JP2009253643A - インダクタンス素子 - Google Patents

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正彦 高橋
Tomoji Arai
智次 荒井
Yuji Ono
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Tokin Corp
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Abstract

【課題】インダクタンス素子の製品間におけるばらつきを低減することができ、且つ減衰特性が良好で安定した特性が得られるインダクタンス素子を提供すること。
【解決手段】インダクタンス素子は、磁気コア10と、磁気コア10上の少なくとも一部に設けられた絶縁体20と、絶縁体上の少なくとも一部に設けられた導電体30と、導電体30上に設けられた誘電体40と、誘電体40を導電体30と挟むようにして磁気コア10に巻回してなるコイル(被覆導線50,51)を備えており、キャパシタを形成する導電体30、誘電体40及びコイルを互いに密着、又は誘電体とコイル(被覆導線50,51)との間に生じる隙間を小さくしたこと。
【選択図】図1

Description

本発明は、インダクタンス素子に関し、特に、ACライン等におけるノイズフィルタに用いられるインダクタンス素子に関する。
インダクタンス素子が高周波領域にて用いられる際にコイルの線間容量がノイズ抑制に与える悪影響を排除するために、磁気コアを接地すると共に接地された磁気コアに被覆導線を直接巻回することでコイルを形成する技術が提案されている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
これに対して、被覆導線における被覆の耐電圧などを問題とし、接地導体を形成された磁気コア上に、誘電体及び近接導体を順に形成し、更にその上に被覆導線を巻回することにより、磁気コアと被覆導線とを離し、それによって信頼性を高めたものも提案されている(特許文献3参照)。
特開平9−102426号公報 特開2004−311866号公報 特開2004−235709号公報
特許文献1乃至特許文献3に記載されているように磁気コアを接地することとすると、例えば、容量値の調整がしづらいなど設計上の自由度が低いという問題がある。また、その構造的特徴故に製造工程において欠陥が生じる恐れがある可能性もある。そこで、かかる問題を解消するために、本発明の発明者らは、導電体、誘電体及びコイルから形成されるキャパシタ部分と、磁気コアとを電気的に絶縁する構成のインダクタンス素子を開発した。(特願2007−192344)。
本発明の発明者らが開発したインダクタンス素子の製造工程においては、磁気コアを絶縁ケースに入れるなどして磁気コアと導電体とを絶縁した上で、誘電体を導電体と挟むようにして磁気コアに被覆導線を巻回してコイルを形成するが、その際、誘電体とコイルとの間に隙間が生じてしまうことがある。この隙間は、インダクタンス素子の特性にばらつきを生じさせ、結果として、インダクタンス素子の歩留まりに影響を与える可能性がある。
そこで、本発明は、インダクタンス素子の製品間におけるばらつきを低減することができ、且つ減衰特性が良好で安定した特性が得られるインダクタンス素子を提供することを目的とする。
即ち、本発明によれば、第1のインダクタンス素子として、磁気コアと、該磁気コア上の少なくとも一部に設けられた絶縁体と、該絶縁体上の少なくとも一部に設けられた導電体と、該導電体上に設けられた誘電体と、前記誘電体を前記導電体と挟むようにして前記磁気コアに巻回してなる被覆導線からなるコイルとを備えるインダクタンス素子において、前記導電体と、前記誘電体と、前記コイルとが互いに密着しているインダクタンス素子が得られる。
更に、本発明によれば、第2のインダクタンス素子として、第1のインダクタンス素子において、前記絶縁体は、前記導電体の方向に膨らんだ曲面を有するインダクタンス素子が得られる。
更に、本発明によれば、第3のインダクタンス素子として、第1のインダクタンス素子において、前記絶縁体と前記導電体との間には、弾性体が更に設けられており、該弾性体は、前記コイルのカーブに合わせて変形するインダクタンス素子が得られる。
更に、本発明によれば、第4のインダクタンス素子として、第3のインダクタンス素子において、前記弾性体の幅は、前記絶縁体の幅よりも2mm以上小さく形成されており、
前記弾性体の幅方向における両端部は、前記絶縁体の幅方向における両端部から、夫々、1mm以上離れるようにして配置されているインダクタンス素子が得られる。
更に、本発明によれば、第5のインダクタンス素子として、磁気コアと、該磁気コア上に設けられた絶縁体と、該絶縁体上に設けられた導電体と、該導電体上に設けられた誘電体とを備え、前記磁気コア、前記絶縁体、前記導電体及び前記誘電体の周りを巻回してなる被覆導線からなるコイルを更に有するインダクタンス素子において、前記導電体と前記誘電体とは、互いに密着しており、前記絶縁体と前記導電体との間には、前記誘電体及び前記コイルとの間の隙間を小さくするために非弾性体が挟まれているインダクタンス素子が得られる。
更に、本発明によれば、第6のインダクタンス素子として、第5のインダクタンス素子において、前記非弾性体の幅は、前記絶縁体の幅よりも2mm以上小さく形成されており、前記非弾性体の幅方向における両端部は、前記絶縁体の幅方向における両端部から、夫々、1mm以上離れるようにして配置されている記載のインダクタンス素子が得られる。
更に、本発明によれば、第7のインダクタンス素子として、第1乃至第6のいずれかのインダクタンス素子において、前記磁気コアは、トロイダルコアであり、前記コイルは、前記磁気コア、前記絶縁体、前記導電体及び前記誘電体を巻回してなるインダクタンス素子が得られる。
本発明によれば、インダクタンス素子の特性に関わるキャパシタ形成部分において、導電体と、誘電体と、コイルとを互いに密着させ、又は誘電体とコイルとの間にできた隙間を小さくすることとしため、インダクタンス素子の製品間におけるばらつきを低減することができ、且つ減衰特性が良好で安定した特性を有するインダクタンス素子を得ることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1及び図2に示されるように、本実施の形態におけるインダクタンス素子1は、トロイダル形状の磁気コア10と、磁気コア10の外周を覆う絶縁ケース20と、絶縁ケース20の外周表面の一部に形成された導体30と、導電体30を覆うようにして設けられている誘電体40と、それらを巻回してなるコイル(被覆導線50、51)とを備えている。導電体30は、グランドに接地されているグランド端子31を有している。導電体30は、誘電体40をコイル(被覆導線50、51)と挟むことでキャパシタを形成する。
図3に示されるように、絶縁ケース20は、外周の側面に導電体30に向かって膨らんだ曲面60を有している。導電体30、誘電体40及びコイル(被覆導線50、51)は、この順に、曲面60に沿うようにして配置されており、夫々が互いに密着している。
図4乃至図6から理解されるように、従来のインダクタンス素子1aにおける絶縁ケース20aは、外周側面が平面であった。このため、コイルの(被覆導線50a、51a)の巻回工程において、誘電体40aとコイル(被覆導線50a、51a)の間に隙間61が生じることがあった。その結果、隙間61があるインダクタンス素子と隙間61がないインダクタンス素子との間でインダクタンスとしての特性にばらつきが生じることとなり、このことが製品の歩留まりにも影響していた。
本発明の形態によれば、絶縁ケース20に曲面60を形成したことにより、キャパシタを形成する導電体30、誘電体40とコイル(被覆導線50、51)が、互いに密着することとなる。これにより、製品間における特性のばらつきを抑えることができる。
(第2の実施の形態)
図7乃至図9から理解されるように、本実施の形態におけるインダクタンス素子1bは、第1の実施の形態におけるインダクタンス素子1とほぼ同様の構成を備えている。従って、以下においては、インダクタンス素子1と同様の構成については、その説明を省略し、相違点のみを説明する。
本実施の形態におけるインダクタンス素子1bは、絶縁ケース20bと導電体30bの間に弾性体62を有している。本実施の形態において、絶縁ケース20bの幅方向における両端と弾性体62の幅方向における両端との距離Lは、1mmとしている。弾性体62が、コイル(被覆導線50b、51b)のカーブに合わせて変形することにより、導電体30b、誘電体40bとコイル(被覆導線50b、51b)は、互いに密着することとなる。これにより、製品間における特性のばらつきを抑えることができる。なお、本実施の形態における距離Lは、1mm以上とするのが好ましい。
本実施の形態における弾性体の高さHは、誘電体40bとコイル(被覆導線50b、51b)との密着性を高めることのできる高さである必要がある。具体的には、0.1mm乃至0.6mmの範囲のうちから選択された任意の高さとするのが好ましい。図10から理解されるように、弾性体の高さHの値を大きくすると高周波側(1〜20MHz)の減衰特性が良好になっている。これにより、インダクタンス素子の製品間におけるばらつきを抑えつつ、減衰特性についても良好で安定した特性が得られる。
(第3の実施の形態)
図11乃至図13から理解されるように、本実施の形態におけるインダクタンス素子1cは、第2の実施の形態におけるインダクタンス素子1bとほぼ同様の構成を備えている。従って、以下においては、インダクタンス素子1bと同様の構成についてはその説明を省略し、相違点のみを説明する。
本実施の形態におけるインダクタンス素子1cは、絶縁ケース20cと導電体30cの間に、前記誘電体及び前記コイルとの間の隙間を小さくするための非弾性体63を有している。本実施の形態においても、絶縁ケース20cの幅方向における両端と弾性体63の幅方向における両端との距離Lは、1mmとしている。本実施の形態における非弾性体63は、第2の実施の形態とは異なり、コイル(被覆導線50b、51b)のカーブに合わせて変形しない。従って、導電体30b、誘電体40b及びコイル(被覆導線50b、51b)は、前面に亘って互いに密着するわけではなく、誘電体40bとコイル(被覆導線50b、51b)の間に隙間64が生じてしまうこともある。しかしながら、絶縁ケース20cと導電体30cの間に非弾性体63を設けることにより、隙間64の大きさを、従来のインダクタンス素子1a(図4乃至図6、参照)に生じる隙間61よりも小さくすることができる。そのため、従来のインダクタンス素子1aよりも製品間におけるばらつきを抑えつつ、減衰特性についても良好で安定した特性が得られる。なお、本実施の形態における距離Lも、1mm以上とするのが好ましい。
上述した実施の形態におけるインダクタンス素子1、1b、1cは、コモンモード用のインダクタンス素子であり、コイルを形成する被覆導線を2本備えたものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、被覆導線を1本のみ用いたノーマルモード用のインダクタンス素子にも適用可能である。
本発明の第1の実施の形態によるインダクタンス素子の正面図である。 図1のインダクタンス素子の側面図である。 図1のインダクタンス素子のA−A断面図である。 従来のインダクタンス素子の正面図である。 図4のインダクタンス素子の側面図である。 図4のインダクタンス素子のA−A断面図である。 本発明の第2の実施の形態によるインダクタンス素子の正面図である。 図7のインダクタンス素子の側面図である。 図7のインダクタンス素子のA−A断面図である。 図9の弾性体の高さと減衰特性の関係を示すグラフである。 本発明の第3の実施の形態によるインダクタンス素子の正面図である。 図11のインダクタンス素子の側面図である。 図11のインダクタンス素子のA−A断面図である。
符号の説明
10、10a、10b、10c 磁気コア
20、20a、20b、20c 絶縁ケース
30、30a、30b、30c 導電体
31、31a、31b、31c グランド端子
40、40a、40b、40c 誘電体
50、50a、50b、50c、51、51a、51b、51c 被覆導線
60 曲面
61、64 隙間
62 弾性体
63 非弾性体

Claims (7)

  1. 磁気コアと、該磁気コア上の少なくとも一部に設けられた絶縁体と、該絶縁体上の少なくとも一部に設けられた導電体と、該導電体上に設けられた誘電体と、前記誘電体を前記導電体と挟むようにして前記磁気コアに巻回してなる被覆導線からなるコイルとを備えるインダクタンス素子において、
    前記導電体と、前記誘電体と、前記コイルとが互いに密着している
    インダクタンス素子。
  2. 前記絶縁体は、前記導電体の方向に膨らんだ曲面を有する
    請求項1に記載のインダクタンス素子。
  3. 前記絶縁体と前記導電体との間には、弾性体が更に設けられており、
    該弾性体は、前記コイルのカーブに合わせて変形する
    請求項1に記載のインダクタンス素子。
  4. 前記弾性体の幅は、前記絶縁体の幅よりも2mm以上小さく形成されており、
    前記弾性体の幅方向における両端部は、前記絶縁体の幅方向における両端部から、夫々、1mm以上離れるようにして配置されている
    請求項3に記載のインダクタンス素子。
  5. 磁気コアと、該磁気コア上に設けられた絶縁体と、該絶縁体上に設けられた導電体と、該導電体上に設けられた誘電体とを備え、前記磁気コア、前記絶縁体、前記導電体及び前記誘電体の周りを巻回してなる被覆導線からなるコイルを更に有するインダクタンス素子において、
    前記導電体と前記誘電体とは、互いに密着しており、
    前記絶縁体と前記導電体との間には、前記誘電体及び前記コイルとの間の隙間を小さくするために非弾性体が挟まれている
    インダクタンス素子。
  6. 前記非弾性体の幅は、前記絶縁体の幅よりも2mm以上小さく形成されており、
    前記非弾性体の幅方向における両端部は、前記絶縁体の幅方向における両端部から、夫々、1mm以上離れるようにして配置されている
    請求項5に記載のインダクタンス素子。
  7. 前記磁気コアは、トロイダルコアであり、
    前記コイルは、前記磁気コア、前記絶縁体、前記導電体及び前記誘電体を巻回してなる
    請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のインダクタンス素子。
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