回転軸の回転を阻止できるものであれば、この構成に限定されるものではない。
この発明の一実施の形態に係る小荷物専用昇降機の構成を模式的に示す断面図である。 この発明の一実施の形態に係る小荷物専用昇降機におけるブレーキ装置の構成を説明する図である。 この発明の一実施の形態に係る小荷物専用昇降機における第2ブレーキ装置の動作を説明する図である。 この発明の一実施の形態に係る小荷物専用昇降機におけるブレーキ装置への給電回路図である。 この発明の一実施の形態に係る小荷物専用昇降機における第2ブレーキ装置用リレーコイルへの給電回路図である。
符号の説明
1 昇降路、2 上部機械室、3 巻上機、4 電動機、4a モータ軸、5 駆動綱車、5a 回転軸、6 ロープ、7 かご、8 釣合錘、10 第1ブレーキ装置、11 ブレーキドラム(第1回転体)、14 ブレーキシュー、15 第1スプリング、16 第1電磁コイル、20 第2ブレーキ装置、21 ディスク(第2回転体)、22 係止突起、22a 外周面、22b 前方端面、24 ストッパ、24a 係止面、25 第2スプリング、27 第2電磁コイル。

Claims (2)

  1. 昇降路の上部機械室に設置され、電動機および該電動機により回転駆動される駆動綱車を有する巻上機と、
    上記駆動綱車に巻き掛けられて上記昇降路内に垂下されたロープの両端に固着されたかごおよび釣合錘と、
    上記電動機のモータ軸に固着された第1回転体、該第1回転体に当接する第1作動位置と該第1回転体から離反する第1退避位置との間を移動可能に配設されたブレーキシュー、該ブレーキシューを該第1作動位置に移動させて該ブレーキシューを該第1回転体に押圧して該第1回転体の回転を制動する摩擦力を発生させる第1スプリング、および給電されて該第1スプリングの付勢力に抗して該ブレーキシューを該第1退避位置に移動させる第1電磁コイルを有する第1ブレーキ装置と、
    上記駆動綱車の回転軸に固着された第2回転体、それぞれ該第2回転体の外周面から径方向外方に突設されて、周方向に所定の間隔に配列された複数の係止突起、該係止突起に係合する第2作動位置と該係止突起との係合を解除する第2退避位置との間を移動可能に配設されたストッパ、該ストッパを該第2作動位置に移動させて該係止突起に係合させ、該第2回転体の回転力を該係止突起を介して該ストッパに受けさせて該第2回転体の回転を阻止する第2スプリング、および給電されて該第2スプリングの付勢力に抗して該ストッパを該第2退避位置に移動させて該係止突起との係合を解除させる第2電磁コイルを有する第2ブレーキ装置と、を備え、
    上記第1ブレーキ装置は、上記電動機に給電されているときにのみ、上記第1電磁コイルへの給電が行われるように構成され、
    上記第2ブレーキ装置は、上記かごが着床しているときにのみ、上記第2電磁コイルへの給電が断たれるように構成されていることを特徴とする小荷物専用昇降機。
  2. 上記係止突起は、その外周面が上記第2回転体の外周面からの突出高さが上記かごを下降させる該第2回転体の回転方向に漸次高くなる面形状に形成され、かつ上記かごを下降させる該第2回転体の回転方向の端面が該第2回転体の軸心を含む平面上に位置する平坦面に形成されており、
    上記ストッパが、上記係止突起の端面に面接触状態に係合する係止面を有することを特徴とする請求項1記載の小荷物専用昇降機。
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